JP2014159271A - 航空機の軽量乗客座席組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】低減された重量、サイズ、および低減された複雑さを有する改良された航空機の軽量乗客座席組立体を提供する。
【解決手段】航空機乗客用の座席シェル(seat shell)40を各々が有する3つの座席部4と、3つの座席部4を航空機構造体に対して支持するための支持部2、3とを備える。支持部2、3および3つの座席シェル40は、繊維強化複合材料を用いて軽量構成要素として構築される。2つの脚部分2および3つの座席シェル40は、1つのフレーム部分3に接合され、それによって複数の部材が統合された一体的なモノリシック構造(monolithic structure)を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも1つの座席部と、少なくとも1つの座席部を航空機構造体に対して支持するための少なくとも1つの支持部とを備える、航空機の軽量乗客座席組立体に関する。
従来の航空機の乗客座席組立体は通常、航空機の幅方向の向きに延び脚部によって支持された2本の横梁を備えた支持構造体を備え、この場合肘かけハンガおよび乗客座席が、2本の横梁の両脇に交互に取り付けられ、それによって複数の座席を備えた航空機の乗客座席組立体を形成する。脚部、横梁、ハンガおよび座席の枠組みは通常、重金属の構成要素から作製されるため、従来の航空機の乗客座席組立体は、航空機の全体重量に大きく係わり、民間航空機の全体の座席定員および利益性それぞれを限定する。
従来の乗客座席設計と比較してより小さい前後寸法を備えた軽量航空機用の乗客座席を有する必要性が認められ、たとえば特許文献1、特許文献2、特許文献3、または特許文献4によってその要求は満たされていた。
しかし、これらの知られている解決策は、航空機の軽量乗客座席組立体の重量、サイズ、および複雑さにおいて大幅な低減の余地を依然として残している。航空機の軽量乗客座席組立体の重量およびサイズにおける低減は、航空機がより多くの乗客座席組立体およびより多くの乗客それぞれを運ぶことを可能にし、したがって航空機の潜在的な利益性を増大させることができる。乗客座席組立体の複雑さにおける低減は、加えて、より低コストでの製造および/または保全を可能にすることができ、したがって、航空機の軽量乗客座席組立体を、重金属構成要素を用いる従来の航空機の乗客座席組立体と比較して航空機会社にとってさらにより魅力的なものにする。
米国特許出願公開第2007/267543号明細書 米国特許出願公開第2008/150342号明細書 米国特許出願公開第2008/282523号明細書 米国特許出願公開第2008/290242号明細書
したがって、本発明の目的は、従来の軽量乗客座席設計と比較して低減された重量、サイズ、および低減された複雑さを有する改良された航空機の軽量乗客座席組立体を提供することである。
同様に、本発明の目的は、航空機の軽量乗客座席組立体の重量、サイズ、および複雑さを構成要素レベルで低減すること、および従来の軽量乗客座席組立体の構成要素と比較して低減された重量、サイズ、および低減された複雑さを有する少なくとも1つの航空機の軽量乗客座席組立体の構成要素を提供すること、または少なくとも1つの航空機の軽量乗客座席組立体の構成要素であって、他の構成要素が、従来の軽量乗客座席組立体の構成要素と比較して低減された重量、サイズ、および低減された複雑さを有することを可能にする、構成要素を提供することでもある。
上記で定義した目的を解決するために、本発明の第1の態様は、航空機乗客用の少なくとも1つの座席シェルを備えた少なくとも1つの座席部と、少なくとも1つの座席部を航空機構造体に対して支持するための少なくとも1つの支持部とを備える、請求項1に記載の航空機の軽量乗客座席組立体であって、少なくとも1つの座席シェルおよび少なくとも1つの支持部が、軽量構成要素として構成される、航空機の軽量乗客座席組立体を提供する。本明細書で使用する「軽量構成要素」の表現は、重量および/または材料を節約するやり方で設計され、かつ/またはたとえば繊維強化複合材料の任意のタイプ、プラスチック材料の任意のタイプ、および/または軽金属の任意のタイプ、特にアルミニウムを含む軽量材料から作製され、航空宇宙産業で使用する十分な固有の安定性を備えた構成要素を含むように理解される。
本発明による航空機の軽量乗客座席組立体は、特に、短距離航空機のエコノミークラスの乗客用の座席組立体として設計され得る。軽量座席シェルは、特に簡単な設計を有することができ、好ましくは、それ自体かなり剛性になることができ、したがって限られた調整可能性の選択肢をもたらす。短距離航空機では、この欠点は、ある程度短い飛行時間という観点から一般的に受け入れ可能である。しかし、他方では、限定された調整の可能性は、航空機の軽量乗客座席組立体の複雑さを大きく低減することを可能にする。これは、基本的には座席シェルと、座席シェル用の支持体とだけを主要構成要素として備えた座席組立体の簡単な設計の形態で本発明によって実現されている。これらの主要な構成要素は簡単な設計を有する軽量構成要素として構築されるので、本発明の航空機の軽量乗客座席組立体の重量、サイズ、および複雑さは、従来の軽量航空機用の乗客座席の設計と比較して依然として大きく低減することができる。また、座席シェルの調整可能性を限定することにより、複雑な調整機構を省くことが可能になる。
さらに、本発明の航空機の軽量乗客座席組立体の支持部および座席シェルは、例外的な負荷状態下での変形に対する十分な降伏特性および弾力性をもたらすために、座席シェルおよび支持部の相対的な移動が可能であり、互いに容易に結合させることができる。これは、航空機構成要素の資格認定であり、かつ14G下方向および16G前方向の負荷下での動的試験を伴う、SAE AS 8049B−2005による民間航空用途に対する本発明の航空機の軽量乗客座席組立体の認証に関して特に関連するものである。
本発明の説明において、語幹「結合する」または「支持する」の用語は、2つの要素間の直接的または間接的リンクを説明するものとして理解されるが、語幹「連結する」または「取り付ける」または「固定する」の用語は、2つの要素間の直接的リンクを説明するものとして理解される。
本発明の説明において、語幹「接合する」の用語は、「溶接する」または「接着接合する」を含んで、2つの別個の構成要素または本体間の連結の任意のタイプを説明するものとして理解される。
さらに、本発明の説明において、語幹「一体的」の用語は、「1つの連続する部分」として作製された任意の構成要素または本体を説明するものとして理解され、一方ではその異なる構成要素または本体または部分は互いに接合され、特に溶接されて、本発明の意味における「一体的」構成要素または本体を形成することができる。
他方では、本発明の説明において、語幹「一体構造」からの用語は、「一体品」として元から作製された任意の構成要素または本体を説明するものとして理解され、異なる構成要素または本体を互いに接合または溶接して本発明の意味における「一体構造」を形成する可能性は排除する。
これに加えて、本発明の説明において、語幹「モノリシック(monolithic)」の用語は、1つの「構造材料」から作製された任意の構成要素または本体を説明するものとして理解され、一方ではマトリクス材料とは異なる繊維材料を含む繊維強化材料は、1つの「構造材料」とみなされるが、外側サンドイッチ層とは異なるコアを備えたいかなる「サンドイッチ構造」も、本発明の意味においては「モノリシック(monolithic)」とみなすことはできない。
したがって、「モノリシック(monolithic)」構成要素または本体は、「一体的」構成要素または本体になることができ、または本発明の意味における「一体構造」になることもできる。
さらに、本発明の説明において、語幹「繊維配向」の用語は、繊維強化材料から作製された構成要素または本体の「主な繊維配向」を説明するものとして理解され、この場合それぞれの構成要素または本体は、「主な繊維配向」以外の配向を備えた他の繊維を有することができる。最後に、本発明の説明において、語幹「対称的な」からの用語は、「大部分が対称的」である構成要素または本体の任意のタイプを説明するものとして理解され、したがって数学的意味における対称性には限定されず、一方では「対称的」は、「ミラー対称」または「回転対称」または「点対称」の関係を指すことができる。
本発明による航空機の軽量乗客座席組立体の好ましい実施形態は、下位クレームにおいて請求される。
以下では、本発明の好ましい態様が説明される。
本発明の以下の態様の各々は、航空機の軽量乗客座席組立体用の構成要素であって、個々にまたは本発明の少なくとも別の態様と組み合わせて、特に本発明の第1の態様による航空機の軽量乗客座席組立体と組み合わせておよび/または本発明の第2から最後の態様の少なくとも別の1つによる少なくとも別の航空機の軽量乗客座席組立体の構成要素と組み合わせて開示され、そのように請求され得る、構成要素に関する。本出願人は、本発明の以下の態様の各々を1つまたは複数の分割出願の主題とする権利を留保する。
航空機の軽量乗客座席組立体の構成要素の包括的なタイプ(たとえば第2の態様;航空機の軽量乗客座席組立体の構成要素)に対して開示される個々の特徴は、これ以後参照される航空機の軽量乗客座席組立体の構成要素の任意のタイプの文脈で開示され、かつこれに帰属するものとして理解され得る。
本発明の以下の態様(たとえば第3の態様:支持部が脚部分を有する、第5の態様:支持部がフレーム部分を有する)の文脈で航空機の軽量乗客座席組立体の構成要素(たとえば支持部)の特有のタイプに対して開示された個々の特徴は、同じ航空機の軽量乗客座席組立体の構成要素(すなわち、同じ支持部が脚部分およびフレーム部分を有する)または同じタイプの異なる航空機の軽量乗客座席組立体の構成要素(第1の支持部は脚部分を有し、第2の支持部はフレーム部分を有する)の文脈で開示され、かつこれに帰属するものと理解され得る。
本発明の第2の態様は、好ましくは本発明の第1の態様と組み合わせた、航空機の軽量乗客座席組立体用の構成要素であって、軽量構成要素が、以下の要求事項の少なくとも1つを満たす、構成要素に関する。
−軽量構成要素は、一体的および/またはモノリシック構造体を形成する。
−軽量構成要素は、一体構造である。
−軽量構成要素は、繊維強化複合材料、好ましくは積層繊維強化複合材料から作製される。
−軽量構成要素は、プリプレグから作製される。
−軽量構成要素は、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、鋼繊維、天然繊維、および/またはポリアミド繊維を含む。
−軽量構成要素は、ポリマーから、好ましくは熱硬化性ポリマー、エラストマーもしくは熱軟化性プラスチック、またはセラミックもしくは金属、好ましくは軽金属、または炭素から作製された母材(matrix)を含む。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層とを含み、この場合第1の繊維層は、第2の繊維層とは異なる材料から作製される。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層とを含み、この場合第1の繊維層は、第2の繊維層より小さい厚さを有する。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層とを含み、この場合第1の繊維層は主要繊維層であり、第2の繊維層は強化繊維層であり、好ましくは強化繊維層は、主要繊維層より大きい厚さを有する。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層とを含み、この場合第1および第2の繊維層は、同じ繊維配向を有する。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層とを含み、この場合第1の繊維層は、第2の繊維層とは異なる繊維配向を有する。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層とを含み、この場合第1の層の繊維配向は、第2の層の繊維配向に対して30°、45°、60°、75°、90°、105°、120°、135°、150°または165°の角度で配置され、いずれの場合も+/−5°、好ましくは+/−2°の公差を有する。
−軽量構成要素は複数の繊維層を備え、この場合異なる繊維層は、2つより多い繊維配向、好ましくは3つの繊維配向、より好ましくは4つの繊維配向で構成される。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層とを含み、この場合第2の繊維層は、第1の層より小さい領域を覆う。
−軽量構成要素は、少なくとも3つの繊維層を含み、この場合第2の繊維層は、第1と第3の繊維層の間に配置され、第2の繊維層は、第1の繊維層と同じまたはこれより小さい領域を覆い、ならびに/または第3の繊維層は、第2の繊維層と同じまたはこれより小さい領域を覆う。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層とを含み、この場合繊維層は、同じ材料から作製され、同じ厚さを有しかつ/または同じ領域を覆う。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層と、2つの層部分間に力を伝達するための少なくとも力伝達部分とを含み、この場合力伝達部分は、第2の繊維層によって少なくとも部分的に強化される。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層と、軽量構成要素に力を付加するための少なくとも力付加分とを含み、この場合第1の繊維層は、力付加部分の領域内に切欠部を含み、力付加部分は、第2の繊維層によって覆われる。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層とを含み、この場合少なくとも第1の繊維層は、好ましくは突き合わせ部において互いに接続される部分であって異なる繊維配向を有する部分を含み、第1の繊維層の突き合わせ部は、第2の層の連続部分によって覆われる。
−軽量構成要素は、第1の繊維層と、好ましくは第1の繊維層に隣接して配置された第2の繊維層とを含み、この場合各繊維層は、好ましくは突き合わせ部において互いに接続される部分であって異なる繊維配向を有する部分を含み、第1の繊維層の突き合わせ部は、第2の層の突き合わせ部に対して、層に対して平行な方向に、距離をあけて配置される。
−軽量構成要素は、異なる繊維配向または同一の繊維配向を有する複数の部分を含む少なくとも第1の繊維層を含み、この複数の部分は、接合領域に沿って重複する。
−軽量構成要素は、第1の部分と、第2の部分と、少なくとも1つの繊維層とを含み、この場合第1の部分および第2の部分は、互いに角度を付けて配置され、縁に沿って連結され、前記少なくとも1つの繊維層は、第1と第2の部分の縁の間の突き合わせ部に配置される。
−軽量構成要素は、第1の部分と、第2の部分と、少なくとも1つの繊維層とを含み、この場合第1の部分および第2の部分は、互いに角度を付けて配置され、縁に沿って連結され、前記少なくとも1つの繊維層は、縁の領域内および/または縁に隣接する領域内に配置されない。
上記の要求事項の少なくとも1つは、軽量構成要素の重量対安定性比の最適化、ならびに/または異なる負荷および/もしくは捩じり方向における構成要素の特に高い安定性ならびに/または特に、異なる構成要素部分間の移行領域内の構成要素の異なる部分間の高い安定性ならびに/または隣接する構成要素との強い連結を可能にする。
本明細書の以下において使用する「繊維強化複合材料」という表現は、少なくとも1つの繊維強化材料と、異なる繊維強化複合材料とを含むように理解される。
本発明の第3の態様は、好ましくは本発明の先行する態様の少なくとも1つと組み合わせた、航空機の軽量乗客座席組立体用の支持部であって、以下の要求事項の少なくとも1つを満たす少なくとも1つの脚部分を含む、支持部に関する。
−脚部分は、一体的および/またはモノリシック構造体を形成する。
−脚部分は、一体構造である。
−脚部分は、少なくとも1本の脚部、好ましくは2本またはそれ以上の脚部、より好ましくは4本の脚部を有する。
−脚部分は、中空である、かつ/または少なくとも1つの開口部を含む、少なくとも1本の脚部を有する。
−脚部分は、その先部分に向かって先細になる少なくとも1本の脚部を有する。
−脚部分は、互いに接合され、好ましくは溶接されて一体的本体を形成する少なくとも2つの別個の本体を備え、この場合別個の本体は、好ましくは一体構造である。
−脚部分は、互いに接合され、好ましくは溶接されて一体的本体を形成する、好ましくは中央平面で分割される2つの対称的な半体を備え、対称的な半体は、好ましくは一体構造である。
−脚部分は、3つ以上の別個の本体を備え、この場合別個の本体は、好ましくは一体的および/もしくはモノリシックの本体を形成し、ならびに/または別個の本体は、好ましくは一体構造である。
−脚部分は、内部構造本体と、互いに接合され、好ましくはボルト留めされ、かつ/または溶接される、好ましくは中央平面で分割される2つの対称的な半体とを備え、この場合内部構造本体および/もしくは対称的な半体は、好ましくは一体構造であり、対称的な半体は、少なくとも断面方向に内部構造本体を封入し、ならびに/または2つの対称的な半体は、少なくとも断面方向において、に開口断面形状を形成する。
−脚部分は、少なくとも1本の脚部、好ましくは2本以上の脚部、より好ましくは正確に4本の脚部、好ましくは第1の脚部、第2の脚部、第3の脚部、および第4の脚部を備え、少なくとも1本の脚部は、内部構造本体と、少なくとも断面方向に内部構造本体を囲む2つの対称的な半体とによって、少なくとも断面方向に構成される。
−脚部分は、連続線に沿って、好ましくは直線に沿って延びるように連結され、好ましくは前部フレーム側連結部分と後部航空機側結合部分との間を延びるように連結された2本の脚部を備える。
−脚部分は、別の脚部から、好ましくは前部航空機側結合部分へと下方向におよび/または後部フレーム側連結部分へと上方向に分岐する少なくとも1本の脚部を備える。
−脚部分は、第1の脚部、第2の脚部、第3の脚部、および第4の脚部を備え、この場合第2の脚部および第3の脚部は、連続線に沿って延びるように連結され、第1の脚部は、第3の脚部から分岐し、第4の脚部は第2の脚部から分岐する。
−脚部分は、第1の脚部、第2の脚部、第3の脚部、および第4の脚部を備え、この場合好ましくは第1の脚部および第3の脚部は、航空機の長手方向の向きに対して前方向に向くように構成され、第2の脚部および第4の脚部は、航空機の長手方向の向きに対して後方向に向くように構成される。
−脚部分は4本の脚部を備え、この場合各脚部は、内部構造本体と、内部構造本体を少なくとも断面方向に囲む2つの対称的な半体とによって少なくとも断面方向に構成され、2つの対称的な半体は、少なくとも断面方向において、開口断面形状を形成し、好ましくは、第1の脚部および/もしくは第3の脚部を形成する、ならびに/もしくは第1の脚部および/もしくは第3の脚部の内部構造本体の部分を囲む領域内の対称的な半体は、航空機の長手方向の向きの前方向に開く開口断面形状を形成し、ならびに/または第2の脚部および/もしくは第4の脚部を形成する、ならびに/もしくは第2の脚部および/もしくは第4の脚部の内部構造本体の部分を包含する領域内の対称的な半体は、航空機の長手方向の向きの後方向に開く開口断面形状を形成する。
−脚部分は4本の脚部を備え、この場合各脚部は、内部構造本体と、内部構造本体を少なくとも断面方向に囲む2つの対称的な半体とによって少なくとも断面方向に構成され、2つの対称的な半体は、開口断面形状を少なくとも断面方向に構成し、好ましくは、第1の脚部および/もしくは第3の脚部を形成する、ならびに/もしくは第1の脚部および/もしくは第3の脚部の内部構造本体を囲む領域内の対称的な半体は、航空機の長手方向の向きに対して後方向に閉じる開口断面形状を形成し、ならびに/または第2の脚部および/もしくは第4の脚部を形成する、ならびに/もしくは第2のおよび/もしくは第4の内部構造本体の部分を囲む領域内の対称的な半体は、航空機の長手方向の向きに対して前方向に閉じる開口断面形状を形成する。
−脚部分は4本の脚部を備え、この場合第1の脚部は、第3の脚部から分岐し、第1の脚部の長さ軸および第3の脚部の長さ軸は、90°を上回る角度、好ましくは100°を上回る角度で、かつ好ましくは120°未満、より好ましくは110°未満の角度で配置され、ならびに/または第4の脚部は第2の脚部から分岐し、第2の脚部の長さ軸および第4の脚部の長さ軸は、90°を上回る角度、好ましくは100°を上回る角度で、かつ好ましくは120°未満、より好ましくは110°未満の角度で配置される。
−脚部分は、航空機構造体と結合される少なくとも1本の脚部、好ましくは航空機構造体と結合される2本の脚部を有し、この場合、好ましくは第1の脚部は、航空機の長手方向の向きの前方向に向くように構成され、第2の脚部は航空機の長手方向の向きの後方向に向くように構成され、両方の脚部は、好ましくは、航空機床部に設置された同じレールと結合されるように構成される。
−脚部分は、フレーム部分と係合される少なくとも1本の脚部、好ましくはフレーム部分と係合される2本の脚部を有し、この場合、好ましくは第3の脚部は、航空機の長手方向の向きの前方向に向くように構成され、第4の脚部は、航空機の長手方向の向きの後方向に向くように構成され、好ましくは両方の脚部は、同じフレーム部分と係合されるように構成される。
−脚部分は、支持部のフレーム部分と連結するように構成され、この場合脚部分は、好ましくは、フレーム部分のループ部分と、および/または梁部分とは別のフレーム部分の一部分と連結する。
−脚部分は、少なくとも1つの雄型および/もしくは雌型係合部を備え、この係合部は、フレーム部分の少なくとも対応する1つの雌型および/もしくは雄型係合部と共に、好ましくは雄型および/もしくは雌型係合部の長さの向きに対して垂直な向きの嵌め合い連結を、ならびに/または、好ましくは雄型および/もしくは雌型係合部の長さの向きの非確動的な連結を確立し、この場合、少なくとも1つの雄型および/もしくは雌型係合部は、好ましくは脚部分の少なくとも1本の脚部の先端部に位置し、ならびに/またはフレーム部分の接合表面と当接する脚部分の接合表面上に位置し、脚部分の接合表面は好ましくは平坦である。
−脚部分は、好ましくは少なくとも1つの雄型および/もしくは少なくとも1つの雌型係合部の部分において、ならびに/または脚部分の少なくとも1つの接合表面の部分においてフレーム部分に接合される。
−脚部分は、フレーム結合要素を受け入れるための少なくともくぼみを含み、フレーム結合要素は、脚部分を座席組立体のフレーム部分、好ましくはフレーム部分の脚部結合固定具と結合させるように構成される。
−脚部分は、足部分、特に床部結合要素を受け入れるための少なくともくぼみを含み、床部結合要素は、脚部分を航空機構造体、好ましくは航空機床部に設けられたレールに結合させるように構成される。
−脚部分は、フレームおよび床部結合要素を受け入れるための2つ以上、好ましくは4つのくぼみを含み、この場合くぼみは、好ましくは脚部の自由端部によって形成され、好ましくはフレームおよび/または床部結合要素は、くぼみの少なくとも1つ内、より好ましくは4つのくぼみの各々内に固定して取り付けられ、好ましくはフレーム結合要素は、第3の脚部および第4の脚部の自由端部の各々内に固定して取り付けられる。
−脚部分は、第3および第4の脚部の少なくとも1本の自由端部にあるくぼみ内に固定して取り付けられている少なくとも1つのフレーム結合要素を備え、この場合少なくとも1つのフレーム結合要素は、好ましくは、それぞれの脚部のくぼみ内に挿入される支持部と、ボルトまたはねじ用の貫通孔を備えた連結部分とを含み、支持部は好ましくは、少なくとも1本の脚部の内部形状に相補的である外部形状を有し、それによって前記脚部にぴったりと嵌合するようになる。
−脚部分は、第3および第4の脚部の少なくとも1本の自由端部にあるくぼみ内に固定して取り付けられている少なくとも1つのフレーム結合要素を備え、この場合少なくとも1つのフレーム結合要素は、フレーム部分を脚部分に対して回転させるように構成された回転継手を形成し、回転継手の回転の軸は、好ましくは、航空機床部に対して、20°までの公差を含んで略平行であり、好ましくは航空機ピッチ軸および/またはロール軸に対して平行であり、回転継手は、好ましくは、フレーム部分を、通常位置から測定して、+10°および/または−10°までの角度、好ましくは少なくとも+5°および/または−5°かつ好ましくは+15°および/または−15°までの角度でフレーム部分に対して回転させることを可能にする。
−脚部分は、支持部の少なくとも別の脚部分と同一である。
−脚部分は、ベースセクションと、ベースセクションに対して角度を付けて配置された少なくとも1つの側面セクションとを備える少なくとも1本の脚部を有し、この場合ベースセクションおよび少なくとも1つの側面セクションは、縁または円形縁を介して連結され、好ましくは縁または円形縁は、20°までの偏差、好ましくは15°まで、より好ましくは10°まで、より好ましくは5°まで、より好ましくは2°までの偏差を含んで、脚部の長さ軸にほぼ沿って延びる。
−脚部分は、ベースセクションと、ベースセクションに対して角度を付けて各々が配置された少なくとも第1および第2の側面セクションとを備える少なくとも1本の脚部を有し、この場合第1および第2の側面セクションは、脚部の長さ軸に対して垂直な向きでベースセクションの両端部に配置された縁または円形縁を介してベースセクションに連結され、側面セクションは、好ましくはベースセクションの同じ側に対して角度付けされる。
−脚部分は少なくとも1本の脚部を有し、この場合その長さ軸に対して垂直に向くようにされた断面の脚部は、2つのベースセクションおよび3つの側面セクションの対と共に八角形を形成し、2つのベースセクションは、好ましくは互いに対して平行に配置され、この場合各側面セクション対の側面セクションは、好ましくは互いに対して平行に配置され、ベースセクションは、側面セクション対の一方に対して垂直に配置され、ベースセクションの断面縁長さは、好ましくは側面セクションの断面縁長さより大きい。
−脚部分は少なくとも2本の脚部を有し、この場合脚部の一方は、別の脚部から角度を付けて分岐し、2つの脚部間の縁の少なくとも1つは、円形形状を有する。
−脚部分は、手荷物を拘束するための、少なくとも1つ、好ましくは2つ、より好ましくは3つの手荷物拘束バーおよび/またはネットを有し、この場合少なくとも1つの手荷物拘束バーおよび/またはネットは、少なくとも1本の脚部、好ましくは第1の脚部および/または第3の脚部に結合され、少なくとも1つの手荷物拘束バーおよび/またはネットは、好ましくは、脚部分の設置された状態において飛行機の幅方向の向きに延びるように構成され、少なくとも1つの手荷物拘束バーは、好ましくは、脚部分の設置された状態において飛行機床部に対して略平行に延びるように構成され、少なくとも1つの手荷物拘束ネットは、好ましくは、脚部分の設置された状態において飛行機床部に対するある角度下で延びるように構成される。
−脚部分は、手荷物を拘束するための、少なくとも1つ、好ましくは2つ、より好ましくは3つの手荷物拘束バーおよび/またはネットを有し、この場合第1の手荷物拘束バーおよび/またはネットは、少なくとも1本の脚部および別の脚部分の少なくとも1本の脚部に結合され、好ましくは第2の手荷物拘束バーおよび/またはネットは、脚部分の少なくとも1本の脚部に結合され、第1の手荷物拘束バーおよび/またはネットと向かい合って延び、好ましくは第3の手荷物拘束バーおよび/またはネットは、他の脚部分の少なくとも1本の脚部に結合され、第1の手荷物拘束バーおよび/またはネットと向かい合って延びる。
−脚部分は、手荷物を拘束するための、少なくとも1つ、好ましくは2つ、より好ましくは3つの手荷物拘束バーおよび/またはネットを有し、この場合少なくとも1つの手荷物拘束バーおよび/またはネットは、それぞれの脚部の2つの対称的な半体に結合される。
−脚部分は、少なくとも1つ、好ましくは2つ、より好ましくは3つの足置きを有し、少なくとも1つの足置きは、少なくとも1本の脚部、好ましくは第2の脚部および/または第4の脚部に結合され、少なくとも1つの足置きは、好ましくは、脚部分の設置された状態において飛行機の幅方向の向きに延びるように構成され、少なくとも1つの足置きは、好ましくは、脚部分の設置された状態において飛行機の床部に対して略平行に延びるように構成され、少なくとも1つの足置きは、好ましくは、脚部分の設置された状態において後方の乗客によって操作されるように構成される。
−脚部分は、少なくとも1つ、好ましくは2つ、より好ましくは3つの足置きを有し、この場合少なくとも1つの足置きは、少なくとも1本の脚部の2つの対称的な半体に結合される。
上記の要求事項の少なくとも1つは、脚部分の重量対安定性比の最適化、および/もしくは特に隣接するフレーム部分との強い連結を可能にし、ならびに/または座席組立体を高い安全性および十分な快適性を備えて操作することを可能にする。
本発明の第4の態様は、好ましくは本発明の先行する態様の少なくとも1つと組み合わせた、航空機の軽量乗客座席組立体用の支持部であって、以下の要求事項の少なくとも1つを満たす少なくとも1つの脚部分を含む、支持部に関する。
−脚部分は、繊維強化複合材料、好ましくは積層繊維強化複合材料から作製される。
−脚部分は、少なくとも1本の脚部、好ましくは2本またはそれ以上の脚部、より好ましくは4本の脚部を有し、この場合少なくとも1つの繊維層の少なくとも一部分は、+/−15°、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、それぞれの脚部の長さの向きに延びる繊維配向を有する。
−脚部分は、少なくとも1本の脚部、好ましくは2本またはそれ以上の脚部、より好ましくは4本の脚部を有し、この場合少なくとも1つの繊維層の少なくとも一部分は、+/−15°、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、それぞれの脚部の長さの向きに対して垂直に延びる繊維配向を有する。
−脚部分は、少なくとも1本の脚部、好ましくは2本またはそれ以上の脚部、より好ましくは4本の脚部を有し、この場合少なくとも1つの繊維層の少なくとも一部分は、+/−15°、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、それぞれの脚部の長さの向きに対して45°の角度下で配置される繊維配向を有する。
−脚部分は、少なくとも2本の脚部、好ましくは3本の脚部、より好ましくは4本の脚部を有し、この場合少なくとも1つの繊維層の少なくとも一部分は、少なくとも2つの脚部上を横断部を有さずに延び、好ましくは少なくとも1つの繊維層は、4本の脚部を横断部を有さずに全体的に覆う。
−脚部分は、連続線に沿って、好ましくは直線に沿って延びるように、好ましくは前部フレーム側連結部分と後部航空機側結合部分との間を延びるように連結された少なくとも2本の脚部を有し、この場合少なくとも1つの繊維層は、2本の脚部に沿って横断部を有さずに連続的に延びる。
−脚部分は、連続線に沿って、好ましくは直線に沿って延びるように、好ましくは前部フレーム側連結部分と後部航空機側結合部分との間を延びるように連結された少なくとも2本の脚部を有し、この場合少なくとも1つの繊維層は、+/−15°、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、2本の脚部の連続線に沿って延びる繊維配向を有する。
−脚部分は、連続線に沿って、好ましくは直線に沿って延びるように、好ましくは前部フレーム側連結部分と後部航空機側結合部分との間を延びるように連結された少なくとも2本の脚部を有し、この場合少なくとも1つの繊維層は、+/−15°、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、2本の脚部の連続線に対して垂直に延びる繊維配向を有する。
−脚部分は、連続線に沿って、好ましくは直線に沿って延びるように、好ましくは前部フレーム側連結部分と後部航空機側結合部分との間を延びるように連結された少なくとも2本の脚部を有し、この場合少なくとも1つの繊維層は、+/−15°、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、2本の脚部の連続線に対して45°の角度下で配置された繊維配向を有する。
−脚部分は、少なくとも2本の脚部、好ましくは3本の脚部、より好ましくは4本の脚部を有し、この場合脚部に沿って延びる少なくとも1つの繊維層は、突き合わせ部に沿って当接する異なる繊維配向を有する部分を有し、各層部分は横断部を有さず、脚部の一部分の少なくとも上方を延び、好ましくは突き合わせ部は、2つの脚部間の移行領域に沿ってまたは移行領域に隣接して延びる。
−脚部分は、少なくとも2本の脚部、好ましくは3本の脚部、より好ましくは4本の脚部を有し、この場合脚部に沿って延びる少なくとも1つの繊維層は、突き合わせ部に沿って当接する異なる繊維配向を有する部分を有し、各層部分は横断部を有さず、
−この場合第1の層部分は、少なくとも、第1の脚部の一部分の上方および第3の脚部の一部分の上方を延び、第3の層部分は、少なくとも第3の脚部の一部分の上方を延び、第1の層部分と第3の層部分間の突き合わせ部は、第3の脚部に沿って延び、または
−この場合第1の層部分は、少なくとも第1の脚部の一部分の上方を延び、第3の層部分は、少なくとも、第3の脚部の一部分の上方および第1の脚部の一部分の上方を延び、第1と第3の層部分間の突き合わせ部は、第1の脚部に沿って延びる。
−脚部分は、少なくとも2本の脚部、好ましくは3本の脚部、より好ましくは4本の脚部を有し、この場合脚部に沿って延びる少なくとも1つの繊維層は、突き合わせ部に沿って当接する異なる繊維配向を有する部分を有し、各層部分は横断部を有さず、
−この場合第4の層部分は、少なくとも、第4の脚部の一部分の上方および第2の脚部の一部分の上方を延び、第2の層部分は、少なくとも第2の脚部の一部分の上方を延び、第4の層部分と第2の層部分間の突き合わせ部は、第2の脚部に沿って延び、または
−この場合第4の層部分は、少なくとも第4の脚部の一部分の上方を延び、第2の層部分は、少なくとも、第2の脚部の一部分の上方および第4の脚部の一部分の上方を延び、第4と第2の層部分間の突き合わせ部は、第4の脚部に沿って延びる。
−脚部分は、少なくとも2本の脚部、好ましくは3本の脚部、より好ましくは4本の脚部を有し、この場合少なくとも2つの脚部間の移行領域の少なくとも一部分は、補強繊維層によって強化される。
上記の要求事項の少なくとも1つは、脚部分の重量対安定性比の最適化、ならびに/または異なる負荷および/もしくは捩じりの向きにおける脚部分の特に高い安定性ならびに/または特に異なる脚部間の移行領域内の脚部分の異なる部分、特に脚部間の高い安定性ならびに/または隣接するフレーム部分との強い連結を可能にする。
本発明の第5の態様は、好ましくは本発明の先行する態様の少なくとも1つと組み合わせた、航空機の軽量乗客座席組立体用の支持部であって、以下の要求事項の少なくとも1つを満たす少なくとも1つのフレーム部分を含む、支持部に関する。
−フレーム部分は、一体的および/またはモノリシック構造体を形成する。
−フレーム部分は、一体構造である。
−フレーム部分は、少なくとも1つの座席部、好ましくは正確に3つの座席部を支持するように構成される。
−フレーム部分は、少なくとも1つの座席部または少なくとも1つの座席シェルを受け入れ支持するための少なくとも1つの受け部(receptacle)を画定する。
−フレーム部分は、確動連結および/または非確動連結および/または接着接合によって少なくとも1つの座席部に連結するように構成される。
−フレーム部分は、少なくとも1つの座席シェル、好ましくは少なくとも1つの座席シェルの座面部分および/または背もたれ部分および/または頭支え部分および/または肘かけ部分に、確動連結および/または非確動連結および/または接着接合によって連結するように構成される。
−フレーム部分は、少なくとも1つの雄型および/もしくは雌型係合部を含み、この係合部は、脚部分の少なくとも対応する1つの雌型および/もしくは雄型係合部と共に、好ましくは雄型および/もしくは雌型係合部の長さの向きに対して垂直な向きの嵌め合い連結を、ならびに/または、好ましくは雄型および/もしくは雌型係合部の長さの向きの非確動連結を確立する。
−フレーム部分は、少なくとも1つの脚部結合固定具を備え、この脚部結合固定具は、フレーム部分を座席組立体の脚部分と、好ましくは脚部分のフレーム結合要素と結合させるように構成される。
−フレーム部分は、少なくとも1つの脚部結合固定具を備え、この脚部結合固定具は、梁部分および/もしくはループ部分、好ましくはループ部分の真っすぐな部分に接合され、好ましくはクリンチ結合される、かつ/またはボルト留めされる。
−フレーム部分は、フレーム部分を座席組立体の脚部分と結合させるための2つ以上の脚部結合固定具、好ましくは4つの脚部結合固定具を備え、この場合、好ましくは2本の脚部結合固定具は、梁部分と接合され、2本の脚部結合固定具はループ部分と接合され、好ましくはループ部分の各々には、脚部結合固定具の1つが設けられる。
−フレーム部分は、フレーム部分を座席組立体の少なくとも1つの脚部分と結合させるための2つ以上の脚部結合固定具、好ましくは4つの脚部結合固定具を備え、この場合少なくとも1つの脚部結合固定具は、第3の脚部のくぼみ内に挿入された脚部分のフレーム結合要素に結合されるように構成され、ならびに/または少なくとも1つの脚部結合固定具は、第4の脚部のくぼみ内に挿入された脚部分のフレーム結合要素に結合されるように構成される。
−フレーム部分は、フレーム部分を座席組立体の少なくとも1つの脚部分と結合させるように構成された少なくとも1つの脚部結合固定具を備え、この場合脚部結合固定具は、少なくとも嵌込要素および/またはキャップ要素を備え、嵌込要素は、好ましくは、梁部分および/またはループ部分内にその上側側部から挿入されるように構成され、キャップ要素は、好ましくは、梁部分および/またはループ部分にその下側側部から取り付けられるように構成され、キャップ要素は、好ましくは、嵌込要素に接合され、より好ましくはクリンチ結合され、かつ/またはボルト留めされ、嵌込要素およびキャップ要素は、好ましくは、梁部分および/またはループ部分のセクションを閉じ込めてサンドイッチ構造体を形成する。
−フレーム部分は、嵌込要素およびキャップ要素を備えた少なくとも1つの脚部結合固定具を備え、この場合キャップ要素は、好ましくは、支持部および少なくとも連結部分、好ましくは2つの連結部分を含み、支持部は、キャップ要素を梁部分および/もしくはループ部分に対して支持するように構成され、ならびに/または支持部は、好ましくは、梁部分および/もしくはループ部分の外部形状に相補的である形状を有し、それによってその中に下側側部からぴったりと嵌合するようになり、少なくとも1つの連結部分は、好ましくは、ボルトまたはねじ用の貫通孔を有し、連結部分は、好ましくは、支持部から、キャップ要素を覆うように構成されたカバー要素内のくぼみを抜けて突起し、嵌込要素は、好ましくは、梁部分および/もしくはループ部分の内部形状に相補的である形状を有し、それによってその上に上側側部からぴったりと嵌合するようになる。
−フレーム部分は、フレーム部分を脚部分に対して回転させるように構成された回転継手を形成する少なくとも1つの脚部結合固定具を備え、この場合回転継手の回転の軸は、好ましくは、航空機床部に対して20°までの公差を含んで略平行であり、好ましくは航空機のピッチ軸および/またはロール軸に対して平行であり、回転継手は、好ましくはフレーム部分を、通常位置から測定して+10°および/または−10°までの角度、好ましくは少なくとも+5°および/または−5°かつ好ましくは+15°および/または−15°までの角度で脚部構造および/またはそれぞれの脚部に対して回転させることを可能にする。
−フレーム部分は、曲線および/もしくは直線に沿って、好ましくは航空機の幅方向の向きに延びる少なくとも1つの梁部分を含み、この場合梁部分は、好ましくは、たとえば、捩じられていない状態から測定して、+/−2°に等しいもしくはそれ以上の捩じり角度で、または+/−5°に等しいもしくはそれ以上の、または+/−10°に等しいもしくはそれ以上の捩じり角度で捩じることができ、ならびに/または梁部分は、好ましくは、たとえば、曲げられていない状態から測定して、+/−2°に等しいもしくはそれ以上の曲がり角度で、または+/−5°に等しいもしくはそれ以上の、または+/−10°に等しいもしくはそれ以上の曲がり角度で曲げることができる。
−フレーム部分は、少なくとも1つのループ部分、好ましくは正確に2つのループ部分を含み、この場合少なくとも1つのループ部分は、好ましくは閉ループを形成し、好ましくは2つのループ部分は、1つの梁部分の両端部に配置され、好ましくは梁部分および2つのループ部分の真っすぐなセクションは、直線に沿って延びる。
−フレーム部分は、少なくとも1つのループ部分、好ましくは正確に2つのループ部分を含み、この場合少なくとも1つのループ部分は、2つの真っすぐな部分および2つの連結部分を含み、各連結部分は、真っすぐな部分の端部を別の真っすぐな部分の端部と連結させ、好ましくは真っすぐ部分は、互いに対して平行に延び、ならびに/または連結部分は互いに対して平行に延びる。
−フレーム部分は、曲線および/もしくは直線に沿って延び、航空機の幅方向の向きに設置されるように構成された少なくとも1つの梁部分と、梁部分に結合された少なくとも2つの背骨部分とを含み、この場合背骨部分は、互いに対して移動可能であるように、かつ/または互いから独立して曲がることができるように構成される。
−フレーム部分は、少なくとも1つの背骨部分、好ましくは正確に3つの背骨部分を含み、この場合、好ましくは少なくとも1つの背骨部分は、少なくとも1つの梁部分に連結し、ならびに/または少なくとも1つの背骨部分は、少なくとも1つのループ部分に連結し、少なくとも1つの背骨部分は、好ましくは、設置された状態で航空機床部に対して上方向に延びるように構成され、少なくとも1つの背骨部分は、好ましくは湾曲され、かつ/もしくは2つに分かれた先端部を有しており、背骨部分は、好ましくはT形状でありおよび/もしくはY形状である。
−フレーム部分は、少なくとも1つの乗客安全ベルト固定具を受け入れ固定するための少なくとも1つの乗客安全ベルト取り付けスペース、好ましくは凹部または貫通孔を与え、この場合乗客安全ベルト取り付けスペースは、好ましくはループ部分内に一体化され、かつ/または内側に設けられ、かつ/またはループ部分の外側に設けられる。
−フレーム部分は、少なくとも1つの背骨部分および/または梁部分および/または少なくとも真っすぐな部分および少なくとも連結部分を備えた少なくとも1つのループ部分を含み、この場合、背骨部分、および/または梁部分、および/またはループ部分の真っすぐな部分、および/またはループ部分の連結部分は、ベースセクションと、ベースセクションに対して角度を付けて配置された少なくとも1つの側面セクションとを有し、ベースセクションおよび少なくとも1つの側面セクションは、縁または円形縁によって連結され、好ましくは縁または円形縁は、20°までの偏差、好ましくは15°まで、より好ましくは10°まで、より好ましくは5°まで、より好ましくは2°までの偏差を含んで、それぞれの背骨部分、および/または梁部分、および/またはループ部分の真っすぐな部分、および/またはループ部分の連結部分の長さ軸にほぼ沿って延びる。
−フレーム部分は、少なくとも1つの背骨部分、および/または梁部分、および/または少なくとも真っすぐな部分および少なくとも連結部分を備えた少なくとも1つのループ部分を含み、この場合背骨部分、および/または梁部分、および/またはループ部分の真っすぐな部分、および/またはループ部分の連結部分は、ベースセクションと、ベースセクションに対して角度を付けて各々配置された少なくとも第1および第2の側面セクションとを有し、第1および第2の側面セクションは、それぞれの背骨部分、および/または梁部分、および/またはループ部分の真っすぐな部分、および/またはループ部分の連結部分の長さ軸に対して垂直の向きでベースセクションの両端部に配置された縁または円形縁によってベースセクションに連結され、側面セクションは、好ましくは、それぞれのベースセクションの同じ側に対して角度付けされる。
−フレーム部分は、少なくとも1つの背骨部分、および/または梁部分、および/または少なくとも真っすぐな部分および少なくとも連結部分を備えた少なくとも1つのループ部分を含み、この場合背骨部分、および/または梁部分、および/またはループ部分の真っすぐな部分、および/またはループ部分の連結部分は、開口断面形状の形状を有するその長さ軸に対して垂直な断面を有する。
−フレーム部分は、閉鎖パネルで少なくとも断面方向に覆われ、この場合閉鎖パネルは、好ましくはフレーム部分に接合され、より好ましくは溶接される。
−フレーム部分および閉鎖パネルは一緒になって、閉鎖断面形状の形状を備えた断面を形成し、この場合前記断面は、フレーム部分のそれぞれの断面の長さ軸に対して垂直である。
−フレーム部分は、少なくとも、梁部分の領域において、および/または少なくとも真っすぐな部分および少なくとも連結部分を備えたループ部分の領域内において閉鎖パネルで覆われ、この場合フレーム部分は、好ましくは、背骨部分の領域内にはカバー要素は有さない。
−フレーム部分は、手荷物を拘束するための、少なくとも1つ、好ましくは2つ、より好ましくは3つの手荷物拘束バーおよび/またはネットを有し、この場合少なくとも1つの手荷物拘束バーおよび/またはネットは、少なくとも1つのループ部分、好ましくは2つのループ部分に結合され、手荷物拘束バーおよび/またはネットの少なくとも一部分は、好ましくは、フレーム部分の設置された状態において飛行機の幅方向の向きに延びるように構成され、手荷物拘束バーの少なくとも一部分は、好ましくは、フレーム部分の設置された状態において飛行機床部に対して略平行に延びるように構成され、手荷物拘束ネットは、好ましくはフレーム部分の設置された状態において飛行機床部に対するある角度下で、好ましくは垂直に延びるように構成される。
−フレーム部分は、少なくとも1つ、好ましくは2つ、より好ましくは3つの足置きを有し、この場合少なくとも1つの足置きは、梁部分および/または少なくとも1つのループ部分に結合され、少なくとも1つの足置きは、好ましくは、フレーム部分の設置された状態において飛行機の幅方向の向きに延びるように構成され、少なくとも1つの足置きは、好ましくは、フレーム部分の設置された状態において飛行機の床部に対して略平行に延びるように構成され、少なくとも1つの足置きは、好ましくは、フレーム部分の設置された状態において後方の乗客によって操作されるように構成される。
上記の要求事項の少なくとも1つは、フレーム部分の重量対安定性比の最適化、ならびに/または特に隣接する脚部分および/もしくは座席部との強い連結を可能にし、ならびに/または座席組立体を高い安全性および十分な快適性を備えて操作することを可能にする。特に、1つの梁部分の両端部に配置された2つのループ部分を備えたフレーム部分の設計は、捩じることができるトーションボックスを形成し、SAE AS 8049B−2005によって規定された動的試験に合格することに大いに役立つ。
本発明の第6の態様は、好ましくは本発明の先行する態様の少なくとも1つと組み合わせた、航空機の軽量乗客座席組立体用の支持部であって、以下の要求事項の少なくとも1つを満たす少なくとも1つのフレーム部分を含む、支持部に関する。
−フレーム部分は、少なくとも部分的に、好ましくは全体的に、繊維強化複合材料、好ましくは積層繊維複合材料から作製される。
−フレーム部分は、+/−15°の公差、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、少なくとも1つの背骨部分の長さの向きの繊維配向を有する少なくとも1つの繊維層を有する。
−フレーム部分は、+/−15°の公差、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、少なくとも1つの背骨部分の長さの向きに対して垂直な繊維配向を有する少なくとも1つの繊維層を有する。
−フレーム部分は、+/−15°の公差、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、少なくとも1つの背骨部分の長さの向きに対して45°の角度下で配置された繊維配向を有する少なくとも1つの繊維層を有する。
−フレーム部分は、+/−15°の公差、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、梁部分、および/または少なくとも1つのループ部分の少なくとも1つの真っすぐな部分、および/または少なくとも1つのループ部分の少なくとも1つの連結部分の長さの向きの繊維配向を有する少なくとも1つの繊維層を有する。
−フレーム部分は、+/−15°の公差、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、梁部分、および/または少なくとも1つのループ部分の少なくとも1つの真っすぐな部分、および/または少なくとも1つのループ部分の少なくとも1つの連結部分の長さの向きに対して垂直な繊維配向を有する少なくとも1つの繊維層を有する。
−フレーム部分は、+/−15°の公差、好ましくは+/−5°、より好ましくは+/−2°の公差を含んで、梁部分、および/または少なくとも1つのループ部分の少なくとも1つの真っすぐな部分、および/または少なくとも1つのループ部分の少なくとも1つの連結部分の長さの向きに対して45°の角度下で配置された繊維配向を有する少なくとも1つの繊維層を有する。
−フレーム部分は、雄型および/もしくは雌型係合部の領域内の切欠部を備えた少なくとも1つの主要繊維層、ならびに/または雄型および/もしくは雌型係合部の領域内の少なくとも1つの強化繊維層を有する。
−フレーム部分は、座席ベルト取り付け領域内の切欠部を備えた少なくとも1つの主要繊維層、および/または座席ベルト取り付け領域内の少なくとも1つの強化繊維層を有する。
−フレーム部分は、雄型および/もしくは雌型係合部の領域内ならびに/または座席ベルト取り付け領域内に少なくとも2つ、好ましくは複数の強化繊維層を有し、この場合、好ましくは少なくとも1つの主要繊維層は、少なくとも2つの強化繊維層間に配置され、好ましくは後の強化繊維層は、先の強化繊維層より小さい領域を覆う。
−フレーム部分は、梁部分の少なくとも一部分、およびそれぞれの背骨部分の隣接する部分を覆う少なくとも1つの連続繊維層、好ましくは複数の連続繊維層を有し、この場合、好ましくは後の繊維層は、先の繊維層と同じまたはこれより小さい領域を覆い、好ましくは後の繊維層は、先の繊維層に対して垂直な繊維配向を有する。
−フレーム部分は、梁部分の少なくとも一部分、ループ部分の少なくとも一部分、および背骨部分の少なくとも一部分を覆う、少なくとも1つの連続繊維層、好ましくは複数の連続繊維層を有し、この場合、好ましくは後の繊維層は、先の繊維層と同じまたはこれより小さいまたはこれより大きい領域を覆う。
−フレーム部分は、梁部分の諸部分、少なくとも1つのループ部分の諸部分、および少なくとも1つの背骨部分の諸部分に沿って延びる少なくとも1つの繊維層を有し、この場合繊維層は、突き合わせ部に沿って当接する異なる繊維配向を有する連続部分を有し、各連続層部分は横断部を有さず、第1の層部分は、少なくとも、梁部分の諸部分に沿って、および/またはループ部分の諸部分に沿って延び、第2の層部分は、少なくとも背骨部分の諸部分に沿って延び、第1の層部分と第2の層部分の間の突き合わせ部は、少なくとも1つの背骨部分と梁部分またはそれぞれのループ部分との間の移行領域に沿って、または移行領域に隣接して延びる。
−フレーム部分は、少なくとも1つのループ部分の諸部分に沿って延びる少なくとも1つの繊維層を有し、この場合繊維層は、突き合わせ部に沿って当接する異なる繊維配向を有する連続部分を有し、各連続層部分は横断部を有さず、この場合第1の層部分は、少なくとも、それぞれのループ部分のベースセクションに沿って延び、第2の層部分は、少なくとも、それぞれのループ部分の側面セクションに沿って延び、第1の層部分と第2の層部分の間の突き合わせ部は、ベースセクションと側面セクションの間の縁または円形縁に沿って延びる。
上記の要求事項の少なくとも1つは、フレーム部分の重量対安定性比の最適化、ならびに/または異なる負荷および/もしくは捩じりの向きにおけるフレーム部分の特に高い安定性、ならびに/または特に背骨部分と梁部分および/もしくはループ部分との間の移行領域内のフレーム部分の異なる部分間の高い安定性、ならびに/または隣接する脚部分および/もしくは座席部との強い連結を可能にする。
本発明の第7の態様は、好ましくは本発明の先行する態様のいずれか1つと組み合わせた、航空機の軽量乗客座席組立体用の支持部であって、少なくとも1つの脚部分および少なくとも1つのフレーム部分を含み、脚部分は少なくとも1つの回転継手を介してフレーム部分に結合される、支持部に関する。回転継手は、好ましくは以下の要求事項の少なくとも1つを満たす。
−回転継手は、少なくとも、脚部分のフレーム結合要素および/またはフレーム部分の脚部結合固定具、および/またはフレーム結合要素および脚部結合固定具を結合させるように構成されたリンク部材を備え、この場合、好ましくはフレーム結合要素、脚部結合固定具またはリンク部材の少なくとも1つは、金属材料から作製される。
−回転継手は、ねじまたはボルトによって形成された少なくとも1つのリンク部材を備え、この場合リンク部材は、好ましくは、フレーム結合要素および脚部結合固定具の少なくとも1つの貫通孔内に挿入され、リンク部材は、好ましくは、フレーム結合要素の1つの貫通孔およびそれぞれのフレーム結合要素に隣接して配置された脚部結合固定具の2つの貫通孔内に挿入され、フレーム結合要素の貫通孔は、好ましくは、それぞれの脚部結合固定具の貫通孔間に配置される。
−回転継手は、回転継手のそれぞれのリンク部材上にねじ込まれるように構成された少なくとも1つのナットを備える。
−回転継手は、少なくともワッシャリングを備え、この場合少なくとも1つのワッシャリングは、好ましくは、リンク部材のヘッドと、フレーム結合要素の連結部分および/または脚部結合固定具の連結部分との間に配置され、ならびに/または少なくとも1つのワッシャリングは、好ましくは、ナットと、フレーム結合要素の連結部分および/または脚部結合固定具の連結部分との間に配置され、少なくとも1つのワッシャリングは、好ましくは、フレーム結合部分の連結部分と脚部結合固定具の連結部分との間に配置される。
−回転継手は、フレーム部分を脚部分に対して回転させるように構成され、この場合回転継手の回転の軸は、好ましくは、航空機床部に対して20°までの公差を含んで略平行であり、好ましくは航空機のピッチ軸および/またはロール軸に対して平行であり、回転継手は、好ましくはフレーム部分を、通常位置から測定して+10°および/または−10°までの角度、好ましくは少なくとも+5°および/または−5°かつ好ましくは+15°および/または−15°までの角度で脚部分に対して回転させることを可能にする。
−回転継手は、フレーム部分を脚部分に対して回転させるように構成され、この場合回転の軸は、リンク部材の長さ軸によって形成される。
−回転継手は、フレーム部分を脚部分に対して回転させるように構成され、この場合リンク部材は、フレーム結合要素および脚部結合固定具の貫通孔内に緩い公差嵌合で挿入され、ならびに/またはリンク部材は、好ましくは、ナットによって緩い公差嵌合で締め付けられてフレーム部分を、好ましくはリンク部材の長さ軸に直交する回転軸周りで、通常位置から測定して+10°および/もしくは−10°までの角度、より好ましくは少なくとも+5°および/もしくは−5°かつさらにより好ましくは+15°および/もしくは−15°までの角度で脚部分に対して回転させることを可能にする。
−回転継手は、フレーム部分を脚部分に対して、リンク部材の長さ軸に直交する回転の軸周りで回転させるように構成され、この場合回転は、好ましくは、少なくとも1つのブロック要素によって通常はブロックされ、ブロック要素に対して所定の負荷レベルを超える過剰な力が加えられたときにのみ解放され、ブロック要素は、好ましくは、過剰な力が加えられたときに壊れ、ブロック要素は、好ましくは壊れやすいワッシャによって形成される。
上記の要求事項の少なくとも1つは、支持部の重量対安定性比の最適化および/または極めて低いコストでの支持部の製造および保全を可能にする。さらに、上記の要求事項の1つによる回転継手は、支持部に大きな安定性を与え、特にフレーム部分と脚部分の間の移行領域内の支持部の材料不良のリスクを特に低減し、最終的には、SAE AS 8049B−2005によって規定された動的試験に合格することに大いに役立つ。
本発明の第8の態様は、好ましくは本発明の先行する態様のいずれか1つと組み合わせた、航空機の軽量乗客座席組立体用の座席部であって、座席シェルを備え、以下の要求事項の少なくとも1つを満たす、座席部に関する。
−座席シェルは、一体的および/またはモノリシック構造体を形成する。
−座席シェルは、一体構造である。
−座席シェルは、凹形状を有する。
−座席シェルは、座面部分を含む。
−座席シェルは背もたれ部分を含み、この場合背もたれ部分は、好ましくは、座面部分に剛性に連結し、好ましくは背もたれ部分は、座面部分に対して線形弾性式に曲がることができる。
−座席シェルは背もたれ部分を含み、この場合背もたれ部分および座面部分は、連続材料部分を介して連結され、連続材料部分は、好ましくは、少なくとも、背もたれ部分の一部分および座面部分の一部分を形成する。
−座席シェルは背もたれ部分を含み、この場合背もたれ部分および座面部分は、互いにヒンジフリーで連結される。
−座席シェルは背もたれ部分を含み、この場合背もたれ部分は、フレーム部分を介して座面部分に結合され、好ましくは座面部分および背もたれ部分は、互いから連結解除される。
−座席シェルは頭支え部分を含み、頭支え部分は、好ましくは背もたれ部分に剛性に連結する。
−座席シェルは少なくとも1つの肘かけ部分、好ましくは正確に2つの肘かけ部分を含み、この場合肘かけ部分は、好ましくは、座面部分および/または背もたれ部分に剛性に連結し、肘かけ部分は、好ましくは、背もたれ部分から座面部分の側部に向かって突起し、かつ/または座面部分から背もたれ部分の側部に向かって突起する。
−座席シェルは、支持部のフレーム部分に連結するように構成され、この場合、好ましくは背もたれ部分は、たとえば背骨部分の2つに分かれた端部の位置を含む少なくとも1つの位置、および/もしくは背骨部分の、その基端部と2つに分かれた端部との間の位置を含む位置で、好ましくは背もたれ部分の少なくとも1つの接合部分を介してフレーム部分の背骨部分に接合され、ならびに/または座面部分は、フレーム部分の梁部分上および/もしくはループ部分上に載置し、座面部分は、好ましくは、フレーム部分の梁部分上および/もしくはループ部分上で誘導されるように摺動することができ、好ましくはそれによって摩擦によって個々の位置に保持され、または座面部分は、フレーム部分の梁部分および/もしくはループ部分に連結され、特に固定して取り付けられる。
−座席シェルは、背もたれ部分上に配置された少なくとも1つの曲がり部分を有し、この場合曲がり部分は、成形された要素として構成され、背骨部分および/または背もたれ部分の長さの向きの、背もたれ部分とそれぞれの背骨部分との間の嵌め合い連結をもたらすために、少なくとも1つの背骨部分上に配置された対応する成形された要素と係合するように構成される。
−座席部は、座面部分および/または背もたれ部分および/または頭支え部分および/または肘かけ部分に取り付けられた少なくとも1つのクッションパッドを備え、この場合少なくとも1つのクッションパッドは、好ましくは、ベルクロストリップを介して座面部分および/または背もたれ部分および/または頭支え部分および/または肘かけ部分に接合され、かつ/または取り付けられる。
−座席部は、少なくとも別の座席部と同一である。
−座席部および/または座席シェルは、支持部に別々に取り付けられるように構成される。
−座席部および/または座席シェルは、航空機の軽量乗客座席組立体の隣接する座席部および/または座席シェルから連結解除され、好ましくは2つの隣接する背もたれ部分は、互いに連結解除される。
上記の要求事項の少なくとも1つは、座席部の重量対安定性比の最適化および/または極めて低いコストでの座席部の製造および保全を可能にする。さらに、上記の要求事項の1つによる一体化設計は、座席シェルに対して大きな剛性をもたらし、SAE AS8049B−2005によって規定された動的試験に合格することに大いに役立つ。
本発明の第9の態様は、好ましくは本発明の先行する態様の少なくとも1つと組み合わせた、航空機の軽量乗客座席組立体用の座席部であって、座席シェルを備え、以下の要求事項の少なくとも1つを満たす、座席部に関する。
−座席シェルは、少なくとも部分的に、好ましくは全体的にプラスチック材料から作製され、好ましくは射出成形によって形成される。
−座席シェルは、少なくとも部分的に、好ましくは全体的に、繊維強化複合材料、好ましくは積層繊維強化複合材料から作製される。
−座席シェルは、一体的な複合サンドイッチ構造である。
−座席シェルは、第1の繊維層と、第2の繊維層と、第1の繊維層と第2の繊維層の間のコア材料、好ましくは発泡コア材料または特にクローズドセル発泡コア材料、好ましくは第1の繊維層と第2の繊維層の間の剛性強化部材とを備え、この場合第1および第2の繊維層は、好ましくは、強化繊維層材料から作製される。
−座席シェルは、第1の繊維層と、第2の繊維層と、第1の繊維層と第2の繊維層の間のコア材料とを含み、この場合コア材料は、座面部分の諸部分に沿っておよび/または背もたれ部分の諸部分に沿って延び、好ましくは背もたれ部分と座面部分の間の移行領域は、コア材料を有さない。
−座席シェルは、第1の繊維層および第2の繊維層を含み、この場合第1の繊維層は、座席シェルの乗客側に配置され、第2の繊維層は、座席シェルの乗客側からそらされた座席シェルの側に配置され、好ましくは第2の繊維層は、座席シェルの座面部分と背もたれ部分の間の移行領域内でまたは移行領域に隣接して横断され、好ましくは第1の繊維層は、座面部分および背もたれ部分に沿って横断部を有さずに延びる。
−座席シェルは、+/−60°までの公差、好ましくは+/−45°まで、より好ましくは+/−30°まで、より好ましくは+/−15°までの公差を含んで、座席シェルの長さの向きの、好ましくは座面部分の長さの向きのおよび/または背もたれ部分の長さの向きの繊維配向を有する少なくとも1つの繊維層を含む。
−座席シェルは、+/−60°までの公差、好ましくは+/−45°まで、より好ましくは+/−30°まで、より好ましくは+/−15°までの公差を含んで、肘かけ部分の長さ方向の繊維配向を有する少なくとも1つの繊維層、好ましくは複数の繊維層を含む少なくとも1つの肘かけ部分を含み、この場合、好ましくは肘かけ部分の複数の繊維層は、+/−15°までの公差、好ましくは+/−10°まで、より好ましくは+/−5°まで、より好ましくは+/−2°までの公差を含んで、同じ繊維配向を有し、肘かけ部分の少なくとも1つの繊維層は、好ましくは中詰め合板である。
−座席シェルは、発泡コアを含む少なくとも1つの肘かけ部分を含み、この場合、好ましくは発泡コアの後に続く2つの層は、互いに対して垂直にまたは+/−45°の角度で配置された繊維配向を有する。
−座席シェルは、背もたれ部分に配置された少なくとも1つの成形された要素を備え、この場合少なくとも1つの成形された要素は、対応する形状の発泡コア部分を含み、この発泡コア部分は、背もたれ部分の発泡コアに接合される。
上記の要求事項の少なくとも1つは、座席部の重量対安定性比の最適化および/または極めて低いコストでの座席部の製造および保全を可能にする。さらに、上記の要求事項の1つによる一体化設計および繊維層組成は、座席シェルに対して大きな剛性をもたらし、SAE AS 8049B−2005によって規定された動的試験に合格することに大いに役立つ。
本発明の第10の態様は、好ましくは本発明の先行する態様の少なくとも1つと組み合わせた、航空機の軽量乗客座席組立体用の足部分であって、以下の要求事項の少なくとも1つを満たす、足部分に関する。
−足部分は、支持部の脚部分の一部にかぶせ、好ましくは脚部分に接合される少なくとも1つのキャップを備え、この場合キャップは、好ましくは、脚部分の少なくとも1つの外部形状に対して相補的な内部形状を有し、それによって前記脚部上にぴったりと嵌合するようになり、キャップは、好ましくは、対称平面に対して垂直な向きに脚部分の2つの対称本体を一緒に押し込める。
−足部分は、第1および第2の脚部の少なくとも1つの自由端部にあるくぼみ内に固定して取り付けられる少なくとも1つの床部結合要素を備え、この場合少なくとも1つの結合要素は、好ましくは、それぞれの脚部のくぼみ内に挿入される支持部と、ボルトまたはねじ用の貫通孔を備えた連結部分とを含み、支持部は、好ましくは、少なくとも1本の脚部の内部形状に対して相補的な外部形状を有し、それによって前記脚部にぴったりと嵌合するようになる。
−足部分は、支持部を航空機構造体、好ましくは航空機の床部に設けられたレールと結合させるように構成される。
−足部分は、支持部を航空機構造体に対して回転させるように構成された回転継手を形成し、この場合回転継手の回転の軸は、好ましくは、航空機床部に対して20°までの公差を含んで略平行であり、好ましくは航空機のピッチ軸および/またはロール軸に対して平行であり、回転継手は、好ましくは支持部を、通常位置から測定して+10°および/または−10°までの角度、好ましくは少なくとも+5°および/または−5°かつ好ましくは+15°および/または−15°までの角度で航空機構造体に対して回転させることを可能にする。
−足部分は回転継手を形成し、この場合、回転は、好ましくは、少なくとも1つのブロック要素によって通常はブロックされ、ブロック要素に対して所定の負荷レベルを超える過剰な力が加えられたときにのみ解放され、ブロック要素は、好ましくは、過剰な力が加えられたときに壊れる。
−足部分は回転継手を形成し、この場合バレルナットが、ハウジングの凹部内に回転可能なように受け入れられ、航空機構造体に固定されるボルトに連結され、ハウジンングは、好ましくはキャップによって形成され、バレルナットの回転は、好ましくは、ブロック要素として作用する少なくとも1つのせん断板を用いることによってハウジングに対して所定の角度位置でブロックされ、この場合少なくとも1つのせん断板は、所定の負荷レベルを超える過剰な力がかけられたときに壊れ、それによってバレルナットをハウジングに対して回転させることを可能にする。
−足部分は、少なくとも1つのハウジングを備え、この場合ハウジングは、好ましくはキャップによって形成され、このときそれぞれの脚部分からそらされたその底部側に、足部分の設置された状態において飛行機の床部に面する自由端部を有し、その自由端部は、足部分の設置された状態においてハウジングを飛行機の床部に対して回転させることを可能にするように構成された少なくとも1つの面取り部、好ましくは2つの面取り部を含む。
−足部分は、少なくとも別の足部分と同一である。
−足部分は、少なくとも別の足部分とは異なる。
上記の要求事項は、足部分によって支持部を航空機構造体に安全に結合することを可能にする。最も顕著なことに、足部分は、SAE AS 8049B−2005によって必要とされる試験条件の予荷重に対応するために上記の要求事項に従って設計され得る。
本発明の第11の態様は、好ましくは本発明の先行する態様の少なくとも1つと組み合わせた、航空機の軽量乗客座席組立体用の乗客安全ベルト固定具であって、以下の要求事項の少なくとも1つを満たす、乗客安全ベルト固定具に関する。
−乗客安全ベルト固定具は、乗客安全ベルトを支持部にボルト留めするための少なくとも1つのボルトを備える。
−乗客安全ベルト固定具は、支持部の少なくとも1つの部分、好ましくはボルト留めされた継手の周りまたは近傍の支持部の一部を覆うための少なくとも1つのカバーであって、それによって乗客安全ベルトから引き出された負荷を、ボルト留めされた継手の周りの表面上に拡散する、カバーを備える。
−乗客安全ベルト固定具は、乗客安全ベルトの部分をこれに取り付けるための少なくとも1つの取付具を備え、この場合取付具は、好ましくは、少なくとも1つのボルトによって少なくとも1つのカバーにボルト留めされる。
上記の要求事項の少なくとも1つは、乗客安全ベルトを、繊維強化複合材料から作製された、本発明の航空機の軽量乗客座席組立体の支持部に直接しっかりと結合させることを可能にする。
上記で説明した態様に加えて、本発明の座席組立体またはその本発明の構成要素は、座席組立体またはその構成要素の快適性を高めるための特徴を含むことができる。
これらの特徴は、たとえば、雑誌、新聞、情報誌など用のポケットを含み、この場合ポケットは、背もたれ部分の後方側または背骨部分の後方側に配置され得る。ポケットは、弾性的に前後に開かれるまたは引き出して開かれるように構成され、自己動作式に閉じるように構成され得る。また、コートフックなどの衣服をかけるための固定具が、背もたれ部分の後方側または背骨部分の後方側に設けられ得る。ヒンジ連結式テーブルおよび/またはカップホルダが、背もたれ部分の後方側、または背骨部分の後方側、または梁部分および/またはループ部分の後方側に設けられてよく、それによってそれぞれの後方の乗客による食べ物および飲料の摂取を容易にする。カップホルダは、座席部またはフレーム部分にヒンジ連結されまたは固定して取り付けられてよく、かつ/またはそれぞれのテーブル内に一体化されてよい。テーブルおよび/またはカップホルダはまた、特にそれぞれの座席組立体が航空機の1番前の乗客列に配置されるように構成される場合、肘かけの内側に設けられてもよい。それにより、テーブルおよび/またはカップホルダは、肘かけから広げられ、肘かけ内に折り畳まれて戻すように構成され得る。さらに、肘かけおよび頭支えもまた、取り外し可能であり、かつ/またはスイベル回転式に配置されてよく、それによってこれも本発明の座席組立体の快適性を高める。
最後に、座席部は、航空機乗客に異なる座面位置をもたらすために支持部に対して調整されるように構成され得る。たとえば、座席部は、支持部に対してスイベル回転するように構成され得る。
さらに、本発明の座席組立体またはその本発明の構成要素には、娯楽特徴が装備され得る。特に、座席組立体は、座席組立体のどの構成要素にも、特に座席部の後方側またはそれぞれの座席部のフレーム部分および/または肘かけ部分の後方側に配置されてもよい、ヘッドホン、携帯電話、携帯用機器、コンピュータなど用の雌型コネクタなどの電気コネクタを備えることができる。座席組立体はまた、前記位置に配置されたモニタまたはディスプレイを備えることもでき、このモニタまたはディスプレイは、電子娯楽装置またはパーソナルコンピュータなどに連結されてよく、または連結可能になり得る。
本発明の第12の態様は、航空機の軽量乗客座席組立体用の軽量構成要素、好ましくは本発明の先行する態様のいずれか1つによる軽量構成要素を製造するための方法であって、以下のステップの少なくとも1つを含む、方法に関する。
−好ましくは熱可塑性複合材および繊維、好ましくは炭素繊維のマトリクスを含むプリプレグを提供するステップであって、前記プリプレグが、好ましくは、本発明の第2の態様による軽量構成要素の要求事項の少なくとも1つを満たす、ステップ。
−プリプレグを、好ましくは赤外線加熱器を介しておよび/またはUVランプを介して加熱するステップ。
−前記プリプレグを、好ましくは加熱装置と成形装置の間で搬送するステップ。
−前記プリプレグを成形し、好ましくは前記プリプレグをプレス成形し、より好ましくは金属型または金属およびゴム部分からなる型を合わせて、または一方の側の流体ブラダによってプレス成形するステップであって、型が好ましくは加熱される、ステップ。
−好ましくはプレス成形されたプリプレグが高温である間に前記プレス成形されたプリプレグを成形装置から取り外すステップ。
−前記プリプレグ、好ましくは前記プレス成形されたプリプレグを冷却するステップ。
−前記プレス成形されたおよび/または冷却されたプリプレグを機械切削するステップ、好ましくは前記プレス成形されたおよび/または冷却されたプリプレグのCNC機械切削ステップ。
上記の方法ステップの少なくとも1つは、特に比較的低コストで行われ得る、航空機の軽量乗客座席組立体用の軽量構成要素の効率的かつ信頼高い製造を可能にする。
本発明の他の実施形態は、特許請求の範囲、本明細書、および図において開示された特徴の組み合せから得られる。
2つの脚部分、1つのフレーム部分および3つの座席部を示す、本発明による航空機の軽量乗客座席組立体の図であり、組み立てられた状態の本発明による座席構成部の前部斜視図である。 図1の、組み立てられた状態の本発明による座席構成部の後部斜視図である。 2つの脚部分、1つのフレーム部分および3つの座席部を示す、本発明による航空機の軽量乗客座席組立体の図であり、組み立てられた状態の本発明による座席構成部の前面図である。 2つの脚部分、1つのフレーム部分および3つの座席部を示す、本発明による航空機の軽量乗客座席組立体の図であり、組み立てられた状態の本発明による座席構成部の後面図である。 2つの脚部分、1つのフレーム部分および3つの座席部を示す、本発明による航空機の軽量乗客座席組立体の図であり、組み立てられた状態の本発明による座席構成部の側面図である。 2つの脚部分、1つのフレーム部分および3つの座席部を示す、本発明による航空機の軽量乗客座席組立体の図であり、組み立てられた状態の本発明による座席構成部の上面図である。 2つの脚部分、1つのフレーム部分および3つの座席部を示す、本発明による航空機の軽量乗客座席組立体の図であり、組み立てられた状態の本発明による座席構成部の底面図である。 前足部分および後足部分の一部とそれぞれ組み合わされた、本発明による航空機の軽量乗客座席組立体の脚部分の斜視図である。 図8の脚部分の別の斜視図である。 前足部分および後足部分それぞれの他の部分、ならびに対応するレールと組み合わされた図8の脚部分の部分的な分解斜視図である。 前足部分の一部および対応するレールと組み合わされた、図10の脚部分の前脚部の別の拡大された、部分的な分解斜視図である。 本発明による航空機の軽量乗客座席組立体のフレーム部分の前部斜視図である。 図12のフレーム部分の後部斜視図である。 乗客安全ベルト固定具の一部と組み合わされた図12のフレーム部分および図8の脚部分の拡大された部分的な分解斜視図である。 乗客安全ベルト固定具の一部と組み合わされた、図12のフレーム部分の後側部の極めて拡大された部分的な分解斜視図である。 本発明による航空機の軽量乗客座席組立体の座席部の1つの前部分解斜視図である。 図16の座席部の後部分解斜視図である。 組み立てられた状態の図16および17の座席部の後部斜視図である。 図12のフレーム部分および図8の2つの脚部分を含む支持部の前部分解斜視図である。 図19の支持部および図18の3つの座席部を含む、本発明による航空機の軽量乗客座席組立体の前部分解斜視図である。 図20による航空機の軽量乗客座席組立体の後部分解斜視図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素の層構造の斜視図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素の層構造の斜視図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素の層構造の斜視図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素の層構造の斜視図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素の層構造の斜視図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素の層構造の斜視図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素の層構造の斜視図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素の層構造の断面図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素の層構造の断面図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素の層構造の断面図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素の層構造の断面図である。 軽量座席組立体用の軽量構成要素のさらなる層構造の斜視図である。 前記脚部の長さ方向の向きの脚部分の脚部の断面図である。 フレーム部分のそれぞれの部分の長さ方向の向きに対して垂直なフレーム部分の一部分の断面図である。 本発明の第2の実施形態による航空機の軽量乗客座席組立体の後部斜視図である。 それぞれの前足部分および後足部分の一部と組み合わされた本発明の第2の実施形態による航空機の軽量乗客座席組立体の脚部分の斜視図である。 それぞれの前足部分および後足部分の他の部分および対応するレールと組み合わされた、図29の脚部分の部分的な分解斜視図である。 それぞれの前足部分の一部および対応するレールと組み合わされた、図30の脚部分の前脚部の別の拡大された部分的な分解斜視図である。 乗客安全ベルト固定具の一部と組み合わされた本発明の第2の実施形態のフレーム部分および脚部分の、拡大された部分的な分解斜視図である。 乗客安全ベルト固定具の一部と組み合わされた本発明の第2の実施形態のフレーム部分のさらなる拡大された部分的な分解斜視図である。 支持部および3つの座席部を含む、本発明の第2の実施形態による航空機の軽量乗客座席組立体の後部分解斜視図である。
請求する本発明の好ましい実施形態は、航空機乗客用の座席シェル(seat shell)40を各々が有する3つの座席部4と、3つの座席部4を航空機構造体に対して支持するための支持部2、3とを備える、航空機の軽量乗客座席組立体1を提供する。座席組立体1は、3座席の組立体として示されているが、本発明は、2座席、4座席、1座席または任意の数の乗客を収容するように構成された座席などの任意の実際の座席形状まで及ぶことができる。以下で説明するように、支持部2、3および3つの座席シェル40は、繊維強化複合材料を用いて軽量構成要素として構築される。好ましい実施形態の支持部2、3は、2つの脚部分2と、1つのフレーム部分3とを含む。故に、航空機の軽量乗客座席組立体1は、3つの主要構成要素から、すなわち脚部分2、フレーム部分3および座席部4から構築される。2つの脚部分2および3つの座席シェル40は、1つのフレーム部分3に接合され、それによって複数の部材が統合された一体的なモノリシック構造(monolithic structure)を形成する。
航空機の軽量乗客座席組立体1の第1および第2の軽量構成要素が、以下で論じられる。
好ましい実施形態の支持部2、3は、4本の脚部23、24;25、26を各々が備えた2つの同一形状の脚部分2を含み、この場合各脚部23、24;25、26は、中空であり、その先細にされた先端部に1つの開口部を含む。各脚部分2は、中央平面で分割される、積層繊維強化複合材料から作製された対称的な2つの半体21、22からなり、これらの半体は、互いに接合されて一体に統合されたモノリシック積層体(integral monolithic laminate body)を形成する。各脚部分2の2本の脚部24、25は、前部フレーム側連結部分と後足部分27の間の連続的な直線に沿って延びる。脚部23は、脚部25から分岐して、前部航空機側結合部分に向かって下方向に延び、一方では脚部26は、脚部24から分岐して後部フレーム側連結部分に向かって上方向に延びる。脚部23、24は、航空機構造体と結合するように構成され、この場合第1の脚部23は、航空機の長手方向の向きに対して前方向に向くように構成され、第2の脚部24は、航空機の長手方向の向きに対して後方向に向くように構成される。両方の脚部23、24は、航空機床部に設置された同じレール5と結合されるように構成される。第3の脚部25は、航空機の長手方向の向きに対して前方向に向くように構成され、第4の脚部26は、航空機の長手方向の向きに対して後方向に向くように構成され、両方の脚部25、26は、同じフレーム部分3に接続されるように構成される。第3および第4の脚部(上側脚部)25、26の各々は、その先端部に、フレーム部分3の対応する1つの雌型係合部と嵌め合い連結を確立するための1つの雄型係合部29a、29cを備える。雄型係合部29a、29cは、フレーム部分3の平坦な接合表面に当接する各脚部分2の平坦な接合表面29b、29d上に位置する。脚部分2は、少なくとも1つの雄型係合部29a、29cの位置においておよび少なくとも1つの接合表面29b、29dの位置においてフレーム部分3に接合される。
加えて、好ましい実施形態の支持部2、3は、1つのフレーム部分3を含み、このフレーム部分3は全体的に積層繊維強化複合材料から作製されて一体に統合されたモノリシック積層本体を形成する。フレーム部分3は、3つの座席部4を支持するように構成され、したがって座席部4の3つの座席シェル40を受け入れ支持するための3つの受け部(receptacle)を画定する。座席シェル40は、以下で説明するようにフレーム部分3に接合される。フレーム部分3は、航空機の幅方向に方向付けられた1つの真っすぐな梁部分31を含む。この単一の梁部分31はトーションボックス(torsion box)を形成し、たとえば捩じられていない状態から+/−5°またはこれより大きい捩じり角度で捩じることができる。さらに、2つの閉ループ部分32が、梁部分31の両端部に配置され、この場合真っすぐな梁部分31および2つの閉ループ部分32の真っすぐなセクションは、ある一つの直線に沿って延びる。これに加えて、フレーム部分3は3つの背骨部分33を含み、この場合中央の背骨部分33は、梁部分31に連結し、外側に位置する背骨部分33は閉ループ部分32に連結する。背骨部分33の各々は、航空機床部に対して上方向に延びるように構成され、そして湾曲され、この湾曲の中心は概して座席シェル40の座面部分41の上方に位置する。さらに、背骨部分33の各々は2又に分かれた先端部を有し、この先端部は、座席シェル40の背もたれ部分を取り囲みおよび/または支持するように構成され、座席シェル40を受け入れるための受け部(receptacle)をフレーム部分3と共に画定するように構成される。さらに、フレーム部分3は、乗客安全ベルト固定具36、37を受け入れ固定するための乗客安全ベルト取り付けスペース34、35を提供し、この場合ループ部分32内に一体化された乗客安全ベルト取り付けスペース34、35は、貫通孔として具現化され、ループ部分32の外側に設けられた乗客安全ベルト取り付けスペース34、35は、凹部として具現化される。
3つの同一の座席シェル40の各々は、座面部分41、背もたれ部分42、頭支え部分ならびに背もたれ部分42の長手方向両側に配置された2つの肘かけ部分43を備える。座席シェル40は、一体の複合サンドイッチ構造であり、第1の側部パネルと、第2の側部パネルと、第1の側部パネルと第2の側部パネルの間のコア材料と、好ましくは第1の側部パネルと第2の側部パネルの間の剛性強化部材とを備える。コア材料は、独立気泡発泡体でよい。座席シェル40を支持部2、3のフレーム部分3に連結するために、背もたれ部分42は、フレーム部分3の背骨部分33に、背骨部分33の2又に分かれた端部と、背骨部分33のその基端部と2又に分かれた端部との間の一部と、を含む3つの位置で接合される。加えて、座面部分41は、梁部分31上、および/またはフレーム部分3のクローズドループ部分32上に載置するように構成され、それによってそれらの上を案内されるように摺動し、この場合はこれを個々の位置の摩擦によって保持することができる。快適性のために、座席部4は、座面部分41、背もたれ部分42および/または頭支え部分および肘かけ部分43に接合されたクッションパッド45、46、47を備える。クッションパッド45、46、47は、摩耗した場合に座席部4の外観を新しくするために取り換えることができる。
第2の構成要素の1つとして、航空機の軽量乗客座席組立体1は、さらに、脚部分23、24を航空機床部に設けられたレール5に結合させるための足部分27、28を含む。足部分27、28は、好ましくは金属から作製され、相補的な外部形状を有する、脚部23、24の一部にかぶせるために脚部分2に接合されたキャップ27a、28aを備える。したがって、キャップ27a、28aは、脚部23、24上にぴったりと嵌合し、脚部分2の2つの対称的な半体21、22を、対称平面に対して垂直な向きに一緒に繋ぎとめる。足部分27、28の各々は、支持部2、3を航空機構造体に対して回転させるように構成された回転継手を形成し、この場合回転継手の回転の軸は、航空機床部に対して概ね平行である。2つの脚部分2の2つの前方の足部分27は、互いに同一であり、2つの脚部分2の2つの後方の足部分28は、これも同様に互いに同一である。しかし、前方の足部分27は、同じ脚部分2の後方の足部分28とは異なる。前方の足部分27によって形成された回転継手の回転の軸は、航空機のロール軸に対して平行である。その回転は、しかしながら、少なくとも1つのブロック要素27cによって1つの角度位置で通常ブロックされ、ブロック要素27cに所定の負荷レベルを超える過剰な力がかけられたときのみに解放され、それにより、ブロック要素27cは、過剰な力がかけられたときに壊れるようになる。このブロックを確立するために、バレルナット27bが、回転可能にキャップ27aの凹部内に受け入れられ、航空機床部レール5に固定されるボルト27eと連結する。バレルナット27bの回転は、ブロック要素27cとして作用する2つのせん断板27cを用いることによってキャップ27aに対して所定の角度位置でブロックされ、この場合2つのせん断板27cは、過剰な力がかけられたときに壊れるように設計され、それによってバレルナット27bがキャップ27aに対して回転することを可能にする。
第2の構成要素の別の1つとして、航空機の軽量乗客座席組立体1は、さらに、乗客安全ベルト固定具36、37を備え、これらの各々は、乗客安全ベルトを支持部2、3にボルト留めするためのボルト36a、37aと、該ボルト留めされた継手の周りである支持部2、3の一部を覆うためのカバー36b、37bであって、それによって乗客安全ベルトから誘因された負荷をボルト留めされた継手周りの表面にわたって拡散させる、カバー36b、37bと、乗客安全ベルトの一部をこの固定具に取り付けるための1つまたは複数の取付具36c、37cとを備える。取付具36c、37cは、ボルト36a、37aによってカバー36b、37bにボルト留めされる。
航空機の軽量乗客座席組立体1の個々の構成要素は、SAE AS 8049B−2005に従った必要とされる試験条件にされるために、以下の通りに組み立てられ機体に設置される。
脚部分2は、フレーム部分3を機体に供給され固定されたレール5に結合させる。これは、幾何学的に位置付けられ、上側の前脚部25および上側の後脚部26において2つの雄型ボス係合部29a、29cを介してフレーム部分3に接合される。2つの接合された(せん断方向の)金属キャップ27a、28aが、SAE AS 8049B−2005による必要とされる試験条件の予荷重をレール5から脚部分2に伝える。後脚部24上のSAE AS 8049B−2005による10°のロール条件は、後足部分28内のボルト28cの変形によって対応される。前脚部23上のSAE AS 8049B−2005による同じ10°のロール条件は、上記で説明したような前方の足部分27の回転「ヒューズ(fuse)」設計によって対応される。この前方の足部分27は2つのせん断板27cを備え、このせん断板27cは、これらが、標準的な作動用途よりかなり高いが、SAE AS 8049B−2005による必要とされる10°予荷重よりは依然として低い角度回転において壊れる(せん断する)ように設計される。これは前脚部23を通るいかなる張力も前/後方向負荷もバレルナット27bを介して作用することを可能とし、さらに、予荷重条件において残留する応力を大きく低下させる。図11は、金属足部27のせん断接合特性設計を詳述する。図示するナットリング27d、ボルト27e、およびレール5は、機体の標準的な嵌合部である。先に述べたように、脚部23は、中央平面で分割される2つの対称的な半体21、22として成形され、半体21、22は、一緒に結合され、キャップ27aを介して機械的に封入され、それによってモノリシック積層設計を実現する。
フレーム部分3は、脚部分2および足部分27、28を介してレール5と結合され、また、3つの個々の座席シェル40を支持するために使用される、梁部分31、2つのループ部分32、および3つの背骨部分33を含む実際の座席支持体からなる。ここでもこれは、モノリシック積層設計である。
この足設計を適用してSAE AS 8049B−2005によるロール10°の条件を吸収した後、10°ピッチ条件が、単一セクションの中央梁部分31の捩じりによって吸収される。この領域はまた、中央座席の背骨部分33を連結する。このトーションボックスは、幾何学的にかつ積層方式で設計されて、壊れることなく10°回転変形を可能にし、一方でSAE AS 8049B−2005によって規定された14G下方向および16G前方向の動的試験の両方に引き続き合格するための構造的完全性を維持する。
フレーム部分3はまた、乗客座席ベルト用の結合点も担持する。これらは、金属挿入体を付加することによって内部に支持され、金属挿入体は、結合部の負荷を複合構造体内に拡散させるように設計される。
座席シェル40は、一体のサンドイッチ構造である。コア材料は、独立気泡発泡体である。快適性のためのパッド45、46、47は、座席シェル40の前部に接合される。
完全な組立体が、フレーム部分3内の梁部分31(トーションボックス)によって10°ピッチ条件を吸収することを可能にする上で1つの重要な特徴は、フレーム部分3からの結合解除された座席シェル40である。座席シェル40自体は、フレーム部分3の背骨部分33に3箇所だけで接合される。座席シェル40の座面部分41は、フレーム部分2の梁部分31および2つのループ部分32を含む実際の座席支持体上に、機械的または他の連結を有さずにただ載置する構造とすることができる。しかし、座席シェル40の座面部分41を、梁部分31および2つのループ部分32を含むそれぞれの座席支持体に連結する、特に機械的に連結することも可能である。このため、特に後方の乗客が立ちあがるために背もたれ部分42を引き寄せた場合、それぞれの座席の安定性が向上する。それにより、座席組立体1の外側座席シェル40の座面部分41をそのそれぞれの座席支持体に連結するが、中央の座席シェル40の座面部分41はその座席支持体から連結解除および/または結合解除したままにし、それによってフレーム部分3、特に梁部分31の可撓性を維持することが望ましくなり得る。
座席シェル40は、片側に1つずつ、2つの一体化された、位置固定の肘かけを有する。これは、肘かけを従来のハンガーに取り付ける必要性を取り除く。
図22は、軽量構成要素の概略的な層構造50を示す。層構造50の特徴は、軽量座席組立体1の任意の軽量構成要素2、3、4に適用されてよく、一方では層構造50の層は、それぞれの用途に合わせて任意の形で成形されてよい。
層構造50は、第1の層51、第2の層52、および第3の層53を含み、一方ではいずれの層51、52、53も繊維層でよい。第1の層は、第2の層52とは異なる材料から作製されてよく、第2の層52は、第3の層53とは異なる層から作製されてよい。同様に、すべての3つの層51、52、53が同じ材料から作製され、または3つの層のうち2つだけが同じ材料で作製され、残りの層が異なる材料から作製されることも可能である。繊維層51は、繊維層52より小さいまたは大きい厚さを有することができ、繊維層52は、繊維層53より小さいまたは大きい厚さを有することができる。同様に、すべての繊維層51、52、53が同じ厚さを有し、または繊維層51、52、53のうち1つだけが、残りの2つの繊維層より小さいまたは大きい厚さを有することも可能である。
繊維層51は主要繊維層でよく、繊維層52は強化繊維層でよい。
繊維層51の繊維51aは、繊維層52の繊維52aとは異なる配向を有することができ、繊維層52の繊維52aは、繊維層53の繊維53aとは異なる配向を有することができる。同様に、繊維層51、52、53の繊維51a、52a、53aが同じ配向を有し、または1つの繊維層だけが、残りの2つの繊維層とは異なる繊維配向を有することも可能である。
さらに、第2の繊維層52は、第1の繊維層51より小さい領域を覆うことができ、第3の繊維層53は、第2の繊維層52より小さい領域を覆うことができる。同様に、すべての繊維層51、52、53が同じ領域を覆い、または繊維層51、52、53のうち1つだけが残りの2つの繊維層とは異なる領域を覆うことも可能である。
図23aから23fの図は、繊維層構造体50の異なる層組成を示している。図23aによれば、第1の繊維層51の繊維51aは、第2の繊維層52の繊維52aと同じ配向を有する。図23bによれば、第1の繊維層51の繊維51aは、第2の繊維層52の繊維52aに対して垂直な配向を有する。図23cによれば、第1の繊維層51の繊維51aは、第2の繊維層52の繊維52aの配向に対して45°の角度で配置された配向を有する。図23dによれば、第1の繊維層51の繊維51aは、繊維層52の繊維52aの配向に対して45°の角度で配置された配向を有し、第1の繊維層51の繊維51aは、第3の繊維層53の繊維53aの配向に対して垂直な配向を有する。図23eによれば、第1の繊維層51の繊維51aおよび第3の繊維層53の繊維53aは、同じ配向を有し、一方では第1の繊維層51と第3の繊維層53の間に配置された第2の繊維層52の繊維52aは、第1の繊維層51の繊維51aおよび第3の繊維層53の繊維53aの配向に対して45°の角度で配置された配向を有する。
図23fによれば、第1の繊維層51は、第1の層部分51bおよび第2の層部分51dを有し、このため第1の層部分51bの繊維51aは、第2の層部分51dの繊維51cとは異なる配向を有する。層部分51bおよび51dは、突き合わせ部51dに沿って当接する。2つの層部分51bおよび51dを備えた第1の繊維層51は第2の繊維層52によって覆われ、この第2の繊維層52は、第1の層部分51bまたは第2の層部分51dの繊維配向と同一の繊維配向を有することができ、または層部分51bおよび51dとは異なる繊維配向を有することができる。
図24aから24dは、断面図において異なる層部分に分離されている繊維層に関する異なる形状を示している。図24aによれば、第1の繊維層51は、第1の層部分51bおよび第2の層部分51dを含み、この場合第1の層部分51bおよび第2の層部分51dは、突き合わせ部51eに沿って当接する。第2の層52は、横断部を有さず、したがって突き合わせ部51eを連続的に覆う。
図24bによれば、第2の層52もまた、第1の層部分52bおよび第2の層部分52dに分離され、一方では第1の層部分52bおよび第2の層部分52dは、突き合わせ部52eに沿って当接する。しかし、突き合わせ部52eは、突き合わせ部51eから、層51および52に対して長さ方向の向きに距離を置いて配置される。したがって、突き合わせ部51eまたは52eの一方の領域における構成要素に対する損傷のリスクが低減される。
図24cによれば、第1の層51は、第1の層部分51bおよび第2の層部分51dを有し、このため第1の層部分51bおよび第2の層部分51dは、突き合わせ部51eに沿って当接する。さらに、第1の層部分51bおよび第2の層部分51dは、互いに対して角度を付けて配置される。それにより、突き合わせ部51eは、2つの角度付けされた層部分51bと51dの間の縁に沿って延びる。同様に、第2の層52も第1の層部分52bおよび第2の層部分52dを有する。同様に、2つの層部分52bおよび52dも、互いに対して角度を付けて配置されるが、2つの層部分52bおよび52dは、縁の領域内の突き合わせ部によって横断されずに縁に沿って連続的に延びる。
図24dによれば、繊維層51は、第1の層部分51bおよび第2の層部分51dを有し、この場合第1の層部分51bおよび第2の層部分51dは、接合領域51f内で重複し、それによって特に接合領域51f内の高い安定性を確実にする。
図25によれば、第1の層51は、第1の層部分51bおよび第2の層部分51dを有し、このため第1の層部分51bおよび第2の層部分51dは、互いに対して角度を付けて配置される。第1の層部分51bと第2の層部分51dの間の縁は、第1の層部分51bと第2の層部分51dの間で力を伝達するため、力伝達部分として構成される。しかし、力伝達部分は、縁に限定されなくてもよく、縁に隣接する部分を含むこともできる。同様に、力伝達部分は、必ずしも縁を含むことはなく、それぞれの構成要素の作動中、隣接する構成要素部分間で多くの力を伝達するように構成された、構成要素の任意の部分を含むこともできる。
同様に、第2の層52も第1の層部分52bおよび第2の層部分52dを含み、この層部分は、互いに対して角度を付けて配置される。第2の層52は、その2つの層部分52bおよび52dにより、力伝達部分51gを強化するために少なくとも部分的にこれを覆う。
さらに、第1の繊維層51は力付加部分51hを有することができ、この力付加部分51hは、たとえば座席組立体の別の構成要素に力付加部分を連結することによって外部力を受け入れるように構成され得る。力付加部分51hは切欠部51iを含むことができ、切欠部は、第1の層部分51bおよび第2の層部分51dの両方に沿って延びることができる。切欠部は、第1の繊維層51における応力低減を確実にすることができる。力付加部分51hは、その切欠部51iと共に、力付加部分51hの領域内でそれぞれの構成要素を十分に安定化させるために第2の層52によって覆われ得る。
図26は、脚部23の長さ方向の向きの脚部分2の脚部23の断面図を示している。図26の文脈で説明する特徴は、脚部分2の脚部24、25、26にも同様に適用され得る。脚部23の断面は、第1のベースセクション23aおよび第2のベースセクション23bを含み、一方で第1のベースセクション23aおよび第2のベースセクション23bは、互いに対して平行に配置されてよく、ベースセクション23a、23bの断面長さは同一になることができる。
さらに、脚部23の断面は、3つの側面セクション対23c、23d;23e、23f;23g、23hを含むことができ、一方では各側面セクション対23c、23d;23e、23f;23g、23hの側面セクションは、互いに対して平行に配置され得る。したがって、側面セクション23cおよび側面セクション23gは、ベースセクション23aとその両端部で連結されてよく、側面セクション23dおよび側面セクション23hは、ベースセクション23bとその両端部で連結されてよく、側面セクション23fは、側面セクション23cおよび側面セクション23hを連結することができ、側面セクション23eは、側面セクション23dおよび側面セクション23gを連結することができる。この配置では、脚部23の断面は八角形を形成する。
図27は、それぞれの梁部分31、ループ部分32のそれぞれの真っすぐなセクション、ループ部分32のそれぞれの連結部分、またはそれぞれの背骨部分33の長さ方向の向きに対して垂直な梁部分31、ループ部分32の真っすぐなセクション、ループ部分32の連結部分または背骨部分33の断面図を示している。それぞれの部分31、32、33の断面は、ベースセクション31a、32a、33aならびに第1の側面セクション31b、32b、33bおよび第2の側面セクション31c、32c、33cを有することができ、一方では側面セクション31b、32b、33b、31c、32c、33cは、ベースセクション31a、32a、33aとその両端部で、ベースセクション31a、32a、33aに対してある角度下で連結され得る。この配置において、それぞれの梁部分31、ループ部分32のそれぞれの真っすぐなセクション、ループ部分32のそれぞれの連結部分、またはそれぞれの背骨部分33の断面は、開口断面形状を形成する。
以下では、請求される本発明の第2の好ましい実施形態が、図28から34を参照して説明され、これにより基本的に上記で説明した第1の実施形態に対する相違が論じられる。それにより、本発明の第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の参照記号が割り当てられ、本発明の第1の実施形態のものとは異なる構成要素には、異なる参照記号が割り当てられる。
図28は、本発明の第2の実施形態による航空機の軽量乗客座席組立体101を示している。航空機の軽量乗客座席組立体101は、航空機乗客用の座席シェル40を各々が有する3つの座席部4と、3つの座席部4を航空機構造体に対して支持するための支持部102、103とを備える。座席組立体101は、3座席組立体として示されているが、この実施形態は、2座席、4座席、1座席または任意の数の乗客を収容するように構成された座席などの任意の実際の座席形状まで拡張することができる。
以下で説明するように、支持部102、103および3つの座席シェル40は、繊維強化複合材料を用いて軽量構成要素として構築される。好ましい実施形態の支持部102、103は、2つの脚部分102および1つのフレーム部分103を含む。故に、航空機の軽量乗客座席組立体101は、3つの主要構成要素から、すなわち脚部分102、フレーム部分103および座席部104から構築される。2つの脚部分102および3つの座席シェル40は、1つのフレーム部分103に連結される。特に、各脚部分102は、回転継手160および170を介してフレーム部分103に連結され、これは、図32を参照してより詳細に説明される。
図29に示すように、ここでも脚部分102は、4本の脚部123、124、125、126を各々備え、この場合各脚部123、124、125、126は、積層繊維強化複合材料から作製される。各脚部分102の2本の脚部124および125は、前部フレーム側連結部分と後足部分128の間の連続的な直線に沿って延びる。脚部123は、脚部125から分岐して、前部航空機側結合部分に向かって下方向に延び、一方では脚部126は、脚部124から分岐して後部フレーム側連結部分に向かって上方向に延びる。
さらに、脚部分102は、3つの別個の本体、すなわち内部構造体120および2つの対称的な2つの半体121および122を備え、その半体121および122は、中央平面で分割され、内部構造本体120を少なくとも断面方向に囲むために、互いに接合され、好ましくはボルト留めされおよび/または溶接される。それと同時に、2つの対称的な半体121および122は、開口断面形状を形成する。
特に、第1の脚部123および/もしくは第3の脚部125を形成する、ならびに/または第1の脚部123および/もしくは第3の脚部125の内部構造本体120のそれぞれの部分を囲む領域内の対称的な半体121および122は、航空機の長手方向の向きに対して前方向に開く開口断面形状を形成する。同様に、第2の脚部124および/もしくは第4の脚部126を形成する、ならびに/または第2の脚部124および/もしくは第4の脚部126の内部構造本体120のそれぞれの部分を囲む領域内の対称的な半体121および122は、航空機の長手方向の向きに対して後方向に開く開口断面形状を形成する。
したがって、第1の脚部123および/もしくは第3の脚部125を形成する、ならびに/または第1の脚部123および/もしくは第3の脚部125の内部構造本体120のそれぞれの部分を囲む領域内の対称的な半体121および122は、航空機の長手方向の向きに対して後方向に閉じる開口断面形状を形成する。同様に、第2の脚部124および/もしくは第4の脚部126を形成する、ならびに/または第2の脚部124および/もしくは第4の脚部126の内部構造本体120のそれぞれの部分を囲む領域内の対称的な半体121および122は、航空機の長手方向の向きに対して前方向に閉じる開口断面形状を形成する。
さらに、図29に見ることができるように、脚部分102は、それぞれの回転継手160および170のフレーム結合要素161および171を受け入れるためのくぼみ129aを含む。前記フレーム結合要素161および171は、脚部分102を、フレーム部分103の脚部結合固定具162および172を介してフレーム部分103と結合させるように構成され、この脚部結合固定具162および172もまた、回転継手160および170の一部である。さらに、図29に見ることができるように、脚部分102は、足部分127および128、特に床部結合要素127aおよび128aを受け入れるためのくぼみ129bを含み、この床部結合要素127aおよび128aは、脚部分102を航空機床部に設けられたレール5と連結させるように構成される。くぼみ129aおよび129bの各々は、脚部123、124、125および126の自由端部によって形成され、この場合フレーム結合要素161および171および/または床部結合要素127aおよび128aは、それぞれのくぼみ129aおよび129b内に固定して各々取り付けられる。各フレーム結合要素161および171は、それぞれの脚部125および126のくぼみ129a内に挿入される支持部と、ボルトまたはねじ163、173用の貫通孔161aおよび171aを備えた連結部分とを含み、支持部は、脚部125および126のくぼみ129aの内部形状と相補的な外部形状を有し、それによってそれぞれの脚部125、126内にぴったりと嵌合するようになる。
図30および図31から理解され得るように、第2の実施形態による航空機の軽量乗客座席組立体の足部分127および128は、床部結合要素127a、128aを備え、この床部結合要素127a、128aは、第1および第2の脚部123および124の少なくとも1本の自由端部にあるくぼみ内に各々固定して取り付けられる。床部結合要素127aおよび128aの各々は、それぞれの脚部のくぼみ129b内に挿入される支持部と、ナット、ボルト、またはねじ用の貫通孔127b、128bを備えた連結部分とを含み、支持部は、好ましくは、それぞれの脚部123、124のくぼみ129bの内部形状と相補的である外部形状を有し、それによって前記脚部123、124にぴったりと嵌合するようになる。
また、本発明の第2の実施形態の場合、前方の足部分127は、同じ脚部分102の後方の足部分128とは異なる。前方の足部分127によって形成された(貫通孔127bによって設けられた)回転継手の回転の軸は、航空機のロール軸に対して平行である。しかし、回転は、少なくとも1つのブロック要素27cによって1つの角度位置で通常はブロックされ、ブロック要素27cに対して所定の負荷レベルを超える過剰な力が加えられたときにのみ解放され、それにより、ブロック要素27cは、過剰な力がかけられたときに壊れるようになる。このブロックを確立するために、バレルナット27bが、足部結合要素127aの凹部または貫通孔127b内に回転可能なように受け入れられ、航空機床部レール5に固定されるボルト27eと連結する。バレルナット27bの回転は、ブロック要素27cとして作用する2つのせん断板27cを用いることによって足部結合要素127aに対して所定の角度位置でブロックされ、2つのせん断板27cは、過剰な力がかけられたときに壊れるように設計され、それによってバレルナット27bが足部結合要素127aに対して回転することを可能にする。
ここで図32から図34を参照すれば、本発明の第2の実施形態によるフレーム部分103は、少なくとも1つの脚部結合固定具162、172を備え、この脚部結合固定具162、172は、フレーム部分103を座席組立体101の脚部分102、特に脚部分102のフレーム結合要素161、171と結合させるように構成される。図32および33に見ることができるように、脚部結合固定具162および172は、梁部分31および/またはループ部分32、特にループ部分32の真っすぐな部分とボルト留めされる。より具体的には、フレーム部分103は、2つの脚部結合固定具162および2つの脚部結合固定具172を備え、脚部結合固定具172は、第3の脚部125のくぼみ内に挿入される脚部分102のフレーム結合要素171に結合されるように構成され、また、脚部結合固定具162は、第4の脚部126のくぼみ内に挿入される脚部分102のフレーム結合要素161に結合されるように構成される。
さらに、図32および33に図示するように、脚部結合固定具162および172はそれぞれ、嵌込要素164、174およびキャップ要素165、175を備え、この場合各嵌込要素164、174は、フレーム部分103の梁部分および/またはループ部分内にその上側側部から挿入されるように構成される。各キャップ要素165、175は、好ましくは、フレーム部分103の梁部分および/またはループ部分にその下側側部から取り付けられるように構成される。それにより、それぞれのキャップ要素165、175は、それぞれの嵌込要素164、174にクリンチ結合される、かつ/またはボルト留めされ、この場合それぞれの嵌込要素164、174およびそれぞれのキャップ要素165、175は、フレーム部分103の梁部分および/またはループ部分の一セクションを囲んでサンドイッチ構造を形成する。
各キャップ要素165、175は支持部165aおよび175aと、2つの連結部分165b、175bとをそれぞれ備え、この場合支持部165a、175aは、それぞれのキャップ要素165、175をフレーム部分103の梁部分および/またはループ部分に対して支持するように構成され、したがって、支持部165a、175aは、フレーム部分103の梁部分および/またはループ部分の外部形状に相補的な形状を有し、それによってその上に下側からぴったりと嵌合するようになる。キャップ要素165、175は、カバー要素165c、175cで覆われてよく、この場合連結部分165b、175bは、それぞれのカバー要素165c、175c内のくぼみを通ってそれぞれの支持部165a、175bから突起することができる。連結部分165b、175bは、ボルトまたはねじ163、173用の貫通孔165d、175dを各々有する。また、カバー要素165c、175cは、フレーム部分103の梁部分および/もしくはループ部分ならびに/またはそれぞれのキャップ要素165、175の外部形状に相補的な形状を有し、それによってそれらの上に下側からぴったりと嵌合するようになる。
すでに上記で述べたように、脚部結合固定具162および172は、回転継手160および170のそれぞれ一部であり、こうして、フレーム部分103を脚部分102に対して回転させるように構成された回転継手160および170を形成する。したがって、脚部分102は、フレーム部分103に少なくとも1つの回転継手160、170を介して結合される。そうではあるが、各回転継手160、170は、脚部分102のフレーム結合要素161、171と、フレーム部分103の脚部結合固定具162、172と、フレーム結合要素161、171およびそれぞれの脚部結合固定具162、172を結合するように構成されたリンク部材163、173とを備える。回転継手160、170の構成要素の少なくとも1つは、金属材料から作製され得る。
リンク部材163、173は、ねじまたはボルトによって形成されてよく、この場合リンク部材は、フレーム結合要素161、171の貫通孔内および脚部結合固定具162、172の貫通孔内に挿入される。回転継手160、170の各々はまた、それぞれの回転継手160、170のそれぞれのリンク部材163、173上にねじ込まれるように構成されたナット166、176を含むこともできる。また、回転継手160、170の各々はワッシャリング167、177を備えることもでき、この場合前記ワッシャリング167、177は、リンク部材163、173のヘッドと脚部結合固定具162、172の連結部分165b、175bとの間に配置され得る。少なくとも1つのワッシャリング168、178もまた、ナット166、176と脚部結合固定具162、172の連結ポート部165b、175bとの間に配置され得る。また、少なくとも1つのワッシャリングは、脚部結合固定具162、172の連結部分165b、175bとフレーム結合要素161、171の連結部分との間にそれぞれ配置されてもよい。
回転継手160、170は、フレーム部分103を脚部分102に対して回転させるように構成され、回転の軸は、それぞれのリンク部材163、173の長さ軸によって形成されることが考えられ得る。それにより、回転継手160および170の各回転の軸は、好ましくは、航空機床部に対して20°までの公差を含んで略平行であり、好ましくは航空機のピッチ軸に対して平行であり、この場合回転継手は、好ましくは、フレーム部分103を、通常位置から測定して+10°および/または−10°までの角度、好ましくは少なくとも+5°および/または−5°かつ好ましくは+15°および/または−15°までの角度でフレーム部分に対して回転させることを可能にする。
フレーム部分103を、リンク部材163、173の長さ軸に直交する回転軸周りで、通常位置から測定して+10°および/または−10°までの角度、好ましくは少なくとも+5°および/または−5°かつ好ましくは+15°および/または−15°までの角度で脚部分102周りに対してそれに従って回転させることを可能にするために、各リンク部材163、173は、フレーム結合要素161、171および脚部結合固定具162、172のそれぞれの貫通孔内に緩い隙間嵌合で挿入される。また、この理由のために、リンク部材163、173は、それぞれのナット166、176によって緩い隙間嵌合で締め付けられる。しかし、この回転は、少なくとも1つのブロック要素169、179によって通常はブロックされており、ブロック要素169、179に対して所定の負荷レベルを超える過剰な力が加えられたときにのみ解放され、この場合各ブロック要素169、179は、好ましくは、過剰な力がかけられたときに壊れ、ブロック要素169、179は、好ましくは靱性の無いワッシャによって形成される。
第1の実施形態のフレーム部分3とは対照的に、図32および図34に示すような第2の実施形態のフレーム部分は、閉鎖パネル103aによって少なくとも断面方向に覆われ、この場合閉鎖パネル103aは、フレーム部分103に接合されまたは溶接される。したがって、フレーム部分103および閉鎖パネル103aは一緒になって、閉鎖断面形状を備えた断面を形成し、前記断面は、フレーム部分103のそれぞれの断面の長さ軸に対して垂直である。
本発明の第2の実施形態の第2の構成要素として、航空機の軽量乗客座席組立体101は、さらに、乗客安全ベルト固定具136、37を備え、一方では第2の実施形態の乗客安全ベルト固定具37は、第1の実施形態の乗客安全ベルト固定具37と同一になり得る。他方では、第2の実施形態の乗客安全ベルト固定具136は、第1の実施形態の乗客安全ベルト固定具36と異なることもできる。
第2の実施形態の乗客安全ベルト固定具136は、乗客安全ベルトを支持部102、103にボルト留めするためのボルト36aと、支持部102、103の一部を覆うためのカバー部分136bであって、それによって乗客安全ベルトから誘因された負荷を支持部102、103の表面にわたって拡散させる、カバー部分136bとを備えることができる。特に、カバー部分136bは、回転継手160のそれぞれの嵌込要素164と一体的に連結され、またはこれと共に一緒に形成されてよく、それにより、乗客安全ベルトから誘因された負荷は、脚構造102によって直接吸収され得る。さらに、乗客安全ベルト固定具136は、乗客安全ベルトの一部をこれに取り付けるための1つまたは複数の取付具36cを備えることができる。取付具36cは、ボルト36aによってカバー部分136bにボルト留めされる。

Claims (18)

  1. 航空機乗客用の少なくとも1つの座席シェル(40)を備えた少なくとも1つの座席部(4)と、前記少なくとも1つの座席部(4)を航空機構造体に対して支持するための少なくとも1つの支持部(2、3;102、103)とを備える航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)であって、前記少なくとも1つの座席シェル(40)および前記少なくとも1つの支持部(2、3;102、103)が、軽量構成要素(2、3、4;102、103)として構築されている、航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  2. 軽量構成要素(2、3、4;102、103)の少なくとも1つが、複数の部材が統合されたモノリシック構造体を形成することを特徴とする、請求項1に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  3. 軽量構成要素(2、3、4;102、103)の前記少なくとも1つが、一体構造であることを特徴とする、請求項1または2に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  4. 軽量構成要素(2、3、4;102、103)の前記少なくとも1つが、繊維強化複合材料、好ましくは積層繊維強化複合材料から作製されることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  5. 前記少なくとも1つの支持部(2、3;102、103)が、少なくとも1本の脚部(23、24;25、26;123、124、125、126)、好ましくは2本またはそれ以上の脚部、より好ましくは4本の脚部を有する少なくとも1つの脚部分(2;102)を含むことを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  6. 前記少なくとも1つの支持部(2、3;102、103)が、航空機構造体と結合される少なくとも1本の脚部(23、24;123、124)、好ましくは航空機構造体と結合される2本の脚部を有する少なくとも1つの脚部分(2;102)を含み、好ましくは、第1の脚部(23;123)は前記航空機の長手方向の向きの前方向に向くように構成され、第2の脚部(24;124)は前記航空機の長手方向の後方向に向くように構成され、両方の脚部(23、24;123、124)が、好ましくは、航空機床部に設置された同じレール(5)と結合されるように構成されることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  7. 前記少なくとも1つの支持部(2、3;102、103)が、フレーム部分(3;103)と係合される少なくとも1本の脚部(25、26;125、126)、好ましくはフレーム部分(3;103)と係合される2本の脚部を有する少なくとも1つの脚部分(2;102)を含み、好ましくは、第3の脚部(25;125)が、前記航空機の長手方向の向きの前方向に向くように構成され、第4の脚部(26;126)が、前記航空機の長手方向の向きの後方向に向くように構成され、好ましくは両方の脚部(25、26;125、126)が、同じフレーム部分(3;103)と係合されるように構成されることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  8. 前記少なくとも1つの支持部(2、3;102、103)が、前記支持部(2、3;102、103)のフレーム部分(3;103)と連結するように構成された少なくとも1つの脚部分(2;102)を含み、前記脚部分(2;102)が、好ましくは、前記フレーム部分(3;103)のループ部分(32)と連結する、および/または梁部分(31)とは別の前記フレーム部分(3;103)の一部分(32)と連結することを特徴とする、請求項1から7までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  9. 前記少なくとも1つの支持部(2、3;102、103)が、少なくとも1つの座席部(4)、好ましくは正確に3つの座席部(4)を支持するように構成された少なくとも1つのフレーム部分(3;103)を含むことを特徴とする、請求項1から8までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  10. 前記少なくとも1つの支持部(2、3;102、103)が、前記少なくとも1つの座席部(4)と確動的な連結および/または非確動的な連結および/または接着接合によって連結するように構成された少なくとも1つのフレーム部分(3;103)を含むことを特徴とする、請求項1から9までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  11. 前記少なくとも1つの支持部(2、3;102、103)が、好ましくは曲線および/もしくは直線に沿って、好ましくは前記航空機の幅方向に延びる少なくとも1つの梁部分(31)を含む少なくとも1つのフレーム部分(3;103)を含み、前記梁部分(31)が、好ましくは、たとえば、捩じられていない状態から測定して、+/−2°以上の捩じり角度で、または+/−5°以上の、または+/−10°以上の捩じり角度で捩じることができ、ならびに/または前記梁部分(31)が、好ましくは、たとえば、曲げられていない状態から測定して、+/−2°以上の曲がり角度で、または+/−5°以上の、または+/−10°以上の曲がり角度で曲げることができることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  12. 前記少なくとも1つの支持部(102、103)が、少なくとも1つの脚部分(102)および少なくともフレーム部分(103)を含み、前記脚部分(102)が、少なくとも1つの回転継手(160、170)を介して前記フレーム部分(103)に結合されることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(101)。
  13. 前記航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)が、前記支持部(2、3;102、103)を航空機構造体(5)、好ましくは航空機床部に設けられたレール(5)と結合させるように構成された少なくとも1つの足部分(27、28;127、128)を含むことを特徴とする、請求項1から12までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)。
  14. 航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)、好ましくは請求項1から13までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)用の構成要素であって、軽量構成要素(2、3、4;102、103)として構築されている構成要素。
  15. 航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)、好ましくは請求項1から13までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)用の支持部(2、3;102、103)であって、少なくとも1つの脚部分(2;102)および/またはフレーム部分(3;103)を含んでいる支持部(2、3;102、103)。
  16. 航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)、好ましくは請求項1から13までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)用の座席部(4)であって、航空機乗客用の少なくとも1つの座席シェル(40)を含んでいる座席部(4)。
  17. 航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)、好ましくは請求項1から13までのいずれか一項に記載の航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)用の足部分(27、28;127、128)であって、航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)の支持部(2、3;102、103)を、航空機構造体(5)、好ましくは航空機床部に設けられたレール(5)と結合させるように構成されている足部分(27、28;127、128)。
  18. 航空機の軽量乗客座席組立体(1;101)用の軽量構成要素(2、3、4;102、103)、好ましくは請求項14に記載の軽量構成要素(2、3、4;102、103)を製造するための方法であって、
    a.プリプレグを提供するステップ、
    b.プリプレグを加熱するステップ、
    c.プリプレグを搬送するステップ、
    d.プリプレグをプレス成形するステップ、
    e.プレス成形されたプリプレグを冷却するステップ、
    f.プレス成形され冷却されたプリプレグを機械切削するステップ、
    のうち少なくとも1つのステップを含む、方法。
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