JP2014152729A - 垂直軸型流体発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受装の耐荷重性や耐久性を確保しつつ、ローター部の回転効率の低下を回避できる垂直軸型流体発電装置を提供する。
【解決手段】垂直軸型流体発電装置1は、複数のブレード11がアーム12を介して接続される回転軸20と、回転軸20を複数の軸受35,36を介して回転可能に支持する支持体40と、を備え、回転軸20の軸方向における軸受35,36からアーム12までの第一最短距離H1は、ブレード11の全長Lの3〜15%に設定される。さらに、第一最短距離H1は、ブレード11の全長Lの5〜10%に設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、垂直軸型流体発電装置に関する。
現在、温室効果ガスの排出量の増加や化石燃料の枯渇などの問題から、自然エネルギーである風力を利用した風力発電装置が注目されている。
風力発電装置は、一般的な構造として、支柱の先端部に取り付けられた風車のローター部が回転することで生じる動力(回転力)によって発電機を駆動する。風力発電装置は、動力の発生に燃料を使用しないので、化石燃料の使用量を削減できる。つまり、二酸化炭素の排出量を低減することが可能である。さらに、風力発電装置の構造が比較的簡単なので、据付が容易であるという特徴を有する。
例えば、特許文献1に記載された垂直軸型風力発電装置では、複数のブレード(羽根)及びアーム(支持部材)からなるローター部に連結された回転軸が、地面に対して鉛直方向に延設される。回転軸は、複数のベアリング(軸受)を介して支持体(筒)に対して回転可能に支持される。
特開2005−127209号公報
垂直軸型風力発電装置等の垂直軸型流体発電装置においては、作動流体の移動やブレード及び回転軸の自重等によって、回転軸には回転軸のラジアル方向やスラスト方向の外力が作用する。ところが、従来の垂直軸型風力発電装置においては、これらの荷重を軸受が十分に支持しきれずに、回転軸が円滑に回転できなくなる場合があった。
そこで、軸受の外径を大きくして十分な耐荷重性と耐久性を確保することが考えられる。しかし、回転軸や支持体の外径も大きくなってしまうため、受風面積に占める支持体の側面投影面積の割合が増加して、ローター部の回転効率や発電効率が低下するという問題があった。また、装置の重量化、高コスト化を招いてしまうという問題もあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、軸受の耐荷重性や耐久性を確保しつつ、ローター部の回転効率の低下を回避し、装置の軽量化・低コスト化を図ることができる垂直軸型流体発電装置を提供することを目的とする。
本発明に係る垂直軸型流体発電装置の実施態様は、複数のブレードがアームを介して接続される回転軸と、前記回転軸を複数の軸受を介して回転可能に支持する支持体と、を備える垂直軸型流体発電装置であって、前記回転軸の軸方向における前記軸受から前記アームまでの最短距離は、前記ブレードの全長の3〜15%に設定される。
本発明の垂直軸型流体発電装置は、軸受の耐荷重性や耐久性を確保しつつ、ローター部の回転効率の低下を回避できる。また、装置の軽量化・低コスト化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る垂直軸型風力発電装置(水平アーム形)を示す外観図である。 垂直軸型風力発電装置(水平アーム形)を示す側断面図である。 垂直軸型風力発電装置(傾斜アーム形)を示す側断面図である。 アンギュラ玉軸受の周辺の詳細構成図である。 ケーシングの外径とブレードの下端からアンギュラ玉軸受まで最短距離との関係を示す図である。 垂直軸型風力発電装置の総合効率とアンギュラ玉軸受の配置位置との関係を示す図である。 アンギュラ玉軸受の配置位置の検討結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、各図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1は、本発明の実施形態に係る垂直軸型風力発電装置1(水平アーム形)を示す外観図である。
図2は、垂直軸型風力発電装置1(水平アーム形)を示す側断面図である。
図3は、垂直軸型風力発電装置2(傾斜アーム形)を示す側断面図である。
垂直軸型風力発電装置1,2の立設方向(回転軸20の中心軸Cに沿う方向)をZ方向と呼ぶ。また、Z方向のうち、ローター部10側を+Z側、タワー60側を−Z側と呼ぶ。
図1、図2に示すように、水平アーム形の垂直軸型風力発電装置(垂直軸型流体発電装置)1は、風Wを受けて回転する風車5、風車5で得た機械エネルギーを電気エネルギーに変換する発電部7等を備える。
風車5は、風Wを受けるローター部10と、ローター部10に連結された回転軸20、軸受30を介して回転軸20を中心軸C回りに回転可能に支持するケーシング40等を備える。
風車5のうち、回転軸20、軸受30及びケーシング40から構成される装置は、シャフトユニット(回転軸装置)6と呼ばれる。
発電部7は、回転軸20が周方向(中心軸C回り)に回転することで得られる機械エネルギーを電気エネルギーに変換して電力を発電させる発電機50などを備える。
これら風車5及び発電部7は、地面Fに立設されて鉛直方向に延びるタワー(支柱)6の上部に配設される。
ローター部10は、例えばジャイロミル型ローターが用いられる。ローター部10は、矩形板状又は帯板状に形成された複数枚のブレード11を備える。
複数のブレード11は、地面Fと鉛直方向に延びるように配置される。複数のブレード11は、回転軸20の中心軸C回りに、周方向均等に間隔をあけて、配設される。複数のブレード11は、これらを支持する複数のアーム12を介して回転軸20に連結される。アーム12は、ブレード11及び回転軸20に対して、それぞれほぼ垂直に接続される。
ブレード11は、風Wを受けると揚力を発生する形状に形成される。この揚力によって、ローター部10が回転軸20の中心軸C回りに回転する。
ローター部10は、風向きに対して依存性がない。すなわち、どの方向からの風Wに対しても、ローター部10を回転軸20の中心軸C回りに回転可能な形状に設定される。
風車5は、ローター部10(回転軸20)の回転を停止させるブレーキ部(不図示)も備える。
図2に示すように、ローター部10が連結される回転軸20は、中心軸Cが地面Fに対して垂直となるように、鉛直方向に延びて配設される。回転軸20は、軸受30を介してケーシング40に対して回転可能に軸支される。
回転軸(軸体)20の外周面には、矩形板状又は帯板状をなすアーム12の一端が接続される。アーム12は、回転軸20の外周面から、径方向外方へ向けて複数突設される。
アーム12は、回転軸20の周方向均等に間隔をあけて配設される。
アーム12の他端には、ブレード11が連結される。1つのブレード11に対して、一対のアーム12がZ方向において離間して平行に設けられる。
回転軸20の中央部近傍と下端部近傍には、軸受30が配置される。回転軸20は、軸受30を介してケーシング40に対して回転可能に支持される。
軸受30は、Z方向において互いに離間する、ラジアル軸受31とアンギュラ玉軸受35,36とを備える。
ラジアル軸受31は、−Z方向の端部に配設される。具体的には、ラジアル軸受31の内輪32が、回転軸20の下端側に固設される。
アンギュラ玉軸受(軸受)35,36は、+Z方向の端部に配設される。具体的には、アンギュラ玉軸受35,36のそれぞれのボール転走溝21が回転軸20の中央部に並んで形成される。
アンギュラ玉軸受35,36は、外輪37,38のみを有し、内輪は回転軸20に形成されている。つまり、回転軸20には、アンギュラ玉軸受35,36が設けられる箇所の外周面に、複数のボール(転動体)39が転走する2つのボール転走溝21が形成される。
2つのボール転走溝21は、それぞれ、回転軸20の外周面において周方向に沿って延びる環状をなしており、中心軸Cに向かって窪む凹曲線形に形成される。
ケーシング(支持体)40は、+Z側の上側部分41が−Z側の下側部分42よりも縮径された多段筒形に形成される。ケーシング40は、下側部分42がタワー60の上端部に連結される。
ケーシング40の上側部分41の内周面には、上端側に、アンギュラ玉軸受35,36の外輪37,38が固設される。ケーシング40の上側部分41の内周面には、下端側に、ラジアル軸受31の外輪33が固設される。アンギュラ玉軸受35,36は、いわゆる背面組み合わせ(DB)である。
アンギュラ玉軸受35,36は、同一直径の複数のボール39を有する。なお、アンギュラ玉軸受35,36のボール39は、ラジアル軸受31のボール34とは、例えば異なる直径を有することができるが、これに限定されず、同一直径であってもよい。
ケーシング40の下側部分42の内部には、発電機50や制御部(不図示)等が収容される。また、上述したブレーキ部(不図示)が収容される。
発電機50は、ローター部10(回転軸20)の回転によって得られる回転力(機械エネルギー)を電気エネルギーに変換して電力を発電する。
発電機50は、回転軸20の下端に連結されて回転軸20とともに回転するマグネットロータ51と、マグネットロータ51の外周側を取り囲むように配設されたコイルステータ52と、を備える。
このような構成により、ローター部10が風Wを受けて回転軸20を中心軸C回りに回転させると、回転軸20に連結されたマグネットロータ51も中心軸C回りに回転する。つまり、マグネットロータ51がローター部10及び回転軸20と同軸(中心軸C)上で回転する。
そして、マグネットロータ51がコイルステータ52に対して中心軸C回りに回転することにより、マグネットロータ51とコイルステータ52との間で電磁誘導が発生して、電力が発電される。
図3は、垂直軸型風力発電装置2(傾斜アーム形)を示す側断面図である。
傾斜アーム形の垂直軸型風力発電装置(垂直軸型流体発電装置)2は、垂直軸型風力発電装置1とほぼ同一の構成を有する。垂直軸型風力発電装置は、ブレード11と回転軸20を連結するアーム15の形状が、垂直軸型風力発電装置1のアーム12とは異なっている。
アーム15は、ブレード11及び回転軸20に対して、それぞれ傾斜して接続される。ブレード11に対するアーム15の取付位置は、ブレード11に対するアーム12の取付位置と同一である。一方、回転軸20に対するアーム15の取付位置は、回転軸20に対するアーム12の取付位置とは異なっている。回転軸20に対するアーム15の取付位置は一か所であり、ローター部10のZ方向のほぼ中心である。
垂直軸型風力発電装置2のその他の構成については、垂直軸型風力発電装置1と同一であるため、その説明を省略する。
次に、アンギュラ玉軸受35,36、ブレード11、アーム12,15の位置関係等について説明する。
以下では、垂直軸型風力発電装置1,2の総合効率が20%以上になるように設計する。総合効率とは、風力エネルギーを電気エネルギーに変換する効率であって、ブレード11(アーム12)の翼効率、シャフトユニット6の機械効率、発電部7(発電機50)の発電効率・制御効率を掛け合わせた値となる。
垂直軸型風力発電装置1,2の総合効率を20%以上にするための前提として、ローター部10(回転軸20)に作用するラジアル方向やスラスト方向の外力がアンギュラ玉軸受35,36により確実に支持される必要がある。つまり、アンギュラ玉軸受35,36が十分な耐荷重性と耐久性を備えることが要求される。
また、垂直軸型風力発電装置1,2の総合効率を20%以上にするために、ローター部10の受風面積(ブレード11の全長L×ローター部10の直径D)に占めるケーシング40の側面投影面積の割合を小さくすることが要求される。ケーシング40の側面投影面積を小さくするためには、ケーシング40の外径Eを小さくする、つまりアンギュラ玉軸受35,36の外径を小さくすることが必要となる。
ケーシング40の側面投影面積とは、ケーシング40の外径Eと、ケーシング40を側面方向(Z方向に直交する方向)から見たときにローター部10と重なる領域のZ方向長さと、を乗算した面積である。
ケーシング40の外径Eは、上側部分41の外径を意味するが、上側部分41と下側部分42の接続部分に設けられる補強リブ43を含んだ外径の場合もある。ブレード11の下端11bは、上側部分41と下側部分42の接続部分とほぼ同一高さ(Z方向の位置)に位置する場合があるからである。つまり、ケーシング40を側面方向(Z方向に直交する方向)から見たときにローター部10と重なる領域の最大外径が外径Eとなる。
アンギュラ玉軸受35,36の外径を小さくしつつ、アンギュラ玉軸受35,36が十分な耐荷重性と耐久性を維持するためには、アンギュラ玉軸受35,36に作用する外力が小さくなればよい。つまり、アンギュラ玉軸受35,36を可能な限りローター部10(アーム12)に近接させることが重要となる。
このように、アンギュラ玉軸受35,36をローター部10に近接させることにより、アンギュラ玉軸受35,36の外径を小さく設定することが可能になる。
図4は、アンギュラ玉軸受35,36の周辺の詳細構成図である。
Z方向において、アンギュラ玉軸受35,36とローター部10のアーム12,15との最短距離H1(第一最短距離)は、機構上の制約から、最低でもブレード11の全長Lを基準にして3%(0.03L)以上の距離が必要となる(図7の直線T1参照)。ブレード11を回転軸20に固定するためのアーム固定部材25や、アンギュラ玉軸受35,36の位置を規定するベアリング押え45等の部材が必要となるからである。
また、最短距離H1は、理論上、ブレード11の全長Lを基準にして50%(0.5L)以下となる(図7の直線T2参照)。
なお、アンギュラ玉軸受35,36の配置位置とは、アンギュラ玉軸受35,36の中心位置を意味する。
図5は、ケーシング40の外径とブレード11の下端11bからアンギュラ玉軸受35,36まで最短距離H2との関係を示す図である。縦軸は、ローター部10の外径Dに対するケーシング40の外径Eの比率を示す。横軸は、ブレード11の全長Lに対する、ブレード11の下端11bからアンギュラ玉軸受35,36までの最短距離H2の比率を示す。
Z方向において、アンギュラ玉軸受35,36の位置がローター部10(ブレード11)の中心に近接する程、アンギュラ玉軸受35,36に作用する外力が小さくなる。言い換えれば、Z方向において、ブレード11の下端(端部)11bからアンギュラ玉軸受35,36までの最短距離H2(第二最短距離)が短い程、アンギュラ玉軸受35,36の外径を大きくする必要がある。このため、ローター部10の受風面積に占めるケーシング40の側面投影面積の割合が大きくなって、垂直軸型風力発電装置1,2の総合効率を低下させる。
図5に示すように、垂直軸型風力発電装置1,2では、最短距離H2がブレード11の全長Lを基準にして5%(0.1L)未満となると、ケーシング40の外径Eがローター部10の直径Dを基準にして20%(0.2D)を超える。このため、垂直軸型風力発電装置1,2の総合効率を大幅に低下させる。
そこで、垂直軸型風力発電装置1,2の総合効率を低下させないために、ケーシング40の外径Eがローター部10の直径Dを基準にして20%(0.2D)以下になるように設定する。したがって、最短距離H2は、ブレード11の全長Lを基準にして5%(0.05L)以上となる(図7の直線T3参照)。
図6は、垂直軸型風力発電装置1,2の総合効率とアンギュラ玉軸受35,36の配置位置との関係を示す図である。縦軸は、垂直軸型風力発電装置1,2の総合効率を示す。横軸は、ブレード11の全長Lに対する、ブレード11の下端11bからアンギュラ玉軸受35,36までの最短距離H2の比率を示す。
垂直軸型風力発電装置1,2の総合効率は、アンギュラ玉軸受35,36の位置によって定まる回転軸20の直径・重量、アンギュラ玉軸受35,36のサイズ(外径)、シャフトユニット6の機械効率、ブレード11の翼効率等に基づいて算出した。
ローター部10の直径が3m、ブレード11の全長が3mとして計算した。
アーム12の断面形状は、ブレード11と同様に、翼形状に設定した。翼形状には、例えばNACA0012翼型が用いられる。
アーム15の断面形状は、断面形状が矩形又は丸形に設定した。
水平アーム形の垂直軸型風力発電装置1の総合効率が20%以上となるためには、ブレード11の下端11bからアンギュラ玉軸受35,36までの最短距離H2(第二最短距離)がブレード11の全長Lを基準にして10%(0.1L)以上になるように設定することが必要である(図7の直線T4参照)。
最短距離H2を大きくすると垂直軸型風力発電装置1の総合効率も上昇するが、機構上の制約(後述する最短距離H3の上限値に起因する制約)から、最短距離H2はブレード11の全長Lを基準にして24%(0.24L)を超過できない(図7の直線T5参照)。
傾斜アーム形の垂直軸型風力発電装置2の総合効率が20%以上となるためには、ブレード11の下端11bからアンギュラ玉軸受35,36までの最短距離H2(第二最短距離)がブレード11の全長Lを基準にして35%(0.35L)以上になるように設定することが必要である。(図7の直線S4参照)。
最短距離H2を大きくすると垂直軸型風力発電装置2の総合効率も上昇するが、機構上の制約(最短距離H1の下限値に起因する制約)から、最短距離H2はブレード11の全長Lを基準にして47%(0.47L)を超過できない(図7の直線S5参照)。
1枚のブレード11は、2つのアーム12,15により二点支持される。ブレード11には均等に荷重が付加される(均等分布荷重)。
ブレード11に加わる曲げモーメントをできるだけ小さくして軽量化・低コスト化を図る必要があるので、必然的にブレード11に対する2つのアーム12,15の取り付け位置が定まる。具体的には、ブレード11の下端11bからアーム12,15の取り付け位置までの最短距離H3は、ブレード11の全長Lを基準にして17〜27%(0.17〜0.27L)の範囲内に設けられる必要がある。
そして、垂直軸型風力発電装置1では、アーム12がブレード11及び回転軸20に対して垂直配置されるので、ブレード11の下端11bからアーム12の取り付け位置までの最短距離H3の範囲が定まると、必然的にブレード11の下端11bからアンギュラ玉軸受35,36までの最短距離H2の範囲も定まる(図7の直線T6、T7参照)。
一方、垂直軸型風力発電装置2では、最短距離H3の範囲が定まったとしても、ブレード11及び回転軸20に対するアーム15の傾斜角度を変更すればよいので、最短距離H2の範囲には影響がない。
図7は、アンギュラ玉軸受35,36の配置位置の検討結果を示すグラフである。
縦軸は、ブレード11の全長Lに対する、アーム12,15からアンギュラ玉軸受35,36までの最短距離H1の比率を示す。横軸は、ブレード11の全長Lに対する、ブレード11の下端11bからアンギュラ玉軸受35,36までの最短距離H2の比率を示す。
水平アーム形の垂直軸型風力発電装置1では、上述した検討結果をグラフ上に示すと、7本の直線T1〜T7が描かれる。
直線T1は、最短距離H1の最小値であって、3%L(0.03L)である。
直線T2は、最短距離H1の理論上の上限値を示す。
直線T3は、ケーシング40の外径Eを20%D(0.2D)以下にするための、最短距離H2の最小値であって、5%L(0.05L)である。
直線T4は、総合効率を20%以上にするための、最短距離H2の最小値であって、10%L(0.1L)である。
直線T5は、総合効率を20%以上にするための、最短距離H2の最大値であって、24%L(0.24L)である。
直線T6は、ブレード11の下端11bからアーム12の取り付け位置までの最短距離H3の下限値を示す。
直線T7:ブレード11の下端11bからアーム12の取り付け位置までの最短距離H3の上限値を示す。
垂直軸型風力発電装置1では、直線T1〜T7に囲まれた領域A1が、アンギュラ玉軸受35,36の最適な配置位置となる。より正確には、直線T1,T4,T6,T7に囲まれた領域A1にアンギュラ玉軸受35,36の中心位置が存在することが、アンギュラ玉軸受35,36の最適な配置位置となる。
より好ましくは、直線T1,T4,T6,T7に囲まれた領域A1の中心付近にアンギュラ玉軸受35,36を配置する。
このように、垂直軸型風力発電装置1では、最短距離H1が3%L〜15%L、最短距離H2が10%L〜25%L、ケーシング40の外径Eが20%D(0.2D)以下となるように設計することが好ましい。
より好ましくは、垂直軸型風力発電装置1では、最短距離H1が5%L〜10%L、最短距離H2が13%L〜18%L、ケーシング40の外径Eが20%D(0.2D)以下となるように設計することが好ましい。
一方、傾斜アーム形の垂直軸型風力発電装置2では、上述した検討結果をグラフ上に示すと、5本の直線T1〜T3,S4,S5が描かれる。
直線T1〜直線T3は、上述の通りである。
直線S4は、総合効率を20%以上にするための、最短距離H2の最小値であって、35%L(0.35L)である。
直線S5は、総合効率を20%以上にするための、最短距離H2の最大値であって、47%L(0.47L)である。
垂直軸型風力発電装置2では、直線T1〜T3,S4,S5に囲まれた領域A2が、アンギュラ玉軸受35,36の最適な配置位置となる。より正確には、直線T1,T2,S4に囲まれた領域A2にアンギュラ玉軸受35,36の中心位置が存在することが、アンギュラ玉軸受35,36の最適な配置位置となる。
より好ましくは、直線T1,T2,S4に囲まれた領域A2の中心付近にアンギュラ玉軸受35,36を配置する。
このように、垂直軸型風力発電装置2では、最短距離H1が3%L〜15%L、最短距離H2が35%L〜47%L、ケーシング40の外径Eが20%D(0.2D)以下となるように設計することが好ましい。
より好ましくは、垂直軸型風力発電装置1では、最短距離H1が5%L〜10%L、最短距離H2が40%L〜45%L、ケーシング40の外径Eが20%D(0.2D)以下となるように設計することが好ましい。
垂直軸型風力発電装置1,2では、回転軸20を支持するアンギュラ玉軸受35,36の配置位置を最適化した。これにより、垂直軸型風力発電装置1,2は、アンギュラ玉軸受35,36の耐荷重性や耐久性を十分に確保しつつ、ローター部10の回転効率の低下を回避できる。すなわち、ケーシング40の外径Eを小さくすることができる。また、垂直軸型風力発電装置1,2の軽量化・低コスト化を図ることができる。
上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、前述した実施形態では、垂直軸型流体発電装置として、作動流体に風Wを用いてローター部10とを回転させる垂直軸型風力発電装置1,2について説明したが、これに限定されない。
作動流体に水を用いて水車(羽根車)を回転させる垂直軸型水力発電装置であってもよい。すなわち、ローター部10を用水路の水中に沈めて、発電部7等を水上に設ける水力発電装置として利用しても、同様の効果が得られる。
アンギュラ玉軸受35,36同士は、背面合わせ以外の正面合わせや並列合わせであってもよい。
ラジアル軸受31,アンギュラ玉軸受35,36の転動体にボール34,39を用いることとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、転動体としてローラ等を用いてもよい。
ローター部10としては、ジャイロミル型に限定されない。すなわち、それ以外のダリウス型、直線翼型、サボニウス型、パドル型、クロスフロー型、S型ローター型等であってもよい。
1,2…垂直軸型風力発電装置(垂直軸型流体発電装置)、 10…ローター部、 11…ブレード、 11b…下端(端部)、 12,15…アーム、 20…回転軸、 35,36…アンギュラ玉軸受(軸受)、 40…ケーシング(支持体)、 L…全長、 D…直径、 E…外径、 H1…最短距離(第一最短距離)、 H2…最短距離(第二最短距離)

Claims (4)

  1. 複数のブレードがアームを介して接続される回転軸と、
    前記回転軸を複数の軸受を介して回転可能に支持する支持体と、
    を備える垂直軸型流体発電装置であって、
    前記回転軸の軸方向における前記軸受から前記アームまでの第一最短距離は、前記ブレードの全長の3〜15%に設定されることを特徴とする垂直軸型流体発電装置。
  2. 前記アームが水平アームの場合は、前記軸方向における前記ブレードの端部から前記軸受までの第二最短距離は、前記ブレードの全長の10〜25%に設定されることを特徴とする請求項1に記載の垂直軸型流体発電装置。
  3. 前記アームが傾斜アームの場合は、前記軸方向における前記ブレードの端部から前記軸受までの第二最短距離は、前記ブレードの全長の35〜47%に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の垂直軸型流体発電装置。
  4. 前記支持体の外径は、前記ブレードにより形成されるローター部の直径の20%以下に設定されることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の垂直軸型流体発電装置。
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