JP2014142534A - 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法 - Google Patents

頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014142534A
JP2014142534A JP2013011887A JP2013011887A JP2014142534A JP 2014142534 A JP2014142534 A JP 2014142534A JP 2013011887 A JP2013011887 A JP 2013011887A JP 2013011887 A JP2013011887 A JP 2013011887A JP 2014142534 A JP2014142534 A JP 2014142534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
image
mounted display
display device
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013011887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6075083B2 (ja
Inventor
Naoto Ariga
直人 有賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013011887A priority Critical patent/JP6075083B2/ja
Publication of JP2014142534A publication Critical patent/JP2014142534A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6075083B2 publication Critical patent/JP6075083B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

【課題】頭部装着型表示装置の外側に別途の液晶モニターを設けることなく、頭部装着型表示装置の外側から画像や映像を確認可能とする。
【解決手段】使用者が虚像と外景とを視認可能な頭部装着型表示装置は、使用者の眼前に虚像を形成する光学像表示部と、光学像表示部によって形成される虚像を、頭部装着型表示装置の外側から視認可能とする表示切替部とを備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法に関する。
頭部に装着して用いられる表示装置である頭部装着型表示装置(Head Mounted Display、HMD)が知られている。頭部装着型表示装置は、例えば、液晶ディスプレイおよび光源を利用して画像を表す画像光を生成し、生成された画像光を、光学部材(投写光学系や導光板等)を利用して使用者の眼に導くことにより、使用者に虚像を認識させる。このような頭部装着型表示装置では、眼鏡のように装着しながら、場所を選ばず、どこでも画像や映像や音声を楽しむことができる。
従来の技術では、使用者が画像や映像を見ようとする場合、使用者は、頭部装着型表示装置を装着する必要があった。しかし、頭部装着型表示装置を装着しない状態においても、頭部装着型表示装置の外側から画像や映像を確認したいという要望があった。例えば、特許文献1には、使用者が装着している顔面装着型表示装置を外すことなく、外部の第三者から使用者の表情を確認可能とする技術が記載されている。特許文献1記載の技術では、顔面装着型表示装置は、カメラで撮影された使用者の眼の画像を、顔面装着型表示装置の外部に配置された液晶モニターに表示させる。
特開2001−91892号公報
特許文献1に記載された技術では、顔面装着型表示装置の外部に、画像を表示させるための液晶モニターを別途配置する必要があるという課題があった。また、別途の液晶モニターを設けることは、装置の構成を複雑化させると共に、装置の製造コストを高くするという課題があった。
このため、頭部装着型表示装置の外側に別途の液晶モニターを設けることなく、頭部装着型表示装置の外側から画像や映像を確認可能とする技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、使用者が虚像と外景とを視認可能な頭部装着型表示装置が提供される。この頭部装着型表示装置は、前記使用者の眼前に前記虚像を形成する光学像表示部と;前記光学像表示部によって形成される前記虚像を、前記頭部装着型表示装置の外側から視認可能とする表示切替部と、を備える。この形態の頭部装着型表示装置によれば、頭部装着型表示装置は、光学像表示部によって形成される虚像を頭部装着型表示装置の外側から視認可能とする表示切替部を備えるため、頭部装着型表示装置の外側に別途の液晶モニターを設けることなく、頭部装着型表示装置の外側から画像や映像を確認可能とすることができる。
(2)上記形態の頭部装着型表示装置において;前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着された場合に、前記光学像表示部が前記使用者の頭部と対向する方向を第1の方向とし、前記第1の方向と逆の方向を第2の方向としたとき;前記表示切替部は;前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着されていない場合に、前記第2の方向から前記虚像を視認可能としてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、表示切替部は、頭部装着型表示装置が使用者に装着されていない場合に、光学像表示部が使用者の頭部と対向する方向とは逆の方向(第2の方向)から虚像を視認可能とする。使用者の頭部と対向する方向とは逆の方向とは、すなわち、頭部装着型表示装置の外側、具体的には光学像表示部の外側である。従って、この形態の頭部装着型表示装置によれば、頭部装着型表示装置の外側に別途の液晶モニターを設けることなく、頭部装着型表示装置を装着しない状態において、頭部装着型表示装置の外側から画像や映像を確認可能とすることができる。
(3)上記形態の頭部装着型表示装置では、さらに;前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着されている装着状態か、前記使用者に装着されていない非装着状態かを検出する検出部を備え;前記表示切替部は;前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし、前記非装着状態である場合は前記第2の方向から前記虚像を視認可能としてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、表示切替部は、頭部装着型表示装置が使用者に装着されている装着状態であると検出された場合は第1の方向(すなわち、頭部装着型表示装置の内側)から虚像を視認可能とする。また、表示切替部は、頭部装着型表示装置が使用者に装着されていない非装着状態であると検出された場合は第2の方向(すなわち、頭部装着型表示装置の外側)から虚像を視認可能とする。この結果、頭部装着型表示装置の装着有無を検出して、装着有無に応じた方向からの虚像の視認を可能とすることができるため、使用者における利便性を向上させることができる。
(4)上記形態の頭部装着型表示装置では、さらに;画像を表す画像光を生成する画像光生成部と;前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と;前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、を備え;前記表示切替部は;前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記画像光生成部から射出された前記画像光を前記第1の光学部材に受光させることで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし;前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記画像光生成部から射出された前記画像光を前記第2の光学部材に受光させることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能としてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、表示切替部は、画像光生成部から射出された画像光を第1の光学部材に受光させることで、第1の方向から虚像を視認可能とし、画像光生成部から射出された画像光を第2の光学部材に受光させることで、第2の方向から虚像を視認可能とすることができる。
(5)上記形態の頭部装着型表示装置では、さらに;画像を表す画像光を生成する画像光生成部と;前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と;前記第1の光学部材を透過した前記画像光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、を備え;前記表示切替部は;前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記第2の光学部材を無効とすることで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし;前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記第2の光学部材を有効とすることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能としてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、表示切替部は、第2の光学部材を無効とすることで、第1の方向から虚像を視認可能とし、第2の光学部材を有効とすることで、第2の方向から虚像を視認可能とすることができる。
(6)上記形態の頭部装着型表示装置では、さらに;画像を表す信号光を生成すると共に、生成した前記信号光を任意の方向に射出可能な光射出部と;前記光射出部から射出された走査光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と;前記光射出部から射出された走査光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、を備え;前記表示切替部は;前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記光射出部に対して、前記第1の光学部材が位置する方向に前記信号光を射出させることで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし;前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記光射出部に対して、前記第2の光学部材が位置する方向に前記信号光を射出させることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能としてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、表示切替部は、光射出部に対して、第1の光学部材が位置する方向に信号光を射出させることで、第1の方向から虚像を視認可能とし、光射出部に対して、第2の光学部材が位置する方向に信号光を射出させることで、第2の方向から虚像を視認可能とすることができる。
(7)上記形態の頭部装着型表示装置では、さらに;画像を表す画像光を生成する画像光生成部と;前記画像光生成部から受光した前記画像光の波長を第1の波長から第2の波長へと変調する第3の光学部材と;前記第1の波長の前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と;前記第2の波長の前記画像光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、を備え;前記表示切替部は;前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記第3の光学部材に対して、前記画像光の波長を変調させないことで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし;前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記第3の光学部材に対して、前記画像光の波長を前記第2の波長に変調させることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能としてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、表示切替部は、第3の光学部材に対して、画像光の波長を変調させないことで、第1の方向から虚像を視認可能とし、第3の光学部材に対して、画像光の波長を第2の波長に変調させることで、第2の方向から虚像を視認可能とすることができる。
(8)上記形態の頭部装着型表示装置では、さらに;非可視光を射出可能な発光部であって、前記装着状態において前記使用者の頭部に対向する一の位置に配置された発光部と;前記非可視光を受光する受光部であって、前記装着状態において前記使用者の頭部に対向する他の位置に配置された受光部と、を備え;前記検出部は;前記受光部の検出値を用いて、前記装着状態と、前記非装着状態とを検出してもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、検出部は、受光部の検出値を用いて、自動的に、頭部装着型表示装置が使用者に装着されている装着状態と、使用者に装着されていない非装着状態とを検出することができる。
(9)上記形態の頭部装着型表示装置では、さらに;前記使用者の頭の動きを検出する動き検出部を備え;前記検出部は;前記動き検出部によって検出される前記使用者の頭の動きの有無を用いて、前記装着状態と、前記非装着状態とを検出してもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、検出部は、動き検出部によって検出される使用者の頭の動きの有無を用いて、自動的に、頭部装着型表示装置が使用者に装着されている装着状態と、使用者に装着されていない非装着状態とを検出することができる。
(10)上記形態の頭部装着型表示装置であって、さらに;前記表示切替部によって前記頭部装着型表示装置の外側から視認可能とされる前記虚像を、前記頭部装着型表示装置の状態に応じて変化させる変化付与部を備える、頭部装着型表示装置。この形態の頭部装着型表示装置によれば、変化付与部は、頭部装着型表示装置の外側から視認可能とされる虚像を、装着型表示装置の状態に応じて変化させる。このため、頭部装着型表示装置の使用者は、頭部装着型表示装置の外側から頭部装着型表示装置の状態を視認することができる。
(11)上記形態の頭部装着型表示装置では、さらに;画像を表す画像光を生成する画像光生成部と;前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と、を備え;前記表示切替部は;前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着されていない場合は、前記第1の光学部材によって前記第1の方向に導かれた前記画像光を反射することで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能としてもよい。この形態の頭部装着型表示装置によれば、表示切替部は、第1の光学部材によって第1の方向に導かれた画像光を反射することで、第2の方向から虚像を視認可能とすることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態における頭部装着型表示装置の概略構成を示す説明図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成を機能的に示すブロック図である。 以降の説明において使用する言葉を説明するための説明図である。 画像光生成部から射出された画像光が利用者の眼に導かれる様子を示す説明図である。 使用者に認識される虚像の一例を示す説明図である。 第1の態様において画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイの外側に導かれる様子を示す説明図である。 第1の態様において画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイの外側に導かれる様子を示す説明図である。 第2の態様において画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイの外側に導かれる様子を示す説明図である。 第2の態様において画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイの外側に導かれる様子を示す説明図である。 第2実施形態におけるヘッドマウンドディスプレイの構成を機能的に示すブロック図である。 表示切替処理の手順を示すフローチャートである。 第3の態様において画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイの外側に導かれる様子を示す説明図である。 第4の態様において画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイの外側に導かれる様子を示す説明図である。 第5の態様において画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイの外側に導かれる様子を示す説明図である。 光射出装置の構成を説明するための説明図である。 右光射出装置の動作について説明するための説明図である。 第6の態様において画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイの外側に導かれる様子を示す説明図である。 変形例におけるヘッドマウントディスプレイの外観の構成を示す説明図である。
A.第1実施形態:
A−1.頭部装着型表示装置の構成:
図1は、本発明の一実施形態における頭部装着型表示装置の概略構成を示す説明図である。頭部装着型表示装置100は、頭部に装着する表示装置であり、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、HMD)とも呼ばれる。本実施形態のヘッドマウントディスプレイ100は、使用者が、虚像を視認すると同時に外景も直接視認可能な光学透過型の頭部装着型表示装置である。
ヘッドマウントディスプレイ100は、使用者の頭部に装着された状態において使用者に虚像を視認させる画像表示部20と、画像表示部20を制御する制御部(コントローラー)10とを備えている。
画像表示部20は、使用者の頭部に装着される装着体であり、本実施形態では眼鏡形状を有している。画像表示部20は、右保持部21と、右表示駆動部22と、左保持部23と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26と、左光学像表示部28とを含んでいる。右光学像表示部26および左光学像表示部28は、それぞれ、使用者が画像表示部20を装着した際に使用者の右および左の眼前に位置するように配置されている。右光学像表示部26の一端と左光学像表示部28の一端とは、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の眉間に対応する位置で、互いに接続されている。
右保持部21は、右光学像表示部26の他端である端部ERから、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられた部材である。同様に、左保持部23は、左光学像表示部28の他端である端部ELから、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の側頭部に対応する位置にかけて、延伸して設けられた部材である。右保持部21および左保持部23は、眼鏡のテンプル(つる)のようにして、使用者の頭部に画像表示部20を保持する。
右表示駆動部22は、右保持部21の内側、換言すれば、使用者が画像表示部20を装着した際の使用者の頭部に対向する側に配置されている。また、左表示駆動部24は、左保持部23の内側に配置されている。なお、以降では、右保持部21および左保持部23を総称して単に「保持部」とも呼び、右表示駆動部22および左表示駆動部24を総称して単に「表示駆動部」とも呼び、右光学像表示部26および左光学像表示部28を総称して単に「光学像表示部」とも呼ぶ。表示駆動部と、光学像表示部の構成の詳細は後述する。
画像表示部20は、さらに、画像表示部20を制御部10に接続するための接続部40を有している。接続部40は、制御部10に接続される本体コード48と、本体コード48が2本に分岐した右コード42および左コード44と、分岐点に設けられた連結部材46と、を含んでいる。右コード42は、右保持部21の延伸方向の先端部APから右保持部21の筐体内に挿入され、右表示駆動部22に接続されている。同様に、左コード44は、左保持部23の延伸方向の先端部APから左保持部23の筐体内に挿入され、左表示駆動部24に接続されている。連結部材46には、イヤホンプラグ30を接続するためのジャックが設けられている。イヤホンプラグ30からは、右イヤホン32および左イヤホン34が延伸している。
画像表示部20と制御部10とは、接続部40を介して各種信号の伝送を行う。本体コード48における連結部材46とは反対側の端部と、制御部10とのそれぞれには、互いに嵌合するコネクター(図示省略)が設けられており、本体コード48のコネクターと制御部10のコネクターとの嵌合/嵌合解除により、制御部10と画像表示部20とが接続されたり切り離されたりする。右コード42と、左コード44と、本体コード48には、例えば、金属ケーブルや光ファイバーを採用することができる。
制御部10は、ヘッドマウントディスプレイ100を制御するための装置である。制御部10は、点灯部12と、タッチパッド14と、十字キー16と、電源スイッチ18とを含んでいる。点灯部12は、ヘッドマウントディスプレイ100の動作状態(例えば、電源のON/OFF等)を、その発光態様によって通知する。点灯部12としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)を用いることができる。タッチパッド14は、タッチパッド14の操作面上での接触操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。タッチパッド14としては、静電式や圧力検出式、光学式といった種々のタッチパッドを採用することができる。十字キー16は、上下左右方向に対応するキーへの押下操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。電源スイッチ18は、スイッチのスライド操作を検出することで、ヘッドマウントディスプレイ100の電源の状態を切り替える。
図2は、ヘッドマウントディスプレイ100の構成を機能的に示すブロック図である。制御部10は、入力情報取得部110と、記憶部120と、電源130と、無線通信部132と、CPU140と、インターフェイス180と、送信部(Tx)51および52とを備え、各部は図示しないバスにより相互に接続されている。
入力情報取得部110は、例えば、タッチパッド14や十字キー16、電源スイッチ18に対する操作入力に応じた信号を取得する。記憶部120は、ROM、RAM、DRAM、ハードディスク等によって構成されている。電源130は、ヘッドマウントディスプレイ100の各部に電力を供給する。電源130としては、例えば二次電池を用いることができる。無線通信部132は、無線LANやブルートゥースといった所定の無線通信規格に則って他の機器との間で無線通信を行う。
CPU140は、記憶部120に格納されているコンピュータープログラムを読み出して実行することにより、オペレーティングシステム(ОS)150、画像処理部160、音声処理部170、表示制御部190として機能する。
画像処理部160は、インターフェイス180や無線通信部132を介して入力されるコンテンツ(映像)に基づいて信号を生成する。そして、画像処理部160は、生成した信号を、接続部40を介して画像表示部20に供給する。画像表示部20に供給するための信号は、アナログ形式とディジタル形式の場合で異なる。アナログ形式の場合、画像処理部160は、クロック信号PCLKと、垂直同期信号VSyncと、水平同期信号HSyncと、画像データーDataとを生成・送信する。具体的には、画像処理部160は、コンテンツに含まれる画像信号を取得する。取得した画像信号は、例えば動画像の場合、一般的に1秒あたり30枚のフレーム画像から構成されているアナログ信号である。画像処理部160は、取得した画像信号から、垂直同期信号VSyncや水平同期信号HSync等の同期信号を分離し、それらの周期に応じて、PLL回路等によりクロック信号PCLKを生成する。画像処理部160は、同期信号が分離されたアナログ画像信号を、A/D変換回路等を用いてディジタル画像信号に変換する。画像処理部160は、変換後のディジタル画像信号を、RGBデーターの画像データーDataとして、1フレームごとに記憶部120内のDRAMに格納する。一方、ディジタル形式の場合、画像処理部160は、クロック信号PCLKと、画像データーDataとを生成・送信する。具体的には、コンテンツがディジタル形式の場合、クロック信号PCLKが画像信号に同期して出力されるため、垂直同期信号VSyncおよび水平同期信号HSyncの生成と、アナログ画像信号のA/D変換とが不要となる。なお、画像処理部160は、記憶部120に格納された画像データーDataに対して、解像度変換処理や、輝度・彩度の調整といった種々の色調補正処理や、キーストーン補正処理等の画像処理を実行してもよい。
画像処理部160は、生成されたクロック信号PCLK、垂直同期信号VSync、水平同期信号HSyncと、記憶部120内のDRAMに格納された画像データーDataとを、送信部51、52を介してそれぞれ送信する。なお、送信部51を介して送信される画像データーDataを「右眼用画像データー」とも呼び、送信部52を介して送信される画像データーDataを「左眼用画像データー」とも呼ぶ。送信部51、52は、制御部10と画像表示部20との間におけるシリアル伝送のためのトランシーバーとして機能する。
表示制御部190は、右表示駆動部22および左表示駆動部24を制御する制御信号を生成する。具体的には、表示制御部190は、制御信号により、右LCD(Liquid Crystal Display)制御部211による右LCD241の駆動ON/OFFや、右バックライト制御部201による右バックライト221の駆動ON/OFF、左LCD制御部212による左LCD242の駆動ON/OFFや、左バックライト制御部202による左バックライト222の駆動ON/OFFなどを個別に制御することにより、右表示駆動部22および左表示駆動部24のそれぞれによる画像光の生成および射出を制御する。例えば、表示制御部190は、右表示駆動部22および左表示駆動部24の両方に画像光を生成させたり、一方のみに画像光を生成させたり、両方共に画像光を生成させなかったりする。また、表示制御部190は、右LCD制御部211と左LCD制御部212とに対する制御信号を、送信部51および52を介してそれぞれ送信する。また、表示制御部190は、右バックライト制御部201と左バックライト制御部202とに対する制御信号を、それぞれ送信する。
音声処理部170は、コンテンツに含まれる音声信号を取得し、取得した音声信号を増幅して、連結部材46に接続された右イヤホン32内の図示しないスピーカーおよび左イヤホン34内の図示しないスピーカーに対して供給する。なお、例えば、Dolby(登録商標)システムを採用した場合、音声信号に対する処理がなされ、右イヤホン32および左イヤホン34からは、それぞれ、例えば周波数等が変えられた異なる音が出力される。
インターフェイス180は、制御部10に対して、コンテンツの供給元となる種々の外部機器OAを接続するためのインターフェイスである。外部機器ОAとしては、例えば、パーソナルコンピューターPCや携帯電話端末、ゲーム端末等がある。インターフェイス180としては、例えば、USBインターフェイスや、マイクロUSBインターフェイス、メモリーカード用インターフェイス等を用いることができる。
画像表示部20は、右表示駆動部22と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26としての右導光板261と、左光学像表示部28としての左導光板262と、表示切替部70とを備えている。
右表示駆動部22は、受信部(Rx)53と、光源として機能する右バックライト(BL)制御部201および右バックライト(BL)221と、表示素子として機能する右LCD制御部211および右LCD241と、右投写光学系251とを含んでいる。右表示駆動部22と同様に、左表示駆動部24は、受信部(Rx)54と、光源として機能する左バックライト(BL)制御部202および左バックライト(BL)222と、表示素子として機能する左LCD制御部212および左LCD242と、左投写光学系252とを含んでいる。受信部53と受信部54とは、制御部10と画像表示部20との間におけるシリアル伝送のためのレシーバーとして機能する。なお、右バックライト制御部201と、右LCD制御部211と、右バックライト221と、右LCD241とを総称して「画像光生成部」とも呼ぶ。同様に、左バックライト制御部202と、左LCD制御部212と、左バックライト222と、左LCD242とを総称して「画像光生成部」とも呼ぶ。
図3は、以降の説明において使用する言葉を説明するための説明図である。使用者がヘッドマウンドディスプレイ100を装着した状態において、使用者の頭部と対向する方向(より詳しくは使用者の右眼REおよび左眼LEと対向する方向)を「第1の方向P1」と呼ぶ。第1の方向P1は、図3において実線で示した方向である。また、第1の方向P1とは逆の方向を「第2の方向P2」と呼ぶ。第2の方向P2は、図3において破線で示した方向である。ヘッドマウンドディスプレイ100の光学像表示部(右光学像表示部26および左光学像表示部28)のうち、使用者がヘッドマウンドディスプレイ100を装着した状態における使用者の側頭部側を「端部SP」と呼び、使用者の眉間側を「中央部CP」と呼ぶ。
A−2.ヘッドマウンドディスプレイ100の装着時における光路:
図4は、画像光生成部から射出された画像光が利用者の眼に導かれる様子を示す説明図である。右バックライト制御部201(図2)は、入力された制御信号に基づいて、右バックライト221を駆動する。同様に、左バックライト制御部202は、入力された制御信号に基づいて、左バックライト222を駆動する。右バックライト221と左バックライト222とは、例えば、LEDやエレクトロルミネセンス(EL)等の発光体である。右LCD制御部211(図2)は、受信部53を介して入力されたクロック信号PCLKと、垂直同期信号VSyncと、水平同期信号HSyncと、右眼用画像データーData1とに基づいて、右LCD241を駆動する。同様に、左LCD制御部212は、受信部53を介して入力された信号および左眼用画像データーData2に基づいて、左LCD242を駆動する。右LCD241と左LCD242とは、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。右LCD241と左LCD242とは、マトリクス状に配置された各画素位置の液晶を駆動することによって、LCDを透過する光の透過率を変化させることにより、右バックライト221と左バックライト222とから照射される照明光を、画像を表す有効な画像光PL(図4)へと変調する。なお、本実施形態では、バックライト方式を採用することとしたが、フロントライト方式や反射方式を用いて画像光PLを射出する構成としてもよい。
右投写光学系251と左投写光学系252とは、コリメートレンズによって構成される。右LCD241(画像光生成部)から射出された画像光PLは、右投写光学系251によって並行状態の光束(無限遠となる光束)へと調整されて、右光学像表示部26へと導かれる。同様に、左LCD242(画像光生成部)から射出された画像光PLは、左投写光学系252によって並行状態の光束へと調整されて、左光学像表示部28へと導かれる。
右光学像表示部26は、右導光板261を含んでいる。図4に示すように、右導光板261は、ハーフミラー層71、72を内包している。同様に、左光学像表示部28は、左導光板262を含んでおり、左導光板262は、ハーフミラー層81、82を内包している。ハーフミラー層71、72、81、82は、入射した光の一部を反射し、一部を透過させる半透過反射膜である。ハーフミラー層71およびハーフミラー層81は、第1の方向P1に位置する側の端部が端部SP側に位置し、第2の方向P2に位置する側の端部が中央部CP側に位置するように配置されている。また、ハーフミラー層72およびハーフミラー層82は、第1の方向P1に位置する側の端部が中央部CP側に位置し、第2の方向P2に位置する側の端部が端部SP側に位置するように配置されている。
右光学像表示部26へと導かれた画像光PLは、ハーフミラー層71により反射されて、右導光板261内へと導かれる。その後、画像光PLは、右導光板261の全反射によって右導光板261の内部を導光し、ハーフミラー層72により反射されて使用者の右眼REへと導かれる。左光学像表示部28へと導かれた画像光PLは、ハーフミラー層81により反射されて、左導光板262内へと導かれる。その後、画像光PLは、左導光板262の全反射によって左導光板262の内部を導光し、ハーフミラー層82により反射されて使用者の左眼LEへと導かれる。なお、ハーフミラー層72およびハーフミラー層82は、画像光生成部から受光した画像光PLを第1の方向P1に導くため、特許請求の範囲における「第1の光学部材」に相当する。
なお、右光学像表示部26および左光学像表示部28は、画像光を用いて使用者の眼前に虚像を形成する限りにおいて任意の方式を用いることができ、例えば、回折格子を用いても良いし、半透過反射膜を用いても良い。また、右光学像表示部26および左光学像表示部28は、右導光板261や左導光板262に加えてさらに、導光板を保護すると共に、光透過率を調整可能な調光板(薄板状の光学素子)を備えていてもよい。
図5は、使用者に認識される虚像の一例を示す説明図である。図5には、使用者の視野VRを例示している。上述のようにして、ヘッドマウントディスプレイ100の使用者の両眼(第1の方向P1)に導かれた画像光PLが使用者の網膜に結像することにより、使用者は虚像VIを視認する。また、使用者の視野VRのうち、虚像VIが表示された部分以外については、使用者は、右光学像表示部26および左光学像表示部28を透過して外景SCを視認する。なお、ヘッドマウントディスプレイ100では、使用者は、視野VRのうち、虚像VIと重複する部分についても、虚像VIの背後に外景SCを視認することができる。
A−3.ヘッドマウンドディスプレイ100の非装着時における光路(第1の態様):
図6および図7は、第1の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100の外側に導かれる様子を示す説明図である。第1の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100は、右保持部21のうち、使用者がヘッドマウンドディスプレイ100を装着した状態において使用者の側頭部と対向する側に、表示切替部70としてのミラー73を備えている。同様に、左保持部23のうち、使用者がヘッドマウンドディスプレイ100を装着した状態において、使用者の側頭部と対向する側に、表示切替部70としてのミラー83を備えている。ミラー73およびミラー83は、可視光線を反射する。図7に示すように、ミラー73およびミラー83は、右保持部21および左保持部23を折りたたんで机等に裁置した状態において、鉛直方向の端部が光学像表示部(右光学像表示部26、左光学像表示部28)側に、鉛直方向とは逆方向の端部が保持部(右保持部21、左保持部23)側に、それぞれ位置するように傾斜した状態で配置されている。
ヘッドマウンドディスプレイ100が使用者に装着されていない場合は、右保持部21および左保持部23は折りたたまれることが通常である。図6に示すように、右保持部21および左保持部23が折りたたまれた状態の場合、図5で説明した手順で第1の方向P1(図3)に導かれた画像光PLは、ミラー73およびミラー83によって反射される。そして、図7に示すように、ミラー73およびミラー83によって反射された反射光PLRを見ることによって、使用者は、ヘッドマウンドディスプレイ100の外側(すなわち、第2の方向P2)から、虚像を視認することができる。
このように、第1の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100では、ミラー73およびミラー83(表示切替部70)は、ハーフミラー層72、82(第1の光学部材)によって第1の方向P1に導かれた画像光PLを反射することで、第2の方向P2から虚像を視認可能とすることができる。なお、ミラー73およびミラー83は、いずれか一方を省略してもよい。
A−4.ヘッドマウンドディスプレイ100の非装着時における光路(第2の態様):
図8および図9は、第2の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100の外側に導かれる様子を示す説明図である。第2の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100は、右光学像表示部26および左光学像表示部28の外側に、レンズカバー90を備えている。レンズカバー90は、端部ERおよび端部EL(図1)の近傍に配置された蝶番91および蝶番92によって、光学像表示部に固定されている。図9に示すように、本態様におけるレンズカバー90は、下端側(すなわち、鉛直方向に位置する側)が開放可能に固定されている。レンズカバー90は、その内側(すなわち、ヘッドマウンドディスプレイ100を装着した状態における使用者の頭部と対向する側)に、表示切替部70としてのミラー73aおよびミラー83aを備えている。ミラー73aおよびミラー83aは、可視光線を反射する。
図4で説明したように、ハーフミラー層72およびハーフミラー層82によって反射された画像光PLは、その大部分が第1の方向P1(図3)に導かれる。しかし、本態様のハーフミラー層72およびハーフミラー層82は半透過反射膜であるため、一部の画像光PLは、ハーフミラー層72およびハーフミラー層82を透過または反射し、第2の方向P2へと導かれる。第2の方向P2へと導かれた画像光PLLは、ミラー73aおよびミラー83aによって反射される。そして、図9に示すように、ミラー73aおよびミラー83aによって反射された反射光PLLがヘッドマウンドディスプレイ100の裁置面(例えば机)に形成する虚像を見ることによって、使用者は、ヘッドマウンドディスプレイ100の外側(すなわち、第2の方向P2)から、虚像を視認することができる。
このように、第2の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100では、ミラー73aおよびミラー83a(表示切替部70)は、ハーフミラー層72、82(第1の光学部材)によって第2の方向P2に導かれた画像光PLLを反射することで、第2の方向P2から虚像を視認可能とすることができる。なお、ミラー73aおよびミラー83aは、いずれか一方を省略してもよい。
以上のように、第1実施形態によれば、ヘッドマウンドディスプレイ100(頭部装着型表示装置)は、ヘッドマウンドディスプレイ100が使用者に装着されていない場合に、光学像表示部(右光学像表示部26、左光学像表示部28)が使用者の頭部と対向する方向とは逆の方向(第2の方向P2)から虚像を視認可能とするためのミラー73およびミラー83(表示切替部、なお、第2の態様の場合は、ミラー73aおよびミラー83aが表示切替部に相当する)を備える。使用者の頭部と対向する方向とは逆の方向とは、すなわち、頭部装着型表示装置の外側、具体的には光学像表示部の外側である。従って、この形態のヘッドマウンドディスプレイ100によれば、ヘッドマウンドディスプレイ100の外側に別途の液晶モニターを設けることなく、ヘッドマウンドディスプレイ100を装着しない状態において、ヘッドマウンドディスプレイ100の外側から画像や映像を確認可能とすることができる。
B.第2実施形態:
本発明の第2実施形態では、使用者が頭部装着型表示装置を装着しているか否かを自動的に検出し、検出結果に応じて光路を変更する構成について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
B−1.頭部装着型表示装置の構成:
図10は、第2実施形態におけるヘッドマウンドディスプレイ100aの構成を機能的に示すブロック図である。図2に示した第1実施形態との違いは、制御部10に代えて制御部10aを備え、画像表示部20に代えて画像表示部20aを備える点である。制御部10aは、第1実施形態での構成に加えてさらに、表示切替部142と、検出部144とを備えている。表示切替部142は、表示切替処理を実行する。表示切替処理は、ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されている装着状態か、使用者に装着されていない非装着状態かを検出し、装着状態の場合はヘッドマウンドディスプレイ100aの内側(第1の方向P1)から虚像を視認可能とし、非装着状態の場合はヘッドマウンドディスプレイ100aの外側(第2の方向P2)から虚像を視認可能とする処理である。検出部144は、画像表示部20aに備えられたセンサー61の出力値から、ヘッドマウンドディスプレイ100aが装着状態であるか、非装着状態であるかを検出する。
画像表示部20aは、表示切替部70に代えて、センサー61と、第2の光学部材70aとを備えている。センサー61は、発光部と受光部とを備えている。発光部は、右表示駆動部22のうち、使用者がヘッドマウンドディスプレイ100aを装着した状態における使用者の側頭部と対向する側に配置されており、非可視光(例えば、赤外光)を射出する。受光部は、左表示駆動部24のうち、使用者がヘッドマウンドディスプレイ100aを装着した状態における使用者の側頭部と対向する側に配置されている。受光部は、発光部から射出された非可視光を受光すると共に、受光有無を表す信号を検出部144へ送信する。このようにすれば、検出部144は、受光部からの検出値を用いて、自動的に、ヘッドマウンドディスプレイ100aが装着状態であるか非装着状態であるかを検出することができる。第2の光学部材70aは、画像光生成部から受光した画像光PLを第2の方向P2(図3)へ導く。第2の光学部材70aの詳細は後述する。
B−2.表示切替処理:
図11は、表示切替処理の手順を示すフローチャートである。表示切替処理は、ヘッドマウンドディスプレイ100aに対して電源が投入されたことをトリガーとして実行される。なお、OS150からの表示切替処理の開始要求をトリガーとして実行されてもよい。まず、検出部144は、センサー61の出力値に基づいて、ヘッドマウンドディスプレイ100aの装着状態(装着状態、非装着状態)を検出する(ステップS102)。表示切替部142は、検出された装着状態によって処理を分岐させる(ステップS104)。ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されている装着状態である場合(ステップS104:YES)、表示切替部142は、ヘッドマウンドディスプレイ100aの内側に画像を表示させる(ステップS106)。具体的には、表示切替部142は、後述の「B−3.ヘッドマウンドディスプレイ100aの装着時における光路」に従って、画像光生成部によって生成された画像光PLを、ヘッドマウンドディスプレイ100aの第1の方向P1(図3)へと導く。
一方、ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されていない非装着状態である場合(ステップS104:NO)、表示切替部142は、ヘッドマウンドディスプレイ100aの外側に画像を表示させる(ステップS108)。具体的には、表示切替部142は、後述の「B−4〜★.ヘッドマウンドディスプレイ100aの非装着時における光路」に従って、画像光生成部によって生成された画像光PLを、ヘッドマウンドディスプレイ100aの第2の方向P2(図3)へと導く。ステップS106およびS108終了後、表示切替部142は、所定時間待機後(ステップS110)、処理をステップS102へ遷移させて処理を継続する。こうすれば、ヘッドマウンドディスプレイ100aの装着状態の変化に応じて随時、ヘッドマウンドディスプレイ100aの内側と外側の適した方向に画像を表示させることができる。
B−3.ヘッドマウンドディスプレイ100aの装着時における光路:
ヘッドマウンドディスプレイ100aの装着時における光路は、図4で説明した第1実施形態と同様である。
B−4.ヘッドマウンドディスプレイ100aの非装着時における光路(第3の態様):
図12は、第3の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100aの外側に導かれる様子を示す説明図である。なお、図12では、左光学像表示部28の部分のみを拡大して図示する。第3の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、図4で説明したハーフミラー層71に代えて可動式ハーフミラー層71aを備え、ハーフミラー層81に代えて可動式ハーフミラー層81aを備えている。可動式ハーフミラー層71a、81aは、入射した光の一部を反射し、一部を透過させる半透過反射膜である。可動式ハーフミラー層71a、81aは、表示切替部142からの指示に基づき、内側向き配置と外側向き配置とを切り替えることができる。内側向き配置とは、第1の方向P1(図3)に位置する側の端部が端部SP(図3)側に位置し、第2の方向P2に位置する側の端部が中央部CP側に位置する配置である。内側向き配置は、図12において実線で示している。外側向き配置とは、第1の方向P1に位置する側の端部が中央部CP側に位置し、第2の方向P2に位置する側の端部が端部SP側に位置する配置である。外側向き配置は、図12において破線で示している。
また、第3の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、可動式ハーフミラー層71aよりも端部SP側(図3)にミラー74を備え、可動式ハーフミラー層81aよりも端部SP側にミラー84を備えている。ミラー74およびミラー84は、可視光線を反射する。ミラー74は、可動式ハーフミラー層71aの外側向き配置と同じ向きに配置されている。ミラー84は、可動式ハーフミラー層81aの外側向き配置と同じ向きに配置されている。
さらに、第3の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、右光学像表示部26の端部ER(図1)に可視光透過部材75を備え、左光学像表示部28の端部EL(図1)に可視光透過部材85を備えている。可視光透過部材75、85は、例えばアクリル樹脂等の可視光線を透過可能な部材で形成されている。なお、可視光透過部材75、85に代えて、開口部を設けてもよい。
ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されていない非装着状態である場合、表示切替部142は、可動式ハーフミラー層71a、81aを、それぞれ外側向き配置とする。すると、画像光生成部によって生成され、右光学像表示部26へと導かれた画像光PLは、外側向き配置の可動式ハーフミラー層71aにより反射された後、ミラー74により再び反射され、可視光透過部材75の方向へと導かれる。同様に、画像光生成部によって生成され、左光学像表示部28へと導かれた画像光PLは、外向き配置の可動式ハーフミラー層81aにより反射された後、ミラー84により再び反射され、可視光透過部材85の方向へと導かれる。この結果、可視光透過部材75、85を透過した画像光PLを見ることによって、使用者は、ヘッドマウンドディスプレイ100aの外側(すなわち、第2の方向P2)から、虚像を視認することができる。なお、外側向き配置の可動式ハーフミラー層71a、81a、および、ミラー74、84は、第2の光学部材70a(図10)に相当する。
一方で、ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されている装着状態である場合、表示切替部142は、可動式ハーフミラー層71a、81aを、それぞれ内側向き配置とする。この結果、ヘッドマウンドディスプレイ100aが装着状態である場合の光路は、図4で示した第1実施形態と同じになる。なお、内側向き配置の可動式ハーフミラー層71a、81a、および、ハーフミラー層72、82は、第1の光学部材に相当する。
このように、第3の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aでは、表示切替部142は、画像光生成部から射出された画像光PLを内側向き配置の可動式ハーフミラー層71a、81a、および、ハーフミラー層72、82(第1の光学部材)に受光させることで、第1の方向P1から虚像を視認可能とし、画像光生成部から射出された画像光PLを外側向き配置の可動式ハーフミラー層71a、81a、および、ミラー74、84(第2の光学部材)に受光させることで、第2の方向P2から虚像を視認可能とすることができる。なお、可動式ハーフミラー層71aとミラー74、および、可動式ハーフミラー層81aとミラー84は、いずれか一方の組を省略してもよい。
B−5.ヘッドマウンドディスプレイ100aの非装着時における光路(第4の態様):
図13は、第4の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100aの外側に導かれる様子を示す説明図である。第4の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、図4で説明した構成に加えてさらに、反射型液晶76および反射型液晶86を備えている。反射型液晶76、86は、通電によって表面の反射特性が変わる薄膜デバイスである。反射型液晶76、86は、通電状態においては入射光を鏡面反射し、非通電状態においては入射光を拡散反射する。
反射型液晶76は、ハーフミラー層71と同じ向きに配置され、反射型液晶86は、ハーフミラー層81と同じ向きに配置されている。
ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されていない非装着状態である場合、表示切替部142は、反射型液晶76、86に通電する。ここで、図4で説明したように、ハーフミラー72およびハーフミラー82によって反射された画像光PLは、その大部分が第1の方向P1(図3)に導かれる。しかし、一部の画像光PLは、ハーフミラー72、82を透過して導光板内を直進する。そして、右導光板261内を直進する画像光PLLは、反射型液晶76によって反射されて右光学像表示部26の表面方向へと導かれ、左導光板262内を直進する画像光PLLは、反射型液晶86によって反射されて左光学像表示部28の表面方向へと導かれる。この結果、右光学像表示部26および左光学像表示部28の表面を透過した画像光PLLを見ることによって、使用者は、ヘッドマウンドディスプレイ100aの外側(すなわち、第2の方向P2)から、虚像を視認することができる。なお、反射型液晶76、86は、第2の光学部材70a(図10)に相当する。
一方で、ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されている装着状態である場合、表示切替部142は、反射型液晶76、86に通電しない。この結果、ハーフミラー72、82を透過した一部の画像光PLは拡散し、ヘッドマウンドディスプレイ100aが装着状態である場合の光路は、図4で示した第1実施形態と同じになる。なお、この場合、ハーフミラー層71、81、および、ハーフミラー層72、82は、第1の光学部材に相当する。
このように、第4の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aでは、表示切替部142は、反射型液晶76、86に通電しないことで、換言すれば、第2の光学部材を無効とすることで、第1の方向P1から虚像を視認可能とし、反射型液晶76、86に通電することで、換言すれば、第2の光学部材を有効とすることで、第2の方向P2から虚像を視認可能とすることができる。なお、反射型液晶76、86は、いずれか一方を省略してもよい。また、反射型液晶76、86に変えて、可視光線を反射するミラーを備えることとしてもよい。
B−6.ヘッドマウンドディスプレイ100aの非装着時における光路(第5の態様):
図14は、第5の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100aの外側に導かれる様子を示す説明図である。第5の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、図4で説明した構成のうち、右バックライト制御部201と、右LCD制御部211と、右バックライト221と、右LCD241と、右投写光学系251とに代えて右光射出装置93を備えている。同様に、左バックライト制御部202と、左LCD制御部212と、左バックライト222と、左LCD242と、左投写光学系252とに代えて左光射出装置94を備えている。なお、右光射出装置93と左光射出装置94とを総称して「光射出装置」とも呼ぶ。なお、光射出装置は、特許請求の範囲における「光射出部」に相当する。
図15は、光射出装置の構成を説明するための説明図である。ここでは、右光射出装置93の構成を例に挙げて説明するが、左光射出装置94の構成も、右光射出装置93と同様である。右光射出装置93は、信号光変調部102と、走査光学系103と、駆動制御回路104とを備えている。
図15(A)に示すように、信号光変調部102は、合成光形成部102aと、リレーレンズMLとを有する。合成光形成部102aは、赤色光と、緑色光と、青色光との各色光を発生させるための色光源102r、102g、102bと、それらの色光源を合成するためのダイクロイックミラーDM1、DM2とを備える。色光源102r、102g、102bは、ダイオードレーザー光またはLED光源である。赤色光源102rは、赤色光を発生させる特定波長帯域の光を射出する。緑色光源102gは、緑色光を発生させる特定波長帯域の光を射出する。青色光源102bは、青色光を発生させる特定波長帯域の光を射出する。色光源102r、102g、102bは、ダイクロイックミラーDM1またはダイクロイックミラーDM2の方向に向かうように、光束の方向を調整して、各色光を射出する。ダイクロイックミラーDM1は、赤色光を発生させる特定波長帯域にある光を透過させると共に、他の特定波長帯域にある光を反射する。ダイクロイックミラーDM2は、赤色光および緑色光を発生させる特定波長帯域にある光を透過させると共に、他の特定波長帯域にある光を反射する。これにより、赤色光、緑色光、青色光の3色の色光を合成した合成光が、カラー画像を構成する信号光GLとして形成される。このように、各色の色ごとに対応した色光源102r、102g、102bを用いれば、光の利用効率を高くすることができる。
リレーレンズMLは、合成光形成部102aから射出された合成光の光束状態を調整、変調して、走査光学系103に向けて射出するレンズである。具体的には、リレーレンズMLは、合成光形成部102aで形成された合成光である信号光GLの発散角を調整し、走査光学系103のMEMSミラー部103bに向けて射出する。リレーレンズMLでの発散状態の調整によって、例えば信号光GLを略平行化させた状態でMEMSミラー部103bに入射させることができる。
図15(B)に示すように、走査光学系103は、MEMSミラー部103bと、周辺部材103cとを有する。MEMSミラー部103bは、被照射部材である画像光表示部(図14、右光学像表示部26および左光学像表示部28)の被照射領域上に画像を形成する。MEMSミラー部103bは、走査光学系103の中核としての機能を有する。周辺部材103cは、MEMSミラー部103bの周辺を取り囲みMEMSミラー部103bを収納する孔HLを形成している。換言すれば、MEMSミラー部103bは、走査光学系103の中央部に設けられた矩形の孔HLに納められている。
MEMSミラー部103bは、信号光変調部102で形成され、リレーレンズMLを経た信号光GLを用いて、光学像表示部(右光学像表示部26および左光学像表示部28)を2次元走査する。すなわち、MEMSミラー部103bは、光学像表示部を照射する走査光SLを射出するスキャン部である。MEMSミラー部103bは、2次元走査を可能とするために、一軸方向について回転可能なMEMSミラー本体部103xと、MEMSミラー本体部103xを囲むと共に一軸方向に垂直な軸方向に回転可能なミラー枠体103yとを備えている。MEMSミラー本体部103xは、ミラー枠体103yに接続する一対の第1軸SH1を有し、MEMSミラー本体部103xは、第1軸SH1を中心として回転可能に構成されている。ミラー枠体103yは、MEMSミラー部103bの周辺部材103cに接続する一対の第2軸SH2を有し、ミラー枠体103yは、第2軸SH2を中心として回転可能に構成されている。このような構成により、MEMSミラー部103bは、任意の方向に傾斜が可能となり、射出する走査光SLの2次元走査を可能としている。MEMSミラー部103bは、換言すれば、走査光SLを光学像表示部に向けて照射するMEMSスキャナーである。
駆動制御回路104は、受信部53を介して入力されたクロック信号PCLKと、垂直同期信号VSyncと、水平同期信号HSyncと、右眼用画像データーData1とに基づいて、右光射出装置93の駆動制御を行う。すなわち、駆動制御回路104は、各種信号に従って、信号光変調部102と、走査光学系103とを同期して駆動させるための制御回路である。
図16は、右光射出装置93の動作について説明するための説明図である。右光射出装置93のうち、信号光変調部102は、赤色光、緑色光、青色光の色光を合成した合成光である信号光GLを形成し、射出する。射出された信号光GLは、走査光学系103のリレーレンズMLに入射し、光束の発散状態が調整される。リレーレンズMLを経た信号光GLは、スキャン部であるMEMSミラー部103bに入射する。MEMSミラー部103bは、信号光GLを、右光学像表示部26の被照射領域上を走査する走査光SLとして射出する。右光学像表示部26に入射した走査光SLは画像光PLとなって、使用者の右眼REへと導かれる。左光射出装置94についても同様である。すなわち、左光射出装置94の信号光変調部102から射出された信号光GLは、リレーレンズMLを経由して、MEMSミラー部103bに入射する。MEMSミラー部103bは、信号光GLを、左光学像表示部28の被照射領域上を走査する走査光として射出し、右光学像表示部26に入射した走査光SLは画像光PLとなって、使用者の左眼LEへと導かれる。このようにして、ヘッドマウンドディスプレイ100aの装着時において、使用者は虚像を視認することができる。
図14に戻り、第5の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、さらに、光散乱膜95、96を備えている。光散乱膜95、96は、入射した光を散乱させる光散乱機能を有する。光散乱膜95、96は、アクリル樹脂やエポキシ樹脂等の樹脂で形成されている。光散乱膜95は、右導光板261の表面であって、右光学像表示部26の端部ER(図1)に配置されている。光散乱膜96は、左導光板262の表面であって、左光学像表示部28の端部EL(図1)に配置されている。
ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されていない非装着状態である場合、表示切替部142は、右光射出装置93の駆動制御回路104と、左光射出装置94の駆動制御回路104とに対して、光散乱膜95、96が存在する位置を走査するように指示する。すると、右光射出装置93の走査光学系103は、右光学像表示部26の光散乱膜95が存在する領域上を走査する走査光SLを射出し、左光射出装置94の走査光学系103は、左光学像表示部28の光散乱膜96が存在する領域上を走査する走査光SLを射出する。この結果、右光学像表示部26の光散乱膜95と、左光学像表示部28の光散乱膜96とに走査された画像光PLを見ることによって、使用者は、ヘッドマウンドディスプレイ100aの外側(すなわち、第2の方向P2)から、虚像を視認することができる。なお、光散乱膜95、96は、第2の光学部材70a(図10)に相当する。
一方で、ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されている装着状態である場合、表示切替部142は、右光射出装置93の駆動制御回路104と、左光射出装置94の駆動制御回路104とに対して、光散乱膜95、96が存在しない位置を走査するように指示する。この結果、ヘッドマウンドディスプレイ100aが装着状態である場合の光路は、図16で示した光路となる。なお、右光学像表示部26の右導光板261と、左光学像表示部28の左導光板262とは、第1の光学部材に相当する。
このように、第5の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aでは、表示切替部142は、右光射出装置93および左光射出装置94(光射出部)に対して、右導光板261および左導光板262(第1の光学部材)が位置する方向に信号光GLを射出させる(換言すれば、走査光SLを射出させる)ことで、第1の方向P1から虚像を視認可能とし、右光射出装置93および左光射出装置94(光射出部)に対して、光散乱膜95、96(第2の光学部材)が位置する方向に信号光GLを射出させる(換言すれば、走査光SLを射出させる)ことで、第2の方向P2から虚像を視認可能とすることができる。なお、光散乱膜95、96は、いずれか一方を省略してもよい。
B−7.ヘッドマウンドディスプレイ100aの非装着時における光路(第6の態様):
図17は、第6の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100aの外側に導かれる様子を示す説明図である。なお、図17では、左光学像表示部28の部分のみを拡大して図示する。第6の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、図4で説明したハーフミラー層72に代えてハーフミラー層72aを備え、ハーフミラー層82に代えてハーフミラー層82aを備えている。ハーフミラー層72a、82aは、反射帯域を特定の波長に絞ったタイプの半透過反射膜である。
また、第6の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、ハーフミラー層78、88を備えている。ハーフミラー層78、88は、ハーフミラー層72a、82aと同様に、反射帯域を特定の波長に絞ったタイプの半透過反射膜である。ハーフミラー層78は、ハーフミラー層71と同じ向きであってハーフミラー層72aと交差するように配置され、ハーフミラー層88は、ハーフミラー層81と同じ向きであってハーフミラー層82aと交差するように配置されている。ハーフミラー層72aおよび82aと、ハーフミラー層78および88とは、反射帯域が異なる波長に設定されている。例えば、ハーフミラー層72aおよび82aはP波を反射するように設定され、ハーフミラー層78および88はS波を反射するように設定されているとする。
さらに、第6の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、右投写光学系251と右光学像表示部26との間に、波長板77を備え、左投写光学系252と左光学像表示部28との間に、波長板87を備えている。波長板77、87は、直交する偏光成分の間に位相差を生じさせる複屈折素子であり、位相板とも呼ばれる。本態様では、波長板77、87として、180度の位相差を生じさせる半波長板を使用する。波長板77、87は、表示切替部142からの指示に基づき、図17(A)に示すような光路を遮る位置と、図17(B)に示すような光路を遮らない位置と、を切り替えることができる。
ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されていない非装着状態である場合、表示切替部142は、波長板77、87の位置を、図17(A)に示す光路を遮る位置とする。すると、画像光生成部によって生成された画像光PLは、波長板77によってS波に変調されて、右光学像表示部26へと導かれる。その後、ハーフミラー層71によって反射され、右導光板261の全反射によって右導光板261の内部を導光した画像光PLは、ハーフミラー層78により反射されて右光学像表示部26の表面方向へと導かれる。同様に、画像光生成部によって生成された画像光PLは、波長板87によってS波に変調されて、左光学像表示部28へと導かれる。その後、ハーフミラー層81によって反射され、左導光板262の全反射によって左導光板262の内部を導光した画像光PLは、ハーフミラー層88により反射されて左光学像表示部28の表面方向へと導かれる。この結果、右光学像表示部26および左光学像表示部28の表面を透過した画像光PLを見ることによって、使用者は、ヘッドマウンドディスプレイ100aの外側(すなわち、第2の方向P2)から、虚像を視認することができる。なお、波長板77、87は、画像光PLの波長をP波(第1の波長)からS波(第2の波長)へと変調する第3の光学部材に相当し、ハーフミラー層78、88は、第2の光学部材70a(図10)に相当する。
一方で、ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されている装着状態である場合、表示切替部142は、波長板77、87の位置を、図17(B)に示す光路を遮らない位置とする。すると、画像光生成部によって生成された画像光PLは、波長板によって変調されることなく、P波のまま、右光学像表示部26および左光学像表示部28へと導かれる。その後、画像光PLは、ハーフミラー層71、81によって反射され、導光板内部を導光し、ハーフミラー層72a、82aによって反射される。この結果、ヘッドマウンドディスプレイ100aが装着状態である場合の光路は、図4で示した第1実施形態と同じになる。なお、ハーフミラー層72a、82aは、第1の光学部材に相当する。
このように、第6の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aでは、表示切替部142は、波長板77、87(第3の光学部材)に対して、画像光PLの波長を変調させないことで、第1の方向P1から虚像を視認可能とし、波長板77、87(第3の光学部材)に対して、画像光PLの波長をS波(第2の波長)に変調させることで、第2の方向P2から虚像を視認可能とすることができる。なお、波長板77とハーフミラー層78、および、波長板87とハーフミラー層88は、いずれか一方の組を省略してもよい。また、P波とS波との割り当ては逆にしてもよい。すなわち、ハーフミラー層72aおよび82aはS波を反射するように設定され、ハーフミラー層78および88はP波を反射するように設定され、表示切替部142は、ヘッドマウンドディスプレイ100aが非装着状態である場合に、波長板77、87の位置を、図17(A)に示す光路を遮らない位置としてもよい。
以上のように、第2実施形態によれば、ヘッドマウンドディスプレイ100a(頭部装着型表示装置)は、ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されていない場合に、光学像表示部(右光学像表示部26、左光学像表示部28)が使用者の頭部と対向する方向とは逆の方向(第2の方向P2)から虚像を視認可能とするための表示切替部142を備える。使用者の頭部と対向する方向とは逆の方向とは、すなわち、ヘッドマウンドディスプレイ100aの外側、具体的には光学像表示部の外側である。従って、この形態のヘッドマウンドディスプレイ100aによれば、ヘッドマウンドディスプレイ100aの外側に別途の液晶モニターを設けることなく、ヘッドマウンドディスプレイ100aを装着しない状態において、ヘッドマウンドディスプレイ100aの外側から画像や映像を確認可能とすることができる。
さらに、第2実施形態によれば、表示切替部142は、表示切替処理においてヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されている装着状態であると検出された場合、第1の方向P1(すなわち、頭部装着型表示装置の内側)から虚像を視認可能とする。また、表示切替部142は、表示切替処理においてヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されていない非装着状態であると検出された場合、第2の方向P2(すなわち、頭部装着型表示装置の外側)から虚像を視認可能とする。この結果、ヘッドマウンドディスプレイ100aの装着有無を検出して、装着有無に応じた方向からの虚像の視認を可能とすることができるため、使用者における利便性を向上させることができる。
C.変形例:
上記実施形態において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。その他、以下のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、ヘッドマウントディスプレイの構成について例示した。しかし、ヘッドマウントディスプレイの構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に定めることが可能であり、例えば、各構成部の追加・削除・変換等を行うことができる。
上記実施形態における、制御部と、画像表示部とに対する構成要素の割り振りは、あくまで一例であり、種々の態様を採用可能である。例えば、以下のような態様としてもよい。(i)制御部にCPUやメモリー等の処理機能を搭載、画像表示部には表示機能のみを搭載する態様、(ii)制御部と画像表示部との両方にCPUやメモリー等の処理機能を搭載する態様、(iii)制御部と画像表示部とを一体化した態様(例えば、画像表示部に制御部が含まれ眼鏡型のウェアラブルコンピューターとして機能する態様)、(iv)制御部の代わりにスマートフォンや携帯型ゲーム機を使用する態様、(v)制御部と画像表示部とを無線通信かつワイヤレス給電可能な構成とすることにより接続部(コード)を廃した態様。
上記実施形態では、説明の便宜上、制御部が送信部を備え、画像表示部が受信部を備えるものとした。しかし、上記実施形態の送信部および受信部は、いずれも、双方向通信が可能な機能を備えており、送受信部として機能することができる。
例えば、図2に示した制御部、画像表示部の構成は任意に変更することができる。具体的には、例えば、制御部からタッチパッドを省略し、十字キーのみで操作する構成としてもよい。また、制御部に操作用スティック等の他の操作用インターフェイスを備えても良い。また、制御部にはキーボードやマウス等のデバイスを接続可能な構成として、キーボードやマウスから入力を受け付けるものとしてもよい。
例えば、図2に示した制御部は、有線の信号伝送路を介して画像表示部と接続されているものとした。しかし、制御部と、画像表示部とは、無線LANや赤外線通信やBluetooth(登録商標)等の無線の信号伝送路を介した接続により接続されていてもよい。
例えば、ヘッドマウントディスプレイは、両眼タイプの透過型ヘッドマウントディスプレイであるものとしたが、単眼タイプのヘッドマウントディスプレイとしてもよい。また、使用者がヘッドマウントディスプレイを装着した状態において外景の透過が遮断される非透過型ヘッドマウントディスプレイとして構成してもよい。
図18は、変形例におけるヘッドマウントディスプレイの外観の構成を示す説明図である。図18(A)の例の場合、図1に示したヘッドマウントディスプレイ100との違いは、画像表示部20cが、右光学像表示部26に代えて右光学像表示部26cを備える点と、左光学像表示部28に代えて左光学像表示部28cを備える点である。右光学像表示部26cは、第1実施形態の光学部材よりも小さく形成され、ヘッドマウントディスプレイの装着時における使用者の右眼の斜め上に配置されている。同様に、左光学像表示部28cは、第1実施形態の光学部材よりも小さく形成され、ヘッドマウントディスプレイの装着時における使用者の左眼の斜め上に配置されている。光学像表示部の大きさ以外の他の構成は、上述の実施形態と同じである。図18(B)の例の場合、図1に示したヘッドマウントディスプレイ100との違いは、画像表示部20dが、右光学像表示部26に代えて右光学像表示部26dを備える点と、左光学像表示部28に代えて左光学像表示部28dを備える点である。右光学像表示部26dは、第1実施形態の光学部材よりも小さく形成され、ヘッドマウントディスプレイの装着時における使用者の右眼の斜め下に配置されている。左光学像表示部28dは、第1実施形態の光学部材よりも小さく形成され、ヘッドマウントディスプレイの装着時における使用者の左眼の斜め下に配置されている。光学像表示部の大きさ以外の他の構成は、上述の実施形態と同じである。このように、光学像表示部は使用者の眼の近傍に配置されていれば足りる。また、光学像表示部を形成する光学部材の大きさも任意であり、光学像表示部が使用者の眼の一部分のみを覆う態様、換言すれば、光学像表示部が使用者の眼を完全に覆わない態様のヘッドマウントディスプレイとして実現することもできる。
例えば、画像処理部、表示制御部、表示切替部、音声処理部等の機能部は、CPUがROMやハードディスクに格納されているコンピュータープログラムをRAMに展開して実行することにより実現されるものとして記載した。しかし、これら機能部は、当該機能を実現するために設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)を用いて構成されてもよい。
例えば、上記実施形態では、画像表示部を眼鏡のように装着するヘッドマウントディスプレイであるとしているが、画像表示部が通常の平面型ディスプレイ装置(液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、有機ELディスプレイ装置等)であるとしてもよい。この場合にも、制御部と画像表示部との間の接続は、有線の信号伝送路を介した接続であってもよいし、無線の信号伝送路を介した接続であってもよい。このようにすれば、制御部を、通常の平面型ディスプレイ装置のリモコンとして利用することもできる。
また、画像表示部として、眼鏡のように装着する画像表示部に代えて、例えば帽子のように装着する画像表示部といった他の形状の画像表示部を採用してもよい。また、イヤホンは耳掛け型やヘッドバンド型を採用してもよく、省略しても良い。また、例えば、自動車や飛行機等の車両に搭載されるヘッドアップディスプレイ(HUD、Head-Up Display)として構成されてもよい。また、例えば、ヘルメット等の身体防護具に内蔵されたヘッドマウントディスプレイとして構成されてもよい。
例えば、上記実施形態では、電源として二次電池を用いることしたが、電源としては二次電池に限らず、種々の電池を使用することができる。例えば、一次電池や、燃料電池、太陽電池、熱電池等を使用してもよい。
例えば、上記実施形態では、画像光生成部は、バックライトと、バックライト制御部と、LCDと、LCD制御部とを用いて構成されるものとした。しかし、上記の態様はあくまで例示である。画像光生成部は、これらの構成部と共に、またはこれらの構成部に代えて、他の方式を実現するための構成部を備えていても良い。
例えば、画像光生成部は、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)のディスプレイと、有機EL制御部とを備える構成としても良い。また、例えば、画像生成部は、LCDに代えてデジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。また、例えば、レーザー網膜投影型の頭部装着型表示装置に対して本発明を適用することも可能である。
・変形例2:
上記第2実施形態では、表示切替処理の一例を示した。しかし、図11に示した処理の手順把握まで一例であり、種々の変形が可能である。例えば、一部のステップを省略してもよいし、更なる他のステップを追加してもよい。また、実行されるステップの順序を変更してもよい。
例えば、ステップS102では、ヘッドマウンドディスプレイの装着状態の検出方法の一例を示した。しかし、ヘッドマウントディスプレイの装着状態は、上記実施形態で例示した方法(センサーの出力値に基づく方法)以外の方法を用いて検出することが可能である。
例えば、画像表示部に対して、使用者の頭の動きを検出する動き検出部を備える構成とし、検出部は、使用者の頭の動きが検出されている場合、ヘッドマウンドディスプレイは装着状態であるとし、所定時間以上使用者の頭の動きが検出されない場合、ヘッドマウンドディスプレイは非装着状態であると判定してもよい。
ここで、頭の動きとは、頭部の速度・加速度・角速度・向き・向きの変化を含む。
これらの変化は、例えば、9軸センサーを用いることによって検出可能である。9軸センサーは、加速度(3軸)、角速度(3軸)、地磁気(3軸)を検出するモーションセンサーである。
このようにすれば、検出部は、9軸センサー(動き検出部)によって検出される使用者の頭の動きの有無を用いて、自動的に、ヘッドマウンドディスプレイが使用者に装着されている装着状態か、使用者に装着されていない非装着状態かを検出することができる。
例えば、画像表示部に対して、温度を検出する温度センサーを備える構成とし、検出部は、温度センサーにより検出される温度が所定の温度以上である場合(人間の体温程度)、ヘッドマウントディスプレイは装着状態である場合とし、所定の温度より低い場合、ヘッドマウントディスプレイは非装着状態であると判定してもよい。このようにすれば、検出部は、温度センサーによって検出される温度を用いて、自動的に、ヘッドマウンドディスプレイが使用者に装着されている装着状態か、使用者に装着されていない非装着状態かを検出することができる。
例えば、ステップS110では、表示切替部は、所定時間待機後、処理をステップS102へ遷移させて処理を継続することとした。しかし、ステップS110の処理を省略し、ステップS106、S108が終了したら、そのまま表示切替処理を終了させてもよい。
・変形例3:
上記実施形態では、ヘッドマウントディスプレイの内側(第1の方向P1)と、ヘッドマウントディスプレイの外側(第2の方向P2)とに対して、同一の虚像を視認可能とさせる構成について説明した。しかし、ヘッドマウントディスプレイの内側と外側とからは、異なる虚像を視認可能としてもよい。「異なる虚像」とは、虚像の色相/彩度/明度の少なくともいずれか1つが異なる場合と、虚像が表す画像そのものが異なる場合との両方を含む。
例えば、上記実施形態のヘッドマウントディスプレイにおいて、ヘッドマウントディスプレイの外側(第2の方向P2)から視認可能とされる虚像を、ヘッドマウントディスプレイの状態に応じて変化させる変化付与部を備えてもよい。変化付与部が、ヘッドマウントディスプレイの電源(二次電池)の残量に応じて虚像の色相を変化させる具体例について、以下説明する。
・第3の態様のヘッドマウントディスプレイにおいて、さらに、ミラーと可視光透過部材との間の光路上に、色が可変なフィルタ(例えば液晶)を設ける構成とする。変化付与部は、電源の残量を監視し、電源の残量に応じてフィルタの色を変化させる。
・第4の態様におけるヘッドマウントディスプレイにおいて、変化付与部は、電源の残量を監視し、電源の残量に応じて反射型液晶の色を変化させる。
・第6の態様におけるヘッドマウントディスプレイにおいて、さらに、光散乱膜の内側に、色が可変なフィルタ(例えば液晶)を設ける構成とする。変化付与部は、電源の残量を監視し、電源の残量に応じてフィルタの色を変化させる。
・第6の態様におけるヘッドマウントディスプレイにおいて、変化付与部は、電源の残量を監視し、電源の残量に応じて光射出装置から射出する走査光SLの色相を変化させる。
上記の例によれば、変化付与部は、ヘッドマウントディスプレイの外側(第2の方向P2)から視認可能とされる虚像の色相を、ヘッドマウントディスプレイの電源の残量に応じて変化させることができる。この結果、ヘッドマウントディスプレイの使用者は、ヘッドマウントディスプレイの外側からヘッドマウントディスプレイの状態を視認することができる。
なお、「ヘッドマウントディスプレイの状態」として例示した電源の残量はあくまで一例であり、種々の変更が可能である。例えば、ヘッドマウントディスプレイの状態としては、ヘッドマウントディスプレイの連続駆動時間や、ヘッドマウントディスプレイのハードエラー/ソフトエラーの有無等を採用してもよい。
・変形例4:
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…制御部
12…点灯部
14…タッチパッド
16…十字キー
18…電源スイッチ
20…画像表示部
20a…画像表示部
20c…画像表示部
20d…画像表示部
21…右保持部
22…右表示駆動部
23…左保持部
24…左表示駆動部
26…右光学像表示部(光学像表示部)
26c…右光学像表示部(光学像表示部)
26d…右光学像表示部(光学像表示部)
28…左光学像表示部(光学像表示部)
28c…左光学像表示部(光学像表示部)
28d…左光学像表示部(光学像表示部)
30…イヤホンプラグ
32…右イヤホン
34…左イヤホン
40…接続部
42…右コード
44…左コード
46…連結部材
48…本体コード
51…送信部
52…送信部
53…受信部
54…受信部
61…センサー
70…表示切替部
70a…第2の光学部材
71…ハーフミラー層
81…ハーフミラー層
72…ハーフミラー層(第1の光学部材)
82…ハーフミラー層(第1の光学部材)
73…ミラー(表示切替部、第1の態様)
83…ミラー(表示切替部、第1の態様)
73a…ミラー(表示切替部、第2の態様)
83a…ミラー(表示切替部、第2の態様)
71a…可動式ハーフミラー層(第2の光学部材、第3の態様)
81a…可動式ハーフミラー層(第2の光学部材、第3の態様)
74…ミラー(第2の光学部材、第3の態様)
84…ミラー(第2の光学部材、第3の態様)
75…可視光透過部材
85…可視光透過部材
76…反射型液晶(第2の光学部材、第4の態様)
86…反射型液晶(第2の光学部材、第4の態様)
93…右光射出装置(光射出部)
94…左光射出装置(光射出部)
95…光散乱膜(第2の光学部材、第5の態様)
96…光散乱膜(第2の光学部材、第5の態様)
77…波長板
87…波長板
72a…ハーフミラー層(第1の光学部材、第6の態様)
82a…ハーフミラー層(第1の光学部材、第6の態様)
78…ハーフミラー層(第2の光学部材、第6の態様)
88…ハーフミラー層(第2の光学部材、第6の態様)
90…レンズカバー
91…蝶番
92…蝶番
100…頭部装着型表示装置
102…信号光変調部
102a…合成光形成部
102b…青色光源
102g…緑色光源
102r…赤色光源
103…走査光学系
103c…周辺部材
103y…ミラー枠体
104…駆動制御回路
110…入力情報取得部
120…記憶部
130…電源
132…無線通信部
140…CPU
142…表示切替部
144…検出部
160…画像処理部
170…音声処理部
180…インターフェイス
190…表示制御部
201…右バックライト制御部
202…左バックライト制御部
211…右LCD制御部
212…左LCD制御部
221…右バックライト
222…左バックライト
241…右LCD
242…左LCD
251…右投写光学系
252…左投写光学系
261…右導光板
262…左導光板
PCLK…クロック信号
VSync…垂直同期信号
HSync…水平同期信号
Data…画像データー
Data1…右眼用画像データー
Data2…左眼用画像データー
P1…第1の方向
P2…第2の方向
OA…外部機器
PC…パーソナルコンピューター
SC…外景
RE…右眼
LE…左眼
VI…虚像
EL…端部
ML…リレーレンズ
GL…信号光
HL…孔
SL…走査光
AP…先端部
CP…中央部
ER…端部
VR…視野
DM1…ダイクロイックミラー
DM2…ダイクロイックミラー
PL…画像光
PLL…反射光
PLR…反射光
SP…端部

Claims (12)

  1. 使用者が虚像と外景とを視認可能な頭部装着型表示装置であって、
    前記使用者の眼前に前記虚像を形成する光学像表示部と、
    前記光学像表示部によって形成される前記虚像を、前記頭部装着型表示装置の外側から視認可能とする表示切替部と、
    を備える、頭部装着型表示装置。
  2. 請求項1に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着された場合に、前記光学像表示部が前記使用者の頭部と対向する方向を第1の方向とし、前記第1の方向と逆の方向を第2の方向としたとき、
    前記表示切替部は、前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着されていない場合に、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。
  3. 請求項2に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
    前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着されている装着状態か、前記使用者に装着されていない非装着状態かを検出する検出部を備え、
    前記表示切替部は、
    前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし、前記非装着状態である場合は前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。
  4. 請求項3に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
    画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、
    前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と、
    前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、
    を備え、
    前記表示切替部は、
    前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記画像光生成部から射出された前記画像光を前記第1の光学部材に受光させることで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし、
    前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記画像光生成部から射出された前記画像光を前記第2の光学部材に受光させることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。
  5. 請求項3に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
    画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、
    前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と、
    前記第1の光学部材を透過した前記画像光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、
    を備え、
    前記表示切替部は、
    前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記第2の光学部材を無効とすることで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし、
    前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記第2の光学部材を有効とすることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。
  6. 請求項3に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
    画像を表す信号光を生成すると共に、生成した前記信号光を任意の方向に射出可能な光射出部と、
    前記光射出部から射出された走査光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と、
    前記光射出部から射出された走査光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、
    を備え、
    前記表示切替部は、
    前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記光射出部に対して、前記第1の光学部材が位置する方向に前記信号光を射出させることで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし、
    前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記光射出部に対して、前記第2の光学部材が位置する方向に前記信号光を射出させることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。
  7. 請求項3に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
    画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、
    前記画像光生成部から受光した前記画像光の波長を第1の波長から第2の波長へと変調する第3の光学部材と、
    前記第1の波長の前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と、
    前記第2の波長の前記画像光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、
    を備え、
    前記表示切替部は、
    前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記第3の光学部材に対して、前記画像光の波長を変調させないことで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし、
    前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記第3の光学部材に対して、前記画像光の波長を前記第2の波長に変調させることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。
  8. 請求項3から請求項7までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
    非可視光を射出可能な発光部であって、前記装着状態において前記使用者の頭部に対向する一の位置に配置された発光部と、
    前記非可視光を受光する受光部であって、前記装着状態において前記使用者の頭部に対向する他の位置に配置された受光部と、
    を備え、
    前記検出部は、
    前記受光部の検出値を用いて、前記装着状態と、前記非装着状態とを検出する、頭部装着型表示装置。
  9. 請求項3から請求項7までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
    前記使用者の頭の動きを検出する動き検出部を備え、
    前記検出部は、
    前記動き検出部によって検出される前記使用者の頭の動きの有無を用いて、前記装着状態と、前記非装着状態とを検出する、頭部装着型表示装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
    前記表示切替部によって前記頭部装着型表示装置の外側から視認可能とされる前記虚像を、前記頭部装着型表示装置の状態に応じて変化させる変化付与部を備える、頭部装着型表示装置。
  11. 請求項2に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
    画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、
    前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と、
    を備え、
    前記表示切替部は、
    前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着されていない場合は、前記第1の光学部材によって前記第1の方向に導かれた前記画像光を反射することで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。
  12. 使用者が虚像と外景とを視認可能な頭部装着型表示装置の制御方法であって、
    (a)前記使用者の眼前に前記虚像を形成する工程と、
    (b)前記工程(a)によって形成される前記虚像を、前記頭部装着型表示装置の外側から視認可能とする工程と、
    を備える、頭部装着型表示装置の制御方法。
JP2013011887A 2013-01-25 2013-01-25 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法 Active JP6075083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013011887A JP6075083B2 (ja) 2013-01-25 2013-01-25 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013011887A JP6075083B2 (ja) 2013-01-25 2013-01-25 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014142534A true JP2014142534A (ja) 2014-08-07
JP6075083B2 JP6075083B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=51423857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013011887A Active JP6075083B2 (ja) 2013-01-25 2013-01-25 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6075083B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017049833A (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 株式会社東芝 電子機器および支援方法
JP2017049918A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 株式会社東芝 電子機器および支援方法
WO2018135135A1 (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 シースルー型表示装置、システム、プログラム及び情報処理方法
CN112255800A (zh) * 2020-11-09 2021-01-22 Oppo广东移动通信有限公司 图像显示的控制方法及增强现实设备、装置、计算机可读存储介质
JP2021507298A (ja) * 2017-12-21 2021-02-22 ビ−エイイ− システムズ パブリック リミテッド カンパニ−BAE SYSTEMS plc ウェアラブルデバイス
AU2017223997B2 (en) * 2016-02-26 2021-09-16 Magic Leap, Inc. Light output system with reflector and lens for highly spatially uniform light output
JP2022102681A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 ソフトバンク株式会社 眼鏡型デバイス、プログラム、及び制御方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09159965A (ja) * 1995-12-14 1997-06-20 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着型映像表示装置
JP2006030802A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Olympus Corp 情報表示システム
JP2006139113A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Konica Minolta Photo Imaging Inc 映像表示装置及び映像表示システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09159965A (ja) * 1995-12-14 1997-06-20 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着型映像表示装置
JP2006030802A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Olympus Corp 情報表示システム
JP2006139113A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Konica Minolta Photo Imaging Inc 映像表示装置及び映像表示システム

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017049833A (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 株式会社東芝 電子機器および支援方法
JP2017049918A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 株式会社東芝 電子機器および支援方法
AU2017223997B2 (en) * 2016-02-26 2021-09-16 Magic Leap, Inc. Light output system with reflector and lens for highly spatially uniform light output
US11692689B2 (en) 2016-02-26 2023-07-04 Magic Leap, Inc. Light output system with reflector and lens for highly spatially uniform light output
US11378256B2 (en) 2016-02-26 2022-07-05 Magic Leap, Inc. Light output system with reflector and lens for highly spatially uniform light output
JPWO2018135135A1 (ja) * 2017-01-18 2019-12-19 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 シースルー型表示装置、システム、プログラム及び情報処理方法
JP7069047B2 (ja) 2017-01-18 2022-05-17 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 シースルー型表示装置、システム、プログラム及び情報処理方法
WO2018135135A1 (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 シースルー型表示装置、システム、プログラム及び情報処理方法
JP2021507298A (ja) * 2017-12-21 2021-02-22 ビ−エイイ− システムズ パブリック リミテッド カンパニ−BAE SYSTEMS plc ウェアラブルデバイス
JP7155267B2 (ja) 2017-12-21 2022-10-18 ビ-エイイ- システムズ パブリック リミテッド カンパニ- ウェアラブルデバイス
US11604359B2 (en) 2017-12-21 2023-03-14 Snap Inc. Wearable devices
CN112255800A (zh) * 2020-11-09 2021-01-22 Oppo广东移动通信有限公司 图像显示的控制方法及增强现实设备、装置、计算机可读存储介质
JP2022102681A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 ソフトバンク株式会社 眼鏡型デバイス、プログラム、及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6075083B2 (ja) 2017-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI615631B (zh) 頭部配戴型顯示裝置及頭部配戴型顯示裝置之控制方法
JP6060512B2 (ja) 頭部装着型表示装置
CN106199963B (zh) 显示装置及其控制方法以及计算机程序
JP6066037B2 (ja) 頭部装着型表示装置
JP6075083B2 (ja) 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
US9613592B2 (en) Head mounted display device and control method for head mounted display device
JP5958689B2 (ja) 頭部装着型表示装置
JP6089705B2 (ja) 表示装置、および、表示装置の制御方法
US20140285403A1 (en) Head-mounted display device and control method for head-mounted display device
JP6459380B2 (ja) 頭部装着型表示装置、頭部装着型表示装置の制御方法、および、コンピュータープログラム
US10416460B2 (en) Head mounted display device, control method for head mounted display device, and computer program
JP2016142887A (ja) 頭部装着型表示装置およびその制御方法、並びにコンピュータープログラム
JP6268778B2 (ja) 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
JP6331374B2 (ja) 頭部装着型表示装置
JP6252002B2 (ja) 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
JP2016212320A (ja) 表示装置およびその制御方法、並びにコンピュータープログラム
JP6582374B2 (ja) 表示装置およびその制御方法、並びにコンピュータープログラム
JP6273677B2 (ja) 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
JP2014068096A (ja) 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
JP6268704B2 (ja) 表示装置、表示装置の制御方法、および、プログラム
JP2014127968A (ja) 表示装置、および、表示装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151126

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6075083

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150