JP2001015347A - 変圧器用コイル解体方法及び解体装置 - Google Patents

変圧器用コイル解体方法及び解体装置

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JP2001015347A
JP2001015347A JP11181861A JP18186199A JP2001015347A JP 2001015347 A JP2001015347 A JP 2001015347A JP 11181861 A JP11181861 A JP 11181861A JP 18186199 A JP18186199 A JP 18186199A JP 2001015347 A JP2001015347 A JP 2001015347A
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coil
fragments
insulating paper
cutting
transformer
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JP11181861A
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English (en)
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Keiichiro Nosaka
啓一郎 野坂
Kiyoichi Motomura
喜代一 本邑
Keiichi Takase
圭一 高瀬
Yasuhiro Onishi
康弘 大西
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Original Assignee
Daihen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変圧器用コイルの解体作業を、人手を用いるこ
となく行うことができるようにした変圧器用コイル解体
方法を提供する。 【解決手段】得られる破片の寸法が異なる3台の切断機
23,24及び25を用意して、変圧器用コイルを段階
的に、より細かい破片へと切断することによって、コイ
ル導体を構成していた導体材料の破片54とコイル導体
を被覆していた絶縁紙の破片53とを容易に分離可能な
状態にする。次いで破片53,54を、分別処理槽51
内の液体50中に供給して、導体材料と絶縁紙との比重
の差により、導体材料の破片54を沈め、絶縁紙の破片
53を浮遊させた状態にして、導体材料と絶縁紙とを分
別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱上変圧器などの
変圧器に用いられていたコイルをリサイクルのために解
体する変圧器用コイル解体方法及び該解体方法を実施す
るために用いる変圧器用コイル解体装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、油入りの変圧器のリサイクルを行
う場合には、変圧器の本体をタンクから取り出した後、
変圧器を焼却炉に入れて絶縁物及び絶縁油を焼却し、残
存したコイル導体及び鉄心を有価物として回収するよう
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】油入り変圧器のリサイ
クルを行うに当って変圧器を焼却すると、絶縁油から有
毒ガスが発生して大気を汚染するため好ましくない。変
圧器を焼却することなくそのリサイクルを行うために
は、変圧器から絶縁油を除去するための洗浄作業を行う
必要がある。
【0004】油入り変圧器は、その鉄心及び変圧器用コ
イルの内部にまで絶縁油が浸透した状態にあるため、変
圧器をそのまま洗浄しても絶縁油を完全に除去すること
はできない。変圧器から絶縁油を完全に除去するために
は、鉄心と変圧器用コイルとを分離して、鉄心及びコイ
ルに対してそれぞれ個別に洗浄のための処理を行う必要
があり、変圧器用コイルの洗浄を行うためには、コイル
を解体して導体材料と絶縁紙とに分別する必要がある。
【0005】変圧器用コイルの解体を手作業により行う
と作業者が絶縁油により汚損されるため好ましくない。
特に絶縁紙に含浸されている絶縁油にPCBが含まれて
いる場合には、変圧器用コイルの解体作業を人手により
行うことができないため、PCBを含む絶縁油が用いら
れていた時代の変圧器は、リサイクルが行われないまま
大量に保管されているのが現状である。
【0006】本発明の目的は、変圧器用コイルの解体作
業を、人手を用いることなく行うことができるようにし
た変圧器用コイル解体方法及び該解体方法を実施する解
体装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁紙により
被覆されたコイル導体を巻回してなる変圧器用コイルを
解体する変圧器用コイル解体方法に係わるもので、本発
明においては、得られる破片の寸法が異なる複数の切断
機を用意しておいて、変圧器用コイルを、前記複数の切
断機を用いて段階的に、より細かい破片へと切断するこ
とによって、コイル導体を構成していた導体材料と該コ
イル導体を被覆していた絶縁紙とが僅かな外力の付与に
より分離する程度の細かさを有する破片にまで変圧器用
コイルを切断するコイル切断工程を行い、しかる後にコ
イル切断工程で得られた破片を導体材料の破片と絶縁紙
の破片とに分別する材料分別工程を行う。
【0008】上記のように、変圧器用コイルを複数の切
断機を用いて段階的に切断すると、コイル導体を十分に
小さい破片にまで切断することができる。コイル導体を
十分に小さい破片にまで切断すると、該破片は僅かな外
力が加わっただけで、導体材料と絶縁紙とに分離するた
め、大部分の破片は切断機から落下する過程で導体材料
の破片と絶縁紙の破片とに分離する。また未分離の状態
で切断機から落下した導体材料の破片及び絶縁紙の破片
も、僅かな外力を与えるだけで分離するため、導体材料
と絶縁紙とに分別する作業を容易に行うことができる。
【0009】上記材料分別工程では、コイル切断工程に
より得られた破片を液中に供給して該液を振動または流
動させることにより、未分離の状態にある導体材料の破
片と絶縁紙の破片とを分離するとともに、導体材料と絶
縁紙の比重差により分離した導体材料の破片を沈め、絶
縁紙の破片を浮遊させることによって両者を分別するよ
うにするのが好ましい。
【0010】変圧器用コイルの破片を液中に供給して液
を振動または流動させることにより導体材料と絶縁紙と
に分離するようにすると、分離した導体材料の破片は液
中に深く沈み、絶縁紙の破片は液の上部を浮遊する状態
になるため、導体材料の破片と絶縁紙の破片との分別を
容易に行うことができる。
【0011】上記の解体方法を実施する解体装置は、切
断寸法が異なる複数の切断機を備えていて、変圧器用コ
イルを段階的により細かい破片へと切断することによ
り、コイル導体を構成していた導体材料と絶縁紙とが僅
かな外力の付与により分離する程度の細かさを有する破
片にまで変圧器用コイルを切断するコイル切断装置と、
該コイル切断装置により得られた導体材料の破片と絶縁
紙の破片とを分別する材料分別装置とにより構成するこ
とができる。
【0012】上記コイル切断装置は、変圧器用コイルを
多数の破片に切断する一次切断機と、該一次切断機によ
り得られる変圧器用コイルの破片を更に切断する二次切
断機と、該二次切断機により得られる破片を、コイル導
体を構成していた導体材料と絶縁紙とが容易に分離する
程度の更に細かい破片にまで切断する三次切断機と、変
圧器用コイルを一次切断機に供給する第1のコンベア
と、一次切断機により得られる破片を二次切断機に供給
する第2のコンベアと、二次切断機により得られる破片
を三次切断機に供給する第3のコンベアと、三次切断機
から得られる破片を材料分別装置に供給する第4のコン
ベアとにより構成することができる。
【0013】上記のように、変圧器用コイルを3段階に
切断するようにすると、変圧器用コイルを無理なく、最
終切断寸法(導体材料と絶縁紙とが容易に分離し得る状
態になる程度の寸法)を有する破片にまで切断すること
ができる。
【0014】また上記のように構成すると、変圧器用コ
イルに一切手を触れることなく、該変圧器用コイルを最
終切断寸法を有する破片にまで切断することができるた
め、絶縁紙に含浸されている絶縁油にPCBのような有
毒な物質が含まれている場合でも変圧器用コイルの切断
を支障なく行わせることができる。
【0015】上記二次切断機及び三次切断機としては、
上方から投入された被切断物を切断するロータリカッタ
と、該ロータリカッタの下方に配置されたスクリーンと
を備えていて、スクリーンを通過し得ない破片をロータ
リカッタによりすくい上げて再度切断するように構成さ
れたものを用いるのが好ましい。この場合、スクリーン
の透過孔(メッシュ)の寸法は、所望の寸法以下の破片
のみを通過させるように設定する。
【0016】上記材料分別装置は、液体が収容された分
別処理槽を備えていて、コイル切断装置により得られた
破片を液体中に供給して、導体材料と絶縁紙の比重差を
利用して導体材料の破片を沈め、絶縁紙の破片を浮遊さ
せることにより、分離した導体材料と絶縁紙とを分別す
るように構成することができる。
【0017】上記材料分別装置は、液体が収容された分
別処理槽と、該分別処理槽内の液体を流動させる流動装
置とを備えていて、コイル切断装置により得られた破片
を液体中に供給して、液体の流動により未分離の状態に
ある導体材料の破片と絶縁紙の破片とを分離するととも
に、導体材料と絶縁紙の比重差を利用して導体材料の破
片を沈め、絶縁紙の破片を浮遊させることにより、導体
材料と絶縁紙とを分別するように構成することができ
る。
【0018】上記流動装置は、分別処理槽の上部から吸
い出した液体を該分別処理槽の下部に戻すように設けら
れたポンプにより構成することができる。
【0019】上記流動装置はまた、分別処理槽内の液体
に旋回流を生じさせるプロペラにより構成することがで
きる。
【0020】上記のように、液体を流動させて破片を導
体材料と絶縁紙とに分別する場合、分別処理槽を水平方
向に長く伸びるように形成して、分別処理槽の長手方向
の一端側から他端側に液体を流動させるように流動装置
を構成すると、絶縁紙の破片は液の流れに乗せて排出す
ることができ、沈降した導体材料の破片は分別処理槽の
底部に溜まるため、導体材料と絶縁紙との分別を容易に
行わせることができる。
【0021】上記材料分別装置は、液体が収容された分
別処理槽と、該分別処理槽内の液体に振動を付与する励
振装置とを備えていて、コイル切断装置により得られた
破片を液体中に供給して、未分離の破片を液体の振動に
より導体材料と絶縁紙とに分離するとともに、導体材料
と絶縁紙の比重差を利用して導体材料の破片を沈め、絶
縁紙の破片を浮遊させることにより、分離した導体材料
と絶縁紙とを分別するように構成することもできる。
【0022】上記分別処理槽内に収容する液体として
は、導体材料及び絶縁紙に付着している絶縁油を溶かす
溶剤を用いるのが好ましい。
【0023】このように、分別処理槽内に収容する液体
として溶剤を用いると、導体材料と絶縁紙との分別と、
導体材料及び絶縁紙の洗浄とを同時に行うことができる
ため、変圧器用コイルを導体材料と絶縁紙とに分別する
作業を能率よく行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図6は、柱上変圧器として用いら
れている変圧器装置の構造の一例を示した分解斜視図で
ある。同図において、1はけい素鋼帯を巻回積層してな
る巻鉄心、2,2は巻鉄心1の左右の脚部に嵌装された
対の変圧器用コイルで、各コイル2は、一次コイル(高
圧コイル)2aと二次コイル(低圧コイル)2bとから
なっている。
【0025】巻鉄心1は鋼帯の積層体からなっていて、
対の脚部1a,1bと両脚部の一端側及び他端側をそれ
ぞれつなぐ対の継鉄部1c及び1dとを有し、一方の継
鉄部1cに各鋼帯の両端を接合する接合部(特に図示せ
ず。)が設けられている。
【0026】図6において、3及び4はそれぞれ鉄心1
の上部継鉄部及び下部継鉄部を締め付ける上部継鉄締付
金具及び下部継鉄締付金具、5は巻鉄心1の左右の脚部
の外周と変圧器用コイル2との間を通して上部継鉄締付
金具3及び下部継鉄締付金具4を互いに引き寄せる方向
に締め付けるバンドである。
【0027】また6は上部継鉄締め付け金具3に取り付
けられる端子板、7は上部継鉄締め付け金具3と巻鉄心
の上部継鉄部の積層面との間に挿入される絶縁板、8は
下部継鉄締め付け金具4と巻鉄心の下部継鉄部の積層面
との間に挿入される絶縁板、9は巻鉄心の継鉄部とコイ
ルの端面との間に挿入される絶縁板、10及び11はそ
れぞれ巻鉄心の上部継鉄部の外周と上部継鉄締め付け金
具3との間及び下部継鉄部の外周と下部継鉄締め付け金
具4との間に挿入される絶縁板、12はコイルの外周と
図示しないタンクの内面との間に挿入される絶縁板であ
り、絶縁板7〜12はプレスボード等からなっている。
図6に示した変圧器装置は絶縁油とともに変圧器タンク
内に収容される。
【0028】本発明に係わる解体方法は、図6に示した
ような変圧器のリサイクルを図る際に、鉄心1から分離
した変圧器用コイル2を解体する方法である。以下図1
ないし図5を参照して本発明に係わる解体方法を、該解
体方法を実施するために用いる解体装置の構成例ととも
に説明する。
【0029】本発明においては、得られる破片の寸法が
異なる複数の切断機を用意しておいて、変圧器用コイル
2を、複数の切断機を用いて段階的に、より細かい破片
へと切断することによって、コイル導体を構成していた
導体材料とコイル導体を被覆していた絶縁紙とが僅かな
外力の付与により分離する程度の細かさを有する破片に
まで変圧器用コイルを切断するコイル切断工程を行い、
次いで、コイル切断工程で得られた破片を導体材料の破
片と絶縁紙の破片とに分別する材料分別工程を行う。
【0030】なお本発明により解体する変圧器用コイル
は、完全な形で鉄心から分離されたものでもよく、鉄心
から分離するために一部が切断されたものでもよい。
【0031】図1は、本発明に係わる変圧器用コイル解
体装置の構成例を示したもので、同図において21は切
断装置、22は材料分別装置である。
【0032】図1に示した切断装置21は、変圧器用コ
イル2(図6参照)を多数の破片に切断する一次切断機
23と、一次切断機23により得られる変圧器用コイル
の破片を更に切断する二次切断機24と、二次切断機2
4により得られる破片を、コイル導体を構成していた導
体材料と絶縁紙とが容易に分離する程度の更に細かい破
片にまで切断する三次切断機25と、変圧器用コイルを
一次切断機に供給する第1のコンベア26と、一次切断
機23により得られる破片を二次切断機24に供給する
第2のコンベア27と、二次切断機24により得られる
破片を三次切断機25に供給する第3のコンベア28
と、三次切断機25から得られる破片を材料分別装置2
2に供給する第4のコンベア29とからなっている。
【0033】一次切断機23は、箱形の架台23Aの上
に支持された第1のロータリカッタ23Bと、該ロータ
リカッタ23Bの上部に切断すべき変圧器用コイルを供
給するホッパ23Cとを備えたもので、ホッパ23Cの
上方に第1のコンベア26の終端部26bが配置され、
架台23A内に第2のコンベア27の始端部が挿入され
ている。
【0034】同様に、二次切断機24は、箱形の架台2
4Aと、該架台24Aの上に支持された第2のロータリ
カッタ24Bと、該ロータリカッタの上部に取り付けら
れたホッパ24Cとからなり、三次切断機25は、箱形
の架台25Aと、該架台25Aの上に支持された第3の
ロータリカッタ25Bと、該ロータリカッタの上部に取
り付けられたホッパ25Cとからなっている。
【0035】第1ないし第4のコンベア26ないし29
は、ベルトコンベアからなっていて、第1のコンベア2
6は、その始端部26aを変圧器用コイルの供給位置に
位置させ、終端部26bを第1の切断装置23の上方に
位置させた状態で配置されている。
【0036】また第2のコンベア27はその始端部27
aを一次切断機23の架台23Aの内側でロータリカッ
タ23Bの下方に位置させ、終端部27bを二次切断機
24のホッパ24Cの上方に位置させた状態で配置され
ている。
【0037】第3のコンベア28は、その始端部28a
を二次切断機24の架台24Aの内側でロータリカッタ
24Bの下方に位置させ、終端部28bを三次切断機2
5のホッパ25Cの上方に位置させた状態で配置されて
いる。
【0038】更に、第4のコンベア29は、その始端部
29aを三次切断機25の架台25Aの内側でロータリ
カッタ25Bの下方に位置させ、終端部29bを材料分
別装置22の材料供給位置に位置させた状態で配置され
ている。
【0039】この例では、第1のロータリカッタ23B
が、図2に示すような2軸カッタからなっている。図2
に示した2軸カッタは、上部本体31A及び下部本体3
1Bとに分離し得るように構成されて上端及び下端が開
放されたフレーム31を備えていて、該フレームには、
互いに平行に伸びるように設けられた主軸32と従軸3
3とが軸受け装置を介して回転自在に支持されている。
主軸32は、図示しない電動機により回転駆動され、従
軸33は、主軸32に図示しない歯車機構を介して結合
されて、主軸32と反対方向に回転駆動されるようにな
っている。
【0040】主軸32及び従軸33にはそれぞれ多数枚
の第1の回転刃34及び第2の回転刃35が取り付けら
れている。
【0041】第1の回転刃34は円板状の本体の外周部
から120°間隔で3つのシャンク34aを突出させ
て、各シャンクの先端に刃部34bを形成したものから
なり、多数枚の第1の回転刃34は、相互間にスペーサ
36を介在させた状態で主軸32の軸線方向に(図2の
紙面と直角な方向に)並べて配置されている。
【0042】同様に、第2の回転刃35は、円板状の本
体の外周部から120°間隔で3つのシャンク35aを
突出させて、各シャンク35aの先端に刃部35bを形
成したものからなっていて、多数枚の第2の回転刃35
は、相互間にスペーサ37を介在させた状態で、かつ第
1の回転刃34の1枚分だけ第1の回転刃34に対して
軸線方向に位置をずらした状態で、従軸33の軸線方向
に並べて配置されている。
【0043】第1の回転刃34及び第2の回転刃35
は、それぞれの刃部を相手側に向けた状態で配置されて
いて、隣り合う第1の回転刃34と第2の回転刃35と
がフレーム31の上下方向の中間部で一部オーバラップ
するように配置されている。
【0044】第1の回転刃34及び第2の回転刃35
は、主軸32の軸線及び従軸33の軸線を含む平面より
も上方に位置する部分が、主軸32及び従軸33の回転
に伴って、互いに接近する方向に回転変位するように、
互いに逆方向に回転駆動される。図示の例では、図2に
おいて、第1の回転刃34が時計方向に回転駆動され、
第2の回転刃35が反時計方向に回転駆動される。
【0045】第1の回転刃34相互間に形成された隙間
にはフレーム31に固定されたスクレーパ38が挿入さ
れ、第2の回転刃35相互間に形成された隙間にはフレ
ーム31に固定されたスクレーパ39が挿入されてい
る。
【0046】フレーム31の下端は架台23Aに接続さ
れ、フレーム31の上端にはホッパ23Cが取り付けら
れている。
【0047】図2に示した第1のロータリカッタ23B
は、ホッパ23Cを通して上方から供給された変圧器用
コイルを2枚の回転刃34及び35の刃部により多数の
破片に切断して架台23A内の第2のコンベア27上に
落下させる。
【0048】二次切断機24に設けられた第2のロータ
リカッタ24Bは、図3に示したような1軸カッタから
なっている。図示の1軸カッタは、上端及び下端が開放
されたフレーム40と、フレーム40に回転自在に支持
されて図示しない電動機により回転駆動される駆動軸4
1と、駆動軸41の軸線方向に並べた状態で配置されて
該駆動軸41に取り付けられた多数枚の回転刃42と、
フレーム40に取付けられた固定刃43と、一連の回転
刃42の下方に配置されて該回転刃42に隙間を介して
対向させられた半円筒状のスクリーン44とを備えてい
る。各回転刃42は、回転板の外周部にシャンク42a
を設けて、該シャンク42aの先端に可動刃42bを取
り付けたもので、可動刃42bが固定刃43の位置を通
過する際に、上部から供給された変圧器用コイルの破片
を更に細かい破片に切断する。スクリーン44は、所定
の寸法の破片のみを通過させ得る大きさの無数の透過孔
を有していて、回転刃42と固定刃43とにより切断さ
れた破片のうち、スクリーン44を通過し得る大きさの
破片のみが下方に落下し、スクリーン44を通過し得な
い破片は、回転刃42によりすくい上げられて再度該回
転刃42と固定刃43とにより切断されるようになって
いる。
【0049】三次切断機25に設けられた第3のロータ
リカッタ25Bは、図3に示した1軸カッタと同様に構
成されているが、第3のロータリカッタ25Bのスクリ
ーン44は、第2のロータリカッタ24Bのスクリーン
の透過孔よりも細かい透過孔を有していて、第2のロー
タリカッタ24Bから得られる破片を更に細かい破片に
切断してスクリーン44を通して下方に落下させるよう
になっている。
【0050】コイル切断装置21から得られる破片は、
変圧器用コイルを構成していた導体材料と絶縁紙とから
なっている。本発明では、コイル切断装置21から最終
的に得られる破片が、僅かな外力の付与により容易に導
体材料と絶縁紙とに分離される程度の大きさになるよう
に、コイル切断装置21による最終切断寸法を十分に小
さく設定する。
【0051】実験では、二次切断機24のロータリカッ
タに設けられたスクリーン44の透過孔の直径を20mm
に設定し、二次切断機24から得られる破片の大きさを
20mm以下とした。また三次切断機25のロータリカッ
タのスクリーン44の透過孔の直径は7mmに設定し、該
三次切断機25から得られる破片の大きさを7mm以下と
した。
【0052】このように、変圧器用コイルの最終切断寸
法を十分に小さくして(実験では7mm以下にして)実験
を行ったところ、コイル切断装置21により得られる破
片の殆どは、切断の途中で、あるいは最終段のカッタの
スクリーン44を通過する際に導体材料と絶縁紙とに分
離され、未分離の状態でコンベア29上に落下する破片
は殆どないことが確認された。
【0053】また上記のように、コイル切断装置に一次
ないし三次の3台の切断機を設けて、変圧器用コイルを
3段階に切断するようにすると、通常の柱上変圧器の変
圧器用コイルを無理なく所望の最終切断寸法まで切断で
きることが確認された。
【0054】コイル切断装置21から得られる破片は、
第4のコンベア29により材料分別装置22に供給され
る。
【0055】本発明においては、コイル切断装置21に
より細かく切断された変圧器用コイルの破片を構成する
導体材料と絶縁紙とを、両者の比重の差を利用して分別
する。導体材料と絶縁紙の破片を、両者の比重差を利用
して分別するには、例えば、両者の破片を上昇気流中に
供給して、比重が小さい絶縁紙の破片を上方に飛散さ
せ、比重が大きい導体材料(通常は銅)の破片を落下さ
せる方法をとることが考えられるが、このような方法を
とると、有毒物質を含む絶縁油が含浸された絶縁紙の粉
塵が飛散して、作業環境を汚染するおそれがある。
【0056】そこで、本発明においては、コイルを構成
していた導体材料と絶縁紙との分別を、液中で行わせる
のが好ましい。
【0057】図1に示した材料分別装置22は、液体5
0が収容された分別処理槽51と、該分別処理槽内の液
体に超音波振動等の機械的振動を付与する励振装置52
とを備えていて、コイル切断装置21により得られた破
片が第4のコンベア29により分別処理槽51の上部か
ら液体50中に供給されるようになっている。
【0058】液体50中に破片が供給されると、液体5
0の振動により未分離の状態にある絶縁紙の破片53と
導体材料の破片54とが分離させられるとともに、導体
材料と絶縁紙の比重差により導体材料の破片54が沈
み、絶縁紙の破片53が浮遊する状態になる。そのた
め、絶縁紙の破片53は分別処理槽51内の上部に集ま
り、導体材料の破片54は分別処理槽41の底部に溜ま
ることになる。液体50の上部に浮遊した状態で存在す
る絶縁紙の破片53は、網によりすくい上げたり、液体
50とともにすくい上げたり、液体50とともに吸引し
たりすることにより取り出すことができる。
【0059】また分別処理槽51の底部に溜まった導体
材料の破片54は、絶縁紙の破片53と液体50とを排
出した後に取り出すことができる。
【0060】上記材料分別装置22に用いる液体50と
しては、変圧器の絶縁油を溶かすことができる炭化水素
系の溶剤を用いるのが好ましい。このように、液体50
として絶縁油を溶かすことができる溶剤を用いると、絶
縁紙の破片と導体材料の破片とを分別する処理を行う際
に、同時に絶縁紙及び導体材料に付着している絶縁油が
液体50中に溶け出すため、絶縁紙及び導体材料の分別
と同時に両者の洗浄をも行うことができ、変圧器用コイ
ルの解体から洗浄までの工程を能率よく行わせることが
できる。
【0061】上記の例では、分別処理槽51に振動を付
与するようにしたが、図4(A)に示すように、振動が
付与されない分別処理槽51内に液体50を収容して、
該液体50中に絶縁紙の破片53及び導体材料の破片5
4を供給することにより、両者を分別するようにしても
よい。
【0062】図4(A)に示すように、分別処理槽51
内で破片に振動等の外力を加えない場合には、コンベア
29に振動を加える等の方法により、絶縁紙の破片と導
体材料の破片とを予め完全に分離させておくのが好まし
い。
【0063】また、図4(B)に示すように、液体50
が収容された分別処理槽51と、該分別処理槽51内の
液体を流動させる流動装置55とを備えた材料分別装置
22を用いることもできる。図4(B)に示した例で
は、分別処理槽51の上部から取り出した液体を該分別
処理槽の下部に戻すように設けられたポンプ56により
流動装置55が構成されている。
【0064】図4(B)に示したように材料分別装置2
2を構成すると、液体の流動により未分離の状態にある
導体材料の破片54と絶縁紙の破片53とを容易に分離
させることができる。また液体の流動を止めることによ
り、導体材料の破片54を沈め、絶縁紙の破片53を浮
遊させることができるため、分離した絶縁紙の破片53
と導体材料の破片54とを分別することができる。
【0065】図5(A)は本発明で用いることができる
材料分別装置22の更に他の構成例を示したもので、こ
の例では、分別処理槽51内の下端よりも上方に寄った
位置に網57が配置され、この網により分別処理槽51
内が上下に仕切られている。網57の下方に駆動軸を垂
直方向に向けたプロペラ58が配置され、該プロペラの
駆動軸は、分別処理槽51の底部に設けられた液密保持
構造の軸受け59を通して外部に導出されて、電動機を
駆動源とした回転駆動装置60の回転軸に連結されてい
る。網57の網目の寸法は、破片53,54を通過させ
ないように、十分に細かく設定されている。
【0066】分別処理槽51内には液体50が収容さ
れ、該分別処理槽51の上部から液体50中に破片5
3,54が供給される。
【0067】図5(A)に示した材料分別装置22にお
いては、プロペラ58の回転により、液体50に旋回流
が生じさせられ、この旋回流により、未分離の状態にあ
る破片53,54が分離させられる。また旋回流を止め
ることにより、分離した絶縁紙の破片53と導体材料の
破片54とを、両者の比重差により分別することができ
る。
【0068】なお図5(A)に示した材料分別装置にお
いて、網57は多孔板により置き換えることもできる。
【0069】図5(B)は本発明で用いることができる
材料分別装置22の更に他の構成例を示したもので、こ
の例では、分別処理槽51´が水平方向に長く伸びるよ
うに構成されていて、分別処理槽51´の長手方向の一
端の端部壁51a´側から他端の端部壁51b´側に液
体50を流動させる流動装置55´が設けられている。
図5(B)の流動装置55´は分別処理槽51´の長手
方向の一端側から該処理槽内に液体50を供給するポン
プ56´からなっている。また分別処理槽51´の長手
方向の他端側の端部壁51b´は、該分別処理槽の長手
方向の一端側に設けられた液体の流入口のレベルよりも
低い高さを有するように構成されていて、ポンプ56´
により分別処理槽51´内に供給されて分別処理槽51
´内をその長手方向に沿って流動した液体50が、該分
別処理槽の他端側の端部壁51b´を越えてオーバフロ
ーするようになっている。分別処理槽51´の他端側の
端部壁51b´に隣接する位置には、底部に網61が張
られた枡62が配置されていて、分別処理槽51´の端
部壁51b´を越えてオーバフローした液体50が枡6
2内に流入するようになっている。網61のメッシュの
寸法は、絶縁紙の破片53を通過させないように十分に
細かく設定されている。
【0070】また分別処理槽51の底部51c´は、該
分別処理槽の長手方向の中央部が最も低くなるように傾
斜した形状を有していて、底部51c´の最も低い位置
に下方に開口した開口部51d´が設けられ、該開口部
51d´は開閉自在な蓋51e´により閉鎖されてい
る。
【0071】図5(B)に示した材料分別装置22にお
いては、分別処理槽51´の長手方向の一端側から液体
50中に絶縁紙及び導体材料の破片53,54が供給さ
れる。液体50中に破片53,54が供給されると、比
重が大きい導体材料の破片54は液体の流れに乗って移
動する過程で沈降して分別処理槽の底部に溜まる。また
比重が小さい絶縁紙の破片53は、液体50の流れに乗
って移動して、分別処理槽51´の他端側から液体50
とともに枡62内に流入し、該枡62の底部に張られた
網61の上に溜まる。枡62の底部の網61を通過した
液体はポンプ56´により分別処理槽51´内に戻され
る。
【0072】コイル切断装置21から与えられる絶縁紙
の破片53が全て枡62内に移動した後、分別処理槽5
1´内への液体の供給を停止させ、分別処理槽51´内
を乾燥させた後、蓋51e´を開いて、該分別処理槽5
1´の底部に溜まっている導体材料の破片54を取り出
す。この際、分別処理槽51´の底部に振動を加えるよ
うにすると、分別処理槽51´の底部に溜まった破片5
4を自動的に開口部51d´側に移動させて、開口部5
1d´から排出することができる。
【0073】図4(A),(B)及び図5(A),
(B)に示した材料分別装置22においても、液体50
としては絶縁油を溶かすことができる炭化水素系の溶剤
を用いるのが好ましい。
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、変圧器
用コイルを複数の切断機を用いて段階的に切断すること
により、コイル導体を十分に小さい破片にまで切断する
ので、導体材料の破片と絶縁紙の破片とを容易に分離し
て分別することができる利点がある。
【0075】また本発明において、コイルを切断するこ
とにより得られた破片を液中に供給して、導体材料と絶
縁紙の比重差により分離した導体材料の破片を沈め、絶
縁紙の破片を浮遊させることにより、両者を分別するよ
うにした場合には、絶縁紙及び導体材料に付着している
有害物質の塵を飛散させることなく、導体材料と絶縁紙
との分別を行わせることができる利点がある。
【0076】更に本発明において、分別処理槽内に収容
する液体として絶縁油を溶かすことができる溶剤を用い
た場合には、導体材料と絶縁紙との分別を行うと同時に
両者の洗浄をも行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる変圧器用コイル解体装置の構成
例を示した構成図である。
【図2】本発明に係わる解体装置で用いるロータリカッ
タの構成例を示した断面図である。
【図3】本発明に係わる解体装置で用いる他のロータリ
カッタの構成例を示した断面図である。
【図4】(A)及び(B)はそれぞれ本発明で用いる材
料分別装置の異なる構成例を示した構成図である。
【図5】(A)及び(B)はそれぞれ本発明で用いる材
料分別装置の更に他の異なる構成例を示した構成図であ
る。
【図6】柱上変圧器の構造の一例を示した分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
21…コイル切断装置、22…材料分別装置、23…一
次切断機、24…二次切断機、25…三次切断機、26
…第1のコンベア、27…第2のコンベア、28…第3
のコンベア、29…第4のコンベア。
フロントページの続き (72)発明者 高瀬 圭一 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 大西 康弘 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 Fターム(参考) 4D004 AA21 AA50 AB10 CA02 CA04 CA10 CB12 CB13 CB46

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁紙により被覆されたコイル導体を巻
    回してなる変圧器用コイルを解体する変圧器用コイル解
    体方法において、 得られる破片の寸法が異なる複数の切断機を用意してお
    いて、前記変圧器用コイルを、前記複数の切断機を用い
    て段階的に、より細かい破片へと切断することによっ
    て、前記コイル導体を構成していた導体材料と前記コイ
    ル導体を被覆していた絶縁紙とが僅かな外力の付与によ
    り分離する程度の細かさを有する破片にまで前記変圧器
    用コイルを切断するコイル切断工程を行い、しかる後に
    前記コイル切断工程で得られた破片を導体材料の破片と
    絶縁紙の破片とに分別する材料分別工程を行うことを特
    徴とする変圧器用コイル解体方法。
  2. 【請求項2】 絶縁紙により被覆されたコイル導体を巻
    回してなる変圧器用コイルを解体する変圧器用コイル解
    体方法において、 得られる破片の寸法が異なる複数の切断機を用意してお
    いて、前記変圧器用コイルを、前記複数の切断機を用い
    て段階的に、より細かい破片へと切断することによっ
    て、前記コイル導体を構成していた導体材料と前記コイ
    ル導体を被覆していた絶縁紙とが僅かな外力の付与によ
    り分離する程度の細かさを有する破片にまで前記変圧器
    用コイルを切断するコイル切断工程を行い、 次いで前記コイル切断工程により得られた破片を液中に
    供給して該液を振動または流動させることにより、導体
    材料と絶縁紙とに分離されていない破片を導体材料の破
    片と絶縁紙の破片とに分離するとともに、分離した導体
    材料の破片及び絶縁紙の破片を両者の比重差を利用して
    分別する材料分別工程を行うことを特徴とする変圧器用
    コイル解体方法。
  3. 【請求項3】 絶縁紙により被覆されたコイル導体を巻
    回してなる変圧器用コイルを解体する変圧器用コイル解
    体装置において、 得られる破片の寸法が異なる複数の切断機を備えてい
    て、前記変圧器用コイルを段階的により細かい破片へと
    切断することにより、前記コイル導体を構成していた導
    体材料と前記コイル導体を被覆していた絶縁紙とが僅か
    な外力の付与により分離する程度の細かさを有する破片
    にまで前記変圧器用コイルを切断するコイル切断装置
    と、 前記コイル切断装置により得られた破片を、前記導体材
    料の破片と絶縁紙の破片とに分別する材料分別装置と、 を具備してなる変圧器用コイル解体装置。
  4. 【請求項4】 前記コイル切断装置は、 前記変圧器用コイルを多数の破片に切断する一次切断機
    と、前記一次切断機により得られる変圧器用コイルの破
    片を更に切断する二次切断機と、 前記二次切断機により得られる破片を、前記コイル導体
    を構成していた導体材料と絶縁紙とが容易に分離する程
    度の更に細かい破片にまで切断する三次切断機と、 前記変圧器用コイルを前記一次切断機に供給する第1の
    コンベアと、 前記一次切断機により得られる破片を前記二次切断機に
    供給する第2のコンベアと、 前記二次切断機により得られる破片を前記三次切断機に
    供給する第3のコンベアと、 前記三次切断機から得られる破片を前記材料分別装置に
    供給する第4のコンベアと、 を具備してなる請求項3に記載の変圧器用コイル解体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記材料分別装置は、液体が収容された
    分別処理槽を備えていて、前記コイル切断装置により得
    られた破片を前記液体中に供給して、前記導体材料と絶
    縁紙の比重差を利用して導体材料の破片を沈め、絶縁紙
    の破片を浮遊させることにより、導体材料の破片と絶縁
    紙の破片とを分別するように構成されている請求項3ま
    たは4に記載の変圧器用コイル解体装置。
  6. 【請求項6】 前記材料分別装置は、液体が収容された
    分別処理槽と、該分別処理槽内の液体を流動させる流動
    装置とを備えていて、前記コイル切断装置により得られ
    た破片を前記液体中に供給して、前記液体の流動により
    未分離の状態にある導体材料の破片と絶縁紙の破片とを
    分離するとともに、導体材料と絶縁紙の比重差により導
    体材料の破片を沈め、絶縁紙の破片を浮遊させることに
    よって導体材料の破片と絶縁紙の破片とを分別するよう
    に構成されている請求項3または4に記載の変圧器用コ
    イル解体装置。
  7. 【請求項7】 前記流動装置は、前記分別処理槽の上部
    から取り出した液体を該分別処理槽の下部に戻すように
    設けられたポンプからなっている請求項6に記載の変圧
    器用コイル解体装置。
  8. 【請求項8】 前記流動装置は、前記分別処理槽内の液
    体に旋回流を生じさせるプロペラからなっている請求項
    6に記載の変圧器用コイル解体装置。
  9. 【請求項9】 前記分別処理槽は水平方向に長く伸びる
    ように形成され、前記流動装置は、前記分別処理槽の長
    手方向の一端側から他端側に液体を流動させるように構
    成されている請求項6に記載の変圧器用コイル解体装
    置。
  10. 【請求項10】 前記材料分別装置は、 液体が収容された分別処理槽と、該分別処理槽内の液体
    に振動を付与する励振装置とを備えていて、前記コイル
    切断装置により得られた破片を前記液体中に供給して、
    前記液体の振動により未分離の状態にある導体材料の破
    片と絶縁紙の破片とを分離させるとともに、導体材料と
    絶縁紙の比重差により導体材料の破片を沈め、絶縁紙の
    破片を浮遊させることによって分離した導体材料の破片
    と絶縁紙の破片とを分別するように構成されている請求
    項3または4に記載の変圧器用コイル解体装置。
  11. 【請求項11】 前記液体は、前記導体及び絶縁紙に付
    着している絶縁油を溶かす溶剤からなっている請求項5
    ないし10のいずれか1つに記載の変圧器用コイル解体
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003236492A (ja) * 2002-02-12 2003-08-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 異種材料積層物の分別方法およびその装置
JP2014151308A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Nippon Steel & Sumikin Engineering Co Ltd Pcb含有廃棄物の減容装置及びpcb含有廃棄物の減容方法

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