JP2014153227A - 秤、測定システム及び端末機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】摂取対象物が乗せられる秤量台と、秤量台に与えられた荷重を測定するための荷重測定部と、摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部と、摂取目標量及び荷重測定部が測定した荷重値を記憶する記憶部と、摂取目標量から、荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって、残りの摂取目標量を演算する演算部と、残りの摂取目標量を表示する表示部と、を備える。
【選択図】図2
Description
<第1実施形態>
1.クッキングスケール10の構成
図1は、第1実施形態に係るクッキングスケール10の全体斜視図、図2は、クッキングスケール10の構成を示すブロック図である。
クッキングスケール10は、料理用の材料(食物、摂取対象物。特に野菜)の重量を測定する秤であって、図1又は図2に示すように、秤量台21、荷重測定部としてのロードセル20、操作部30、記憶部40、演算部50、判別部60、表示部70、制御部80を備える。
なお、荷重測定部は、ロードセルに限られず、静電容量式センサーその他の重量測定手段を採択することができる。
操作ボタン31(オフボタン、数値増加ボタン)は、クッキングスケール10の電源を切る機能、操作ボタン32と対になって表示や設定を切り替える機能、を備える。
操作ボタン32(オンボタン、風袋量控除ボタン、数値減少ボタン)は、クッキングスケール10の電源を入れる機能、風袋量を控除する機能、操作ボタン31と対になって表示や設定を切り替える機能、を備える。なお、風袋量を控除する機能は、測定対象物を秤量台21上に直接乗せるのではなく、適当な器に入れた測定対象物を秤量台21上に乗せて、測定対象物の重量を測定したい場合に用いる機能である。これは、最初に空の器のみを秤量台21に乗せてその重量(風袋量)を測定し、その重量による荷重値が安定したところで操作ボタン32を押すと、キッチンスケール10は、この荷重値を風袋量として記憶すると共に、この荷重値を「0.0g」として表示する機能である。更に、その後、前記器に入れられた測定対象物を、前記器に入れられたまま秤量台21上に置いて測定を行うと、表示部70には、風袋量を控除した重量、即ち測定対象物のみの重量が表示されるという機能である。
操作ボタン33(合計クリアボタン)は、記憶部40に記憶された合計荷重値をクリアする機能を備える。
操作ボタン34(+ボタン、目標設定ボタン)は、設定モードの起動、野菜の摂取目標量の設定、測定された荷重値の合計(合計荷重値の演算)等に用いる。
特に、記憶部40は、操作部30の操作により選択された1日当たりの野菜の推奨摂取量又は1食当たりの野菜の推奨摂取量のいずれかの値を、摂取目標量として記憶する。また、記憶部40は、操作部30の操作により選択された、第1推奨摂取量、第2推奨摂取量又は第3推奨摂取量のいずれかの値を、摂取目標量として記憶する。
ここで、記憶部40、演算部50、判別部60、及び制御部80は、例えば半導体回路で構成する。演算部50、判別部60、及び制御部80は、一部又は総てを共通の回路で構成してもよい。
図3〜図5を参照して、測定前に行うクッキングスケール10の設定処理(初期設定)について説明する。
目標レベル1:1人当たり100g(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第1推奨摂取量)
目標レベル2:1人当たり120g(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第2推奨摂取量)
目標レベル3:1人当たり160g(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第3推奨摂取量)
目標レベル4:1人当たり200g(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第4推奨摂取量)
目標レベル5:1人当たり350g(1日当たりの野菜の推奨摂取量)
これらのデータは、テーブルとして予め記憶部40に記憶されている。
目標レベル1から目標レベル4では、1食当たりの野菜の推奨摂取量が段階的に設定されている。標準的に1日3食をとる人が多いことを考慮して、目標レベル2では、目標レベル5「1人当たり350g」のおおよそ3分の1の量である「1人当たり120g」が設定され、目標レベル1では、レベル2よりもやや少ない量である「1人当たり100g」、目標レベル3では、目標レベル2よりもやや多い量である「1人当たり160g」、目標レベル4では、目標レベル2よりもかなり多い量として「1人当たり200g」が設定されている。
使用者が操作ボタン34を長押しすることにより、設定モードが起動される(ステップS1、図3(b))。
次に、使用者が操作ボタン31、32を操作することにより、所望の人数が選択される(ステップS2、図3(c))。操作ボタン31(数値増加ボタン)又は操作ボタン32(数値減少ボタン)が押されるごとに、表示部70内の人数表示が「−−」→「1」→「2」→「3」→「4」→「・・・」→「−−」と順次スクロール表示されるようになっている。使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって「4」を表示させる。
続いて、「4」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、人数データが確定される(ステップS3、図3(d))。
使用者が操作ボタン31又は操作ボタン32を操作することにより、所望の目標レベルが選択される(ステップS4、図3(e)、図4)。図4は、クッキングスケール10の設定における目標レベルの選択の流れを説明するための、表示部の表示遷移の図である。
図4に示すように、操作ボタン31又は操作ボタン32が押されるごとに、表示部70の目標レベルの数値表示が「レベル1/目標量100.0g/1人あたり」(図4(a))→「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」(図4(b)、図3(e))→「レベル3/目標量160.0g/1人あたり」(図4(c))→「レベル4/目標量200.0g/1人あたり」(図4(d))→「レベル5/目標量350.0g/1人あたり」(図4(e))と順次スクロール表示されるようになっている。使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって、一例として「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」を表示させる。
次に、「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、目標レベルが確定される(ステップS5、図3(e))。
上述の工程により人数データと目標レベルとが確定されると、制御部80は、演算部50に摂取目標量を演算させる。上記の例では、人数データ「4」と、目標レベル「レベル2」(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第2推奨摂取量)とが確定されているため、摂取目標量は、4人×120g=480gとして演算することができる。
制御部80は、表示部70に摂取目標量(「目標量480.0g」)を所定時間(例えば1秒間)表示させる(ステップS6、図3(f))。
摂取目標量(「目標量480.0g」)が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって摂取目標量が確定され、その他必要な内部処理を行い(ステップS7)、制御部80は、設定モードを終了する。これにより、記憶部40は、操作部30の操作により入力された人数データ(「4人」)と、選択された摂取推奨量の値(「120g」)と、を乗じた値(「480g」)を、摂取目標量として記憶する。特に、記憶部40は、操作部30の操作により入力された人数データ(「4人」)と、選択された第1推奨摂取量(「100g」)、第2推奨摂取量(「120g」)又は第3推奨摂取量(「160g」)の値と、を乗じた値(「480g」)を、摂取目標量として記憶する。
このステップS7の処理中は、表示部70では、待機表示として、例えば図3(g)及び(h)に示すような表示を交互に表示させて、電源を切らないよう使用者に注意を促す。
上記(3)の初期設定は、人数データ「4」と、4人総てに共通の目標レベル(「レベル2/目標量1人当たり120g」)と、に基づいて、4人分の摂取目標量(480.0g)を自動演算して設定するものであるが、これに対して、任意の摂取目標量を設定する場合の設定工程について、図5を参照して説明する。図5は、クッキングスケール10の設定における摂取目標量を直接入力する場合の流れを説明するための、表示部70の表示遷移の図である。
前記モデルケースにおける4人家族が、例えば、父親(成人男性)、母親(成人女性)、子供(成長期)、子供(幼少)という家族構成である場合のように、性別や年齢などに応じて、各人の適正な野菜摂取量を個々決定し、それらの合算値を摂取目標量として設定する方が、摂取目標量としての合理性を更に担保できる場合もある。
また、上記の通り、特に目標レベル1〜目標レベル3は、1日3食という食習慣を有する使用者を前提としたものであるため、摂取目標量を直接入力可能な設定処理によれば、例えば、1日3食未満又は1日4食以上という食習慣を有する使用者にとっても使い勝手がよいものとなる。即ち、例えば1日5食という食習慣を有する使用者であれば、1食当たりの摂取目標量を、350gの5分の1である「70」に設定することが可能となる。
次に、操作ボタン31、32を操作することにより、直接入力モードへ移行するための表示を選択する(ステップS12、図5(b))。操作方法は上述のステップS2、S3と同様であるが、ここでは、「−−」を選択、確定する。
次に、使用者が操作ボタン31(数値増加ボタン)又は操作ボタン32(数値減少ボタン)を操作することにより、摂取目標量が直接入力される(ステップS14、図5(c))。前記デフォルト値「目標量480.0g」から、操作ボタン31又は操作ボタン32を押すごとに、予め定めた単位(例えば、1g単位や10g単位)で数値を変更することができるようになっており、所望の摂取目標量になるまで操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押す。
続いて、所望の摂取目標量が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって摂取目標量が確定され、その他必要な内部処理を行い(ステップS15)、設定モードを終了する。なお、このステップS15の処理中は、表示部70では、待機表示として、例えば図3(g)及び(h)に示すような表示を交互に表示させて、電源を切らないよう使用者に注意を促す。
図6、図7を参照して、クッキングスケール10による測定処理について説明する。
ここでは、図3、図4に示す例、即ち、人数データ4人、目標レベル2、摂取目標量480g、という初期設定をした場合について、毎食事時(各調理時)に、4人分の1食当たりの野菜摂取量(調理する野菜の分量)を測定する処理の流れを説明する。
(1)1食についての基本的な測定
まず、電源が切られている状態において、操作ボタン32が押されることによって測定モードが起動される(ステップS21、図6(a))。
ゼロ点更新の完了後、制御部80は、表示部70に待機表示をさせる(ステップS23)。待機表示の具体例としては、表示部70に、第1表示(図6(c))と第2表示(図6(d))とを、所定時間(例えば3秒)ごとに交互に表示させる。
ここで、第1表示(図6(c))は、表示部70の上段に、前回以前に測定した荷重値の合計荷重値(前回以前に測定した荷重値が未だ存在しないため、「合計0.0g」を表示)、下段は今回測定した荷重値(未だ野菜を乗せていないため「0.0g」を表示)をそれぞれ表示し、第2表示(図6(d))は、表示部70の上段に、残りの摂取目標量(初回測定時は初期設定で設定された摂取目標量「合計480.0g」を表示)、下段に今回測定した荷重値(未だ野菜を乗せていないため「0.0g」を表示)をそれぞれ表示する。
なお、第1表示(図6(g))における「前回以前に測定した荷重値と今回測定した荷重値とが合算された合計荷重値」は、第1回目の測定においては「前回以前に測定した荷重値」が存在せず「0」であるため、今回測定した荷重値(300g)が表示されることになる。また第2表示(図6(h))における「摂取目標量から前回以前に測定した荷重値と今回測定した荷重値とを減算した残りの摂取目標量」は、初期設定で設定されている摂取目標量(480g)から、今回測定した荷重値(300g)」が減算された「180g」が表示される。
ここで表示される第1表示(図6(i))及び第2表示(図6(j))は、上記した第1表示(図6(c))及び第2表示(図6(d))とは、次の点で異なっている。第1表示(図6(i))は、表示部70の上段に、前回以前に測定した荷重値の合計荷重値として「合計300g」が表示されている。第2表示(図6(j))は、表示部70の上段に、残りの摂取目標量として「あと180.0g」が表示される。
ステップS28の待機表示中に操作ボタン31が押された場合は、制御部80はパワーオフを実行する。ステップS28の待機表示の開始から一定時間何も操作がない場合にも、制御部80は自動的にパワーオフを実行してもよい。
上述のようにして、1食目(例えば朝食)についての測定が終わり、キッチンスケール10をパワーオフした後、2食目(例えば昼食)での使用を開始する時は、使用者は、操作ボタン33を押してキッチンスケール10を起動し、操作ボタン33を押す。操作ボタン33の操作により、制御部80は、測定期間(朝食、昼食、夕食)を区切る、すなわち、次の時間帯の食事での測定に移ったと判断することができ、表示部70上段の合計荷重値及び残りの摂取目標量が0にリセットされる(図6(c)参照)。
摂取目標量の達成を判別するための測定期間は、上述の1食、1日に限らず、例えば1週間など、任意に設定できるようにしてもよい。
上述のように、合計荷重値が摂取目標量を達成した場合は、判別部60は、フラグデータを書き換えて、摂取目標量を達成したことを示す達成フラグを立てる。さらに、判別部60は、1日3回の各食事(朝食、昼食、夕食)時の測定の総てにおいて、前記達成フラグが立った場合には、祝福フラグを立てる。
祝福フラグが立てられ、キッチンスケール10がパワーオフされた後、次に初めて起動(電源オン)されたとき、制御部80は、表示部70に対して、予め記憶部40に記憶されている祝福画像(図7(a)、(b))を所定時間ごとに交互に表示させる。
ここで、図7は、クッキングスケール10による測定において、摂取目標量を達成した場合の祝福画像の表示例を示す図である。祝福画像は、一例として、図7に示すようなウィンクをする顔の画像とすればよいが、特に限定されない。また、祝福画像に代えて、又は祝福画像の表示に加えて、音声等で摂取目標量の達成を報知してもよい。
制御部80は、祝福画像の交互表示を所定回数繰り返した後に、表示部70を目標量の表示(図6(b))に変更し、フラグデータをリセットする。
(1)摂取目標量を容易に設定でき、野菜摂取量を容易に測定することができる。
(2)野菜摂取量及び摂取目標量を別途記録・管理するという煩わしい作業が必要ないため、野菜の摂取、ひいては健全な食生活のモチベーションを維持することができる。
(3)1食、1日その他の測定期間について、摂取目標量を達成できているかを簡便に把握することが可能となる。
(4)1人分の野菜の摂取量のチェックはもちろん、複数人分の野菜の摂取量のチェックをまとめて行うことができる。
図8及び図9は、変形例1における設定の流れを説明するための、表示部の表示遷移の図である。図8はステップS31〜S38を示し、図9は図8のステップS38に続くステップS39〜S46を示す。
上記第1実施形態における初期設定(上記2.(2)(3))は、人数データ「4」と、4人総てに共通の目標レベル(「レベル2/目標量1人当たり120g」)と、に基づいて、4人分の摂取目標量(480.0g)を自動演算して設定するものであるが、変形例1は、4人それぞれ別の目標レベルを設定することができるものである。
これにより、第1実施形態における初期設定(上記2.(2)(3))のように、4人総てに共通の目標レベルを設定するのではなく、各人に合わせて目標レベルを設定でき、4人分の摂取目標量としての合理性を更に担保できる。また、第1実施形態における初期設定(上記2.(4))のように、使用者が予め各人の適正な摂取目標量を合算しておくという作業をも軽減することができる。
以下、図8、図9に沿って設定処理を説明する。なお、摂取目標量の設定以外の処理は上記第1実施形態と同様である。
次に、使用者が操作ボタン31、32を操作することにより、所望の人数が選択される(ステップS32、図8(b))。操作ボタン31又は操作ボタン32が押されるごとにスクロール表示される点は第1実施形態と同様である。使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって「4」を表示させる。
続いて、「4」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、人数データが確定される(ステップS33、図8(c))。
まず、表示部70に第1対象者の設定状態であることを示す「−1−」が表示(ステップS34、図8(d))された後、第1対象者(例えば父親)の目標レベルを選択する。目標レベルは、操作ボタン31又は操作ボタン32を押すごとに、表示部70上に「レベル1/目標量100.0g/1人あたり」→「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」→「レベル3/目標量160.0g/1人あたり」→「レベル4/目標量200.0g/1人あたり」→「レベル5/目標量350.0g/1人あたり」→「レベル1/目標量100.0g/1人あたり」と順次スクロール表示されるようになっており、使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を操作して、所望の目標レベルを選択する。使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって、一例として「レベル3/目標量160.0g/1人あたり」を表示させる(ステップS35、図8(e))。
次に、「レベル3/目標量160.0g/1人あたり」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、第1対象者の目標レベルが確定される(ステップS36、図8(f))。
使用者は、操作ボタン31又は操作ボタン32を何度か押すことによって、一例として「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」を表示させる(ステップS38、図8(h))。
次に、「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、第2対象者の目標レベルが確定される(ステップS39、図9(a))。
次に、「レベル2/目標量120.0g/1人あたり」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、第3対象者の目標レベルが確定される(ステップS42、図9(d))。
次に、「レベル1/目標量100.0g/1人あたり」が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって、第4対象者の目標レベルが確定される(ステップS45、図9(f))。
上記の例では、目標レベル「レベル1」(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第1推奨摂取量)の該当人数データは「1」(第4対象者)、目標レベル「レベル2」(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第2推奨摂取量)の該当人数データは「2」(第2対象者及び第3対象者)、目標レベル「レベル3」(1食当たりの野菜の推奨摂取量、第3推奨摂取量)の該当人数データは「1」(第1対象者)、となっているので、摂取目標量は、1人×100g+2人×120g+1人×160g=500gとして演算することができる。このように、演算部50は、第1推奨摂取量の該当人数データ、第2推奨摂取量の該当人数データ、及び、第3推奨摂取量の該当人数データ、に基づいて、推奨摂取量の値を演算することができる。
制御部80は、表示部70に摂取目標量(「目標量500.0g」)を所定時間(例えば1秒間)表示させる(ステップS46、図9(h))。
摂取目標量(「目標量500.0g」)が表示されている状態で操作ボタン34が押されることによって摂取目標量が確定され、その他必要な内部処理を行い、制御部80は、設定モードを終了する。これにより、記憶部40は、操作部30の操作により入力された、第1推奨摂取量(「100g」)の該当人数データ(「1人」)、第2推奨摂取量(「120g」)の該当人数データ(「2人」)、及び、第3推奨摂取量(「160g」)の該当人数データ(「1人」)、に基づいて、演算部50が演算した推奨摂取量の値(「500g」)を、摂取目標量として記憶する。
変形例2においては、初期設定時に、年齢、性別、体格(体重及び/又は身長を含む)及び/又は生活習慣等の使用者データを設定する。設定は操作ボタン31〜34を用いて行う。ここで、生活習慣とは、例えば、所定期間における外食の頻度(外食率)が挙げられる。演算部50は、予め定められたプログラムに従って、操作部30の操作によって入力された使用者の年齢、性別、体格及び/又は外食率に関するデータに基づいて、摂取目標量を補正するようにしてもよい。
第2実施形態は、第1実施形態のクッキングスケール10の操作部30に、秤量台21に乗せる摂取対象物である野菜の種類に関する情報を入力するための操作部を含む。
これにより、演算部50は、「緑黄色野菜ボタン」の入力と関連付けられた荷重値に関して、ロードセル20が前回以前に測定した荷重値と、ロードセル20が今回測定した荷重値と、を合算することによって、緑黄色野菜の合計荷重値を演算する。また、演算部50は、「その他の野菜ボタン」の入力と関連付けられた荷重値に関して、ロードセル20が前回以前に測定した荷重値と、ロードセル20が今回測定した荷重値と、を合算することによって、緑黄色野菜以外の野菜の合計荷重値を演算する。制御部80は、それぞれの合計荷重値を記憶部40に記憶させる。更に、表示部70は、緑黄色野菜の合計荷重値、及び、緑黄色野菜以外の野菜の合計荷重値を表示する。
これにより、演算部50は、種類入力部の入力と関連付けられた荷重値に関して、ロードセル20が前回以前に測定した荷重値と、ロードセル20が今回測定した荷重値と、を合算することによって、野菜の種類ごとに合計荷重値を演算する。制御部80は、それぞれの合計荷重値を記憶部40に記憶させる。更に、表示部70は、野菜の種類ごとの合計荷重値を表示する。
更に、初期設定における操作部30の操作によって、成長促進、美容、病気予防又はダイエットに関する目的データを入力可能であり、演算部50は、予め定められたプログラムに従って、操作部30の操作によって入力された目的データに基づいて、摂取目標量を補正したり、摂取を推奨する野菜ごとの摂取目標量を決定したりしてもよい。
図10では、各野菜について、可食率、炒めた場合の重量変化率、茹でた場合の重量変化率、をそれぞれ示している。なお、図10では、重量変化率のテーブルとして、炒めた場合と茹でた場合を示したが、これら以外の調理法に関する重量変化率のテーブルを作成してもよい。
第1実施形態及びその変形例では、調理する直前の状態、即ち、ヘタや芯や皮等を取り除いた状態で秤量台21に乗せなければならないが、この実施例3によれば、ヘタや芯や皮等を取り除いていない状態の野菜を秤量台21にそのまま乗せて測定することができる点で、利便性が向上する。
第1実施形態及びその変形例では、摂取目標量として、生野菜時における重量を基準とする場合には、調理する直前の状態の野菜について測定を行う必要があるが、この実施例3によれば、調理後の野菜から調理前の生野菜の重量を演算することができる。これにより、例えば、調理後の惣菜等を買ってきて食べることもある使用者のための、利便性向上を図ることができる。
厚生労働省の前記指標(350g)は、「生野菜」での重量であるため、惣菜等のように調理済みの野菜については、生野菜の状態であったら何グラムであったのか、ということを考慮する必要がある。そのために、重量変化率テーブルにおいては、代表的な調理法によって各野菜がどのくらいの重量変化(減少)するのか、をテーブルデータ化しており、これにより、調理済みの野菜を秤量台21に乗せただけで、相当する生野菜としての重量を前記テーブルに基づいて自動計算することが可能となる。
なお、その他の構成、作用、効果は第1実施形態と同様である。
第3実施形態に係るクッキングスケールは、第1実施形態のクッキングスケール10の構成に加えて、ロードセル20が荷重値を測定したときの時刻を取得する時間情報取得部を備え、記憶部40は、荷重測定部が測定した荷重値を時刻に対応させて記憶する。
第1実施形態のクッキングスケール10では、操作ボタン34が押されたことで、1つの測定期間(例えば1食、1日)の測定が終わったとして区切るものである。これに対して、第3実施形態においては、時間情報取得部を備える構成としたことにより、時刻に応じて3食のいずれの食事での測定であるかを判別することができる。このような構成により、測定期間を区切るための操作ボタン34の操作を割愛でき、また、操作ボタン34の押し忘れによる誤記録等を防止することが可能となる。
このように、第3実施形態のクッキングスケールは、使用者の食習慣学習機能を備えている。この食習慣学習機能は、一定期間、同じ使用者の測定結果を自動集計し、朝食・昼食・夕食、更には、平日と休日との差異を含めて、それぞれの食事における野菜の摂取量の統計データを自動的に構築するものである。
例えば、ある朝食分の野菜の摂取量について、測定し忘れた場合、急いでいて測る時間がなく測れなかった場合、夕食は外食してしまったために測定できなかったような場合は、前記の統計データに基づいて、推定摂取量が自動的に入力されるようにする。
なお、その他の構成、作用、効果は第1実施形態と同様である。
第4実施形態に係る測定システムは、上記各実施形態のクッキングスケール10(秤)のうちの一部の機能を、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末機、パーソナルコンピュータなどの端末機(外部機器)側で実現するものである。
実施例1は、上記第1乃至第3実施形態のクッキングスケール10(秤)のうち、摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部と、摂取目標量及び荷重測定部が測定した荷重値を記憶する記憶部と、摂取目標量から荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって残りの摂取目標量を演算する演算部と、残りの摂取目標量を表示する表示部と、の機能を、外部の端末機が備える操作部、記憶部、演算部及び表示部において実行させるものである。
従って、この実施例1における秤では、摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部、摂取目標量及び荷重測定部が測定した荷重値を記憶する記憶部、摂取目標量から荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって残りの摂取目標量を演算する演算部、及び/又は、残りの摂取目標量を表示する表示部、を有しない構成とすることが可能である。
実施例2は、上記第1乃至第3実施形態のクッキングスケール10(秤)のうち、摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部の機能を、外部の端末機が備える操作部において実行させるものである。
従って、実施例2における秤では、摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部を有しない構成とすることが可能である。
また、前記実施例1及び実施例2における秤及び端末機は、有線接続して通信することができるものであってもよいし、無線(例えば、赤外線通信、Wi−Fi(wireless fidelity:登録商標)等)で通信することができるものであってもよい。
なお、前記実施例1及び実施例2における端末機(外部機器)は、秤側通信部及び端末機側通信部を介した通信によって荷重値を受け取る構成に限られず、秤で測定された荷重値が入力される入力部を備える構成であってもよい。この入力部は、数値を直接入力可能な操作部により実現してもよいし、秤で測定された荷重値を記録した記録媒体を読み取り可能なインターフェースにより実現してもよく、特に限定されない。
なお、その他の作用、効果は第1実施形態乃至第3実施形態と同様である。
摂取対象物は、野菜に限定されるものではなく、タンパク質、炭水化物、糖質、脂質、ミネラル、ビタミンなどでもよい。
また、ダイエットや糖尿病などのために食事制限を行う目的で前記秤又は測定システムを用いる場合において、前記目標摂取量は、(例えば1日当たり)制限された食物の摂取量、即ち、目標制限摂取量として表示部に表示するようにしてもよい。
20 ロードセル(荷重測定部)
21 秤量台
30 操作部
31、32、33、34 操作ボタン
40 記憶部
50 演算部
60 判別部
70 表示部
80 制御部
Claims (21)
- 摂取対象物が乗せられる秤量台と、
前記秤量台に与えられた荷重を測定するための荷重測定部と、
摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部と、
前記摂取目標量及び前記荷重測定部が測定した荷重値を記憶する記憶部と、
前記摂取目標量から、前記荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって、残りの摂取目標量を演算する演算部と、
前記残りの摂取目標量を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする秤。 - 前記演算部は、前記摂取目標量から、前記荷重測定部が前回以前に測定した荷重値と、前記荷重測定部が今回測定した荷重値と、を減算することによって前記残りの摂取目標量を演算することを特徴とする請求項1に記載の秤。
- 前記演算部は、前記荷重測定部が前回以前に測定した荷重値と、前記荷重測定部が今回測定した荷重値と、を合算することによって合計荷重値を演算し、前記表示部は、前記合計荷重値を表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の秤。
- 前記演算部は、前記荷重測定部が前回以前に測定した荷重値と、前記荷重測定部が今回測定した荷重値と、を合算することによって合計荷重値を演算するとともに、前記摂取目標量及び前記合計荷重値から摂取達成度を演算し、前記表示部は、前記摂取達成度を表示することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、いずれか1に記載の秤。
- 前記記憶部は、少なくとも、1日当たりの摂取対象物の推奨摂取量及び1食当たりの摂取対象物の推奨摂取量を記憶しており、
前記操作部の操作により選択されたいずれかの前記推奨摂取量の値を、前記摂取目標量として記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の秤。 - 前記記憶部は、前記操作部の操作により入力された人数データと、前記選択された前記摂取推奨量の値と、を乗じた値を、前記摂取目標量として記憶することを特徴とする請求項5に記載の秤。
- 前記記憶部は、少なくとも、1食当たりの摂取対象物の推奨摂取量として、第1推奨摂取量、前記第1推奨摂取量よりも多い第2推奨摂取量、及び、前記第2推奨摂取量よりも多い第3推奨摂取量、を記憶しており、
前記操作部の操作により選択された、前記第1推奨摂取量、前記第2推奨摂取量又は前記第3推奨摂取量のいずれかの値を、前記摂取目標量として記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の秤。 - 前記記憶部は、前記操作部の操作により入力された人数データと、前記選択された前記第1推奨摂取量、前記第2推奨摂取量又は前記第3推奨摂取量の値と、を乗じた値を、前記摂取目標量として記憶することを特徴とする請求項7に記載の秤。
- 前記記憶部は、少なくとも、1食当たりの摂取対象物の推奨摂取量として、第1推奨摂取量、前記第1推奨摂取量よりも多い第2推奨摂取量、及び、前記第2推奨摂取量よりも多い第3推奨摂取量、を記憶しており、
前記操作部の操作により入力された、前記第1推奨摂取量の該当人数データ、前記第2推奨摂取量の該当人数データ、及び、前記第3推奨摂取量の該当人数データ、に基づいて、前記演算部が演算した推奨摂取量の値を、前記摂取目標量として記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の秤。 - 前記摂取目標量は、前記操作部の操作によって入力された使用者の年齢、性別、体格及び/又は外食率に関するデータに基づいて、前記演算部によって補正されることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうち、いずれか1に記載の秤。
- 前記操作部は、前記秤量台に乗せる摂取対象物である野菜が、緑黄色野菜であることを入力するための第1操作部と、緑黄色野菜以外の野菜であることを入力するための第2操作部と、を含み、
前記演算部は、
前記第1操作部の入力と関連付けられた荷重値に関して、前記荷重測定部が前回以前に測定した荷重値と、前記荷重測定部が今回測定した荷重値と、を合算することによって、緑黄色野菜の合計荷重値を演算し、
前記第2操作部の入力と関連付けられた荷重値に関して、前記荷重測定部が前回以前に測定した荷重値と、前記荷重測定部が今回測定した荷重値と、を合算することによって、緑黄色野菜以外の野菜の合計荷重値を演算し、
前記表示部は、前記緑黄色野菜の合計荷重値、及び、前記緑黄色野菜以外の野菜の合計荷重値を表示すること
を特徴とする請求項1乃至請求項10のうち、いずれか1に記載の秤。 - 前記操作部は、前記秤量台に乗せる摂取対象物の種類を入力する種類入力部を含み、
前記演算部は、前記種類入力部の入力と関連付けられた荷重値に関して、前記荷重測定部が前回以前に測定した荷重値と、前記荷重測定部が今回測定した荷重値と、を合算することによって、摂取対象物の種類ごとに合計荷重値を演算することを特徴とする請求項1乃至請求項11のうち、いずれか1に記載の秤。 - 前記摂取目標量は、前記操作部の操作によって入力された、成長促進、美容、病気予防又はダイエットに関する目的データに基づいて、摂取を推奨する摂取対象物ごとに、前記演算部によって決定されることを特徴とする請求項12に記載の秤。
- 前記記憶部は、可食率を摂取対象物の種類に対応して示した可食率テーブルを備え、
前記演算部は、前記種類入力部の入力と関連付けられた荷重値を、前記可食率テーブルに基づいて補正することを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の秤。 - 前記操作部は、前記秤量台に乗せる摂取対象物の調理法を入力する調理法入力部を含み、
前記記憶部は、調理による摂取対象物の重量変化率を野菜の種類及び調理法に対応して示した重量変化率テーブルを備え、
前記演算部は、前記種類入力部及び前記調理法入力部の各入力と関連付けられた荷重値を、重量変化率テーブルに基づいて補正することを特徴とする請求項12乃至請求項14のうち、いずれか1に記載の秤。 - 前記荷重測定部が荷重値を測定したときの時刻を取得する時間情報取得部を備え、
前記記憶部は、前記荷重測定部が測定した荷重値を前記時刻に対応させて記憶すること
を特徴とする請求項1乃至請求項15のうち、いずれか1に記載の秤。 - 前記荷重測定部が荷重値を測定したときの曜日及び時刻を取得する時間情報取得部と、摂取パターン取得部と、を備え、
前記記憶部は、前記荷重測定部が測定した荷重値を前記曜日及び時刻に対応させて記憶し、
前記摂取パターン取得部は、前記記憶部に記憶された前記荷重値と前記曜日及び時刻とに基づいて、食事の時間帯と毎食事時における摂取対象物の摂取量とに関する摂取対象物摂取パターン情報を取得し、
前記演算部は、前記摂取目標量に対する摂取対象物摂取量の摂取達成度を、前記摂取対象物摂取パターン情報に基づく補正をして演算し、
前記表示部は、前記摂取達成度を表示すること
を特徴とする請求項1乃至請求項15のうち、いずれか1に記載の秤。 - 秤と、端末機と、からなる測定システムであって、
前記秤は、
摂取対象物が乗せられる秤量台と、
前記秤量台に与えられた荷重を測定するための荷重測定部と、
前記端末機とデータの通信を行う秤側通信部と、を備え、
前記端末機は、
前記秤とデータの通信を行う端末機側通信部と、
摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部と、
前記摂取目標量及び前記荷重測定部が測定した荷重値を記憶する記憶部と、
前記摂取目標量から、前記荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって、残りの摂取目標量を演算する演算部と、
前記残りの摂取目標量を表示する表示部と、を備えること
を特徴とする測定システム。 - 端末機と、秤と、からなる測定システムであって、
前記端末機は、
前記秤とデータの通信を行う端末機側通信部と、
摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部と、を備え、
前記秤は、
摂取対象物が乗せられる秤量台と、
前記秤量台に与えられた荷重を測定するための荷重測定部と、
前記端末機とデータの通信を行う秤側通信部と、
前記摂取目標量及び前記荷重測定部が測定した荷重値を記憶する記憶部と、
前記摂取目標量から、前記荷重測定部が測定した荷重値を減算することによって、残りの摂取目標量を演算する演算部と、
前記残りの摂取目標量を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする測定システム。 - 秤で測定された荷重値を入力する入力部と、
摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部と、
前記摂取目標量及び前記入力部により入力された荷重値を記憶する記憶部と、
前記摂取目標量から、前記入力部から入力された荷重値を減算することによって、残りの摂取目標量を演算する演算部と、
前記残りの摂取目標量を表示する表示部と、を備えること
を特徴とする端末機。 - 秤で測定された荷重値を受け取る通信部と、
摂取対象物の摂取目標量を設定するための操作部と、
前記摂取目標量及び前記通信部から受け取った荷重値を記憶する記憶部と、
前記摂取目標量から、前記通信部から受け取った荷重値を減算することによって、残りの摂取目標量を演算する演算部と、
前記残りの摂取目標量を表示する表示部と、を備えること
を特徴とする端末機。
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