JP2014158315A - 受電装置および送電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異物が発熱した場合の蓋部材での熱の拡散を抑制して、温度センサによる温度検知の性能を向上することを可能とする受電装置および送電装置を提供する。
【解決手段】この受電装置11は、外部に設けられた送電部56から非接触で電力を受電する受電部20と、受電部20を内部に収容する筺体27とを備え、筐体27は、送電部56側に位置し、磁界の通過が可能な蓋部材29と、蓋部材29に複数個搭載され、送電部56と受電部20との間に位置する異物の温度を検知する温度センサ100とを含み、蓋部材29は、蓋部材29を2以上の領域に区分けする隔壁800を有し、2以上の領域の内、少なくとも2つの領域に温度センサ100が配置され、隔壁800には、蓋部材29よりも熱伝率の低い材料が用いられている。
【選択図】図8

Description

本発明は、受電装置および送電装置に関する。
従来から非接触で電力を送電する送電装置や電力を受電する受電装置が知られている。たとえば、米国特許出願公開第2011/0074346号明細書(特許文献1)に記載された無線電力伝送装置は、コイルを覆う蓋部材を備え、この蓋部材に温度センサが取り付けられている。これにより、コイルの近傍に異物が存在し、この異物が原因で発熱した場合、異物の存在を検知することができる。
米国特許出願公開第2011/0074346号明細書
異物が発熱した場合、蓋部材を通じて熱が伝熱し、温度センサにより熱が検知される。しかし、異物から発生した熱は蓋部材全体に拡散するように伝熱するため、蓋の内部に搭載される温度センサは、異物の発熱量が小さい場合には、異物の発熱を検知することができない場合が生じることが考えられる。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、異物が発熱した場合の蓋部材での熱の拡散を抑制して、温度センサによる温度検知の性能を向上することを可能とする受電装置および送電装置を提供することにある。
本発明に係る受電装置においては、外部に設けられた送電部から非接触で電力を受電する受電部と、上記受電部を内部に収容する筺体とを備え、上記筐体は、上記送電部側に位置し、磁界の通過が可能な蓋部材と、上記蓋部材に複数個搭載され、上記送電部と上記受電部との間に位置する異物の温度を検知する温度センサとを含み、上記蓋部材は、上記蓋部材を2以上の領域に区分けする隔壁を有し、2以上の上記領域の内、少なくとも2つの上記領域に上記温度センサが配置され、上記隔壁には、上記蓋部材よりも熱伝率の低い材料が用いられている。
他の形態においては、複数の上記温度センサの各々が、上記隔壁により囲まれることにより、上記温度センサの各々が上記隔壁により区分けされている。
他の形態においては、各々の上記温度センサと上記蓋部材との間には、伝熱部材が設けられ、上記伝熱部材には、上記蓋部材よりも熱伝率の高い材料が用いられている。
他の形態においては、上記温度センサと上記伝熱部材との間には、絶縁膜が設けられている。
他の形態においては、上記伝熱部材は、上記温度センサの中心位置に対して、点対称となる形状を有する。
他の形態においては、上記伝熱部材は、環状部分を有していない。
他の形態においては、複数の上記温度センサは、PTCサーミスタである。
他の形態においては、複数の上記PTCサーミスタは、直列に接続されている。
他の形態においては、複数の上記PTCサーミスタは、複数の上記PTCサーミスタが直列に接続されたセンサ群を2以上有し、いずれか一つのセンサ群に含まれる上記PTCサーミスタが所定の温度以上の温度を検知した場合に、検知信号を出力する検知回路を有する。
他の形態においては、上記送電部の固有周波数と上記受電部の固有周波数との差は、上記受電部の固有周波数の10%以下である。
他の形態においては、上記受電部と上記送電部との結合係数は、0.3以下である。
他の形態においては、上記受電部は、上記受電部と上記送電部の間に形成され、かつ特定の周波数で振動する磁界と、上記受電部と上記送電部の間に形成され、かつ特定の周波数で振動する電界との少なくとも一方を通じて上記送電部から電力を受電する。
本発明に係る送電装置においては、車両に搭載された受電部に非接触で電力を送電する送電部と、上記送電部を内部に収容する筺体とを備え、上記筐体は、上記受電部側に位置し、電磁界の通過が可能な蓋部材と、上記蓋部材に複数個搭載され、上記送電部と上記受電部との間に位置する異物の温度を検知する温度センサとを含み、上記蓋部材は、上記蓋部材を2以上の領域に区分けする隔壁を有し、2以上の上記領域の内、少なくとも2つの上記領域に上記温度センサが配置され、上記隔壁には、上記蓋部材よりも熱伝率の低い材料が用いられている。
他の形態においては、複数の上記温度センサの各々が、上記隔壁により囲まれることにより、上記温度センサの各々が上記隔壁により区分けされている。
他の形態においては、各々の上記温度センサと上記蓋部材との間には、伝熱部材が設けられ、上記伝熱部材には、上記蓋部材よりも熱伝率の高い材料が用いられている。
他の形態においては、上記温度センサと上記伝熱部材との間には、絶縁膜が設けられている。
他の形態においては、上記伝熱部材は、上記温度センサの中心位置に対して、点対称となる形状を有する。
他の形態においては、上記伝熱部材は、環状部分を有していない。
他の形態においては、複数の上記温度センサは、PTCサーミスタである。
他の形態においては、複数の上記PTCサーミスタは、直列に接続されている。
他の形態においては、複数の上記PTCサーミスタは、複数の上記PTCサーミスタが直列に接続されたセンサ群を2以上有し、いずれか一つのセンサ群に含まれる上記PTCサーミスタが所定の温度以上の温度を検知した場合に、検知信号を出力する検知回路を有する。
他の形態においては、上記送電部の固有周波数と上記受電部の固有周波数との差は、上記受電部の固有周波数の10%以下である。
他の形態においては、上記受電部と上記送電部との結合係数は、0.3以下である。
他の形態においては、上記送電部は、上記受電部と上記送電部の間に形成され、かつ特定の周波数で振動する磁界と、上記受電部と上記送電部の間に形成され、かつ特定の周波数で振動する電界との少なくとも一方を通じて上記送電部から電力を受電する。
本発明に係る受電装置および送電装置によれば、異物が発熱した場合の蓋部材での熱の拡散を抑制して、温度センサによる温度検知の性能を向上することを可能とする受電装置および送電装置を提供することが可能となる。
実施の形態に係る電力伝送システム、車両、受電装置、および送電装置などを模式的に示す模式図である。 図1に示した電力伝送システムにおいて非接触電力伝送を実現する電気回路図である。 車両の底面を示す底面図である。 車両側に設けられる受電装置を示す分解斜視図である。 車両側に設けられる受電装置を示す断面図である。 二次コイルの巻回状態を模式的に示す斜視図である。 送電装置を示す分解斜視図である。 送電装置を示す断面図である。 送電部と受電部とが対向するように車両が停車した状態を示す斜視図である。 送電部と受電部とが対向した状態における車両の一部を示す側面図である。 受電部に設けられる蓋部材に搭載される温度センサの配置状態を示す部分平面図である。 図11中のXII−XII線矢視断面図である。 図11に示す温度センサの配置における温度検知回路を示す図である。 PTCサーミスタの電圧−温度特性を示す図である。 NTCサーミスタの電圧−温度特性を示す図である。 受電部に設けられる蓋部材に搭載される温度センサの他の配置状態を示す平面図である。 図16に示す温度センサの配置における温度検知回路を示す図である。 受電部に設けられる蓋部材に搭載される温度センサのさらに他の配置状態を示す部分平面図である。 伝熱部材の構造を示す平面図である。 図18中のXX−XX線矢視断面図である。 受電部に設けられる蓋部材に搭載される温度センサのさらに他の配置状態を示す部分断面図である。 伝熱部材の他の構造を示す平面図である。 伝熱部材のさらに他の構造を示す平面図である。 伝熱部材のさらに他の構造を示す平面図である。 受電部に設けられる蓋部材に搭載される温度センサのさらに他の配置状態を示す平面図である。 受電部に設けられる蓋部材に搭載される温度センサのさらに他の配置状態を示す平面図である。 電力伝送システムのシミュレーションモデルを示す図である。 送電部および受電部の固有周波数のズレと、電力伝送効率との関係を示すグラフである。 固有周波数f0を固定した状態で、エアギャップAGを変化させたときの電力伝送効率と、一次コイルに供給される電流の周波数f3との関係を示すグラフである。 電流源または磁流源からの距離と電磁界の強度との関係を示した図である。
以下、本実施の形態に係る電力伝送システム、車両、受電装置および受電用コイルユニット、送電装置および送電用コイルユニットについて説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。また、実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。
図1は、本実施の形態に係る電力伝送システム、車両、受電装置、および送電装置などを模式的に示す模式図である。
本実施の形態1に係る電力伝送システムは、受電装置11を含む電動車両10と、送電装置50を含む外部給電装置51とを有する。電動車両10の受電装置11は、主に、送電装置50から電力を受電する。
駐車スペース52には、電動車両10を所定の位置に停車させるように、輪止や駐車位置および駐車範囲を示すラインが設けられている。
外部給電装置51は、交流電源53に接続された高周波電力ドライバ54と、高周波電力ドライバ54などの駆動を制御する制御部55と、この高周波電力ドライバ54に接続された送電装置50と、電動車両10と情報の授受を行うアンテナ61とを含む。
送電装置50は、送電部56を含み、送電部56は、ソレノイド型の一次コイルユニット60と、この一次コイルユニット60に接続された一次キャパシタ59とを含む。一次コイルユニット60は、一次フェライトコア57と、この一次フェライトコア57に巻回された一次コイル(第1コイル)58とを含む。一次コイル58は、高周波電力ドライバ54に接続されている。なお、一次コイルとは、本実施の形態においては、一次コイル58である。
図1において、電動車両10は、車両本体10Aと、車両本体10Aに設けられた受電装置11と、受電装置11に接続された整流器13と、この整流器13に接続されたDC/DCコンバータ14とを備える。電動車両10は、DC/DCコンバータ14に接続されたバッテリ15と、パワーコントロールユニット(PCU(Power Control Unit))16と、このパワーコントロールユニット16に接続されたモータユニット17と、DC/DCコンバータ14やパワーコントロールユニット16などの駆動を制御する車両ECU(Electronic Control Unit)12とを備える。電動車両10は、外部給電装置51との間で情報の授受を行なうアンテナ49を備える。車両本体10Aは、エンジンコンパートメントや乗員収容室が内部に形成されたボディと、このボディに設けられたフェンダなどの外装部品とを備える。電動車両10は、前輪19Fと、後輪19Bと備える。
なお、本実施の形態においては、電動車両10の一例として、エンジン47を備えたハイブリッド車両について説明するが、当該車両に限られない。たとえば、エンジンを備えていない電気自動車やエンジンに替えて燃料電池を備えた燃料電池車両などにも適用することができる。
整流器13は、受電装置11に接続されており、受電装置11から供給される交流電流を直流電流に変換して、DC/DCコンバータ14に供給する。
DC/DCコンバータ14は、整流器13から供給された直流電流の電圧を調整して、バッテリ15に供給する。なお、DC/DCコンバータ14は必須の構成ではなく省略してもよい。この場合には、外部給電装置51にインピーダンスを整合するための整合器を送電装置50と高周波電力ドライバ54との間に設けることで、DC/DCコンバータ14の代用をすることができる。
パワーコントロールユニット16は、バッテリ15に接続されたコンバータと、このコンバータに接続されたインバータとを含み、コンバータは、バッテリ15から供給される直流電流を調整(昇圧)して、インバータに供給する。インバータは、コンバータから供給される直流電流を交流電流に変換して、モータユニット17に供給する。
モータユニット17は、たとえば、三相交流モータなどが採用されており、パワーコントロールユニット16のインバータから供給される交流電流によって駆動する。
受電装置11は、受電部20を含む。受電部20は、ソレノイド型の二次コイルユニット24と、この二次コイルユニット24に接続された二次キャパシタ23とを含む。二次コイルユニット24は、二次フェライトコア21と、二次フェライトコア21に巻回された二次コイル(第2コイル)22とを含む。なお、受電部20においても、二次キャパシタ23は、必須の構成ではない。二次コイル22は、整流器13に接続されている。なお、二次コイルとは、本実施の形態においては、二次コイル22である。
図2は、図1に示した電力伝送システムにおいて非接触電力伝送を実現する電気回路図である。なお、この図2に示される回路構成は一例であって、非接触電力伝送を実現するための構成が図2の構成に限定されるものではない。
二次コイル22は、二次キャパシタ23とともに共振回路を形成し、外部給電装置51の送電部56から送出される電力を非接触で受電する。なお、特に図示しないが、二次コイル22および二次キャパシタ23によって閉ループを形成し、二次コイル22により受電された交流電力を電磁誘導により二次コイル22から取出して整流器13へ出力するコイルを別途設けてもよい。
一方、一次コイル58は、一次キャパシタ59とともに共振回路を形成し、交流電源53から供給される交流電力を受電部20へ非接触で送電する。なお、特に図示しないが、一次コイル58および一次キャパシタ59によって閉ループを形成し、交流電源53から出力される交流電力を電磁誘導により一次コイル58へ供給するコイルを別途設けてもよい。
なお、一次キャパシタ59および二次キャパシタ23は、共振回路の固有周波数を調整するために設けられるものであり、一次コイル58および二次コイル22の浮遊容量を利用して所望の固有周波数が得られる場合には、一次キャパシタ59および二次キャパシタ23を設けない構成としてもよい。
図3は、電動車両10の底面25を示す底面図である。この図3において、「D」は、鉛直方向下方Dを示す。「L」は、車両左方向Lを示す。「R」は、車両右方向Rを示す。「F」は、車両前進方向Fを示す。「B」は、車両後進方向Bを示す。電動車両10(車両本体10A)の底面25とは、電動車両10のタイヤが地面と接地された状態において、電動車両10に対して鉛直方向下方に離れた位置から電動車両10を見たときに見える面である。受電装置11、受電部20、および二次コイル22は、底面25に設けられている。
ここで、底面25の中央部を中央部P1とする。中央部P1は、電動車両10の前後方向の中央に位置すると共に、電動車両10の幅方向の中央に位置する。
車両本体10Aは、電動車両10の底面に設けられたフロアパネル26を含む。フロアパネル26は、車両の内部と車両の外部とを区画する板状の部材である。
なお、受電装置11が底面25に設けられているとは、フロアパネル26に直付けされている場合や、フロアパネル26やサイドメンバやクロスメンバーなどから懸架されている場合などを含む。
受電部20や二次コイル22が、底面25に設けられているとは、受電装置11が底面25に設けられている状態において、後述する受電装置11の筐体内に収容されていることを意味する。
前輪19Fは、中央部P1よりも車両前進方向F側に設けられている。前輪19Fは、電動車両10の幅方向に配列する右前輪19FRと左前輪19FLとを含む。後輪19Bは、幅方向に配列する右後輪19BRと左後輪19BLとを含む。
底面25の周縁部は、前縁部34Fと、後縁部34Bと、右側縁部34Rと、左側縁部34Lとを含む。前縁部34Fは、底面25の周縁部のうち、右前輪19FRおよび左前輪19FLよりも車両前進方向F側に位置する部分である。
後縁部34Bは、底面25の外周縁部のうち、右後輪19BRおよび左後輪19BLよりも車両後進方向B側に位置する部分である。
後縁部34Bは、電動車両10の幅方向に延びる後縁部34Bと、後縁部34Bの一方の端部に接続された右側後辺部66Rと、後縁部34Bの他方の端部に接続された左側後辺部66Lとを含む。右側後辺部66Rは、後縁部34Bの一方の端部から右後輪19BRに向けて延び、左側後辺部66Lは後縁部34Bの他方の端部から左後輪19BLに向けて延びる。
右側縁部34Rおよび左側縁部34Lは、電動車両10の幅方向に配列する。右側縁部34Rおよび左側縁部34Lは、底面25の外周縁部のうち、前縁部34Fおよび後縁部34Bの間に位置する。
図4は、電動車両10側に設けられる受電装置11を示す分解斜視図である。図5は、車両側に設けられる受電装置を示す断面図である。なお、巻回状態を分かりやすくするために、実際よりもコイル線の間隔を広く図示している。後述の図6および図7も同様である。また、図4および図5では、天地を逆にして図示している。
受電装置11は、受電部20と、受電部20を内部に収容する二次側筐体27とを備える。二次側筐体27は、開口部を有する有底状の二次側シールド28と、二次側シールド28の開口部を閉塞するように配置された平板状の二次側蓋部材29とを備える。
二次側蓋部材29には、その内部に異物が発熱したことを検知するための複数の温度センサ100が搭載されている。図示においては、温度センサ100が、マトリックス状に配置されているが、温度センサ100の搭載数量、配置は、図4の形態には限定されない。
図5に示すように、二次側蓋部材29は、第1蓋部材29aと、この第1蓋部材29aの二次コイルユニット24側とは反対側の表面を覆う第2蓋部材29bとを有する。二次側蓋部材29の厚みは、約5mm程度である。
第1蓋部材29aの表面には、温度センサ100を収納する温度センサ収納凹部29cが形成されている。さらに、各温度センサ100を取り囲むように、第1蓋部材29aには、溝29dが設けられ、この溝29dには、第2蓋部材29bから二次コイルユニット24側に延びる隔壁800が設けられている。
この隔壁800は、第1蓋部材29aおよび第2蓋部材29bよりも熱伝率の低い材料が用いられている。たとえば、第1蓋部材29aおよび第2蓋部材29bにガラスエポキシ樹脂を用いた場合には、隔壁800には、ゴムを用いるとよい。また、ゴムに代わり、エアキャップを設けてもよい。
二次側シールド28は、フロアパネル26と対向する天板部28aと、天板部から鉛直方向下方Dに垂れ下がる環状の周壁部28bとを含む。二次側シールド28は、たとえば、銅などの金属材料から形成されている。二次側蓋部材29は、二次側シールド28の開口部を閉塞するように平板状に形成されており、たとえば、樹脂材料などから形成されている。
二次コイルユニット24は、二次フェライトコア21および二次コイル22を有する。二次フェライトコア21は、板状に形成されている。この二次フェライトコア21の周面に二次コイル22が巻回されている。なお、二次フェライトコア21を樹脂性の固定部材内に収容し、二次コイル22をこの固定部材の周面に巻きつけることで、二次コイル22を二次フェライトコア21に装着するようにしてもよい。
図6は、二次コイル22の巻回状態を模式的に示す斜視図である。この図6に示すように、二次コイル22は、第1端部22aと第2端部22bとを含む。二次コイル22は、第1端部22aから第2端部22bに向かうにつれて、巻回軸線O1の周囲を取り囲むと共に、巻回軸線O1の延びる方向に変位するようにコイル線を巻回して形成されている。
巻回軸線O1とは、コイル線を微小区間に区分した時に、各微小区間における曲率中心点またはその近傍を通るように近似された仮想線である。
本実施の形態において、二次コイル22の中心部P2とは、巻回軸線O1上に位置する仮想点であり、巻回軸線O1が延びる方向において二次コイル22の中央部に位置する。
このように構成された受電部20(受電装置11)は、図3に示すように、巻回軸線O1が電動車両10の前後方向に延びるように配置されており、巻回軸線O1は、前縁部34Fと後縁部34Bとを通る。
受電部20(受電装置11)は、中央部P1よりも車両後進方向B側に配置されている。具体的には、中央部P1よりも後縁部34Bに近い位置に設けられている。そして、中央部P2は、前縁部34Fと後縁部34Bと右側縁部34Rと左側縁部34Lとのうち、後縁部34Bに最も近接するように配置されている。
図7は、駐車スペース52側に設けられる送電装置50を示す分解斜視図である。送電装置50は、送電部56と、送電部56を内部に収容する一次側筐体62とを備える。一次側筐体62は、開口部を有する有底状の一次側シールド63と、一次側シールド63の開口部を閉塞するように配置された平板状の一次側蓋部材64とを備える。
一次側蓋部材64には、その内部に異物が発熱したことを検知するための複数の温度センサ100が搭載されている。図示においては、温度センサ100が、マトリックス状に配置されているが、温度センサ100の搭載数量、配置は、図7の形態には限定されない。
なお、本実施の形態では、受電装置11および送電装置50の両方に、温度センサ100が設けられる場合を図示しているが、少なくともいずれか一方に設ける構成を採用してもよい。
図8に示すように、一次側蓋部材64は、第1蓋部材64aと、この第1蓋部材64aの一次コイルユニット60とは反対側の表面を覆う第1蓋部材64bとを有する。一次側蓋部材64の厚みは、約5mm程度である。
第1蓋部材64aの表面には、温度センサ100を収納する温度センサ収納凹部64cが形成されている。さらに、各温度センサ100を取り囲むように、第1蓋部材64aには、溝64dが設けられ、この溝64dには、第2蓋部材64bから一次コイルユニット60側に延びる隔壁800が設けられている。この隔壁800は、第1蓋部材64aおよび第2蓋部材64bよりも熱伝率の低い材料が用いられている。たとえば、第1蓋部材29aおよび第2蓋部材29bにガラスエポキシ樹脂を用いた場合には、隔壁800には、ゴムを用いるとよい。また、ゴムに代わり、エアキャップを設けてもよい。
一次側シールド63は、駐車スペース52側に位置する天板部63aと、天板部63aから鉛直方向上方Uに起立する環状の周壁部63bとを含む。一次側シールド63は、たとえば、銅などの金属材料から形成されている。一次側蓋部材64は、一次側シールド63の開口部を閉塞するように平板状に形成されており、たとえば、樹脂材料などから形成されている。
一次コイルユニット60は、一次フェライトコア57および一次コイル58を有する。一次フェライトコア57は、板状に形成されている。この一次フェライトコア57の周面に一次コイル58が巻回されている。なお、一次フェライトコア57を樹脂性の固定部材内に収容し、一次コイル58をこの固定部材の周面に巻きつけることで、一次コイル58を一次フェライトコア57に装着するようにしてもよい。一次コイル58の一次フェライトコア57への巻回状態は、二次コイルユニット24と同じである(図6参照)。
このように構成された送電部56(送電装置50)は、図3に示すように、巻回軸線O1が電動車両10の前後方向に延びる方向に沿って配置される。
受電部20と送電部56との間で電力伝送する際には、受電部20と送電部56とが鉛直方向に対向する。なお、本実施の形態において、受電部20の大きさと送電部56の大きさとは、実質的に同じ大きさとされているが、送電部56を受電部20よりも大きく形成してもよい。
図9は、送電部56と受電部20とが対向するように電動車両10が停車した状態を示す斜視図であり、図10は、送電部56と受電部20とが対向した状態における電動車両10の一部を示す側面図である。
図10に示すように、受電部20は、送電部56の上方に配置されるように、電動車両10は、駐車スペース52に駐車される。本実施の形態においては、受電部20が送電部56の上方に位置するように、電動車両10が、車両前進方向F、または、車両後進方向Bに、運転者により移動する。これにより、受電部20と送電部56とが対向するように、電動車両10が駐車される。
ここで、本実施の形態においては、図11に示すように、受電装置11の二次側筐体27に設けられる二次側蓋部材29には、各温度センサ100を取り囲むように、隔壁800が設けられている。この隔壁800は、二次側蓋部材29よりも熱伝率の低い材料が用いられていることから、異物が発熱した場合には二次側蓋部材29での熱の拡散が抑制され、熱は隔壁800によって囲まれた領域に留まることとなる。その結果、異物の発熱量が小さい場合であっても、異物の発熱を検知することが可能となり、温度センサ100による温度検知の性能を向上させることができる。このことは、送電装置50の一次側筐体62に設けられる一次側蓋部材64においても同様である。
なお、図5および図6に示す、隔壁800は、二次側蓋部材29の第1蓋部材29aに隔壁800を設ける場合について示しているがこの構成に限定されない。たとえば、図12に示すように、第1蓋部材29aおよび第2蓋部材29bを貫通するように隔壁800を設けることによって、より効果的に隔壁800によって熱の拡散を抑制することができる。
次に、図13から図15を参照して、温度センサ100の接続状態について説明する。図13は、温度センサ100の温度検知回路を示す図、図14は、PTCサーミスタの電圧−温度特性を示す図、図15は、NTCサーミスタの電圧−温度特性を示す図である。
図13を参照して、本実施の形態では、電源200、基準抵抗300、複数の温度センサ100が直列に接続されている。温度センサ100と基準抵抗300との間には、判断回路550が設けられている。
また、温度センサ100には、PTC(positive temperature coefficient)サーミスタを用いるとよい。PTCサーミスタは、温度の上昇により抵抗値が急峻に高くなる性質を有している。その結果、図14に示すように、図13の温度検知回路にPTCサーミスタを用いた場合、正常時の出力電圧P11に比べて、PTCサーミスタの温度が上昇する異常時には、急峻に出力電圧P12が高くなる。その結果、容易に過熱状態を検知することができる。
一方、NTC(negative temperature coefficient)サーミスタは、温度の上昇により抵抗値が低くなる性質を有している。NTCサーミスタは、温度の上昇により抵抗値が一定に低くなる性質を有している。その結果、図15に示すように、図13の温度検知回路にNTCサーミスタを用いた場合、正常時の出力電圧P21に比べて、NTCサーミスタの温度が上昇する異常時には、出力電圧P22が低くなる。NTCサーミスタの場合には、温度上昇に略反比例して出力電圧が低下することから、過熱状態を観察する観点からは、PTCサーミスタを用いることが好ましい。
また、NTCサーミスタを用いた場合には、温度測定のために「並列に」接続する必要がある。そのため、各々に基準抵抗と温度測定用の出力端子が必要となり、素子数の増大、配線の複雑化によりコストアップを招くことになるが、PTCサーミスタを用いた場合には、そのようなコストアップは生じない。
上記のようにして得られた出力信号は、判断回路550に送られる。判断回路550の記憶部には、予め、温度センサ100が異常高温であるときの温度分布データを格納しておくことで、格納された温度分布データと、温度検知回路から得られる信号に基づいて、受電部20と送電部56との間に異物があるか否かを判断する。
判断回路550において異物があると判断された場合には、所定の出力信号S1が制御部55(図1参照)に出力され、送電装置50による電力の送電が中止される。また、送電中止信号が、送電装置50側のアンテナ61から電動車両10側のアンテナ49に送られることにより、電動車両10側に送電中止信号を送信するようにしてもよい。なお、判断回路550は、制御部55の内部に設けてもよい。
また、図16および図17に示すように、複数の温度センサ100を有する第1温度センサ群100Aと、複数の温度センサ100を有する第2温度センサ群100Bとに分け、第1温度センサ群100Aと第2温度センサ群100Bとを並列にして、論理回路(OR)回路(検知回路)600に第1温度センサ群100Aおよび第2温度センサ群100Bからの出力信号を出力するようにしてもよい。
論理回路(OR)回路(検知回路)600においては、少なくもいずれか一方のセンサ群からの信号を入力した場合には、予め格納された、温度センサ100が異常高温であるときの温度分布データと、センサ群から得られる信号に基づいて、受電部20と送電部56との間に高温となる異物があるか否かを判断する。
論理回路(検知回路)600において高温となる異物があると判断された場合には、所定の出力信号S2が制御部55に出力され、送電装置50による電力の送電が中止される。また、送電中止信号が、送電装置50側のアンテナ61から電動車両10側のアンテナ49に送られることにより、電動車両10側に送電中止信号を送信するようにしてもよい。なお、論理回路(検知回路)600は、制御部55の内部に設けてもよい。また、第1温度センサ群100Aおよび第2温度センサ群100Bの2つの群だけでなく、3以上のセンサ群に分けてもよい。
(他の実施の形態)
次に、図18から図20を参照して、温度センサの他の配置状態を説明する。図18は、受電部に設けられる蓋部材に搭載される温度センサの他の配置状態を示す部分平面図、図19は、伝熱部材の構造を示す平面図、図20は、図18中のXX−XX線矢視断面図である。なお、受電部側について説明するが、送電部側においても同様である。
本実施の形態においては、第2蓋部材29bと温度センサ100との間に伝熱部材900が設けられている。この伝熱部材900は、二次側蓋部材29よりも熱伝率の高い材料が用いられている。たとえば、伝熱部材900には、Cu,Al,SUS等、厚さ12μm〜50μm程度を用いるとよい。
また、図19に示すように伝熱部材900は、温度センサ100と略同形状の矩形部900aと、矩形部900aの四辺から放射状に延びる放射部900bとを有している。この伝熱部材900は、矩形部900aの中心点CPに対して点対称となる形状を有している。また、放射部900bは、環状領域(ループ)を形成していない。これにより、強電磁界による誘導電圧がキャンセルされることにより、温度センサ100によるセンシング効率を向上させることが可能となる。
このように、第2蓋部材29bと温度センサ100との間に伝熱部材900を設けることで、隔壁800により囲まれた領域であっても、効率良く熱を温度センサ100に伝達できることとなるため、より温度センサ100による温度検知の性能を向上させることができる。なお、放射部900bを設けずに矩形部900aのみを設けてもよい。
さらに、他の形態として、図21に示す構造が挙げられる。図21に示す構造においては、温度センサ100と伝熱部材900との間に、絶縁膜950を設けている。絶縁膜950の材料としては、ポリイミド(フレキシブル基板)、厚さは12μm〜50μm程度がよい。これにより、温度センサ100へのノイズの侵入が阻止され、センシング効率をさらに向上させることが可能となる。
さらに、他の形態として、図22から図24に示す構造が挙げられる。図22に示す伝熱部材900は、45°の回転ピッチで、中心点CPに対して点対称となる放射部900bが8箇所設けられている。なお、放射部900bの数量は8箇所には限定されない。
また、図23に示す伝熱部材900Bは、中心点CPに対して点対称となるZ字型の放射部900zが設けられている。
また、図24に示す伝熱部材900Cは、中心点CPに対して点対称となるように、数字の7字型の放射部900sが四か所に設けられている。
上記構成であっても、図19において説明した伝熱部材900と同様に、各放射部900b、900z、900sは、環状領域(ループ)を形成していない。これにより、強電磁界による誘導電圧がキャンセルされることにより、温度センサ100によるセンシング効率を向上させることが可能となる。
なお、上記各実施の形態において、個々の温度センサ100をそれぞれ取り囲むように隔壁800を設ける場合について説明したが、この構成には限定されない。たとえば、図25に示すように、4つの温度センサ100を一組として、4つの温度センサ100を取り囲むように隔壁800を設けてもよい。
また、上記各実施の形態では、温度センサ100の全周が隔壁800により取り囲まれる構造について説明しているが、この構造には限定されない。たとえば、図26に示すように、隣接する温度センサ100の間に隔壁800を設け、隣接する温度センサ100が存在しない側には、隔壁800を設けない構成の採用も可能である。また、隔壁800により4つに区分けされた領域が示され、各領域に温度センサ100を配置しているが、全ての領域に温度センサ100が配置されている必要はなく、2つの温度センサ100が、隔壁800によって隔てられていればよい。
したがって、二次側蓋部材29は、この二次側蓋部材29を2以上の領域に区分けする隔壁800を有し、2以上の上記領域の内、少なくとも2つの上記領域に上記温度センサ100が配置され、隔壁800には、二次側蓋部材29よりも熱伝率の低い材料が用いられているとよい。
この構成を採用することで、隔壁800により二次側蓋部材29での熱の拡散が抑制され、熱は、隔壁800によって囲まれた領域に留まることとなる。その結果、異物の発熱量が小さい場合であっても、異物の発熱を検知することが可能となり、温度センサ100による温度検知の性能を向上させることができる。このことは、送電装置50の一次側筐体62に設けられる一次側蓋部材64においても同様である。
また、上記実施の形態では、ソレノイド型のコイルの場合について説明しているが、円筒型のコイルを用いた場合であっても同様の構成を採用することが可能である。
次に、図2、図27から図30を用いて、受電部20と送電部56との間の電力伝送の原理について説明する。
本実施の形態に係る電力伝送システムにおいては、図2に示すように、送電部56の固有周波数と、受電部20の固有周波数との差は、受電部20または送電部56の固有周波数の10%以下である。このような範囲に各送電部56および受電部20の固有周波数を設定することで、電力伝送効率を高めることができる。その一方で、固有周波数の差が受電部20または送電部56の固有周波数の10%よりも大きくなると、電力伝送効率が10%より小さくなり、バッテリ15の充電時間が長くなるなどの弊害が生じる。
ここで、送電部56の固有周波数とは、一次キャパシタ59が設けられていない場合には、一次コイル58のインダクタンスと、一次コイル58のキャパシタンスとから形成された電気回路が自由振動する場合の振動周波数を意味する。一次キャパシタ59が設けられた場合には、送電部56の固有周波数とは、一次コイル58および一次キャパシタ59のキャパシタンスと、一次コイル58のインダクタンスとによって形成された電気回路が自由振動する場合の振動周波数を意味する。上記電気回路において、制動力および電気抵抗をゼロもしくは実質的にゼロとしたときの固有周波数は、送電部56の共振周波数とも呼ばれる。
同様に、受電部20の固有周波数とは、二次キャパシタ23が設けられていない場合には、二次コイル22のインダクタンスと、二次コイル22のキャパシタンスとから形成された電気回路が自由振動する場合の振動周波数を意味する。二次キャパシタ23が設けられた場合には、受電部20の固有周波数とは、二次コイル22および二次キャパシタ23のキャパシタンスと、二次コイル22のインダクタンスとによって形成された電気回路が自由振動する場合の振動周波数を意味する。上記電気回路において、制動力および電気抵抗をゼロもしくは実質的にゼロとしたときの固有周波数は、受電部20の共振周波数とも呼ばれる。
図27および図28を用いて、固有周波数の差と電力伝送効率との関係とを解析したシミュレーション結果について説明する。図27は、電力伝送システムのシミュレーションモデルを示す図である。電力伝送システムは、送電装置190と、受電装置191とを備え、送電装置190は、コイル192(電磁誘導コイル)と、送電部193とを含む。送電部193は、コイル194(1次コイル)と、コイル194に設けられたキャパシタ195とを含む。
受電装置191は、受電部196と、コイル197(電磁誘導コイル)とを備える。受電部196は、コイル199とこのコイル199(2次コイル)に接続されたキャパシタ198とを含む。
コイル194のインダクタンスをインダクタンスLtとし、キャパシタ195のキャパシタンスをキャパシタンスC1とする。コイル199のインダクタンスをインダクタンスLrとし、キャパシタ198のキャパシタンスをキャパシタンスC2とする。このように各パラメータを設定すると、送電部193の固有周波数f1は、下記の式(1)によって示され、受電部196の固有周波数f2は、下記の式(2)によって示される。
f1=1/{2π(Lt×C1)1/2}・・・(1)
f2=1/{2π(Lr×C2)1/2}・・・(2)
ここで、インダクタンスLrおよびキャパシタンスC1,C2を固定して、インダクタンスLtのみを変化させた場合において、送電部193および受電部196の固有周波数のズレと、電力伝送効率との関係を図28に示す。なお、このシミュレーションにおいては、コイル194およびコイル199の相対的な位置関係は固定した状態であって、さらに、送電部193に供給される電流の周波数は一定である。
図28に示すグラフのうち、横軸は、固有周波数のズレ(%)を示し、縦軸は、一定周波数での伝送効率(%)を示す。固有周波数のズレ(%)は、下記式(3)によって示される。
(固有周波数のズレ)={(f1−f2)/f2}×100(%)・・・(3)
図28からも明らかなように、固有周波数のズレ(%)が±0%の場合には、電力伝送効率は、100%近くとなる。固有周波数のズレ(%)が±5%の場合には、電力伝送効率は、40%となる。固有周波数のズレ(%)が±10%の場合には、電力伝送効率は、10%となる。固有周波数のズレ(%)が±15%の場合には、電力伝送効率は、5%となる。すなわち、固有周波数のズレ(%)の絶対値(固有周波数の差)が、受電部196の固有周波数の10%以下の範囲となるように各送電部および受電部の固有周波数を設定することで電力伝送効率を高めることができることがわかる。さらに、固有周波数のズレ(%)の絶対値が受電部196の固有周波数の5%以下となるように、各送電部および受電部の固有周波数を設定することで電力伝送効率をより高めることができることがわかる。なお、シミュレーションソフトしては、電磁界解析ソフトウェア(JMAG(登録商標):株式会社JSOL製)を採用している。
次に、本実施の形態に係る電力伝送システムの動作について説明する。
図1において、一次コイル58には、高周波電力ドライバ54から交流電力が供給される。この際、一次コイル58を流れる交流電流の周波数が特定の周波数となるように電力が供給されている。
一次コイル58に特定の周波数の電流が流れると、一次コイル58の周囲には特定の周波数で振動する電磁界が形成される。
二次コイル22は、一次コイル58から所定範囲内に配置されており、二次コイル22は一次コイル58の周囲に形成された電磁界から電力を受け取る。
本実施の形態においては、二次コイル22および一次コイル58は、所謂、ヘリカルコイルが採用されている。このため、一次コイル58の周囲には、特定の周波数で振動する磁界および電界が形成され、二次コイル22は主に当該磁界から電力を受け取る。
ここで、一次コイル58の周囲に形成される特定の周波数の磁界について説明する。「特定の周波数の磁界」は、典型的には、電力伝送効率と一次コイル58に供給される電流の周波数と関連性を有する。そこで、まず、電力伝送効率と、一次コイル58に供給される電流の周波数との関係について説明する。一次コイル58から二次コイル22に電力を伝送するときの電力伝送効率は、一次コイル58および二次コイル22の間の距離などの様々な要因よって変化する。たとえば、送電部56および受電部20の固有周波数(共振周波数)を固有周波数f0とし、一次コイル58に供給される電流の周波数を周波数f3とし、二次コイル22および一次コイル58の間のエアギャップをエアギャップAGとする。
図29は、固有周波数f0を固定した状態で、エアギャップAGを変化させたときの電力伝送効率と、一次コイル58に供給される電流の周波数f3との関係を示すグラフである。
図29に示すグラフにおいて、横軸は、一次コイル58に供給する電流の周波数f3を示し、縦軸は、電力伝送効率(%)を示す。効率曲線L1は、エアギャップAGが小さいときの電力伝送効率と、一次コイル58に供給する電流の周波数f3との関係を模式的に示す。この効率曲線L1に示すように、エアギャップAGが小さい場合には、電力伝送効率のピークは周波数f4,f5(f4<f5)において生じる。エアギャップAGを大きくすると、電力伝送効率が高くなるときの2つのピークは、互いに近づくように変化する。そして、効率曲線L2に示すように、エアギャップAGを所定距離よりも大きくすると、電力伝送効率のピークは1つとなり、一次コイル58に供給する電流の周波数が周波数f6のときに電力伝送効率がピークとなる。エアギャップAGを効率曲線L2の状態よりもさらに大きくすると、効率曲線L3に示すように電力伝送効率のピークが小さくなる。
たとえば、電力伝送効率の向上を図るため手法として次のような第1の手法が考えられる。第1の手法としては、図1に示す一次コイル58に供給する電流の周波数を一定として、エアギャップAGにあわせて、一次キャパシタ59や二次キャパシタ23のキャパシタンスを変化させることで、送電部56と受電部20との間での電力伝送効率の特性を変化させる手法が挙げられる。具体的には、一次コイル58に供給される電流の周波数を一定とした状態で、電力伝送効率がピークとなるように、一次キャパシタ59および二次キャパシタ23のキャパシタンスを調整する。この手法では、エアギャップAGの大きさに関係なく、一次コイル58および二次コイル22に流れる電流の周波数は一定である。なお、電力伝送効率の特性を変化させる手法としては、送電装置50と高周波電力ドライバ54との間に設けられた整合器を利用する手法や、コンバータ14を利用する手法などを採用することもできる。
また、第2の手法としては、エアギャップAGの大きさに基づいて、一次コイル58に供給する電流の周波数を調整する手法である。たとえば、図29において、電力伝送特性が効率曲線L1となる場合には、一次コイル58には周波数が周波数f4または周波数f5の電流を一次コイル58に供給する。そして、周波数特性が効率曲線L2,L3となる場合には、周波数が周波数f6の電流を一次コイル58に供給する。この場合では、エアギャップAGの大きさに合わせて一次コイル58および二次コイル22に流れる電流の周波数を変化させることになる。
第1の手法では、一次コイル58を流れる電流の周波数は、固定された一定の周波数となり、第2の手法では、一次コイル58を流れる周波数は、エアギャップAGによって適宜変化する周波数となる。第1の手法や第2の手法などによって、電力伝送効率が高くなるように設定された特定の周波数の電流が一次コイル58に供給される。一次コイル58に特定の周波数の電流が流れることで、一次コイル58の周囲には、特定の周波数で振動する磁界(電磁界)が形成される。
受電部20は、受電部20と送電部56の間に形成され、かつ特定の周波数で振動する磁界および特定の周波数で振動する電界の少なくとも一方を通じて送電部56から電力を受電している。したがって、「特定の周波数で振動する磁界」は、必ずしも固定された周波数の磁界とは限らず、「特定の周波数で振動する電界」も、必ずしも固定された周波数の電界とは限らない。
なお、上記の例では、エアギャップAGに着目して、一次コイル58に供給する電流の周波数を設定するようにしているが、電力伝送効率は、一次コイル58および二次コイル22の水平方向のずれ等のように他の要因によっても変化するものであり、当該他の要因に基づいて、一次コイル58に供給する電流の周波数を調整する場合がある。
なお共鳴コイルとしてヘリカルコイルを採用した例について説明したが、共鳴コイルとして、メアンダラインなどのアンテナなどを採用した場合には、一次コイル58に特定の周波数の電流が流れることで、特定の周波数の電界が一次コイル58の周囲に形成される。そして、この電界をとおして、送電部56と受電部20との間で電力伝送が行われる。
本実施の形態に係る電力伝送システムにおいては、電磁界の「静電磁界」が支配的な近接場(エバネッセント場)を利用することで、送電および受電効率の向上が図られている。図30は、電流源または磁流源からの距離と電磁界の強度との関係を示した図である。図29を参照して、電磁界は3つの成分から成る。曲線k1は、波源からの距離に反比例した成分であり、「輻射電磁界」と称される。曲線k2は、波源からの距離の2乗に反比例した成分であり、「誘導電磁界」と称される。また、曲線k3は、波源からの距離の3乗に反比例した成分であり、「静電磁界」と称される。なお、電磁界の波長を「λ」とすると、「輻射電磁界」と「誘導電磁界」と「静電磁界」との強さが略等しくなる距離は、λ/2πとあらわすことができる。
「静電磁界」は、波源からの距離とともに急激に電磁波の強度が減少する領域であり、本実施の形態に係る電力伝送システムでは、この「静電磁界」が支配的な近接場(エバネッセント場)を利用してエネルギー(電力)の伝送が行なわれる。すなわち、「静電磁界」が支配的な近接場において、近接する固有周波数を有する送電部56および受電部20(たとえば一対のLC共振コイル)を共鳴させることにより、送電部56から他方の受電部20へエネルギー(電力)を伝送する。この「静電磁界」は遠方にエネルギーを伝播しないので、遠方までエネルギーを伝播する「輻射電磁界」によってエネルギー(電力)を伝送する電磁波に比べて、共鳴法は、より少ないエネルギー損失で送電することができる。
このような受電部と送電部との間に形成される電磁場は、たとえば、近接場共振(共鳴)結合場という場合がある。送電部と受電部との間の結合係数κは、たとえば、0.3以下程度であり、好ましくは、0.1以下である。結合係数κとしては、0.1〜0.3程度の範囲も採用することができる。結合係数κは、このような値に限定されるものでなく、電力伝送が良好となる種々の値をとり得る。
本実施の形態の電力伝送における送電部56と受電部20との結合を、たとえば、「磁気共鳴結合」、「磁界(磁場)共鳴結合」、「磁場共振(共鳴)結合」、「近接場共振(共鳴)結合」、「電磁界(電磁場)共振結合」または「電界(電場)共振結合」という。
「電磁界(電磁場)共振結合」は、「磁気共鳴結合」、「磁界(磁場)共鳴結合」、「電界(電場)共振結合」のいずれも含む結合を意味する。
本明細書中で説明した送電部56の一次コイル58と受電部20の二次コイル22とは、コイル形状のアンテナが採用されているため、送電部56と受電部20とは主に、磁界によって結合しており、送電部56と受電部20とは、「磁気共鳴結合」または「磁界(磁場)共鳴結合」している。
なお、一次コイル58および二次コイル22として、たとえば、メアンダラインなどのアンテナを採用することも可能であり、この場合には、送電部56と受電部20とは主に、電界によって結合している。このときには、送電部56と受電部20とは、「電界(電場)共振結合」している。このように、本実施の形態においては、受電部20と送電部56との間で非接触で電力伝送をしている。このように、非接触で電力伝送する際には、受電部20と送電部56との間には、主に、磁界が形成される。
なお、上記実施の形態においては、送電部56から受電部20に電力を送電する場合について説明したが、受電部20から送電部56に電力を送電する場合においても、同様に、受電部20と送電部56との間に異物がある状態で電力送電されることを抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
9 調整部、10 電動車両、10A 車両本体、11,191 受電装置、13 整流器、14 コンバータ、15 バッテリ、16 パワーコントロールユニット、17 モータユニット、18 可動機構制御部、19B 後輪、19BL 左後輪、19BR 右後輪、19F 前輪、19FL 左前輪、19FR 右前輪、20,196 受電部、21 二次フェライトコア(円筒形状コア)、22 二次コイル、22a 第1端部、22b 第2端部、23 二次キャパシタ、24 二次コイルユニット、25 底面、26 フロアパネル、27 二次側筐体、28 二次側シールド、28a,63a 天板部、28b,63b 周壁部、29 二次側蓋部材、29a 第1蓋部材、29b 第2蓋部材、29c,64c 温度センサ収納凹部、29d,64d 溝、47 エンジン、49,61 アンテナ、50,190 送電装置、51 外部給電装置、52 駐車スペース、53 交流電源、54 高周波電力ドライバ、55 制御部、56,193 送電部、57 一次フェライトコア、58 一次コイル、59 一次キャパシタ、60 一次コイルユニット、62 一次側筐体、63 一次側シールド、64 一次側蓋部材、64a 第1蓋部材、64b 第2蓋部材、66L 左側後辺部、66R 右側後辺部、73 端面壁、74,75 側面壁、80,81,92 ギヤ、82 モータ、83,84,85,86 端部、88 装置本体、89 保持装置、90,91 ストッパ片、95 ロータ、96 ステータ、97 エンコーダ、98 軸部、99 歯部、100,100a,100b,100c 温度センサ、100A 第1温度センサ群、100B 第2温度センサ群、110a 第1導電板、110b 第2導電板、110c 第3導電板、111 トーションバネ、192,194,197,199 コイル、195,198 キャパシタ、300 抵抗、500 板、550 判断回路、600 論理回路(検知回路)、800 隔壁、900,900A,900B,900C 伝熱部材、900a 矩形部、900b,900z,900s 放射部、950 絶縁膜。

Claims (24)

  1. 外部に設けられた送電部から非接触で電力を受電する受電部と、
    前記受電部を内部に収容する筺体と、を備え、
    前記筐体は、前記送電部側に位置し、磁界の通過が可能な蓋部材と、
    前記蓋部材に複数個搭載され、前記送電部と前記受電部との間に位置する異物の温度を検知する温度センサと、を含み、
    前記蓋部材は、前記蓋部材を2以上の領域に区分けする隔壁を有し、
    2以上の前記領域の内、少なくとも2つの前記領域に前記温度センサが配置され、
    前記隔壁には、前記蓋部材よりも熱伝率の低い材料が用いられている、受電装置。
  2. 複数の前記温度センサの各々が、前記隔壁により囲まれることにより、前記温度センサの各々が前記隔壁により区分けされている、請求項1に記載の受電装置。
  3. 各々の前記温度センサと前記蓋部材との間には、伝熱部材が設けられ、
    前記伝熱部材には、前記蓋部材よりも熱伝率の高い材料が用いられている、請求項1または2に記載の受電装置。
  4. 前記温度センサと前記伝熱部材との間には、絶縁膜が設けられている、請求項3に記載の受電装置。
  5. 前記伝熱部材は、前記温度センサの中心位置に対して、点対称となる形状を有する、請求項3または4に記載の受電装置。
  6. 前記伝熱部材は、環状部分を有していない、請求項3から5のいずれか1項に記載の受電装置。
  7. 複数の前記温度センサは、PTCサーミスタである、請求項1から6のいずれか1項に記載の受電装置。
  8. 複数の前記PTCサーミスタは、直列に接続されている、請求項7に記載の受電装置。
  9. 複数の前記PTCサーミスタは、複数の前記PTCサーミスタが直列に接続されたセンサ群を2以上有し、
    いずれか一つのセンサ群に含まれる前記PTCサーミスタが所定の温度以上の温度を検知した場合に、検知信号を出力する検知回路を有する、請求項8に記載の受電装置。
  10. 前記送電部の固有周波数と前記受電部の固有周波数との差は、前記受電部の固有周波数の10%以下である、請求項1から9のいずれか1項に記載の受電装置。
  11. 前記受電部と前記送電部との結合係数は、0.3以下である、請求項1から10のいずれか1項に記載の受電装置。
  12. 前記受電部は、前記受電部と前記送電部の間に形成され、かつ特定の周波数で振動する磁界と、前記受電部と前記送電部の間に形成され、かつ特定の周波数で振動する電界との少なくとも一方を通じて前記送電部から電力を受電する、請求項1から11のいずれか1項に記載の受電装置。
  13. 車両に搭載された受電部に非接触で電力を送電する送電部と、
    前記送電部を内部に収容する筺体と、を備え、
    前記筐体は、前記受電部側に位置し、電磁界の通過が可能な蓋部材と、
    前記蓋部材に複数個搭載され、前記送電部と前記受電部との間に位置する異物の温度を検知する温度センサと、を含み、
    前記蓋部材は、前記蓋部材を2以上の領域に区分けする隔壁を有し、
    2以上の前記領域の内、少なくとも2つの前記領域に前記温度センサが配置され、
    前記隔壁には、前記蓋部材よりも熱伝率の低い材料が用いられている、送電装置。
  14. 複数の前記温度センサの各々が、前記隔壁により囲まれることにより、前記温度センサの各々が前記隔壁により区分けされている、請求項13に記載の送電装置。
  15. 各々の前記温度センサと前記蓋部材との間には、伝熱部材が設けられ、
    前記伝熱部材には、前記蓋部材よりも熱伝率の高い材料が用いられている、請求項13または14に記載の送電装置。
  16. 前記温度センサと前記伝熱部材との間には、絶縁膜が設けられている、請求項15に記載の送電装置。
  17. 前記伝熱部材は、前記温度センサの中心位置に対して、点対称となる形状を有する、請求項15または16に記載の送電装置。
  18. 前記伝熱部材は、環状部分を有していない、請求項15から17のいずれか1項に記載の送電装置。
  19. 複数の前記温度センサは、PTCサーミスタである、請求項13から18のいずれか1項に記載の送電装置。
  20. 複数の前記PTCサーミスタは、直列に接続されている、請求項19に記載の送電装置。
  21. 複数の前記PTCサーミスタは、複数の前記PTCサーミスタが直列に接続されたセンサ群を2以上有し、
    いずれか一つのセンサ群に含まれる前記PTCサーミスタが所定の温度以上の温度を検知した場合に、検知信号を出力する検知回路を有する、請求項20に記載の送電装置。
  22. 前記送電部の固有周波数と前記受電部の固有周波数との差は、前記受電部の固有周波数の10%以下である、請求項13から21のいずれか1項に記載の送電装置。
  23. 前記受電部と前記送電部との結合係数は、0.3以下である、請求項13から22のいずれか1項に記載の送電装置。
  24. 前記送電部は、前記受電部と前記送電部の間に形成され、かつ特定の周波数で振動する磁界と、前記受電部と前記送電部の間に形成され、かつ特定の周波数で振動する電界との少なくとも一方を通じて前記送電部から電力を受電する、請求項13から23のいずれか1項に記載の送電装置。
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