JP2014152709A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクチュエータの発生動力を小さくして内燃機関の燃費性能の向上を図ることのできる内燃機関の可変動弁装置を提供する。
【解決手段】コントロールシャフトの移動位置を変更するカムが電動機により回転作動する。カムのカム面に、その一方向への回転に伴いカム径が漸増する形状の変更領域と、一方向への回転に伴いカム径が漸減した後に漸増する形状の保持領域とが形成される。コントロールシャフトに連結されたローラがカム面に押し付けられている。カムの作用部が保持領域から変更領域に変化するときであり(S100:YES)、且つ変更領域に変化したときのカム回転方向がカム径の縮小方向になるときに(S101:YES)、保持領域であるときの電動機の発生動力(S103)が変更領域であるときの同発生動力(S104)と比較して大きくなるように、変更領域になる前と変更領域になった後とで電動機の作動制御の実行態様を切り替える。
【選択図】図7

Description

本発明は、機関バルブの最大リフト量を可変設定する内燃機関の可変動弁装置に関するものである。
近年、機関バルブの最大リフト量を可変設定するための可変動弁装置を内燃機関に設けることが実用されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の可変動弁装置は、機関バルブの最大リフト量を変更するべく作動する可変機構を備えている。可変機構にはコントロールシャフトが設けられており、同シャフトの軸線方向における移動位置の変更を通じて可変機構の作動状態が変化するようになっている。また可変動弁装置は、上記コントロールシャフトの軸線方向における移動位置を変更するためのカムや、同カムの回転位置を変更するべく作動するアクチュエータ(詳しくは電動機)、該アクチュエータの作動を制御する制御装置などを備えている。
また、特許文献1には、カムのカム面に、コントロールシャフトの移動位置を変更する形状の変更領域を形成することに加えて、同コントロールシャフトの移動位置を保持する形状の保持領域を形成することが提案されている。上記変更領域は、カムの回転位相が一方向に変化するのに伴ってカム径(詳しくは、カムの回転中心からカム面までの距離)が漸増する形状に形成される。上記保持領域は、同領域の回転位相範囲の中間にあたる中間位相においてカム径が最も短くなる形状であり、且つ同中間位相から離れるのに伴ってカム径が漸増する形状に形成されている。
上記可変動弁装置は、機関バルブのバルブスプリングの反力により、作用部材(詳しくは、コントロールシャフトに連結されてカムに当接するローラ)がカム面に押し付けられる構造になっている。この可変動弁装置では、カムを回転させて作用部材をコントロールシャフトともども移動させることによって、機関バルブの最大リフト量が変更されるようになっている。
特開2004−339951号公報
内燃機関の可変動弁装置では、機関駆動式の発電機により発電した電力によってアクチュエータとしての電動機を作動させるといったように、内燃機関の発生エネルギを利用して上記アクチュエータを作動させるようになっている。そのため、上記アクチュエータの作動に際してその発生動力を大きくすると、その分だけアクチュエータの作動によって消費されるエネルギが多くなるため、内燃機関の燃費性能の低下を招くこととなってしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アクチュエータの発生動力を小さくして内燃機関の燃費性能の向上を図ることのできる内燃機関の可変動弁装置を提供することにある。
以下、上記課題を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を達成する内燃機関の可変動弁装置は、軸線方向における移動位置の変更を通じて機関バルブの最大リフト量を定めるコントロールシャフトと、同シャフトの前記移動位置を変更するカムと、該カムの回転位相を変更するべく作動するアクチュエータと、同アクチュエータの作動を制御する制御部とを備える。前記カムのカム面には、前記回転位相の一方向への変化に伴ってカム径が漸増する形状の変更領域と、前記回転位相の一方向への変化に伴ってカム径が漸減した後に漸増する形状の保持領域とが形成される。前記コントロールシャフトと前記カムとの間には、同シャフトに連結されるとともに前記カム面に押し付けられた状態の作用部材が設けられる。前記制御部は、前記カム面における前記作用部材の当接する部分が前記保持領域から前記変更領域に変化するときであり且つ前記カムの回転方向が前記当接する部分が前記変更領域になったときにカム径の小さくなる方向であるときに、前記保持領域であるときの前記アクチュエータの発生動力が前記変更領域であるときの同発生動力と比較して大きくなる実行態様で、前記変更領域になる前と前記変更領域になった後とで前記アクチュエータの作動制御の実行態様を切り替える。
上記装置では、コントロールシャフトに連結された作用部材がカムのカム面に押し付けられた状態で配設される。そのため、機関バルブの最大リフト量の変更に際して上記作用部材がカム面に当接している部分(作用部)のカム径が大きくなる方向(上り方向)にカムを回転させるときには、作用部材による押し付け力(詳しくは、その分力)に抗して同カムが回転するようになる。したがって、このとき上記カムを円滑に回転させるためにはアクチュエータに比較的大きな動力を発生させる必要がある。これに対して、作用部のカム径が小さくなる方向(下り方向)にカムを回転させるときには、上記押し付け力が下り方向へのカムの回転をアシストするように作用するため、カムの回転に必要になるアクチュエータの発生動力は比較的小さい。
上記装置において、作用部が保持領域から変更領域に変化するときであり且つカムの回転方向が作用部が変更領域になったときにカム径の小さくなる方向であるときに、同作用部が変更領域になる直前においては、カムの回転位相の変化が上り方向になるため、アクチュエータに大きな動力を発生させる必要がある。一方、その後において作用部が変更領域になると、カムの回転位相の変化が下り方向になるために、アクチュエータの発生動力を小さく抑えることが可能になると云える。
上記装置では、そのようにして作用部が保持領域から変更領域に変化する態様でカムを回転させる際に、同作用部が変更領域であるときのアクチュエータの発生動力と比較して上記作用部が保持領域であるときの同発生動力が大きくなるように、変更領域になる前と同変更領域になった後とでアクチュエータの作動制御の実行態様が切り替えられる。そのため、作用部が変更領域になる前の保持領域、すなわちカムの回転に大きな動力が必要になる領域においてはアクチュエータの発生動力を大きくすることができる。しかも、作用部が変更領域になった後、すなわちカムの回転のために必要な動力が小さい領域になった後においてはアクチュエータの発生動力を小さくすることができる。このように上記装置によれば、カムの回転に必要になる動力に応じたかたちでアクチュエータの作動制御を実行することができる。したがって、アクチュエータの発生動力が過度に大きくなることを抑えることができ、同アクチュエータの発生動力を小さくして内燃機関の燃費性能の向上を図ることができる。
上記装置において、前記当接する部分が前記変更領域であるときであり且つ前記当接する部分のカム径が小さくなる方向に前記カムが回転するときの前記アクチュエータの動作速度を検出する検出部を設け、前記検出部により検出された動作速度が高いときほど、前記変更領域になる前に前記保持領域であるときの前記アクチュエータの発生動力を小さくすることができる。
同一の制御態様でアクチュエータの作動制御を実行した場合であっても、可変動弁装置の個体差や作動環境などといった種々の因子に応じて、アクチュエータの作動速度やカムの回転速度は異なる。
上記装置によれば、アクチュエータの実際の動作速度を検出するとともに、その検出した動作速度に応じたかたちでアクチュエータの発生動力を可変設定することができるため、同アクチュエータの発生動力を可変動弁装置の実際の動作特性に見合う値に設定することができる。そのため、作用部が保持領域から変更領域に変化する方向にカムを回転させる際に、変更領域になる前の保持領域においてアクチュエータの発生動力が不足して同カムの回転速度が不要に低下することや、該発生動力が過度に大きくなってカムの回転速度が不要に高くなることを適切に抑えることができる。
上記装置において、前記作用部材は前記機関バルブのバルブスプリングの反力によって前記カム面に押し付けられる方向に付勢されるものすることができ、前記制御部は、前記検出部による前記動作速度の検出時における機関回転速度が低いときほど、前記保持領域であるときの前記アクチュエータの発生動力を小さくすることができる。
上記装置では、作用部材が機関バルブのバルブスプリングによってカム面に押し付けられる方向に付勢される。この付勢力は機関回転速度が低くなるほど小さくなるため、カムの回転位相が下り方向に変化するように同カムを回転作動させるときには、可変動弁装置の動作特性が同一であっても、機関回転速度が低いときほど上記付勢力が小さくなってアクチュエータの動作速度が低くなる。
上記装置によれば、検出部によってアクチュエータの動作速度を検出したときの機関回転速度が低いとき、すなわち可変動弁装置の動作特性が同一であっても上記動作速度として比較的低い速度が検出されるときに、機関回転速度の影響によって上記動作速度の検出値が低い速度になることによるアクチュエータの発生動力の増大分を相殺するように、アクチュエータの発生動力を小さく抑えることが可能になる。しかも、アクチュエータの動作速度を検出したときの機関回転速度が高いとき、すなわち可変動弁装置の動作特性が同一であっても上記動作速度として高い速度が検出されるときには、機関回転速度の影響によって上記動作速度の検出値が高い速度になることによるアクチュエータの発生動力の減少分を相殺するように、アクチュエータの発生動力を大きくすることが可能になる。
このように上記装置によれば、アクチュエータの動作速度の検出時における機関回転速度の相異によるばらつきを抑えつつ、同アクチュエータの発生動力を可変動弁装置の実際の動作特性に見合うように好適に設定することができる。
上記装置において、前記当接する部分が前記変更領域であるときに、前記当接する部分のカム径が小さくなる方向に前記カムを回転させるときの前記アクチュエータの発生動力と比較して前記当接する部分のカム径が大きくなる方向に前記カムを回転させるときの前記アクチュエータの発生動力が大きくなる実行態様で、前記アクチュエータの作動制御を実行することが好ましい。
上記装置によれば、変更領域においてカムの回転位相を上り方向に変化させるとき、すなわち作用部材による押し付け力に抗してカムを回転させるときには、アクチュエータの発生動力を大きくすることができる。しかも、変更領域においてカムの回転位相を下り方向に変化させるとき、すなわち作用部材による押し付け力がカムの回転をアシストするように作用するときには、アクチュエータの発生動力を小さくすることができる。このように上記装置によれば、作用部が変動領域であるときにおいてカムの回転に必要になる動力に応じたかたちでアクチュエータの作動制御を実行することができるため、同アクチュエータの発生動力が過度に大きくなることを好適に抑えることができる。
上記装置においては、電動機を前記アクチュエータとして採用することができる。
上記装置において、前記保持領域になった後に前記電動機への通電を停止することができる。
上記装置によれば、作用部が保持領域になった後において電動機によって内燃機関の発生エネルギが消費されなくなるため、同内燃機関の燃費性能の低下を好適に抑えることができる。しかも、このとき電動機からカムへの動力伝達がなされなくなるため、カムのカム面の傾斜と作用部材から同カムに作用する押し付け力とを利用して、回転位相が下り方向に変化するようにカムを回転させることができる。
上記装置において、前記カムのカム面の一部を平面形状に形成して、これを前記保持領域とすることができる。
一実施形態の可変動弁装置が適用される内燃機関の一部構成を示す部分断面図。 可変機構の斜視構造を内部構造とともに示す破断斜視図。 可変動弁装置の概略構成を示す略図。 可変動弁装置のカムのカム線図およびカムプロファイルを示す図。 カムの回転位相と電動機の回転位相と機関バルブの最大リフト量との関係を示すグラフ。 モータロックトルクとコントロールシャフトの変位量とカムの回転位相との関係の一例を示すグラフ。 電動機の作動制御の実行手順を示すフローチャート。 他の実施形態における電動機の動作速度の検出値と作動信号との関係を示す略図。 その他の実施形態における電動機の動作速度の検出値と動作速度の検出時における機関回転速度と作動信号との関係を示す略図。
以下、内燃機関の可変動弁装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、内燃機関10のシリンダブロック11の内部には円筒形状をなすシリンダ12が形成されており、シリンダ12の内部にはピストン13が収容されている。シリンダブロック11にはシリンダヘッド20が組み付けられている。内燃機関10の内部には、シリンダ12の内周面とピストン13の頂面とシリンダヘッド20とによって燃焼室14が区画形成されている。
シリンダヘッド20には、燃焼室14に連通される吸気通路21と排気通路22とが、燃焼室14に対して二つずつ形成されている。なお、これら吸気通路21および排気通路22が燃焼室14に対して一つずつ形成されてもよい。上記吸気通路21と燃焼室14との接続部分には吸気ポート23が形成されており、排気通路22と燃焼室14との接続部分には排気ポート24が形成されている。
吸気ポート23には吸気バルブ31が配置されている。吸気バルブ31は、吸気ポート23の開口を開閉することにより、燃焼室14と吸気通路21との間を連通したり遮断したりする。吸気バルブ31は、バルブスプリング32によって吸気ポート23を塞ぐ方向、すなわち閉弁方向に付勢されている。また排気ポート24には排気バルブ41が配置されている。排気バルブ41は、排気ポート24の開口を開閉することにより、燃焼室14と排気通路22との間を連通したり遮断したりする。排気バルブ41は、バルブスプリング42によって排気ポート24を塞ぐ方向、すなわち閉弁方向に付勢されている。
吸気バルブ31および排気バルブ41の上端にはそれぞれロッカアーム51の一端が接しており、各ロッカアーム51の他端はシリンダヘッド20内に配設されたラッシュアジャスタ52によって支持されている。各ロッカアーム51にはローラ51aが回転可能な状態で取り付けられている。
シリンダヘッド20には、吸気バルブ31を開閉駆動するための吸気カムシャフト33と排気バルブ41を開閉駆動するための排気カムシャフト43とが回転可能な状態で配設されている。吸気カムシャフト33の外周面には吸気カム34が形成され、排気カムシャフト43の外周面には排気カム44が形成されている。
排気カム44の外周面は、排気バルブ41の端部に当接しているロッカアーム51のローラ51aに当接している。そのため、排気カムシャフト43が回転すると、ロッカアーム51がラッシュアジャスタ52によって支持された部分を支点として揺動するようになる。これにより、ロッカアーム51における排気バルブ41側の端部がシリンダブロック11に向けて回動して、排気バルブ41がシリンダ12内に押し下げられることにより、排気バルブ41が開弁する。
一方、吸気バルブ31の端部に接しているロッカアーム51と吸気カム34との間には、吸気バルブ31のバルブ特性の一つである最大リフト量を変更する可変機構60が配設されている。なお、可変機構60は、吸気カム34と同吸気カム34に接しているロッカアーム51との間だけに配設することに限らず、排気カム44と同排気カム44に接しているロッカアーム51との間に配接されてもよいし、排気カム44側にのみ可変機構60が配接されてもよい。
可変機構60は、シリンダヘッド20に固定された支持パイプ61を備えている。この支持パイプ61の外周面には、入力アーム62と出力アーム63とが支持パイプ61を中心にした搖動可能な状態で取り付けられている。吸気バルブ31に当接しているロッカアーム51は上記バルブスプリング32によって出力アーム63に向けて付勢されている。またローラ51aは出力アーム63の外周面に当接している。
可変機構60には突起部64が形成されている。この突起部64は、シリンダヘッド20内に取り付けられたスプリング25によって付勢されている。これにより入力アーム62のローラ62aは吸気カム34の外周面に対して常に接している。
可変機構60では、内燃機関10が運転されて吸気カムシャフト33が回転すると、支持パイプ61を揺動中心にして入力アーム62と出力アーム63とが揺動する。そして、出力アーム63の揺動によってロッカアーム51が押圧されることにより、ロッカアーム51がラッシュアジャスタ52によって支持された部分を支点として揺動する。これにより、ロッカアーム51における吸気バルブ31側の端部がシリンダブロック11に向けて回動して、吸気バルブ31がシリンダ12内に押し下げられることにより、吸気バルブ31が開弁する。
支持パイプ61の内部にはコントロールシャフト65が配設されている。このコントロールシャフト65は、上記支持パイプ61の中心軸が延びる方向(軸方向)に延設されて、支持パイプ61の内部において軸方向に移動可能な状態で配設されている。
可変機構60では、上記コントロールシャフト65の軸方向における移動位置を変更することにより、吸気カム34によって入力アーム62が押圧されていない状態での支持パイプ61を中心とした入力アーム62の揺動位置と出力アーム63の揺動位置との差(図1に示す角度θ)が変化する。上記可変機構60では、上記角度θが大きくなるほど、出力アーム63の揺動による吸気バルブ31の押し下げ量が大きくなるため、同吸気バルブ31の最大リフト量も大きくなる。
以下、上記可変機構60の構成について詳細に説明する。
図2に示すように、可変機構60は、前記入力アーム62が一体形成された入力部70と、入力部70を間に挟む位置に設けられた二つの出力部80とを備えている。入力部70のハウジング71および各出力部80のハウジング81は、中空の円筒形状に形成されており、前記支持パイプ61の外周面を覆うように取り付けられている。
上記入力部70のハウジング71の内周面にはヘリカルスプライン72が形成されている。また、各出力部80のハウジング81の内周面には、上記入力部70のヘリカルスプライン72と歯筋が逆向きのヘリカルスプライン82が形成されている。
入力部70のハウジング71の内周面および各出力部80のハウジング81の内周面によって区画形成される空間には、中空の円筒形状に形成されたスライダギヤ90が配接されている。このスライダギヤ90は、支持パイプ61の外周面において、同支持パイプ61の軸方向における往復移動が可能な状態であり、且つ支持パイプ61の中心軸を回転中心として同支持パイプ61と相対回転可能な状態で配接されている。
スライダギヤ90の外周面において、上記軸方向における中央部分にはヘリカルスプライン91が形成されており、上記軸方向における両端部にはそれぞれヘリカルスプライン92が形成されている。そして、上記中央部分のヘリカルスプライン91が入力部70のヘリカルスプライン72と噛み合った状態になっており、両端部分のヘリカルスプライン92が各出力部80のヘリカルスプライン82と噛み合った状態になっている。
支持パイプ61の内部には、その軸方向の移動位置を変更可能な状態でコントロールシャフト65が挿通されている。このコントロールシャフト65には、スライダギヤ90が、支持パイプ61の中心軸を中心とする相対回転が可能な状態であって且つ同コントロールシャフト65とともに軸方向へ移動可能な状態で配設されている。
可変機構60では、コントロールシャフト65を軸方向に移動させると、スライダギヤ90も軸方向に移動するようになる。スライダギヤ90の外周面に形成されたヘリカルスプライン91とヘリカルスプライン92とは歯筋の形成方向が互いに異なっており、これらヘリカルスプライン91,92の各々が入力部70のヘリカルスプライン72や出力部80のヘリカルスプライン82に噛み合っている。そのため、スライダギヤ90が軸方向に移動すると、入力部70と出力部80とは、支持パイプ61を中心として互いに逆の方向に相対回転するようになる。その結果、入力アーム62と出力アーム63との回転位置の差(図1の角度θ参照)が変化して、吸気バルブ31の最大リフト量が変更される。
例えば、図2に矢印Hiで示す方向にコントロールシャフト65を移動させると、スライダギヤ90も矢印Hi方向に移動する。これに伴い入力アーム62と出力アーム63との回転位置の差が大きくなり、吸気バルブ31の最大リフト量が大きくなって、内燃機関10の吸入空気量が多くなる。一方、図2に矢印Loで示す方向にコントロールシャフト65を移動させると、スライダギヤ90も矢印Lo方向に移動する。これによって、入力アーム62と出力アーム63との回転位置の差が小さくなり、吸気バルブ31の最大リフト量が小さくなって、内燃機関10の吸入空気量が少なくなる。
以下、可変動弁装置の構成について詳細に説明する。
図3に示すように、可変動弁装置100は、アクチュエータとしての電動機110、電動機110の回転速度を減速する減速部120、減速部120の回転運動をコントロールシャフト65の直線運動に変換する変換部130を備えている。電動機110には、同電動機110の回転位相を検出するための回転位相センサ100Aが設けられている。
減速部120は複数の歯車等を備えている。減速部120の入力軸には電動機110の出力軸が接続されており、同減速部120の出力軸には上記変換部130に設けられたカム135が接続されている。
上記変換部130は、ホルダ131と同ホルダ131の移動を案内するガイド132とを備えている。ホルダ131はガイド132に沿って往復移動可能になっている。このホルダ131には、上記コントロールシャフト65に向けて延びる接続軸133が取り付けられている。この接続軸133の端部には、連結部134を介して、コントロールシャフト65の上記接続軸133側の端部が連結されている。ホルダ131の内部には、減速部120の出力軸によって回転駆動されるカム135が配置されている。また、ホルダ131には、カム135のカム面が当接するローラ136が回転可能に取り付けられている。本実施形態では、このローラ136が、コントロールシャフト65に連結されるとともにカム135のカム面に押し付けられる方向に付勢された作用部材として機能する。
可変動弁装置100では、カム装置の原動節として機能するカム135が回転すると、同カム135の運動が伝達される従動節としてのホルダ131がガイド132に沿って移動するようになるため、これに伴ってコントロールシャフト65の移動位置が軸方向に変化するようになる。
上記電動機110には、その作動を制御する制御部としてのモータ用制御装置110Cが接続されている。この電動機110は、モータ用制御装置110Cから出力される作動信号に応じて回転位相が制御される。このモータ用制御装置110Cには、内燃機関10の運転状態を制御する機関用制御装置10Cが接続されている。
機関用制御装置10Cには、アクセル操作量センサによって検出されるアクセル操作量や、クランク角センサによって検出されるクランク角などが入力される。そして、機関用制御装置10Cは、例えば、上記アクセル操作量やクランク角から算出される機関回転速度などに基づいて機関運転状態に応じた吸入空気量の制御要求値(要求吸入空気量)を算出するとともに、要求吸入空気量が得られる吸気バルブ31の最大リフト量を算出する。そしてその算出された最大リフト量を目標リフト量VLpとして設定する。
このようにして目標リフト量VLpが設定されると、モータ用制御装置110Cは、目標リフト量VLpと実際の最大リフト量VLとを一致させるように電動機110の作動制御を実行する。なお本実施形態では、吸気バルブ31の最大リフト量と電動機110の回転位相との関係が一義的に定まる。そのため、電動機110の作動制御では、回転位相センサ100Aにより検出される電動機110の回転位相が吸気バルブ31の最大リフト量VLを示す値として用いられる。上記電動機110の作動制御では、基本的に、回転位相センサ100Aにより検出される電動機110の回転位相とそのときどきの目標リフト量VLpに対応する上記電動機110の回転位相(目標回転位相)とが一致するように、それら回転位相の偏差に基づいて、電動機110の発生動力がフィードバック制御される。
なお本実施形態では、内燃機関10の周辺機器として、機関出力軸によって駆動される機関駆動式の発電機15と同発電機15による発電電力の一部を蓄えるバッテリ16とが設けられている。上記電動機110は、上記バッテリ16からの電力供給によって作動するようになっている。
次に、コントロールシャフト65の移動位置を変更するためのカム135について詳細に説明する。
図4に示すように、カム135のカム面には、平面形状に形成された三つの保持領域(第1回転位相R1〜第2回転位相R2の領域、第3回転位相R3〜第4回転位相R4の領域、および第5回転位相R5〜第6回転位相R6の領域)が間隔をおいて設けられている。各保持領域は、詳しくは、その回転方向の両端部分におけるカム径(詳しくは、カム135の回転中心からカム面までの距離)が等しくなる平面形状に形成されている。
ここで上記可変機構60(図3)の出力部80には、バルブスプリング32の反力が作用するため、入力アーム62と出力アーム63との回転位置の差(前記角度θ)を小さくしようとする力が作用する。したがって、スライダギヤ90やコントロールシャフト65には、吸気バルブ31の最大リフト量が小さくなる方向(図2や図3に矢印Loで示す方向)の軸力が作用する。可変動弁装置100では、そうした軸力によってローラ136がカム135のカム面に押し付けられた状態になっている。
そうした軸力がカム面におけるカム径が徐々に変化する領域に作用すると、同軸力の分力が発生するようになる。そして、この軸力の分力は、カム径が小さくなる方向にカム135を回転させるように作用する。
上記カム135(図4)のカム面の保持領域は平面形状に形成されているため、同領域におけるカム135の回転位相範囲(第1回転位相R1〜第2回転位相R2の領域、または第3回転位相R3〜第4回転位相R4の領域、または第5回転位相R5〜第6回転位相R6の領域)における中央位相においてカム径が最も短くなるとともに、同中央位相から離れるのに伴ってカム径が徐々に大きくなっている。そのため、カム135のカム面においてローラ136が当接する部分(作用部)が保持領域であるときには、同領域の中央位相から上記作用部が離れると、同作用部を中央位相に戻すように上記軸力の分力が作用するようになる。したがって、カム135の作用部を保持領域で保持する場合には、上記軸力の分力を利用することができ、その保持のために電動機110から発生させる動力を小さく抑えることができる。本実施形態では、カム135の作用部を保持領域で保持する場合に、電動機110への通電が遮断されて同電動機110の発生動力が「0」にされる。
またカム135のカム面において、各保持領域の間には、カム135の回転位相が一方向に変化するのに伴ってカム径が次第に大きくなる形状の変更領域(第2回転位相R2〜第3回転位相R3の領域、および第4回転位相R4〜第5回転位相R5の領域)が形成されている。
カム135の作用部が変更領域であるときにも、上記軸力の分力が、カム径が小さくなる方向にカム135を回転させるように作用する。そのため、作用部のカム径が大きくなる方向(上り方向)にカム135を回転させるときには、上記軸力の分力に抗してカム135を回転させるべく、電動機110に比較的大きい動力を発生させる必要がある。その一方で、作用部のカム径が小さくなる方向(下り方向)にカム135を回転させるときには、上記軸力の分力がカム135の回転をアシストするように作用するため、電動機110の発生動力を小さく抑えることが可能になる。
なおカム135のカム面には、カム径が一定であって変化しない領域(第1回転位相R1以前の領域、および第6回転位相R6以降の領域)が設けられている。本実施形態の可変動弁装置100では、この領域にローラ136が当接しないように電動機110の作動制御が実行される。
次に、カム135の回転位相とコントロールシャフト65の移動位置との関係について説明する。なお以下の説明では、カム135の回転位相が第1回転位相R1、第2回転位相R2、第3回転位相R3といった順に変化する方向(図4における右回り[時計回り]にカム135を回転させる方向)を、回転位相が大きくなる方向とする。
また各保持領域におけるカム径やコントロールシャフト65の変位量は同領域の位相範囲において前記中央位相に近づくほど小さくなる。そうした各保持領域の位相範囲におけるカム径の差やコントロールシャフト65の変位量の差は小さいため、便宜上、図4では変動領域におけるコントロールシャフト65の変位量をそれぞれ一定の値(0、L1、またはL2)で示している。
三つの保持領域のうちのカム135の回転位相が第1回転位相R1より大きく第2回転位相R2以下の領域(第1保持領域)であるときは、コントロールシャフト65の変位量が「0」に保たれる。なお、この変位量はコントロールシャフト65の軸方向における基準位置からの移動量であり、カム135の作用部が第1保持領域であるときにはコントロールシャフト65の軸方向の位置が基準位置になり、変位量は「0」になる。
二つの変更領域のうちのカム135の回転位相が第2回転位相R2よりも大きく第3回転位相R3未満の領域(第1変更領域)であるときには、カム135の回転位相が大きくなるのに伴ってコントロールシャフト65の変位量が「0」を始点として線形に大きくなる。
三つの保持領域のうちのカム135の回転位相が第3回転位相R3以上であり第4回転位相R4以下の領域(第2保持領域)であるときには、コントロールシャフト65の変位量は一定の変位量である第1変位量L1に保たれる。
二つの変更領域のうちのカム135の回転位相が第4回転位相R4より大きく第5回転位相R5未満の領域(第2変更領域)であるときには、コントロールシャフト65の変位量は、カム135の回転位相が大きくなるのに伴って第1変位量L1を始点として線形に大きくなる。
三つの保持領域のうちのカム135の回転位相が第5回転位相R5以上であり第6回転位相R6以下の領域(第3保持領域)であるときには、コントロールシャフト65の変位量は、第1変位量L1よりも大きい一定の変位量である第2変位量L2に保たれる。
カム135のカム面は上述したカムプロファイルを有しているため、カム135の回転位相の変化に伴って吸気バルブ31の最大リフト量VLは以下に記載するように変化する。
図5に示すように、電動機110の回転位相が大きくなるのに伴ってカム135の回転位相も次第に大きくなる。
カム135の回転位相が第1保持領域(第1回転位相R1〜第2回転位相R2)になると、コントロールシャフト65の変位量が「0」に保たれて、吸気バルブ31の最大リフト量VLが第1リフト量VL1に保たれる。なお第1リフト量VL1は、可変設定される最大リフト量VLの最小値である。
また、カム135の回転位相が第1変更領域(第2回転位相R2〜第3回転位相R3)であるときには、カム135の回転位相が大きくなるのに伴ってコントロールシャフト65の変位量が次第に大きくなり、吸気バルブ31の最大リフト量VLが第1リフト量VL1を始点に徐々に大きくなる。
カム135の回転位相が第2保持領域(第3回転位相R3〜第4回転位相R4)になると、コントロールシャフト65の変位量が第1変位量L1に保たれて、吸気バルブ31の最大リフト量VLが第1リフト量VL1よりも大きい第2リフト量VL2に保たれる。
また、カム135の回転位相が第2変更領域(第4回転位相R4〜第5回転位相R5)であるときには、カム135の回転位相が大きくなるのに伴ってコントロールシャフト65の変位量が次第に大きくなり、吸気バルブ31の最大リフト量VLが第2リフト量VL2を始点に徐々に大きくなる。
さらにカム135の回転位相が第3保持領域(第5回転位相R5〜第6回転位相R6)になると、コントロールシャフト65の変位量が第2変位量L2で保たれて、吸気バルブ31の最大リフト量VLは第2リフト量VL2よりも大きい第3リフト量VL3に保たれる。なお第3リフト量VL3は、可変設定される最大リフト量VLの最大値である。
なお、各保持領域における吸気バルブ31の最大リフト量VLは、同領域のカム135の位相範囲において前記中央位相に近づくほど小さくなる。そうした各保持領域の位相範囲における吸気バルブ31の最大リフト量VLの差は小さいため、便宜上、図5では変動領域における吸気バルブ31の最大リフト量VLをそれぞれ一定の値(VL1、VL2またはVL3)で示している。
本実施形態の可変動弁装置100では、吸気バルブ31の目標リフト量VLpとして、上述した第1リフト量VL1、第2リフト量VL2、および第3リフト量VL3のいずれかが機関運転状態に応じて選択される。そして、選択された最大リフト量に変更して保持することにより、吸気バルブ31の最大リフト量VLを三段階に変更するようにしている。
ここで、上記可変動弁装置100では、機関駆動式の発電機15により発電された電力によって電動機110が作動する。そのため、吸気バルブ31の最大リフト量を変更するべく電動機110を作動させる際に、その発生動力が大きくなると、その分だけ電動機110の消費電力が多くなって内燃機関10の燃費性能の低下を招くこととなってしまう。内燃機関10の燃費性能を向上させるためには、そうした電動機110の発生動力を小さく抑えることが望ましい。
本実施形態では、電動機110の消費電力を少なくするために、そのときどきのカム135の回転方向や回転位相に応じて、電動機110の作動制御の実行態様を切り替えるようにしている。以下、そうした電動機110の作動制御の実行態様について説明する。
図6に、カム135の回転位相を大きくするべく電動機110を作動させても同電動機110を回転させることのできないときの発生電力の最大値(いわゆるモーターロックトルク)とカム135の回転位相との関係を測定した結果を示す。
図6から明らかなように、カム135の作用部が第1変動領域や第2変動領域であるときに、カム135を回転位相が大きくなる方向に回転させる場合には、比較的大きな動力を電動機110に発生させる必要がある。これは、このときカム135の回転に伴って作用部のカム径が大きくなるため、ローラ136によるカム135への押し付け力の分力(前記軸力の分力)に抗してカム135を円滑に回転させるためには、電動機110に比較的大きな動力を発生させる必要があるためである。
こうした状況において、電動機110の作動制御では、前述したフィードバック制御が実行される。これによりカム135の回転に大きな動力が必要になる領域において電動機110の発生動力を大きくすることができる。そのため、カム135を円滑に回転させる機能、ひいては吸気バルブ31の最大リフト量VLを円滑に変更する機能が確保される。
これに対して、カム135の作用部が第1変動領域や第2変動領域であるときであっても、回転位相が小さくなる方向にカム135を回転させる場合には、同カム135の回転に必要になる電動機110の発生動力は小さい。これは、このときカム135の回転に伴って作用部のカム径が小さくなるため、前記軸力の分力がカム径の小さくなる下り方向へのカム135の回転をアシストするように作用するためである。
上記可変動弁装置100は、カム135の作用部が第1変動領域や第2変動領域であるときに電動機110への電力供給を遮断(カット)することにより、前記軸力の分力によってカム135の回転位相が十分な速度で小さくなる構造になっている。そして、こうした状況において本実施形態の電動機110の作動制御では、電動機110への電力供給が遮断される。これにより、カム135の回転のために必要な動力が小さいときには電動機110の発生動力を小さくすることができる。
また、カム135の作用部が第1保持領域や第2保持領域であるときには、カム135を回転位相が大きくなる方向に回転させる場合、および同回転位相が小さくなる方向に回転させる場合のいずれにおいても、比較的大きな動力を電動機110に発生させる必要がある。これは、いずれの場合においても、カム135の回転に伴って保持領域と変動領域との境界に近づくに連れて作用部のカム径が大きくなるため、前記軸力の分力に抗してカム135を円滑に回転させて作用部を保持領域から変動領域に移行させるためには、電動機110に比較的大きな動力を発生させる必要があるためである。
そして、こうした状況において回転位相が大きくなる方向にカム135を回転させる場合には、電動機110の作動制御において前述したフィードバック制御が実行される。一方、上記状況において回転位相が小さくなる方向にカム135を回転させる場合には、電動機110の作動制御が同電動機110の発生動力(具体的には、供給電力)が制御範囲の最大になる実行態様で実行される。
(作用)
以下、上述のように電動機110の作動制御を実行することによる作用について説明する。
本実施形態では、回転位相が小さくなる方向にカム135を回転させるときであり、且つカム135の作用部が保持領域から前記変更領域に変化するときに、保持領域であるときの電動機110の発生動力が変動領域であるときの同発生動力と比較して大きくなる実行態様で、変更領域になる前と変更領域になった後とで電動機110の作動制御の実行態様が切り替えられる。
詳しくは、回転位相が小さくなる方向にカム135を回転させる際に、同カム135の作用部が変更領域になる直前の保持領域、すなわちカム135の回転に大きな動力が必要になる領域においては、前述したフィードバック制御が実行される。そのため、このとき実際の吸気バルブ31の最大リフト量VLと目標リフト量VLpとの偏差に応じて比較的大きな動力を電動機110に発生させることができ、カム135を円滑に回転させる機能、ひいては吸気バルブ31の最大リフト量VLを円滑に変更する機能が確保される。
また、回転位相が小さくなる方向にカム135を回転させる際に、カム135の作用部が保持領域から変更領域になった後、すなわちカム135の回転のために必要な動力が小さい領域になった後においては、電動機110への電力供給が遮断される。これにより、電動機110の消費電力をほぼ「0」にすることができる。しかも、このとき前記軸力の分力により、カム135は回転位相が小さくなる方向に回転するようになる。
このように本実施形態によれば、回転位相が小さくなる方向にカム135を回転させるときであり且つその作用部が保持領域から変更領域に変化するときに、カム135の回転に必要になる動力に応じたかたちで電動機110の作動制御を実行することができる。これにより、吸気バルブ31の最大リフト量VLを円滑に変更する機能を確保しつつ、電動機110の発生動力が過度に大きくなることを抑えることができる。したがって、電動機110の消費電力を少なくして内燃機関10の燃費性能の向上を図ることができる。
ここで可変動弁装置100では、回転位相が小さくなる方向にカム135を回転させる際に作用部が保持領域から変動領域に移行するときに、領域移行前の保持領域では前記軸力の分力がカム135の回転を妨げるように作用する一方で、領域移行後の変更領域では上記軸力の分力がカム135の回転をアシストするように作用する。このように可変動弁装置100では、作用部が保持領域から変更領域に移行するタイミングで前記軸力の分力が作用する方向が切り替わるようになる。そのため、仮に前述したフィードバック制御を実行する等といったように領域の移行前と移行後とにおいて同一の実行態様で電動機110の作動制御を実行すると、領域移行前における電動機110の発生動力が不足してカム135の回転速度の不要な低下を招いたり、領域移行後における電動機110の発生動力が過度に大きくなってカム135の回転速度の急上昇を招いたりするおそれがある。そうしたカム135の回転速度の不要な変化は、電動機110の作動制御の安定性の低下や回転位相センサ100Aによる電動機110の回転位相の検出精度の低下を招くおそれがあり、好ましくない。
本実施形態では、大きな動力が必要になる領域移行前の保持領域においてはフィードバック制御が実行され、大きな動力を必要としない領域移行後の変更領域においては電動機110への電力供給が遮断されるため、保持領域から変更領域への移行時におけるカム135の回転速度の不要な変化を抑えることが可能になる。これにより、電動機110の作動制御の安定性の向上を図ったり、回転位相センサ100Aによるカム135の回転位相の検出を容易に行ったりすることが可能になる。
本実施形態では、カム135の作用部が変更領域であるときに、作用部のカム径が小さくなる下り方向にカム135を回転させるときの電動機110の発生動力(ほぼ「0」)と比較して、同作用部のカム径が大きくなる上り方向にカム135を回転させるときの同発生動力が大きくなる実行態様で、電動機110の作動制御が実行される。
そのため、カム135の回転位相を上り方向に変化させるとき、すなわち前記軸力の分力に抗してカム135を回転させるときには、前記フィードバック制御を通じて電動機110の発生動力を大きくすることができる。しかも、カム135の回転位相を下り方向に変化させるとき、すなわち前記軸力の分力がカム135の回転をアシストするように作用するときには、電動機110への電力供給を遮断して同電動機110の発生動力を小さくすることができる。このように本実施形態によれば、カム135の作用部が変動領域であるときに、同カム135の回転に必要になる動力に応じたかたちで電動機110の作動制御を実行することができるため、同電動機110の発生動力が過度に大きくなることを抑えることができる。
また本実施形態では、カム135の作用部が保持領域になった状態で保持するときに、電動機110への電力供給が遮断される。そのため、カム135の回転位相を保持するときの電動機110による電力消費がほぼ無くなるため、同電力の消費が抑えられるようになり、内燃機関10の燃費性能の低下が抑えられるようになる。
以下、電動機110の作動制御について詳細に説明する。
図7に上記作動制御の具体的な実行手順を示す。同図のフローチャートに示される一連の処理は、所定周期毎の割り込み処理として、モータ用制御装置110Cにより実行される。
図7に示すように、この処理では先ず、目標リフト量TLpが変更されてから実際の最大リフト量VLが目標リフト量VLpに対応する保持領域になるまでの特定期間であるか否かが判断される(ステップS100)。そして、上記特定期間ではない場合には(ステップS100:NO)、以下の処理を実行することなく、本処理は一旦終了される。
その後において本処理が繰り返し実行されて、上記特定期間であると判断されると(ステップS100:YES)、直近の目標リフト量VLpの変更時における同目標リフト量VLpの変更方向が、最大リフト量の小さくなる方向(第3リフト量VL3から第2リフト量VL2への変更、あるいは第2リフト量VL2から第1リフト量VL1への変更)であるか否かが判断される(ステップS101)。
上記変更方向が最大リフト量の小さくなる方向である場合には(ステップS101:YES)、カム135の作用部が変更前の目標リフト量VLpに対応する保持領域であるか否かが判断される(ステップS102)。そして、カム135の作用部が変更前の目標リフト量VLpに対応する保持領域である場合には(ステップS102:YES)、電動機110への供給電力が制御範囲における最大になるように同電動機110が作動される(ステップS103)。
その後、カム135が回転してその作用部が変更領域になると(ステップS102:NO)、電動機110への電力供給が遮断される(ステップS104)。このときには前記軸力の分力によってカム135が回転するようになり、カム135の回転位相が変更後の目標リフト量VLpに対応する保持領域まで回転して保持されるようになる。これにより、実際の最大リフト量VLが変更後の目標リフト量VLpで保持される。
一方、上記特定期間であると判断された場合であって(ステップS100:YES)、且つ目標リフト量VLpの変更方向が最大リフト量の大きくなる方向(第1リフト量VL1から第2リフト量VL2への変更、あるいは第2リフト量VL2から第3リフト量VL3への変更)である場合には(ステップS101:NO)、前述したフィードバック制御が実行される(ステップS106)。このフィードバック制御は、カム135の回転位相が変更後の目標リフト量VLpに対応する保持領域になるまでの期間(ステップS105:NO)実行される。
そして、カム135の回転位相が変更後の目標リフト量VLpに対応する保持領域になると(ステップS105:YES)、電動機110への電力供給が遮断される(ステップS107)。これにより、カム135の回転位相が変更後の目標リフト量VLpに対応する保持領域で保持されて、実際の最大リフト量VLが変更後の目標リフト量VLpで保持されるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)回転位相が小さくなる方向にカム135を回転させるときであり、且つカム135の作用部が保持領域から前記変更領域に変化するときに、保持領域であるときの電動機110の発生動力が変動領域であるときの同発生動力と比較して大きくなる実行態様で、変更領域になる前と変更領域になった後とで電動機110の作動制御の実行態様を切り替えるようにした。そのため、電動機110の消費電力を少なくして内燃機関10の燃費性能の向上を図ることができる。
(2)カム135の作用部が変更領域であるときに、作用部のカム径が小さくなる下り方向にカム135を回転させるときの電動機110の発生動力と比較して、作用部のカム径が大きくなる上り方向にカム135を回転させるときの同発生動力が大きくなる実行態様で、電動機110の作動制御を実行するようにした。そのため、カム135の作用部が変動領域であるときに、同カム135の回転に必要になる動力に応じたかたちで電動機110の作動制御を実行することができ、同電動機110の発生動力が過度に大きくなることを抑えることができる。
(3)カム135の作用部が保持領域になった状態で保持するときに、電動機110への電力供給を遮断するようにした。そのため、カム135の回転位相を保持するときの電動機110による電力消費をほぼ「0」にすることができ、内燃機関10の燃費性能の低下を抑えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施形態では、目標リフト量VLpに変更に伴う回転位相が大きくなる方向へのカム135の回転に際して、カム135の作用部が変更前の目標リフト量VLpに対応する保持領域であるときに、電動機110の作動制御においてフィードバック制御を実行するようにした。これに代えて、電動機110への供給電力が制御範囲の最大になるように同電動機110の作動制御を実行してもよい。
・目標リフト量VLpに変更に伴いカム135を回転させる際に、同カム135の作用部が変更前の目標リフト量VLpに対応する保持領域であるときに、電動機110への供給電力を制御範囲の最大にすることに限らず、予め定めた任意のパターンで電動機110に電力を供給するようにしてもよい。例えば作動開始直後に大電力を供給するとともにその後において徐々に供給電力を小さくしたり、制御範囲における最大電力より若干少ない電力(例えば最大電力の90%)を供給するようにしたりすることができる。
・カムのカム面にその回転方向における中間部分が窪んだ形状の面を形成するとともに同面を保持領域としてもよい。要は、カムの回転位相の一方向への変化に伴ってカム径が漸減した後に漸増する形状の面を形成することにより、同面を、コントロールシャフト65の移動位置(具体的には、カムの作用部)を所定位置で保持するための保持領域とすることができる。
・カム135の回転位相を変更するためのアクチュエータとして、電動式のリニアモータや油圧式のモータなど、電動機110以外のアクチュエータを採用することができる。
・作用部のカム径が小さくなる下り方向にカム135を回転させる際に、作用部のカム径が大きくなる上り方向にカム135を回転させる場合と同様に、フィードバック制御を実行するようにしてもよい。こうした装置では、上り方向にカム135を回転させるときのフィードバック制御の制御ゲインと比較して、下り方向にカム135を回転させるときのフィードバック制御の制御ゲインを小さくすればよい。
また、カム135の作用部が変更領域であるときに、上り方向にカム135を回転させる場合と下り方向にカム135を回転させる場合とにおいて共に、予め定めた任意のパターンで電動機110に電力を供給するようにしてもよい。こうした装置では、上り方向にカム135を回転させるときの電動機110への供給電力と比較して、下り方向にカム135を回転させるときの電動機110への供給電力を小さくすればよい。
要は、以下の(条件A)および(条件B)が共に満たされるのであれば、下り方向にカム135を回転させるときにおける電動機110の作動制御の実行態様は任意に変更することができる。
(条件A)カム135の作用部が保持領域から変更領域に変化するときであり、且つ回転位相が小さくなる方向にカム135が回転するときに、変更領域になる前の保持領域であるときの電動機110の発生動力が変更領域になったときの同発生動力と比較して大きい。
(条件B)カム135の作用部が変更領域であるときに、下り方向にカム135を回転させるときの電動機110の発生動力と比較して上り方向にカム135を回転させるときの同発生動力が大きい。
・目標リフト量VLpの変更に伴う回転位相が小さくなる方向へのカム135の回転に際して、同カム135の作用部が変更前の目標リフト量VLpに対応する保持領域であるとき(以下、特定制御時)に、電動機110に予め定めた一定の供給パターンの電力(例えば、制御範囲の最大電力)を供給することに限らず、このときの供給電力を可変設定してもよい。
具体的には、カム135の作用部が変更領域であるときであり且つ下り方向にカム135が回転するときの電動機110の動作速度を回転位相センサ100Aにより検出する。そして、検出した動作速度と電動機110への作動信号(供給電力)との関係を図8に示すように、検出した動作速度が高いときほど、上記特定制御時において電動機110に供給される電力を少なくすることができる。なお、この装置では回転位相センサ100Aが検出部として機能する。また、この装置では、電動機110の動作速度の検出を、カム135の作用部が第1変更領域や第2変更領域になる度に実行したり、内燃機関10の運転が開始されてから運転が停止されるまでの期間において一回のみ実行したりすることができる。
同一の制御態様で電動機110の作動制御を実行した場合であっても、可変動弁装置100の個体差や作動環境などといった種々の因子に応じて、電動機110の作動速度やカム135の回転速度は異なる。上記装置によれば、電動機110の実際の動作速度を検出するとともに、その検出した動作速度に応じたかたちで電動機110の発生動力を可変設定することができるため、同電動機110の発生動力を可変動弁装置100の実際の動作特性に見合う値に設定することができる。そのため、カム135の回転位相が小さくなる方向であって且つ同カム135の作用部が保持領域から変更領域に変化する方向にカム135を回転させる際に、変更領域になる前の保持領域において電動機110の発生動力が不足してカム135の回転速度が不要に低下することや、発生動力が過度に大きくなってカム135の回転速度が不要に高くなることを適切に抑えることができる。
なお、上記装置において、カム135の作用部が変更領域であるときであり且つ上り方向にカム135が回転するときの電動機110の動作速度を回転位相センサ100Aにより検出するとともに、その検出した動作速度を、上記特定制御時における作動信号の設定に用いることもできる。
その他、カム135の作用部が変更領域であるときであり且つ下り方向にカム135が回転するときの電動機110の動作速度を回転位相センサ100Aにより検出することに合わせて、該動作速度の検出時における機関回転速度をクランク角センサにより検出するようにしてもよい。そして図9に示すように、検出した動作速度が高いときほど、また動作速度の検出時における機関回転速度が低いときほど、前記特定制御時において電動機110に供給される電力を少なくすることができる。
可変動弁装置100では、ローラ136がバルブスプリング32によってカム135のカム面に押し付けられる方向に付勢されている。この付勢力(前記軸力)は機関回転速度が低くなるほど小さくなるため、下り方向にカム135を回転作動させるときには、可変動弁装置100の動作特性が同一であっても、機関回転速度が低いときほど上記軸力が小さくなり、その分だけ電動機110の動作速度が低くなる。
そのため、単に検出した動作速度に応じて電動機110の供給電力を可変設定すると、動作速度の検出時における機関回転速度の影響による検出値のばらつきによって、可変動弁装置100の動作特性に見合う電力を電動機110に供給することができなくなるおそれがある。
この点、上記装置によれば、電動機110の動作速度を検出したときの機関回転速度が低いとき、すなわち可変動弁装置100の動作特性が同一であっても上記動作速度として低い速度が検出されるときに、機関回転速度の影響によって上記動作速度の検出値が低い速度になることによる電動機110の発生動力の増大分を相殺するように、電動機110の発生動力を小さくすることが可能になる。しかも、電動機110の動作速度を検出したときの機関回転速度が高いとき、すなわち可変動弁装置100の動作特性が同一であっても上記動作速度として高い速度が検出されるときには、機関回転速度の影響によって上記動作速度の検出値が高い速度になることによる電動機110の発生動力の減少分を相殺するように、同電動機110の発生動力を大きくすることが可能になる。このように上記装置によれば、電動機110の動作速度の検出時における機関回転速度の相異によるばらつきを抑えつつ、同電動機110の発生動力を可変動弁装置100の実際の動作特性に見合うように好適に設定することができる。
なお、前記特定制御時において電動機110に供給する電力を可変設定する際に用いる設定パラメータとしては、電動機110の動作速度や動作速度の検出時における機関回転速度の他に、電動機110の温度や内燃機関10の潤滑油の温度などを採用することができる。例えば電動機110の温度が高いときほど同電動機110の発生動力が小さくなる装置において、前記設定パラメータとして電動機110の温度を採用することにより、同温度の変化に伴う発生動力の変化分を補うべく電動機110への供給電力を変更することができる。また、内燃機関10の潤滑油の温度が低いときほどフリクションが大きくなってコントロールシャフト65に作用する前記軸力が小さくなる。そのため、内燃機関10の潤滑油の温度を上記設定パラメータとして作用することにより、上記フリクションの変化に伴う前記軸力の分力(下り方向にカム135を回転させる力)の変化分に応じたかたちで、電動機110への供給電力を調節することができるようになる。
10…内燃機関、10C…機関用制御装置、11…シリンダブロック、12…シリンダ、13…ピストン、14…燃焼室、15…発電機、16…バッテリ、20…シリンダヘッド、21…吸気通路、22…排気通路、23…吸気ポート、24…排気ポート、25…スプリング、31…吸気バルブ、32,42…バルブスプリング、33…吸気カムシャフト、34…吸気カム、41…排気バルブ、43…排気カムシャフト、44…排気カム、51…ロッカアーム、51a…ローラ、52…ラッシュアジャスタ、60…可変機構、61…支持パイプ、62…入力アーム、62a…ローラ、63…出力アーム、64…突起部、65…コントロールシャフト、70…入力部、71,81…ハウジング、72,82,91,92…ヘリカルスプライン、80…出力部、90…スライダギヤ、100…可変動弁装置、100A…回転位相センサ、110…電動機、110C…モータ用制御装置、120…減速部、130…変換部、131…ホルダ、132…ガイド、133…接続軸、134…連結部、135…カム、136…ローラ。

Claims (7)

  1. 軸線方向における移動位置の変更を通じて機関バルブの最大リフト量を定めるコントロールシャフトと、同シャフトの前記移動位置を変更するカムと、該カムの回転位相を変更するべく作動するアクチュエータと、同アクチュエータの作動を制御する制御部と、を備え、
    前記カムのカム面には、前記回転位相の一方向への変化に伴ってカム径が漸増する形状の変更領域と、前記回転位相の一方向への変化に伴ってカム径が漸減した後に漸増する形状の保持領域と、が形成され、
    前記コントロールシャフトと前記カムとの間には、同シャフトに連結されるとともに前記カム面に押し付けられた状態の作用部材が設けられ、
    前記制御部は、前記カム面における前記作用部材の当接する部分が前記保持領域から前記変更領域に変化するときであり且つ前記カムの回転方向が前記当接する部分が前記変更領域になったときにカム径の小さくなる方向であるときに、前記保持領域であるときの前記アクチュエータの発生動力が前記変更領域であるときの同発生動力と比較して大きくなる実行態様で、前記変更領域になる前と前記変更領域になった後とで前記アクチュエータの作動制御の実行態様を切り替える
    内燃機関の可変動弁装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    当該装置は、前記当接する部分が前記変更領域であるときであり且つ前記当接する部分のカム径が小さくなる方向に前記カムが回転するときの前記アクチュエータの動作速度を検出する検出部を備え、
    前記制御部は、前記検出部により検出された動作速度が高いときほど、前記変更領域になる前に前記保持領域であるときの前記アクチュエータの発生動力を小さくする
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記作用部材は、前記機関バルブのバルブスプリングの反力によって前記カム面に押し付けられる方向に付勢され、
    前記制御部は、前記検出部による前記動作速度の検出時における機関回転速度が低いときほど、前記保持領域であるときの前記アクチュエータの発生動力を小さくする
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記制御部は、前記当接する部分が前記変更領域であるときに、前記当接する部分のカム径が小さくなる方向に前記カムを回転させるときの前記アクチュエータの発生動力と比較して前記当接する部分のカム径が大きくなる方向に前記カムを回転させるときの前記アクチュエータの発生動力が大きくなる実行態様で、前記アクチュエータの作動制御を実行する
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記アクチュエータは電動機である
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  6. 請求項5に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記制御部は、前記保持領域になった後に前記電動機への通電を停止するものである
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
    前記保持領域は平面形状に形成される
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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