JP2014152265A - ゴム組成物、樹脂組成物、およびタイヤ - Google Patents
ゴム組成物、樹脂組成物、およびタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014152265A JP2014152265A JP2013023675A JP2013023675A JP2014152265A JP 2014152265 A JP2014152265 A JP 2014152265A JP 2013023675 A JP2013023675 A JP 2013023675A JP 2013023675 A JP2013023675 A JP 2013023675A JP 2014152265 A JP2014152265 A JP 2014152265A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plant resource
- mass
- extraction residue
- resource extraction
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y02T10/862—
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】ゴム成分100質量部に対して、植物資源抽出残渣を0.5〜30質量部含有し、当該植物資源抽出残渣の最大長径が400〜2000μmであることを特徴とする、ゴム組成物。
【選択図】図1
Description
また、本発明は、環境負荷が小さく、低コストである材料を利用した樹脂組成物を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、耐熱老化性能または耐カット性を向上させたタイヤを提供することを目的とする。
ゴム成分100質量部に対して、上記特定量の植物資源抽出残渣を含有し、当該植物資源抽出残渣の最大長径が上記特定範囲であることにより、環境負荷が小さく、低コストである材料を利用してタイヤの耐熱老化性能または耐カット性を向上させ得るゴム組成物を提供することができる。
本発明において、球状以外の楕円体および不定形の植物資源抽出残渣では、用語「長径」は、ゴム組成物または樹脂組成物中に分散している(ゴム組成物または樹脂組成物が含有する)植物資源抽出残渣の外周上の2点を結ぶ線分のうち最も長いものの長さを意味し、用語「粒径」は、ゴム成分または樹脂成分に配合する前の植物資源抽出残渣の外周上の2点を結ぶ線分のうち最も長いものの長さを意味する。すなわち、植物資源抽出残渣の外周上の2点を結ぶ線分のうち最も長いものの長さについて、ゴム組成物または樹脂組成物中に分散している場合は、「長径」と表現し、ゴム成分または樹脂成分に配合する前の場合は、「粒径」と表現する。
本発明における植物資源抽出残渣の最大長径とは、ゴム組成物または樹脂組成物中に分散している様々な径の植物資源抽出残渣の長径のうちで最も大きい値を意味する。
前記最大長径は、一般的な加硫条件(例えば、150℃、30分間)により加硫されたゴム、または一般的な硬化条件もしくは固化条件により硬化もしくは固化された樹脂について、ゴムまたは樹脂の流れ方向に垂直および平行な方向に切断して、得られた5cm×5cmの断面積について、マイクロスコープ(例えば、株式会社Keyence製のVHX digital microscope)を用いてその断面積の断面全体中の植物資源抽出残渣を倍率50〜500倍において観察することにより測定することができる。
したがって、本発明に係るゴム組成物の加硫物または樹脂組成物の硬化物もしくは固化物をマイクロスコープにより上述したように観察すると、当該ゴム組成物の加硫物または樹脂組成物の硬化物もしくは固化物中のいずれかの箇所に最大長径が400〜2000μmの植物資源抽出残渣が少なくとも1つ観察される。
本発明におけるゴム成分または樹脂成分に配合する植物資源抽出残渣の平均粒径は、上記マイクロスコープを用いて対象となる植物資源抽出残渣を観察することにより求められ、任意に選択された100個の植物資源抽出残渣の粒径の平均値を意味する。
本発明において、含有とは、ゴム組成物または樹脂組成物中に植物資源抽出残渣等の成分が含まれることをいう。
本発明において、配合とは、ゴム組成物を得るためにゴム成分に、または樹脂組成物を得るために樹脂成分に、植物資源抽出残渣等の成分を加えることをいう。
本発明において、配合後のゴム組成物または樹脂組成物が含有する植物資源抽出残渣の質量は、水または有機溶剤等の溶媒を含まない植物資源抽出残渣の固形分の質量を意味する。
本発明において、ゴム成分または樹脂成分に配合する植物資源抽出残渣の質量は、当該植物資源抽出残渣が水または有機溶剤等の溶媒を含む場合は、その水等を含んだ状態の植物資源抽出残渣の質量を意味する。
本発明において、含水率とは、植物資源抽出残渣に含まれる水または有機溶媒をヒーター等の既知の乾燥手段により除去し、その除去前後の質量変化を天秤等の既知の手段で測定することにより算出される値である。例えば、乾燥前の植物資源抽出残渣の質量が10g、乾燥後の植物資源抽出残渣の質量が3gの場合、含水率(質量%)は、{1−(3/10)}×100=70質量%となる。
これにより、環境負荷が小さく、低コストである材料を利用してタイヤの耐熱老化性能または耐カット性を向上させ得る。
これにより、ゴム組成物中に分散している植物資源抽出残渣の最大長径を400〜2000μmとすることが容易であることに加えて、当該ゴム組成物の製造工程において、植物資源抽出残渣の粉砕および分別の工程を経る必要がなくなり、環境負荷がさらに小さく、さらに低コストである材料を利用してタイヤの耐熱老化性能または耐カット性を向上させ得る。
樹脂成分100質量部に対して、上記特定量の植物資源抽出残渣を含有し、当該植物資源抽出残渣の最大長径が上記特定範囲であることにより、環境負荷が小さく、低コストである材料を利用することができる。
本発明に係るタイヤは、その少なくとも一部に上記ゴム組成物を用いたことにより、耐熱老化性能または耐カット性が向上している。
本発明によれば、環境負荷が小さく、低コストである材料を利用した樹脂組成物を提供することができる。
また、少なくとも一部に本発明に係るゴム組成物を用いたことにより、耐熱老化性能または耐カット性を向上させたタイヤを提供することができる。
以下、本発明に係るゴム組成物の好適な実施形態の一例を詳細に説明する。
本発明に係るゴム組成物は、ゴム成分100質量部に対して、植物資源抽出残渣を0.5〜30質量部含有し、当該植物資源抽出残渣の最大長径が400〜2000μmであることを特徴とする。
本発明に係るゴム組成物では、ゴム成分100質量部に対して、上記特定量の植物資源抽出残渣を含有し、当該植物資源抽出残渣の最大長径が上記特定範囲であることにより、環境負荷が小さく、低コストである材料を利用してタイヤの耐熱老化性能または耐カット性を向上させ得るゴム組成物を提供することができる。
ゴム成分は、天然ゴムまたは合成ゴム等のゴム成分からなる。
合成ゴムとしては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)、ポリイソプレンゴム(IR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)等が挙げられる。
ゴム成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、植物資源の固−液抽出処理において生じる残渣が増量剤ないし充填剤として働くため、当該残渣を含有することにより、ゴム成分の使用量を低減することができる。
また、植物資源の抽出処理後に生じる残渣は、カーボンニュートラルな資源である植物資源から有効成分を抽出した後に残る安価な廃棄物である。
本発明においては、ゴム成分100質量部に対して、植物資源抽出残渣を0.5〜30質量部含有し、当該植物資源抽出残渣の最大長径が400〜2000μmであることにより、環境負荷が小さく、低コストである材料を利用してタイヤの耐熱老化性能または耐カット性を向上させ得るゴム組成物を提供することができる。
植物資源としては、例えば、茶葉、コーヒー豆、アロエの葉、ヨモギの葉、桑の根、赤ブドウの皮、アザミの実、明日葉の葉、アセロラ、クロレラ、クズの根(葛根)、バラの花、桃の葉、そばの実、大麦の種子等が挙げられる。
また、抽出処理においては、必要に応じて、例えば、加熱または撹拌を行ってもよい。
溶媒としては、例えば、水または有機溶媒(エチルアルコール、油等)が挙げられる。当該溶媒に、必要に応じてキレート剤、酸、アルカリ等の抽出剤を混合して用いてもよい。
そして、上述した植物資源をこれらの溶媒に浸漬して植物資源中の有効成分を抽出することにより、当該有効成分を含む飲料、化粧水、乳液等を得ることができる。
また、茶殻およびコーヒー粕は、通常、製造過程から排出された廃棄物の時点で破砕または粉砕されており、ゴム成分に配合する前にさらに破砕または粉砕する工程を経る必要がなく、環境負荷を低減できるため好ましい。
植物資源抽出残渣が茶殻である場合には、ゴム成分に対して当該茶殻を配合する際の臭気が大幅に改善されるという効果もある。
茶殻の種類としては、例えば、緑茶、ほうじ茶およびウーロン茶等の茶殻が挙げられる。
ゴム成分に配合する植物資源抽出残渣は、1種単独で用いてもよいし、または種類、形状または粒径の異なる2種以上を組み合わせて用いてもよい。
植物資源抽出残渣の含有量が0.5質量部未満では、少なくとも一部に当該ゴム組成物を用いたタイヤの耐熱老化性能または耐カット性を向上させる十分な効果が得られない。
また、植物資源抽出残渣の含有量が30質量部を超えると、少なくとも一部に当該ゴム組成物を用いたタイヤの耐熱老化性能または耐カット性が、植物資源抽出残渣を用いない場合よりも低下するおそれがある。
植物資源抽出残渣の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、1.6質量部以上であることが好ましく、4質量部以上であることがより好ましい。植物資源抽出残渣の含有量が、ゴム成分100質量部に対して、1.6質量部以上であることにより、環境負荷を低減する効果が高まり、低コストである材料をさらに利用することもでき、少なくとも一部に本発明に係るゴム組成物を用いたタイヤの耐熱老化性能または耐カット性を向上させる十分な効果が得られやすい。
植物資源抽出残渣の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、24質量部以下であることが好ましく、16質量部以下であることがより好ましい。植物資源抽出残渣の含有量をこのようにすることにより、少なくとも一部に本発明に係るゴム組成物を用いたタイヤの耐熱老化性能および耐カット性を高度に向上させることができる。
本発明に係るゴム組成物中に分散している植物資源抽出残渣の最大長径は、400〜2000μmであるが、最大長径は、400〜1900μmであることが好ましく、800〜1500μmであることがより好ましい。最大長径をこの範囲とすることにより、少なくとも一部にゴム組成物を用いたタイヤの耐熱老化性能または耐カット性を高度に向上させることができる。
なお、本発明に係るゴム組成物中に分散している植物資源抽出残渣の最大長径は、400〜2000μmであるが、植物資源抽出残渣の最大長径が当該範囲であればよく、さらに、長径が400μmよりも小さい植物資源抽出残渣がゴム組成物中に分散していてもよい。
これにより、環境負荷が小さく、低コストである材料を利用してタイヤの耐熱老化性能または耐カット性を向上させ得る。
植物資源抽出残渣の配合量は、ゴム成分100質量部に対して、2質量部以上であることが好ましく、5質量部以上であることがより好ましい。植物資源抽出残渣の配合量が、ゴム成分100質量部に対して、2質量部以上であることにより、環境負荷を低減する効果が高まり、低コストである材料をさらに利用することもでき、少なくとも一部に本発明に係るゴム組成物を用いたタイヤの耐熱老化性能または耐カット性を向上させる十分な効果が得られやすい。
植物資源抽出残渣の配合量は、ゴム成分100質量部に対して、20質量部以下であることが好ましく、15質量部以下であることがより好ましい。植物資源抽出残渣の配合量をこのようにすることにより、少なくとも一部に本発明に係るゴム組成物を用いたタイヤの耐熱老化性能および耐カット性を高度に向上させることができる。
上述したように植物資源抽出残渣は、植物資源を固−液抽出処理することにより生じる残渣であることから、水等の溶媒を含んでいる場合がある。植物資源抽出残渣の含水率が所望の範囲である場合には、乾燥または圧搾等の植物資源抽出残渣の含水率を調整する工程を経ることなく植物資源抽出残渣をゴム成分に配合することができる。
平均粒径の異なる2種以上の植物資源抽出残渣をゴム成分に配合する場合、植物資源抽出残渣全体の平均粒径が600μmよりも大きければよい。
含水率の異なる2種以上の植物資源抽出残渣を組み合わせてゴム成分に配合する場合、組み合わせたものの含水率が40質量%以下であればよい。
本発明に係るゴム組成物は、任意に、カーボンブラックおよびシリカ等の補強性充填剤、アロマオイル等の軟化剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤等の一般に含有され得る成分を含んでいてもよい。
植物資源抽出残渣は、所望の量を一括で配合してもよく、複数回に分けて配合してもよい。
本発明に係る樹脂組成物は、樹脂成分100質量部に対して、植物資源抽出残渣を0.5〜30質量部含有し、当該植物資源抽出残渣の最大長径が400〜2000μmであることを特徴とする。
本発明に係る樹脂組成物では、樹脂成分100質量部に対して、上記特定量の植物資源抽出残渣を含有し、当該植物資源抽出残渣の最大長径が上記特定範囲であることにより、環境負荷が小さく、低コストである材料を利用した樹脂組成物を提供することができる。
樹脂成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
その他の任意成分も上記ゴム組成物で挙げたものを同様に用いることができ、用途に応じて適宜選択して用いることができる。
本発明に係るタイヤは、少なくとも一部に、本発明に係るゴム組成物を用いたことを特徴とする。本発明に係るタイヤは、その少なくとも一部に上記ゴム組成物を用いたことにより、耐熱老化性能または耐カット性が向上している。
本発明に係るタイヤは、当該ゴム組成物の加硫物を用いたこと以外は、通常のタイヤと同様の製造方法により製造することができる。
図1は、本発明のタイヤの一例の断面図である。図1に示すタイヤは、一対のビード部1および一対のサイドウォール部2と、両サイドウォール部2に連なるトレッド部3とを有し、上記一対のビード部1間にトロイド状に延在してこれら各部1,2および3を補強するカーカス4と、当該カーカス4のクラウン部のタイヤ半径方向外側に位置するベルト5とを具える。
なお、図示例のカーカス4は、一枚のカーカスプライよりなるが、本発明のタイヤにおいては、カーカスプライの枚数は複数であってもよい。
さらに、本発明のタイヤは、ベルト5のタイヤ半径方向外側に、タイヤ周方向に対し実質的に平行に配列したコードのゴム引き層からなるベルト補強層を具えてもよく、ベルト5の端部と当該ベルト補強層との間にさらに層間ゴムを具えてもよい。
・ポリブタジエンゴム(BR:ゴム成分):宇部興産株式会社製、商品名UBEPOL BR150L
・スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR:ゴム成分):乳化重合SBR 商品名:SBR1500
・天然ゴム(NR:ゴム成分):TSR
・カーボンブラック(CB:充填剤):表2では旭カーボン株式会社製、商品名ISAFグレード、それ以外ではSAFグレード
・オイル(oil:軟化剤):プロセスオイル
・乾燥茶殻(植物資源抽出残渣):飲料製造工場より排出された茶殻、含水率70質量%のものを含水率0質量%、10質量%、20質量%、30質量%、40質量%、50質量%まで乾燥させたもの(乾燥以外の粉砕または破砕、および分別の工程は行わなかった)
・硫黄:1.5質量部
・加硫促進剤(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド):1.5質量部
・加硫促進剤(ジフェニルグアニジン):1.2質量部
・加硫促進剤(ジベンゾチアジルジスルフィド):0.2質量部
・亜鉛華(ZnO):2.0質量部
・ステアリン酸:1.0質量部
・老化防止剤(大内新興化学工業株式会社製の商品名ノクラック6C:N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン):1.0質量部
本検討におけるゴム組成物の加硫は、上記加硫剤等を用いて、150℃、30分間で行った。
本検討におけるマイクロスコープを用いた植物資源抽出残渣(茶殻)の最大長径の測定は、ゴムの流れ方向に垂直および平行な方向に切断して、得られた5cm×5cmの断面積について、マイクロスコープ(株式会社Keyence製のVHX digital microscope)を用いてその断面積の断面全体中の植物資源抽出残渣を倍率50〜500倍において観察することにより行った。
本検討における耐熱老化性能の測定および評価は、以下のように行った。
ゴム組成物の加硫物について、JIS K 6251(2010)に準拠した上記加硫物の2mm厚さのダンベル状3号形試験片について、100℃の窒素雰囲気中で1日間の熱老化前後の、JIS K 6257(2010)に準拠した25℃における破断時の引張強さ(MPa)を測定した。そして、熱老化試験後の性能を熱老化試験前の性能で除した結果を指数化した。数値が大きいほど熱老化前後での破断強度の落ち幅が少なく、耐熱老化性が良好であることを示す。
耐カット性は、振り子式衝撃カット試験機にて、任意の高さから鋼鉄製の刃を打ちつけて傷を付け、その傷の深さを測定することにより評価した。得られた値の逆数を取って指数化し、数値が大きいほど、耐カット性が良好であることを示す。
上記バンバリーミキサーを用いて、表1に示す配合処方で乾燥茶殻を含まないゴム組成物を調製し、上記加硫剤等を配合して加硫した。
上記バンバリーミキサーを用いて、表1〜3に示す含水率と配合処方の乾燥茶殻を含むゴム組成物を調製し、上記加硫剤等を配合して加硫した。
また、各ゴム組成物の加硫物について、上述した方法で耐カット性および耐熱老化性能を測定、評価した。
なお、各性能の数値は、表1と表3では比較例1の性能を、表2では比較例3の性能を、100とした場合の指数値である。
実施例7の加硫物のマイクロスコープ写真を図2および3に示す。
さらに、表1および2から、茶殻の含水率と平均粒径が一定であれば茶殻の含有量が多いほど茶殻の最大長径が大きくなる傾向があることが分かる。そして、表1から、茶殻の含水率と含有量が一定であれば、平均粒径が大きいほど最大長径も大きくなることが分かる。
また、茶殻の含水率を変更して検討した表3より、含水率が40質量%以下の場合に、ゴム組成物中に分散している茶殻の最大長径を400〜2000μmとしやすく、実施例13〜15では、加硫物の耐熱老化性能および耐カット性が高度に向上していることが分かる。
さらに、表3から、茶殻の平均粒径と配合量が一定であれば、含水率が低いほど最大長径が大きくなる傾向があることが分かる。
したがって、表1〜3から、最大長径は、平均粒径、配合量および含有量の値に比例し、含水率の値に反比例する傾向があることが分かる。
2 サイドウォール部
3 トレッド部
4 カーカス
5 ベルト
6 ビードコア
Claims (5)
- ゴム成分100質量部に対して、植物資源抽出残渣を0.5〜30質量部含有し、当該植物資源抽出残渣の最大長径が400〜2000μmであることを特徴とする、ゴム組成物。
- 前記ゴム成分100質量部に対して、植物資源抽出残渣を0.5〜30質量部配合したことを特徴とする、請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記植物資源抽出残渣の平均粒径が600μmよりも大きく、含水率が40質量%以下であることを特徴とする、請求項2に記載のゴム組成物。
- 樹脂成分100質量部に対して、植物資源抽出残渣を0.5〜30質量部含有し、当該植物資源抽出残渣の最大長径が400〜2000μmであることを特徴とする、樹脂組成物。
- 少なくとも一部に、請求項1〜3のいずれか一項に記載のゴム組成物を用いたことを特徴とする、タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013023675A JP6105964B2 (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | ゴム組成物、樹脂組成物、およびタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013023675A JP6105964B2 (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | ゴム組成物、樹脂組成物、およびタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014152265A true JP2014152265A (ja) | 2014-08-25 |
JP6105964B2 JP6105964B2 (ja) | 2017-03-29 |
Family
ID=51574464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013023675A Expired - Fee Related JP6105964B2 (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | ゴム組成物、樹脂組成物、およびタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6105964B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08143695A (ja) * | 1994-11-24 | 1996-06-04 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡スチレン系樹脂製食品容器 |
JP2004292805A (ja) * | 2003-03-07 | 2004-10-21 | Nof Corp | 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法 |
WO2009154118A1 (ja) * | 2008-06-18 | 2009-12-23 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物および該ゴム組成物を用いたタイヤ |
JP2010215706A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Bridgestone Corp | ゴム組成物および該ゴム組成物を用いたタイヤ |
JP2010215720A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Bridgestone Corp | ゴム組成物および該ゴム組成物を用いたタイヤ |
JP2012171998A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ |
JP2014152266A (ja) * | 2013-02-08 | 2014-08-25 | Bridgestone Corp | ゴム組成物、樹脂組成物、およびタイヤ |
-
2013
- 2013-02-08 JP JP2013023675A patent/JP6105964B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08143695A (ja) * | 1994-11-24 | 1996-06-04 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡スチレン系樹脂製食品容器 |
JP2004292805A (ja) * | 2003-03-07 | 2004-10-21 | Nof Corp | 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法 |
WO2009154118A1 (ja) * | 2008-06-18 | 2009-12-23 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物および該ゴム組成物を用いたタイヤ |
JP2010215706A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Bridgestone Corp | ゴム組成物および該ゴム組成物を用いたタイヤ |
JP2010215720A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Bridgestone Corp | ゴム組成物および該ゴム組成物を用いたタイヤ |
JP2012171998A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ |
JP2014152266A (ja) * | 2013-02-08 | 2014-08-25 | Bridgestone Corp | ゴム組成物、樹脂組成物、およびタイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6105964B2 (ja) | 2017-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5536648B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物および該タイヤ用ゴム組成物を用いたタイヤ | |
JP6046509B2 (ja) | ゴム組成物、樹脂組成物、およびタイヤ | |
JP5475579B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5390220B2 (ja) | タイヤ | |
JP5470219B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP5442608B2 (ja) | エラストマー組成物および該エラストマー組成物を用いたタイヤ | |
CN102719025B (zh) | 一种耐高温无臭味过氧化物橡胶组合物及其制备方法 | |
CN104000463A (zh) | 一种幻彩橡胶地垫及其制备方法 | |
CN101633746B (zh) | 一种环保型精细丁基再生橡胶的生产方法 | |
CN108137872A (zh) | 橡胶组合物和轮胎 | |
CN106674655B (zh) | 橡胶组合物和硫化橡胶及其制备方法和应用 | |
JP6105964B2 (ja) | ゴム組成物、樹脂組成物、およびタイヤ | |
JP6450258B2 (ja) | ゴム組成物、タイヤ及びゴム組成物の製造方法 | |
CN106084503B (zh) | 一种三元乙丙橡胶材料及其制备方法和应用 | |
JP5390222B2 (ja) | ゴム組成物および該ゴム組成物を用いたタイヤ | |
JP5543139B2 (ja) | ゴム組成物の製造方法 | |
CN102775650A (zh) | 含液相分散白炭黑胶乳混合物的胎面胶胶料及其制备方法和应用 | |
WO2014123249A1 (ja) | ゴム組成物およびタイヤ | |
JP5452956B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物および該タイヤ用ゴム組成物を用いたタイヤ | |
CN106084499A (zh) | 耐热耐酸碱纸管环形带用贴胶、制备方法以及纸管环形带 | |
JP2012171998A (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ | |
WO2010050587A1 (ja) | エラストマー組成物およびその製造方法並びに該エラストマー組成物を用いたタイヤ | |
CN101698365A (zh) | 复合橡胶材料及其制备方法 | |
JP6450091B2 (ja) | ゴム組成物及びタイヤ | |
CN102807689A (zh) | 含液相分散白炭黑胶乳混合物的矿山胎胎面胶胶料及其制备方法和应用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161006 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161108 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20161219 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170303 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6105964 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |