JP2014146879A - ホワイトバランス設定値生成装置、その生成方法及びプログラム - Google Patents

ホワイトバランス設定値生成装置、その生成方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 製造工程の短縮化を阻害しない。
【解決手段】 ホワイトバランス設定値生成装置105は、撮影手段100と、前記撮影手段100が撮影した画像の色比率を算出する比率算出手段101と、前記算出した色比率と所定の基準値102とを基に前記撮影手段の画像の色を補正するための補正値103を生成する生成手段104とを備える。生成手段104は、前記所定の基準値102から一つのWB設定値を取り出し、このWB設定値と、前記比率算出手段101で算出した色比率のうち当該一つのWB設定値に対応した色比率との差を求め、この差を用いて前記所定の基準値102をシフトさせることによって、前記補正値103を生成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ホワイトバランス設定値生成装置、その生成方法及びプログラムに関し、特に、製造工程の短縮化に寄与することができるホワイトバランス設定値生成装置、その生成方法及びプログラムに関する。
デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどのカラー方式の撮像装置または携帯電話機等の各種電子機器に組み込まれるカラー方式の撮像装置においては、CCD(Charge Coupled Device)型やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型などの撮像素子で撮影された画像信号から輝度成分と色成分を取り出し、それらの成分を合成してカラーの撮像信号を得ている。撮像装置はその用途別に光の三原色、すなわち赤(以下、R)、緑(以下、G)及び青(以下、B)の各々に対応した3枚の素子を備える三板型と、1枚の素子と色フィルターとを組み合わせた単板型とに大別することができる。前者は放送等の業務用や一部の高性能民生用であり、後者は一般的な民生用である。
このようなカラー方式の撮像装置においては三板型や単板型を問わず、光の三原色(RGB)の各色成分のバランス調整、すなわち、各色成分の割合を案配して一定の基準色(厳密には純粋な白色もしくは18パーセントグレー)に合せる、いわゆる「ホワイトバランス調整」が欠かせない。この調整のことを略してWBという。
さて、我々が目にする物体の色は環境光の色に左右されやすく、たとえば、赤色などの特定色の光源の元ではその光源色の影響を強く受けてしまい、異なる色の物体として見えてしまう。このような見え方は、写真芸術等の表現用途で意図的に利用されることもあるが、一般的には、「色かぶりの失敗写真」(写真が光源の影響などによって特定の色に偏っている状態のこと)として歓迎されない。
ホワイトバランス調整は、ユーザが光源の種類や光源の色温度を指定するマニュアルホワイトバランス(以下、MWBと略す)と、撮像装置が自動でホワイトバランスを調整するオートホワイトバランス(以下、AWBと略す)の二種類あり、汎用の撮像装置においてはAWBの使用が主である。
AWBの関連技術としては、たとえば、下記の特許文献1〜5に記載のものが知られており、特に、下記の特許文献3には、画像信号中の無彩色領域のR、G、B信号を積分して、それらの平均値Ra、Ga、Baを算出するとともに、その平均値の比Ra/Ga、Ba/Gaを算出し、それらの比を用いてホワイトバランス調整を行うという技術が記載されている。
図7は、ホワイトバランス調整のベースとなる基準WB設定値を示す図である。この図において、横軸はR成分とG成分の色比率(R/G)であり、縦軸はB成分とG成分の色比率(B/G)である。ここに、G成分は輝度成分でもある。これは、人間の目には緑色の濃淡(つまり輝度)が強く知覚されるからである。したがって、上記の色比率は、R成分と輝度成分の比(R/G)、B成分と輝度成分の比(B/G)ということもできる。
図中の黒丸記号は、光源ごとのWB設定値(B/GとR/Gの組み合わせ)を表しており、ここでは、光源の種類として「日陰」、「D65」、「昼光色蛍光灯」、「太陽光」、「昼白色蛍光灯」及び「白熱灯」を一例として示している。なお、D65はCIE(国際照明委員会)が規定する標準光源の代用となる光源規格の一つであり、照明器具や写真用フィルムの規格として用いられている。ちなみに、D65の色温度は6504ケルビンで、自然な昼光に近づけた特殊な蛍光ランプが用いられる。
ホワイトバランス調整は、色成分信号の平均値Ra、Ga、Baから、図中の点a(Ra/Ga,Ba/Ga)を求め、さらに、点aに最も近いWB設定値(ここでは例として「太陽光」)の値(Ra′/Ga′,Ba′/Ga′)を求めた後、Ra′/Ga′及びBa′/Ga′の逆数を、画像信号のR、G、Bの各色成分に乗算することによって行われる。
特開2011−078137号公報 特開2008−070621号公報 特開2008−035069号公報 特開2007−053499号公報 特開2006−148464号公報
上記の関連技術(特許文献1〜5)は、いずれも基準WB設定値をどのようにして生成するかについての開示がない。したがって、一般的な基準WB設定値の生成方法を踏襲すると、製造工程において、「日陰」、「D65」、「昼光色蛍光灯」、「太陽光」、「昼白色蛍光灯」及び「白熱灯」の各色温度に対応した複数の光源を用いた試験環境下でデータを収集し、そのデータを用いて、図7の基準WB設定値を生成し、その生成データを撮像装置に組み込む(ROM等に書き込む)ことになる。
しかしながら、このような生成方法にあっては、光源の数だけ手間がかかり、製造工程を短縮化できないという問題点がある。これは、基準WB設定値は撮像素子の固有データであるため、個々の撮像素子ごとに基準WB設定値を生成しなければならないものの、たとえば、光源の数をnとすると、撮像素子1個あたり、n回のデータ収集が必要となるからである。
そこで、本発明の目的は、製造工程の短縮化を阻害しないホワイトバランス設定値生成装置、その生成方法及びプログラムを提供することにある。
本発明のホワイトバランス設定値生成装置は、撮影手段と、前記撮影手段が撮影した画像の色比率を算出する比率算出手段と、前記算出した色比率と所定の基準値とを基に前記撮影手段の画像の色を補正するための補正値を生成する生成手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のホワイトバランス設定値生成方法は、撮影手段が撮影した画像の色比率を算出する比率算出工程と、前記算出した色比率と所定の基準値とを基に前記撮影手段の画像の色を補正するための補正値を生成する生成工程とを含むことを特徴とする。
本発明のブログラムは、コンピュータを、撮影手段が撮影した画像の色比率を算出する比率算出手段、前記算出した色比率と所定の基準値とを基に前記撮影手段の画像の色を補正するための補正値を生成する生成手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、製造工程の短縮化を阻害しないホワイトバランス設定値生成装置、その生成方法及びプログラムを提供することができる。
実施形態におけるホワイトバランス設定値生成装置1の構成図である。 ホワイトバランス設定値生成装置1の動作フローを示す図(1/2)である。 ホワイトバランス設定値生成装置1の動作フローを示す図(2/2)である。 基準WB設定値記憶部12に記憶された基準WB設定値18の概念図である。 新規撮像素子15のWB設定値16の生成概念図である。 付記1の構成図である。 ホワイトバランス調整のベースとなる基準WB設定値を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施形態におけるホワイトバランス設定値生成装置1の構成図である。ホワイトバランス設定値生成装置1は、純粋な白色や18パーセントグレーなどの基準色を持つ基準被写体2と、その基準被写体2を所定光量且つ所定色温度の光で照明する一つの基準光源3とを含む基準撮影環境4において使用される。この基準撮影環境4は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどのカラー方式の撮像装置または携帯電話機等の各種電子機器に組み込まれるカラー方式の撮像装置の製造現場などに設けられる。また、基準撮影環境4は、基準光源3の他に色温度が異なる複数種の光源5を備えており、必要に応じ、それら複数種の光源5のいずれかを基準光源3の代わりに使用できるようになっている。
ホワイトバランス設定値生成装置1は、制御部6、通知部7、操作部8、撮像部9、感度比算出部10、WB設定値生成部11、基準WB設定値記憶部12、及び、WB設定値出力部13を含んで構成されている。
制御部6は、コンピュータまたはマイクロコンピュータ(以下、CPU)6aや読み出し専用半導体メモリ(以下、ROM)6b及び高速半導体メモリ(以下、RAM)6cならびに不図示の周辺回路で構成されたプログラム制御方式の制御要素である。この制御部6は、あらかじめROM6bに格納されている基本プログラム(OS)や応用プログラム(制御プログラムともいう)などのソフトウェアリソースをRAM6cにロードしてCPU6aで実行することにより、ホワイトバランス設定値生成装置1の全体動作を統括制御する。ROM6bは書き換え可能な不揮発性半導体メモリ(PROM)であってもよい。
通知部7は、制御部6の制御の元、ホワイトバランス設定値生成装置1の操作者(以下、ユーザという)に対して所要の行為(後で詳しく説明する)を促すための通知(後述の第1の通知〜第4の通知)を適宜に行う。この通知は文字等の視認可能なメッセージであってもよい。この場合、通知部7は液晶ディスプレイ等の表示手段で構成してもよい。また、通知は合成音声等の聞き取り可能なメッセージであってもよい。この場合、通知部7は合成音声発生部及び音声出力部で構成してもよい。また、通知はランプの点灯や点滅あるいは振動などであってもよい。この場合、通知部7はLED(Light Emitting Diode)等のランプ及びそのランプの駆動回路で構成してもよいし、あるいは、バイブレータ等の震動源及びその震動源の駆動回路で構成してもよい。
操作部8は、ボタンやスイッチまたはタッチパネルなどの操作要素を含む操作手段である。ユーザは、上記の通知によって促された行為を完了したときに、操作部8の所定の操作要素(その行為の完了応答に割り当てられた操作要素)を操作する。具体的には、後述の第1の通知によって促された行為の完了応答に第1の操作要素が割り当てられていた場合、ユーザは、当該行為の完了後に、その第1の操作要素を操作する。また、後述の第2の通知によって促された行為の完了応答に第2の操作要素が割り当てられていた場合、ユーザは、当該行為の完了後に、その第2の操作要素を操作する。また、後述の第3の通知によって促された行為の完了応答に第3の操作要素が割り当てられていた場合、ユーザは、当該行為の完了後に、その第3の操作要素を操作する。また、後述の第4の通知によって促された行為の完了応答に第4の操作要素が割り当てられていた場合、ユーザは、当該行為の完了後に、その第4の操作要素を操作する。
操作部8は、所定の操作要素(上記例示の第1〜第4の操作要素)が操作されたとき、上記の通知によって促された行為が完了したことを示す応答信号を発生して制御部6に出力する。
撮像部9は、ズームレンズや単焦点レンズ等の光学レンズ及び絞り機構(並びに必要であればメカニカルシャッター機構)を含む光学系14と、その光学系14を透して結像する基準被写体2の像を制御部6の制御の元、R、G、Bの各色成分を含む撮像信号として出力するCCD型やCMOS型などの二次元撮像素子15(以下、単に撮像素子15という)とを有している。
感度比算出部10は、制御部6の制御の元、撮像部9からの撮像信号のR、G、Bの各色成分を色成分ごとに積分し、その積分平均値からR成分とG成分の色比率であるR/Gと、B成分とG成分の色比率であるB/Gとを算出し、それらの算出結果をWB設定値生成部11に出力する。なお、G成分は冒頭で説明したとおり、輝度成分でもある。
WB設定値生成部11は、制御部6の制御の元、感度比算出部10からの入力情報と、基準WB設定値記憶部12の記憶情報(後述の基準WB設定値18)とから撮像素子15のWB設定値16を生成する。
WB設定値出力部13は、制御部6の制御の元、WB設定値生成部11で生成されたWB設定値16を出力する。なお、“出力”とは、撮像素子15の組み込み先である任意の撮像装置にWB設定値16を組み込む(撮像装置内のROM等に書き込む)こと、または、組み込み前の準備としてWB設定値16を任意の記憶媒体に保存したり、あるいは、インターネット等のネットワーク経由で任意の場所に転送したりすることを意味する。
基準WB設定値記憶部12は、図示の撮像素子15と同一仕様または類似仕様の他の撮像素子17の基準WB設定値18をあらかじめ記憶する。ここでは、説明の便宜上、基準WB設定値記憶部12に記憶されている基準WB設定値18を、図7と同じものとする。すなわち、図7の「日陰」、「D65」、「昼光色蛍光灯」、「太陽光」、「昼白色蛍光灯」及び「白熱灯」の各黒丸記号の情報(B/GとR/Gの座標情報)を基準WB設定値18として記憶しているものとする。また、二つの撮像素子(撮像素子15と撮像素子17)を区別するために、前者を新規撮像素子15、後者を基準撮像素子17ということにする。
次に、作用を説明する。
図2及び図3は、ホワイトバランス設定値生成装置1の動作フローを示す図である。この動作フローは制御部6のCPU6aで実行される制御プログラムを簡略化したものである。この動作フローの実行主体は制御部6のCPU6aである。
この図に示すように、CPU6aは、まず、基準WB設定値記憶部12に基準WB設定値18が記憶されているか否かを判定する(ステップS11)。そして、記憶されていなかった場合、CPU6aは、基準WB設定値18の生成と、その生成された基準WB設定値18を基準WB設定値記憶部12に記憶させるための処理(ステップS12〜ステップS20)を実行する。
具体的には、CPU6aは、まず、ユーザに対して、撮像部9に基準撮像素子17をセットするように促すための第1の通知を行い(ステップS12)、次いで、操作部8からの応答信号に基づいて、その第1の通知によって促された行為が完了したか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13の判定結果がNOの場合(第1の通知によって促された行為が完了していないと判定された場合)、CPU6aは、ステップS13を繰り返し実行する。
ステップS13の判定結果がYESの場合(第1の通知によって促された行為が完了したと判定された場合)、CPU6aは、ユーザに対して、i番目の光源で基準被写体2を照明するように促すための第2の通知を行い(ステップS14)、次いで、操作部8からの応答信号に基づいて、その第2の通知によって促された行為が完了したか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15の判定結果がNOの場合(第2の通知によって促された行為が完了していないと判定された場合)、CPU6aは、ステップS15を繰り返し実行する。
ステップS15の判定結果がYESの場合(第2の通知によって促された行為が完了したと判定された場合)、CPU6aは、i番目の光源で照明された基準被写体2を基準撮像素子17を用いて撮影し(ステップS16)、その撮影画像からi番目の光源に対応したWB設定値を生成して一時保存する(ステップS17)。一時保存の保存先は特に限定しないが、たとえば、RAM6cの所定エリアであってもよい。
ここで、i番目の光源とは、基準撮影環境4に設けられたm個の光源(基準光源3と複数種の光源5)のうちの一つの光源のことである。iの初期値は「1」である。たとえば、複数種の光源5の数を便宜的に「5」とすると、mは、基準光源3の数(1個)と複数種の光源5の数(5個)を合せた「6」になる。この場合、iは初期値の「1」から「6」までのいずれかの値をとる。すなわち、「m=6」は基準撮影環境4に設けられた光源の最大数(以下、imax)であるので、iは1〜imaxのいずれかの値をとる。
ステップS17を完了すると、CPU6aは、次に、「i>imax」であるか否かを判定する(ステップS18)。imaxは基準撮影環境4に設けられた光源の最大数であるので、このステップS18では、基準撮影環境4に設けられた全ての光源を用いて以上の処理(ステップS14〜ステップS17)が行われたか否かを判定していることになる。
ステップS18の判定結果がNOの場合、CPU6aは、基準撮影環境4に設けられた全ての光源を用いて以上の処理(ステップS14〜ステップS17)が行われていないと判断し、次順の光源を選択するためにiの値を一つアップ(ステップS19)した後、再び、ステップS14以降を繰り返す。
ステップS18の判定結果がYESの場合、CPU6aは、基準撮影環境4に設けられた全ての光源を用いて以上の処理(ステップS14〜ステップS17)が行われたと判断し、この場合、CPU6aは、RAM6c等に一時保存しておいたWB設定値(1番目からimax番目までの光源の各々に対応したWB設定値)を用いて基準WB設定値18を生成し、その基準WB設定値18を基準WB設定値記憶部12に記憶する(ステップS20)。
図4は、基準WB設定値記憶部12に記憶された基準WB設定値18の概念図である。図中の黒丸記号は、それぞれ光源ごとのWB設定値を表しており、ここでは、説明の便宜上、各々の黒丸記号に符号Piを付すことにする。iは1〜imax(この図では1〜6)である。P1は1(i=1)番目の光源に対応したWB設定値、P2は2(i=2)番目の光源に対応したWB設定値、P3は3(i=3)番目の光源に対応したWB設定値、P4は4(i=4)番目の光源に対応したWB設定値、P5は5(i=5)番目の光源に対応したWB設定値、P6は6(i=6=imax)番目の光源に対応したWB設定値である。
このように、基準WB設定値18を生成して基準WB設定値記憶部12に記憶すると、CPU6aは、次に、ユーザに対して、撮像部9に新規撮像素子15をセットするように促すための第3の通知を行う(ステップS21)。この第3の通知は、先のステップS11の判定結果がYESの場合、つまり、すでに基準WB設定値記憶部12に基準WB設定値18が記憶されていた場合も行われる。
第3の通知を行うと、CPU6aは、操作部8からの応答信号に基づいて、その第3の通知によって促された行為が完了したか否かを判定し(ステップS22)、ステップS22の判定結果がNOの場合(第3の通知によって促された行為が完了していないと判定された場合)、CPU6aは、ステップS22を繰り返し実行する。
ステップS22の判定結果がYESの場合(第3の通知によって促された行為が完了したと判定された場合)、CPU6aは、ユーザに対して、基準光源3で基準被写体2を照明するように促すための第4の通知を行い(ステップS23)、次いで、操作部8からの応答信号に基づいて、その第4の通知によって促された行為が完了したか否かを判定する(ステップS24)。ステップS24の判定結果がNOの場合(第4の通知によって促された行為が完了していないと判定された場合)、CPU6aは、ステップS24を繰り返し実行する。
ステップS24の判定結果がYESの場合(第4の通知によって促された行為が完了したと判定された場合)、CPU6aは、基準光源3で照明された基準被写体2を新規撮像素子15を用いて撮影し(ステップS25)、その撮影画像から基準光源3に対応した新規撮像素子15のWB設定値(基準光源用WB設定値)を生成して一時保存する(ステップS26)。一時保存の保存先は特に限定しないが、たとえば、RAM6cの所定エリアであってもよい。
次いで、CPU6aは、基準WB設定値記憶部12から基準WB設定値18を読み出し(ステップS27)、一時保存しておいた新規撮像素子15の基準光源用WB設定値と、基準WB設定値記憶部12から読み出した基準WB設定値18の基準光源用WB設定値との差を求める(ステップS28)。
次いで、CPU6aは、その差を用いて基準WB設定値18をシフトして新規撮像素子15のWB設定値16を生成して出力(ステップS29)し、処理を終了する。
なお、ステップS25における撮影条件と、前記のステップS16における撮影条件は同一である。撮影条件は、WBに影響を与える、たとえば、露出や撮影画角、焦点距離及び撮影感度(ISO感度)などである。
図5は、新規撮像素子15のWB設定値16の生成概念図である。この図において、(a)は基準WB設定値記憶部12に記憶された基準WB設定値18(図4と同一)を示し、(b)は新規撮像素子15の「基準光源用WB設定値」と基準撮像素子17の「基準光源用WB設定値」との対応関係を示し、(c)は基準WB設定値18をシフトして生成される新規撮像素子15のWB設定値16を示している。
図4と同様に、図中の黒丸記号は、それぞれ光源ごとのWB設定値を表しており、ここでは、説明の便宜上、各々の黒丸記号に符号Piを付すことにする。iは1〜imax(この図では1〜6)である。今、基準光源3に対応する基準撮像素子17の「基準光源用WB設定値」を便宜的にP4とし、同じく、同一の基準光源3に対応する新規撮像素子15の「基準光源用WB設定値」をP4′とする。P4とP4′の差は、二つの撮像素子(基準撮像素子17と新規撮像素子15)の微妙な電気的特性の違いに起因して生じる。このような差は、類似仕様の二つの撮像素子の間は勿論のこと、同一仕様の二つの撮像素子の間においても程度の違いこそあれ少なからず発生する。
P4とP4′の差、つまり、新規撮像素子15の「基準光源用WB設定値」と基準撮像素子17の「基準光源用WB設定値」との差は、B/G軸の差Yと、R/G軸の差Xとによって与えられる。
実施形態のポイントは、この差を用いて新規撮像素子15のWB設定値16を生成する点にある。すなわち、(c)に示すように、上記の差(XとY)だけ、基準WB設定値18のP1〜P6を一括してシフトさせ、シフト後のP1′〜P6′を用いて新規撮像素子15のWB設定値16を生成する点に特徴がある。
(c)における白抜き太矢印線はシフトの方向と量を表している。全てのシフトの方向と量は同一である。たとえば、P1′の位置はP1をB/G軸に沿ってYだけ上方にずらし且つR/G軸に沿ってXだけ右方にずらした位置にある。同様に、P2′〜P6′についても、P2〜P6の各々をB/G軸に沿ってYだけ上方にずらし且つR/G軸に沿ってXだけ右方にずらした位置にある。
このように、実施形態では、1種類の光源(基準光源3)で照明された基準被写体2を新規撮像素子15で撮影するだけで、新規撮像素子15のWB設定値16を一括して簡単に生成することができるから、従来のように、複数の光源を切り替えながらデータの収集を行うという面倒な手順が不要となり、その結果、製造工程の短縮化を阻害しないという特有の効果を奏することができる。
なお、WB設定値生成部11の位置は、図示の位置に限定されない。たとえば、感度比算出部10と一緒に撮像部9の後段の画像処理部(不図示)に実装してもよい。また、基準光源3は、たとえば、日陰、D65、昼光色蛍光灯、太陽光、昼白色蛍光灯または白熱灯などのいずれかの色温度を有する光源であってもよい。また、実施形態は、AWB(オートホワイトバランス)またはMWB(マニュアルホワイトバランス)のいずれにも適用可能であることは当然である。
実施形態の思想は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置は勿論のこと、ホワイトバランスの調整機能を有している画像処理システム一般にも適用することができる。このシステムには、たとえば、DSP(Degital Signal Professor)等の装置、あるいは、携帯電話、スマートフォン、ゲーム機、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、PDA(Personal Data Assistants:携帯情報端末)などが含まれる。また、撮像素子に限らず、LCD(Liquid Crystal Display)など、画像を扱うデバイスまたは素子全般にも適用可能である。
以下、本発明の特徴を付記する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
図6は、付記1の構成図である。
付記1は、撮影手段100(実施形態の撮像部9に相当)と、
前記撮影手段100が撮影した画像の色比率を算出する比率算出手段101(実施形態の感度比算出部10に相当)と、
前記算出した色比率と所定の基準値102(実施形態の基準WB設定値18に相当)とを基に前記撮影手段の画像の色を補正するための補正値103(実施形態のWB設定値16に相当)を生成する生成手段104(実施形態のWB設定値生成部11に相当)と
を備えたことを特徴とするホワイトバランス設定値生成装置105(実施形態のホワイトバランス設定値生成装置1に相当)である。
(付記2)
付記2は、前記撮影手段が撮影した画像は、所定の基準撮影環境で所定の基準被写体を撮影したときの画像であることを特徴とする付記1に記載のホワイトバランス設定値生成装置である。
(付記3)
付記3は、前記比率算出手段は、前記撮影手段が撮影した画像のR成分とG成分の色比率であるR/Gと、B成分とG成分の色比率であるB/Gとを算出することを特徴とする付記1または2のいずれかに記載のホワイトバランス設定値生成装置である。
(付記4)
付記4は、前記所定の基準値は、前記撮影手段に基準撮像素子を使用したときの、当該基準撮像素子のWB設定値であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載のホワイトバランス設定値生成装置である。
(付記5)
付記5は、前記生成手段は、前記所定の基準値から一つのWB設定値を取り出し、このWB設定値と、前記比率算出手段で算出した色比率のうち当該一つのWB設定値に対応した色比率との差を求め、この差を用いて前記所定の基準値をシフトさせることによって、前記補正値を生成することを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載のホワイトバランス設定値生成装置である。
(付記6)
付記6は、撮影手段が撮影した画像の色比率を算出する比率算出工程と、
前記算出した色比率と所定の基準値とを基に前記撮影手段の画像の色を補正するための補正値を生成する生成工程と
を含むことを特徴とするホワイトバランス設定値生成方法である。
(付記7)
付記7は、コンピュータを、
撮影手段が撮影した画像の色比率を算出する比率算出手段、
前記算出した色比率と所定の基準値とを基に前記撮影手段の画像の色を補正するための補正値を生成する生成手段
として機能させることを特徴とするプログラムである。
1 ホワイトバランス設定値生成装置
9 撮像部
10 感度比算出部
11 WB設定値生成部
16 WB設定値
18 基準WB設定値
100 撮影手段
101 比率算出手段
102 所定の基準値
103 補正値
104 生成手段
105 ホワイトバランス設定値生成装置

Claims (7)

  1. 撮影手段と、
    前記撮影手段が撮影した画像の色比率を算出する比率算出手段と、
    前記算出した色比率と所定の基準値とを基に前記撮影手段の画像の色を補正するための補正値を生成する生成手段と
    を備えたことを特徴とするホワイトバランス設定値生成装置。
  2. 前記撮影手段が撮影した画像は、所定の基準撮影環境で所定の基準被写体を撮影したときの画像であることを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス設定値生成装置。
  3. 前記比率算出手段は、前記撮影手段が撮影した画像のR成分とG成分の色比率であるR/Gと、B成分とG成分の色比率であるB/Gとを算出することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のホワイトバランス設定値生成装置。
  4. 前記所定の基準値は、前記撮影手段に基準撮像素子を使用したときの、当該基準撮像素子のWB設定値であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のホワイトバランス設定値生成装置。
  5. 前記生成手段は、前記所定の基準値から一つのWB設定値を取り出し、このWB設定値と、前記比率算出手段で算出した色比率のうち当該一つのWB設定値に対応した色比率との差を求め、この差を用いて前記所定の基準値をシフトさせることによって、前記補正値を生成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のホワイトバランス設定値生成装置。
  6. 撮影手段が撮影した画像の色比率を算出する比率算出工程と、
    前記算出した色比率と所定の基準値とを基に前記撮影手段の画像の色を補正するための補正値を生成する生成工程と
    を含むことを特徴とするホワイトバランス設定値生成方法。
  7. コンピュータを、
    撮影手段が撮影した画像の色比率を算出する比率算出手段、
    前記算出した色比率と所定の基準値とを基に前記撮影手段の画像の色を補正するための補正値を生成する生成手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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