JP2014141707A - 機能性フィルムの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材の表面に形成された薄膜の膜質が基材の先頭から後尾まで略一定の機能性フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の機能性フィルムの製造方法は、送り出しロール10に巻回された基材1を送り出して基材1の表面に薄膜を形成し、巻取りロール17に巻き取って収容する機能性フィルムの製造方法であって、真空チャンバー30内の成膜部における気体の全体の圧力と当該圧力に対する各成分気体の分圧を圧力測定手段41で測定する工程(S103)と、圧力測定手段41の測定結果に基づいて、基材1の先頭から後尾まで基材1の表面に薄膜を形成する間に上記圧力および上記分圧を略一定に保持するように制御手段43が圧力調整手段42を制御する工程(S104)と、上記成膜部が基材1の表面に薄膜を形成する工程(S105)と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、機能性フィルムの製造方法に関する。
フィルム状の基材の表面に薄膜を形成することにより、基材に機能性を付与した機能性フィルムを作成する技術が知られている。機能性フィルムの例としては、基材の表面に酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、酸化アルミニウムといった無機酸化物の薄膜を形成することによりガスバリア性を付与したガスバリアフィルムが挙げられる。ガスバリアフィルムは、従来から食品、化粧品、工業用品、医薬品などの物品の密封包装容器に使用されてきた。
近年、ガスバリアフィルムは、液晶表示素子、光電変換素子、有機エレクロトルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」と称する。)などの有機電子デバイスにも使用されるようになってきている。とくに、有機EL素子を酸素や水蒸気などから保護するための被覆材としてガスバリアフィルムを使用することが注目されている。
有機EL素子の保護に使用されるガスバリアフィルムは、食品などの密封包装に使用されるガスバリアフィルムに比べてより高い遮断性が求められる。また、ガスバリアフィルムは、有機EL素子の被覆材として使用したときに屈曲に対する耐性も求められる。
このような機能性フィルムを作成する方法としては、真空蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法などの物理気相成長法(PVD:Physical Vapor Deposition)、減圧化学気相成長法、プラズマ化学気相成長法などの化学気相成長法(CVD:Chemical Vapor Deposition)が知られている。
ところが、上記方法でフィルム状の長尺の基材を使用して長時間成膜を続けると、基材が元から持っている水分(以下、「持ち込み水分」と称する。)により、成膜を実施する部分における気体全体の圧力(以下、「全圧」と称する。)に対する水蒸気の圧力(以下、「水分圧」と称する。)が徐々に上昇する。水分圧が上昇すると、形成される薄膜の組成が少しずつ変化するので、基材の表面に形成される薄膜の膜質を基材の先頭から後尾まで一定にすることが困難になるという問題が生じうる。また、生産性を向上するため、基材の搬送速度(以下、「ラインスピード」と称する。)を上昇させる場合、圧力変化が大きくなるため、基材の先頭から後尾まで薄膜の膜質を一定に維持することがさらに困難になる。
これに関連して、基材の持ち込み水分を除去してから基材に薄膜を形成する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1を参照。)。下記特許文献1の技術では、基材を加熱して基材の持ち込み水分を除去してから基材に薄膜を形成する。
しかしながら、特許文献1の技術では、基材を加熱して基材の持ち込み水分を除去するものの、成膜を実施する部分における水分圧は適切に管理されていない。その結果、長尺の基材の表面に薄膜を形成する場合やラインスピードを上昇させる場合、成膜を実施する部分における水分圧が変動して薄膜の膜質を基材の先頭から後尾まで一定にできない虞がある。
特開2009−013473号公報
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、基材の表面に形成された薄膜の膜質が基材の先頭から後尾まで略一定の機能性フィルムの製造方法を提供することである。
本発明の上記目的は、下記によって達成される。
(1)送り出しロールに巻回された基材を送り出して当該基材の表面に薄膜を形成する機能性フィルムの製造方法であって、真空チャンバー内の成膜部における気体の全体の圧力と当該圧力に対する各成分気体の分圧を圧力測定手段で測定する工程と、前記圧力測定手段の測定結果に基づいて、前記基材の先頭から後尾まで前記基材の表面に薄膜を形成する間に前記圧力および前記分圧を略一定に保持するように制御手段が圧力調整手段を制御する工程と、前記成膜部が前記基材の表面に薄膜を形成する工程と、を有する、機能性フィルムの製造方法。
(2)前記圧力調整手段は、前記送り出しロールに巻回された前記基材が前記成膜部に搬送されるまでに前記基材を加熱する加熱部を有し、前記制御部は、前記加熱部の加熱強度を変化させることにより、前記成膜部における前記圧力に対する水分圧を略一定に保持するように前記圧力調整手段を制御することを特徴とする上記(1)に記載の機能性フィルムの製造方法。
(3)前記加熱部は、前記基材が前記送り出しロールから送り出されて前記成膜部に搬送されるまでの間の経路に沿って少なくとも1つ設置され、赤外線加熱またはマイクロ波加熱によって前記基材を加熱することを特徴とする上記(2)に記載の機能性フィルムの製造方法。
(4)前記加熱部は、前記送り出しロールの芯部に配置され、前記基材が前記送り出しロールから送り出される前に前記基材を加熱することを特徴とする上記(2)に記載の機能性フィルムの製造方法。
(5)前記成膜部は、互いに所定距離だけ離間して対向配置された成膜ロール対を有し、当該成膜ロール対に高周波電圧を印加することにより当該成膜ロール対の間の放電空間にプラズマを生成して、前記放電空間に前記基材を通過させることにより前記基材に薄膜を形成することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の機能性フィルムの製造方法。
(6)前記圧力測定手段は、前記放電空間の近傍における前記気体の全体の圧力と当該圧力に対する水分圧を測定することを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の機能性フィルムの製造方法。
(7)前記制御手段は、前記圧力測定手段によって測定された前記水分圧の変動に基づいて、前記圧力と前記水分圧を略一定に保持するように前記加熱部を制御することを特徴とする上記(6)に記載の機能性フィルムの製造方法。
本発明によれば、基材の先頭から後尾まで当該基材の表面に薄膜を形成する間に成膜部の気体の全圧および当該全圧に対する水分圧を略一定に保持するように制御手段が圧力調整手段を制御する。したがって、上記基材の表面に形成される薄膜の膜質が基材の先頭から後尾まで略一定の機能性フィルムを製造することができる。
本発明の一実施形態の成膜装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態における機能性フィルムを製造する方法を説明するフローチャートである。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(実施形態)
図1を参照しつつ、本発明の一実施形態の成膜装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態の成膜装置の一例を示す概略構成図である。なお、以下では、成膜装置として、プラズマCVD法によって薄膜を形成する、対向ロール型のロール・ツー・ロール真空成膜装置を例示して説明する。プラズマCVD法は、原料ガスをプラズマ状態にすることにより原料ガスの原子や分子を化学的に活性化して蒸着するCVD法の一種である。本実施形態では、プラズマCVD成膜装置を使用して機能性フィルムとしてのガスバリアフィルムを製造する場合を例示して説明する。
図1に示すとおり、本実施形態の成膜装置100は、送り出しロール10と、搬送ロール11〜14と、第1および第2成膜ロール15,16と、巻取りロール17と、ガス供給管18と、プラズマ発生用電源19と、磁場発生装置20,21と、真空チャンバー30と、真空ポンプ40と、圧力測定部41と、加熱部42と、制御部43と、を有する。
本実施形態では、送り出しロール10、搬送ロール11〜14、第1および第2成膜ロール15,16、巻取りロール17、および加熱部42は、真空チャンバー30に収容されている。
送り出しロール10は、予め巻き取られた状態で設置されている基材1を搬送ロール11に向けて送り出す。本実施形態では、送り出しロール10は、紙面に対して鉛直方向に延在した円筒状のロールであり、図示しないモーターにより反時計回りに回転(図1の矢印を参照)することにより、送り出しロール10に巻回された基材1を搬送ロール11に向けて送り出す。基材1としては、樹脂または樹脂を含む複合材料からなるフィルムまたはシートが使用されることが好ましい。
基材1を構成する樹脂は、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、環状ポリオレフィンなどのポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、ポリアクリロニトリル樹脂、アセタール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルファイド(PES)であり、これらの組合せであってもよい。また、基材1の厚さは、真空中における搬送の容易性を考慮して、たとえば5〜500μmとすることが好ましい。さらに、本実施形態で採用するガスバリアフィルムの形成では、後述するように基材1を通して放電を行うことから、基材1の厚みは40〜150μmであることがより好ましく、50〜100μmであることがとくに好ましい。
搬送ロール11〜14は、送り出しロール10と略平行な回転軸を中心に回転可能に構成された円筒状のロールである。搬送ロール11は、基材1に適当な張力を付与しつつ、基材1を送り出しロール10から成膜ロール15に搬送するためのロールである。また、搬送ロール12,13は、成膜ロール15で成膜された基材1’ に適当な張力を付与しつつ、基材1’を成膜ロール15から成膜ロール16に搬送するためのロールである。さらに、搬送ロール14は、成膜ロール16で成膜された基材1’’に適当な張力を付与しつつ、基材1’’を成膜ロール16から巻取りロール17に搬送するためのロールである。
第1成膜ロール15および第2成膜ロール16は、送り出しロール10と略平行な回転軸を有し、互いに所定距離だけ離間して対向配置された成膜ロール対である。図1に示す例では、第1成膜ロール15と第2成膜ロール16との離間距離は、点Aと点Bとを結ぶ距離である。第1成膜ロール15および第2成膜ロール16は、導電性材料で形成された放電電極であり、互いに絶縁されている。なお、第1成膜ロール15および第2成膜ロール16の材質や構成は、電極として所望の機能を達成できるように適宜選択することができる。また、第1および第2成膜ロール15,16の内部には、磁場発生装置20および21が各々設置されている。第1成膜ロール15と第2成膜ロール16とには、プラズマ発生用電源19によりプラズマ発生用の高周波電圧が印加される。それにより、第1成膜ロール15と第2成膜ロール16との間の放電空間Sに電場が形成され、ガス供給管18から供給される成膜ガスの放電プラズマが発生する。
巻取りロール17は、送り出しロール10と略平行な回転軸を有し、基材1’’を巻き取りロール状にして収容する。巻取りロール17は、図示しないモーターにより反時計回りに回転(図1の矢印を参照。)することにより、基材1’’を巻き取る。
送り出しロール10から送り出された基材1は、送り出しロール10と巻き取りロール17との間で、搬送ロール11〜14、第1成膜ロール15、および第2成膜ロール16に巻き掛けられることにより適当な張力を保ちつつ、これらの各ロールの回転により搬送される。なお、基材1,1’,1’’の搬送方向は矢印で示されている。基材1,1’,1’’のラインスピード(たとえば、図1の点Cにおける搬送速度)は、原料ガスの種類や真空チャンバー30内の圧力などに応じて適宜調整されうる。ラインスピードは、0.1〜100m/minであることが好ましく、0.5〜20m/minであることがより好ましい。
ガス供給管18は、真空チャンバー30内にプラズマCVDの原料ガスなどの成膜ガスを供給する。ガス供給管18は、空間Sの上方に第1成膜ロール15および第2成膜ロール16の回転軸と同じ方向に延在する管状の形状を有しており、複数箇所に設けられた開口部から空間Sに成膜ガスを供給する。
原料ガスには、たとえば、ケイ素を含有する有機ケイ素化合物を使用することができる。有機ケイ素化合物としては、例えば、ヘキサメチルジシロキサン(以下、「HMDSO」と称する)、1.1.3.3−テトラメチルジシロキサン、ビニルトリメチルシラン、メチルトリメチルシラン、ヘキサメチルジシラン、メチルシラン、ジメチルシラン、トリメチルシラン、ジエチルシラン、プロピルシラン、フェニルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ジメチルジシラザン、トリメチルジシラザン、テトラメチルジシラザン、ペンタメチルジシラザン、ヘキサメチルジシラザンが挙げられる。これらの有機ケイ素化合物の中でも、化合物の取り扱い易さや得られるガスバリアフィルムの高いガスバリア性などの観点から、HMDSOを使用することが望ましい。なお、これらの有機ケイ素化合物は、2種以上を組み合わせて使用されてもよい。また、原料ガスには、有機ケイ素化合物の他にモノシランが含有されてもよい。
成膜ガスとしては、原料ガスの他に反応ガスが使用されてもよい。反応ガスとしては、原料ガスと反応して酸化物、窒化物などの無機化合物となるガスが選択される。薄膜として酸化物を形成するための反応ガスとしては、たとえば、酸素、オゾンを使用することができる。なお、これらの反応ガスは、2種以上を組み合わせて使用されてもよい。
成膜ガスとしては、原料ガスを真空チャンバー30内に供給するために、さらにキャリアガスが使用されてもよい。また、成膜ガスとして、プラズマを発生させるために、さらに放電用ガスが使用されてもよい。キャリアガスおよび放電ガスとしては、たとえば、アルゴンなどの希ガス、および水素や窒素が使用される。
磁場発生装置20,21は、第1成膜ロール15と第2成膜ロール16との間の空間Sに磁場を形成する部材であり、第1成膜ロール15および第2成膜ロール16の回転に追随せず、所定位置に格納されている。
真空チャンバー30は、送り出しロール10、搬送ロール11〜14、第1および第2成膜ロール15,16、巻取りロール17、および加熱部42を密封して減圧された状態を維持する。真空チャンバー30内の圧力(真空度)は、原料ガスの種類などに応じて適宜調整することができる。空間Sの圧力は、0.1〜50Paであることが好ましい。気相反応を抑制する目的により、プラズマCVDを低圧プラズマCVD法とする場合、通常0.1〜100Paである。
真空ポンプ40は、制御部43に通信可能に接続されており、制御部43の指令にしたがって真空チャンバー30内の圧力を適宜調整する。真空ポンプ40は、圧力調整手段として機能する。
圧力測定部41は、質量分析計を備え、制御部43の指令にしたがって、常時または所定の時間間隔で成膜ゾーン(成膜部)近傍における全圧および水分圧を測定する。本実施形態では、成膜ゾーンは、概ねガス供給管18から真空ポンプ40の手前までの空間Sを含む閉空間を意味する。圧力測定部41は、真空チャンバー30内の成膜ゾーン近傍に図示しない試料導入口を有し、当該試料導入口から導入された気体試料の質量を分析して気体に含まれる物質の量を算出する。そして、圧力測定部41は、気体に含まれる各々の物質の量に基づいて、成膜ゾーン近傍における全圧および水分圧を算出する。算出された全圧および水分圧の測定結果は、制御部43に伝達される。本実施形態では、圧力測定部41は、圧力測定手段として機能する。
加熱部42は、制御部43の指令にしたがって、送り出しロール10に巻回された基材1が成膜ゾーンに搬送されるまでに基材1を加熱する。たとえば、加熱部42は、基材1が送り出しロール10から送り出されて成膜ゾーンに搬送されるまでの間の経路に沿って配置され、赤外線加熱またはマイクロ波加熱によって基材1を加熱するように構成されうる。あるいは、加熱部42は、送り出しロール10の芯部に配置され、基材1が送り出しロール10から送り出される前に基材1を加熱すように構成されてもよい。加熱部42は、圧力調整手段として機能する。
制御部43は、真空ポンプ40、圧力測定部41、および加熱部42を制御する。制御部43は、CPU(Central Processing Unit)、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)を備える。
上記HDDには、本実施形態の機能性フィルムの製造方法を実現する手順を記述したソフトウェアプログラムが格納されており、成膜装置100の電源が投入されると、当該ソフトウェアプログラムが上記RAMにロードされ上記CPUによって逐次的に実行される。また、上記ROMには、CPUが上記ソフトウェアプログラムを実行する際に使用する各種データおよびパラメーターが記憶されている。
制御部43は、真空ポンプ40の真空引き強度を変化させることにより、基材1の先頭から後尾まで基材1の表面に薄膜を形成する間に全圧を略一定に保持するように真空ポンプ40を制御する。また、本実施形態では、制御部43は、真空ポンプ40を用いて全圧を一定にするための制御に加えて、加熱部42を用いて水分圧をも一定にする制御を実行する。
具体的には、本実施形態では、制御部43は、圧力測定部41の測定結果に基づいて、基材1の先頭から後尾まで基材1の表面に薄膜を形成する間に全圧および水分圧を略一定に保持するように加熱部42を制御する。加熱部42は、制御部43の指令にしたがい、加熱強度を変化させる。
なお、制御部43は、上記全圧および水分圧を一定にする制御を一括して実行するように構成されずに、各々独立して制御するように構成されてもよい。
以下、図2を参照しつつ、上述のとおり構成される本実施形態のプラズマCVD成膜装置100を使用して機能性フィルムを製造する方法についてより詳しく説明する。なお、図2に記載のフローチャートは本実施形態における制御の概要を説明するためのものであり、機能性フィルムの製造が行われている間繰り返し実行される。
まず、真空チャンバー30内を真空引きして減圧環境とする(ステップS101)。そして、第1成膜ロール15と第2成膜ロール16内に収容された磁場発生装置20,21を用いて、第1成膜ロール15と第2成膜ロール16との間に磁場を印加する。すなわち、磁場発生装置20、21を用いて、第1成膜ロール15と第2成膜ロール16との空間Sにまたがって磁力線を生じさせる。
この際、第1成膜ロール15と第2成膜ロール16との間の磁場の強さを場所によって異なるようにする。具体的には、円筒状の第1成膜ロール15と第2成膜ロール16の中心軸を含む平面と第1および第2成膜ロール15,16表面とが交差する部分付近では磁場が弱く、当該部分から離れるにつれて(上記平面から平面の法線方向に離れるにつれて)磁場が強くなるように磁場を制御する。
次に、第1成膜ロール15と第2成膜ロール16との間に放電プラズマを発生させる(ステップS102)。具体的には、第1および第2成膜ロール15,16に高周波電圧を印加して第1および第2成膜ロール15,16間に電界を生じさせ、成膜ガスを導入することにより、上記成膜ロール15,16にまたがる磁力線に沿うように放電プラズマを発生させる。すなわち、空間Sに形成される磁場と電場により電子が空間Sに閉じ込められることにより、空間Sに高密度のプラズマが形成される。
このプラズマ源は、数Pa近傍の低圧力で動作可能で、中性粒子やイオンの温度は低く、室温近傍になる。一方、電子の温度は高いので、ラジカルやイオンを多く生成する。また、高温の2次電子が磁場の作用で基材1に流れ込むのが防止される。したがって、基材1の温度を低く抑えたままで高い電力の投入が可能となり、高速成膜が達成される。膜の堆積は、主に基材1の成膜面のみに起こり、成膜ロールは基材1に覆われて汚れにくいために、長時間の安定成膜ができる。
次に、成膜ゾーンにおける気体の全圧および各成分気体の分圧を測定する(ステップS103)。圧力測定部41は、制御部43の指令にしたがって、真空チャンバー30内の成膜ゾーン近傍における全圧と水分圧を測定する。
次に、全圧および水分圧を略一定に保持するように制御する(ステップS104)。具体的には、加熱部42は、制御部43の指令にしたがい、加熱強度を変化させる。制御部43は、たとえば、全圧に対して水分圧が10%上昇したときに加熱部42の出力を上げる。制御部43は、逆に水分圧が低下したときには加熱部42の出力を下げることにより、基材1の先頭から後尾まで基材1の表面に薄膜を形成する間に全圧および水分圧を略一定に保持するように加熱部42を制御する。
次に、基材1に薄膜を形成する(ステップS105)。第1成膜ロール15と第2成膜ロール16との間に発生する放電プラズマにより基材1、1’にガスバリアフィルムが形成される。
形成されるガスバリアフィルムは、珪素、酸素及び炭素を含むことが好ましく、さらに窒素を含むこととしても良い。
すなわち、基材1を搬送する過程で、基材1は上述のプラズマ強度の異なる領域を通過することにより、基材1の表面には、膜厚方向に組成の異なるガスバリアフィルムが連続的に成膜されることとなる。なお、この元素濃度は、XPS(X−ray Photoelectron Spectroscopy)分析装置により測定することができる。
(実施例)
成膜ゾーンにおける水分圧を略一定に保持するように、加熱部42を制御して製造したガスバリアフィルムと、加熱部42を制御しないで製造したガスバリアフィルムとをバリア性能として水蒸気透過率を比較した例を下記の表1に示す。表1において、各先頭位置の水蒸気透過率を基準とし、当該基準に対して測定値が110%未満のものを「○」、110%以上120%未満のものを「△」、120%以上のものを「×」で示す。表1の例では、基材1として1,000mの長尺のフィルムを使用し、先頭(100m)、中央(500m)、および後尾(900m)の位置において水蒸気透過率を米国MOCON社製の超高感度水蒸気透過率測定装置AQUATRAN(登録商標)によって測定した。
Figure 2014141707
実施例1では、基材1としてPETフィルムを使用して、成膜ゾーンにおける水分圧を常時監視し、水分圧を略一定に保持するように、基材1を加熱する加熱部42を制御した。その結果、中央および後尾について、ともに良好な結果が得られた。
また、実施例2では、基材1としてPETフィルムを使用して、成膜ゾーンにおける水分圧を1分ごとに監視し、水分圧を略一定に保持するように、加熱部42を制御した。その結果、中央および後尾について、ともに良好な結果が得られた。
また、実施例3では、基材1としてPC(Polycarbonate)フィルムを使用して、成膜ゾーンにおける水分圧を常時監視し、水分圧を略一定に保持するように加熱部42を制御した。その結果、中央および後尾について、ともに良好な結果が得られた。
また、実施例4では、基材1としてTAC(Triacetylcellulose)フィルムを使用して、成膜ゾーンにおける水分圧を常時監視し、水分圧を略一定に保持するように、加熱部42を制御した。その結果、中央および後尾について、ともに良好な結果が得られた。
一方、比較例1では、基材1としてPETフィルムを使用して、基材1を加熱せずにガスバリアフィルムを製造した。その結果、中央については許容できる範囲の結果が得られたが、後尾については不良であった。
また、比較例2では、基材1としてPETフィルムを使用して、基材1を一定に加熱してガスバリアフィルムを製造した。その結果、中央については良好な結果が得られたが、後尾については許容できる範囲の結果にとどまった。
また、比較例3では、基材1としてTACフィルムを使用して、基材1を一定に加熱してガスバリアフィルムを製造した。その結果、中央および後尾について、ともに許容できる範囲の結果にとどまった。
このように、実施例1〜4では、中央および後尾の両方について、先頭と同じ良好なバリア性能を得られた。すなわち、基材1の表面に形成された薄膜の膜質が基材1の先頭から後尾まで略一定であった。一方、比較例1〜3では、後尾について、先頭と同じ良好なバリア性能を得られなかった。すなわち、基材1の表面に形成された薄膜の膜質が基材1の先頭から後尾まで一定にならなかった。
以上、説明した本実施形態の機能性フィルムの製造方法によれば下記の効果を奏する。
基材1の先頭から後尾まで基材1の表面に薄膜を形成する間に成膜ゾーンの気体の全圧および当該全圧に対する水分圧を略一定に保持するように制御部43が加熱部42を制御する。したがって、基材1の表面に形成された薄膜の膜質が基材1の先頭から後尾まで略一定のガスバリアフィルムを製造することができる。
また、含水量の異なる、多種多様な基材1に同質の薄膜を形成できる。さらに、あらかじめ基材1を加熱しておくことで、成膜時においてプラズマの熱によって基材1に損傷を与えることを抑制できる。
以上のとおり、実施形態において、本発明の機能性フィルムの製造方法を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上述の実施形態では、基材にガスバリア性を付与するガスバリアフィルムを形成することについて説明した。しかしながら、本発明の機能性フィルムの製造方法は、ガスバリアフィルムを形成する場合に限定されない。薄膜の形成材料を選択することにより、種々の機能を有する薄膜を安定して基材に形成することが可能である。
また、上述の実施形態では、水分圧が低下したときに加熱部の出力を下げることにより、全圧および水分圧を略一定に保持することについて説明した。しかしながら、真空チャンバー内に加湿部をさらに備え、水分圧が低下したときに加湿することにより、全圧および水分圧を略一定に保持する構成としてもよい。
また、加熱部を基材の搬送経路に沿って複数備え、基材に対する加熱の度合いを段階的に強めてもよい。
また、真空チャンバー内を成膜室および予備室に分割し、当該予備室に送り出しロールおよび巻取りロールを収容する構成としてもよい。この場合、上記成膜室および予備室の間には、密閉部が備えられ、当該密閉部がそれぞれ基板を挟んで閉止して成膜室を密封し、予備室は予備室用真空ポンプで真空引きされる。
さらに、上述の実施形態では、圧力測定部が質量分析計を備える場合について説明した。しかしながら、圧力測定部は他の手段を使用して全圧および水分圧を算出してもよい。
1 基材、
1’,1’’ 成膜された基材、
10 送り出しロール、
11〜14 搬送ロール、
15 第1成膜ロール、
16 第2成膜ロール、
17 巻取りロール、
18 ガス供給管、
19 プラズマ発生用電源、
20,21 磁場発生装置、
30 真空チャンバー、
40 真空ポンプ、
41 圧力測定部、
42 加熱部、
43 制御部、
100 成膜装置。

Claims (7)

  1. 送り出しロールに巻回された基材を送り出して当該基材の表面に薄膜を形成する機能性フィルムの製造方法であって、
    真空チャンバー内の成膜部における気体の全体の圧力と当該圧力に対する各成分気体の分圧を圧力測定手段で測定する工程と、
    前記圧力測定手段の測定結果に基づいて、前記基材の先頭から後尾まで前記基材の表面に薄膜を形成する間に前記圧力および前記分圧を略一定に保持するように制御手段が圧力調整手段を制御する工程と、
    前記成膜部が前記基材の表面に薄膜を形成する工程と、
    を有する、機能性フィルムの製造方法。
  2. 前記圧力調整手段は、前記送り出しロールに巻回された前記基材が前記成膜部に搬送されるまでに前記基材を加熱する加熱部を有し、
    前記制御部は、前記加熱部の加熱強度を変化させることにより、前記成膜部における前記圧力に対する水分圧を略一定に保持するように前記圧力調整手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の機能性フィルムの製造方法。
  3. 前記加熱部は、前記基材が前記送り出しロールから送り出されて前記成膜部に搬送されるまでの間の経路に沿って少なくとも1つ設置され、赤外線加熱またはマイクロ波加熱によって前記基材を加熱することを特徴とする請求項2に記載の機能性フィルムの製造方法。
  4. 前記加熱部は、前記送り出しロールの芯部に配置され、前記基材が前記送り出しロールから送り出される前に前記基材を加熱することを特徴とする請求項2に記載の機能性フィルムの製造方法。
  5. 前記成膜部は、
    互いに所定距離だけ離間して対向配置された成膜ロール対を有し、当該成膜ロール対に高周波電圧を印加することにより当該成膜ロール対の間の放電空間にプラズマを生成して、前記放電空間に前記基材を通過させることにより前記基材に薄膜を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の機能性フィルムの製造方法。
  6. 前記圧力測定手段は、前記放電空間の近傍における前記気体の全体の圧力と当該圧力に対する水分圧を測定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の機能性フィルムの製造方法。
  7. 前記制御手段は、前記圧力測定手段によって測定された前記水分圧の変動に基づいて、前記圧力と前記水分圧を略一定に保持するように前記加熱部を制御することを特徴とする請求項6に記載の機能性フィルムの製造方法。
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