JP2014154139A - ファイル転送システム、ファイル転送方法、サーバおよびその制御方法と制御プログラム、通信端末およびその制御方法と制御プログラム、および、アプリケーションプログラム - Google Patents

ファイル転送システム、ファイル転送方法、サーバおよびその制御方法と制御プログラム、通信端末およびその制御方法と制御プログラム、および、アプリケーションプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信端末が在圏範囲外であっても通信端末間でファイルが転送でき、かつ、現場でファイル転送の完了を待機することなく、通信端末間における大容量ファイルの転送を行なうこと。
【解決手段】近接通信が可能な近接位置において、近接通信を用いて、転送元通信端末と転送先通信端末との間で、転送元通信端末を識別する第1端末識別子と転送先通信端末を識別する第2端末識別子との少なくともいずれか一方、および、転送しようとするファイルのファイル識別子を共有させ、近接通信の終了後に、転送元通信端末と転送先通信端末とが分かれて移動した異なる場所において、第1端末識別子により識別される転送元通信端末から第2端末識別子により識別され記転送先通信端末に対して、ファイル識別子により識別されるファイルをサーバを介して転送する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信端末から通信端末へファイルを転送する技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、携帯端末が無線LAN、Bluetooth(登録商標)、非接触通信、赤外線通信などの複数の無線通信部を備え、データ種類やデータサイズに対応して無線通信部を選択して通信する技術が開示されている。
特開2011−071602号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術は、携帯端末間の実時間での無線データ転送を改善する技術であり、どの無線通信部を使用したとしてもユーザは現場で携帯端末間のデータ転送が完了するのを待つ必要がある。したがって、特に携帯端末間における大容量ファイルの転送を行なう場合、ファイル転送の完了を待機する無駄な時間が発生してしまうため、非効率であった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るファイル転送システムは、
ファイルを送信する転送元通信端末と前記ファイルを受信する転送先通信端末との近接通信が可能な近接位置において、前記近接通信を用いて、前記転送元通信端末と前記転送先通信端末との間で、前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子と前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子との少なくともいずれか一方、および、転送しようとするファイルのファイル識別子を共有させる識別子共有手段と、
前記近接通信の終了後に、前記転送元通信端末と前記転送先通信端末とが分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子により識別される前記転送元通信端末から前記第2端末識別子により識別される前記転送先通信端末に対して、前記ファイル識別子と、前記共有した前記第1端末識別子および前記第2端末識別子の少なくともいずれか一方とにより識別されるファイルを、サーバを介して転送するファイル転送手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係るファイル転送方法は、
ファイルを送信する転送元通信端末と前記ファイルを受信する転送先通信端末との近接通信が可能な近接位置において、前記近接通信を用いて、転送元通信端末と転送先通信端末との間で、前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子と前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子との少なくともいずれか一方、および、転送しようとするファイルのファイル識別子を共有させる識別子共有ステップと、
前記近接通信の終了後に、前記転送元通信端末と前記転送先通信端末とが分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子により識別される前記転送元通信端末から前記第2端末識別子により識別される前記転送先通信端末に対して、前記ファイル識別子により識別されるファイルをサーバを介して転送するファイル転送ステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信端末は、
他の通信端末との間で直接に近接通信を行なう近接通信手段と、
当該通信端末からファイルを転送先通信端末に転送する場合に、前記近接通信が可能な近接位置において、前記前記近接通信手段を用いて、転送する前記ファイルのファイル識別子と当該通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送先通信端末に送信して、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送先通信端末から受信する識別子交換手段と、
前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイルとを、ネットワークを介して前記転送先通信端末がアクセス可能なサーバに送信するファイル転送手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信端末の制御方法は、
通信端末からファイルを転送先通信端末に転送する場合に、近接通信が可能な近接位置において、他の通信端末との間で直接に前記近接通信を行なう近接通信手段を用いて、転送する前記ファイルのファイル識別子と当該通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送先通信端末に送信して、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送先通信端末から受信する識別子交換ステップと、
前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイルとを、ネットワークを介して前記転送先通信端末がアクセス可能なサーバに送信するファイル転送ステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信端末の制御プログラムは、
通信端末からファイルを転送先通信端末に転送する場合に、近接通信が可能な近接位置において、他の通信端末との間で直接に前記近接通信を行なう近接通信手段を用いて、転送する前記ファイルのファイル識別子と当該通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送先通信端末に送信して、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送先通信端末から受信する識別子交換ステップと、
前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイルとを、ネットワークを介して前記転送先通信端末がアクセス可能なサーバに送信するファイル転送ステップと、
をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信端末は、
他の通信端末との間で直接に近接通信を行なう近接通信手段と、
ファイルを転送元通信端末から当該通信端末に転送する場合に、前記近接通信が可能な近接位置において、前記近接通信手段を用いて、転送するファイルのファイル識別子と前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送元通信端末から受信して、当該通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送元通信端末に送信する識別子交換手段と、
前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを、サーバから受信するファイル転送手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信端末の制御方法は、
ファイルを転送元通信端末から当該通信端末に転送する場合に、近接通信が可能な近接位置において、他の通信端末との間で直接に前記近接通信を行なう近接通信手段を用いて、転送するファイルのファイル識別子と前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送元通信端末から受信して、当該通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送元通信端末に送信する識別子交換ステップと、
前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを、サーバから受信するファイル転送ステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信端末の制御プログラムは、
ファイルを転送元通信端末から当該通信端末に転送する場合に、近接通信が可能な近接位置において、他の通信端末との間で直接に前記近接通信を行なう近接通信手段を用いて、転送するファイルのファイル識別子と前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送元通信端末から受信して、当該通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送元通信端末に送信する識別子交換ステップと、
前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを、サーバから受信するファイル転送ステップと、
をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明に係るアプリケーションプログラムは、
近接通信が可能な近接位置において、通信端末からファイルを転送先通信端末に転送する場合に、他の通信端末との間で直接に近接通信を行なう近接通信手段を用いて、転送する前記ファイルのファイル識別子と当該通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送先通信端末に送信して、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送先通信端末から受信し、また、ファイルを転送元通信端末から当該通信端末に転送する場合に、前記近接通信手段を用いて、転送するファイルのファイル識別子と前記転送元通信端末を識別する第3端末識別子とを前記転送元通信端末から受信して、当該通信端末を識別する前記第1端末識別子を前記転送元通信端末に送信する識別子交換ステップと、
前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、当該通信端末からファイルを前記転送先通信端末に転送する場合に、前記第2端末識別子と前記ファイルとを、前記転送先通信端末がアクセス可能なサーバに送信し、また、ファイルを前記転送元通信端末から当該通信端末に転送する場合は、前記第3端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを、サーバから受信するファイル転送ステップと、
をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明に係るサーバは、
上記ファイル転送システムが有するサーバであって、
転送元通信端末から転送先通信端末へ転送しようとするファイルと、該ファイルを識別するファイル識別子と、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子とを、前記転送元通信端末から受信するファイル受信手段と、
前記ファイルと、前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子および前記ファイル識別子とを対応付けて保持するファイル保持手段と、
前記ファイル保持手段から前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを読み出して、前記転送先通信端末に送信するファイル送信手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係るサーバの制御方法は、
上記ファイル転送システムが有するサーバの制御方法であって、
転送元通信端末から転送先通信端末へ転送しようとするファイルと、該ファイルを識別するファイル識別子と、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子とを、前記転送元通信端末から受信するファイル受信ステップと、
前記ファイルと、前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子および前記ファイル識別子とを対応付けてファイル保持手段に保持するファイル保持ステップと、
前記ファイル保持手段から前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを読み出して、前記転送先通信端末に送信するファイル送信ステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係るサーバの制御プログラムは、
上記ファイル転送システムが有するサーバの制御プログラムであって、
転送元通信端末から転送先通信端末へ転送しようとするファイルと、該ファイルを識別するファイル識別子と、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子とを、前記転送元通信端末から受信するファイル受信ステップと、
前記転送したいファイルと、前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子と前記ファイル識別子とを対応付けてファイル保持手段に保持するファイル保持ステップと、
前記ファイル保持手段から前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを読み出して、前記転送先通信端末に送信するファイル送信ステップと、
をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、現場でファイル転送の完了を待機することもなく通信端末間におけるファイルの転送を効率的に行なうことができる。
本発明の第1実施形態に係るファイル転送システムの構成および動作概要を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るファイル転送システムにおける携帯端末の動作手順を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るファイル転送システムにおける携帯端末の動作手順を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るファイル転送システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係るファイル転送システムを動作させるソフトウェア構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るファイル転送サーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る携帯端末の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る携帯端末間の赤外線通信で交換されるトークンのフォーマットを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る携帯端末における転送用識別子保持部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るファイル転送システムにおいて転送されるメッセージのフォーマットを示す図である。 本発明の第1実施形態に係るファイル転送サーバにおけるファイルバッファの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るファイル転送サーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る携帯端末の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る携帯端末で実行されるファイル転送アプリケーションの手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るファイル転送サーバにおけるファイルバッファの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るファイル転送システムの構成および動作概要を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る携帯端末で実行されるファイル転送アプリケーションの手順を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る携帯端末で実行されるファイル転送アプリケーションの手順を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態に係るファイル転送システムの動作手順を示すシーケンス図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。以下の実施形態においては、通信端末として携帯端末のスマートフォンを代表させて説明する。しかしながら、通信端末の携帯端末としてはタブレットや携帯電話であってもよく、また、通信端末としてはノート型PC(パーソナルコンピュータ:Personal compute)やデスクトップ型PCであってもよく、本発明が適用されて、同様の効果を奏する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としてのファイル転送システムについて説明する。本実施形態のファイル転送システムにおいては、携帯端末間での大容量ファイルの転送を望む場合に、携帯端末が在圏内に有るか否かに関係なく、携帯端末間の近接通信である赤外線通信により転送するファイル情報や転送元および転送先の情報を交換する。その後、各携帯端末が在圏内に入った場合に携帯端末のファイル転送用のアプリケーションが自動動作して、ネットワークに接続するファイル転送サーバを中継して、大容量ファイルの転送を実現する。
本実施形態によれば、赤外線通信によるファイル情報や転送元、転送先の情報の交換は一瞬であり、その後のファイル転送は携帯端末が自動処理する。したがって、携帯端末が在圏範囲外であっても携帯端末間でファイルが転送でき、かつ、現場でファイル転送の完了を待機することなく、携帯端末間における大容量ファイルの転送をユーザ操作なしに行なうことができる。
本実施形態においては、近接通信によりファイル情報や転送元、転送先の情報を交換する時に、ファイル転送する互いのユーザが本ファイル転送システム特有の転送元識別子(以下、転送元ID)および転送先識別子(以下、転送先ID)を設定する。そして、転送するファイルにはファイル識別子(以下、ファイルID)、転送先IDおよび転送元IDが添付されることになる。したがって、本実施形態で説明するように、ファイル転送サーバにユーザがメンバーとして登録することは必須ではない。
なお、ファイル転送サーバにユーザがメンバーとして登録する場合に、ファイル転送サーバから各携帯端末に端末識別子である端末IDを割り当ててもよい。また、帯端末の端末IDの割り当てがユーザの申請により行なわれてもよい。この場合には、ファイル転送サーバが、転送先IDおよび転送元IDをIPアドレスから知ることができるので、転送するファイルには必要最小限のID情報を添付すればよい。例えば、転送元からのファイルのアップロードにはファイルIDと転送先IDを添付し、転送先へのファイルのダウンロードには、プッシュ方式の場合はファイルIDと転送先IDを添付し、ポーリング方式の場合はファイルIDを添付する。
《ファイル転送システムの動作概要》
図1は、本実施形態に係るファイル転送システム100の構成および動作概要を示す図である。なお、図1には、本実施形態の概念を示す構成を簡略化して示している。
携帯端末110を持った男性101と、携帯端末120を持った女性102とが出会って、携帯端末110から携帯端末120へのファイル転送を望んだとする。なお、図1では、男性101も女性102も犬を連れており、散歩途中で出会ったと想定しているが、男性101と女性102とは知り合いであっても知り合いでなくてもよい。また、出会いの場所は、散歩途中の町中に限定されない。とにかく、2人の人間が携帯端末から携帯端末にファイルを転送したい状況であればよい。特に、携帯端末110と120との少なくとも一方が在圏範囲外にあって、ネットワーク通信ができない場合には、本実施形態が効果的である。
ここで、本実施形態に係るデータ転送用のアプリケーション(以下、アプリとも略す)
を搭載している場合には、男性101と女性102とは、赤外線通信などの近接通信により、転送したいファイルを識別するファイルIDと端末IDとを共有するため、例えば互いの端末IDを交換することで、ファイル転送が実現できる。図1の例では、携帯端末110から携帯端末120に、少なくともファイルIDと携帯端末110に設定された転送元IDである端末IDとが渡され、携帯端末120から携帯端末110に、少なくとも携帯端末120に設定された転送先IDである端末IDが渡される。
このため、男性101と女性102とが出会った現場でのファイル転送のための処理は、上記識別子(ID)の交換で終わり、現場でファイル転送の完了を待つ必要はない。特に、転送したいファイルが画像や動画などの大容量である場合であっても、一瞬で処理は終了する。また、携帯端末が在圏範囲外であるか否かも考慮する必要はない。
それぞれ、転送するファイルのファイルIDと、転送元IDおよび転送先IDを共有した携帯端末110と120は、男性101と女性102とが分かれることによって、全く異なる場所に移動する。
男性101が持つ携帯端末110については、いずれかの在圏内、図1では在圏Aに入ると、上述のデータ転送用のアプリケーションが、ファイルIDと転送先IDと転送元IDを添付して、転送するファイルを携帯端末110から、サーバ部131とファイルバッファ132とを有するファイル転送サーバ130にアップロードする。アップロードされたファイルは、ファイルID、転送先IDおよび転送元IDに対応付けてファイルバッファ132に格納される。一方、女性102が持つ携帯端末120については、いずれかの在圏内、図1では在圏Bに入ると、上述のデータ転送用のアプリケーションが、ファイルIDに基づきファイルを要求して、転送するファイルをファイル転送サーバ130から携帯端末120にダウンロードする。
なお、ファイル転送サーバ130から携帯端末120へのダウンロードには、携帯端末120からファイル転送サーバ130にファイルIDと転送元IDが一致するファイルを要求するポーリング方式がある。また、ファイル転送サーバ130がファイルバッファ132にファイルが保持されると、転送先IDを有する携帯端末120にダウンロードするプッシュ方式がある。ポーリング方式の場合、要求したファイルがまだ携帯端末110からアップロードされてない時には、その旨を報告する。そして、以後はプッシュ方式に変更してもよい。
このようにして、赤外線通信などの近接通信により交換されたファイルIDを有するファイルが、転送元IDを有する携帯端末110から転送先IDを有する携帯端末120にファイル転送サーバ130を経由して転送された。このように、ファイル転送を望む現場での様々な不利な条件、例えば在圏の問題や転送するファイルの容量の問題などに関係なく、確実にファイルの転送を実現する。
《携帯端末の動作手順》
図2Aおよび図2Bは、本実施形態に係るファイル転送システム100における携帯端末110、120の動作手順を示す図である。
図2Aの携帯端末110および120の左図と中図とは、携帯端末のファイル転送サーバ130への登録の動作手順を示す図である。図2Aの左図において、携帯端末110の表示画面211および携帯端末120の表示画面221は共通であり、ファイル転送サーバ130からのファイル転送サービスへの勧誘画面である。ユーザが、ユーザIDおよびパスワードと、ユーザが使用する転送用端末IDを入力して、入会ボタンを選択すると、ファイル転送サーバ130への登録が行なわれる。
ファイル転送サーバ130への登録がされると、ファイル転送サーバ130はファイル転送サービスを実現するためのファイル転送アプリケーション(以下、ファイル転送アプリと称す)を登録した各携帯端末にダウンロードする。そして、携帯端末110の表示画面212および携帯端末120の表示画面222に示すように、ダウンロード後には、ユーザ選択用にファイル転送ボタンを表示する。
携帯端末110から携帯端末120へのファイル転送をしようとする場合、まず、図2Aの右図のように、ファイル転送ボタンを選択してファイル転送アプリを開始する。そして、携帯端末110の表示画面213からは転送したいファイルのファイルIDと転送元ID(携帯端末110の端末ID)とを入力する。なお、転送元IDの入力は、新たに設定する構成の場合には必要であるが、あらかじめ携帯端末110に割り当てられている場合には必要ない。一方、携帯端末120の表示画面223からは転送先ID(携帯端末120の端末ID)を入力する。なお、転送先IDの入力は、新たに設定する構成の場合には必要であるが、あらかじめ携帯端末120に割り当てられている場合には必要ない。
図2Bは、左半分が近接通信としての赤外線通信による、ファイルID、転送元ID、転送先IDの携帯端末110および120間の交換を示し、右半分がネットワーク通信によるファイル転送サーバ130を経由したファイル転送を示す。
図2Bの左端図においては、携帯端末110の表示画面214および携帯端末120の表示画面224には、それぞれファイル転送相手の携帯端末と近接して、赤外線通信を実行することを誘導するメッセージが表示されている。
携帯端末110と携帯端末120とを赤外線通信が可能な近接位置に近付けると、赤外線通信により、携帯端末110から携帯端末120へファイルIDと送信元IDとが渡され、携帯端末120から携帯端末110へ送信先IDとが渡される。赤外線通信による送受信が完了すると、携帯端末110の表示画面215と携帯端末120の表示画面225は、送受信の完了を通知する。携帯端末110と120とは、ファイル転送に係る共通のファイルID、送信元ID、送信先IDを有したこととなる。
携帯端末110は、適切な時間、例えば在圏範囲内へ入った時や通信料金の安い深夜などに、ファイル転送アプリがユーザによる感知なしに、転送するファイルをファイルIDと転送先IDと共にファイル転送サーバ130にアップロードする。携帯端末110の表示画面216は、ファイルのアップロード中を示している。なお、アップロード中の表示なしであっても構わない。ファイル転送サーバ130は、アップロードされたファイルをファイルIDや送信元IDに対応つけて保持する。携帯端末120には、適切な時間、例えば在圏範囲内へ入った時や通信料金の安い深夜などに、ファイル転送アプリがユーザによる感知なしに、転送するファイルがファイルIDと転送元IDと共にダウンロードされる。
携帯端末120の表示画面226は、ファイルのダウンロードが完了した時に表示される。そして、携帯端末120は、ファイル転送サーバ130にファイル転送完了を通知する。ファイル転送サーバ130は、携帯端末120からのファイル転送完了通知を受けて、携帯端末110のファイル転送が完了したことを通知する。携帯端末110の表示画面217は、ファイル転送サーバ130からファイル転送完了通知を受けて、ファイル転送が完了したことを表示している。
《ファイル転送システムの動作手順》
図3は、本実施形態に係るファイル転送システム100の動作手順を示すシーケンス図である。なお、図3において在圏基地局311〜313、321、322は同じ基地局であっても、異なる基地局であってもよい。
(準備処理)
ステップS301において、携帯端末110は在圏基地局311を介してファイル転送サーバ130に対してファイル転送サービスを受けるための手続をする。ステップS303において、ファイル転送サーバ130は、在圏基地局311を介して携帯端末110にファイル転送用のアプリケーションプログラムをダウンロードする。ステップS305において、携帯端末110はアプリケーションの開始ボタンを表示する。また、ステップS307において、携帯端末120は在圏基地局321を介してファイル転送サーバ130に対してファイル転送サービスを受けるための手続をする。ステップS309において、ファイル転送サーバ130は、在圏基地局321を介して携帯端末120にファイル転送用のアプリケーションプログラムをダウンロードする。ステップS311において、携帯端末110はアプリケーションの開始ボタンを表示する。
(近接通信による識別子交換)
携帯端末110から携帯端末120へのファイル転送をしようとする場合、ステップS321で、アプリケーションを開始すると、ステップS323において、携帯端末110はファイルIDと転送元IDとを設定して、携帯端末120への送信メッセージを生成する。一方、ステップS325で、アプリケーションを開始すると、ステップS327において、携帯端末120は転送先IDを設定して、携帯端末110への送信メッセージを生成する。そして、ステップS329において、携帯端末110と携帯端末120との間で、赤外線通信によりファイル転送のための識別子(ファイルID、転送元ID、転送先ID)を交換する。この識別子交換により、携帯端末110と携帯端末120との間で、ファイルID、転送元ID、転送先IDの識別子共有が実現される。なお、図3においては、携帯端末110も携帯端末120も、在圏基地局311あるいは在圏基地局321の在圏範囲外にあって、ネットワーク通信が不能な状態である。
(ネットワーク通信によるファイル転送)
携帯端末110は、在圏基地局312の在圏範囲内に入ると、ステップS331において、転送すべきファイルを、ファイルIDと転送先ID(携帯端末120の端末ID)と転送元ID(携帯端末110の端末ID)と共に、携帯端末120からアクセス可能なファイル転送サーバ130にアプロードする。なお、あらかじめ携帯端末110の端末IDがファイル転送サーバ130に登録されている場合は、転送元IDは必要としない。ファイル転送サーバ130は、ステップS333において、携帯端末110からアップロードされたファイルを受理する。次に、ファイル転送サーバ130は、ステップS335において、ファイルをファイルバッファ132に保持する。この時に、ファイルはファイルID、転送先および転送元IDに対応付けて保持される。そして、ファイル転送サーバ130は、ステップS337において、在圏基地局322を介して保持したファイルを携帯端末120にダウンロードする。この時、ファイル転送サーバ130から携帯端末120へのダウンロードは、携帯端末120からの要求により行なわれるポーリング方式(プル方式)であっても、ファイル転送サーバ130から送りつけるプッシュ方式であってもよい。この時、ダウンロードするファイルは、少なくともファイルIDと転送元IDとにより確認される。なお、さらに、転送先IDにより確認してもよい。携帯端末120は、ステップS339において、ダウンロードされたファイルを受信してファイルDBに格納する。
(ファイル転送完了の確認)
携帯端末120は、ステップS341において、ファイル転送完了をユーザに報知して、ステップS343においてファイル転送用のアプリケーションを終了する。なお、ステップS341のファイル転送完了の報知はなくてもよい。一方、ファイルのダウンロードが完了したことを確認して、ファイル転送サーバ130は、ステップS345において、ファイル転送完了通知を、在圏基地局313を介して携帯端末110に送信する。携帯端末110は、ステップS347において、ファイル転送完了通知をユーザに報知して、ステップS349において、ファイル転送用のアプリケーションを終了する。なお、ステップS347のファイル転送完了の報知はなくてもよい。
《ファイル転送システムのソフトウェア構成》
図4は、本実施形態に係るファイル転送システム100を動作させるソフトウェア構成を示す図である。なお、図4において、太線枠がファイル転送アプリを示す。
ファイル転送サーバ130においては、OS(Operation System)431の上でサーバ用プログラム432が動作する。サーバ用プログラム432は、ファイル管理モジュール433を介してファイルバッファ132に保持されたファイルを管理する。本実施形態のファイル転送アプリ434は、転送元制御モジュール435と転送先制御モジュール436とを有する。転送元制御モジュール435は、通信制御モジュール437を制御し、転送元携帯端末110のファイル転送アプリ415からアップロードされたファイルを、通信制御モジュール416を介して受信する。そして、転送元制御モジュール435は、受信したファイルを、サーバ用プログラム432を介してファイル管理モジュール433に渡して、ファイルバッファ132に保持する。転送元制御モジュール435は、サーバ用プログラム432を介してファイル管理モジュール433により、ファイルバッファ132から所望のファイルを読み出す。そして、転送元制御モジュール435は、通信制御モジュール437を制御し、通信制御モジュール426を介して転送先携帯端末120のファイル転送アプリ425に対してファイルをダウンロードする。
転送元携帯端末110においては、OS411の上で携帯端末用プログラム412が動作する。携帯端末用プログラム412は、ファイル管理モジュール413によりファイルを管理する。また、携帯端末用プログラム412は、赤外線通信モジュール414により赤外線による近接通信を制御する。本実施形態のファイル転送アプリ415は、赤外線通信モジュール414により転送先携帯端末120と識別子交換を行ない、ファイル管理モジュール413により転送すべきファイルを取得して、通信制御モジュール416を介してファイル転送サーバ130にアップロードする。
転送先携帯端末120においては、OS421の上で携帯端末用プログラム422が動作する。携帯端末用プログラム422は、ファイル管理モジュール423によりファイルを管理する。また、携帯端末用プログラム422は、赤外線通信モジュール424により赤外線による近接通信を制御する。本実施形態のファイル転送アプリ425は、赤外線通信モジュール424により転送元携帯端末110と識別子交換を行ない、通信制御モジュール426を介してファイル転送サーバ130からファイルをダウンロードして、ファイル管理モジュール423により転送されたファイルを格納する。
《ファイル転送サーバの機能構成》
図5は、本実施形態に係るファイル転送サーバ130の機能構成を示すブロック図である。なお、図5の各機能構成部は独立したハードウェアで構成されてもよいし、メモリやストレージに記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することにより、各機能構成部を実現してもよい。その場合、例えば、データベース(以下、DB)やファイルバッファはストレージに格納され、各処理に必要なデータはメモリに一時記憶される。
ファイル転送サーバ130は、ネットワークを介した通信の制御をする通信制御部501を有する。ユーザ登録情報受信部502は、携帯端末からのユーザ登録情報を、通信制御部501を介して受信する。例えば、ユーザ登録情報には、ユーザIDやパスワードなどの情報を含む。ユーザ登録時に端末IDを割り当てる場合は、登録情報に端末IDを含んでもよい。ユーザ登録部503は、ユーザ登録情報受信部502が受信したユーザ登録情報をユーザDB504に登録する。アプリDB505は、本実施形態のファイル転送を実現するため携帯端末にダウンロードして実行させるファイル転送用のアプリケーションが格納される。アプリ取得部506は、ユーザ登録時に、対応する携帯端末にダウンロードするアプリケーションをアプリDB505から取得する。アプリ送信部507は、アプリ取得部506が取得したアプリケーションを、通信制御部501を介して対応する携帯端末に送信する。
転送ファイル受信部508は、転送元の携帯端末からアプロードされたファイルを、通信制御部501を介して受信する。転送ファイル記憶部509は、転送ファイル受信部508が受信した転送ファイルをファイルバッファ132に記憶する。ファイルバッファ132は、ファイルID、転送先ID、転送元IDに対応してファイルを保持する。転送ファイル取得部511は、少なくともファイルIDと転送元IDとに対応してファイルバッファ132から転送すべきファイルを取得する。転送ファイル送信部512は、転送ファイル取得部511が取得したファイルを転送先の携帯端末に通信制御部501を介してダウンロードする。また、転送ファイル要求受信部513は、ポーリング方式の場合に、転送元の携帯端末からのファイル要求を、通信制御部501を介して受信する。ファイル要求には、少なくともファイルIDと転送元IDとが含まれる。そして、転送ファイル要求受信部513は、ファイル要求の受信を転送ファイル取得部511に渡す。なお、転送ファイル受信部508と、転送ファイル記憶部509と、転送ファイル取得部511と、転送ファイル送信部512と、転送ファイル要求受信部513とは、本実施形態のファイル転送アプリ434を構成する。しかし、ファイル転送アプリ434の機能は、これらに限定されるものではない。
《携帯端末の機能構成》
図6は、本実施形態に係る携帯端末110、120の機能構成を示すブロック図である。なお、携帯端末がノード型PCであってもスマートフォンであっても、本実施形態における機能構成に差異はない。携帯端末110、120は、ファイルの転送元になるか転送先になるかにより動作は異なるが構成は同様であるので、以下、携帯端末110で代表させる。なお、図6の各機能構成部は独立したハードウェアで構成されてもよいし、メモリやストレージに記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することにより、各機能構成部を実現してもよい。その場合、例えば、データベースはストレージに格納され、各処理に必要なデータはメモリに一時記憶される。
本実施形態の携帯端末110は、ファイル転送サーバ130とのネットワークを介した通信を制御するネットワーク通信制御部としての通信制御部601を有する。また、携帯端末110は、タッチパネルやキーボードなどからなる操作部602と、操作部602からファイル転送サーバ130にユーザ登録を要求するファイル転送サービス・ユーザ登録部603とを有する。操作部602からのファイル転送処理に関連する操作は、ファイル転送アプリ415(携帯端末120の場合は、425)に伝えられる。ファイル転送アプリ受信部604は、ファイル転送サーバ130からダウンロードされるファイル転送アプリ415を受信する。表示部605は、操作画面や携帯端末の状況、あるいは受信画面を表示する。表示部605に表示される画面には、ファイル転送アプリ415に関連する画面と、携帯端末の汎用の画面とが含まれ、それぞれ切り替えてあるいは複数のエリアとして合成されて表示されてよい。
赤外線通信部606は、近接通信制御部として赤外線による他の携帯端末との近接通信を制御する。なお、本実施形態では、赤外線通信を近接通信の代表として説明するが、電磁気による非接触通信やBluetooth(登録商標)など、対面したユーザによる携帯端末間の通信であればよい。ファイルDB607は、本携帯端末110が有するファイルを保存する。ファイルDB607には、ダウンロードしたファイル、あるいは近接通信で取得したファイル、図示しないカメラから取得した映像ファイル、記憶媒体を経由して取得したファイルなどが格納される。
ダウンロードされた本実施形態のファイル転送アプリ415は、転送用識別子交換部611と、転送用識別子保持部612と、ファイル取得部613と、ファイル送信部614と、ファイル受信部615と、ファイル記憶部616とを含む。また、ポーリング方式の場合は、転送ファイル要求送信部617を含む。なお、ファイル転送アプリ415の機能は、これらに限定されるものではない。
転送用識別子交換部611は、識別子交換制御部として、赤外線通信部606を介して、他の携帯端末とファイル転送に用いられる各識別子を交換する。交換する識別子には、ファイルID、転送元ID、転送先IDが含まれる。転送用識別子保持部612は、後のネットワークおよびファイル転送サーバ130を経由するファイル転送時に用いるため、赤外線通信部606を介して他の携帯端末と交換された識別子を保持する。転送用識別子保持部612が保持する識別子は、ファイルID、転送元ID、転送先IDを含む。さらに、転送用識別子保持部612は、識別子交換日時やファイル転送済/未転送フラグなども記憶する。
ファイル転送アプリ415は、ファイル転送制御部として、ファイル取得部613、ファイル送信部614、ファイル受信部615、ファイル記憶部616、を有する。さらに、ファイル転送アプリ415は、ファイル転送制御部として、転送ファイル要求送信部617を有してもよい。ファイル取得部613は、転送用識別子保持部612に保持されたファイルIDに対応するファイルをファイルDB607から取得する。ファイル送信部614は、ファイル取得部613が取得したファイルをファイルIDと転送先IDと転送元IDと共にファイル転送サーバ130にアップロードする。ファイル受信部615は、ファイル転送サーバ130からダウンロードする転送されたファイルを受信する。ファイル記憶部616は、ファイル受信部615が受信したファイルをファイルIDに対応してファイルDB607に格納する。なお、ファイル転送の履歴を残すならば、転送元IDと転送元のIPアドレスなどをファイルIDに対応して格納してもよい。また、転送ファイル要求送信部617は、ポーリング方式の場合に、ファイル転送サーバ130にファイル要求を受信する。ファイル要求には、少なくともファイルIDと転送元IDとが含まれる。そして、転送ファイル要求送信部617は、ファイル要求をファイル受信部615に渡す。
(赤外線通信で交換されるトークン)
図7は、本実施形態に係る携帯端末間の赤外線通信で交換されるトークンのフォーマットを示す図である。なお、図7は、概念的なフォーマットであり、詳細なフォーマットは赤外線通信や非接触通信などの近接通信のプロトコルの標準化仕様を参照されたい。
転送元携帯端末110から転送先携帯端末120に渡されるトークンメッセージ710は、転送元コマンド711と、ファイルID712と、転送元ID713と、誤り訂正符号714とを含む。転送元コマンド711は、このトークンメッセージ710が転送元からであることを示す。ファイルID712は、転送するファイルを識別する。転送元ID713は、ファイルの転送元である携帯端末110を識別するユーザ設定の識別子である。誤り訂正符号714は、トークンメッセージ710の誤り訂正をする、例えばCRCなどの誤り訂正符号であり、限定はない。
転送先携帯端末120から転送元携帯端末110に渡されるトークンメッセージ720は、転送先コマンド721と、転送先ID722と、誤り訂正符号723とを含む。転送先コマンド721は、このトークンメッセージ720が転送先からであることを示す。転送先ID722は、ファイルの転送先である携帯端末120を識別するユーザ設定の識別子である。誤り訂正符号723は、トークンメッセージ720の誤り訂正をする、例えばCRCなどの誤り訂正符号であり、限定はない。
(転送用識別子保持部)
図8は、本実施形態に係る携帯端末110、120における転送用識別子保持部612の構成を示すブロック図である。
図8の転送用識別子保持部612は、本携帯端末に設定された端末IDなどを保持する端末識別子保持部810と、転送するファイルの情報を保持する転送ファイル情報保持部820と、転送ファイル情報保持部820の転送ステータスコード825に保持されたファイルのステータスを示す転送ステータステーブル830とを保持する。
端末識別子保持部810は、本携帯端末が有する固有識別子811と、IPアドレス812と、IP電話番号813と、本実施形態のファイル転送で用いるファイル転送用端末ID815と、を対応付けて記憶する。なお、端末識別子は上記例に限定されない。本実施形態において、IPアドレス812とファイル転送用端末ID815とは必須である。
転送ファイル情報保持部820は、本携帯端末がファイルの転送元か転送先かの情報821と、転送するファイルのファイルID822と、転送相手823と、近接通信で識別子を交換したトークン交換日時824と、現在の転送ステータスコード825とを記憶する。本携帯端末が転送元である場合は、転送先からトークンにより受信した転送先IDが転送相手823に追加される。一方、本携帯端末が転送先である場合は、転送元からトークンにより受信したファイルID822と、転送元IDが転送相手823に追加される。
転送ステータステーブル830は、端末識別子保持部810の転送ステータスコード825の内容を示すテーブルである。転送ステータステーブル830は、本携帯端末が送信元である場合の送信ステータスと、本携帯端末が転送先である受信ステータスとに分ける情報831のそれぞれに対応つけて、ステータスを記憶する。送信の場合には、転送ステータス種別832として、未送信、サーバ送信済、ファイル転送済、エラーなどに分類される。それぞれの転送ステータス種別832に対応する転送ステータスコード833が割り当てられている。受信の場合には、転送ステータス種別832として、未受信、サーバのファイル待、ファイル転送済、エラーなどに分類される。それぞれの転送ステータス種別832に対応する転送ステータスコード833が割り当てられている。転送ステータスコード833は、転送元での送信の場合に“0x”、転送先での受信の場合に“1x”が割り当てられている。なお、転送ステータス種別832は、図8の例に限定されない。
なお、端末識別子保持部810と、端末識別子保持部810と、転送ステータステーブル830とは、転送用識別子保持部612に一緒の保持されている必要はなく、それぞれ必要な機能構成部に分散されてもよい。
(メッセージのフォーマット)
図9は、本実施形態に係るファイル転送システム100において転送されるメッセージのフォーマットを示す図である。なお、図9は、概念的なフォーマットであり、詳細なフォーマットはネットワーク通信、特にIP通信のプロトコルの標準化仕様を参照されたい。
転送元携帯端末110からファイル転送サーバ130にアップロードされる送信メッセージ910は、IP通信用のヘッダ911と、本実施形態のファイル転送用のヘッダ912と、ファイル情報913と、誤り訂正符号914と、を含む。IP通信用のヘッダ911は、送信先としてファイル転送サーバ130のIPアドレスと、送信元として転送元である携帯端末110のIPアドレスとを含む。ファイル転送用のヘッダ912は、転送先IDとして携帯端末120の端末IDと、転送元IDとして携帯端末110の端末IDとを含む。ファイル情報913は、ファイルIDとファイルデータとを含む。誤り訂正符号914は、送信メッセージ910の誤り訂正をする、例えばCRCなどの誤り訂正符号であり、限定はない。なお、あらかじめ転送元携帯端末110の端末IDがファイル転送サーバ130に登録されている場合は、ファイル転送サーバ130で転送元IDは知り得るので、ファイル転送用のヘッダ912の転送元IDは必須ではない。
送信メッセージ910を受信したファイル転送サーバ130は、ファイルバッファ132に、ファイルに対応付けて、ファイルID、転送先ID、転送元ID、などを保持する。
ファイル転送サーバ130から転送先携帯端末120にダウンロードされる送信メッセージ920は、IP通信用のヘッダ921と、本実施形態のファイル転送用のヘッダ922と、ファイル情報923と、誤り訂正符号924と、を含む。IP通信用のヘッダ921は、送信先として転送先である携帯端末120のIPアドレスと、送信元としてファイル転送サーバ130のIPアドレスとを含む。ファイル転送用のヘッダ922は、転送先IDとして携帯端末120の端末IDと、転送元IDとして携帯端末110の端末IDとを含む。ファイル情報923は、ファイルIDとファイルとを含む。誤り訂正符号924は、送信メッセージ920の誤り訂正をする、例えばCRCなどの誤り訂正符号であり、限定はない。なお、破線で囲ったファイル転送用のヘッダ922は、転送先携帯端末120からのポーリング方式であれば、ファイル転送サーバ130内でファイル識別が行なわれているので、必須ではない。
(ファイルバッファ)
図10は、本実施形態に係るファイル転送サーバ130におけるファイルバッファ132の構成を示す図である。
ファイルバッファ132は、転送元携帯端末から転送先携帯端末に転送するファイルを一時保持するファイル保持部1010と、ファイル保持部1010の転送ステータスコード1014に保持されたファイルのステータスを示す転送ステータステーブル1020とを含む。
ファイル保持部1010は、ファイルID1011に対応付けて、ファイル転送元ID1012、ファイル転送先ID1013、現在のステータスを示す転送ステータスコード1014、ファイルコンテンツをポイントするファイルポインタ1015、を記憶する。
転送ステータステーブル1020は、ファイルバッファ132の転送ステータスコード1014の内容を示すテーブルである。転送ステータステーブル1020は、転送ステータス種別1021として、転送元からのファイル受信、転送先へのファイル転送待ち、ファイル転送済、エラーなどに分類される。それぞれの転送ステータス種別1021に対応する転送ステータスコード1022が割り当てられている。なお、転送ステータス種別1021は、図10の例に限定されない。
なお、ファイル保持部1010と転送ステータステーブル1020とは、ファイルバッファ132に一緒の保持されている必要はなく、それぞれ必要な機能構成部に分散されてもよい。
《ファイル転送サーバの処理手順》
図11は、本実施形態に係るファイル転送サーバ130の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、ファイル転送サーバ130のCPUでストレージやメモリを使用しながら実行されて、図5の機能構成部を実現する。なお、図11のフローチャートは、携帯端末からの登録申し込み受信や、ファイルのアップロード要求や、ファイルのダウンロード要求などのイベントの発生によりスタートする。
ファイル転送サーバ130は、ステップS1111において、携帯端末からのファイル転送サービスへの登録申し込みか否かを判定する。また、ファイル転送サーバ130は、ステップS1121において、転送元携帯端末からの転送するファイルのアップロード要求か否かを判定する。また、ファイル転送サーバ130は、ステップS1131において、転送先携帯端末からの転送するファイルのダウンロード要求か否かを判定する。
携帯端末からの登録申し込みであれば、ファイル転送サーバ130は、ステップS1113において、携帯端末からユーザが入力したユーザIDおよびパスワードを取得する。そして、ファイル転送サーバ130は、ステップS1115において、ユーザの登録を行なう。次に、ファイル転送サーバ130は、ステップS1117において、登録したユーザの携帯端末に対して、ファイル転送サービスのためのファイル転送アプリをダウンロードする。
転送元携帯端末からの転送するファイルのアップロード要求であれば、ファイル転送サーバ130は、ステップS1123において、転送するファイルを転送元通信端末からファイルID、転送先ID、転送元IDなどと共に受信する。次に、ファイル転送サーバ130は、ステップS1125において、受信した転送用のファイルを、ファイルID、転送先ID、転送元IDなどに対応付けてファイルバッファ132に保持する。
転送先携帯端末からの転送するファイルのダウンロード要求であれば、ファイル転送サーバ130は、ステップS1133において、転送するファイルをファイルバッファ132からファイルID、転送先ID、転送元IDなどを用いて検索する。次に、ファイル転送サーバ130は、ステップS1135において、検索された転送用のファイルを、ファイルID、転送先ID、転送元IDなどと共に、転送先の携帯端末に送信する。なお、図示しないが、転送するファイルがまだファイル転送サーバ130のファイルバッファ132に保持されていない場合は、転送先の携帯端末に転送元からの未送信を通知する。さらに、転送元に転送先からの要求があったことを通知してもよい。
《携帯端末の処理手順》
図12Aは、本実施形態に係る携帯端末110、120の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、携帯端末110、120のCPUでストレージやメモリを使用しながら実行されて、図6の機能構成部を実現する。なお、図12Aのフローチャートは、ファイル転送サーバ130への登録申し込みや、ファイル転送アプリの起動指示などのイベントの発生によりスタートする。
携帯端末は、ステップS1211において、ファイル転送サーバ130に対するファイル転送サービスへの登録申し込みか否かを判定する。また、携帯端末は、ステップS1221において、ファイル転送アプリの起動指示か否かを判定する。
ファイル転送サービスへの登録申し込みであれば、携帯端末は、ステップS1213において、ユーザが入力したユーザIDおよびパスワードをファイル転送サーバ130に送信する。そして、携帯端末は、ステップS1215において、ファイル転送サーバ130からダウンロードされるファイル転送サービスで用いるファイル転送アプリを受信する。携帯端末には、ファイル転送アプリを起動するボタンが表示されてもよい。
ファイル転送アプリの起動指示であれば、携帯端末は、ステップS1223において、ファイル転送アプリをスタートさせて、ファイル転送サービスを受ける。
《ファイル転送アプリケーション》
図12Bは、本実施形態に係る携帯端末110、120で実行されるファイル転送アプリケーションの手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図12AのステップS1223において、スタートされる。
携帯端末は、ステップS1251において、ファイル転送アプリの問い合わせから、ユーザがファイルの転送元と転送先とのいずれを選択したかを判定する。なお、転送元と転送先の選択はユーザによらず、ファイルIDを選択した携帯端末を転送元に自動選択してもよい。
転送元に選択された場合、携帯端末は、ステップS1253において、転送するファイルのファイルIDを取得する。次に、携帯端末は、ステップS1255において、転送元トークン(図7参照)を生成する。そして、転送先の携帯端末との赤外線通信が可能になると、携帯端末は、ステップS1257において、生成した転送元トークンを転送先の携帯端末に送信し、転送先トークンを転送先の携帯端末から受信して、トークン交換を実行する。一方、転送先に選択された場合、携帯端末は、ステップS1259において、転送先トークン(図7参照)を生成する。そして、転送元の携帯端末との赤外線通信が可能になると、携帯端末は、ステップS1261において、生成した転送先トークンを転送元の携帯端末に送信し、転送元トークンを転送元の携帯端末から受信して、トークン交換を実行する。
トークン交換が終了すると、携帯端末は、ステップS1263において、転送ファイル情報保持部820に、転送するファイルIDと、転送先IDと、転送元IDとを含む情報を追加する。なお、かかる情報には、トークン交換日時や転送ステータスコードの未送信/未受信が設定される(図8参照)。
携帯端末は、ステップS1271において、携帯端末からファイル転送サーバ130へのアップロード条件が満足されているか否か、ステップS1281において、携帯端末へのファイル転送サーバ130からのダウンロード条件が満足されているか否か、を判定する。アップロード条件としては、携帯端末が在圏範囲内にいること、携帯端末が他のファイル交換をしていないこと、ファイル転送アプリがあらかじめ設定した時間間隔を経たこと、あるいは、ユーザが設定した時間間隔を経たこと、などを含む。さらに、ネットワークの通信状況に基づいた時間帯などを考慮してもよい。ダウンロード条件としては、携帯端末が在圏範囲内にいること、携帯端末が他のファイル交換をしていないこと、ポーリンク方式の場合にファイル転送アプリがあらかじめ設定した時間間隔を経たこと、あるいは、ユーザが設定した時間間隔を経たこと、などを含む。さらに、ネットワークの通信状況に基づいた時間帯などを考慮してもよい。
なお、アップロード条件もダウンロード条件も満足していない場合は、携帯端末の処理はファイル転送アプリを離れて、携帯端末の他の処理を実行する。そして、例えば、タイムシェアリング処理に従って、他の処理からファイル転送アプリのステップS1271に戻ってくるようにするのが、ユーザ操作などの負担がなく望ましい。
アップロード条件が満足されると、携帯端末は、ステップS1273において、アップロード用の送信メッセージを生成する(図9参照)。そして、生成した送信メッセージにより転送ファイルをファイル転送サーバ130に送信する。ファイルの送信が完了すると、携帯端末は、ステップS1277において、転送ファイル情報保持部820の転送ステータスコードを送信済にセットする。次に、携帯端末は、ステップS1279において、ファイルの転送先への送信が完了した通知を待つ。通知がなければ、携帯端末の処理はファイル転送アプリを離れて、携帯端末の他の処理を実行する。そして、例えば、タイムシェアリング処理に従って、他の処理からファイル転送アプリのステップS1279に戻ってくるようにするのが、ユーザ操作などの負担がなく望ましい。なお、ステップS1279における、ファイルの転送先への送信完了通知を待つ処理をせずに、ステップS1287に進んでもよい。
ダウンロード条件が満足されると、携帯端末は、ステップS1283において、ファイル転送サーバ130とのネゴシエーションを行なう。上述の如く、かかるダウンロードは、転送先の携帯端末からファイル転送サーバ130にファイル送信を要求するポーリング方式や、ファイル転送サーバ130から転送先の携帯端末にファイル送信を送り付けるプッシュ方式などがあり、上記ネゴシエーションはそれらを含む。次に、携帯端末は、ステップS1285において、ファイル転送サーバ130から所望の転送ファイルを受信してファイルDB607に格納する。
ステップS1287においては、携帯端末はファイル転送の完了を確認して、転送ファイル情報保持部820の転送ステータスコードを転送済にセットする、あるいは履歴を保存しない場合は情報を削除する。
なお、図12Bにおいては、1つのファイル転送について説明したが、図8の転送ファイル情報保持部820に示したように、複数のファイル送受信を記憶して、順次にファイル送信またはファイル受信を実行してもよい。その場合には、ステップS1287の後に、転送ファイル情報保持部820に転送済でない転送ファイル情報が残っているかを判定して、ステップS1271に戻ることになる。また、全てのファイルの送受信が終了しても、ファイル転送アプリを終了させずに、バックグラウンドで走らせていてもよい。その場合は、ファイル転送アプリの開始指示の時に、ユーザにファイル転送後に終了させるかバックグラウンドで走らせるかを問い合わせればよい。
本実施形態において、ファイルの転送源は1つで、転送元と転送先の1対1のファイル転送とするのが望ましい。したがって、ファイル転送アプリにおいては、ファイルの転送源でない携帯端末が転送元となってのファイル転送や、転送元から複数の転送先への転送は不可とするよう処理する。
本実施形態によれば、赤外線通信によるファイル情報や転送元、転送先の情報の交換は一瞬であり、その後のファイル転送は携帯端末が自動処理する。したがって、現場でファイル転送の完了を待機することなく、携帯端末間における大容量ファイルの転送をユーザ操作なしに行なうことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るファイル転送システムについて説明する。本実施形態に係るファイル転送システムは、上記第1実施形態と比べると、同じ転送元が転送しようとするファイルと同じファイルをファイル転送サーバが保存している場合は、転送元からファイル転送サーバへのアップロードを省略する点で異なる。
本実施形態においては、ファイル転送サーバにおけるファイルバッファの構成を示す。その他の構成および動作は、第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、転送元からファイル転送サーバへの同じファイルのアップロードを省略することができ、送信元携帯端末の負荷が低減されると共に、通信のスループットを向上することができる。
(ファイルバッファ)
図13は、本実施形態に係るファイル転送サーバにおけるファイルバッファの構成を示す図である。なお、図13において、図10のファイル保持部1010と同様の項目には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
図13のファイル保持部1310は、ファイルID1011に対応してファイル保存期間1311を記憶する。そして、ファイルID1011に対応して複数のファイル転送先ID1312とそれぞれの転送ステータスコード1313とを有する。なお、転送ステータスコード1313は、図10の転送ステータステーブル1020に基づいてセットされる。
かかるファイル保持部1310の構成により、同じファイルIDで同じファイル転送元IDの携帯端末からアップロードしたファイルが、ファイル保存期間1311内であれば、異なるファイル転送先IDを有する複数の携帯端末にダウンロード可能となる。したがって、ファイル保存期間1311内に異なるファイル転送先IDを有する携帯端末へのファイル転送があれば、ファイル転送サーバは転送元からのファイルのアップロードを必要とせずに、ファイルを転送先にダウンロードできる。
本実施形態によれば、転送元からファイル転送サーバへの同じファイルのアップロードを省略することができ、送信元携帯端末の負荷が低減されると共に、通信のスループットを向上することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るファイル転送システムについて説明する。本実施形態に係るファイル転送システムは、上記第1実施形態と比べると、転送するファイルを転送元からファイル転送サーバにアップロードせずに、ファイル保存サーバやファイル配信サーバから取得する点で異なる。
本実施形態においては、ファイル転送システムの構成および動作概要を示す。その他の構成および動作は、第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。本実施形態におけるサーバ転送サーバは、転送元携帯端末から、転送先携帯端末の端末識別子と転送先携帯端末に渡したいファイルのファイル識別子とを受信する。サーバ転送サーバは、取得したファイル識別子に基づいて、ファイルを保存するファイル保存サーバやファイルを配信するファイル配信サーバから、渡したいファイルを取得する。そして、サーバ転送サーバは、転送元携帯端末からのファイルのアップロードなしに、取得したファイルを転送先通信端末に対してダウンロードする。
本実施形態によれば、転送元携帯端末から大容量ファイルを全てファイル転送サーバにアップロードする必要がないので、送信元携帯端末の負荷が低減されると共に、ネットワーク通信のスループットを向上することができる。
《ファイル転送システムの動作概要》
図14は、本実施形態に係るファイル転送システム1400の構成および動作概要を示す図である。図14において、図1と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
図14において、転送元の携帯端末110から転送先の携帯端末120への転送ファイルに関連する識別子交換は、図1と同様である。
図14においては、ネットワーク通信によるファイル転送サーバ1430を経由するファイル転送において、図1のように、ファイルが伝送元の携帯端末からアップロードされない。本実施形態においては、ファイルは、ファイルを配信するファイル配信サーバ1440や、あらかじめファイルが保存されたファイル保存サーバ1450から、ファイル転送サーバ1430にダウンロードされる。ファイル配信サーバ1440は、サーバ部1441と配信するファイルを格納するファイルDB1442とを有する。また、ファイル保存サーバ1450は、サーバ部1451と配信するファイルを格納するファイルDB1452とを有する。ファイル保存サーバ1450には、例えば、送信元の携帯端末110からあらかじめアップロードされた、写真や動画などが保存されている。
ファイル転送サーバ1430のサーバ部1431は、送信元の携帯端末110から、送信先の携帯端末120を持つ女性に見せた写真などのコンテンツファイルのファイルIDのみを受信する。そして、転送元から受信したファイルIDに基づいて、ファイル配信サーバ1440のファイルDB1442やファイル保存サーバ1450のファイルDB1452からファイルを検索して、ファイルバッファ132にダウンロードする。そして、ファイル転送サーバ1430から送信元の携帯端末120にファイルバッファ132にダウンロードしたファイルをさらにダウンロードする。
本実施形態によれば、転送元携帯端末から大容量ファイルを全てファイル転送サーバにアップロードする必要がないので、送信元携帯端末の負荷が低減されると共に、ネットワーク通信のスループットを向上することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係るファイル転送システムについて説明する。本実施形態に係るファイル転送システムは、上記第1実施形態と比べると、赤外線通信により転送するファイル情報や転送元、転送先の情報を交換しても、ファイル転送が行なわれなかった場合に、ファイル再転送を行なう点で異なる。
本実施形態においては、携帯端末で実行されるファイル転送アプリケーションの手順を示す。その他の構成および動作は、第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、転送したいファイルを転送先に確実に転送することができる。
《ファイル転送アプリケーション》
図15は、本実施形態に係る携帯端末110、120で実行されるファイル転送アプリケーションの手順を示すフローチャートである。なお、図15において、第1実施形態の図12Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。また、図15においては、図12Bと同じステップの一部は省略されている。
携帯端末は、ステップS1279において、転送すべきファイルが転送先の携帯端末に送信完了した通知が無い場合に、ステップS1551において、近接通信による識別子交換からの経過日時が閾値αを超えているかを判定する。超えていれば、ファイル転送が失敗したものと判定する。携帯端末は、ステップS1553において、転送ファイル情報保持部820の転送ステータスコード825を未送信にして、ステップS1273に戻って、再度ファイルのアップロードを行なうようにする。
経過日時が閾値αを超えているのは、例えば、送信元からのアップロードがされていない場合、アップロードしてから日時が経過してファイル転送サーバのファイルバッファから削除された場合、送信先がダウンロードしてない場合がある。しかし、いずれにしても、ファイル転送サーバのファイルバッファにファイルが無い状態であり、ファイルの再アップロードから再試行する。閾値αはその条件に合う日時が設定される。なお、ファイルの保存期間が長く、ファイル転送サーバのファイルバッファにファイルがまだある場合は、転送先にダウンロードを呼び掛けることになる。
本実施形態によれば、転送したいファイルを転送先に確実に転送することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係るファイル転送システムについて説明する。本実施形態に係るファイル転送システムは、上記第1実施形態と比べると、赤外線通信などの近接通信や非接触通信などでファイル転送が可能でない場合に、ファイル転送サーバを介してファイル転送を行なう点で異なる。
本実施形態においては、携帯端末で実行されるファイル転送アプリケーションの手順を示す。その他の構成および動作は、第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、赤外線通信などの近接通信で短期間に可能な容量のファ入り転送を、ファイル転送サーバを使ってネットワーク通信する無駄を無くすことにより、ネットワーク通信のスループットを向上することができる。
《ファイル転送アプリケーション》
図16は、本実施形態に係る携帯端末110、120で実行されるファイル転送アプリケーションの手順を示すフローチャートである。なお、図16において、第1実施形態の図12Bと同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。また、図16においては、図12Bと同じステップの一部は省略されている。
携帯端末は、赤外線通信による転送ファイルの識別子交換をした後、ステップS1651において、転送したいファイルを赤外線通信で転送するか否かを判定する。ファイルを赤外線通信で転送するか否かの条件としては、ファイルの容量と転送速度とから転送に要する時間長が考えられる。あるいは、転送に要する時間のみが条件でなく、ユーザが許容する時間長も考慮に入れられる。あるいは、少なくともいずれかの携帯端末が在圏範囲外にあって、少し時間がかかってもその場でファイルの転送が必要な場合もある。あるいは、ファイル形式が赤外線通信と合っていない場合も考えられる。なお、ファイルを赤外線通信で転送するか否かの条件は、これらに限定されない。
上記種々の条件の下で、赤外線通信によるファイル転送をしない場合は、携帯端末はステップS1263に進み、以降、本実施形態のネットワーク通信によるファイル転送サーバを経由したファイル転送を実行する。
一方、赤外線通信によるファイル転送をする場合は、携帯端末は、ステップS1653において、赤外線通信によるファイル転送処理を行なう。次に、携帯端末は、ステップS1655において、赤外線通信によるファイル転送処理が完了したか否かを判定する。赤外線通信によるファイル転送処理が完了すれば、携帯端末は、ステップS1657において、転送完了を表示してユーザに通知する。赤外線通信によるファイル転送処理が完了しなければ、携帯端末は、ステップS1659において、転送エラーを表示してユーザに報知し、ステップS1263に進んで、本実施形態のネットワーク通信によるファイル転送サーバを経由したファイル転送を実行する。
本実施形態によれば、赤外線通信などの近接通信で短期間に可能な容量のファ入り転送を、ファイル転送サーバを使ってネットワーク通信する無駄を無くすことにより、ネットワーク通信のスループットを向上することができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係るファイル転送システムについて説明する。本実施形態に係るファイル転送システムは、上記第1実施形態乃至第5実施形態と比べると、転送元携帯端末と転送先携帯端末が設定する端末識別子が異なると共に、転送元携帯端末と転送先携帯端末とが共有する端末識別子が少なくとも一方である点で異なる。本実施形態によれば、共有する識別子が少ないので、赤外線通信による通信量を削減することができる。
《ファイル転送システムの動作手順》
図17は、本実施形態に係るファイル転送システムの動作手順を示すシーケンス図である。なお、図17には、赤外線通信による識別子共有の動作手順のみが示されている、他のファイル転送システムの動作手順は図3と同様であるので、図示および説明を省略する。また、図17において、図3と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明を省略する。
図17の上部では、まず、ステップS1723において、転送元の携帯端末110がファイルID、転送先IDおよび転送元IDを設定する。そして、ステップS1729において、転送元の携帯端末110から送信先の携帯端末120へ、ファイルID、および、転送先IDと転送元IDとのいずれか一方が送られる。この情報により、送信先の携帯端末120は、転送されるファイルが自端末へのファイルであることを確認可能である。
図17の下部では、まず、ステップS1733において、転送元の携帯端末110がファイルIDのみを設定する。また、ステップS1737において、転送元の携帯端末120が転送元IDおよび転送先IDを設定する。そして、ステップS1739において、転送元の携帯端末110から送信先の携帯端末120へファイルIDが送られ、転送先の携帯端末120から送信元の携帯端末110へ転送先IDと転送元IDとのいずれか一方が送られる。この情報により、送信先の携帯端末120は、転送されるファイルが自端末へのファイルであることを確認可能である。
なお、図17に示した例は一例であり、転送元携帯端末と転送先携帯端末とが、ファイルID、および、転送先IDと転送元IDとのいずれか一方を共有しさえすれば、正確なファイル転送が可能である。また、本実施形態においては、転送元携帯端末と転送先携帯端末とが共有する端末識別子が少なくとも一方である例を示したが、転送先IDおよび転送元IDを共有することも可能であり、その場合は、第1実施形態と同様に、ファイルID、転送先IDおよび転送元IDを転送元携帯端末と転送先携帯端末とが共有するすることになる。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係るファイル転送システムについて説明する。本実施形態に係るファイル転送システムは、上記第1実施形態乃至第6実施形態と比べると、ファイル通信の管理を、本ファイル転送システムで通信端末に設定された端末識別子でなく、本ファイル転送システムでユーザに設定されたユーザ識別子を用いて行なう点で異なる。
本実施形態においては、通信端末が有するファイルで転送可能なファイルをユーザ識別子に基づいて選別する。また、ユーザがあらかじめファイル保存サーバに保存しているファイルの転送する場合や、ファイル配信サーバからダウンロードするファイルについては端末識別子を用いた処理と同様にファイル転送ができる。その他の構成および動作は、第1実施形態乃至第5実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、赤外線通信などの近接通信で短期間に可能な容量のファ入り転送を、ファイル転送サーバを使ってネットワーク通信する無駄を無くすことにより、ネットワーク通信のスループットを向上することができる。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、あるいはその制御プログラムを格納した媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。

Claims (15)

  1. ファイルを送信する転送元通信端末と前記ファイルを受信する転送先通信端末との近接通信が可能な近接位置において、前記近接通信を用いて、前記転送元通信端末と前記転送先通信端末との間で、前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子と前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子との少なくともいずれか一方、および、転送しようとするファイルのファイル識別子を共有させる識別子共有手段と、
    前記近接通信の終了後に、前記転送元通信端末と前記転送先通信端末とが分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子により識別される前記転送元通信端末から前記第2端末識別子により識別される前記転送先通信端末に対して、前記ファイル識別子と、前記共有した前記第1端末識別子および前記第2端末識別子の少なくともいずれか一方とにより識別されるファイルを、サーバを介して転送するファイル転送手段と、
    を備えるファイル転送システム。
  2. 前記識別子共有手段は、前記転送元通信端末から前記転送先通信端末へ、前記ファイル識別子と前記第1端末識別子とを渡して、前記転送先通信端末から前記転送元通信端末へ、前記第2端末識別子を渡し、
    前記ファイル転送手段は、
    前記転送元通信端末から前記サーバに対して、前記第2端末識別子と前記ファイルとをアップロードするアップロード手段と、
    前記サーバから前記転送先通信端末に対して、前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルをダウンロードするダウンロード手段と、
    を有する請求項1に記載のファイル転送システム。
  3. 前記サーバは、前記ファイルを保持するファイル保持手段を有し、
    前記ファイル転送手段は、前記ファイル保持手段に前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルが保存されている場合、前記アップロード手段によるファイルのアップロードなしに、前記ダウンロード手段により、前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを前記転送先通信端末に対してダウンロードする、請求項2に記載のファイル転送システム。
  4. 前記第1端末識別子および前記第2端末識別子は、当該ファイル転送システムに特有の端末識別子である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のファイル転送システム。
  5. ファイルを送信する転送元通信端末と前記ファイルを受信する転送先通信端末との近接通信が可能な近接位置において、前記近接通信を用いて、転送元通信端末と転送先通信端末との間で、前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子と前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子との少なくともいずれか一方、および、転送しようとするファイルのファイル識別子を共有させる識別子共有ステップと、
    前記近接通信の終了後に、前記転送元通信端末と前記転送先通信端末とが分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子により識別される前記転送元通信端末から前記第2端末識別子により識別される前記転送先通信端末に対して、前記ファイル識別子により識別されるファイルをサーバを介して転送するファイル転送ステップと、
    を含むファイル転送方法。
  6. 他の通信端末との間で直接に近接通信を行なう近接通信手段と、
    当該通信端末からファイルを転送先通信端末に転送する場合に、前記近接通信が可能な近接位置において、前記前記近接通信手段を用いて、転送する前記ファイルのファイル識別子と当該通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送先通信端末に送信して、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送先通信端末から受信する識別子交換手段と、
    前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイルとを、ネットワークを介して前記転送先通信端末がアクセス可能なサーバに送信するファイル転送手段と、
    を備える通信端末。
  7. 通信端末からファイルを転送先通信端末に転送する場合に、近接通信が可能な近接位置において、他の通信端末との間で直接に前記近接通信を行なう近接通信手段を用いて、転送する前記ファイルのファイル識別子と当該通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送先通信端末に送信して、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送先通信端末から受信する識別子交換ステップと、
    前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイルとを、ネットワークを介して前記転送先通信端末がアクセス可能なサーバに送信するファイル転送ステップと、
    を含む通信端末の制御方法。
  8. 通信端末からファイルを転送先通信端末に転送する場合に、近接通信が可能な近接位置において、他の通信端末との間で直接に前記近接通信を行なう近接通信手段を用いて、転送する前記ファイルのファイル識別子と当該通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送先通信端末に送信して、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送先通信端末から受信する識別子交換ステップと、
    前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイルとを、ネットワークを介して前記転送先通信端末がアクセス可能なサーバに送信するファイル転送ステップと、
    をコンピュータに実行させる通信端末の制御プログラム。
  9. 他の通信端末との間で直接に近接通信を行なう近接通信手段と、
    ファイルを転送元通信端末から当該通信端末に転送する場合に、前記近接通信が可能な近接位置において、前記近接通信手段を用いて、転送するファイルのファイル識別子と前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送元通信端末から受信して、当該通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送元通信端末に送信する識別子交換手段と、
    前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを、サーバから受信するファイル転送手段と、
    を備える通信端末。
  10. ファイルを転送元通信端末から当該通信端末に転送する場合に、近接通信が可能な近接位置において、他の通信端末との間で直接に前記近接通信を行なう近接通信手段を用いて、転送するファイルのファイル識別子と前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送元通信端末から受信して、当該通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送元通信端末に送信する識別子交換ステップと、
    前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを、サーバから受信するファイル転送ステップと、
    を含む通信端末の制御方法。
  11. ファイルを転送元通信端末から当該通信端末に転送する場合に、近接通信が可能な近接位置において、他の通信端末との間で直接に前記近接通信を行なう近接通信手段を用いて、転送するファイルのファイル識別子と前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送元通信端末から受信して、当該通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送元通信端末に送信する識別子交換ステップと、
    前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを、サーバから受信するファイル転送ステップと、
    をコンピュータに実行させる通信端末の制御プログラム。
  12. 近接通信が可能な近接位置において、通信端末からファイルを転送先通信端末に転送する場合に、他の通信端末との間で直接に近接通信を行なう近接通信手段を用いて、転送する前記ファイルのファイル識別子と当該通信端末を識別する第1端末識別子とを前記転送先通信端末に送信して、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子を前記転送先通信端末から受信し、また、ファイルを転送元通信端末から当該通信端末に転送する場合に、前記近接通信手段を用いて、転送するファイルのファイル識別子と前記転送元通信端末を識別する第3端末識別子とを前記転送元通信端末から受信して、当該通信端末を識別する前記第1端末識別子を前記転送元通信端末に送信する識別子交換ステップと、
    前記近接通信の終了後に、前記他の通信端末と分かれて移動した異なる場所において、当該通信端末からファイルを前記転送先通信端末に転送する場合に、前記第2端末識別子と前記ファイルとを、前記転送先通信端末がアクセス可能なサーバに送信し、また、ファイルを前記転送元通信端末から当該通信端末に転送する場合は、前記第3端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを、サーバから受信するファイル転送ステップと、
    をコンピュータに実行させるアプリケーションプログラム。
  13. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のファイル転送システムが有するサーバであって、
    転送元通信端末から転送先通信端末へ転送しようとするファイルと、該ファイルを識別するファイル識別子と、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子とを、前記転送元通信端末から受信するファイル受信手段と、
    前記ファイルと、前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子および前記ファイル識別子とを対応付けて保持するファイル保持手段と、
    前記ファイル保持手段から前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを読み出して、前記転送先通信端末に送信するファイル送信手段と、
    を備えるサーバ。
  14. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のファイル転送システムが有するサーバの制御方法であって、
    転送元通信端末から転送先通信端末へ転送しようとするファイルと、該ファイルを識別するファイル識別子と、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子とを、前記転送元通信端末から受信するファイル受信ステップと、
    前記ファイルと、前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子および前記ファイル識別子とを対応付けてファイル保持手段に保持するファイル保持ステップと、
    前記ファイル保持手段から前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを読み出して、前記転送先通信端末に送信するファイル送信ステップと、
    を含むサーバの制御方法。
  15. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のファイル転送システムが有するサーバの制御プログラムであって、
    転送元通信端末から転送先通信端末へ転送しようとするファイルと、該ファイルを識別するファイル識別子と、前記転送先通信端末を識別する第2端末識別子とを、前記転送元通信端末から受信するファイル受信ステップと、
    前記転送したいファイルと、前記転送元通信端末を識別する第1端末識別子と前記ファイル識別子とを対応付けてファイル保持手段に保持するファイル保持ステップと、
    前記ファイル保持手段から前記第1端末識別子と前記ファイル識別子とにより識別されるファイルを読み出して、前記転送先通信端末に送信するファイル送信ステップと、
    をコンピュータに実行させるサーバの制御プログラム。
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