JP2014142534A - 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】使用者が虚像と外景とを視認可能な頭部装着型表示装置は、使用者の眼前に虚像を形成する光学像表示部と、光学像表示部によって形成される虚像を、頭部装着型表示装置の外側から視認可能とする表示切替部とを備える。
【選択図】図11
Description
A−1.頭部装着型表示装置の構成:
図1は、本発明の一実施形態における頭部装着型表示装置の概略構成を示す説明図である。頭部装着型表示装置100は、頭部に装着する表示装置であり、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、HMD)とも呼ばれる。本実施形態のヘッドマウントディスプレイ100は、使用者が、虚像を視認すると同時に外景も直接視認可能な光学透過型の頭部装着型表示装置である。
図4は、画像光生成部から射出された画像光が利用者の眼に導かれる様子を示す説明図である。右バックライト制御部201(図2)は、入力された制御信号に基づいて、右バックライト221を駆動する。同様に、左バックライト制御部202は、入力された制御信号に基づいて、左バックライト222を駆動する。右バックライト221と左バックライト222とは、例えば、LEDやエレクトロルミネセンス(EL)等の発光体である。右LCD制御部211(図2)は、受信部53を介して入力されたクロック信号PCLKと、垂直同期信号VSyncと、水平同期信号HSyncと、右眼用画像データーData1とに基づいて、右LCD241を駆動する。同様に、左LCD制御部212は、受信部53を介して入力された信号および左眼用画像データーData2に基づいて、左LCD242を駆動する。右LCD241と左LCD242とは、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。右LCD241と左LCD242とは、マトリクス状に配置された各画素位置の液晶を駆動することによって、LCDを透過する光の透過率を変化させることにより、右バックライト221と左バックライト222とから照射される照明光を、画像を表す有効な画像光PL(図4)へと変調する。なお、本実施形態では、バックライト方式を採用することとしたが、フロントライト方式や反射方式を用いて画像光PLを射出する構成としてもよい。
図6および図7は、第1の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100の外側に導かれる様子を示す説明図である。第1の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100は、右保持部21のうち、使用者がヘッドマウンドディスプレイ100を装着した状態において使用者の側頭部と対向する側に、表示切替部70としてのミラー73を備えている。同様に、左保持部23のうち、使用者がヘッドマウンドディスプレイ100を装着した状態において、使用者の側頭部と対向する側に、表示切替部70としてのミラー83を備えている。ミラー73およびミラー83は、可視光線を反射する。図7に示すように、ミラー73およびミラー83は、右保持部21および左保持部23を折りたたんで机等に裁置した状態において、鉛直方向の端部が光学像表示部(右光学像表示部26、左光学像表示部28)側に、鉛直方向とは逆方向の端部が保持部(右保持部21、左保持部23)側に、それぞれ位置するように傾斜した状態で配置されている。
図8および図9は、第2の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100の外側に導かれる様子を示す説明図である。第2の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100は、右光学像表示部26および左光学像表示部28の外側に、レンズカバー90を備えている。レンズカバー90は、端部ERおよび端部EL(図1)の近傍に配置された蝶番91および蝶番92によって、光学像表示部に固定されている。図9に示すように、本態様におけるレンズカバー90は、下端側(すなわち、鉛直方向に位置する側)が開放可能に固定されている。レンズカバー90は、その内側(すなわち、ヘッドマウンドディスプレイ100を装着した状態における使用者の頭部と対向する側)に、表示切替部70としてのミラー73aおよびミラー83aを備えている。ミラー73aおよびミラー83aは、可視光線を反射する。
本発明の第2実施形態では、使用者が頭部装着型表示装置を装着しているか否かを自動的に検出し、検出結果に応じて光路を変更する構成について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図10は、第2実施形態におけるヘッドマウンドディスプレイ100aの構成を機能的に示すブロック図である。図2に示した第1実施形態との違いは、制御部10に代えて制御部10aを備え、画像表示部20に代えて画像表示部20aを備える点である。制御部10aは、第1実施形態での構成に加えてさらに、表示切替部142と、検出部144とを備えている。表示切替部142は、表示切替処理を実行する。表示切替処理は、ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されている装着状態か、使用者に装着されていない非装着状態かを検出し、装着状態の場合はヘッドマウンドディスプレイ100aの内側(第1の方向P1)から虚像を視認可能とし、非装着状態の場合はヘッドマウンドディスプレイ100aの外側(第2の方向P2)から虚像を視認可能とする処理である。検出部144は、画像表示部20aに備えられたセンサー61の出力値から、ヘッドマウンドディスプレイ100aが装着状態であるか、非装着状態であるかを検出する。
図11は、表示切替処理の手順を示すフローチャートである。表示切替処理は、ヘッドマウンドディスプレイ100aに対して電源が投入されたことをトリガーとして実行される。なお、OS150からの表示切替処理の開始要求をトリガーとして実行されてもよい。まず、検出部144は、センサー61の出力値に基づいて、ヘッドマウンドディスプレイ100aの装着状態(装着状態、非装着状態)を検出する(ステップS102)。表示切替部142は、検出された装着状態によって処理を分岐させる(ステップS104)。ヘッドマウンドディスプレイ100aが使用者に装着されている装着状態である場合(ステップS104:YES)、表示切替部142は、ヘッドマウンドディスプレイ100aの内側に画像を表示させる(ステップS106)。具体的には、表示切替部142は、後述の「B−3.ヘッドマウンドディスプレイ100aの装着時における光路」に従って、画像光生成部によって生成された画像光PLを、ヘッドマウンドディスプレイ100aの第1の方向P1(図3)へと導く。
ヘッドマウンドディスプレイ100aの装着時における光路は、図4で説明した第1実施形態と同様である。
図12は、第3の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100aの外側に導かれる様子を示す説明図である。なお、図12では、左光学像表示部28の部分のみを拡大して図示する。第3の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、図4で説明したハーフミラー層71に代えて可動式ハーフミラー層71aを備え、ハーフミラー層81に代えて可動式ハーフミラー層81aを備えている。可動式ハーフミラー層71a、81aは、入射した光の一部を反射し、一部を透過させる半透過反射膜である。可動式ハーフミラー層71a、81aは、表示切替部142からの指示に基づき、内側向き配置と外側向き配置とを切り替えることができる。内側向き配置とは、第1の方向P1(図3)に位置する側の端部が端部SP(図3)側に位置し、第2の方向P2に位置する側の端部が中央部CP側に位置する配置である。内側向き配置は、図12において実線で示している。外側向き配置とは、第1の方向P1に位置する側の端部が中央部CP側に位置し、第2の方向P2に位置する側の端部が端部SP側に位置する配置である。外側向き配置は、図12において破線で示している。
図13は、第4の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100aの外側に導かれる様子を示す説明図である。第4の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、図4で説明した構成に加えてさらに、反射型液晶76および反射型液晶86を備えている。反射型液晶76、86は、通電によって表面の反射特性が変わる薄膜デバイスである。反射型液晶76、86は、通電状態においては入射光を鏡面反射し、非通電状態においては入射光を拡散反射する。
反射型液晶76は、ハーフミラー層71と同じ向きに配置され、反射型液晶86は、ハーフミラー層81と同じ向きに配置されている。
図14は、第5の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100aの外側に導かれる様子を示す説明図である。第5の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、図4で説明した構成のうち、右バックライト制御部201と、右LCD制御部211と、右バックライト221と、右LCD241と、右投写光学系251とに代えて右光射出装置93を備えている。同様に、左バックライト制御部202と、左LCD制御部212と、左バックライト222と、左LCD242と、左投写光学系252とに代えて左光射出装置94を備えている。なお、右光射出装置93と左光射出装置94とを総称して「光射出装置」とも呼ぶ。なお、光射出装置は、特許請求の範囲における「光射出部」に相当する。
図17は、第6の態様において、画像光生成部から射出された画像光がヘッドマウンドディスプレイ100aの外側に導かれる様子を示す説明図である。なお、図17では、左光学像表示部28の部分のみを拡大して図示する。第6の態様におけるヘッドマウンドディスプレイ100aは、図4で説明したハーフミラー層72に代えてハーフミラー層72aを備え、ハーフミラー層82に代えてハーフミラー層82aを備えている。ハーフミラー層72a、82aは、反射帯域を特定の波長に絞ったタイプの半透過反射膜である。
上記実施形態において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。その他、以下のような変形も可能である。
上記実施形態では、ヘッドマウントディスプレイの構成について例示した。しかし、ヘッドマウントディスプレイの構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に定めることが可能であり、例えば、各構成部の追加・削除・変換等を行うことができる。
上記第2実施形態では、表示切替処理の一例を示した。しかし、図11に示した処理の手順把握まで一例であり、種々の変形が可能である。例えば、一部のステップを省略してもよいし、更なる他のステップを追加してもよい。また、実行されるステップの順序を変更してもよい。
ここで、頭の動きとは、頭部の速度・加速度・角速度・向き・向きの変化を含む。
これらの変化は、例えば、9軸センサーを用いることによって検出可能である。9軸センサーは、加速度(3軸)、角速度(3軸)、地磁気(3軸)を検出するモーションセンサーである。
このようにすれば、検出部は、9軸センサー(動き検出部)によって検出される使用者の頭の動きの有無を用いて、自動的に、ヘッドマウンドディスプレイが使用者に装着されている装着状態か、使用者に装着されていない非装着状態かを検出することができる。
上記実施形態では、ヘッドマウントディスプレイの内側(第1の方向P1)と、ヘッドマウントディスプレイの外側(第2の方向P2)とに対して、同一の虚像を視認可能とさせる構成について説明した。しかし、ヘッドマウントディスプレイの内側と外側とからは、異なる虚像を視認可能としてもよい。「異なる虚像」とは、虚像の色相/彩度/明度の少なくともいずれか1つが異なる場合と、虚像が表す画像そのものが異なる場合との両方を含む。
・第3の態様のヘッドマウントディスプレイにおいて、さらに、ミラーと可視光透過部材との間の光路上に、色が可変なフィルタ(例えば液晶)を設ける構成とする。変化付与部は、電源の残量を監視し、電源の残量に応じてフィルタの色を変化させる。
・第4の態様におけるヘッドマウントディスプレイにおいて、変化付与部は、電源の残量を監視し、電源の残量に応じて反射型液晶の色を変化させる。
・第6の態様におけるヘッドマウントディスプレイにおいて、さらに、光散乱膜の内側に、色が可変なフィルタ(例えば液晶)を設ける構成とする。変化付与部は、電源の残量を監視し、電源の残量に応じてフィルタの色を変化させる。
・第6の態様におけるヘッドマウントディスプレイにおいて、変化付与部は、電源の残量を監視し、電源の残量に応じて光射出装置から射出する走査光SLの色相を変化させる。
上記の例によれば、変化付与部は、ヘッドマウントディスプレイの外側(第2の方向P2)から視認可能とされる虚像の色相を、ヘッドマウントディスプレイの電源の残量に応じて変化させることができる。この結果、ヘッドマウントディスプレイの使用者は、ヘッドマウントディスプレイの外側からヘッドマウントディスプレイの状態を視認することができる。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
12…点灯部
14…タッチパッド
16…十字キー
18…電源スイッチ
20…画像表示部
20a…画像表示部
20c…画像表示部
20d…画像表示部
21…右保持部
22…右表示駆動部
23…左保持部
24…左表示駆動部
26…右光学像表示部(光学像表示部)
26c…右光学像表示部(光学像表示部)
26d…右光学像表示部(光学像表示部)
28…左光学像表示部(光学像表示部)
28c…左光学像表示部(光学像表示部)
28d…左光学像表示部(光学像表示部)
30…イヤホンプラグ
32…右イヤホン
34…左イヤホン
40…接続部
42…右コード
44…左コード
46…連結部材
48…本体コード
51…送信部
52…送信部
53…受信部
54…受信部
61…センサー
70…表示切替部
70a…第2の光学部材
71…ハーフミラー層
81…ハーフミラー層
72…ハーフミラー層(第1の光学部材)
82…ハーフミラー層(第1の光学部材)
73…ミラー(表示切替部、第1の態様)
83…ミラー(表示切替部、第1の態様)
73a…ミラー(表示切替部、第2の態様)
83a…ミラー(表示切替部、第2の態様)
71a…可動式ハーフミラー層(第2の光学部材、第3の態様)
81a…可動式ハーフミラー層(第2の光学部材、第3の態様)
74…ミラー(第2の光学部材、第3の態様)
84…ミラー(第2の光学部材、第3の態様)
75…可視光透過部材
85…可視光透過部材
76…反射型液晶(第2の光学部材、第4の態様)
86…反射型液晶(第2の光学部材、第4の態様)
93…右光射出装置(光射出部)
94…左光射出装置(光射出部)
95…光散乱膜(第2の光学部材、第5の態様)
96…光散乱膜(第2の光学部材、第5の態様)
77…波長板
87…波長板
72a…ハーフミラー層(第1の光学部材、第6の態様)
82a…ハーフミラー層(第1の光学部材、第6の態様)
78…ハーフミラー層(第2の光学部材、第6の態様)
88…ハーフミラー層(第2の光学部材、第6の態様)
90…レンズカバー
91…蝶番
92…蝶番
100…頭部装着型表示装置
102…信号光変調部
102a…合成光形成部
102b…青色光源
102g…緑色光源
102r…赤色光源
103…走査光学系
103c…周辺部材
103y…ミラー枠体
104…駆動制御回路
110…入力情報取得部
120…記憶部
130…電源
132…無線通信部
140…CPU
142…表示切替部
144…検出部
160…画像処理部
170…音声処理部
180…インターフェイス
190…表示制御部
201…右バックライト制御部
202…左バックライト制御部
211…右LCD制御部
212…左LCD制御部
221…右バックライト
222…左バックライト
241…右LCD
242…左LCD
251…右投写光学系
252…左投写光学系
261…右導光板
262…左導光板
PCLK…クロック信号
VSync…垂直同期信号
HSync…水平同期信号
Data…画像データー
Data1…右眼用画像データー
Data2…左眼用画像データー
P1…第1の方向
P2…第2の方向
OA…外部機器
PC…パーソナルコンピューター
SC…外景
RE…右眼
LE…左眼
VI…虚像
EL…端部
ML…リレーレンズ
GL…信号光
HL…孔
SL…走査光
AP…先端部
CP…中央部
ER…端部
VR…視野
DM1…ダイクロイックミラー
DM2…ダイクロイックミラー
PL…画像光
PLL…反射光
PLR…反射光
SP…端部
Claims (12)
- 使用者が虚像と外景とを視認可能な頭部装着型表示装置であって、
前記使用者の眼前に前記虚像を形成する光学像表示部と、
前記光学像表示部によって形成される前記虚像を、前記頭部装着型表示装置の外側から視認可能とする表示切替部と、
を備える、頭部装着型表示装置。 - 請求項1に記載の頭部装着型表示装置であって、
前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着された場合に、前記光学像表示部が前記使用者の頭部と対向する方向を第1の方向とし、前記第1の方向と逆の方向を第2の方向としたとき、
前記表示切替部は、前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着されていない場合に、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。 - 請求項2に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着されている装着状態か、前記使用者に装着されていない非装着状態かを検出する検出部を備え、
前記表示切替部は、
前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし、前記非装着状態である場合は前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。 - 請求項3に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、
前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と、
前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、
を備え、
前記表示切替部は、
前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記画像光生成部から射出された前記画像光を前記第1の光学部材に受光させることで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし、
前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記画像光生成部から射出された前記画像光を前記第2の光学部材に受光させることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。 - 請求項3に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、
前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と、
前記第1の光学部材を透過した前記画像光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、
を備え、
前記表示切替部は、
前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記第2の光学部材を無効とすることで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし、
前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記第2の光学部材を有効とすることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。 - 請求項3に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
画像を表す信号光を生成すると共に、生成した前記信号光を任意の方向に射出可能な光射出部と、
前記光射出部から射出された走査光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と、
前記光射出部から射出された走査光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、
を備え、
前記表示切替部は、
前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記光射出部に対して、前記第1の光学部材が位置する方向に前記信号光を射出させることで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし、
前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記光射出部に対して、前記第2の光学部材が位置する方向に前記信号光を射出させることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。 - 請求項3に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、
前記画像光生成部から受光した前記画像光の波長を第1の波長から第2の波長へと変調する第3の光学部材と、
前記第1の波長の前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と、
前記第2の波長の前記画像光を前記第2の方向へ導く第2の光学部材と、
を備え、
前記表示切替部は、
前記頭部装着型表示装置が前記装着状態である場合は、前記第3の光学部材に対して、前記画像光の波長を変調させないことで、前記第1の方向から前記虚像を視認可能とし、
前記頭部装着型表示装置が前記非装着状態である場合は、前記第3の光学部材に対して、前記画像光の波長を前記第2の波長に変調させることで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。 - 請求項3から請求項7までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
非可視光を射出可能な発光部であって、前記装着状態において前記使用者の頭部に対向する一の位置に配置された発光部と、
前記非可視光を受光する受光部であって、前記装着状態において前記使用者の頭部に対向する他の位置に配置された受光部と、
を備え、
前記検出部は、
前記受光部の検出値を用いて、前記装着状態と、前記非装着状態とを検出する、頭部装着型表示装置。 - 請求項3から請求項7までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
前記使用者の頭の動きを検出する動き検出部を備え、
前記検出部は、
前記動き検出部によって検出される前記使用者の頭の動きの有無を用いて、前記装着状態と、前記非装着状態とを検出する、頭部装着型表示装置。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
前記表示切替部によって前記頭部装着型表示装置の外側から視認可能とされる前記虚像を、前記頭部装着型表示装置の状態に応じて変化させる変化付与部を備える、頭部装着型表示装置。 - 請求項2に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、
前記画像光生成部から受光した前記画像光を前記第1の方向へ導く第1の光学部材と、
を備え、
前記表示切替部は、
前記頭部装着型表示装置が前記使用者に装着されていない場合は、前記第1の光学部材によって前記第1の方向に導かれた前記画像光を反射することで、前記第2の方向から前記虚像を視認可能とする、頭部装着型表示装置。 - 使用者が虚像と外景とを視認可能な頭部装着型表示装置の制御方法であって、
(a)前記使用者の眼前に前記虚像を形成する工程と、
(b)前記工程(a)によって形成される前記虚像を、前記頭部装着型表示装置の外側から視認可能とする工程と、
を備える、頭部装着型表示装置の制御方法。
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