JP2008133550A - 帽子用装着具 - Google Patents
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Abstract
ることができ、鍔部に張りを与え、風などによってバランスを崩すことがなく、首筋から
顔面まで、必要箇所を選択して防護することができ、しかも肌に密着する不快感がなく、
日除け等に役立ち、着脱自在で携帯に便利なものを提供することを課題とする。
【解決手段】弾性線条体と前記弾性線条体の少なくとも適宜の2点以上に取り付けられた
着脱具と、前記弾性線条体に摺動可能に取り付けられる懸吊具を有するカーテンとを具備
し、着脱具は、帽子に着脱する着脱部と弾性線条体に軸支される軸支部とを有し、帽子と弾性線条体との相対的位置関係を調節できるように結合されている帽子用装着具である。
【選択図】図1
Description
この構成によると山部が布地であってもバンドで締め付けられる不快感はないし、日除けが可撓性材料で構成されているので、マフラーのように巻きつけることによって、首の前方も含め遮光範囲は広くなる。しかし、首に巻きつけるので日除け布の材質を通気性がよく、肌ざわりの良いものにしても、暑苦しい状態を避けられない。涼冷媒体を入れるポケットまで設けているのもそのためである。
キャップ型の帽子用着脱具としては、日除けカバーの裏面中央部に一端を取り付ける固定具と、日除けカバーの上部両端にゴム紐を取り付けその中央部に設けたプラスチック製や金属製の引っ掛けタイプのクリップからなる保持具とが例示されている。固定具であるマジックテープ(登録商標)をキャップの後部の切欠部の調節ベルトを介して両端の面ファスナーや面ホックでとめるとともに、保持具であるクリップをキャップの鍔部の先端に引っ掛けることにより日除けカバーをキャップに装着することができ、取り外しも簡単である。しかし、鍔部にかなりの強度がないと、引っ張られて反り上がる危険性がある。また、日除けカバーをキャップ後部の下端部にある切欠部の外側を覆うようにすると、カバー上部がキャップ先端に向かって傾斜し、着用者の首筋後部と日除けカバーとの間に空間部ができるので、通気性は多少よくなるが十分とはいえない。また、顔面側部まで覆うようにする場合は、日除けカバーが側頭部から耳にかけて密着し、通気性に欠け、肌への密着感があって不快で暑苦しい。しかも顔の前面の日除けはできない。
ここにいう、カーテンとは、主として光線、熱線、風等を遮るために用いる可撓性面状体のことであり、布状に限らず、網状、すだれ状等全体として面状に形成されたものを、含む。
この発明によると、着脱具が弾性線条体の少なくとも両端付近及び適宜の中間点の3点に取り付けられるので、弾性線条体が上下に傾いたりバランスを崩すことがなく、帽子の縁にそってよりきれいなカーブを描く。また、カーテンがその着脱具間にそれぞれ独立して摺動可能に装着されるので、カーテンの摺動や着脱が容易になる。
弾性線条体が単一であるから、構成が簡単で組み立てが容易である。
この発明によると、弾性は内部の弾性金属線条体によって与え、手触り色彩など他の特性は、被覆材によって与えることができるので、構成は複雑になるが、多くの機能を分担して与えることができる。
この発明によると、弾性線条体がピアノ線であるから弾性が大きく、腐食するおそれがない。また、被覆材が合成樹脂管であるから、手触りがよく、着色可能な材質を選べば種々の色が選択可能になる。
この発明によると、弾性線条体両端の係止具とカーテン両端部の係止具とを係止することによって、弾性線条体の両端部付近まで、カーテンが閉ざされ固定されるので、日除け等の範囲が安定する。また、係止具を外せばカーテンを摺動することができ、日除け等の範囲を選択できる。
この発明によると、カーテン両端部の係合手段によりカーテン両端の1箇所でも係合することにより、顔の前面まで保護することができる。
この発明によると、着脱部と軸支部は帽子と弾性線条体との相対的位置関係を調節できるように結合されているので、これを調節することにより、首筋、顔の側面、顔の前面などとカーテンとの距離や高さなどを調節することができ、肌との密着を防ぐばかりでなく、風通しなどの程度を調節することができる。
この発明によると、懸吊具が、カーテンの上部にほぼ等間隔に取り付けられているので、カーテンにほぼ均一なひだができ、無理なく摺動することができる。また、懸吊具はマジックテープ(登録商標)からなるので、面ファスナーによって、容易に着脱できる。また、取り外したカーテンをそのまま洗濯することも容易である。
この発明によると、弾性線条体、着脱具、カーテン、係止具、係合手段、懸吊具などの部品を組み合わせて、請求項1乃至9の種々の帽子用装着具を容易に組み立てることができる。また、各部品を適宜選択することにより、好みに応じて、種々のバリエーションを
創出することができる。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す斜視図、図2は、それを構成する部品の説明図である。
図2(a)は複合線条体2に着脱具3、カーテンストッパー用端子7を取り付けた状態の模式図、同図(b)は上記の複合線条体に曲げを与えた状態の説明図、図3は、着脱具の説明図、図4は、第2の実施形態の説明図、図5乃至図9は、上記帽子用装着具を帽子に装着する方法及び使用状態の説明図、図10は、本発明の第3の実施形態の説明図である。
図1に示すように、帽子用装着具1は、弾性線条体2と、3点の着脱具3と、懸吊具4の片端4aを上端に取り付けた単位カーテン5a、5bからなるカーテン5と、係止具6と、係合手段9とからなる。
図2(a)に示すように、イ、先ずピアノ線21を、真ん中用の着脱具3oの軸支部3Bの孔pに挿通する。ロ、その着脱具の両側のピアノ線に合成樹脂管22a及び22bを挿嵌する。ハ、次いで、ピアノ線21の両端にイと同様にして両端用の着脱具3a、3bを取り付ける。二、そして、両端にカーテン5のストッパー用端子7を取り付ける。こうして図2(a)に示す着脱具付弾性線条体が出来上がる。
それを曲げた状態であって、両端部の着脱具3a、3b及びカーテンストッパー用端子7をわかりやすく示すと、図2(b)のようになる。
図4(a)は弾性線条体12に着脱具3、係止具6及び左側面を覆う単位カーテン5aを取り付けた正面図であり、図4(b)は右側面を覆う単位カーテン5bの背面を示す図である。第1の実施形態と異なるところは、イ、弾性線条体が単一材からなる単一弾性線条体(例えばピアノ線、その他の金属線、または合成樹脂線で弾性を有するもの)で構成した点及びロ、懸吊具4をカーテン5に取り付ける位置(面ファスナー4bの位置)のカーテンの上縁からの距離dを第1の実施形態の場合より大きくしたことである。
その他の構成は、両者同じである。
図5(a)は、帽子用装着具をキャップCに、図5(b)はハットHに、それぞれ取り付けた状態の平面摸式図である。簡単のため弾性線条体は単一弾性線条体12のように示すが、複合弾性線条体でも装着方法と使用方法においては同じであるから、弾性線条体の符号は統一して2とする。
図5(a)に示すように、キャップCに装着する場合は、後頭部中央の調節ベルト又はその付近の山部C1の縁に真中の着脱具3oを取り付け、ついで鍔部C2に左右の縁に左右の着脱具3a,3bを取り付ける。この図では、単位カーテン5a、5bを着脱具付線条体に取り付ける前に装着した状態を示している。弾性線条体はこのように、弾性によって、広がろうとして鍔部に張りを与え、変形することがないので、風などによってバランスを崩すことがない。また広がろうとして、きれいなカーブを描くのでカーテンが肌に密着せず不快感がない。
図6a、図7aはキャップCに取りつけた状態、図6b、図7bはハットHに取り付けた状態を示す。いずれも、図6では、軸支部を水平にした状態、図7では、軸支部を垂直にした状態を示す。図から明らかなように、図6の場合は着脱部3Aを取り付け位置からの軸支部3Bに挿通された弾性線条体までの水平距離が長くなり、その分首筋や顔の側面からの距離が長くなる。また、図7の場合は鍔部C2、H2に対して、弾性線条体を押しあげる形になるので結果としてカーテンを上へ上げることになり、日除け等の効果をそれだけ大きくすることになる。
図8(a)、図9(a)はキャップCに装着して使用する状態を示し、図8(b)、図9(b)は、キャップHに装着して使用する状態を背面から示したものである。図8では、着脱具(可動式クリップ)3や、カーテンストッパー用端子8等の図示は省略している。単位カーテン5aに取り付けられたカーテンストッパー用チェーン8aを、カーテンストッパー用端子7a(図示せず)に係止することによって、カーテン5aの摺動を止めることができる。単位カーテン5bも同様である。
先に述べたように、弾性線条体2が、その弾性によって、鍔部に張りを与えるので、カーテン5と肌面との距離Sが確保され、密着による不快感を防止する。
弾性線条体の材料は、適宜の弾性を有するものであればよい。また、複合弾性線条体は合成樹脂管にピアノ線を挿通するものとしたが、金属線条体の上に、合成樹脂、合成ゴム等を押出し被覆したものでもよい。
また、着脱具は、可動式クリップとし、3点に取り付けるものとしたが、要は帽子への着脱が容易であればよく、また2点でもバランスが取れるように取り付けられるもので、弾性線条体に適切なカーブを描かせることができればよい。
また、軸支部3Bが水平、垂直と方向を変えるものだけでなく、水平方向の伸縮で距離を変えるものであってもよい。
係止具も、係合手段手段も同様の機能を有する公知のものと置換できることは、いうまでもない。
図10は、本発明の帽子装着具キットの保管の仕方の一例を示す図で、図4に示すように、着脱具付弾性線条体を真っ直ぐの状態で保管するのが具合悪ければ、図10(a)に示すように可動式クリップ3aと3bとをかみ合わせてロックし、同図(b)に示すように、懸吊具付カーテン5a、5bを重ねて上記ループ状の着脱具付線条体の上に載せて保管しておくこともできる。また、この状態であれば鞄にも入れやすく携帯に便利である。
2 弾性線条体
3 着脱具
4 懸吊具
4a 懸吊具用面ファスナ
4b 同上
4c 懸吊具用布
5 カーテン
5a 単位カーテン
5b 単位カーテン
6 係止具
7 カーテンストッパー用端子
8 カーテンストッパー用チェーン
9 係合手段
Claims (10)
- 弾性線条体と前記弾性線条体の少なくとも適宜の2点以上に取り付けられた着脱具と、前記線条体に摺動可能に取り付けられる懸吊具を有するカーテンとを具備することを特徴とする帽子用装着具。
- 前記複数の着脱具は前記線条体の少なくとも両端付近及び適宜の中間点の3点に取り付けられ、前記カーテンは、複数の単位カーテンからなり、前記単位カーテンは前記線条体の着脱具間にそれぞれ独立して摺動可能、着脱可能に装着されることを特徴とする請求項1に記載の帽子用装着具。
- 前記弾性線条体は、単一材からなる単一弾性線条体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の帽子用装着具。
- 前記弾性線条体は、弾性金属線条体の外方に被覆材を被覆してなる複合弾性線条体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の帽子用装着具。
- 前記弾性金属線条体はピアノ線からなり、前記被覆材は、前記ピアノ線を挿通可能な内径を有する合成樹脂管からなり、前記合成樹脂管に前記ピアノ線を挿通してなる複合弾性線条体であることを特徴とする請求項4記載の帽子用装着具。
- 前記弾性線条体の両端部とその両端部に対応するカーテン両端部には互いに着脱可能な係止具を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の帽子用装着具。
- 前記カーテン両端部には互いに着脱自在な1以上の係合手段を設けてなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の帽子用装着具。
- 前記着脱具は、帽子のつばに着脱する着脱部と前記弾性線条体に軸支される軸支部とを有し、着脱部と軸支部は帽子と弾性線条体との相対的位置関係を調節できるように結合されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の帽子用装着具。
- 前記懸吊具は、その一端をカーテン上部にほぼ等間隔に取り付けた複数のマジックテープ(登録商標)からなり、前記カーテンに取り付けたマジックテープ(登録商標)は、前記線条体を介して折り曲げその両端内面に設けた面ファスナーによって着脱可能としたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の帽子用装着具。
- 請求項1乃至9のいずれかの帽子用装着具を構成可能な弾性線条体、着脱具、カーテン、係止具、係合手段、懸吊具などの部品からなる帽子用装着具キット。
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