JP2014145333A - 軸封構造、ポンプ装置 - Google Patents

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修平 山崎
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Abstract

【課題】本発明は、高価になることを抑制するとともに、ポンプ装置の構造の制限および複雑化を抑制できる軸封構造を提供する。
【解決手段】ポンプ装置10は、軸封部60を備える。軸封部60は、ガス室ハウジング62と、オイルシール64とを備える。ガス室ハウジング62は、ポンプ部20に形成されるポンプ部用貫通孔部26に設けられ、内側にガス室61を形成するとともに、ポンプ部側に設けられて駆動軸40が貫通する第1の貫通孔部71aと、第1の貫通孔部71aに対して反対側に設けられて駆動軸40が通る第2の貫通孔部72aとを有する。オイルシール64は、第2の貫通孔部72aと駆動軸40との間に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプ部において駆動軸部が通るポンプ部用貫通孔部をシールする軸封構造に関する。他の本発明は、ポンプ部において駆動軸部が通るポンプ部用貫通孔部をシールする軸封部を備えるポンプ装置に関する。
従来、インペラを備えるポンプ部と、ポンプ部を駆動する、つまり、インペラを回転するための回転を発生する電動機とを備えるポンプ装置がある。この種のポンプ装置では、電動機の出力軸に連結されてインペラに回転を伝達する駆動軸部は、ポンプ部を形成するハウジングを貫通している。
このため、ポンプ部で増圧された液体が、ポンプ室ハウジングに形成された駆動軸部が通る孔を通って電動機に到達することを防ぐために、ポンプ部に隣接して軸封部が形成されている。軸封部の一例としては、メカニカルシールを用いてポンプ部側から浸入した液体が電動機に到達することを防ぐ構造がある。
しかしながら、メカニカルシールは高価であり、それゆえ、軸封部としてメカニカルシールを備えるポンプ装置も高価になる、さらに、ポンプ部が圧力を高める液体がスラリを含んでいる場合では、この液体がメカニカルシールに到達すると、メカニカルシールの摺動部、つまり、回転環と固定環とが摺動する部分の磨耗が促進される。このため、メカニカルシールの寿命が短くなる。
メカニカルシールを用いる以外の軸封部の例として、ポンプ室ハウジングにおいて駆動軸部が通る貫通孔部にガス室を形成し、ガス室内に高圧のガスを封入する構造が提案されている。ガス室内の圧力を利用して、ポンプ部からの流体の漏れを抑制している。
一方、ポンプ装置では、駆動開始時と駆動終了時、言い換えると、インペラの回転開始時と回転終了時では、ポンプ部内の圧力が急激に変動する。上記したように軸封部としてガス室を用いるポンプ装置では、ポンプ部内の圧力が急激に変動することによって、ポンプ部内の圧力とガス室内の圧力のバランスがくずれ、それゆえ、ガス室内のガスがポンプ部内に漏れたり、または、ポンプ部内の液体がガス室内に侵入する。
このため、ポンプ部内の急激な圧力の変化が生じないように、ポンプ装置の駆動開始のインペラの回転速度を徐々に増速するとともに、ポンプ装置の駆動終了時のインペラの回転速度を徐々に減速させる回転速度可変装置を備える構造が提案されている。
インペラの回転速度を上記のように制御することによって、ポンプ部内の圧力の急激な変化が生じなくなり、それゆえ、ポンプ部からガス室内への液体の侵入が抑制される(例えば、特許文献1参照。)。
また、軸封部としてガス室を備えるポンプ装置としては、電動機の回転をインペラに伝達する駆動軸部が上下方向に延びてポンプ部のハウジングにおいて駆動軸部が通る貫通孔がインペラに対して上方に位置し、かつ、ポンプ室ハウジングの下端にポンプ室ハウジング内に流体を吸い込む吸込口が形成される構造がある。
この構造の場合、ハウジング内に流入した液体の圧力は、ポンプ部のハウジングにおいて駆動軸部が通る貫通孔に作用する。このため、ポンプ室内の圧力が急激に変化する場合では、貫通孔に作用する圧力も変化し、それゆえ、ポンプ室内の圧力がガス室内に侵入しやすくなることが考えられる。
このため、吸込口を、ポンプ室の上側に形成することによって、ポンプ室内に流入する液体の流れを、上側から下向きの流れとする構造が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平7−305692号公報 特開2006−329056号公報
しかしながら、特許文献1に開示される構造であると、回転速度可変装置を備える必要があり、ポンプ装置の構造が複雑になる傾向になる。
また、特許文献2に開示される構造であると、ポンプ室の構造に制限が生ずる。
本発明は、高価になることを抑制するとともに、ポンプ装置の構造の制限および複雑化を抑制できる軸封構造を提供することを目的とする。他の本発明は、高価になることを抑制するとともに、構造の制限および複雑化を抑制できるポンプ装置を提供することを目的とする。
本発明の軸封構造は、駆動部によって回転された駆動軸部によって駆動するポンプ部の前記駆動軸部が通るポンプ部用貫通孔部に設けられる。前記軸封構造は、前記ポンプ部用貫通孔部に設けられるガス室ハウジングであって、内側にガス室を形成するとともに、前記ポンプ部側に設けられて前記駆動軸部が貫通する第1の貫通孔部と、前記第1の貫通孔部に対して反対側に設けられて前記駆動軸部が通る第2の貫通孔部とを有するガス室ハウジングと、前記第2の貫通孔部と前記駆動軸部との間に設けられるオイルシールとを備える。
本発明のポンプ装置は、駆動軸部と、前記駆動軸部を回転する駆動部と、駆動軸部によって駆動するポンプ部と、軸封部とを備える。前記軸封部は、前記ポンプ部の前記駆動軸部が通るポンプ部用貫通孔部に設けられるガス室ハウジングであって、内側にガス室を形成するとともに、前記ポンプ部側に設けられて前記駆動軸部が貫通する第1の貫通孔部と、前記第1の貫通孔部に対して反対側に設けられて前記駆動軸部が通る第2の貫通孔部とを有するガス室ハウジングと、前記第2の貫通孔部と前記駆動軸部との間に設けられるオイルシールとを備える軸封部とを備える。
本発明によれば、高価になることを抑制するとともに、ポンプ装置の構造の制限および複雑化を抑制できる。
本発明の一実施形態に係るポンプ装置を示す一部断面図。 同ポンプ装置の一部拡大図。 図2に示すF3−F3線に沿って示すポンプ装置の断面図。
本発明の第1の実施形態にかかるポンプ装置を、図1〜3を用いて説明する。図1は、本実施形態のポンプ装置10を示す側面図である。ポンプ装置10は、本発明の一実施形態に係る軸封構造を備えている。
図1中、ポンプ装置10は、一部が後述される駆動軸40の軸線Yに沿って切断された断面の状態で示されている。図1に示すように、ポンプ装置10は、一例として、渦巻きポンプである。ポンプ装置10は、閉回路5内を循環する循環液Lを増圧する。図中、閉回路5は、2点鎖線で示されている。循環液Lは、一例として、不凍液である。
ポンプ装置10は、羽根車23を備えるポンプ部20、駆動部としての電動機30、電動機30の回転を羽根車23に伝達してポンプ部20を駆動する駆動軸40、駆動軸40を支持する軸支持部50と、電動機30の動作と後述する軸封部60のコンプレッサ65の動作とを制御する制御盤80とを備えている。
ポンプ部20は、内側にポンプ室21を形成するポンプ室ハウジング22と、ポンプ室21内に収容される羽根車23とを備えている。ポンプ室ハウジング22には、ポンプ室21内に循環液Lを吸い込む吸込口24と、ポンプ室21内で増圧された循環液Lを閉回路5内に吐出する吐出口25とが形成されている。
本実施形態では、一例として、ポンプ室ハウジング22は、羽根車23を収容する部分を形成するとともに、吸込口24と吐出口25とが形成される本体部22aと、本体部の一端部の開口を覆う覆い部22bとが一体に組み合わさることによって形成されている。
ポンプ室21内での羽根車23の姿勢について、具体的に説明する。羽根車23は、回転軸部23aを備えており、後述される駆動軸40は回転軸部23aに連結されている。羽根車23は、回転軸部23aの軸線Xが水平方向に平行になる姿勢で、ポンプ室ハウジング22内に設置されている。軸線Xは、羽根車23の回転中心である。このため、駆動軸40は、その軸線Yが水平方向に平行な姿勢である。羽根車23の回転中心となる軸線Xと駆動軸40の軸線Yとは、同一直線上に位置している。なお、駆動軸40と回転軸部23aとは、ポンプ部20を駆動する駆動軸部の一例を構成している。
吸込口24は、ポンプ室ハウジング22において、駆動軸40の軸線Yと対向する位置に形成されている。吐出口25は、駆動軸40の周方向外側に開口している。
軸支持部50は、軸受箱52と、軸受箱52内に収容される軸受54,55とを備えている。軸受箱52は、ポンプ部20に対して電動機30側に配置されている。軸受箱52とポンプ室ハウジング22との間は、覆い部材51によって覆われている。覆い部材51は、内側に駆動軸40を収容する筒形状であり、一端が軸受箱52に連結され、他端がポンプ室ハウジング22に連結されており、軸受箱52とポンプ室ハウジング22との間を覆っている。軸受54,55は、軸受箱52内において駆動軸40に沿って離間して配置されている。軸受54,55は、転がり軸受であり、駆動軸40の回転を支持している。
図2は、軸封部60の近傍を拡大して示す拡大図である。図2では、図1と同様に、ポンプ装置10の一部は、切断された状態で示されている。図2に示すように、軸封部60は、覆い部材51内に収容されている。軸封部60は、内側にガス室61を形成するガス室ハウジング62と、オイルシール63,64、コンプレッサ65、圧力検出センサ66とを備えている。
ガス室ハウジング62は、ポンプ室ハウジング22において駆動軸40が通るポンプ部用貫通孔部26に隣接して設けられている。より具体的には、ポンプ室ハウジング22の軸支持部50側の端部には、駆動軸40を通すポンプ部用貫通孔部26が形成されている。ポンプ部用貫通孔部26は、覆い部21bに形成されている。ポンプ部用貫通孔部26は、駆動軸40の直径よりも大きい。このため、ポンプ部用貫通孔部26の開口縁と駆動軸40との間には、隙間が存在する。
ガス室ハウジング62においてポンプ部側の端部は、ポンプ室ハウジング22のポンプ部用貫通孔部26内に嵌合している。このことによって、ポンプ室ハウジング22にポンプ部用貫通孔部26は、ガス室ハウジング62によって塞がれている。
ガス室ハウジング62は、ポンプ部側に面するとともにポンプ室21の内部とガス室61の内部とを仕切る第1の端壁部71と、電動機側に面する第2の端壁部72と、第1,2の端壁部71,72の外縁に連結して駆動軸40を内側に収容する筒状の側壁部75とを有している。ガス室ハウジング62は、第1,2の端壁部71,72と、側壁部75とによって、ガス室61内と外側との間を仕切っている。
第1の端壁部71は、駆動軸40を内側に通す第1の貫通孔部71aが形成されている。第1の貫通孔部71aには、環状のオイルシール64が設けられている。駆動軸40は、オイルシール64内を通る。オイルシール64は、ポンプ室21の循環液が第1の貫通孔部71aを通ってガス室61に浸入することを防止する機能を有している。
第2の端壁部72には、駆動軸40を内側に通す第2の貫通孔部72aが形成されている。第2の貫通孔部72aには、環状のオイルシール63が設けられている。駆動軸40は、オイルシール63内を通る。オイルシール63は、万が一ガス室61内に浸入した循環液Lが第2の貫通孔部72aを通って外部に漏れないようにシールする機能を有している。
本実施形態では、ガス室ハウジング62は、一例として、本体部62aと、本体部62aの電動機30側の開口を覆う覆い部62bとの2つの部分から構成されている。本体部62aは、第1の端壁部71と、側壁部75と、第2の端壁部72の一部とを有している。覆い部は62b、第2の端壁部72の残りの部分を有している。覆い部62aが本体部62aに組み付けられた状態において、図1に示すように、本体部62aと覆い部62bとは、ボルト100によって、内側にガス室61を形成するように、互いに固定される。
ガス室ハウジング62には、コンプレッサ65によって圧縮された空気が供給される圧縮空気供給口67が形成されている。圧縮空気供給口67は、側壁部75において駆動軸40よりも上に形成されている。なお、上とは、ポンプ装置10が使用される状態で設置されたときに、駆動軸40に対して、重力が作用する方向の逆方向に進んだ側である。
図3は、図2に示されるF3−F3線に沿って示すポンプ装置10の断面図である。図3は、ポンプ装置10を、第1の端壁部71において駆動軸40の軸線Yに垂直な方向に沿って切断した状態を示している。図3に示すように、圧縮空気供給口67とコンプレッサ65との間は、圧縮空気が流れる供給通路部68が形成されている。
供給通路部68には、分岐部69が設けられている。分岐部69には圧力検出センサ66が設けられている。圧力検出センサ66は、分岐部69内の圧力を検出する。供給通路部68内とガス室61内とは圧縮空気供給口67を介して連通しており、それゆえ、供給通路部68内の圧力と、ガス室61内の圧力とは同じである。また、分岐部69内と供給通路部68内とは連通しており、分岐部69内の圧力と供給通路部68内の圧力とは同じである。このため、ガス室61内の圧力と、分岐部69内の圧力とは同じである。圧力検出センサ66は、分岐部69内の圧力を検出することによって、ガス室61内の圧力を検出している。
制御盤80は、電動機30の動作と、コンプレッサ65の動作を制御する。制御盤80の動作について、具体的に説明する。圧力検出センサ66の検出結果は、制御盤80に送信される。制御盤80は、ガス室61内の圧力が第1の所定圧力以下になると、コンプレッサ65の動作を開始して、圧縮空気をガス室61内に供給する。また、制御盤80は、ガス室61内の圧力が第2の所定値以上になると、コンプレッサ65の動作を停止する。
第1の所定圧力値より大きな値は、ポンプ室21内から循環液Lが第1の貫通孔部71aを通ってガス室61内に浸入することがない値である。ポンプ室21内は、増圧された循環液Lによって高圧になっている。また、ポンプ室21内は、ポンプ装置10の運転状態に応じて圧力値が変動する。このため、例えば第1の所定値は、この変動を考慮して設定されている。第1の所定値は、予め、実験などによって得ることができる。
第2の所定圧力値は、第1の所定圧力値より大きい値である。ガス室61内の圧力が大きくなり過ぎると、ガス室61内の圧縮空気などが、第2の貫通孔部72aを通って外部に漏れ出す。万が一、ポンプ室21内の循環液L1がガス室61内に侵入してガス室61内に圧縮空気以外に循環液Lが溜まる状態が生じていると、ガス室61内の圧力が高くなりすぎることによって、ガス室61内の循環液Lが第2の貫通孔部72aを通って外部に漏れる。上記の圧縮空気などとは、圧縮空気と循環液Lとを含んでいる。第2の所定圧力値は、ガス室61内の圧縮空気などが第2の貫通孔部72aを通って軸受箱52側に漏れ出さない値である。第2の所定圧力値は、予め、実験などによって求めることができる。
また、制御盤80は、警報装置90の動作を制御する。警報装置90は、アラーム音を発生する。制御盤80は、圧力検出センサ66の検出結果に基づき、ガス室61内の圧力が空気漏れを示す閾値以下である判定すると、警報装置90を制御して、アラーム音を発生する。ここで言う空気漏れとは、ポンプ装置10の通常動作時に漏れる範囲を超えた漏れであり、例えば、供給通路部68にひびなどが形成されてこのひびから空気が漏れている場合や、オイルシール63,64が破損することによって、第1,2の貫通孔部71a,72aから空気が漏れてる場合や、ガス室ハウジング62が破損し当該破損部から空気が漏れている場合などがある。
このような空気漏れの場合、コンプレッサ65を動作してもガス室61内の圧力が上昇せず低下する。上記空気漏れを示す閾値は、例えば実験によって求めることができる。空気漏れを示す閾値は、予め設定されており、制御盤80に記憶されている。
なお、アラーム音を鳴らすことは、空気漏れが発生していることの警告の一例である。例えば、警告灯を用いてもよい。この場合、ガス室61内の圧力が、空気漏れを示す閾値以下になると、警告灯が点灯する。要するに、空気も漏れを検出すると、外部のその警告ができる手段であればよい。
このように構成されるポンプ装置10では、ガス室ハウジング62の第2の端壁部72にオイルシール63が設けられ、オイルシール63内を駆動軸40が通ることによって、万が一、ガス室61内に循環液Lが浸入しても、当該浸入した循環液Lが第2の貫通孔部72aを通って外部に漏れ出すことが抑制される。
このように、ガス室61内にオイルシール63を設けるという簡素な構造であるので、ポンプ室ハウジング22の構造を制限することなく、かつ、ポンプ装置10全体の構造を複雑にすることなく、循環液Lが外部に漏れることを防止できる。さらに、メカニカルシールなどの高価な部品を用いることがないので、ポンプ装置10が高価になることを抑制できる。
また、第1の端壁部71にオイルシール64が設けられることによって、ポンプ室21内の循環液Lがガス室61に侵入することを抑制できることにより、第2の貫通孔部72aを通って外部に循環液Lが漏れることをより一層抑制できる。さらに、ガス室61内の圧縮空気がポンプ室21に漏れ出すことを抑制することができる。
また、ガス室ハウジング62に形成される圧縮空気供給口67が、駆動軸40よりも上に位置ことによって、万が一、ガス室61内に浸入した循環液Lがガス室61内から第2の貫通孔部72aを通って外部に漏れ出すことをより一層抑制することができる。
この点について、具体的に説明する。圧縮空気供給口67が駆動軸40よりも上に位置することによって、圧縮空気供給口67を通ってガス室61内に供給された圧縮空気は、ガス室61の上部から下方に降りていく。
万が一、ガス室61内に循環液Lが浸入すると、浸入した循環液Lは、ガス室61内の下部に溜まる。このため、上記したように、上方に供給された圧縮空気は、下部に溜まった循環液Lの上方に溜まることになる。
これに対して、圧縮空気供給口67が駆動軸40よりも下に位置すると、ガス室61内に供給された圧縮空気は、ガス室61の下部に溜まった循環液を下方から吹き上げる場合がある。このような場合、下部に溜まった循環液Lは、攪拌されて周囲に飛散する。飛散した循環液Lは、駆動軸40に接触することによって、より一層攪拌される。
循環液Lが攪拌されることによって、循環液Lが圧縮空気を取り込む。循環液Lが圧縮空気を取り込むことによって、ガス室61内の圧力が急激に下がる。このことによって、ポンプ室21内の循環液Lは、第1の貫通孔部71aを通ってガス室61内に侵入しやすくなる傾向にある。この結果、ガス室61内に循環液Lが溜まりやすくなり、それゆえ、循環液Lが第2の貫通孔部72aを通って外部に漏れ出しやすくなる。
しかしながら、本実施形態では、圧縮空気供給口67は、駆動軸40よりも上に位置しているので、ガス室61内の下部に万が一循環液Lが溜まっていても、循環液Lを吹き上げることがない。このため、第2の貫通孔部72aを通って循環液Lが外部に漏れ出すことを抑制できる。
ガス室61内の圧力を、第1の所定圧力値より大きく、かつ、第2の所定圧力値未満の範囲内に保つことによって、ガス室61内への循環液Lの浸入をより一層抑制するとともに、ガス室61から軸受側への循環液Lの漏れをより一層抑制することができる。
また、圧力検出センサ66の検出結果に基づいてコンプレッサ65の動作をオン、オフするだけでガス室61内の圧力を、第1の所定圧力より大きく、かつ、第2の所定圧力値未満に維持する構造を簡素に構成することができる。
また、コンプレッサ65の動作は、ガス室61内の圧力が、第1の所定圧力値以下の場合、または、第2の所定圧力値以上のときである。このように、コンプレッサは、常に動作するわけではないので、ポンプ装置10の動作時のコンプレッサの電力消費量を抑制することができる。このため、ポンプ装置10を動作する際のコンプレッサのランニングコストを抑制することができる。
本実施形態で用いられた空気は、ガス室内に封入されるガスの一例である。空気以外の気体が用いられてもよい。循環液Lは、ポンプ部が増圧する流体の一例である。
コンプレッサ65と供給通路部68とは、ガス室にガスを供給するガス供給手段の一例を構成している。
圧力検出センサ66は、ガス室内の圧力を検出する圧力検出手段の一例である。制御盤80は、ガス供給手段の動作を制御する動作制御手段の一例である。
ガス室内の圧力を、第1の所定値より大きく、かつ、第2の所定値未満の範囲に維持することは、ガス室内の圧力を、ポンプ室内の流体が第1の貫通孔部を通って前ガス室内に侵入せず、かつ、ガス室内の流体が前記第2の貫通孔部を通って外部に漏れない範囲に維持することの一例である。第1の所定値と第2の所定値とは、適宜設定できる値である。
羽根車23の回転軸部23aと駆動軸とは、ポンプ部を駆動する駆動軸部の一例を構成している。電動機30は、駆動軸部を回転する駆動部の一例である。
なお、本実施形態では、ポンプ室ハウジング22とガス室ハウジング62とは、別々の構成である。他の例としては、例えば、ポンプ室ハウジング22とガス室ハウジング62とが一体に形成されてもよい。この場合、ガス室ハウジングとは、内側にガス室を形成する部分を示す。
この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…ポンプ装置、20…ポンプ部、23a…回転軸部(駆動軸部)、26…ポンプ部用貫通孔部、30…電動機(駆動部)、40…駆動軸(駆動軸部)、60…軸封部、62…ガス室ハウジング、63…オイルシール、64…オイルシール、65…コンプレッサ(ガス供給手段)、66…圧力検出センサ(圧力検出手段)、67…圧縮空気供給口(ガス供給口)、68…供給通路部(ガス供給手段)、71a…第1の貫通孔部、72a…第2の貫通孔部、80…制御盤(圧力制御手段、動作制御手段)。

Claims (10)

  1. 駆動部によって回転された駆動軸部によって駆動するポンプ部の前記駆動軸部が通るポンプ部用貫通孔部に設けられる軸封構造であって、
    前記ポンプ部用貫通孔部に設けられるガス室ハウジングであって、内側にガス室を形成するとともに、前記ポンプ部側に設けられて前記駆動軸部が貫通する第1の貫通孔部と、前記第1の貫通孔部に対して反対側に設けられて前記駆動軸部が通る第2の貫通孔部とを有するガス室ハウジングと、
    前記第2の貫通孔部と前記駆動軸部との間に設けられるオイルシールと
    を具備する
    ことを特徴とする軸封構造。
  2. 前記第1の貫通孔部と前記駆動軸部との間にオイルシールが設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の軸封構造。
  3. 前記ガス室内にガスを供給するガス供給手段を具備し、
    前記ガス室ハウジングには前記ガス室内に前記ガスが供給するガス供給口が形成され、
    前記ガス供給口は、前記駆動軸部よりも上に位置する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の軸封構造。
  4. 前記ガス室内の圧力を制御する圧力制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の軸封構造。
  5. 前記圧力制御手段は、
    前記ガス室内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記ガス供給手段の動作を制御して、前記ガス室内の圧力を、前記ポンプ室内の流体が前記第1の貫通孔部を通って前記ガス室内に侵入せず、かつ、前記ガス室内の前記流体が前記第2の貫通孔部を通って外部に漏れない範囲に維持する動作制御手段と
    を具備する
    ことを特徴とする請求項4に記載の軸封構造。
  6. 駆動軸部と、
    前記駆動軸部を回転する駆動部と、
    駆動軸部によって駆動するポンプ部と、
    前記ポンプ部の前記駆動軸部が通るポンプ部用貫通孔部に設けられるガス室ハウジングであって、内側にガス室を形成するとともに、前記ポンプ部側に設けられて前記駆動軸部が貫通する第1の貫通孔部と、前記第1の貫通孔部に対して反対側に設けられて前記駆動軸部が通る第2の貫通孔部とを有するガス室ハウジングと、前記第2の貫通孔部と前記駆動軸部との間に設けられるオイルシールとを備える軸封部と
    を具備する
    ことを特徴とするポンプ装置。
  7. 前記第1の貫通孔部と前記駆動軸部との間にオイルシールが設けられる
    ことを特徴とする請求項6に記載のポンプ装置。
  8. 前記ガス室内にガスを供給するガス供給手段を具備し、
    前記ガス室ハウジングには前記ガス室内に前記ガスを供給するガス供給口が形成され、
    前記ガス供給口は、前記駆動軸部よりも上に位置する
    ことを特徴とする請求項6または7に記載のポンプ装置。
  9. 前記ガス室内の圧力を制御する圧力制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項6〜8のうちのいずれか1項に記載のポンプ装置。
  10. 前記圧力制御手段は、
    前記ガス室内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記ガス供給手段の動作を制御して、前記ガス室内の圧力を、前記ポンプ室内の流体が前記第1の貫通孔部を通って前記ガス室内に侵入せず、かつ、前記ガス室内の前記流体が前記第2の貫通孔部を通って外部に漏れない範囲に維持する動作制御手段と
    を具備する
    ことを特徴とする請求項9に記載のポンプ装置。
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