JP2006329056A - 立軸ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造でありながら、ポンプ圧に変動が生じたような場合でも空気室への圧力変動を抑制させることができる立軸ポンプの提供。
【解決手段】 インペラ2の回転によるポンプ運転時に、空気室6内の圧縮された空気によってポンプ立軸6の軸封部51をエアシールさせるようにした立軸ポンプにおいて、吸込口14がポンプ室10の上側に形成され、インペラの回転によってポンプ室の上側から下向きにポンプ室内にポンプ取扱液を吸い込むように形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 インペラ2の回転によるポンプ運転時に、空気室6内の圧縮された空気によってポンプ立軸6の軸封部51をエアシールさせるようにした立軸ポンプにおいて、吸込口14がポンプ室10の上側に形成され、インペラの回転によってポンプ室の上側から下向きにポンプ室内にポンプ取扱液を吸い込むように形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ポンプ立軸の軸封部や軸支部をエアシールさせるための空気室を備えた立軸ポンプに関する。
スラリ含有液、結晶性液、高粘度溶液等をポンプ取扱液とした場合、このポンプ取扱液がメカニカルシールなどの軸封部やベアリングによる軸支部に侵入すると、その軸封部や軸支部に異常磨耗や特性劣化などが生じてしまう。
従来、ポンプ軸を立軸とした立軸ポンプにおいて、ポンプ立軸の軸貫通空隙を介してポンプケーシングの内部に連通するように空気室を形成し、この空気室内の空気によって軸封部や軸支部をエアシールさせるようにした立軸ポンプが知られている(特許文献1参照)。
上記の立軸ポンプは、図2に示すように、ポンプ立軸90の下端に連結されたインペラ91がポンプケーシング92のポンプ室93内に設けられ、このポンプ室93には、ポンプ立軸90の軸線上に開口した吸込口94と、周壁接線方向に開口した吐出口95が形成され、前記ポンプ立軸の軸貫通空隙96を介してポンプケーシングの内部に連通する空気室97がポンプケーシング92の上面に形成され、前記インペラ91の回転によるポンプ運転時に、空気室97内の空気によってポンプ立軸90の軸封部98や軸支部をエアシールさせるように形成されている。
このように、空気室97内の空気がエアシールとして機能するため、ポンプ取扱液が軸封部98や軸支部に侵入するのを防止することができる。
このように、空気室97内の空気がエアシールとして機能するため、ポンプ取扱液が軸封部98や軸支部に侵入するのを防止することができる。
しかしながら、従来の立軸ポンプは、吸込口94がポンプ室93の下側に形成され、インペラ91の回転によってポンプ室93の下側から上向きにポンプ室93内にポンプ取扱液を吸い込むように形成されている。
このように、ポンプ室93の下側から上向きにポンプ室93内にポンプ取扱液を吸い込むように形成させると、そのポンプ取扱液の上向き流動方向(矢印B方向)の前方(上方)にポンプ立軸90の軸貫通空隙96が形成されているため、ポンプ取扱液の流動圧が軸貫通空隙96を通して空気室97内に加わった状態になる。
このような状態で、ポンプ圧に変動が生じたような場合、空気室97への圧力が大きく変動し、特に、ポンプ圧が上昇した場合には、空気が圧縮されて空気溜まりが縮小し、エアシールとしての機能が無くなり、ポンプ立軸90の軸封部98や軸支部にポンプ取扱液が侵入してしまうといった問題が生じる。
このため従来では、外部から空気室97に圧縮空気を送気させて圧力調節させる必要があり、装置が複雑になってしまうという問題があった。
特開平7−305692号公報
このような状態で、ポンプ圧に変動が生じたような場合、空気室97への圧力が大きく変動し、特に、ポンプ圧が上昇した場合には、空気が圧縮されて空気溜まりが縮小し、エアシールとしての機能が無くなり、ポンプ立軸90の軸封部98や軸支部にポンプ取扱液が侵入してしまうといった問題が生じる。
このため従来では、外部から空気室97に圧縮空気を送気させて圧力調節させる必要があり、装置が複雑になってしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、簡単な構造でありながら、ポンプ圧に変動が生じたような場合でも空気室への圧力変動を抑制させることができる立軸ポンプを提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の立軸ポンプは、
ポンプ立軸の下端に連結されたインペラがポンプケーシングのポンプ室内に設けられ、
このポンプ室には、ポンプ立軸の軸線上に開口した吸込口と、周壁接線方向に開口した吐出口が形成され、
前記ポンプ立軸の軸貫通空隙を介してポンプケーシングの内部に連通する空気室がポンプケーシングの上部に形成され、
前記インペラの回転によるポンプ運転時に、空気室内の圧縮された空気によってポンプ立軸の軸封部をエアシールさせるようにした立軸ポンプにおいて、
前記吸込口がポンプ室の上側に形成され、インペラの回転によってポンプ室の上側から下向きにポンプ室内にポンプ取扱液を吸い込むように形成されている。
ポンプ立軸の下端に連結されたインペラがポンプケーシングのポンプ室内に設けられ、
このポンプ室には、ポンプ立軸の軸線上に開口した吸込口と、周壁接線方向に開口した吐出口が形成され、
前記ポンプ立軸の軸貫通空隙を介してポンプケーシングの内部に連通する空気室がポンプケーシングの上部に形成され、
前記インペラの回転によるポンプ運転時に、空気室内の圧縮された空気によってポンプ立軸の軸封部をエアシールさせるようにした立軸ポンプにおいて、
前記吸込口がポンプ室の上側に形成され、インペラの回転によってポンプ室の上側から下向きにポンプ室内にポンプ取扱液を吸い込むように形成されている。
本発明は、空気室がポンプケーシングの上部に形成され、この空気室がポンプ立軸の軸貫通空隙を介してポンプケーシングの内部に連通されている構成の立軸ポンプにおいて、吸込口がポンプ室の上側に形成され、インペラの回転によってポンプ室の上側から下向きにポンプ室内にポンプ取扱液を吸い込むように形成されている。
従って、ポンプ取扱液は、ポンプ室の上側から下向きに流動してポンプ室内に流入することから、ポンプ取扱液の下向き流動方向の後方(上方)にポンプ立軸の軸貫通空隙が形成されることになる。
これにより、ポンプ取扱液の流動圧が軸貫通空隙を通して空気室内に加わるのを抑制できる。
これにより、ポンプ取扱液の流動圧が軸貫通空隙を通して空気室内に加わるのを抑制できる。
このように、本発明の立軸ポンプによれば、吸込口をポンプ室の上側に形成するといった簡単な構造でありながら、ポンプ圧に変動が生じたような場合でも空気室への圧力変動を抑制させることができ、エアシール機能を損なうことなく、ポンプ立軸の軸封部や軸支部にポンプ取扱液が侵入してしまうといったトラブルを防止できる。
図1は本発明の立軸ポンプの実施例を示す要部の断面図である。
図において、1はポンプケーシングで、内部にポンプ室10が形成された本体ケース11と、この本体ケース11の上面に連結されたポンプカバー12とによって形成されている。
図において、1はポンプケーシングで、内部にポンプ室10が形成された本体ケース11と、この本体ケース11の上面に連結されたポンプカバー12とによって形成されている。
前記ポンプ室10には本体ケース11の周壁接線方向に開口して吐出口13が形成されている。
この吐出口13は本体ケース11の周壁外周面から横向きに突設した吐出側流路13aに連通されている。
この吐出口13は本体ケース11の周壁外周面から横向きに突設した吐出側流路13aに連通されている。
また、前記ポンプ室10にはポンプカバー12の中央部に開口して吸込口14が形成されている。
この吸込口14はポンプ室10の上側に形成されるもので、ポンプカバー12の上面を横向きに延長した吸込側流路14aに連通されている。
この吸込口14はポンプ室10の上側に形成されるもので、ポンプカバー12の上面を横向きに延長した吸込側流路14aに連通されている。
前記本体ケース11のポンプ室10内にはインペラ2が設けられている。
このインペラ2は、上端を図示省略した駆動モータに連結させたポンプ立軸3の下端に連結され、このインペラ2の回転により、ポンプ取扱液を前記吸込側流路14aからポンプ室10の上側に形成した吸込口14を経て下向きにポンプ室10内に吸い込み、吐出口13から吐出側流路13aを経て排出させるようになっている。
このインペラ2は、上端を図示省略した駆動モータに連結させたポンプ立軸3の下端に連結され、このインペラ2の回転により、ポンプ取扱液を前記吸込側流路14aからポンプ室10の上側に形成した吸込口14を経て下向きにポンプ室10内に吸い込み、吐出口13から吐出側流路13aを経て排出させるようになっている。
前記ポンプ立軸3は、前記ポンプカバー12の中央部に形成した軸貫通孔15を通してポンプケーシング1の内部に挿入されるもので、この場合、前記吸込口14がポンプ立軸3の軸線上に開口するように形成されている。
又、前記ポンプ立軸3は、ポンプケーシング1の上面に連結した筒状ケーシング4の内部でベアリング50により軸支されると共に、メカニカルシール等の軸封部51によってシールされている。
又、前記ポンプ立軸3は、ポンプケーシング1の上面に連結した筒状ケーシング4の内部でベアリング50により軸支されると共に、メカニカルシール等の軸封部51によってシールされている。
そして、前記筒状ケーシング4の下端部において、ポンプケーシング1(ポンプカバー12)の上面と前記筒状ケーシング4の内部に形成した仕切壁41との空間に空気室6が形成され、この空気室6が前記ポンプ立軸3と軸貫通孔15との間隙である軸貫通空隙Sを介してポンプケーシング1の内部に連通するように形成されている。
なお、前記空気室6内に配置されるように、複数枚(実施例では2枚)の整流板61がポンプカバー12の上面に取り付けられている。
このように、整流板61を設けると、空気室6内のポンプ取扱液の動きを抑止するので、ポンプ運転時にポンプ立軸3が回転しても、それに伴うポンプ取扱液の撹乱を防止することができる。
このように、整流板61を設けると、空気室6内のポンプ取扱液の動きを抑止するので、ポンプ運転時にポンプ立軸3が回転しても、それに伴うポンプ取扱液の撹乱を防止することができる。
従って、駆動モータによってインペラ2を回転させると、ポンプ取扱液は、吸込側流路14aを経てポンプ室10の上側に形成した吸込口14から下向きにポンプ室10内に吸い込まれ、吐出口13から吐出側流路13aを経て排出される。
このポンプ運転時において、空気室6内には軸貫通空隙Sを通してポンプ取扱液Wが流入することになるが、この空気室6内の圧縮された空気が室上部に溜まった状態になるため、その空気溜まりがエアシールとして機能し、ポンプ立軸3の軸封部51や軸支部にポンプ取扱液Wが侵入するのを防止することができる。
このポンプ運転時において、空気室6内には軸貫通空隙Sを通してポンプ取扱液Wが流入することになるが、この空気室6内の圧縮された空気が室上部に溜まった状態になるため、その空気溜まりがエアシールとして機能し、ポンプ立軸3の軸封部51や軸支部にポンプ取扱液Wが侵入するのを防止することができる。
このような立軸ポンプにおいて、ポンプ取扱液をポンプ室10の上側から下向きにポンプ室10内に吸い込むように形成しているため、ポンプ立軸3の軸貫通空隙Sがポンプ取扱液の下向き流動方向(矢印A方向)の後方(上方)に形成されるもので、これにより、ポンプ取扱液の流動圧が軸貫通空隙Sを通して空気室6内に加わるのを抑制できる。
これにより、吸込口14をポンプ室10の上側に形成するといった簡単な構造でありながら、ポンプ圧に変動が生じたような場合でも空気室6への圧力変動を抑制させることができ、エアシール機能を損なうことなく、ポンプ立軸3の軸封部51や軸支部にポンプ取扱液が侵入してしまうといったトラブルを防止することができる。
1 ポンプケーシング
10 ポンプ室
11 本体ケース
12 ポンプカバー
13 吐出口
13a 吐出側流路
14 吸込口
14a 吸込側流路
15 軸貫通孔
2 インペラ
3 ポンプ立軸
4 筒状ケーシング
41 仕切壁
50 ベアリング
51 軸封部
6 空気室
61 整流板
S 軸貫通空隙
W ポンプ取扱液
10 ポンプ室
11 本体ケース
12 ポンプカバー
13 吐出口
13a 吐出側流路
14 吸込口
14a 吸込側流路
15 軸貫通孔
2 インペラ
3 ポンプ立軸
4 筒状ケーシング
41 仕切壁
50 ベアリング
51 軸封部
6 空気室
61 整流板
S 軸貫通空隙
W ポンプ取扱液
Claims (1)
- ポンプ立軸の下端に連結されたインペラがポンプケーシングのポンプ室内に設けられ、
このポンプ室には、ポンプ立軸の軸線上に開口した吸込口と、周壁接線方向に開口した吐出口が形成され、
前記ポンプ立軸の軸貫通空隙を介してポンプケーシングの内部に連通する空気室がポンプケーシングの上部に形成され、
前記インペラの回転によるポンプ運転時に、空気室内の圧縮された空気によってポンプ立軸の軸封部をエアシールさせるようにした立軸ポンプにおいて、
前記吸込口がポンプ室の上側に形成され、インペラの回転によってポンプ室の上側から下向きにポンプ室内にポンプ取扱液を吸い込むように形成されていることを特徴とした立軸ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005153330A JP2006329056A (ja) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | 立軸ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005153330A JP2006329056A (ja) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | 立軸ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006329056A true JP2006329056A (ja) | 2006-12-07 |
Family
ID=37550999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005153330A Pending JP2006329056A (ja) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | 立軸ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006329056A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014145333A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-14 | Kawamoto Pump Mfg Co Ltd | 軸封構造、ポンプ装置 |
CN104929947A (zh) * | 2015-07-05 | 2015-09-23 | 黄浩 | 一种新型离心式砂泵 |
CN106989029A (zh) * | 2017-06-12 | 2017-07-28 | 明光市留香泵业有限公司 | 一种立式泥沙泵 |
Citations (3)
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JPS495703U (ja) * | 1972-04-14 | 1974-01-18 | ||
JPH07305692A (ja) * | 1994-05-11 | 1995-11-21 | Teikoku Denki Seisakusho:Kk | モータポンプ装置の運転方法およびモータポンプ装置 |
-
2005
- 2005-05-26 JP JP2005153330A patent/JP2006329056A/ja active Pending
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