JP2014142827A - 開口部装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサを簡易に設置することができかつ外観も向上できる開口部装置を提供する。
【解決手段】上枠(11)、下枠(12)、及び縦枠(13、14)が枠組みされた枠体(10)と、枠体の枠組み内に移動可能に配置された障子(30)と、障子の開放の姿勢を検知する検知センサ(50)と、を備え、障子の戸先には見込み方向に延びるように形成された延出部(37)を有し、検知センサは、縦枠のうち、障子の閉鎖の姿勢で縦枠と延出部との間となる位置に取り付けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、建物の開口部に配置される開口部装置に関する。
建物の開口部に配置された窓やドア等の開口部装置が不正に開けられた際に、これをいちはやく検知して、必要な所に報知することにより被害を最小限に抑えることができる。そのために、開口部装置が不正に開けられたことを検知する技術が例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1には、サッシ枠と、サッシ枠に設けられた戸と、有し、サッシ枠の上枠の室内側にアングル部を設けて、戸の上側内部にはマグネットを配置するとともに、アングル部には戸の開放時にマグネットにより作動する防犯センサを設けることが開示されている。そしてここには、防犯センサを覆い隠すカバー部材がさらに設けてある。
特開2001−175957号公報
特許文献1に記載のような技術によれば、確かに外観や防犯性を向上させることができる。しかしながら、検知センサ(防犯センサ)を上枠、及び戸の上部に設けることは開口部装置の構造上手間がかかることであった。特に障子(戸)の開放を検知するセンサは2つの部材の相対的な位置関係により、閉鎖と開放との別を判断するので、位置調整も必要であり、作業し易い構造が望まれていた。
これに対して、縦枠に検知センサを取り付けることを考える。この場合には図7(a)のように枠側のセンサを単に縦枠の見込み面に配置する形態、及び図7(b)のように枠側のセンサを縦枠の外側に取り付ける形態がある。しかしながら、図7(a)のように縦枠にセンサを取り付けた形態では、センサが露出しており、外観に問題が生じることに加え、障子に透明なガラス等が用いられると、室外側からもセンサが見えてしまう。一方、図7(b)のように縦枠にセンサを取り付けると、建物躯体側に加工が必要となり手間が大きい。また防水のための対策を取る必要もあった。
そこで本発明は、上記の点を鑑み、センサを簡易に設置することが可能であり、かつ外観も向上できる開口部装置を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、上枠(11)、下枠(12)、及び縦枠(13、14)が枠組みされた枠体(10)と、枠体の枠組み内に移動可能に配置された障子(30)と、
障子の開放の姿勢を検知する検知センサ(50)と、を備え、障子の戸先には見込み方向に延びるように形成された延出部(37)を有し、検知センサは、縦枠のうち、障子の閉鎖の姿勢で縦枠と延出部との間となる位置に取り付けられている、開口部装置(1)である。
請求項2に記載の発明は、上枠(11)、下枠(12)、及び縦枠(13、14)が枠組みされた枠体(10)と、枠体の枠組み内に移動可能に配置され、パネル(31)及び該パネルの縁に沿って配置された上框(32)、下框(33)、戸先框(34)、及び縦框(35)を具備する障子(30)と、障子の開放の姿勢を検知する検知センサ(50a)と、を備え、障子の戸先框はパネルの端部を保持するパネル保持部(36)と、該パネル保持部から見込み方向に延びるように形成された延出部(37)と、を有し、検知センサは、縦枠(14)のうち、障子の閉鎖の姿勢で縦枠と延出部との間となる位置に取り付けられている、開口部装置(1)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の開口部装置(1)において、縦枠(14)は検知センサ(50a)を正面視から隠蔽する見付け方向に延びる片(14b)を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の開口部装置(1)において、片(14b)により、さらに延出部(37)も正面視から隠蔽される。
請求項5に記載の発明は、、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の開口部装置(1)において、戸先框(35)の見込み面には縦枠(14)と接触して止水する止水部材(38)が配置されている。
本発明によれば、検知センサが縦枠に取り付けられるので簡易に施工できる。さらに、障子の閉鎖の姿勢で検知センサが縦枠と延出部との間に配置されることから延出部により検知センサが隠蔽され、外観に優れた開口部装置となる。また、障子の少なくとも一部が透明であった場合でも室外側から検知センサが見えないので防犯性の向上を図ることができる。
障子が閉鎖した姿勢の開口部装置1の斜視図である。 障子が開いた姿勢の開口部装置1の斜視図である。 図3(a)は障子が閉鎖した姿勢の開口部装置の正面図、図3(b)は障子が開いた姿勢の開口部装置の正面図である。 図3(a)にIV−IVで示した線に沿った鉛直方向の断面図である。 図3(a)にV−Vで示した線に沿った水平方向の断面図である。 図5と同じ視点で障子が開いた姿勢の断面図である。 図7(a)は従来のセンサの取り付けについて説明する1つの図、図7(b)は従来のセンサの取り付けについて説明する他の図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下、本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。なお、ここに示す各図では説明のため一部の部材を省略したり、部材の形状を誇張して表すことがある。
また、以下の説明では、開口部装置が建物開口部に設置された姿勢で、開口部装置により仕切られた空間から開口部装置を見たときに上下左右となる方向を見付け方向、仕切られた内外方向を見込み方向と記載することがある。さらに見付け方向に平行である面を見付け面、見込み方向に平行である面を見込み面と記載することがある。
図1、図2は1つの形態にかかる開口部装置1を室内側からみた斜視図であり、図1は障子30を閉鎖した姿勢、図2は障子30を開いた姿勢をそれぞれ表している。図3は開口部装置1を室内側正面からみた図で、図3(a)が障子30を閉鎖した姿勢、図3(b)が障子30を開いた姿勢である。
また、図4は図3(a)にIV−IVで示した線に沿った開口部装置1の厚さ方向(見込み方向)を表す鉛直矢視断面図である。そして図5、図6は図3(a)にV−Vで示した線に沿った開口部装置1の厚さ方向(見込み方向)を表す水平矢視断面図であり、図5は障子30を閉鎖した姿勢、図6は障子30を開いた姿勢を表している。
図4乃至図6には室外側及び室内側となる方向を併せて示した。
以下、図1乃至図6を参照しつつ、開口部装置1について説明する。
開口部装置1は、特に防犯性が高められた開口部装置として屋内外の境界を形成する開口部装置や、屋内でも防犯性が重要な部屋の開口部装置等に用いることができる。
本形態の開口部装置1は、建物の開口部における躯体に固定された枠体10、枠体10の枠内に固定される固定パネル20、該枠体10の枠内に見付け方向左右に移動可能に設けられる障子30、及び開放検知センサ50、を備えている。各部材の構成は次の通りである。
枠体10は、上枠11、下枠12、縦枠13、14、方立15を有して構成されている。
上枠11は、枠体10の上枠を構成する長尺の部材で、図4に表れる断面を有して図1乃至図3のように見付け方向左右を長手方向として延びるように形成されている。上枠11は、その長手方向が建物開口部の上縁に沿って配置され、建物躯体に固定されている。
図4に表れているように、上枠11は、長手方向に直交する断面において、見込み方向に延びる片11aを有しており、その見込み方向室内側端部からは見付け方向下方に向けて片11bが延在している。さらに、片11bの下端からは見込み方向室外側に向けて片11cが延び、その先端は見付け方向上方に延在する片を具備する。
また、片11aのうち片11bより室外側となる所定の部位からは片11dが見付け方向下方に延在している。そして、片11cと片11dの先端とに係止されることにより固定されるキャップ11eにより片11a、片11b、片11c、片11d及びキャップ11eで囲まれる中空部11fが形成される。このとき、キャップ11eの見込み面11e’は、片11cの見込み面と面一である。
一方、片11aの見込み方向室外側端部からは見付け方向上方に向けて片11gが延び、その先端からさらに見込み方向室外側に片11hが延在している。片11hのうち片11gよりも室外側にガイド片11iが見付け方向下方に向けて延びている。
上枠11のこのような構造により、図4にAで示したように、中空部11f及び片11gの見込み方向室外側で、片11hの見付け方向下方に入隅状の部位が形成される。後述するように当該入隅状の部位(A)に障子30の上框32が配置され、室内視から上框32が隠蔽される。
下枠12は、枠体10の下枠を構成する長尺の部材で、図4に表れる断面を有して図1乃至図3のように見付け方向左右を長手方向として延びるように形成されている。下枠12は、その長手方向が建物開口部の下縁に沿って配置され、建物躯体に固定されている。
図4に表れているようにに、下枠12は、長手方向に直交する断面において、見込み方向に延びる片12aを有しており、その見込み方向室内側端部からは見付け方向上方に向けて片12bが延在している。さらに、片12bの上端部からは見込み方向室外側に向けて片12cが延びている。
また、片12aのうち片12bより室外側となる所定の部位からは片12dが見付け方向上方に突出するように形成されている。そして、片12cと片12dの先端とに係止されることにより固定されるキャップ12eにより片12a、片12b、片12c、片12d及びキャップ12eで囲まれる中空部12fが形成される。
一方、片12aからは見付け方向下方に向けて片12gが延び、その先端からさらに見込み方向室外側に片12hが延在している。片12hのうち片12gよりも室外側にレール片12iが見付け方向上方に向けて延びている。
下枠12のこのような構造により、図4にBで示したように、中空部12f及び片12gの見込み方向室外側で、片12hの見付け方向上方に入隅状の部位が形成される。後述するように当該入隅状の部位(B)に障子30の下框33が配置され、室内視から下框33が隠蔽される。
縦枠13は、枠体10の2つの縦枠のうちの一方を構成する長尺の部材で、障子30の召し合わせ框34側の縦枠である。縦枠13は、図5に表れる断面を有して図1乃至図3のように見付け方向上下を長手方向として延びるように形成されている。縦枠13は、その長手方向が建物開口部の一方の縦縁に沿って配置され、上枠11の一端部と下枠12の一端部とを渡すように配置されて固定されるとともに、建物躯体にも固定されている。
図5に表れているように、縦枠13は、長手方向に直交する断面において、見込み方向に延びる片13aを有しており、その見込み方向室内側端部からは見付け方向内側(他方の縦枠14側)に向けて片13bが延在している。さらに、片13bの先端からは見込み方向室外側に向けて片13cが延びている。
また、片13aのうち片13bより室外側となる所定の部位からは片13dが見付け方向内側に延びるように形成されている。そして、片13dの先端からは該片13dを延長するように縁部材13eが取り付けられている。
これにより、片13bと片13dとの間隙に、片13cと縁部材13eとの間を開口とした溝状部分が形成され、後述するようにここに固定パネル20の端部が挿入されて固定される。
縦枠14は、枠体10の2つの縦枠のうちの一方を構成する長尺の部材で、障子30の戸先框35側の縦枠である。縦枠14は、図5に表れる断面を有して図1乃至図3のように見付け方向上下を長手方向として延びるように形成されている。縦枠14は、その長手方向が建物開口部の一方の縦縁に沿って配置され、上枠11の他端部と下枠12の他端部とを渡すように配置されて固定されるとともに、建物躯体にも固定されている。
図5に表れているように、縦枠14は、長手方向に直交する断面において、見込み方向に延びる片14aを有しており、その見込み方向室内側端部からは見付け方向内側(他方の縦枠13側)に向けて片14bが延在している。さらに、片14bの先端からは見込み方向室外側に向けて片14cが延び、その先端は見付け方向外側に延在する片を具備する。
また、片14aのうち片14bより室外側となる所定の部位からは片14dが見付け方向内側に延在している。そして、片14a、片14b、片14c、及び片14dにより囲まれる凹状部14eが形成される。凹状部14eは、片14cの先端と片14dの先端との間を開口とし、片14aを底、片14b及び片14dを壁とした凹状部である。
方立15は、図1乃至図3及び図5からわかるように、図5に表れる断面を有して見付け方向上下に延びる部材である。方立15は2つの縦枠13、14間に、該縦枠13、14と概ね平行に配置され、上端が上枠11に、下端が下枠12に固定される。また、方立15は図5に表れているように、上枠11、下枠12のうち、室内側に寄せられた位置に設置されている。
このように方立15が2つの縦枠13、14間に配置されることにより、枠体10の枠内に方立15、上枠11、下枠12及び縦枠13により囲まれた枠が形成され、ここに固定パネル20が配置される。
方立15は、図5に表れているように長手方向に直交する断面において矩形中空状のホロー部15aを有している。ホロー部15aの見込み面のうち縦枠13に面する側の見込み方向室内外側端部からは縦枠13に向けて片15b(室内側)及び片15c(室外側)が延在する。片15cの先端からは片15cを延長するように縁部材15dが延びている。これにより、片15bと片15c、15dとの間隙に溝状部分が形成され、後述するようにここに固定パネル20の端部が挿入されて固定される。
また、ホロー部15aの室外側(障子30が配置される側)の見付け面には障子30の召し合わせ框34に係止する係止片15eが具備されている。
固定パネル20は開閉不可能に固定されたパネルである。本形態では固定パネル20は図5からもわかるよう複層ガラスパネルであり、その四辺端部が上枠11、下枠12、縦枠13、及び方立15に差し込まれるようにして固定される。固定パネル20の枠体10への固定は通常の手段により行うことができる。
障子30は面材としてのパネル31を有し、その外周を縁取るように上框31、下框32、召し合わせ框34、及び戸先框35が配置されている。
パネル31は、図4、図5からわかるように、複層ガラスパネルであり、2枚の板ガラスがスペーサーにより所定の間隔を保持されて平行に配置されている。これら2枚の板ガラス、及びスペーサーは接着剤により互いに固定されて、1枚のパネルとされている。
上框32は、パネル31の上縁を保持する横框として機能する長尺の部材である。上框32は、図4に表れる断面を有して見付け方向左右を長手方向として延びるように形成されている。
上框32は、長手方向に直交する断面において、見込み方向に延びる片32aを有しており、その見込み方向室内外側端部からはそれぞれ見付け方向下方に向けて片32b(室内側)、片32c(室外側)が延在している。当該片32bと、片32cとの間にパネル31の上端が挿入されて固定される。
また、片32aからは所定の間隔を有して2つの片32d、32eが見付け方向上方に向けて延びている。当該片32dと片32eとの間隙に上枠11のガイド片11iの下端部が差し込まれて該間隙がガイド溝として機能する。
下框33は、パネル31の下縁を保持する横框として機能する長尺の部材である。下框33は、図4に表れる断面を有して見付け方向左右を長手方向として延びるように形成されている。
下框33は、長手方向に直交する断面において、見込み方向に延びる片33aを有しており、その見込み方向室内外側端部からはそれぞれ見付け方向上方に向けて片33b(室内側)、片33c(室外側)が延在している。当該片33bと、片33cとの間にパネル31の下端が挿入されて固定される。
また、片33aからは所定の間隔を有して2つの片33d、33eが見付け方向下方に向けて延びている。当該片33dと片33eとの間隙には車輪33fが備えられている。
召し合わせ框34は、パネル31のうち召し合わせ側の縦縁を保持する長尺の部材である。召し合わせ框34は、図5に表れる断面を有して見付け方向上下を長手方向として延びるように形成されている。
召し合わせ框34は、図5に表れているように長手方向に直交する断面において矩形中空状のホロー部34aを有している。ホロー部34aの見込み面のうち戸先框35側となる面の室内外側端部のそれぞれからは戸先側に向けて片34b(室内側)及び片34c(室外側)が延在する。これにより、片34bと片34cとの間隙にパネル31の、召し合わせ側端部が挿入されて固定される。
また、ホロー部34aの室内側(方立15が配置される側)の見付け面には方立15の係止片15eに係止する被係止片34dが具備されている。
戸先框35は、パネル31のうち戸先側の縦縁を保持する長尺の部材であり、図5に表れる断面を有して見付け方向上下を長手方向として延びるように形成されている。図5からわかるように戸先框35は当該断面において、パネル保持部36及び該パネル保持部36の見込み方向室内側に具備される延出部37を有している。
パネル保持部36は、通常の戸先框と同様にパネルを保持する部位であり、長手方向に直交する断面において見込み方向に延びる片36aを有し、該片36aの室内外方向端部のそれぞれからは召し合わせ框34の方に向けて片36b(室内側)及び片36c(室外側)がそれぞれ延在する。これにより、片35bと片35cとの間隙にパネル31の戸先側端部が挿入されて固定される。
一方、延出部37は、パネル保持部36の室内側の見付け面から見込み方向室内側に延びるように形成された部位である。本形態では延出部37は、片36bから、所定の間隔を有して見込み方向室内側に延在する2つの片37a、37b、及び片37aの先端と片37bの先端とを結ぶ片37cを有し、これらと片36bにより矩形中空形状とされている。延出部37の長手方向は、図4からわかるように、上部は上枠11の中空部11fの近くまで達し、下部は下枠12の中空部12fの近くまで達するように延在する。
延出部37の見込み面のうち外側(縦枠14の片14aに対向する側)には、図5からわかるように止水材38が配置されている。また、図1乃至図3からわかるように、延出部37の見込み面の内側には障子30を開閉操作するための操作部39が設けられている。
以上のように構成された障子30は、枠体10の枠内に次のように配置されている。すなわち、障子30の下框33に具備された車輪33fが下枠12のレール片12iに転動可能に載置される。一方、障子30の上框32に形成されたガイド溝(片32dと片32eとの間隙)に上枠11のガイド片11iが挿入される。これにより、障子30が枠体10の枠内の見込み方向室外側で、方立15、及び固定パネル20の室外側を見付け方向左右に引き戸式に移動することができる。そして図1、図3(a)、図5のように上枠11、下枠12、縦枠14、方立15により囲まれる枠内を閉鎖した姿勢、及び図2、図3(b)、図6のように当該枠内を開放した姿勢を切り替えることが可能となる。
この際、図4からわかるように、障子30の上框32は部位A内に配置されるとともに、障子30の下框33は部位B内に配置され、室内側正面視で上框32、下框33が上枠11、下枠12にそれぞれ隠蔽されている。また、図5からわかるように障子30の閉鎖の姿勢で障子30の戸先框35は、室内側正面視で縦枠14の片14bに隠蔽されている。
これにより、図3(a)、図3(b)からわかるように、室内側正面視で框が隠蔽され、見た目がシンプルで外観のよい開口部装置となる。
また、戸先に注目すると図5からわかるように、縦枠14は障子30のパネル31、パネル取り付け部36よりも見込み方向に大きく形成され、当該大きく形成された部位の少なくとも一部を障子30の延出部37が内側から覆うように構成されている。より具体的には、本形態では延出部37の少なくとも一部が縦枠14に形成された凹部14e内に入り込むように縦枠14の見込み面を覆う。これにより、開口部装置1には、該開口部装置1を閉鎖した姿勢で、縦枠14と延出部37との間に所定の空間である収納部1aを形成することができる。収納部1aでは、本形態のように障子30の閉鎖の姿勢で縦枠14の見込み面が戸先框35により隠蔽されることが好ましく、これによっても外観のよい開口部装置となる。また、収納部1aには後述するように開放検知センサ50やその他部材をここに隠蔽して収納することが可能となる。すなわち、収納部1aを有することにより、ここに開放検知センサ50等の各種部材を簡易にかつ隠蔽して配置することができ、外観も向上させることが可能な開口部装置を提供することができる。
この際、障子30の閉鎖の姿勢で止水材38が縦枠14の片14dに接触し、止水性が高められている。
開放検知センサ50は、障子30が開放されたことを検知するセンサであり、例えば障子30が不正に開放されたときにこれを報知する等して防犯の機能を発揮する。本形態の開放検知センサ50は、枠側センサとしての磁気検出センサ50a(例えばホールセンサ)及び、障子側センサとしてのマグネット50bを有しており、障子30が閉鎖の姿勢で両者が所定の間隔以内に接近しているときと、障子30が開放された姿勢で両者が所定の間隔より離隔しているときと、の磁力の変化を検出している。
このようなセンサ自体は、磁気センサに限らず、光学センサ等を含めた公知のセンサを用いることができる。
開放検知センサ50は、図5からわかるように磁気検出センサ50aは縦枠14の凹部14eの内側の片14aに取り付けられている。一方、マグネット50bは障子30の閉鎖の姿勢で上記近接した位置にまで接近できる延出部37の見込み面に取り付けられている。すなわち、開放検知センサ50は開口部装置1の収納部1a内に収納されている。これにより、図5のように障子30の閉鎖の姿勢で磁気検出センサ50aとマグネット50bとは近接して配置され閉鎖の判断が可能である。一方、図6のように障子30の開放の姿勢で、磁気検出センサ50aとマグネット50bとは離隔して配置され開放の判断が可能である。
このような開放検知センサ50の配置によれば、図5に示したように障子30の閉鎖の姿勢で磁気検出センサ50a及びマグネット50bともに延出部37により隠蔽され、パネル31を通して室外側から開放検知センサ50を視認することができない。従って、不審者が開放検知センサ50を室外側から見つけることができず、これに気がつかずに不正開放することにより開放検知センサ50が正常に作動する。
また、縦枠14の片14bにより、開放検知センサ50を室内視からも隠蔽することができるので、外観にも優れたものとなる。
さらに、開放検知センサ50を縦枠14及び延出部37の見込み面に配置することにより、障子30を開放させれば開放検知センサ50を取り付ける面が大きく露出するので、該開放検知センサ50の取り付けや位置調整が非常に容易である。
また、本形態では開放検知センサ50は、パネル取付部36よりも室内側に配置されるとともに、止水材38が縦枠14の片14dに接触することにより止水性が高められ、開放検知センサ50の水に対する保護が高められる。
以上説明した開口部装置1は例えば次のように作製することができる。
すなわち、上枠11、下枠12、縦枠13、14を枠組みし、枠体10を形成するとともに磁気センサ50aを取り付ける穴を縦枠14の見込み面上部に形成する。
一方、障子30についても上框32、下框33、召し合わせ框34、及び戸先框35が枠状に框組みされ、その内側にパネル31が保持される。このとき戸先框35の上部にマグネット50bを取り付けるための穴を形成する。
その後縦枠14に形成した穴に磁気センサ50aを取り付け、戸先框35に形成した穴にマグネット50bをそれぞれ固定する。
このように形成された枠体10を建物開口部に建て付け、枠内に障子30を取り付ける。
以上のような開口部装置1の作製については、その順は特に限定されることなく、また、一部の工程を予め工場で、他の工程を施工現場で行うことができる。
例えば、枠体10の縦枠14の見込み面に磁気センサ50aを取り付けるための穴を設ける工程は、縦枠14を枠組みする前でもよいし後でもよい。さらに枠組みの後に当該穴を設ける場合には、予め工場で行ってもよいし、施工現場で行ってもよい。さらに形成された穴への磁気センサ50aの取り付けも、予め工場で完了しておいてもよいし施工現場で行ってもよい。
同様に、戸先框35にマグネット50bのための穴を設ける工程は、戸先框を框組みする前でもよいし後でもよい。さらに框組みの後に当該穴を設ける場合には、予め工場で行ってもよいし、施工現場で行ってもよい。さらに形成された穴へのマグネット50bの取り付けも、予め工場で完了しておいてもよいし施工現場で行ってもよい。
また、このように収納部1aを備えた開口部装置であれば、建物への施工当初には開放検知センサを設置していない場合であっても、必要に応じて、後から開放検知センサを容易に設置することができる。すなわち、上記ような収納部を有する既設の開口部装置に対し、磁気センサ、マグネットを固定するための穴を縦枠及び戸先框のそれぞれに形成し、当該穴を用いて磁気センサ及びマグネットを固定する。
このように磁気センサ及びマグネットを固定した後には上記と同様の効果を奏する開口部装置となる。
以上説明した開口部装置1では、1つの障子30が可動に形成され、固定パネル20は移動が不可能に形成されている例で説明したが、開口部装置1の形態はこれに限ることなく、複数の障子が移動可能に枠内に配置される形態であってもよい。
1 開口部装置
1a 収納部
10 枠体
11 上枠
12 下枠
13 縦枠
14 縦枠
15 方立
20 固定パネル
30 障子
31 パネル
32 上框(横框)
33 下框(横框)
34 召し合わせ框(縦框)
35 戸先框(縦框)
36 パネル保持部
37 延出部
38 止水材
39 操作部
50 開放検知センサ(検知センサ)

Claims (5)

  1. 上枠、下枠、及び縦枠が枠組みされた枠体と、
    前記枠体の枠組み内に移動可能に配置された障子と、
    前記障子の開放の姿勢を検知する検知センサと、を備え、
    前記障子の戸先には見込み方向に延びるように形成された延出部を有し、
    前記検知センサは、前記縦枠のうち、前記障子の閉鎖の姿勢で前記縦枠と前記延出部との間となる位置に取り付けられている、開口部装置。
  2. 上枠、下枠、及び縦枠が枠組みされた枠体と、
    前記枠体の枠組み内に移動可能に配置され、パネル及び該パネルの縁に沿って配置された上框、下框、戸先框、及び縦框を具備する障子と、
    前記障子の開放の姿勢を検知する検知センサと、を備え、
    前記障子の前記戸先框は前記パネルの端部を保持するパネル保持部と、該パネル保持部から見込み方向に延びるように形成された延出部と、を有し、
    前記検知センサは、前記縦枠のうち、前記障子の閉鎖の姿勢で前記縦枠と前記延出部との間となる位置に取り付けられている、開口部装置。
  3. 前記縦枠は前記検知センサを正面視から隠蔽する見付け方向に延びる片を有する請求項1又は2に記載の開口部装置。
  4. 前記片により、さらに前記延出部も正面視から隠蔽される請求項3に記載の開口部装置。
  5. 前記戸先框の見込み面には前記縦枠と接触して止水する止水部材が配置されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の開口部装置。
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