JP2014159977A - 圧力センサ、及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト化が可能な圧力センサ、及び半導体回路を提供すること。
【解決手段】本実施の形態に係る圧力センサは、少なくとも一部が気体と接した第1の温度センサ素子21を有する第1のセンサ27と、第2の温度センサ素子31を有する第2のセンサ37と、を備えている。さらに、本実施の形態に係る圧力センサは、第2のセンサ37を覆うカバー膜15と、第1の温度センサ素子21及び第2の温度センサ素子31に接続された検出回路60と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧力センサ、及び半導体装置に関する。
特許文献1〜6には、種々の圧力センサが開示されている。特許文献1〜4には、ダイアフラムを有する圧力センサが開示されている。また、特許文献5、6には、発熱体と、温度センサを有する圧力センサが開示されている。例えば、特許文献5は、発熱抵抗エレメントと、測温抵抗エレメントとを備えた圧力センサが開示されている。特許文献6には、電熱線と、電熱線の発熱により加熱されて滞留する雰囲気中の気体の温度を検出する圧力センサが開示されている。
特開2004−53329号公報号公報 特開2002−116106号公報号公報 国際公開第02/10703号明細書 特表2011−519042号公報号公報 特開昭61−240135号公報号公報 特開平11−44601号公報号公報
このような圧力センサにおいて、より低コスト化を図りたいという要求がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、圧力センサは、少なくとも一部が気体と接した第1の温度センサ素子を有する第1のセンサと、第2の温度センサ素子を有する第2のセンサと、前記第2の温度センサ素子を覆うカバー膜と、を有している。
前記一実施の形態によれば、低コスト化が可能な圧力センサ、及び半導体回路を提供することがきる。
本実施の形態にかかる半導体回路の構成を模式的に示す図である。 圧力センサ領域の構成を模式的に示す平面図である。 図2のIII−III断面図である。 圧力センサの検出回路の構成を示す回路図である。 ヒータと温度センサ素子の間隔を説明するための平面図である。 ヒータと温度センサ素子の間隔を説明するための断面図である。 シミュレーションに予測される温度差を示すグラフである。 ダイアフラムを用いた圧力センサの構成を模式的に示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体回路の圧力センサ領域の構成を模式的に示す平面図である。 実施の形態3にかかる半導体回路の圧力センサ領域の構成を模式的に示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体回路の圧力センサ領域の構成を模式的に示す断面図である。 実施の形態5にかかる半導体回路の圧力センサ領域の構成を模式的に示す平面図である。 図12のXIII−XIII断面図である。 実施の形態6にかかる圧力センサの検出回路の構成を示す回路図である。 実施の形態7にかかる圧力センサの検出回路の構成を示す回路図である。 実施の形態8にかかる圧力センサの構成を模式的に示す平面図である。 実施の形態9にかかる圧力センサの構成を模式的に示す平面図である。 実施の形態10にかかる圧力センサの構成を模式的に示す平面図である。 実施の形態11にかかる圧力センサの構成を模式的に示す断面図である。 実施の形態11にかかる圧力センサの検出回路の構成を示す回路図である。 実施の形態11にかかる圧力センサの別の検出回路の構成を示す回路図である。 実施の形態12にかかる圧力センサの構成を模式的に示す断面図である。
実施の形態1.
本実施の形態にかかる圧力センサを有する半導体回路について図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかる半導体チップ1の構成を模式的に示す図である。半導体チップ1は、基板10とパッド12と絶縁膜13と配線14とカバー膜15とを有している。例えば、基板10はシリコン基板などの半導体基板である。基板10上に絶縁膜13が形成されている。絶縁膜13は基板10の全面を覆っている。絶縁膜13の上にはカバー膜15が設けられている。カバー膜15は、基板10のほぼ全面に設けられている。基板10の端部には、複数のパッド12が配列されている。なお、パッド12の部分ではカバー膜15が除去され、パッド12が露出している。パッド12は、配線14と接続されている。これにより、外部からの信号の入出力が可能となる。カバー膜15は例えば、酸化膜や有機膜などの絶縁膜である。カバー膜15は、通常の半導体プロセス(層堆積、フォトリソグラフィー、エッチング、リフトオフ、アニール、スピンコート等)によって形成される。
また、基板10の中央部分がCMOS回路領域11となり、基板10の端部が圧力センサ領域20となっている。CMOS回路領域11には、図示しないMOSトランジスタなどの回路素子が設けられている。また、圧力センサ領域20には、第1のセンサ27と第2のセンサ37とが設けられている。圧力センサ領域20の一部では、カバー膜15が、開口部16を有している。開口部16は、矩形状に形成されている。また、基板10の圧力センサ領域20と反対側の端部には、複数のパッド12が配列されている。パッド12は、CMOS回路領域11の回路と接続されている。したがって、CMOS回路領域11の回路には、パッド12を介して信号が入出力される。例えば、パッド12に入力された信号が、配線14を介して、CMOS回路領域11の半導体素子に供給される。
ここで、CMOS回路領域11をチップ中央部、圧力センサ領域20をチップ端部、パッド12を反対側の端部としているが、この位置関係はこれ以外でも良い。
次に、圧力センサ領域20に設けられた圧力センサの構成について、図2、及び図3を用いて説明する。図2は、圧力センサ領域20の周辺の構成を示す平面図であり、図3は、図2のIII−III断面図である。
図2に示すように、圧力センサ2は、第1のセンサ27、第2のセンサ37、及びカバー膜15を備えている。第1のセンサ27は、第1温度センサ素子21と第1ヒータ22とを備えている。同様に、第2のセンサ37は、第2温度センサ素子31と第2ヒータ32とを備えている。第1温度センサ素子21と第1ヒータ22とが組となって、第1のセンサ27を構成している。同様に、第2温度センサ素子31と第2ヒータ32とが組となって、第2のセンサ37を構成している。このように、温度センサ素子とヒータからなる組を2組設ける。なお、第1温度センサ素子21、第1ヒータ22、第2温度センサ素子31、第2ヒータ32は、絶縁膜13の上に配置されている。第1温度センサ素子21、及び1ヒータ22は、開口部16に形成される。換言すると、第1温度センサ素子21、及び1ヒータ22は、基板10の際表層に形成されている。カバー膜15は、第2温度センサ素子31、第2ヒータ32を覆っている。
第1温度センサ素子21は引き出し配線23と接続されている。第1ヒータ22は、引き出し配線24と接続している。第2温度センサ素子31は引き出し配線33と接続されている。第2ヒータ32は、引き出し配線34と接続している。引き出し配線23、24、33、34は絶縁膜13上に形成される。引き出し配線23、24、33、34は、図1で示した圧力センサ領域20からCMOS回路領域11まで引き回されている。引き出し配線23、24は、カバー膜15直下から開口部16まで延在している。カバー膜15は、引き出し配線33、34の一部を覆っている。引き出し配線23、24、33、34は、CMOS回路領域11に設けられた回路素子と接続される。
例えば、引き出し配線24、34はそれぞれ第1ヒータ22、第2ヒータ32を加熱するための加熱電源(不図示)と接続されている。引き出し配線24、34を介して、第1ヒータ22、及び第2ヒータ32に、加熱電源から電流が供給されることで、第1ヒータ22、及び第2ヒータ32が発熱する。引き出し配線23、33は、CMOS回路領域11内に設けられた検出回路と接続される。そして、第1温度センサ素子21、及び第2温度センサ素子31からの出力信号に基づいて、検出回路が圧力を検出する。なお。検出回路については、後述する。
ヒータ22、32と温度センサ素子21、31は共に配線抵抗を利用したものである。すなわち、温度センサ素子21、31は所定の導電材料によって形成された配線であり、温度によって抵抗値が変化する。例えば、温度センサ素子21、31は配線の抵抗値の温度係数により温度を検出する。シリコン半導体ではメタル配線として、銅またはアルミなどを用いることができる。あるいは、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、鉄(Fe)、金(Au)、白金(Pt)、バナジウム(V)などの金属材料を用いることができる。あるいは、それらの金属材料の合金または、酸化物や窒化物などの化合物を用いることができる。例えば、酸化バナジウムなどの金属酸化物や、チタンシリサイドなどの金属化合物を用いることができる。
ヒータ22、32は、所定の導電材料によって形成された配線であり、電流が流れることで発熱する。温度センサ素子21、31、及びヒータ22、32を同じ層の配線で形成した場合、温度センサ素子21、31、及びヒータ22、32は同じ配線材料となる。もちろん、温度センサ素子21、31をヒータ22、32と異なる配線材料で形成してもよい。温度センサ素子21、31、及びヒータ22、32の配線材料は、上記の材料に限定されるものではない。温度センサ素子21、31、及びヒータ22、32として配線を用いることで、簡素な構成とすることができる。
ここで、第1のセンサ27の上には、カバー膜15に開口部16が設けられている。したがって、第1のセンサ27の第1温度センサ素子21と第1ヒータ22が空気に接する。すなわち、第1温度センサ素子21と第1ヒータ22が外部の空間に通じるように、カバー膜15には開口部16が設けられている。一方、第2のセンサ37の第2温度センサ素子31と第2ヒータ32は、カバー膜15によって覆われている。従って、第2温度センサ素子31と第2ヒータ32は空気に接しない。
このように、2組のヒータと温度センサ素子の組のうち、片方の組の上にはカバー膜15は形成しないものとする。そして、もう片方の組の上をカバー膜15で覆い、直接空気に接しないようにする。カバーの無い方の組は空気による熱伝導が起こり、カバーのある方はカバー膜15を介した熱伝導が起こる。空気による熱伝導は対流によるものが大部分である。対流により伝わる熱量は空気の圧力に依存し、圧力が高いほど伝わる熱量は多くなる。これに対して、カバー膜15を介した熱伝導は空気の圧力に依存しない。よって、両方の温度センサ素子21、31の抵抗値を比較することで、圧力を検出することができる。
次に、圧力を検出するための回路について、図4を用いて説明する。図4に示すように、検出回路60は、ブリッジ回路50と差動アンプ51とを備えている。なお、差動アンプ51は、図1で示したCMOS回路領域11に形成されている。すなわち、CMOS回路領域11のMOSトランジスタ等によって差動アンプ51が形成される。ブリッジ回路50は負荷抵抗52、53と、センサ抵抗54、55とを備えている。例えば、電源電圧VDDとグランドとの間には、負荷抵抗52とセンサ抵抗55が直列に接続されている。同様に、電源電圧VDDとグランドとの間には、負荷抵抗53とセンサ抵抗54が直列に接続されている。
センサ抵抗54は、カバー膜15で被覆されていない第1温度センサ素子21を含む配線の配線抵抗である。なお、センサ抵抗54は、引き出し配線23の抵抗を含んでいてもよい。センサ抵抗55は、カバー膜15で被覆された第2温度センサ素子31を含む配線の配線抵抗である。なお、センサ抵抗55は、引き出し配線33の抵抗を含んでいてもよい。負荷抵抗52とセンサ抵抗55との接続ノードINBが差動アンプ51の一方の入力端子に接続される。負荷抵抗53とセンサ抵抗54との接続ノードINTが差動アンプ51の他方の入力端子に接続される。差動アンプ51は、接続ノードINBと接続ノードINTの電位差を増幅して出力する。すなわち、検出回路60の差動アンプ51は、第1温度センサ素子21と第2温度センサ素子31との電位差を検出する。したがって、差動アンプ51から出力される出力信号Aoutを用いて、圧力を検出することができる。
ここで、センサ抵抗54の配線と、センサ抵抗55の配線とを同じ形状にしておくことで、ヒータ22、32からの熱が伝わらない状態での抵抗値を等しくすることができる。このため、両者の特性がチップ周囲の温度変動などで変化しても、両者の抵抗の変化量が同じとなるので差動アンプ51の出力電圧は変化しない。つまり、外乱による出力変動を抑制することができる。このように、差動アンプ51がブリッジ回路50の2つの出力の差分を取ることで、オフセット変動に対する耐性を高めることができる。なお、差動アンプ51はCMOS回路領域11に配置することができる。すなわち、CMOS回路領域11に設けられたMOSトランジスタ等によって、差動アンプ51を形成することができる。また、検出回路60が第1温度センサ素子21と第1ヒータ22の電位差を検出するため、容易に圧力を検出することができる。また、ブリッジ回路50を設けることで、精度よく圧力を検出することができる。
本実施の形態にかかる圧力センサの効果を調べるために、熱流体シミュレータFloTHERMを用いて、シミュレーションを行った結果について説明する。ここでは、ヒータからセンサへ熱の伝わり方を調べるためにシミュレーションを行っている。具体的には、図5、図6に示すような簡略な形状の第1ヒータ22と第1温度センサ素子21を配置し、第1ヒータ22に10mWの電力を印加したときの第1温度センサ素子21で検出される温度変化をシミュレーションしている。このとき、第1ヒータ22と第1温度センサ素子21の間の距離をパラメータとして変化させている。なお、第1温度センサ素子21と第1ヒータ22の長さを200μmとしている。
図7はシミュレーション結果を示すグラフである。図7において、横軸は第1ヒータ22と第1温度センサ素子21の間の距離、縦軸は圧力が1atm(1気圧)変化したときに第1温度センサ素子21で検出される温度変化である。図7のように、第1ヒータ22と第1温度センサ素子21の間の距離が大きいほど圧力に対する温度変化が大きくなる。100μm離した場合、1atmの変化に対して0.12℃の温度変化が検出されると予測される。アルミや銅などの配線抵抗では1℃の温度変化に対して抵抗値の変化が0.5%程度である。そして、1atmの圧力変動で、0.06%の抵抗変化が起こる。この抵抗に5Vの電圧を印加すると、予測される出力電圧は3mV/atmとなる。
次に、比較例であるMEMS(Micro Electro Mechinical Sytem)式の圧力センサの構成について、図8を用いて説明する。図8は、ダイアフラムを用いた熱式圧力センサの構成を示す断面図である。この圧力センサは、シリコン基板110と壁112とダイアフラム111とヒータ121aとヒータ121bを備えている。シリコン基板110には、枠状の壁112が設けられている。壁112は、シリコン又は絶縁膜によって形成されている。壁112の上にダイアフラム111が設けられている。壁112とダイアフラム111とシリコン基板110とによって、閉鎖空間(チャンバー)120が形成される。すなわち、シリコン基板110の上には、壁112とダイアフラム111によって外部空間と隔てられた閉鎖空間120が形成される。
そして、閉鎖空間120に、ヒータ121a、121bが形成される。ヒータ121aはシリコン基板110上において、閉鎖空間120の中央に配置される。一方、ヒータ121bは、シリコン基板110上において、閉鎖空間120の端部に配置される。外部空間と閉鎖空間120の圧力差によって、ダイアフラム111がたわむ。例えば、外部空間の圧力が高い場合、図8の点線に示すように、ダイアフラム111の形状が変化する。
したがって、ヒータ121aからダイアフラム111までの距離は、ヒータ121bからダイアフラム111までの距離よりも短くなる。すなわち、ダイアフラム111とシリコン基板110の表面との距離は、閉鎖空間120の中央ほど近くなり、端部になるほど離れることになる。仕上がって、ヒータ121aの熱はダイアフラム111に逃げやすく、ヒータ121bの熱はダイアフラム111に逃げにくい。このため、2つのヒータ121a、121bには温度差が生じる。ヒータ121a、121bの直列抵抗値を測定することで、ヒータの温度差を求めることができる。そして、ヒータの温度差から、ダイアフラムのたわみ、すなわち圧力を検出することができる。
しかしながら、図8に示すようにダイアフラムを用いた構成では、機械的な可動部分が必要である。このため、MEMSプロセスによって、可動部を形成する必要がある。MEMSプロセスとCMOSプロセスとでは、互換性が低いので、圧力センサ本体と、読み出し回路を別チップとする必要が生じてしまう。また、閉鎖空間を形成する際に、製造時に閉鎖空間内の圧力を制御する必要があり、ガス封止のための特殊なプロセスが必要となってしまう。
これに対して、本実施の形態に係る圧力センサでは、ダイアフラムを形成しなくてもよい。したがって、CMOSプロセスのみで圧力センサを製造することができるため、CMOS回路と同じチップ上に圧力センサを形成することができる。換言すると、CMOSプロセスにおける絶縁膜や配線の形成工程のみで、圧力センサを製造することができる。これにより、簡便な構成の圧力センサを実現することができ。低コスト化を図ることができる。
半導体チッブ1の上部にヒータ22、32と温度センサ素子21、31を配置する。そして、ヒータ22、32から温度センサ素子21、31への熱の伝わり方を検出する。こうすることで、半導体チップ1上部のガスの圧力を検出する。ここで、空気に開放した第1ヒータ22と第1温度センサ素子21の組と密閉した第2ヒータ32と第2温度センサ素子31の組の2組を用い、両者の出力の差分をとることで、オフセット変動に対する耐性を高めることができる。
このような圧力センサは、種々の分野に適用することができる。例えば、車の各部、タイヤの空気圧、ブレーキ圧、エアバッグなどのモニタ用圧力センサとして用いることができる。さらには、医療用機器やスマートフォンなどの携帯機器の圧力センサとしても用いることができる。また、タブレット端末や、ゲーム機などの搭載される半導体チップ1に、圧力センサ2を設けてもよい。これらの圧力検出にはこれまでMEMS素子を用いた圧力センサが用いられるが、MEMSプロセスを用いるために、高コストとなってしまう。上記のように、MEMSを用いない圧力センサを実現することができるので、既存のシリコン半導体チップとの集積化が容易となり、低コスト化が実現できる。
圧力センサ2の雰囲気ガスとしては、大気もしくは窒素(N)、アルゴン(Ar)、ヘリウム(He)、水素(H)などを使用することができる。特に、ヘリウムや水素は大気に比べてそれぞれ約6〜7倍の熱伝導率を有するので、圧力センサ2の感度を高めることが出来る。
なお、上記の説明では、第1温度センサ素子21と第1ヒータ22がカバー膜15によって覆われていない構成としたが、第1温度センサ素子21、及び第1ヒータ22の全部がカバー膜15で覆われていなくてもよい。すなわち、第1温度センサ素子21、及び第1ヒータ22の少なくとも一部がカバー膜15で覆われておらず、気体と接する構成であればよい。換言すると、第1温度センサ素子21、及び第1ヒータ22の一部がカバー膜15の外側に配置され、カバー膜15からはみ出していればよい。そして、第1温度センサ素子21が接する気体の圧力が、測定する雰囲気の気体の圧力と同じとする。
実施の形態2.
本実施の形態にかかる圧力センサの構成について、図9を用いて説明する。図9は、圧力センサの構成を示す平面図である。なお、本実施の形態では、第1温度センサ素子21、及び第2温度センサ素子31が4つ設けられている。図9において、4つの第1温度センサ素子21をそれぞれ第1温度センサ素子21a〜第1温度センサ素子21dとして示す。同様に、4つの第2温度センサ素子31を第2温度センサ素子31a〜第2温度センサ素子31dとして示す。なお、圧力センサの基本的構成については、実施の形態1と同様であるため、同様の内容については、説明を省略する。
第1ヒータ22の配線の周囲を囲む対称な位置に第1温度センサ素子21a〜21dの配線を配置する。例えば、図9において、第1ヒータ22の上下左右に第1温度センサ素子21a〜21dが配置されている。換言すると、第1温度センサ素子21aと第1温度センサ素子21dの間に第1ヒータ22が配置されている。また、第1温度センサ素子21bと第1温度センサ素子21cとの間に、第1ヒータ22が配置されている。このように、複数の第1温度センサ素子21が第1ヒータ22の外周を囲む対称に配置される。第1温度センサ素子21a〜第1温度センサ素子21d、及び第1ヒータ22は、開口部16に配置され、気体と接している。
第2温度センサ素子31a〜第2温度センサ素子31dについても同様に、第2ヒータ32の周囲に配置されている。そして、4つの第2温度センサ素子31a〜第2温度センサ素子31dが第2ヒータ32に対して対称な位置に配置されている。このように、複数の第2温度センサ素子31が第2ヒータ32の外周を囲むように対称に配置される。
空気による熱伝導は対流によるものが大部分であるが、対流は重力の影響を受ける。つまり、重力により特定の方向に熱が偏って伝わる。図9のようにヒータの周囲に対称に温度センサ素子を配置し、これらの温度センサ素子の抵抗値変化を平均化すると、重力の影響を排除できる。この平均化は、対称に配置された複数の温度センサ素子の抵抗を直列もしくは並列に接続することで実現することができる。すなわち、図4で示したブリッジ回路50において、複数の温度センサ素子を並列、又は直列に接続する。あるいは、複数の温度センサ素子の出力を別個にデジタル値に変換して、デジタル演算を行うことで実現してもよい。
実施の形態3.
本実施の形態に係る圧力センサの構成について、図10を用いて説明する。図10は、圧力センサの構成を示す断面図である。本実施の形態では、実施の形態1の構成に加えて、温度計17が用いられている。なお、実施の形態1と同様の構成については、説明を省略する。例えば、第1のセンサ27、及び第2のセンサ37は実施の形態1と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
図10に示すように、第1のセンサ27、第2のセンサ37の温度センサ素子21、31とは別に、基板10上に温度計17を配置する。温度計17は、チップ温度を測温する。温度計17は、絶縁膜13の上に配置される。また、ここでは、カバー膜15が温度計17を覆っている。この温度計17は温度センサ素子21、31と同様に配線抵抗の温度変化でチップ温度の絶対値を検出する。温度計17はヒータ22、32の影響を受けないように、半導体チップ1上で第1のセンサ27、第2のセンサ37とは離れた位置に配置する。圧力センサ部での熱伝導はチップ周囲の外気温の影響を受けるので、温度計17の出力するチップ温度の絶対値を用いて検出回路60の検出結果を補正することで、測定雰囲気の気温の影響を排除できる。なお、本実施の形態の温度計17を実施の形態2の構成と組み合わせることも可能である。
実施の形態4.
本実施の形態に係る圧力センサの構成について、図11を用いて説明する。図11は、圧力センサの構成を示す断面図である。本実施の形態では、実施の形態4と同様に、温度計17が用いられている。さらに、本実施の形態では、基板10上のp-n接合によって、温度計17を形成している。したがって、温度計17は絶縁膜13の下に配置される。また、絶縁膜13とカバー膜15が温度計17を覆っている。
p-n接合の順方向電圧は温度依存性を持つので、この電圧を測定することで、チップ温度の絶対値を得ることが出来る。これにより、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。すなわち、温度計17の出力するチップ温度の絶対値を用いて検出回路の検出結果を補正することで、気温の影響を排除できる。なお、本実施の形態の温度計17を実施の形態2の構成と組み合わせることも可能である。
実施の形態5.
本実施の形態に係る圧力センサの構成について、図12、及び図13を用いて説明する。図12は、圧力センサ2の構成を示す平面図である。図13は、図12のXIII−XIII断面図である。本実施の形態には、カバー膜15の上に蓋18が設けられている。蓋18は、開口部16の空間を覆う。蓋18は、第1のセンサ27の上方に配置される。蓋18は、例えば、柔軟な保護フィルムとすることができる。
カバー膜15の上方に蓋18を設けることで、開口部16の空間を囲むようなチャンバー19を形成する。すなわち、カバー膜15と基板1と蓋18とで囲まれた閉鎖空間がチャンバー19となる。そして、カバー膜15がチャンバー19の側壁となっている。カバー膜15の上部に柔軟な保護フィルムを貼り付けることで蓋18とすることができる。蓋18としては、外部の圧力によってたわむような柔軟な材料、例えばポリイミドなどを用いることができる。これによって、チャンバー19の内と外の圧力は等しくなる。この蓋18が保護膜として働き、チャンバー19の内側は外気とを遮断する。これにより空気以外のものが第1のセンサ27の配線等に付着することを防ぐことができる。すなわち、水分などが第1のセンサ27の配線に付着するのを防ぐことができ、信頼性を高めることが出来る。
この構造では図8で示した圧力センサと同様に、閉鎖空間となるチャンバー19を持つ。図8の圧力センサでは、閉鎖空間120の上に設けられたダイアフラム111の変位を直接検出するために形状や材質が均質かつ高精度なダイアフラム111を必要とする。一方、本実施の形態のチャンバー19は圧力センサ2の配線などを保護するだけなので、加工精度が低くても問題なく、製造が容易である。これにより、低コスト化を図ることができる。また、蓋18が開口部16を完全に覆わなくてもよい。
実施の形態6.
本実施の形態に係る圧力センサの構成について、図14を用いて説明する。図14は、圧力センサ2の検出回路60の構成を示す回路図である。本実施の形態では、図4に示した検出回路60の構成に、スイッチ61、記憶素子62、比較器63、ヒータ抵抗64、ヒータスイッチ65が追加されている。なお、検出回路60の基本的な回路構成については、図4と同様であるため、説明を省略する。すなわち、ブリッジ回路50と差動アンプ51の構成は、図4と同様である。
本実施の形態では、第1ヒータ22はヒータ抵抗64とヒータスイッチ65とを備えている。ヒータ抵抗64は、第1ヒータ22を含む配線抵抗である。ヒータスイッチ65は、ヒータ抵抗64への電流供給を制御する。すなわち、ヒータスイッチ65が第1ヒータ22をオンオフする。なお、第2ヒータ32についても同様の回路構成となっており、ヒータスイッチ65でオンオフできるようになっている。
差動アンプ51の出力は、スイッチ61に接続されている。スイッチ61は、ヒータスイッチ65と同期して切り替わる。スイッチ61は記憶素子62に接続されている。記憶素子62の出力は、比較器63の一方の入力端子に接続されている。さらに、スイッチ61は、比較器63の他方の出力端子に接続されている。すなわち、スイッチ61によって、差動アンプ51の出力先が、記憶素子62から比較器63の他方の入力端子に切り替わる。
ヒータ22、32がオフの時はブリッジ回路50の出力INT,INBを差動アンプ51で増幅した後、差動アンプの出力信号Aoutをオフセット値として記憶素子62に記憶する。ヒータ22、32がオンの時の差動アンプの出力信号Aoutが比較器63に入力される。比較器63は、ヒータ22、32がオンの時の出力信号Aoutからオフセット値を差し引いた値を計算する。比較器63は、その結果を比較信号Voutとして、出力する。
ヒータ22、32がオフの時は、ヒータ22、32から温度センサ素子21、31への熱伝導は発生しない。したがって、空気に露出している第1温度センサ素子21と露出していない第2温度センサ素子31で温度差は発生しない。そこで、ヒータ22、32のオフ時の差動アンプ51の出力信号Aoutは温度センサ素子間のばらつきや差動アンプ51の入力オフセットなどを含んだものとなる。ヒータ22、32がオンの時の差動アンプ51の出力信号Aoutには、オフ時のオフセット値に圧力による伝熱量の変化の影響が加わる。オン時の出力値から記憶しているオフセット値を差し引くことで、オフセット補正が可能となる。これにより、より高い精度で圧力を測定することができる。
なお、スイッチ61、記憶素子62、比較器63、ヒータ抵抗64、ヒータスイッチ65はCMOS回路領域11に配置することができる。すなわち、図1のCMOS回路領域11に設けられたMOSトランジスタ等によって、スイッチ61、記憶素子62、比較器63、ヒータ抵抗64、ヒータスイッチ65を形成することができる。
実施の形態7.
本実施の形態に係る圧力センサの構成について、図15を用いて説明する。図15は、圧力センサ2の検出回路60の構成を示す回路図である。本実施の形態では実施の形態6の構成に加えて、AD変換器66が設けられている。さらに、比較器63の代わりに演算器67が設けられている。なお、検出回路の基本的構成については、実施の形態1、6で示した構成と同様であるため、適宜説明を省略する。
差動アンプ51の出力には、AD変換器66が接続されている。AD変換器66は、差動アンプ51のアナログの出力信号AoutをAD変換する。したがって、AD変換器66はデジタルの出力信号Doutが出力される。ヒータ22、32のオフ時にAD変換器66から出力された出力信号Doutの値は、記憶素子62に記憶される。記憶素子62の値は、演算器67に出力される。
ヒータ22、32のオン時にAD変換器66から出力された出力信号Doutは、演算器67は、ヒータ22、32のオン時とオフ時における出力信号Doutの値を比較する。すなわち、ヒータ22、32のオン時における出力信号Doutの値から、ヒータ22、32のオフ時における出力信号Doutの値を引く。そして、演算器67は、差し引いた値を出力端子OUTから出力する。こうすることで、実施の形態6と同様に、オフセット補正が可能になり、より高い精度で圧力測定することができる。
なお、AD変換器66、スイッチ61、記憶素子62、比較器63、ヒータ抵抗64、ヒータスイッチ65はCMOS回路領域11に配置することができる。すなわち、図1のCMOS回路領域11に設けられたMOSトランジスタ等によって、AD変換器66、スイッチ61、記憶素子62、比較器63、ヒータ抵抗64、ヒータスイッチ65を形成することができる。
実施の形態8.
本実施の形態に係る圧力センサ2の構成について、図16を用いて説明する。図16は、圧力センサ2の構成を示す側面断面図である。本実施の形態では、図13と同様に蓋18が設けられている。ここでは、蓋18としては、たとえば、シリコンやガラスなどの硬い物質を用いている。蓋18は、開口部16の上側を覆っている。すなわち、第1ヒータ22、及び第1温度センサ素子21の上方に蓋18が配置される。
この場合、蓋18を形成する前にカバー膜15の側面に外気と第1ヒータ22、及び第1温度センサ素子21をつなぐ気体の流路29を形成する。流路29は、蓋18の下に設けられている。すなわち、基板10と蓋18の間に、第1のセンサ27に通じる流路29を配置する。流路29によって、第1のセンサ27が外部、すなわち圧力を測定する空間に通じる。こうすることで、チップ外と第1ヒータ22、及び第1温度センサ素子21周りの圧力を同じとすることができる。蓋18を設けることで、第1のセンサ27に異物が混入するのを防ぐことができる。また、気体の流路29を狭くしておくことで、外部からの異物の混入を防ぐことができる。
実施の形態9.
本実施の形態に係る圧力センサ2の構成について、図17を用いて説明する。図17は、圧力センサ2の構成を示す側面断面図である。本実施の形態では、実施の形態1の構成にから開口部16の形状を変えている。カバー膜15の開口部16の大きさを第1ヒータ22、及び第1温度センサ素子21の大きさと同程度まで小さくしている。すなわち、第1ヒータ22と第1温度センサ素子21の間の一部にカバー膜15を形成する。このように開口部16を小さくすることで、よりも大きな異物の混入を防ぐ。
実施の形態10.
本実施の形態に係る圧力センサ2の構成について、図18を用いて説明する。図18は、圧力センサの構成を示す側面断面図である。本実施の形態では、実施の形態1の構成にからカバー膜15の形状を変えている。具体的には、カバー膜15に開口部16を設けない構成としている。すなわち、カバー膜15の端部が第1のセンサ27と第2のセンサ37の間に配置されており、カバー膜15が第1のセンサ27の外周を囲んでいない構成となっている。このような構成であっても、上記の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
実施の形態11.
なお、上記の実施の形態では、温度センサ素子21、31を配線抵抗によって形成したが、図11の温度計17と同様にp-n接合によって形成するようにしてもよい。すなわち、p-n接合の順方向電圧は温度依存性を持っている。したがって、図19に示すように、配線抵抗ではなくp-n接合を有するダイオード74、75によって、温度センサ素子21、31を形成してもよい。この場合、ダイオード74、75は直接空気と接しないので、ダイオード74、75の直上に最上層配線79を配置する。そして、ダイオード74,75を最上層配線79とビア78で接続する。これにより、ビア78を介して、最上層配線79を介して空気の温度をダイオード74、75に伝えることができる。
この場合の回路図を模式的に示すと、図20に示すようになる。電源電圧VDDとグランドとの間に、負荷抵抗52とダイオード75が直列接続される。電源電圧VDDとグランドとの間に、負荷抵抗53とダイオード74が直列接続される。電源電圧VDDとグランドとの間において、ダイオード74、75は順方向となっている。負荷抵抗52とダイオード75との間の接続ノードINBが差動アンプ51の一方の入力端子に接続される。負荷抵抗53とダイオード74との間の接続ノードINTが差動アンプ51の他方の入力端子に接続される。このような構成であっても、上記の実施の形態と同様の効果を得ることができる。もちろん、ダイオード74、75を有する温度センサ素子21、31を実施の形態2〜9のいずれかに適用してもよい。
また、図21に示すようにダイオード74、75の代わりにトランジスタ76、77を設けてもよい。この場合、トランジスタ76、77をそれぞれダイオード接続すればよい。この場合も、上記の構成と同様の効果を得ることができる。
実施の形態12.
なお、上記の実施の形態では、第1温度センサ素子21、及び第2温度センサ素子31とは別に第1ヒータ22、及び第2ヒータ32を設けたが、第1温度センサ素子21、及び第2温度センサ素子31がそれぞれヒータとして機能させてもよい。
例えば、図22のように、第1のセンサ27として第1温度センサ素子21設け、第2のセンサ37として第1温度センサ素子21を設ける。第1温度センサ素子21、及び第2温度センサ素子31は、上記の通り、配線である。そして、第1温度センサ素子21、及び第2温度センサ素子31に電流を供給することで、第1温度センサ素子21、及び第2温度センサ素子31が発熱する。換言すると、第1温度センサ素子21、及び第2温度センサ素子31がヒータとして機能する。このような構成であっても、第1温度センサ素子21、及び第2温度センサ素子31の電位差を検出することで、温度を検出することができる。換言すると、検出回路60が2つのヒータの電位差を検出する。このため、同様の効果を得ることができる。また、ヒータと温度センサ素子を別々に設ける必要がなくなる。
なお、上記の実施の形態1〜12は、適宜組み合わせることが可能である。すなわち、実施の形態1〜12のうちの2以上を組み合わせた構成とすることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
10 基板
11 CMOS回路領域
12 パッド
13 絶縁膜
14 配線
15 カバー膜
16 開口部
17 温度計
18 蓋
20 圧力センサ領域
21 第1温度センサ素子
22 第1ヒータ
27 第1のセンサ
31 第2温度センサ素子
32 第2ヒータ
37 第2のセンサ
50 ブリッジ回路
51 差動アンプ
52 負荷抵抗
53 負荷抵抗
54 センサ抵抗
55 センサ抵抗
61 スイッチ
62 メモリ
63 比較器
64 ヒータ抵抗
65 ヒータスイッチ

Claims (18)

  1. 少なくとも一部が気体と接した第1の温度センサ素子を有する第1のセンサと、
    第2の温度センサ素子を有する第2のセンサと、
    前記第2のセンサを覆うカバー膜と、
    前記第1の温度センサ素子及び前記第2の温度センサ素子に接続された検出回路と、を備えた圧力センサ。
  2. 前記第1のセンサでは、前記第1の温度センサ素子に対して、少なくとも一つの第1のヒータが設けられ、
    前記第2のセンサでは、前記第2の温度センサ素子に対して、少なくとも一つの第2のヒータが設けられている請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記第1の温度センサ素子が前記第1のヒータに対して対称配置になるよう、前記第1のヒータの周囲に複数設けられ、
    前記第2の温度センサ素子が前記第2のヒータに対して対称配置になるよう、前記第2のヒータの周囲に複数設けられている請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 前記検出回路が前記第1の温度センサ素子と前記第2の温度センサ素子との電位差を検出する請求項1に記載の圧力センサ。
  5. 前記検出回路が差動アンプを有しており、
    前記差動アンプの入力に、前記第1の温度センサ素子及び前記第2の温度センサ素子が接続されている請求項4に記載の圧力センサ。
  6. 前記第1の温度センサ素子と、前記第1の温度センサ素子に接続された負荷抵抗と、前記第2の温度センサ素子と、前記第2の温度センサ素子に接続された負荷抵抗と、によってブリッジ回路が形成され、
    前記ブリッジ回路が前記差動アンプに接続されている請求項5に記載の圧力センサ。
  7. 前記第1の温度センサ素子及び第2の温度センサ素子が、配線である請求項1に記載の圧力センサ。
  8. 温度に応じて前記配線の抵抗が変化する請求項7に記載の圧力センサ。
  9. 前記第1の温度センサ素子及び第2の温度センサ素子が、ダイオードである請求項1に記載の圧力センサ。
  10. 前記第1の温度センサ素子及び前記第2の温度センサ素子が設けられた基板に、前記第1及び第2のセンサと離間して配置され、前記カバー膜で覆われた温度計が設けられている請求項1に記載の圧力センサ。
  11. 前記温度計が、前記基板上に設けられた配線である請求項10に記載の圧力センサ。
  12. 前記温度計が、前記基板に設けられたp−n接合を有している請求項10に記載の圧力センサ。
  13. 前記カバー膜に取り付けられ、前記第1のセンサの上方に配置された蓋をさらに有する請求項1に記載の圧力センサ。
  14. 前記カバー膜が、前記第1のセンサが配置される開口部を備え、
    前記蓋が前記開口部を覆う保護フィルムであることを特徴とする請求項13に記載の圧力センサ。
  15. 前記カバー膜には、前記蓋の下方に設けられ、前記第1のセンサに通じる流路が形成されている請求項13に記載の圧力センサ。
  16. 前記第1のセンサに設けられた第1のヒータ、及び前記第2のセンサに設けられた第2のヒータをオンオフするヒータスイッチと、
    前記ヒータスイッチが前記第1のヒータ、及び前記第2のヒータをオフしたときに、前記差動アンプから出力される出力値を記憶する記憶素子と、
    前記ヒータスイッチが前記第1のヒータ、及び前記第2のヒータをオンしたときに、前記記憶素子に記憶された値と、前記差動アンプからの出力値とを比較する比較器と、をさらに備えた請求項5に記載の圧力センサ。
  17. 基板と、
    前記基板上に設けられたカバー膜と、
    前記カバー膜の外側に少なくとも一部が配置された第1の温度センサ素子を有する第1のセンサと、
    前記カバー膜によって覆われた第2の温度センサ素子を有する第2のセンサと、
    前記第1の温度センサ素子及び前記第2のセンサに接続された検出回路と、を備えた圧力センサ。
  18. CMOS回路領域と圧力センサ領域とを有する基板と、
    前記圧力センサ領域に配置され、少なくとも一部が気体と接した第1の温度センサ素子を有する第1のセンサと、
    前記圧力センサ領域に配置され、第2の温度センサ素子を有する第2のセンサと、
    前記第2のセンサを覆うカバー膜と、
    前記第1の温度センサ素子及び前記第2の温度センサ素子に接続された検出回路と、を備えた半導体回路。
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