JP2014157124A - 人検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来よりも精度良く人を検出することができる人検出装置を提供する。
【解決手段】光源部は、複数の異なる照射領域へ複数の波長の赤外光を照射する。受光部は、複数の波長の反射光それぞれを受光し、受光した反射光を電気信号に変換する1又は複数の受光素子を備える。光源部制御部は、光源部が赤外光を複数の異なる照射領域へ順次的に照射すべく制御する。検出部は、受光素子が変換した複数の波長の反射光に対応する電気信号に基づいて人を検出する。
【選択図】図3
【解決手段】光源部は、複数の異なる照射領域へ複数の波長の赤外光を照射する。受光部は、複数の波長の反射光それぞれを受光し、受光した反射光を電気信号に変換する1又は複数の受光素子を備える。光源部制御部は、光源部が赤外光を複数の異なる照射領域へ順次的に照射すべく制御する。検出部は、受光素子が変換した複数の波長の反射光に対応する電気信号に基づいて人を検出する。
【選択図】図3
Description
本発明は、光源部と、光源部が照射した光による反射光を受光する受光部とを備え、受光部で受光した反射光に基づいて人を検出する人検出装置に関する。
住宅オフィスなどの建物、あるいは工場又は屋外設備などの施設等では、セキュリティー確保の観点から施設等への侵入者を検出するための様々な手段が講じられている。例えば、広範囲の監視エリアを複数のビデオカメラで撮像し、撮像した画像を処理して不審者などの検知を行うものがある。また、360度の全方位の映像を取り込むことができる全方位レンズを備える撮像装置を建物などの天井部分に設置して広範囲に監視することもできる(特許文献1参照)。
特許文献1のような撮像装置では、撮像して得られた画像を処理して移動する物体を検出し、テンプレートマッチングなどの手法を用いて検出した物体が人であるか否かを判定する。しかし、テンプレートマッチングなどの手法を用いた場合、人の移動に伴って人の姿勢は変化するので、精度よく人を識別することが困難である。また、周囲の照明などの環境が変化した場合、誤検出の原因ともなる。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも精度良く人を検出することができる人検出装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る人検出装置は、光源部と、該光源部が照射した光による反射光を受光する受光部とを備え、該受光部で受光した反射光に基づいて人を検出する人検出装置において、前記光源部は、複数の異なる照射領域へ複数の波長の赤外光を照射するようにしてあり、前記受光部は、前記複数の波長の反射光それぞれを受光し、受光した反射光を電気信号に変換する1又は複数の受光素子を備え、前記光源部が赤外光を前記複数の異なる照射領域へ順次的に照射すべく制御する光源部制御部と、前記受光素子が変換した複数の波長の反射光に対応する電気信号に基づいて人を検出する検出部とを備えることを特徴とする。
光源部は、複数の異なる照射領域へ複数の波長(例えば、λ1、λ2)の赤外光を照射するようにしてある。複数の異なる照射領域は、人を検出する監視エリアであり、例えば、監視エリアが複数の照射領域に区分されている。受光部は、複数の波長の反射光それぞれを受光し、受光した反射光を電気信号に変換する1又は複数の受光素子を備える。反射光は、監視エリア内の人などの反射物体により反射した赤外光である。光源部制御部は、光源部が赤外光を複数の異なる照射領域へ順次的に照射すべく制御する。すなわち、光源部制御部は、複数の異なる照射領域に対して、光源部が順次的に赤外光を照射するように制御する。例えば、8個の異なる照射領域を1S、2S、…8Sとすると、光源部制御部は、所定の周期Tの間に照射領域1Sから8Sまでを順次的に照射するように光源部を制御する。
検出部は、受光素子が変換した複数の波長の反射光に対応する電気信号に基づいて、人を検出する。各波長の反射光に対応する電気信号の強度をPλ1、Pλ2とし、評価値Eを、例えば、E=(Pλ1−Pλ2)/(Pλ1+Pλ2)という式で算出する。人(例えば、人肌)に照射された複数の波長(例えば、λ1、λ2)の赤外光が反射した場合の評価値Eが所定の閾値より大きくなるように複数の波長を設定することにより、人の検出を行うことができる。
光源部は、異なる照射領域に対して順次的に複数の波長の赤外光を照射する。任意の照射領域に反射物体が存在する場合、受光部は反射光を受光し、受光した各波長の反射光に基づく電気信号に応じて評価値を算出するので、監視エリアのうちのどの照射領域に人が存在するかを検出することができる。また、赤外光の反射光を利用して評価値を算出して人を検出するので、テンプレートマッチングなどの画像処理を行う必要がなく、人の姿勢が変化しても精度良く人を検出することができる。
また、前記光源部制御部は、前記光源部が前記複数の波長の赤外光を所定の周期で順次的に照射すべく制御するようにしてもよい。
光源部制御部は、光源部が複数の波長の赤外光を所定の周期で順次的に照射すべく制御する。例えば、光源部が、波長λ1及びλ2の赤外光を発する場合、光源部制御部は、波長λ1の赤外光を時間T1(例えば、1ms)だけ発光させた後、波長λ2の赤外光を時間T1(例えば、1ms)だけ発光させる。以降同様の動作を所定の周期で繰り返す。これにより、複数の波長の赤外光の反射光を時分割して取得することができるので、評価値を精度良く求めることができる。
また、前記照射領域毎に、前記光源部が前記周期で赤外光を照射している間に前記受光素子が変換した電気信号を該受光素子から取得する取得部と、人の存否に関する評価値を前記照射領域毎に算出する算出部とを備え、該算出部は、前記取得部で取得した電気信号に基づいて評価値を算出するようにしてもよい。
取得部は、照射領域毎に、光源部が所定の周期で赤外光を照射している間に受光素子が変換した電気信号を取得する。算出部は、取得した電気信号に基づいて人の存否に関する評価値を算出する。例えば、照射領域毎に、光源部が波長λ1の赤外光を時間T1の間照射しているときに受光素子が変換した電気信号を取得する。また、光源部が波長λ2の赤外光を時間T1の間照射しているときに受光素子が変換した電気信号を取得する。算出部は、照射領域毎に、波長λ1の反射光に対応する電気信号の強度Pλ1と、波長λ2の反射光に対応する電気信号の強度Pλ2とに基づいて評価値Eを算出する。これにより、照射領域毎に評価値を精度良く求めることができる。
また、前記光源部は、前記複数の異なる照射領域それぞれへ前記複数の波長の赤外光を照射する複数の光源を備えるようにしてもよい。
光源部は、複数の異なる照射領域それぞれへ複数の波長の赤外光を照射する複数の光源を備える。例えば、8個の異なる照射領域を1S、2S、…8Sとすると、それぞれの照射領域へ複数の波長の赤外光を照射する8個の光源を備えることができる。この場合、8個の照射領域に対して、1個の照射領域だけが照射されるように各光源の照射を制御することができる。これにより、人を検出するための監視エリアを広範囲に設けることができる。
また、前記受光部は、一の受光素子で少なくとも2つ以上の前記照射領域からの反射光を受光するようにしてもよい。
受光部は、一の受光素子で少なくとも2つ以上の照射領域からの反射光を受光する。これにより、監視エリアが広範囲になった場合でも、受光素子の数を低減することができ、コストを低減することができる。
また、前記発光部は、人と人以外とで反射率が異なる複数の波長の赤外光を発するようにしてもよい。
発光部は、例えば、一方が人による反射率が高い波長(基準波長)の赤外光を出力し、他方が人による反射率が低い波長(測定波長)の赤外光を出力する。これにより、発光部が発した複数の波長の赤外光が人で反射した場合に、反射光の量又は強度に大きな差が生じ、精度良く人を検出することが可能となる。
また、前記発光部は、水分による吸収率が異なる複数の波長の赤外光を発するようにしてもよい。
発光部は、例えば、一方が水分による吸収率が高い波長(基準波長)の赤外光を出力し、他方が水分による吸収率が低い波長(測定波長)の赤外光を出力する。これにより、人肌に対する評価値を人肌以外の物質に比べて大きくすることができ、人検出の精度を高くすることができる。
本発明によれば、従来よりも精度良く人を検出することができる。
以下、本発明に係る人検出装置の実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の人検出装置100の設置の一例を示す模式図であり、図2は本実施の形態の人検出装置100の構成の要部を示す正面図である。図1に示すように、人検出装置100は、例えば、建物の天井部分、又は柱の所要の高さ位置に設けられ、人検出装置100の周辺であって、複数の異なる照射領域1S、2S、…8Sで構成される監視エリアに向かって、複数の波長(例えば、λ1、λ2など)の赤外光を発するようになっている。なお、照射領域1S〜8Sは、一例であって、図1の例に限定されるものではない。
図2に示すように、人検出装置100は、例えば、複数の光源1、2…8を環状に配置した光源部10を有する。
光源1は、ピーク波長がλ1の赤外光を発するLED1a、ピーク波長がλ2(λ1とは異なる波長)の赤外光を発するLED1bを有する。なお、LED1a、1bの数は1個に限定されるものではなく、複数のLEDを有してもよい。LED1a及びLED1bの赤外光の照射方向は、略同等にしてあり、共通の照射領域1Sに向けて赤外光を照射することができる。
光源2も光源1と同様に、ピーク波長がλ1の赤外光を発するLED2a、ピーク波長がλ2(λ1とは異なる波長)の赤外光を発するLED2bを有する。なお、LED2a、2bの数は1個に限定されるものではなく、複数のLEDを有してもよい。LED2a及びLED2bの赤外光の照射方向は、略同等にしてあり、共通の照射領域2Sに向けて赤外光を照射することができる。
同様に、光源3はピーク波長がλ1の赤外光を発するLED3a、ピーク波長がλ2の赤外光を発するLED3bを有し、照射領域3Sに向けて赤外光を照射することができる。同様に、光源4、5、6、7、8は、それぞれ照射領域4S、5S、6S、7S、8Sに向けて赤外光を照射することができる。
光源1〜8の各LEDは、例えば、砲弾型LEDであり、各LEDの放射角は、例えば、8度程度とすることができる。また、各LEDが発する赤外光の半値幅は、例えば、100±50nm程度とすることができる。なお、各LEDの配置は図2の例に限定されるものではなく、監視エリアの広狭に応じて適宜配置することができる。
人検出装置100の光源1〜8で囲まれた中央部分には、受光部20を設けてある。受光部20は、レンズ部21、22、23、24を有する。また、受光部20は、レンズ部21、22、23、24に対応して、後述の受光素子としてのフォトダイオード21a、22a、23a、24aを有する。フォトダイオード21a〜24aは、InGaAs(インジウムガリウムヒ素)などの材料を用いたフォトダイオードであるが、赤外光を受光することができるものであれば他の材料のものでもよい。これにより、CCDセンサを用いる必要がない。
フォトダイオード21aは、光源1及び光源2が照射する照射領域1S、2S内に存在する反射物体からの反射光を受光できるように配置してある。すなわち、フォトダイオード21aは、光源1及び光源2が照射した赤外光が反射物体で反射した場合、当該反射物体で反射した反射光を受光し、受光した赤外光を電気信号に変換して出力する。
同様に、フォトダイオード22aは、光源3及び光源4が照射する照射領域3S、4S内に存在する反射物体からの反射光を受光できるように配置してある。また、フォトダイオード23aは、光源5及び光源6が照射する照射領域5S、6S内に存在する反射物体からの反射光を受光できるように配置してある。さらに、フォトダイオード24aは、光源7及び光源8が照射する照射領域7S、8S内に存在する反射物体からの反射光を受光できるように配置してある。
図3は本実施の形態の人検出装置100の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、本実施の形態の人検出装置100は、LED1a〜8a、LED1a〜8aを駆動するLEDドライバ11、LED1b〜8b、LED1b〜8bを駆動するLEDドライバ12、CPU13、増幅回路(AMP)14、マルチプレクサ回路(MUX)15、バンドパスフィルタ(BPF)16、トランスインピーダンスアンプ(TIA)17、フォトダイオード21a〜24aを有する受光部20などを備える。なお、図3ではレンズ部21〜24は省略している。
LEDドライバ11は、CPU13の制御の下、所要のタイミングでLED1a〜8aを順次的に駆動して点灯する。また、LEDドライバ12は、CPU13の制御の下、所要のタイミングでLED1b〜8bを順次的に駆動して点灯する。
LED1a〜8aは、波長λ1が、例えば、1070nm(すなわち、ピーク波長が1070nm)の赤外光を発する砲弾型LEDである。また、LED1b〜8bは、波長λ2が、例えば、1550nm(すなわち、ピーク波長が1550nm)の赤外光を発する砲弾型LEDである。
なお、LEDの波長はこれらに限定されない。波長λ1及び波長λ2のうち、一方が人による反射率が高い波長(基準波長)となり、他方が人による反射率が低い波長(測定波長)となればよい。したがって、例えば、基準波長に、850±30nm、又は1070±30nm等を使用し、測定波長に、960±30nm、1550±30nm、1300±30nm、又は1650±30nm等を使用してもよい。ここでは説明のため、波長λ1を1070nm、波長λ2を1550nmとして記載する。反射率が異なる赤外光を用いることにより、LEDが発した複数の波長の赤外光が人で反射した場合に、反射光の量又は強度に大きな差が生じ、精度良く人を検出することが可能となる。
フォトダイオード21a〜24aは、受光した反射光を光電変換し、変換した電気信号をトランスインピーダンスアンプ17へ出力する。
トランスインピーダンスアンプ17は、CPU13の制御の下、フォトダイオード21a〜24aから出力された電気信号(電流信号)をインピーダンス変換し、増幅して電圧信号(電気信号)としてバンドパスフィルタ16へ出力する。なお、トランスインピーダンスアンプ17は、フォトダイオード21a〜24aと同数備えることができる。
バンドパスフィルタ16は、各フォトダイオード21a〜24aで受光した赤外光の波長が1070nm及び1550nmに対応する周波数帯域の電気信号を透過し、それ以外の周波数帯域の電気信号を遮断する。これにより、波長が1070nm及び1550nmに対応する電気信号だけを取り出すことができる。なお、バンドパスフィルタ16に、例えば、遮断周波数(カットオフ周波数)が1kHz程度のフィルタを加えることにより、ノイズ光を遮断することもできる。
マルチプレクサ回路15は、CPU13の制御の下、各フォトダイオード21a〜24aが出力した電気信号を時分割して増幅回路14へ出力する。
増幅回路14は、AD変換回路を備え、各フォトダイオード21a〜24aが出力した電気信号を増幅するとともに、電気信号をデジタル信号(デジタル値)に変換してCPU13へ出力する。
CPU13は、光源1〜8が赤外光を複数の異なる照射領域1S〜8Sへ順次的に照射すべく制御する光源部制御部としての機能を有する。また、CPU13は、光源1〜8それぞれが、複数の波長λ1、λ2の赤外光を所定の周期で順次的に照射すべく制御する。
また、CPU13は、フォトダイオード21a〜24aが変換した複数の波長(例えば、λ1、λ2)の反射光に対応する電気信号に基づいて人の存否に関する評価値を算出する評価値算出部としての機能を有する。
また、CPU13は、算出した評価値に基づいて人を検出する検出部としての機能を有する。
次に、本実施の形態の人検出装置100の動作について説明する。図4は複数の光源1〜8の赤外光の照射タイミングの一例を示すタイムチャートである。なお、図4において、LED1信号は、光源1であるLED1a、1bを駆動するタイミングを示す。同様に、LED2〜8信号は、それぞれ光源2〜8であるLED2a、2b〜8a、8bを駆動するタイミングを示す。
図4に示すように、CPU13は、周期Tで、光源1〜8が赤外光を複数の異なる照射領域1S〜8Sへ順次的に照射すべく制御する。すなわち、CPU13は、複数の異なる照射領域1S〜8Sのうち、まず、光源1が赤外光を照射領域1Sへ照射するように制御する(図4のLED1信号)。光源1が照射領域1Sを照射している場合、他の照射領域2S〜8Sに対しては、赤外光は照射されない。
次に、照射領域1Sへの赤外光の照射が終了すると、CPU13は、光源2が赤外光を照射領域2Sへ照射するように制御する(図4のLED2信号)。光源2が照射領域2Sを照射している場合、他の照射領域1S、3S〜8Sに対しては、赤外光は照射されない。
以下、同様にして、CPU13は、光源3〜8が、それぞれ赤外光を照射領域3S〜8Sへ照射するように制御する(図4のLED3〜LED8信号)。照射領域8Sへの赤外光の照射が終了すると、CPU13は、再び、光源1が赤外光を照射領域1Sへ照射するように制御し、以降同様の動作を繰り返す。なお、各光源1〜8において、LED1a、1b〜8a、8bの駆動タイミングについては後述する。
図5は各光源のLEDの駆動タイミング及びフォトダイオードが出力する電気信号の出力タイミングの一例を示すタイムチャートである。図5において、LEDna駆動パルスは(n=1〜8)、LED1a〜8aのいずれかのLEDを駆動するパルスであり、時間T1の間LEDが駆動されて点灯している状態を示す。また、LEDnb駆動パルスは、LED1b〜8bのいずれかのLEDを駆動するパルスであり、時間T1の間LEDが駆動されて点灯している状態を示す。以下では、n=1として、光源1のLED1a及びLED1bの駆動タイミングについて説明するが、他の光源2〜8についても同様である。
図5に示すように、CPU13は、光源1が複数の波長の赤外光を所定の周期で順次的に照射すべく制御する。すなわち、CPU13は、LED1aを駆動して波長λ1の赤外光を時間T1(例えば、1ms)だけ発光させた後、LED1bを駆動して波長λ2の赤外光を時間T1(例えば、1ms)だけ発光させる。なお、CPU13は、以下同様にして、図4で示す周期Tの間に、光源2〜8を順次的に駆動する。
光源1のLED1a、1bそれぞれから赤外光を照射領域1Sに対して照射した場合に、照射領域1S内に人などの反射物体が存在したときには、照射された赤外光が反射物体で反射され、反射光を受光したフォトダイオード21aは、それぞれの波長λ1、λ2に対応する電気信号(図5のPD1信号、PD2信号)をCPU13へ出力する。
CPU13は、フォトダイオード21aが出力した各波長λ1、λ2に対応する電気信号に基づいて人の存否に関する評価値としての正規化指標Eを算出する。また、CPU13は、算出した正規化指標Eに基づいて反射物体が人であるか否かを判定して人を検出する。
例えば、反射光に対応する電気信号の強度をPλ1、Pλ2とすると、正規化指標Eは、E=(Pλ1−Pλ2)/(Pλ1+Pλ2)という式で算出することができる。すなわち、人(例えば、人肌)に照射された複数の波長(例えば、λ1、λ2)の赤外光が反射した場合の正規化指標Eが所定の閾値より大きくなるように複数の波長を設定することにより、人の検出を行うことができる。
図6は物質毎の正規化指標の一例を示す説明図であり、図7は正規化指標の閾値の一例を示す説明図である。図6に示す正規化指標Eは、E=(Pλ1−Pλ2)/(Pλ1+Pλ2)という式で求めたものであり、波長λ1は1070nmであり、波長λ2は1550nmである。図6に示すように、赤外光が反射する反射物が人肌である場合、正規化指標Eは0.75〜0.95となる。また、赤外光が反射する反射物が綿である場合、正規化指標Eは0.18〜0.28となり、反射物がウールである場合、正規化指標Eは0.25〜0.35となる。一方、赤外光が反射する反射物が木材である場合、正規化指標Eは0.03〜0.08となり、反射物が石である場合、正規化指標Eは0となる。波長が1550nmの赤外光は水分吸収が大きく、当該波長の赤外光は人肌で吸収され反射光の光量が少なくなり、正規化指標Eを人肌以外の物質に比べて大きくすることができる。
従って、図7に示すように、正規化指標Eの閾値TH1を0.4に設定することにより、各フォトダイオード21a〜24aが出力した、各波長λ1、λ2の反射光に対応する電気信号に基づく正規化指標Eが閾値TH1(=0.4)より大きい場合には、反射物体が人であると判定することができる。
また、正規化指標Eの閾値TH2を0.1に設定することにより、各フォトダイオード21a〜24aが出力した、各波長λ1、λ2の反射光に対応する電気信号に基づく正規化指標Eが閾値TH2(=0.1)より大きい場合には、反射物体が人の衣服(綿、ウールなど)であると判定することができ、間接的に人の存在を判定することができる。
図8は本実施の形態の人検出装置100により人を検出した場合の一例を示すタイムチャートである。図8に示すように、CPU13は、光源1〜8を、LED1信号〜LED8信号により順次的に駆動して、異なる照射領域1S〜8Sを時分割して照射する。そして、図8に示すように、光源1、2、3を順次的に駆動したときに、照射領域1S〜3S毎に算出した正規化指標Eが閾値TH1より小さい場合には、照射領域1S〜3Sには人が存在しないことが分かる。
そして、次に、CPU13が光源4を駆動した場合に、照射領域4Sで算出した正規化指標Eが閾値TH1より大きいときは、照射領域4Sに人が存在することが分かる。
次に、CPU13が光源5〜8を順次的に駆動した場合に、照射領域5S〜8S毎に算出した正規化指標Eが閾値TH1より小さい場合には、照射領域5S〜8Sには人が存在しないことが分かる。従って、この場合には、人が照射領域4Sから監視エリアに侵入したことが分かる。
上述のとおり、光源1〜8は、異なる照射領域1S〜8Sに対して順次的に複数の波長の赤外光を照射する。任意の照射領域に反射物体が存在する場合、フォトダイオードは反射光を受光し、CPU13は、各波長の反射光に基づく電気信号に応じて正規化指標Eを算出するので、監視エリアのうちのどの照射領域に人が存在するかを検出することができる。また、赤外光の反射光を利用して正規化指標Eを算出して人を検出するので、テンプレートマッチングなどの画像処理を行う必要がなく、人の姿勢が変化しても精度良く人を検出することができる。
また、CPU13は、波長λ1の赤外光を時間T1(例えば、1ms)だけ発光させた後、波長λ2の赤外光を時間T1(例えば、1ms)だけ発光させるので、複数の波長の赤外光の反射光を時分割して取得することができるので、正規化指標Eを精度良く求めることができる。
また、CPU13は、照射領域毎に、各光源1〜8が所定の周期で赤外光を照射している間にフォトダイオードが変換した電気信号を取得する。より具体的には、CPU13は、照射領域毎に、光源が波長λ1の赤外光を時間T1の間照射しているときにフォトダイオードが変換した電気信号を取得する。また、CPU13は、当該照射領域において、光源が波長λ2の赤外光を時間T1の間照射しているときにフォトダイオードが変換した電気信号を取得する。そして、CPU13は、照射領域毎に、波長λ1の反射光に対応する電気信号の強度Pλ1と、波長λ2の反射光に対応する電気信号の強度Pλ2とに基づいて正規化指標Eを算出するので、照射領域毎に正規化指標Eを精度良く求めることができる。
また、本実施の形態の人検出装置100は、複数の異なる照射領域1S〜8Sそれぞれへ複数の波長の赤外光を照射する複数の光源1〜8を備える。これにより、人を検出するための監視エリアを広範囲に設けることができる。
また、受光部20は、一のフォトダイオードで少なくとも2つ以上の照射領域からの反射光を受光するようにしてある。これにより、監視エリアが広範囲になった場合でも、フォトダイオードの数を低減することができ、コストを低減することができる。
上述の実施の形態では、人検出装置100は、全方位360度を監視することができるように光源1〜8、受光部20を配置しているが、監視エリアは上述の例に限定されるものではなく、人検出装置100の設置場所などに応じて、例えば、平面を碁盤の目のように分割した領域それぞれが照射領域となるように光源及び受光部を配置することもできる。
また、上述の実施の形態では、複数の光源を備え、それぞれの光源が対応する異なる照射領域を照射するように構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、1つの光源を備えるとともに、当該光源の照射領域を可変できるように構成し、当該光源の照射方向を時分割で変更することにより、異なる照射領域へ赤外光を照射するようにしてもよい。
上述の実施の形態では、波長が1070nm及び1550nmの赤外光を用いる構成であったが、波長は2種類に限定されるものではなく、3種類以上(例えば、1070nm、1550nm及び1650nmなど)を用いることもできる。また、波長は一例であって、上述の実施の形態のものに限定されるものではない。検出する物質に応じて変更することができる。
上述の実施の形態では、フォトダイオードを4個備える構成であったが、フォトダイオードの数は上述の例に限定されるものではなく、照射領域に対応させて照射領域の数だけ備える構成でもよく、あるいは1個のフォトダイオードだけを備える構成でもよい。
また、本実施の形態では、CCDセンサを使用せず、赤外光の反射光の強度を用いて人の有無を検出するので、CCDセンサのように人の顔などを識別することができてしまうことにより、プライバシーの保護が図れないという事態を招くおそれもない。
開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 光源部
1a〜8a、1b〜8b LED
13 CPU
20 受光部
21a〜24a フォトダイオード
1a〜8a、1b〜8b LED
13 CPU
20 受光部
21a〜24a フォトダイオード
Claims (7)
- 光源部と、該光源部が照射した光による反射光を受光する受光部とを備え、該受光部で受光した反射光に基づいて人を検出する人検出装置において、
前記光源部は、
複数の異なる照射領域へ複数の波長の赤外光を照射するようにしてあり、
前記受光部は、
前記複数の波長の反射光それぞれを受光し、受光した反射光を電気信号に変換する1又は複数の受光素子を備え、
前記光源部が赤外光を前記複数の異なる照射領域へ順次的に照射すべく制御する光源部制御部と、
前記受光素子が変換した複数の波長の反射光に対応する電気信号に基づいて人を検出する検出部と
を備えることを特徴とする人検出装置。 - 前記光源部制御部は、
前記光源部が前記複数の波長の赤外光を所定の周期で順次的に照射すべく制御することを特徴とする請求項1に記載の人検出装置。 - 前記照射領域毎に、前記光源部が前記周期で赤外光を照射している間に前記受光素子が変換した電気信号を該受光素子から取得する取得部と、
人の存否に関する評価値を前記照射領域毎に算出する算出部と
を備え、
該算出部は、
前記取得部で取得した電気信号に基づいて評価値を算出することを特徴とする請求項2に記載の人検出装置。 - 前記光源部は、
前記複数の異なる照射領域それぞれへ前記複数の波長の赤外光を照射する複数の光源を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の人検出装置。 - 前記受光部は、
一の受光素子で少なくとも2つ以上の前記照射領域からの反射光を受光することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の人検出装置。 - 前記発光部は、
人と人以外とで反射率が異なる複数の波長の赤外光を発するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の人検出装置。 - 前記発光部は、
水分による吸収率が異なる複数の波長の赤外光を発するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の人検出装置。
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