JP2014159034A - Mag溶接装置 - Google Patents

Mag溶接装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014159034A
JP2014159034A JP2013029584A JP2013029584A JP2014159034A JP 2014159034 A JP2014159034 A JP 2014159034A JP 2013029584 A JP2013029584 A JP 2013029584A JP 2013029584 A JP2013029584 A JP 2013029584A JP 2014159034 A JP2014159034 A JP 2014159034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
groove
current
wire
arc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013029584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6040482B2 (ja
Inventor
Keigo Manabe
圭吾 真鍋
Katsuyuki Matsuhiro
克之 松廣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Pipeline and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Pipeline and Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Pipeline and Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Pipeline and Engineering Co Ltd
Priority to JP2013029584A priority Critical patent/JP6040482B2/ja
Publication of JP2014159034A publication Critical patent/JP2014159034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6040482B2 publication Critical patent/JP6040482B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arc Welding Control (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

【課題】狭開先であっても、溶接ワイヤの種類にかかわらず、溶込み不良、開先えぐり、スパッタの発生を抑制して溶接品質を保つことができるMAG溶接装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るMAG溶接装置100は、軸方向に向き合った2本の鋼管Pの端面同士が形成する開先3を溶接する。開先3の開先角度は、10〜40°であり、鋼管Pの周方向に沿って移動しながら、開先3に向けて溶接ワイヤ11を供給する溶接トーチ1と、溶接ワイヤ11と鋼管Pとの間に溶接電流を供給する溶接電源2とを備え、溶接トーチ1は、開先3に向けて、ArとCOとの混合ガスであってCO混合比率が20〜40%であるシールドガスを供給し、溶接電源2の外部特性の傾きは、−17〜−10V/100Aである。
【選択図】図1

Description

本発明は、MAG溶接装置に関する。特に、本発明は、軸方向に向き合った2本の鋼管の端面同士が形成する開先を溶接するMAG溶接装置に関する。
水道管やガス管等のパイプラインを施工するにあたり、従来より、軸方向に向き合った2本の鋼管の端面同士を互いに近接して配置し、MAG溶接装置が備える溶接トーチを鋼管の周方向に沿って(2本の鋼管の端面同士が形成する開先に沿って)移動させることでMAG溶接が行われている。
MAG溶接では、溶接トーチから供給される溶接ワイヤと鋼管との間に溶接電圧が印加されることにより、溶接ワイヤから開先に向けてアークが発生する。そして、アークによって溶かされた溶接ワイヤが開先に移行することで開先が溶接される。具体的には、例えば、アークによって溶かされた溶接ワイヤの先端が溶滴となって開先に移行することや、アークによって溶かされた溶接ワイヤの先端が開先を形成する鋼管の端面と短絡して開先に移行することで開先が溶接される。
上記のパイプラインの施工では、溶接能率を高めることが望まれている。溶接能率を高めるためには、例えば、溶接する開先の開先角度を10〜40°(以下、開先角度が10〜40°の開先を狭開先という。)の小さい角度にすることが考えられる。溶接対象を狭開先にすれば、開先角度が小さい分だけ開先断面積が小さくなるため、溶接するのに必要とされる溶接ワイヤの供給量を少なくすることができる。これにより、溶接に必要な時間を短縮する、すなわち、溶接能率を高めることが可能である。
しかしながら、溶接対象を狭開先にすると、溶接能率は高まるものの、開先断面積が小さいため、溶接トーチから供給される溶接ワイヤと鋼管の母材とからなる溶融金属への入熱量が小さくなる。このため、鋼管と溶接ワイヤとの溶込み不良が発生し、溶接品質が低下するおそれがある。そこで、溶接対象を狭開先にしたまま入熱量が大きくなるように溶接電流を大きくして溶接することが考えられる。しかしながら、溶接電流を大きくするとアークが強くなるため、開先がえぐられることに起因した溝(以下、開先えぐりという。)が発生し、溶接品質が低下するおそれがある。
MAG溶接では、溶接トーチから供給される溶接ワイヤと鋼管の母材とからなる溶融金属が酸化することを防止するため、溶接トーチからArとCOとの混合ガス(シールドガス)を開先に向けて供給する。CO混合比率を低くし過ぎると、溶接ワイヤと母材との間に発生するアークが広がるため、溶融金属への入熱量が不十分になり、鋼管と溶接ワイヤとの溶込み不良が発生し易く、溶接品質が低下するおそれがある。一方、CO混合比率を高くし過ぎると、アークが鋭くなるものの、COの影響により溶滴が大きくなる傾向がある。その結果、大きな溶滴が開先に移行するときに溶融金属が飛び散り易くなるため、スパッタが発生し易くなり、溶接品質が低下するおそれがある。
つまり、溶込み不良やスパッタの発生を抑制するには、CO混合比率を適切な範囲に設定する必要がある。しかしながら、溶込み不良の発生は、上述の通り、溶接対象を狭開先にすることにも起因するため、CO混合比率を適切な範囲に設定しただけでは溶込み不良の発生を抑制することができない。
溶接対象が狭開先であるMAG溶接については、従来より種々提案されている。例えば、特許文献1には、溶接ワイヤをフラックスコアードワイヤとして、ArとCOとの混合ガスであってCO混合比率が20〜50%であるシールドガスを用いて、開先角度が10〜40°の狭開先を溶接するMAG溶接方法が提案されている。
特許文献1に記載のMAG溶接方法で用いるフラックスコアードワイヤは、一般的なソリッドワイヤに比べて高価であるため、フラックスコアードワイヤが必要な特許文献1に記載のMAG溶接方法では、溶接コストが上昇するという問題があった。
そこで、溶接対象が狭開先であっても、溶接ワイヤの種類にかかわらず、上述した溶込み不良、開先えぐり、スパッタの発生により溶接品質が低下するという問題を解決するMAG溶接が望まれていた。
特開平11−129069号公報
本発明は、斯かる従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、狭開先であっても、溶接ワイヤの種類にかかわらず、溶込み不良、開先えぐり、スパッタの発生を抑制して溶接品質を保つことができるMAG溶接装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、開先角度が10〜40°という狭開先であっても、溶接トーチから開先に向けてCO混合比率が20〜40%であるシールドガスを供給し、溶接ワイヤと鋼管との間に溶接電流を供給する溶接電源の外部特性の傾きを−17〜−10V/100Aにすることによって、溶接ワイヤの種類にかかわらず、溶込み不良、開先えぐり、スパッタの発生を抑制して、溶接品質を保ちつつ開先を溶接することが可能であるという知見を得た。
本発明は、上記の本発明者らの知見に基づき完成されたものである。すなわち、前記課題を解決するため、本発明は、軸方向に向き合った2本の鋼管の端面同士が形成する開先を溶接するMAG溶接装置であって、前記開先の開先角度は、10〜40°であり、前記鋼管の周方向に沿って移動しながら、前記開先に向けて溶接ワイヤを供給する溶接トーチと、前記溶接ワイヤと前記鋼管との間に溶接電流を供給する溶接電源とを備え、前記溶接トーチは、前記開先に向けて、ArとCOとの混合ガスであってCO混合比率が20〜40%であるシールドガスを供給し、前記溶接電源の外部特性の傾きは、−17〜−10V/100Aであることを特徴とするMAG溶接装置を提供する。
ここで、CO混合比率とは、混合されているArガスとCOガスの全体の体積に対して、COガスの体積が占める比率を意味する。また、外部特性とは、溶接電源における溶接電流と溶接電圧との関係を示す特性曲線(一般には直線)を意味する。外部特性の傾きとは、前記特性曲線の傾きを意味する。外部特性の傾きは、例えば、100Aの溶接電流の変動量に対する溶接電圧の変動量の比で表される。
本発明によれば、溶接トーチが鋼管の周方向に沿って移動しながら開先に向けて溶接ワイヤを供給し、溶接電源が溶接ワイヤと鋼管との間に溶接電流を供給する。具体的には、溶接ワイヤから開先に向けてアークが発生する程度の溶接電圧を印加するため、発生するアークの熱によって開先が溶接される。そして、開先角度が10〜40°という狭開先であっても、溶接トーチが開先に向けてCO混合比率が20〜40%であるシールドガスを供給し、溶接電源の外部特性の傾きを−17〜−10V/100Aにすれば、溶接ワイヤの種類にかかわらず、スパッタ、溶込み不良、開先えぐりの発生を抑制して、溶接品質を保ち溶接することができる。溶接品質を保ちつつ溶接対象を狭開先にして溶接することができるため、溶接作業の作業時間を短縮する、すなわち、溶接能率を高めることができる。
前記溶接ワイヤは、ソリッドワイヤであることが好ましい。
前述の通り、本発明に係るMAG溶接装置は、溶接ワイヤの種類にかかわらず、溶接品質を保ち溶接することができる。このため、斯かる好ましい構成によれば、安価なソリッドワイヤを用いることができる結果、溶接コストを抑えることができる。
前記溶接電流は、立上り時間が0.8〜1.2msであり、ピーク電流が400〜500Aであり、ピーク時間が1.0〜1.8msであり、立下り時間が0.8〜1.2msであり、ベース電流が30〜50Aであるパルス電流とされることが好ましい。
ここで、パルス電流とは、ピーク電流とベース電流を交互に繰り返す電流を意味する。ピーク時間とは、ピーク電流が流れる時間を意味する。ベース時間とは、ベース電流が流れる時間を意味する。立上り時間とは、ベース電流からピーク電流へ変動するまでの時間を意味する。立下り時間とは、ピーク電流からベース電流まで変動するまでの時間を意味する。具体的には、パルス電流とは、ピーク電流がピーク時間流れた後、立下り時間でベース電流に変動し、ベース電流がベース時間流れた後、立上り時間でピーク電流に変動する一連の電流を繰り返しており、パルス電流波形の1周期とは、この一連の電流が流れる時間を意味する。
上記の好ましい構成によれば、溶接電源がパルス電流を供給することにより、溶接ワイヤが溶滴となって開先に移行するスプレーアーク溶接が行われる。具体的には、パルス電流の立上り時間が0.8〜1.2msであり、パルス電流のピーク電流が400〜500Aであり、パルス電流のピーク時間が1.0〜1.8msであるため、立上り時間からピーク時間にかけて溶接ワイヤの先端が溶け、ピーク時間の途中で溶接ワイヤの先端が溶滴になり、この溶滴がピーク電流に伴う電磁ピンチ力によって溶接ワイヤから離脱する。また、パルス電流の立下り時間が0.8〜1.2msであるため、立下り時間に後続するベース時間の途中で、溶接ワイヤから離脱した溶滴が開先に移行する。このような溶滴の移行を繰り返すことによって、パルス電流波形の1周期毎に開先に移行する溶滴が1つになる(以下、1パルス1溶滴移行という。)ようにスプレーアーク溶接が行われる。1パルス1溶滴移行となれば、パルス電流波形の1周期毎に開先に移行する溶滴の大きさが均一になる。溶滴の大きさが均一になれば、溶滴の移行が安定するため、より一層、スパッタの発生を抑制し易い。また、立上り時間を0.8〜1.2ms、ピーク電流を400〜500A、ピーク時間を1.0〜1.8ms、立下り時間を0.8〜1.2msとすることにより適度なアークの強さで溶接が行われるため、より一層、溶込み不良、開先えぐりの発生を抑制し易い。さらに、斯かる好ましい構成によれば、パルス電流のベース電流を30〜50Aとすることにより、アーク切れを抑制し、溶滴が開先に移行する際に流れる電流が大きくなり過ぎることによる溶融金属の飛び散りを抑制するため、より一層、溶込み不良、スパッタの発生を抑制し易い。従って、斯かる好ましい構成によれば、より一層、スパッタ、溶込み不良、開先えぐりの発生を抑制して、溶接品質を保ち溶接することができる。
以上に説明したように本発明によると、狭開先であっても、溶接ワイヤの種類にかかわらず、溶込み不良、開先えぐり、スパッタの発生を抑制して、溶接品質を保ち溶接することができる。その結果、溶接能率を高めることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るMAG溶接装置の説明図である。 図2は、溶接電源が供給するパルス電流の説明図である。 図3は、溶接トーチがウィービングすることにより、アーク長が変動する一例を説明する説明図である。 図4は、外部特性とアーク特性との一例を示すグラフである。 図5は、シールドガスのCO混合比率と外部特性の傾きを変化させたときの溶接品質の結果を示す。 図6は、シールドガスのCO混合比率と外部特性の傾きを変化させたときの溶接品質の結果を示す。 図7は、シールドガスのCO混合比率を変化させたときの壁面溶込み幅の結果の一例を示す。 図8は、シールドガスのCO混合比率を変化させたときのスパッタ発生数の結果の一例を示す。 図9は、溶接位置毎に、ワイヤ供給速度を変化させたときの溶接品質の結果の一例を示す。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係るMAG溶接装置について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るMAG溶接装置の説明図である。図1(a)は本発明の実施形態に係るMAG溶接装置の概略図であり、図1(b)は図1(a)に示す領域Aの拡大図である。
図1(a)に示すように、本実施形態に係るMAG溶接装置100は、溶接トーチ1と、溶接電源2とを備える。また、MAG溶接装置100は、台車4と、レール5とを更に備える。そして、本実施形態では、図1(b)に示すように、軸方向に向き合った2本の鋼管Pの端面同士が形成する開先3の開先角度が10〜40°とされる。
溶接トーチ1は、台車4に取り付けられている。また、溶接トーチ1は、開先3に向けて溶接ワイヤ11を供給する。そして、台車4は、鋼管Pの周方向に沿って配置されたレール5の上を走行することができる。これらによって、台車4がレール5の上を走行することにより、溶接トーチ1が鋼管Pの周方向に沿って移動しながら、開先3に向けて溶接ワイヤ11を供給する。また、台車4は、鋼管Pの軸方向に沿って溶接トーチ1を揺動可能である。具体的には、台車4に取り付けられた溶接トーチ1は、鋼管Pの軸方向に沿って台車4に対して揺動しながら(以下、ウィービングという。)開先3に向けて溶接ワイヤ11を供給する。このため、溶接トーチ1は、開先3に溶接ワイヤ11を均一に供給することができる。なお、本実施形態では、溶接ワイヤ11の直径は、0.9mmである。
溶接電源2は、溶接ワイヤ11と鋼管Pとの間に溶接電圧を印加する。具体的には、溶接電源2は、溶接ワイヤ11の先端と開先3を形成する鋼管Pの端面との間に、溶接電圧を印加し、印加した溶接電圧によって生じる溶接電流を供給する。溶接電源2には、外部特性と称される特性曲線(一般には直線)が記憶されている。具体的には、溶接電源2には、無負荷電圧及び外部特性の傾きが記憶されている。なお、無負荷電圧とは、溶接電流が0Aのときの溶接電圧を意味する。そして、溶接電源2は、外部特性に従って、溶接電流と溶接電圧を出力する。本実施形態では、溶接電源2の外部特性、すなわち、溶接電源2から出力される溶接電流と溶接電圧との関係を示す特性曲線は負の傾きの直線である。また、直線の傾きは0に近いため、溶接電源2の外部特性は、略定電圧特性である。
前述の通り、溶接トーチ1は、鋼管Pの端面同士が形成する開先3に向けて溶接ワイヤ11を供給する。溶接電源2は、溶接ワイヤ11の先端と開先3を形成する鋼管Pの端面との間に溶接電圧を印加する。これらによって、溶接ワイヤ11の先端から開先3に向けてアークが発生し、発生するアークの熱により溶接ワイヤ11の先端や開先3を形成する鋼管Pの端面が溶融する。つまり、溶接ワイヤ11と鋼管Pの母材とからなる溶融金属が開先3に溶着する。
溶接トーチ1は、開先3に向けて、ArとCOとの混合ガスであるシールドガスを供給する。このため、開先3に溶着する溶融金属が酸化することを防止することができる。前述の通り、CO混合比率を低くし過ぎると溶込み不良が発生し易く、CO混合比率を高くし過ぎるとスパッタが発生し易くなるため、本実施形態では、シールドガスのCO混合比率は20〜40%とされている。
溶接ワイヤ11が開先3に移行する溶接の状態として、例えば、溶接ワイヤ11が開先3を形成する鋼管Pの端面と短絡するショートアーク溶接や、溶接ワイヤ11の先端が溶滴となって開先3に移行するスプレーアーク溶接が挙げられる。ショートアーク溶接では、溶接ワイヤ11が開先3を形成する鋼管Pの端面と短絡したときに溶融金属が飛び散り易いため、スパッタが発生するおそれが高い。これに対して、スプレーアーク溶接では、溶接ワイヤ11の先端が溶滴となって開先3に移行するため、溶融金属が飛び散り難く、スパッタの発生を抑制し易い。本実施形態では、スパッタの発生を抑制し易いという観点から、スプレーアーク溶接とされているが、本発明はこれに限られるものではない。
本実施形態では、図2に示すように、溶接電源2が供給する溶接電流をパルス電流とし、スプレーアーク溶接を行っている(以下、パルスアーク溶接という。)。Iは溶接電流のピーク電流を、Iは溶接電流のベース電流を、Tはピーク時間を、Tはベース時間を、Tupは溶接電流の立上り時間を、Tdwは溶接電流の立下り時間を表す。
具体的には、溶接電源2が供給するパルス電流について、立上り時間Tupからピーク時間Tにかけて溶接ワイヤ11の先端が溶け、ピーク時間Tの途中で溶接ワイヤ11の先端が溶滴になり、この溶滴がピーク電流Iに伴う電磁ピンチ力によって溶接ワイヤ11から離脱する。そして、溶接ワイヤ11から離脱した溶滴が、立下り時間Tdwに後続するベース時間Tの途中で、開先3に移行する。このような溶滴の移行を繰り返すことによって、パルス電流波形の1周期毎に開先3に移行する溶滴が1つ(以下、1パルス1溶滴移行という。)になるようにパルスアーク溶接が行われている。なお、溶接電源2は、ベース時間Tを変動させてパルス電流を出力することが可能である。このため、ベース時間Tを短くすれば、ベース電流Iを供給する時間が短くなるため、パルス電流の平均電流を高めることができる。一方、ベース時間Tを長くすれば、ベース電流Iを供給する時間が長くなるため、パルス電流の平均電流を低くすることができる。
ここで、アークが安定する溶接電流(溶接電流がパルス電流の場合には、パルス電流の平均電流)と溶接電圧の関係を示す特性曲線(以下、アーク特性という。)は、溶接ワイヤ11から開先3に向けて発生するアークの長さ(以下、アーク長という。)に依存する。そして、図3に示すように、例えば、溶接トーチ1が鋼管Pの軸方向について開先3の中心にあるとき、溶接ワイヤ11から溶融金属の表面に発生するアークのアーク長(アーク長L)は最も長くなり、ウィービングにより溶接トーチ1が移動すれば、溶接ワイヤ11から開先3を形成する鋼管Pの端面に発生するアークのアーク長(アーク長L)は短くなる。つまり、溶接ワイヤ11がウィービングすることによって、アーク長が変動することになる。アーク特性は、アーク長に依存するため、アークを安定させるには、溶接電源2は、アーク長の変動に応じて、出力する溶接電流と溶接電圧の制御を行う必要がある。
溶接ワイヤ11から開先3に向けて発生するアークについて、アーク長が長くなれば溶接ワイヤ11の先端と開先3を形成する鋼管Pの端面との間の電圧(以下、アーク電圧という。)が高くなり、アーク長が短くなればアーク電圧が低くなる。つまり、アーク長はアーク電圧により導出可能であり、両者は対応関係を有する。本実施形態では、溶接電源2は、アーク電圧を検知可能とされており、例えば、溶接電圧を出力する端子間にアーク電圧検知部(図示せず)を備える。溶接電源2には、アーク電圧とアーク長との対応関係(第1の対応関係)が、テーブル形式又は関数形式で記憶されている。また、溶接電源2には、アーク長とアーク特性との対応関係(第2の対応関係)が、テーブル形式又は関数形式で記憶されている。溶接電源2は、アーク電圧検知部によりアーク電圧を検知すると、検知したアーク電圧と記憶されている第1の対応関係とによりアーク長を導き出すことができる。そして、溶接電源2は、導き出されたアーク長と記憶されている第2の対応関係とにより、導き出されたアーク長に対応するアーク特性を決定する。溶接電源2は、決定されたアーク特性と設定されている外部特性とを用いて、アーク特性と外部特性との交点における溶接電圧と溶接電流を導き出す。導き出された溶接電圧と溶接電流は、溶接電源2の外部特性に従うため、溶接電源2によって出力させることができる。また、前記導き出された溶接電圧と溶接電流は、アーク特性にも従うため、溶接ワイヤ11から開先3に向けて発生するアークは安定する。つまり、溶接電源2が、導き出された溶接電流を供給することによって、安定してアークを発生させることができる。本実施形態では、溶接電源2がアーク電圧検知部を備えているが、本発明はこれに限られず、アーク電圧検知部は溶接電源2の外部に設けられていてもよい。また、本実施形態では、溶接電源2が供給する溶接電流がパルス電流であるため、パルス電流のベース時間を変動させることで溶接電流(パルス電流の平均電流)の値を変動させている。具体的には、溶接電源2が、アーク長の変動に応じて、ベース時間を変動させることにより、安定してアークを発生させることができる。
図4は、外部特性とアーク長がL、L(LはLより大きい値である。)のアーク特性を示すグラフであり、横軸は溶接電源2が供給する溶接電流を示し、縦軸は溶接電源2が印加する溶接電圧を示す。図4に示した外部特性の傾きは、−17、−10V/100Aである。図4に示すように、例えば、外部特性の傾きを−10V/100Aにすると、アーク長がLの場合、溶接電流(パルス電流の平均電流)がIになり、溶接電圧がVになってアークが安定する。ここで、図3に示すように、溶接トーチ1がウィービングすることによってアーク長がLに変動すると、溶接電流(パルス電流の平均電流)がIに変動し、溶接電圧がVに変動してアークが安定する。つまり、アーク長が短くなれば、溶接電流は大きくなり、溶接電圧は低くなる。同様に、アーク長が長くなれば、溶接電流は小さくなり、溶接電圧は高くなる。また、図4に示すように、外部特性の傾きが−10V/100Aでは、外部特性の傾きが−17V/100Aよりも、アーク長の変動による溶接電流の変動量が大きい。アーク長の変動による溶接電流の変動量が大きければ、アーク長の自己制御作用が強く働く。ここで、例えば、アーク長が短くなると、溶接電流が大きくなるため、溶接ワイヤ11の溶融量が多くなり、その結果、アーク長は元の状態に引き戻される。一方、アーク長が長くなると、溶接電流が小さくなるため、溶接ワイヤ11の溶融量が少なくなり、その結果、アーク長は元の状態に引き戻される。この作用をアーク長の自己制御作用という。
外部特性の傾きの値が−10V/100Aより大きくなれば(傾きが小さくなれば)、溶接トーチ1のウィービングによってアーク長が変動したときに溶接電流の変動量が大きくなる。このため、鋼管Pの軸方向における開先3の中心では溶接品質を保ち溶接できていたとしても、ウィービングによってアーク長が短くなるときに溶接電流が大きくなり過ぎる結果、アークが強くなることにより開先えぐりが発生するおそれがある。そこで、ウィービングによってアーク長が短くなったときに開先えぐりを発生させないような溶接電流としたとしても、鋼管Pの軸方向についての開先3の中心において、溶接電流が低くなり過ぎる結果、溶込み不良が発生するおそれがある。一方、外部特性の傾きの値が−17V/100Aより小さくなれば(傾きが大きくなれば)、溶接トーチ1のウィービングによってアーク長が変動したときに溶接電流の変動量が小さくなる。このため、アーク長の自己制御作用が働き難くなる。アーク長の自己制御作用が働き難くなれば、ウィービングによって溶接ワイヤ11の先端が開先3を形成する鋼管Pの端面に近づいても溶接電流の増加量は小さいため、溶接ワイヤ11の先端が溶融する前に開先3を形成する鋼管Pの端面と短絡し易くなる結果、スパッタが発生するおそれがある。また、溶接ワイヤ11の先端が開先3を形成する鋼管Pの端面と短絡するとアークが消弧するため、溶込み不良が発生するおそれがある。そこで、ウィービングによって溶接ワイヤ11の先端が開先3を形成する鋼管Pの端面と短絡しない程度に溶接電流を出力すると、溶接電流が高くなり過ぎる結果、開先えぐりが発生するおそれがある。本実施形態では、溶接電源の外部特性の傾きは、−17〜−10V/100Aであるため、スパッタ、溶込み不良、開先えぐりの発生を抑制して、溶接品質を保ち溶接することができる。
ピーク電流Iが400Aより小さくなると、電磁ピンチ力が弱まるため、溶滴が溶接ワイヤ11から開先3に移行し難くなる。このため、パルス電流波形の1周期毎に開先3に移行する溶滴が1つにならず、パルス電流波形の複数周期毎に溶滴が開先3に移行する。そうすると、パルス電流波形の周期を同じにした1パルス1溶滴移行と比較して、溶接効率が悪くなるという問題が生じる。また、電磁ピンチ力が弱まると、溶滴が大きくならなければ溶接ワイヤ11から離脱できなくなるため、大きな溶滴が開先3に移行することになる。その結果、大きな溶滴が開先3に移行するときに溶融金属が飛び散ることによってスパッタが発生し易くなり、溶接品質が低下するおそれがある。一方、ピーク電流Iが500Aより大きくなるとアークが強くなるため、開先えぐりが発生し、溶接品質が低下するおそれがある。本実施形態では、ピーク電流Iは、400〜500Aである。このため、より一層、スパッタや開先えぐりの発生を抑制し易い。
本実施形態では、立上り時間Tupが0.8〜1.2msであり、かつ、ピーク時間Tは、1.0〜1.8msである。斯かる構成によれば、溶接電流が立上ってピーク電流Iが供給される間に、溶かされる溶接ワイヤ11の量が調整されるため、前述のように、立上り時間Tupからピーク時間Tにかけて溶接ワイヤ11の先端が溶け、ピーク時間Tの途中で溶接ワイヤ11の先端が溶滴になり、この溶滴がピーク電流Iに伴う電磁ピンチ力によって溶接ワイヤ11から離脱する。その結果、1パルス1溶滴移行が行われる。1パルス1溶滴移行となれば、パルス電流波形の1周期毎に開先3に移行する溶滴の大きさが均一になる。溶滴の大きさが均一になれば、溶滴の移行が安定するため、より一層、スパッタの発生を抑制し易い。
ベース電流Iが30Aより小さくなると、アーク切れが発生し易くなるため、溶込み不良が発生し易くなり、溶接品質が低下するおそれがある。一方、ベース電流Iが50Aより大きくなると、溶滴が溶融金属に移行する際に流れる電流が大きくなり過ぎるため、溶融金属に乱流が発生し、溶融金属が暴れる状態になる。溶融金属が暴れる結果、溶融金属が飛び散り易くなるため、スパッタが発生し易くなり、溶接品質が低下するおそれがある。本実施形態では、ベース電流Iは、30〜50Aである。このため、より一層、溶込み不良やスパッタの発生を抑制し易い。
立下り時間Tdwが0.8msより短くなると、アークが細くなる現象が生じることによりアークが集中してアークが強くなるため、開先えぐりが発生し、溶接品質が低下するおそれがある。一方、立下り時間Tdwが1.2msより長くなると、パルス電流がピーク電流Iからベース電流Iに立下る前に、溶接ワイヤ11から離脱した溶滴が開先3に移行するため、前述のように、溶滴が開先3に移行するときに溶融金属に流れる電流が大きくなり過ぎることによって、溶融金属に乱流が発生し、溶融金属が暴れる状態になる。溶融金属が暴れる結果、溶融金属が飛び散り易くなるため、スパッタが発生し易くなり、溶接品質が低下するおそれがある。本実施形態では、立下り時間Tdwは、0.8〜1.2msである。このため、より一層、開先えぐりやスパッタの発生を抑制し易い。
前述のように、本実施形態では、シールドガスは、ArとCOとの混合ガスであってCO混合比率が20〜40%とされ、溶接電源2の外部特性の傾きは、−17〜−10V/100Aとされる。そこで、シールドガスのCO混合比率と、溶接電源2の外部特性の傾きとを規定することによる効果について確認する試験を行った。
具体的には、シールドガスのCO混合比率と、溶接電源2の外部特性の傾きとを変化させて、狭開先をMAG溶接したときの溶接品質を確認する試験を行った。より具体的には、溶接電源2が供給するパルス電流は、ピーク電流Iが450Aであり、ピーク時間Tが1.8msであり、立上り時間Tupが1.2msであり、立下り時間Tdwが1.2msであり、ベース電流Iが30Aとして試験を行った。また、ワイヤ供給速度は10.6m/minであり、溶接トーチ1の走行速度は366mm/minとして確認を行った。なお、溶接ワイヤ11は、ソリッドワイヤであり、ソリッドワイヤの直径は0.9mmとし、ルートギャップは、3.8mmとして試験を行った。ここで、ルートギャップとは、図1(b)に示すように、軸方向に向き合った2本の鋼管Pの端面間の隙間の距離である。
図5(a)〜(c)、図6(a)、(b)は、以上に説明した試験の結果を示す。具体的には、開先角度が20°のV開先に対して、シールドガスのCO混合比率をそれぞれ、15、20、30、40、45%にしたときに、外部特性の傾きの値を−25〜−2V/100Aの間に変化させて溶接し、スパッタ量、開先えぐり、溶込み不良について評価した結果を示す。
なお、図5、6について、スパッタ量の評価として、「◎」は0.3mm以上の大きさのスパッタ発生数が3個/cm以下であったことを、「○」は0.3mm以上の大きさのスパッタの発生数が3個/cmより多く6個/cm以下であったことを、「×」は0.3mm以上の大きさのスパッタ発生数が6個/cmより多かったことを意味する。
また、開先えぐりの評価として、「○」は溶接部の止端に沿って鋼管Pの母材が掘られて、溶融金属が満たされないで溝となって残っている部分がないことを、「×」は溶接部の止端に沿って鋼管Pの母材が掘られて、溶融金属が満たされないで溝となって残っている部分があることを意味する。
また、溶込み不良の評価として、「◎」は壁面溶込み幅が1mm以上であったことを、「○」は壁面溶込み幅が0.4mm以上1mm未満であったことを、「×」は壁面溶込み幅が0.4mm未満であったことを意味する。
さらに、総合の評価として、「◎」はスパッタ量及び溶込み不良の評価が◎であり開先えぐりの評価が○であったことを、「○」は総合の評価が◎の条件を満たしていないがスパッタ量、開先えぐり及び溶込み不良の評価のいずれも×でなかったことを、「×」はスパッタ量、開先えぐり又は溶込み不良のうち少なくともいずれかひとつの評価が×であったことを意味する。
ここで、0.3mm以上の大きさのスパッタ発生数とは、溶接後に開先3に付着した0.3mm以上の大きさのスパッタの数に基づく値である。具体的には、開先3に付着したスパッタの大きさを測定し、30cmあたりに0.3mm以上の大きさのスパッタの数を確認することを10回繰り返し、その平均値を1cm当りのスパッタ数に換算した値である。
また、溶接部の止端とは、図3に示すように、開先を形成する鋼管の端面と溶融金属の表面とが交わる点を意味する。
さらに、壁面溶込み幅とは、開先を形成する鋼管の端面から、鋼管の母材が溶けた部分のうち最も離れた点までの長さを意味する。
図7は、上記確認試験について、外部特性の傾きを−10V/100Aとした場合に、CO混合比率を15〜45%に変化させたときの壁面溶込み幅を示すグラフである。図7に示すように、CO混合比率を20%以上にすれば、壁面溶込み幅が0.4mm以上になるため、溶込み不良を防止できることが確認できた。
図8は、上記確認試験について、外部特性の傾きを−10V/100Aとした場合に、CO混合比率を15〜45%に変化させたときの0.3mm以上の大きさのスパッタ発生数を示すグラフである。図8に示すように、CO混合比率を40%以下にすれば、0.3mm以上の大きさのスパッタ発生数が6個以下になるため、スパッタの発生を抑制できることが確認できた。
図5〜8による結果により、開先角度が20°の開先に対して、シールドガスがArとCOとの混合ガスであってCO混合比率が20〜40%であり、溶接電源2の外部特性の傾きが−17〜−10V/100Aであれば、溶込み不良、開先えぐり、スパッタの発生を抑制して、溶接品質を保ち溶接できることが確認できた。
なお、上記確認試験では開先角度が20°のV開先についての結果を示しているが、例えば、Y開先やX開先等であっても良い。また、開先角度が10〜40°であれば、溶接品質は図5、6に示す結果と同様の結果になる。
以上の結果により、シールドガスは、ArとCOとの混合ガスであってCO混合比率が20〜40%とされ、溶接電源2の外部特性の傾きは、−17〜−10V/100Aとされることにより、狭開先であっても、溶込み不良、開先えぐり、スパッタの発生を抑制して、溶接品質を保ち溶接できることがわかった。
開先角度を20°とし、CO混合比率を30%とし、外部特性の傾きを−17〜−10V/100Aとしたときに、溶接位置毎に、ワイヤ供給速度に対する溶接品質を確認する試験を行った。具体的には、多層盛溶接を行い、溶接ワイヤ11は、ソリッドワイヤであり、ソリッドワイヤの直径は0.9mmとし、溶着金属量は1.6〜1.8g/cmとし、ルートギャップは、3.8mmとして試験を行った。
ここで、溶着金属量とは、溶接トーチ1の走行距離(cm)あたりに溶着した金属量(g)を意味する。具体的には、溶接トーチ1の走行距離あたりに、溶接ワイヤ11から開先3に移行した溶滴の重さを意味する。
図9は、以上に説明した試験の結果を示す。なお、「○」は溶接品質を保ち溶接できたことを、「×」は溶接不良であったことを意味する。
また、溶接位置に示されている角度は、鋼管Pの管軸から鉛直上方に延びる直線から、溶接が行われている箇所と管軸とを結ぶ直線までの時計回り方向の角度を意味する。銅板融着とは、開先の底部に当てる裏当て材がアークにより鋼管に融着したことを意味する。溶け落ちとは、溶融金属が開先から溶け落ちたことを意味する。外観不良とは、溶接により生じたビード形状に明らかな凸部が生じたことを意味する。
溶着金属量を所定の範囲内で開先を溶接するため、ワイヤ供給速度を高めることにより、溶接トーチ1の走行速度を高めることができる。図9に示すように、できるだけ早い速度のワイヤ供給速度でMAG溶接を行えば、溶接トーチ1の走行速度を高めて溶接することができるため、溶接能率が高まることが期待できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、溶接ワイヤ11の直径は0.9mmであるが、本発明はこれに限られるものではない。また、本実施形態では、溶接ワイヤ11がソリッドワイヤの場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、フラックスコードワイヤ等であっても良い。
1・・・溶接トーチ
2・・・溶接電源
3・・・開先
4・・・台車
5・・・レール
11・・・溶接ワイヤ
100・・・MAG溶接装置
P・・・鋼管

Claims (3)

  1. 軸方向に向き合った2本の鋼管の端面同士が形成する開先を溶接するMAG溶接装置であって、
    前記開先の開先角度は、10〜40°であり、
    前記鋼管の周方向に沿って移動しながら、前記開先に向けて溶接ワイヤを供給する溶接トーチと、
    前記溶接ワイヤと前記鋼管との間に溶接電流を供給する溶接電源とを備え、
    前記溶接トーチは、前記開先に向けて、ArとCOとの混合ガスであってCO混合比率が20〜40%であるシールドガスを供給し、
    前記溶接電源の外部特性の傾きは、−17〜−10V/100Aであることを特徴とするMAG溶接装置。
  2. 前記溶接ワイヤは、ソリッドワイヤであることを特徴とする請求項1に記載のMAG溶接装置。
  3. 前記溶接電流は、立上り時間が0.8〜1.2msであり、ピーク電流が400〜500Aであり、ピーク時間が1.0〜1.8msであり、立下り時間が0.8〜1.2msであり、ベース電流が30〜50Aであるパルス電流とされることを特徴とする請求項1又は2に記載のMAG溶接装置。
JP2013029584A 2013-02-19 2013-02-19 Mag溶接装置 Active JP6040482B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013029584A JP6040482B2 (ja) 2013-02-19 2013-02-19 Mag溶接装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013029584A JP6040482B2 (ja) 2013-02-19 2013-02-19 Mag溶接装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014159034A true JP2014159034A (ja) 2014-09-04
JP6040482B2 JP6040482B2 (ja) 2016-12-07

Family

ID=51611171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013029584A Active JP6040482B2 (ja) 2013-02-19 2013-02-19 Mag溶接装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6040482B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104801832A (zh) * 2015-04-28 2015-07-29 斯必克冷却技术(张家口)有限公司 一种直接空冷系统管束管端的焊接方法
CN105081534A (zh) * 2015-09-07 2015-11-25 中国兵器科学研究院宁波分院 提高中薄壁铝合金壳体环焊缝收弧质量的tig焊接方法
WO2017033978A1 (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 株式会社ダイヘン 溶接方法及びアーク溶接装置
CN107949451A (zh) * 2015-08-25 2018-04-20 株式会社达谊恒 焊接方法和电弧焊接装置
KR101906370B1 (ko) * 2017-02-21 2018-10-10 한국해양대학교 산학협력단 와이드 갭 맞대기 용접 방법
CN113070549A (zh) * 2021-04-07 2021-07-06 南京奥特自动化有限公司 一种管线钢二接一对接焊缝管道深熔高速焊接工艺方法
CN113070553A (zh) * 2021-04-27 2021-07-06 中石化第十建设有限公司 碳钢管道药芯焊丝全位置机动焊mag打底焊接工艺
CN113523506A (zh) * 2021-09-15 2021-10-22 中国电建集团核电工程有限公司 一种新型马氏体耐热钢g115管道焊接方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57124573A (en) * 1981-01-28 1982-08-03 Hitachi Ltd Arc welding method
JPH11129069A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Kawasaki Steel Corp パイプライン固定管の円周溶接方法
JPH11129068A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Kawasaki Steel Corp パイプライン固定管の円周溶接方法
JP2006224181A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Nippon Steel Corp 鋼管周溶接継手向けガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤおよび溶接方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57124573A (en) * 1981-01-28 1982-08-03 Hitachi Ltd Arc welding method
JPH11129069A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Kawasaki Steel Corp パイプライン固定管の円周溶接方法
JPH11129068A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Kawasaki Steel Corp パイプライン固定管の円周溶接方法
JP2006224181A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Nippon Steel Corp 鋼管周溶接継手向けガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤおよび溶接方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104801832A (zh) * 2015-04-28 2015-07-29 斯必克冷却技术(张家口)有限公司 一种直接空冷系统管束管端的焊接方法
WO2017033978A1 (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 株式会社ダイヘン 溶接方法及びアーク溶接装置
CN107949451A (zh) * 2015-08-25 2018-04-20 株式会社达谊恒 焊接方法和电弧焊接装置
KR20180043284A (ko) * 2015-08-25 2018-04-27 가부시키가이샤 다이헨 용접 방법 및 아크 용접 장치
US10710187B2 (en) 2015-08-25 2020-07-14 Daihen Corporation Welding method and arc welding device
KR102490672B1 (ko) 2015-08-25 2023-01-20 가부시키가이샤 다이헨 용접 방법 및 아크 용접 장치
CN105081534A (zh) * 2015-09-07 2015-11-25 中国兵器科学研究院宁波分院 提高中薄壁铝合金壳体环焊缝收弧质量的tig焊接方法
KR101906370B1 (ko) * 2017-02-21 2018-10-10 한국해양대학교 산학협력단 와이드 갭 맞대기 용접 방법
CN113070549A (zh) * 2021-04-07 2021-07-06 南京奥特自动化有限公司 一种管线钢二接一对接焊缝管道深熔高速焊接工艺方法
CN113070553A (zh) * 2021-04-27 2021-07-06 中石化第十建设有限公司 碳钢管道药芯焊丝全位置机动焊mag打底焊接工艺
CN113070553B (zh) * 2021-04-27 2023-10-31 中石化第十建设有限公司 碳钢管道药芯焊丝全位置机动焊mag打底焊接工艺
CN113523506A (zh) * 2021-09-15 2021-10-22 中国电建集团核电工程有限公司 一种新型马氏体耐热钢g115管道焊接方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6040482B2 (ja) 2016-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6040482B2 (ja) Mag溶接装置
US11759879B2 (en) Synchronized rotating arc welding method and system
US9283635B2 (en) Synchronized hybrid gas metal arc welding with TIG/plasma welding
JP3203668U (ja) タンデムホットワイヤシステム
JP7128055B2 (ja) デュアルワイヤ溶接または付加製造システムおよび方法
US20090045172A1 (en) Method of open root welding
KR101991608B1 (ko) 수평 필릿 용접 방법, 수평 필릿 용접 시스템 및 프로그램
US20190047069A1 (en) Dual wire welding or additive manufacturing system and method
CN101421069A (zh) 用于开口的根部焊道焊接的金属有芯焊条
JPWO2013132550A1 (ja) 溶接方法
CN101870032A (zh) 大电流co2焊接过程中的熔滴定时强制短路过渡控制方法
JP2017144480A (ja) アーク溶接方法及びアーク溶接装置
JP6643813B2 (ja) 水平すみ肉溶接方法、水平すみ肉溶接システム及びプログラム
JP5826137B2 (ja) タンデムサブマージアーク溶接方法
Egerland et al. Advanced gas tungsten arc weld surfacing current status and application
JP2015223605A (ja) 狭開先ガスシールドアーク溶接方法
CN107570874A (zh) 激光电弧复合焊
JP2018083202A (ja) ガウジングレス完全溶込み溶接方法及び溶接継手
JP2007237225A (ja) 薄鋼板の高速ホットワイヤ多電極tig溶接方法
WO2015122047A1 (ja) 多電極片面サブマージアーク溶接方法、溶接物の製造方法
KR101608975B1 (ko) 후판 맞대기 용접용 2토치 가스메탈아크용접 장치
KR20200143571A (ko) 고효율 tig 용접의 생산성 향상을 위한 용가재 및 그 제조방법
Saraev et al. The development and practical application of adaptive pulse-arc welding in the manufacturing and repair of metal structures responsible function
JP2013094850A (ja) アーク溶接制御方法およびアーク溶接装置
JP2019072744A (ja) Mig溶接方法及びmig溶接装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6040482

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250