JP2014159661A - ルーバー付き帽子 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、通気性を確保すると共に外観の体裁が良く、かつ、デザインの自由度が高いルーバー付き帽子であって、生産効率が向上した帽子を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明は前方につばの付いた帽子であって、前記つばおよび頭周りが合成樹脂により一体に成型され、前記つばの表面に沿って帽体内に空気を導入するためのルーバーが前記つばに立設されるので、通気性を向上させたルーバー付き帽子の製作が容易になる。また、前記つば側における前記頭周りの内側にサイズ調整ベルトを設けたので、外観にサイズ調整機構や隙間が一切現れない。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は前方につばの付いた帽子であって、前記つばおよび頭周りが合成樹脂により一体に成型され、前記つばの表面に沿って帽体内に空気を導入するためのルーバーが前記つばに立設されるので、通気性を向上させたルーバー付き帽子の製作が容易になる。また、前記つば側における前記頭周りの内側にサイズ調整ベルトを設けたので、外観にサイズ調整機構や隙間が一切現れない。
【選択図】図1
Description
この発明は、通気性を確保すると共に外観の体裁が良く、かつ、デザインの自由度が高いルーバー付き帽子であって、生産効率が向上した帽子に関するものである。
本発明者は、特開2013−019088号公報(特許文献1)において、通気性および遮光性を有すると共に、外観上のデザインが極めて優れた帽子として、帽体の前部および後部に開口が設けられ、該開口にルーバー枠と羽板とからなるルーバー機構が固定されたことを特徴とする帽子を提案している。本発明の帽子は通気性および遮光性を有するため、被着者は十分な清涼感を感じることができるが、帽体に開口を設け該開口にルーバー機構を固定しなければならないため、帽子製作が煩雑で量産に適していない。
特許文献2には、通気性及び汗取り効果にすぐれた帽子であって、クラウンの前面に通気部を形成してなる帽子において、クラウンの下端内周の前半部に、中央部分を袋状部となし、必要に応じて吸汗その他の温調具を収納できるようにした長さ調節ベルトを伸縮調節を自在とするように取り付けてなる帽子が開示されている。
前記帽子は、長さ調節用のベルトを前額部に緊密に締めつけるとベルトの前面とクラウンの内周面との間に空隙が表れ、クラウンの通気部から流入した空気はこの空隙部から下方に流動するので前額部は移動する空気によって冷却されて頭部のムレや発汗を防止することも期待できる。しかしながら、ベルトの袋状部を除く一端をクラウンの内周側端に縫着するとともに他端をクラウンの他方の周側から外方へ突出させてアジャスタに接続するのでアジャスタが帽子の外観に現れる。また、ベルトの帽子への取付けが煩雑であった。
本発明は、通気性を確保すると共に外観の体裁が良く、かつ、デザインの自由度が高いルーバー付き帽子であって、生産効率が向上した帽子を提供することを目的とするものである。
本発明の帽子は、前方につばの付いた帽子であって、前記つばおよび頭周りが合成樹脂により一体に成型され、前記つばの表面に沿って帽体内に空気を導入するためのルーバーが前記つばに立設されると共に前記つば側における前記頭周りの内側にサイズ調整ベルトを設けたことを特徴とする。
前記頭周りの内側にサイズ調整ベルトを取り付けるための取付部を設けたことが好ましい。
前記サイズ調整ベルトが前記頭周りと一体に成型されたことが好ましい。
前記サイズ調整ベルトが前記頭周りと一体に成型されたことが好ましい。
前記サイズ調整ベルトにおけるサイズ調整機構がアメリカンホック式アジャスタであることが好ましい。
前記サイズ調整ベルトにおけるサイズ調整機構がスライド式アジャスタであることが好ましい。
前記サイズ調整ベルトにおけるサイズ調整機構がスライド式アジャスタであることが好ましい。
本発明は、つばと頭周りを一体に成型し前記つばの表面にルーバーを立設することにより、通気性を向上させたルーバー付き帽子の製作が容易になる。また、外観にスライドアジャスタ等のサイズ調整機構が一切現れないで、かつ、帽子の前部の隙間がつばに隠れるのでデザインの自由度が高い。
以下、本発明に係る帽子の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(1)は、本発明に係る帽子の側面図であり、帽子を構成する帽体2、つば11、および頭周り12が示されている。
図1(1)は、本発明に係る帽子の側面図であり、帽子を構成する帽体2、つば11、および頭周り12が示されている。
前記つば11と頭周り12は一体成型され、前記つば11にルーバー13が立設されるので、当該成形品に帽体2を固定するだけで、容易にルーバー付き帽子を製作することができる。帽体2の固定方法に格別の制限はなく、縫着のほか溶着や面ファスナーによる接着等、固定が容易かつ強度を保持できる方法であれば良い。
つば11の形状および大きさに格別の制限はなく、遮光性を確保することができるものであれば良く、デザイン性を加味して適宜決定される。本実施形態において、つば11の形状を湾曲状としたが平面状とすることもできる。
つば11に立設されるルーバー13の形状および大きさに格別の制限はなく、つば11の表面に沿って空気を帽体2の内側に導入させることのできるものであれば良い。本実施形態において、ルーバー13を略半月状に形成したが、台形、円形、矩形、その他種々の形状とすることができる。
次に、図1に示す帽子の作用を説明する。
つば11にルーバー13が立設されるので、つば11の表面に沿ってルーバー13から外気が導入されると共に、ルーバー13が帽体内部に差し込む日差しを遮る。本発明の帽子によればルーバー13から流入する大量の外気は、帽子の被着者の頭部に直接接触することに加えて、ルーバー13により日差しが遮られるので、冷却効果が体感上極めて優れている。
また、頭周り12は合成樹脂により一体に成型されるので、本発明の帽子を被着したときのホールド感が向上する。
つば11にルーバー13が立設されるので、つば11の表面に沿ってルーバー13から外気が導入されると共に、ルーバー13が帽体内部に差し込む日差しを遮る。本発明の帽子によればルーバー13から流入する大量の外気は、帽子の被着者の頭部に直接接触することに加えて、ルーバー13により日差しが遮られるので、冷却効果が体感上極めて優れている。
また、頭周り12は合成樹脂により一体に成型されるので、本発明の帽子を被着したときのホールド感が向上する。
前記頭周り12を合成樹脂により成型したので、サイズ調整ベルト14を帽体2の内側に設けた。図2は図1に示す帽子の底面図である。サイズ調整ベルト14は頭周り12と一体に成型しても良いし、頭周り12の内側に取付部を設けてサイズ調整ベルト14を頭周り12の内側に取付け可能としても良い。サイズ調整ベルト14を頭周り12と一体に成型すればサイズ調整ベルト14の取付工程を省略することができるので、帽子製作の効率が上がる。一方、サイズ調整ベルト14を頭周り12から取り外し可能とすれば、ベルトが破損したり汚れたりした場合やサイズ調整機構を変更したい場合にサイズ調整ベルト14を容易に交換することができる。サイズ調整ベルト12は帽体2の内側に設けたので、サイズ調整機構は帽子の外観に一切現れない。
本発明の帽子を被着した状態では、額にサイズ調整ベルト14が接触するが帽体2は接触しないで、額と帽体2の間に隙間5が形成される。したがって、外気が前記ルーバー13から帽体2の内部に入ると額に外気が直接接触するほか、帽体2の内部に貯留する蒸れた空気がこの外気流に同伴されて前記隙間5から帽体2外部に排気される。また、サイズ調整ベルト14が額に接触することから、帽子の被り心地、特にフィット感が良くなる。サイズ調整ベルト14はつば11側に設けられるため、隙間5がつば11に隠れて外観の体裁が良い。
つば11、頭周り12およびルーバー13の材質に制限はないが、可撓性を有する合成樹脂により成型することができ、特に、ポリアセタール、ポリオキシメチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ナイロンなどの弾性を有する合成樹脂により成型することが好ましい。
次に、本実施形態におけるサイズ調整ベルト14のサイズ調整機構について図3を参照して説明する。図3は図1に示す帽子について、サイズ調整ベルト12を透視して描いた斜視図である。サイズ調整機構はアメリカンホック式アジャスタであって、サイズ調整ベルト14の一端部20Aには雄型ホック21A、他端部20Bには雌型ホック21Bが形成されている。各ホックの数と間隔に格別の制限はないが、通常7つ前後のホックが3mm〜10mm間隔で設けられる。
サイズを調整するには、雄型ホック21Aを雌型ホック21Bに嵌める位置をずらすことで、帽子の内周を被着者の好みのサイズにフィットさせることができる。
サイズを調整するには、雄型ホック21Aを雌型ホック21Bに嵌める位置をずらすことで、帽子の内周を被着者の好みのサイズにフィットさせることができる。
続いて、本発明の別の実施形態について図4を参照して説明する。本実施形態では、サイズ調整機構がスライド式アジャスタで構成されている。
図4(1)は、本実施形態の帽子についてサイズ調整ベルト12を透視して描いた斜視図である。
図4(1)は、本実施形態の帽子についてサイズ調整ベルト12を透視して描いた斜視図である。
サイズ調整ベルト14の一端部20Aには、他端部20Bを挿入可能な一部をループ状としたスライドガイド22が設けられており、スライドガイド22の止輪23の内側には、図4(2)に示すように、爪状の係合凸部24Aが形成されている。
一方、他端部20Bの外表面には、断面が鋸歯状の係合凹部24Bが形成されている。而して、この実施形態の係合形式は両端部20A、20Bをスライドさせて両係合部24A、24Bを係合させ、バンドを着用者の最適な長さに調整して接続するものであり、爪状の係合凸部24Aが断面鋸歯状の係合凹部24Bに係止した状態では、他端部20Bは一端部20Aに対して進出自在であるが、後退不能となっている。
サイズ調整ベルトは塩化ビニル、ポリエチレン、その他の可撓性の合成樹脂や、硬質ゴムにて製造される。その際、バンドは被着される頭部に沿った曲面に予め成形しておくことが好ましい。
本実施形態のサイズ調整ベルト14は以上のように構成されているので、サイズ調整ベルト14の両端部を引き寄せれば、両係合部24A、24Bが擦り合いながら、スライドガイド22内を他端部20Bが進出してゆき、サイズ調整ベルト14の周囲長を短く調節することができる。この状態では、他端部20Bを一端部20Aから分離する方向に引いても、両係合部24A、24Bが噛み合っているので動くことはない。
他方、両係合部24A、24Bの係合を解除して、他端部20Bを一端部20Aから引き抜くには、スライドガイド22の側部(特に、止輪23の位置)を指にて外側から圧縮して、止輪23を外側(図4(2)において上側)に撓ませればよい。このとき、図4(3)に示すように、両係合部24A、24Bの噛み合いが解除される結果、他端部20Bは一端部20Aに対して後退し、バンドは自然に緩まる。
なお、本発明に係るサイズ調整ベルト14には、ベルトの両端部における係合形式に格別の制約がない。従って、上記実施形態以外にも、面ファスナー等を適用することもできる。
2 帽体
5 隙間
11 つば
12 頭周り
13 ルーバー
14 サイズ調整ベルト
20A サイズ調整ベルトの一端部
20B サイズ調整ベルトの他端部
5 隙間
11 つば
12 頭周り
13 ルーバー
14 サイズ調整ベルト
20A サイズ調整ベルトの一端部
20B サイズ調整ベルトの他端部
Claims (5)
- 前方につばの付いた帽子であって、前記つばおよび頭周りが合成樹脂により一体に成型され、前記つばの表面に沿って帽体内に空気を導入するためのルーバーが前記つばに立設されると共に前記つば側における前記頭周りの内側にサイズ調整ベルトを設けた帽子。
- 前記頭周りの内側にサイズ調整ベルトを取り付けるための取付部を設けた請求項1記載の帽子。
- 前記サイズ調整ベルトが前記頭周りと一体に成型された請求項1記載の帽子。
- 前記サイズ調整ベルトにおけるサイズ調整機構がアメリカンホック式アジャスタである請求項1〜3のいずれかに記載の帽子。
- 前記サイズ調整ベルトにおけるサイズ調整機構がスライド式アジャスタである請求項1〜3のいずれかに記載の帽子。
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- 2013-02-20 JP JP2013031575A patent/JP2014159661A/ja active Pending
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