JP2014145505A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機のそれぞれについて吐出圧力の過大な上昇を抑制し、圧縮機の保護制御の安定性が高い空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機は、各室外ユニットの圧縮機を連動制御する連動制御部を有す。各室外ユニットの室外ユニット制御部は、各室外ファンの回転数が最大許容値Rmaxとなるまでは、室外ファンの回転数を増減することにより室外ユニットにおける圧縮機の吐出圧力Phを予め設定された上限吐出圧力Pmax以下となるように制御する。連動制御部は、複数台の室外ユニットのうちのいずれかの室外ファンの回転数が最大許容値Rmaxに達した後、室外ファンの回転数が最大許容値Rmaxに達した圧縮機の容量を小さくする。室外ファンの回転数が最大許容値Rmaxに達していない室外ユニットの圧縮機の容量を大きくする。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数台の室外ユニットが並列接続された空気調和機に関する。
マルチ型の空気調和機として、複数台の室外ユニットが並列接続され、これら室外ユニットにより単一の室外側冷媒回路が構成されているものがある。この種の空気調和機における圧縮機の保護制御技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。
この技術では、いずれかの室外ユニットにおいて吐出圧力が上限吐出圧力を超えるとき、その圧縮機の容量を小さくする一方、吐出圧力が上限吐出圧力を超えない他の圧縮機の容量を大きくする。すなわち、容量を小さくした圧縮機の容量低下分を、他の圧縮機の容量を大きくして補う。これにより、室外ユニット全体の能力を維持する。
特許第4440883号公報
しかし、特許文献1に記載の技術の場合、いずれかの圧縮機の吐出圧力が上限吐出圧力を超えるときになって初めて圧縮機の容量を再設定する。このため、一時的ではあるが、圧縮機が上限吐出圧力に達することによって当該圧縮機に過大な負荷が加わる。このように、特許文献1に記載の技術では、圧縮機の保護制御の安定性にかけるといった課題がある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧縮機のそれぞれについて吐出圧力の過大な上昇を抑制し、圧縮機の保護制御の安定性が高い空気調和機を提供することにある。
課題を解決するための空気調和機は、容量可変型の圧縮機、凝縮器として作用する室外側熱交換器、可変速型の室外ファン、及び前記圧縮機の吐出圧力を制御する室外ユニット制御部とを有する複数台の室外ユニットが、単一の室外側冷媒回路を形成するように並列接続された室外側装置と、蒸発器として作用する室内側熱交換器を有する室内ユニットが前記室外側装置に対し少なくとも1台接続された室内側装置と、前記各室外ユニットの圧縮機を連動制御する連動制御部とを有する。前記各室外ユニットの前記室外ユニット制御部は、前記各室外ファンの回転数が最大許容値となるまでは、前記室外ファンの回転数を増減することにより前記室外ユニットにおける前記圧縮機の吐出圧力を予め設定された上限吐出圧力以下となるように制御し、前記連動制御部は、前記複数台の前記室外ユニットのうちのいずれかで前記室外ファンの回転数が前記最大許容値に達した後は、前記室外ファンの回転数が前記最大許容値に達した圧縮機の容量を小さくすることにより前記吐出圧力が前記上限吐出圧力以上になることを抑制するとともに、前記室外ファンの回転数が前記最大許容値に達していない前記室外ユニットの前記圧縮機の容量を大きくし、これにより前記容量を小さくした前記圧縮機の容量を補うように前記室外側装置を制御する。
この構成によれば、複数台の室外ユニットのうちのいずれかで室外ファンの回転数が最大許容値に達したとき、回転数が最大許容値に達した圧縮機の容量を小さくするとともに、室外ファンの回転数が最大許容値に達していない室外ユニットの圧縮機の容量を大きくする。すなわち、いずれかの圧縮機において吐出圧力が上限吐出圧力を超える前に、各圧縮機について保護制御を行う。このため、従来制御に比べて、圧縮機の吐出圧力が上限吐出圧力を超える頻度を低減することができる。すなわち、従来の空気調和機に比べて、圧縮機の保護制御の安定性が高い。
上記構成の空気調和機において、前記連動制御部は、前記複数台の前記室外ユニットのうちのいずれかで前記室外ファンの回転数が前記最大許容値に達したとき、このときの前記各圧縮機の総容量が維持されるように前記各圧縮機について共通の目標吐出圧力を設定して前記各圧縮機の吐出圧力が前記目標吐出圧力になるように前記圧縮機の容量を制御し、これにより、前記室外ファンの回転数が前記最大許容値に達した圧縮機の容量を小さくし、かつ前記室外ファンの回転数が前記最大許容値に達していない前記室外ユニットの前記圧縮機の容量を大きくして、前記容量を小さくした前記圧縮機の容量を補う。
一般に、各圧縮機の総容量を所定値に維持する場合、各圧縮機の吐出圧力のばらつきが大きい状態でこれを実現する場合と、各圧縮機の吐出圧力のばらつきが小さい状態でこれを実現する場合とを比べると、前者の消費電力が後者の消費電力よりも大きくなる。この点、上記構成によれば、各圧縮機の吐出圧力のばらつきを小さくするため、各圧縮機の総容量を所定値に維持するとき、消費電力を低減することができる。すなわち、上記構成により、省エネ効果を得ることができる。
課題を解決するための空気調和機は、容量可変型の圧縮機、凝縮器として作用する室外側熱交換器、可変速型の室外ファン、及び前記圧縮機の吐出圧力を制御する室外ユニット制御部とを有する複数台の室外ユニットが、単一の室外側冷媒回路を形成するように並列接続された室外側装置と、蒸発器として作用する室内側熱交換器を有する室内ユニットが前記室外側装置に対し少なくとも1台接続された室内側装置と、前記各室外ユニットの圧縮機を連動制御する連動制御部とを有する。前記各室外ユニットの前記室外ユニット制御部は、前記各室外ファンの回転数が最大許容値となるまでは、前記室外ファンの回転数を増減することにより前記室外ユニットにおける前記圧縮機の吐出圧力を予め設定された上限吐出圧力以下となるように制御する。前記連動制御部は、前記複数台の前記室外ユニットのうちのいずれかで前記室外ファンの回転数が前記最大許容値に達した後は、前記各圧縮機の総容量が維持されるように前記各圧縮機について共通の目標吐出圧力を設定して前記各圧縮機の吐出圧力が前記目標吐出圧力になるように前記圧縮機の容量を制御し、これにより、前記室外ファンの回転数が前記最大許容値に達した圧縮機の容量を小さくし、かつ目標吐出圧力に達していない前記室外ユニットの前記圧縮機の容量を大きくして、前記容量を小さくした前記圧縮機の容量を補う。
この構成では、複数台の前記室外ユニットのうちのいずれかで前記室外ファンの回転数が前記最大許容値に達した後は、前記各圧縮機の総容量が維持されるように前記各圧縮機について共通の目標吐出圧力を設定する。そして、各圧縮機の吐出圧力が前記目標吐出圧力になるように前記圧縮機の容量を制御する。このため、従来制御に比べて、圧縮機の吐出圧力が上限吐出圧力を超える頻度を低減することができる。すなわち、従来の空気調和機に比べて、圧縮機の保護制御の安定性が高い。
上記構成の空気調和機において、前記連動制御部は、前記目標吐出圧力の適否を判定するための判定値として、前記上限吐出圧力よりも小さい値として設定される判定圧力を有し、前記連動制御部が前記目標吐出圧力を設定するとき、前記吐出圧力の予測値を示す予測吐出圧力を求め、この予測吐出圧力が前記上限吐出圧力よりも大きい場合は、前記判定圧力を更に低い値として再設定し、前記予測吐出圧力が前記上限吐出圧力以下の場合は、前記判定圧力を更に高い値として再設定し、この再設定後に、前記目標吐出圧力が前記判定圧力よりも大きいか否かの判定を行い、前記目標吐出圧力が前記判定圧力未満のときは、前記目標吐出圧力の値を維持し、前記目標吐出圧力が前記判定圧力以上のときは、前記目標吐出圧力を判定圧力と等しい値に再設定する。
この構成では、上限吐出圧力よりも小さい判定圧力を設定し、目標吐出圧力が判定圧力以上であるか否かを判定する。更に、この判定圧力を、予測吐出圧力に基づいて設定変更する。すなわち、予測吐出圧力が前記上限吐出圧力よりも大きい場合は、判定圧力を更に低い値に再設定し、予測吐出圧力が上限吐出圧力以下の場合は、判定圧力を更に高い値に再設定する。そして、目標吐出圧力が判定圧力未満のときは、目標吐出圧力を変更しないが、目標吐出圧力が判定圧力以上のときは、目標吐出圧力を判定圧力に等しい値に再設定する。すなわち、目標吐出圧力が上限吐出圧力に近いところに設定されないようにする。これにより、各圧縮機の吐出圧力が上限吐出圧力を超えることを抑制することができる。
上記課題を解決する空気調和機は、複数台の室外ユニットのうちのいずれかで室外ファンの回転数が最大許容値に達した後は、室外ファンの回転数が最大許容値にした圧縮機の容量を小さくし、室外ファンの回転数が最大許容値に達していない室外ユニットの圧縮機の容量を大きくする。これにより、圧縮機のそれぞれについて、吐出圧力の過大な上昇を抑制し、圧縮機の保護制御の安定性を高くすることができる。
空気調和機の模式図。 圧縮機の吐出圧力と室外ファンの回転数との関係を示す図。 圧縮機制御を示すフローチャート。 室内側装置の要求能力、室外ファンの回転数、及び圧縮機の吐出圧力の時間変化を示す図。 「目標吐出圧力の設定処理」の処理手順を示すフローチャート。 各圧縮機について、目標吐出圧力の設定前及び設定後における吐出圧力を示す図。 「判定圧力の設定処理」の処理手順を示すフローチャート。 吐出圧力及び判定圧力の時間変化を示す図。 吐出圧力及び判定圧力の時間変化を示す図。
図1を参照して、本実施形態の空気調和機1について説明する。
空気調和機1は、少なくとも1台の室内ユニット10を有する室内側装置2と、複数台の室外ユニット20を有する室外側装置3と、連動制御部40とを備えている。なお、本実施形態では、3台の室内ユニット10と3台の室外ユニット20とを備えた空気調和機1について説明する。
室内ユニット10は、冷房用の第1膨張弁11と、冷房運転時に蒸発器として作用する室内側熱交換器12と、室内空気を吸気し室内側熱交換器12に空気を送る室内ファン13とを備えている。
これら室内ユニット10は互いに並列接続され、これら室内ユニット10により単一の室内側冷媒回路50aが構成されている。
すなわち、室内側冷媒回路50aは、3台の室内側熱交換器12と、室内側熱交換器12のそれぞれの一端から第1膨張弁11を介して室外側装置3側に延びる3本の第1冷媒配管51と、室内側熱交換器12のそれぞれの他端から延びる3本の第2冷媒配管52とを備えている。
室内側熱交換器12から延びる第1冷媒配管51のぞれぞれは互いに接続され、かつこれら第1冷媒配管51は第1室内外連絡配管55に接続されている。
室内側熱交換器12から延びる第2冷媒配管52のぞれぞれは互いに接続され、かつこれら第2冷媒配管52は第2室内外連絡配管56に接続されている。
室外ユニット20は、冷媒を圧縮する圧縮機21と、冷房運転時に凝縮器として作用する室外側熱交換器22と、外気を吸気し室外側熱交換器22に空気を送る室外ファン23と、四路切換弁24と、室外ユニット制御部30と、暖房用の第2膨張弁25とを備えている。
これら室外ユニット20は互いに並列接続され、これら室外ユニット20により単一の室外側冷媒回路50bが構成されている。室内側冷媒回路50aと室外側冷媒回路50bとは第1室内外連絡配管55及び第2室内外連絡配管56により互いに接続されている。
室外側冷媒回路50bは、3台の室外側熱交換器22と、室外側熱交換器22のそれぞれの一端から圧縮機21を介して室内側装置2側に延びる3本の第3冷媒配管53と、室外側熱交換器22のそれぞれの他端から延びる3本の第4冷媒配管54とを備えている。
室外側熱交換器22から延びる第3冷媒配管53のぞれぞれは互いに接続され、かつこれら第3冷媒配管53は第2室内外連絡配管56に接続されている。
室外側熱交換器22から延びる第4冷媒配管54のぞれぞれは互いに接続され、かつこれら第4冷媒配管54は第1室内外連絡配管55に接続されている。
室外ファン23は、風量の大きさを変化させることが可能なものである(この装置を、可変速型の室外ファンともいう。)。
圧縮機21としては、インバータ回路32(後述)により圧縮機21のモータ回転数(以下、「回転数」)が制御されるインバータ式可変容量型のもの(この装置を、容量可変型の圧縮機ともいう。)が用いられている。回転数制御により、圧縮機21の容量が変更される。
四路切換弁24は、運転モードが冷房運転であるか暖房運転であるかにより、冷媒の循環方向を切り換える。
冷房運転では、第1膨張弁11、室内側熱交換器12、圧縮機21、室外側熱交換器22、第2膨張弁25の順(図1の実線矢印の方向)に冷媒が流れるように、四路切換弁24の弁体が第1位置(図1の四路切換弁24の実線で示す位置)に切り換えられる。このとき、第2膨張弁25の開度は最大値に固定され、冷媒流量は第1膨張弁11の開度の大きさにより制御される。このとき、室内側熱交換器12は蒸発器として作用し、室外側熱交換器22は凝縮器として作用する。
暖房運転では、圧縮機21、室内側熱交換器12、第1膨張弁11、第2膨張弁25、室外側熱交換器22の順(図1の破線矢印)に冷媒が流れるように、四路切換弁24の弁体が第2位置((図1の四路切換弁24の破線で示す位置))に切り換えられる。このとき、第1膨張弁11の開度は最大値に固定され、冷媒流量は第2膨張弁25の開度の大きさにより制御される。このとき、室内側熱交換器12は凝縮器として作用し、室外側熱交換器22は蒸発器として作用する。
室外ユニット制御部30は、制御回路31と、インバータ回路32とを備えている。制御回路31は、コントローラ33や各種センサ34,35から出力される出力信号に基づいて、第1膨張弁11、第2膨張弁25、圧縮機21、及び四路切換弁24を制御する。インバータ回路32は、直流から交流を形成する。
コントローラ33は、室内ユニット10から送風される風量や、空気調和機1の運転により達成されるべき室温(以下、「設定温度」という。)を設定するための装置である。なお、コントローラ33は室内ユニット10の一構成要素として、室内ユニット10に備え付けられている。
室外ユニット制御部30に接続されている各種センサとしては、圧縮機21の吐出圧力Phを検出する圧力センサ34、及び室温を測定する室温センサ35が挙げられる。
圧力センサ34は、圧縮機21の吐出口に設けられている。すなわち、圧力センサ34は、圧縮機21が吐き出す冷媒の圧力を測定し、この圧力に対応する信号(以下、「吐出圧力信号」という。)を出力する。なお、以降の説明では、吐出圧力信号に対応する圧力を「吐出圧力Ph」という。
室温センサ35は、室内ファン13の吸気側に設けられ、室内ユニット10に吸入される室内空気の温度を測定する。室温センサ35は、測定温度に対応する信号(室温信号)を出力する。
インバータ回路32は、制御回路31から出力される制御信号に基づいて、圧縮機21のモータを所定の回転数で回転させるための交流を形成する。インバータ回路32は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)や高耐圧型MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等のスイッチング素子により構成されている。
制御回路31は、運転モードに基づいて四路切換弁24を制御する。
また、制御回路31は、冷房運転時において、圧縮機21の吐出圧力Phに基づいて室外ファン23の回転数を制御する。
制御回路31は、室内側装置2の要求能力に基づいて圧縮機21の容量を制御する。
また、制御回路31は、圧縮機21の劣化保護を目的として、吐出圧力Phが過大にならないように、圧縮機21の回転数(モータ回転数)を制御する。
連動制御部40は、所定条件(後述のステップS12の条件、及び図3を参照。)が成立するとき、室外ユニット20の圧縮機21のそれぞれを連動制御する。連動制御部40は、室外ユニット20の制御回路31に組み込まれている。なお、連動制御部40を室外ユニット20の制御回路31以外のところに設けてもよい。
図2を参照して、冷房運転時における室外ファン23の回転数と圧縮機21の吐出圧力Phとの関係を説明する。
図2に示すように、室外ファン23の制御では、吐出圧力Phが大きくなる程、室外ファン23の風量を大きくする。このような制御によれば、吐出圧力Phが大きくなるほど室外ファン23の風量が増大し、室外側熱交換器22と外気との間での熱交換が促進されるため、室外側熱交換器22内の圧力の上昇が抑制される。これにより、吐出圧力Phの上昇が抑制される。
一方、室外ファン23に過大な負荷が加わることを抑制するため、室外ファン23の回転数の上限が設定されている。具体的には、図2に示すように、室外ファン23の回転数の上限として最大許容値Rmaxが設定されている。室外ユニット制御部30は、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達したときは、吐出圧力Phが更に高くなったときでも、室外ファン23の回転数は最大許容値Rmaxに維持される。
次に、冷房運転における圧縮機制御について説明する。
圧縮機制御では、圧縮機21の容量を制御する。
連動制御部40は、室内側装置2の要求能力に基づいて、各室外ユニット20に対してその能力に応じて各室外ユニット20の圧縮機21の分担容量を設定し、設定した分担容量で圧縮機21を動作させる旨の指令を各室外ユニット20の室外ユニット制御部30に送信する。各室外ユニット20の室外ユニット制御部30は、当該指令に基づいて圧縮機21の容量を制御する。
原則として、連動制御部40は、室内側装置2の要求能力が大きいときには、圧縮機21の容量を大きくする。すなわち、室内側装置2の冷房負荷が大きい程、圧縮機21の容量を増大し、冷媒流量を大きくする(以下、「第1制御」という。)。なお、上記したように室外ファン23は次のように制御されている。すなわち、圧縮機21の吐出圧力Phの増大とともに室外ファン23の回転数が増大する(図2参照)。
一方、室内側装置2の要求能力の増大により圧縮機21の容量が過大になったときには、圧縮機21を保護する必要があるため、圧縮機21の吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超えないように圧縮機21の容量が制御される。
圧縮機21の吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超える可能性がある状況は、圧縮機21から吐出する冷媒の流入により室外側熱交換器22に付与される熱量が、室外側熱交換器22から放熱される熱量よりも大きくなるときに生じる。このような状況は、室外ファン23による室外側熱交換器22の冷却に限界が生じているとき、すなわち、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達しているときに生じる。
そこで、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達しているとき、圧縮機21の吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超えることを抑制するため、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達するまでの間に行なわれている第1制御に代えて、第2制御を行う。
第2制御では、複数台の室外ファン23のうちで室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに設定されている室外ユニット20があるとき、これ以外の室外ユニット20の圧縮機21の容量を増大させる。このような制御により、圧縮機21の吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超えることを抑制し、かつ室内側装置2の要求能力に応える。
図3を参照して、この圧縮機制御の処理手順について説明する。
なお、この圧縮機制御は、所定周期毎に行われる。
ステップS10において、連動制御部40は各室内ユニット10から設定温度及び室温を取得する。
ステップS11において、連動制御部40は各室内ユニット10から得られた設定温度及び室温に基づいて、室内側装置2の要求能力を算出する。室内側装置2の要求能力は、例えば、各室内ユニット10について、室温と設定温度との間の差(すなわち、室温−設定温度)を導き出し、この差に当該室内ユニット10の能力を示す所定係数kを掛け合わせ、このようにして得た値を合計し、この合計を要求能力とする。すなわち、要求能力は(1)式により表される。
要求能力=Σ(ki×(室温−設定温度))・・・(1)
kiは、i番目の室内ユニット10の能力を表す係数を示す。
Σは、(ki×(室温−設定温度))を合計する演算子である。
ステップS12において、連動制御部40は、各室外ユニット20について室外ファン23の回転数に関する情報を取得し、このうち、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに設定されているものがあるか否かを判定する。この判定で肯定判定するとき、すなわち、複数台の室外ファン23のうちで、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに設定されているものが少なくとも1台あるときは(YES判定)、ステップS13に移行する。一方、この判定(ステップS12の判定処理)で否定判定するときは(NO判定)、ステップS16に移行し、第1制御を行う。
ステップS13において、連動制御部40は、室外ユニット20の圧縮機21のそれぞれに対して共通の目標吐出圧力Phtを設定する(「目標吐出圧力の設定処理」、図5参照。)。連動制御部40は、目標吐出圧力Phtに関する情報を各室外ユニット20に送信する。
ステップS14において、連動制御部40は、各室外ユニット20について圧縮機21の吐出圧力Phに関する情報を取得し、このうち、各圧縮機21について吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも大きいか否かを判定する。そして、吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも大きい室外ユニット20が少なくとも1つある場合(YES判定)、ステップS15に移行する。一方、この判定(ステップS14の判定処理)で否定判定するときは(NO判定)、ステップS17に移行する。ステップS17においては、圧縮機21の容量の再設定は行わず、吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtに近づくように圧縮機21のそれぞれを制御する。
ステップS15において、吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも大きい圧縮機21についてはその圧縮機21の吐出圧力Phを小さくし、吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも小さい圧縮機21についてはその圧縮機21の吐出圧力Phを大きくする。すなわち、各圧縮機21の吐出圧力Phを等しくすることを目的とする。
具体的には、目標吐出圧力Phtよりも大きい圧縮機21の容量を小さくすることにより当該圧縮機21の吐出圧力Phを小さくし、目標吐出圧力Phtよりも小さい圧縮機21の吐出圧力Phの容量を大きくする。このとき、吐出圧力Phを小さくする圧縮機21については、容量を小さくことによる吐出圧力Phの低下量を所定の演算式またはマップで予測する。吐出圧力Phを大きくする圧縮機21については、所定容量を増大させることによる吐出圧力Phの増大量を所定の演算式またはマップで予測する。そして、これら吐出圧力Phの低下量の予測値や吐出圧力Phの増大量の予測値に基づいて、各圧縮機21の吐出圧力Phが等しくなるように、各圧縮機21の容量を設定する。
ステップS16においては、室外ユニット制御部30は、室内側装置2の要求能力に対して必要とされる室外側装置3の容量を算出し、この室外側装置3の容量に基づいて各室外ユニット20の圧縮機21の容量を設定する。そして、割り当てられた容量で動作するように圧縮機21の回転数を制御する。例えば、各室外ユニット20の能力が等しいときは、各室外ユニット20に対して設定される分担容量が等しくなる。この場合は、各室外ユニット20の圧縮機21の回転数は略等しくなる。
図4を参照して、圧縮機21の第1制御と第2制御との切り替わる様子を説明する。
図4は、室内側装置2の要求能力、各圧縮機21の吐出圧力Ph、及び各室外ファン23の回転数について時間変化を示す図である。
時間t0から時間t1までの期間は、室内側装置2の要求能力が増大する。これに伴って、各圧縮機21の吐出圧力Phが大きくなり、各室外ファン23の回転数が大きくなる。この期間では、全ての室外ファン23について回転数が最大許容値Rmax未満であるため、各圧縮機21は第1制御により制御されている。
時間t1は、複数台の圧縮機21のうちの1台において回転数が最大許容値Rmaxに達し、かつ当該圧縮機21が目標吐出圧力Phtよりも大きくなっている時を示す。
このため、時間t1以降、各圧縮機21は第2制御により制御される。すなわち、各室外ユニット20に対して、目標吐出圧力Phtに基づいて圧縮機21を制御する旨の指令が連動制御部40から送信されるため、各圧縮機21は、吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtの付近の値となるように制御される。
時間t2のとき、室内側装置2の要求能力の低下により目標吐出圧力Phtが低くなり、この結果、全ての室外ファン23において回転数が最大許容値Rmax未満になる。このため、時間t2以降、各圧縮機21は第1制御により制御される。
図5を参照して、連動制御部40が実行する「目標吐出圧力の設定処理」について説明する。
「目標吐出圧力の設定処理」は、「圧縮機制御」において第2制御が実行されるときに行われる。
ステップS20において、圧縮機21の第1制御から第2制御に切り替わった直後の処理であるか否かを判定する。この判定で、肯定判定(YES判定)されるとき、すなわち、圧縮機21の第1制御から第2制御に切り替わった直後の処理である旨の判定が行われるときは、ステップS21に移行する。
ステップS21では、この処理時の各圧縮機21の吐出圧力Phに基づいて最初の目標吐出圧力Phtが設定される(図6参照)。
室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達した圧縮機21の容量を小さくすることにより当該圧縮機21の吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmax以下の目標吐出圧力Phtになるように、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達していない室外ユニット20の圧縮機21の容量を大きくする。このとき、所定容量を小さくする圧縮機21については、容量を低下させることによる吐出圧力Phの低下量を所定の演算式またはマップで予測する。容量を大きくする圧縮機21については、所定容量を増大させることによる吐出圧力Phの増大量を所定の演算式またはマップで予測する。そして、これら吐出圧力Phの低下量や増大量の予測値に基づいて、各圧縮機21の吐出圧力Phが等しくなるように、各圧縮機21の容量を設定する。
例えば、式(2)により算出される。
目標吐出圧力Pht=(Σ(κi×Phi))/N・・・(2)
κiは、i番目の室外ユニット20について、圧縮機21の吐出口から第1室内外連絡配管55に至るまでの圧力降下率に関する指数を示す。κiは、予め計算若しくは試験により各圧縮機21について設定され、室外ユニット制御部30の記憶装置に記憶される。Phiは、i番目の室外ユニット20についてステップS21の処理時における圧縮機21の吐出圧力Phを示す。Nは、室外側装置3に設けられている圧縮機21の台数を示す。
ステップS20における判定で、否定判定(NO判定)されるとき、すなわち、圧縮機21の第1制御から第2制御に切り替わった直後の処理ではない旨の判定が行われるときは、ステップS22に移行する。すなわち、ステップS21では最初の目標吐出圧力Phtの設定が行われるのに対して、ステップS22では、目標吐出圧力Phtの再設定が行われる。
ステップS22では、室内側装置2の要求能力に応じて目標吐出圧力Phtを設定する。例えば、前回の処理時における室内側装置2の要求能力を基準として、この基準に対する室内側装置2の要求能力の増分に応じて目標吐出圧力Phtを大きくする。
ステップS21及びステップS22のいずれかの処理後、ステップS23に移行する。
ステップS23では、設定された目標吐出圧力Phtが適切な値であるか否かを判定するための判定圧力Phjを設定する。判定圧力Phjは、後述の「判定圧力の設定処理」の実行によりその値が設定される。判定圧力Phjは、目標吐出圧力Phtの上限値を示す判定値である。
すなわち、目標吐出圧力Phtが判定圧力Phjよりも小さいときは、その値が許容される。目標吐出圧力Phtが判定圧力Phj以上であるときは、その値が許容されず、目標吐出圧力Phtが再設定される。以下、これらの処理を説明する。
ステップS24では、ステップS21及びステップS22において設定された目標吐出圧力Phtが判定圧力Phjよりも小さいか否かを判定する。目標吐出圧力Phtが判定圧力Phjよりも小さいときは、目標吐出圧力Phtが適切な値であると判断して(YES判定)、「目標吐出圧力の設定処理」を終了する。
一方、ステップS24で、設定された目標吐出圧力Phtが判定圧力Phj以上であるときは、目標吐出圧力Phtが大きすぎると判断して、ステップS25に移行し、目標吐出圧力Phtを再設定する。具体的には、ステップS25において、目標吐出圧力Phtを判定圧力Phjと等しい値に設定する。
図6を参照して、「圧縮機制御」の作用を説明する。
図6は、各圧縮機について、目標吐出圧力Phtの設定前後における吐出圧力Phの変化の様子を示す。
室外ユニット20が並列接続されている室外側冷媒回路50bにおいて、室内側装置2の要求能力に応じて設定された分担容量に基づいて各圧縮機21を制御する場合、すなわち第1制御の場合、次のような問題が生じる。
各圧縮機21に割り振られる分担容量は、各圧縮機21の能力が等しい場合、等しい。従って、各圧縮機21の回転数も略等しく大きい。しかし、圧縮機21及びこの圧縮機21に接続されている室外側熱交換器22には性能ばらつきがあるため、各圧縮機21の回転数が等しいときでも、圧縮機21の吐出圧力Phは異なる。特に、吐出圧力Phが大きくなるほど、圧縮機21の吐出圧力Phの差が大きくなる。従って、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達する程度に圧縮機21の吐出圧力Phが大きくなっているときには、図6に示すように、個々の圧縮機21における吐出圧力Phの差は、圧縮機21の容量制御上の誤差として無視することができる範囲を超えて大きくなる。
このようなことから通常の圧縮機保護制御を行っていると、すなわち、いずれか1台の圧縮機21において吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxに達したとき全ての圧縮機21の容量を低下させるという制御を実行すると、室外側装置3の能力を十分に引き出すことができないといった問題が生じる。
これに対し、いずれかの圧縮機21において吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxに達したときに、その圧縮機21の吐出圧力Phを小さくするとともに、吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxに達した圧縮機21以外の圧縮機21の吐出圧力Phを大きくするという技術がある。しかし、この場合、一時的ではあるが、圧縮機21が上限吐出圧力Pmaxに達することによって当該圧縮機21に過大な負荷が加わる。
そこで、本実施形態では、いずれかの圧縮機21において吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxに達するおそれがあるとき、すなわちいずれかの室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達したとき、連動制御部40が、図6に示すように、各圧縮機21に共通の目標吐出圧力Phtを設定する(図3のステップS13参照)。そして、各圧縮機21について吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも大きいか否かを判定する(図3のステップS14参照)。
この判定(図3のステップS14の判定)により、吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも大きい室外ユニット20が少なくとも1つある旨判定されるときは、吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも大きい圧縮機21についてはその圧縮機21の吐出圧力Phを小さくする。また、吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも小さい圧縮機21についてはその圧縮機21の吐出圧力Phを大きくする。すなわち、各圧縮機21の吐出圧力Phが等しくなるように各圧縮機21を制御する。
例えば、図6に示すように、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達している圧縮機21(第1の圧縮機21)の吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも大きくなっており、他の圧縮機21(第2の圧縮機21及び第3の圧縮機21)の吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも小さいときは、次のように各圧縮機21の容量が制御される。すなわち、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達している圧縮機21の容量を小さくすることにより吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmax以上になることを抑制する。また、これと同時期に、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達していない室外ユニット20の圧縮機21の容量を大きくし、これにより容量を小さくした圧縮機21の容量を補う。
なお、上記判定(図3のステップS14の判定)により、吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも大きい室外ユニット20が1つもない旨判定されるときは、圧縮機21の容量の再設定は行われない。すなわち、圧縮機21のそれぞれは、吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtに近づくように制御される(図3のステップS17参照)。
このような制御により、次の作用がある。
第1に、いずれかの圧縮機21について吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxに達する前に、各圧縮機21に共通の目標吐出圧力Phtを設定し、目標吐出圧力Phtを吐出圧力Phの目標値として圧縮機21の容量を制御する。このため、全ての圧縮機21の吐出圧力Phは略等しくなる。この結果、圧縮機21の吐出圧力Phのばらつきが少なくなるため、複数台の圧縮機21のうち一台だけが上限吐出圧力Pmaxに近づき、他の圧縮機21に余剰能力があるにも拘らず当該圧縮機21だけが上限吐出圧力Pmaxを超えるといった事象の発生が少なくなる。従って、全ての圧縮機21について吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmax(もしくは上限吐出圧力Pmaxの付近)に達するまで圧縮機21それぞれを駆動させることができる。これにより、室外側装置3の能力が最大容量の近くまで引き出される。
第2に、いずれかの圧縮機21について吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxに達する前に、各圧縮機21に共通の目標吐出圧力Phtを設定するため、圧縮機21が上限吐出圧力Pmaxに達する頻度を少なくすることができる。
第3に、第1制御から第2制御への切り替わり時に目標吐出圧力Phtを設定するとき、各圧縮機21の吐出圧力Phに基づいて室外側装置3の容量が変動しないように目標吐出圧力Phtを設定する。このため、室内側装置2の空調変動が抑制される。
図7を参照して、上記ステップS23に示した「判定圧力の設定処理」について具体的に説明する。「判定圧力の設定処理」では、圧縮機21のそれぞれについて、吐出圧力Phを予測し、その予測値(以下、「予測吐出圧力Php」という。)に基づいて判定圧力Phjを設定する。以下、連動制御部40が実行する「判定圧力の設定処理」の手順を説明する。
ステップS30では、圧縮機21のぞれぞれについて予測吐出圧力Phpを推定する。例えば、過去の吐出圧力Phのデータに基づいて予測吐出圧力Phpを推定する(図8、図9参照)。
ステップS31では、予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmaxよりも大きいか否かを判定する。予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmaxよりも大きい旨を判定するときは(YES判定)、ステップS32に移行して、判定圧力Phjを補正するための補正量δPを次のように補正する(図8参照)。すなわち、この処理時の補正量δPに、予測吐出圧力Phpと上限吐出圧力Pmaxとの差を加えて得た値を、新たな補正量δPとして設定する。
一方、ステップS31において、予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmax以下である旨を判定するときは(NO判定のとき)、ステップS33に移行して、この処理時の補正量δPから、予め設定されている修正値δKを引いて得た値を、新たな補正量δPとして設定する(図9参照)。
ステップS34では、ステップS32またはステップS33により設定された補正量δPに基づいて新たな判定圧力Phjを設定する。具体的には、処理時の判定圧力Phjから補正量δPを引いて得た値を、新たな判定圧力Phjとして設定する。
図8及び図9を参照して、「判定圧力の設定処理」の作用を説明する。
図8は、予測吐出圧力Phpが、上限吐出圧力Pmaxよりも小さい値から上限吐出圧力Pmaxよりも大きい値に変化するときの判定圧力Phjの設定、及びこの判定圧力Phjを用いた目標吐出圧力Phtの設定の様子を示した図である。
時間t11〜時間t15のそれぞれは、「判定圧力の設定処理」及び「目標吐出圧力の設定処理」が実行された時間を示す。吐出圧力Ph1は時間t11において取得された吐出圧力Phを示し、吐出圧力Ph2は時間t12において取得された吐出圧力Phを示し、吐出圧力Ph3は時間t13において取得された吐出圧力Phを示し、吐出圧力Ph4は時間t14において取得された吐出圧力Phを示す。
また、黒地の丸印は、圧力センサ34により取得された吐出圧力Phを示し、白抜きの丸印は予測吐出圧力Phpを示す。黒地の四角印は目標吐出圧力Phtを示し、白抜きの四角印は暫定の目標吐出圧力Phtを示す。なお、黒地の丸、白抜きの丸印、黒地の四角印及び白抜きの四角印の意味は、図9においても同様である。
まず、時間t13における各処理について説明する。
時間t13において、「目標吐出圧力の設定処理」により暫定の目標吐出圧力Phtが設定される。次に、時間t13において、時間t14における予測吐出圧力Php1が推定される。
例えば、過去に取得された3つの吐出圧力Ph1,Ph2,Ph3に基づいて、これらのデータについての2次近似式(2点鎖線で示す。)が求められ、時間t14における予測吐出圧力Php1が推定される。このとき、予測吐出圧力Php1は、上限吐出圧力Pmaxよりも小さい。この場合、上記ステップS33に示すように、補正量δPが、処理時の補正量δPから修正値δKを引いて得られる値として与えられる。そして、処理時の判定圧力Phj0から補正量δPを引いて得た値が新たな判定圧力Phj1として設定される。次に、暫定の目標吐出圧力Phtが、この判定圧力Phj1と比較される。この場合は、暫定の目標吐出圧力Phtが、判定圧力Phj1よりも小さいため、暫定の目標吐出圧力Phtが、そのまま目標吐出圧力Phtとして設定される(図5のステップS24参照)。
次に、時間t14における各処理について説明する。
時間t14において、「目標吐出圧力の設定処理」により暫定の目標吐出圧力Phtが設定される。次に、時間t14において、時間t15における予測吐出圧力Php2が推定される。
例えば、過去に取得された3つの吐出圧力Ph2,Ph3,Ph4に基づいて、これらのデータについての2次近似式(2点鎖線で示す。)が求められ、時間t15における予測吐出圧力Php2が推定される。このとき、予測吐出圧力Php2は、上限吐出圧力Pmaxよりも大きい。この場合、上記ステップS32に示すように、上記補正量δPは、処理時の補正量δPに、予測吐出圧力Php2と上限吐出圧力Pmaxとの差を足して得られる値として与えられる。そして、処理時の判定圧力Phj1から補正量δPを引いて得た値が新たな判定圧力Phj2として設定される。次に、暫定の目標吐出圧力Phtが、判定圧力Phj2と比較される。この場合は、暫定の目標吐出圧力Phtが、判定圧力Phj2よりも大きいため、目標吐出圧力Phtは、判定圧力Phj2に等しい値に設定される(図5のステップS25参照)。
図8に示すように、予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmaxを超えるときは、判定圧力Phjを設定するための補正量δPの値が大きくされ、これにより、目標吐出圧力Phtの適否を判定するための判定圧力Phjがその直前の判定圧力Phjよりも低い値に設定される。そして、目標吐出圧力Phtは、この判定圧力Phjを上限として設定されることになる。このような処理によって、吐出圧力Phの上昇が抑制され、この結果、吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超えることが抑制される。
図9は、予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmaxよりも小さい値に維持されているときの判定圧力Phjの設定、及びこの判定圧力Phjを用いた目標吐出圧力Phtの設定の様子を示した図である。
時間t21〜時間t25のそれぞれは、「判定圧力の設定処理」及び「目標吐出圧力の設定処理」が実行された時間を示す。吐出圧力Ph11は時間t21において取得された吐出圧力Phを示し、吐出圧力Ph12は時間t22において取得された吐出圧力Phを示し、吐出圧力Ph13は時間t23において取得された吐出圧力Phを示し、吐出圧力Ph14は時間t24において取得された吐出圧力Phを示す。
まず、時間t23における各処理について説明する。
時間t23において、「目標吐出圧力の設定処理」により暫定の目標吐出圧力Phtが設定される。次に、時間t23において、時間t24における予測吐出圧力Php11が推定される。
例えば、過去に取得された3つの吐出圧力Ph11,Ph12,Ph13に基づいて、これらのデータについての2次近似式(2点鎖線で示す。)が求められ、時間t24における予測吐出圧力Php11が推定される。このとき、予測吐出圧力Php11は、上限吐出圧力Pmaxよりも小さい。この場合、上記ステップS33に示すように、補正量δPが、処理時の補正量δPから修正値δKを引いて得られる値として与えられる。そして、処理時の判定圧力Phj10から補正量δPを引いて得た値が新たな判定圧力Phj11として設定される。次に、暫定の目標吐出圧力Phtが、判定圧力Phj11と比較される。この場合は、暫定の目標吐出圧力Phtが、判定圧力Phj11よりも小さいため、暫定の目標吐出圧力Phtが、そのまま目標吐出圧力Phtとして設定される(図5のステップS24参照)。
次に、時間t24における各処理について説明する。
時間t24において、「目標吐出圧力の設定処理」により暫定の目標吐出圧力Phtが設定される。次に、時間t24において、時間t25における予測吐出圧力Php12が推定される。
例えば、過去に取得された3つの吐出圧力Ph12,Ph13,Ph14に基づいて、これらのデータについての2次近似式(2点鎖線で示す。)が求められ、時間t25における予測吐出圧力Php12が推定される。このとき、予測吐出圧力Php12は、上限吐出圧力Pmaxよりも小さいため、時間t23と同様の処理が行われる。すなわち、上記ステップS33に示すように、補正量δPが、処理時の補正量δPから修正値δKを引いて得られる値として与えられる。そして、処理時の判定圧力Phj(すなわち前回の判定圧力Phj11)から補正量δPを引いて得た値が新たな判定圧力Phj12として設定される。この場合は、暫定の目標吐出圧力Phtが、判定圧力Phj12よりも小さいため、暫定の目標吐出圧力Phtが、そのまま目標吐出圧力Phtとして設定される(図5のステップS24参照)。
図9に示すように、予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmax以下のまま維持されるときは、判定圧力Phjを設定するための補正量δPの値が小さくされ、これにより、目標吐出圧力Phtの適否を判定するための判定圧力Phjがその直前の判定圧力Phjよりも高い値に設定される。そして、目標吐出圧力Phtは、この判定圧力Phjを上限として設定されることになるため、このような処理によって、吐出圧力Phは上限吐出圧力Pmaxに近づく。特に、予測吐出圧力Phpが連続して上限吐出圧力Pmax以下になるときは、吐出圧力Phは徐々に上限吐出圧力Pmaxに近づく。この結果、吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超えることなく、吐出圧力Phを上限吐出圧力Pmaxに近づけることができるため(1点鎖線を参照)、室外側装置3の能力を最大容量に近い値まで引き出すことが可能となる。
以下、本実施形態の効果を説明する。
(1)本実施形態の空気調和機1は、室外ユニット20が単一の室外側冷媒回路50bを形成するように並列接続された室外側装置3と、室外側装置3に接続される装置であり少なくとも1台の室内ユニット10を備える室内側装置2と、室外ユニット20の圧縮機21を連動制御する連動制御部40とを有する。
各室外ユニット20の室外ユニット制御部30は、各室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxとなるまでは、室外ファン23の回転数を増減することにより室外ユニット20における圧縮機21の吐出圧力Phを予め設定された上限吐出圧力Pmax以下となるように制御する。
連動制御部40は、複数台の室外ユニット20のうちのいずれかで室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達した後は、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達した圧縮機21の容量を小さくすることにより吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmax以上になることを抑制する。また、連動制御部40は、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達していない室外ユニット20の圧縮機21の容量を大きくし、これにより容量を小さくした圧縮機21の容量を補うように室外側装置3を制御する。
この構成によれば、複数台の室外ユニット20のうちのいずれかで室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達したとき、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達した圧縮機21の容量を小さくするとともに、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達していない室外ユニット20の圧縮機21の容量を大きくする。すなわち、いずれかの圧縮機21において吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超える前に、室外側装置3の能力を維持しながら各圧縮機21の保護制御を行う。このため、従来制御に比べて、圧縮機21の吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超える頻度を低減することができる。すなわち、従来の空気調和機1に比べて圧縮機21の保護制御の安定性が高い。
(2)本実施形態に係る空気調和機1において、連動制御部40は、複数台の室外ユニット20のうちのいずれかで室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達したとき、このときの各圧縮機21の総容量が維持されるように各圧縮機21について共通の目標吐出圧力Phtを設定する。そして、各圧縮機21の吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtになるように圧縮機21の容量を制御する。これにより、室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達した圧縮機21の容量を小さくし、かつ室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達していない室外ユニット20の圧縮機21の容量を大きくして、容量を小さくした圧縮機21の容量を補う。
一般に、各圧縮機21の総容量を所定値に維持する場合、各圧縮機21の吐出圧力Phのばらつきが大きい状態でこれを実現する場合と、各圧縮機21の吐出圧力Phのばらつきが小さい状態でこれを実現する場合とを比べると、前者の消費電力が後者の消費電力よりも大きくなる。この点、上記構成によれば、各圧縮機21の吐出圧力Phのばらつきを小さくするため、各圧縮機21の総容量を所定値に維持するとき、消費電力を低減することができる。すなわち、上記構成により、省エネ効果を得ることができる。
(3)本実施形態に係る空気調和機1において、連動制御部40は、各圧縮機21の吐出圧力Phと予め設定されている各圧縮機21の寄与度との加重平均により目標吐出圧力Phtを算出する。
この構成によれば、測定値としての吐出圧力Phと、予め設定されている寄与度とに基づいて目標吐出圧力Phtを算出するため、目標吐出圧力Phtを容易に算出することができる。
(4)本実施形態に係る空気調和機1において、目標吐出圧力Phtを設定するとき、上限吐出圧力Pmaxから予め設定された補正量δPを引いて得た値を、目標吐出圧力Phtの適否を判定するための判定圧力Phjとして設定する。そして、目標吐出圧力Phtが判定圧力Phj未満のときは、目標吐出圧力Phtの値を維持し、目標吐出圧力Phtが判定圧力Phj以上のときは、目標吐出圧力Phtを判定圧力Phjと等しい値に再設定する。
この構成では、上限吐出圧力Pmaxよりも小さい値の判定圧力Phjを設定し、目標吐出圧力Phtが判定圧力Phj以上であるか否かを判定する。そして、目標吐出圧力Phtが判定圧力Phj未満のときは、目標吐出圧力Phtを変更しないが、目標吐出圧力Phtが判定圧力Phj以上のときは、目標吐出圧力Phtを判定圧力Phjに等しい値に再設定する。すなわち、目標吐出圧力Phtが、上限吐出圧力Pmaxに近いところに設定されないようにする。これにより、各圧縮機21の吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超えることを抑制することができる。
また、目標吐出圧力Phtを設定するとき、圧縮機21のそれぞれについて吐出圧力Phの予測値である予測吐出圧力Phpを推定し、予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmaxよりも大きいとき、上記判定圧力Phjを補正するための補正量δPを大きくする(図7、ステップS31及びステップS32参照)。
圧縮機21の予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmaxを超えるときは、将来、吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超えると予測される。そこで、上記構成では、圧縮機21の予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmaxを超えるとき、上記に示した判定圧力Phjを設定するための補正量δPを大きくし、判定圧力Phjを変更前の値よりも小さい値に変更する。すなわち、目標吐出圧力Phtが取りうる上限値を、補正量δPの変更前に比べて、低くする。これにより、圧縮機21の予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmaxを超えると推定されるときにおいて、吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超えることを抑制することができる。
また、目標吐出圧力Phtを設定するとき、予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmax以下のときは、上記判定圧力Phjを補正するための補正量δPを小さくする(図7、ステップS31及びステップS33参照)。
圧縮機21の予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmax以下のとき、将来、吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超える可能性が低い。そこで、上記構成では、圧縮機21の予測吐出圧力Phpが上限吐出圧力Pmax以下のとき、上記に示した判定圧力Phjを設定するための補正量δPを小さくする。すなわち、目標吐出圧力Phtが取りうる上限値を、補正量δPの変更前に比べて、上限吐出圧力Pmaxに近い値にする。これにより、吐出圧力Phが上限吐出圧力Pmaxを超える可能性は低いときには、目標吐出圧力Phtの設定範囲を上限吐出圧力Pmaxに近いところまでに拡大するため、このような補正量δPの変更をしない場合に比べて、室外側装置3の能力を最大容量の近くまで引き出すことが可能となる。
(変形例)
なお、実施態様は上記に示した態様に限られるものではなく、これを例えば以下に示すように変更して実施することもできる。また以下の各変形例は、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態に係る空気調和機1は、冷房用の第1膨張弁11と暖房用の第2膨張弁25を備えているが、暖房用の第2膨張弁25を省略することもできる。この場合において、上記(1)〜(4)に準じた効果を得ることができる。
・上記実施形態に係る空気調和機1は、「圧縮機制御」においてステップS14では、各圧縮機21について吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtよりも大きいか否かを判定する。この処理において、パラメータとして「吐出圧力Ph」を用いているが、これに代えて「予測吐出圧力Php」を用いてもよい。この場合においても、上記(1)〜(4)に準じた効果を得ることができる。
・上記実施形態に係る空気調和機1は、「圧縮機制御」においてステップS15では、目標吐出圧力Phtよりも大きい圧縮機21の吐出圧力Phを小さく、目標吐出圧力Phtよりも小さい圧縮機21の吐出圧力Phを大きくすることにより、各圧縮機21の吐出圧力Phを等しくする制御を行っている。これに対し、室外ユニット20の圧縮機21のそれぞれについて吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtに収束するように圧縮機21の容量を制御してもよい。例えば、室外ユニット制御部30は、PID制御(Proportional Integral Derivative Control)により圧縮機21の回転数を制御し、吐出圧力Phを目標吐出圧力Phtに収束させることができる。
・上記実施形態の圧縮機制御においては、全ての室外ファン23について回転数が最大許容値Rmaxに達していないとき、室外ユニット制御部30は、各室外ユニット20に対して設定された分担容量に基づいて圧縮機21のそれぞれについて圧縮機21の容量を制御する。そして、この例として、各室外ユニット20の能力が等しい場合について説明しているが、室外側装置3を構成する室外ユニット20については能力を等しくする要求はない。すなわち、能力が異なる複数台の室外ユニット20により室外側装置3を構成してもよい。
・上記実施形態に係る空気調和機1では、複数台の室外ユニット20のうちのいずれかで室外ファン23の回転数が最大許容値Rmaxに達した後、次のように制御する。すなわち、連動制御部40は、各圧縮機21の総容量が維持されるように各圧縮機21について共通の目標吐出圧力Phtを設定して各圧縮機21の吐出圧力Phが目標吐出圧力Phtになるように圧縮機21の容量を制御する。この点について、上記図6の説明においては、当該最大許容値Rmaxに達した圧縮機21について、その容量を小さくすることとしている。しかし、複数台若しくは全ての複数台の室外ユニット20において、室外ファン23の回転数が略同時もしくは同時期に最大許容値Rmaxに達することもある。この場合は、吐出圧力Phを比較して、吐出圧力Phの値が相対的に大きい圧縮機21について、その容量を小さくし、吐出圧力Phの値が相対的に小さい圧縮機21について、その容量を大きくすることとなる(上記ステップS15参照)。
・上記実施形態に係る技術は、複数台の室外ユニット20が単一の室外側冷媒回路50bを形成するように並列接続された室外側装置3と、室内ユニット10が室外側装置3に対し少なくとも1台接続された室内側装置2と、各室外ユニット20の圧縮機21を連動制御する連動制御部40とを有し、連動制御部40は、各圧縮機21の総容量が維持されるように各圧縮機21について共通の目標吐出圧力Phtを設定して各圧縮機21の吐出圧力が目標吐出圧力Phtになるように前記圧縮機21の容量を制御する技術を有する。
1…空気調和機、2…室内側装置、3…室外側装置、10…室内ユニット、11…第1膨張弁、12…室内側熱交換器、13…室内ファン、20…室外ユニット、21…圧縮機、22…室外側熱交換器、23…室外ファン、24…四路切換弁、25…第2膨張弁、30…室外ユニット制御部、31…制御回路、32…インバータ回路、33…コントローラ、34…圧力センサ、35…室温センサ、40…連動制御部、50a…室内側冷媒回路、50b…室外側冷媒回路、51…第1冷媒配管、52…第2冷媒配管、53…第3冷媒配管、54…第4冷媒配管、55…第1室内外連絡配管、56…第2室内外連絡配管。

Claims (4)

  1. 容量可変型の圧縮機(21)、凝縮器として作用する室外側熱交換器(22)、可変速型の室外ファン(23)、及び前記圧縮機(21)の吐出圧力を制御する室外ユニット制御部(30)とを有する複数台の室外ユニット(20)が、単一の室外側冷媒回路(50b)を形成するように並列接続された室外側装置(3)と、
    蒸発器として作用する室内側熱交換器(12)を有する室内ユニット(10)が前記室外側装置(3)に対し少なくとも1台接続された室内側装置(2)と、
    前記各室外ユニット(20)の圧縮機(21)を連動制御する連動制御部(40)とを有し、
    前記各室外ユニット(20)の前記室外ユニット制御部(30)は、前記各室外ファン(23)の回転数が最大許容値(Rmax)となるまでは、前記室外ファン(23)の回転数を増減することにより前記室外ユニット(20)における前記圧縮機(21)の吐出圧力を予め設定された上限吐出圧力(Pmax)以下となるように制御し、
    前記連動制御部(40)は、前記複数台の前記室外ユニット(20)のうちのいずれかで前記室外ファン(23)の回転数が前記最大許容値(Rmax)に達した後は、前記室外ファン(23)の回転数が前記最大許容値(Rmax)に達した圧縮機(21)の容量を小さくすることにより前記吐出圧力が前記上限吐出圧力(Pmax)以上になることを抑制するとともに、前記室外ファン(23)の回転数が前記最大許容値(Rmax)に達していない前記室外ユニット(20)の前記圧縮機(21)の容量を大きくし、これにより前記容量を小さくした前記圧縮機(21)の容量を補うように前記室外側装置(3)を制御することを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機(1)において、
    前記連動制御部(40)は、前記複数台の前記室外ユニット(20)のうちのいずれかで前記室外ファン(23)の回転数が前記最大許容値(Rmax)に達したとき、このときの前記各圧縮機(21)の総容量が維持されるように前記各圧縮機(21)について共通の目標吐出圧力(Pht)を設定して前記各圧縮機(21)の吐出圧力が前記目標吐出圧力(Pht)になるように前記圧縮機(21)の容量を制御し、これにより、前記室外ファン(23)の回転数が前記最大許容値(Rmax)に達した圧縮機(21)の容量を小さくし、かつ前記室外ファン(23)の回転数が前記最大許容値(Rmax)に達していない前記室外ユニット(20)の前記圧縮機(21)の容量を大きくして、前記容量を小さくした前記圧縮機(21)の容量を補う
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 容量可変型の圧縮機(21)、凝縮器として作用する室外側熱交換器(22)、可変速型の室外ファン(23)、及び前記圧縮機(21)の吐出圧力を制御する室外ユニット制御部(30)とを有する複数台の室外ユニット(20)が、単一の室外側冷媒回路(50b)を形成するように並列接続された室外側装置(3)と、
    蒸発器として作用する室内側熱交換器(12)を有する室内ユニット(10)が前記室外側装置(3)に対し少なくとも1台接続された室内側装置(2)と、
    前記各室外ユニット(20)の圧縮機(21)を連動制御する連動制御部(40)とを有し、
    前記各室外ユニット(20)の前記室外ユニット制御部(30)は、前記各室外ファン(23)の回転数が最大許容値(Rmax)となるまでは、前記室外ファン(23)の回転数を増減することにより前記室外ユニット(20)における前記圧縮機(21)の吐出圧力を予め設定された上限吐出圧力(Pmax)以下となるように制御し、前記連動制御部(40)は、前記複数台の前記室外ユニット(20)のうちのいずれかで前記室外ファン(23)の回転数が前記最大許容値(Rmax)に達した後は、前記各圧縮機(21)の総容量が維持されるように前記各圧縮機(21)について共通の目標吐出圧力(Pht)を設定して前記各圧縮機(21)の吐出圧力が前記目標吐出圧力(Pht)になるように前記圧縮機(21)の容量を制御し、これにより、前記室外ファン(23)の回転数が前記最大許容値(Rmax)に達した圧縮機(21)の容量を小さくし、かつ目標吐出圧力(Pht)に達していない前記室外ユニット(20)の前記圧縮機(21)の容量を大きくして、前記容量を小さくした前記圧縮機(21)の容量を補うことを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項2または3に記載の空気調和機(1)において、
    前記連動制御部(40)は、前記目標吐出圧力(Pht)の適否を判定するための判定値として、前記上限吐出圧力よりも小さい値として設定される判定圧力(Phj)を有し、
    前記連動制御部(40)が前記目標吐出圧力(Pht)を設定するとき、前記吐出圧力の予測値を示す予測吐出圧力(Php)を求め、この予測吐出圧力(Php)が前記上限吐出圧力(Pmax)よりも大きい場合は、前記判定圧力(Phj)を更に低い値として再設定し、前記予測吐出圧力(Php)が前記上限吐出圧力(Pmax)以下の場合は、前記判定圧力(Phj)を更に高い値として再設定し、この再設定後に、前記目標吐出圧力(Pht)が前記判定圧力(Phj)よりも大きいか否かの判定を行い、
    前記目標吐出圧力(Pht)が前記判定圧力(Phj)未満のときは、前記目標吐出圧力(Pht)の値を維持し、前記目標吐出圧力(Pht)が前記判定圧力(Phj)以上のときは、前記目標吐出圧力(Pht)を判定圧力(Phj)と等しい値に再設定する
    ことを特徴とする空気調和機。
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