JP2014151563A - 自着性シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可撓性を有する基材層3と、該基材層3上に形成された、シリコーン樹脂を含む吸着層2とを有し、吸着層2は、被着体に貼り付けた後に剥がすときの剥離力が0.001N/cm以上0.005N/cm以下である、自着性シートとする。
【選択図】図1
Description
本発明は上記知見に基づいて完成された。
離型フィルム1は、吸着層2を目的とする被着体に貼り付けるまでの間に吸着層2が他の部材に貼りつくことを防止するため、吸着層2に貼り付けておくシート状の部材である。自着性シート10を使用するとき、すなわち吸着層2を目的の被着体に貼り付けるとき、離型フィルム1を剥離する。離型フィルム1としては、従来公知の離型フィルムを特に限定することなく用いることができる。
吸着層2は、自着性シート10を窓ガラス等の被着体に貼り付ける際に該被着体に吸着する層である。吸着層2は、表面が平滑なガラス板に対する剥離力が0.0010N/cm以上0.0050N/cm以下であり、0.0030N/cm以上0.0045N/cm以下であることが好ましい。
なお、「剥離力」とは、以下の条件にて測定したものである。まず、25mm×125mmの大きさの試験片をガラス板に吸着させた後、ローラーで2kgf(19.6N)の荷重をかけながら1往復させて圧着させ、その後1時間放置する。この試験片を23℃、50%RH環境下で、剥離速度300mm/分にて180度方向に剥離させ、その時の剥離力を、株式会社島津製作所製「オートグラフAG−IS」にて測定した。
基材層3は吸着層2を形成するための基材となる層である。基材層3は可撓性を有する樹脂製のシートで構成されている。基材層3を構成する材料としては、例えば、アクリル、スチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリル等のうちの1つ以上を主成分とする透明樹脂や、エポキシアクリレートやウレタンアクリレート系の反応性樹脂(電離放射線硬化型樹脂等)を挙げることができる。なお、「主成分」とは、材料全体に対して50質量%以上含有されている成分を意味する(以下、同様とする。)。また、基材層3には各種添加剤を適宜添加してもよい。一般的な添加剤としては、フェノール系等の酸化防止剤、ラクトン系等の安定剤等を挙げることができる。
易接着層4a、4bは、基材層3と吸着層2や接着層5とを密着させやすくするために基材層3の表面に薄く形成された樹脂層である。通常、易接着層4a、4bには、基材層3に対して親和性を有するバインダが含まれる。当該バインダとしては、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。基材層3を構成する材料の主成分がポリエチレンテレフタレート(PET)の場合、易接着層4a、4bにはポリエステル系樹脂が含まれることが好ましい。また、当該バインダは有機溶剤に溶解したものを用いてもよく、水分散物を用いてもよい。ただし、環境負荷を抑える観点からは、水分散物を用いて水系塗布することが好ましい。易接着層4a、4bの形成は、例えば易接着層4a、4bを構成するシートを基材層3に貼合する方法や、易接着層4a、4bを構成する塗布液を基材層3の表面に塗工する方法が挙げられる。塗布液の調製に用いる溶媒には、水や、トルエン、メチルエチルケトン等の有機溶媒を挙げることができる。易接着層4a、4bの層厚は通常、20nm以上300nm以下程度である。
接着層5は、基材層3と赤外線遮蔽層6とを接着するための層である。ただし、本実施形態では上述したように基材層3の表面に易接着層4aが形成されているため、正確には易接着層4aおよび接着層5を介して基材層3と赤外線遮蔽層6とを接着する。
赤外線遮蔽層6は赤外線の透過を抑制する層である。このような赤外線遮蔽層6は、例えば、基材層7の一方の面にアルミニウムを蒸着することによって形成できる。また、公知の赤外線吸収剤を基材層7の一方の面に塗布したり、当該赤外線吸収剤を添加した樹脂組成物を層状に形成したりすることによっても、赤外線遮蔽層6を形成できる。なお、公知の赤外線吸収剤としては、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)またはスズドープ酸化インジウム(ITO)、フタロシアニン化合物などの金属酸化物超微粒子などが挙げられる。
基材層7は、赤外線遮蔽層6およびハードコート層8を形成するための基材となる層である。基材層7は基材層3と同様に、可撓性を有する樹脂製のシートで構成されている。このような基材を構成する材料としては、基材層3と同様のものを用いることができる。
ハードコート層8は、自着性シート10の表面保護を目的として、自着性シート10のうち被着体に貼り付けられる側とは反対側の最表面に設けられる層である。ハードコート層8は透明な樹脂層として形成することができる。自着性シート10の表面の擦り傷、表面汚染に対する耐性の観点から、ハードコート層8は硬化性樹脂が硬化してなる樹脂硬化層として形成することが好ましい。
以下に説明するようにして、自着性シートを作製した。
基材層として、表面に易接着層が形成された透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡株式会社製、コスモシャイン(登録商標)A4300、厚さ:38μm)を用意した。当該基材層の一方の面側に、以下に説明する工程を経て調整した組成物を、アプリケーター(200μm)を用いて塗工した。その後、オーブンを用いて80℃で2分間加熱した後に120℃で2分間加熱させ、基材層上に厚さ27μmの吸着層を形成した。このようにして、基材層および吸着層を備えた自着性シートを作製した。吸着層を構成する組成物の配合を表1に示した。なお、表1において配合量は質量部で示している。
工程1:500mlのディスポカップにシリコーン樹脂およびポットライフ延長剤を計量し、ディスパーで攪拌した。攪拌条件は、1400rpm、1分とした。
工程2:100mlのディスポカップに触媒および希釈溶剤を計量し、ディスパーで攪拌した。攪拌条件は、1400rpm、1分とした。
工程3:工程1を経て得られた組成物に工程2を経て得られた組成物を少しずつ加えながら、ディスパーで攪拌した。攪拌条件は、1400rpm、3分とした。
工程4:工程3を経て得られた組成物をメッシュでろ過し、500mlのディスポカップに移した。
工程5:工程4を経て得られた組成物を2時間以上静置し、自然脱泡させた。静置時間経過後、気泡が完全に抜けていることを確認した。
なお、実施例1及び実施例2、並びに、比較例1〜比較例3において使用されたシリコーン樹脂は、全て、付加反応型シリコーン樹脂である。
吸着層を構成する組成物の配合を表1に示したように変更した以外は実施例1と同様にして自着性シートを作製した。
吸着層を構成する組成物の配合を表1に示したように変更した以外は実施例1と同様にして自着性シートを作製した。
吸着層を構成する組成物の配合を表1に示したように変更した以外は実施例1と同様にして自着性シートを作製した。
吸着層を構成する組成物の配合を表1に示したように変更した以外は実施例1と同様にして自着性シートを作製した。
上記のようにして作製した各例にかかる自着性シートについて、剥離力と空気の抜け易さを評価した。評価結果を表1に示した。なお、評価方法および評価基準は以下の通りである。
2 吸着層
3 基材層
4a、4b 易接着層
5 接着層
6 赤外線遮蔽層
7 基材層
8 ハードコート層
10 自着性シート
Claims (5)
- 可撓性を有する基材層と、該基材層上に形成された、シリコーン樹脂を含む吸着層とを有し、
前記吸着層は、被着体に貼り付けた後に剥がすときの剥離力が0.001N/cm以上0.005N/cm以下である、自着性シート。 - 前記吸着層が、前記シリコーン樹脂を含む組成物を前記基材層上に塗工してキャスト成形して得られる層である、請求項1に記載の自着性シート。
- 前記吸着層に含まれる前記シリコーン樹脂が付加反応型である、請求項1または2に記載の自着性シート。
- 前記基材層の前記吸着層が備えられる側とは反対の面側に、赤外線または紫外線の透過を抑制する層を備えている、請求項1乃至3のいずれかに記載の自着性シート。
- 厚さ方向に貫通した孔またはスリットが複数形成されている、請求項1乃至4のいずれかに記載の自着性シート。
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