JP2014151046A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】弱い磁石を用いたゴト行為を防止すると共に、各入賞口及びその周辺部に磁気センサを設ける場合にはその磁気センサから遠い場所でのゴト行為についても効果的に検知できる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】遊技領域内に配置した入球口41,42の左右一方側を経て入球口41,42の上側の上部領域に至る経路上に、遊技球が通過可能な範囲でその経路の前部側を狭める通過障害部87b,87c,88a,88bを配置する。通過障害部87b,87c,88a,88bは、例えば経路の前側に遊技盤と略平行に配置された前カバーに後向き突出状に設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機に関するものである。
パチンコ機等の弾球遊技機に対しては古くから様々なゴト行為による被害が報告されており、各遊技機メーカーは新種のゴト行為が報告される度にその対策を講じてきた。例えば多くの弾球遊技機では、ガラス越しに磁石を使って遊技球を特定の入賞口に誘導する、いわゆる磁石ゴトへの対策として遊技盤上等に1又は複数の磁気センサが配置されており、この磁気センサによる検知信号に基づいて異常報知を行うようになっている(例えば特許文献1)。
特開2012−040203号公報
ところで、磁気センサは各入賞口の近傍にそれぞれ配置するのが理想的であるが、コストや配置スペース等の制約により、実際には複数の入賞口に対して1つの磁気センサを配置する場合が多い。また、例えば電磁ソレノイドからの磁気の影響を排除するために磁気センサは電磁ソレノイドから離して配置しなければならないなどの制約もある。
このような理由により、各入賞口及びその周辺部分については磁気センサからの距離の違いによって検知強度にムラが生じ、例えば磁気センサから遠い場所では十分に強力な磁石しか検知できない可能性があった。即ち、例えば磁気センサから最も遠い入賞口に対して、磁気センサに対する反対側から、その磁気センサが検知できない程度の弱い磁石を用いて遊技球を誘導した場合、そのゴト行為は見逃されてしまう可能性があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、弱い磁石を用いたゴト行為を防止すると共に、各入賞口(入球口)及びその周辺部に磁気センサを設ける場合にはその磁気センサから遠い場所でのゴト行為についても効果的に検知できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、略上向きに開口する入球口41,42を、遊技盤5の前側の遊技領域15内に配置した弾球遊技機において、前記入球口41,42の左右一方側を経て前記入球口41,42の上側の上部領域に至る経路上に、遊技球が通過可能な範囲でその経路の前部側を狭める通過障害部87b,87c,88a,88b,135b,135c,136a,136bを配置したものである。
また、前記経路の前側に前記遊技盤5と略平行な前カバー80を配置し、前記通過障害部87b,87c,88a,88b,135b,135c,136a,136bを前記前カバー80に後向き突出状に設けてもよい。
前記通過障害部87b,87c,135b,135cを、前記入球口41,42の側端部に対応してその上側に配置してもよい。
また、前記通過障害部88a,88b,136a,136bを、前記入球口41,42の側方に配置してもよい。この場合、2つの前記入球口41,42を遊技球が通過可能な間隔を挟んで左右に配置し、それら2つの入球口41,42の間に前記通過障害部88a,88b,136a,136bを配置してもよい。
前記遊技盤5に装着され且つ所定の可動体54を駆動する駆動手段55を備えたユニット17上に、前記入球口41,42と、該入球口41,42に対応する前記通過障害部87b,87c,88a,88b,135b,135c,136a,136bとを配置してもよい。
また、前記遊技盤5に装着されるユニット17上に、複数の前記入球口41,42と、振り分け入球口51と、前記振り分け入球口51に入球した遊技球を複数の前記入球口41,42にそれぞれ案内する複数の案内通路52,53と、前記振り分け入球口51に入球した遊技球を複数の前記案内通路52,53に振り分ける振り分け手段54とを設け、前記案内通路52,53の下流側端部と前記入球口41,42との間に、遊技球1個分以上の隙間83a〜83dを設け、前記隙間83a〜83dに対応して前記通過障害部87b,87c,135b,135cを配置してもよい。
この場合、前記振り分け手段54を、駆動手段55の駆動により、前記振り分け入球口51を複数の前記案内通路52,53に択一的に連通させる複数の振り分け姿勢に変化可能な可動体54により構成してもよい。
本発明によれば、弱い磁石を用いたゴト行為を防止することができると共に、各入球口及びその周辺部に磁気センサを設ける場合にはその磁気センサから遠い場所でのゴト行為についても効果的に検知できる。
本発明の一実施形態におけるパチンコ機の全体正面図である。 同パチンコ機における中央始動入賞ユニットの前側からの斜視図である。 同パチンコ機における中央始動入賞ユニットの後側からの斜視図である。 同パチンコ機における中央始動入賞ユニットの分解斜視図である。 同パチンコ機における中央始動入賞ユニットの正面断面図である。 同パチンコ機における中央始動入賞ユニットのA−A断面図である。 同パチンコ機における中央始動入賞ユニットのB−B断面図である。 同パチンコ機における中央始動入賞ユニットのC−C断面図である。 同パチンコ機における制御系のブロック図である。 同パチンコ機における遊技状態毎の普通図柄の当たり確率及び変動時間、開閉式始動入賞手段の開閉パターンを示す図である。 同パチンコ機における特別図柄毎の確変/時短遊技状態選択テーブルの一例を示す図である。 通過障害部の他の設置例を示す中央始動入賞ユニットの斜視図である。 通過障害部の他の設置例を示す中央始動入賞ユニットの正面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図11は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の左右一側、例えば左側のヒンジ3を介して縦軸心廻りに開閉及び着脱自在に枢着された内枠4とを備えている。
内枠4には、その上部側に遊技盤5等が、下部側に発射手段6等が夫々配置されており、その内枠4の前側には、遊技盤5の前側を覆うガラス扉7と、そのガラス扉7の下側で発射手段6等の前側を覆う下部開閉扉8とがヒンジ3と同じ側のヒンジ9により開閉及び着脱自在に枢着されている。ガラス扉7には、遊技盤5の前面側の遊技領域15に対応するガラス窓10に例えば2枚のガラス板10a(図8)が装着され、また下部開閉扉8には、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段6に供給する上皿11、その上皿11が満杯のときに余剰球を貯留する下皿12、発射手段6を作動させるために操作する発射ハンドル13等が設けられている。
遊技盤5には、発射手段6から発射された遊技球を案内するガイドレール14が環状に装着されると共に、そのガイドレール14の内側の遊技領域15に、中央表示ユニット16、中央始動入賞ユニット17、右始動入賞ユニット18、大入賞ユニット19、普通入賞ユニット20等のユニット部品の他、多数の遊技釘(図示省略)が配置されている。また、それら複数のユニット部品16〜20上に、画像表示手段21、普通図柄表示手段22、普通保留個数表示手段23、第1特別図柄表示手段24a、第2特別図柄表示手段24b等の各種表示手段の他、普通図柄始動手段25、振り分け始動入賞手段26、開閉式始動入賞手段27、大入賞手段28、複数(ここでは3個)の普通入賞手段29等が設けられている。なお、画像表示手段21は、例えば液晶表示手段で、第1,第2演出図柄表示手段31a,31b、第1,第2特別保留個数表示手段32a,32b等を構成している。
中央表示ユニット16は、画像表示手段21の表示枠を構成するもので、例えば遊技領域15の左右方向略中央における上部側に配置されており、遊技盤5の裏側に固定される画像表示手段21に対応して遊技盤5の前側に着脱自在に固定されている。この中央表示ユニット16は、遊技盤5の前面側に当接し且つ固定ねじ等により遊技盤5に固定される前面装着板33と、画像表示手段21等に対応する内部領域16aを略取り囲むように例えば前面装着板33の前側に突設される表示枠34とを例えば一体に備えており、発射手段6により遊技領域15の上部側に打ち込まれた遊技球は、表示枠34の頂部で左右に振り分けられ、中央表示ユニット16の左側の左流下経路35aと右側の右流下経路35bとの何れかを流下するようになっている。
また、例えば表示枠34上には、普通図柄表示手段22、普通保留個数表示手段23、第1特別図柄表示手段24a、第2特別図柄表示手段24b等の表示手段の他、例えば左側部には左流下経路35aを流下する遊技球が入球可能なワープ入口36が、画像表示手段21の前側下部には、ワープ入口36に入球した遊技球を左右方向に自由に転動させて左右方向中央の中央落下部37又はその左右両側から落下させるステージ38が夫々設けられている。
普通図柄表示手段22は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段25による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。普通図柄が変動後に当たり態様で停止すると、開閉式始動入賞手段27が所定時間、所定回数だけ開放する普通利益状態が発生する。
また、普通図柄表示手段22の変動表示中、又は普通利益状態中に普通図柄始動手段25が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段23がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
第1,第2特別図柄表示手段24a,24bは、夫々1個又は複数個、例えば各1個の第1,第2特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、第1特別図柄表示手段24aは振り分け始動入賞手段26上の第1始動入賞口41に遊技球が入賞することに基づいて、また第2特別図柄表示手段24bは振り分け始動入賞手段26上の第2始動入賞口42と開閉式始動入賞手段27との何れかに遊技球が入賞することに基づいて、夫々第1,第2特別図柄を所定時間変動表示して、それら第1始動入賞口41,第2始動入賞口42,開閉式始動入賞手段27への入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で夫々停止するようになっている。第1,第2特別図柄の何れかが変動後に大当たり態様で停止すると、大入賞手段28が例えば複数種類の開放パターンの何れかに従って開放する大当たり状態が発生する。
第1,第2特別図柄は、例えば数字図柄等ではなく、それ自体としては特別な意味を持たない線と点の組み合わせ等よりなる複数種類の図柄で構成され、それらの図柄のうちの1又は複数が大当たり態様、それ以外が外れ態様に設定されている。
また、第1,第2特別図柄の変動表示中、又は大当たり状態中に第1,第2始動入賞口41,42,開閉式始動入賞手段27に遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、第1,第2特別保留個数表示手段32a,32bが夫々大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、第1,第2特別保留個数)を表示して、その時点での第1,第2特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
なお本実施形態では、大当たり状態中には第1,第2特別図柄表示手段24a,24bの図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段24a,24bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中となることはないように制御される。更に、第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、第1特別図柄表示手段24aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段24bの図柄変動を優先して行うように構成されている。
第1,第2演出図柄表示手段31a,31bは、例えば第1,第2特別図柄表示手段24a,24bによる第1,第2特別図柄の変動表示と時間的に同調して第1,第2演出図柄を変動表示するもので、夫々1個又は複数個、例えば左右方向に3個の第1,第2演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示手段21の表示画面21aに変動表示可能に構成されており、第1演出図柄表示手段31aは振り分け始動入賞手段26上の第1始動入賞口41に遊技球が入賞することに基づいて、また第2演出図柄表示手段31bは振り分け始動入賞手段26上の第2始動入賞口42と開閉式始動入賞手段27との何れかに遊技球が入賞することに基づいて、夫々第1,第2特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って第1,第2演出図柄の変動を開始すると共に、第1,第2特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、第1,第2演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
なお、上述したように第1,第2特別図柄表示手段24a,24bは同時に変動することはないため、表示画面21a上で第1,第2演出図柄表示手段31a,31bが同時に図柄変動表示を行うことはない。また第1,第2演出図柄表示手段31a,31bは、第1,第2特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行う場合があってもよい。
第1,第2演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。また、第1,第2演出図柄表示手段31a,31bによる第1,第2演出図柄の変動後の停止図柄は、第1,第2特別図柄表示手段24a,24bによる第1,第2特別図柄が大当たり態様で停止する場合には大当たり態様となり、第1,第2特別図柄が外れ態様で停止する場合には任意の外れ態様となる。
第1,第2特別保留個数表示手段32a,32bは、第1,第2特別保留個数分の第1,第2保留表示画像X,Yの表示個数により第1,第2特別保留個数を表示するもので、同一の表示画面21a上の所定部分、例えば下部側に、第1,第2保留個数分の第1,第2保留表示画像X,Yを互いに上下に対応させて表示するようになっている。
大入賞ユニット19は、例えば遊技領域15の下部右側にガイドレール14に沿って配置され、普通図柄始動手段25、大入賞手段28、磁気センサ43等が設けられている。
普通図柄始動手段25は、遊技球が通過可能な通過ゲートにより構成され、例えば大入賞ユニット19の右上部に配置されており、左流下経路35aを流下してきた遊技球よりも右流下経路35bを流下してきた遊技球の方が圧倒的に高い確率で通過可能となっている。なお、この普通図柄始動手段25が遊技球を検出することに基づいて普通図柄表示手段22による普通図柄変動が行われる。
また、大入賞手段28は、遊技盤5の前面に沿って前向きに開口する横長矩形状の大入賞口44、この大入賞口44を遊技球が入賞不可能な閉状態と入賞容易な開状態とに切り替え可能な開閉板45等を備え、例えば大入賞ユニット19の下部左側に配置されており、左流下経路35aを流下してきた遊技球よりも右流下経路35bを流下してきた遊技球の方が高い確率で入賞可能となっている。なお、大入賞口44に遊技球が入賞すると、1入賞当たり所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
磁気センサ43は、磁石を用いたゴト行為を未然に防止すべく配置されるもので、例えば大入賞手段28の左下に対応して大入賞ユニット19の後側に装着されている。
右始動入賞ユニット18は、例えば中央表示ユニット16と大入賞ユニット19とで上下に挟まれた位置に配置され、開閉式始動入賞手段27が設けられている。開閉式始動入賞手段27は、左右両側に開口する一対の入賞口46、この入賞口46を遊技球が入賞不可能な閉状態と入賞容易な開状態とに切り替え可能な左右一対の開閉手段47等を備え、例えば大入賞手段28の上側で且つ普通図柄始動手段25の左側に配置されており、左流下経路35aを流下してきた遊技球よりも右流下経路35bを流下してきた遊技球の方が高い確率で入賞可能となっている。なお、開閉式始動入賞手段27に遊技球が入賞することに基づいて、第2特別図柄表示手段24bによる第2特別図柄の変動が行われると共に、1入賞当たり所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
普通入賞ユニット20は、例えば遊技領域15の下部左側にガイドレール14に沿って配置されている。この普通入賞ユニット20上には、複数(ここでは3個)の普通入賞手段29が、例えばガイドレール14の内側に沿って斜め略一列状に配列されており、右流下経路35bを流下してきた遊技球よりも左流下経路35aを流下してきた遊技球の方が高い確率で入賞可能となっている。なお、普通入賞手段29に遊技球が入賞すると、1入賞当たり所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
中央始動入賞ユニット17は、遊技領域15の中央下部、即ち中央表示ユニット16の下側で且つ普通入賞ユニット20と大入賞ユニット19との間に配置されており、振り分け始動入賞手段26、磁気センサ50等が設けられている。振り分け始動入賞手段26は、図5等に示すように、ステージ38の中央落下部37の下側に対応して上向きに開口する振り分け入球口51と、この振り分け入球口51の下側に配置された一対の第1,第2始動入賞口41,42と、振り分け入球口51に入球した遊技球を第1始動入賞口41と第2始動入賞口42とにそれぞれ案内する第1,第2案内通路52,53と、振り分け入球口51に入球した遊技球を第1,第2案内通路52,53に振り分ける振り分け可動体54と、この振り分け可動体54を駆動する振り分け駆動手段55とを備えている。以下、この中央始動入賞ユニット17の構成を、図2〜図8に基づいて詳細に説明する。
中央始動入賞ユニット17は、図2〜図4等に示すように、遊技盤5に固定される台板61と、この台板61の前側に着脱自在に固定される前装着体62と、台板61の後側に着脱自在に固定される後装着体63と、台板61と後装着体63との間に配置されるレンズ体64,65及び発光基板66とを備えている。
台板61は、遊技盤5の前面に沿って配置され、ねじ止め等により着脱自在に固定されている。この台板61には、振り分け入球口51に対応して上端部前面側に略球面状の凹部67が形成され、またその下側には、振り分け可動体54を揺動自在に保持・案内する可動体保持案内部68が形成されている。可動体保持案内部68には、軸保持穴68a、この軸保持穴68aの下側に円弧状に形成されたガイド孔68b、振り分け可動体54の可動範囲の下部外縁に沿って前向きに突設された囲いリブ68c等が設けられている。
この可動体保持案内部68の前側に配置される振り分け可動体(振り分け手段)54は、前後方向の円筒状に形成された回転軸保持部54aと、この回転軸保持部54aの下側に一体に形成され且つ前後方向の円筒状に形成された駆動軸保持部54bと、回転軸保持部54aの外周面から駆動軸保持部54bとは反対側に突設された軸上案内部54cと、駆動軸保持部54bの外周面から回転軸保持部54aとは反対側に突設された軸下案内部54dと、回転軸保持部54aに対して前後に突出するように嵌入された回転軸69と、駆動軸保持部54bに対して後端側が大きく突出するように嵌入された駆動軸70とで構成されており、駆動軸70の後端側をガイド孔68b内を経て台板61の後側に突出させた状態で、回転軸69の前後両端部が前装着体62側の軸保持部71と台板61上の軸保持穴68aとで回転自在に保持されている。
また、台板61の下部側には、一対の第1,第2入賞球排出口72,73が、前後方向の貫通状に形成されている。第1,第2入賞球排出口72,73は、第1,第2始動入賞口41,42に入賞した遊技球をそれぞれ遊技盤5の後側に排出するためのもので、右側の第1入賞球排出口72とその左側の第2入賞球排出口73とは遊技球1個分よりも大きな間隔を空けて配置されている。また、台板61の裏側には、第1,第2入賞球排出口72,73を経て台板61の後側に排出された遊技球を遊技盤5の裏側まで後向きに案内する第1,第2傾斜通路部74,75が例えば一体に突設されている。
更に台板61上には、可動体保持案内部68とその下側の第1,第2入賞球排出口72,73とに挟まれた横長状の領域に上レンズ窓76が、第1,第2入賞球排出口72,73の間から下側にかけての凸字状の領域に下レンズ窓77がそれぞれ開口状に形成されており、上レンズ窓76に上レンズ体64が、下レンズ窓77に下レンズ体65がそれぞれ後側から装着されている。
上下のレンズ体64,65は、台板61の前面と略面一となるように上下のレンズ窓76,77に嵌め込まれ且つ裏面等に乱反射処理が施されたレンズ板64a,65aと、このレンズ板64a,65aの外縁に沿って後向きに突設された周壁64b,65bとを一体に備えている。
また、上レンズ体64のレンズ板64aには、その前面側に一対の突条部78,79が例えば一体に形成されている。突条部78,79は、それぞれ第1,第2入賞球排出口72,73に対応してその上側に上下方向に設けられており、例えばそれぞれの上端部に、他の部分(下部側)よりも前側に大きく突出する前案内部(凸部)78a,79aが形成されている。それら前案内部78a,79aの上面側は例えば前下がりの傾斜状に、下面側は例えば後ろ下がりの傾斜状にそれぞれ形成されている。
前装着体62は、台板61の前側に振り分け入球口51、第1,第2案内通路52,53、第1,第2始動入賞口41,42等を形成するもので、台板61の前側に遊技球が1個通過可能な間隔で平行に配置された略平板状の前カバー80と、この前カバー80と台板61との間に配置され且つ振り分け入球口51を構成する左右一対の入球口側壁51a,51bと、同じく前カバー80と台板61との間に配置され且つ第2案内通路53を構成する左右の第2案内通路側壁53a,53bと、同じく前カバー80と台板61との間に配置され且つ第1案内通路52を構成する左右の第1案内通路側壁52a,52bと、同じく前カバー80と台板61との間に配置される第1,第2始動入賞口41,42と、例えば右第2案内通路側壁53bと左第1案内通路側壁52aとの間に例えば略水平に設けられ且つ振り分け可動体54の下側を略覆う下カバー壁81とを例えば一体に備えている。
入球口側壁51a,51bは、図5等に示すように、台板61上の凹部67に対応してその上部側左右に上下方向に配置されており、その上部側が振り分け入球口51となっている。
第1,第2始動入賞口(入球口)41,42は、台板61上の第1,第2入賞球排出口72,73に対応してその前側に配置され、例えば正面視略U字型の樋状に形成されて上向きに開口している。第1,第2始動入賞口41,42内の底部には、後ろ下がりの傾斜状に形成された傾斜案内部82が例えば一体に設けられており、第1,第2始動入賞口41,42に入球した遊技球はこの傾斜案内部82に案内されて後側の第1,第2入賞球排出口72,73内に流入する。
第1案内通路52と第2案内通路53とは、それぞれ長手方向中間部付近で滑らかに屈曲しており、下流側端部はそれぞれ第1,第2始動入賞口41,42の上側で下向きに開口し、上流側端部は可動体保持案内部68を経て振り分け入球口51の下流端側に例えば斜めに接続されている。即ち、左第2案内通路側壁53aと右第1案内通路側壁52bとは、その上流側端部がそれぞれ入球口側壁51a,51bの下側に連結されており、右第2案内通路側壁53bと左第1案内通路側壁52aとは、その上流側端部がそれぞれ可動体保持案内部68の左右両側に配置されている。
振り分け入球口51に入球した遊技球は、その振り分け入球口51の下側に配置された振り分け可動体54によって振り分けられ、第1,第2案内通路52,53の何れかを流下する。ここで、振り分け可動体54は、振り分け入球口51と第1案内通路52とを連通させる「第1振り分け姿勢」(図5に実線で示す)と、振り分け入球口51と第2案内通路53とを連通させる「第2振り分け姿勢」(図5に一点鎖線で示す)とに切り替え可能となっている。なお、振り分け可動体54の回転軸69の前端部を保持する軸保持部71は、前カバー80上に一体に設けられている。
第1振り分け姿勢は、右第1案内通路側壁52bの上流側と略平行な右下がりの傾斜状で、上端側の軸上案内部54cが第2案内通路53側の入口を遊技球通過不能な状態に閉鎖するようになっている。また、第2振り分け姿勢は、左第2案内通路側壁53aの上流側と略平行な左下がりの傾斜状で、上端側の軸上案内部54cが第1案内通路52側の入口を遊技球通過不能な状態に閉鎖するようになっている。
また、第1,第2始動入賞口41,42と、その上側の第1,第2案内通路52,53の下流側端部とは、遊技球が通過可能な隙間を挟んで上下に対向している。即ち、左第2案内通路側壁53aの下流側端部と第2始動入賞口42の左上縁部42aとの間、右第2案内通路側壁53bの下流側端部と第2始動入賞口42の右上縁部42bとの間、左第1案内通路側壁52aの下流側端部と第1始動入賞口41の左上縁部41aとの間、右第1案内通路側壁52bの下流側端部と第1始動入賞口41の右上縁部41bとの間には、それぞれ遊技球が通過可能な隙間83a〜83dが設けられている。
前カバー80は、少なくとも振り分け入球口51、第1,第2案内通路52,53、第1,第2始動入賞口41,42、振り分け可動体54の前側を覆う大きさに形成されており、例えば内部の様子が前側から視認可能となるように少なくとも一部が透明に形成されている。前カバー80の背面側には、台板61上の凹部67に対応する凸部84と、上レンズ体64上の前案内部78a,79aに対応する凹部85,86と、隙間83b,83cに対応する縦突条部(通過障害部)87b,87cと、第1,第2始動入賞口41,42の間に対応する例えば二つの横突条部(通過障害部)88a,88bとが設けられている。
凸部84は、台板61側の凹部67と共に、振り分け入球口51に入球した遊技球を減速させるためのもので、凹部67の略中央部に対応してその前側に設けられており、例えばその上面側は後ろ下がりの傾斜状に、下面側は前下がりの傾斜状にそれぞれ形成されている。振り分け入球口51に入球した遊技球は、図6に示すように、凸部84と凹部67とに案内されて後側に蛇行し、その際に減速して低速で振り分け可動体54に衝突するため、振り分け可動体54が受ける衝撃が緩和される。なお、凸部84を台板61側(振り分け入球口51の背壁における前面側)に、凹部67を前カバー80側(振り分け入球口51の前壁における背面側)に設けてもよいが、この場合、台板61側にメッキ等による装飾を施している場合、遊技球の衝突により凸部84の装飾が剥がれてしまう恐れがある。また、凹部67を省略し、凸部84のみを設けてもよい。
凹部85,86は、上レンズ体64上の前案内部78a,79aと共に、遊技球の流下経路を前後方向に蛇行させるためのもので、例えば前案内部78a,79aの前側が略中心となる略球面状に形成されている。凹部85,86及び前案内部78a,79aは、例えば第1,第2案内通路52,53の下流側端部に対応する位置に配置されている。なお、前案内部78a,79aと同様の凸部を前カバー80側(第1,第2案内通路52,53等の前壁における背面側)に、凹部85,86を上レンズ体64側(第1,第2案内通路52,53等の背壁における前面側)に設けてもよい。
縦突条部(通過障害部)87b,87cは、遊技球が通過可能な範囲で隙間83b,83cの前部側を狭めることにより、磁石を用いた遊技球の誘導を妨害するためのもので、隙間83b,83cの少なくとも一部(ここでは上部側の略2/3の範囲)に対応して上下方向に配置され、前カバー80の背面側に一体に形成されている。
また、横突条部(通過障害部)88a,88bは、遊技球が通過可能な範囲で第1,第2始動入賞口41,42間の隙間の前部側を狭めることにより、磁石を用いた遊技球の誘導を妨害するためのもので、所定間隔を空けて上下に配置されており、第1,第2始動入賞口41,42間の少なくとも一部(ここでは中央側の略1/2の範囲)に対応してそれぞれ左右方向に配置され、前カバー80の背面側に一体に形成されている。
本実施形態のパチンコ機で、ガラス板10a越しに磁石を用いて遊技球を遊技領域15の下部側から第1,第2始動入賞口41,42に誘導する不正行為(磁石ゴト)を行う場合、第1,第2始動入賞口41,42の間から隙間83c,83bを経て第1,第2始動入賞口41,42の上部領域に至る中央経路と、第1始動入賞口41の右側から隙間83dを経て第1始動入賞口41の上部領域に至る右側経路と、第2始動入賞口42の左側から隙間83aを経て第2始動入賞口42に至る左側経路とが存在する。ここで、本実施形態では、左側経路を利用した磁石ゴトに対してはこの中央始動入賞ユニット17上に配置された磁気センサ50(図1等参照)により、また右側経路を利用した磁石ゴトに対しては隣の大入賞ユニット19上の磁気センサ43(図1参照)により、それぞれ略確実に検知可能であるため、何れの磁気センサ43,50からも遠い中央経路に対応して横突条部88a,88b、縦突条部87b,87cを設けている。
発光基板66は、上レンズ体64の後側に配置される上部LED66aと、下レンズ体65の後側に配置される下部LED66bとを前面側に備え、上下のレンズ体64,65の後側から例えば台板61に対してねじ止め等により着脱自在に固定されている。
後装着体63は、振り分け駆動手段55及び駆動レバー90を保持する駆動ケース91と、第1,第2傾斜通路部74,75によって後向きに案内されてきた遊技球を遊技盤5の後側で例えば下向きに排出する第1,第2排出通路部92,93と、第1,第2遊技球検出手段94,95を保持するセンサ保持部94a,95aと、磁気センサ50を保持する磁気センサ保持部50aとを例えば一体に備えており、台板61の後側にねじ止め等により着脱自在に装着されている。
第1,第2遊技球検出手段94,95は、第1,第2始動入賞口41,42に入賞した遊技球を検出するもので、センサ保持部94a,95aにより、例えば第1,第2排出通路部92,93の下流端側に配置されている。
駆動レバー90は、振り分け駆動手段55の駆動力を振り分け可動体54に伝達するためのもので、例えば下端側に前後方向の揺動軸90aが、上端側に振り分け可動体54側の駆動軸70が係合する係合部90bがそれぞれ設けられると共にその長手方向に沿って鉄板90cが固定されており、揺動軸90a廻りに、振り分け可動体54の第1振り分け姿勢に対応する第1駆動姿勢と、同じく第2振り分け姿勢に対応する第2駆動姿勢との間で揺動可能となっている。なお、駆動レバー90は、コイルバネ等の付勢手段(図示省略)により第1駆動姿勢側に弾性付勢されているものとする。
振り分け駆動手段55は、例えばマグネットコイルにより構成されており、ON時には、付勢手段による付勢力に抗して駆動レバー90上の鉄板90cを吸着し、駆動レバー90を第1駆動姿勢から第2駆動姿勢に揺動させるようになっている。これにより、振り分け可動体54は、振り分け駆動手段55がOFFの状態では第1振り分け姿勢に保持され、振り分け駆動手段55がONになったときに、第1振り分け姿勢から第2振り分け姿勢に切り替えられる。
磁気センサ50は、大入賞ユニット19上の磁気センサ43の配置位置を考慮して、例えば第2遊技球検出手段95の左下に配置され、磁気センサ保持部50aにより着脱自在に保持されている。なお、磁気センサ50はマグネットコイル等の影響を受けるため、誤検出を排除すべく、振り分け駆動手段55からはなるべく離れた位置に配置することが望ましい。
なお、本実施形態のパチンコ機では、ワープ入口36からステージ38を経て振り分け入球口51に入球するルートが存在すること等により、右流下経路35bを流下してきた遊技球よりも左流下経路35aを流下してきた遊技球の方が高い確率で振り分け入球口51に入球可能であるとする。
図9は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図9において、101は主制御基板、102は演出制御基板で、これら各制御基板101,102は、遊技盤5に装着された中央表示ユニット16、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、内枠4及び遊技盤5を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板101は、主に遊技盤5側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段111、普通始動口チェック処理手段112、普通乱数記憶手段113、普通図柄処理手段114、普通図柄表示制御手段115、普通利益状態発生手段116、第1,第2特別乱数作成処理手段121a,121b、第1,第2特別始動口チェック処理手段122a,122b、第1,第2特別乱数記憶手段123a,123b、第1,第2特別図柄処理手段124a,124b、第1,第2特別図柄表示制御手段125a,125b、大当たり状態発生手段126、確変遊技状態発生手段127、時短遊技状態発生手段128、制御コマンド送信手段129等を備えている。
普通乱数作成処理手段111は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段112は、普通図柄始動手段25による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段25が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段111で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段113に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段114は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段113に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段113に最も早く記憶された当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行う当たり判定機能、当たり/外れの判定結果に基づいて普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択する普通停止図柄選択機能、普通図柄の変動時間を選択する変動時間選択機能等を備えている。
なお本実施形態では、図10に示すように、後述する時短遊技状態中(以下、高ベース時という)の当たり確率(例えば1/1.3)が、時短遊技状態中以外(以下、低ベース時という)の当たり確率(例えば1/10)よりも高く設定され、また高ベース時の変動時間(例えば2.7秒)が低ベース時の変動時間(例えば27秒)よりも短くなるように設定されている。
普通図柄表示制御手段115は、普通図柄処理手段114による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段22の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段113に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段22による普通図柄の変動を開始させ、普通図柄処理手段114で選択された変動時間が経過することに基づいて、同じく普通図柄処理手段114で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
普通利益状態発生手段116は、普通図柄処理手段114による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、開閉式始動入賞手段27の開閉手段47を複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。本実施形態では、図10に示すように、通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)と、この通常開閉パターンよりも開放時間及び/又は開放回数が大となるように設定された延長開閉パターン(例えば2秒×3回開放)の2種類の開閉パターンが設定されており、低ベース時には通常開閉パターンが、高ベース時には延長開閉パターンが選択されるようになっている。
第1,第2特別乱数作成処理手段121a,121bは、変動後の第1,第2特別図柄を大当たり態様とするか否かの判定に用いる大当たり判定乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄乱数、特別図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン選択乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
第1,第2特別始動口チェック処理手段122a,122bは、第1,第2始動入賞口41,42,開閉式始動入賞手段27への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、第1特別始動口チェック処理手段122aは、第1始動入賞口41に遊技球が入賞することに基づいて、第1特別乱数作成処理手段121aで作成された大当たり判定乱数値、大当たり図柄乱数値を1個ずつ取得し、それら大当たり判定乱数値及び大当たり図柄乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として第1特別乱数記憶手段123aに記憶させ、また第2特別始動口チェック処理手段122bは、第2始動入賞口42と開閉式始動入賞手段27との何れかに遊技球が入賞することに基づいて、第2特別乱数作成処理手段121bで作成された大当たり判定乱数値、大当たり図柄乱数値を1個ずつ取得し、それら大当たり判定乱数値及び大当たり図柄乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として第2特別乱数記憶手段123bに記憶させるように構成されている。
第1,第2特別図柄処理手段124a,124bは、第1,第2特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、第1,第2特別図柄表示手段24a,24bが変動表示可能な状態となり且つ第1,第2特別乱数記憶手段123a,123bに1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること(第1,第2特別保留個数が1以上であること)を条件に、第1,第2特別乱数記憶手段123a,123bに最も早く記憶された大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行う大当たり判定機能、大当たり/外れの判定結果と、第1,第2特別乱数記憶手段123a,123bに大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値とに基づいて、第1,第2特別図柄の変動後の停止図柄を選択する特別停止図柄選択機能、大当たり/外れの判定結果に基づいて、第1,第2特別図柄の変動パターンとして複数種類の特別図柄変動パターンの中から1つを選択する第1,第2変動パターン選択機能等を備えている。
また、例えば大当たり状態中には第1,第2特別図柄表示手段24a,24bの図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段24a,24bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中となることはないように制御され、且つ第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、第1特別図柄表示手段24aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段24bの図柄変動を優先するように制御される。
第1,第2特別図柄表示制御手段125a,125bは、第1,第2特別図柄表示手段24a,24bの表示制御を行うもので、第1特別図柄処理手段124a又は第2特別図柄処理手段124bによる特別図柄処理に基づいて、第1特別図柄表示手段24a又は第2特別図柄表示手段24bによる第1,第2特別図柄の変動を開始させると共に所定の第1,第2変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて所定の停止図柄で第1,第2特別図柄の変動を停止させるようになっている。
大当たり状態発生手段126は、大入賞手段28を所定の開放パターンに従って開放する大当たり状態を発生させるためのもので、第1,第2特別図柄処理手段124a,124bによる大当たり/外れの判定結果が大当たり判定となり、第1,第2特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて、大入賞手段28を所定の開放パターンに従って開放する大当たり状態を発生させるように構成されている。大当たり状態における大入賞手段28の開放パターンは例えば複数種類用意されており、大当たり態様の種類に応じてそれらのうちの1つが選択されるようになっている。
本実施形態では、図11に示すように、大入賞手段28の開放パターンとして、3R開放パターンと15R開放パターンの2種類が設けられており、大当たり状態発生手段126は、第1,第2特別図柄の停止図柄が大当たり態様1又は3の場合には3R開放パターンを、大当たり態様2又は4の場合には15R開放パターンを夫々選択するようになっている。ここで、3R開放パターンは、大入賞手段28を、開放してから所定時間(ここでは30秒)経過するかそれまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に閉鎖する開閉動作を3ラウンド繰り返すように設定されている。また、15R開放パターンは、3R開放パターンと同様の開閉動作を15ラウンド繰り返すように設定されている。
なお本実施形態では、大当たり状態における2種類の開放パターンの選択率は第1特別図柄と第2特別図柄とで全く同じとなっている。即ち、本実施形態では、1回の大当たりによる賞球払出個数の期待値については第1特別図柄表示手段24aが変動する場合と第2特別図柄表示手段24bが変動する場合とで差はない。
確変遊技状態発生手段127は、大当たり状態の発生後の所定期間に確変遊技状態を発生させるもので、例えば大当たり態様の種類に応じて、確変遊技状態を所定期間発生させ、又は発生させないようになっている。
確変遊技状態中は、それ以外の低確率状態中よりも大当たり判定値の数が増加することにより、第1,第2特別図柄が大当たり態様となる確率が低確率(例えば1/350)から高確率(例えば1/35)に切り換えられるようになっている。本実施形態では、図11に示すように、第1特別図柄と第2特別図柄の何れに関しても、低ベース時と高ベース時とに拘わらず、それらの遊技状態中に大当たり態様1又は2による大当たり状態が発生した場合にその終了後に確変遊技状態が発生し、例えば次の大当たり状態が発生するまで継続するようになっている。
時短遊技状態発生手段128は、大当たり状態の発生後の所定期間に時短遊技状態を発生させるもので、例えば大当たり態様の種類に応じて、時短遊技状態を所定期間発生させ、又は発生させないようになっている。
時短遊技状態中(即ち高ベース時)は、第1,第2特別図柄の変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、図10に示すように当たり確率が低確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、開閉式始動入賞手段27の開閉手段47の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から延長開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。なお本実施形態では、時短状態の継続期間が複数種類設けられており、第1,第2特別図柄が所定回数変動するまで、或いは次の大当たり状態が発生するまでの何れかに設定されている。
図11の例では、第1特別図柄に関しては、低ベース時に発生する大当たり状態の終了後には大当たり態様の種類に拘わらず時短遊技状態は発生せず、高ベース時には、大当たり態様1又は2による大当たり状態が発生した場合にその終了後に次回大当たりまでの時短遊技状態が、大当たり態様3又は4による大当たり状態が発生した場合にその終了後に図柄が55回変動するまでの時短遊技状態が発生するように設定されており、また第2特別図柄に関しては、低ベース時と高ベース時とに拘わらず、大当たり態様1又は2による大当たり状態が発生した場合にその終了後に次回大当たりまでの時短遊技状態が、大当たり態様3又は4による大当たり状態が発生した場合にその終了後に図柄が55回変動するまでの時短遊技状態が発生するように設定されている。
以上のように、図11の例では、第1特別図柄と第2特別図柄とで異なるのは、低ベース時に発生する大当たり状態の終了後の時短遊技状態の発生に関する設定内容だけであり、低ベース時に発生する大当たり状態の終了後には、第1特別図柄が大当たり態様となっても時短遊技状態は一切発生しないのに対し、第2特別図柄が大当たり態様となった場合にはその大当たり態様の種類に応じて一定期間の時短遊技状態が必ず発生するようになっている。時短遊技状態が発生すれば、開閉式始動入賞手段27への遊技球の入賞が容易となり、また一定時間当たりの図柄変動回数が増加する等により、一定期間における賞球払出個数の期待値が増加し、遊技者にとってより有利な状態となる。即ち、本実施形態では、低ベース時に発生する大当たり状態の終了後における時短遊技状態の発生確率が第1特別図柄側よりも第2特別図柄側の方が高く設定されていることにより、第1特別図柄表示手段24aが変動する場合よりも第2特別図柄表示手段24bが変動する場合の方が賞球払出個数の期待値が大きくなり、遊技者にとってより有利となっている。
制御コマンド送信手段129は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板102等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、第1,第2特別図柄処理手段124a,124bによる第1,第2特別図柄処理に基づいて、第1,第2演出図柄の変動パターンを指定する変動パターン指定コマンド、第1,第2演出図柄の停止図柄を指定する停止図柄指定コマンド、第1,第2演出図柄の変動停止を指定する変動停止指定コマンド等を演出制御基板102側に送信する機能、第1,第2特別保留個数を指定する第1,第2特別保留個数指定コマンドを演出制御基板102側に送信する機能の他、遊技状態が変化する際に遊技状態コマンドを演出制御基板102側に送信する機能等を備えている。
演出制御基板102は、第1,第2演出図柄表示手段31a,31b、第1,第2特別保留個数表示手段32a,32b、音声出力手段131、ランプ手段132等の各種演出手段を制御するためのもので、特別保留個数表示制御手段133、演出図柄表示制御手段134等を備えている。
特別保留個数表示制御手段133は、第1,第2特別保留個数表示手段32a,32bの表示制御を行うもので、主制御基板101から送信される第1,第2特別保留個数指定コマンドに基づいて、画像表示手段21の表示画面21a上の所定位置に第1,第2特別保留個数分の第1,第2保留表示画像X,Yを表示するようになっている。
演出図柄表示制御手段134は、第1,第2演出図柄表示手段31a,31bの表示制御及びそれに伴う音声出力手段131、ランプ手段132等の制御を行うもので、主制御基板101側から変動パターン指定コマンドを受信した場合に、その変動パターン指定コマンドに対応する変動パターンに基づいて画像表示手段21の表示画面21a上で第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を開始させると共に、変動停止指定コマンドを受信したときに、停止図柄指定コマンドに基づいて選択された停止図柄態様で第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を停止させ、またその第1,第2演出図柄の変動表示に合わせて音声出力手段131から所定の効果音を出力し、またランプ手段132を所定のパターンで発光させるようになっている。
以上のように構成された本実施形態のパチンコ機では、図11に示すように、低ベース時に発生する大当たり状態の終了後における時短遊技状態の発生確率が第1特別図柄側よりも第2特別図柄側の方が高く設定されていることにより、第1特別図柄表示手段24aが変動する場合よりも第2特別図柄表示手段24bが変動する場合の方が一定期間における賞球払出個数の期待値が大きくなり、遊技者にとってより有利であると言える。しかしながら、低ベース時(時短遊技状態中以外)は、普通図柄表示手段22で当たり態様となる確率は低く、しかも当たり態様となって普通利益状態が発生しても開閉式始動入賞手段27の開放時間は僅かであるため(図10)、開閉式始動入賞手段27への入賞の可能性は極めて低い。従って、本実施形態のパチンコ機では、低ベース時には、右流下経路35b側の普通図柄始動手段25及び開閉式始動入賞手段27を狙って右打ちをするよりも、左打ちをして左流下経路35a側から振り分け入球口51を経て第1,第2始動入賞口41,42への入賞を狙う方が遊技者にとって有利である。
遊技者が低ベース時に左打ちをし、その遊技球が左流下経路35aから例えばワープ入口36、ステージ38を経て中央落下部37から振り分け入球口51に入球するか、又はステージ38等を経ることなく遊技釘等に案内されて振り分け入球口51に入球すると、その遊技球は凸部84と凹部67とに案内されて後向きに蛇行し、十分に減速した状態で振り分け可動体54上に落下する(図6)。
振り分け可動体54は、振り分け駆動手段55の駆動により、例えば常に一定のパターンで、或いは遊技状態に応じて異なるパターンで、第1振り分け姿勢と第2振り分け姿勢とに切り替えられており、振り分け入球口51への遊技球の入球タイミングに応じて、その遊技球は第1案内通路52と第2案内通路53とに振り分けられる。即ち、例えば振り分け可動体54が第2振り分け姿勢(図5に一点鎖線で示す)から第1振り分け姿勢(図5に実線で示す)に至る期間中に振り分け入球口51に入球した遊技球は、図5に実線矢印で示すように、振り分け可動体54が第1振り分け姿勢となった時点で第1案内通路52側に案内され、また例えば振り分け可動体54が第1振り分け姿勢から第2振り分け姿勢に至る期間中に振り分け入球口51に入球した遊技球は、図5に二点鎖線の矢印で示すように、振り分け可動体54が第2振り分け姿勢となった時点で第2案内通路53側に案内される。
第1,第2案内通路52,53の何れかに案内された遊技球は、図6,図7に示すようにそれぞれ第1,第2案内通路52,53の下流側端部近傍で前案内部78a,79aと凹部85,86とに案内されて前向きに蛇行しつつ第1,第2始動入賞口41,42上に落下する。このとき、遊技球は前向きに蛇行することによって左右方向へのぶれが抑制されるため、隙間83a〜83dから外に飛び出す可能性は低く、極めて高い確率で第1,第2始動入賞口41,42に入賞する。
第1始動入賞口41に入賞した遊技球は、入賞球排出口72、第1傾斜通路部74及び第1排出通路部92を経て遊技盤5の裏側に案内され、またその際に第1遊技球検出手段94によって検出される。また、第2始動入賞口42に入賞した遊技球は、第2入賞球排出口73、第2傾斜通路部75及び第2排出通路部93を経て遊技盤5の裏側に案内され、またその際に第2遊技球検出手段95によって検出される。
そして、第1始動入賞口41に入賞した場合にはそれに基づいて第1特別図柄表示手段24aが変動し、第2始動入賞口42に入賞した場合にはそれに基づいて第2特別図柄表示手段24bが変動するが、第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、第1特別図柄表示手段24aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段24bの図柄変動が優先して行われる。
このように、本実施形態のパチンコ機では、低ベース時であっても、第1特別図柄表示手段24aの変動開始に係る第1始動入賞口41だけでなく、遊技者にとってより有利な第2特別図柄表示手段24bの変動開始に係る第2始動入賞口42への入賞も期待できるため、いわゆる右打ちと左打ちとのどちらが遊技者にとって有利であるかが遊技状態によって明確に異なるにも拘わらず、変化に富んだ遊技展開が期待できる。
第1,第2特別図柄表示手段24a,24bの変動後の停止図柄が大当たり態様となった場合には、大入賞手段28が開放する大当たり状態が発生するため、遊技者は右流下経路35b上の大入賞手段28を狙って右打ちに切り換えればよい。
第1特別図柄表示手段24aが大当たり態様となって大当たり状態が発生した場合には、80%の確率で確変遊技状態が発生するが、時短遊技状態が発生することはなく(図11)、従ってその後も低ベースでの遊技が継続するため、大当たり状態の終了後は遊技者は再び左打ちに切り換えることになる。
一方、第2特別図柄表示手段24bが大当たり態様となって大当たり状態が発生した場合には、必ず時短遊技状態が発生するため(図11)、大当たり状態の終了後は高ベースでの遊技となる。従って、遊技者は大当たり状態中に続いて右打ちをして、右流下経路35b上の普通図柄始動手段25及び開閉式始動入賞手段27を狙うことにより、低ベース時に比べてより有利に遊技を行うことができる。
また、本パチンコ機に対し、第1,第2始動入賞口41,42を狙っていわゆる磁石ゴトが行われる場合、第1,第2始動入賞口41,42の間から隙間83c,83bを経て第1,第2始動入賞口41,42の上部領域に至る中央経路と、第1始動入賞口41の右側から隙間83dを経て第1始動入賞口41の上部領域に至る右側経路と、第2始動入賞口42の左側から隙間83aを経て第2始動入賞口42に至る左側経路とが存在する。
ここで、例えば右側経路は大入賞ユニット19上の磁気センサ43が近く、また左側経路は中央始動入賞ユニット17上の磁気センサ50が近いため、それらの経路上に磁石が近づいた場合には、その磁力が弱い場合でも確実に磁気センサ43,50によって検知することができる。一方、中央経路は磁気センサ43,50の何れからも遠いため、例えば遊技球1個をガラス板10a越しになんとか吸着できる程度の比較的弱い磁石が用いられた場合には、磁気センサ43,50の何れも検知できない可能性がある。
しかしながら本パチンコ機では、第1,第2始動入賞口41,42の間に横突条部88a,88bが配置され、更に隙間83c,83bに対応して縦突条部87c,87bが配置されており、図8に示すように、磁石に案内された遊技球がそれら突条部88a,88b,87c,87bを乗り越える際に磁石と遊技球との距離が拡大するようになっている。これにより、磁気センサ43,50によって検知できない程度の弱い磁石が用いられた場合には、遊技球を吸着したまま突条部88a,88b,87c,87bを乗り越えさせることが困難となり、磁石ゴトを効果的に阻止できる。
また本パチンコ機では、振り分け駆動手段55がOFFの状態では、振り分け可動体54が、第1振り分け姿勢と第2振り分け姿勢とのうち、遊技者にとって不利な第1振り分け姿勢(図5に実線で示す)に保持されるようになっているため、例えば振り分け駆動手段55に接続されているハーネスが故意に切断されたような場合、振り分け入球口51に入球した遊技球は全て第1始動入賞口41側に案内され、遊技者にとってより有利な第2始動入賞口42への入賞を阻止できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば実施形態では、通過障害部の一例としての突条部88a,88b,87c,87bを前カバー80に後向き突出状に設けた例を示したが、通過障害部は必ずしも前カバーに設ける必要はなく、磁石を用いた遊技球の誘導に用いられる可能性のある経路(以下、誘導経路という)に対し、遊技球が通過可能な範囲でその誘導経路の前部側を狭めるものであればよい。
図12は、誘導経路に対応する前カバーが設けられていない場合の通過障害部の配置例を示している。この例では、第1始動入賞口41と第2始動入賞口42との間に、それら第1,第2始動入賞口41,42の前端側を接続するように棒状の通過障害部88a,88bを架設し、また隙間83c,83bに対応して第1,第2案内通路52,53と第1,第2始動入賞口41,42との前端側をそれぞれ接続するように棒状の通過障害部87c,87bを架設している。
また、通過障害部は、ガラス板10a越しに磁石によって誘導されて誘導経路を通過する遊技球が必ず乗り越える最小限の範囲に配置すればよく、例えば図13に示すように、誘導経路を横切るように点状の突起部(通過障害部)135b,135c,136a,136bを一又は複数個ずつ配置してもよい。
実施形態では、始動入賞口41の右側の右側経路、第2始動入賞口42の左側の左側経路は磁気センサからの距離が近いことを理由に通過障害部を設けていないが、これらの経路上の例えば隙間83d,83aにも通過障害部を設けてもよい。
振り分け入球口51に入球した遊技球を複数の案内通路に振り分ける振り分け手段は可動体でなくてもよく、例えば一又は複数の遊技釘等を振り分け手段としてもよい。また、振り分け手段によって遊技球を3つ以上の案内通路に振り分けるように構成してもよい。
実施形態では、上流側に振り分け手段が設けられた振り分け始動入賞手段26上の入賞口に対して通過障害部を設けた例を示したが、もちろんそれ以外の入球口に対して通過障害部を設けてもよい。
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。
5 遊技盤
15 遊技領域
17 中央始動入賞ユニット(ユニット)
41 第1始動入賞口(入球口)
42 第2始動入賞口(入球口)
51 振り分け入球口
52 第1案内通路(案内通路)
53 第2案内通路(案内通路)
54 振り分け可動体(可動体)
55 振り分け駆動手段(駆動手段)
80 前カバー
87b 縦突条部(通過障害部)
87c 縦突条部(通過障害部)
88a 横突条部(通過障害部)
88b 横突条部(通過障害部)
135b 突起部(通過障害部)
135c 突起部(通過障害部)
136a 突起部(通過障害部)
136b 突起部(通過障害部)

Claims (8)

  1. 略上向きに開口する入球口を、遊技盤の前側の遊技領域内に配置した弾球遊技機において、
    前記入球口の左右一方側を経て前記入球口の上側の上部領域に至る経路上に、遊技球が通過可能な範囲でその経路の前部側を狭める通過障害部を配置した
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記経路の前側に前記遊技盤と略平行な前カバーを配置し、
    前記通過障害部を前記前カバーに後向き突出状に設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記通過障害部を、前記入球口の側端部に対応してその上側に配置した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記通過障害部を、前記入球口の側方に配置した
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の弾球遊技機。
  5. 2つの前記入球口を遊技球が通過可能な間隔を挟んで左右に配置し、
    それら2つの入球口の間に前記通過障害部を配置した
    ことを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  6. 前記遊技盤に装着され且つ所定の可動体を駆動する駆動手段を備えたユニット上に、前記入球口と、該入球口に対応する前記通過障害部とを配置した
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の弾球遊技機。
  7. 前記遊技盤に装着されるユニット上に、
    複数の前記入球口と、
    振り分け入球口と、
    前記振り分け入球口に入球した遊技球を複数の前記入球口にそれぞれ案内する複数の案内通路と、
    前記振り分け入球口に入球した遊技球を複数の前記案内通路に振り分ける振り分け手段とを設け、
    前記案内通路の下流側端部と前記入球口との間に、遊技球1個分以上の隙間を設け、
    前記隙間に対応して前記通過障害部を配置した
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の弾球遊技機。
  8. 前記振り分け手段を、駆動手段の駆動により、前記振り分け入球口を複数の前記案内通路に択一的に連通させる複数の振り分け姿勢に変化可能な可動体により構成したことを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機。
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