JP2014158603A - シャトルコック - Google Patents
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Abstract
【課題】羽部の重なり量にかかわらずに安定した飛行特性を得ることのできるシャトルコックを提供する。
【解決手段】ベース部2と、ベース部2に円環状に配置された複数の人工羽根10と、を備えたシャトルコックであって、人工羽根10は、羽部12と、羽部12を支持する羽軸部14とを備え、各羽部12は、それぞれ隣接する羽部12に向かって、隣接する羽部12の面方向と交差する方向へ突出する突出部を有する。
【選択図】図8
【解決手段】ベース部2と、ベース部2に円環状に配置された複数の人工羽根10と、を備えたシャトルコックであって、人工羽根10は、羽部12と、羽部12を支持する羽軸部14とを備え、各羽部12は、それぞれ隣接する羽部12に向かって、隣接する羽部12の面方向と交差する方向へ突出する突出部を有する。
【選択図】図8
Description
本発明は、人工羽根を用いたシャトルコックに関する。
バドミントン用シャトルコックには、羽根(はね)に水鳥の羽毛(天然羽毛)を用いたもの(天然シャトルコック)と、ナイロン樹脂などにより人工的に製造された人工羽根を用いたもの(人工シャトルコック)とがある。
周知のごとく、天然シャトルコックは、ガチョウやアヒルなどの天然羽毛を16本程度使用し、各羽毛の羽軸の末端を、皮で覆ったコルクなどからなる半球状の台(ベース部)に植設した構造である。そして、天然シャトルコックに使用されている羽根は、比重が小さく、極めて軽量であることが特徴である。羽毛は、剛性が高く、天然シャトルコックは、独特の飛行性能と心地よい打球感が得られる。
これに対し、羽毛を模した人工羽根を用いた人工シャトルコックでは、羽軸部及び羽部の剛性が天然羽根と比べて低い。このことから打球時の衝撃を受けた際に隣接する羽部が交差する(羽部の積層状態が入れ替わる)ことがある。
そこで、例えば特許文献1では、隣接する羽部同士を接着・融着したり、紐などの部材でかがったりすることにより交差を防止するようにしている。
上述したシャトルコックでは、交差防止の作業に手間がかかるという問題がある。
ところで、隣接する羽部が交差するのは、羽部同士の重なり量に依存し、重なり量を小さくすることによって交差を抑制することが可能であると考えられる。しかしながら、後述するように、重なり量を小さくすると、隣接する羽部の間の隙間が大きくなり飛行距離や回転数に影響する。これにより、安定した飛行特性が得られなくなるおそれがある。
ところで、隣接する羽部が交差するのは、羽部同士の重なり量に依存し、重なり量を小さくすることによって交差を抑制することが可能であると考えられる。しかしながら、後述するように、重なり量を小さくすると、隣接する羽部の間の隙間が大きくなり飛行距離や回転数に影響する。これにより、安定した飛行特性が得られなくなるおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、羽部の重なり量にかかわらずに安定した飛行特性を得ることができるシャトルコックを提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
ベース部と、前記ベース部に円環状に配置された複数の人工羽根と、を備えたシャトルコックであって、前記人工羽根は、羽部と、前記羽部を支持する羽軸部とを備え、各羽部は、それぞれ隣接する羽部に向かって、前記羽部の面方向と交差する方向へ突出する突出部を有することを特徴とするシャトルコックである。
ベース部と、前記ベース部に円環状に配置された複数の人工羽根と、を備えたシャトルコックであって、前記人工羽根は、羽部と、前記羽部を支持する羽軸部とを備え、各羽部は、それぞれ隣接する羽部に向かって、前記羽部の面方向と交差する方向へ突出する突出部を有することを特徴とするシャトルコックである。
本発明のシャトルコックによれば、羽部の重なり量にかかわらずに安定した飛行特性を得ることができる。
本発明の他の特徴については、本明細書及び図面の記載により明らかにする。
===概要===
本明細書及び図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
本明細書及び図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
ベース部と、前記ベース部に円環状に配置された複数の人工羽根と、を備えたシャトルコックであって、前記人工羽根は、羽部と、前記羽部を支持する羽軸部とを備え、各羽部は、それぞれ隣接する羽部に向かって、前記羽部の面方向と交差する方向へ突出する突出部を有することを特徴とするシャトルコックが明らかとなる。
このようなシャトルコックによれば、羽部の重なり量にかかわらずに安定した飛行特性を得ることができる。また、隣接する羽部の重なり量を小さくできるので、交差の発生を防止することができる。
このようなシャトルコックによれば、羽部の重なり量にかかわらずに安定した飛行特性を得ることができる。また、隣接する羽部の重なり量を小さくできるので、交差の発生を防止することができる。
かかるシャトルコックであって、各羽部は、幅方向の端部に切欠部を有することが望ましい。
このようなシャトルコックによれば、隣接する羽部の重なり量を簡易に小さくでき、交差の発生を防止することができる。
このようなシャトルコックによれば、隣接する羽部の重なり量を簡易に小さくでき、交差の発生を防止することができる。
かかるシャトルコックであって、前記突出部は、前記羽部の前記端部に設けられていることが望ましい。
このようなシャトルコックによれば、重なり量を小さくしつつ羽部の間の隙間を小さくすることができる。
このようなシャトルコックによれば、重なり量を小さくしつつ羽部の間の隙間を小さくすることができる。
かかるシャトルコックであって、前記突出部及び前記切欠部は、シート状の前記羽部を屈曲させることによって形成されていてもよい。
かかるシャトルコックであって、前記羽部及び前記羽軸部は一体に形成されていてもよい。
このようなシャトルコックによれば、製造コストの削減を図ることができ、また、羽部間の重なり量や隙間の精度の向上を図ることができる。
このようなシャトルコックによれば、製造コストの削減を図ることができ、また、羽部間の重なり量や隙間の精度の向上を図ることができる。
===実施形態===
<人工シャトルコックの基本構造>
図1及び図2は、人工羽根10を備えた人工シャトルコック1の基本構造を説明するための外観図である。図1は、ベース部2の側から見た人工シャトルコック1の斜視図である。図2は、人工羽根10の側から見た人工シャトルコック1の斜視図である。
<人工シャトルコックの基本構造>
図1及び図2は、人工羽根10を備えた人工シャトルコック1の基本構造を説明するための外観図である。図1は、ベース部2の側から見た人工シャトルコック1の斜視図である。図2は、人工羽根10の側から見た人工シャトルコック1の斜視図である。
人工シャトルコック1は、ベース部2と、天然羽根を模した複数の人工羽根10と、人工羽根10を互いに固定するための紐状部材3とを備えている。ベース部2は、例えばコルクの台に薄い皮を覆うことによって構成されている。ベース部2の形状は、直径が25mmから28mmの半球状であり、平坦面を有する。この平坦面の円周に沿って円環状に複数の人工羽根10の根元が埋め込まれている。複数の人工羽根10は、ベース部2から離れるにしたがって互いの間隔が広くなるように配置される。また、図に示すように、各人工羽根10は、それぞれ隣接する人工羽根10と重なるように配置されている。これにより、複数の人工羽根10によってスカート部4が形成される。複数の人工羽根10は、紐状部材3(例えば木綿の糸)によって、互いに固定されている。
<人工羽根の構造(比較例1)>
図3は、比較例1における人工羽根10の外観図である。また、図4A〜図4Cは、比較例1の人工羽根10の説明図である。図4Aは、人工羽根10をおもて側から見た平面図である。図4Bは、人工羽根10を裏側から見た平面図である。図4Cは、人工羽根10を上側から見た図である。なお、既に説明した部材については、同じ符号を付している。
図3は、比較例1における人工羽根10の外観図である。また、図4A〜図4Cは、比較例1の人工羽根10の説明図である。図4Aは、人工羽根10をおもて側から見た平面図である。図4Bは、人工羽根10を裏側から見た平面図である。図4Cは、人工羽根10を上側から見た図である。なお、既に説明した部材については、同じ符号を付している。
人工羽根10は、羽部112と、羽軸部14を備えている。羽部112は、天然羽根の羽弁に相当する部分であり、羽軸部14は、天然羽根の羽軸に相当する部分である。図中では、羽軸部14に沿って上下方向が定義されており、羽部112のある側を上、反対側を下として定義している。また、図中では、羽軸部14から羽部112の延びる方向(幅方向)に沿って左右方向が定義されている。また、図中では、人工羽根10をベース部2に取り付けられた状態に基づいて、おもてと裏が定義されている。以下では、図中で定義された上下・左右・おもて裏に従って、各構成要素を説明することがある。
比較例1の羽部112は、天然羽根の羽弁の形状を模したシート状の部材である。羽部112は、例えば不織布や樹脂などによって構成することができる。不織布の場合、羽部112の表面には、打球時に不織布の繊維がほぐれることを防止するために強化皮膜が形成される。強化皮膜は、樹脂を塗布することによって形成することができ、例えば、ディップ法、スプレー法、ロールコート法などの種々の塗布方法が採用される。なお、強化皮膜は、羽部112の片面に形成しても良いし、両面に形成しても良い。また、強化皮膜は、羽部112の全面に形成しても良いし、一部分に形成しても良い。
羽軸部14は、天然羽根の羽軸の形状を模した細長い部材であり、羽部112を支持する部材である。羽軸部14は、羽部112の上端から下端までの領域を支持する羽支持部14Aと、羽部112から突出した羽柄部14Bとを有する。羽柄部14Bは、天然羽根の羽柄(うへい:なお、この部位は羽根(うこん)と称されることもある)に相当する部分である。羽柄部14Bの下端は、ベース部2に埋め込まれ、ベース部2に固定されることになる。
図中の羽軸部14は、断面形状が四角形状に描かれている。但し、羽軸部14の断面形状は、菱形形状でも良いし、円形状や楕円形状であっても良い。また、羽軸部14の断面形状は、例えば上側が円形状で下側が四角形状になるように、上下方向に異なっても良い。
また、図中の羽軸部14は、下側ほど断面形状が大きくなるように形成されている。但し、上下方向に断面形状の大きさが変化せずに一定であっても良いし、断面形状の大きさが滑らかに変化しても良い。
なお、羽軸部14と羽部112は別体であってもよいし、一体であってもよい。例えば、羽軸部14と羽部112の材料として樹脂を用いる場合、金型を用いた射出成型により羽軸部14と羽部112を一体に成型することができる。また、別体の場合、羽支持部14Aの裏側で羽部112が支持されていてもよいし、羽支持部14Aのおもて側で羽部112が支持されても良い。また、羽部112を2枚のシートで構成し、2枚の羽部112が羽支持部14Aを挟み込むように構成しても良い。また、羽支持部14Aの内部に羽部112が埋設されても良い。
上述したような人工羽根10では打球時に隣接する羽部112の表裏関係(積層状態)が逆転する「交差」が発生するおそれがある。交差が発生すると続いて打球した際にも当初の表裏関係に復帰することが難しく、飛行軌道が不安定になるという問題がある。なお、天然羽毛では、羽弁が膜状ではなく、羽軸から生えている羽枝と呼ばれる毛体の集合であるため、交差が発生しても、羽弁の羽枝が隣接する羽弁の羽枝の間をすり抜けるため、打球を続けるうちに、容易に交差状態から当初の状態に復帰できる。
図5は、比較例1における複数の羽部112を上から見た概略図である。図に示すように、複数の羽部112は、それぞれ少しずつ角度を変えながら羽部同士が重なるように配置されている。なお、以下の説明において、隣接する羽部同士の重なり量をTとする。また、隣接する羽部の間の隙間をSとする。
例えば図5において、打球時に隣接する羽部112が一度左右方向に(重なりがなくなるまで)広がり、もとの状態に戻るときに羽部112の重なり状態が入れ替わってしまうことがある。このような交差が生じると安定した飛行特性が得られないというおそれがある。
このため、打球時に交差が発生しないような対策を施すことが望ましい。隣接する羽部112同士を接着・融着したり、紐などの部材でかがったりすることにより交差を防止するようにしてもよいが、その場合、交差防止の作業に手間がかかるという問題がある。
<人工羽根の構造(比較例2)>
比較例2では、羽部に切欠部を設けることにより隣接する羽部同士の重なり量Tを比較例1の場合よりも小さくしている。こうすることで、簡易に交差の発生を抑制することができる。例えば、図5において隣接する羽部112がほぼ重なっていない状態(Tがほぼゼロ)では、交差は発生しにくくなる。
比較例2では、羽部に切欠部を設けることにより隣接する羽部同士の重なり量Tを比較例1の場合よりも小さくしている。こうすることで、簡易に交差の発生を抑制することができる。例えば、図5において隣接する羽部112がほぼ重なっていない状態(Tがほぼゼロ)では、交差は発生しにくくなる。
図6は、比較例2の人工シャトルコック1における羽部212の配置状態を示す斜視図である。図7は、比較例2の羽部212の配置状態を上から見た概略上面図である。なお、図6、図7では、説明の便宜上、複数の羽部212のうちの一部のみを示している。また、羽部以外の構成は比較例1と同じであるので、説明を省略する。
比較例2の羽部212は、比較例1の羽部112と比べると、幅方向(左右方向)の一方側の端に切欠部212aが形成されている。このように、比較例2の羽部212では切欠部212aが設けられていることにより、各羽部212の幅方向の長さは、比較例1における羽部112の幅方向の長さよりも短くなっている。このため、隣接する羽部212との重なり量Tが比較例1(図5)の場合よりも小さくなっている。
このように、重なり量Tを小さくすることで、打球時の衝撃を受けた際においても隣接する羽部212の交差(重なり状態の入れ替わり)が発生しにくくなる。よって、羽部212の交差を防止することが可能である。しかしながら、この比較例2では、羽部212に切欠部212aを設けることによって、隣接する羽部212との隙間Sが比較例1の場合よりも大きくなってしまう。
人工シャトルコック1では、各羽部の隙間Sにおける空気の流れ方で飛行軌道や回転をコントロールしている。この比較例2のように隣接する羽部212間の隙間Sが大きすぎると回転数が適正値よりも増えすぎてしまう。この結果、飛行軌道としては大きくカーブしてしまう。逆に、隙間Sが小さすぎると回転数が適正値よりも小さくなる。この結果、飛行軌道としては適正なブレーキがかからなくなる。
<人工羽根の構造(本実施形態)>
本実施形態では、羽部の重なり量Tを小さくした場合においても、隙間Sを適正に調整することで重なり量にかかわらずに安定した飛行特性を得るようにしている。
本実施形態では、羽部の重なり量Tを小さくした場合においても、隙間Sを適正に調整することで重なり量にかかわらずに安定した飛行特性を得るようにしている。
図8は、本実施形態の人工シャトルコック1における羽部12の配置状態を示す上面図である。図9は、本実施形態の人工シャトルコック1における羽部12の配置状態を示す斜視図である。図10、及び、図11は、本実施形態の人工シャトルコック1における羽部12の配置状態を示す側面図である。これらの図では、説明の便宜上、複数の羽部12のうちの一部のみを示している。
また、図12A〜図12Cは、本実施形態の人工シャトルコック1における人工羽根10の説明図である。図12Aは、人工羽根10をおもて側から見た平面図である。図12Bは、人工羽根10を裏側から見た平面図である。図12Cは、図12A、図12BにおけるA−A断面図である。なお、既に説明した部材については、同一符号を付し説明を省略する。
羽部12は、比較例2の羽部212の切欠部212aと同様の切欠部12aを有している。この切欠部12aは、隣接する羽部12との重なりを小さくするような形状になっている。具体的には、切欠部12aは、羽部12の右側端部の曲線形状(凸形状)と対応する曲線形状(凹形状)に設けられている。また、羽部12は、おもて側の面の左端にフラップ部12b(突出部に相当)を有している。このフラップ部12bは、隣接する羽部12に向かって(より具体的には、隣接する羽部12の面方向と交差する方向に向かって)突出している。本実施形態において、図12Cの羽部12の面とフラップ部12bとのなす角度θは90度(±数度の誤差を含む)である。
図13は、本実施形態の羽部12の配置状態を上から見た概略上面図である。
前述したように、本実施形態の羽部12には切欠部12aとフラップ部12bが設けられている。切欠部12aが設けられていることにより、各羽部12の幅方向(左右方向)の長さが短くなっており、比較例1(図5)よりも重なり量Tが小さくなっている。これにより、隣接する羽部212の間で交差が発生するのを抑制することができる。また、フラップ部12bが設けられているので、比較例2(図7)の場合よりも隣接する羽部12との隙間Sが適正に調整されている。これにより飛行距離や回転を改善することができ、安定した飛行特性を得ることができる。
前述したように、本実施形態の羽部12には切欠部12aとフラップ部12bが設けられている。切欠部12aが設けられていることにより、各羽部12の幅方向(左右方向)の長さが短くなっており、比較例1(図5)よりも重なり量Tが小さくなっている。これにより、隣接する羽部212の間で交差が発生するのを抑制することができる。また、フラップ部12bが設けられているので、比較例2(図7)の場合よりも隣接する羽部12との隙間Sが適正に調整されている。これにより飛行距離や回転を改善することができ、安定した飛行特性を得ることができる。
なお、本実施形態の羽部12には熱可塑性樹脂が用いられている。また、羽軸部14も熱可塑樹脂が用いられている。そして、羽部12を含めて人工羽根10の構成要素は、不図示の金型を用いて二色成型やインサート成型などの周知の射出成型技術を用いて一体に製造(成型)される。こうすることにより、製造コストの削減を図ることができ、また、重なり量Tや隙間Sの精度の向上を図ることができる。
以上、説明したように、本実施形態の人工シャトルコック1は、ベース部2と、ベース部2に円環状に配置された複数の人工羽根10とを備えており、人工羽根10は、羽部12と、羽部12を支持する羽軸部14とを備えている。そして、各羽部12は、切欠部12aを有しており、切欠部12a側の端部に隣接する羽部12に向かって突出するフラップ部12bを有している。
このようにフラップ部12bを設けることにより、隣接する羽部12との間の隙間Sを適正に調整することができる。よって、重なり量Tを小さくした場合においても安定した飛行特性(飛行距離や回転など)を得ることが出来る。
なお、本実施形態では、切欠部12aは羽部12の幅方向の一端に設けられていたが、これには限られない。例えば、幅方向の両端に隣接する羽部の重なり量を小さくするような切欠部がそれぞれ設けられていてもよい。ただし、本実施形態のように片側に切欠部を設けると簡易に重なり量Tを小さくすることができる。また、切欠部12aは必ずしも設けていなくてもよい。例えば、隣接する羽部12がぎりぎり重なる程度まで羽部12の幅を小さく(細く)して、その幅方向の端にフラップ部12bを設けるようにしてもよい。
また、本実施形態ではフラップ部12bは羽部12のおもて側に設けられていたがこれには限られない。例えば、羽部12の裏側(具体的には切欠部12aの形成されていない側の端部の裏側)に設けられていても良い。また、本実施形態ではフラップ部12bは羽部12の端部に沿うように設けられていたがこれには限られない。例えば、端部に平行でやや羽軸部14寄りに配置されていても良い。あるいは、端部に沿わずに(曲線的ではなく)直線的に配置されていても良い。
また、本実施形態では、切欠部12aは羽部12において凹形状に形成されていたがこれには限られない。例えば、直線形状であってもよい。なお、羽部12においてフラップ部12bが設けられてない側の端部は凸形状であるので、凹形状の方が重なり量Tをより小さくすることができる。
===変形例===
<変形例1>
図14は、変形例1における羽部12の形状を示す説明図である。
<変形例1>
図14は、変形例1における羽部12の形状を示す説明図である。
変形例1では、切欠部12aが羽部12のうちの上方部分のみに形成されている。このため、隣接する羽部12との重なり量T(図の斜線で示す部分)が上下方向における各位置で一定になっていない。この例の場合、羽部12の上下方向の中央付近で重なり量Tが大きくなっている。このように、隣接する羽部12同士の重なり量Tが上下方向で一定になっていなくてもよい。なお、図14のような構成には限られず、例えば、図14とは逆の位置(すなわち羽部12のうちの下方部分)に切欠部12aが形成されていてもよい。
また、この変形例1の場合においても、羽部12において切欠部12a側の端部に沿ってフラップ部12bを設けるようにすればよい。こうすることにより、隙間Sを適正に調整することができ、安定した飛行特性を得ることが出来る。
<変形例2>
図15は、変形例2における羽部12の形状を示す説明図である。
図からわかるように、変形例2の羽部12は、上方側と下方側でフラップ部12bの突出量(突出長さ)が異なっている。これにより、隣接する羽部12間における隙間Sが上下方向の各位置で一定になっていない。具体的には、図から分けるように、下端に近づくにつれて隙間Sが大きくなり、上部に近づくにつれて隙間Sが小さくなっている。このように、上下方向の各位置で隙間Sの長さが異なっていても良い。
図15は、変形例2における羽部12の形状を示す説明図である。
図からわかるように、変形例2の羽部12は、上方側と下方側でフラップ部12bの突出量(突出長さ)が異なっている。これにより、隣接する羽部12間における隙間Sが上下方向の各位置で一定になっていない。具体的には、図から分けるように、下端に近づくにつれて隙間Sが大きくなり、上部に近づくにつれて隙間Sが小さくなっている。このように、上下方向の各位置で隙間Sの長さが異なっていても良い。
なお、隙間Sが羽部の位置によって異なる構成はこの例には限られない。例えば、逆の場合でもよい(すなわち、下端に近づくにつれて隙間Sが小さくなり、上端に近づくにつれて隙間Sが大きくなっていてもよい)。
<変形例3>
図16は、変形例3におけるスカート部4を示す説明図である。変形例3では、スカート部4(人工羽根10(羽部12、羽軸部14)及び紐状部材3)を一体に形成する金型を用いて、図16に示すようにスカート部4を射出成型により一体成形している。
図16は、変形例3におけるスカート部4を示す説明図である。変形例3では、スカート部4(人工羽根10(羽部12、羽軸部14)及び紐状部材3)を一体に形成する金型を用いて、図16に示すようにスカート部4を射出成型により一体成形している。
なお、この金型には、それぞれの羽軸部14の軸の位置、各羽部の角度の決まった金型が用いられる。
このように、スカート部4の各部を射出成型にて一体に形成することによって、製造コストをより削減することができ、また、重なり量Tや隙間Sの精度をより向上させることができる。
<変形例4>
変形例4では、シート状(平面状)の羽部12を折り返す(屈曲させる)ことにより、切欠部12aとフラップ部12bをそれぞれ形成している。
変形例4では、シート状(平面状)の羽部12を折り返す(屈曲させる)ことにより、切欠部12aとフラップ部12bをそれぞれ形成している。
図17は、変形例4における羽部12の説明図である。この図17において左側の図は、折り返し前の状態を示す図であり、右側の図は折り返した後の状態を示す図である。
この変形例4では、左側のシート状の羽部12の点線部分に沿って谷折に折り返すことにより右側の図のようなフラップ部12b及び切欠部12aを形成している。
このように、平面状の羽部12を折り返すことによって切欠部12aとフラップ部12bを形成してもよい。なお、この変形例4のようにフラップ部12bを形成する場合、図12Cの角度θは鋭角にすることが望ましい。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 人工シャトルコック、
2 ベース部、
3 紐状部材、
4 スカート部、
10 人工羽根、
12 羽部、
12a 切欠部、
12b フラップ部、
14 羽軸部、
14A 羽支持部、
14B 羽柄部
2 ベース部、
3 紐状部材、
4 スカート部、
10 人工羽根、
12 羽部、
12a 切欠部、
12b フラップ部、
14 羽軸部、
14A 羽支持部、
14B 羽柄部
Claims (5)
- ベース部と、
前記ベース部に円環状に配置された複数の人工羽根と、
を備えたシャトルコックであって、
前記人工羽根は、羽部と、前記羽部を支持する羽軸部とを備え、
各羽部は、それぞれ隣接する羽部に向かって、前記羽部の面方向と交差する方向へ突出する突出部を有する、
ことを特徴とするシャトルコック。 - 請求項1に記載のシャトルコックであって、
各羽部は、幅方向の端部に切欠部を有する、
ことを特徴とするシャトルコック。 - 請求項2に記載のシャトルコックであって、
前記突出部は、前記羽部の前記端部に設けられている、
ことを特徴とするシャトルコック。 - 請求項2または請求項3に記載のシャトルコックであって、
前記突出部及び前記切欠部は、シート状の前記羽部を屈曲させることによって形成されている、
ことを特徴とするシャトルコック。 - 請求項1〜4の何れかに記載のシャトルコックであって、
前記羽部及び前記羽軸部は一体に形成されている、
ことを特徴とするシャトルコック。
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