JP6178550B2 - 発電用羽根車及びこれを備えた風車 - Google Patents

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Description

本発明は、発電用羽根車及びこれを備えた風車に関する。
従来、発電機に用いられる羽根車として、例えばプロペラ型風車の羽根車が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載のプロペラ型風車の羽根車は、回転軸と、この回転軸の周囲に固定された複数のブレードとを備えている。
プロペラのブレードは、回転軸に対して略直交するよう、回転軸の径方向に長く形成されている。各ブレードは、回転軸の径方向内側の端部が回転軸の周囲に固定されている。各ブレードは、径方向の外側の端部が自由端となっている。このブレードは、流体に対して迎角を得るため、固定端から自由端にかけて、螺旋状に捩じられた形状をしている。
特開2006−257886号公報
しかしながら、この特許文献1記載のプロペラ型風車は、ブレードを製造するに当たり、迎角を得るための捩じりを形成する必要がある。このプロペラ型風車のブレードの捩じりは、形状が複雑であるだけでなく、最適な揚力を得るため迎角を精度よく形成する必要がある。このため、プロペラ型風車は製造が難しいという問題を有する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブレードの形状を簡略化しながら、それでいて回転効率を高めることができる発電用羽根車及びこれを備えた風車を提供することにある。
本発明は、回転軸と、この回転軸の周囲に設けられた複数のブレードとを備え、回転軸方向に流れる流体を前記複数のブレードで受けることで回転軸廻りに回転し、これにより発電機において発電させる発電用羽根車であって、前記各ブレードは、前記回転軸に固定された固定端部と、この固定端部から流体の流れ方向の下流側に向けて設けられると共に下流側に行くほど前記回転軸の径方向外側に位置する本体部と、この本体部の下流側の端部に設けられて前記回転軸の径方向外側に向けて延設された延設部とを備え、前記固定端部は、前記回転軸の軸方向の端面に沿うように屈曲する固定片を有し、前記各ブレードは、前記本体部の前記固定端部側の端部と前記延設部の先端との位置関係として、流体の流れ方向の下流側に向かう長さに対する径方向外側に向かう長さの比が1〜1.4となるように形成されており、前記固定片が捩じれることで、前記延設部のうち、幅方向の第一端縁側の最も下流側の箇所と、この第一端縁とは反対側の第二端縁側の最も下流側の箇所とが、回転軸方向にずれて位置しており、これにより迎角を形成することを特徴とする。
また本発明の発電用羽根車は、前記迎角により構成された第1の迎角部と、前記ブレードが前記固定端部から前記延設部にかけて同じ迎角となりこれにより形成された第2の迎角部とを備えていることが好ましい。
また本発明の発電用羽根車は、前記各ブレードが、全体に亘って同じ厚みに形成されたものであることが好ましい。
また本発明の発電用羽根車は、前記延設部の先端には折り返し部をさらに備えており、前記折り返し部は、第2端から第1端に向かう方向に向けて折り返されていることが好ましい。
また本発明の発電用羽根車は、前記ブレードが、前記回転軸方向に離間して、それぞれの箇所に複数設けられており、前記流体の流れ方向の下流側に設けられた前記各ブレードが、前記軸方向に見て、前記流体の流れ方向の上流側に設けられた隣接する前記ブレードの間に位置するよう配置されていることが好ましい。
また本発明の発電用羽根車は、前記ブレードが径方向外側に向かうほど幅広となるよう形成されたものであることが好ましい。
また本発明の風車は、上記発電用羽根車が回転軸を介して支柱部に設けられたことを特徴とする。
また本発明の風車は、流体の流れ方向の両端が開口すると共に前記ブレードの外側を覆う筒状フードをさらに備えていることが好ましい。
また本発明の風車は、前記発電用羽根車が、前記支柱部よりも流体の流れ方向の下流側に設けられていることが好ましい。
本発明の発電用羽根車及びこれを備えた風車によれば、ブレードの形状を簡略化しながら、それでいて回転効率を高めることができることができる。
実施形態1の風車の斜視図である。 実施形態1の風車であり(a)は側面図(b)は平面図(c)は正面図である。 実施形態1の発電用羽根車のブレードを説明するための正面から見た断面図であり(a)は第2の迎角部が設けられたブレードであり(b)は第2の迎角部が設けられていないブレードである。 実施形態1の風車の要部側面図である。 実施形態2の風車の側面図である。 実施形態3の風車の斜視図である。 実施形態3の風車の一部破断した側面図である。 実施例の風車を説明するための図である。 実施例の実験装置を説明するための図であり(a)は全体の概略図であり(b)は整流器の出口の開口の図である。 (a)は実施例1のブレードであり(b)は実施例2のブレードであり(c)は実施例3のブレードである。 (a)は実施例4のブレードであり(b)は実施例5のブレードである。 (a)は比較例1のブレードであり(b)は比較例2のブレードである。 (a)はブレードが180°毎に配置された図であり(b)はブレードが120°毎に配置された図であり(c)はブレードが90°毎に配置された図である。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ180°毎に配置された場合における風速と回転数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ120°毎に配置された場合における風速と回転数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ90°毎に配置された場合における風速と回転数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ180°毎に配置された場合における風速と回転数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ120°毎に配置された場合における風速と回転数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ90°毎に配置された場合における風速と回転数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ180°毎に配置された場合における風速と電力との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ120°毎に配置された場合における風速と電力との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ90°毎に配置された場合における風速と電力との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ180°毎に配置された場合における風速と電力との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ120°毎に配置された場合における風速と電力との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ90°毎に配置された場合における風速と電力との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ180°毎に配置された場合における先端速度率とパワー係数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ120°毎に配置された場合における先端速度率とパワー係数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ90°毎に配置された場合における先端速度率とパワー係数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ180°毎に配置された場合における先端速度率とパワー係数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ120°毎に配置された場合における先端速度率とパワー係数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ90°毎に配置された場合における先端速度率とパワー係数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ180°毎に配置された場合における先端速度率とトルク係数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ120°毎に配置された場合における先端速度率とトルク係数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部にのみ取り付けられ且つ90°毎に配置された場合における先端速度率とトルク係数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ180°毎に配置された場合における先端速度率とトルク係数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ120°毎に配置された場合における先端速度率とトルク係数との関係を示すグラフである。 ブレードが第1の取付部及び第2の取付部に取り付けられ且つ90°毎に配置された場合における先端速度率とトルク係数との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
実施形態1の発電用羽根車1は、図1に示されるように、風車に用いられる。風車は、回転軸2を中心に有する発電用羽根車1と、この発電用羽根車1を軸支するナセル4と、ナセル4が上端に設けられた支柱部5とを備えている。風車のナセル4の内部には、発電機6が収容されている。発電機6は、発電用羽根車1の回転軸2に連結されている。風車は、発電用羽根車1が回転することで、発電機6において発電することができるよう構成されている。本実施形態の風車は、いわゆる水平軸風車である。また本実施形態の風車は、小型の風車であり、家庭用として使用されるものである。
以下、流体流れ方向の上流側を単に「上流側」と記載し、流体流れ方向の下流側を単に「下流側」と記載する。
発電用羽根車1は、回転軸2と、複数のブレード3とを備えている。発電用羽根車1は、回転軸方向に流れる空気をブレード3により受けることで、回転軸2を中心として回転する。言い換えると、発電用羽根車1は、回転軸方向に流れる流体を複数のブレード3で受けることで回転軸2廻りに回転する。
回転軸2は、図2に示されるように、その長手方向が水平方向と略平行になるように配置される。言い換えると回転軸2は、流体の流れ方向に沿って(あるいは、略平行となるように)配置される。回転軸2は、第1端21と第2端22とを有している。回転軸2の第2端22は、第1端21の反対側に位置する。第1端21から第2端22に向かう方向は、第1の方向23と定義される。また第1の方向23とは反対側に向かう方向は、第2の方向24と定義される。
回転軸2は、ブレード3を取り付けるために設けられたハブ25を備えている。ハブ25は、回転軸2の端部に固定されている。ハブ25は、円筒形状をしている。ハブ25は、回転軸2の第1端21側の端面に、ブレード取付部26が設けられている。ブレード取付部26は、回転軸方向に見て3等配されている。ブレード取付部26は、ハブ25の前記端面から第2の方向24に向けて突出した雄ねじ部261と、雄ねじ部261に螺合されるナット262とにより構成されている。
なお、本実施形態のハブ25は円筒形状をしているが、角柱であってもよい。またブレード3の取付枚数は、120°毎に配置されているが、180°毎や90°毎に配置されていてもよい(例えば図11参照)。
ブレード3は、一方向に長く形成された長尺の板材により構成されている。ブレード3は、全体に亘って略同じ厚みに形成されている。ブレード3は、固定端部31と、本体部32と、延設部33とを備えている。ブレード3は、固定端部31と本体部32と延設部33とが長手方向に連続して一体成形されている。本実施形態のブレード3は、固定端部31から延設部33にかけて、長手方向に直角な断面が、一様な形状となっている。言い換えるとブレード3は捩じられた形状にはなっていない。本実施形態のブレード3は、帯状の平板を、捩じるのではなく曲げ加工することで形成されている。
固定端部31は、回転軸2のハブ25に取り付けられ、これにより回転軸2に固定される。固定端部31は、固定片311を備えている。固定片311は、ハブ25における回転軸2の第1端21側の端面に沿うよう屈曲している。固定片311は、ブレード3を貫通する貫通孔312を備えている。貫通孔312には、回転軸2のハブ25のブレード取付部26の雄ねじ部261が挿入される。そして固定端部31の貫通孔312に雄ねじ部261に通された状態で、雄ねじ部261にナット262が螺合される。これにより固定端部31は回転軸2に固定される。
本体部32は、固定端部31から下流側に向けて連設される。本体部32は、下流側に行くほど、回転軸2の径方向外側に位置するよう傾斜している。言い換えると本体部32は、固定端部31から第1の方向23に沿って設けられると共に第1の方向23に行くほど回転軸2の径方向外側に位置するよう形成される。具体的に本実施形態の本体部32の勾配は、固定端部31から第1の方向23に向けて約60mm進むと、径方向外側に約60mm拡がるよう傾斜している。
本体部32は、流体を受ける側の面が凹となり、且つその反対側の面が凸となるよう緩やかに湾曲している。なお、本体部32は、緩やかに湾曲せずに直線状に形成されたものであってもよい。
本体部32は、長手方向の全長に亘って同一の迎角を形成する。これにより本体部32は、第2の迎角部36を形成する(図3(a)参照)。本体部32は、断面の傾きが、固定端部31から延設部33にかけて同じ勾配αを有している。この勾配αは、回転方向に対する角度である。
なお、この第2の迎角部36は、図3(b)に示すように、設けられていなくてもよい。言い換えると、ブレード3の翼弦線は、回転方向に対する相対的な流体の流れに対して、角度を有していなくてもよい。
延設部33は、本体部32の第1の方向23の先端部に設けられている。延設部33は、本体部32の第1の方向23の端部が径方向外側に向けて曲げられることで形成されている。延設部33は本体部32に滑らかに連続している。
延設部33は、図2に示されるように、幅方向37に長さを有する。また延設部33は、回転軸2の径方向38に沿って長さを有する。延設部33における回転軸2の径方向38外側に向かう方向は、延設部33の長さ方向と定義される。延設部33の長さ方向は、本体部32の長手方向と交差する。延設部33の幅方向37は、図2(b)に示されるように、この幅方向に直角で且つ径方向に沿った方向から見て、回転軸方向と交差する。詳しく説明すると、延設部33の幅方向37は、この幅方向37に直角で且つ径方向に沿った方向から見て、回転軸方向と非直角となるよう交差している。延設部33は、幅方向の一方側の端縁を第一端縁331と定義され、他方側の端縁を第二端縁332と定義される。また、第二端縁332側から第一端縁331側に向かう方向が第1の周方向39と定義される。
延設部33は、第1箇所333と第2箇所334とを有している。第1箇所333は、第一端縁331の第1の方向23の先端に位置する。第2箇所334は、第二端縁332の第1の方向23の先端に位置する。第1箇所333と第2箇所334とは、回転軸方向においてずれている。詳しく説明すると、第1箇所333から第2箇所334に近付くほど第1の方向23に向かう方向に位置している。言い換えると、第1の箇所333は、第2の箇所334よりも回転軸2の第1端21側に位置している。これにより、延設部33は、第1の迎角部35を形成する。
本実施形態のブレード3は、延設部33の先端に設けられた折り返し部34をさらに有している。折り返し部34は、延設部33の端部が、第2の方向24に向けて折り返されて形成されている。言い換えると、折り返し部34は上流側に向けて折り返されている。また折り返し部34の先端は、ブレード3における自由端となっている。
本実施形態の発電用羽根車1は、次のようにして、ブレード3の第1の迎角部35が形成される。作業者は、回転軸2のハブ25にブレード3を取り付ける。ブレード3は、回転軸2に沿って(径方向から見て平行に)取り付けられる。このときブレード3の第1箇所333と第2箇所334とは、第1の方向23における同じ位置に配置されている。
次いで作業者は、ブレード3の固定端部31を中心として、本体部32及び延設部33側を第1の方向23に直角な方向(詳しくは、第1の周方向39側)に移動させる(図4参照)。作業者は、全てのブレード3について、同じように、ブレード3の固定端部31を中心として、本体部32及び延設部33側を第1の方向23に直角な方向に移動させる。すると、第1箇所333と第2箇所334とは、第1の方向23においてずれた位置に配置される。これにより第1の迎角部35が形成される。
このとき作業者は、ブレード3の固定端部31において、ブレード3を雄ねじ部261廻りに回転させて、第2の迎角部36を形成する。
回転軸方向に空気が流れると、発電用羽根車1の本体部32は、空気から抗力を受ける。さらにその後、本体部32の上流側の面を通過した空気は、延設部33の第1の迎角部35に沿って流れ、延設部33に抗力を生じさせる。第1の迎角部35及び第2の迎角部36に生じた各抗力は、発電用羽根車1の第1の周方向39への回転力に変換される。これにより、発電用羽根車1は回転する。
このような構成の発電用羽根車1は、図2に示されるように、回転軸2が発電機6に連結されている。発電機6は、ロータ61と、ステータ62とを備えている。ステータ62は、ロータ61を囲むよう径方向外側に配置されている。ステータ62には、コイル(図示せず)が巻回されている。これによりステータ62は、一定の向きの磁界を生じさせる。このコイルは、外部に電機的に接続されている。ロータ61は、発電用羽根車1の回転軸2に連結されている。ロータ61は、永久磁石を備える。言い換えるとロータ61は、N極とS極とを有する。ロータ61の永久磁石は、ステータ62が作る磁界内に配置される。
発電用羽根車1が回転すると、これに追従してロータ61が回転する。ロータ61が回転すると、ステータ62との間で電磁誘導が生ずる。この電磁誘導により、ステータ62に巻回されたコイルに誘導電流が生ずる。コイルに生じた電流は、外部に出力される。
この発電機6は、支柱部5の上端に設けられたナセル4内に配置される。ナセル4は、円筒状をしている。ナセル4の長手方向は、回転軸方向に略平行な方向に配置される。ナセル4は、内部に発電機6を収容するための収容空間が形成されている。
支柱部5は、上下方向に長く形成されている。支柱部5は、載置台51に取り付けられている。支柱部5の下端部は、載置台51に固定されている。支柱部5の上端部は、ナセル4に固定されている。なお、ナセル4は、支柱部5に対してヨー軸廻りに回転自在に取り付けられていてもよい。
本実施形態の発電用羽根車1は、延設部33が設けられている。この延設部33には、第1箇所333と第2箇所334とが回転軸方向においてずれることで第1の迎角部35が形成されている。このため、作業者は、ブレード3を製造するに当たり、捩じることなく単に板材を曲げるだけで形成することができる。すなわち、従来のプロペラ型のブレード3のように、迎角を得るために複雑な形状を精度よく形成する必要がない。
また第1の迎角部35は、固定端部31で角度を付けることで形成されたものであるため、迎角の調整を簡単に行なうことができる。
またブレード3は、固定端部31から延設部33にかけて同じ迎角となっているため、ブレード3の形状を簡略化した形状とすることができる。
またブレード3は、全体に亘って略同じ厚みに形成されている。従来のプロペラの断面形状のように流線形の断面のものは、複雑な加工が必要であった。言い換えると、加工性を考慮した材料の使用が必要であった。しかし本実施形態のブレード3は、全体に亘って同じ厚みに形成されているため、材料の制約を受けにくい。これにより設計上の自由度が向上する。
また本実施形態の発電用羽根車1は折り返し部34を有している。このためブレード3は、より効果的に流体を受けることができる。
また本実施形態の発電用羽根車1は、支柱部5に設けられて風車を形成する。本実施形態の発電用羽根車1は、ブレード3が第1の方向23に向かって設けられている。しかも本実施形態の発電用羽根車1は、風力を効率良く回転力に変換することができる。このため本実施形態の風車は、ブレード3が風を受けた場合の支柱部5に掛かる応力を低減させることができる。例えば、本実施形態の風車を大型の風車に適用した場合、風力が強くても、支柱部5に大きな力が掛かりにくくできる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について図5に基づいて説明する。なお、本実施形態は、実施形態1と大部分において同じであるため、同じ部分においては同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
実施形態2の風車は、図5に示されるように、ブレード3が、回転軸2の軸方向(回転軸方向)に離間して、それぞれの箇所に複数設けられている。下流側に設けられた各ブレード3が、回転軸方向に見て、上流側に設けられた隣接するブレード3の間に位置するよう配置されている。各ブレード3の形状は、実施形態1と同じである。また支柱部5や発電機6の形状は実施形態1と同じである。
回転軸2は、第1の取付部27と、第2の取付部28とを備えている。第1の取付部27は、ハブ25における第1端21側の端面に設けられている。第2の取付部28は、ハブ25における第2端22の端面に設けられている。第1の取付部27と第2の取付部28は、第1の方向23において離間している。
第1の取付部27には第1のブレードユニット71が取り付けられている。第1のブレードユニット71は、複数のブレード3により構成されている。第2の取付部28には、第2のブレードユニット72が取り付けられている。第2のブレードユニット72は、複数のブレード3により構成されている。第2のブレードユニット72のブレード3は、第1のブレードユニット71の間に位置する。言い換えると、下流側に設けられた各ブレード3が、回転軸方向に見て、上流側に設けられた隣接するブレード3の間に位置するよう配置されている。
以上説明したように、発電用羽根車1は、発電機6に発電させるためのものである。発電用羽根車1は、回転軸2と、複数のブレード3とを有する。複数のブレード3は、回転軸2の周囲に設けられている。回転軸2は、第1端21と第2端22とを有している。第2端22は、第1端21の反対側に位置している。第2端22から前記第1端21に向かう方向が第1の方向23として定義される。複数のブレード3は、回転軸方向において流れる流体を受けるように構成されている。複数のブレード3が回転軸方向において流れる流体を受けたとき、複数のブレード3は回転軸2のまわりで回転する。
各ブレード3は、固定端部31と、本体部32と、延設部33とを備える。固定端部31は、回転軸2に固定されている。本体部32は、固定端部31から第1の方向23に沿って設けられている。本体部32は、第1の方向23に行くほど前記回転軸2の径方向外側に位置する。延設部33は、本体部32の下流側の端部に設けられている。延設部33は回転軸2の径方向外側に向けて延設されている。より詳しくは、本体部32は、固定端部31とは反対側に位置する第2の端部を有する。延設部33は、第2の端部から、回転軸2の径方向の外側に向けて延出している。
延設部33は、幅方向を有する。延設部33の幅方向は、第1の方向23に交差する。延設部33の幅方向は、回転軸2の径方向と交差する。そして、延設部33の幅方向の一端は、第一端縁331として定義され、延設部33の幅方向の他端は第二端縁332として定義される。
延設部33は、第1箇所333と第2箇所334とを有している。第1箇所333は、第一端縁331の第1の方向23の先端に位置する。第2箇所334は、第二端縁332の第1の方向23の先端に位置する。第1箇所333と第2箇所334とが回転軸方向においてずれることで第1の迎角部35を形成する。
またブレード3は、固定端部31から延設部33にかけて同じ迎角となっている。これによりブレード3は第2の迎角部36を有する。
またブレード3は、前記延設部33の先端に設けられ流体の流れ方向の上流側に向けて折り返された折り返し部34をさらに備えている。言い換えると、ブレード3は、延設部33の先端に折り返し部34をさらに備えている。折り返し部34は、第2端22から第1端21に向かう方向に向けて折り返されている。
またブレード3は、回転軸2の軸方向に離間して、それぞれの箇所に複数設けられている。流体の流れ方向の下流側に設けられた前記各ブレード3は、軸方向に見て、前記流体の流れ方向の上流側に設けられた隣接する前記ブレード3の間に位置するよう配置されている。言い換えると、発電用羽根車1は、複数のブレードユニット7を有している。複数のブレードユニット7は、第1のブレードユニット717と第2のブレードユニット727とを有する。各ブレードユニット7は、複数のブレード3を有している。各ブレードユニット7の複数のブレード3は、回転軸2に交差する面に沿って配置されている。複数のブレードユニット7は、回転軸2の軸方向において離間して配置されている。第1のブレードユニット717のブレード3は、前記第2のブレードユニット727の間に位置する。
(実施形態3)
次に、実施形態3について図6,7に基づいて説明する。なお、本実施形態は、実施形態1と大部分において同じであるため、同じ部分においては同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
実施形態3の風車は、いわゆるダウンウインド型の風車である。風車は、発電用羽根車1と、ナセル4と、支柱部5とを備えている。ナセル4の内部には発電機6が収納配置されている。発電機6は、発電用羽根車1の回転軸2に連結されている。風車は、発電用羽根車1が回転することで、発電機6において発電することができるよう構成されている。本実施形態の風車も、実施形態1の風車と同様、いわゆる水平軸風車である。
発電用羽根車1は、回転軸2と、ハブ25と、ブレード3とを備えている。ハブ25は、回転軸2の下流側の端部に固定されている。ハブ25の下流側の端面には、ブレード取付部26が設けられている。回転軸2は、ナセル4に回転自在に軸支されている。これにより、発電用羽根車1は、ナセル4の流体流れ方向の下流側の端部に回転自在に設けられている。なお、発電用羽根車1のブレード3の構造は、実施形態1のブレード3と同じ構造である。
ナセル4は、流体流れ方向に沿って長さを有している。ナセル4は、流体の流れ方向の上流側の端部に向かうほど小径となるよう先細り形状となっている。
支柱部5は、ナセル4を支持する。支柱部5は、ナセル4の下流側の端部を支持する。支柱部5は、発電用羽根車1よりも上流側に配置されている。言い換えると、発電用羽根車1は、支柱部5よりも流体の流れ方向の下流側に配置されている。
また本実施形態の風車は、筒状フード9を備えている。筒状フード9は、流入開口91と、流出開口92とを有している。流入開口91と流出開口92とは連通している。すなわち、筒状フード9は、流体の流れ方向の両端が開口している。筒状フード9は、円筒形状をしている。筒状フード9の内側面は、ブレード3の最も外側に位置する箇所よりも外側(回転軸2の径方向の外側)に位置している。言い換えると、ブレード3と筒状フード9との間には、僅かな間隙が形成されている。
筒状フード9は、取付固定部93を有している。取付固定部93は、支柱部5に固定されている。取付固定部93は、筒状フード9を内外に貫通した貫通孔により構成されている。取付固定部93は、筒状フード9の内部に発電用羽根車1を回転自在に収容した状態で、当該筒状フード9を支柱部5に固定する。筒状フード9の中心は、回転軸2の中心と略同心上に位置している。
発電用羽根車1のブレード3の後端(流れ方向の下流側の端部)は、筒状フード9の流出開口92よりも前方(流れ方向の上流側)に位置している。
空気が上流側から下流側に向かって流れると、その空気が、流入開口91から筒状フード9内に流れ込み、筒状フード9内では軸方向に流通する。すると、筒状フード9内を流通した空気は、ブレード3に対して常に前方から衝突する。これにより、発電用羽根車1は、ブレード3により一定方向から流体を受けるため、安定して回転する。
なお、筒状フード9が設けられていない場合、発電用羽根車1に対して、あらゆる方向に空気が流通する。この場合、回転が安定しない場合がある。
以上説明したように、本実施形態の風車は、筒状フード9をさらに備えている。筒状フード9は、流体の流れ方向の両端が開口している。筒状フード9は、ブレード3の外側を覆っている。このように、筒状フード9は、内部に流れ込む流体を整流して、ブレード3に一方向から流体を当てることができる。このため本実施形態の風車によれば、発電用羽根車1を安定して回転させることができる。
ところで、実施形態1,2の風車は、発電用羽根車1が支柱部5の流れ方向の上流側に位置するいわゆるアップウインド型の風車であった。この実施形態1,2の風車は、ブレード3が流体の流れ方向の下流側に向かって設けられているため、アップウインド型にしてしまうと、ブレード3の固定端部31と支柱部5との距離が長くなってしまう。このため、実施形態1,2の構造では、回転中に回転軸2がぶれてしまう可能性がある。
これに対し本実施形態の風車は、発電用羽根車1が、支柱部5よりも流体の流れ方向の下流側に設けられているため、ブレード3の固定端部31と支柱部5との距離を短くできる。このため本実施形態の風車によれば、発電用羽根車1の回転を安定させることができる。
なお、実施形態2のブレード3は、第1の方向23に2列となるよう配置されていたが、ブレード3は、3列以上となるよう配置されていてもよい。
また、実施形態1〜3の発電用羽根車1は風車に用いられていたが、本発明の発電用羽根車は、流体として液体を使用するものであってもよい。例えば、発電用羽根車1は、水車に使用されてもよい。
また、実施形態1〜3の風車は、家庭用に用いられる小型の風車であったが、本発明の風車は、大型の風車に適用することもできる。
また、実施形態1〜3の発電用羽根車1は、ブレード3が、帯状の板材を曲げ加工することで形成されたものであった。しかし本発明のブレードとしては、以下の実施例で使用するようなブレードの形状(例えば、図10,11参照)であってもよい。つまり、ブレードは、径方向外側に向かうほど幅広となるよう形成されていてもよい。
また実施形態1〜3の発電用羽根車は、ブレード3の径方向外側の端部が折り返し部34となっていた。しかし、本発明の発電用羽根車において、ブレードの径方向外側の端部は、延設部であってもよい。言い換えるとブレードには、折り返し部が形成されていなくてもよい。
(実施例)
本実施形態の発電用羽根車1において、従来のプロペラ型風車に対する効果を確認するため、次のような実験を行った。
実験には図9に示すような風洞を用いた。風洞は、ブロワー80と、整流器81と、風車とを備えている。整流器81は、ブロワー80の下流側に配置された。風車は、整流器81の下流側に配置された。整流器81の出口の開口は、ブレードの外径よりも大きくなるよう形成された。整流器81の出口の開口は、図9(b)に示されるように、内側面の対向間の長さが14cm×14cmであった。風車には、電力計とトルク計とが接続された。これにより、風力に対する電力値とトルク値とを計測した。
風車は、図8に示すような風車を使用した。この風車のブレード以外の構造は、実施形態1,2の構造と同じである。この風車の回転軸2のハブ25に取り付けられたブレードの形状を、実施例ごとに変えた。なお、図8の風車に使用されたブレードは、実施例1のブレードである。
ブレードの大きさは、受風面積に基づいて決定した。受風面積は、風向きに対して直角な面へのブレードの投影面積とした。実施例1,2及び比較例1に使用したブレードは、各受風面積が略同じとなるように形成された。実施例3〜5及び比較例2に使用したブレードは、各受風面積が、略同じとなるように形成された。さらに実施例1,2及び比較例1に使用したブレードは、実施例3〜5及び比較例2に使用したブレードよりも受風面積が小さくなるように形成された。ブレードは、厚み1mmの形状記憶樹脂シート(青芳製作所(株)製)を使用した。
実施例1には、矩形状のブレードが使用された。実施例1に使用されたブレードは、図10(a)に示されるように、幅20mm,回転軸方向の長さが60mm,回転軸2の径方向の長さが70mmであった。実施例1に使用されたブレードには、折り返し部34が設けられていなかった。
実施例2には、矩形状のブレードが使用された。実施例2に使用されたブレードは、図10(b)に示すように、幅20mm,回転軸方向の長さが60mm,回転軸2の径方向の長さが70mmであった。実施例2に使用されたブレードには、折り返し部34が設けられていた。この折り返し部34における回転軸2の径方向の長さは10mmであった。折り返し部34の回転軸方向の長さは14mmであった。
実施例3には、末広がり状のブレードが使用された。言い換えると、実施例3のブレードは、先端に行くほど、幅広となるよう形成されていた。実施例3に使用されたブレードは、図10(c)に示されるように、固定端部31の幅20mm,延設部33の幅50mm,回転軸方向の長さが50mm,回転軸2の径方向の長さが70mmであった。実施例3に使用されたブレードには、折り返し部34が設けられていなかった。
実施例4には、末窄まり状のブレードが使用された。言い換えると、実施例4のブレードは、先端に行くほど、幅狭となるよう形成されていた。実施例4に使用したブレードは、図11(a)に示すように、固定端部31の幅50mm,延設部33の幅20mm,回転軸方向の長さが50mm,回転軸2の径方向の長さが70mmであった。実施例4に使用されたブレードには、折り返し部34が設けられていなかった。
実施例5には、矩形状のブレードが使用された。実施例5に使用したブレードは、図11(b)に示すように、幅32mm,回転軸方向の長さが60mm,回転軸2の径方向の長さが70mmであった。実施例5に使用されたブレードには、折り返し部34が設けられていなかった。
比較例1,2には、プロペラ型のブレードが使用された。比較例1に使用されたブレードは、図12(a)に示すように、幅20mm,回転軸2の径方向の長さが70mmであった。比較例2に使用されたブレードは、図12(b)に示すように、幅32mm,回転軸2の径方向の長さが70mmであった。
実施例1〜5及び比較例1,2について、図13(a)に示すように180°毎に取り付けられた場合(2枚のブレード)、図13(b)に示すように120°毎に取り付けられた場合(3枚のブレード)、図13(c)に示すように90°毎に取り付けられた場合(4枚のブレード)で実験を行った。このとき、各枚数のブレードについて、実施形態1のように第1の取付部27だけに取り付けた場合と、実施形態2のように第1の取付部27及び第2の取付部28の両方に取り付けた場合とで、それぞれ実験を行った。
実験に使用する風速は、2.8[m/s],3.3[m/s],3.8[m/s],4.3[m/s],4.8[m/s]であった。
この場合の実験結果を図14〜37に示す。
(風速と回転数との関係)
図14〜19には、風速と回転数との関係を示す。図14〜16には、ブレードを第1の取付部27にのみ取り付けた場合を示す。図14には、2枚のブレードを使用した場合(180°毎にブレードが配置されている)の実験結果を示す。図15には、3枚のブレードを使用した場合(120°毎にブレードが配置されている)の実験結果を示す。図16には、4枚のブレードを使用した場合(90°毎にブレードが配置されている)の実験結果を示す。
図17〜19には、ブレードを第1の取付部27と第2の取付部28とに取り付けた場合を示す。図17には、2枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図18には、3枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図19には、4枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。
図14〜19からも分かるように、実施例1〜5のブレードを使用した場合は、比較例1,2のブレードを使用した場合よりも回転数が大きくなることが分かった。特に、実施例3のブレードを第1の取付部27と第2の取付部28とに取り付けた場合に、大きな回転数が得られることが分かった。
(風速と電力との関係)
図20〜25には、風速と発電した電力との関係を示す。図20〜22には、ブレードを第1の取付部27にのみ取り付けた場合を示す。図20には、2枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図21には、3枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図22には、4枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。
図23〜25には、ブレードを第1の取付部27と第2の取付部28とに取り付けた場合を示す。図23には、2枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図24には、3枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図25には、4枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。
図20〜25からも分かるように、実施例1〜5のブレードを使用した場合は、比較例1,2のブレードを使用した場合よりも大きな電力が発電されることが分かった。特に、実施例3のブレードを使用した場合に、大きな電力が得られることが分かった。
(先端速度率とパワー係数との関係)
図26〜31には、先端速度率とパワー係数との関係を示す。図26〜28には、ブレードを第1の取付部27にのみ取り付けた場合を示す。図26には、2枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図27には、3枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図28には、4枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。
図29〜31には、ブレードを第1の取付部27と第2の取付部28とに取り付けた場合を示す。図29には、2枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図30には、3枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図31には、4枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。
図26〜31からも分かるように、実施例1〜5のブレードを使用した場合は、比較例1,2のブレードを使用した場合よりもパワー係数が大きくなることが分かった。これにより、実施例1〜5のブレードを使用した場合には、比較例1,2のブレードを使用した場合よりもエネルギーが大きく得られることが分かった。
(先端速度率とトルク係数との関係)
図32〜37には、先端速度率とトルク係数との関係を示す。図32〜34には、ブレードを第1の取付部27にのみ取り付けた場合を示す。図32には、2枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図33には、3枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図34には、4枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。
図35〜37には、ブレードを第1の取付部27と第2の取付部28とに取り付けた場合を示す。図35には、2枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図36には、3枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。図37には、4枚のブレードを使用した場合の実験結果を示す。
図32〜37からも分かるように、実施例1〜5のブレードを使用した場合は、比較例1,2のブレードを使用した場合よりも、同じ先端速度率においてより小さいトルク係数となることが分かった。すなわち、実施例1〜5のブレードを使用した場合は、比較例1,2のブレードを使用した場合よりも、トルクが小さくても回転数が大きく得られるため、弱い風力に対しても効率よく回転数が得られることが分かった。これにより、実施例1〜5の風車は、微風に対しても効果的に回転することができることが分かった。
1 発電用羽根車
2 回転軸
21 第1端
22 第2端
23 第1の方向
24 第2の方向
25 ハブ
26 ブレード取付部
261 雄ねじ部
262 ナット
27 第1の取付部
28 第2の取付部
3 ブレード
31 固定端部
311 固定片
312 貫通孔
32 本体部
33 延設部
331 第一端縁
332 第二端縁
333 第1箇所
334 第2箇所
34 折り返し部
35 第1の迎角部
36 第2の迎角部
37 幅方向
38 径方向外側
4 ナセル
5 支柱部
51 載置台
6 発電機
61 ロータ
62 ステータ
7 ブレードユニット
71 第1のブレードユニット
72 第2のブレードユニット

Claims (9)

  1. 回転軸と、
    この回転軸の周囲に設けられた複数のブレードとを備え、
    回転軸方向に流れる流体を前記複数のブレードで受けることで回転軸廻りに回転し、これにより発電機において発電させる発電用羽根車であって、
    前記各ブレードは、
    前記回転軸に固定された固定端部と、
    この固定端部から流体の流れ方向の下流側に向けて設けられると共に下流側に行くほど前記回転軸の径方向外側に位置する本体部と、
    この本体部の下流側の端部に設けられて前記回転軸の径方向外側に向けて延設された延設部と
    を備え、
    前記固定端部は、前記回転軸の軸方向の端面に沿うように屈曲する固定片を有し、
    前記各ブレードは、
    前記本体部の前記固定端部側の端部と前記延設部の先端との位置関係として、流体の流れ方向の下流側に向かう長さに対する径方向外側に向かう長さの比が1〜1.4となるように形成されており、
    前記固定片が捩じれることで、前記延設部のうち、幅方向の第一端縁側の最も下流側の箇所と、この第一端縁とは反対側の第二端縁側の最も下流側の箇所とが、回転軸方向にずれて位置しており、これにより迎角を形成する
    ことを特徴とする発電用羽根車。
  2. 前記迎角により構成された第1の迎角部と、
    前記ブレードが前記固定端部から前記延設部にかけて同じ迎角となりこれにより形成された第2の迎角部と
    を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の発電用羽根車。
  3. 前記各ブレードは、全体に亘って略同じ厚みに形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発電用羽根車。
  4. 前記ブレードは、前記延設部の先端に設けられ流体の流れ方向の上流側に向けて折り返された折り返し部をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発電用羽根車。
  5. 前記ブレードは、前記回転軸方向に離間して、それぞれの箇所に複数設けられており、
    前記流体の流れ方向の下流側に設けられた前記各ブレードが、前記軸方向に見て、前記流体の流れ方向の上流側に設けられた隣接する前記ブレードの間に位置するよう配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の発電用羽根車。
  6. 前記ブレードは、径方向外側に向かうほど幅広となるよう形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の発電用羽根車。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の発電用羽根車が、前記回転軸を介して支柱部に設けられている
    ことを特徴とする風車。
  8. 流体の流れ方向の両端が開口すると共に前記ブレードの外側を覆う筒状フードをさらに備えている
    ことを特徴とする請求項7記載の風車。
  9. 前記発電用羽根車が、前記支柱部よりも流体の流れ方向の下流側に設けられている
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の風車。
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