JP2014143071A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】リフレクタが部分的に立壁状に形成された場合であっても、奥行き感のある見栄えを呈する。
【解決手段】車両用灯具1は、バルブ61と、前方へ開口する湾曲面状に形成されてバルブ61からの光を前方へ反射させる反射面621を有するリフレクタ62と、を備える。リフレクタ62は、反射面621の右側端から前方へ立設された立壁622を有している。立壁622の内側面622aは、平滑面状に形成されており、あたかも実物の反射面621と連続しているかのように当該反射面621が映り込む。
【選択図】図3
【解決手段】車両用灯具1は、バルブ61と、前方へ開口する湾曲面状に形成されてバルブ61からの光を前方へ反射させる反射面621を有するリフレクタ62と、を備える。リフレクタ62は、反射面621の右側端から前方へ立設された立壁622を有している。立壁622の内側面622aは、平滑面状に形成されており、あたかも実物の反射面621と連続しているかのように当該反射面621が映り込む。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両用灯具に関する。
従来、車両に搭載される車両用灯具として、個別に点灯する複数のランプユニットを備えるものが知られている。
例えば、車両の前面に搭載されるヘッドランプでは、図4に示すように、ハイビームやロービームを形成するための主配光ユニットのほかに、最も車両側方側にポジションランプ(車幅灯)が設けられている。これらのランプユニットとしては、単一のバルブを光源として、当該バルブを後方から覆うリフレクタによって(若しくは更にその前方の投影レンズによって)配光制御する構造のものが一般的であった(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上述のような車両用灯具においては、主配光ユニットの構造等に起因して灯室内スペースが圧迫され、ポジションランプのリフレクタのうち車両中央側の部分を単純な立壁状に形成せざるを得ない場合がある。
例えば、複数の発光ダイオードを光源とした多眼式の主配光ユニットが近年主流となりつつあるが、この多眼式の主配光ユニットを採用した場合、単一のバルブを光源とする一眼式のものよりも主配光ユニットの幅が大きくなり、その左右方向の光軸調整用のスペースをより広く確保する必要が生じることなどから、ポジションランプ用の灯室内スペースが圧迫されてしまう。
こうして制限された灯室内スペースに納まるよう、リフレクタが部分的に立壁状に形成されたポジションランプは、当該立壁とバルブとの距離が近いために、バルブが立壁と接しているかのような、窮屈で奥行き感がない見栄えのものとなってしまう。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、リフレクタが部分的に立壁状に形成された場合であっても、奥行き感のある見栄えを呈することができる車両用灯具の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
光源と、
前方へ開口する湾曲面状に形成されて前記光源からの光を前方へ反射させる反射面を有するリフレクタと、
を備える車両用灯具において、
前記リフレクタは、前記反射面の側端から前方へ立設された立壁を有し、当該立壁の内側面が平滑面状に形成されていることを特徴とする。
光源と、
前方へ開口する湾曲面状に形成されて前記光源からの光を前方へ反射させる反射面を有するリフレクタと、
を備える車両用灯具において、
前記リフレクタは、前記反射面の側端から前方へ立設された立壁を有し、当該立壁の内側面が平滑面状に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用灯具において、
前記反射面が、複数の小反射面に区画された多面反射面であることを特徴とする。
前記反射面が、複数の小反射面に区画された多面反射面であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用灯具において、
前記反射面と前記立壁の内側面との境界線が前記反射面の区画線に略沿っていることを特徴とする。
前記反射面と前記立壁の内側面との境界線が前記反射面の区画線に略沿っていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用灯具において、
前記立壁が、前記反射面とは反対側へ反るように湾曲していることを特徴とする。
前記立壁が、前記反射面とは反対側へ反るように湾曲していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用灯具において、
前面が開口したハウジングと、
前記ハウジングの前面開口を覆いつつ当該ハウジングとの間に灯室を画成するアウターレンズと、
を備え、
前記灯室内には、車両中央側から車両側方側に向けて並設された複数のランプユニットが収容され、
前記複数のランプユニットのうち最も車両側方側に配設されたものが前記光源及び前記リフレクタを有することを特徴とする。
前面が開口したハウジングと、
前記ハウジングの前面開口を覆いつつ当該ハウジングとの間に灯室を画成するアウターレンズと、
を備え、
前記灯室内には、車両中央側から車両側方側に向けて並設された複数のランプユニットが収容され、
前記複数のランプユニットのうち最も車両側方側に配設されたものが前記光源及び前記リフレクタを有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車両用灯具において、
当該車両用灯具がヘッドランプであり、
前記複数のランプユニットのうち最も車両側方側に配設されたものがポジションランプ又はターンシグナルランプであることを特徴とする。
当該車両用灯具がヘッドランプであり、
前記複数のランプユニットのうち最も車両側方側に配設されたものがポジションランプ又はターンシグナルランプであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、リフレクタが、前方へ開口する湾曲面状の反射面の側端から前方へ立設された立壁を有しており、この立壁の内側面が平滑面状に形成されているので、斜め前方から当該車両用灯具を見たときに、立壁の内側面に反射面が映り込み、この映り込んだ反射面と実物の反射面とがあたかも連続しているかのように見える。したがって、リフレクタのうち本来であれば反射面とされるべき部分が立壁状に形成された場合であっても、立壁に向かって反射面が実際よりも長く連続しているように見せることができ、ひいては、奥行き感のある見栄えを呈することができる。
請求項2に記載の発明によれば、反射面が、複数の小反射面に区画された多面反射面であるので、反射面を区画する区画線が距離感を感じさせるように立壁の内側面に映り込み、より奥行き感のある見栄えを呈することができる。
請求項3に記載の発明によれば、反射面と立壁の内側面との境界線が反射面の区画線に略沿っているので、反射面と立壁の内側面との境界線が反射面の区画線のうちの1つであるかのように紛れて見え、より確実に奥行き感のある見栄えを呈することができる。
請求項4に記載の発明によれば、立壁が反射面とは反対側へ反るように湾曲しているので、立壁の内側面の視認範囲を広くすることができ、ひいては、比較的に広い視認範囲に対して奥行き感のある見栄えを呈することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における車両用灯具1の横断面図(上下方向に垂直な断面図)であり、図2は、車両用灯具1が備えるポジションランプ6の斜視図である。
図1は、本実施形態における車両用灯具1の横断面図(上下方向に垂直な断面図)であり、図2は、車両用灯具1が備えるポジションランプ6の斜視図である。
図1に示すように、車両用灯具1は、図示しない車両の前面に搭載されるヘッドランプである。
なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1から見た方向,すなわち当該車両用灯具1が搭載される図示しない車両から見た方向を意味するものとする。また、車両用灯具1は車両の左右両側にそれぞれ搭載されるものであるが、この左右2つの車両用灯具1,1は互いに左右対称構造となっているため、以下では、車両の前面左側に搭載された車両用灯具1のみについて説明し、車両の前面右側に搭載されたものについての説明は省略する。
なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1から見た方向,すなわち当該車両用灯具1が搭載される図示しない車両から見た方向を意味するものとする。また、車両用灯具1は車両の左右両側にそれぞれ搭載されるものであるが、この左右2つの車両用灯具1,1は互いに左右対称構造となっているため、以下では、車両の前面左側に搭載された車両用灯具1のみについて説明し、車両の前面右側に搭載されたものについての説明は省略する。
具体的には、車両用灯具1は、前面が開口したハウジング2と、当該ハウジング2の前面開口を覆う素通しのアウターレンズ3とを備えている。このうち、アウターレンズ3は、右方(車両中央側)から左方(車両側方側)に向かって斜め後方へ湾曲しつつ傾斜するように設けられている。
ハウジング2及びアウターレンズ3で画成される灯室の内部には、第一主配光ユニット4と、第二主配光ユニット5と、ポジションランプ(車幅灯)6との3つのランプユニットが収容されている。これら第一主配光ユニット4,第二主配光ユニット5及びポジションランプ6は、車両中央側からこの順に、アウターレンズ3の傾斜に沿って並設されている。
このうち、第一主配光ユニット4は、バルブ41及びリフレクタ42を有しており、ハイビーム(走行ビーム)を形成する。また、第二主配光ユニット5は、バルブ51,リフレクタ52,シェード53及び投影レンズ54を有しており、ロービーム(すれ違いビーム)を形成する。これら第一主配光ユニット4及び第二主配光ユニット5は、従来より公知の一般的な構成のものであるため、詳細の説明は省略する。
ポジションランプ6は、図1及び図2に示すように、光源であるバルブ61と、当該バルブ61からの光を反射させるリフレクタ62とを有している。
リフレクタ62は、前方へ開口する湾曲面状に形成された反射面621を有している。この反射面621内には、前後方向に貫通したバルブ挿通孔62aが形成されており、当該バルブ挿通孔62aには、バルブ61が後方から挿通されている。反射面621は、バルブ61の発光部(図示せず)近傍に焦点を有する面が基調とされたものであり、バルブ61から出射された光を前方へ反射させる。より詳しくは、反射面621は、複数の小反射面621a,…に区画された多面反射面であり、正面視で上下方向又は左右方向に略沿った複数の区画線L,…によって略升目状に区画されている。
リフレクタ62は、前方へ開口する湾曲面状に形成された反射面621を有している。この反射面621内には、前後方向に貫通したバルブ挿通孔62aが形成されており、当該バルブ挿通孔62aには、バルブ61が後方から挿通されている。反射面621は、バルブ61の発光部(図示せず)近傍に焦点を有する面が基調とされたものであり、バルブ61から出射された光を前方へ反射させる。より詳しくは、反射面621は、複数の小反射面621a,…に区画された多面反射面であり、正面視で上下方向又は左右方向に略沿った複数の区画線L,…によって略升目状に区画されている。
また、リフレクタ62は、反射面621の右側端から前方へ立設された立壁622を有している。この立壁622は、反射面621のうちバルブ挿通孔62aの直ぐ右側部分から垂直に近い急峻な角度で屈曲されている。換言すれば、前方へ開口しつつバルブ61の発光部近傍に焦点を有する略左右対称の仮想反射面のうち、中央のバルブ61部分を含む略左半部がそのまま反射面621とされ、残る略右半部が灯室内スペースを制限しないよう当該立壁622に形状変更されている。また、立壁622は、上下方向において右側へ反るようにやや湾曲するとともに、当該立壁622の内側面(左側面)622aと反射面621との境界線が反射面621の区画線L(上下方向に沿ったもの)に部分的に略沿うように形成されている。また、立壁622の内側面622aは、ローレットや段差などを有しておらず、少なくとも反射面621が映り込む程度の平滑面状に形成されている。
以上の車両用灯具1によれば、リフレクタ62が、前方へ開口する湾曲面状の反射面621の右側端から前方へ立設された立壁622を有しており、この立壁622の内側面622aが平滑面状に形成されているので、図3に示すように、左斜め前方から当該車両用灯具1(ポジションランプ6)を見たときに、立壁622の内側面622aに反射面621が映り込み、この映り込んだ反射面と実物の反射面621とがあたかも連続しているかのように見える。したがって、リフレクタ62のうち本来であれば反射面とされるべき部分が立壁状に形成された場合であっても、立壁622に向かって反射面621が実際よりも長く連続しているように見せることができ、ひいては、奥行き感のある見栄えを呈することができる。
また、反射面621が、複数の小反射面621a,…に区画された多面反射面であるので、反射面621を区画する区画線Lが距離感を感じさせるように立壁622の内側面622aに映り込み、より奥行き感のある見栄えを呈することができる。
また、反射面621と立壁622の内側面622aとの境界線が反射面621の区画線Lに略沿っているので、反射面621と立壁622の内側面622aとの境界線が反射面621の区画線Lのうちの1つであるかのように紛れて見え、より確実に奥行き感のある見栄えを呈することができる。
また、立壁622が反射面621とは反対側へ反るように湾曲しているので、立壁622の内側面622aの視認範囲を広くすることができ、ひいては、比較的に広い視認範囲に対して奥行き感のある見栄えを呈することができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明に係る車両用灯具として、ポジションランプ6を備えるヘッドランプである車両用灯具1を挙げて説明したが、本発明は、立壁が形成されたリフレクタを有するものであれば、ヘッドランプ以外の車両用灯具にも広く適用可能である。但し、本発明は、灯室内で他のランプユニットによってスペースを制限されるランプユニット(例えばポジションランプやターンシグナルランプなど)を備えるヘッドランプやリアランプなどの車両用灯具に対し、特に好適に適用可能である。
また、立壁622は湾曲していなくともよく、例えば平板状であってもよい。また、立壁622の内側面622aは、映り込んだ反射面621を識別できる程度の平滑面状であればよく、鏡面状であってもよいし、表面処理が施してあってもよい。
1 車両用灯具
2 ハウジング
3 アウターレンズ
4 第一主配光ユニット
5 第二主配光ユニット
6 ポジションランプ
61 バルブ(光源)
62 リフレクタ
621 反射面
L 区画線
621a 小反射面
622 立壁
622a 内側面
2 ハウジング
3 アウターレンズ
4 第一主配光ユニット
5 第二主配光ユニット
6 ポジションランプ
61 バルブ(光源)
62 リフレクタ
621 反射面
L 区画線
621a 小反射面
622 立壁
622a 内側面
Claims (6)
- 光源と、
前方へ開口する湾曲面状に形成されて前記光源からの光を前方へ反射させる反射面を有するリフレクタと、
を備える車両用灯具において、
前記リフレクタは、前記反射面の側端から前方へ立設された立壁を有し、当該立壁の内側面が平滑面状に形成されていることを特徴とする車両用灯具。 - 前記反射面が、複数の小反射面に区画された多面反射面であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
- 前記反射面と前記立壁の内側面との境界線が前記反射面の区画線に略沿っていることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
- 前記立壁が、前記反射面とは反対側へ反るように湾曲していることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用灯具。
- 前面が開口したハウジングと、
前記ハウジングの前面開口を覆いつつ当該ハウジングとの間に灯室を画成するアウターレンズと、
を備え、
前記灯室内には、車両中央側から車両側方側に向けて並設された複数のランプユニットが収容され、
前記複数のランプユニットのうち最も車両側方側に配設されたものが前記光源及び前記リフレクタを有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用灯具。 - 当該車両用灯具がヘッドランプであり、
前記複数のランプユニットのうち最も車両側方側に配設されたものがポジションランプ又はターンシグナルランプであることを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013010694A JP2014143071A (ja) | 2013-01-24 | 2013-01-24 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013010694A JP2014143071A (ja) | 2013-01-24 | 2013-01-24 | 車両用灯具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013010694A Pending JP2014143071A (ja) | 2013-01-24 | 2013-01-24 | 車両用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014143071A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0168603U (ja) * | 1987-10-28 | 1989-05-02 | ||
JPH1050103A (ja) * | 1996-07-31 | 1998-02-20 | Koito Mfg Co Ltd | 車両用灯具 |
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JP2006331744A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Honda Motor Co Ltd | 車両用ターンシグナルランプ |
-
2013
- 2013-01-24 JP JP2013010694A patent/JP2014143071A/ja active Pending
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