JP2014152440A - ラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用途に多様性のあるラッチ装置を提供する。
【解決手段】ベース部材20に取り付けられて軸方向に前進後退可能であって、前端に軸心に対する傾斜面59を有するラッチボルト50を備えたラッチ装置1において、ラッチボルト50を軸心周りに回転可能に支持する支持部材40と、ラッチボルト50と支持部材40との間に設けられ、ラッチボルト50の回転を阻止する一方、ラッチボルト50に設けられた作用部94を介してラッチボルト50に所定値以上の回転トルクを作用させた場合に、ラッチボルト50の回転を許容する回転規制機構を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、扉に適用可能なラッチ装置に関するものである。
従来、扉の開閉を規制するラッチ装置はよく知られている。例えば、特開2000−303734号公報に記載のラッチ装置は、ベース部材と、該ベース部材に取り付けられ、軸方向に前進後退可能なラッチボルトとを有する。ラッチボルトは、前端に軸心に対して傾斜する面を有する。ラッチ装置は旋回移動可能な扉に取り付けられ、扉は開口を形成する固定枠に取り付けられる。開口を閉じるように扉が旋回移動すると、固定枠に設けられた受座板にラッチボルトの前端の傾斜面が当接し、ラッチボルトが後退する。ラッチボルトの前端部が受座板に形成された受け穴まで移動すると、ラッチボルトが前進してラッチボルトの前端部が受け穴に嵌まる。これにより、扉を閉じた状態が維持される。
特開2000−303734号公報
前記従来のラッチ装置では、ラッチボルトの前端の傾斜面が受座板に当接するように、ベース部材に対し、ラッチボルトの前端の傾斜面の向きを固定している。それゆえ、扉が時計回り方向に旋回して開口を閉じるものであるか、反時計回り方向に旋回して開口を閉じるものであるかによって、ベース部材に対しラッチボルトの前端の傾斜面の向きが異なるラッチ装置を製造する必要があり、従来のラッチ装置は、その用途において多様性に欠けるという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みて、用途に多様性のあるラッチ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明が対象とするのは、ベース部材に取り付けられて軸方向に前進後退可能であって、前端に軸心に対する傾斜面を有するラッチボルトを備えたラッチ装置である。
本発明は、上記ラッチ装置において、前記ラッチボルトを軸心周りに回転可能に支持する支持部材と、前記ラッチボルトと前記支持部材との間に設けられ、前記ラッチボルトの回転を阻止する一方、前記ラッチボルトに設けられた作用部を介して前記ラッチボルトに所定値以上の回転トルクを作用させた場合に、前記ラッチボルトの回転を許容する回転規制機構とを含むことを特徴とする。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記回転規制機構は、球体と、付勢手段とを含み、前記ラッチボルトまたは前記支持部材のいずれか一方は、前記球体および前記付勢手段を挿入する挿入部を含み、前記挿入部は、前記ラッチボルトの外周面または該外周面と対向する前記支持部材の内周面に凹状に形成され、前記いずれかの他方に向かって開口し、前記いずれかの他方は、前記挿入部に対応することが可能な位置に複数の受容部を含み、前記受容部は、凹状に形成されて前記球体の直径よりも小さな穴径を有し、前記付勢手段は、前記いずれかの他方に向かって前記球体を付勢する。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記受容部は、前記ラッチボルトの外周面または前記支持部材の内周面に、前記ラッチボルトの軸心を中心として90度間隔で形成される。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記ラッチボルトは、前記挿入部を含み、前記支持部材は、前記受容部を含む。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記挿入部は、前記ラッチボルトの軸心に直交する方向に延び、前記ラッチボルトを貫通する孔であり、前記球体は、前記挿入部の両端部に配置される。
本発明の好ましい他の実施形態の一つにおいて、前記支持部材は、前記挿入部を含み、前記ラッチボルトは、前記受容部を含む。
本発明の好ましい他の実施形態の一つにおいて、前記挿入部は、前記支持部材の内周面に前記ラッチボルトの軸心を中心として90度間隔で複数形成される。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、前記作用部は、ロッド部材を挿入可能な凹部を含む。
本発明に係るラッチ装置では、作用部を介してラッチボルトに所定値以上の回転トルクを作用させることにより、ラッチボルトを軸心周りに回転させて、ベース部材に対するラッチボルトの前端の傾斜面の向きを変えることができるため、扉を閉じる旋回方向が異なる場合であっても使用することができる。これにより、このラッチ装置は、用途に多様性のあるものとなる。
本発明の実施の形態であるラッチ装置を示す側面図。 図1に示したラッチ装置の平面図。 図1のIII−III線断面を含むラッチ装置の斜視図。 ラッチボルトの後退状態を示す側面図。 図1のV−V線に沿った一部断面図。 図2のVI−VI線断面図。 ラッチ装置の作用部を示す斜視図。 本発明のラッチボルトの前端部を例示する側面図。 (a)〜(d)は、ベース部材に対するラッチボルトの傾斜面の向きの変化を示す側面図。 図1に示したラッチ装置の使用状態を示す一部断面図。 (a):図1のXI−XI線断面図。(b):図11(a)に示した移動片の動作を示すXI−XI線断面図。 図1に示したラッチ装置の使用状態を示す一部断面図。 本発明の他の実施形態であるラッチ装置の回転規制機構を示す側面断面図。 図13のXIV−XIV線に沿った断面図。
以下に、本発明に係るラッチ装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、2及び3は、本発明の実施の形態であるラッチ装置の側面図、平面図及び斜視図である。図示例のラッチ装置1は、ベース部材20と、ソレノイド装置30と、支持部材40と、ラッチボルト50とを備えている。
ベース部材20は、ラッチ装置1の基台となるもので、金属板によって成形されている。ベース部材20は、図1及び2に示すように、矩形状を成すベース底部22と、ベース底部22と一体的に成形されてベース底部22から垂直に延びるベース壁部24とを有する。図3に示すように、ベース壁部24にはラッチボルト50が双頭矢印Aで示される方向へ前進後退可能に挿通される第1貫通孔23が形成されている。ベース底部22には、支持部材40をソレノイド装置30に固定するピン部材49の端部が挿入される第2貫通孔26(図3参照)と、後述する錠装置62が取り付けられる第3貫通孔(図示せず)とが形成されている。
ベース底部22には、スイッチ装置60と、錠装置62と、ソレノイド装置30とが取り付けられている。スイッチ装置60は、ラッチボルト50が前進状態にあるか、後退状態にあるかを検知するものである。スイッチ装置60はベース底部22の一方の面22aに取り付けられており、本実施の形態ではベース壁部24が形成される側の面に螺子を用いて取り付けられている。スイッチ装置60は検知片61(図3参照)を備えている。検知片61はピン部材49と当接可能な位置に配置されている。
錠装置62は、ケース64と、ロータ(図示せず)とを備えている。ケース64は筒状に形成され、第3貫通孔に挿通された状態でベース底部22に取り付けられている。ロータはケース64の内部に回転可能に設けられており、手動操作によってラッチ装置1を作動させる場合に、手動操作用のキー(図示せず)を挿入する鍵穴が形成されている。ロータには、径方向外側に突出し、ロータの回転に伴って回転移動し、ピン部材49と当接可能な移動片66が設けられている。
ソレノイド装置30は、棒状のラッチボルト50を軸方向に前進後退させるための駆動装置であり、ベース部材20に固定されている。ソレノイド装置30は、フレーム32と、コイル部34と、プランジャ36とを備えている。フレーム32は板状の部材によって四角形の筒状に形成され、ベース底部22の一方の面22aに螺子を用いて固定されている。コイル部34はフレーム32の内部に配置されている。プランジャ36はコイル部34の内部からベース壁部24側に突出する態様で設けられている。プランジャ36の先端部には、支持部材40の一部を嵌め込む係合溝37と、ピン部材49を挿通する貫通孔38とが形成されている。プランジャ36の外周には、フレーム32とピン部材49との間にあって、ピン部材49を介してプランジャ36、支持部材40及びラッチボルト50を前進方向へ付勢するバネ39が設けられている。図4は、後退した状態にあるラッチボルト50を示す図1と同様な図である。ラッチ装置1は、コイル部34に通電すると、プランジャ36、支持部材40及びラッチボルト50がバネ39の付勢力に抗してコイル部34の内部へ引き込まれるように後退して図4の状態になる。
支持部材40は、係合部42と、支持部46とを有する。係合部42はプランジャ36の係合溝37に嵌め込む部位であり、係合溝37に対応した形状に形成されている。係合部42には貫通孔44(図3参照)が形成されている。係合部42とプランジャ36の係合溝37とが係合し、係合部42に形成された貫通孔44と、プランジャ36の先端部に形成された貫通孔38とにピン部材49が挿通されることにより、支持部材40がプランジャ36に連結されている。支持部46は、ラッチボルト50を回転可能に支持する部位であり、双頭矢印Aと平行に延びる円筒形状に形成されている。図3に示すように、支持部46には、支持穴47と、複数の受容部70とが形成されている。支持穴47は、前進方向に向けて開口し、ラッチボルト50が挿入可能となるように断面が円形に形成された穴である。
図5は図1のV−V線一部断面図であり、図6は図2のVI−VI線断面図である。尚、図5及び6において後述する球体80及び付勢手段85は、切断されていない状態を図示している。これらの図において、受容部70は、支持穴47を形成している支持部46の内周面48に凹状に形成され、支持穴47に向かって開口する穴であり、その開口71は後述する球体80の直径よりも小さい穴径を有している。本実施の形態において受容部70は、円形の開口を有し、支持部46の内周面48から外周面49に亘って貫通する孔である。受容部70は、支持部46の周方向に所定の間隔を置いて複数形成されている。本実施の形態では図6に示すように、第1受容部70a、第2受容部70b、第3受容部70c、及び第4受容部70dが形成されており、ラッチボルト50の軸心Cを中心として隣り合う受容部70が夫々90度の間隔を有している。
ラッチボルト50は、金属製の棒状の部材であり、支持部材40及びソレノイド装置30を介してベース部材20に取り付けられている。図3及び5に示すように、ラッチボルト50の後端部52は、外周面が支持部46の内周面48と対向するように支持部材40の支持穴47に挿入され、支持部材40によって軸心周りに回転可能に支持されている。ラッチボルト50の後端部52には、その外周面に凹状に形成され、支持部46の内周面48に向かって開口する挿入部75が形成されている。本実施の形態において、挿入部75は、その両端に円形の開口76を有し、ラッチボルト50の軸心Cを通り、且つ軸心Cに垂直な方向へ向かって延びる貫通孔である。挿入部75と受容部70とは互いに対応することが可能な位置、つまりラッチボルト50が回転移動した場合に、挿入部75と受容部70とが重なり合うことが可能な位置に形成されている。挿入部75には、球体80と、付勢手段85とが挿入されている。
球体80は、金属製の球状の部材であり、挿入部75に挿入可能な直径を有している。付勢手段85は、球体80を支持部材40に向けて付勢するものであり、本実施の形態では挿入部75に沿って伸縮するバネによって構成されている。凹状の挿入部75の穴径、すなわち挿入部75である貫通孔の孔径は、球体80の直径及び付勢手段85の外径よりも僅かに大きく形成されることが好ましい。本実施の形態では図5及び6に示すように、付勢手段85の両側に第1球体80aと第2球体80bとを配置し、挿入部75の両端部に球体80が配置されるようにしている。付勢手段85は第1及び第2球体80a,80bを挿入部75の夫々の開口76a,76bに向けて付勢している。第1球体80a、第2球体80b及び付勢手段85は、支持部材40の受容部70と共に、ラッチボルト50の軸心周りの回転を規制する回転規制機構を構成している。
ラッチボルト50の胴部54には、ラッチボルト50の進行方向への移動を規制するストッパ55が設けられている。ストッパ55はラッチボルト50の外周面から径方向の外側に突出するように形成された略円形の板状の部材である。ストッパ55は、ベース壁部24に形成された第1貫通孔23よりも大きな外径を有し、ラッチボルト50の胴部54に形成された溝56に取り付けられている。ストッパ55は支持部材40とベース壁部24との間に設けられており、バネ39の付勢力によりラッチボルト50が前進したときにベース壁部24に当接する。
ラッチボルト50の前端部58にはラッチボルト50を回転させるために作用する作用部94が形成されている。本実施の形態において、作用部94はラッチボルト50の外周面に形成された凹部であり、より具体的には、ラッチボルト50の軸心Cに直交する態様でラッチボルト50を貫通する孔である。図7に示すように、ラッチ装置1は作用部94に挿入したロッド部材96を用いて、ラッチボルト50に所定値以上の回転トルクを作用させることにより、ラッチボルト50を時計回り方向又は反時計回り方向に回転させることができる。
ラッチボルト50の前端には、軸心Cに対して斜めに交差する傾斜面59が形成されている。本実施の形態において、傾斜面59は平面に形成されているが、図8に示すように、曲面状に形成された傾斜面59aとしてもよい。
このように構成されたラッチ装置1では、図5及び6に示すように、付勢手段85の付勢力によって第1及び第2球体80a,80b各々の一部が、第1及び第3受容部70a,70cの各々に進入し、第1及び第2球体80a,80bの各々が、第1及び第3受容部70a,70cの開口71の周縁に圧接して、支持部材40に対するラッチボルト50の回転が阻止されている。
次に、図7に示すようにロッド部材96を作用部94に挿入し、そのロッド部材96を矢印で示す時計回り方向Fへ回すと、ラッチボルト50に回転トルクが作用する。ラッチボルト50に作用する回転トルクが所定の値を超えると、図6の破線で示すように、第1及び第2球体80a,80bが、付勢手段85の付勢力に抗してラッチボルト50の軸心C側に向かって移動し、支持部材40に対し、ラッチボルト50が回転可能になる。
ラッチボルト50が回転して、挿入部75の夫々の開口76a,76bが第2及び第4受容部70b,70dに重なる位置へ移動した後、作用部94に作用させる力を小さくし、ラッチボルト50に作用する回転トルクを所定値よりも小さくする。すると、付勢手段85で付勢されている第1及び第2球体80a,80bの一部が、第2及び第4受容部70b,70dに各々進入し、第2及び第4受容部70b,70dの開口71の周縁に圧接することで、ラッチボルト50の回転を止めることができる。その結果、ベース部材20に対し、ラッチボルト50の傾斜面59の向きを図9(a)に示す位置(以下、初期位置という)から図7に示す時計回り方向Fに90度回転した第1回転位置(図9(b)参照)に変化させることができる。図7において、ラッチボルト50を時計回り方向Fへ180度又は270度回転させると、ベース部材20に対するラッチボルト50の傾斜面59の向きを初期位置から180度回転した図9(c)に示す第2回転位置、又は270度回転した図9(d)に示す第3回転位置に変化させることができる。
このようなラッチ装置1は、例えば扉構造体の開閉機構に用いられる。図10は、上述したラッチ装置1の使用状態を示す一部断面図である。図10に示す例において、ラッチ装置1は、ラッチボルト50の傾斜面59の向きが図9(a)に示す初期位置に設定されている。ラッチ装置1が使用される扉構造体100は、開口部を形成する固定枠110と、開口部を開閉可能な扉120とを備えている。
扉120は、旋回して開口部を開閉することができるように、固定枠110に取り付けられている。ラッチ装置1は扉120の内部に固定されており、ラッチボルト50の前端部58は、扉120の側面板126に形成された貫通孔から固定枠110に向かって突出している。具体的には、扉120において取手122が取り付けられる表面板124の内側面に、ラッチ装置1のベース底部22が固定されている。ベース壁部24は、扉120の側面板126の内側面に当接している。側面板126に形成された貫通孔からラッチボルト50の前端部58が扉120の外部へ突出している。固定枠110において、側面板126と対向する枠板には、ラッチボルト50に対する受座板112が設けられている。受座板112にはラッチボルト50の前端部58が進入退出可能な受け孔114が形成されている。
図10において、開放状態にある扉120が仮想線で示されている。この扉120を閉方向へ移動させると、ラッチボルト50の傾斜面59が固定枠110の受座板112に当接する。傾斜面59が受座板112と当接した状態でさらに扉120を閉方向へ移動させると、ラッチボルト50はバネ39の付勢力に抗して扉120の内部に向かって後退する。ラッチボルト50の前端が受け孔114まで移動すると、バネ39の付勢力によりラッチボルト50が扉120の外側へ突出するように前進し、受け孔114に進入して扉120が閉じた状態となる。
扉120が閉じた状態にあるときのラッチボルト50は、電気的に後退させることができる。すなわち、図示せぬ操作装置によりソレノイド装置30を通電状態にすると、電磁力によりプランジャ36がコイル部34の内部に向かって移動する。このプランジャ36の移動により、支持部材40及びラッチボルト50がバネ39の付勢力に抗して後退する。この時、ピン部材49が検知片61に当接すると、スイッチ装置60はラッチボルト50が後退状態であることを検知する。ラッチボルト50が後退すると、前端部58は受け孔114から離脱し、扉120が開方向へ旋回可能になる。この状態において扉120を開方向へ移動させると、扉120が開いた状態になる。スイッチ装置60が後退状態を検知した後、ソレノイド装置30への通電が遮断されると、バネ39の付勢力によりラッチボルト50が前進する。
手動操作により扉120を開いた状態とする場合、錠装置62の鍵穴(図示せず)にキー(図示せず)を挿入し、キーを開錠方向へ回転させる。すると、図11(a),(b)に示すように、移動片66が旋回してピン部材49に当接し、ピン部材49をラッチボルト50の後退方向へ移動させる。このピン部材49の移動によって、プランジャ36、支持部材40及びラッチボルト50がバネ39の付勢力に抗して後退する。ラッチボルト50が後退すると、前端部58は受け孔114から脱離し、扉120が開方向へ移動可能になる。
図12に示す例では、図10に示す扉120と閉方向の異なる扉121を備えた扉構造体101にラッチ装置1を設置している。ラッチ装置1は、ベース部材20に対するラッチボルト50の傾斜面59の向きを初期位置から第2回転位置に変更した後、扉121に取り付けられる。
上述したように本発明に係るラッチ装置1では、作用部94を介してラッチボルト50に所定値以上の回転トルクを作用させることにより、ラッチボルト50を回転させて、ベース部材20に対するラッチボルト50の前端の傾斜面59の向きを変えることができるため、閉方向の異なる扉120,121に対応させることができ、用途において多様性に優れている。また、ラッチボルト50に所定値以上の回転トルクを作用させない場合には、回転規制機構によりラッチボルト50の回転を阻止し、ベース部材20に対するラッチボルト50の前端の傾斜面59の向きを固定し、固定枠110の受座板112にラッチボルト50の傾斜面59を当接させることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の別の実施の形態について説明する。図13は、本発明の他の実施形態であるラッチ装置の回転規制機構を示す断面図であり、図14は、図13のXIV−XIV線に沿ったラッチ装置の回転規制機構の断面図である。尚、図13及び14では、球体及び付勢手段を切断されていない状態で図示している。実施の形態2のラッチ装置2は、実施の形態1の支持部材40、ラッチボルト50、球体80及び付勢手段85に替えて、支持部材400、ラッチボルト500、球体800及び付勢手段850を有している。実施の形態2において、実施の形態1と同一の符号は同一の構成を示し、ここではその詳細を省略する。
支持部材400は、ラッチボルト500を回転可能に支持するもので、プランジャ36に連結されている。支持部材400は、係合部と、支持部460とを有している。支持部材400の係合部は、実施の形態1の係合部42と同様の構成であり、ここではその詳細を省略する。支持部460は、ラッチボルト500を回転可能に支持する部位であり、ラッチボルト500の軸心方向へ平行に延びる円筒形状に形成されている。図13及び14に示すように、支持部460には、支持穴470と、複数の挿入部750とが形成されている。支持穴470は、ラッチボルト500の前進側に向けて開口し、ラッチボルト500が挿入可能となるように断面が円形に形成された穴である。
挿入部750は、ラッチボルト500に向かって開口するように支持部460の内周面480に凹状に形成された穴である。本実施の形態において、挿入部750は円形の開口を有し、ラッチボルト500の軸心Dを向くように支持部460の内周面480から外周面490に向かって直線状に延びて形成され、外周面490側が閉塞されている。挿入部750は支持部460の周方向に所定の間隔を置いて複数形成されている。本実施の形態では、ラッチボルト500の軸心Dを中心として90度の間隔を置いた位置に、第1挿入部751と第2挿入部752とが形成されている。夫々の挿入部750には、球体800と、付勢手段850とが挿入されている。
球体800は、金属製の球状の部材であり、挿入部750に挿入可能な直径を有している。付勢手段850は、球体800をラッチボルト500に向けて付勢するものであり、本実施の形態では挿入部750に沿って伸縮するバネによって構成されている。挿入部750の穴径は、球体800の直径及び付勢手段850の外径よりも僅かに大きく形成されることが好ましい。本実施の形態では図13及び14に示すように、第1挿入部751に第1球体801及び第1付勢手段851が挿入され、第2挿入部752に第2球体802及び第2付勢手段852が挿入されている。第1及び第2球体801,802と、第1及び第2付勢手段851,852とは、後述するラッチボルト500の受容部700と共に、ラッチボルト500の回転を規制する回転規制機構を構成している。
ラッチボルト500は、金属製の棒状の部材であり、支持部材400及びソレノイド装置30を介してベース部材20に取り付けられている。図13に示すように、ラッチボルト500の後端部520は、外周面522が支持部460の内周面480と対向するように支持部460の支持穴470に挿入され、支持部材400によって軸心周りに回転可能に支持されている。ラッチボルト500の胴部及び前端部は実施の形態1と同様の構成であり、ここではその詳細を省略する。図13及び14に示すように、後端部520の外周面522には、支持部材400に向かって開口するように凹状に形成された受容部700が複数形成されている。
受容部700は、球体800の直径よりも小さい穴径を有している。本実施の形態において受容部700は円形の開口を有し、ラッチボルト500の軸心Dに向かって穴径が漸次小さくなるように円錐形に形成された穴である。受容部700の数は挿入部750の数より多く、受容部700と挿入部750とは互いに対応することが可能な位置、つまりラッチボルト500が回転移動した場合に、受容部700と挿入部750とが重なり合うことが可能な位置に形成されている。本実施の形態では、ラッチボルト500の軸心Dを中心として90度の間隔を置いて、第1受容部701、第2受容部702、第3受容部703、及び第4受容部704が形成されている。
このように構成されたラッチ装置2では、図13及び14に示すように、第1及び第2付勢手段851,852の付勢力によって、第1及び第2球体801,802の一部が、第1及び第2受容部701,702の各々に進入し、第1及び第2球体801,802の各々が、第1及び第2受容部701,702の内面に圧接して、支持部材400に対するラッチボルト500の回転が阻止されている。
次に、図7に示すようにロッド部材96を作用部94に挿入し、そのロッド部材96を矢印で示す時計回り方向Fへ回すと、ラッチボルト500に回転トルクが作用する。ラッチボルト500に作用する回転トルクが所定の値を超えると、第1及び第2球体801,802が、第1及び第2付勢手段851,852の付勢力に抗して、支持部材400の外周面490側に向かって移動し、支持部材400に対し、ラッチボルト500が回転可能になる。
ラッチボルト500が回転して、第2及び第3受容部702,703の開口が第1及び第2挿入部751,752に重なる位置へ移動した後、作用部94に作用する力を小さくし、ラッチボルト500に作用する回転トルクを所定値よりも小さくする。すると、第1及び第2付勢手段851,852で付勢されている第1及び第2球体801,802の一部が、第2及び第3受容部702,703に各々進入し、第2及び第3受容部702,703の内面に圧接することで、ラッチボルト500の回転を止めることができる。その結果、ベース部材20に対し、ラッチボルト500の傾斜面59の向きを初期位置(図9(a)参照)から図7に示す時計回り方向Fに90度回転した第1回転位置(図9(b)参照)に変化させることができる。初期位置からラッチボルト500を時計回り方向Fへ180度又は270度回転させると、ベース部材20に対するラッチボルト50の傾斜面59の向きを初期位置から180度回転した第2回転位置(図9(c)参照)、又は270度回転した第3回転位置(図9(d)参照)に変化させることができる。
上述したラッチ装置2では、作用部94を介してラッチボルト500に所定値以上の回転トルクを作用させることにより、ラッチボルト500を回転させて、ベース部材20に対するラッチボルト500の前端の傾斜面59の向きを変えることができるため、閉方向の異なる扉に対応させることができ、用途において多様性に優れている。また、ラッチボルト500に所定値以上の回転トルクを作用させない場合には、回転規制機構によりラッチボルト500の回転を阻止し、ベース部材20に対するラッチボルト500の前端の傾斜面59の向きを固定することができる。
尚、実施の形態1及び2において、ラッチボルト50,500の回転を可能にする回転トルクの所定値は、球体80,800と受容部70,700との接触面積、付勢手段85,850の付勢力等によって適宜設定することができる。また、実施の形態1及び2では、二つの球体80a・80b、801・802によって二箇所の押圧部を設け、ラッチボルト50,500の回転を規制しているが、球体の数を一つにし、一箇所の押圧部によって回転を規制する構成としてもよい。また、挿入部及び球体の数を増やし、三以上の押圧部を設けてラッチボルトの回転を規制することも可能である。更に、実施の形態1及び2では、支持部材40及びラッチボルト500に受容部70,700を90度間隔で複数形成しているが、離間間隔は90度に限られない。例えば45度、180度等、適宜設定することが可能である。この場合、受容部の位置に対応可能となるように、挿入部の位置を適宜設定することが可能である。尚、挿入部及び受容部は、貫通しない穴であってもよい。
また、ラッチボルト50,500に形成される作用部94は、ラッチボルト50,500を貫通しない穴であってもよい。また、作用部94の構成は実施の形態1及び2に示す例に限られない。例えば、作用部をラッチボルトの胴部に設けることも可能である。また、作用部として、ラッチボルトの胴部に径方向外側へ突出する突出部を設け、この突出部に外力を作用させてラッチボルトに回転トルクを作用させる構成とすることも可能である。
尚、実施の形態1及び2におけるラッチ装置1,2は、電気駆動装置であるソレノイド装置30を備えているが、電気駆動装置を設けることなく、手動操作によってラッチボルト50,500を進退移動させる構成であってもよい。例えば、扉に取り付けた取手と、ラッチボルトとの間に、手動操作によってラッチボルトを前進後退させる作動機構を設ける構成としてもよい。
1,2 ラッチ装置
20 ベース部材
30 ソレノイド装置
39 バネ
40,400 支持部材
46,460 支持部
49 ピン部材
50,500 ラッチボルト
52,520 後端部
58 前端部
59 傾斜面
70,700 受容部
75,750 挿入部
80,800 球体(回転規制機構)
85,850 付勢手段(回転規制機構)
94 作用部
100,101 扉構造体
110 固定枠
112 受座板
114 受け孔
120,121 扉

Claims (8)

  1. ベース部材に取り付けられて軸方向に前進後退可能であって、前端に軸心に対する傾斜面を有するラッチボルトを備えたラッチ装置において、
    前記ラッチボルトを軸心周りに回転可能に支持する支持部材と、
    前記ラッチボルトと前記支持部材との間に設けられ、前記ラッチボルトの回転を阻止する一方、前記ラッチボルトに設けられた作用部を介して前記ラッチボルトに所定値以上の回転トルクを作用させた場合に、前記ラッチボルトの回転を許容する回転規制機構とを含むことを特徴とする前記ラッチ装置。
  2. 前記回転規制機構は、球体と、付勢手段とを含み、
    前記ラッチボルトまたは前記支持部材のいずれか一方は、前記球体および前記付勢手段を挿入する挿入部を含み、前記挿入部は、前記ラッチボルトの外周面または該外周面と対向する前記支持部材の内周面に凹状に形成され、前記いずれかの他方に向かって開口し、
    前記いずれかの他方は、前記挿入部に対応することが可能な位置に複数の受容部を含み、前記受容部は、凹状に形成されて前記球体の直径よりも小さな穴径を有し、
    前記付勢手段は、前記いずれかの他方に向かって前記球体を付勢する請求項1記載のラッチ装置。
  3. 前記受容部は、前記ラッチボルトの外周面または前記支持部材の内周面に、前記ラッチボルトの軸心を中心として90度間隔で形成される請求項2記載のラッチ装置。
  4. 前記ラッチボルトは、前記挿入部を含み、前記支持部材は、前記受容部を含む請求項2または3に記載のラッチ装置。
  5. 前記挿入部は、前記ラッチボルトの軸心に直交する方向に延び、前記ラッチボルトを貫通する孔であり、
    前記球体は、前記挿入部の両端部に配置される請求項4記載のラッチ装置。
  6. 前記支持部材は、前記挿入部を含み、前記ラッチボルトは、前記受容部を含む請求項2または3に記載のラッチ装置。
  7. 前記挿入部は、前記支持部材の内周面に前記ラッチボルトの軸心を中心として90度間隔で複数形成される請求項6記載のラッチ装置。
  8. 前記作用部は、ロッド部材を挿入可能な凹部を含む請求項1〜7のいずれかに記載のラッチ装置。
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