JP2014149144A - 加熱調理装置 - Google Patents

加熱調理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014149144A
JP2014149144A JP2013019701A JP2013019701A JP2014149144A JP 2014149144 A JP2014149144 A JP 2014149144A JP 2013019701 A JP2013019701 A JP 2013019701A JP 2013019701 A JP2013019701 A JP 2013019701A JP 2014149144 A JP2014149144 A JP 2014149144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooking
radiant tube
heating furnace
superheated steam
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013019701A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Yoneda
稔 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YONEDA KOKI KK
Original Assignee
YONEDA KOKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YONEDA KOKI KK filed Critical YONEDA KOKI KK
Priority to JP2013019701A priority Critical patent/JP2014149144A/ja
Publication of JP2014149144A publication Critical patent/JP2014149144A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Commercial Cooking Devices (AREA)

Abstract


【課題】 効率的に過熱水蒸気を発生させ、加熱炉内を循環する調理素材に対して過熱水蒸気を用いて均一に調理加工する加熱調理装置を提供する。
【解決手段】 加熱炉にはラジアントチューブ150が配管されており、その内部にはバーナーが熱源として搭載されている。ラジアントチューブ150の一部には飽和水蒸気を発生させる飽和水蒸気発生部140が設けられ、ラジアントチューブバーナー150を熱源として導水管130から供給される水分を飽和水蒸気にして放出する。撹拌ファン160により形成される循環流にのって飽和水蒸気が加熱炉内のラジアントチューブ150に接して加熱され、過熱水蒸気が発生する。加熱炉内の中央付近に設けられた加熱調理部110に搬入されている調理食品材料に対して過熱水蒸気を循環することにより加熱調理加工する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、過熱水蒸気を用いた調理食品材料の加熱調理を行うことができる加熱調理装置に関する。
加熱調理装置における加熱手段として、過熱水蒸気を用いて加熱加工する調理装置が知られている。例えば、図8に示す特開2000−41852号公報記載の過熱水蒸気を用いた調理装置が知られている。過熱水蒸気は、飽和水蒸気を例えば160〜300℃まで過熱して使用するもので、潜熱が大きく、熱伝達能力に優れているため、調理に適した熱媒体である。また、輻射熱の放射量も多いために、食材を速やかに、焼く、煮る、揚げるという調理方法にも適している。さらに、食品の調理や油揚げにおいて凝縮、復元、乾燥の過程を経ることにより内部は水分を適度保持し、外部は適度にカラっとした仕上がりとなるというような数々の優れた特徴を有している。
特開2000−41852号公報
過熱水蒸気は上記のように潜熱が大きく熱伝達能力に優れているため、熱媒体として過熱水蒸気を用いた加熱調理装置は、非常に優れた調理装置と言える。
ここで、過熱水蒸気を用いた加熱調理装置において如何に過熱水蒸気を効率的に発生させるか、さらに、過熱水蒸気を如何にコンパクトな装置で発生させるかが問題となる。
しかし、特開2000−41852号公報に開示した加熱調理装置は、蓄熱材を用いたり、電磁誘導ヒーターを用いたりする加熱手段であり、構造が複雑な上、必ずしも過熱水蒸気を効率的に発生するものとはなっていない。
そこで、上記問題点に鑑み、本発明は、簡単な構造により効率的に過熱水蒸気を発生させ、過熱水蒸気を用いた調理を可能とした加熱調理装置を提供することを目的とする。
また、装置全体をコンパクトなものとしつつ、加熱炉内における循環流により調理食品材料に対して過熱水蒸気を均一に供給して調理加工することができる加熱調理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の加熱調理装置は、加熱炉と、導水管と、ラジアントチューブバーナーを熱源とし、前記加熱炉内に配管されたラジアントチューブと、前記導水管から供給される水分を前記ラジアントチューブ付近に導いて前記ラジアントチューブの熱によって飽和水蒸気に変化させる飽和水蒸気発生部と、前記加熱炉内に循環流を作り出す撹拌ファンを備え、前記循環流により前記飽和水蒸気発生部から供給される前記飽和水蒸気を前記ラジアントチューブ付近に導いて前記ラジアントチューブの熱によって過熱することにより過熱水蒸気を発生させ、前記加熱炉内で前記過熱水蒸気によって調理食品材料を加熱調理する加熱調理装置である。
上記構成によれば、過熱水蒸気の発生が効率的になり、ラジアントチューブ内のバーナーによる熱を効率的に水蒸気に吸収させて過熱水蒸気を発生しつつ、加熱炉内へのスムーズな循環が確保される。
なお、上記構成において、前記飽和水蒸気発生部が、その内部に前記ラジアントチューブが配管され、前記水分を前記飽和水蒸気に変化させる空間を提供する筒体を備え、前記筒体において、前記水分および前記水蒸気が流れる方向と、前記ラジアントチューブ内に噴射される前記ラジアントチューブバーナーの炎の流れる方向とが逆向きになっていることが好ましい。
なお、装置の設計や大きさ等によっては、前記筒体において、前記水分および前記水蒸気が流れる方向と、前記ラジアントチューブ内に噴射される前記ラジアントチューブバーナーの炎の流れる方向とが順方向になっている場合もあり得る。
上記構成において、加熱炉内に飽和水蒸気発生部とともに外気への排気路も設けることにより、加熱炉内を常圧状態に保持すると共に内部蒸気エネルギーを自動的に調整する機能を付与せしめることができる。
さらに、加熱炉内で発生した過熱水蒸気を調理食品材料に向けて循環するよう前記撹拌ファンの方向と力を調整したものであることが好ましい。
上記構成により、供給される水分とラジアントチューブの間で効率的な熱交換を行うことができ、水分が気水混合水から飽和水蒸気へと効率的に変化させ、循環流にのせて加熱炉内に飽和水蒸気を供給することができる。
次に、本発明の加熱調理装置をコンパクトな大きさにおさめる工夫として、ラジアントチューブの配管を前記加熱炉内の側面付近から上面付近にかけて設け、前記加熱炉内の中央部分に前記調理食品材料を投入する加熱調理部を設ける工夫を行うことができる。
上記構成により、加熱炉内に形成された循環流の流れの中で側面付近から上面付近にかけて設けられたラジアントチューブ付近に流れることにより熱を受け取って過熱水蒸気の品質を維持し、中央部分にある加熱調理部に向けて流れて食品調理素材を均一に加熱調理することができる。
なお、本発明の加熱調理装置は、調理食品素材の一括調理も連続調理にも対応できる。
たとえば、加熱調理部に対して、調理食品材料を一括投入し、加熱炉内で過熱水蒸気を用いた加熱調理を一括で行うことができる。
また、例えば、加熱調理部にコンベアー装置を設け、コンベアー装置に対する投入口から調理食品材料を連続投入し、加熱炉内で過熱水蒸気を用いた加熱調理を連続で行い、加熱調理後の調理食品材料をコンベアー装置からの取り出し口から連続取り出しするものであり、コンベアー装置の走行速度と走行距離に応じて加熱炉内の過熱水蒸気による加熱時間を確保せしめたものである。
上記構成により、加熱炉内に滞留する時間を十分に確保せしめつつ、調理素材を次々と連続投入、連続加工、連続取り出しをすることができ、能率的な加熱調理が可能となる。
本発明にかかる加熱調理装置によれば、その構造が簡単で小型化しやすく、ラジアントチューブ内のバーナーによる熱を用いて、供給される水分とラジアントチューブの間で効率的な熱交換を行うことができ、水分が気水混合水から飽和水蒸気へと効率的に変化させ、循環流にのせて加熱炉内に飽和水蒸気を供給することができる。
また、加熱炉内に形成された循環流の流れの中でラジアントチューブ付近に流れることにより熱を受け取って過熱水蒸気を生成し、中央部分にある加熱調理部に向けて流れて食品調理素材を均一に加熱調理することができる。
以下、本発明の加熱調理装置の実施例を説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下、本発明に係る加熱調理装置の構成例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、加熱調理装置100の構成例を示す図である。図1(a)は左側面から内部構造を簡単に示した図、図1(b)は正面方向から内部構造を簡単に示した図となっている。装置の構成が分かりやすいように、細部の構造の図示は省略または簡略化されている。
図1に示すように、実施例1にかかる加熱調理装置100は、加熱調理部110、予熱装置120、導水管130、飽和水蒸気発生部140、ラジアントチューブ150、撹拌ファン160を備えた構成となっている。加熱調理部110は単なる矩形で簡単に示しており、細かい機械的構造については図示を省略している。
加熱調理部110は、調理食品素材を投入して設置する収納部分である。図1に示す構成例では、加熱調理部110は、加熱炉内の中央付近に設けられており、後述するように、撹拌ファン160により形成される循環流が万遍なく通過する箇所に設けられている。後述するように、飽和水蒸気がラジアントチューブ150によって過熱されて過熱水蒸気となったものが循環する。
加熱調理部110に対して過熱水蒸気が循環して供給されると、それが熱媒体となり潜熱として有する熱を調理食品材料に与えて加熱調理が行われる。また、輻射熱の放射量も多いために、食材を速やかに、焼く、煮る、揚げることができる。
加熱調理部110において、調理食品素材を投入して設置する方法には複数通りあり得る。
例えば、加熱調理部110に対して、調理食品材料を一括投入し、加熱炉内で過熱水蒸気を用いた加熱調理を一括で行うものがある。
調理食品材料を一括投入する構成の場合、例えば、循環流の通りが良い構造の収納棚のようなものを利用することが効率的である。あらかじめ調理食品材料を収納棚に並べて収納して準備しておき、加熱炉の開閉口(図示せず)を開けて、収納棚ごと加熱調理部110に搬入し、加熱炉の開閉口を閉じて所定時間、過熱水蒸気による加熱調理を行い、加熱調理の終了後、再び加熱炉の開閉口を開けて収納棚ごと加熱調理部110から搬出すれば良い。
この構成例については実施例2において後述する。
調理食品材料を連続投入する構成の場合、加熱調理部110にコンベアー装置を設けることができる。コンベアー装置の投入口から調理食品材料を連続投入してゆき、加熱炉内で過熱水蒸気を用いた加熱調理を連続で行い、加熱調理が終了した調理食品材料をコンベアー装置の取り出し口から連続取り出してゆく。なお、コンベアー装置を用いる場合、コンベアー装置の走行速度と走行距離に応じて加熱炉内の過熱水蒸気による加熱時間が決まるため、コンベアー装置の走行速度と走行距離を調整すれば良い。
この構成例についても実施例2において後述する。
予熱装置120は、給水口131から給水された水を導水管130に送る前に温めておく装置である。後述する飽和水蒸気発生部140に水分を導入する前にあらかじめ温度を上げておくための装置である。この構成例では予熱装置120内に後述するラジアントチューブ150のバーナーの燃焼排気を引き込んでその排熱を利用する構造となっている。この構成例では予熱装置120の本体部分はパイプを折り曲げて形成したパイプ型熱交換器132となっており、排気との熱交換の表面積が大きくなるように工夫されている。ここでは、予熱装置120のパイプ型熱交換器132は簡単に示しているが、実際には複雑に何度も屈曲したものとする方が熱交換の効率が良くなる傾向がある。水分は飽和熱水近くの温度まで加温された状態で出口133から導水管130に受け渡される。
なお構成例では、予熱装置120のパイプ型熱交換器132との間で熱交換を終えたラジアントチューブ150のバーナーの燃焼排気を排出するため、また、後述する庫内で発生している水蒸気圧の調整のための排気を兼ねて上部に排気口134が設けられた構成となっている。
導水管130は、供給された水分を飽和水蒸気発生部140まで導く導水配管である。この構成例では導水管130の前段として予熱装置120が設けられて熱水または温水が流れる。供給する水分は軟水処理された水が好ましい。硬水のまま用いると装置内、配管内にスケール(石灰鱗)の結晶が固着してしまうためである。
飽和水蒸気発生部140は、導水管130から供給された熱水または温水を受け、加熱して水蒸気を発生する部分である。熱源は後述するラジアントチューブ150となっており、図1に示すように、ラジアントチューブ150の高温部近くに配置されている。飽和水蒸気発生部140を装置内に設けることにより、庫内を常圧状態に保持すると共に内部蒸気エネルギーを調整することも出来る。
図1に示す構成例では、ここで、飽和水蒸気発生部140は、筒体141と、その内部を貫くラジアントチューブバーナー150の一部が配管された構造となっており、下方には導水管130から供給された水分の供給口142、上方には飽和水蒸気の放出口143が設けられている。なお、飽和水蒸気発生部140の放出口143から放出された飽和水蒸気は、その後、ラジアントチューブ150に向けて循環し、ラジアントチューブ150の熱によって飽和水蒸気が過熱水蒸気に変化する仕組みとなっている。
なお、飽和水蒸気発生部140において、水蒸気に変化しやすいように水分の供給口142から気水混合水状態にして筒体141内に供給することも好ましい。
ラジアントチューブ150は、チューブ状の放熱体と、放熱体の内部に置かれた熱源を備え、加熱装置の庫内に熱を放熱する装置である。この構成例では熱源としてはガスバーナーであり、放熱体の内部に高温燃焼ガスを発生し、チューブ状の放熱体から放熱するものである。飽和水蒸気発生部140から放出された飽和水蒸気がラジアントチューブ150に触れやすいように、飽和水蒸気発生部140の飽和水蒸気の放出口とラジアントチューブの高温部であるバーナー近くに配置することが好ましい。
この構成例では、ラジアントチューブ150のチューブ管は、加熱炉の側面から側上面にかけて配置されている。ここで、バーナーの炎噴き出し部分の直下が高温部となる。バーナーの炎および熱気はラジアントチューブ150の中を通ってチューブの周囲に熱を放熱しながら排気口152から熱交換済の燃焼ガスを排気するものとなっている。
ここで、筒体141において、水蒸気および過熱水蒸気が流れる方向と、ラジアントチューブバーナー150内に噴射されるバーナー気流の流れる方向とが逆向きになっている工夫が施されている。
図2は、飽和水蒸気発生部140の構造を簡単に分かりやすく示した図である。
筒体141の内部構成において、水分および水蒸気の気流が流れて行くほどラジアントチューブバーナー150の高熱部分に近づいてゆく構成とすることにより、過熱水蒸気の効率的な発生を実現せしめている。ラジアントチューブバーナー150内においてバーナー気流の温度はバーナー気流噴射口に近いほど高熱でありかつ交換可能な熱量も大きいので、水蒸気の気流が流れて行くほどラジアントチューブバーナー150の高熱部分に近づいてゆく構成とする。図2に示す例では、気水混合水が流れる方向が下から上方向であり、ラジアントチューブバーナー150内に噴射されるバーナー気流の流れる方向が上から下方向であり、両者の向きが逆向きになっている。この構成により、気水混合水状態の水分が熱を吸収して飽和水蒸気に変化しやすくなっている。
なお、装置の大きさ、バーナーの取り付け位置などの装置の設計によっては、気水混合水が流れる方向とバーナー気流の流れる方向とを同じ順方向にすることもあり得る。
なお、飽和水蒸気発生部140から放出された飽和水蒸気は後述するように循環流にのってさらにラジアントチューブの高温部分に向けて流れ出し、ラジアントチューブの高温部分に触れて熱を吸収して過熱水蒸気に変化しやすい構造となっている。
このように、加熱炉内に効率的に過熱水蒸気を発生させて加熱炉内に放出することができ、加熱炉内を過熱水蒸気の雰囲気で満たすことができる。
撹拌ファン160は、循環気流を作り出すファンであり、加熱装置の庫内に循環流を作り出し、発生する過熱水蒸気を加熱調理部110に投入されている調理食品材料に向けて循環させるとともに、循環する気流がラジアントチューブ150に向けて循環するようにして温度の低下しつつある過熱水蒸気に熱量を与えて良好な過熱水蒸気の状態を維持しやすいものとなっている。撹拌ファン160はその方向と力を調整できるものが好ましい。撹拌ファン160により、循環気流を作り出すことにより、装置内で発生している過熱水蒸気を立体スライドコンベアー100上の調理食品に対して循環させて当て、調理熱源として効率良く均一に供給することができる。
過熱水蒸気の挙動を説明する。
図3は撹拌ファン160により加熱装置庫内に生じる循環流の流れを簡略化して示したものである。図3に示すように、予熱装置120の給水口131から軟水処理された水が供給され、パイプ型熱交換器132を通過することにより出口133で100℃近辺の飽和熱水となる。この飽和熱水は導水管130を経由して飽和水蒸気発生部140に供給される。飽和水蒸気発生部140の入口142から飽和水蒸気の放出口143まで通過する間に内側を貫いているラジアントチューブ150の熱により飽和水蒸気となる。
飽和水蒸気の放出口143から放出された飽和水蒸気は庫内を巡るラジアントチューブ150からの熱を受けながら、撹拌ファン160により装置下部、上部、側面を循環して過熱水蒸気に変化する。その結果、過熱水蒸気が庫内を循環する。その過程で過熱水蒸気が加熱調理部110に投入されている調理食品材料に対して循環することにより過熱水蒸気による加熱調理が行われる。
なお、加熱炉内に供給される過熱水蒸気の温度及び圧力調整のため、余剰蒸気は排気口134から排出される。
以上説明したように、飽和水蒸気発生部140においてラジアントチューブ150を用いて飽和水蒸気を効率よく発生することができ、発生した飽和水蒸気は加熱炉内に形成された循環流の流れの中でラジアントチューブ150付近に流れることにより熱を受け取って過熱水蒸気に変化し、中央部分にある加熱調理部110に向けて流れ、投入されている食品調理素材を均一に加熱調理することができる。
実施例2として、食品調理素材の加熱調理部110への投入・取り出しに関する構成例のバリエーションを説明する。
まず、加熱調理部110に対して、調理食品材料を一括投入し、加熱炉内で過熱水蒸気を用いた加熱調理を一括で行う構成例を説明する。
図4は、収納棚111を用いて食品調理素材を加熱調理部110に一括して搬入・搬出する様子を示す図である。
調理食品材料を一括投入する構成の場合、循環流の通りが良い構造の収納棚111のようなものを利用することが効率的である。収納棚111を用いれば調理食品材料を一括して加熱炉内に搬入することができ、かつ、調理食品材料を並べたままで過熱水蒸気を用いた加熱調理も一括して処理することでき、さらに、調理済みの調理食品を並べたままで加熱炉内から一括して搬出することもできる。
収納棚111は、通気性の良い構造が好ましい。例えば、側方には壁面がなく、また、棚板は金網などの通気性の良いものを用いる。このような収納棚111であれば周囲から自在に過熱水蒸気が循環することができる。
本発明の加熱調理装置100に投入する前に、あらかじめ収納棚111に調理食品素材を配列して並べておけば、調理開始に向けて、本発明の加熱調理装置100の加熱炉の開閉口(図示せず)から収納棚111ごと加熱調理部110に調理食品材料を一括搬入することができる。
あらかじめ調理食品材料を収納棚111に並べて収納して準備しておき、加熱炉の開閉口(図示せず)を開けて、収納棚111ごと加熱調理部110に搬入することにより一括投入する。なお、図4では、収納棚111の構造は簡単に図示しており、また、食品調理素材の図示は省略している。
加熱炉の開閉口を閉じて所定時間、過熱水蒸気による加熱調理を一括して処理することができる。図5は、過熱水蒸気を循環させ、加熱調理を行う様子を示す図である。図5に示すように、ラジアントチューブ150によって飽和水蒸気が過熱されて過熱水蒸気が発生し、撹拌ファン160により収納棚111に載せ置かれている調理食品材料に対して過熱水蒸気を循環させ、加熱調理が行われる。ここで、収納棚111は通気性の良い構造をしているので、万遍なく過熱水蒸気が調理食品材料に対して循環することができ、優れた過熱水蒸気を用いた加熱調理を行うことができる。
加熱調理の終了後、再び加熱炉の開閉口を開けて収納棚111ごと加熱調理部110から一括して搬出すれば良い。
以上、加熱調理部110に調理食品材料を一括投入して一括調理する構成であれば、収納棚に調理食品素材を並べたものを搬入しておき、所定時間をかけて過熱水蒸気を循環させることにより加熱調理が行われる。
次に、加熱調理部110に対して、調理食品材料を連続投入し、加熱炉内で過熱水蒸気を用いた加熱調理を連続で行う構成例を説明する。
図6は、加熱調理部110に調理食品材料を連続投入して連続調理する構成例を示す図である。
調理食品材料を連続投入する構成の場合、加熱調理部110にコンベアー装置112を設けることができる。コンベアー装置112の搬入・搬出口113から調理食品材料を連続投入してゆき、加熱炉内で過熱水蒸気を用いた加熱調理を連続で行い、加熱調理が終了した調理食品材料をコンベアー装置112の搬入・搬出口113から連続取り出してゆく。なお、コンベアー装置112を用いる場合、コンベアー装置112の走行速度と走行距離に応じて加熱炉内の過熱水蒸気による加熱時間が決まるため、コンベアー装置112の走行速度と走行距離を調整すれば良い。
図6の構成例では、コンベアー装置112は水平走行経路と上下に折り返す略半円走行経路とを組み合わされた立体スライドコンベアー装置となっている。また、図7は、過熱水蒸気を循環させ、加熱調理を行う様子を示す図である。
図6に示すように、右側の搬入・搬出口113においてパレット上に加熱加工用の食品素材を載せ置き、そのまま水平走行経路にのって加熱調理装置100内に進入して行く。その後、加熱調理装置内において立体スライドコンベアー装置の走行経路が上下多段に折り返されて上昇してゆき、また、上下多段に走行経路が折り返されて下降してゆき、左側の搬出口から加熱調理装置100内から出てゆく構成例となっている。調理食品素材は搬入・搬出口113においてパレットに載せ置かれ、その後、加熱調理装置100内を上下多段に走行しながら移動して行く過程において、加熱調理が進み、加熱調理終了後、搬入・搬出口113から搬出される。搬入・搬出口113において加熱調理加工した素材を取り出すことができる。
調理食品材料がコンベアー装置112の上に載せ置かれて連続して加熱炉内に搬入されると、図7に示すように、加熱炉内には、ラジアントチューブ150によって飽和水蒸気が過熱されて過熱水蒸気が発生し、撹拌ファン160により循環している。コンベアー装置112に載せ置かれて加熱炉内に搬入された調理食品材料は、順路に従って過熱水蒸気が循環する雰囲気中を走行するため、走行中に加熱調理が行われる。ここで、コンベアー装置112は多段に組まれているが、側方は開放されており、また、パレットとパレットの間も間隙が設けられており、調理食品材料の上下左右とも通気性の良い構造をしているので、万遍なく過熱水蒸気が調理食品材料に対して循環することができ、優れた過熱水蒸気を用いた加熱調理を行うことができる。
所定時間をかけて走行した後、加熱調理された調理食品は搬入・搬出口113から取り出される。
ここで、加熱調理装置100内で上下多段に走行経路が折り返されて搬送されるため、小さな加熱調理装置100であっても加熱調理装置100内を滞留する時間を長く確保することができ、加熱調理加工に必要な時間を確保することができる。加熱調理加工は、食品素材に応じて、加熱調理装置100内の温度設定と、コンベアー装置112の走行速度の調節により自在に制御することが可能となる。
以上、加熱調理部110に調理食品材料を連続投入して連続調理する構成であれば、コンベアー装置112の投入口から調理食品材料を連続投入してゆけば、所定時間をかけて調理食品材料がコンベアー装置112に載って加熱調理部110を通過するため、その時間にわたり過熱水蒸気の雰囲気にさらされることにより加熱調理を行なうことができる。
なお、他の構成例として、上記の構成に加え、乾燥装置を組み合わせた構成とすることも可能である。
以上、本発明の加熱調理装置の構成例における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明の加熱調理装置は、過熱水蒸気を用いた調理素材の加工装置として広く適用することができる。
加熱調理装置100の構成例を示す図である。 飽和水蒸気発生部140の構造を簡単に分かりやすく示した図である。 撹拌ファン160により加熱装置庫内に生じる循環流の流れを簡略化して示した図である。 収納棚111を用いて食品調理素材を加熱調理部110に一括して搬入・搬出する様子を示す図である。 過熱水蒸気を循環させ、加熱調理を行う様子を示す図である。 加熱調理部110に調理食品材料を連続投入して連続調理する構成例を示す図である。 過熱水蒸気を循環させ、加熱調理を行う様子を示す図である。 特開2000−41852号公報記載の過熱水蒸気を用いた調理装置の構成例(従来技術)を示す図である。
100 加熱調理装置
110 加熱調理部
111 収納棚
112 コンベアー装置
113 搬入・搬出口
120 予熱装置
130 導水管
131 給水口
132 パイプ型熱交換器
133 出口
134 排気口
140 飽和水蒸気発生部
141 筒体
142 供給口
143 飽和水蒸気の放出口
150 ラジアントチューブ
160 撹拌ファン

Claims (8)

  1. 加熱炉と、導水管と、ラジアントチューブバーナーを熱源とし、前記加熱炉内に配管されたラジアントチューブと、前記導水管から供給される水分を前記ラジアントチューブ付近に導いて前記ラジアントチューブの熱によって飽和水蒸気に変化させる飽和水蒸気発生部と、前記加熱炉内に循環流を作り出す撹拌ファンを備え、
    前記循環流により前記飽和水蒸気発生部から供給される前記飽和水蒸気を前記ラジアントチューブ付近に導いて前記ラジアントチューブの熱によって過熱することにより過熱水蒸気を発生させ、前記加熱炉内で前記過熱水蒸気によって調理食品材料を加熱調理する加熱調理装置。
  2. 前記飽和水蒸気発生部が、その内部に前記ラジアントチューブが配管され、前記水分を前記飽和水蒸気に変化させる空間を提供する筒体を備え、
    前記筒体において、前記水分および前記水蒸気が流れる方向と、前記ラジアントチューブ内に噴射される前記ラジアントチューブバーナーの炎の流れる方向とが逆向きになっていることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理装置。
  3. 前記飽和水蒸気発生部が、その内部に前記ラジアントチューブが配管され、前記水分を前記飽和水蒸気に変化させる空間を提供する筒体を備え、
    前記筒体において、前記水分および前記水蒸気が流れる方向と、前記ラジアントチューブ内に噴射される前記ラジアントチューブバーナーの炎の流れる方向とが順方向になっていることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理装置。
  4. 前記加熱炉内に前記飽和水蒸気発生部とともに外気への排気路も設けることにより、前記加熱炉内を常圧状態に保持すると共に内部蒸気エネルギーを自動的に調整する機能を付与せしめた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加熱調理装置。
  5. 前記加熱炉内で発生した前記過熱水蒸気を調理食品材料に向けて循環するよう前記撹拌ファンの方向と力を調整したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の加熱調理装置。
  6. 前記ラジアントチューブの配管を前記加熱炉内の側面付近から上面付近にかけて設け、前記加熱炉内の中央部分に前記調理食品材料を投入する加熱調理部を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の加熱調理装置。
  7. 前記加熱調理部に対して、前記調理食品材料を一括投入し、前記加熱炉内で前記過熱水蒸気を用いた加熱調理を一括で行うものである請求項6に記載の加熱調理装置。
  8. 前記加熱調理部にコンベアー装置を設け、前記コンベアー装置に対する投入口から前記調理食品材料を連続投入し、前記加熱炉内で前記過熱水蒸気を用いた加熱調理を連続で行い、前記加熱調理後の前記調理食品材料を前記コンベアー装置からの取り出し口から連続取り出しするものであり、
    前記コンベアー装置の走行速度と走行距離に応じて前記加熱炉内の前記過熱水蒸気による加熱時間を確保せしめたものである請求項6に記載の加熱調理装置。
JP2013019701A 2013-02-04 2013-02-04 加熱調理装置 Pending JP2014149144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013019701A JP2014149144A (ja) 2013-02-04 2013-02-04 加熱調理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013019701A JP2014149144A (ja) 2013-02-04 2013-02-04 加熱調理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014149144A true JP2014149144A (ja) 2014-08-21

Family

ID=51572252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013019701A Pending JP2014149144A (ja) 2013-02-04 2013-02-04 加熱調理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014149144A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019177043A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社中西製作所 加熱調理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019177043A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社中西製作所 加熱調理装置
JP7163048B2 (ja) 2018-03-30 2022-10-31 株式会社中西製作所 加熱調理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107550250B (zh) 蒸烤一体式装置
RU2008151428A (ru) Нагревательная печь
CN105940267A (zh) 加热烹调器
JP5451702B2 (ja) パン屋、ペストリーショップ、ケーキ屋の製品、または類似する製品の加熱調理オーブン
CN107105676A (zh) 具有线性逆流式热交换器的对流烤箱
US3590803A (en) Food-treatment apparatus with gas-circulating means
JP2008253202A (ja) 食品の加熱処理方法と装置
JP2008241062A (ja) 加熱調理装置
JP2018015047A (ja) 炊飯方法
JP2008241062A5 (ja)
JP2014149144A (ja) 加熱調理装置
JP2004024322A (ja) 食品調理装置
JP5258000B2 (ja) 蒸気加熱装置及び蒸気投入型コンベアオーブン
JP2010007984A (ja) 加熱調理器
JP4778840B2 (ja) 加熱調理器
TW202015600A (zh) 食材之加熱調理裝置
JP2007020484A (ja) 食品の加熱処理方法と装置
WO2015125490A1 (ja) マイクロ波加熱調理器
US20120328753A1 (en) Non rotating rack oven
JP2012112572A (ja) 加熱調理器
JP2006079968A (ja) 組込式誘導加熱調理器
JP2009074737A (ja) 加熱調理器
JP2012000074A (ja) 加熱調理方法と装置
JP5189219B1 (ja) 過熱蒸気を用いた過熱蒸気装置および加熱処理方法
WO2022151693A1 (zh) 微波蒸烤箱及通过其实施的烹饪方法