JP2014144428A - 汚泥脱水システム - Google Patents

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    • B30B9/121Screw constructions

Abstract

【課題】ろ液をその性状に応じて適切に回収し、処理効率を向上することができる汚泥脱水システムを提供する。
【解決手段】汚泥脱水システム10は、ろ布ベルト16の上面16aで汚泥を搬送しながら濃縮するろ過部18と、ろ過部18を通過した汚泥をろ布ベルト16上で1次脱水ローラ26を用いて加圧脱水する加圧部28と、ろ過部18及び加圧部28から排出されるろ液をそれぞれろ液受皿32a,32bによって個別に回収可能なろ液回収器23とを備え、ろ液受皿32bで回収される加圧部28からのろ液をろ過部18の上流側位置へと返送する返送ライン60を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ろ布の上面で汚泥を搬送しながら濃縮する濃縮部と、この濃縮部を通過した汚泥を加圧脱水する脱水部とを備える汚泥脱水システムに関する。
従来より、下水や工場排水等の汚泥を周回移動する無端ベルト状のろ布(ろ布ベルト)の上面で搬送しながらろ過した後、加圧脱水し、脱水ケーキとして排出する汚泥脱水システムが用いられている。
例えば、特許文献1には、無端ベルト状のろ布の上面で汚泥を搬送しながら該ろ布の裏側から吸引ろ過する濃縮部と、該濃縮部の下流側で汚泥を金属ローラによって加圧脱水する脱水部とを備えた装置が開示されている。この装置では、濃縮部から排出されるろ液と、脱水部から排出されるろ液及びろ布の洗浄水とが混合した排水とを1つの水槽に混合して貯留し、この貯留した排水をろ布の洗浄水として利用可能に構成している。
特開2000−279715号公報
上記特許文献1記載の構成のように、従来の脱水汚泥システムでは、濃縮部や脱水部等の各部から排出されるろ液を特に区別することなく回収し、又は区別して回収したとしてもこれらを混合した後、それを廃棄し、又はろ布の洗浄水等に利用することが行なわれている。ところが、各部毎にろ液の性状は異なるため、その性状に応じた後処理をろ液に施すことができれば、ろ液の処理効率が向上する。特に、SS濃度濃度(浮遊物質量、浮遊物質濃度)の高いろ液を有効に回収して処理できれば、システム全体でのSS(浮遊物質、懸濁物質)回収率を向上させることができ、最終的に脱水ケーキとして排出される以外の余剰な固形分を可及的に低減することができるという利点がある。
本発明は、上記従来の問題を考慮してなされたものであり、ろ液をその性状に応じて適切に回収し、処理効率を向上することができる汚泥脱水システムを提供することを目的とする。
本発明に係る汚泥脱水システムは、ろ布の上面で汚泥を搬送しながら濃縮する濃縮部と、前記濃縮部を通過した汚泥を加圧脱水する1次脱水部とを備える汚泥脱水システムであって、前記濃縮部及び前記1次脱水部から排出されるろ液をそれぞれ個別に回収可能なろ液回収器を備え、前記ろ液回収器で個別に回収された一方のろ液を前記濃縮部の上流側位置へと返送する第1返送ライン、又は、前記ろ液回収器で別回収された一方のろ液の少なくとも一部を固液分離装置に供給して固液分離した後の固形分を前記濃縮部の上流側位置へと返送する第2返送ラインを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、濃縮部及び1次脱水部から排出されるろ液を、その性状等に応じて適切に別回収することができ、ろ液の処理効率が向上する。さらに、ろ液回収器は、第1返送ライン又は第2返送ラインによって、所定のろ液を繰り返し濃縮部及び1次脱水部に導入することができるため、ろ液中のSS回収率を向上させ、最終的に脱水ケーキとして排出される以外の余剰な固形分を可及的に低減することができる。この場合、第2返送ラインは、別回収したろ液を固液分離装置によって固液分離した後の固形分を上流側位置に返送するため、ろ液中のSS回収率を一層向上させることができる。
前記ろ液回収器は、前記濃縮部及び前記1次脱水部から排出されて個別に回収されたろ液のうち、SS濃度が高い方のろ液を、前記第1返送ライン又は前記固液分離装置へと流通させることが好ましい。そうすると、ろ液中のSS回収率を一層大幅に向上させることができる。
前記1次脱水部から排出されるろ液を、前記第1返送ライン又は前記固液分離装置へと流通させる構成としてもよい。
前記固液分離装置で分離された液体分を前記ろ布の洗浄水として流通させる洗浄水供給ラインを備えると、通常は廃棄されるろ液を洗浄水として有効に再利用することができる。
さらに、前記1次脱水部を通過した汚泥を加圧脱水する2次脱水部を備え、前記ろ液回収器は、前記濃縮部、前記1次脱水部、及び前記2次脱水部から排出されるろ液のうち、少なくとも1つのろ液を他のろ液と個別に回収して前記第1返送ライン又は前記固液分離装置へと流通させる構成としてもよい。
前記固液分離装置は、前記ろ液を貯留可能な水槽と、前記ろ液の投入口を含む少なくとも一部が前記水槽の内部で水没するように設置されると共に、複数の孔部が開口形成された円筒形状のろ過体の内部へと前記投入口から投入されるろ液を、該ろ過体の内部に回転可能に設けられたスクリューの回転によって搬送すると同時に固液分離するスクリュープレス型分離機とを備える構成とすると、高い分離効率でろ液を効率よく処理することができる。
前記ろ過体は、前記スクリューの軸方向と平行する回転軸によって軸支された状態で周方向に沿って配列された複数のプレートによって形成されると共に、隣接する各プレートの一部が周方向に順に積層するように設置され、前記孔部を、前記積層した各プレート間の隙間によって形成したものとしてもよい。そうすると、ろ過体の孔部の目詰まりを抑制しながら固液分離を行うことができる。また、プレート間の隙間が可変となるため、孔部が目詰まりした場合であってもその除去は極めて容易なものとなる。
前記濃縮部、前記1次脱水部、又は前記2次脱水部に設けられた駆動源からの駆動力を前記スクリューに伝達して該スクリューを回転駆動する駆動力伝達機構を備えると、固液分離装置自体に個別の駆動装置を設ける必要がなく、ろ布の走行用の駆動力等を有効に活用してスクリューを回転させることができるため、システム構成を小型化し、コストを低減することができる。
本発明によれば、濃縮部及び1次脱水部から排出されるろ液を、その性状等に応じて適切に別回収することができ、ろ液の処理効率を向上させることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る汚泥脱水システムの全体構成を示す側面図である。 図2は、図1に示す汚泥脱水システムを構成する濃縮装置の平面図である。 図3は、図2に示す濃縮装置の移動機構周辺部を拡大した説明図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る汚泥脱水システムの構成を示す側面図である。 図5は、別回収したろ液を固液分離する固液分離装置の全体構成図である。 図6は、ろ過体の一部省略斜視図である。 図7は、ろ過体を正面側から見た構成図である。 図8は、ろ過体を構成する各プレートの動作説明図であり、図8(A)は、スクリュープレス型分離機が停止状態にある場合の各プレートの状態の一例を示す説明図であり、図8(B)は、スクリュープレス型分離機が運転状態にある場合の各プレートの状態の一例を示す説明図である。
以下、本発明に係る汚泥脱水システムについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
1.汚泥脱水システムの全体構成の説明
図1は、本発明の第1の実施形態に係る汚泥脱水システム10の全体構成を示す側面図であり、図2は、図1に示す汚泥脱水システム10を構成する濃縮装置12の平面図である。本実施形態に係る汚泥脱水システム10は、上段の濃縮装置12で汚泥(例えば、下水汚泥)をろ過濃縮して脱水した後、下段の脱水装置14でさらに加圧脱水することにより脱水ケーキとして排出する汚泥処理設備である。
汚泥脱水システム10は、無端軌道で走行するろ布ベルト(ろ布)16の上面16aで汚泥を重力ろ過(重力濃縮)するろ過部18を備えた濃縮装置12と、濃縮装置12で濃縮された汚泥を一対のろ布ベルト(ろ布)20,22間で挟持しながら搬送し、加圧脱水する脱水装置14とを備える。濃縮装置12には、汚泥から排出されるろ液を回収し、当該濃縮装置12の上流側位置に返送するろ液回収器23が並設されている。また、濃縮装置12の直前には、当該汚泥脱水システム10の前段設備から搬送され、高分子凝集剤(第1の薬剤)F1を汚泥中に混合するための凝集混和槽24が設けられている。高分子凝集剤F1としては、一般に公知のものを用いればよく、例えば、アニオン性高分子凝集剤やカチオン性高分子凝集剤が挙げられる。
1.1 濃縮装置の説明
先ず、濃縮装置12について説明する。
図1及び図2に示すように、濃縮装置12は、凝集混和槽24からろ布ベルト16の上面16aに投入された汚泥を重力ろ過するろ過部(濃縮部)18と、ろ過部18で重力ろ過された汚泥を1次脱水ローラ(加圧ローラ)26によって加圧脱水して下段の脱水装置14へと排出する加圧部(1次脱水部)28とを備える。ろ過部18の途中には、ろ布ベルト16による搬送方向と交差(図2では直交)する方向に汚泥を移動させる移動機構30が設けられている。
ろ過部18は、複数のローラ19a,19b,19c,19d,19eに巻き掛けられ、一方向に周回駆動される無端状のろ布ベルト16の上面(外周面)16aで構成され、ローラ19a,19e間に張られたろ布ベルト16の上面16aに汚泥が載置されることで、該汚泥に含まれる水分を重力によってろ過分離する手段である。
ろ布ベルト16は、例えば、通水性を持った長尺帯状の織物や、微細な孔部が網目状に複数形成された長尺帯状の金属スクリーン等のろ布によって構成される。ろ布ベルト16は、十分な張力で各ローラ19a〜19eに巻き掛けられており、図示しないモータ等の駆動源により、図1中に示す矢印の方向(図1では反時計方向)に走行可能である。図1及び図2において、右側(上流側)から左側(下流側)に向かう方向が濃縮装置12での汚泥の搬送方向となる。
従って、ろ過部18の上流位置に凝集混和槽24の出口ポート24aから投入・載置された汚泥は、ろ布ベルト16によって下流側へと搬送されつつ、汚泥に含まれる水分が重力によってろ布ベルト16を透過してろ過脱水される。ろ過されたろ液(分離液)は、ろ液回収器23を構成するろ液受皿32aによって回収される。
ろ過部18を構成するろ布ベルト16の上面16aには、複数本(図2では、移動機構30の前後に合計12本の構成を例示)の棒体34が立設されている。棒体34は、ろ布ベルト16上を搬送される汚泥に当接して分散させ、その水切りを促進するための障害物であり、その設置位置や本数、形状等は、適宜変更可能である。なお、スクリュー40a,40bの上流側に設置されている棒体34については、その一部を1次脱水ローラ26と同様なローラ(図示せず)に置き換えてもよい。その場合、該ローラとろ布ベルト16の間には若干の隙間を設けるとよく、該ローラは脱水用としてではなく簡易的な水切り用として用いられる。該ローラは複数あっても構わない。
ろ過部18における移動機構30の上流側には、搬送される汚泥に対して鉄系の無機凝集剤(第2の薬剤)F2を添加する第2薬注装置(薬注装置、薬剤添加装置)36が設けられている。第2薬注装置36は、無機凝集剤F2を貯留する薬品タンク36aと、薬品タンク36aの出口から2方弁36bで分岐した第1ライン36c及び第2ライン36dとを備える。無機凝集剤F2としては、一般に公知のものを用いればよく、例えば、鉄系やアルミ系のものが挙げられる。
図2に示すように、本実施形態では、第1ライン36aをさらに並列に2本に分岐させ、これら2本の第1ライン36c,36cを移動機構30の上流位置でろ布ベルト16の幅方向に渡って延在させ、ろ布ベルト16の両側部近傍にそれぞれ添加ノズル36eを設けている。勿論、第1ライン36aを分岐させずに1本のままで用いてもよい。図1中に破線で示すように、第2ライン36dは、凝集混和槽24へと投入される汚泥に無機凝集剤F2を添加可能に配設されており、図示はしないが第1ライン36cの添加ノズル36eと同様な構成でよい。本実施形態の通常の運転状態では、図示しない制御装置の制御下に、2方弁36bは第1ライン36c側に切換制御されている。2方弁36bの切換は、処理対象となる汚泥の性状等に応じて適宜行なえばよく、後述する2方弁38bについても同様である。
一方、上記した高分子凝集剤F1は、本実施形態の通常の運転状態では、第1薬注装置(薬剤添加装置)38によって凝集混和槽24に投入される直前の汚泥に添加される。第1薬注装置38は、高分子凝集剤F1を貯留する薬品タンク38aと、薬品タンク38aの出口から2方弁38bで分岐した第1ライン38c及び第2ライン38dとを備える。
図1に示すように、第1ライン38cは、凝集混和槽24へと投入される汚泥に対し、第2薬注装置36の第2ライン36dの下流位置で高分子凝集剤F1を添加可能に配設されている。図2中に破線で示すように、第2ライン38dは、第2薬注装置36の第1ライン36dの上流位置でろ布ベルト16の幅方向に渡って延在し、ろ布ベルト16の両側部近傍にそれぞれ添加ノズル38eが設けられている。本実施形態の通常の運転状態では、図示しない制御装置の制御下に、2方弁38bは第1ライン38c側に切換制御されている。
通常の運転時、第1薬注装置38からの高分子凝集剤F1が添加された汚泥が導入される凝集混和槽24は、汚泥が貯留されるタンク24bと、タンク24b内の汚泥をモータ24cを駆動源として攪拌する攪拌羽根24dとを備える。攪拌羽根24dによってタンク24b内で高分子凝集剤F1が十分に混合された汚泥は、出口ポート24aからろ布ベルト16の上面16aに投入される。
次に、このようなろ過部18の途中に設けられる移動機構30は、ろ布ベルト16上を搬送される汚泥を交差方向に移動させつつ、その幅方向寸法を縮小すると同時に汚泥高さを高くすることで圧密し、第2薬注装置36によって添加された無機凝集剤F2を十分に混練する。これにより、濃縮装置12及び脱水装置14での汚泥のろ過効率を向上させ、汚泥濃度を高めることを可能とする。
移動機構(スクリューコンベア)30は、ろ布ベルト16の上面16aの上流側全面に向かって開口して汚泥を受け入れ可能となっており、ろ布ベルト16による搬送方向と直交する方向に汚泥を移動させる一対のスクリュー40a,40bと、スクリュー40a,40bの下流側に近接配置され、ろ布ベルト16の幅方向両端側にそれぞれ起立配置された一対の案内板42a,42bとを備える。移動機構30では、案内板42a,42b間の隙間(各スクリュー40a,40b間の隙間と略同一)が、当該移動機構30から下流側へと汚泥を排出するための通路(汚泥通路43)となっている。
スクリュー40a,40bは、ろ布ベルト16による汚泥の搬送方向と直交する方向に延びて該ろ布ベルト16を幅方向に渡るスクリュー軸44と、スクリュー軸44の中央付近を除く両側方の外周面にそれぞれらせん状に設けられたスクリュー羽根41a,41bとを有する。
スクリュー軸44は、図示しない軸受によって両端部がろ布ベルト16の幅方向外側位置で軸支され、例えば、ろ布ベルト16を巻き掛けたローラ19aに対し、チェーンやベルト等の可撓性動力伝達部材39(図1中の2点鎖線参照)によって連係されることで、ろ布ベルト16の走行に伴って回転可能である。ろ布ベルト16の走行動作とスクリュー軸44の回転動作とを同期させる構成とすると、可撓性動力伝達部材39を巻き掛ける各軸の径を適宜設計し又は図示しない減速装置等を搭載することにより、ろ布ベルト16による汚泥の搬送速度と、スクリュー軸44の回転速度(つまり、スクリュー40a,40bによる汚泥の移動速度)との関係を容易に設定・制御することができる。勿論、スクリュー軸44を独自に回転駆動するモータ等の駆動源を設けてもよい。
各スクリュー40a,40bを構成するスクリュー羽根41a,41bは、ろ布ベルト16の幅方向両側方に寄った位置でスクリュー軸44の外周面にそれぞれ設けられ、互いの先端同士が案内板42a,42b間の隙間と同程度の隙間を介して対向している。各スクリュー羽根41a,41bのらせんの方向は、ろ布ベルト16の中心線で対照形状(逆向き)となっており、各スクリュー40a,40bによる汚泥の移動方向は、それぞれ反対方向に設定されている。このため、各スクリュー40a,40bは、互いにろ布ベルト16の幅方向で外側から内側(中央)に向かって汚泥を移動させ、その先端同士が前記隙間を介して離間した中央部では、両外側から移動された汚泥同士が互いに押し合って圧密され、無機凝集剤F2が汚泥中で十分に混練される。各スクリュー40a,40bは、共通のスクリュー軸44を用いた構成ではなく、それぞれ個別のスクリュー軸を用いた構成としてもよい。
本実施形態の場合、スクリュー軸44の中央部、つまり各スクリュー40a,40b間で露出したスクリュー軸44の外周面に、ろ布ベルト16の幅方向中央側を搬送されてきた汚泥と、一対のスクリュー40a,40bによって中央に圧密された汚泥とを下流側へと円滑に排出するためのパドル45が複数枚設けられている。パドル45は、例えば、スクリュー軸44の外周面に周方向に沿って数枚一組で設けられた羽根車である。
案内板42a,42bは、スクリュー40a,40bの下流側であって該スクリュー40a,40bと近接する位置で起立した壁部46と、壁部46の下端をろ布ベルト16による汚泥の搬送方向で上流側へと湾曲させて突出させることでスクリュー40a,40bの下方略半分を覆う底部47とを有する。各案内板42a,42bの中央側の端部には、ろ布ベルト16による汚泥の搬送方向に沿って下流側へと延びた一対の通路板48a,48bがそれぞれ設けられている。各案内板42a,42b間の隙間は、各スクリュー40a,40bによる汚泥の移動方向で前方側に位置しており、この隙間が下流側へと汚泥を排出するための汚泥通路43を形成している。
壁部46は、スクリュー40a,40bの高さと同程度の高さに設定される板状部材であり、その高さは適宜変更可能である。底部47は、図1に示すように、壁部46の下端から搬送方向で上流側に向かって、スクリュー40a,40bの略中心となる位置まで突出形成される板状部材であり、その長さは適宜変更可能である。案内板42a,42bを構成する壁部46や底部47には、微細な孔部を多数形成したスクリーン等を用いてもよい。
各通路板48a,48bは、スクリュー羽根41a,41b間や案内板42a,42b間に形成される隙間と同幅の隙間を挟んで互いに対面するように起立設置されている。通路板48a,48bは、スクリュー40a,40bによってろ布ベルト16の中央付近に圧密された汚泥を、下流側への円滑に排出するための通路を形成する壁部材であり、壁部46と同程度の高さに設定される。なお、実際上、スクリュー40a,40bによって中央に圧密された汚泥は、ろ布ベルト16の走行により、一対の案内板42a,42b(壁部46)間に形成された汚泥通路43から下流側へと搬送されるため、通路板48a,48bは省略することもできるが、通路板48a,48bを設けると、中央に圧密され、高さを増した汚泥を下流側へとより円滑に搬送することができる。
加圧部28は、濃縮装置12の下方に配置された脱水装置14の前段脱水部(1次脱水部)を構成するものであり、ろ布ベルト16に対してその外周面が圧接配置される1次脱水ローラ26を備える。
ろ過部18でろ過濃縮されると共に、移動機構30で無機凝集剤F2が十分に混練され、圧密によって高さを増した汚泥は、加圧部28で1次脱水ローラ26とろ布ベルト16との間で加圧脱水された後、加圧部28の出口(濃縮装置12の出口)から排出・落下され、次工程の脱水装置14に投入される。加圧部28は、移動機構30で圧密されて中央に集合させられた汚泥を潰し、ろ布ベルト16の幅方向に再び拡大させた状態で脱水装置14に送り出すことで、該脱水装置14に投入される汚泥の脱水面積を拡大させ、ここでの脱水効率を向上させる機能も有する。加圧部28で脱水され、ろ布ベルト16を透過したろ液は、ろ液回収器23を構成するろ液受皿32bにより回収される。ろ液受皿32bは、加圧部28から排出されるろ液をトラップできる範囲に設けられればよく、ろ過部18からのろ液がある程度混入しても特に問題とはならない。
図1に示すように、加圧部28と、その下方の脱水装置14との間には、傾斜板49が配設されている。傾斜板49は、濃縮装置12から排出・落下した汚泥を、脱水装置14の投入位置となるろ布ベルト22上へと円滑に導くためのガイドである。
1.2 脱水装置の説明
次に、脱水装置14について説明する。
図1に示すように、脱水装置(2次脱水部)14は、濃縮装置12の出口から傾斜板49を介して投入された汚泥を一対のろ布ベルト20,22間で搬送しながら加圧脱水する脱水部50と、脱水部50で脱水された汚泥をさらに加圧し圧搾する圧搾部52とを備え、一般的なベルトプレス型脱水機と略同様な構成である。
下側のろ布ベルト20は、例えば、通水性を持った長尺帯状の織物や、微細な孔部が網目状に複数形成された長尺帯状の金属スクリーン等のろ布によって構成される。ろ布ベルト20は、十分な張力で複数のローラ21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21i,21j,21k,21l,21m,21n間に巻き掛けられており、図示しないモータ等の駆動源により、図1中に示す矢印の方向(図1では時計方向)に走行可能である。
略同様に、上側のろ布ベルト22についても、例えば、通水性を持った長尺帯状の織物や、微細な孔部が網目状に複数形成された長尺帯状の金属スクリーン等のろ布によって構成される。ろ布ベルト22は、十分な張力で複数のローラ21o,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21i,21j,21p,21q間に巻き掛けられており、図示しないモータ等の駆動源により、図1中に示す矢印の方向(図1では反時計方向)に走行可能である。
ローラ21b〜21i間での下のろ布ベルト20と上のろ布ベルト22との外周面(表面)同士を上下に蛇行させながら当接(又は近接)配置した部分が、脱水部50を構成しており、この間で汚泥は十分に加圧脱水される。また、ローラ21j,21p間での下のろ布ベルト20と上のろ布ベルト22との外周面(表面)同士を当接(又は近接)配置した部分が、圧搾部52を構成しており、圧搾ローラとなるローラ21j,21p間で汚泥はさらに加圧されて圧搾され、所望の水分率の脱水ケーキとなって外部に排出される。
脱水装置14の入口付近には、濃縮装置12の出口からろ布ベルト20上へと落下・投入された汚泥の高さをある程度均一化させ、ろ布ベルト20,22間に形成された脱水部50の入口50aへと円滑に導入するための均し板51が設けられている。均し板51は、濃縮装置12からろ布ベルト20上への汚泥の落下位置のやや下流側上方に配置され、入口50aに向かって次第に下方に傾斜したプレート部材であり、汚泥を下方に押さえつける方向に付勢された板ばね部材で形成してもよい。
脱水装置14の出口には、ローラ21jの外周面を走行するろ布ベルト20に近接するように、後端下がりの傾斜姿勢で排出トレイ54が設置されている。脱水ケーキは排出トレイ54上を滑りながら排出される。排出トレイ54の上方には、ローラ21pの外周面を走行するろ布ベルト22に近接するように、後端上がりの傾斜姿勢でスクレバ(掻き取り板)56が設置されている。ローラ21j,21p間から排出トレイ54へと排出されず、上のろ布ベルト22に付着したままの汚泥は、スクレバ56によって掻き取られて排出トレイ54へと排出される。なお、下のろ布ベルト20に付着したままの汚泥は、排出トレイ54によって掻き取られ、そのまま排出トレイ54上を滑り落ちる。
このような脱水装置14では、濃縮装置12からろ布ベルト20上に投入された汚泥は、入口50aから脱水部50を構成するろ布ベルト20,22間に引き込まれて挟持・加圧された状態で下流側へと搬送される。この間、汚泥に含まれる水分が両ろ布ベルト20,22による加圧力によってろ布ベルト20を透過してろ過脱水され、さらに圧搾部52で圧搾された後、脱水ケーキとして排出トレイ54上に排出される。これら脱水部50及び圧搾部52でろ過されたろ液(分離液)は、ろ液回収器23を構成するろ液受皿58によって回収される。
図1に示すように、本実施形態に係る汚泥脱水システム10では、従来より一般的に用いられているシステムと異なり、濃縮装置12のろ布ベルト16と脱水装置14のろ布ベルト20,22とを兼用とせず、それぞれを独立した無端軌道で走行させる構成としている。このため、前段の濃縮装置12のろ布ベルト16の走行速度と、後段の脱水装置14のろ布ベルト20,22の走行速度とを異なる速度に容易に制御することができる。この場合、濃縮装置12のろ布ベルト16の走行速度よりも、脱水装置14のろ布ベルト20,22の走行速度を遅く設定制御することが好ましい。すなわち、当該汚泥脱水システム10では、濃縮装置12に移動機構30を搭載しているため、従来の濃縮装置に比べて脱水率が大幅に高まっており、その結果、脱水装置14に投入される汚泥の量(ケーキ量)を大幅に減少させることができ、脱水装置14でのろ布ベルト20,22の走行速度を遅くしても、投入される汚泥全量を十分に脱水処理することが可能となっている。そして、脱水装置14でのろ布ベルト20,22の走行速度を遅くすることにより、その脱水時にろ布ベルト20,22間を通る時間を長くすることができ、脱水装置14をコンパクトな構成としつつも、高い脱水性能を得ることができる。
1.3 ろ液回収器の説明
次に、ろ液回収器23について説明する。
図1に示すように、ろ液回収器23は、濃縮装置12に並設されており、ろ過部18及び加圧部28から排出されるろ液をそれぞれ個別に回収するろ液受皿32a,32bと、一方のろ液受皿32bで回収されたろ液をろ過部18の上流側位置へと返送する返送ライン(第1返送ライン)60とを備える。本実施形態の場合、ろ液回収器23は、さらに脱水装置14の脱水部50及び圧搾部52から排出される汚泥を回収するろ液受皿58を備える。
返送ライン60は、その入口側がろ液受皿32bの排出口に接続され、その出口側がろ過部18の上流側位置、本実施形態では凝集混和槽24のタンク24bに接続されており、その途中にポンプ(水ポンプ)62が接続されている。従って、ろ液受皿32bで回収された加圧部28からのろ液は、ポンプ62の動力下に返送ライン60を流れて凝集混和槽24へと投入され、再びろ過部18及び加圧部28へと搬送されて濃縮・脱水処理を受ける。
このように、ろ液回収器23は、ろ過部18、加圧部28、脱水装置14から排出されるろ液をそれぞれ個別に回収するろ液受皿32a,32b,58を備え、個別に回収したろ液のうち、ろ液受皿32bで回収される加圧部28からのろ液を返送ライン60から濃縮装置12の前段へと返送する構成となっている。
ところで、本発明者らの実験によれば、上記したろ過部18、加圧部28及び脱水装置14から排出されるろ液を個別に回収して調査したところ、各部(各工程)毎にろ液のSS濃度と量が異なっていた。特に、加圧部28からのろ液は、ろ過部18よりも濃度が大幅に高く且つ量が大幅に少なく、また、脱水装置14からのろ液と比較しても、濃度は大幅に高く且つ量は同程度という結果が得られている。そこで、ろ液回収器23では、汚泥脱水システム10の各部から排出されるろ液のうち、濃度の最も高く量も少ない加圧部28(ろ液受皿32b)からのろ液を選択的に別回収し、返送ライン60によって原液側に返送するものとした。これにより、濃度の高く量も少ないろ液を効率的に回収し、繰り返して処理することができ、システム全体でのSS回収率を大幅に向上させることが可能となっている。加圧部28以外からのろ液、つまりろ過部18及び脱水装置14からのろ液は、共通のろ液受皿によってまとめて回収する構成としてもよい。
勿論、汚泥の性状や添加される薬剤の種類等によっては各部から排出されるろ液の濃度分布が異なる可能性もある。そこで、図1中に2点鎖線で示すように、ろ液受皿32aによって回収されたろ液を、濃縮装置12の上流側位置(凝集混和槽24)へと返送する別返送ライン64を設けてもよく、略同様に、ろ液受皿58によって回収されたろ液を濃縮装置12の上流側位置(凝集混和槽24)へと返送する別返送ライン66を設けてもよい。図1では、別返送ライン64,66をポンプ62を介して返送ライン60の途中に接続した構成を例示しているが、別返送ライン64,66を図示しない別のポンプ等を介して凝集混和槽24に直接的に接続した構成等としてもよい。
2. 汚泥脱水システムの動作及び作用効果の説明
次に、以上のように構成される汚泥脱水システム10の動作及び作用効果について説明する。
先ず、当該汚泥脱水システム10で濃縮・脱水する処理対象物である汚泥は、第1薬注装置38の第1ライン38cによって所定の高分子凝集剤F1が添加された状態で凝集混和槽24に導入される。凝集混和槽24のタンク24b内に導入された汚泥は、攪拌羽根24dによって十分に攪拌・混合されてフロック化し、出口ポート24aからろ布ベルト16の上面16aの上流側、つまり濃縮装置12の入口へと投入される。
濃縮装置12に投入された汚泥は、走行するろ布ベルト16によってろ過部18を搬送され、途中で棒体34による水切り促進作用を受けながら重力ろ過(重力脱水)される。この間、図2及び図3に示すように、ろ布ベルト16の幅方向で両側方を搬送される汚泥に対し、第2薬注装置36の添加ノズル36eから所定の無機凝集剤F2が滴下されつつ、該汚泥は移動機構30に到達する。
図3に示すように、移動機構30では、ろ布ベルト16の幅方向で両側方を搬送され、無機凝集剤F2が搬送方向に連続する帯状に添加された汚泥は、各スクリュー40a,40bの回転に巻き込まれると、案内板42a,42bによって案内されつつ、中央部に向かって押し込まれながら移動する。この際、回転するスクリュー羽根41a,41bによって一定間隔で切断されつつ移動される小さな汚泥の各塊には、それぞれ無機凝集剤F2が付着している。
無機凝集剤F2を伴いながらスクリュー40a,40bで移動された汚泥は、ろ布ベルト16の中央部(中心部)を搬送されてきた汚泥と混合される。同時に、各スクリュー40a,40bによる押出力によってろ布ベルト16の中央部で汚泥同士が押し潰され合って圧密される。これにより、汚泥は、その幅方向寸法が縮小して高さ(嵩)が増加した状態で、パドル45の回転力も付与されながら汚泥通路43を通って通路板48a,48b間から下流側へと排出され、この間にも、ろ布ベルト16による重力ろ過が継続されて所望の濃縮濃度まで濃縮される。なお、スクリュー40a,40bの前後位置においてもろ布ベルト16が走行しているため、パドル45を省略した構成としても、スクリュー40a,40bによって圧密された汚泥を、案内板42a,42b間の開口部である汚泥通路43から下流側へと円滑に排出することは勿論可能である。
このような濃縮装置12による濃縮過程において、例えば、図1及び図2に示すように、ろ過部18の入口側にろ布ベルト16の幅方向で幅W1に広がって高さh1で投入された汚泥は、移動機構30から排出される際には、幅W1より狭い幅W2に縮小されるため、その平面視での表面積の低下分だけ高さ方向寸法が増して高さh2となり、十分に圧密された状態となっている。このため、汚泥の濃縮濃度は、一般的な濃縮装置で通常の重力ろ過のみを受けた場合に比べて大幅に高まる。また、移動機構30より下流側では汚泥高さが増しているため、その自重によって重力ろ過の効率が一層向上し、しかも無機凝集剤F2がスクリュー40a,40bによって十分に混練されている。従って、移動機構30までの時点で十分に脱水され濃縮された汚泥であっても、さらに重力ろ過による濃縮を促進することができる。さらに、スクリュー40a,40bで汚泥を中央部へと移動させる際に、案内板42a,42bとスクリュー羽根41a,41bの回転力とによって汚泥が移動しながら圧搾されるため、汚泥の濃縮がさらに高まることになる。この際、スクリュー40a,40bによって圧搾された汚泥の水分は、壁部46から底部47を伝って流れ、ろ布ベルト16によってろ過される。
移動機構30によって圧密された汚泥は、その下流側の棒体34による水切り促進作用を受けつつ、さらに下流側へと搬送されて加圧部28に導入される。加圧部28に導入された汚泥は、1次脱水ローラ26とろ布ベルト16との間で挟持加圧されることで幅W2から幅W3へと広がり、高さh2より低い高さh3となりながら加圧脱水されて排出・落下し、傾斜板49上を滑って脱水装置14に投入される。移動機構30で一旦圧密された汚泥を再び加圧部28で扁平に広げることにより、後工程である脱水装置14での汚泥の脱水面積を拡大し、その脱水効率を向上させることができる。
この加圧部28での脱水時、加圧脱水された汚泥から排出されるろ液は、ろ液受皿32bによってろ過部18からのろ液とは別回収され、ポンプ62の動力下に返送ライン60を流通し、濃縮装置12の前段にある凝集混和槽24に返送される。これにより、SS濃度の高い加圧部28からのろ液を繰り返し濃縮装置12に導入して濃縮・脱水処理することができ、ろ液中のSS回収率を大幅に向上させることができる。
脱水装置14の入口側に落下・投入された汚泥は、走行するろ布ベルト22で搬送されつつ均し板51で均された後、先ず、入口50aから脱水部50へと導入される。脱水部50において、汚泥は、蛇行する上下一対のろ布ベルト20,22間で挟持・加圧されて効率よく脱水されながら搬送され、次に圧搾部52に導入される。圧搾部52において、汚泥は、一対のろ布ベルト20,22間に挟持されつつ、圧搾ローラとなるローラ21j,21p間で強く加圧されて圧搾されて所望の水分率の脱水ケーキとなり、排出トレイ54からシステム外部へと排出される。
以上のように、本実施形態に係る汚泥脱水システム10では、ろ布ベルト16の上面16aで汚泥を搬送しながら濃縮する濃縮部であるろ過部18と、ろ過部18を通過した汚泥をろ布ベルト18上で加圧脱水する1次脱水部である加圧部28と、ろ過部18及び加圧部28から排出されるろ液をそれぞれ個別に回収可能なろ液回収器23を備え、ろ液受皿32a,32bによって個別に回収されたろ液のうち、一方のろ液をろ過部18の上流側位置へと返送する返送ライン60を備える。これにより、濃縮装置12の各部から排出されるろ液を、その性状等に応じて適切に別回収することができ、ろ液の処理効率が向上する。さらに、ろ液回収器23は、返送ライン60によって、SS濃度が高いろ液(例えば、加圧部28からのろ液)を選択的に抽出して別回収し、繰り返し濃縮装置12に導入することができる。これにより、ろ液中のSS回収率を大幅に向上させ、最終的に脱水ケーキとして排出される以外の余剰な固形分を可及的に低減することができる。なお、上記実施形態では、返送ライン60をろ過部18の上流側位置として凝集混和槽24に接続する構成を例示したが、返送ライン60からのろ液はろ過部18への汚泥投入部(入口ポート24aからろ布ベルト16への汚泥投入部)付近等に返送してもよく、別返送ライン64,66についても同様である。
汚泥脱水システム10は、さらに、加圧部28を通過した汚泥を加圧脱水する2次脱水部となる脱水装置14を備え、ろ液回収器23は、ろ過部18、加圧部28及び脱水装置14から排出されるろ液のうち、少なくとも1つのろ液を他のろ液と個別に回収して返送ライン60へと流通させる構成としている。これにより、汚泥の濃縮濃度を一層高めることができ、しかも各部から排出されるろ液の処理効率を一層向上させることが可能となっている。
汚泥脱水システム10では、濃縮装置12において、第1の薬剤が添加され、ろ過部18で重力ろ過されることである程度濃縮された汚泥に第2の薬剤を添加した後、移動機構30でろ布ベルト16の搬送方向と交差する方向に汚泥を移動させることにより、この移動時に汚泥を第2の薬剤と十分に混練し、さらに圧密することができる。これにより、濃縮装置12での汚泥の濃縮・脱水率を向上させ、濃縮濃度を高めることができる。
汚泥脱水システム10では、移動機構30として、ろ布ベルト16による汚泥の搬送方向と交差する方向に延び、その回転によって汚泥を移動させるスクリュー40a,40bを有し、ろ布ベルト16による汚泥の搬送方向でスクリュー40a,40bの下流側であって該スクリュー40a,40bと近接する位置に、スクリュー40a,40bによる汚泥の移動を案内する案内板42a,42bを起立させている。このため、案内板42a,42bでせき止めながら汚泥をスクリュー40a,40bによって移動させることができ、汚泥を圧搾し、その濃縮濃度を一層高めることができる。
3. 第2の実施形態に係る汚泥脱水システムの説明
図4は、本発明の第2の実施形態に係る汚泥脱水システム10aの構成を示す側面図である。
図4に示すように、汚泥脱水システム10aは、図1に示す汚泥脱水システム10と比べて、ろ液回収器23と異なる構成のろ液回収器23a及び該ろ液回収器23aに付設された固液分離装置70を備える以外は、略同様な構成である。なお、図4では、脱水装置14について、一部の要素以外は省略し、その構成を簡略化して図示している。
ろ液回収器23aは、濃縮装置12に並設されており、ろ液受皿32bで回収された加圧部28からのろ液をろ過部18の上流側位置へと返送する返送ライン(第2返送ライン)68を備える。固液分離装置70は、返送ライン68の途中に接続されている。ろ液受皿32bで回収されたろ液は、その全量を固液分離装置70に投入するものとしてよいが、例えば、処理対象となるろ液の総量が多い場合等の諸条件によっては、一部のみを固液分離装置70に導入し、残りをバイパスライン68aによって固液分離装置70をバイパスさせ、その出口側の返送ライン68へと流出させる構成としてもよい。
固液分離装置70で固液分離されたろ液の固形分は、ポンプ62の動力下に返送ライン68を流れて凝集混和槽24へと投入され、再びろ過部18及び加圧部28へと搬送されて濃縮・脱水処理を受ける。一方、固液分離装置70で固液分離されたろ液の液体分は、液体分排出管71を通って洗浄水貯留槽72に貯留された後、洗浄水ポンプ74の動力下に洗浄水供給ライン76を流れて洗浄ノズル78へと供給される。洗浄ノズル78は、加圧部28で汚泥を排出した後、再び凝集混和槽24から汚泥が投入されるまでの間の位置でろ布ベルト16に洗浄水を噴射して洗浄するためのものである。
ろ液回収器23aについても、上記のろ液回収器23の場合と同様、各部から排出されるろ液の濃度分布に対応するために、図4中に2点鎖線で示すように、ろ液受皿32a,58によって回収されたろ液を、固液分離装置70の入口側へと供給する別返送ライン80,82を設けてもよい。また、固液分離装置70で固液分離され、洗浄水貯留槽72に貯留されたろ液の液体分を、洗浄水ポンプ74の動力下に脱水装置14のろ布ベルト20,22を洗浄するための洗浄ノズル84へと供給する洗浄水供給ライン86を設けてもよい。
次に、固液分離装置70について説明する。
図5は、別回収したろ液を固液分離する固液分離装置70の全体構成図であり、一部を断面で示した側面図である。固液分離装置70は、ろ液を貯留可能な水槽88と、水槽88内に水没設置されるスクリュープレス型分離機90(以下、単に「分離機90」ともいう)とを備える。
分離機90は、円筒形状のろ過体92と、ろ過体92の内部に回転可能に設けられたスクリュー94とを備え、ろ過体92の一端側の投入口92aから当該ろ過体92の内部へと投入されたろ液(処理液)を、スクリュー94の回転力によって他端側へと搬送しつつ固形分(濃縮汚泥)と液体分(分離液)とに固液分離する。分離機90で分離された濃縮汚泥は排出口92bから排出され、分離液は水槽88内に流出される。分離機90は、その投入口92a側の一部のみが水槽88内で水没するように傾斜姿勢で設置されてもよい。
スクリュー94は、ろ過体92の軸心と同軸上に延在し、一端側(投入口92a側)から他端側(排出口92b側)に向かって漸次拡径するスクリュー軸96と、スクリュー軸96の外周面にらせん状に設けられたスクリュー羽根98とを有する。
スクリュー軸96は、例えば、軸受100,101によってその両端部が軸支され、一端側に連結された駆動力伝達機構102によって回転駆動される。図5では、スクリュー軸96及びこれを軸支する軸受100,101を水槽88内で水没させた構成を例示しているが、スクリュー軸96の一方又は両方の端部を水槽88の外部に突出させ、この突出部分を軸受100等で軸支する構成等としてもよい。
駆動力伝達機構102は、例えば、濃縮装置12のろ布ベルト16を巻き掛けたローラ19aの回転軸103に対し、チェーンやベルト等の可撓性動力伝達部材によって図示しない減速機構等を伴って連係される(図4及び図5参照)。これにより、駆動力伝達機構102は、ろ過部18及び加圧部28を構成するろ布ベルト16の走行用の駆動源(図示せず)からの駆動力をスクリュー94(スクリュー軸96)に伝達することができる。駆動力伝達機構102は、他のローラ19b〜19eの回転軸に連係されてもよく、ろ布ベルト16の走行用の前記駆動源に直接的に連係されてもよい。また、加圧部28の1次脱水ローラ26が個別の駆動源(図示せず)を有する構成の場合には、該駆動源に連結されてもよく、さらには、脱水装置14の各ローラ21a〜21oの回転軸やろ布ベルト20,22の駆動源(図示せず)に連係させてもよい。勿論、スクリュー軸96を個別に回転駆動する駆動源(図示せず)を設けてもよい。駆動力伝達機構102は、可撓性動力伝達部材と共にギア機構を設けた構成や、ギア機構のみの構成であってもよい。
スクリュー軸96は、上記のように、一端側から他端側に向かって漸次拡径するテーパ形状を有するため、該スクリュー軸96の外周面とろ過体92の内周面との間に形成される空間は、一端側(上流側)から他端側(下流側)に向かって次第に狭くなり、これによりろ液中の固形分を圧搾し、固液分離する。
スクリュー軸96の他端側には、ろ過体92の内部で固液分離された濃縮汚泥を圧密するテーパコーン104が設けられている。テーパコーン104は、スクリュー軸96の外周面に該スクリュー軸96と同軸に設けられ、スクリュー軸96よりも大きな傾斜角度で拡径する傾斜面104aを有する。テーパコーン104は、例えば、スクリュー軸96の外周面に軸方向に移動可能に外挿され、図示しない油圧シリンダやエアシリンダ等の加圧装置によってろ過体92側に向かって付勢されている。
図6は、ろ過体92の一部省略斜視図であり、図面の見易さを確保するため、周方向に複数配列されて当該ろ過体92の外周面を形成するプレート106のうちの一部のみを図示したものである。図7は、ろ過体92を正面側から見た構成図である。
図5〜図7に示すように、ろ過体92は、スクリュー94の一端側(小径側)が挿通された支持板108と、スクリュー94の他端側(大径側)が挿通された支持板109とを備え、これら支持板108,109間に、その周方向に沿って複数(図7では14枚の構成を例示)のプレート106が配列され、各プレート106によって当該ろ過体92の外周面が形成されている。ろ過体92は、例えば水槽88の底面に固定された図示しない基台等によって支持板108,109が支持されることで、水槽88内の所定位置に固定・設置される。
プレート106は、その長手方向がスクリュー軸96の軸方向と平行して配置されると共に、支持板108,109の両内面にそれぞれ突設された回転軸110,111により、長手方向両端面が軸支されている。すなわち、各プレート106は、回転軸110,111を軸中心として回転自由な状態で支持板108,109間に設置されている。一対の回転軸110,111は、互いの軸方向が同軸上となる位置に設けられ、その軸方向はスクリュー軸96の軸方向と平行している。
このような各プレート106は、図6及び図7に示すように、隣接するプレート106の一部同士、つまり短辺方向で一端側となる側方部位同士が、周方向に順に積層するように配置される。この積層により、各プレート106の回転軸110,111を中心とする回転範囲が規制されると共に、隣接するプレート106間に形成される隙間(クリアランス)112が、当該ろ過体92の内外面間を連通し、処理液からの分離液(ろ液)を外部(水槽88内)に排出するろ過孔(孔部)112として機能する。つまり、ろ過体92は、その外周面がルーバー構造とされたルーバー型ろ過体となっている。各プレート106が回転可能であるため、ろ過孔112の開度は可変に構成されており、その開度(プレート106の積層方向での隙間112の高さ)は、例えば、0.5mm〜5mm程度の範囲に設定される。
プレート106は、例えば、ステンレス鋼等からなる金属製で長方形の薄板(例えば、板厚2mm程度)で形成され、図7に示すように、各プレート106は、運転時のスクリュー94の回転方向A1で前方方向に向かって順に積層されつつ、支持板108,109の周方向に沿って1周するように配置されている。
図6及び図7に示すように、各プレート106の一端側の略中央には、ろ過体92の周方向を向いて開口するリング部材114が設置されている。各プレート106の各リング部材114に対し、ろ過体92の周方向に沿ってワイヤ116が順に挿通されており、ワイヤ116の両端部はまとめられて巻上ロール118に巻き掛けられている。巻上ロール118の回転方向を制御することにより、ワイヤ116を巻き上げ及び送り出しすることができる。ワイヤ116によって形成される円の直径を変化させることにより、各プレート106を回転軸110,111を中心として回転させ、その回転位相、つまりろ過孔112の開度を制御することができる。図6では、ワイヤ116を1本のみ用いた構成を例示しているが、リング部材114をプレート106の長手方向に複数設置し、ワイヤ116を複数本用いた構成としてもよい。また、ワイヤ116は、チェーン等によって代替してもよい。
各プレート106間の互いに重なり合う部位の端部には、コの字形のスペーサ120が着脱可能に取り付けられている。スペーサ120は、隣接するプレート106の表面に当接することで隙間112(ろ過孔112)の高さを規定するものである。つまり、スペーサ120は、分離機90の運転時におけるろ液からの押圧力やワイヤ116の巻き上げにより、積層された各プレート106の対抗面(表面)同士が当接・密着し、ろ過孔112が閉塞されることを防止するものである。スペーサ120は、プレート106に対して着脱可能に構成されているため、該スペーサ120を所望の高さを持つものに交換するだけで、ろ過孔112の開度を容易に規定・制御することができ、ろ液の性状や処理量等に応じた最適な開度のろ過孔112を容易に形成することができる。スペーサ120は、コの字形のもの以外であってもよく、例えばプレート106の内面又は外面に着脱可能なボルト等によって突起等を設けてもよく、さらには、プレート106の表面自体に凹凸を設けてもよい。また、スペーサ120の表面のプレート接触部分に弾性材質を使用してもよい。
各プレート106は回転軸110,111によって回転自由に軸支されており、処理液からの押圧力によって揺動動作し、さらにワイヤ116によって互いに連係されているため、スペーサ120を設置しなくてもろ過孔112は十分に確保可能であるが、スペーサ120を設けることにより、ろ過孔112をより確実に確保することができ、しかも所望の開度(開口寸法、最小開度)に容易に規制することが可能となる。
回転軸110は、支持板108内面の外縁近傍に突設され、複数(プレート106の設置枚数と同数)が周方向に沿って配列されたピン形状の固定軸である。同様に、回転軸111は、支持板109内面の外縁近傍に突設され、複数(プレート106の枚数と同数)が周方向に沿って配列されたピン形状の固定軸である。
回転軸110の先端が、プレート106の長手方向の一端面に形成された軸穴44に回転可能な状態で挿入され、回転軸111の先端が、プレート106の長手方向の他端面に形成された軸穴46に回転可能な状態で挿入されることで、プレート106は、各回転軸110,111によって支持板108,109の対向面間で回転自由に軸支されている。本実施形態では、回転軸110,111が挿入される軸穴122,123をプレート106の端面の中心に形成した構成を例示したが(図3等参照)、回転軸110,111は、プレート106の端面において、該端面の長手方向で中心よりも両端側に寄った位置に設けられてもよい。
回転軸110,111は、プレート106の各端面にそれぞれ固定された状態で、各支持板108,109に形成された図示しない軸穴に回転可能な状態で挿入される構成であってもよく、また、プレート106の各端面及び各支持板108,109の内面にそれぞれ図示しない軸穴を設け、回転軸110,111の両端がそれぞれの軸穴に回転可能な状態で挿入される構成等であってもよい。
図5に示すように、ろ過体92の内部へと処理液を投入する投入口92aは、支持板108に開口形成されており、水槽88の側壁を貫通するろ液投入路124が連結されることで水槽88の外部へと連通している。ろ液投入路124には、ろ液受皿32b(32a,58)からの返送ライン68(別返送ライン80,82)が接続される。投入口92aは、ろ過体92内の上流側にろ液を投入可能なものであれば、その設置位置や構造は特に限定されず、例えば、ろ過体92の一端側の上方から水槽88の水面上にロート状に開口する構成としてもよい。
一方、排出口92bは、スクリュー軸96の下流側の拡径した外周面から連続するテーパコーン104の傾斜面104aと、支持板109の開口部109aとの間に形成された環状の隙間を管状のカバー部材126で塞ぐことで形成されており、カバー部材126の下部に、水槽88の側壁を貫通する固形分排出路128が連結されることで水槽88の外部へと連通している。固形分排出路128には、凝集混和槽24へと連通する返送ライン68がポンプ62を介して接続される。排出口92bについても、ろ過体92内の下流側からろ液中から分離された固形分を排出可能なものであれば、その設置位置や構造は特に限定されない。
図5に示すように、水槽88は、例えば直方体に形成されたプール状の容器であり、分離機90を水没可能な形状を有する。図5中の参照符号Xは、水面を示す。水槽88の一側壁の上部には、内部の液体、つまり固液分離されたろ液の液体分を水槽88の外部へと排出するための液体排出口として、液体分排出管71が接続されている。液体分排出管71には、水槽88内の液体の上澄み部分をオーバーフローによって供給してもよい。
次に、固液分離装置70によるろ液の固液分離動作について具体的に説明する。
図8は、ろ過体92を構成する各プレート106の動作説明図であり、図8(A)は、スクリュープレス型分離機90が停止状態にある場合の各プレート106の状態の一例を示す説明図であり、図8(B)は、スクリュープレス型分離機90が運転状態にある場合の各プレート106の状態の一例を示す説明図である。
先ず、水槽88内にろ液受皿32b(32a,58)から排出されたろ液又は水を注入する。そして、分離機90の全体が水没する程度まで水槽88内にろ液等が貯留されると、分離機90の運転を開始する。
分離機90の運転が開始されると、駆動力伝達機構102によってスクリュー94が回転駆動されると共に、ろ液受皿32bで回収された加圧部28からのろ液が、ろ液投入路124及び投入口92aを介してろ過体92の内部に投入される。ろ過体92内に投入されたろ液は、回転するスクリュー94のスクリュー羽根98によって回転力を受けつつ、ろ過体92の内周面、つまり周方向に並んだ各プレート106の内面に押圧されることで、排出口92bに向かって搬送され、同時にろ過体92によってろ過されて固液分離される。
ここで、固液分離装置70では、分離機90(ろ過体92)を水槽88内で水没させているため、ろ過体92の内外が処理液や水で満たされている。従って、図7に示すように、ろ過体92内に投入されたろ液X1は、ろ過体92の内外を満たすように予め貯留されたろ液(水)X2中で浮遊するようにろ過体92内に滞留することになり、この状態でスクリュー94が駆動されるため、ろ過体92内のろ液を円滑に搬送しながら固液分離することができる。
なお、従来より一般的に用いられているスクリュープレス型分離機のように、固液分離を気中で行う構成の場合には、処理液となるろ液は水と同様な緩い状態にあることから、ろ過体92内に投入するそばからろ過孔を通して漏れ出してしまい、スクリューで搬送及び固液分離することは困難であった。これに対して、当該固液分離装置70では、液体中に分離機90を水没させて用いるため、ろ過体92内に投入されたろ液が投入するそばからろ過孔112から漏れ出すことを防止でき、スクリュー94によって円滑に搬送し固液分離することが可能となっている。
このような固液分離運転の運転開始前、分離機90では、巻上ロール118を駆動してワイヤ116を送り出しておくことにより、各プレート106間の隙間112(ろ過孔112)は、例えば、図8(A)に示すように、ある程度大きな開度を持った状態等となっている。
一方、運転時には、巻上ロール118を逆方向に駆動してワイヤ116を巻き上げておくことにより、各プレート106間の隙間112(ろ過孔112)を、例えば、図8(B)に示すように、回転軸110,111よりもろ液の移動方向A2で上流側の上流側部位106bに設けられたスペーサ120が、重なり合って隣接するプレート106の下流側部位106aの外面と当接する開度となるように規制する。
このように開度が規制されたろ過孔112は、図8(B)に示すように、ろ過体92の内側から外側に向かう方向で、スクリュー94の回転方向A1(ろ液の移動方向A2)と反対方向を向いて開口している。このため、ろ過孔112にろ液中に含まれる固形分が詰まることや、該ろ過孔112から固形分が外部に排出されることを抑制しつつ、ろ液がプレート106の内面に押圧力Pで押し付けられる。
従って、ろ過体92の内容積の減少によって圧搾されたろ液中の液体分(分離液)は、ろ過孔112から水槽88内へと円滑に流出されて貯留され(図8(B)中の矢印L参照)、固形分(濃縮汚泥)は、排出口92bから返送ライン68へと排出された後、凝集混和槽24のタンク24bに返送される。この際、ろ過体92のろ過孔112から該ろ過体92外へと流出され、水槽88内に貯留された液体分は、液体分排出管71から洗浄水貯水槽72へと連続的に排水・貯留され、洗浄ノズル78(84)からろ布ベルト16(20,22)の洗浄水として適宜利用される。
所定量の処理液の固液分離運転が完了し、スクリュー94の回転を停止すると、再び巻上ロール118を駆動してワイヤ116を送り出し、ろ過孔112の開度を拡大させる(図8(A)参照)。これにより、運転時に、仮にろ過孔112に固形物等が詰まった場合であっても、ろ過孔112の開度の拡大によって該固形物は容易に該ろ過孔112から脱落するため、従来のスクリーンのような目詰まりを除去するメンテナンス作業をなくすことができ、又は大幅に軽減することができる。このメンテナンス時、スクリュー94を逆回転させると、各プレート106が逆方向に回転され、ろ過孔112の開度が変動するため、詰まった固形物を一層確実に落とすことができる。
固液分離装置70では、運転時に、ろ過孔112への固形分等の目詰まりが生じた場合には、該運転を一時停止し、内部に処理液が滞留している状態のままで、スクリュー94の回転停止又は逆回転を行うことで、詰まった固形分を容易に除去し、すぐに脱水運転を再開することも可能である。換言すれば、例えば1日に1回等、所定のタイミングでスクリュー94を回転停止又は逆回転させると、ろ過孔112での目詰まりを定期的に除去することができるため、実質的にメンテナンスフリーな状態で当該固液分離装置70を稼動させることができる。
なお、固液分離装置70では、ワイヤ116やこれを挿通させるリング部材114等を省略することも可能である。この場合、運転開始前では、各プレート106に外力が作用していないことから、各プレート106の回転軸110,111を中心とする回転位相は自由位置にある。このため、各プレート106間の隙間112(ろ過孔112)は、例えば、図8(A)に示すように、ある程度大きな開度を持った状態等となっている。一方、運転が開始されると、図8(B)に示すように、スクリュー羽根98が回転方向A1に回転されるのに伴い、らせん状のスクリュー羽根98からの回転力を受けて、処理液も回転方向A1と同一の移動方向A2に向かってスクリュー94の回転速度よりも多少遅い速度で移動しつつ、ろ過体92の直径方向外方へと向かう方向の押圧力Pでプレート106内面に押し付けられる。この際、ろ液は、移動方向A2の移動力と押圧力Pとを受けて、プレート106の内面のうち、回転軸110,111よりも移動方向A2で下流側に位置した下流側部位106aの内面を強く加圧し、該プレート106を図8(B)で反時計方向に回転させる。
つまり、運転中には、全てのプレート106がろ液によって同一方向の回転力を受けるため、各プレート106は、回転軸110,111よりもろ液の移動方向A2で上流側の上流側部位106bに設けられたスペーサ120が、重なり合って隣接するプレート106の下流側部位106aの外面と当接し、該スペーサ120の高さ分の開度に一律に規定されたろ過孔112(隙間112)が複数形成されることになる。
以上のように、本実施形態に係る汚泥脱水システム10aでは、ろ布ベルト16の上面16aで汚泥を搬送しながら濃縮する濃縮部であるろ過部18と、ろ過部18を通過した汚泥をろ布ベルト18上で加圧脱水する1次脱水部である加圧部28と、ろ過部18及び加圧部28から排出されるろ液をそれぞれ個別に回収可能なろ液回収器23aを備え、ろ液受皿32a,32bによって個別に回収されたろ液のうち、一方のろ液の少なくとも一部を固液分離装置70に供給して固液分離した後の固形分(固形分を多く含むろ液)をろ過部18の上流側位置へと返送する返送ライン68を備える。これにより、濃縮装置12の各部から排出されるろ液を、その性状等に応じて適切に別回収することができ、ろ液の処理効率が向上する。また、別回収したろ液を固液分離装置70によって固液分離した後、固形分を返送ライン68によって上流側位置に返送するため、ろ液中のSS回収率を一層向上させることができる。さらに、ろ液回収器23aは、返送ライン68によってSS濃度が高いろ液(例えば、加圧部28からのろ液)を繰り返し濃縮装置12に導入することができるため、ろ液中のSS回収率をより一層向上させ、最終的に脱水ケーキとして排出される以外の余剰な固形分を可及的に低減することができる。
汚泥脱水システム10aには、固液分離装置70で分離された液体分をろ布ベルト16(20,22)の洗浄水として流通させる洗浄水供給ライン76(86)が備えられる。固液分離装置70で分離された液体分は、固形分が分離されているため、ある程度清浄である。そこで、この液体分をろ布ベルト16(20,22)に利用することにより、通常は廃棄されるろ液を有効に再利用することができると共に、ろ布ベルト16(20,22)の目詰まりを防止できるため、システム全体での汚泥の濃縮効率が向上する。
固液分離装置70は、ろ液を貯留可能な水槽88と、ろ液の投入口92aを含む少なくとも一部が水槽88の内部で水没するように設置されると共に、複数のろ過孔112が開口形成された円筒形状のろ過体92の内部へと投入口92aから投入されるろ液を、該ろ過体92の内部に回転可能に設けられたスクリュー94の回転によって搬送すると同時に固液分離するスクリュープレス型分離機90とを備える。このため、固液分離装置70では、ろ液をろ過体92内の液中で浮遊させながら固液分離することができる。従って、水のように緩い状態のろ液であっても、該ろ液がろ過体92内への投入後すぐにろ過孔112から漏れ出してしまうことを防止して、円滑に固液分離することができ、高い分離効率を得ることができる。
ろ過体92は、スクリュー94の軸方向と平行する回転軸110,111によって軸支された状態で周方向に沿って配列された複数のプレート106によって形成されると共に、隣接する各プレート106の一部が周方向に順に積層するように設置され、ろ過孔112を、積層した各プレート106間の隙間112によって形成している。これにより、プレート106を回転軸110,111によって回転させることで、ろ過孔112の開度を可変とすることができるため、運転時にはろ過孔112の開度を狭くすることで、ろ液中の固形分を通さず、液体分のみを円滑に流出させることができる一方、運転停止時やメンテナンス時にはろ過孔112の開度を広くすることで、該ろ過孔112に詰まった固形分等を容易に除去することができ、メンテナンス性が向上し、オーバーホール費用等も低減することができる。特に、濃縮装置12からのろ液には、高分子凝集剤F1や無機凝集剤F2が混入しており、フロックが形成されていることがあるため、一般的な膜ろ過方式等の固液分離装置ではフィルタがすぐに目詰まりし、円滑な分離処理が困難となる可能性がある。これに対して、分離機90では、ろ過孔112の目詰まりが回避されるため、このようなろ液の分離処理に特に有効であり、その処理量も高くなる。
汚泥脱水システム10aでは、濃縮装置12又は脱水装置14に設けられた駆動源からの駆動力をスクリュー94に伝達して該スクリュー94を回転駆動する駆動力伝達機構102を備える。これにより、固液分離装置70自体に個別の駆動装置を持つ必要がなく、走行ベルト16等の駆動力を活用してスクリュー94を回転させることができるため、システム構成を小型化し、コストを低減することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、上記では、第2の実施形態に係る汚泥脱水システム10aを構成する固液分離装置70として、スクリュープレス型分離機90を備えた構成を例示したが、固液分離装置はろ布ベルトやろ過構造や膜ろ過構造のもの等を用いてもよい。
10,10a 汚泥脱水システム
12 濃縮装置
14 脱水装置
16,20,22 ろ布ベルト
18 ろ過部
23,23a ろ液回収器
24 凝集混和槽
26 1次脱水ローラ
28 加圧部
30 移動機構
32a,32b,58 ろ液受皿
40a,40b,94 スクリュー
41a,41b,98 スクリュー羽根
42a,42b 案内板
43 汚泥通路
44,96 スクリュー軸
50 脱水部
52 圧搾部
60,68 返送ライン
64,66,80,82 別返送ライン
70 固液分離装置
72 洗浄水貯留槽
76,86 洗浄水供給ライン
78,84 洗浄ノズル
90 スクリュープレス型分離機
92 ろ過体
102 駆動力伝達機構
106 プレート
112 隙間,ろ過孔

Claims (8)

  1. ろ布の上面で汚泥を搬送しながら濃縮する濃縮部と、
    前記濃縮部を通過した汚泥を加圧脱水する1次脱水部と、
    を備える汚泥脱水システムであって、
    前記濃縮部及び前記1次脱水部から排出されるろ液をそれぞれ個別に回収可能なろ液回収器を備え、
    前記ろ液回収器で個別に回収された一方のろ液を前記濃縮部の上流側位置へと返送する第1返送ライン、又は、前記ろ液回収器で別回収された一方のろ液の少なくとも一部を固液分離装置に供給して固液分離した後の固形分を前記濃縮部の上流側位置へと返送する第2返送ラインを備えることを特徴とする汚泥脱水システム。
  2. 請求項1記載の汚泥脱水システムにおいて、
    前記ろ液回収器は、前記濃縮部及び前記1次脱水部から排出されて個別に回収されたろ液のうち、SS濃度が高い方のろ液を、前記第1返送ライン又は前記固液分離装置へと流通させることを特徴とする汚泥脱水システム。
  3. 請求項2記載の汚泥脱水システムにおいて、
    前記1次脱水部から排出されるろ液を、前記第1返送ライン又は前記固液分離装置へと流通させることを特徴とする汚泥脱水システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の汚泥脱水システムにおいて、
    前記固液分離装置で分離された液体分を前記ろ布の洗浄水として流通させる洗浄水供給ラインを備えることを特徴とする汚泥脱水システム。
  5. 請求項1又は2記載の汚泥脱水システムにおいて、
    さらに、前記1次脱水部を通過した汚泥を加圧脱水する2次脱水部を備え、
    前記ろ液回収器は、前記濃縮部、前記1次脱水部、及び前記2次脱水部から排出されるろ液のうち、少なくとも1つのろ液を他のろ液と個別に回収して前記第1返送ライン又は前記固液分離装置へと流通させることを特徴とする汚泥脱水システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の汚泥脱水システムにおいて、
    前記固液分離装置は、前記ろ液を貯留可能な水槽と、
    前記ろ液の投入口を含む少なくとも一部が前記水槽の内部で水没するように設置されると共に、複数の孔部が開口形成された円筒形状のろ過体の内部へと前記投入口から投入されるろ液を、該ろ過体の内部に回転可能に設けられたスクリューの回転によって搬送すると同時に固液分離するスクリュープレス型分離機と、
    を備えることを特徴とする汚泥脱水システム。
  7. 請求項6記載の汚泥脱水システムにおいて、
    前記ろ過体は、前記スクリューの軸方向と平行する回転軸によって軸支された状態で周方向に沿って配列された複数のプレートによって形成されると共に、隣接する各プレートの一部が周方向に順に積層するように設置され、
    前記孔部を、前記積層した各プレート間の隙間によって形成したことを特徴とする汚泥脱水システム。
  8. 請求項6又は7記載の汚泥脱水システムにおいて、
    前記濃縮部、前記1次脱水部、又は前記2次脱水部に設けられた駆動源からの駆動力を前記スクリューに伝達して該スクリューを回転駆動する駆動力伝達機構を備えることを特徴とする汚泥脱水システム。
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