JP2014148902A - エアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単かつ低コストな構成でありながら、通気抵抗が小さく所望のパージ性能を維持しつつ、不用意に水分や油分・塵挨等を排出することがなく環境への悪影響の少ないエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉を提供する。
【解決手段】 本発明は、エアドライヤ装置用排出ミスト捕捉タンク100であって、エアドライヤ装置100からパージエアを排出するパージエア排出通路19Aの外周と所定間隙を持って該パージエア排出通路19Aを挿通する上部の開口部110Aを有し、当該パージエア排出通路19Aの先端を所定深さまで挿入して収容するキャッチ容器110と、該キャッチ容器110を前記パージエア排出通路19Aに取り付ける取付手段120と、を備え、前記キャッチ容器110の底部に、排出ミストを吸着する吸着材130が備えられることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等においてサービスブレーキ、エアサスなど利用されるサービスエアから水分等を除去するためのエアドライヤ装置のパージ処理の際にパージエアから水分、油分・塵埃等を分離して貯留するエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置に関する。
例えば、トラック、バスなどの大型車両においては、エアコンプレッサにより所定圧力(例えば、10kgf/cm程度)に圧縮した空気をエアタンクに貯留しておき、この圧縮空気(サービスエア)を作動動力源の一部として利用するといったサービスブレーキシステムや、コイルスプリングや板バネの代わりに圧縮空気を利用したエアサスペンションシステムなどが採用されている。
ここで、エアコンプレッサにより圧縮された空気は、通常圧力の大気圧状態に比べて含有する水蒸気の凝結により水を発生しやすい状態にある。
また、エンジンにより回転駆動されるクランク機構やピストンを含んで構成されるエアコンプレッサを潤滑するための潤滑油が圧縮空気中に混在するといった場合も想定される。
このため、エアコンプレッサにより圧縮した空気を、そのままエアタンクに貯留しておいて圧縮空気を、サービスブレーキシステム等の各種エアシステムに供給してしまうと、圧縮空気が触れる部分に腐食や汚損などを発生させ、延いては各種エアシステムに機能障害などを生じさせるおそれがあるなど、システムの信頼性等に悪影響を及ぼすおそれがある。
このようなことから、エアコンプレッサにより圧縮した空気を、エアタンクに貯留する前に、エアドライヤ装置によって乾燥させ油分を除去して浄化することなどが行われている。
かかるエアドライヤ装置の一例として、例えば特許文献1に記載されているようなものがあり、このものは、図5に示すように、エアコンプレッサ20が空気を圧縮する負荷状態の時(ロード時)には、この圧縮された空気をインレットポート11からエアドライヤ装置10内へ取り入れ、取り入れた圧縮空気をフィルタ室12のフィルタ13へ導き通過させ、油分や塵埃等を捕集した後、乾燥室14に導くようになっている。
そして、乾燥室14では、当該乾燥室14に収容されている乾燥剤15によって圧縮空気に含まれている水分を吸着除去し、その後、圧縮空気はパージ室16を経てアウトレット17を介してエアタンク30へ導かれるようになっている。
この一方、エアタンク30内の圧力が所定圧力(例えば、10kgf/cm程度)に到達すると、プレッシャーレギュレータ40が動作し、エアコンプレッサ20は空気を圧縮しない無負荷状態(アンロード状態)とされるが、この状態において、パージバルブ18を開弁し、パージ室16内の圧縮空気を、乾燥室14及びフィルタ室12を通過させつつ外部へ排出する所謂パージ処理を行うようになっている。
なお、かかるパージ処理により、乾燥室14内の水分(乾燥剤に吸着された水分や底部に溜まった水分など)と、フィルタ室12内の油分や塵挨(フィルタ13に捕集された油分や塵挨等、及び底部に溜まった油分や塵挨など)が外部へ排出され、乾燥剤15やフィルタ13の再生がなされる。
実開平5−26136号公報 実公平7−8020号公報 実開平6−76798号公報 実開平7−10514号公報
ところで、パージ処理は、エア消費量にもよるが数分毎に繰り返される場合もあり、車両走行中であればパージエアが噴出されたときに衝突する位置も経時と共に変化するためあまり問題とはならないが、例えば客先などにおいて納品のために同じ位置に停車しているような状態にあっては、同一位置にて複数回パージ処理が連続的に行われるおそれもあり、かかる場合にはパージエアと伴に噴出される水分や油分等によって付近の壁や地面を汚損してしまうおそれがある。
特に、食品関係その他のクリーン環境が要求されるような場所では、このようなパージエアと伴に噴出される水分や油分等の排出を回避することが望まれる。
このようなことから、特許文献2や特許文献3に記載されているエアドライヤ装置では、水分や油分を含むパージエアをドレンタンクに導き、このドレンタンク内に油分や水分等を一時的に貯留できる構成として、適切な時と場所においてドレンタンクに設けられたドレンを開放することで、不用意にドレンタンク内に油分や水分等を排出しないようにしている。
また、特許文献4に記載のエアドライヤ装置では、同様に、水分や油分を含むパージエアをケーシング(容器)へと導くが、このケーシング内を複数の小孔が設けられた仕切り板により仕切ると共に合成樹脂ファイバ層を設けることで、消音化を図りつつ油分を捕集して浄化された水のみをパージエアと伴に外部へ排出するといった構成が採用されている。
しかしながら、パージ処理において所望のパージ性能を発揮させ良好に乾燥剤やフィルタを再生させるためには単位時間当たりに所定量のパージエア(例えば、4L/秒)を乾燥剤やフィルタに流す必要があるため、ドレンタンクの通気抵抗を小さくする必要があり、このようなことから比較的小さい通気抵抗となるように設計された特許文献2や特許文献3に記載のエアドライヤ装置では、パージ処理の際には、ドレンタンク内に流入するパージエアの圧力は比較的高く維持され、この高い圧力のまま外部へ排出されることになるので、ドレンタンク内にパージエア中の水分や油分などを一旦貯留できたとしても、これらをパージエアが再び巻き込み噴霧状態となって排出口から外部へ排出されてしまうといったおそれがある。また、構成が複雑であると共に、材料コストも嵩み、高コスト化を招くといったおそれもある。
また、特許文献4に記載のエアドライヤ装置では、油分は除去できたとしても、パージ処理の度に水分は不用意に排出されることになると共に、ケーシングの通気抵抗が高くなるおそれがあるため、所望のパージ性能を得ることが難しいといったおそれがある。また、構成が複雑であると共に、材料コストも嵩み、高コスト化を招くといったおそれもある。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、簡単かつ低コストな構成でありながら、通気抵抗が小さく所望のパージ性能を維持しつつ、不用意に水分や油分・塵挨等を排出することがなく環境への悪影響の少ないエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、
圧縮したエアをエアタンクに貯留して利用するエアシステムにおけるエアドライヤ装置のパージ処理の際に排出されるパージエアから少なくとも水分を分離して貯留するエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置であって、
エアドライヤ装置からパージエアを排出するパージエア排出通路の外周と所定間隙を持って該パージエア排出通路を挿通する上部開口部を有し、当該パージエア排出通路の先端を所定深さまで挿入して収容するキャッチ容器と、
該キャッチ容器を取り付ける取付手段と、
を備え、
前記キャッチ容器の底部に、排出ミストを吸着する吸着材が備えられることを特徴とする。
また、本発明は、
圧縮したエアをエアタンクに貯留して利用するエアシステムにおけるエアドライヤ装置のパージ処理の際に排出されるパージエアから少なくとも水分を分離して貯留するエアドライヤの排出口に装着する排出ミストをキャッチする装置であって、
エアドライヤ装置からパージエアを排出するパージエア排出通路の外周と所定間隙を持って該パージエア排出通路を挿通する上部開口部を有し、パージエア排出を受けるキャッチ容器と、
キャッチ容器をクリップ構造や磁石で簡易的にエアドライヤ装置へ取り付ける取付手段と、
を備え、
前記キャッチ容器の底部に、排出ミストを吸着する吸着材が備えられることを特徴とする。
本発明において、前記吸着材は、排出エアの圧力で分解する事が無い様に不織布で包んだ吸着繊維(例えば、商標名「油吸ちゃん」、「ユッキュウ-ちゃん」など)により構成されていることを特徴とすることができる。
本発明において、前記取付手段は、エアドライヤ装置からのミスト排出を禁じている場所に於いて容易にキャッチ容器の着脱を可能にするエアドライヤ装置への取り付け構造を特徴とすることができる。
本発明によれば、簡単かつ低コストな構成でありながら、通気抵抗が小さく所望のパージ性能を維持しつつ、不用意に水分や油分・塵挨等を排出することがなく環境への悪影響の少ないエアドライヤ装置排出ミスト捕捉装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置を備えたエアドライヤシステムの全体構成を概略的に示す全体構成図である。 同上実施の形態に係るエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置を拡大して示した斜視図である。 同上実施の形態に係るエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置をエアドライアホ−ス19Aに固定する為に、クリップハンドル120を脱落防止用引っ掛けバンド19Bで固定する構造を示す。 同上実施の形態に係るエアドライヤ装置排出ミスト捕捉装置に利用されるミスト吸着マットの一構成例を示す斜視図である。 従来のエアドライヤシステムの構成例を説明するための全体構成図である。
以下に、本発明に係るエアドライヤ装置排出ミスト捕捉装置の一実施の形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施形態により、本発明が限定されるものではない。
本実施の形態に係るエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置100は、図1に示すように、エアドライヤ装置10のドレン19からパージ処理の際に排出されるパージエア(水分や油分・塵埃等を含む。例えば、圧力10kgf/cm程度で、単位時間流量約4L/秒)が、ドレン19に嵌挿保持されているパージエア排出ホース19Aを介して導入されるように構成されている。なお、既に説明した要素と同一の要素には同一の符号を付すこととして、その説明は省略する。
なお、パージエア排出ホース19Aは、例えば、樹脂製の可撓性のあるホースとすることができるが、これに限らず樹脂製や金属製のパイプなどとすることもできるものである。
本実施の形態に係るパージエア排出ホース19Aが、本発明に係るパージエア排出通路の一例に相当する。また、パージエア排出ホース19Aが省略される場合には、ドレン19が、本発明に係るパージエア排出通路の一例に相当する。
本実施の形態に係るエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置100は、図1、図2に示すように、上縁が大きく開口された開口部110Aを有するキャッチ容器110が備えられ、この開口部110Aの開口の略中央付近に前記パージエア排出ホース19Aがキャッチ容器110に所定深さまで挿入されている。より詳細には、パージエア排出ホース19Aには、例えば、クリップ120の様な簡易的な取付手段により、パージエア排出ホース19Aの出口からの排出ミストを受けることができるように、キャッチ容器110が取り付けられている。
クリップ120は、例えばバネクリップ状の挟持手段で、例えば、図3に示すように、支点120Aを支点に対面配置される2つのバネ鋼を用いたハンドル部120B、120Cを備えて構成され、支点120Aを支点としてハンドル部120B、120Cが相対接近する方向に弾性付勢されるような構成とすることができる。但し、かかる構成に限定されるものではなく、パージエア排出ホース19Aに着脱可能に取り付けることができるものであれば、他の構成とすることができるものである。
また、クリップ120が、パージエア排出ホース19Aから排出される10kgf/cmのエア圧の勢いで、当該パージエア排出ホース19Aから脱落してしまうことを防止すべく、バンド19Bをホ−ス19Aに巻き付け、その凸形状(例えば、バンド19Bの結束部)に、クリップ120のホース挟持部120Dの下側を引っ掛けることで、脱落、外れ防止を図っている。なお、図3に示したように、バンド19Bは、例えば、結束バンドとすることができ、「タイラップ(トーマスアンドベッツ社の登録商標)」、「インシュロック(ヘラマンタイトン社の登録商標)」などを利用することができる。
より詳細には、図3において下側の図(左の写真)に示したように、ホ−ス19Aに巻き付けられたバンド19Bの凸形状(例えば、バンド19Bの結束部)と、クリップ120の支点120A付近の空隙部と、を挿入方向からみて略一致させ、その状態で、パージエア排出ホース19Aの下方よりクリップ120のホース挟持部120Dを挿通させながら上方に持ち上げて、クリップ120をバンド19Bより上方に通過させる。
その後、図3において下側の右の写真に示したように、クリップ120のハンドル部120B,120Cを、パージエア排出ホース19Aの長軸廻りに回転させることで、前記空隙部と、バンド19Bの凸形状(例えば、バンド19Bの結束部)と、の挿入方向から見た位置をずらすことで、クリップ120のホース挟持部120Dをバンド19Bに引っ掛けて、エアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置100を、脱落、外れ防止を図りながら、パージエア排出ホース19Aなどを介して車両に着脱容易に取り付けることができるようになっている。
なお、本実施の形態に係る開口部110Aが、本発明に係る上部開口部に相当する。
また、本実施の形態に係るクリップ120が、本発明に係る取付手段の一例に相当する。
そして、このクリップ120は、図1に示されるように、キャッチ容器110に対して、例えば、樹脂製或いは金属製のガイドフック121などにより連結されて取り付けられるように構成されている。
但し、これに限定されるものではなく、ガイドフック121は、例えばリング状要素、鎖などの他、クリップ120との連結要素とすることができるものである。
すなわち、開口部110Aを介してパージエア排出ホース19Aの先端をキャッチ容器110内に挿入した後、クリップ120のホース挟持部120Dをパージエア排出ホース19Aの外周に挟持させることで、本実施の形態に係るエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置100のキャッチ容器110は、パージエア排出ホース19Aにぶら下げられるようにして着脱可能に取り付けられるようになっている。
また、図1、図2に示すように、本実施の形態に係るキャッチ容器110の下方内部には、パージエア排出ホース19Aの先端から排出されるパージエアに含まれているオイル等(オイル、水分、塵埃など)を吸着するためのミスト吸着マット130が備えられている。
ミスト吸着マット130は、繊維による吸着シート(図2、図3等参照)が現在の技術では考えられ、これらマット或いはシートは可燃物として捨てることができる材質であれば、捕捉物の処理が簡便でより便利である。
このようなミスト吸着マット130(例えば、商標名「油吸ちゃん」、「ユッキュウ-ちゃん」など)が、本発明に係る吸着材の一例に相当する。
そして、ミスト吸着マット130の上面にはパージエアが衝突するが、それにより、ミスト吸着マット130が飛散したり解れたりしないように、ミスト吸着マット130は不織布により固縛されキャッチ容器110の底部に備えられている。
本実施の形態において、例えば、キャッチ容器110は、内径120mm程度で深さ160mm程度のPET容器等の樹脂製容器、或いは金属製容器などとすることができる。
なお、本実施の形態においては、バンド19B(或いはホース19に設けた外側凸部)にクリップ120(例えばホース挟持部120D)を係合させることで、キャッチ容器110のパージエア排出ホース19Aに対する上下方向の位置決めを行うことができると共に、パージエアの噴出の際には、キャッチ容器110を下方に向けて押圧する力が作用するが、その力によってクリップ120がパージエア排出ホース19Aの外周を下方に向けて滑ってしまいパージエア排出ホース19Aから抜けて脱落してしまうといった現象を回避して、良好に、クリップ120をパージエア排出ホース19Aの外周の所定位置に保持することができる。
このような構成の本実施の形態に係るエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置100は、常時パージエア排出ホース19Aに取り付けておいて、ミスト吸着マット130が所定に排出物を吸着した時点で、一旦取り外し、ミスト吸着マット130を捨てた後、新しいミスト吸着マット130に交換して、元に戻す、またはキャッチ容器110の開口部110Aより出し入れするといった使用方法が考えられる。
また、別の使用方法としては、車両の通常使用時には取り外しておいて、例えば食品関係その他のクリーン環境が要求される場所に入場する際に、その手前で、運転者がエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置100を取り付け、退場後に取り外すといった使用方法も考えられる。
これらの使用方法により、例えば客先などにおいて納品のために同じ位置に停車しているような状態にあっては、パージエアと伴に噴出される水分や油分等によって付近の壁や地面を汚損してしまうおそれがあるが、このようなパージエアと伴に噴出される水分や油分等が外部に排出されて周囲を汚損してしまうといった事態を、簡単かつ低コスとな構成でありながら、効果的に回避することができる。
すなわち、本実施の形態によれば、簡単かつ低コストな構成でありながら、通気抵抗が小さく所望のパージ性能を維持しつつ、不用意に水分や油分・塵挨等を排出することがなく環境への悪影響の少ないエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置を提供することができる。
なお、本実施の形態では、キャッチ容器110は、断面円筒状の形状とすることができるが、これに限定されるものではなく、断面多角形形状、断面楕円形状などとすることができる。
また、本実施の形態に係るキャッチ容器110は、袋状の容器として、開口部110Aを略円形状に開いて使用することができる。袋状の場合、下辺及び側辺は直線シール或いは折り返し部とすることができる。
また、開口部110Aの上縁付近に開閉可能な密封シールを設けて、キャッチ容器110に密封シール付きの上蓋110Bなど設け、パージエア排出ホース19Aから取り外した後に、開口部110Aを密封することで、吸着した排出物が外部へ漏洩することが防止され、綺麗な状態で保管可能として、所定の捨て場所まで移動後に捨てることなどが可能となる。
なお、ミスト吸着マット130は、パージエア排出ホース19Aの先端から勢い良く噴出するパージエアが衝突することで、綿状のマットが解れてしまったり、偏ってしまったりして、オイル等の吸着能力が低下してしまうおそれが想定される。
このため、例えば、ミスト吸着マット130は、不織布で包まれた構成とすることができる。このとき、図4に示すように、複数のオイル吸収繊維(ミスト吸着マット130)を集合させて一纏めに不織布で包むような構成とすることができる。
これにより、パージエア排出ホース19Aの先端から勢い良く噴出するパージエアが衝突しても、確実に、ミスト吸着マット130の綿状のマットが解れてしまったり、偏ってしまうことを抑制でき、以ってミストの吸着能力を長期間に亘って高く維持することができる。
このように、本実施の形態に係るエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置(場内キャッチャー)100は、上部が開口されたキャッチ容器110に、パージエア排出ホース19Aを所定深さまで挿入し、その状態でキャッチ容器110をパージエア排出ホース19Aに取り付けるようにしたので、パージエア排出ホース19Aの先端からパージエアが噴出されると、パージエアに含まれているオイル等はキャッチ容器110の底部に備えられているミスト吸着マット130に吸着される一方で、パージエアはキャッチ容器110の比較的広く開口された上部の開口110Aを介して排出されるので、通気抵抗が小さく所望のパージ性能を維持することができると共に、不用意に水分や油分・塵挨等を排出することがなく環境への悪影響の少ないエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置を提供することができる。
ところで、上述した本実施の形態に係るキャッチ容器110は、捕集した水分や油分・塵挨等の吸着量を外部から容易に確認することができるように、例えば、その全部を或いは一部を透明な材質などにより製造されることができるが、これに限定されるものではない。
また、本実施の形態では、取付手段の一例であるクリップ120をパージエア排出ホース19Aに取り付ける構成としたが、これに限定されるものではなく、付近のボルト、ブラケットその他の部位に、磁力等で簡易的に(着脱容易に)取り付けることも可能である。
更に、本実施の形態では、図2に示すように、脱落防止ワイヤーの一端をエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置100の一部(例えばガイドフック121など)に取り付け、他端にフック(例えば、カラビナ等)を取り付けて、当該フックを車両側の一部と係合させることができるように構成されており、これにより、エアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置100が不測に車両から脱落してしまうといったおそれを防止することができる。
以上で説明した実施形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。
10 エアドライヤ装置
12 フィルタ室
13 フィルタ
14 乾燥室
15 乾燥剤
16 パージ室
19 ドレン(パージエア排出通路の一例)
19A パージエア排出ホース(パージエア排出通路の一例)
20 エアコンプレッサ
30 エアタンク
100 エアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置
110 キャッチ容器
110A 開口部(上部開口部)
110B 上蓋
120 クリップ(本発明に係る取付手段の一例)
130 排出ミスト吸着マット(本発明に係る吸着材の一例)

Claims (4)

  1. 圧縮したエアをエアタンクに貯留して利用するエアシステムにおけるエアドライヤ装置のパージ処理の際に排出されるパージエアから少なくとも水分を分離して貯留するエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置であって、
    エアドライヤ装置からパージエアを排出するパージエア排出通路の外周と所定間隙を持って該パージエア排出通路を挿通する上部開口部を有し、当該パージエア排出通路の先端を所定深さまで挿入して収容するキャッチ容器と、
    該キャッチ容器を取り付ける取付手段と、
    を備え、
    前記キャッチ容器の底部に、排出ミストを吸着する吸着材が備えられることを特徴とするエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置。
  2. 圧縮したエアをエアタンクに貯留して利用するエアシステムにおけるエアドライヤ装置のパージ処理の際に排出されるパージエアから少なくとも水分を分離して貯留するエアドライヤの排出口に装着する排出ミストをキャッチする装置であって、
    エアドライヤ装置からパージエアを排出するパージエア排出通路の外周と所定間隙を持って該パージエア排出通路を挿通する上部開口部を有し、パージエア排出を受けるキャッチ容器と、
    キャッチ容器をクリップ構造や磁石で簡易的にエアドライヤ装置へ取り付ける取付手段と、
    を備え、
    前記キャッチ容器の底部に、排出ミストを吸着する吸着材が備えられることを特徴とする脱着可能なエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置。
  3. 前記吸着材は、排出エアの圧力で分解する事が無い様に不織布で包んだ吸着繊維により構成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアドライヤ装置排出ミスト補足装置。
  4. 前記取付手段は、エアドライヤ装置からのミスト排出を禁じている場所に於いて容易にキャッチ容器の着脱を可能にするエアドライヤ装置への取り付け構造を特徴とする請求項2又は請求項3に記載のエアドライヤ装置用排出ミスト捕捉装置。
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