JP2014146137A - 病児保育サービス支援システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者と保育者の公正なマッチングを行う病児保育サービス支援システムを提供する。
【解決手段】複数の保育者のそれぞれについて所定期間内の出動回数を求め,求めた出動回数に基づいて,それら複数の保育者に優先順位を付与して,利用者の自宅に派遣する保育者を決定することにより,利用者と保育者の公正なマッチングを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は,利用者の自宅に,利用者の要望に応じた能力を持つ保育者を派遣して,病児保育を提供するサービスを支援するシステム,及びそのプログラムに関する。具体的に説明すると,本発明は,利用者と保育者のマッチングの精度を高めることにより,利用者からの依頼があったときには100%対応を行うことを保証し,利用者に安心感を与えることを目的としたシステム等に関するものである。
女性の社会進出が進んだ現在では,訪問型の病児保育サービスを提供するNPO法人や,企業,ボランティア団体が注目を集めている。この病児保育サービスは,サービスの提供を受ける子どもの家族等からの依頼を受けて,小児医療や保育に関する専門的な知識を持つ保育者が利用者の自宅等を訪問し,例えば,熱を出した子どもの看護をしたり,かかりつけの小児科へ受診させたり,食事の世話をしたりするような総合的な保育サービスである。現代社会では,子どもを持つ母親であっても,仕事を継続する者が増加し共働き率が高まっている。子どもの突然の発熱等の際には保護者のどちらかが仕事を休業し保育をすることになる。しかし,急に仕事を休業することができない場合も多く,子育てに不安を持ちながら仕事を続けなければならない,または仕事を辞めざるをえないという声が多くあがっている。このため,今日では,保護者が子どもに対して持つ育児の責任を果たすと同時に,安心して仕事を続けることができるように,専門的な保育者に子どもを預けることができる病児保育といったサービスが普及し始めている。
上記のような病児保育サービスを成立させるためには,当然のことながら,サービスの提供を望む利用者と,実際に保育を行う労働力を持つ保育者の双方が存在していることが必要となる。そして,病児保育サービスの統括的な管理を担当する事業者は,これらの利用者と保育者の情報を集めて管理を行い,利用者からの依頼があったときには,この利用者の依頼に適した保育者を選定してマッチングを行う必要がある。このため,従来から,自宅訪問型の介護サービスやファミリーサポートサービス等の分野において,利用者の自宅等に派遣する介護者やサポートスタッフを,利用者の要望に応じてマッチングさせるためのシステムが知られている(例えば,特許文献1や特許文献2)。
例えば,特許文献1には,インターネットを介して,利用者の要求するサービス内容および相性に一致するヘルパーを的確に検索して予約するようにしたシステムが開示されている。特許文献1に開示されたシステムは,ホームページがヘルパーに関する情報を蓄積するデータベースと関連され,そのデータベースはそれぞれのヘルパーのサービス内容および相性に関する情報を含んでおり,利用者はデータベースにアクセスしてサービス内容および相性の希望条件を入力してヘルパーを検索することを特徴とするものである。このようなシステムによれば,利用者が入力したサービス内容および相性の希望条件に合ったヘルパーを検索することが可能になり,これによって利用者は介護を受けるヘルパーとして,特にそのサービス内容および相性の点で最適なヘルパーを選択することが可能になるとされている。また,利用者の要求と,ヘルパーの提供するサービスとの間のミスマッチの発生を防止できるようになり,これによって満足度の高い介護サービスが可能になるとされている。
また,特許文献2には,介護情報を広範かつ迅速に収集可能にすると共に,これらを適切かつ迅速に結び付けることのできる介護サービス提供システムが開示されている。特許文献2に開示されたシステムは,被介護者の要求を受けた際に,介護者情報格納手段に格納された介護者情報と,被介護者情報格納手段に格納された被介護者情報とに基づいて,介護者と被介護者とを相互に組み合わせるマッチングを行うことを特徴としている。このようなシステムによれば,介護の供給情報と介護の需要情報とを適切に結び付けることができるので,被介護者の希望等に応じた最適な介護者によって介護サービスを提供することができるとされている。
特開2006−236158号公報 特開2001−338067号公報
ところで,従来の介護者やヘルパーの予約システムやマッチングシステムは,いずれも利用者の要望を満たすことが出来るように,主に,利用者が求める条件を基準として,介護者等を選定するものとなっていた。例えば,特許文献1に記載のシステムでは,介護を要求する利用者と,介護を行うスタッフの相性項目の一致不一致を確認し,相性の良い順に並べたスタッフの氏名のリストを利用者に転送し,その中から利用者が,自由にスタッフを選択できるようになっている。また,特許文献2に記載のシステムでは,介護者の介護能力が,被介護者が求める介護能力を満たしているか否かを基準として,介護者と被介護者とを相互に組み合わせるマッチングを行うことしている。
しかしながら,上記した従来発明のように,サービスの提供を受ける利用者の要望だけを基準として,保育者や介護者の選定を行うこととすると,利用者から人気のある保育者は,自然と,出動回数が増えたり実働時間が長時間化するようになる。例えば,ある保育者が何日も連続して出動したり,遠く離れた利用者の自宅まで時間を掛けて移動し,その上で育児を行ったりするようなことが続くと,その保育者にも疲労やストレスが溜まり,万全な状態で病児保育サービスや介護サービスを行えなくなる恐れがあった。このため,保育者が万全の状態でサービスを行い,利用者に安心感を提供して,利用者との信頼関係を維持し続けるためには,利用者の要望と共に,保育者の出動回数や,移動時間も含めた総実働時間をも考慮して,利用者と保育者の公正なマッチングを行うことが重要になる。
また,利用者からの依頼があったときに,どのような場合でも100%対応を行うことができること保証するためには,病児保育サービスを運営するにあたり,サービスの提供が可能な保育者を必要十分な数だけ確保しておく必要がある。このような運営方針において,サービスの提供を受ける利用者の要望だけを基準として,保育者や介護者の選定を行うこととしてしまうと,各保育者の出動回数にバラつきが生じる可能性が高くなり,その結果,各保育者の実働経験にも差が現われる恐れがあった。すなわち,全ての保育者により提供されるサービス質を一定に保ち,常に利用者に対して満足を与えられるようなサービスを提供するためには,複数の保育者のそれぞれについて,一定以上の出動回数や総実働時間を割り振って,サービスの質を維持できるように実働経験を踏ませることが重要になる。
このため,現在では,利用者の要望と共に,保育者の出動回数や,移動時間も含めた総実働時間をも考慮して,利用者と保育者の公正なマッチングを行ない,常に万全の状態の保育者を利用者の自宅に派遣し,且つ保育者によるサービスの質を一定以上に維持することにより,利用者に対して安心感と満足を提供することのできるシステムが求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,複数の保育者のそれぞれについて所定期間内の出動回数を求め,求めた出動回数に基づいて,それら複数の保育者に優先順位を付与して,利用者の自宅に派遣する保育者を決定することにより,利用者と保育者の公正なマッチングを行うことができるようになるとの知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は,以下の構成を有する。
本発明の第1の側面は,利用者の自宅に保育者を派遣して病児保育サービスを提供する事業者により使用される管理サーバを備えた,病児保育サービス支援システムに関する。
上記管理サーバは,
複数の保育者のそれぞれについて,少なくとも,当該保育者の所在地に関する情報を記憶した保育者DB(データベース)と,
複数の利用者のそれぞれについて,少なくとも,当該利用者の所在地に関する情報を記憶した利用者DBと,
複数の保育者のそれぞれについて,少なくとも,当該保育者の出動回数に関する情報を記憶したシフトDBと,
保育者DB,利用者DB,及びシフトDBに記憶された情報を読み出して,病児保育サービスの予約をした予約利用者の自宅に派遣する保育者を決定する演算処理を行うマッチング手段と,を有する
また,上記マッチング手段は,
利用者DBに記憶されている予約利用者の所在地に関する情報と,保育者DBに記憶されている複数の保育者の所在地に関する情報に基づいて,当該保育者の所在地から当該予約利用者の所在地までの距離及び所要時間の少なくとも一方を算出し,当該予約利用者の所在地までの距離又は所要時間が,所定距離圏内又は所定時間内である一又は複数の保育者を抽出する保育者候補抽出部と,
保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者について,シフトDBから出動回数に関する情報を読み出し,所定期間内の出動回数を求める出動回数算出部と,
少なくとも,出動回数算出部により求められた所定期間内の出動回数に基づいて,保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者のそれぞれについて優先順位を付与する優先順位付与部と,
優先順位決定部により付与された優先順位に従って,保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者の中から,予約利用者の自宅に派遣する保育者を決定する保育者決定部と,
保育者決定部が決定した保育者について,シフトDBに記憶されている出動回数をカウントアップするDB更新部と,を含む。
上記構成のように,保育者の出動回数に応じた優先順位に従って,利用者の自宅に派遣する保育者を決定することで,利用者と保育者の公正なマッチングを行うことができ,常に万全の状態の保育者を利用者の自宅に派遣し,且つ保育者によるサービスの質を一定以上に維持することが可能になる。
本発明の病児保育サービス支援システムにおいて,マッチング手段は,さらに,
保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者について,シフトDBから出動回数に関する情報を読み出し,所定期間内の出動回数を求めると共に,当該所定期間内の出動回数と,当該保育者が前記予約利用者の所在地まで出動した距離又は所要時間に基づいて,保育者が予約利用者の所在地まで出動した際の移動時間を含めた,当該所定期間内の総実働時間を算出する実働時間算出部を有することが好ましい。
この場合,優先順位付与部は,
出動回数算出部により求められた所定期間内の出動回数,及び実働時間算出部により求められた所定期間内の総実働時間に基づいて,保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者のそれぞれについて優先順位を付与することが好ましい。
上記構成のように,保育者の出動回数と,各出動時において予約利用者の所在地まで出動した距離又は所要時間に基づいて計算を行えば,保育者が予約利用者の所在地まで出動した際の移動時間を算出できる(往復の移動時間を算出することも可能)。そして,この移動時間に,例えば保育者自身から報告された勤務時間(実際に利用者の自宅等でサービスを提供した時間)を加えることにより,その保育者の総実働時間を算出することが可能になる。このように,利用者の所在地まで出動時間を含めた総実働時間に基づいて,利用者と保育者のマッチングを行うことにより,例えば,保育者が実際に勤務した際の疲労度だけでなく,通勤における疲労度をも考慮して,出動させる保育者を決定できるため,常に万全の状態の保育者を利用者の自宅に派遣できるようになる。
本発明の病児保育サービス支援システムにおいて,保育者DBは,さらに,
複数の保育者のそれぞれについて,当該保育者の所定期間内における出動回数の上限に関する情報を記憶していることが好ましい。
この場合,保育者決定部は,
保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者について,保育者DBから所定期間内における出動回数の上限と,出動回数算出部により求められた所定期間内の出動回数とを参照し,当該出動回数が上限に達していない一又は保育者の中から,優先順位決定部により付与された優先順位に従って,予約利用者の自宅に派遣する保育者を決定することが好ましい。
上記のように,所定期間内における出動回数の上限を考慮して,利用者の自宅に派遣する保育者を決定することにより,複数の保育者のそれぞれに均等に出動の機会を与えることができるようになる。
本発明の病児保育サービス支援システムにおいて,保育者DBは,さらに,
複数の保育者のそれぞれについて,当該保育者の前記所定期間内における総実働時間の上限に関する情報を記憶していることが好ましい。
この場合,保育者決定部は,
保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者について,保育者DBから所定期間内における総実働時間の上限と,実働時間算出部により求められた所定期間内の総実働時間とを参照し,当該総実働時間が上限に達していない一又は保育者の中から,優先順位決定部により付与された優先順位に従って,予約利用者の自宅に派遣する保育者を決定することが好ましい。
上記のように,所定期間内における総実働時間の上限を考慮して,利用者の自宅に派遣する保育者を決定することにより,複数の保育者のそれぞれに均等に出動の機会を与えることができるようになる。
本発明の第2の側面は,上記病児保育サービス支援システム用のプログラムに関する。本発明のプログラムは,上記管理サーバを,保育者DB,利用者DB,シフトDB,及びマッチング手段として機能させる。
本発明によれば,利用者の要望と共に,保育者の出動回数や,移動時間も含めた総実働時間をも考慮して,利用者と保育者の公正なマッチングを行うことができる。これにより,本発明は,常に万全の状態の保育者を利用者の自宅に派遣し,且つ保育者によるサービスの質を一定以上に維持することが可能になり,利用者に対して安心感と満足を提供することができる。
図1は,病児保育サービス支援システムの全体構成を示すブロック図である。 図2は,病児保育サービス支援システムの情報処理を示すフロー図である。 図3は,自動マッチングの情報処理を示すフロー図である。 図4は,自動マッチング処理の途中で表示されるコーディネート画面の一例を示している。 図5は,自動マッチング処理の途中で表示されるコーディネート画面の一例を示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
(1.病児保育サービス支援システムの全体構成)
まず,本発明に係る本発明の病児保育サービス支援システムの概要について説明する。
本発明のシステムでは,予め保育者の業務可能なスケジュールを登録しておき,利用者からの利用申し込みに対して,登録された作業者の中から条件に合致する保育者をマッチングする。このとき,管理サーバにおいて,保育者については,技能や経験,所在地などの様々な情報(保育者情報)を管理し,利用者についても,利用実績や所在地などの様々な情報(利用者情報)を管理している。これらの情報に基づいて,利用者からの依頼に応じて,種々の条件に合致する保育者の候補を選定する。選定された保育者の中から業務を行う保育者を決定し,利用者と保育者の双方に通知するまでの処理を,電子メールやウェブサイト等を通じて自動化している。
これにより,事業者の業務コストを低減するとともに,保育者の手配を迅速に行えるようにすることから,当日の利用申し込みや変更等にも適宜柔軟に対応することが容易となり,基本的には利用者の依頼に対して100%対応を行うことができる。従って,利用者の拡大や保育提供機会の増加などを図ることができる。また,保育者にとっては自身の技能や経験等に応じたサービスを提供する機会を得ることができるため,業務へのモチベーションの向上を図ることができる。
図1は,本発明に係る病児保育サービス支援システムの全体構成の概要を示したブロック図である。図1に示されるように,病児保育サービス支援システムは,管理サーバ10と,保育者端末20と,利用者端末30とを含む。管理サーバ10は,病児保育サービスの提供を統括的に管理する事業者によって使用される。また,保育者端末20は,実際に病児保育サービスを提供する保育者によって使用される。また,利用者端末30は,病児保育サービスの提供を受ける利用者によって使用される。保育者端末20及び利用者端末30は,病児保育サービスに係る保育者及び利用者の数に応じて複数存在する。管理サーバ10,保育者端末20,及び利用者端末30のそれぞれは,インターネットなどのネットワークによって接続されており,互いに通信を行うことができるようになっている。管理サーバ10は,一台のサーバ装置によってその機能を実現するものであってもよいし,複数台のサーバ装置にその機能を分担することで構築されたものであってもよい。また,保育者端末20及び利用者端末30としては,通常のパーソナルコンピュータを利用することができ,例えば,デスクトップ型コンピュータ,ラップトップ型コンピュータ,携帯電話やスマートフォンなどの携帯情報通信端末(PDA)等を利用可能である。
管理サーバ10は,一又は複数台のサーバ装置によって構築される。サーバ装置としては,公知のものを用いればよい。例えば,サーバ装置は,入力部,出力部,制御部,演算部,及び記憶部を有し,これらの要素はバスなどで接続されており,情報の授受を行うことができるようにされている。サーバ装置において,入力部から所定の情報が入力されると,制御部は,記憶部のメインメモリに格納されている制御プログラムを読み出す。また,制御部は,読み出した制御プログラムの指令に従って,適宜記憶部に記憶されたデータを読み出し,演算部にて所定の演算を行う。そして,演算結果を記憶部に一時的に記憶しながら,出力部から情報を出力する。サーバ装置の入力部は,ネットワークを介して,保育者端末20や利用者端末30から送信された情報を受信し,制御部へと伝達する機能を持つ。またサーバ装置の出力部は,制御部からの指令に応じて,演算部による演算結果を,ネットワークを介して,保育者端末20や利用者端末30へと送信する機能をもつ。図1に示されるように,管理サーバ10は,保育者データベース(DB)11,利用者DB12,シフトDB13,予約DB14,及びマッチング手段15の機能的構成を備える。これらの機能的構成は,上述した各サーバ装置に備わる入力部,出力部,制御部,演算部,及び記憶部等のハードウェアにより実現される。
本実施の形態の病児保育サービス支援システムにおいて,管理サーバ10によって提供される機能は,大きく分けて,保育者及び利用者が保育者端末20や利用者端末30を用いて利用するフロントエンド機能と,事業者自身が利用するバックエンド機能とに分類される。フロントエンド機能には,例えば,利用者による保育サービスの利用申し込みの入力や,保育者による業務可能スケジュールの登録,保育者による業務記録や作業終了報告の入力,利用者による作業終了の確認や承認の入力,利用者及び保育者による相互の評価情報の入力,料金の請求や給与の支払いに関する情報の参照などが含まれる。また、バックエンド機能には,例えば,利用者からの利用申し込みに対する保育者のマッチング処理や,出動依頼の通知,業務記録の保持と管理,評価情報の保持と管理,各種データベースの管理や内容の分析,請求料金や給与金額の計算と決済処理などが含まれる。また,管理サーバ10は,OS(Operating System)やデータベース管理プログラム等のミドルウェアの他に,例えば,保育者端末20及び利用者端末30等からのWebブラウザを介したアクセスを受け付けて処理を行うためのWebサーバプログラムを有している。
(2.病児保育サービス支援システムにおける情報処理の流れ)
続いて,図2を参照して,病児保育サービス支援システムにおける全体的な情報処理の流れについて説明する。図2では,特に,保育者及び利用者のそれぞれが,システムを利用するための登録を行なってから,実際に病児保育サービスを提供又は享受した後,業務終了の報告を行うまでの全体のフローを示している。
図2に示されるように,まず,病児保育サービスを提供することを希望する保育者は,本システムを利用するための登録を行う(ステップS1)。登録希望の保育者は,保育者端末20を通じて,管理サーバ10によって運営されているウェブサイトにアクセスし,会員登録用のウェブページに示された案内情報に従って,自身の個人情報(保育者情報)を入力する。保育者端末20に入力された保育者情報は,ネットワークを介して管理サーバ10へと送信され,管理サーバ10が保持する保育者DB11に記憶される(ステップS2)。
保育者DB11は,保育者のそれぞれについて,保育者の個人情報(保育者情報)を関連付けて記憶するデータベースである。保育者DB11に記憶される保育者情報としては,例えば,ユーザID,氏名,住所,連絡先,対応可能年齢,得意分野情報,不得意分野情報,保有資格,研修受講履歴,報酬単価,評価ランク,動物アレルギーの有無,業務可能日時情報などの項目が含まれる。例えば,評価ランクの項目は,対象の保育者について利用者や保育事業者からの評価等に基づいて設定されたランクを示す情報を保持している。このランクは,対象の保育者の能力を示す指標であり,例えば,初期契約時の評価ランクを初期値として利用者からの良好な評価が継続したり,保有資格や研修受講履歴の項目によって高い技能を有することが認められたりすると順次上がっていくものとすることができる。また,動物アレルギーの有無の項目は,対象の保育者が利用者宅を訪問した際に,利用社宅にて飼育されている動物にアレルギーがあると作業を行うことが困難になるため,予めこのような自体を防止するために,保育者に動物アレルギーが有る場合にはその動物の種類に関する情報を保持する。
また,保育者DBには,その保育者が月間又は週間で出動可能な出動回数の上限,及び/又は月間又は週間で出動可能な実働可能な総実働時間の上限を記憶することが好ましい。例えば,保育者が,週4日以上の勤務を行うことが出来ない場合や,週30時間以上勤務することができない場合には,その旨が各保育者のユーザID等に関連付けて保育者DBに記憶される。
また,図2に示されるように,病児保育サービスを受けることを希望する利用者は,本システムを利用するための登録を行う(ステップS3)。例えば,登録希望の利用者は,利用者端末30を通じて,管理サーバ10によって運営されているウェブサイトにアクセスし,会員登録用のウェブページに示された案内情報に従って,自身の個人情報(利用者情報)を入力する。利用者端末30に入力された保育者情報は,ネットワークを介して管理サーバ10へと送信され,管理サーバ10が保持する利用者DB12に記憶される(ステップS4)。
利用者DB12は,利用者のそれぞれについて,利用者の個人情報(保育者情報)を関連付けて記憶するデータベースである。利用者DB12に記憶される利用者情報としては,例えば,ユーザID,氏名,住所,連絡先,子供生年月日,子供性別,家族構成情報,ペットの有無,住居情報,総利用時間,予約キャンセル度,及びより丁重なケアが必要であるか否かなどの項目が含まれる。家族構成情報及び住居情報の項目は,対象の利用者の住居環境に関する属性情報として,それぞれ,兄弟姉妹や祖父母等の家族構成,および集合住宅か一軒家かなどの情報を保持する。また,ペットの有無の項目は,保育者が対象の利用者の自宅を訪問した際に,利用社宅にて飼育されている動物にアレルギーがあると作業を行うことが困難になるため,このような自体を予め防止するために,利用社宅にて飼育しているペットが存在する場合にはそのペットの種類に関する情報を保持する。総利用時間の項目は,対象の利用者による保育サービスの利用状況に係る情報として,これまでに事業者から保育サービスを受けた総利用時間の情報を保持する。また,予約キャンセル度の項目は,対象の利用者の過去のサービスの利用予約時におけるキャンセルの動向を示す値を保持する。また,より丁重なケアが必要であるか否かについての項目は,例えば,対象の利用者にアレルギーや知能発達障害がある場合など,他の利用者に比べてより丁重なケアが必要なときには,その内容や注意事項に関する情報を保持する。
上記のように保育者及び利用者のそれぞれが,予め,事業者によって運営される病児保育サービス支援システムを利用するための登録を行う。これらの病児保育サービス支援システムのデータベースに登録された保育者情報や利用者情報は,各保育者及び利用者の基本情報として管理される。なお,保育者及び利用者は,保育者端末20や利用者端末30を通じて管理サーバ10にアクセスすることにより,初期登録した個人情報の変更,修正,追加を適宜行うこともできる。
続いて,保育者は,保育者端末20を通じて,勤務時間に関するシフト(スケジュール)の登録を行う(ステップS5)。例えば,勤務を希望する保育者は,保育者端末20を通じて,管理サーバ10によって運営されているウェブサイトにアクセスし,シフト管理用のウェブページに示された案内情報に従って,自身が勤務を希望する時間帯等のシフト情報を入力する。保育者端末20に入力された利用者のシフト情報は,ネットワークを介して管理サーバ10へと送信され,管理サーバ10が保持するシフトDB13に記憶される(ステップS6)。
シフトDB13は,保育者のそれぞれについて,過去及び将来の勤務状況に関する情報(シフト情報)を記憶するデータベースである。シフトDB13に記憶されるシフト情報としては,例えば,保育者のユーザID,保育者の希望勤務時間,過去の出動状況,出動回数,予約利用者の自宅までの移動距離・所要時間,及び実働時間などの項目が含まれる。保育者の希望勤務時間の項目は,保育者のそれぞれが,任意の時間帯を指定して入力したものであり,保育者が利用社宅に出動して作業を行うことのできる時間帯に関する情報を保持する。また,過去の出動状況に関する項目としては,保育者が過去に出動してサービスを提供した利用者に関する情報や,過去に利用社宅まで出動した距離,及び過去に利用社宅にて作業を行った勤務時間などに関する情報を保持する。また,出動回数に関する項目は,保育者がシステム利用の登録をしてから現在に至るまでに出動した総数や,保育者が過去に出動した回数を,年間,月間,週間等の分けた所定期間ごとの回数を保持する。また,実働時間に関する項目は,保育者がシステム利用の登録をしてから現在に至るまでに出動した全ての実働時間や,保育者が過去に出動した実働時間を,年間,月間,週間等の分けた所定期間ごとの実働時間を保持する。ここにいう,実働時間としては,保育者が利用社宅に伺って実際に作業を行った勤務時間だけでなく,保育者が自宅から利用社宅まで移動する際に掛かった時間や,保育者が利用社宅から自宅まで帰宅するのに掛かった時間を含めたものであることが好ましい。保育者の移動時間は,例えば,保育者の自宅から利用社宅までの距離に基づいて自動的に算出することが可能である。
他方,利用者は,利用者端末を通じて,病児保育サービスを受けることを予約するための情報(予約情報)の登録を行う(ステップS7)。例えば,予約を希望する利用者は,利用者端末30を通じて,管理サーバ10によって運営されているウェブサイトにアクセスし,予約用のウェブページに示された案内情報に従って,病児保育サービスを受けることを希望する時間帯等の予約情報を入力する。利用者端末30に入力された予約情報は,ネットワークを介して管理サーバ10へと送信され,管理サーバ10が保持する予約DB14に記憶される(ステップS8)。
予約DB14は,利用者からの保育サービスの利用申し込みに対する予約や,その確定状況,及び予約の内容に関する情報を記憶するデータベースである。予約DB14は,予約情報として,例えば,予約ID,利用者ID,保育者ID,予約日時情報,申請日時,予約確定日,付加条件情報などの項目を記憶する。利用者ID及び保育者IDの各項目は,それぞれ,対象の予約における利用者及び保育者を特定するユーザIDの情報を保持するものであり,保育者IDについては,管理サーバ10のマッチング手段15によるマッチングの結果,利用社宅に派遣する保育者が確定した段階で,予約DB14に登録される。予約日時情報の項目は,対象の予約において利用者が保育サービスの利用を希望する日時と利用時間に関する情報を保持する。また,申請日時の項目は,利用者が対象の予約に係る利用申し込みを行った日時の情報を保持する。予約確定日の項目は,対象の予約が確定した日時の情報を保持する。
また,上記予約情報の入力にあたり,利用者は,付加条件情報を定めて管理サーバ10へ送信することができる。付加条件情報には,対象の予約について特別に考慮したり把握する必要のある条件や,オプションサービス等の情報が含まれる。例えば,利用者は,特定の保育者を指名するための情報や,特定の保育者を忌避するための情報を付加条件情報に含めることができる。また,利用者は,サービス利用の申し込みを行う際に,子どもなど利用対象者が訴える症状(腹痛,頭痛など)や,その体温に関する情報を付加条件情報に含めることができる。利用者端末30から送信された予約情報に含まれる付加条件情報は,管理サーバ10によって受信され,予約DB14に記憶される。
上記のようにして,管理サーバ10には,利用者の氏名,住所,年齢などの基本情報だけでなく,利用者が保育サービスの利用申し込みを行った時点での症状や体温などの付加情報が記憶される。これらの利用者の基本情報及び付加情報は,管理サーバ10が,その利用者の状態に適した保育者をマッチングさせる際に考慮される。
続いて,図2に示されるように,利用者による保育サービスの利用申し込みが行われると,管理サーバ10は,申し込みを行った利用者の状況に適した保育者を一人選択し,利用者と保育者を自動的にマッチングさせる処理を行う(ステップS9)。図2に示されるように,管理サーバ10のマッチング手段15は,保育者DB11,利用者DB12,シフトDB13,及び予約DB14に記憶されている種々の情報を読み出し,読み出した情報に基づいて利用者と保育者を自動的にマッチングさせる。ここでの自動マッチング処理については,図3にそのフロー図が示されており,その詳細については後述する。
その後,管理サーバ10は,自動マッチング処理(ステップS9)を行い,サービスの利用申し込みがあった利用者の自宅に出動させる保育者を決定すると,その保育者に送信する出動依頼情報を作成する(ステップS10)。出動依頼情報は,例えば,管理サーバ10が,保育者端末20に対して電子メールにより送信するものであってもよいし,管理サーバ10が運営するウェブページの情報を更新して,保育者に出動依頼を伝達することとしてもよい。出動依頼情報には,例えば,利用者の氏名,住所,連絡先,子供性別,家族構成などの利用者情報や,サービス予約時に登録された子どもの症状・体温等に関する情報が含まれる。また,管理サーバ10は,保育者に出動依頼を送信すると同時に,予約が確定した利用者に対し,予約が確定情報した旨の情報を送信する。予約確定情報は,例えば,管理サーバ10が,利用者端末30に対して電子メールにより送信するものであってもよいし,管理サーバ10が運営するウェブページの情報を更新して,利用者に予約が確定した旨を伝達することとしてもよい。予約確定情報には,例えば,保育者の氏名,連絡先,得意分野情報,保有資格,研修受講履歴,評価ランク等の情報が含まれる。
その後,管理サーバ10は,新しい出動依頼情報を作成した後,この新しい出動依頼の内容に基づいて,出動依頼を送信した保育者に関し,シフトDB13に記憶されている出動状況,出動回数,及び実働時間などの項目を更新する処理を行う(ステップS11)。
また,図2に示されるように,管理サーバ10から送信された出動依頼情報は,保育者端末20によって受信され,その出動依頼が保育者によって確認される(ステップS12)。また,管理サーバ10から送信された予約確定情報は,利用者端末30によって受信され,その予約が確定した旨が利用者によって確認される(ステップS13)。
保育者は,保育者端末20の表示画面に表示された出動依頼情報を確認し,出動依頼のあった日時に,利用社宅に訪問する。保育者は,適宜,利用社宅にて保育作業を行ったり,子どもを病院に連れて行き受診させたりするなど,必要な病児保育サービスを提供する。保育者は,病児保育サービスの提供中に,保育者端末20を介して経過報告を入力する(ステップS14)。例えば,保育者は,サービス提供の合間に,保育者端末20を通じて,管理サーバ10によって運営されているウェブサイトにアクセスし,経過報告用のウェブページに示された案内情報に従って,適宜必要な経過報告情報を入力する。保育者端末20に入力された経過報告情報は,ネットワークを介して管理サーバ10によって受領される(ステップS15)。管理サーバ10は,経過報告情報を受領すると,その情報を利用者端末30へと送信し,使用者端末30はこれを受領する(ステップS16)。経過報告情報は,例えば,管理サーバ10が,利用者端末30に対して電子メールにより送信するものであってもよいし,管理サーバ10が運営するウェブページの情報を更新して,利用者に経過報告を確認させることとしてもよい。例えば,利用者へ送信させる経過報告情報は,保護者が子どもを保育者に預けて仕事をしたり外出したりしている場合に,保護者が自宅の外からでも確認ができるように,保護者が持つ携帯情報端末(例えば携帯電話)に電子メールで送信したり,携帯情報端末のウェブ閲覧機能により閲覧可能なウェブページに掲載されるものであることが好ましい。このように扱われる経過情報には,例えば,保育者が保育サービスを開始した時間,保育中に測定した子どもの体温,子どもを受診させた病院名,病院において処方された薬剤名,子どもが薬剤を服用した時間や回数,及び現在の子どもの状況等が含まれることが好ましい。
その後,保育者は,定められた勤務時間を終えると,保育者端末20を介して終了報告を入力する(ステップS17)。例えば,保育者は,保育者端末20を通じて,管理サーバ10によって運営されているウェブサイトにアクセスし,終了報告用のウェブページに示された案内情報に従って,適宜必要な終了報告情報を入力する。終了報告情報には,保育者が利用社宅に到着し保育サービスを開始した時刻と終了した時刻(すなわち勤務時間),及びその当日の業務報告(例えば,子どもの状況,受診させた病院名等)が含まれる。管理サーバ10は,保育者端末20から終了報告情報を受信すると,適宜受信した情報を解析し,保育者DB11及びシフトDB13に記憶されている情報を更新する(ステップS18)。また,保育者が勤務時間を終えると,利用者は,利用者端末30を介してアンケートの回答を行う(ステップS19)。例えば,利用者は,利用者端末30を通じて,管理サーバ10によって運営されているウェブサイトにアクセスし,アンケート回答用のウェブページに示された案内情報に従って,適宜必要なアンケートに対して回答を行う。例えば,アンケートには,病児保育を担当した保育者の評価に関するものが含まれる。管理サーバ10は,利用者端末30からカンケートの回答情報を受信すると,適宜受信した情報を解析し,保育者DB11に記憶されているその保育者の評価ランクの情報を更新する(ステップS20)。
以上が本発明の病児保育サービス支援システムにおける基本的な情報処理の流れである。特に,保育者及び利用者のそれぞれが,システムを利用するための登録を行なってから,実際に病児保育サービスを提供又は享受した後,業務終了の報告を行うまでの全体のフローについて説明を行った。ただし,本発明は,その他の情報処理を適宜含むことができ,例えば,保育者情報と利用者情報の変更処理や,予約情報のキャンセルの処理については,適宜公知のものを使用すればよい。
(3.自動マッチング処理)
続いて,上記図2に示した自動マッチング処理(ステップS9)の詳細について説明を行う。図3は,自動マッチング処理の詳細を示したフロー図である。図3に示した自動マッチング処理は,管理サーバ10が備えるマッチング手段15により実行される。また,図1に示されるように,マッチング手段15は,保育者候補抽出部151,出動回数算出部152,実働時間算出部153,優先順位付与部154,保育者決定部155,DB更新部156を有している。
利用者端末30により送信された予約情報を管理サーバ10が受信すると,保育者候補抽出部151は,保育者DB11に登録されている多数の保育者の中から,その予約を行った利用者(予約利用者)にサービスを提供するのに適した一又は複数の保育者の候補を抽出する。保育者候補抽出部151は,まず,予約DB14から,予約を行った利用者の利用者ID,及び予約日時情報を含む予約情報を読み出す(ステップS9A)。また,保育者候補抽出部151は,予約DB14から読み出した利用者IDに基づいて,利用者DB12から,予約利用者の氏名,住所,連絡先,子供生年月日,子供性別,家族構成情報,ペットの有無,住居情報,及びより丁重なケアが必要であるか否かの項目を含む利用者情報を読み出す(ステップS9B)。
また,保育者候補抽出部151は,多数の保育者のそれぞれについて,シフトDB13に記憶されている希望勤務時間に関する情報を参照する。そして,保育者候補抽出部151は,予約DB14から読み出した予約日時情報と,シフトDB13に記憶されている保育者それぞれの希望勤務時間に関する情報とを照合し,この予約日時情報を含む時間帯を,希望勤務時間としている複数の保育者のユーザIDを読み出す(ステップS9C)。その後,保育者候補抽出部151は,保育者DB11を参照し,シフトDB13から読み出した複数の保育者のユーザIDに関連付けられている,氏名,住所,連絡先,対応可能年齢,得意分野情報,不得意分野情報,保有資格,研修受講履歴,評価ランク,動物アレルギーの有無,及び業務可能日時情報を含む保育者情報を読み出す(ステップS9D)。このようにして,保育者DB11に登録されている多数の保育者の中から,予約利用者が希望する予約日時に勤務可能な複数の保育者が抽出される。
その後,保育者候補抽出部151は,予約利用者の住所と,予約日時に勤務可能な複数の保育者の住所に基づいて,予約日時に勤務可能な複数の保育者それぞれの自宅から,予約利用者の自宅までの移動距離を算出する(ステップS9E)。保育者の自宅から予約利用者の自宅までの移動距離としては,地図上の直線距離を求めてもよいし,徒歩や交通機関を利用して移動した場合の道程距離を求めてもよい。地図上の直線距離を求める場合,インターネット上の公知の地図サイトで提供されている地図を利用すればよい。また,徒歩や交通機関を利用して移動した場合の道程距離を求める場合も,インターネット上の公知のナビゲーションサイトで提供されている情報に基づいて,保育者の自宅から予約利用者の自宅までの道程を求めればよい。
また,保育者候補抽出部151は,予約利用者の住所と,予約日時に勤務可能な複数の保育者の住所に基づいて,予約日時に勤務可能な複数の保育者それぞれの自宅から,予約利用者の自宅まで移動するのに要する所要時間を算出する(ステップS9F)。例えば,保育者候補抽出部151は,上記ステップS9Eで求めた距離に関する情報を利用して,保育者が任意の速度で移動した場合に,保育者の自宅から予約利用者の自宅までの所要時間を求めることができる。例えば,保育者DB11に,予め,保育者のそれぞれについて徒歩の移動速度(例:km/時)に関する情報を記憶しておき,保育者候補抽出部151は,保育者の自宅から予約利用者の自宅までの所要時間を求める際に,各保育者の移動速度に関する情報を保育者DBから読み出し,この読み出した各保育者の移動速度と,保育者の自宅から予約利用者の自宅までの距離(直線距離又は道程距離)とに基づいて,当該所要時間を算出することとしてもよい。これにより,保育者のそれぞれの徒歩速度に応じて所要時間を計算できるため,所要時間の計算が正確になる。また,保育者の自宅から予約利用者の自宅までの所要時間は,インターネット上の公知のナビゲーションサイトで提供されている情報に基づいて求めることも可能である。
続いて,保育者候補抽出部151は,ステップS9Eで求めた距離に関する情報と,ステップS9Fで求めた所要時間に関する情報に基づいて,予約利用者が希望する予約日時に勤務可能な複数の保育者の中から,さらに保育者の候補の絞り込みを行う(ステップS9G)。例えば,保育者候補抽出部151は,複数の保育者の中から,予約利用者の自宅までの道程距離が一定距離圏内(例えば1km〜30km内)であり,且つ,予約利用者の自宅までの所要時間が一定時間内(例えば30分〜1時間以内)にある保育者を,マッチングの候補として抽出する。保育者候補抽出部151は,道程距離が一定距離圏内にある保育者を候補として抽出することとしてもよいし,所要時間が一定時間内である保育者を項として抽出することもできる。また,距離又は所要時間の条件を絞りこみ過ぎてしまい,その条件に合う保育者が存在しない場合,又は存在していても少数である場合には,保育者候補抽出部151は,距離又は所要時間の条件を広げて,再度抽出を行うことも可能である。保育者候補抽出部151は,上記のようにして算出した保育者の自宅から予約利用者の自宅までの移動距離や所要時間に関する情報を,メモリ等に一時的に記憶しておく。
上記のようにして保育者候補抽出部151により抽出された保育者の候補については,その所在地等に関する情報を,管理サーバ10が備える表示画面に表示することもできる。例えば,図4は,保育者候補抽出部151により抽出された保育者の候補を地図上に表示した一例を示している。図4に示されるように,画面下側の地図上には,予約利用者の住所に相当する位置にピン画像が表示されると共に,その周囲所在する保育者の候補の住所に相当する位置にもピン画像が表示されている。このように,管理サーバ10のバックエンド機能を用いて,地図上に予約利用者及び複数の保育者の候補の情報を表示することで,病児保育サービスの事業者が,どのような保育者がマッチングの候補として抽出されているのかを一見して把握することが可能になる。
次に,マッチング手段15の出動回数算出部152は,保育者候補抽出部151が抽出した保育者の候補のそれぞれについて,所定期間内の出動回数を求める(ステップS9H)。保育者の過去の出動状況や出動回数に関する情報は,シフトDB13に記憶されている。このため,出動回数算出部152は,シフトDB13を参照して,所定期間内に保育者が出動した回数を求めることで,この所定期間内の出動回数を算出できる。ここにいう,所定期間の出動回数としては,直近の一ヶ月以内の出動回数や,直近一週間以内の出動回数,予約日時が含まれる月内の出動回数,又は予約日時が含まれる週内の出動回数等を任意に設定することができる。また,出動回数を求める所定期間は,事業者が任意に変更することも可能である。
次に,マッチング手段15の実働時間算出部153は,保育者候補抽出部151が抽出した保育者の候補のそれぞれについて,所定期間内の総実働時間を求める(ステップS9I)。ここにいう実働時間には,一度の出動において,保育者が利用者の自宅に到着してから業務を終了するまでの勤務時間に加え,保育者の自宅から利用者の自宅までの通勤時間と,利用者の自宅から保育者の自宅までの帰宅時間を含めた時間を意味する。実働時間を求めるにあたり,保育者の勤務時間は,上述したステップS17において保育者の終了報告に含めた勤務時間を利用すればよい。すなわち,保育者の勤務時間は,シフトDB13において管理されているため,実働時間算出部153は,シフトDB13から勤務時間に関する情報を読み出して,実働時間の算出に利用することができる。また,実働時間を求めるにあたり,保育者の通勤時間や帰宅時間は,シフトDB13において管理されている一度の出動における予約利用者の自宅までの移動距離・所要時間を読み出して,算出することができる。また,総実働時間とは,ある所定間内の実働時間を合計した時間である。所定期間内の総実働時間としては,例えば,直近の一ヶ月以内の総実働時間や,直近一週間以内の総実働時間,予約日時が含まれる月内の総実働時間,又は予約日時が含まれる週内の総実働時間等を任意に設定することができる。また,ステップS9Hにおいて出動回数を求めた所定期間と,ステップS9Iにおいて総実働時間を求めた所定期間は,同じ期間であってもよいし,異なる期間であってもよい。このように,利用者の所在地まで出動時間を含めた総実働時間に基づいて,利用者と保育者のマッチングを行うことにより,例えば,保育者が実際に勤務した際の疲労度だけでなく,通勤における疲労をも考慮して,出動させる保育者を決定できるため,常に万全の状態の保育者を利用者の自宅に派遣できるようになる。
上記のようにして出動回数算出部152により算出された所定期間内の出動回数や,実働時間算出部153により算出された所定期間内の総実働時間は,保育者の候補のそれぞれについて,管理サーバ10が備える表示画面上に可視的に表示することもできる。例えば,図5は,当月内の出動回数と総実働時間,保育者の候補のそれぞれについて,棒グラフで表示した例を示している。また,図5では,出動回数と総実働時間のそれぞれについて,保育者の候補のランキングが示されている。このように,管理サーバ10のバックエンド機能を用いて,管理サーバ10の表示画面上に,候補として抽出された各保育者の出動回数や総実働時間を表示することもできる。
次に,マッチング手段15の優先順位付与部154は,ステップS9Hで求めた所定期間内の出動回数と,ステップS9Iで求めた所定期間内の総実働時間に関する情報を用いて,ステップS9Gで抽出した複数の保育者の候補に対して,優先順位を付与する(ステップS9J)。優先順位は,この順位が高い保育者ほど,予約利用者からの利用申し込みに対して作業者として割当てられ易くなるということを示す。優先順位を付与する基準については,種々の方法を採用することができるが,上記所定期間内の出動回数及び所定期間内の総実働時間を考慮して,出動回数及び総実働時間が少ない保育者ほど,高い優先順位が割り当てられるようにすることが好ましい。なお,候補の中に,出動回数が同数の保育者が存在する場合には,総実働時間が少ない者の優先順位を高くし,他方,総実働時間が同一の保育者が存在する場合には,出動回数が少ない者の優先順位を高くすることが好ましい。このように,出動回数や総実働時間が少ない者の優先順位を高く設定し,予約利用者からの利用申し込みに対して作業者として割当てられる機会を増やすことにより,複数の保育者の出動回数や実働時間に顕著な差が生まれることを防止できる。すなわち,全ての保育者に均一に作業を分担して実働経験を踏ませることができるため,サービス全体としての質を一定に保ち,常に利用者に対して満足を与えられるようなサービスを提供することが可能となる。
次に,マッチング手段15の保育者決定部155は,上記ステップS9Jによって付与された優先順位に従い,優先順位が高い保育者から順に,特殊条件を考慮する処理を行う(ステップS9K)。保育者決定部155が特殊条件を考慮することにより,予約利用者の申し込みに対する作業者として割り当てることがふさわしくないと判断された場合には,保育者決定部155は,その保育者を予約利用者宅に派遣する者としては決定せず,次に優先順位の高い保育者に対して,同様に,特殊条件を考慮する処理を行っていく。このようにして,優先順位に従って特殊条件を考慮する処理を行い,特殊条件を満たす保育者を発見した段階で,保育者決定部155は,その者を予約利用者宅に派遣する保育者として決定する(ステップS9L)。
保育者決定部155により考慮される特殊条件としては,様々なものが挙げられるが,ここではその一例について説明する。例えば,保育者決定部155は,出動回数算出部152により算出された所定期間内の出動回数が,保育者が出動可能な出動回数の上限を超えているか否かの判断を行う。保育者の出動可能な出動回数の上限は,保育者DB11に登録されている情報であるため,保育者決定部155は,保育者DB11を参照することにより,所定期間内の出動回数が,保育者が出動可能な出動回数の上限を超えているか否かを判断できる。保育者決定部155は,所定期間内の出動回数が,保育者が出動可能な出動回数の上限を超えていると判断した場合に,その者を予約利用者宅に派遣する保育者には決定せず,優先順位が次に高い保育者について同じ条件を検討する。
また,例えば,保育者決定部155は,実働時間算出部153により算出された所定期間内の総実働時間が,保育者が出動可能な総実働時間の上限を超えているか否かの判断を行う。保育者の出動可能な総実働時間の上限は,保育者DB11に登録されている情報であるため,保育者決定部155は,保育者DB11を参照することにより,所定期間内の総実働時間が,保育者が出動可能な総実働時間の上限を超えているか否かを判断できる。保育者決定部155は,所定期間内の総実働時間が,保育者が出動可能な出動回数の上限を超えていると判断した場合に,その者を予約利用者宅に派遣する保育者には決定せず,優先順位が次に高い保育者について同じ条件を検討する。
また,保育者決定部155は,予約利用者が特に丁重なケアが必要なものであるとして利用者DB12に登録されている場合,保育者が,このケアに適切な能力を有しているか否かを判断する。保育者の能力については,保育者DB11に,対応可能年齢,得意分野情報,不得意分野情報,保有資格,研修受講履歴,及び評価ランク等が記憶されているため,予約利用者に必要なケア能力と,保育者の能力とを照合すれば,保育者が,このケアに適切な能力を有しているか否かを判断できる。
また,保育者決定部155は,保育者が動物アレルギーを有するものであるとして保育者DBに登録されている場合,予約利用者が,保育者のアレルギーを発症させる可能性のあるペットを飼育しているか否かの判断を行う。保育者の動物アレルギーの種類については保育者DB11に記憶されており,利用者のペットの種類については利用者DB12に記憶されているため,これらの情報を照合すれば,保育者決定部155は,予約利用者が,保育者のアレルギーを発症させる可能性のあるペットを飼育しているか否かを判断できる。
また,保育者決定部155は,予約利用者から申し込みがあった際の予約情報に,特定の保育者を忌避する情報が含まれている場合,保育者が,予約利用者により忌避される者であるか否かを判断する。
また,保育者決定部155は,予約利用者から申し込みがあった際の予約情報に,子ども重病があったり,高熱を出しているなどの情報が含まれている場合,保育者がこの重症患者の対応に適切な能力を有しているか否かを判断する。保育者の能力については,保育者DB11に,対応可能年齢,得意分野情報,不得意分野情報,保有資格,研修受講履歴,及び評価ランク等が記憶されているため,予約利用者に対応に必要な能力と,保育者の能力とを照合すれば,保育者が,重症患者の対応に適切な能力を有しているか否かを判断できる。
また,保育者決定部155は,予約利用者の家族構成を確認し,予約利用者の予約日時と同じ時間帯若しくは近い時間帯(例えば前後1時間以内)に,予約利用者の兄弟児に保育者を派遣しているか否かを確認し,この兄弟児に対して派遣した保育者が,候補に挙げられている保育者の中に存在するか否かを判断することとしてもよい。予約利用者の家族構成に関する情報は,利用者DB12に登録されている。この家族構成に関する情報には,利用者の兄弟児が,本システムに登録しているか否かの情報を含み,本システムに兄弟児の登録がある場合には,その兄弟児のユーザIDの情報が含まれている。このため,保育者決定部155は,利用者DB12を参照すれば,予約利用者の兄弟児に対し,予約利用者の予約日時と同じ時間帯若しくは近い時間帯に保育者を派遣している否かを確認できる。また,保育者決定部155は,予約利用者の兄弟児のユーザIDをたどって,予約DBを参照すれば,どの保育者が予約利用者の兄弟児に対して派遣されているかを確認できる。このようにして,予約利用者の予約日時と同じ時間帯若しくは近い時間帯(例えば前後1時間以内)に,その兄弟児に対して派遣された保育者が,候補に挙げられている保育者の中に存在すると判断した場合には,保育者決定部155は,その保育者を,予約利用者に対して派遣する保育者として優先的に決定することとしてもよい。このようにすることで,同じ家庭に複数の保育者を派遣する事態を防止できると共に,保育者が何度も同じ家庭に行き来するような負担を軽減できる。
以上のような特殊条件を考慮し,保育者決定部155は,候補として挙げられている複数の保育者の中から,予約利用者に対して派遣するのに適した一人の保育者を決定する(ステップS9L)。保育者決定部155により決定された保育者に関する情報(例えばユーザID)は,一時的にメモリに記憶される。
上記自動マッチング処理(ステップS9A〜L)を行った後,管理サーバ10は,予約利用者の自宅に出動させることを決定した保育者に対し,出動依頼情報を作成する(ステップS10)。上述した通り,出動依頼情報は,例えば,管理サーバ10が,保育者端末20に対して電子メールにより送信するものであってもよいし,管理サーバ10が運営するウェブページの情報を更新して,保育者に出動依頼を伝達することとしてもよい。
また,マッチング手段15のDB更新部156は,上記出動依頼情報を作成した保育者について,シフトDB13に記憶に記憶されている出動回数に関する情報をカウントアップする(ステップS11A)。例えば,シフトDB13において,保育者の出動回数に関する情報が数値として記憶されている場合には,DB更新部156は,この数値に1を加えればよい。また,シフトDB13において,出動回数に関する情報が,出動日時等とともにリスト化されて記憶されている場合には,DB更新部156は,新たに出動依頼を行った出動日時等の情報をリストに追加すればよい。このように,派遣する保育者を決定した直後,若しくは出動依頼情報を作成した直後に,シフトDB13に記憶に記憶されている出動回数のカウントアップ処理を行うことで,例えば,同じ保育者に同日に複数の出動依頼を行う場合であっても,当日の保育者の終了報告を待たずに,保育者の出動回数を正確に反映したマッチングを行うことが可能になる。
また,管理サーバ10は,出動依頼を作成した保育者について,保育者候補抽出部151が,ステップS9Eにおいて算出した予約利用者の自宅までの移動距離に関する情報と,ステップS9Fにおいて算出した予約利用者の自宅まで移動するのに要する所要時間に関する情報を,出動依頼を作成した保育者のユーザIDに関連付けて,シフトDB13に記憶しておく(ステップS11B)。このようにすることで,実働時間算出部153が,所定期間内の総実働時間を算出する際に,予約利用者の自宅までの移動距離や所要時間に関する情報を利用することができるようになる。
以上のように,病児保育サービス支援システムを構成することにより,システムに登録している多数の保育者に対して均等に出動の機会を与え,作業を効率的に分担できるようになるため,特定の保育者の出動回数や実働時間が増え,その保育者に疲労やストレスが溜まるような悪循環を防止することができ,常に万全な状態の保育者が,病児保育サービスを提供できるようになる。また,本発明のシステムでは,利用者の要望と共に,保育者の出動回数や,移動時間も含めた総実働時間をも考慮して,利用者と保育者の公正なマッチングを行うため,利用者に安心感を提供でき,利用者との信頼関係を維持し続けることができる。また,本発明は,システムに登録している多数の保育者のそれぞれに,均等に実働経験を与えることができるため,全ての保育者により提供されるサービス質を一定に保ち続けることができる。従って,本発明によれば,常に利用者からの満足を得られるようなサービスを提供することが可能である。
本発明は,病児保育サービス支援システム及びプログラムに関するものである。従って,本発明は,保育サービスに関する産業などにおいて好適に利用し得る。
10…管理サーバ
11…保育者DB
12…利用者DB
13…シフトDB
14…予約DB
15…マッチング手段
151…保育者候補抽出部
152…出動回数算出部
153…実働時間算出部
154…優先順位付与部
155…保育者決定部
156…DB更新部
20…保有者端末
30…利用者端末

Claims (5)

  1. 利用者の自宅に保育者を派遣して病児保育サービスを提供する事業者により使用される管理サーバを備えた,病児保育サービス支援システムであって,
    前記管理サーバは,
    複数の保育者のそれぞれについて,少なくとも,当該保育者の所在地に関する情報を記憶した保育者DB(データベース)と,
    複数の利用者のそれぞれについて,少なくとも,当該利用者の所在地に関する情報を記憶した利用者DBと,
    前記複数の保育者のそれぞれについて,少なくとも,当該保育者の出動回数に関する情報を記憶したシフトDBと,
    前記保育者DB,前記利用者DB,及び前記シフトDBに記憶された情報を読み出して,病児保育サービスの予約をした予約利用者の自宅に派遣する保育者を決定する演算処理を行うマッチング手段と,を有し,
    前記マッチング手段は,
    前記利用者DBに記憶されている前記予約利用者の所在地に関する情報と,前記保育者DBに記憶されている前記複数の保育者の所在地に関する情報に基づいて,当該保育者の所在地から当該予約利用者の所在地までの距離及び所要時間の少なくとも一方を算出し,当該予約利用者の所在地までの距離又は所要時間が,所定距離圏内又は所定時間内である一又は複数の保育者を抽出する保育者候補抽出部と,
    前記保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者について,前記シフトDBから前記出動回数に関する情報を読み出し,所定期間内の出動回数を求める出動回数算出部と,
    少なくとも,前記出動回数算出部により求められた前記所定期間内の出動回数に基づいて,前記保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者のそれぞれについて優先順位を付与する優先順位付与部と,
    前記優先順位決定部により付与された優先順位に従って,前記保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者の中から,前記予約利用者の自宅に派遣する保育者を決定する保育者決定部と,
    前記保育者決定部が決定した保育者について,前記シフトDBに記憶されている出動回数をカウントアップするDB更新部と,を含む
    病児保育サービス支援システム。
  2. 前記マッチング手段は,さらに,
    前記保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者について,前記シフトDBから前記出動回数に関する情報を読み出し,所定期間内の出動回数を求めると共に,当該所定期間内の出動回数と,当該保育者が前記予約利用者の所在地まで出動した距離又は所要時間に基づいて,前記保育者が前記予約利用者の所在地まで出動した際の移動時間を含めた,当該所定期間内の総実働時間を算出する実働時間算出部を有し,
    前記優先順位付与部は,
    前記出動回数算出部により求められた前記所定期間内の出動回数,及び前記実働時間算出部により求められた前記所定期間内の総実働時間に基づいて,前記保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者のそれぞれについて優先順位を付与する
    請求項1に記載の病児保育サービス支援システム。
  3. 前記保育者DBは,さらに,
    複数の保育者のそれぞれについて,当該保育者の所定期間内における出動回数の上限に関する情報を記憶しており,
    前記保育者決定部は,
    前記保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者について,前記保育者DBから前記所定期間内における出動回数の上限と,前記出動回数算出部により求められた所定期間内の出動回数とを参照し,当該出動回数が上限に達していない一又は保育者の中から,前記優先順位決定部により付与された優先順位に従って,前記予約利用者の自宅に派遣する保育者を決定する
    請求項1又は請求項2に記載の病児保育サービス支援システム。
  4. 前記保育者DBは,さらに,
    複数の保育者のそれぞれについて,当該保育者の前記所定期間内における総実働時間の上限に関する情報を記憶しており,
    前記保育者決定部は,
    前記保育者候補出部により抽出された一又は複数の保育者について,前記保育者DBから前記所定期間内における総実働時間の上限と,前記実働時間算出部により求められた所定期間内の総実働時間とを参照し,当該総実働時間が上限に達していない一又は保育者の中から,前記優先順位決定部により付与された優先順位に従って,前記予約利用者の自宅に派遣する保育者を決定する
    請求項2に記載の病児保育サービス支援システム。
  5. 請求項1に記載の病児保育サービス支援システム用のプログラムであって,
    前記管理サーバを,前記保育者DB,前記利用者DB,前記シフトDB,及び前記マッチング手段として機能させるためのプログラム。
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