JP2014140489A - 眼科撮影装置及び撮影制御プログラム - Google Patents
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【解決手段】 光源から発せられた測定光を、被検眼上で横断方向に走査するための走査手段を有し、被検眼の断層画像を生成するためのOCT光学系と、被検眼の正面画像を生成するための観察光学系と、正面画像を表示手段に表示させる第1表示制御手段と、検者からの指示の入力を受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段によって受け付けられた指示に応じて、走査手段による走査位置を設定するための走査パターンを、正面画像上の任意の位置に表示する第2表示制御手段と、走査手段の駆動を制御し、正面画像上の走査パターンに対応する走査位置に、測定光を走査させる走査制御手段と、正面画像上における走査パターンの位置に応じて、走査パターンを変形するパターン変形手段と、を備え、変形された走査パターンにて断層画像を取得する。
【選択図】 図3
Description
被検眼の正面画像を生成するための観察光学系と、
前記正面画像を表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
検者からの指示の入力を受け付ける指示受付手段と、
前記指示受付手段によって受け付けられた指示に応じて、前記走査手段による走査位置を設定するための走査パターンを、前記正面画像上の任意の位置に表示する第2表示制御手段と、
前記走査手段の駆動を制御し、前記正面画像上の前記走査パターンに対応する走査位置に、前記測定光を走査させる走査制御手段と、
前記正面画像上における前記走査パターンの位置に応じて、前記走査パターンを変形するパターン変形手段と、を備え、
変形された走査パターンにて前記断層画像を取得する眼科撮影装置。
被検眼の正面画像を生成するための観察光学系と、
を備え、前記断層画像を取得する眼科撮影装置の動作を制御するための撮影制御プログラムであって、
前記眼科撮影装置を制御する制御装置のプロセッサによって実行されることで、
前記正面画像を表示手段に表示させる第1表示制御ステップと、
検者からの指示の入力を受け付ける指示受付ステップと、
前記指示受付ステップによって受け付けられた指示に応じて、前記走査手段による走査位置を設定するための走査パターンを、前記正面画像上の任意の位置に表示する第2表示制御ステップと、
前記走査手段の駆動を制御し、前記正面画像上の前記走査パターンに対応する走査位置に、前記測定光を走査させる走査制御ステップと、
前記正面画像上における前記走査パターンの位置に応じて、前記走査パターンを変形するパターン変形ステップと、
変形された走査パターンにて前記断層画像を取得する取得ステップと、
を前記眼科撮影装置に実行させるための撮影制御プログラム。
眼科撮影装置10は、予め設定された走査パターンにて、OCT光学系100からの測定光(試料光ともいう)を被検眼上で横断方向に走査する。本装置は、測定光の横断位置に関する断層画像を取得する。本装置は、走査パターンの位置に応じて、走査パターンを変形する。
本装置は、OCT光学系100と、観察光学系200と、制御部70と、を主に備える(図1参照)。OCT光学系100は、光スキャナ108を有し、被検眼の断層画像を生成するために用いられる。光スキャナ108は、測定光源から発せられた測定光を、被検物上で横断方向に走査するための走査手段として用いられる。観察光学系200は、被検眼の正面画像を生成するために用いられる。
変形される走査パターンとしては、例えば、複数の走査ラインが互いに交差するクロス状のパターンが用いられる。本装置は、各走査ラインに関する断層画像を取得できる。例えば、本装置は、本走査パターンを用いて、ある交点に関して異なる走査方向の断層画像を取得できる。したがって、単一の走査ラインでの断層画像に比べて、複数の方向から被検物の断層画像を観察できる。
制御部70は、例えば、走査パターンの走査中心(例えば、交点K)が正面画像の周辺部に移動できるように、走査パターンの位置に応じて走査パターンを変形してもよい。これにより、例えば、正面画像の周辺部に表示された目標部位に関する断層画像を容易に取得できる。なお、正面画像の周辺部とは、例えば、正面画像上において、初めに設定された走査パターンの移動可能領域より外側の周辺領域として規定される。
上述された基準領域Aは、例えば、観察光学系200の撮影可能範囲(撮影画角)又は表示部75上の正面画像の表示可能範囲に対応する。これにより、正面画像の周辺部に関する断層画像を好適に取得できる。この場合、走査パターンを変形するか否かを判定するための判定基準として、制御部70は、例えば、走査パターンの端部のいずれかが、前述の撮影可能範囲又は表示可能範囲の限界に達したか否かを判定するようにしてもよい。
走査パターンの位置に応じて走査パターンを変形させる場合、制御部70は、走査位置が基準領域Aを超える走査ラインの移動を禁止すると共に、移動が禁止されたラインに対して他の走査ラインを移動させるようにしてもよい。
なお、上記のように走査パターンを変形させる場合、走査位置に応じて変形する構成に限定されず、例えば、検者からの信号に基づいて変形するようにしてもよい。この場合、制御部70は、走査位置に関わらず、走査パターンを変形できる。
なお、制御部70は、観察光学系200によって取得されるライブ動画像に基づいて光スキャナ108の駆動を制御し、設定された被検眼上の横断位置に、変形された走査パターンにて測定光をトラッキングするようにしてもよい。そこで、制御部70は、変形された走査パターンにて走査される測定光の走査位置が補正されるように、観察光学系200によって取得されるライブ動画像に基づいて光スキャナ108の駆動を制御してもよい。
なお、経過観察等、異なる日に再度同一位置での断層画像を得るため、制御部70は、変形された走査パターン(変形走査パターン)に対応する走査位置を不揮発メモリ72に記憶するようにしてもよい。次回の撮影の場合、制御部70は、不揮発メモリ72に記憶された変形走査パターンの走査位置にて、走査位置が設定され、測定光を走査する。例えば、フォローアップの場合、制御部70は、走査位置が変更されても、前回の変形走査パターン25の形状を維持してもよい。
なお、設定された走査パターンが、複数の走査ラインから形成される走査パターンの場合、制御部70は、変形された走査パターンにて取得された各断層画像を、走査ラインに応じて分けて不揮発メモリ72に記憶するようにしてもよい。これにより、第1の走査ラインにて取得された断層画像と、第1の走査ラインに対応するライン表示が付された正面画像が、解析ソフト上で確認可能となる。これとは別に、第2の走査ラインにて取得された断層画像と、第2の走査ラインに対応するライン表示が付された正面画像が、解析ソフト上で確認可能となる。つまり、解析ソフト上で別々に表示可能となるように、各断層画像が走査ラインに応じて別々に保存される。
以下、本実施形態に係る実施例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例に係る眼科撮影装置の構成について説明する概略構成図である。以下の説明においては、眼科撮影装置として、被検眼の眼底撮影を行う眼底撮影装置を例に挙げて説明を行う。もちろん、眼科撮影装置としては、眼底撮影装置に限定されず、被検眼の前眼部撮影を行う前眼部撮影装置等が挙げられる。
OCT光学系100は、被検眼Eの組織(例えば、眼底Ef)の断層画像を取得するための光干渉光学系であり、光断層干渉計(OCT:Optical Coherence Tomography)の構成を備える。具体的には、OCT光学系100は、測定光源102、カップラー(光分割器)104、測定光学系106、参照光学系110、および検出器(受光素子)120を主に備える。
正面観察光学系(正面像観察デバイス)200は、眼底Efの正面画像を得るために設けられている。観察光学系200は、例えば、光源から発せられた測定光(例えば、赤外光)を眼底上で二次元的に走査させる光スキャナと、眼底と略共役位置に配置された共焦点開口を介して眼底反射光を受光する第2の受光素子と、を備え、いわゆる眼科用走査型レーザ検眼鏡(SLO)の装置構成を持つ。
固視標投影ユニット300は、眼Eの視線方向を誘導するための光学系を有する。投影ユニット300は、眼Eに呈示する固視標を有し、複数の方向に眼Eを誘導できる。
制御部70は、CPU(プロセッサ)、RAM、ROM等を備える。制御部70のCPUは、眼科撮影装置10の制御を司る。RAMは、各種情報を一時的に記憶する。制御部70のROMには、眼科撮影装置10の動作を制御するための各種プログラム、初期値等が記憶されている。
以上のような構成を備える装置において、その制御動作について説明する。検者は、固視標投影ユニット300の固視標を注視するように被検者に指示する。図示無き前眼部観察用カメラで撮影される前眼部観察像が、表示部75に表示される。そこで、検者は、前眼部の瞳孔中心に測定光軸が位置されるように、アライメント操作を行う。
以下、走査パターンとして、クロスパターンが設定された場合を例として説明する。なお、走査パターン25は、検者の操作に基づいて任意の形状に予め設定される。例えば、複数用意された走査パターンから選択される。
<走査位置に応じた走査パターン形状の変更>
図2は、走査位置を調整する前の表示画面を示す図である。走査位置は、初期設定として、例えば、正面画像の中心位置に設定される。なお、制御部70は、操作部74からの所定の操作信号に基づいて、走査パターンの回転角度、走査幅(スキャン長)を変更するようにしてもよい。
以上のようにして、正面画像上の目標部位に関して走査位置が設定された後、制御部70は、正面画像20上で設定された走査位置に対応する断層画像を得る。制御部70は、走査パターン25の表示位置に基づいて、走査パターン25の位置に対応する眼底の断層画像が得られるように、眼底上において測定光を走査する。
走査位置の設定後、断層画像を連続的に取得する場合、制御部70は、動画の正面画像が更新される毎に、走査位置の補正を行う。例えば、被検眼の固視微動等によって、正面画像が走査位置に対してずれた場合、走査位置を設定した位置と同一の位置の断層画像を取得するためには、走査位置を補正する必要がある。制御部70は、トラッキング制御を開始する。制御部70は、走査位置が設定されると、メモリ72に記憶された正面画像の静止画と走査位置情報を用いて走査位置の補正を行う。なお、正面画像の静止画としては、例えば、走査位置の設定が完了されたときの正面画像が用いられる。もちろん、これに限定されず、走査位置の設定に用いた静止画像を用いるようにしてもよい。
なお、上記制御において、制御部70は、操作部74からの操作信号に基づいて、スキャンパターンの交差中心(例えば、交点K)の位置をずらすようにしてもよい。すなわち、従来、クロス状スキャンは、交点Kに対して上下左右に対称なパターンのみであった。つまり、制御部70は、クロス状スキャンにおける各走査ラインの交点位置を始点と終点の中間位置から偏心可能(変更可能)とすることにより、目標部位の断層像(特に、正面画像上の周辺部位)を容易に取得できる。
25 走査パターン
30 断層画像
70 制御部
72 メモリ
74 操作部
75 表示部
100 OCT光学系
108 光スキャナ
200 観察光学系
Claims (11)
- 光源から発せられた測定光を、被検眼上で横断方向に走査するための走査手段を有し、被検眼の断層画像を生成するためのOCT光学系と、
被検眼の正面画像を生成するための観察光学系と、
前記正面画像を表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
検者からの指示の入力を受け付ける指示受付手段と、
前記指示受付手段によって受け付けられた指示に応じて、前記走査手段による走査位置を設定するための走査パターンを、前記正面画像上の任意の位置に表示する第2表示制御手段と、
前記走査手段の駆動を制御し、前記正面画像上の前記走査パターンに対応する走査位置に、前記測定光を走査させる走査制御手段と、
前記正面画像上における前記走査パターンの位置に応じて、前記走査パターンを変形するパターン変形手段と、を備え、
変形された走査パターンにて前記断層画像を取得することが可能な眼科撮影装置。 - 前記走査パターンは、複数の走査ラインから形成される走査パターンであって
前記パターン変形手段は、各走査ラインの交点が、前記正面画像の周辺部に配置されるように前記走査パターンを変形する請求項1の眼科撮影装置。 - パターン変形手段は、前記走査パターンを変形するか否かを判定するための基準領域を設定し、前記基準領域に対する前記走査パターンの位置関係に基づいて前記走査パターンを変形する請求項1〜2のいずれかの眼科撮影装置。
- 前記走査パターンは、複数の走査ラインから形成される走査パターンであって、
前記パターン変形手段は、前記走査パターンを変形させる場合、前記基準領域を超える前記走査ラインの移動を禁止すると共に、移動が禁止された前記走査ラインに対して他の前記走査ラインを移動させる請求項3の眼科撮影装置。 - 前記走査パターンは、複数の走査ラインから形成される走査パターンであって、
前記パターン変形手段は、前記走査パターンを変形させる場合、各走査ライン間の角度関係を維持すると共に、第1方向に関する第1走査ラインに対して、第1方向に対して交差する第2方向に関する第2走査ラインを移動させる請求項1〜4のいずれかの眼科撮影装置。 - パターン変形手段は、前記走査パターンを変形する場合、前記走査パターンを構成する走査ラインの幅を維持する請求項1〜5のいずれかの眼科撮影装置。
- 前記走査制御手段は、前記観察光学系によって取得されるライブ動画像に基づいて前記走査手段の駆動を制御し、前記変形された走査パターンにて走査される前記測定光の走査位置を補正する請求項1〜6のいずれかの眼科撮影装置。
- 前記変形された走査パターンに対応する走査位置を不揮発メモリに記憶する制御手段を備え、
前記走査制御手段は、前記不揮発メモリに記憶された前記走査位置にて前記測定光を走査させる請求項1〜7のいずれかの眼科撮影装置。 - 前記走査パターンは、複数の走査ラインから形成される走査パターンであって
変形された走査パターンにて取得された前記各断層画像を、走査ラインに応じて分けて不揮発メモリに記憶する制御手段を備える請求項1〜8のいずれかの眼科撮影装置。 - 前記走査パターンは、複数の走査ラインが互いに交差するクロス状パターンである請求項1〜9のいずれかの眼科撮影装置。
- 光源から発せられた測定光を、被検物上で横断方向に走査するための走査手段を有し、被検眼の断層画像を生成するためのOCT光学系と、
被検眼の正面画像を生成するための観察光学系と、
を備え、前記断層画像を取得する眼科撮影装置の動作を制御するための撮影制御プログラムであって、
前記眼科撮影装置を制御する制御装置のプロセッサによって実行されることで、
前記正面画像を表示手段に表示させる第1表示制御ステップと、
検者からの指示の入力を受け付ける指示受付ステップと、
前記指示受付ステップによって受け付けられた指示に応じて、前記走査手段による走査位置を設定するための走査パターンを、前記正面画像上の任意の位置に表示する第2表示制御ステップと、
前記走査手段の駆動を制御し、前記正面画像上の前記走査パターンに対応する走査位置に、前記測定光を走査させる走査制御ステップと、
前記正面画像上における前記走査パターンの位置に応じて、前記走査パターンを変形するパターン変形ステップと、
変形された走査パターンにて前記断層画像を取得する取得ステップと、
を前記眼科撮影装置に実行させるための撮影制御プログラム。
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