JP2014141782A - 嵌合式建築用板とその構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】成型し易く、安定した形状で、強度的に有利で、意匠性があり、簡単かつ安全に屋根・壁の施工の容易な嵌合式建築用板と、その構造を提供する。
【解決手段】接続部を、山の頂部を避けた斜辺に形成し、山の幅を広げ、成型し易く、成型精度の高い形状にし、鋼製の弾性を利用し人が足で踏んで接続嵌合する嵌合式建築用板1とする。接続部を頂部より下の位置の斜辺部の負圧を受ける谷部2近くに配する。谷底にリブを形成し、谷底に載荷した時に下地材の転写を防ぐ。
【選択図】図3

Description

この発明は、工場、倉庫、体育館、スーパーマーケット、その他施設等において幅広く使用されている金属で成型された建築用板であって、主な構成が谷部、山部、支持部、固定部からなり、簡単かつ安全に屋根・壁の葺き上げ施工ができる嵌合式建築用板とその構造に関するものである。
従来、屋根葺の方法として、山の頂部で接続をする馳形状の屋根材は、下馳(雄馳)から立ち下がる垂下状片を下地に一定間隔に固定し、下馳に上馳(雌馳)を重ね馳締機で締め付けて葺かれていた。
特開平2−108753号公報 特開平6−294182号公報
このような屋根材の場合、特許文献1では、接続する馳部の締付において、馳部を頂部に配し、上の雌馳部と下の雄馳部の接続を馳締機を利用し、図13の上馳(雌馳)の立ち上り側片6aと傾斜屈曲片6bを押圧し、この押圧過程で係止片6cと6dも、共に押圧され圧着し、馳締を行う。また、12図の7a、7bも同様である。この4枚の板を圧着するため締付機を使用していた。このため機械の締付作業、押圧調整、管理に労力を要していた。
この接続の係止部方法において、上馳部6a、6bと下馳部4bを水平方向から締付機で締付け、それとともに6dが頂部3に沿って移動し、6cを押しつぶしながら変形させ、4bに係止する複雑な形状である。このため、相互の変形が一定にバランス良く変形しないと嵌合しにくい課題を持っている。また、頂部3の面に沿って6dが移動するため、仕上げ塗装面に傷がつく問題があった。
次に、馳部の成型性において、下馳部の成型が、4、4a、4bの各辺が、2枚板を折り曲げて重なるように成型され鈎状になっている。また、上馳6の部分も各辺が短く、かつ隙間の小さい鈎形状をしている。この鈎状の成型は非常に寸法精度の出し難い形状で、馳部を精度良く成型することに対し、大きな課題を持っていた。
さらに、係止部に対する強度の影響において、係止部を接続する形態が片側だけの嵌合のため、嵌合していない側に負圧の強風が来た時に、谷板および斜辺が浮き上がり、剥がすような応力が加わる。従って強風時には抵抗力が弱く、片側が常に浮き上がり、強弱のある強風・台風時には浮いたり沈んだり、また金属板の軋む音や、金属疲労が発生する問題があった。
また、係止部に対する強度の影響において、係止部を山の頂点に置いたため、谷板から
遠い位置にあり、強風時の負圧による谷板の浮力の回転モーメントが大きく、強固な嵌合が必要とされていた。
さらに強度の面では、山を形成している頂部3が、一枚板で形成され、山の強度が一枚板で設定されていた。
次に、山や斜辺を支持する垂下状片が、垂直に立っているため、山部に積載荷重が掛かった場合、座屈や倒れが左右の何れに倒れるか解らず、変形や強度による破壊が一定しない不安があった。
また、葺き上がった後の意匠性において、使用に際し、表面が見える谷部では、施工時や材料運搬時の踏込み、積雪時の荷重により、下地材に接する谷部が下地材に喰い込み、下地材の幅が下地材間隔で表面に転写し、見苦しい欠点があった。
さらに、取付部の防水性において、取付部の底辺が平坦のため、ビスで穴を明け固定した場合、侵入した雨水や結露水は、ビス穴から室内へ漏れる恐れがあった。また、取付部が平坦のため、固定ビスの締付時にスプリングワッシャー機能がないため、経年でビスが緩む不安があった。
また、取付部の外側端部の折り返し片が、吊り下げ用に利用されていないので、利用価値を上げ、樋や天井材が取付られるようにする。
一方、特許文献2では、屋根用折板を接続する馳部は、山の頂部に配置され、それに連なり形成される斜辺部を含む谷部および立下げ片、樋部で構成されている。課題は下記の通りである。馳部は雄馳5と雌馳4の嵌合式になっているが、小さい形状で鋼製のスプリングバック性を利用する場合、通常使用する0.6〜1mm程度を使用すると、人力では大きな力を必要とし、締付機を利用するか、嵌合の掛りを少なくし、嵌合力を小さくすることで人力の押力に対応している。なお、馳締機で強く締め上げた場合は、特許文献1と同様の問題が発生する。しかるにこの小さな寸法の形態では掛かりの少ない嵌合方法となり、強度的に低下した屋根板となる。そのため使用に際し、強度上で支持間隔の狭い用途になり、下地材の本数が増え、下地コストがUPすることが課題になっている。
また、形状の小さな接続は成型精度に問題があり、かつ頂部の接続は強度上で、負圧の掛かる谷から遠い位置は不利である。さらに、頂部が一枚板の山強度であり、立下げ片の角度は直立であり座屈や破壊が左右の何れに倒れるか解らない。さらに、下地材の転写についても谷板が下地材幅に接していて問題がある。また、樋部にビスを固定した場合、ビス穴の漏水の問題がある。基本的に樋機能ならば、穴を明けない工夫が必要である。さらに、折り返し部の形状の利用に、多用途の付加価値が少ない課題を持っている。
なお、特許文献2の請求項3、4、5は対象外である。
そこで、本発明は、嵌合式建築用板の施工に当たり、屋根材や壁材の使用に際し、背景技術で述べた数々の課題の、複雑な接続形状、締付機を使用する大きい力、係止や馳締めにより塗装面に傷が付く形状、負圧に対し片側の接続部、負圧に不利な接続部の位置、接続部が小さい折曲げ加工と精度が難、荷重負荷時に強度にバラつきのある支持部、漏水防止や付属材の取付に難のある形状、施工時や積雪時に表面に下地材の幅が筋で転写する等の課題を克服し、簡単、確実に、かつ付属の機能を付加し、低価格で出きる嵌合式建築用板とその構造を提案することを目的とする。
従来技術が抱えている上述の課題を克服し、上記の目的を実現するため鋭意研究した結果、以下の要旨構成に係る本発明を開発した。即ち、本発明は、主板の谷部2と、谷部の両端の下向きに突起したリブ32,36を形成し、そこから接続時に重ねられる側の外側斜め上方に立ち上がる斜辺部3へ段差29と被嵌合部4を設け、それに連なる略水平の山部5と溝51を形成し、山部の外側端部から斜め下方へ立ち下がる斜辺部に被嵌合部6を持ち、さらに下方へ傾斜をしながら建築用板を支持する傾斜支持部7と支持点16を設け、取付けする山形固定部8とその外側端部に部材吊用の屈曲片13を形成する。一方、接続時に重ねる側は、谷部の端部のリブから外側斜め上方へ立ち上がる斜辺部9に段差39と嵌合部10を設け、それに連なる略水平の山部11を形成し、山部の外側端部から斜め下方へ立ち下がる斜辺部に重ねる側の嵌合部12を形成したことを特徴とした嵌合式建築用板を提案する。
先ず、馳締機を利用した屋根材相互の接続する馳締めを、成型のしやすい、大きな開放した形状にし、馳締機を利用した矯正変形をやめる。そして山幅が広く、成型加工のし易い形状に改善する。また、馳の矯正変形が無いので塗装傷も無く、馳締と成型難易度の課題を克服する。
次に、強度に対して、接続部や馳部を強度的に不利な高い位置の頂部を避け、さらに片側の馳接続や、係止掛りの少ない嵌合をやめ、低い位置の斜辺部の両側を、大きな掛りのある形状にする。また、接続部を重ねる側と重ねられる側の山と嵌合部をほぼ同じ形状で重ね接続されることで、二枚板の強度を実現し、両側嵌合の強固な嵌合式建築用板を実現する。
また、強度のバラつき防止のため、支持部を一定の方向へ倒れるようにするため、傾斜した支持片にする。これで課題を克服する。
さらに下地材の転写に対し、主板部の谷部において、谷部の両側へ突起した支持点32(図1、△で位置表示)、36(図1△で位置表示)を最低2か所設け、また傾斜支持部の支持点16(図1で△表示)を一か所形成し、各々が線状で下地材に接し、最低3点以上で支持することを特徴とした嵌合式建築用板を提案する。これで課題は克服できる。なお、谷部には、載荷に対応するリブ34を追加することもできる。また前記谷部の両側から外側へ立ち上がる斜辺部31、37に折り曲げ部を有し、この幅の大小により支点間隔を広げることもできることを提案する。
次に、樋の防水性とその利用に対し、漏水する上部の山の頂部へ溝を付け、接続部からの漏水を回避する二次防水機能を持たせる。万一漏水したとしても、次の山型固定部8は、三次防水になる。さらに、漏水の通り道にビス穴が来ないような山型とし、かつ山型にビスの緩み止め効果を持たせる。これで課題は問題無く克服できる。また屈曲した立ち上り片を設け、部材の吊下用の屈曲片を提案する。
特許文献2で述べた課題に対し、先ず、屋根材相互の接続する馳部を、成型のしやすい、大きな開放した形状にする。そして山幅を広くし、成型難易度の高い課題を克服する。また山幅を広げたため、鋼製の弾性を利用でき、山の斜辺にスプリングバックを利用する接続が可能になった。次に、強度に対しても、接続部が強度的に不利な頂部を避け、さらに片側の馳接続や、係止掛りの少ない嵌合をやめ、低い位置の斜辺部の両側で接続が可能になった。また、山部が二枚板の重ねになり強度UPが図れるようになった。さらに強度のバラつき防止のため、支持部を一定の方向へ倒れるようにするため、傾斜した支持片にする。これらで課題を克服する。
また、本発明の嵌合式建築用板は、必要に応じ裏面に、断熱材を貼付することを提案する。
次に、本発明は、前記嵌合式建築用板を、屋根下地材の上に一定の間隔でビス固定し、接続嵌合部を接続しながら取付けて行くものであって、先ず、嵌合式建築用板の接続重ねられる側の被嵌合部と、傾斜支持片に連なる山形固定部を下地材の上に置き、下地材にビス固定し、また接続する重ねる側の嵌合部を、上方から被嵌合部に重ね、足で踏込み嵌合し、接続し、順次葺いて行くことを特徴とする嵌合式建築用板の構造を提案する。また、荷重を三点で支持する取付構造を提案する。
さらに、本発明は、前記嵌合式建築用板の、固定部から立ち上がる屈曲片に、部材を吊り下げることができることを特徴とする嵌合式建築用板の構造を提案する。
課題の克服のため、吊下げ用の吊下げ金具を配することで、天井材を簡単に取り付けられる方法ができ、また従来、樋の取付時に屋根材の山部に穴を明け吊り下げていた方法を、穴を明けずに取付けることが出来る構造とする。
上述した構成を採用した本発明は、嵌合式建築用板の形状を、従来の小さく鈎状で閉塞された係止形状のものから、成型加工が容易なかつ成型精度に余裕を持たせる略水平の幅広い山型の形状にした。これにより特許文献1、2の係止部や馳部の接続部に相当する、小さな馳部は、開放された略L型の大きい嵌合形状になる。それにより重ねる側では、薄鋼板の弾性を利用し、幅広の山のスプリングバックの効果を大きくすることができるようになり、重ねられる側の被嵌合部の変形を必要とせず、重ねる側の嵌合部の変形だけで、嵌合の掛かりを大きく簡単に接続することができた。この簡単な接続により、従来の馳締
の施工手間より、接続スピードは20〜30%程度大幅に改善された。
なお、従来、嵌合部と被嵌合部への嵌合性については、被嵌合部側が上部からの押力に対し、のれんに腕押し(図6)の状態になる恐れがあるが、本発明は、被嵌合部から下へ連なる斜辺と谷板および支持部で、押力に対し充分に反力を取れるようにしたことにより、なんら問題なく嵌合が可能となっている。
しかるに接続する嵌合部は、成型が容易で、成型精度は緩やかになり、馳締機が不要で、両側で大きな掛りの嵌合部の段差を人力の押圧で嵌合できるようになった。馳締機による馳部の締め付け矯正が不要になり、塗装面の傷つきの問題も解消した。このため安定した精度の良い製品を、安心、安全で確実な嵌合式建築用板で施工することができ、施工効率が大幅にUPした。また、防水性で山幅が広く、重ね側の斜面に嵌合部の段差が大きく形成され、山の中央に二次的防水の溝もあり、防水性が大幅に改善された。
次に強度面では、先ず、従来の片側の馳掛けは、馳掛けの無い側の谷側からの負圧に対し浮き上がり抵抗が少ないため、本発明は、片側の谷部の浮き上がりの対応として、重ねられる側の支持部の上部に嵌合部を形成し、重ねる側の嵌合部と重接嵌合される。これで山より低い位置で、かつ谷に近い位置で、重ねる側の接続嵌合ができるようにした。一方、重ねる側の嵌合は、谷から立ち上る斜辺の上部に被嵌合部を設け、上部から重ねる嵌合部で被嵌合部と接続嵌合される。これで、谷の両側で接続嵌合が出来る。これにより頂部に掛かる曲げモーメントより少ない曲げモーメントで対応が出き、従来の片側馳掛けによる強度低下、浮き上がりの軋む音、飛散等の不安に対し、安全な両側嵌合の嵌合式建築用板を提供することができる。
さらに、山部と嵌合部が、ほぼ同じ形状でしっかりと嵌合し、二枚板で重なるため、従来の頂部が一枚板で構成されていたものに対し、大きい強度を得ることが出来た。
また、山部や斜辺部を支持する垂下状片や立下り片が直立のため、左右の何れかに倒れるか解らないため、強度的にバラつきが多くなる。それを避けるため、直立の片を傾斜した支持片にした。このことにより、積載時に常に一定方向に傾斜し、座屈や破壊に至るようになり、バラつきの少ない安定強度を得ることが出来た。
さらに、施工時の踏込や積雪時の載荷により、谷板部が一定間隔の下地材に接する面が喰い込み下地材の幅が転写し、見苦しいことになる。その解決の手段として谷板の両端に下向きのリブ32、36を出し、下地に接する面をリブに荷重が掛かるようにし、平坦な谷板に下地材の転写が出にくいようにした。このことによりリブの突起強度で下地幅の喰い込みが最小限に抑えられ、たとえリブに転写したとしてもリブの底面で見えにくく、意匠上何ら問題ない谷板を形成することが出来た。なおリブは、丸型でも効果を発揮するし、必要に応じ増加することもできる。
また、本発明は、積載荷重の支持点を、基本的に最低三か所の支持点を設ける。支持部を第一支持点、谷部の両端のリブ2か所の第二支持点、第三支持点とし、各々線状で支持する。さらに、支持点は必要に応じ谷部に追加することができる。次にこの谷部の支持点は、谷部と立ち上る斜辺の屈曲点に、段差と立ち上る斜辺角度により変えることが可能で、支持点の位置と距離を変えることができる。これにより、積載される積雪、太陽電池パネル、その他工作物の荷重に対し、バランス良く、かつ効率がよく対応できるようになった。
固定部を山型にして、支持部から連なる固定部8に、山形の固定片15を設けたことにより、万一侵入した僅かな漏水や結露水は、溝から高い位置にあるビス穴に接しないようになる。支持部16と山型固定片15の溝から軒先に排水するため、ビス穴から漏水しない。また、山型固定片を越える漏水量の場合は、端部の屈曲片13の間の溝で排水することになり、四次防水も形成され樋の機能が確保される。
次に、前記固定部に部材を取付けるため、耐荷重に効果が出るように、平坦部を山形にして強度UP化を図り、また吊り下げ部品が引掛けやすく外れにくいように、傾斜と引掛かり部を付けた屈曲片を形成したことにより、嵌合式建築用板に、簡単に部材や天井材が取付けられ、従来の下地材の使用量の削減に寄与することができた。本発明は、前記の嵌合式建築用板の固定部に、吊下げ用の屈曲片を設け、天井材や樋等を取付られる付加価値を付けた構造である。
上述のように、本発明の嵌合式建築用板は、屋根材や壁材の使用に際し、数々の課題の複雑な形状、締付機の使用、塗装面の傷、負圧に対し片側の接続部、負圧に不利な接続部の位置、接続部が小さい形状、成型精度が難、載荷時の強度のバラツキ、漏水防止や付属材の取付、施工時や積雪時の下地材の筋等に効果のある支点等の課題を克服し、簡単、安心・安全に、かつ付属の機能を付加し、低価格化に効果のある嵌合式建築用板の構造を提案することができた。
本発明に係る嵌合式建築用板の形状図 本発明に係る嵌合式建築用板の類似形状図 本発明に係る嵌合式建築用板の使用状態の実施図と嵌合前状況図 本発明に係る嵌合式建築用板の屋根実施例 本発明に係る嵌合式建築用板の屋根取付構造図 本発明に係る他の嵌合式屋根の嵌合不良事例図 本発明に係る嵌合式建築用板の嵌合形状と取付拡大図 本発明に係る嵌合式建築用板の天井取付図 本発明に係る嵌合式建築用板の天井直貼り取付図 本発明に係る従来の樋取付図 本発明に係る樋の取付図 本発明に係る樋の正面取付図
以下に、この発明の好ましい実施形態を挙げて説明する。
先ず、図1で、谷部2を主板とし、谷部の両端の下向きに突起したリブ32、36を形成し、その谷部32から接続時に重ねられる側の外側斜め上方に立ち上がる斜辺部3へ段差29を設け、その前後に斜辺28、30を隣接し、斜辺の上部に被嵌合部4を形成する嵌合片26、嵌合屈曲部25、嵌合斜辺24を設け、それに連なる略水平の山部5と山に溝51を形成し、山部の外側端部から斜め下方へ立ち下がる斜辺部に被嵌合部6を形成する嵌合斜辺22、嵌合屈曲点21、嵌合片20を設け、さらに嵌合点19から下方へ傾斜をしながら建築用板を支持する傾斜支持部7に、支持片17と支持点16を形成し、支持点から外側へ向かい、取付けする山形固定部8があり、その山形固定部に山形固定片15を形成し、その外側端部の吊材支持点14から立ち上がる部材吊用の屈曲片13を形成する。一方、接続時に重ねる側は、谷部の左端部のリブ36から外側斜め上方へ立ち上がる斜辺部9に段差39を設け、その前後に斜辺38,40を隣接し、斜辺の上部に嵌合部10を形成する嵌合片42、嵌合屈曲部43、嵌合斜辺44を設け、それに連なる略水平の山部11を成し、山部の外側端部から斜め下方へ立ち下がる斜辺部に重ねる側の嵌合部12を形成する嵌合斜辺46、嵌合屈曲部47、嵌合片48を持ち、さらに嵌合点の49から下方に延伸する重ね片50を設けた嵌合式建築用板1である。
本発明の使用範囲を広めるもう一つの形状があり、図2に示すが、先ず、谷板2の面の中央に下向きのリブを34形成した。これは、谷部に荷重が多く掛かる場合に配するものであり、必要に応じ追加できるものとする。また谷板33、35から斜面へ立ち上がる屈曲部に、支持点を移動し距離を変える段差31、37を設けることが出来る。これは積載荷重に対し、有利なように支持点距離(図1、△で図示)を自由に変えられることを目的としている。また、斜辺部3、9の角度も自由に変えられるものとする。これにより、積載荷重に対しバランスの良い配置ができる。さらに、山部5の山頂部に、毛細管防止の溝51を形成している。これは万一嵌合部へ雨水が侵入した場合に、山の頂部から、室内側の支持部7へ漏水しないために設ける二次防水である。これで、固定部には基本的に漏水しないことになる。
さらに、本発明の嵌合式建築用板を取付ける方法と構造について述べる。接続する前の嵌合の状態と、接続嵌合し取付けた状態を図3に示し、下地材101に固定部8をビス102で固定した実施状態と構造を示したものである。この時の接続嵌合は、先ず、固定する下地材は図5のように一定間隔で配置されている。固定部8の山形固定片15を下地材101に固定ビス102で固定し、支持部7から連なる上部の被嵌合部6が固定され、それと連なる山部5、谷部2、重ねる側の山部11および同時に嵌合部10,12が配置される。この状態に隣接する次の嵌合式建築用板1を接続するが、被嵌合部4、6に嵌合部10,12を図3のように重ね合わせるようにする。次に図7のように、上方から被嵌合部4,6に向かい、足で踏み込み嵌合する。これにより、重ねられる側の山部5と被嵌合部19、21、22と24、25、26に、重ねる側の山11と嵌合部41、42、43、44、46、47、48、49、50が重接嵌合される。なお、広い山幅を持った形状は、重ねる側の山と嵌合部が、スプリングバックで大きく開き、簡単に被嵌合部に嵌合される。これを順次繰り返し葺いて行くものである。葺き上がった状態の実施例が図4である。これにより接続する嵌合の施工能率は、従来の馳締めの手間より、20〜30%効率が良くなった。
なお、従来懸念される嵌合状態の例を図6に示したが、被嵌合部の片側に支持部が無い場合は、図6のように上部の押圧に対し反力が無く、のれんに腕押しの状態になる。本発明の場合は、図7のように有効な反力の支持部7があるため、このような問題は発生しない。
また、本発明の嵌合式建築用板1を、屋根に取り付けた実施例を図4に示し、壁を図示していないが、同様の下地材101があれば屋根と同様に張り付けることが出来る。
次に、本発明の嵌合式建築用板に、吊下げ金具を使用し、天井部材を吊り下げ、天井板を張った例を図8示したものを述べる。これは、固定部の端に吊り下げ用の屈曲片13を設けるが、屈曲した片は、吊下げ金具103が引掛けられた時に、相互に噛み合うようになり、外れにくい形状になっている。これにより、安心した吊り下げ構造ができる。また、吊り下げ部の荷重に対応するため、山型固定部の中央を山型にして、強度UPを図った形状にし、荷重に少しでも対応する工夫した構造にしている。
また、天井板を張る例として、本発明の嵌合式建築用板の裏面から、山形固定部8の山型片15に、裏面から天井板を直に張った例を図9に示した。
さらに、なお樋の取付に対し、従来の樋の取付状態を図10に示すが、屋根板に現地で穴を明け、吊りボルトで樋を取付けていた。このため屋根板の穴明け手間や、腐食等が問題になっていた。その改良のため、図11は、本発明の嵌合式建築用板1の山型固定片と屈曲部を利用し、吊下げ金具103を使用し、軒樋106を取付けた状態を示している。また、図12は正面から見た状態を示している。このように吊り下げ金具を利用すれば簡単に取付けることができる。手間の少ない取付と、屋根材を傷めない取付構造となる。
上述したことにより、本発明の嵌合式建築用板は、形状では、成型性、成型精度、締付機を使用しない人力接続可能な形状、塗装面に傷が付かない、強度上有利な接続位置等の改良、施工面では、接続嵌合部の手間効率の大幅改善、接続する嵌合部の嵌合に不安のない形状、馳締機不用、防水性、施工時や積雪時に下地材の幅が転写しない形状、天井取付、樋の取付等の総合的な低価格と機能性を高めた嵌合式建築用板である。
本発明は、従来の屋根板や建築用板の課題を克服し、成型性や嵌合の施工性、強度において、主に工場、倉庫、体育館、店舗、集会所、ガレージ等の屋根または壁の建築用板として利用することができる。
1.嵌合式建築用板
2.谷部
3.被嵌合側斜辺部
4.6.被嵌合部
5.被嵌合側山部
7・傾斜支持部
8.山型固定部
9.嵌合側斜辺部
10.12嵌合部
11.嵌合側山部
13.屈曲片
14.吊材支持点
15.山型固定片
16.第一支持点
17.傾斜支持片
18.嵌合部支持片
19.27.41.49.嵌合点
20.26.42.48.嵌合片
21.25.43.47.嵌合屈曲部
22.24.44.46.嵌合斜辺
23.被嵌合部山部
28.30.被嵌合側斜辺
29.39.第一段差
31.37.第二段差
32 第二支持点
33.35.谷板
34.第四支持点
36.第三支持点
38.40.嵌合側斜辺
50.重ね片
51.溝
101.下地材
102.固定ビス
103.吊下げ金具
104.天井部材
105.天井板
106.断熱材
107.樋
108.吊ボルト
さらに下地材の転写に対し、主板部の谷部において、谷部の両側へ突起した支持点32(図1、△で位置表示)、36(図1△で表示)を最低2か所設け、また、傾斜支持部の支持点16(図1△で表示)を一か所形成し、各々が線状で下地材に接し、最低3点以上で支持することを特徴とした嵌合式建築用板を提案する。これで課題は克服できる。なお、谷部には、載荷に対応するリブ34を追加することもできる。また、前記谷部の両側の支持点リブの外側へ立ち上がる斜辺部の屈曲点に第二段差31、37折り曲げ部を有し、この幅の大小により支点間隔を広げることもできることを提案する。
本発明の使用範囲を広めるもう一つの形状があり、図2に示すが、先ず、谷板2の面の中央に下向きのリブ34を形成した。これは、谷部に荷重が多く掛かる場合に配するものであり、必要に応じ追加できるものとする。また、谷板は33、35の両端のリブの外側から斜面へ立ち上がる屈曲点に、支持点を移動し距離を変える第二段差31、37を設けることが出来る。これは積載荷重に対し、有利なように支持点距離(図1△で図示)を自由に変えられることを目的としている。また、斜辺部3、9の角度も自由に変えられるものとする。これにより、積載荷重に対しバランスの良い配置ができる。さらに、山部5の山頂部に、毛細管防止の溝51を形成している。これは万一嵌合部へ雨水が侵入した場合に、山の頂部から、室内側の支持部7へ漏水しないために設ける二次防水である。これで、固定部には基本的に漏水しないことになる。

Claims (5)

  1. 金属製成型板において、それを構成する谷部2と谷部の両端に下方向へ突起するリブ32、36を設け、接続時に重ねられる側では、その谷部から重ねられる外側斜め上方へ立ち上がる斜辺部があり、そのほぼ中央に段差29と上部に被嵌合部4を設け、それに連なる略水平の山部5と山部に溝51を形成し、山部の外側端部から斜め下方へ立ち下がる斜辺部に被嵌合部6を設け、さらに下方へ傾斜を持ちながら成型板を線状で支持する傾斜支持部7と、取付けをする山形固定部8と外側端部に屈曲片13を形成した形状と、一方、接続時に重ねる側では、谷部から重ねる側の外側斜め上方へ立ち上がる斜辺部9を設け、そのほぼ中央に段差39と、上部に嵌合部10を設け、それに連なる略水平の山部11を形成し、山部の外側端部から斜め下方へ立ち下がる斜辺部に嵌合部12を形成したことを特徴とした嵌合式建築用板。
  2. 上記谷部において、谷部の両側へ突起した支持点32、36を設け、また傾斜支持部の底面に支持点16を形成し、その支持点が各々線状で下地材に接し、最低3点以上で荷重を支持し、また谷部の両端から外側斜め上方に立ち上がる屈曲点13に段差を設け、支点位置を移動することができることを特徴とした前記請求項1記載の嵌合式建築用板。
  3. 上記の嵌合式建築用板の裏面に、断熱材を貼付されていることを特徴とした前記請求項1および2に記載の嵌合式建築用板
  4. 嵌合式建築用板を、屋根の下地材の上に一定間隔で固定し、嵌合しながら屋根を葺いてなる請求項1〜3のいずれか1に記載の屋根構造
  5. 記載の嵌合式建築用板において、山形固定部8の外側端部の屈曲片13や固定片15から天井や樋、他の部材を吊ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の屋根構造。

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