JP2014149955A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】嵌合検知の信頼性を高める。
【解決手段】第1、第2ハウジング10、60の嵌合過程では、第2ハウジング60の可動部が可動し、且つこの可動部の可動によって第1、第2接触部36、83が互いに接触しない状態に保たれる一方、第1、第2ハウジング10、60の正規嵌合時には、可動部が復帰方向に変位して第1、第2接触部36、83が互いに摺り合いながら接触し、これによって第1、第2検知端子30、80の検知回路が閉じられるようになっている。第1、第2接触部36、83は、いずれも、第1、第2ハウジング10、60が正規嵌合状態となるまでの間、露出した状態に保たれている。
【選択図】図3
【解決手段】第1、第2ハウジング10、60の嵌合過程では、第2ハウジング60の可動部が可動し、且つこの可動部の可動によって第1、第2接触部36、83が互いに接触しない状態に保たれる一方、第1、第2ハウジング10、60の正規嵌合時には、可動部が復帰方向に変位して第1、第2接触部36、83が互いに摺り合いながら接触し、これによって第1、第2検知端子30、80の検知回路が閉じられるようになっている。第1、第2接触部36、83は、いずれも、第1、第2ハウジング10、60が正規嵌合状態となるまでの間、露出した状態に保たれている。
【選択図】図3
Description
本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に開示のコネクタは、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジングと、第1ハウジングに装着される第1検知端子(特許文献1では「第1、第2の嵌合検知コンタクト」と呼称)と、第2ハウジングに装着される第2検知端子(特許文献1では「嵌合検知体」と呼称)とを備えている。
第1ハウジングは、フード部を有し、第1検知端子は、板材部分を有して対をなして構成されている。そして、第1検知端子の板状部分は、フード部の天井壁から垂下して配置されている。
第2ハウジングは、撓み可能なロックアームを有し、第2検知端子は、第1、第2接点を有し、このうち、第2接点がロックアームと連動するようになっている。
第2ハウジングは、撓み可能なロックアームを有し、第2検知端子は、第1、第2接点を有し、このうち、第2接点がロックアームと連動するようになっている。
ここで、第1、第2ハウジングの嵌合過程では、第2検知端子の第1接点が第1検知端子の一方(第1の嵌合検知コンタクト)と接触するとともに、第2検知端子の第2接点がフード部の樹脂壁と接触するようになっている。一方、第1、第2ハウジングの正規嵌合時には、第2検知端子の第1接点が第1検知端子の一方との接触状態を維持するとともに、第2検知端子の第2接点がロックアームの復動に伴って第1検知端子の他方(第2の嵌合検知コンタクト)と接触するようになっている。これにより、第1、第2検知端子に接続された検知回路が閉じられ、もって第1、第2ハウジングが正規嵌合状態にあることを電気的に知ることができるようになっている。
ところで、上記従来のコネクタの場合、第1、第2ハウジングの嵌合過程で、第2検知端子の第2接点がフード部の樹脂壁と接触した状態にあることから、第1、第2ハウジングの正規嵌合時に、樹脂壁の樹脂が削れて第2接点に付着し、最悪の場合、第2接点と第1検知端子との間に樹脂が入り込み、検知回路が閉じられないおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、嵌合検知の信頼性を高めることを目的とする。
本発明は、フード部を有する第1ハウジングと、可動部を有し、前記第1ハウジングに嵌合可能な第2ハウジングと、一対の第1接触部を有し、前記第1ハウジングに装着されて前記フード部内に突出して配置される第1検知端子と、一対の第2接触部を有し、前記第2ハウジングに装着されて前記可動部と連動可能に配置される第2検知端子とを備え、前記第1、第2ハウジングの嵌合過程では、前記可動部が可動し、且つこの可動部の動作によって前記第1、第2接触部が互いに接触しない状態に保たれる一方、前記第1、第2ハウジングの正規嵌合時には、前記可動部が復帰方向に変位して前記第1、第2接触部が互いに摺り合いながら接触し、これによって前記第1、第2検知端子の検知回路が閉じられるようになっているコネクタであって、前記第1、第2接触部は、いずれも、前記第1、第2ハウジングが正規嵌合状態となるまでの間、露出した状態に保たれているところに特徴を有する。
第1、第2ハウジングが正規嵌合状態となるまでの間、第1、第2接触部がいずれも露出した状態に保たれているため、第1、第2接触部に樹脂が付着するのが防止される。
また、第1、第2ハウジングの正規嵌合時には、第1、第2接触部が互いに摺り合いながら接触するため、万一、第1、第2接触部に塵埃等の異物が付着していても、ワイピング作用によって該異物が除去される。
その結果、第1、第2ハウジングの正規嵌合時に、第1、第2接触部が適正に接触し、嵌合検知の信頼性が高められる。
また、第1、第2ハウジングの正規嵌合時には、第1、第2接触部が互いに摺り合いながら接触するため、万一、第1、第2接触部に塵埃等の異物が付着していても、ワイピング作用によって該異物が除去される。
その結果、第1、第2ハウジングの正規嵌合時に、第1、第2接触部が適正に接触し、嵌合検知の信頼性が高められる。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記第1検知端子は、前記可動部の可動方向に沿った板面を有する一対の板状部分を有し、この板状部分に前記フード部の壁内に圧入保持される圧入部が形成されている。第1検知端子の板状部分の圧入部がフード部の壁内に圧入保持されることにより、第1検知端子がフード部から抜け落ちるのを簡単な構成で防止することができる。
前記第1検知端子は、前記可動部の可動方向に沿った板面を有する一対の板状部分を有し、この板状部分に前記フード部の壁内に圧入保持される圧入部が形成されている。第1検知端子の板状部分の圧入部がフード部の壁内に圧入保持されることにより、第1検知端子がフード部から抜け落ちるのを簡単な構成で防止することができる。
前記圧入部は、前記フード部の壁内でこの壁からの抜け出しに抗する形状に屈曲してなる。これにより、第1検知端子がフード部から抜け落ちるのをより確実に防止することができる。
前記可動部は、前記第1、第2ハウジングの嵌合過程で撓み変形し、前記第1、第2ハウジングの正規嵌合時に弾性復帰して前記第2ハウジングのロック部を係止することによって前記第1、第2ハウジングを嵌合状態に保持するロックアームからなり、前記第2検知端子は、前記ロックアームに組み込まれている。第2検知端子がロックアームに組み込まれているため、スペース効率に優れる。
<実施例1>
本発明の実施例1を図1〜図6によって説明する。実施例1のコネクタは、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジング10、60と、第1ハウジング10に装着される第1検知端子30と、第2ハウジング60に装着される第2検知端子80とを備えている。なお、以下の説明において、前後方向については、第1、第2ハウジング10、60の相互の嵌合面側を前方とし、上下方向については、図1を基準とする。
本発明の実施例1を図1〜図6によって説明する。実施例1のコネクタは、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジング10、60と、第1ハウジング10に装着される第1検知端子30と、第2ハウジング60に装着される第2検知端子80とを備えている。なお、以下の説明において、前後方向については、第1、第2ハウジング10、60の相互の嵌合面側を前方とし、上下方向については、図1を基準とする。
第2ハウジング60は合成樹脂製であって、図1及び図5に示すように、幅方向に延びる角ブロック状のハウジング本体61と、ハウジング本体61の上面に連結された可動部としてのロックアーム62とを有している。
ハウジング本体61の内部には、複数のキャビティ63が形成されている。各キャビティ63の内壁上面には、撓み可能なランス64が形成されている。ランス64は、前方に突出する片持ち状の形態とされている。図2に示すように、各キャビティ63内には、雌端子金具70が挿入され、正規挿入された雌端子金具70は、ランス64によって弾性的に抜け止めされる。雌端子金具70は導電金属製であって、第1、第2ハウジング10、60の正規嵌合時に相手側の雄端子金具50(後述する)に接続される筒状の箱部71と、箱部71の後方で電線75に圧着接続されるバレル部72とを有している。
ロックアーム62は、図1に示すように、ハウジング本体61の上面前端の幅方向中央部から立ち上がる基部65と、基部65の上端から後方へ延出するアーム本体66とを有している。アーム本体66の上面の前後方向略中央部には、ロック突起67が形成されている。ロックアーム62は、基部65を支点として上下方向に撓み変形可能とされ、ハウジング本体61の上面とアーム本体66との間には、撓み空間68が形成されている。なお、図5に示すように、基部65の下方には、ハウジング本体61の上部の幅方向中央部が位置するが、ここにはキャビティ63は形成されておらず、樹脂部69が位置している。
基部65の前面には、凹部76が形成されている。凹部76は、基部65の前面にほぼ矩形に開口する形態とされている。また、アーム本体66の後端部には、操作部77が一段高く形成されている。ロックアーム62が後述する係止状態にある場合に、操作部77を押圧することにより、その係止状態を解除することが可能となっている。そして、図1に示すように、アーム本体66の後端部には、このアーム本体66の後端に開口するスリット溝状の装着部78が形成されている。装着部78には、第2検知端子80が後方から圧入により装着されて保持されるようになっている。
また、図5に示すように、ハウジング本体61の上面には、ロックアーム62を挟んだ幅方向両側に、一対の保護壁79が立設されている。両保護壁79は、前後方向に延びる縦壁状をなし、互いにほぼ平行に配置されている。ロックアーム62は、両保護壁79によって保護状態に置かれている。
第2検知端子80は、金属板を曲げ加工等して一体に成形され、図3に示すように、幅方向に延びる帯板状の端子本体81と、端子本体81の幅方向両端から下向きに突出する一対の突片82とを有している。両突片82の外側面には、略半球面状の一対の第2接触部83が突設されている。この場合、端子本体81は、アーム本体66の幅寸法とほぼ同一の幅寸法を有している。図3に示すように、第2検知端子80が装着部78に装着されると、端子本体81が装着部78の内面に沿って配置されるとともに、両突片82の外側面がアーム本体66の外側面と幅方向に関してほぼ同じ位置に配置され、且つ両第2接触部83がアーム本体66の外側面よりも幅方向外側に突出する位置に配置されるようになっている。したがって、両第2接触部83を含む両突片82の全体が露出して配置されることになる。なお、第2検知端子80は、ロックアーム62の撓み動作に伴い、アーム本体66とともにその全体が変位するようになっている。
続いて第1ハウジング10について説明すると、第1ハウジング10は合成樹脂製であって、図1及び図6に示すように、幅方向に延びて前方に開口する筒状のフード部11を有している。フード部11の奥壁12には、雄端子金具50が圧入して装着されている。雄端子金具50は導電金属製であってピン状をなし、図1に示すように、前後方向に延びて奥壁12を貫通する水平部51と、水平部51の後端から屈曲して下方に延びる垂直部52とからなる。水平部51の前部は、フード部11内に貫通して配置され、図2に示すように、第1、第2ハウジング10、60の正規嵌合時に、雌端子金具70の箱部71内に挿入されて接続される。垂直部52の下端部は、回路基板90を貫通して回路基板90の図示しない導電部に半田付けして接続される。また、図6に示すように、フード部11の下端後端部の幅方向両端には、一対の固定部13が張り出して形成されている。第1ハウジング10は、回路基板90に対して固定部13に螺着される図示しないねじ部材を介して固定されるようになっている。
図6に示すように、フード部11の上壁15の内面における幅方向中央部には、収容凹部14が設けられている。収容凹部14は、幅方向に一対のガイド面16により区画されている。そして、収容凹部14には、第1、第2ハウジング10、60の嵌合時に、第2ハウジング60のロックアーム62及び両保護壁79が挿入され、両保護壁79が両ガイド面16を摺動可能に進入することで第1、第2ハウジング10、60の嵌合動作が案内されるようになっている。
また、フード部11の上壁15の幅方向中央部には、ロック受け部17が設けられている。ロック受け部17は、前後方向に延びてフード部11の後端に開口し、且つフード部11の上壁15を貫通して収容凹部14の内上面に開口する形態とされている。図2に示すように、第1、第2ハウジング10、60の正規嵌合時には、ロック受け部17にロックアーム62のロック突起67が弾性的に嵌まり込み、もってロック受け部17の前面18にロック突起67が係止可能に配置される。
図2及び図3に示すように、収容凹部14の内上面には、ロック受け部17を挟んだ幅方向両側に、一対の被圧入部19が形成されている。被圧入部19は、前後方向に延びてフード部11の奥壁12の後面に縦長スリット状に開口する形態とされている。なお、被圧入部19の前端は、ロック受け部17の前面18より前方に位置している。
第1検知端子30は導電金属製であって、図1に示すように、雄端子金具50より一回り大きい側面視略L字形の形態とされている。具体的には、第1検知端子30は、前後方向に延びて上下方向に沿った板面を有する板状部31と、板状部31の後端から屈曲して下方に延びるピン状部32とを有している。ピン状部32は、雄端子金具50の垂直部52とほぼ同じ断面形状を有し、その下端部が回路基板90を貫通して回路基板90の図示しない検知回路に半田付けして接続されるようになっている。
板状部31の上端部のうち、前後方向途中から前端に亘る部分は、被圧入部19に圧入して装着される圧入部33として構成される。この場合、圧入部33は、フード部11の奥壁12を貫通する部分では板状部31に全周に亘って構成される。また、図3に示すように、板状部31は、圧入部33の下端からフード部11内にほぼ垂直に露出状態で突出する露出部34を有している。露出部34の下端部の両端角部には、テーパ状の一対の斜面部35が形成されている。なお、図1に示すように、被圧入部19に圧入部33が圧入して装着された状態では、板状部31の前端は、雄端子金具50の水平部51の前端及びロック受け部17の前面18の前端よりも前方に位置している。
図3に示すように、第1検知端子30は、両被圧入部19と対応する位置に、幅方向に対をなして配置されている。両被圧入部19に両圧入部33が圧入して装着された状態では、両露出部34が互いにほぼ平行に対向して配置される。この場合に、両露出部34の相互の対向面(板面)は、第1接触部36として構成される。
ここで、図3から図4にかけて示すように、第1、第2ハウジング10、60が正規嵌合状態になるに伴い、両露出部34間には、ロックアーム62のアーム本体66が進入するとともにアーム本体66の装着部78に装着された第2検知端子80の両突片82が進入し、且つ、両突片82の第2接触部83が対応する第1接触部36と摺り合いながら接触するようになっている。
次に、実施例1のコネクタの作用効果を説明する。
第1、第2ハウジング10、60の嵌合に際し、図1に示すように、まず第1、第2ハウジング10、60が互いに正対させられ、その状態から、第1ハウジング10のフード部11内に第2ハウジング60が挿入させられる。挿入開始時には、フード部11の上壁15の前端部にロックアーム62のロック突起67が干渉して、ロックアーム62が撓み変形させられ、アーム本体66が下方に変位して傾いた状態になる。こうして、図3に示すように、ロック突起67が両露出部34間に進入する位置に至ると、端子本体81も両露出部34間に位置することになるが、両第2接触部83は両露出部34の下方に離れて位置する。このとき、両第2接触部83は、幅方向に関して両露出部34とラップする位置関係にある。
第1、第2ハウジング10、60の嵌合に際し、図1に示すように、まず第1、第2ハウジング10、60が互いに正対させられ、その状態から、第1ハウジング10のフード部11内に第2ハウジング60が挿入させられる。挿入開始時には、フード部11の上壁15の前端部にロックアーム62のロック突起67が干渉して、ロックアーム62が撓み変形させられ、アーム本体66が下方に変位して傾いた状態になる。こうして、図3に示すように、ロック突起67が両露出部34間に進入する位置に至ると、端子本体81も両露出部34間に位置することになるが、両第2接触部83は両露出部34の下方に離れて位置する。このとき、両第2接触部83は、幅方向に関して両露出部34とラップする位置関係にある。
その後、図2に示すように、ロック突起67がロック受け部17と対応する位置に至ることにより、ロックアーム62が弾性的に復帰して、ロック突起67がロック受け部17に嵌まり込み、第1、第2ハウジング10、60が嵌合状態に保持される。また、ロックアーム62の復帰動作によってアーム本体66が上昇し、それに伴い両第2接触部83も上昇して両露出部34の斜面部35を摺動し、且つ両突片82が端子本体81との連結位置を支点として内側に撓み変形させられる。そして、両第2接触部83の頂部が両露出部34の両第1接触部36を摺動した後、図4に示すように、両第2接触部83が両第1接触部36に弾性的に接触し、これによって検知回路が閉じられる。このため、検知回路が開状態から閉状態となることを確認することにより、第1、第2ハウジング10、60が正規嵌合位置に至ったことを電気的に知ることが可能となる。
以上説明したように、実施例1によれば、第1、第2ハウジング10、60が正規嵌合状態となるまでの間、第1、第2接触部36、83がいずれも露出した状態に保たれているため、第1、第2接触部36、83に樹脂が付着するのが防止される。また、第1、第2ハウジング10、60の正規嵌合時には、第1、第2接触部36、83が互いに摺り合いながら接触するため、万一、第1、第2接触部36、83に塵埃等の異物が付着していても、ワイピング作用によって該異物が除去される。その結果、第1、第2ハウジング10、60の正規嵌合時に、第1、第2接触部36、83が適正に接触する状態が担保され、嵌合検知の信頼性が高められる。
また、第1検知端子30の板状部31の圧入部33がフード部11の被圧入部19に圧入保持されることにより、第1検知端子30がフード部11の上壁15から抜け落ちるのを簡単な構成で防止することができる。さらに、第2検知端子80がロックアーム62に組み込まれているため、スペース効率が良好となる。
<実施例2>
図7〜図9は、実施例2を示す。実施例2は、第1、第2検知端子30A、80Aの形状及び被圧入部19Aの形状が実施例1とは異なり、またロックアーム62のアーム本体66の後端部から装着部78が省略されている点で実施例1とは異なる。その他は、実施例1と同様であり、実施例1の同様の構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図7〜図9は、実施例2を示す。実施例2は、第1、第2検知端子30A、80Aの形状及び被圧入部19Aの形状が実施例1とは異なり、またロックアーム62のアーム本体66の後端部から装着部78が省略されている点で実施例1とは異なる。その他は、実施例1と同様であり、実施例1の同様の構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
第2検知端子80Aは、導電性の金属板を曲げ加工等して成形され、図7に示すように、前後方向に沿った平板状の基板部84と、基板部84の前端から後方へほぼ半円形に折り返される回曲部85と、回曲部85の上端から後方へ基板部84とほぼ平行に延びる延出部86と、延出部86の後端部の幅方向両端から下向きに突出する一対の突片82Aとを有している。両突片82Aの外側面には、略半球面状の一対の第2接触部83Aが突設されている。かかる第2検知端子80Aは、ロックアーム62の撓み空間68の奥側に組み込まれ、これによって基板部84がハウジング本体61の上面に沿って当接可能に配置されるとともに、回曲部85がロックアーム62の基部65の後面に沿って当接可能に配置され、且つ延出部86がロックアーム62のアーム本体66の下面に沿って当接可能に配置されるようになっている。このとき、図9に示すように、両突片82Aは、アーム本体66の幅方向両端と対応する位置から下方に突出しており、両第2接触部83Aは、アーム本体66の幅方向両端と対応する位置から両側外方に突出している。この点は、実施例1と同様である。
また、両被圧入部19Aは、フード部11の収容凹部14の内上面から上方へ少し延びたあと幅方向両側外方に延びる断面略L字形の凹状溝とされている。第1検知端子30Aは、実施例1と同様、板状部31Aとピン状部32とを有して側面視略L字形をなすが、板状部31Aの圧入部33Aの形状が実施例1とは異なる。すなわち、図9に示すように、圧入部33Aは、上記の被圧入部19Aと対応する形状とされ、露出部34Aの上端から上方に突出する縦壁部37と、縦壁部37の上端から幅方向両側外方に張り出す横壁部38とからなる。横壁部38は、縦壁部37よりも薄肉とされている。
第1検知端子30Aがフード部11の上壁15に組み込まれると、被圧入部19Aに対し、縦壁部37が上下方向に沿って圧入されるとともに、横壁部38が幅方向に沿って圧入される。この場合に、第1検知端子30Aに対して下向きの引き抜き力が作用すると、その引き抜き力に抗する形で横壁部38が被圧入部19Aの内壁(幅方向に沿った内縁)に当接することになるため、第1検知端子30Aがフード部11の上壁15から抜け落ちるのが確実に防止されるようになっている。
第1、第2ハウジング10、60の嵌合過程では、ロックアーム62が撓み空間68側に撓み変形させられ、それに伴い第2検知端子80Aも回曲部85を支点として撓み変形させられて、延出部86が下方に変位して傾いた状態となる。これにより、図8に示すように、両第2接触部83Aが両第1接触部36Aの下方に離れて位置し、検知回路が開状態に保たれる。
一方、第1、第2ハウジング10、60が正規嵌合状態になると、ロックアーム62の復動によって第2検知端子80Aも弾性的に復帰するとともに延出部86が上昇し、それに伴い、図9に示すように、両第2接触部83Aと両第1接触部36Aとが互いに摺り合いながら接触し、もって検知回路が閉じられた状態になる。
一方、第1、第2ハウジング10、60が正規嵌合状態になると、ロックアーム62の復動によって第2検知端子80Aも弾性的に復帰するとともに延出部86が上昇し、それに伴い、図9に示すように、両第2接触部83Aと両第1接触部36Aとが互いに摺り合いながら接触し、もって検知回路が閉じられた状態になる。
実施例2によれば、圧入部33Aが縦壁部37と横壁部38とからなり、フード部11の上壁15内でこの上壁15からの抜け出しに抗する形状に屈曲しているため、第1検知端子30Aがフード部11から抜け落ちるのがより確実に防止される。
<実施例3>
図10〜図12は、実施例3を示す。実施例3は、第1、第2検知端子30B、80Bの形状等が実施例1とは異なり、実施例2と同様、ロックアーム62のアーム本体66の後端部から装着部78が省略されている。
図10〜図12は、実施例3を示す。実施例3は、第1、第2検知端子30B、80Bの形状等が実施例1とは異なり、実施例2と同様、ロックアーム62のアーム本体66の後端部から装着部78が省略されている。
第2検知端子80Bは、図10に示すように、実施例2と同様、基板部84B、回曲部85B、延出部86及び一対の突片82Bを有し、さらに、図11に示すように、両突片82Bの下端からいったん幅方向両側外方に突出したあと上方に立ち上がる一対の延長部87を有している。両突片82Bの外側面には、略半球面状の一対の第2接触部83Bが突設され、両延長部87の内側面(突片82Bと対向する面)にも、略半球面状の一対の第2接触部83Bが突設されている。両突片82Bの第2接触部83Bと両延長部87の第2接触部83Bとは、それぞれ同じ高さ位置に配置され、それぞれの頂点間距離は自然状態では後述する露出部34Bの厚みよりも少し小さくされている。そして、第2検知端子80Bは、実施例2と同様、ロックアーム62の撓み空間68の奥側に組み込まれるようになっている。
第1検知端子30Bは、実施例1と同様、板状部31Bとピン状部32とを有して側面視略L字形をなすが、圧入部33B及び露出部34Bの形成範囲が実施例1とは異なる。すなわち、図10に示すように、圧入部33Bは、板状部31Bの前後方向途中におけるフード部11の奥壁12を貫通する被圧入部19Bに構成されるのみであり、フード部11の上壁15には圧入されていない。言い換えれば、フード部11の上壁15には、被圧入部が形成されていない。また、露出部34Bは、板状部31Bのうち、フード部11内に突出する部分の全体により構成されている。そして、図11に示すように、第1接触部36Bは、両露出部34Bの幅方向両側面に構成されている。
第1、第2ハウジング10、60の嵌合過程では、ロックアーム62及び第2検知端子80Bが撓み変形させられて、図11に示すように、両突片82B及び両延長部87の各第2接触部83Bが両露出部34Bの各第1接触部36Bの下方に離れて位置し、検知回路が開状態に保たれる。
一方、第1、第2ハウジング10、60が正規嵌合状態になると、ロックアーム62及び第2検知端子80Bの復動によって延出部86Bが上昇し、それに伴い、図12に示すように、両突片82Bと両延長部87との間に、対応する露出部34Bが弾性的に入り込むことにより、各第2接触部83Bと各第1接触部36Bとが互いに摺り合いながら接触し、もって検知回路が閉じられた状態になる。
一方、第1、第2ハウジング10、60が正規嵌合状態になると、ロックアーム62及び第2検知端子80Bの復動によって延出部86Bが上昇し、それに伴い、図12に示すように、両突片82Bと両延長部87との間に、対応する露出部34Bが弾性的に入り込むことにより、各第2接触部83Bと各第1接触部36Bとが互いに摺り合いながら接触し、もって検知回路が閉じられた状態になる。
実施例3によれば、各第2接触部83Bが両突片82Bの外側面及び両延長部87の内側面にそれぞれ保護状態に配置されるため、各第2接触部83Bに異物が当接して傷付くのを防止することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)第2検知端子は、ロックアーム以外の可動部材に連動可能とされるものであってもく、例えば、第1、第2ハウジングの正規嵌合に伴い移動するように第2ハウジングに組み付けられた嵌合検知用のスライダに装着されるものであってもよい。
(2)第2検知端子は、ロックアームとの間に介在物を介して間接的にロックアームと連動する構成であってもよい。
(3)実施例3では、第1検知端子の圧入部が、実施例1、2と同様、フード部の上壁にも圧入される形態であってもよい。逆に、実施例1、2では、第1検知端子の圧入部が、実施例3と同様、フードの奥壁のみに貫通して圧入される形態であってもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)第2検知端子は、ロックアーム以外の可動部材に連動可能とされるものであってもく、例えば、第1、第2ハウジングの正規嵌合に伴い移動するように第2ハウジングに組み付けられた嵌合検知用のスライダに装着されるものであってもよい。
(2)第2検知端子は、ロックアームとの間に介在物を介して間接的にロックアームと連動する構成であってもよい。
(3)実施例3では、第1検知端子の圧入部が、実施例1、2と同様、フード部の上壁にも圧入される形態であってもよい。逆に、実施例1、2では、第1検知端子の圧入部が、実施例3と同様、フードの奥壁のみに貫通して圧入される形態であってもよい。
10…第1ハウジング
11…フード部
30、30A、30B…第1検知端子
31、31A、31B…板状部(板状部分)
33、33A、33B…圧入部
34、34A、34B…露出部
36、36A、36B…第1接触部
60…第2ハウジング
62…ロックアーム(可動部)
68…撓み空間
80、80A、80B…第2検知端子
83、83A、83B…第2接触部
11…フード部
30、30A、30B…第1検知端子
31、31A、31B…板状部(板状部分)
33、33A、33B…圧入部
34、34A、34B…露出部
36、36A、36B…第1接触部
60…第2ハウジング
62…ロックアーム(可動部)
68…撓み空間
80、80A、80B…第2検知端子
83、83A、83B…第2接触部
Claims (4)
- フード部を有する第1ハウジングと、
可動部を有し、前記第1ハウジングに嵌合可能な第2ハウジングと、
一対の第1接触部を有し、前記第1ハウジングに装着されて前記フード部内に突出して配置される第1検知端子と、
一対の第2接触部を有し、前記第2ハウジングに装着されて前記可動部と連動可能に配置される第2検知端子とを備え、
前記第1、第2ハウジングの嵌合過程では、前記可動部が可動し、且つこの可動部の動作によって前記第1、第2接触部が互いに接触しない状態に保たれる一方、前記第1、第2ハウジングの正規嵌合時には、前記可動部が復帰方向に変位して前記第1、第2接触部が互いに摺り合いながら接触し、これによって前記第1、第2検知端子の検知回路が閉じられるようになっているコネクタであって、
前記第1、第2接触部は、いずれも、前記第1、第2ハウジングが正規嵌合状態となるまでの間、露出した状態に保たれていることを特徴とするコネクタ。 - 前記第1検知端子は、前記可動部の可動方向に沿った板面を有する一対の板状部分を有し、この板状部分に前記フード部の壁内に圧入保持される圧入部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記圧入部は、前記フード部の壁内でこの壁からの抜け出しに抗する形状に屈曲してなることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
- 前記可動部は、前記第1、第2ハウジングの嵌合過程で撓み変形し、前記第1、第2ハウジングの正規嵌合時に弾性復帰して前記第2ハウジングのロック部を係止することによって前記第1、第2ハウジングを嵌合状態に保持するロックアームからなり、前記第2検知端子は、前記ロックアームに組み込まれていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013017177A JP2014149955A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013017177A JP2014149955A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014149955A true JP2014149955A (ja) | 2014-08-21 |
Family
ID=51572774
Family Applications (1)
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JP2013017177A Pending JP2014149955A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014149955A (ja) |
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2013
- 2013-01-31 JP JP2013017177A patent/JP2014149955A/ja active Pending
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