JP2014160595A - 端子付電線製造方法、及び端子付電線 - Google Patents
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Abstract
【課題】
1本又は複数本の芯線の先端付近が芯線群から離隔することなく、芯線群の先端付近を端子の接続部に接続でき、且つ、接続部に水等が侵入する隙間が生じることがなく、接続不良の生じない端子付電線製造方法、及びその端子付電線製造方法により製造した端子付電線を提供することを目的とする。
【解決手段】
端子付電線製造方法を、絶縁被覆先端30付近を分断して芯線群先端20付近を露出させる露出ステップと、分断した絶縁被覆16の分断部34によって、露出した芯線群先端20付近を結束する纏めステップと、露出した芯線群先端20付近を圧着部24に挿入して圧着する接続ステップと、芯線群先端20付近を結束する分断部34に圧着部24を圧着し、分断部34が圧着部24を閉塞する閉塞ステップと、を含む方法とした。
【選択図】図4
1本又は複数本の芯線の先端付近が芯線群から離隔することなく、芯線群の先端付近を端子の接続部に接続でき、且つ、接続部に水等が侵入する隙間が生じることがなく、接続不良の生じない端子付電線製造方法、及びその端子付電線製造方法により製造した端子付電線を提供することを目的とする。
【解決手段】
端子付電線製造方法を、絶縁被覆先端30付近を分断して芯線群先端20付近を露出させる露出ステップと、分断した絶縁被覆16の分断部34によって、露出した芯線群先端20付近を結束する纏めステップと、露出した芯線群先端20付近を圧着部24に挿入して圧着する接続ステップと、芯線群先端20付近を結束する分断部34に圧着部24を圧着し、分断部34が圧着部24を閉塞する閉塞ステップと、を含む方法とした。
【選択図】図4
Description
本発明は、自動車、OA機器、家電製品等のワイヤーハーネスを構成する端子付電線を製造するための端子付電線製造方法、及び、その端子付電線製造方法により製造した端子付電線に関する。
従来、自動車のワイヤーハーネスの構成部品として、複数本の芯線から成る芯線群を絶縁被覆が被覆する被覆電線における、先端付近をむき出しにした芯線群と、圧着端子が有する圧着部と、を圧着して、被覆電線と圧着端子とを通電可能な状態に接続して構成した端子付電線が使用されている。
端子付電線の一例として、図8(a)に端子付電線100を示す。端子付電線100は、複数本の芯線102から成る芯線群104を絶縁被覆106が被覆する被覆電線108と、圧着部(接続部)110及びボックス部111を有し、圧着部110を被覆電線108に圧着した圧着端子(端子)112とから構成されている。芯線102は、アルミ系材料から構成され、圧着端子112は、銅系材料から構成されている。圧着部110は、筒状であり、両端開放形である。なお、このような端子付電線について、水等が入り込むのを防止して異種金属接触部の腐食を防止するための案出が種々行われている(例えば、特許文献1及び2を参照。)。
この端子付電線100を製造する場合、まず、図9(a)に示す被覆電線108において、絶縁被覆106に、図9(b)に示すような切れ目116を形成した後、絶縁被覆先端114付近を、図9(c)に示すように分断し、分断した分断部118を、図10(a)に示すように芯線群104から離脱させて取り除き、芯線群先端120付近を露出させる。次に、図10(b)及び図8(b)に示すように、露出した芯線群先端120付近を圧着端子112の圧着部110に挿入し、圧着部110を、図10(c)に示すように、芯線群先端120付近に圧着する。このような製造方法により、図8(a)に示す端子付電線100が製造される。
しかし、端子付電線100の製造方法において、露出した芯線群先端120付近において、複数の芯線102の中で1本又は複数本の芯線102の芯線先端122付近が、図11(a)に示すように芯線群104から離隔している場合には、芯線群先端120付近を圧着端子112の圧着部110に挿入する際に、離隔している1本又は複数本の芯線102が圧着部110に引っ掛かり、図11(b)に示すように離隔した芯線102が圧着部110に挿入されず、又は、離隔した芯線102が折れ曲がった状態で圧着部110に挿入され、圧着不良(接続不良)を招くことがあった。圧着不良が生じた場合には、製品として出荷できず、又は、製品として使用しても、圧着不良により、圧着部110の内壁113と芯線群104との間で生じる隙間から、水等が圧着部110内へ侵入して、アルミ系材料と銅系材料との異種金属接触部の腐食に至ることとなる。また、圧着端子112からはみ出た芯線102が隣接する他の圧着端子と接触して短絡するおそれもあった。
また、圧着による当接部124が完全に密着していない場合には、当接部124に僅かではあるが隙間が生じ、当接部124からも、水等が圧着部110内へ侵入して異種金属接触部の腐食に至ることとなる。一方で、水等が圧着部110内へ侵入するのを防止するために当接部124をレーザー溶接すると、コストと作業時間が嵩むこととなる。
本発明は、上記の実情に鑑みて為されたものであり、1本又は複数本の芯線の先端付近が芯線群から離隔することなく、芯線群の先端付近を端子の接続部に接続でき、且つ、接続部に水等が侵入する隙間が生じることがなく、接続不良の生じない端子付電線製造方法、及びその端子接続方法により製造した端子付電線を提供することを目的とする。
本発明の端子付電線製造方法は、複数本の芯線から成る芯線群を絶縁被覆が被覆する被覆電線の芯線群先端付近と、端子が有する接続部と、を接続して、該被覆電線と該端子とを通電可能な状態に接続する端子付電線製造方法であり、絶縁被覆先端付近を分断して前記芯線群先端付近を露出させる露出ステップと、分断した前記絶縁被覆の分断部によって、露出した前記芯線群先端付近を結束する纏めステップと、前記芯線群先端付近を前記接続部に接続する接続ステップと、前記芯線群先端付近を結束する前記分断部に前記接続部を圧着し、該分断部が該接続部を閉塞する閉塞ステップと、を含むことを特徴とする。なお、先端付近とは、先端及び先端の近辺を含む概念である。
この発明によれば、芯線群の先端付近を端子の接続部に挿入する際に、芯線群先端付近を結束しているため、芯線群から離隔した芯線先端付近が接続部に引っ掛かることはなく、芯線群と接続部との間で隙間が生じることはない。さらに、閉塞ステップにおいて、分断部を利用して接続部を閉塞する。すなわち、分断部は、芯線群先端付近を結束するとともに、接続部を閉塞する機能を有する。
また、本発明の端子付電線製造方法は、前記端子付電線製造方法において、前記接続ステップが、前記芯線群先端付近を前記接続部に圧着するステップであり、前記接続ステップによる圧着と、前記閉塞ステップによる圧着とが同時に行われることを特徴とする。
この発明によれば、芯線群先端付近の前記接続部への圧着と、芯線群先端付近を結束する分断部への接続部の圧着と、を同時に行う。例えば、両方の圧着を1個の圧着工具によって同時に行う。これにより、作業効率が向上する。
また、本発明の端子付電線製造方法は、前記端子付電線製造方法において、前記端子の前記接続部が筒状であり、前記接続ステップが、前記芯線群先端付近を前記接続部に挿入して接続するステップであることを特徴とする。
この発明によれば、芯線群先端付近を筒状の接続部に挿入しても、挿入時に芯線先端付近が筒状の接続部の開口部に引っ掛かることなく、芯線群先端付近が筒状の接続部に挿入される。従来、芯線群先端付近を筒状の接続部に挿入する時に芯線先端付近が筒状の接続部の開口部に引っ掛かることが多かったが、芯線先端付近が筒状の接続部の開口部に引っ掛かることなく、芯線群先端付近が筒状の接続部に挿入される。
また、本発明の端子付電線製造方法は、前記端子付電線製造方法において、前記絶縁被覆の前記分断部の中空部に止水剤を封入するステップを含むことを特徴とする。
この発明によれば、中空部に止水剤を封入することにより、分断部を接続部に圧着した時に、分断部の中空部によって隙間が生じるのを防止する。
また、本発明の端子付電線は、前記本発明の端子付電線製造方法により製造されることを特徴とする。
本発明の端子付電線は、複数本の芯線から成る芯線群を絶縁被覆が被覆し、絶縁被覆先端付近を分断して芯線群先端付近を露出させた被覆電線と、接続部を有し、該接続部が前記芯線群先端付近と接続された端子と、から構成された端子付電線であり、分断した前記絶縁被覆の分断部が前記接続部を閉塞している端子付電線。
本発明によれば、被覆電線が端子の接続部に接続される時、芯線群先端付近を纏めているため、1本又は複数本の芯線の芯線先端付近が芯線群から離隔していることはなく、離隔した1本又は複数本の芯線が接続部に引っ掛かって接続部に接続されないことはなく、又は、離隔した芯線が折れ曲がった状態で接続部に接続されることはない。このため、芯線群と接続部との間で圧着不良が生じることはない。これにより、製品として出荷できないことはなく、又は、製品として使用している時に、圧着不良により生じた隙間から、水等の接続部内への侵入による異種金属接触部の腐食に至ることもない。
また、端子の接続部が芯線群の芯線群先端付近に接続された時、接続部の先端は、変形した状態で分断部を押圧する。これにより、分断部は、押し潰されて弾性変形した状態で、接続部の先端付近を閉塞する。このため、接続部の先端付近に隙間が生じることがなく、水等が接続部内へ侵入して異種金属接触部の腐食に至ることがない。また、水等が接続部内へ侵入するのを防止するために接続部の先端付近をレーザー溶接する必要がなく、コストと作業時間を低減できる。また、本発明は、分断部が芯線群先端付近を結束すること、及び分断部が接続部を閉塞することの相乗効果により、水等が接続部内へ侵入するのを防止し、異種金属接触部の腐食を防止できる。
次に、本発明の端子付電線製造方法、及び端子付電線の実施形態について、図面に基づいて説明する。図3は、本発明の端子付電線製造方法により製造する本発明の端子付電線10を示す。
本発明の端子付電線製造方法は、図1〜図4に示すように、複数本の芯線12から成る芯線群14を絶縁被覆16が被覆する被覆電線18の芯線群先端20付近と、圧着端子(端子)22が有する圧着部(接続部)24と、を圧着して、被覆電線18と圧着端子22とを通電可能な状態に接続する端子付電線製造方法であり、絶縁被覆先端30付近を分断して芯線群先端20付近を露出させる露出ステップと、分断した絶縁被覆16の分断部34によって、露出した芯線群先端20付近を結束する纏めステップと、露出した芯線群先端20付近を圧着部24に挿入して圧着する接続ステップと、芯線群先端20付近を結束する分断部34に圧着部24を圧着し、分断部34が圧着部24を閉塞する閉塞ステップと、を含む端子付電線製造方法である。
芯線12はアルミ系材料から構成され、圧着端子22は銅系材料から構成されている。絶縁被覆16は、弾性を有する樹脂等から構成されている。圧着端子22は、図4に示すように、両端が開放された筒状の圧着部24と、図示しない他の端子と接続するボックス部25とを有している。また、圧着部24の内壁36には、芯線群14との電気的接続状態を良好にするためのセレーション(serration、鋸歯形状)38が設けられている。
この端子付電線製造方法を、以下に、時系列的に詳細に説明する。
端子付電線10を製造する場合、まず、図1(a)に示す被覆電線18において、図1(b)に示すように、切れ目28を形成する。切れ目28は、カッターを有するカッター機構によって自動的に形成しても、手動で形成してもよい。
次に、図1(c)に示すように、切れ目28から分断部34を分断し、分断された分断部34は、図1(d)に示すように、分断部34の先端44が芯線群先端20よりも突出する位置で、芯線群先端20付近を結束する。これにより、芯線群先端20が結束され、1本又は複数本の芯線12の芯線先端付近が、芯線群14から離隔することはない。この時、芯線群先端20付近を結束している分断部34の先端44側の一部を切り取って分断部34の長さを短くしてもよい。
芯線群先端20が分断部34により結束された芯線群14は、図4(a)及び図2(a)に示すように、圧着端子22の圧着部24に挿入される。この時、分断部34が芯線群先端20付近を結束しているため、1本又は複数本の芯線12の芯線先端付近が芯線群14から離隔していることはなく、離隔した1本又は複数本の芯線12が圧着部24に引っ掛かって圧着部24に挿入されないことはなく、又は、離隔した芯線12が折れ曲がった状態で圧着部24に挿入されることはない。このため、芯線群14と圧着部24との間で圧着不良が生じることはない。また、圧着端子22と他の端子との間で短絡することもない。
芯線群14の圧着部24への挿入が終了した時、図4(b)及び図2(b)に示すように、分断部34の先端44は圧着部24から突出し露出する。また、圧着部24の内壁36のセレーション38は、芯線群先端20付近を結束する分断部34と、絶縁被覆16の分断されない残余部40との間の露出部42の周囲に位置決めされる。
次に、図3に示すように、圧着端子22の圧着部24が、圧着工具により周辺から押圧され、芯線群14の芯線群先端20付近に圧着される。この時、セレーション38は、分断部34と残余部40との間の露出部42を押圧する。このため、芯線群14と圧着部24との電気的接続が確実なものとなる。特に、セレーション38は突出する鋸歯を有するため、圧着部24の内壁36と芯線群14との間に分断部34が介在していても、突出する鋸歯により芯線群14と圧着部24との電気的接続が確実なものとなる。
また、圧着端子22の圧着部24が芯線群14の芯線群先端20付近に圧着された時、図3に示すように、圧着部24の先端23は、変形した状態で分断部34の中央付近を押圧する。これにより、分断部34は、押し潰されて弾性変形した状態で、圧着部24の先端23付近を閉塞する。すなわち、分断部34は、芯線群先端20付近を結束するだけでなく、圧着部24の先端23付近を閉塞するパッキン又はシールとしての機能をも有する。このため、圧着部24の先端23付近に隙間が生じることがなく、水等が圧着部24内へ侵入して異種金属接触部の腐食に至ることがない。また、水等が圧着部24内へ侵入するのを防止するために圧着部24の先端23付近をレーザー溶接する必要がなく、コストと作業時間を低減できる。
なお、水等が圧着部24内へ侵入するのをより確実に防止するために、圧着部24の先端23付近に、芯線群14の長手方向のレーザー溶接のみを行ってもよい。
以上のようにして、本発明の端子付電線製造方法により本発明の端子付電線10が製造される。
本発明の端子付電線製造方法及び端子付電線10によれば、上述のように、芯線群14を圧着端子22の圧着部24に挿入する時、芯線群14から離隔した1本又は複数本の芯線12が圧着部24に挿入されないことはない等の作用により、芯線群14と圧着部24の後端27付近との間で圧着不良が生じて隙間が生じることはない。更に、分断部34は、圧着部24の先端23付近を閉塞し、圧着部24の先端23付近に隙間が生じることがない。すなわち、本発明は、圧着部24の先端23側及び後端27側の両方において、水等が圧着部24内へ侵入するのを防止し、アルミ系材料と銅系材料との異種金属接触部の腐食を防止できる。
以上、本発明の端子付電線製造方法、及び端子付電線の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、分断部34が芯線群先端20付近を結束する図1(d)又は図2(b)に示す状態において、分断部34の中空部35にシリコン等の止水剤を注入してもよい。この場合、中空部35に止水剤を注入した状態で、圧着端子22の圧着部24を芯線群14の芯線群先端20付近に圧着することにより、より確実に、水等が圧着部24内へ侵入するのを防止できる。なお、図3に示すように、圧着部24を芯線群先端20付近に圧着した状態で、分断部34の中空部35にシリコン等の止水剤を注入してもよい。
また、本発明は、両端が完全に開放された筒状の圧着部24を有する圧着端子22によって実施することに限定されず、図5に示すように、先端23が半開放された圧着部24を有する圧着端子22によって実施してもよい。この場合、圧着部24は、図5に示す状態から、芯線群14に圧着させられ、全体的に弾性変形し、図3に示す状態と同様に、圧着部24の先端23側を閉塞する。
また、本発明において、絶縁被覆16から形成する分断部は、1個に限定されず、図6(a)に示すように、切れ目28、及び切れ目28に対して絶縁被覆先端30側の他の切れ目26を形成して、2個の分断部32及び34を形成してもよい。この場合、図6(b)に示すように、1個の分断部34によって芯線群先端20付近を結束して芯線群先端20付近を圧着部24に挿入した状態で、圧着部24は、芯線群14に圧着させられ全体的に弾性変形し、圧着部24の先端23側を閉塞する。
また、本発明において、圧着端子22の圧着部24は、図7(a)に示すように、先端23付近及び後端27付近の内壁36に、複数の凸部56を設けてもよい。複数の凸部56を設けておくことにより、圧着部24が芯線群14に圧着させられた時に、複数の凸部56が、弾性変形する分断部34及び残余部40に芯線群14に入り込むため、圧着部24の先端23側及び後端27側の両方において、水等が圧着部24内へ侵入するのを防止し、異種金属接触部の腐食を防止できる。
また、本発明において、圧着端子22の圧着部24は、図7(b)に示すように、先端23及び後端27に、湾曲部58を設けてもよい。湾曲部58を設けておくことにより、圧着部24が芯線群14に圧着させられた時に、湾曲部58が、弾性変形する分断部34及び残余部40に芯線群14に入り込むため、圧着部24の先端23側及び後端27側の両方において、水等が圧着部24内へ侵入するのを防止し、異種金属接触部の腐食を防止できる。
以上、本発明の本発明の端子付電線製造方法及び端子付電線の実施形態について図面に基づいて説明したが、本発明は図示した実施形態には限定されない。
例えば、分断部34に圧着部24の先端23付近を閉塞させるとともに、圧着部24の先端23付近を、少なくとも端子付電線10の長手方向にレーザー溶接を行ってもよい。本発明によれば、分断部34が圧着部24の先端23付近を閉塞するため、端子付電線10の長手方向と直角方向にレーザー溶接しなくとも、端子付電線10の長手方向にレーザー溶接を行えば十分である。
また、本発明において、分断部34により芯線群先端20付近を結束した後に分断部34の先端44を面取りしてもよい。この場合、面取り部側から芯線群先端20付近を圧着端子22の圧着部24に挿入して、圧着部24を芯線群先端20付近に圧着することにより、芯線群先端20付近を圧着部24に挿入する時に、分断部34が圧着部24に引っ掛かるのを防止できる。
また、分断部34を芯線群14から離脱させた後に、熱収縮性樹脂から構成した被覆部材を芯線群先端20付近に被せ、被覆部材を加熱して収縮させてもよい。この場合、被覆部材側から芯線群先端20付近を圧着端子22の圧着部24に挿入して、圧着部24を芯線群先端20付近に圧着することにより、芯線群先端20付近を圧着部24に挿入する時に、分断部34が圧着部24に引っ掛かるのを防止できる。
また、本発明に係る圧着端子22の圧着部24は、片端密閉形のものに限定されず、両端開放形の圧着部24であっても、オープンバレル形の圧着部24であってもよい。これらの圧着部24であっても、芯線群先端20付近を結束しておくことにより、芯線群先端20付近を圧着端子22の圧着部24に接続する時に、芯線群14から離隔した1本又は複数本の芯線12が圧着部24に引っ掛かることがないという効果が生じる。また、分断部34が圧着部24の先端23付近を閉塞することにより、圧着部24の先端23付近に隙間が生じることがない。
また、接続ステップによる被覆電線と端子との電気的な接続方法は、圧着のみに限定されず、超音波溶接、抵抗溶接、レーザー溶接若しくはハンダ付け等の中の1又は複数の接続方法との組み合わせであってもよい。また、圧着部の内壁に設けるセレーションの形状は、鋸歯が突出するものに限定されず、1個又は複数個の凹部から構成されるものであってもよい。又は、内壁の周方向に延びる1個又は複数個の溝を設けてもよい。また、閉塞ステップによる圧着部の分断部への圧着が、接続ステップによる圧着部の被覆電線への接続と同時に行われる必要はなく、いずれか一方を先に行ってもよい。
本発明は、離隔した1本又は複数本の芯線が接続部に引っ掛かって接続部に接続されないことはなく、又は、離隔した芯線が折れ曲がった状態で接続部に接続されることはない。このため、製品として出荷できないことはなく、又は、製品として使用している時に水等の接続部内への侵入による異種金属接触部の腐食に至ることもない。また、端子の接続部が芯線群の芯線群先端付近に接続された時、分断部が押し潰されて弾性変形した状態で、接続部の先端付近を閉塞するため、接続部の先端付近に隙間が生じることがなく、水等が接続部内へ侵入して異種金属接触部の腐食に至ることがない。このため、端子付電線製造方法及び端子付電線として広く利用できる。
10:端子付電線
12:芯線
14:芯線群
16:絶縁被覆
18:被覆電線
20:芯線群先端
22:圧着端子(端子)
23:先端
24:圧着部(接続部)
25:ボックス部
27:後端
28:切れ目
30:絶縁被覆先端
34:分断部
36:内壁
38:セレーション
40:残余部
42:露出部
44:先端
12:芯線
14:芯線群
16:絶縁被覆
18:被覆電線
20:芯線群先端
22:圧着端子(端子)
23:先端
24:圧着部(接続部)
25:ボックス部
27:後端
28:切れ目
30:絶縁被覆先端
34:分断部
36:内壁
38:セレーション
40:残余部
42:露出部
44:先端
Claims (6)
- 複数本の芯線から成る芯線群を絶縁被覆が被覆する被覆電線の芯線群先端付近と、端子が有する接続部と、を接続して、該被覆電線と該端子とを通電可能な状態に接続する端子付電線製造方法であり、
絶縁被覆先端付近を分断して前記芯線群先端付近を露出させる露出ステップと、
分断した前記絶縁被覆の分断部によって、露出した前記芯線群先端付近を結束する纏めステップと、
前記芯線群先端付近を前記接続部に接続する接続ステップと、
前記芯線群先端付近を結束する前記分断部に前記接続部を圧着し、該分断部が該接続部を閉塞する閉塞ステップと、
を含む端子付電線製造方法。 - 前記接続ステップが、前記芯線群先端付近を前記接続部に圧着するステップであり、
前記接続ステップによる圧着と、前記閉塞ステップによる圧着とが同時に行われる請求項1に記載する端子付電線製造方法。 - 前記端子の前記接続部が筒状であり、
前記接続ステップが、前記芯線群先端付近を前記接続部に挿入して接続するステップである請求項1又は請求項2に記載する端子付電線製造方法。 - 前記絶縁被覆の前記分断部の中空部に止水剤を封入するステップを含む請求項1〜3のいずれかに記載する端子付電線製造方法。
- 前記請求項1〜4のいずれかに記載する端子付電線製造方法により製造される端子付電線。
- 複数本の芯線から成る芯線群を絶縁被覆が被覆し、絶縁被覆先端付近を分断して芯線群先端付近を露出させた被覆電線と、
接続部を有し、該接続部が前記芯線群先端付近と接続された端子と、
から構成された端子付電線であり、
分断した前記絶縁被覆の分断部が前記接続部を閉塞している端子付電線。
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