JP2014151308A - Pcb含有廃棄物の減容装置及びpcb含有廃棄物の減容方法 - Google Patents

Pcb含有廃棄物の減容装置及びpcb含有廃棄物の減容方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安定器等のPCB含有廃棄物におけるPCB非含有部分を効率的に取り除き、PCB廃棄物処理における処理効率を高めることができるPCB含有廃棄物の減容装置、及びPCB含有廃棄物の減容方法を提供する。
【解決手段】PCBを含有する電気機器101と、電気機器101を埋封するモールド材102とを備える直方体状のPCB含有廃棄物100の減容装置10において、PCB含有廃棄物100を整列させる整列手段12、13、整列されたPCB含有廃棄物100中の電気機器101の位置を特定する位置特定手段14、15、及び特定された電気機器101の位置に基づき、PCB含有廃棄物100における電気機器101より外側の部分の少なくとも一部を切断する切断手段16、17を備える。
【選択図】図1

Description

PCBを含有する電気機器と、電気機器を埋封するモールド材とを備える直方体状のPCB含有廃棄物の減容装置、及びこのようなPCB含有廃棄物の減容方法に関する。
PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、化学的に極めて安定な不燃性の物質であり、耐熱性及び絶縁性に優れた特性を有する。このため、PCBはトランスやコンデンサなどの絶縁油等として広く用いられてきた。しかし、PCBは生体環境への影響があることが明らかになり、現在ではその使用が禁止されている。従って、従前から使用されてきたPCBを含むトランスやコンデンサ、整流器、蛍光灯の安定器等のPCB含有廃棄物を無害化処理する必要がある。
この無害化処理方法(PCB含有廃棄物の処理方法)としては、抜油及び解体後、脱塩素法による液処理や溶剤洗浄法による洗浄処理を行う方法、抜油及び解体を行わず、直接プラズマ溶融分解法により処理する方法などが用いられている。これらの各方法の中でも、蛍光灯の安定器等、小型の電気機器の場合は、処理の効率性等の点から、解体等を行わずに直接プラズマ溶融分解法により処理する方法が用いられる場合が多い。
しかし、例えば安定器は、コンデンサが樹脂やアスファルトにより埋封されてなる構造を有しており、PCBを含まない樹脂又はアスファルト部分が多い。従って、無害化処理が不要な樹脂等の部分も含めて一括してプラズマ処理を行っている現状では、処理効率が低い。一方、このような小型の電気機器も、抜油及び解体を実施し、大型電気機器と同様の処理を行う場合があるが、多量に存在する小型の電気機器の解体等を行うため処理効率が低い。なお、切断機等を用いて、安定器をコンデンサとそれ以外のPCB非含有部分とに分離する具体的方法に係る技術も提案されているが(特許文献1参照)、この特許文献1には複数の安定器に対して効率的に作業を進めるための記載は無く、処理効率が十分に高められるとはいい難い。
特開2005−87774号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、安定器等のPCB含有廃棄物におけるPCB非含有部分を効率的に取り除き、PCB含有廃棄物処理における処理効率を高めることができるPCB含有廃棄物の減容装置、及びPCB含有廃棄物の減容方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置は、PCBを含有する電気機器と、該電気機器を埋封するモールド材とを備える直方体状のPCB含有廃棄物の減容装置において、
前記PCB含有廃棄物を整列させる整列手段、
整列された前記PCB含有廃棄物中の前記電気機器の位置を特定する位置特定手段、及び
特定された前記電気機器の位置に基づき、前記PCB含有廃棄物における前記電気機器より外側の部分の少なくとも一部を切断する切断手段
を備える。
第1の発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置によれば、まず、直方体状のPCB含有廃棄物を整列させておき、この状態でPCBを含有する電気機器の位置を特定し、この電気機器より外側の部分を切断する。このようにPCB含有廃棄物を整列させておくことで、各作業(電気機器の位置の特定及び切断)の効率が向上し、効率的にPCB含有廃棄物からPCB非含有部分を取り除くことができる。従って、第1の発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置によれば、プラズマ溶融分解法などを用いたPCB廃棄物処理における処理効率を高めることができる。ここで、「直方体状」とは、厳密な直方体のみに限定される形状を意味するものではなく、例えば角が取れた形状、凹部や、整列に影響を与えない範囲での突起部を有する形状などであってもよい。
第1の発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置において、切断された前記PCB含有廃棄物に振動を与える振動手段をさらに備えることが好ましい。このような振動手段により、切断されたPCB含有廃棄物が振動し、また、互いに衝突するため、電気機器表面に残ったPCB非含有部分を効率的に除去することができる。
第1の発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置において、前記整列手段が、前記PCB含有廃棄物をその一の鉛直な外面に沿って整列させ、前記切断手段が、前記PCB含有廃棄物の前記一の外面に垂直又は平行な1又は複数の切断面により切断することが好ましい。このように整列手段により整列させた一の外面に垂直又は平行な切断面により切断することで、一の外面を基準に正確性を高めた切断を行うことができる。
第1の発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置において、前記切断面が、前記PCB含有廃棄物の前記一の外面に垂直かつ鉛直な2つの平面を含むことが好ましい。また、第1の発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置において、前記切断面が、前記PCB含有廃棄物の前記一の外面に平行な2つの平面を含むことも好ましい。このような平面(切断面)で切断することで、切断作業の際の効率性や正確性等を高めることができる。
第1の発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置において、前記整列手段、前記位置特定手段及び前記切断手段が、この順に前記PCB含有廃棄物が通過するよう構成されていることが好ましい。このように構成されていることで、複数のPCB含有廃棄物を連続的に処理することができ、効率性を高めることができる。
第1の発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置において、前記電気機器がコンデンサであり、前記PCB含有廃棄物が安定器であることが好ましい。安定器は、コンデンサ以外のPCB非含有部分の体積割合が高いため、本発明の効果を十分に享受することができる。また、安定器においては、直方体状のコンデンサがその外面が安定器の外面と同一方向となるように埋封されている場合が多い。そのため、第1の発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置において、効果的にPCB非含有部分を切断することができる。
前記目的に沿う第2の発明に係るPCB含有廃棄物の減容方法は、PCBを含有する電気機器と、該電気機器を埋封するモールド材とを備える直方体状のPCB含有廃棄物の減容方法であって、
前記PCB含有廃棄物を整列させる整列工程、
整列された前記PCB含有廃棄物中の前記電気機器の位置を特定する位置特定工程、及び
特定された前記電気機器の位置に基づき、前記PCB含有廃棄物における前記電気機器より外側の部分を切断する切断工程
を有する。
第2の発明に係るPCB含有廃棄物の減容方法によれば、直方体状のPCB含有廃棄物を整列させ、この状態でPCBを含有する電気機器の位置を特定し、この電気機器より外側の部分を切断することで、効率的にPCB含有廃棄物からPCB非含有部分を取り除くことができる。従って、第2の発明に係るPCB含有廃棄物の減容方法によれば、プラズマ溶融分解法などを用いたPCB廃棄物処理における処理効率を高めることができる。
第1の発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置及び第2の発明に係るPCB含有廃棄物の減容方法によれば、安定器等のPCB含有廃棄物におけるPCB非含有部分を効率的に取り除き、PCB廃棄物処理における処理効率を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るPCB含有廃棄物の減容装置の模式的斜視図である。 同減容装置の部分的拡大図である。 同減容装置に供せられる安定器を示す模式的平面図である。
続いて、添付した図面を参照しながら本発明を具体化した実施の形態について説明する。
<PCB含有廃棄物の減容装置10>
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るPCB含有廃棄物の減容装置10(以下、減容装置10ともいう。)は、投入ホッパー11、整列手段としてのパーツフィーダー12及びラインフィーダー13、位置特定手段としてのX線検査機14及びマーキング装置15、切断手段としてのY方向カッター16及びX方向カッター17、並びに振動手段としての振動機18を主に備える。投入ホッパー11は、パーツフィーダー12の上方に配置され、パーツフィーダー12、ラインフィーダー13、X線検査機14、マーキング装置15、Y方向カッター16、X方向カッター17及び振動機18は、この順に直線状にY方向に沿って配置されている。
(安定器100)
ここで、まず、図3を参照に減容装置10に供せられる蛍光灯用の安定器(PCB含有廃棄物の一例)100について説明する。図3の安定器100は直方体状を有し、コンデンサ(PCBを含有する電気機器の一例)101と、コンデンサ101を埋封するモールド材102とを主に備えている。また、コンデンサ101以外に図示しないトランスやこれらを連結する配線等が、モールド材102中に埋め込まれている。
コンデンサ101は、アルミニウム箔、絶縁紙、プラスチックフィルム等からなる構造体と絶縁油であるPCBとが容器内に封入された構造からなる。コンデンサ101も直方体状を有し、各外面が安定器100の外面に沿って(同一方向に)モールド材102中に埋め込まれている。モールド材102は、例えば樹脂やアスファルト等からなる。モールド材102は、コンデンサ101等を埋封し、コンデンサ101等の固定及び保護をしている。
安定器100全体に対するコンデンサ101の体積比としては、例えば2〜20%程度である。このように、安定器100は、PCBを含むコンデンサ101以外の体積比が大きく、安定器100全体をそのまま無害化処理することは非効率的となる。
(投入ホッパー11)
投入ホッパー11には、投入容器19(例えば、ドラム缶等)に収納された複数の安定器100が上方から投入される。投入ホッパー11は、下方に設けられたパーツフィーダー12へ一定量の安定器100を供給するよう構成されていてもよいし、パーツフィーダー12内の安定器100の量を検知して、この量に応じて自動的にパーツフィーダー12へ安定器100を供給するよう構成されていてもよい。このように構成されていることで、パーツフィーダー12への安定器100の供給量、及びパーツフィーダー12の処理量が安定化する。
(パーツフィーダー12)
パーツフィーダー12(ボウルフィーダー)は、円形の底板21と、底板21の周縁から外方向かつ上方向に向かって形成される螺旋状の底板22と、底板21の下方に設置され、底板21及び底板22を振動させる振動装置(図示しない)とを主に備えている。螺旋状の底板22における内側の周縁から下方に向かって側壁24が形成されている。また、螺旋状の底板22における上側先端には、送出口25が設けられている。なお、パーツフィーダー12は、架台40上に載置されている。
パーツフィーダー12においては、振動装置により底板21及び底板22を振動させることで、投入ホッパー11から投入されて底板21上に無秩序に置かれた複数の安定器100は外側方向へ力が加えられる。この力により、複数の安定器100は、螺旋状の底板22に沿って上方に向かって長手方向に一列に整列し、この整列状態を保って送出口25から送出され、ラインフィーダー13に供給される。
(ラインフィーダー13)
ラインフィーダー13は、Y方向に沿って設けられる溝状のコンベア部26を有する公知の構造からなるものである。このラインフィーダー13においては、長手方向に一列に(安定器100の一の鉛直な外面103(平面視で長辺となる外面)に沿って(図3参照))整列されて供給された複数の安定器100が、Y方向に沿ってコンベア部26上を移動し、整列状態を保ってX線検査機14へ供給される。
(X線検査機14)
X線検査機14は、ラインフィーダー13から長手方向に整列された状態(安定器100の一の鉛直な外面103がY方向に沿った状態)で供給される各安定器100を上方からX線撮影し、安定器100中のコンデンサ101の位置を特定する。X線検査機14においては、この特定されたコンデンサ101の位置情報が、マーキング装置15に出力されるように構成されている。また、X線検査機14は、Y方向に沿って設けられるコンベア部27を有する。各安定器100は、このコンベア部27に沿って移動し、X線撮影を経た安定器100はマーキング装置15に送出される。
(マーキング装置15)
マーキング装置15は、X線検査機14から入力される安定器100中のコンデンサ101の位置情報に基づき、X線検査機14から長手方向に整列された状態で供給される対応する安定器100の上面にコンデンサ101の位置をマーキングするように構成されている。また、マーキング装置15は、Y方向に沿って設けられるコンベア部28を有する。各安定器100は、このコンベア部28に沿って移動し、マーキングされた安定器100はY方向カッター16に送出される。
(Y方向カッター16)
Y方向カッター16は、図2に示すように、Y方向に沿って設けられる溝状のコンベア部29、コンベア部29の上方に設けられる2つの刃部30a、30b、2つの刃部30a、30bの下流側にそれぞれ設けられる2つの固定具31a、31b、撮像手段(図示しない)及び制御手段(図示しない)を主に備える。
刃部30a及び30bは、公知の油圧カッターであり、具体的には刃の先端縁が下向きになるように、かつ平面状の刃面がY方向に向いて垂直に設けられている。また、刃部30a及び30bは、Z方向(上下方向)及びY方向(前後方向)に移動可能に構成されている。
固定具31a及び31bはコンベア部29上を移動する安定器100を一時的に固定するものであり、板状となっている。固定具31a及び31bは、それぞれY方向に向いて垂直に配置され、Y方向(安定器100の移動方向)と垂直な方向(例えばZ方向(上下方向)又はX方向(左右方向))に移動可能に構成されている。
コンベア部29上をマーキング装置15側から移動してきた安定器100は、まず、上流側に設けられた固定具31aによってその移動が止められる。このように固定された安定器100に対し、刃部30aが下側に移動することにより、安定器100のY方向の一端側が切断される。この切断位置は、マーキングされたコンデンサ101の位置より外側となるように制御されている。なお、このマーキングされたコンデンサ101の位置認識は撮像手段により行われる。
この際、刃部30aによる切断面Aは、安定器100の一の鉛直な外面103(安定器100の整列方向)と垂直である(図3参照)。切断面Aとコンデンサ101との距離Lとしては、特に限定されないが、例えば0.5mm以上2cm以下程度となるように設定される。この距離Lが0.5mm未満の場合は微細な距離の制御が困難になり、コンデンサ101までもが切断され、PCBの流出が生じる場合がある。一方、この距離Lが2cmを超えると容積の削減効果が小さくなり、また、後の振動手段(振動機18)に供される際に残存部分が除去されにくくなるおそれがある。
刃部30aにより安定器100の一部を切断した後、刃部30aは上方に移動し、固定具31aも下方又は左右方向に移動することで、安定器100はY方向下流(X方向カッター17側)に移動可能となり、移動する。なお、切断されたモールド材102の一部は、Y方向カッター16の側面下方に設けられた排出口32から排出される。
次いで、安定器100が刃部30bの下方に移動し、同様に刃部30b及び固定具31bが作動し、安定器100のY方向の他端側が切断面Bにより切断される(図3参照)。
なお、刃部30a、30b及び固定具31a、31bの移動のタイミング並びに切断及び固定の位置等の制御は、制御手段によって自動化されている。このようにしてY方向カッター16により前後(Y方向の両端部分)が切断面A及びB(X−Z平面)で切断された安定器100は、コンベア部29に沿って、X方向カッター17に供される。
(X方向カッター17)
X方向カッター17は、図2に示すように、Y方向に沿って設けられる溝状のコンベア部33、コンベア部33の上方に設けられる2つの刃部34a、34b、2つの刃部34a、34bの下流側にそれぞれ設けられる2つの固定具35a、35b、撮像手段(図示しない)及び制御手段(図示しない)を主に備える。
刃部34a及び34bは、公知の油圧カッターであり、具体的には刃の先端縁が下向きになるように、かつ平面状の刃面がX方向に向いて垂直に設けられている。また、刃部34a及び34bは、Z方向(上下方向)及びX方向(左右方向)に移動可能に構成されている。
固定具35a及び35bはコンベア部33上を移動する安定器100を一時的に固定するものであり、板状となっている。固定具35a及び35bは、それぞれY方向に向いて垂直に配置され、Y方向(安定器100の移動方向)と垂直な方向(例えばZ方向(上下方向)又はX方向(左右方向))に移動可能に構成されている。
コンベア部33上をY方向カッター16側から移動してきた安定器100は、まず、上流側に設けられた固定具35aによってその移動が止められる。このように固定された安定器100に対し、刃部34aが下側に移動することにより、安定器100のX方向の一端側が切断面Cにより切断される(図3参照)。この切断位置は、マーキングされたコンデンサ101の位置より外側となるように制御される。なお、このマーキングされたコンデンサ101の位置認識は撮像手段により行われる。この際、切断面Cは、安定器100の一の鉛直な外面103(安定器100の整列方向)と平行である。また、切断面Cとコンデンサ101の距離も例えば0.5mm以上2cm以下程度と設定することができる。
刃部34aにより安定器100の一部を切断した後、刃部34aは上方に移動し、固定具35aも下方又は左右方向に移動することで、安定器100はY方向下流(振動機18側)に移動可能となり、移動する。なお、切断されたモールド材102の一部は、X方向カッター17の側面下方に設けられた排出口36から排出される。
次いで、安定器100が刃部34bの下方に移動し、同様に刃部34b及び固定具35bが作動し、安定器100のX方向他端側が切断面Dにより切断される(図3参照)。
なお、刃部34a、34b及び固定具35a、35bの移動のタイミング並びに切断及び固定の位置等の制御は、制御手段によって自動化されている。このようにしてX方向カッター17により左右(X方向の両端部分)が切断面C及びD(Y−Z平面)で切断された安定器100は、コンベア部33に沿って、振動機18に供される。
(振動機18)
振動機18(振動篩)は、Y方向に沿って設けられる溝状のコンベア部37と、コンベア部37の下方に設けられ、コンベア部37を振動させる振動装置(図示しない)とを主に備える。
振動装置は、例えば電磁石を利用した電磁式、圧電素子を利用したピエゾ式等の公知の手段を備えるものである。振動装置がコンベア部37を振動させることで、コンベア部37上の一部が切断された安定器100aが振動する。このように安定器100aが振動し、また、この際に安定器100a同士が互いに衝突するため、切断された安定器100aにおいてコンデンサ101表面に残存するモールド材102が、振動等により剥がれ落ちる。この剥がれ落ちたモールド材102は、振動機18の側面下方に開口し、コンベア部37に連通する排出口39から排出される。なお、コンベア部37は、底面が網状(篩状)になっており、剥がれ落ちたモールド材102がコンベア部37から下方に篩い落とされるよう構成されていてもよい。
なお、切断された安定器100aにおいてコンデンサ101表面に残存するモールド材102としては、コンデンサ101の上下面に残存するもの、及びコンデンサ101の前後及び左右の面と切断面A〜Dとの間に残存するものがある。これらの全てが剥がれ落ちてもよいし、一部は剥がれ落ちずに残ってもよい。
モールド材102が剥ぎ落とされた安定器100a(コンデンサ101)は、コンベア部37によって移動し、ドラム缶等の回収容器20に投入される。回収容器20に回収された安定器100a(コンデンサ101)は、例えばプラズマ溶融分解法等のPCB分解処理がなされる。
<PCB含有廃棄物の減容方法>
本発明の第2の実施の形態に係るPCB含有廃棄物の減容方法として、減容装置10の使用方法を説明する。この減容方法は、整列工程(1)、位置特定工程(2)、切断工程(3)及び振動工程(4)を有する。
整列工程(1)
本工程においては、パーツフィーダー12及びラインフィーダー13により、安定器100を長手方向に(安定器100の一の鉛直な外面103がY方向に沿って)一列に整列させる。
位置特定工程(2)
本工程においては、X線検査機14及びマーキング装置15により、整列された安定器100中のコンデンサ101の位置を特定する。具体的には、X線検査機14によりコンデンサ101の位置及びその形状を検出し、マーキング装置15によりその位置及び形状を安定器100の上面にマーキングする。
切断工程(3)
本工程においては、特定(マーキング)された安定器100中のコンデンサ101の位置に基づき、安定器100におけるコンデンサ101より外側の部分を切断する。具体的には、Y方向カッター16により安定器100のY方向両端部分(前後部分)を切断面A及びBで切断し、X方向カッター17により安定器100のX方向両端部分(左右部分)を切断面C及びDで切断する。切り落とされた部分(モールド材102の一部)は、排出口32、36から排出され、別途回収、処理する。
振動工程(4)
本工程においては、振動機18によりコンデンサ101表面に残存するモールド材102を剥ぎ落とす。剥ぎ落とされた部分(モールド材102の一部)は、排出口39から排出され、別途回収、処理する。振動工程(4)を経て分離された、コンデンサ101は、回収容器20により回収し、例えばプラズマ溶融分解法等のPCB分解処理に供することができる。
減容装置10及びこれを用いた減容方法によれば、このように直方体状の安定器100を整列させ、この状態でPCBを含有する電気機器であるコンデンサ101の位置を特定し、このコンデンサ101より外側の部分を切断することで、効率的に安定器100からPCB非含有部分であるモールド材102を取り除くことができる。従って、減容装置10及びこれを用いた減容方法によれば、プラズマ溶融分解法などを用いたPCB廃棄物処理における処理効率を高めることができる。また、減容装置10は、振動手段としての振動機18を備えるため、切断された安定器100aを振動させ、また、互いに衝突させることができるため、コンデンサ101表面に残ったモールド材102を効率的に除去することができる。
また、減容装置10は、パーツフィーダー12及びラインフィーダー13により、安定器100をその一の鉛直な外面103に沿って整列させ、Y方向カッター16及びX方向カッター17により、この外面103に垂直かつ鉛直な2つの平面(切断面A及びB)と、この外面103に平行な2つの平面(切断面C及びD)とで安定器100を切断している。このような平面で切断することで、一の外面103を基準にその切断位置を制御することができるため、正確性を高めることができる。また、一の外面103すなわち整列方向と平行又は垂直方向の平面で切断するため、切断作業の効率化や正確性をより高めることができる。さらに、このように4つの切断面A〜Dで切断することで、振動機18で振動を与えると、コンデンサ101の上下面上に残存するモールド材102を剥がれ落としやすくできる。
さらに、減容装置10においては、ラインフィーダー13、X線検査機14、マーキング装置15、Y方向カッター16、X方向カッター17及び振動機18が、それぞれコンベア部26〜29、33、37を有し、パーツフィーダー12から送出される安定器100がラインフィーダー13、X線検査機14、マーキング装置15、Y方向カッター16、X方向カッター17及び振動機18の順に自動に通過するように構成されている。このように構成されていることで、複数の安定器100(PCB含有廃棄物)を連続的に処理することができ、効率性を高めることができる。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲でその構成を変更することもできる。例えば、パーツフィーダー等の整列手段は、複数台並列に設け、処理する安定器のサイズ等に応じて使い分けるように構成されていてもよい。切断手段としては、Z方向に(X−Y平面で)切断する手段が設けられていてもよいし、例えばX方向又はY方向に一回のみ切断する構成となっていてもよい。さらには、X方向又はY方向ではなく、斜め方向に切断する構成となっていてもよい。また、切断手段は単に刃部が上下に移動する構成からなるもの以外に、鋸刃を用いてもよいし、レーザー切断機等を用いてもよい。
また、マーキング装置を有さず、X線検査機(位置特定手段)により得られる位置データが切断手段に直接出力され、切断手段がその入力される位置データに基づき切断するよう構成されていてもよい。マーキング装置は、コンデンサ等の電気機器の位置及びその形状そのものをマーキングするよう構成、制御されていてもよいし、切断する位置(電気機器よりも外側の部分)をマーキングするよう構成、制御されていてもよい。
さらには、本発明に係る減容装置及び減容方法に供されるPCB含有廃棄物としては、PCBを含有する電気機器と、電気機器を埋封するモールド材とを備える直方体状のものであれば安定器に限定されず、例えば整流器等であってもよい。
本発明に係るPCB含有廃棄物の減容装置は、PCB廃棄物処理に用いる装置として、具体的には、例えばプラズマ溶融分解法の前処理として蛍光灯の安定器等の減容化を行う装置として利用することができる。
10:PCB含有廃棄物の減容装置、11:投入ホッパー、12:パーツフィーダー、13:ラインフィーダー、14:X線検査機、15:マーキング装置、16:Y方向カッター、17:X方向カッター、18:振動機、19:投入容器、20:回収容器、21:底板、22:底板、24:側壁、25:送出口、26〜29:コンベア部、30a、30b:刃部、31a、31b:固定具、32:排出口、33:コンベア部、34a、34b:刃部、35a、35b:固定具、36:排出口、37:コンベア部、39:排出口、40:架台、100:安定器、100a:一部が切断された安定器、101:コンデンサ、102:モールド材、103:外面、A〜D:切断面

Claims (8)

  1. PCBを含有する電気機器と、該電気機器を埋封するモールド材とを備える直方体状のPCB含有廃棄物の減容装置において、
    前記PCB含有廃棄物を整列させる整列手段、
    整列された前記PCB含有廃棄物中の前記電気機器の位置を特定する位置特定手段、及び
    特定された前記電気機器の位置に基づき、前記PCB含有廃棄物における前記電気機器より外側の部分の少なくとも一部を切断する切断手段
    を備えることを特徴とするPCB含有廃棄物の減容装置。
  2. 請求項1記載のPCB含有廃棄物の減容装置において、
    切断された前記PCB含有廃棄物に振動を与える振動手段
    をさらに備えることを特徴とするPCB含有廃棄物の減容装置。
  3. 請求項1又は2記載のPCB含有廃棄物の減容装置において、
    前記整列手段が、前記PCB含有廃棄物をその一の鉛直な外面に沿って整列させ、
    前記切断手段が、前記PCB含有廃棄物の前記一の外面に垂直又は平行な1又は複数の切断面により切断することを特徴とするPCB含有廃棄物の減容装置。
  4. 請求項3記載のPCB含有廃棄物の減容装置において、
    前記切断面が、前記PCB含有廃棄物の前記一の外面に垂直かつ鉛直な2つの平面を含むことを特徴とするPCB含有廃棄物の減容装置。
  5. 請求項3又は4記載のPCB含有廃棄物の減容装置において、
    前記切断面が、前記PCB含有廃棄物の前記一の外面に平行な2つの平面を含むことを特徴とするPCB含有廃棄物の減容装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のPCB含有廃棄物の減容装置において、
    前記整列手段、前記位置特定手段及び前記切断手段が、この順に前記PCB含有廃棄物が通過するよう構成されていることを特徴とするPCB含有廃棄物の減容装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のPCB含有廃棄物の減容装置において、
    前記電気機器がコンデンサであり、前記PCB含有廃棄物が安定器であることを特徴とするPCB含有廃棄物の減容装置。
  8. PCBを含有する電気機器と、該電気機器を埋封するモールド材とを備える直方体状のPCB含有廃棄物の減容方法であって、
    前記PCB含有廃棄物を整列させる整列工程、
    整列された前記PCB含有廃棄物中の前記電気機器の位置を特定する位置特定工程、及び
    特定された前記電気機器の位置に基づき、前記PCB含有廃棄物における前記電気機器より外側の部分を切断する切断工程
    を有することを特徴とするPCB含有廃棄物の減容方法。
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