JP2010176261A - 電子機器及びその製造方法 - Google Patents

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Motoo Shigetoshi
基雄 重歳
Masanori Wakita
眞紀 脇田
Yuichi Fujimura
有一 藤村
Masaru Fujie
勝 藤江
Yoshihiro Hayashi
美宏 林
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Abstract

【課題】外観品位や生産性の低下、及び生産設備のコストアップを招くことなく、表面に段差部が形成されたタッチパネルを電子機器に使えるようにする。
【解決手段】タッチパネル30には、検出面よりも低くなった段差部が形成されている。段差部には、スペーサ32が取り付けられる。スペーサ32は、段差部に設けられたFPC38を覆って保護するとともに、その表面を検出面と略面一にして段差部を埋める。検出面とスペーサ32の表面とには、スペーサ32などを覆って検出面を装飾する表面シート34が貼り付けられる。後ケース8は、表面シート34と同一形状に形成された開口を有している。後ケース8の内面には、枠形状に形成された樹脂フレーム22が接着されている。タッチパネル30を樹脂フレーム22に貼り付けると、後ケース8の開口が塞がれ、表面シート34の表面が後ケース8の外面と略面一になる。
【選択図】図4

Description

本発明は、タッチパネルによって各種の操作が入力される電子機器、及びその製造方法に関する。
デジタルカメラや携帯電話などの携帯型の電子機器において、液晶パネルなどの表示装置の上にタッチパネルを設け、各種の設定操作などを直感的に行えるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。こうした電子機器には、抵抗膜方式のタッチパネル、特に透明電極の基材の少なくとも一方にフイルムが用いられたものが、比較的安価であることから好ましく用いられている。
抵抗膜方式のタッチパネルには、透明電極に電圧を印加するための電極が基材の外周付近に設けられている。基材にフイルムが用いられている場合、撓み量が大きいため、この電圧印加用の電極と透明電極との境界部分を強く押圧すると、各電極が断線してしまう恐れがある。このため、フイルムが用いられた抵抗膜方式のタッチパネルを用いる場合には、タッチパネルの表面よりも狭い開口をケースに形成して、ケースの内側にタッチパネルを取り付け、ケースによって前記境界部分を覆い隠すようにしていた。このようにケースで覆って保護すれば、境界部分が強く押圧されることによる各電極の断線を防ぐことができる。
ところが、上記のようにケースの内側にタッチパネルを取り付けると、ケースの外面とタッチパネルの表面とに段差が生じ、この段差部分のケースとタッチパネルとの隙間にゴミが溜まり、電子機器の外観品位を低下させてしまうという問題があった。また、近年、携帯型の電子機器では、表示装置の大画面化が進められているが、ケースの内側にタッチパネルを取り付ける構成では、前記境界部分を覆い隠す面積を開口の周囲に残しておかなければならず、これが大画面化を阻害する要因にもなっていた。
これを解決するため、特許文献1では、押圧力に対する抵抗力を高めた補強領域が設けられた表面シートをタッチパネルに貼り付けることで、タッチパネル(表面シート)の表面をケースの外面と面一にできるようにしている。このように、タッチパネルの表面とケースの外面とが面一になれば、段差部分の隙間にゴミが溜まることを防ぎ、電子機器の外観品位を保つことができる。また、電圧印加用の電極と透明電極との境界部分をケースで覆い隠す必要がないので、表示装置の大画面化を阻害することもない。
特開2007−316847号公報
抵抗膜方式のタッチパネルには、透明電極の基材の両方にガラス板が用いられたものがある。基材の両方にガラス板が用いられたタッチパネルでは、撓み量が小さいことから、電圧印加用の電極と透明電極との境界部分が押圧された際にも、これらが断線する危険性が低い。このため、ガラス板が用いられた抵抗膜方式のタッチパネルでは、ケースで覆い隠したり、補強領域が設けられた表面シートを貼り付けたりすることなくタッチパネルの表面を露呈させ、タッチパネルの表面とケースの外面とを面一にすることができる。
また、ガラス板が用いられた抵抗膜方式のタッチパネルは、基材にフイルムが用いられたものに比べ、表面の反射率や平滑度、及び押圧した際の剛性感がよく、フイルムが用いられたものに比べて電子機器の高級感を高めることができる。このように、種々の利点があることから、ガラス板が用いられた抵抗膜方式のタッチパネルを電子機器に使用したいという要望がある。
しかしながら、ガラス板が用いられた抵抗膜方式のタッチパネルは、表面の一端に一段低くなった段差部が形成され、透明電極に電圧を供給するためのフレキシブル配線基板(FPC)が前記段差部に取り付けられた構成になっている。このため、ケースの外面と面一にしてタッチパネルの表面を露呈させようとすると、FPCも露呈してしまうという問題が生じる。
基材にフイルムが用いられたタッチパネルでは、撓み量が大きいことから各基材の間にFPCを挟み込むことができる。このため、基材にフイルムが用いられたタッチパネルでは、FPCが露呈することはない。一方、基材の両方にガラス板が用いられたタッチパネルでは、撓み量が小さいため、各基材の間にFPCを挟み込むことができない。このため、基材の両方にガラス板が用いられたタッチパネルでは、表側のガラス板を少し短くすることで段差部を形成し、この段差部にFPCを取り付ける構成になっている。従って、段差部は、基材の両方にガラス板が用いられたタッチパネルにおいて必ず必要となる。
段差部とFPCとをケースで覆い隠すようにすると、フイルムの場合と同様に、隙間にゴミが溜まったり、大画面化を阻害する要因になったりしてしまう。特許文献1のように、補強領域が設けられた表面シートを貼り付けてFPCを覆い隠すことも考えられるが、特許文献1では、接着剤によって表面シートをタッチパネルに貼り付けるとともに、表面シートの外周部分を電子機器のケースに貼り付けるようにしているため、段差部の部分が押圧された際に表面シートが凹み、その部分が破れたり剥がれたりしてしまうことが懸念される。さらには、表面シートを介してFPCが強く押圧された際に、ガラス板の角部にFPCが押し付けられて、FPCの内部配線が断線してしまう恐れもある。
また、特許文献1のようにタッチパネルとケースとに亘って表面シートを貼り付けようとすると、ケースに対するタッチパネルの取り付け位置誤差や各部品の寸法誤差により、タッチパネルの表面とケースの貼り付け面とに高低差が生じ、表面シートが平滑にならずに波打ってしまうという問題が生じる。こうした表面シートの波打ちは、当然、電子機器の外観品位を低下させる。
また、表面シートを手で貼り付けると、表面シートとタッチパネルとの間に気泡が入ってしまうため、表面シートの貼り付け作業は、専用の機械によって行われる。ところが、タッチパネルとケースとに表面シートを貼り付けるのは、機械でも難しい。このため、上記の貼り付け作業を従来の機械で行おうとすると、貼り付け作業に時間が掛かり電子機器の生産性が低下してしまう。一方、上記の貼り付け作業に合わせて新たな機械を導入すると、生産設備のコストアップを招いてしまう。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、タッチパネルを備えた電子機器において、外観品位や生産性の低下、及び生産設備のコストアップを招くことなく、表面に段差部が形成されたタッチパネルを使えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、押圧された位置を検出する検出面の一端に前記検出面よりも低くなった段差部が形成され、電圧を供給するための配線部材が前記段差部に取り付けられたタッチパネルを、画像を表示する表示手段の前面に設け、前記検出面の押圧によって各種の操作が入力される電子機器において、前記段差部に設けられ、前記配線部材の取り付け部分を覆って保護するとともに、前記検出面と略面一になって前記段差部を埋める保護部材と、前記検出面を露呈させるための透明領域と、前記保護部材を覆い隠す不透明領域とを有し、前記検出面と前記保護部材の表面とに貼り付けられて前記検出面を装飾するシート部材と、前記シート部材と略同一の形状に形成された開口を有する筐体と、前記筐体に設けられ、前記シート部材の表面と前記筐体の外面とを略面一にして前記開口を塞ぐように前記タッチパネルを前記筐体に取り付けるための取付部とを備えたことを特徴とする。
前記保護部材は、前記段差部の高さと略同一の厚みを有するとともに、前記段差部の幅よりも広い幅を有する平板に形成され、一端部が前記タッチパネルから突出するとともに、この突出した一端部が前記取付部によって支持されることが好ましい。
前記表示手段を露呈させるための開口を有する枠形状に形成され、前記筐体の内面に取り付けられることによって前記取付部を構成するフレーム部材を設けると、より好適である。
また、本発明は、画像を表示する表示手段と、押圧された位置を検出する検出面の一端に前記検出面よりも低くなった段差部が形成され、電圧を供給するための配線部材が前記段差部に取り付けられたタッチパネルと、前記段差部に設けられ、前記配線部材の取り付け部分を覆って保護するとともに、前記検出面と略面一になって前記段差部を埋める保護部材と、前記検出面を露呈させるための透明領域と、前記保護部材を覆い隠す不透明領域とを有し、前記検出面と前記保護部材の表面とに貼り付けられて前記検出面を装飾するシート部材と、前記シート部材と略同一の形状に形成された開口を有する筐体と、前記筐体に設けられ、前記シート部材の表面と前記筐体の外面とを略面一にして前記開口を塞ぐように前記タッチパネルを前記筐体に取り付けるための取付部とを備え、前記表示手段の前面に前記タッチパネルを設け、前記検出面の押圧によって各種の操作が入力される電子機器の製造方法において、前記タッチパネルに前記保護部材と前記シート部材とを設けてタッチパネルユニットを構成するステップと、前記タッチパネルユニットを前記筐体の外側から前記開口に嵌め込むようにして前記タッチパネルを前記取付部に取り付けるステップとを有することを特徴とする。
本発明では、保護部材で配線部材を保護するとともに段差部を埋め、検出面と保護部材の表面とにシート部材を貼り付けるようにしたので、外観品位や生産性の低下、及び生産設備のコストアップを招くことなく、表面に段差部が形成されたタッチパネルを用いることができる。
デジタルカメラの構成を概略的に示す斜視図である。 デジタルカメラの背面図である。 後ケースに取り付けられる各部品を示す分解斜視図である。 後ケースに取り付けられる各部品を示す断面図である。 タッチパネルユニットの分解斜視図である。
図1に示すように、デジタルカメラ(電子機器)2は、略直方体に形成されたカメラ本体4を備えている。カメラ本体4は、前ケース7と後ケース8とからなる筐体6を有している。各ケース7、8は、アルミニウムなどの金属の薄板をプレス加工することにより、略直方体の開口箱状に形成されている。筐体6は、開口を対面させて各ケース7、8を組み合わせることにより、デジタルカメラ2の各種の部品を収容するための内部空間を形成する。
カメラ本体4の前面には、撮影レンズ10を保持するレンズ鏡筒11と、撮影実行の際に被写体を照射するフラッシュ発光部12とが設けられている。カメラ本体4の上面には、撮影実行を指示するレリーズボタン14と、電源のON/OFFを切り替える電源ボタン15と、撮影レンズ10をワイド側もしくはテレ側に変倍させるズーム操作を行うためのズームレバー16とが設けられている。
レリーズボタン14は、2段階押しのスイッチとなっている。レリーズボタン14を軽く押す(半押し)と、AF(自動焦点調整)やAE(自動露出調整)などの各種の撮影準備処理が実施される。この半押しした状態からレリーズボタン14をさらに押し込む(全押し)と、デジタルカメラ2に撮影の実行が指示され、撮影準備処理が施された1画面分の撮像信号が画像データに変換される。
図2に示すように、デジタルカメラ2のカメラ本体4の背面には、撮影した画像や撮影待機時のいわゆるスルー画、及び各種のメニュー画面などを表示するための液晶パネル(表示手段)18が設けられている。液晶パネル18の前面には、タッチパネルユニット20(図3、4参照)が設けられている。タッチパネルユニット20は、指や専用のペンなどで表面が押圧された際に、その位置を検出する。液晶パネル18及びタッチパネルユニット20は、カメラ本体4の背面よりも僅かに小さい程度に形成され、カメラ本体4の背面のほぼ全体に亘って設けられている。また、タッチパネルユニット20は、その表面の全体が露呈するとともに、その表面がカメラ本体4の背面と略面一になるように取り付けられている。
このデジタルカメラ2では、液晶パネル18に表示されるアイコンや画像に合わせて、タッチパネルユニット20の表面を指で押圧したり、押圧した状態のまま指を移動させたりすることにより、撮影機能の設定や表示する画像の切り替えなどといった各種の操作を直感的に行うことができる。
図3、及び図4に示すように、液晶パネル18、タッチパネルユニット20は、樹脂フレーム(フレーム部材)22及び金属フレーム24を介して後ケース8に取り付けられる。後ケース8には、タッチパネルユニット20を露呈させるための略長方形の開口8aが形成されている。タッチパネルユニット20は、この開口8aを塞ぐように後ケース8に取り付けられる。液晶パネル18は、開口8a及びタッチパネルユニット20よりも一回り小さい略長方形の平板に形成されている。液晶パネル18の表示面18a(画像が表示される面)は、後ケース8に取り付けられた後、タッチパネルユニット20を介して露呈される。
タッチパネルユニット20は、図5に示すように、タッチパネル30と、スペーサ(保護部材)32と、表面シート(シート部材)34とで構成されている。タッチパネル30は、略長方形に形成され、押圧された位置を検出する検出面30aを有するとともに、長手側の一端に検出面30aよりも低くなった段差部30bを有している。
タッチパネル30は、第1及び第2の2枚のガラス板35、36を有している。各ガラス板35、36には、液晶パネル18に表示される画像に悪影響を与えないよう、無色透明なものが用いられている。このタッチパネル30は、いわゆる抵抗膜方式のタッチパネルであり、各ガラス板35、36の一面には、位置検出を行うための透明電極が設けられている。
各ガラス板35、36は、枠状に形成されたスペーサ(図示は省略)を挟み、互いの透明電極を対面させるようにして貼り合わされている。これにより、各ガラス板35、36の間には、スペーサの厚みに応じた隙間が形成される。第1ガラス板35の表面、すなわち検出面30aを押圧すると、第1ガラス板35が撓み、各ガラス板35、36の透明電極が接触して電流が流れる。タッチパネル30は、各透明電極が接触した際の電圧の変化(分圧比)によって押圧された位置を検出する。
各ガラス板35、36は、略長方形に形成されている。各ガラス板35、36の短手側の幅は、後ケース8の開口8aの短手側の幅と略同一に形成されている。一方、各ガラス板35、36の長手側の幅は、後ケース8の開口8aの長手側の幅よりも狭くなっている。また、第1ガラス板35の長手側の幅は、第2ガラス板36の長手側の幅よりも狭くなっている。これにより、タッチパネル30の長手側の一端に、段差部30bが形成される。段差部30bには、タッチパネル30に電圧を供給するための配線部材としてのフレキシブルプリント配線基板38(以下、FPC38と称す)が取り付けられている。
タッチパネル30のように上下の透明電極の基材に各ガラス板35、36が用いられている場合には、第1ガラス板35の撓み量が小さいことから、各ガラス板35、36の隙間を数μm程度と非常に狭くしなければならない。これに対し、FPC38の厚みは、薄くても数十μmはある。少なくとも上側の基材にフイルムが用いられたタッチパネルでは、撓み量が大きいことから各基材の隙間を数十μmにすることができる。従って、フイルムが用いられている場合には、各基材の隙間にFPC38を挟んで保持することができる。ところが、各ガラス板35、36が用いられている場合には、これらの隙間にFPC38を挟むことができない。すなわち、段差部30bは、FPC38を取り付けるための取り付けしろであり、各ガラス板35、36が用いられた抵抗膜方式のタッチパネル30では、必ず必要になるものである。
スペーサ32は、タッチパネル30の段差部30bに取り付けられ、段差部30bを埋めるとともに、FPC38の取り付け部を覆って保護する。前述のように、タッチパネルユニット20は、表面の全体が露呈するように取り付けられる。この際、FPC38が押圧され、第2ガラス板36の角部にFPC38が押し付けられると、FPC38の内部配線が断線してしまう恐れがある。スペーサ32は、段差部30bに取り付けられ、FPC38を覆うことにより、こうしたFPC38の断線を防ぐ。このスペーサ32には、例えば、黒色の樹脂材料などが用いられる。
スペーサ32は、略長方形の平板に形成されている。スペーサ32の長手側の幅は、各ガラス板35、36の短手側の幅と略同一に形成されている。スペーサ32の短手側の幅は、段差部30bの幅よりも広く、第1ガラス板35の長手側の幅との合計が後ケース8の開口8aの長手側の幅と略同一になるように形成されている。これにより、スペーサ32を段差部30bに取り付けると、これらの外形形状が開口8aの形状と略同一になる。従って、タッチパネルユニット20を後ケース8に取り付けると、タッチパネルユニット20によって開口8aが塞がれる。
また、スペーサ32は、第1ガラス板35と略同一の厚みに形成されている。これにより、スペーサ32を段差部30bに取り付けると、スペーサ32の表面32aと検出面30aとが略面一になり、段差部30bが埋められる。なお、FPC38の厚みは、スペーサ32や第1ガラス板35の厚みに対して十分に薄くなっているが、スペーサ32を段差部30bに取り付けた際に、FPC38の厚みによってスペーサ32が浮いてしまう場合には、スペーサ32のFPC38と接触する部分にFPC38の厚みに応じた凹みを設けることが好ましい。
表面シート34は、スペーサ32を取り付けたタッチパネル30(開口8a)と略同一の長方形に形成されており、検出面30a及びスペーサ32の表面32aに貼り付けられる。表面シート34には、液晶パネル18に表示される画像に悪影響を与えないよう、無色透明なフイルムが用いられており、その中央には、タッチパネル30の検出面30a、及びその奥にある液晶パネル18の表示面18aを露呈させるための透明領域34aが形成されている。
一方、表面シート34の外周には、黒色印刷が施された不透明領域34bが形成されている。タッチパネル30の外周付近には、抵抗膜や電極などが形成され、押圧を検出することができない非検出領域がある。不透明領域34bは、この非検出領域やスペーサ32を覆い隠し、検出面30aを装飾してデジタルカメラ2の外観品位を向上させる。また、表面シート34は、透明領域34aで検出面30aを覆い、検出面30aの傷付きを防止するとともに、衝撃が加えられて各ガラス板35、36が割れた際に、これらの飛散を防止する。
樹脂フレーム22は、平板に開口22aを形成した枠形状に構成されている。樹脂フレーム22は、後ケース8の内側の形状に応じた外形に形成されている。開口22aは、液晶パネル18と略同一の長方形に形成されている。開口22aの周囲には、表面よりも一段凹まされた凹部22bが形成されている。樹脂フレーム22は、凹部22bが開口8aから露呈するように後ケース8の内面に接着される。また、樹脂フレーム22は、図4に示すように、開口22aの内側に液晶パネル18が入り込むように厚みが決められている。この樹脂フレーム22には、アクリル樹脂やポリプロピレン樹脂などといった周知の樹脂材料が用いられる。
凹部22bは、タッチパネル30の第2ガラス板36が嵌まり込むように、第2ガラス板36と略同一の長方形に形成されている。凹部22bには、これに応じた略長方形の枠状に形成された両面テープ26を介してタッチパネルユニット20が貼り付けられる。凹部22bの深さは、樹脂フレーム22を後ケース8の内面に接着し、両面テープ26を介してタッチパネルユニット20を凹部22bに貼り付けた際に、表面シート34の表面が後ケース8の外面(カメラ本体4の背面)と略面一になるように決められている。
タッチパネルユニット20を凹部22bに貼り付けると、タッチパネル30から突出したスペーサ32の一端部が樹脂フレーム22の上に乗り上げる。これにより、突出したスペーサ32の一端部が樹脂フレーム22によって支持されるので、押圧によるFPC38の断線を防ぐという効果をより高めることができる。このように、タッチパネルユニット20は、樹脂フレーム22を介して後ケース8に取り付けられる。すなわち、開口8aから露呈する樹脂フレーム22によって、請求項記載の取付部が構成される。
樹脂フレーム22には、後ケース8の外側から取り付けられるタッチパネルユニット20のFPC38を内側に通すための貫通孔22cが形成されている。FPC38は、貫通孔22cを介して後ケース8、樹脂フレーム22の内側に入り込み、図示を省略した制御基板に接続される。また、貫通孔22cは、凹部22bに貼り付けられたタッチパネルユニット20のスペーサ32及び表面シート34によって塞がれる。こうすれば、後ケース8との間に空く隙間からFPC38が外側に露呈してデジタルカメラ2の外観品位が低下することを防ぐことができるとともに、隙間から鋭利な異物が進入してFPC38が傷付いてしまうことを防ぐことができる。
金属フレーム24は、樹脂フレーム22と略同一の外形を有する平板に形成されている。金属フレーム24の四隅には、略円形の貫通孔24aが設けられている。金属フレーム24は、これらの各貫通孔24aを介してネジ止めされることにより、後ケース8の内側から樹脂フレーム22に固定される。金属フレーム24は、このように樹脂フレーム22に固定されることにより、開口22aの内側に入り込んだ液晶パネル18が樹脂フレーム22から抜け出ることを防止する。この金属フレーム24には、アルミニウムなどの周知の金属材料が用いられる。
液晶パネル18とタッチパネルユニット20との間には、略長方形の枠状に形成されたクッション28が設けられている。クッション28は、液晶パネル18及び樹脂フレーム22の開口22aと略同一の外形に形成されている。このクッション28には、例えば、合成樹脂などからなるスポンジ状の材料が用いられている。
クッション28は、液晶パネル18を開口22aに入り込ませて金属フレーム24を樹脂フレーム22に固定した際に、液晶パネル18とタッチパネル30とに挟まれて押し潰される。これにより、クッション28は、液晶パネル18の表示面18aにタッチパネル30が直接触れることを防ぐとともに、液晶パネル18とタッチパネル30との間を密閉して表示面18aにゴミが付着することを防ぐ。また、開口22aに入り込んだ液晶パネル18は、このクッション28と金属フレーム24とによって前後方向の位置が規制されるとともに、開口22aによって上下左右方向の位置が規制され、樹脂フレーム22に保持される。
デジタルカメラ2を製造する際には、まず、タッチパネル30の段差部30bにスペーサ32を取り付け、検出面30aとスペーサ32の表面32aとに表面シート34を貼り付けてタッチパネルユニット20を構成する。この際、略同一面となった検出面30aと表面32aとに表面シート34を貼り付けるので、表面シート34の貼り付け作業を機械で容易に行うことができ、デジタルカメラ2の生産性の低下や、新たな機械を導入することによる生産設備のコストアップを招く心配がない。また、検出面30aと表面32aとが略同一面であるから、表面シート34が波打ってデジタルカメラ2の外観品位を低下させる心配もない。
タッチパネルユニット20を構成したら、凹部22b及び貫通孔22cが開口8aから露呈するように樹脂フレーム22を後ケース8の内面に接着する。このように、後ケース8の内側の形状に応じた外形を有する樹脂フレーム22を後ケース8の内面に接着すれば、後ケース8の強度を高めることができる。樹脂フレーム22を接着したら、凹部22bに両面テープ26を貼り付ける。そして、貫通孔22cにFPC38を通し、タッチパネルユニット20を後ケース8の外側から開口8aに嵌め込むようにして両面テープ26の上にタッチパネル30を貼り付ける。これにより、両面テープ26及び樹脂フレーム22を介してタッチパネルユニット20が後ケース8に取り付けられる。
このようにタッチパネルユニット20を後ケース8に取り付けると、タッチパネルユニット20によって開口8aが塞がれるとともに、表面シート34の表面が後ケース8の外面と略面一になるので、後ケース8とタッチパネルユニット20との間に生じる隙間にゴミが溜まったり、液晶パネル18の大画面化が阻害されたりすることがない。また、スペーサ32によってFPC38が保護されているので、FPC38の部分が強く押圧された際にも、FPC38の内部配線が断線することがない。
タッチパネルユニット20を取り付けたら、クッション28、液晶パネル18の順に、これらを後ケース8の内側から樹脂フレーム22の開口22aに入り込ませる。この後、金属フレーム24を樹脂フレーム22にネジ止めして固定する。これにより、樹脂フレーム22及び金属フレーム24を介して液晶パネル18が後ケース8に取り付けられる。
上記実施形態では、樹脂フレーム22を後ケース8の内面に接着し、開口8aから露呈する樹脂フレーム22を請求項記載の取付部とする構成にしたが、これに限ることなく、例えば、樹脂材料や金属材料などによって後ケース8と樹脂フレーム22とを一体に成型することで、後ケース8自体に取付部を設けてもよい。また、上記実施形態では、樹脂材料からなる樹脂フレーム22をフレーム部材として示したが、フレーム部材は、これに限ることなく、金属材料などで構成してもよい。
上記実施形態では、スペーサ32の短手側の幅を段差部30bの幅よりも広くし、スペーサ32の一端部がタッチパネル30から突出するようにしたが、これに限ることなく、スペーサ32の短手側の幅と段差部30bの幅とを同一にし、スペーサ32の端部とタッチパネル30の端部とが面一になるようにしてもよい。但し、上述のように、スペーサ32の一端部を突出させ、その一端部を樹脂フレーム22で支持させるようにすれば、押圧によるFPC38の断線を防ぐという効果をより高めることができる。また、スペーサ32をタッチパネル30から突出させる場合には、上記実施形態で示すように、スペーサ32の突出する方向と、配線部材であるFPC38の伸びる方向とが一致していることが好ましい。
上記実施形態では、スペーサ32を保護部材として示したが、保護部材は、これに限ることなく、例えば、接着剤でもよい。なお、保護部材を接着剤とする場合には、表面シート34を先にタッチパネル30の検出面30aに貼り付けた後、段差部30bに接着剤を充填することが好ましい。こうすれば、毛細管現象によって接着剤が馴染み、段差部30bに均一に接着剤を塗布することができる。
上記実施形態では、表示手段として液晶パネル18を示したが、表示手段は、これに限ることなく、有機ELなどでもよい。また、上記実施形態では、配線部材としてFPC38を示したが、配線部材は、これに限ることなく、例えばフラットケーブルなど、スペーサ32や第1ガラス板35の厚みよりも薄いものであれば他の如何なるものでもよい。
上記実施形態では、ガラス板35、36が透明電極の基材に用いられた抵抗膜方式のタッチパネル30に本発明を適用した例を示したが、本発明は、これに限ることなく、表面に段差部30bが形成された他の方式のタッチパネル30を用いる場合にも適用することができる。また、上記実施形態では、電子機器としてデジタルカメラ2を示したが、電子機器は、これに限ることなく、例えば、携帯電話や携帯型の音楽プレーヤーなど、液晶パネル18などの表示手段とタッチパネル30とを備えたものであれば、他の如何なるものでもよい。
2 デジタルカメラ(電子機器)
6 筐体
8 後ケース
8a 開口
18 液晶パネル(表示手段)
20 タッチパネルユニット
22 樹脂フレーム(フレーム部材)
22a 開口
30 タッチパネル
30a 検出面
30b 段差部
32 スペーサ(保護部材)
34 表面シート(シート部材)
34a 透明領域
34b 不透明領域
38 FPC(配線部材)

Claims (4)

  1. 押圧された位置を検出する検出面の一端に前記検出面よりも低くなった段差部が形成され、電圧を供給するための配線部材が前記段差部に取り付けられたタッチパネルを、画像を表示する表示手段の前面に設け、前記検出面の押圧によって各種の操作が入力される電子機器において、
    前記段差部に設けられ、前記配線部材の取り付け部分を覆って保護するとともに、前記検出面と略面一になって前記段差部を埋める保護部材と、
    前記検出面を露呈させるための透明領域と、前記保護部材を覆い隠す不透明領域とを有し、前記検出面と前記保護部材の表面とに貼り付けられて前記検出面を装飾するシート部材と、
    前記シート部材と略同一の形状に形成された開口を有する筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記シート部材の表面と前記筐体の外面とを略面一にして前記開口を塞ぐように前記タッチパネルを前記筐体に取り付けるための取付部とを備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記保護部材は、前記段差部の高さと略同一の厚みを有するとともに、前記段差部の幅よりも広い幅を有する平板に形成され、一端部が前記タッチパネルから突出するとともに、この突出した一端部が前記取付部によって支持されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記表示手段を露呈させるための開口を有する枠形状に形成され、前記筐体の内面に取り付けられることによって前記取付部を構成するフレーム部材を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器。
  4. 画像を表示する表示手段と、
    押圧された位置を検出する検出面の一端に前記検出面よりも低くなった段差部が形成され、電圧を供給するための配線部材が前記段差部に取り付けられたタッチパネルと、
    前記段差部に設けられ、前記配線部材の取り付け部分を覆って保護するとともに、前記検出面と略面一になって前記段差部を埋める保護部材と、
    前記検出面を露呈させるための透明領域と、前記保護部材を覆い隠す不透明領域とを有し、前記検出面と前記保護部材の表面とに貼り付けられて前記検出面を装飾するシート部材と、
    前記シート部材と略同一の形状に形成された開口を有する筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記シート部材の表面と前記筐体の外面とを略面一にして前記開口を塞ぐように前記タッチパネルを前記筐体に取り付けるための取付部とを備え、
    前記表示手段の前面に前記タッチパネルを設け、前記検出面の押圧によって各種の操作が入力される電子機器の製造方法において、
    前記タッチパネルに前記保護部材と前記シート部材とを設けてタッチパネルユニットを構成するステップと、
    前記タッチパネルユニットを前記筐体の外側から前記開口に嵌め込むようにして前記タッチパネルを前記取付部に取り付けるステップとを有することを特徴とする電子機器の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012174103A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Kyocera Corp 電子機器
JP2014532585A (ja) * 2011-11-03 2014-12-08 ヴァレオ システム テルミク 自動車用制御表示モジュール
JP2016042267A (ja) * 2014-08-18 2016-03-31 グンゼ株式会社 表示装置
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