JP2014149239A - 軸受の耐久試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動軸等の回転軸に装着される転がり軸受の耐久性を適切に評価することができる、軸受の耐久試験装置を提供する。
【解決手段】軸受の耐久試験装置1は、転がり軸受2の内筒部3に挿入されて当該内筒部3の内周面3aに面で接触しながら当該内筒部3を保持可能であり且つ回転可能な駆動軸11を有する駆動手段10と、転がり軸受2の外筒部4の外周面4aに面で接触する加圧部材20と、加圧部材20を駆動軸11に向けて押圧する押圧機構30と、を備えている。押圧機構30は、加圧部材20を押圧する押圧力を調整可能になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸受の耐久試験装置に係り、とりわけ、軸受にラジアル加重を負荷した状態で軸受の耐久性を評価し得る軸受の耐久試験装置に関する。
通常、印刷処理やコーティング処理を行う塗工装置では、給送軸から連続的に繰り出されるウェブを安定して給送するためにガイドロール機構を備えている。このガイドロール機構は、ウェブを挟んで互いに対向配置された一対のガイドロールと、各ガイドロールの回転軸を、転がり軸受を介して回転自在に支持するハウジング部材と、を含んでいる。各ガイドロールの回転軸は、ウェブの走行方向に対して直交する方向に延びている。
転がり軸受(以下、軸受と略す)は、相対回転可能な内筒部及び外筒部と、内筒部及び外筒部の間に配置され内筒部及び外筒部の間で転がる転動体と、を有している。このうち内筒部は、その内周面が回転軸に面で接触するようにして当該回転軸に嵌め込まれて保持される。一方、外筒部は、その外周面がハウジング部材に面で接触した状態で当該ハウジングに保持される。
上記塗工装置において、連続的に繰り出されるウェブは、回転する一対のガイドロールによって挟持されて給送されていく。このとき、走行中のウェブが蛇行することを防止すべく、一対のガイドロールによってウェブに張力が付与される。具体的には、一対のガイドロールの回転速度を、ウェブを繰り出す給送軸の回転速度よりもやや速く調整することによって、ウェブを伸張させて当該ウェブに張力を付与している。
逆に言えば、一対のガイドロールは、ウェブからの反力によりウェブの搬送方向に沿った加重を受ける。そして、各ガイドロールに負荷された加重は、ガイドロールの回転軸に装着された軸受を介して支持部によって受けられる。加えて、各ガイドロールの自重も、ガイドロールの回転軸に装着された軸受を介して支持部によって受けられる。つまり、ガイドロールの回転軸に装着された軸受に、ウェブからの反力とガイドロールの自重との合力によるラジアル加重が負荷されることになる。
特開平3−172730号公報 特開平9−89724号公報
塗工装置のガイドロールに使用される軸受に限られず、一般的に、軸受にラジアル加重が継続的に負荷されると、公称寿命よりも早い時期に、軸受の外筒部の外周面あるいは内筒部の内周面にフレーキングと呼ばれる表面層の剥離現象が発生しやすくなる。塗工装置の稼働中に、ガイドロールの回転軸に装着された軸受にフレーキングが発生すると、軸受に振動が発生してウェブを安定して搬送することができなくなる。このため、軸受にフレーキングが発生すると、軸受を新たな軸受に交換しなければならない。軸受を交換する作業は、ガイドロール機構を分解した後、軸受を新たな軸受に交換し、再度ガイドロール機構を組立てることによって行われる。このため、軸受を交換する場合、塗工装置を長時間停止させることになり、塗工装置の稼働率を大きく低下させる。従って、稼働中に軸受が破損することを確実に防止すべく、ガイドロールの回転軸に装着された軸受の耐久性を適切に評価することができる技術が所望されている。
この点、ラジアル加重を軸受に負荷しながら当該軸受の耐久性を評価する装置として、例えば特許文献1に記載された軸受の耐久試験装置が知られている。図3に、特許文献1に記載された軸受の耐久試験装置を示す。図3に示す耐久試験装置は、試験用軸受502の外筒部504の外周面504aを包囲する筒状のカバー部材505と、試験用軸受502の内筒部503に遊挿される回転可能な駆動軸511と、互いに水平方向に離間して配置され、カバー部材505の外周面505aに各々が接する一対のローラ520と、一対のローラ520を回転自在に支持する連結杆521と、連結杆521を駆動軸511に向けて押圧する油圧シリンダ530と、カバー部材505を挟んで連結杆521と対向して配置され、カバー部材505の外周面505aに当接する測定子508を有したリニアゲージ507と、を備えている。油圧シリンダ530によって連結杆521を介して一対のローラ520を駆動軸511に向けて押圧することにより、試験用軸受502にラジアル加重を負荷することができるようになっている。また、測定子508によってカバー部材505の外周面505aの変位を計測することにより、試験用軸受502の摩耗量を計測することができるようになっている。
しかしながら、図3に示す耐久試験装置では、ガイドロールを始めとする回転軸に装着された状態での一般的な軸受の使用条件を再現できていない。具体的には、ガイドロール等の回転軸に装着される軸受の内筒部の内周面は、回転軸に嵌め込まれて保持されるのに対して、図3に示す耐久試験装置では、測定子508によってカバー部材505の外周面505aの変位を計測するために、試験用軸受502の内筒部503の内周面503aに、駆動軸511が遊挿されており、内筒部503の内周面503aと駆動軸511との間に隙間が存在する領域がある。すなわち、ガイドロール等の回転軸に装着される軸受の内筒部の内周面は、回転軸に面で接触した状態でラジアル荷重を負荷されるのに対して、図3に示す耐久試験装置では、試験用軸受502の内筒部503の内周面503aは、駆動軸511に点または線で接触した状態でラジアル荷重を負荷される。
一方、特許文献2には、エンジンのクランクシャフトに装着される軸受の耐久性を評価する試験装置が記載されている。この耐久試験装置は、クランクシャフトに装着される軸受の使用条件を再現するために、試験用軸受の外筒部の外周面を覆う筒状に形成されたハウジング部材が、低剛性で形成されている。ハウジング部材が低剛性で形成されていることにより、ハウジング部材と試験用軸受の外筒部の外周面との複雑な接触状態が再現されている。このため、この耐久試験装置は、クランクシャフトに装着される軸受の耐久性を評価することにのみ適しており、ガイドロール等の一般的な回転軸(駆動軸)に装着される軸受の耐久性を正確に評価することができない。すなわち、内筒部の内周面が回転軸(駆動軸)に面で接触し且つ外筒部の外周面がハウジング部材に面で接触した状態で、ラジアル加重を負荷されるような一般的な軸受の耐久性を評価することができない。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、駆動軸等の回転軸に装着される転がり軸受の耐久性を適切に評価することができる、軸受の耐久試験装置を提供することを目的とする。
本発明による軸受の耐久試験装置は、内筒部及び外筒部を有する転がり軸受の耐久試験装置であって、
前記転がり軸受の前記内筒部に挿入されて当該内筒部の内周面に面で接触しながら当該内筒部を保持可能であり且つ回転可能な駆動軸を有する駆動手段と、
前記転がり軸受の前記外筒部の外周面に面で接触する加圧部材と、
前記加圧部材を前記駆動軸に向けて押圧する押圧機構と、
を備え、
前記押圧機構は、前記加圧部材を押圧する押圧力を調整可能になっている。
本発明による軸受の耐久試験装置は、床面に設置される土台部と、
前記駆動軸に装着された前記転がり軸受を前記加圧部材との間に挟むようにして前記土台部に支持された固定部材と、をさらに備えてもよい。
本発明による軸受の耐久試験装置において、前記押圧部材及び前記固定部材の一方には、雌ネジが設けられており、
前記押圧部材及び前記固定部材の他方には、前記雌ネジに対向するように配置され、前記雌ネジの径よりも大径な貫通孔が設けられており、
前記雌ネジに、前記貫通孔を貫通したボルトが螺合され得るようになっていてもよい。
本発明による軸受の耐久試験装置において、前記押圧機構は、前記加圧部材を押圧するエアシリンダと、当該エアシリンダに供給されるエアの圧力を制御するレギュレータと、を含んでいてもよい。
本発明による軸受の耐久試験装置において、前記駆動手段は、発熱検知機能を有したモータを含んでいてもよい。
本発明によれば、駆動軸等の回転軸に装着される転がり軸受の耐久性を適切に評価することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、駆動軸に直交する断面において、軸受の耐久試験装置を示す断面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面にて軸受の耐久試験装置を示す断面図である。 図3は、特許文献1に記載された軸受の耐久試験装置を示す概略正面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。図1及び図2は、本発明による一実施の形態による軸受の耐久試験装置を模式的に示す縦断面図である。このうち、図1は、駆動軸に直交する断面における耐久試験装置の断面図であり、図2は、図1のII−II線に沿った断面、すなわち、駆動軸に沿った断面における耐久試験装置の断面図である。
図1乃至図2に示す軸受の耐久試験装置1は、相対回転可能な内筒部3及び外筒部4を有する転がり軸受2の耐久性を評価する装置である。試験対象となる試験用軸受2は、内輪として機能する内筒部3と、外輪として機能する外筒部4との間に複数の転動体(図示せず)をさらに有している。転動体は、内筒部3および外筒部4の両方に接触し且つ内筒部3および外筒部4の両方に対して回転可能となっている。転動体が転がることにより、試験用軸受2の内筒部3及び外筒部4が、極めて低摩擦で円滑に相対回転可能となる。以下においては、この試験用軸受2が、塗工装置のガイドロールに装着されるラジアル軸受(例えば、株式会社日本精工社製、型番6200VV)となっている例について説明するが、この例に限られず、ラジアル加重を受けながら使用される一般的な軸受に対しても本発明による耐久試験装置1は有用である。
ガイドロールの回転軸に装着されるラジアル軸受において、内筒部の内周面は、回転軸に面で接触して保持され、外筒部の外周面は、ハウジング部材に面で接触して保持される。そして、このラジアル軸受は、給送されるウェブからの負荷とガイドロールの自重との合力によるラジアル加重を受けながら使用される。従って、本実施の形態による耐久試験装置1は、内筒部の内周面が回転軸に面で接触し、且つ、外筒部の外周面が部材に面で接触した状態で、ラジアル加重を負荷されるようになる軸受の耐久性を評価することに適している。
図1乃至図2に示す軸受の耐久試験装置1は、試験用軸受2の内筒部3に挿入されて当該内筒部3を保持可能な駆動軸11を有する駆動手段10と、試験用軸受2の外筒部4の外周面4aに面で接触する加圧部材20と、当該加圧部材20を駆動軸11に向けて押圧する押圧機構30と、を備えている。このうち、押圧機構30は、加圧部材20を押圧する押圧力を調整可能になっている。
図2に示すように、駆動手段10の駆動軸11は、モータ12に連結され、モータ12によって回転駆動される。具体的な構成として、モータ12は、駆動軸11と同軸に配置され、当該駆動軸11に連結された回転軸13と、当該回転軸13を回転駆動するための整流子及びブラシを含む駆動要素14と、回転軸13及び駆動要素14の周りを覆うモータケーシング15と、を有している。このうち、モータケーシング15の底面は、床面に載置されている。
本実施の形態では、モータ12の回転軸13は、モータ軸受16を介してモータケーシング15に回転自在に支持されている。このモータ軸受16は、回転軸13及び駆動軸11を安定して支持するために設けられており、必ずしも設けられていなくてもよい。
好ましくは、駆動手段10のモータ12は、発熱検知機能を有している。このモータ12の発熱検知機能は、一例として、モータケーシング15内に内部素子17を含み、当該内部素子17が設定温度以上になったことを検知することにより実現されてもよい。内部素子17によって発熱が検知されると、モータ12は、駆動要素14による回転駆動を停止させるようになっていてもよいし、LEDの点滅により警告を行うようになってもよいし、音により警報を発するようになっていてもよい。このような形態によれば、長時間に亘って連続してモータ12を駆動させて、モータ12が何らかの要因によって発熱してしまっても、当該モータ12の発熱を検知して安全に対処することができる。
具体例として、モータ12は、連続して500時間以上回転駆動可能なものが選定され、モータ12の回転数は、500〜2500r/min程度に設定され得る。このようなモータ12として、例えば、株式会社オリエンタルモーター社製、型番BHF62ST−3を用いることができる。
また、図2に示すように、モータ12によって回転駆動される駆動軸11は、試験用軸受2の内筒部3の内周面3aに面で接触しながら当該内筒部3に嵌合することにより、当該内筒部3を保持するようになっている。この駆動軸11の一端は、モータ12の回転軸13に連結され、他端は、自由端になっている。駆動軸11の他端が自由端になっていることにより、ガイドロールに装着される軸受の使用条件をさらに精度よく再現することができ、試験用軸受2の耐久性をより正確に評価することができる。
駆動軸11は、加圧部材20から試験用軸受2を介して押圧力が負荷される。本実施の形態では、この押圧力により生じる駆動軸11の撓みが、駆動軸11のうち少なくとも試験用軸受2の内筒部3を保持している領域において無視できるよう、予定される加圧部材20から試験用軸受2への押圧力を考慮して、駆動軸11の長さ及び径が決定されている。なお、駆動軸11は、モータ12の回転軸13と一体に形成されていてもよい。言い換えると、モータ12の回転軸によって、試験用軸受2を保持する駆動軸11が形成されていてもよい。
次に、加圧部材20について説明する。図1に示すように、加圧部材20は、駆動軸11の外周を覆いながら駆動軸11の軸方向に沿って延びる略半円筒状の部材で構成されている。加圧部材20は、図1に示すように、駆動軸11の軸方向に沿った各位置における駆動軸11の軸方向に垂直な断面において、半リング状乃至半環状の断面形状を有している。
図1に示すように、加圧部材20は、試験用軸受2の外筒部4の外周面4aの一部を周方向に覆う接触面22と、当該接触面22から駆動軸11の半径方向外側に配置され、押圧機構30によって押圧される押圧面23と、を有している。このうち、接触面22は、試験用軸受2の外筒部4の外周面4aに面で接触しながら試験用軸受2に嵌合している。これにより、接触面22は、軸受がガイドロールに装着された状態で、軸受が筒状に形成されたハウジング部材に面で接触しながら嵌合して使用される、という軸受の使用条件を再現している。他方で、押圧面23は、平坦面として形成されている。
図1に示すように、接触面22は、駆動軸11の軸方向からみて、円弧状の形状をした領域からなる。この円弧状の領域のうち、全領域が試験用軸受2の外周面4aと面で接触してもよいし、その一部の領域が試験用軸受2の外周面4aと面で接触してもよい。
また、図1及び図2に示すように、耐久試験装置1は、床面に設置される土台部40と、駆動軸11に装着された試験用軸受2を加圧部材20との間に挟むようにして土台部40に支持された固定部材50と、をさらに備えている。このうち、土台部40は、床面に設置される土台板41と、土台板41と固定部材50とに連接された連接部材42と、を含んでいる。
図1に示すように、固定部材50は、加圧部材20と駆動軸11に対して略線対称な形状を有している。具体的には、固定部材50は、駆動軸11の外周を覆いながら駆動軸11の軸方向に沿って延びる略半円筒状の部材で構成されている。固定部材50は、図1に示すように、駆動軸11の軸方向に沿った各位置における駆動軸11の軸方向に垂直な断面において、半リング状乃至半環状の断面形状を有している。
図1に示すように、固定部材50は、駆動軸11に装着された試験用軸受2を加圧部材20の接触面22との間に挟むように配置された対向面53を有している。対向面53は、試験用軸受2の外筒部4の外周面4aの一部を周方向に覆っている。
加圧部材20と固定部材50とによって、試験用軸受2の外周面4aの全体を筒状に覆うことができるようになる。これにより、軸受がガイドロールに装着された状態で、軸受の外周面の全体が筒状に形成されたハウジング部材に覆われて使用されるという、ガイドロールに装着される軸受の使用条件をさらに精度よく再現することができる。
また、図1に示すように、加圧部材20及び固定部材50の一方には、雌ネジ51が設けられており、加圧部材20及び固定部材50の他方には、雌ネジ51に対向するように配置され、雌ネジ51の径よりも大径な貫通孔21が設けられている。本実施の形態では、加圧部材20は、駆動軸11を間に挟むようにして互いに水平方向に離間して配置された一対の加圧側対向面24を有しており、固定部材50は、対応する加圧側対向面24に対向する一対の固定側対向面54を有している。このうち、固定部材50の加圧側対向面54に雌ネジ51が設けられており、加圧部材20の加圧側対向面24に貫通孔21が設けられている。そして、固定側対向面54に設けられた各雌ネジ51に、加圧側対向面24に設けられた対応する貫通孔21を貫通したボルト52が螺合されている。これにより、貫通孔21を形成された加圧部材20が、固定部材50の雌ネジ51に螺合されたボルト52に対して相対移動する範囲を規制することができる。
また、押圧機構30によって加圧部材20を駆動軸11に向けて押圧する押圧力が、加圧部材20から固定部材50に直接伝わることを防止すべく、加圧部材20と固定部材50とは離間している。図示する例では、加圧側対向面24と固定側対向面54との間で、加圧部材20と固定部材50との間の間隔が最も狭くなっている。なお、前述したように加圧部材20に形成された貫通孔21は、固定部材50に形成された雌ネジ51の径よりも大径になっている。このため、加圧部材20を駆動軸11に向けて押圧する押圧力が、加圧部材20からボルト52を介して固定部材50に伝わることもない。
次に、加圧部材20を駆動軸11に向けて押圧する押圧機構30について説明する。図1及び図2に示すように、本実施の形態の押圧機構30は、加圧部材20の押圧面23に対向して配置され、押圧面23に当接可能な当接部33と、当該当接部33に接続され、当該当接部33を介して加圧部材20を押圧するエアシリンダ31と、を含んでいる。このうち、当接部33は、平板状の部材によって構成されている。
図1及び図2に示すように、エアシリンダ31は、具体的には、駆動軸11に向かって延びるシリンダ35と、シリンダ35内に設けられ当該シリンダ35の壁面に沿って移動可能なピストンヘッド36と、一端においてピストンヘッド36に連接され、他端において当接部33に連接されたピストンロッド34と、を含んでいる。このうち、シリンダ35の下面には、貫通孔35bが設けられ、当該貫通孔35bにピストンロッド34が遊挿されている。
また、シリンダ35の上壁とシリンダ35の側壁とピストンヘッド36とによって、シリンダ室35aが画成されている。シリンダ室35aには、当該シリンダ室35aにエアを供給する供給路37aおよび当該シリンダ室35aからエアを排出する排出路37bが、切換バルブ37cを介して接続されている。切換バルブ37cは、例えばT型バルブからなる。また、供給路37aには、当該供給路37aにエアを供給するコンプレッサ39が接続されている。
切換バルブ37cを操作して供給路37aとシリンダ室35aとを連通し、供給路37aからシリンダ室35aにエアを供給することにより、ピストンヘッド36及びピストンロッド34を介して当接部33を加圧部材20に向けて押圧するようになっている。また、切換バルブ37cを操作して排出路37bとシリンダ室35aとを連通し、シリンダ室35aから排出路37bにエアを排出することにより、当接部33による押圧を解除するようになっている。
また、供給路37aにレギュレータ32が取付けられている。レギュレータ32によってエアシリンダ31のシリンダ室35aに供給されるエアの圧力を制御することにより、当接部33を加圧部材20に向けて押圧する押圧力を調整可能になっている。
なお、エアシリンダ31によって当接部33を加圧部材20に向けて押圧する押圧力は、一例として、200〜600N/m程度となるように、レギュレータ32によって調整される。このようなエアシリンダ31として、例えば、株式会社SMC社製、型番CDQ2F32−25DCZを用いることができる。
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
先ず、モータ12の回転軸13に連結された駆動軸11が試験用軸受2の内筒部3に挿入されるようにして、試験用軸受2を駆動軸11に嵌め込む。これにより、駆動軸11が、当該内筒部3の内周面3aに面で接触しながら当該内筒部3を保持するようになる。次に、土台部40を床面に沿って移動させて、固定部材50の対向面53が、試験用軸受2の外筒部4の外周面4aの一部を周方向に覆うように位置決めされる。なお、このとき、固定部材50の対向面53の位置決めを容易に行うことができるよう、駆動軸11を床面から離れる方向に一時的に持ち上げながら上記位置決めを行ってもよい。
続いて、加圧部材20が試験用軸受2の外筒部4の外周面4aに面で接触するように位置決めされ、加圧部材20と固定部材50との間に、試験用軸受2が挟まれるようになる。そして、固定部材50に設けられた各雌ネジ51に、加圧部材20に設けられた対応する貫通孔21を貫通したボルト52が螺合される。これにより、貫通孔21を形成された加圧部材20が、固定部材50の雌ネジ51に螺合されたボルト52に対して相対移動し得る範囲が規制される。
次に、押圧機構30によって加圧部材20が駆動軸11に向けて押圧される。具体的には、切換バルブ37cを操作して供給路37aとシリンダ室35aとを連通し、供給路37aからシリンダ室35aにエアを供給することにより、ピストンヘッド36及びピストンロッド34を介して当接部33が加圧部材20に向けて押圧され、当接部33が加圧部材20に当接する。このとき、レギュレータ32によってエアシリンダ31のシリンダ室35aに供給されるエアの圧力を制御することにより、当接部33を加圧部材20に向けて押圧する押圧力が所望の値に調整される。
そして、駆動軸11がモータ12によって回転駆動される。前述したように、駆動軸11は、内筒部3の内周面3aに面で接触しながら内筒部3を保持し、加圧部材20は、押圧機構30によって駆動軸11に向けて所望の押圧力を加えられた状態で、試験用軸受2に面で接触する。従って、試験用軸受2は、内筒部3の内周面3aが駆動軸11に面で接触し、且つ、外筒部4の外周面4aが部材20に面で接触した状態で、所望のラジアル加重を負荷されて耐久性を評価されることになる。
駆動軸11を長時間駆動させていくと、試験用軸受2の外筒部4の外周面4aあるいは内筒部3の内周面にフレーキング等の不具合が発生して、試験用軸受2に振動が発生する。この試験用軸受2の振動を音や視覚によって捉えることにより、試験用軸受2の耐久性を評価することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、駆動軸11が試験用軸受2の内筒部3の内周面3aに面で接触しながら当該内筒部3を保持し、加圧部材20が試験用軸受2の外筒部4の外周面4aに面で接触した状態で、当該加圧部材20が押圧機構30によって駆動軸11に向けて押圧される。従って、試験用軸受502は、内筒部3の内周面3aが駆動軸11に面で接触し、且つ、外筒部4の外周面4aが部材20に面で接触した状態で、ラジアル加重を負荷される。このため、本実施の形態による耐久試験装置1は、ガイドロール等の回転軸に装着される一般的な軸受の使用条件を精巧に再現することができ、ガイドロールに装着されるような軸受の耐久性を評価することに適している。
また、本実施の形態によれば、耐久試験装置1は、床面に設置される土台部40と、駆動軸11に装着された試験用軸受2を加圧部材20との間に挟むようにして土台部40に支持された固定部材50と、をさらに備えている。このような形態によれば、軸受がガイドロールに装着された状態で、軸受の外周面の全体が筒状に形成されたハウジング部材に覆われて使用されるという、ガイドロール等の回転軸に装着される一般的な軸受の使用条件をさらに精度よく再現することができる。
また、本実施の形態によれば、押圧機構30は、加圧部材20を押圧するエアシリンダ31と、当該エアシリンダ31に供給されるエアの圧力を制御するレギュレータ32と、を含んでいる。このような形態によれば、押圧機構30を簡易な機構で構成することができる。加えて、レギュレータ32を調整することによって加圧部材20を駆動軸11に向けて押圧する押圧力を容易に調整することができる。
また、本実施の形態によれば、駆動手段10は、発熱検知機能を有したモータ12を含んでいる。このような形態によれば、長時間に亘って連続してモータ12を駆動させて、モータ12が何らかの要因によって発熱してしまっても、当該モータ12の発熱を検知して安全に対処することができる。
ところで、押圧機構30によって加圧部材20を駆動軸11に向けて押圧するときに、何らかの要因によって加圧部材20が駆動軸11の軸方向にズレて加圧部材20が試験用軸受2に接触しなくなると、押圧機構30の当接部33が試験用軸受2の外周面4aに衝突するおそれがあり好ましくない。そもそも、試験用軸受2の試験中に加圧部材20が駆動軸11に対して相対移動すると、実際の使用状況を想定した試験用軸受2の耐久性を正確に評価することができなくなる。しかしながら、本実施の形態によれば、加圧部材20及び固定部材50の一方に設けられた各雌ネジ51に、加圧部材20及び固定部材50の他方に設けられた対応する貫通孔21を貫通するようにしてボルト52が螺合される。これにより、加圧部材20が、固定部材50に対して相対移動する範囲を規制することができる。このため、加圧部材20が駆動軸11の軸方向にズレることを規制することができ、結果として、押圧機構30の当接部33が試験用軸受2の外周面4aに衝突することを防止することができる。
1 耐久試験装置
2 転がり軸受(試験用軸受)
3 内筒部
3a 内周面
4 外筒部
4a 外周面
10 駆動手段
11 駆動軸
12 モータ
20 加圧部材
21 貫通孔
22 接触面
30 押圧機構
31 エアシリンダ
32 レギュレータ
33 当接部
40 土台部
41 土台板
42 連接部材
50 固定部材
51 雌ネジ
52 ボルト
53 対向面
502 試験用軸受
503 内筒部
503a 内周面
504 外筒部
504a 外周面
505 ハウジング部材
505a 外周面
511 駆動軸
520 ローラ
521 連結杆
530 油圧シリンダ

Claims (5)

  1. 内筒部及び外筒部を有する転がり軸受の耐久試験装置であって、
    前記転がり軸受の前記内筒部に挿入されて当該内筒部の内周面に面で接触しながら当該内筒部を保持可能であり且つ回転可能な駆動軸を有する駆動手段と、
    前記転がり軸受の前記外筒部の外周面に面で接触する加圧部材と、
    前記加圧部材を前記駆動軸に向けて押圧する押圧機構と、
    を備え、
    前記押圧機構は、前記加圧部材を押圧する押圧力を調整可能になっている、軸受の耐久試験装置。
  2. 床面に設置される土台部と、
    前記駆動軸に装着された前記転がり軸受を前記加圧部材との間に挟むようにして前記土台部に支持された固定部材と、をさらに備える請求項1に記載の軸受の耐久試験装置。
  3. 前記押圧部材及び前記固定部材の一方には、雌ネジが設けられており、
    前記押圧部材及び前記固定部材の他方には、前記雌ネジに対向するように配置され、前記雌ネジの径よりも大径な貫通孔が設けられており、
    前記雌ネジに、前記貫通孔を貫通したボルトが螺合され得る、請求項2に記載の軸受の耐久試験装置。
  4. 前記押圧機構は、前記加圧部材を押圧するエアシリンダと、当該エアシリンダに供給されるエアの圧力を制御するレギュレータと、を含んでいる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の軸受の耐久試験装置。
  5. 前記駆動手段は、発熱検知機能を有したモータを含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の軸受の耐久試験装置。
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