JP2014141297A - 包装用台紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 物品を取り付けて包装体を作製するための台紙であって、その物品の下面を置き台上から離した状態で良好に自立しうる包装体を作製できる包装用台紙を提供する。
【解決手段】 本発明の包装用台紙10Aは、第1シート片1と、前記第1シート片1に向かい合って重ねられ且つ左側縁及び右側縁において連設された第2シート片2と、を有し、全体として扁平状に形成され、前記第1シート片1の上方部と第2シート片2の上方部が一体化され且つ前記第1シート片1の下方部と第2シート片2の下方部が互いに離反可能に構成されており、前記第1シート片1及び第2シート片2の少なくとも何れか一方には、前記両シート片1,2の下方部を離反させたときにその離反状態を保持する保持片3が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物品を取り付けて包装体を作製するための包装用台紙に関する。
従来、特許文献1のように、筒状シュリンクフィルムを介して台紙に物品が取り付けられた包装体が知られている。
台紙に物品を取り付けた包装体は、比較的簡易な構造である上、材料の使用量も少ないので、コスト的に優れており、また、台紙の上方部を指で摘んで持ち運びでき、包装形態として優れている。
かかる包装体は、通常、台紙に形成された吊下げ用孔を通じて、吊下げて陳列販売に供される。
また、前記包装体は、置き台上に自立させて陳列することもできる。この場合、台紙の下方部が物品よりも下方に突出していると包装体が自立しないので、例えば、特許文献1の図16のように、台紙の下縁と物品の下面が略一致するように、物品を台紙に取り付ける必要がある。
しかしながら、前記台紙の下縁と物品の下面が略一致した包装体は、自立時に物品の下面が置き台に接するので、物品の下面が汚れることがある。
さらに、台紙の下縁と物品の下面が略一致するように物品を取り付けなければならず、これが設計通りでないと、包装体が前方又は後方に傾いた状態で自立し、安定性が悪いという問題点がある。
他方、前記物品を中空立方体状の包装箱に収納して自立陳列すれば、物品下面への汚れ付着などの問題は生じない。
しかしながら、包装箱を使用すると、その組み立て作業が煩雑となる。さらに、単に包装箱内に物品を入れただけでは物品が箱内で動くので、位置決め用のホルダー部材に物品を保持して包装箱内に収納するが、別途のホルダー部材の使用によって包装コストの上昇を招くという問題点がある。
特開昭49−3796号公報
本発明の目的は、物品を取り付けて包装体を作製するための台紙であって、その物品の下面を置き台上から離した状態で良好に自立しうる包装体を作製できる包装用台紙を提供することである。
本発明の包装用台紙は、第1シート片と、前記第1シート片に向かい合って重ねられ且つ左側縁及び右側縁において連設された第2シート片と、を有し、全体として扁平状に形成され、前記第1シート片の上方部と第2シート片の上方部が一体化され且つ前記第1シート片の下方部と第2シート片の下方部が互いに離反可能に構成されており、前記第1シート片及び第2シート片の少なくとも何れか一方には、前記両シート片の下方部を離反させたときにその離反状態を保持する保持片が設けられている。
本発明の包装用台紙は、扁平状であるため、保管や運搬の便に優れている。この包装用台紙に物品を取り付けることにより、包装体が得られる。
この包装用台紙において、両側縁において繋がった第1シート片及び第2シート片の上方部同士が一体化され、且つ、その下方部は離反可能であるとともに、その離反を保持する保持片が設けられている。従って、包装用台紙に物品を取り付けた包装体において、前記両シート片の下方部の離反を保持片で保持することにより、両シート片の下縁を接地部として包装体を自立させることができる。
物品の取り付け位置を適宜設定することにより、物品の下面が置き台に接触することなく包装体を自立させることができる。
本発明の1つの好ましい包装用台紙は、前記保持片が、前記第1シート片から延設された第1保持部と、前記第2シート片から延設された第2保持部と、から構成され、前記第1保持部が、前記第1シート片から延設された第1連結片と、前記第1連結片から延設された第1介在片と、を有し、前記第2保持部が、前記第2シート片から延設された第2連結片と、前記第2連結片から延設された第2介在片と、を有し、前記第1介在片と第2介在片が、向かい合って重ねられているとともに、前記第1介在片と第2介在片がその先端側の領域にて接着されている。
本発明の他の好ましい包装用台紙は、前記第2介在片の面内には、第2介在片を前記先端側の領域とそれ以外の領域の2つの領域に区画する折り罫線が形成されている。
本発明の他の好ましい包装用台紙は、前記第1保持部の外面と前記第1シート片の外面が同一平面を成し、且つ、前記第2保持部の外面と前記第2シート片の外面が同一平面を成し、前記第1保持部及び第2保持部を含んで全体として扁平状に形成されている。
本発明の他の好ましい包装用台紙は、前記第1シート片の外面に、扁平状に畳まれた筒状シュリンクフィルムが接着されている。
本発明の他の好ましい包装用台紙は、前記第1シート片の面内には、第1シート片に取り付けられる物品の外形と同形又はその外形よりも大きな切込み線が形成されており、前記切込み線が、前記筒状シュリンクフィルムが接着された部分を囲うように配置されている。
本発明の他の好ましい包装用台紙は、前記第1シート片の面内には、取り付けられる物品の外形と同形又はその外形よりも大きな穴部が形成されており、扁平状に畳まれた筒状シュリンクフィルムが、前記穴部を通じて、前記第2シート片の内面に接着されている。
本発明の他の好ましい包装用台紙は、前記第1シート片の下縁の一部が、向かい合う第2シート片の下縁の一部よりも上方にずれている、又は、前記第2シート片の下縁の一部が、向かい合う第1シート片の下縁の一部よりも上方にずれている。
本発明の包装用台紙は、それに物品を取り付けることにより、簡単に包装体を作製できる。さらに、本発明の包装用台紙は、その下縁よりも上方に物品を取り付け且つ第1シート片及び第2シート片の下方部を離反させることにより、物品の下面が置き台に接触することなく、両シート片の下縁を接地部として置き台上に自立させることができる。
本発明の第1実施形態に係る包装用台紙の正面図(第1シート片側から見た図)。 同包装用台紙の背面図(第2シート片側から見た図)。 同包装用台紙の下面図。 同包装用台紙の基になるシート材の展開図。 筒状シュリンクフィルムが接着された第1実施形態に係る包装用台紙の正面図。 図5のVI−VI線で切断した拡大断面図。 第1実施形態に係る包装体を上斜めから見た斜視図。 同包装体の左側面図。 同包装体の下面図。 図7のX−X線で切断した断面図。 図10の要部拡大断面図。 本発明の第2実施形態に係る包装用台紙の正面図。 図12のXIII−XIII線で切断した断面図。 同包装用台紙の基になるシート材の展開図。 第2実施形態に係る包装体を上下方向と平行に切断した要部拡大断面図(図7のX−X線と同様な箇所で切断)。 本発明の第3実施形態に係る包装用台紙の正面図。 図16のXVII−XVII線で切断した拡大断面図。 筒状シュリンクフィルムが接着された第3実施形態に係る包装用台紙を左右方向と平行に切断した拡大断面図(図16のXVII−XVII線と同様な箇所で切断)。 第3実施形態に係る包装体を上下方向と平行に切断した断面図(図7のX−X線と同様な箇所で切断)。 第4実施形態に係る包装用台紙を用いて作製された包装体の左側面図。
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、各部の用語の頭に、第1、第2などを付す場合があるが、これは、用語を区別するために付加されたものであり、各部の順序や優劣などを意味しない。
また、方向性を示す用語として、上、下、左、右などを使用するが、これらは、包装用台紙(又は包装体)の下縁にて当該台紙(又は包装体)を自立させた状態を基準にして、その包装用台紙(又は包装体)を第1シート片の外面に対して直交する方向から見たときの方向を指す。外面は、扁平状の包装用台紙の外側から見える面を指し、内面は、その反対面を指す。
また、各図において、一点鎖線は、折り罫線を示す。なお、前記折り罫線を示す一点鎖線は、その罫線で折り曲げられていない状態であり、折り罫線であってもそこで折り曲げられている箇所は、実線で示している。
なお、台紙の「紙」は、台紙が紙製であるという意味ではないことに留意されたい。
[第1実施形態]
図1乃至図3において、本発明の包装用台紙10Aは、第1シート片1と、前記第1シート片1に向かい合って重ねられ且つ左側縁及び右側縁において連設された第2シート片2と、を有し、全体として扁平状に形成されている。前記第1シート片1の上方部と第2シート片2の上方部は、一体化されている。図示例では、第1シート片1の上方部の内面と第2シート片2の上方部の内面を接着することにより、両シート片1,2の上方部が一体化されている。なお、本明細書において、接着は、接着剤、粘着剤又は両面粘着テープなどの接着媒体を用いて実施される。前記両シート片1,2の一体化は、接着に限られず、例えば、第1シート片の上縁と第2シート片の上縁が繋がっており、両シート片の上縁が折り罫線において折り曲げられることにより、両シート片の上方部が一体化されている形態でもよい。
他方、前記第1シート片1の下方部と第2シート片2の下方部は、(一体化されておらず)互いに離反可能に構成されている。かかる包装用台紙10Aは、第1シート片1の下方部及び第2シート片2の下方部を離反させたとき、その離反状態が保持片3によって保持される。前記保持片3は、前記第1シート片1及び第2シート片2の少なくとも何れか一方に設けられている。
前記保持片3を第1シート片1及び第2シート片2の内面に対して略直交する方向に介在させ、その保持片3により両シート片1,2を突っ張ることにより、両シート片1,2の下方部の離反を保持できる。
以下、具体的に説明する。
図4は、本発明の包装用台紙10Aを形成するためのシート材の展開図である。この展開図においては、包装用台紙10Aの各部に対応する箇所に、同一符号を付している。
包装用台紙10Aは、第1シート片1と第2シート片2とを有し、両シート片1,2は、互いの内面同士を対面させて重ねられている。
第1シート片1の左側縁と第2シート片2の左側縁は一体的に連設され、且つ、第1シート片1の右側縁と第2シート片2の右側縁も一体的に連設されている。前記両側縁同士が繋がった第1シート片1及び第2シート片2は、通常、図4に示すような1枚のシート材を上下方向に延びる折り罫線において折り曲げ且つ糊代片91を接着することにより形成される。従って、第1シート片1及び第2シート片2の各側縁は、図4に示す第1シート片1と第2シート片2の境界及び第1シート片1と糊代片91の境界に形成された各折り罫線において折り曲げられた部分に相当する。なお、糊代片91は、第1シート片1及び第2シート片2の少なくとも何れか一方から延設されていればよい。第1シート片1及び第2シート片2を重ねて糊代片91が接着されたとき、前記糊代片91は、概念上、それが接着されたシート片に含まれる。
両シート片1,2の各側縁は、直線状に延びている。両側縁において連設され且つ重ねられた第1シート片1及び第2シート片2からなる包装用台紙10Aは、下方部を離反させて接地部を形成する前には、全体として扁平状である。
第1シート片1及び第2シート片2は、例えば、それぞれ正面視略矩形状に形成されている。第1シート片1及び第2シート片2が正面視略矩形状である場合、第1シート片1及び第2シート片2の両側縁は、何れも上下方向と平行に延びる直線状である。
なお、正面視形状は、第1シート片1の外面に対して直交する方向から見たときの形状をいう。
図4に示すように、第1シート片1の下縁のうち左右方向中央部1aは、第2シート片2の下縁の左右方向中央部2aよりも下方に突出するように形成されている。詳細には、第1シート片1の下縁の左右方向中央部1aは、左右方向と平行な直線状に形成されている。この突出した中央部1aは、第1シート片1の下縁をその両側縁から左右方向中央部に向かうに従って徐々に下方に延ばすことによって形成されている。従って、第1シート片1の下縁のうち、前記中央部1aを基準にして、その左側1b及び右側1cは、左右方向に対して極めて小さな鋭角を以て上方に延びる傾斜直線状に形成されている。
一方、第2シート片2の下縁の左右方向中央部2aは、左右方向と平行な直線状に形成されている。第1シート片1の下縁の左右方向中央部1aと第2シート片2の下縁の左右方向中央部2aとの差W(両者の上下方向における差)は、例えば、1mm〜10mm程度、好ましくは1mm〜5mmとされている。
また、第2シート片2の下縁のうち、前記中央部2aを基準にして、その左側2b及び右側2cは、上方に抉れている。例えば、図2に示すように、第2シート片2の下縁の左側2b及び右側2cは、上方に円弧状に湾曲されている(なお、三角屋根状、台形状、波状などに湾曲されていてもよい)。このため、図2に示すように、第1シート片1及び第2シート片2を向かい合わせた際には、前記第2シート片2の下縁の中央部2aが、第1シート片1の下縁の中央部1aよりも上方に少しずれ、さらに、前記第2シート片2の下縁の左側2b及び右側2c(下縁の左側2b又は右側2cは、下縁の一部である)が、第1シート片1の下縁の左側1b及び右側1c(下縁の左側1b又は右側1cは、下縁の一部である)よりも上方に大きくずれている。前記第2シート片2の下縁の中央部2aと第1シート片1の下縁の中央部1aのずれ幅は、前記の差Wである。前記第2シート片2の下縁の左側2b及び右側2cと、それぞれ対応する第1シート片1の下縁の左側1b及び右側1cとのずれ幅は、例えば、最大で1mm〜20mm程度、好ましくは最大で2mm〜15mmとされる。
図示例では、第2シート片2の下縁の左側2b及び右側2cが上方に湾曲しているが、これに限定されず、その下縁の左側2b(又は右側2c)が中央部2aと一致する直線状に形成され且つ下縁の右側2c(又は左側2b)が上方に湾曲していてもよい(図示せず)。
また、図示例では、第2シート片2の下縁の一部が、第1シート片1の下縁の一部よりも上方に大きくずれているが、反対に、第1シート片1の下縁の一部が、第2シート片2の下縁の一部よりも上方に大きくずれていてもよい(図示せず)。
このように第2シート片2の下縁の一部又は第1シート片1の下縁の一部が、向かい合う第1シート片1の下縁の一部又は第2シート片2の下縁の一部よりも上方にずれていれば、その上方にずれた下縁の一部に指を掛けて、第1シート片1の下方部と第2シート片2の下方部を容易に離反させて拡げることができる。
台紙を形成するシート材は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。シート材としては、例えば、厚紙(薄い合成樹脂製フィルムが積層された厚紙を含む)、合成樹脂製シート(薄い紙が積層された合成樹脂製シートを含む)、金属蒸着層を有する合成樹脂製シート、及びこれらの積層シートなどが挙げられる。比較的安価であることから、前記厚紙又は合成樹脂製シートを用いることが好ましい。前記合成樹脂製シートとしては、例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系などのシートが挙げられ、適度な剛性を有することから、ポリプロピレン製シートが好ましい。
シート材の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.2mm〜1.5mm程度である。厚紙の場合には、0.5mm〜1.5mm程度であり、合成樹脂製シートの場合には、0.2mm〜0.6mm程度である。
前記台紙には、必要に応じて、所望のデザインが表示されていてもよい。
重ねられた第1シート片1と第2シート片2は、その上方部において一体化されており、両シート片1,2の上方部は互いに離反しない。例えば、両シート片1,2の内面の一部に、接着剤を塗布して接着することにより、両シート片1,2の上方部が一体化されている。図1において、第1シート片1と第2シート片2が接着された範囲を分かりやすくするため、その範囲に、無数のドットを付加している。
重ねられた第1シート片1と第2シート片2は、その下方部において一体化されておらず、両シート片1,2の下方部は、自由領域となっており、互いに離反可能である。
台紙の上方部の左右方向中央部には、第1シート片1及び第2シート片2を貫通する、吊下げ用孔92が形成されている。
また、第1シート片1の面内には、第1シート片1に取り付けられる物品の外形と同形又はその外形よりも大きな切込み線4が形成されている。この切込み線4は、例えば、第1シート片1の左右方向中央部に形成されている。もっとも、切込み線4は、第1シート片1の中央部から左側又は右側に寄って形成されていてもよい。なお、物品の外形とは、物品の投影形状の外形を意味する。
第1シート片1のうち、前記切込み線4で囲われた領域45(第1シート片1のうち切込み線4で囲われた領域を「囲繞領域45」という場合がある)も、第2シート片2と一体化されている。例えば、前記囲繞領域45の内面に接着剤を塗布して接着することにより、前記囲繞領域45が第2シート片2の上下方向中途部に一体化されている。
従って、非接着である第1シート片1の下方部と第2シート片2の下方部とが離反するように、両シート片1,2の下方部をそれぞれ外側に拡げると(換言すると、第1シート片1と第2シート片2の両側縁同士が互いに近づくように押し撓ませると)、前記囲繞領域45が第2シート片2に追従し、囲繞領域45が切込み線4に従って第1シート片1から分離される。このため、第1シート片1の面内には、前記囲繞領域45に対応して開口部が生じる。この開口部の縁形状は、前記切込み線4の形状に一致している。
切込み線4は、両端部を有する有端の正面視略凹字状の線でもよいし、端部を有しない無端の正面視環状の線でもよい。なお、切込み線4は、第1シート片1を厚み方向に分断した切断連続線であるが、図1に示すように、その連続線の途中に第1シート片1を厚み方向に分断していない部分が僅かに残っていてもよい。つまり、切込み線4は、非常に長い貫通孔が非常に短い非貫通部を有して断続的に形成されたミシン目線のような構成でもよい。
図示例の切込み線4は、両端部を有する有端の正面視略凹字状の線である。有端の非直線状の切込み線4における前記囲繞領域45は、その切込み線4の両端部を結んだ仮想線と切込み線4で囲われる領域に相当する。
この切込み線4は、例えば、上下方向に延びる左右一対の第1線41,41と、前記一対の第1線41,41の各下端部に連設され且つ左右方向に延びる第2線42と、を有する。前記第1線41,41の各上端部は、切込み線4のそれぞれの端部に相当する。第1線41,41の各上端部は、第1シート片1の切れ過ぎを防止するために、返り形状(例えば、逆U字状)とされている。
第1線41,41は、図示のように上下方向と平行な直線状に延びていてもよい。もっとも、第1線41,41は、上下方向と平行な直線状に限られず、上下方向に斜めに延びていてもよいし、一部分又は複数の部分で湾曲又は屈曲しながら上下方向に延びていてもよい(図示せず)。円錐台状又は多角錐台状の物品や大径部分と小径部分を有する物品などを取り付ける場合には、第1線41,41は、第1シート片1の側縁側に僅かに膨らむように湾曲しつつ上下方向に延びて形成されていることが好ましい。
第1シート片1の下縁には、第1保持部5が延設され、第2シート片2の下縁には、第2保持部6が延設されている。第1保持部5及び第2保持部6を折り曲げて組み合わせることにより、保持片3が構成される。第1保持部5と第2保持部6は、向かい合って重ねられ且つその重ね合わせ面のうち、先端側の領域において互いに接着されている。また、第1保持部5の外面と第1シート片1の外面は同一平面を成しており、第2保持部6の外面と第2シート片2の外面も、同一平面を成している。従って、第1シート片1、第1保持部5、第2シート片2及び第2保持部6からなる包装用台紙10Aは、図3に示すように、その全体が扁平状に形成されている。
この第1保持部5は、前記第1シート片1の下縁から延設された第1連結片51と、前記第1連結片51から延設された第1介在片52と、を有する。
第2保持部6は、前記第2シート片2の下縁から延設された第2連結片61と、前記第2連結片61から延設された第2介在片62と、を有する。
第1連結片51は、第1シート片1の下縁の中央部1aに沿って形成された折り罫線を介して第1シート片1に連設されている。下方から見て略紡錘形状又は略舟底形状の接地部を形成するために、第1連結片51は、第1シート片1の下縁の左右方向中央部1aに連設されていることが好ましい。第1介在片52は、第1連結片51の、前記第1シート片1に連設された側と反対側に、折り罫線を介して連設されている。
第2連結片61は、第2シート片2の下縁の中央部2aに沿って形成された折り罫線を介して第2シート片2に連設されている。下方から見て略紡錘形状又は略舟底形状の接地部を形成するために、第2連結片61は、第2シート片2の下縁の左右方向中央部2aに連設されていることが好ましい。第2介在片62は、第2連結片61の、前記第2シート片2に連設された側と反対側に、折り罫線を介して連設されている。
第1介在片52は、第1シート片1及び第2シート片2の下方部を離反させたときに、両シート片1,2の間に介在できる長さであって、両シート片1,2の内面に接し且つ両シート片1,2が平坦状に戻ろうとする復元力に抗して両シート片1,2を外側に押し出すことができる長さに形成されている。なお、かかる第1介在片52の長さは、図4の符号Lの長さである。
両側縁が繋がった第1シート片1及び第2シート片2の下方部を互い離反させた際に、両シート片1,2の下縁が略紡錘形状又は略舟底形状を成すために、第1介在片52の正面視形状は、略舟底形状に形成されている。詳細には、第1介在片52の、第1連結片51に連設された側の左右2つの縁及びその連設側と反対側の左右2つの縁は、左右方向に向かうに従って互いに近づく傾斜状に形成されている。
また、第1介在片52の前記4つの縁には、第1介在片52を第1シート片1及び第2シート片2の間に介在させたときに、第1シート片1の内面及び第2シート片2の内面を押圧する押し部53,54,55,56がそれぞれ形成されている。前記押し部53,54,55,56は、例えば、三角形状に形成されている。4つの押し部53,54,55,56と第1介在片52の境界には、折り罫線が形成されている。この折り罫線は、第1介在片52の縁に相当する。
さらに、第1介在片52の、第1連結片51に連設された側とは反対側の左右方向中央部には、係止部57が延設されている。
第2介在片62は、第1介在片52よりも小さな形状(第1介在片52の面内に収まる任意の形状)に形成されている。第1介在片52が、両シート片1,2の下方部の離反を主として保持するために設けられているのに対し、第2介在片62(第2保持部6)は、両シート片1,2に介在した第1介在片52(第1保持部5)が不用意に動かないように位置決めするために主として設けられているからである。従って、第2介在片62は、第1介在片52からはみ出さないで第1介在片52に安定的に連結できる形状であれば特に限定されない。
なお、第1介在片52と協働して両シート片1,2の下方部の離反を保持できるようになることから、第2介在片62は、少なくとも第1介在片52の長さLと同じ長さの部分を有することが好ましい。
図示例では、第2介在片62は、略矩形状(台形状又は四角形状)に形成されており、全体として、第1介在片52よりも小さい形状であるが、第1介在片52の長さLと同じ長さMを有する。
第2介在片62の面内には、第2介在片62を2つの領域に区画するための折り罫線Xが形成されている。この折り罫線Xにより、第2介在片62は、先端側の領域621(第2シート片2の下縁2aから遠い側の領域)と、それ以外の領域622(第2シート片2の下縁2aから近い側の領域)に区画される。この折り罫線Xは、左右方向と平行な直線状に形成されている。
第2介在片62は、前記折り罫線Xよりも先端側の領域621において第1介在片52に接着されている。具体的には、前記折り罫線Xにより、第2介在片62は、第2連結片61に連設された側の領域622とその連設側とは反対側の領域621に区画される。この第2連結片61に連設された側とは反対側の領域621において、第2介在片62と第1介在片52は、接着部69を介して接着されている。なお、接着部69は、図11に表している。
第2介在片62の、第2連結片61に連設された側とは反対側の左右方向中央部には、係止部64が延設されている。
また、第2介在片62の、第2連結片61に連設された側の左右方向中央部(第2連結片61の縁の左右方向中央部に相当)には、コの字状の切り目66が形成されている。この切り目で囲われた部分は、係止部65となり、この部分が抜けることによって生じる開口は、挿通孔となる。
また、第2シート片2の面内には、第1介在片52の係止部57及び第2介在片62の係止部64,65が嵌合して係止される、係止孔67が開口されている。
上記包装用台紙10Aは、第1シート片1の外面に、好ましくは、第1シート片1の外面のうち切込み線4で囲われた囲繞領域45に、直接物品を取り付けて使用される。この際、物品の下面が第1シート片1の下縁よりも上方に離れるように、物品を取り付けることにより、包装体の自立時に物品の下面が置き台に接触することを防止できる。
もっとも、物品を直接取り付けるためには、物品に接着剤や両面粘着テープなどを付着させる必要があるので、物品が汚れたり或いは物品が台紙から脱落しやすくなる。このため、上記包装用台紙10Aに、物品を取り付けるため部材として、筒状フィルムが設けられることが好ましい。前記筒状フィルムとしては、例えば、筒状シュリンクフィルム、筒状ストレッチフィルムなどが挙げられるが、物品を容易に装着させることができることから、筒状シュリンクフィルムを用いることが好ましい。
図5及び図6は、筒状シュリンクフィルム7が設けられた本発明の筒状シュリンクフィルム付き包装用台紙11Aを示す。
包装用台紙10Aは、上記で説明した通りである。
筒状シュリンクフィルム7は、収縮温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱することにより、少なくとも周方向に大きく熱収縮しうる筒状体である。80℃に加熱した際の筒状シュリンクフィルム7の周方向における熱収縮率は、適宜設定できるが、例えば、30%以上であり、好ましくは40%以上である。前記熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、フィルムを80℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合であり、熱収縮率(%)=(元の長さ−浸漬後の長さ)/元の長さ×100、から求められる。
筒状シュリンクフィルム7は、従来公知の熱収縮性フィルムを、その主たる熱収縮方向が周方向となるように筒状に丸め、その熱収縮性フィルムの両側端部を重ね合わせて接着することによって得られる。この筒状シュリンクフィルム7は、上下方向に延びる一対の折り目で折り畳まれ、扁平状とされている。
筒状シュリンクフィルム7の周方向長さ及び上下方向長さは、物品に応じて適切な長さに設定される。なお、筒状シュリンクフィルム7には、フィルムを容易に分断して物品を取り出すために、ミシン目が形成されている(図示せず)。このミシン目は、例えば、筒状シュリンクフィルム7の上縁から下縁にわたって形成されている。
この扁平状の筒状シュリンクフィルム7は、第1シート片1の外面に重ね合わされ、筒状シュリンクフィルム7の一部が第1シート片1に接着されている。好ましくは、扁平状の筒状シュリンクフィルム7は、第1シート片1の囲繞領域45に接着されている。換言すると、第1シート片1の切込み線4が、筒状シュリンクフィルム7の接着された部分(接着部71)の全部又は一部を囲うように配置されている。また、筒状シュリンクフィルム7の下縁が第1シート片1の下縁よりも上方に位置するように、筒状シュリンクフィルム7が接着されている。
なお、筒状シュリンクフィルム7のうち第1シート片1に接着された部分は、熱収縮しなくなるので、前記筒状シュリンクフィルム7の第1シート片1に対する接着部71は、(筒状シュリンクフィルム7が脱落しない程度において)できるだけ小さいことが好ましい。図示例では、筒状シュリンクフィルム7は、囲繞領域45から接着部71がはみ出ないようにして設けられた、接着部71を介して囲繞領域45に接着されている。この接着部71は、上下方向に延びる帯状に形成されていることが好ましい。図5において、接着部71が設けられた範囲を分かりやすくするため、その範囲に、無数のドットを付加している。もっとも、前記接着部71は、囲繞領域45からはみ出して設けられていてもよい。例えば、接着部71は、囲繞領域45とそれよりも上方の領域に跨がるように設けられていてもよい。
また、前記接着部71は、接着剤や粘着剤などの接着媒体で構成される。前記接着剤としては、例えば、エラストマー系接着剤、熱可塑性樹脂系接着剤、及びホットメルト接着剤などが挙げられる。特に、加熱塗工でき且つ常温で粘着性を有するホットメルト接着剤が好ましく、第1シート片1が厚紙からなる場合には、紙への接着性の観点から湿気反応型ホットメルト接着剤が好ましい。なお、接着媒体が第1シート片1に強く接着するようにするため、第1シート片1の前記接着媒体が塗布される部分に、微細な凹凸を形成しておいてもよい。前記微細な凹凸は、前記第1シート片1の外面に、無数の刻みを入れる、或いは、エンボス加工を施すなどによって形成できる。
本発明の包装用台紙10A及び筒状シュリンクフィルム付き包装用台紙11Aは、何れも扁平状であるため、保管や運搬の便に優れている。
上記包装用台紙10A又は筒状シュリンクフィルム付き包装用台紙11Aに、物品を取り付ける。その後、扁平状の第1シート片1及び第2シート片2の下方部を離反させ、両シート片1,2の間に保持片3を介在させることにより、包装用台紙10Aの下方部に接地部を形成でき、接地部にて自立可能な包装体(包装用台紙10Aに物品を取り付けたもの)が得られる。
以下、筒状シュリンクフィルム付き包装用台紙11Aを用いた、包装体の作製手順を具体的に説明する。
図7乃至図11は、筒状シュリンクフィルム付き包装用台紙11Aと、その筒状シュリンクフィルム7を介して包装用台紙10Aに取り付けられた物品8と、からなる包装体12Aを示す。
まず、筒状シュリンクフィルム付き包装用台紙11Aの筒状シュリンクフィルム7を拡げ、その内部に物品8を挿入する。挿入時、物品8の下面が切込み線4の第2線42よりも下方に出ないように位置合わせする。続いて、筒状シュリンクフィルム7を加熱して収縮させることにより、筒状シュリンクフィルム7を介して物品8を包装用台紙10Aに取り付ける。物品8は、筒状シュリンクフィルム7を介して、その下面が第1シート片1の下縁よりも上方に位置して取り付けられる。
台紙に取り付けられる物品8は、特に限定されず、従来公知のものを使用できる。物品8としては、化粧料などが収納されたスプレー式容器、キャップ付き容器、ボトル型容器などの各種容器などが挙げられる。
物品8の形状は、特に限定されず、水平断面円形状の筒状、水平断面四角形などの水平断面多角形状の筒状などが挙げられる。また、物品8の形状は、大径部分及び小径部分を有する形状などでもよい。例えば、一般的なボトル型容器は、大径部分である胴部と小径部分である首部とが組み合わされた形状である。物品8の形状は、円筒状、多角柱状、円錐台状又は多角錐台状が好ましく、大径部分と小径部分を有する物品8である場合には、その物品の少なくとも大径部分の形状が、円筒状、多角柱状、円錐台状又は多角錐台状であることが好ましい。なお、前記円という用語は、楕円を含む。
次に、第1シート片1及び第2シート片2の各下方部をそれぞれ離反するように外側に拡げる。上記のように、第2シート片2の下縁の一部が第1シート片1の下縁の一部よりも上側に大きくずれているので、この第2シート片2の下縁の一部に指を掛けやすくなり、第2シート片2の下方部を第1シート片1から引き離す作業も容易である。
両シート片1,2を拡げると、囲繞領域45が切込み線4に従って第1シート片1から分離されるので、第1シート片1の面内に、切込み線4に従った開口部46が生じる。両シート片1,2の下方部を離反させた際には、この第1シート片1に生じる開口部46の縁が物品8の両側縁及び下縁の外側を通過し、第1シート片1及び第2シート片2の下方部を円滑に離反させることができる。
そして、各折り罫線に沿って、第1保持部5及び第2保持部6を、離反した両シート片1,2の下方部の内部に押し込む。
詳しくは、第1連結片51の内面が第1シート片1の内面に接するように、折り罫線に沿って第1連結片51を折り曲げる。同時に、第1介在片52が第1シート片1の内面に対して略直交するように、折り罫線に沿って第1介在片52を第1連結片51に対して約90度に折り曲げながら、それを両シート片1,2の間に押し込む。第1介在片52を折り曲げると、それに接着された第2介在片62が追従し、第2介在片62が折り罫線Xにおいて2つ折りになる(折り罫線Xで区画された2つの領域621,622がその外面同士を対面させて重なり合う)と共に、第2連結片61の内面が第2シート片2の内面に接するように、折り罫線に沿って第2連結片61が折れ曲がる。
第2介在片62が2つ折りになると、その2つ折りの第2介在片62(2つの領域621,622)が第1介在片52上に積層される(3層となる)と共に、第1介在片52の係止部57と第2介在片62の2つの係止部64,65が重なり合う(係止部も3層となる)。
この3層となった係止部57,64,65を、第2シート片2の係止孔67に嵌め入れることにより、係止部57が、係止孔67によって下方から支持される。また、第1介在片52から延設された4つの押し部53,54,55,56のうち、2つの押し部53,54が第1シート片1の内面を外側に押圧し、且つ、残る2つの押し部55,56が第2シート片2の内面を外側に押圧する。
第1介在片52が、第1シート片1及び第2シート片2の内面間であって、第1シート片1(又は第2シート片2)の内面に対して略直交するように介在することにより、両シート片1,2の下方部の離反が保持される。また、両シート片1,2の間に介在した第1介在片52の上には、2つ折りになった第2介在片62が積層されているので、第1介在片52が撓むことを防止できる。
さらに、第1介在片52の縁から延設された4つの押し部53,54,55,56が両シート片1,2を外側に押圧するので、離反させた両シート片1,2の下方部を補強してその形状を維持できる。このようにして包装体12Aが得られる。
得られた包装体12Aは、第1シート片1及び第2シート片2の上方部が扁平状であり、第1シート片1及び第2シート片2の下方部が、両シート片1,2の内面に略直交する方向に介在した保持片3によって拡げられ且つその状態が保持されている。
かかる包装体12Aは、第1シート片1の上方部と第2シート片2の上方部とが一体化された扁平状であるので、その台紙の上方部を摘んで容易に持ち運びできる。
さらに、この包装体12Aは、両シート片1,2の下縁が外側に拡がった状態が保持されているので、両シート片1,2の下縁は、下方から見て略紡錘形状又は略舟底形状を成し、これらの下縁で囲われる領域が大きいので、両シート片1,2の下縁を接地部として包装体12Aを自立させることができる。包装体12Aを自立させたときには、物品8の下面が置き台に直接的に接触しないので、物品8が汚れることもない。
特に、上記包装体12Aは、物品8が開口部46の下縁に跨って又は第1シート片1と第2シート片2の間に配置されるので、自立安定性に優れている。
ところで、物品8が比較的大きい場合には、その重心が第1シート片1側に偏る場合が多い。この点、上記包装用台紙10Aは、第1シート片1の下縁の左右方向中央部1aが、第2シート片2の下縁の左右方向中央部2aよりも下方に突出している。このため、接地部(両シート片1,2の下縁)を平坦面上に載せると、包装体12Aは、第2シート片2側にやや傾いて自立する。このように自立時に第2シート片2側にやや傾く包装用台紙10Aの使用により、より安定的に自立する包装体12Aを作製できる。また、その包装体12Aを下方側から見ると、主として第1介在片52のみが見えるので、包装体12Aを手に持って見た際の見栄えも優れている。
なお、上述のように、包装用台紙10Aに吊下げ用孔92を形成した場合には、包装体12Aを吊り下げ陳列することも可能である。
なお、上記第1保持部5と第2保持部6を入れ替えてもよい。すなわち、上記で説明した第1保持部5と同じものを第2保持部として第2シート片2から延設し、上記で説明した第2保持部6と同じものを第1保持部として第1シート片1から延設してもよい。この場合、係止孔67は、第1シート片1に形成される。
本発明の包装用台紙は、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に設計変更できる。以下、第2実施形態などを説明するが、上記第1実施形態と同様の構成及び作用効果については(それを説明したものとして)その説明を省略し、且つ、用語及び符号を援用する場合がある。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、包装用台紙10Aは、第1保持部5の外面と第1シート片1の外面が同一平面を成し、且つ、第2保持部6の外面と第2シート片2の外面が同一平面を成し、前記第1保持部5及び第2保持部6を含んで全体として扁平状に形成されているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図12及び図13に示すように、第1保持部5の内面を第1シート片1の内面に向かい合って重ね、且つ、第2保持部6の内面を第2シート片2の内面に向かい合って重ねて、第1介在片52と第2介在片62の先端側の領域621を接着部69を介して接着することによって保持片5が形成された包装用台紙10Bでもよい。この包装用台紙10Bは、第1保持部5及び第2保持部6が扁平状の両シート片1,2の下方部の間に挿入されている態様であり、その台紙10B全体としては扁平状である。
かかる扁平状の包装用台紙10Bは、次のようにして作製できる。
上記第1実施形態の図4に示すシート材を、図14に示すように、第1保持部5を第1シート片1の下縁1aにてそのシート片1の内面側に180度折り曲げ且つ第2保持部6を第2シート片2の下縁2aにてそのシート片2の内面側に180度折り曲げる。その状態で、第1シート片1を第2シート片2の方に折り曲げ、第2介在片62の先端側の領域と第1介在片52を接着すると共に糊代片91を第2シート片2に接着することにより、包装用台紙10Bを得ることができる。
この包装用台紙10Bも、直接物品を取り付けて使用できる。また、必要に応じて、包装用台紙10Bに、筒状シュリンクフィルムを取り付けることにより、扁平状の筒状シュリンクフィルム付き包装用台紙11Bを構成してもよい。
この筒状シュリンクフィルム付き包装用台紙11Bに物品8を装着した後、両シート片1,2の下方部を拡げながら、第1介在片52を下方に引き寄せると、第2介在片62が折り罫線Xにおいて2つ折りになると共に、第1介在片52の係止部57及び第2介在片62の2つの係止部64,65が係止孔67に嵌まり、第1介在片52が上記第1実施形態と同様に両シート片1,2の間で略水平方向に介在するようになる(図15参照)。
このようにして得られた包装体12Bも、安定的に自立させることができる。
[第3実施形態]
上記第1及び第2実施形態では、第1シート片1の面内に切込み線4が形成されているが、例えば、図16及び図17に示すように第1シート片1の面内に穴部48が形成されていてもよい。この包装用台紙10Cの穴部48は、物品8の外形と同形又はその外形よりも大きく形成されていることが好ましい。
この包装用台紙10Cの使用時には、前記穴部48を通じて、第2シート片2の内面に物品8を直接取り付けてもよいし、筒状シュリンクフィルム7を介して物品8を取り付けてもよい。
筒状シュリンクフィルム付き包装用台紙11Cは、例えば、図18に示すように、扁平状の筒状シュリンクフィルム7が、穴部48を通じて、第2シート片2の内面に接着部71を介して接着されている。そして、上記第1実施形態と同様にして、筒状シュリンクフィルム7に物品8を装着し、第1シート片1と第2シート片2の下方部を離反させ且つその離反状態を保持片3で保持することにより、図19に示すような自立可能な包装体12Cが得られる。
[第4実施形態]
上記第1及び第2実施形態では、第1シート片1の面内に、取り付けた物品8を通過させることができる切込み線4が形成され、上記第3実施形態では、第1シート片1の面内に、取り付けた物品8を通過させることができる穴部48が形成されているが、本発明では、このような切込み線4や穴部48を第1シート片1に形成しなければならないわけではない。なお、第2シート片2も上記各実施形態と同様に、このような切込み線4や穴部48は形成されていない。
かかる包装用台紙10Dは、図20に示すように、例えば、第1シート片1の外面に、直接又は筒状シュリンクフィルム7を介して物品8を取り付けて使用される。この包装用台紙10Dを用いて得られる包装体12Dは、第1シート片1の外面から物品全体(又はシュリンクフィルム付き物品全体)が突出する。なお、第4実施形態の包装体12Dにおいては、物品8の全体が第1シート片1の外面よりも外側に突出するので、通常、自立安定性が悪いが、上述のように、第1シート片1の下縁の左右方向中央部1aを、第2シート片2の下縁の左右方向中央部2aよりも下方に突出させることにより、安定的に自立させることができる。
10A,10B,10C,10D…包装用台紙、11A,11B,11C…筒状シュリンクフィルム付き台紙、12A,12B,12C,12D…包装体、1…第1シート片、2…第2シート片、3…保持片、4…切込み線、48…穴部、5…第1保持部、51…第1連結片、52…第1介在片、6…第2保持部、61…第2連結片、62…第2介在片、7…筒状シュリンクフィルム、8…物品

Claims (8)

  1. 第1シート片と、前記第1シート片に向かい合って重ねられ且つ左側縁及び右側縁において連設された第2シート片と、を有し、全体として扁平状に形成され、
    前記第1シート片の上方部と第2シート片の上方部が一体化され且つ前記第1シート片の下方部と第2シート片の下方部が互いに離反可能に構成されており、
    前記第1シート片及び第2シート片の少なくとも何れか一方には、前記両シート片の下方部を離反させたときにその離反状態を保持する保持片が設けられている、包装用台紙。
  2. 前記保持片が、前記第1シート片から延設された第1保持部と、前記第2シート片から延設された第2保持部と、から構成され、
    前記第1保持部が、前記第1シート片から延設された第1連結片と、前記第1連結片から延設された第1介在片と、を有し、
    前記第2保持部が、前記第2シート片から延設された第2連結片と、前記第2連結片から延設された第2介在片と、を有し、
    前記第1介在片と第2介在片が、向かい合って重ねられているとともに、前記第1介在片と第2介在片がその先端側の領域にて接着されている、請求項1に記載の包装用台紙。
  3. 前記第2介在片の面内には、第2介在片を前記先端側の領域とそれ以外の領域の2つの領域に区画する折り罫線が形成されている、請求項2に記載の包装用台紙。
  4. 前記第1保持部の外面と前記第1シート片の外面が同一平面を成し、且つ、前記第2保持部の外面と前記第2シート片の外面が同一平面を成し、前記第1保持部及び第2保持部を含んで全体として扁平状に形成されている、請求項2または3に記載の包装用台紙。
  5. 扁平状に畳まれた筒状シュリンクフィルムが、前記第1シート片の外面に接着されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の包装用台紙。
  6. 前記第1シート片の面内には、第1シート片に取り付けられる物品の外形と同形又はその外形よりも大きな切込み線が形成されており、
    前記切込み線が、前記筒状シュリンクフィルムが接着された部分を囲うように配置されている、請求項5に記載の包装用台紙。
  7. 前記第1シート片の面内には、取り付けられる物品の外形と同形又はその外形よりも大きな穴部が形成されており、
    扁平状に畳まれた筒状シュリンクフィルムが、前記穴部を通じて、前記第2シート片の内面に接着されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の包装用台紙。
  8. 前記第1シート片の下縁の一部が、向かい合う第2シート片の下縁の一部よりも上方にずれている、又は、前記第2シート片の下縁の一部が、向かい合う第1シート片の下縁の一部よりも上方にずれている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の包装用台紙。
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