JP2014143627A - 電子機器用ケース - Google Patents

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Tetsuya Yamakawa
哲也 山川
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Abstract

【課題】タッチパネルに表示された複数のアイコン等を、簡単な構成でありながら、ケース外部から操作することができる、静電容量式のタッチパネルモニタを有する電子機器用のケースを提供する。
【解決手段】静電容量式のタッチパネルモニタを有する電子機器用のケースであって、タッチパネルモニタに対向し、剛性のある透明平板状部材の外面の所定の位置に設けられた外面側電極部と、外面側電極部の設けられた外面の位置に対向する内面の位置に設けられた内面側電極部と、透明部を貫通する貫通配線部とを有し、貫通配線部を介して外面側電極と内面側電極とを電気的に結合したので、機械的な押しボタン等操作に伴って移動する部材を有する操作部のない簡単な構成でありながら、電子機器をしっかりと保護し、ケース外部から確実にタッチ操作することができる、静電容量式のタッチパネルモニタを有する電子機器用のケースが得られる。
【選択図】図3

Description

本発明は電子機器を密閉状態で内部に収納するケースに関し、より詳細には静電容量式タッチパネルモニタを有する電子機器用ケースに関する。
従来より、撮影画像や情報を表示するモニタに各種操作を行うためのタッチパネルを配したタッチパネルモニタを備えたデジタルカメラやビデオカメラ等撮像装置、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)、携帯用ゲーム機、携帯型音声再生機等の電子機器が提供されている。また近年、電子機器として、携帯電話にパソコンやPDA、デジタルカメラの機能が備わったスマートフォンと呼ばれる携帯端末や、画面を直接触って操作するタブレット端末と呼ばれる薄い板状のコンピュータ端末が急速に普及している。
これらの電子機器に使用されるタッチパネルには、感圧式のものと、静電容量式のもの等ある。従来は、安価な感圧式のものが主流であったが、現在では、デジタルカメラやスマートフォン等において、静電容量式のものが、数多く採用されるようになってきている。
また、これらの電子機器では、タッチパネルモニタの所定の位置に、複数のアイコンを表示して、このアイコンをタッチ操作できるようにして、電子機器の機能やモードの切換を行っている。
また、これらの電子機器では、簡易防水機能を有しているものも、多く提供されている。しかしながら、砂埃の多い運動場や競技場、砂浜等の使用では、細かな砂粒が擦れてタッチパネルのガラスや外筐に擦り傷を付けてしまうことがある。海岸や山の岩場では、電子機器を落としたり硬いものにぶつけたりして、衝撃等によりタッチパネルモニタのガラスを割ったりすることがある。また、アウトドアや海辺での使用では、水没したり、水を被ったりすることがある。このようなことから電子機器をしっかりと保護し、アイコン等が表示されたタッチパネルモニタをケース外部から選択的に操作することができる、電子機器を密閉状態で内部に収納するケースが望まれてきている。
従来のこれらの電子機器用のケースとして、特許文献1にて開示されたものがある。このケースは、静電容量式タッチパネルモニタを備える電子機器を密閉状態でケース内部に収納し、このタッチパネルに表示されたアイコンをケース外部から機械的な押しボタン等を有する操作部により操作できるようにしたものである。この操作部は導電性の材料からできていて、外部から押しボタンを押下すると、操作部の端部がアイコンに接触するとともに電荷を放出する。このようにして、タッチパネルモニタに表示されたアイコンを、ケース外部から確実に選択操作することができる。
また、従来のこれらの電子機器用のケースとして、特許文献2にて開示されたものがある。このケースは、静電容量式タッチパネルモニタを備える電子機器を密閉状態でケース内部に収納し、このタッチパネルモニタをケース外部の透明窓部の上から直接タッチ操作できるようにしたものである。この透明窓部は剛性のある平面状部材からできていて、内面に電子機器のタッチパネルモニタを密着させる構成としたので、外部から透明窓部をタッチ操作して、電子機器のタッチパネルモニタの任意位置において操作をすることができる。
特開2011−199783号公報 特開2012−159538号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、タッチパネルモニタ上に表示されたアイコンそれぞれにゴムやプラスチックでできた機械的な押しボタンの等操作に伴って移動する部材を有する操作部を設ける必要があった。すなわち、操作部の構成が複雑となり、また、また、部材が移動するストロークの分についてケースの厚さが厚くなってしまうという不都合があった。
また、特許文献2に記載の技術では、透明窓部を介してタッチパネルモニタを操作するために、透明窓部の厚さに制限があった。すなわち、透明窓部の厚さを厚くしすぎればタッチ操作の感度が悪くなり、薄くしすぎれば透明窓部の強度が弱くなるという不都合があった。
本発明の目的は、簡単な構成でありながら電子機器をしっかりと保護し、タッチパネルモニタをケース外部からタッチ操作することができる、静電容量式のタッチパネルモニタを有する電子機器用のケースを提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。
本発明は、静電容量式のタッチパネルモニタを有する電子機器用ケースに関する。
そして、開放状態においては電子機器が着脱自在に構成され、開放状態においては電子機器が着脱自在に構成され、水密状態においては電子機器を所定位置に水密に収納するケース体と、ケース体の一部に設けられ、タッチパネルモニタに対向し、剛性のある透明平板状部材からなる透明部とを備え、透明部は、透明部の外面の所定の位置に固着された外面側電極部と、外面側電極部が設けられた外面の位置に対向する内面の位置に固着された内面側電極部と、透明部を貫通する貫通配線部とを有し、貫通配線部を介して外面側電極と内面側電極とを電気的に結合されていることを特徴とする。
また、外面側電極部には貫通配線部の一端が電気的に結合し、内面側電極部には貫通配線部の他端が電気的に結合するとともに、貫通配線部は透明部に設けられた貫通穴に水密に固着されていることを特徴とする。
また、貫通配線部の断面積は内面側電極の面積よりも小さく構成されていることを特徴とする。
また、外面側電極部と貫通配線部の一端とを電気的に結合する外面配線部、または、内面側電極部と貫通配線部の他端とを電気的に結合する内面配線部、の少なくとも一方を有しているとともに、貫通配線部は透明部に設けられた貫通穴に水密に固着されていることを特徴とする。
また、貫通配線部は透明平板状部材の端部近傍に配置されていることを特徴とする。
そして、外面側電極と内面配線部とは透明部上に形成された導電層のパターンからなり、外面配線部は絶縁部に覆われていることを特徴とする。
本発明によれば、上述の特徴を有することから、下記に示すことが可能となる。
静電容量式のタッチパネルモニタを有する電子機器用ケースにおいて、開放状態においては電子機器が着脱自在に構成され、水密状態においては電子機器を所定位置に水密に収納するケース体と、ケース体の一部に設けられ、タッチパネルモニタに対向し、剛性のある透明平板状部材からなる透明部とを備え、透明部は、透明部の外面の所定の位置に固着された外面側電極部と、外面側電極部が設けられた外面の位置に対向する内面の位置に固着された内面側電極部と、透明部を貫通する貫通配線部とを有し、貫通配線部を介して外面側電極と内面側電極とを電気的に結合されているので、機械的な押しボタン等を使用せずに、簡単な構成でありながら、電子機器用ケースに水圧や力が加わった場合でも電子機器をしっかりと保護するとともに、タッチパネルモニタに表示されたアイコン等を、ケース外部からタッチ操作することができる。
また、外面側電極部には貫通配線部の一端が電気的に結合し、内面側電極部には貫通配線部の他端が電気的に結合するとともに、貫通配線部は透明部に設けられた貫通穴に水密に固着されているので、水密性の高い、簡単な構成のタッチ操作部を実現できる。
また、貫通配線部の断面積は内面側電極の面積よりも小さく構成されているので、水密性を向上させることができる。
また、外面側電極部と貫通配線部の一端とを電気的に結合する外面配線部、または、内面側電極部と貫通配線部の他端とを電気的に結合する内面配線部、の少なくとも一方を有しているとともに、貫通配線部は透明部に設けられた貫通穴に水密に固着されているので、水密性の高い、簡単な構成のタッチ操作部を実現するとともに、貫通配線部を目に付きにくい位置に配設できる。
また、貫通配線部は透明平板状部材の端部近傍に配置されているので、更に目に付きにくい位置に配設できる。
そして、外面側電極と内面配線部とは透明部上に形成された導電層のパターンからなり、外面配線部は絶縁部に覆われているので、指先で誤って外面配線部に触れ、誤操作することを防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電子機器用ケースに電子機器を装着する前の状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子機器用ケースの要部を示す図であり、(a)は要部を後方から斜視した詳細図であり、(b)は要部の一部を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子機器用ケースに、電子機器を装着した状態における要部を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器用ケースの要部を示す図であり、(a)は要部の一部を示す斜視図であり、(b)は要部を示す断面図である 本発明の第3の実施形態に係る電子機器用ケース示す図であり、(a)は電子機器用ケースに電子機器を装着した状態を示す斜視図であり、(b)は電子機器用ケースの要部を上方から見た断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る電子機器用ケースの要部を後方から斜視した詳細図である。 本発明の第4の実施形態に係る電子機器用ケースに電子機器を装着した状態を示す斜視図であり、(a)は後方から見た斜視図、(b)は電子機器用ケースの要部を後方から見た斜視図であり、(c)は電子機器用ケースの要部を前方から見た斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る電子機器用ケースの要部を示す図であり、(a)は要部を上方から見たした断面図であり、(b)は要部の一部の後方から斜視した詳細図である。 本発明の第5の実施形態に係る電子機器用ケースに電子機器を装着した状態を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る電子機器用ケースの要部を後方から斜視した詳細図である。 本発明の第5の実施形態に係る電子機器を装着した状態における要部を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1乃至図3を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態では、電子機器用ケース1に収納すべき電子機器は撮像装置100(デジタルカメラ)である。図1は、撮像装置100を電子機器用ケース1に収納する前の状態における、後方から見た斜視図を示す。なお、本明細書の実施形態の記載において、電子機器用ケース1に内蔵された撮像装置100により撮影している映像をモニタ画面を横長にして見ている状態で、前後方向、上下方向、左右方向を示し、被写体側を前(フロント)方向、撮影者側であってモニタ画面のある面の方向を後(リア)方向と呼ぶことにする。
まず、この電子機器用ケース1に収納する撮像装置100について説明する。
図1に示すように、本実施形態では、電子機器用ケース1に収納すべき撮像装置100はデジタルカメラであり、六面体形状のカメラ本体101を備えている。カメラ本体101の前面には、ズーム機能を有する沈胴式の撮像レンズ鏡筒102と、閃光を発する図示されないフラッシュ装置とが設けられている。また、カメラ本体101の上面右側部寄りには、撮影を開始するためのレリーズボタン103が設けられている。
図1に示すように、カメラ本体101の背面の左側部寄りに静電容量式のタッチパネルモニタ104が設けられている。タッチパネルモニタ104は、従来公知のように、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネセンス(EL)ディスプレイ等の表示面に、透明なシート状の静電容量式のタッチパネルを張り合わせる等して構成され、撮影時には撮像画像が表示され再生時には再生画像が表示される。
図1に示すように、タッチパネルモニタ104上の右端部近傍には複数のアイコン105が表示され、このアイコン105をタッチ操作して、撮像装置100の機能やモードの設定を行っている。タッチパネルモニタ104の右上部、右中部、右下部にそれぞれ、フラッシュ設定アイコン105a、マクロ設定アイコン105b、タイマー設定アイコン105cが、タッチパネルモニタ104の右側の枠に平行に、一列に並んで表示される。
フラッシュ設定アイコン105aの領域を指先でタッチ操作することにより、フラッシュ装置を自動発光、強制発光、または発光禁止させて撮影するかを順番に切り替えて設定することができる。同様に、マクロ設定アイコン105bではピント合わせを、自動にするか、または近接被写体優先にするかを、タイマー設定アイコン105cではセルフタイマーを使うか使わないかを、タッチ操作で交互に切り替えて設定することができる。
次に、電子機器用ケース1について説明する。図1に示すように、電子機器用ケース1は六面体形状のケース本体2を備え、ケース本体2は、互いに揺動可能に連結された前面ケース3と背面ケース4とから構成され、背面ケース4には前面ケース3と係脱可能に連結するバックル5が設けられている。
本実施形態では、前面ケース3の内部に撮像装置100を装着し、背面ケース4と前面ケース3とを合わせバックル5を係合し密閉状態にすることにより、撮像装置100が所定位置に固定され、水密な密閉状態で収納されるよう構成されている。バックル5には、背面ケース4と前面ケース3との係合時のロックを解除するロック解除つまみ6を備えている。
図1に示すように、ケース本体2の上面にはレリーズ操作部7が水密に設けられている。レリーズ操作部7を押圧操作することにより、撮像装置100のレリーズボタン103が押圧され、撮影が開始される。前面ケース3の前面には、撮像レンズ鏡筒102とフラッシュ装置とに対応した位置に、それぞれレンズ収納筒部8と図示されないフラッシュ窓とが設けられている。レンズ収納筒部8の先端には図示されない光学ガラスが水密に固定されている。
図1に示すように、背面ケース4の背面には、撮像装置100収納時においてタッチパネルモニタ104に対向する位置に、タッチパネルモニタ104を外部から視認するための表示部窓9が設けられている。
電子機器用ケース1のケース本体2は、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂やポリカーボネート樹脂等のプラスチック樹脂で形成される。表示部窓9はアクリル樹脂(ポリメタクリル酸メチル樹脂)やポリカーボネート樹脂等の剛性のある平板な透明樹脂で形成され、収納された撮像装置100を保護する十分な厚さを有している。
図1に示すように、表示部窓9の右側の、アイコン105に対向する位置には、フラッシュ設定アイコン105a、マクロ設定アイコン105b、タイマー設定アイコン105cを操作するための、タッチ操作部10が設けられている。すなわち、表示部窓9の右上部、右中部、右下部にそれぞれ、第1タッチ操作部10a、第2タッチ操作部10b、第3タッチ操作部10cが表示部窓9右側の枠に平行に、一列に並んで設けられている。
図2(a)は、電子機器用ケース1を後方から斜視した状態で、図1のA部に示す表示部窓9の一部だけを取り出し、タッチ操作部10をどのように表示部窓9に形成するかを模式的に示した詳細図である。図2(a)に示すように、タッチ操作部10は、円板形の外面側電極11と、円柱状の形状をして一端が外面側電極11の表示部窓9側の面に接続される貫通配線部12と、貫通配線部12の他端に表示部窓9側の面が接続される円板形の内面側電極13とを有している。表示部窓9のタッチ操作部10に対応する位置には貫通穴14を有し、表示部窓9の内面の、貫通穴14の周囲には一段凹ませた座繰り部15が設けられている。
図2(b)は、本実施形態のタッチ操作部10だけを取り出して示した図である。図2(b)に示すように、外面側電極11の外径は内面側電極13より小さく、貫通配線部12の断面の外径は外面側電極11より更に小さく構成される。また、内面側電極13の外径は座繰り部15より小さく、厚さは座繰り部15の深さより大きく構成される。タッチ操作部10は、導電性があって透明で軟質な材料、例えば、透明な導電性のゴムやエラストマで、外面側電極11と貫通配線部12と内面側電極13とは一体に形成される。なお、透明な導電性のゴムとしては、ナノカーボンをシリコンゴムに分散させたものや、表面に導電コーティングを施したもの等がある。
図2(a)に示すように、タッチ操作部10と表示部窓9との組み立ては、表示部窓9の貫通穴14の内面側からタッチ操作部10を圧挿していくことによって行われる。内面側電極13の表示部窓9側の面が座繰り部15に当接し圧挿し終わると、貫通配線部12は貫通穴14内に圧入され、外面側電極11は表示部窓9の外面側で広がり、タッチ操作部10は表示部窓9に水密に嵌装される。
図3は、電子機器用ケース1に撮像装置100を収納した状態での、図1におけるB−B線矢視方向の断面図を示す。図3に示すように、収納された撮像装置100は、電子機器用ケース1の上下面や左右面の内面に設けられた複数のリブ16によって、上下方向及び左右方向の所定位置に保持される。また、撮像装置100は、電子機器用ケース1の前面の内面側に配設された弾性力を有するブッシュ17(密接手段)により後方に付勢され、タッチパネルモニタ104と内面側電極13とが密接する。ここで、電子機器用ケース1の背面ケース4と前面ケース3とは、嵌合部にあるOリング等のシール材18により、互いに水密に嵌合する。
図1乃至図3に示すように、タッチ操作部10の外面側電極11と内面側電極13とは貫通配線部12により電気的に結合し、内面側電極13はアイコン105に密接している。すなわち、図3に示すように、外面側電極11を指先Fでタッチ操作すれば、対応するタッチパネルモニタ104のアイコン105部の電荷が変化し、撮像装置100の機能やモードを設定することができる。
本実施形態では、外面側電極11と内面側電極13との形状を円形にしたが、アイコン105の矩形形状と合わせて、同じように矩形にしてもよい。
外面側電極11は指先Fで触れて操作しやすい大きさであればよい。また、内面側電極13は静電容量式のタッチパネルモニタ104の電荷を変化させるのに十分大きな面積の大きさ、例えば、円形の場合、好ましくは直径5mm程度、があればよい。
ここで、タッチ操作部10は指先Fを延長したと同じ作用効果を持つことになる。外面側電極11を指先Fで触れることにより、内面側電極13がタッチパネルモニタ104の電荷の変化させ、タッチパネルモニタ104を指先Fで直接、タッチ操作すると同じ効果を得られる。なお、内面側電極13はタッチパネルモニタ104の電荷の変化させればいいのであるから、密着させずに多少の隙間を持たせて密接させてもよいし、内面全体を電極保護のための保護シートや保護層等を用いて上から覆ってもよい。
以上のような構成とすることにより、タッチパネルモニタ104を操作するための機械的な押しボタン等を使用せずに、表示部窓9の外側からの操作が可能となった。タッチ操作部10は表示部窓9に固着されており、機械的な押しボタン等のように操作に伴って移動する部材を有しないので、安定した操作が可能で信頼性が向上し、かつ、簡単な構成とすることが可能なため製造コストの低減も図れる。また、少なくとも、部材が移動するストロークの分について、電子機器用ケース1の厚さを薄くすることができる。
また、タッチパネルモニタ104と表示部窓9とを密接させるので、機械式に構成する場合と比べて、電子機器用ケース1の厚さを更に薄くして、よりコンパクトにすることができる。また、表示部窓9の厚さを、必要に応じて、十分厚くすることができるので、大きな水圧等に耐えうる構成とすることができる。更にまた、表示部窓9に設けた貫通穴14の部分についても、貫通穴14内面に可動部等を設けることなく、貫通配線部12を貫通穴14内面に水密に固着させた構成とされているので、大きな水圧等に耐えうる。
また、前述したとおり、内面側電極13はタッチパネルモニタ104の電荷を変化させるための所定の大きさが必要であるが、貫通配線部12の断面積は内面側電極13の面積よりも小さく構成されている。貫通穴14内面に固着している貫通配線部12の断面積が小さいため、水圧等がかかる貫通穴14内面の断面積も小さくすることが可能となり、電子機器用ケース1の防水性を向上させることができる。
また、表示部窓9の貫通穴14は、内壁で界面反射が起こるためタッチパネルモニタ104の視認性を妨げることになるが、貫通穴14の径を内面側電極13よりも小さくしたので、界面反射の起こる部分を小さくして、内壁による界面反射の影響を軽減できる。なお、ここで、界面反射とは、光が屈折率の異なった媒体に入射すると、その界面で発生する反射のことをいうものである。
また、界面反射は、2つの媒体の屈折率の違いが大きい場合、例えば空気中と透明樹脂との界面では、大きな反射が生じる。本実施形態では、表示部窓9に設けた貫通穴14を、空気ではなく、貫通配線部12を構成する透明で軟質な材料で埋めるようにしたので、表示部窓9の屈折率と近いものとなり、界面反射の影響を更に軽減して、視認性を向上させている。
また、表示部窓9の内面の貫通穴14の周囲に座繰り部15を設けるとともに、内面側電極13の厚さを座繰り部15の深さより大きく構成したので、内面側電極13を製造するのに十分な厚さとすることができる。すなわち、タッチ操作部10を射出成形等で製造する場合、内面側電極13を所定の厚さとすることができるので、材料の樹脂を金型に流し込むことが安定して、製造が容易となり、品質も向上する。
また、内面側電極13の厚さは座繰り部15の深さより大きいので、内面側電極13は表示部窓9の内面より少しだけ所定の厚さ分突出することになる。すると、電子機器用ケース1内で後方に付勢された撮像装置100のタッチパネルモニタ104は、少しだけ突出している内面側電極13の部分に確実に密接することになる。
また、タッチ操作部10と表示部窓9との組み立てを、表示部窓9の貫通穴14の内面側からタッチ操作部10を圧挿したが、貫通穴14の外面側からタッチ操作部10を圧挿してもよい。外面側からタッチ操作部10を圧挿した場合には、外面側から圧力がかかっても抜け落ちない構成となるので、電子機器用ケース1を用いての水中撮影において、深い水中での撮影が可能となる。
なお、本実施形態のタッチ操作部10は、導電性がある透明な材料で構成したが、導電性がある不透明な材料で構成してもよい。より安価に製造することができる。この場合、タッチ操作部10によってアイコン105は隠されて読めなくなってしまうので、電子機器用ケース1の外面の外面側電極11近傍にアイコン105のマーク表示を印刷や金型に掘り込んだりして表示してもよい。またなお、タッチ操作部10を透明な材料で構成した場合でも、このマーク表示を表示すれば、より分かり易い、操作しやすいものとなる。
(第2の実施形態)
図4を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態は、第1の実施形態とほぼ同様の形態であるため、第1の実施形態と同じ部分は同一符号を付し、説明を省略し、異なっている部分のみ説明する。ここで、第2の実施形態は、図1乃至図3で示される第1の実施形態とは、タッチ操作部10の構成だけが異なるので、電子機器用ケース1やこれに収納される撮像装置100等の詳細は、説明を省略することとする。
図4(a)は、本実施形態のタッチ操作部10だけを取り出して示した図であり、第1の実施形態の図2(b)に相当する斜視図である。また、図4(b)は、タッチ操作部10が表示部窓9に配設されたときの図を示し、第1の実施形態の図3の一部に相当する断面図である。
図4(a)に示すように、タッチ操作部10は一体ではなく、貫通配線部12の途中で二分された、2つの部分から構成されるセパレート・タイプのものである。円柱型をした貫通配線部12の長手方向に垂直な分離面で2つに分離され、外面側電極11側の貫通配線部12の分離面には凸部を有し、内面側電極13側の分離面には凹部を有している。
タッチ操作部10と表示部窓9との組み立ては、表示部窓9の貫通穴14の外面側から外面側電極11側のタッチ操作部10を挿入して、内面側から内面側電極13側のタッチ操作部10を挿入することによって行われる。図4(b)に示すように、挿入し終わると、外面側電極11は表示部窓9外面に当接し、内面側電極13は座繰り部15に当接し、それぞれの分離面も当接し、分離面の凸部と凹部が嵌合する。そして、図4(b)に示す状態において、超音波や高周波等で溶着することにより、2つの部分からなるタッチ操作部10は一体に表示部窓9と結合され、表示部窓9に水密に組み立てられる。なお、導電性の接着剤を用いてタッチ操作部10を結合してもよい。
タッチ操作部10は、透明な導電性のプラスチックまたは透明な導電性のゴムやエラストマから構成される。タッチ操作部10は分離面に凸部と凹部を設けて嵌合させる構造としたので、溶着等により確実に2つの部分からなるタッチ操作部10を電気的に結合させることができる。
本実施形態では、外面側電極11と内面側電極13との形状を円形にしたが、アイコン105の矩形形状と合わせて、同じように矩形にしてもよい。
外面側電極11は指先Fで触れて操作しやすい大きさであればよい。また、内面側電極13は静電容量式のタッチパネルモニタ104の電荷を変化させるのに十分大きな面積の大きさ、例えば、円形の場合、好ましくは直径5mm程度、があればよい。
ここで、タッチ操作部10は指先Fを延長したと同じ作用効果を持つことになる。外面側電極11を指先Fで触れることにより、内面側電極13がタッチパネルモニタ104の電荷の変化させ、タッチパネルモニタ104を指先Fで直接、タッチ操作すると同じ効果を得られる。なお、内面側電極13はタッチパネルモニタ104の電荷の変化させればいいのであるから、密着させずに多少の隙間を持たせて密接させてもよいし、内面全体を電極保護のための保護シートや保護層等を用いて上から覆ってもよい。
以上のような構成とすることにより、タッチパネルモニタ104を操作するための機械的な押しボタン等を使用せずに、表示部窓9の外側からの操作が可能となった。タッチ操作部10は表示部窓9に固着されており、機械的な押しボタン等のように操作に伴って移動する部材を有しないので、安定した操作が可能で信頼性が向上し、かつ、簡単な構成とすることが可能なため製造コストの低減も図れる。また、少なくとも、部材が移動するストロークの分について、電子機器用ケース1の厚さを薄くすることができる。
また、タッチパネルモニタ104と表示部窓9とを密接させるので、機械式に構成する場合と比べて、電子機器用ケース1の厚さを更に薄くして、よりコンパクトにすることができる。また、表示部窓9の厚さを、必要に応じて、十分厚くすることができるので、大きな水圧等に耐えうる構成とすることができる。更にまた、表示部窓9に設けた貫通穴14の部分についても、貫通穴14内面に可動部等を設けることなく、貫通配線部12を貫通穴14内面に水密に固着させた構成とされているので、大きな水圧等に耐えうる。
また、内面側電極13はタッチパネルモニタ104の電荷を変化させるための所定の大きさが必要であるが、貫通配線部12の断面積は内面側電極13の面積よりも小さく構成されている。貫通穴14内面に固着している貫通配線部12の断面積が小さいため、水圧等がかかる貫通穴14内面の断面積も小さくすることが可能となり、電子機器用ケース1の防水性を向上させることができる。
また、表示部窓9の貫通穴14は、内壁で界面反射が起こるためタッチパネルモニタ104の視認性を妨げることになるが、貫通穴14の径を内面側電極13よりも小さくしたので、界面反射の起こる部分を小さくして、内壁による界面反射の影響を軽減できる。
また、本実施形態では、2つに分離したタッチ操作部10を表示部窓9の両面から挿入して組み立てるようにしたので、ゴム等の軟質な材料でだけでなく、表示部窓9と同じ硬質のプラスチック等で導電性を持たせた材料を用いることができる。界面反射は、2つの媒体の屈折率の違いが大きい場合大きな反射が生じるが、貫通穴14を、空気ではなく、軟質な材料や表示部窓9と同じ材料で埋めることになる。この材料は表示部窓9の屈折率と近いか同じものなので、界面反射の影響を軽減できて、視認性を向上させてることができる。
また、表示部窓9の内面の貫通穴14の周囲に座繰り部15を設けるとともに、内面側電極13の厚さを座繰り部15の深さより大きく構成したので、内面側電極13を製造するのに十分な厚さとすることができる。すなわち、タッチ操作部10を射出成形等で製造する場合、内面側電極13を所定の厚さとすることができるので、材料の樹脂を金型に流し込むことが安定して、製造が容易となり、品質も向上する。
また、内面側電極13の厚さは座繰り部15の深さより大きいので、内面側電極13は表示部窓9の内面より少しだけ所定の厚さ分突出することになる。すると、電子機器用ケース1内で後方に付勢された撮像装置100のタッチパネルモニタ104は、少しだけ突出している内面側電極13の部分に確実に密接することになる。
なお、本実施形態のタッチ操作部10は、導電性がある透明な材料で構成したが、導電性がある不透明な材料で構成してもよい。より安価に製造することができる。この場合、タッチ操作部10によってアイコン105は隠されて読めなくなってしまうので、電子機器用ケース1の外面の外面側電極11近傍にアイコン105のマーク表示を印刷や金型に掘り込んだりして表示してもよい。またなお、タッチ操作部10を透明な材料で構成した場合でも、このマーク表示を表示すれば、より分かり易い、操作しやすいものとなる。
またなお、上記に説明した第1の実施形態および第2の実施形態では、予め射出成形等で形成した別部品であるタッチ操作部10を、後から表示部窓9に組み立てたが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、表示部窓9とタッチ操作部10とを二色成形(ダブルモールド)で製造するようにしてもよい。すなわち、まず表示部窓9を一次側の成形で形成し、次に二次側の成形で導電性の樹脂等を用いてタッチ操作部10を表示部窓9上に形成する。このようにすれば、2種類の樹脂等が熱溶着するので、製造のばらつきが少なくなり、安定した製造品質を得られる。
(第3の実施形態)
図5および図6を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態は、第1および第2の実施形態とほぼ同様の形態であるため、第1および第2の実施形態と同じ部分は同一符号を付し、説明を省略し、異なっている部分のみ説明する。
図5(a)は、撮像装置100を収納した状態における、電子機器用ケース1を後方から見た斜視図である。図5(a)に示すように、電子機器用ケース1の表示部窓9の上端側に横に一列にタッチ操作部10を備えていて、指先Fでタッチ操作部10を操作することにより、収納された撮像装置100の操作を電子機器用ケース1の外側から行うことができる。
図5(b)は、図5(a)においてC−C線矢視方向の断面図であり、透明基板19に形成された外面側電極11と貫通配線部12との詳細を示したものである。図6は、電子機器用ケース1を後方から斜視した状態で、図5(a)D部に示す表示部窓9の一部だけを取り出し、タッチ操作部10をどのように表示部窓9に形成するかを模式的に示した詳細図である。
図5(b)および図6に示すように、タッチ操作部10は、長矩形の平板状をした内面側電極13と、内面側電極13に一端が連結された角柱状の貫通配線部12と、貫通配線部12の先端部部分である外面側電極11とから構成される。貫通配線部12は、内面側電極13よりも上下の高さと左右の幅が小さな長矩形の断面をしている。外面側電極11は、貫通配線部12の先端部のうち、表示部窓9の外面から突出し、露出した部分をいう。
図6に示すように、タッチ操作部10は、導電性の透明なプラスチックやゴム等、例えば表面に導電コーティング等施されたまたは導電性の樹脂等により、一体に形成されている。表示部窓9には断面が長矩形をした貫通穴14を有し、貫通穴14は長辺側を隣接させて左右に一列に並んで形成されている。
図6に示すように、タッチ操作部10と表示部窓9との組み立ては、表示部窓9の内面側から貫通穴14にタッチ操作部10を挿入していくことによって行われる。挿入し終わると、貫通配線部12の先端部が表示部窓9の外面側から突出して露出し、外面側電極11を形成する。図5(b)に示すように、複数の内面側電極13は、わずかな隙間を隔てて、隣接して配設される。タッチ操作部10と貫通穴14とは、接着剤等により、水密に固定される。また、固定するのに、超音波等を用いて溶着してもよい。
ここで、本実施形態における収納された撮像装置100は、タッチパネルモニタ104上端側の所定位置に指先Fを置き、横に直線的に移動させることにより、撮影時には待機状態を使用状態にして表示や機能を切り替えたり、再生時には次の再生画像に画像ページ送りすることのできるものである。
図5(a)に示すように、電子機器用ケース1のタッチ操作部10に指先Fを置き、横に直線的に移動させると、図5(b)に示すように、単数または複数の外面側電極11を指先Fが順次触れていくことになる。それぞれの外面側電極11は貫通配線部12を介して内面側電極13と電気的に導通しており、それぞれの内面側電極13は静電容量式のタッチパネルモニタ104の電荷を変化させるのに十分大きな面積を有している。撮像装置100のタッチパネルモニタ104を指先Fを移動させながら直接操作したのと同様に、収納された撮像装置100の表示や機能を切り替えたり等することができる。
本実施形態では、外面側電極11と内面側電極13との形状を長矩形にしたが、長円や楕円形状にしてもよい。外面側電極11は指先Fで触れて操作しやすい大きさであればよい。また、内面側電極13をわずかな隙間の隔てて隣接して配設するようにして、大きな幅を持つようにしたが、静電容量式のタッチパネルモニタ104の電荷を変化させるのに十分大きな大きさがあればよい。
ここで、タッチ操作部10は指先Fを延長したと同じ作用効果を持つことになる。外面側電極11を指先Fで触れることにより、対抗する内面側電極13がタッチパネルモニタ104の電荷の変化させ、タッチパネルモニタ104を指先Fで直接、タッチ操作すると同じ効果を得られる。なお、内面側電極13はタッチパネルモニタ104の電荷の変化させればいいのであるから、タッチパネルモニタ104と密着させずに多少の隙間を持たせて密接させてもよいし、内面全体を電極保護のための保護シートや保護層等を用いて上から覆ってもよい。
以上のような構成とすることにより、タッチパネルモニタ104を操作するための移動する部材を持つ機械的な押しボタン等を使用せずに、表示部窓9に固着したタッチ操作部10を表示部窓9の外側から操作することが可能となった。少なくとも、部材が移動するストロークの分について、電子機器用ケース1の厚さを薄くすることができる。タッチパネルモニタ104と表示部窓9とを密接させるので、機械式に構成する場合と比べて、電子機器用ケース1の厚さを更に薄くして、よりコンパクトにすることができる。
また、表示部窓9の厚さを、必要に応じて、十分厚くすることができるので、大きな水圧等に耐えうる構成とすることができる。更にまた、表示部窓9に設けた貫通穴14の部分についても、貫通穴14内面に可動部等を設けることなく、貫通配線部12を貫通穴14内面に水密に固着させた構成とされているので、大きな水圧等に耐えうる。
また、内面側電極13はタッチパネルモニタ104の電荷を変化させるための所定の大きさが必要であるが、貫通配線部12の断面積は内面側電極13の面積よりも小さく構成されている。貫通穴14内面に固着している貫通配線部12の断面積が小さいため、水圧等がかかる貫通穴14内面の断面積も小さくすることが可能となり、電子機器用ケース1の防水性を向上させることができる。
また、タッチ操作部10を表示部窓9に多数密接させて並べて配設することができるので、機械式に構成した場合には難しかった、画面上を指先Fで横に直線的に移動させて操作するというような、複雑な操作にも対応することが可能となった。
また、表示部窓9の貫通穴14は、内壁で界面反射が起こるためタッチパネルモニタ104の視認性を妨げることになるが、貫通穴14の幅を内面側電極13よりも小さく構成したので、界面反射の起こる部分を小さくして、内壁による界面反射の影響を軽減できる。
また、本実施形態では、タッチ操作部10を表示部窓9に挿入して組み立てるようにしたので、ゴム等の軟質な材料でだけでなく、表示部窓9と同じ硬質のプラスチックを用いることができる。これは、貫通穴14を軟質な材料や表示部窓9と同じ材料で埋めることになる。この材料は表示部窓9の屈折率と近いか同じものなので、界面反射の影響を軽減できて、視認性を向上させることができる。
また、表示部窓9の貫通穴14の幅を内面側電極13よりも小さく構成したので、隣接する貫通穴14の間の表示部窓9の部分を厚く構成することが可能となった。隣接する貫通穴14の間の表示部窓9の部分が薄いと成形が不安定になるが、これを防止することが可能となった。また、押圧されたり、水圧がかかったりするタッチ操作部10を、貫通穴14の間の表示部窓9部でしっかりと保持することが可能となった。
また、内面側電極13は、表示部窓9の内面より内面側電極13の厚さ分突出することになる。すると、電子機器用ケース1内で後方に付勢された撮像装置100のタッチパネルモニタ104は、突出している内面側電極13の部分に確実に密接することになる。なお、第1および第2の実施形態と同様に、貫通穴14の周囲に座繰り部15を設けて、内面側電極13の突出高さを小さなものとしてもよい。
(第4の実施形態)
図7および図8を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。この第4の実施形態は、第1乃至第3の実施形態とほぼ同様の形態であるため、第1乃至第3の実施形態と同じ部分は同一符号を付し、説明を省略し、異なっている部分のみ説明する。
図7(a)は、撮像装置100を収納した状態における、電子機器用ケース1を後方から見た斜視図である。図7(a)に示すように、電子機器用ケース1の表示部窓9の全面にタッチ操作部10を備えていて、指先Fでタッチ操作部10をタッチ操作することにより、収納された撮像装置100の操作を電子機器用ケース1の外側から行うことができる。
図7(b)は、電子機器用ケース1を後方から斜視した状態で、表示部窓9だけを取り出し、タッチ操作部10の外面側の構成を示した詳細図である。図7(c)は、タッチパネルモニタ104を内面側から斜視した状態で、表示部窓9のタッチ操作部10の内面側の構成を示した詳細図である。図8(a)は、図7(b)におけるE−E線矢視方向の断面図を示し、図8(b)は、図7(b)におけるG部のタッチ操作部10のみを取り出して模式的に示した詳細図である。
図7(b)に示すように、タッチ操作部10の外面側電極11は、マトリックス状に並んだ多数の円形のドットからなる回路パターンとして形成される。また、図7(c)に示すように、タッチ操作部10の内面側電極11は、所定の小さな隙間分だけ相互に離れて、マトリックス状に密接して並んだ多数の矩形の回路パターンとして形成される。図8(a)および(b)に示すように、外面側電極11と内面側電極11とは、1つ1つそれぞれが相互に対向し、導電体が充填されたスルーホールである貫通配線部12により、電気的に結合される。
外面側電極11と内面側電極13と貫通配線部12とは、いずれも透明な導電性の材料で形成される。これらを、例えば、電子機器に用いられる両面のプリント基板にパターンやスルーホールを形成するのと同様な工程を用いて形成してもよい。すなわち、多数の貫通穴14を有する表示部窓9について、それぞれの貫通穴14を導電材料で埋めて貫通配線部12を形成する。次に、表示部窓9の外面と内面のそれぞれに、印刷またはエッチング等により導電材料による所定のパターンを設けて、外面側電極11と内面側電極13を形成する。
ここで、本実施形態の撮像装置100のタッチパネルモニタ104は、いわゆるマルチタッチ操作が可能なものであり、複数の指で操作することができる。例えば、所定箇所で2本の指先Fを広げる動作(いわゆるピンチアウト)をすると、撮影時には所定箇所の画像が拡大されて撮影され、再生時には所定箇所の画像が拡大されて表示される。
本実施形態では、表示部窓9のタッチ操作部10が密接した多数のタッチ操作部10から構成されるので、マルチタッチに対応できる。すなわち、図7(a)に示すように、電子機器用ケース1のタッチ操作部10に2本の指先Fを置き、広げる動作をさせると、収納された撮像装置100の画像を拡大等することが可能となる。
図7(a)に示すように、指先Fを表示部窓9の外面に置けば、各々の指先Fはそれぞれ、表示部窓9の外面の複数の外面側電極11に触れることになる。外面側電極11は内面の密接した内面側電極13に電気的に結合しているので、対応する複数の内面側電極13によりタッチパネルモニタ104の電荷が変化し、指先Fの位置が認識される。ここで、指先Fを表示部窓9上で移動させれば、タッチパネルモニタ104は、同様に、この指先Fの動きを認識していく。
すなわち、タッチ操作部10は指先Fを延長したと同じ作用効果を持つことになる。外面側電極11を指先Fで触れることにより、対抗する内面側電極13がタッチパネルモニタ104の電荷の変化させ、タッチパネルモニタ104を指先Fで直接、タッチ操作すると同じ効果を得られる。なお、内面側電極13はタッチパネルモニタ104の電荷の変化させればいいのであるから、タッチパネルモニタ104と密着させずに多少の隙間を持たせて密接させてもよいし、内面全体を電極保護のための保護シートや保護層等を用いて上から覆ってもよい。
以上のような構成とすることにより、タッチパネルモニタ104を操作するための移動する部材を持つ機械的な押しボタン等を使用せずに、表示部窓9に固着したタッチ操作部10を表示部窓9の外側から操作することが可能となった。少なくとも、部材が移動するストロークの分について、電子機器用ケース1の厚さを薄くすることができる。タッチパネルモニタ104と表示部窓9とを密接させるので、機械式に構成する場合と比べて、電子機器用ケース1の厚さを更に薄くして、よりコンパクトにすることができる。
また、表示部窓9の厚さを、必要に応じて、十分厚くすることができるので、大きな水圧等に耐えうる構成とすることができる。更にまた、表示部窓9に設けた貫通穴14の部分についても、貫通穴14内面に可動部等を設けることなく、貫通配線部12を貫通穴14内面に水密に固着させた構成とされているので、大きな水圧等に耐えうる。
また、内面側電極13はタッチパネルモニタ104の電荷を変化させるための所定の大きさが必要であるが、貫通配線部12の断面積は内面側電極13の面積よりも小さく構成されている。貫通穴14内面に固着している貫通配線部12の断面積が小さいため、水圧等がかかる貫通穴14内面の断面積も小さくすることが可能となり、電子機器用ケース1の防水性を向上させることができる。
また、タッチ操作部10を表示部窓9に多数密接させてマトリックス状に配設することができるので、機械式に構成した場合には難しかった、画面上を複数の指先Fでピンチアウト等してマルチタッチ操作するというような、複雑な操作にも対応することが可能となった。
また、表示部窓9の貫通穴14は、内壁で界面反射が起こるためタッチパネルモニタ104の視認性を妨げることになるが、貫通穴14の幅を内面側電極13よりも小さく構成したので、界面反射の起こる部分を小さくして、内壁による界面反射の影響を軽減できる。
また、表示部窓9に設けた貫通穴14を、空気ではなく、透明な導電材料で埋めるようにしたので、表示部窓9の屈折率と近いものとなり、界面反射の影響を更に軽減して、視認性を向上させている。
また、表示部窓9の貫通穴14の径を内面側電極13よりも小さく構成したので、隣接する貫通穴14の間の表示部窓9の部分を厚く大きく構成することが可能となった。隣接する貫通穴14の間の表示部窓9の部分が薄いと成形が不安定になるが、これを防止することが可能となった。また、押圧されたり、水圧がかかったりするタッチ操作部10を、貫通穴14の間の表示部窓9の部分でしっかりと保持することが可能となった。
以上の第1乃至第4の実施形態では、互いに対向する外面側電極11と内面側電極13とのほぼ軸心の位置に貫通配線部12が配置され、電気的に直接結合している。ここで、外面側電極11または内面側電極13の端部等、貫通配線部12を軸心の位置に対してオフセンターに配置してもいい。貫通配線部12をオフセンターに配置して外面側電極11と内面側電極13とを電気的に直接結合した場合、貫通配線部12が目に付きにくくなり、また、貫通穴14の位置をアイコン105の位置から少しずらすことができるので、アイコン105が少し見易くなるという効果がある。
(第5の実施形態)
図9乃至図11を参照して、本発明の第5の実施形態について説明する。この第5の実施形態では、以下述べるように、外面側電極11と内面側電極13とを間接的に貫通配線部12を介して電気的に結合する点が第1乃至第4の実施形態とは異なる。しかし、第1乃至第4の実施形態とは、基本的な構成は同一であるため、第1乃至第4の実施形態と同じ部分は同一符号を付し、説明を省略し、異なっている部分のみ説明する。
図9は、撮像装置100を収納した状態における、電子機器用ケース1を後方から見た斜視図である。図9に示すように、電子機器用ケース1の表示部窓9の右端側に3つずつ縦に2列合計6つのタッチ操作部10を備えている。収納された図示されない撮像装置100のタッチパネルモニタ104にも、タッチ操作部10に対向する位置に6つのアイコン105を備えている。そして、指先Fで表示部窓9のタッチ操作部10a乃至10fを選択して操作することにより、収納された撮像装置100のアイコン105操作を電子機器用ケース1の外側から行うことができる。
図10は、電子機器用ケース1を後方から斜視した状態で、図9のH部に示す表示部窓9の一部だけを取り出し、その一部を透視して、タッチ操作部10がどのように構成されているかを示した詳細図である。また、図11は、図9におけるI−I線矢視方向の断面図であり、透明基板19に形成された外面側電極11や内面側電極13等の詳細を模式的に示したものである。
図10に示すように、タッチ操作部10は、表示部窓9外面の所定の位置に設けられた円板形でパターン状の外面側電極11と、外面側電極11に対向する内面の位置に設けられた円板形でパターン状の内面側電極13とを有している。貫通配線部12は、外面側電極11および内面側電極13の投影面積内ではなく、表示部窓9の右端部近傍に一列にまとめて配置されている。貫通配線部12の一端と外面側電極11とは、パターン状の外面配線部19で結ばれ、貫通配線部12の他端と内面側電極13とは、パターン状の内面配線部20で結ばれている。
外面側電極11、外面配線部19、貫通配線部12、内面配線部20および内面側電極13は、いずれも透明な導電性の材料で形成される。これらを、例えば、電子機器に用いられる両面のプリント基板にパターンやスルーホールを形成するのと同様な工程を用いて形成してもよい。すなわち、6つの貫通穴14を有する表示部窓9について、それぞれの貫通穴14を導電材料で埋めて貫通配線部12を形成する。次に、表示部窓9に印刷またはエッチング等により導電材料による所定の形のパターンを設けて、外面には外面側電極11および外面配線部19、内面には内面側電極13および内面配線部20を形成する。
図10に示すように、外面側電極11と内面側電極13とは、外面配線部19と貫通配線部12と内面配線部20とを経由して電気的に接続される。内面配線部20の幅は内面側電極13の外径より小さく、単位面積あたりの電極の占める割合が少ないため、タッチパネルモニタ104の電荷の変化に与える影響も小さく、検出されにくいような構成とされている。
図10に示すように、外面配線部19の幅も外面側電極11の外径より小さくして、誤って指先Fで触れる誤操作を起こしにくいようにしてある。図10および図11に示すように、絶縁シート21により外面配線部19を覆うことにより、誤操作を更に起こしにくくすることができる。なお、図10では、絶縁シート21の外面側電極11に対向する部分には操作穴22を設けてあり、外面配線部19を覆うとともに、操作穴22の中のむき出しの外面側電極11を指先Fでタッチ操作できる構成となっている。
ここで、タッチ操作部10は指先Fを延長したと同じ作用効果を持つことになる。外面側電極11を指先Fで触れることにより、内面側電極13がタッチパネルモニタ104の電荷の変化させ、タッチパネルモニタ104を指先Fで直接、タッチ操作すると同じ効果を得られる。なお、内面側電極13はタッチパネルモニタ104の電荷の変化させればいいのであるから、外面側電極11のように導電層をむき出しにして密着させる必要はない。例えば、タッチパネルモニタ104と密着させずに多少の隙間を持たせて密接させてもよいし、内面全体を電極保護のための保護シートや保護層等を用いて上から覆ってもよい。
図9および図10に示すように、本実施形態では、6つのタッチ操作部10を表示部窓9の右側に縦2列にして配置する構成を示したがこれに限定されない。すなわち、撮像装置100のアイコン105の配置に対応して、タッチ操作部10を表示部窓9に3列、4列に配置しても良いし、表示部窓9の全面に縦横にマトリックス状に配置しても良い。本実施形態の場合、外面側電極11または内面側電極13の間の間隔が十分に大きいため、貫通配線部12を、並んだ外面側電極11または内面側電極13の間にパターンをはわせすように配置することができる。
以上のような構成とすることにより、タッチパネルモニタ104を操作するための機械的な押しボタン等を使用せずに、表示部窓9に固着したタッチ操作部10を表示部窓9の外側から操作することが可能となった。タッチ操作部10は表示部窓9に固着されており、機械的な押しボタン等のように操作に伴って移動する部材を有しないので、安定した操作が可能で信頼性が向上し、かつ、簡単な構成とすることが可能なため製造コストの低減も図れる。また、少なくとも、部材が移動するストロークの分について、電子機器用ケース1の厚さを薄くすることができる。
また、タッチパネルモニタ104と表示部窓9とを密接させるので、機械式に構成する場合と比べて、電子機器用ケース1の厚さを更に薄くして、よりコンパクトにすることができる。また、表示部窓9の厚さを、必要に応じて、十分厚くすることができるので、大きな水圧等に耐えうる構成とすることができる。更にまた、表示部窓9に設けた貫通穴14の部分についても、貫通穴14内面に可動部等を設けることなく、貫通配線部12を貫通穴14内面に水密に固着させた構成とされているので、大きな水圧等に耐えうる。
また、内面側電極13はタッチパネルモニタ104の電荷を変化させるための所定の大きさが必要であるが、貫通配線部12の断面積は内面側電極13の面積よりも小さく構成されている。貫通穴14内面に固着している貫通配線部12の断面積が小さいため、水圧等がかかる貫通穴14内面の断面積も小さくすることが可能となり、電子機器用ケース1の防水性を向上させることができる。
また、表示部窓9の貫通穴14は、内壁で界面反射が起こるためタッチパネルモニタ104の視認性を妨げることになるが、貫通穴14の径を内面側電極13よりも小さくしたので、界面反射の起こる部分を小さくして、内壁による界面反射の影響を軽減できる。更に、本実施形態では、貫通穴14の位置をアイコン105の位置から大きくずらすようにしたので、アイコン105が見易くなるという効果がある
また、本実施形態では、貫通配線部12を外面側電極11および内面側電極13の投影面積内ではない位置に配置したので、貫通配線部12が目に付きにくくなり、また、アイコン105の視認性を貫通穴14の界面反射で損なうことが少ない。また更に、貫通配線部12を表示部窓9の端部近傍に配置したので、貫通配線部12が更に目に付きにくくなり、また、貫通穴14の界面反射の影響を更に少なく、タッチパネルモニタ104のアイコン105を確実に視認しながら、タッチ操作することができる。
ここで、本実施形態では、外面側電極11と内面側電極13とを間接的に貫通配線部12を介して電気的に結合したが、どちらか一方のみを間接的に結合し、他方は直接結合するようにしてもよい。例えば、図10において、内面側電極13の方が外面側電極11よりも大きいので、内面側電極13の縁部近傍において貫通配線部12の一端を直接結合し、貫通配線部12の他端と外面側電極11とを外面配線部19を配置して結合するようにしてもよい。この場合、前述のオフセンターに配置する場合と比較して、貫通配線部12が更に少し目に付きにくくなり、また、貫通穴14の位置をアイコン105の位置から更に少し大きくずらすことができるので、アイコン105が少し大きく見易くなるという効果がある。
また、本実施形態の貫通穴14内の貫通配線部12は、導電性がある透明な材料で構成したが、導電性がある不透明な材料で構成してもよい。貫通配線部12を表示部窓9の端部近傍等に配置したので、不透明な材料で構成しても、目に付きにくいものであり、また、タッチパネルモニタ104の視認性の妨げにはなりにくいからである。
例えば、貫通配線部12の部分を金属のピン等で構成してもよい。金属のピンからなる貫通配線部12を、表示部窓9の貫通穴14に圧入したりカシメを行ったりして組み立てれば、強固な防水性と良好な導電性が得られるとともに、貫通穴14の径を小さなものにすることができる。
なお、本実施形態の外面側電極11と内面側電極13は、導電性がある透明な材料で構成したが、導電性がある不透明な材料で構成してもよい。より安価に製造することができる。この場合、アイコン105は隠されて読めなくなってしまうので、電子機器用ケース1の外面の外面側電極11近傍にアイコン105のマーク表示を印刷や金型に掘り込んだりして表示してもよい。またなお、外面側電極11と内面側電極13を透明な材料で構成した場合でも、このマーク表示を表示すれば、より分かり易い、操作しやすいものとなる。
なお、以上の第1乃至第5の実施形態の図面では、外面側電極11と内面側電極13との軸心が略同一の位置に示されているが、外面側電極11と内面側電極13とのそれぞれの位置を、タッチ操作に影響を与えない程度に、多少ずらした対向する位置に配設してもよい。
なお、本発明の電子機器用ケースは、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施の形態においては、電子機器として撮像装置100(デジタルカメラ)に適用した例について説明しているが、これに限定されず、携帯電話、携帯情報端末、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、携帯型音声再生機、スマートフォン、タブレット端末その他の電子機器に適用できるものである。
F 指先
1 電子機器用ケース
2 ケース本体
3 前面ケース3
4 背面ケース4
5 バックル
6 ロック解除つまみ
7 レリーズ操作部
8 レンズ収納筒部
9 表示部窓
10 タッチ操作部
11 外面側電極
12 貫通配線部
13 内面側電極
14 貫通穴
15 座繰り部
16 リブ
17 ブッシュ
18 シール材
19 外面配線部
20 内面配線部
21 絶縁シート
22 操作穴
100 撮像装置
101 カメラ本体
102 撮像レンズ鏡筒
103 レリーズボタン
104 タッチパネルモニタ
105 アイコン

Claims (6)

  1. 静電容量式のタッチパネルモニタを有する電子機器用ケースにおいて、
    開放状態においては前記電子機器が着脱自在に構成され、水密状態においては前記電子機器を所定位置に水密に収納するケース体と、
    前記ケース体の一部に設けられ、前記タッチパネルモニタに対向し、剛性のある透明平板状部材からなる透明部とを備え、
    前記透明部は、前記透明部の外面の所定の位置に固着された外面側電極部と、前記外面側電極部が設けられた外面の位置に対向する内面の位置に固着された内面側電極部と、前記透明部を貫通する貫通配線部とを有し、前記貫通配線部を介して前記外面側電極と前記内面側電極とを電気的に結合されている
    ことを特徴とする電子機器用ケース。
  2. 前記外面側電極部には前記貫通配線部の一端が電気的に結合し、前記内面側電極部には前記貫通配線部の他端が電気的に結合するとともに、前記貫通配線部は前記透明部に設けられた貫通穴に水密に固着されている
    ことを特徴とする請求項1記載の電子機器用ケース。
  3. 前記貫通配線部の断面積は前記内面側電極の面積よりも小さく構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の電子機器用ケース。
  4. 前記外面側電極部と前記貫通配線部の一端とを電気的に結合する外面配線部、または、前記内面側電極部と前記貫通配線部の他端とを電気的に結合する内面配線部、の少なくとも一方を有しているとともに、前記貫通配線部は前記透明部に設けられた貫通穴に水密に固着されている
    ことを特徴とする請求項1記載の電子機器用ケース。
  5. 前記貫通配線部は透明平板状部材の端部近傍に配置されている
    ことを特徴とする請求項4記載の電子機器用ケース。
  6. 前記外面側電極と前記内面配線部とは前記透明部上に形成された導電層のパターンからなり、前記外面配線部は絶縁部に覆われている
    ことを特徴とする請求項4または5記載の電子機器用ケース。
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