JP2018019906A - 眼科撮影装置、眼科撮影方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】検者が動画の観察画像上に表示される被検眼の撮影画像の取得位置を確認しながら撮影画像の取得位置の指定を行える仕組みを提供する。【解決手段】被検眼における動画の観察画像301を取得する観察画像取得部と、観察画像301の範囲内の被検眼における撮影画像を取得する撮影画像取得部と、観察画像301を表示部300に表示する制御を行う観察画像表示制御部と、入力指示に基づいて、表示部300に表示されている観察画像301上に撮影画像を取得する位置を示す取得位置マーク303を表示する制御を行うマーク表示制御部と、観察画像301の範囲内の被検眼における動きに対して、観察画像301上の取得位置マーク303を追従させる制御を行う追従制御部と、入力指示に基づいて、追従がなされている取得位置マーク303を観察画像301における2次元の範囲内で移動する制御を行う移動制御部を備える。【選択図】図5
Description
本発明は、被検眼の撮影を行う眼科撮影装置及び眼科撮影方法、並びに、当該眼科撮影装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムに関するものである。
眼科における画像診断では、従来から広く用いられてきた眼底画像に加えて、近年、断層画像を用いることにより、被検者の眼部における網膜層内部の状態を3次元的に観察することが可能である。この断層画像を撮影する眼科撮影装置としては、主に、光干渉断層計(Optical Coherence Tomography:OCT)装置等が用いられる。
また、眼底画像撮影においても、被検眼の角膜や水晶体の収差を補正する補償光学(Adaptice Optics:AO)機能を光学系に組み込むことにより、より解像度の高い眼底画像が取得できるようになってきた。これにより、眼底画像の2次元的な観察において、視細胞の1つ1つまで観察することが可能となった。この解像度の高い眼底画像(以下、「高解像度眼底画像」と称する)を撮影する眼科撮影装置としては、主に、走査型レーザー検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope:SLO)装置に上述したAO機能を組み込んだAO−SLO装置等が用いられる。
上述した断層画像や高解像度眼底画像等の撮影画像を取得する場合、検者は、眼科撮影装置で被検眼の観察画像として取得される眼底画像をモニタ上で観察しながら、当該眼底画像上で撮影画像を取得する位置を指定することにより、撮影画像の撮影を行う。この際、被検者の固視微動や呼吸によって眼底画像がモニタ上で移動するため、検者が所望の位置に正確に撮影位置を指定することは困難である。
特許文献1には、検者の所望する部位に対して、走査位置を正確に、かつ、容易に設定するために、観察光学系によって取得された被検眼の正面画像を静止状態にてモニタに表示すると共に、被検眼の断層画像の取得位置を静止状態にて表示された正面画像上で設定可能とする眼科撮影装置が開示されている。また、特許文献1には、断層画像の取得位置が静止画像上で設定された後、制御部は、観察光学系によって取得される動画像に基づいて光スキャナの駆動を制御し、静止画像上で設定された被検眼上の取得位置に測定光をトラッキングすることが開示されている。
ここで、被検眼によっては固視の安定の精度が低く、トラッキングが精度良く機能しない場合がある。このような場合には、検者は、被検眼の動きを把握しながら、被検眼の撮影画像の取得位置を指定したい。このため、撮影画像の取得位置を設定する際には、動画像を用いて指定される方がよい。このとき、被検眼の動きに合わせて観察画像が動くため、検者は、動画像上に表示される撮影画像の取得位置を確認しながら撮影画像の取得位置を指定することが難しい。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、検者が動画の観察画像上に表示される被検眼の撮影画像の取得位置を確認しながら撮影画像の取得位置の指定を行える仕組みを提供することを目的とする。
本発明の眼科撮影装置は、被検眼における動画の観察画像を取得する第1の取得手段と、前記観察画像の範囲内の前記被検眼における撮影画像を取得する第2の取得手段と、前記観察画像を表示部に表示する制御を行う第1の表示制御手段と、入力指示に基づいて、前記表示部に表示されている前記観察画像上に前記撮影画像を取得する位置を示す取得位置マークを表示する制御を行う第2の表示制御手段と、前記観察画像の範囲内の前記被検眼における動きに対して、前記観察画像上の前記取得位置マークを追従させる制御を行う追従制御手段と、入力指示に基づいて、前記追従がなされている前記取得位置マークを前記観察画像における2次元の範囲内で移動する制御を行う移動制御手段とを有する。
また、本発明は、上述した眼科撮影装置による眼科撮影方法、及び、上述した眼科撮影装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを含む。
また、本発明は、上述した眼科撮影装置による眼科撮影方法、及び、上述した眼科撮影装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを含む。
本発明によれば、検者が動画の観察画像上に表示される被検眼の撮影画像の取得位置を確認しながら撮影画像の取得位置の指定を行うことができる。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
(装置の概略構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る眼科撮影装置100の概略構成の一例を示す図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る眼科撮影装置100の概略構成の一例を示す図である。
被検眼の撮影を行う眼科撮影装置100は、図1に示すように、光学ヘッド110、ステージ部120、ベース部130、顎台140、コンピュータ150、表示部160、及び、操作入力部170を有して構成されている。
光学ヘッド110は、被検眼の観察画像の一例である眼底画像及び被検眼の撮影画像の一例である断層画像を撮像するための光学系を内部に具備している。
ステージ部120は、不図示のモータを用いて、図1に示すx方向、y方向及びz方向に光学ヘッド110を移動可能とする移動機構である。
ベース部130は、光学ヘッド110や、ステージ部120及び顎台140を支持するためのものである。
顎台140は、被検者の顎と額とを固定できるように構成されており、被検者の眼(被検眼)の位置固定を促すためのものである。
コンピュータ150は、眼科撮影装置100の動作を統括的に制御するとともに、各種の処理を行う。また、本実施形態に係るコンピュータ150は、図1に示す各構成部151〜158における機能構成を有する。この各構成部151〜158については、後述する。
表示部160は、例えば、CRTモニタや液晶モニタ等であり、コンピュータ150の制御に基づいて各種の画像や各種の情報を表示する。
操作入力部170は、コンピュータ150に対して、検者等によるポインティング入力を行うためのマウスや、検者による文字入力等を行うためのキーボード等を有して構成されている。また、本実施形態に係る操作入力部170は、図1に示す移動指示部171の機能構成を有する。この移動指示部171については、後述する。
なお、図1に示す眼科撮影装置100では、コンピュータ150及び表示部160を、光学ヘッド110、ステージ部120及びベース部130の外部に設けるようにしているが、本実施形態においてはこの態様に限定されるものではない。例えば、コンピュータ150及び表示部160を、光学ヘッド110、ステージ部120或いはベース部130に内蔵する態様も、本実施形態に適用可能である。
続いて、図1に示すコンピュータ150における各構成部151〜158、及び、図1に示す操作入力部170における移動指示部171について説明する。
図1に示すように、コンピュータ150は、観察画像取得部151、撮影画像取得部152、観察画像表示制御部153、マーク表示制御部154、追従制御部155、移動制御部156、撮影画像表示制御部157、及び、記憶部158を有して構成されている。
観察画像取得部151は、光学ヘッド110からの観察画像信号に対して信号処理等を行って、被検眼における動画の観察画像を取得する第1の取得手段である。具体的に、本実施形態においては、観察画像取得部151は、観察画像として、被検眼の眼底における正面画像である眼底画像を取得する。
撮影画像取得部152は、光学ヘッド110からの撮影画像信号に対して信号処理等を行って、上述した観察画像の範囲内の被検眼における撮影画像を取得する第2の取得手段である。具体的に、本実施形態においては、撮影画像取得部152は、撮影画像として、被検眼の眼底における断層画像を取得する。
観察画像表示制御部153は、観察画像取得部151で取得された観察画像を表示部160に表示する制御を行う第1の表示制御手段である。具体的に、本実施形態においては、観察画像表示制御部153は、観察画像として眼底画像を表示部160に表示する制御を行う。
マーク表示制御部154は、操作入力部170からの入力指示に基づいて、表示部160に表示されている観察画像上に、撮影画像を取得(撮影)する位置を示す取得位置マーク(撮影位置マーク)を表示する制御を行う第2の表示制御手段である。具体的に、本実施形態においては、マーク表示制御部154は、操作入力部170からの入力指示に基づいて、表示部160に表示されている眼底画像上に、断層画像を取得する位置を示す取得位置マークを表示する制御を行う。
追従制御部155は、表示部160に表示されている観察画像の範囲内の被検眼における動きに対して、表示部160に表示されている観察画像上の取得位置マークを追従させる制御を行う。具体的に、本実施形態においては、追従制御部155は、表示部160に表示されている眼底画像の範囲内の被検眼における動きに対して、表示部160に表示されている眼底画像上の取得位置マークを追従させる制御を行う。
移動指示部171は、検者による操作入力部170の操作入力に基づいて、表示部160に表示されている取得位置マークを移動させる指示をコンピュータ150に対して行うものである。
移動制御部156は、移動指示部171からの入力指示に基づいて、追従制御部155による追従がなされている取得位置マークを観察画像における2次元の範囲内で移動する制御を行う。具体的に、本実施形態においては、移動制御部156は、追従制御部155による追従がなされている取得位置マークを眼底画像における2次元の範囲内で移動する制御を行う。
撮影画像表示制御部157は、移動制御部156により取得位置マークを観察画像における2次元の範囲内で移動する制御を行っている際に、当該取得位置マークの位置に基づき撮影画像取得部152で取得される撮影画像を、表示部160に表示する制御を行う第3の表示制御手段である。具体的に、本実施形態においては、撮影画像表示制御部157は、移動制御部156が取得位置マークの移動制御を行っている際に、当該取得位置マークの位置に基づき撮影画像取得部152で取得される断層画像を、表示部160に表示する制御を行う。
記憶部158は、コンピュータ150で用いるプログラムや各種の情報等、更には、コンピュータ150の処理で得られた各種の情報等を記憶する。
(光学ヘッドの内部構成)
図2は、本発明の第1の実施形態を示し、図1に示す光学ヘッド110の内部構成の一例を示す図である。
図2は、本発明の第1の実施形態を示し、図1に示す光学ヘッド110の内部構成の一例を示す図である。
図2に示す光学ヘッド110において、被検眼Eに対向して対物レンズ201−1が設置されている。そして、その光軸上において、ダイクロイックミラー202及びダイクロイックミラー203によって、OCT光学系の光路L1と、内部固視灯及びSLO光学系の光路L2と、前眼部観察光学系の光路L3とに、波長帯域ごとに分岐される。また、光路L2は、さらに、ダイクロイックミラー206によって、内部固視灯212への光路と、SLO光学系(SLO光源209及びフォトディテクタ210等)の光路へと分岐される。
光路L2には、レンズ201−2、スキャナ204、レンズ205、ダイクロイックミラー206、レンズ207、穴あきミラー208、SLO光源209、フォトディテクタ210、レンズ211、内部固視灯212が設けられている。ここで、スキャナ204としては、Xスキャナ204−1及びYスキャナ204−2が設けられている。
レンズ207はSLO光学系の合焦調整のため、また、レンズ211は内部固視灯212の合焦調整のため、それぞれ、不図示のモータによって駆動される。また、SLO光源209は、波長780nm付近に中心値を持つ光を出射し、フォトディテクタ210は、波長780nm付近の光に感度を持つセンサである。
穴あきミラー208は、SLO光源209からの光束が通り抜けられる穴を有している。この穴空きミラー208は、SLO光源209から出射した光束を遮断することなく被検眼Eへと導くものである。そして、SLO光源209から出射した光束は、被検眼Eの眼底Erに入射し、当該眼底Erで散乱されて入射時より太い光束となって光路L2を戻る。そして、光路L2を戻った光束は、穴空きミラー208の穴のあいていない部分で反射し、フォトディテクタ210に入射する。フォトディテクタ210は、被検眼Eの眼底Erからの戻り光を検出して、観察画像信号である眼底画像信号に係るSLO画像信号を生成する。
内部固視灯212は、可視光を発生して被検眼Eの固視を促すものである。そして、SLO光源209や内部固視灯212から出射された光は、それぞれ、Xスキャナ204−1及びYスキャナ204−2によって走査される。これにより、SLO光学系においては、被検眼Eの眼底Erにおける関心領域全体の測定ができる。また、内部固視灯212は、Xスキャナ204−1及びYスキャナ204−2による走査に連動して、点灯制御することにより、十字型やX型などの様々な模様に係る固視標を、被検眼Eの様々な位置に投影することが可能となる。これにより、被検眼Eを様々な方向に向かせることができ、被検眼Eの眼底Erにおける広い領域の撮影が可能となる。
光路L1は、上述した通り、OCT光学系を成しており、被検眼Eの眼底Erにおける断層画像を形成するための干渉信号を得るための光路である。光路L1には、レンズ201−3、ミラー213、スキャナ214、レンズ215及び216、光カプラー217、OCT光源218、光ファイバー219、レンズ220、分散補償ガラス221、参照ミラー222が設けられている。ここで、スキャナ214としては、光を被検眼Eの被測定部(眼底Erや前眼部)上で走査するためのXスキャナ214−1及びYスキャナ214−2が設けられている。また、光ファイバー219としては、光カプラー217に接続され一体化しているシングルモードの光ファイバー219−1〜219−4が設けられている。本実施形態の眼科撮影装置100では、これらの構成によって、マイケルソン干渉系を構成している。
レンズ215は、光カプラー217に接続されている光ファイバー219−2から出射されるOCT光源218からの光を、被検眼Eの被測定部(眼底Erや前眼部)に合焦調整をするために、不図示のモータによって駆動される。この合焦調整によって、被検眼Eの被測定部(眼底Erや前眼部)からの光は、同時に光ファイバー219−2の先端にスポット状に結像されて入射されることとなる。
OCT光源218から出射された光は、光ファイバー219−1を通じ、光カプラー217を介して、光ファイバー219−2側の測定光と、光ファイバー219−3側の参照光とに分割される。測定光は、レンズ216及び215、スキャナ214、レンズ201−3、ダイクロイックミラー203及び202、対物レンズ201−1を介して、被検眼Eの眼底Erに照射される。そして、眼底Erに照射された測定光は、眼底Erの網膜による反射や散乱により、同じ経路を辿って光カプラー217に到達する。
一方、参照光は、光ファイバー219−3、レンズ220、測定光と参照光の分散を合わせるために挿入された分散補償ガラス221を介して、参照ミラー222に入射する。そして、参照ミラー222に入射された参照光は、参照ミラー222で反射され、同じ経路を辿って光カプラー217に到達する。
そして、光カプラー217に到達した測定光と参照光は、光カプラー217によって合波され、干渉光となる。ここで、本実施形態においては、測定光の光路長と参照光の光路長とが所定の条件を満たす状態となったときに干渉を生じる。本実施形態において、参照ミラー222は、不図示のモータ及び駆動機構によって光軸方向に調整可能に構成されており、被検眼Eの被測定部(眼底Erや前眼部)によって変わる測定光の光路長に参照光の光路長を合わせることが可能となっている。そして、光カプラー217で得られた干渉光は、光ファイバー219−4を介して、分光器230に導かれる。ここで、本実施形態においては、分光器230は、例えば、ベース部130の内部に構成されているものとする。
分光器230は、レンズ231、回折格子232、レンズ233、及び、ラインセンサ234を有して構成されている。光ファイバー219−4を介して光カプラー217から出射された干渉光は、レンズ231を介して略平行光となった後、回折格子232で分光され、レンズ233によってラインセンサ234に結像される。ラインセンサ234は、この干渉光を検出して、撮影画像信号である断層画像信号に係るOCT画像信号を生成する。
OCT光源218は、例えば、代表的な低コヒーレント光源であるSLD(Super Luminescent Diode)である。ここで、OCT光源218の光の中心波長は約855nmであり、その波長バンド幅は約100nmである。ここで、バンド幅は、得られる断層画像の光軸方向の分解能に影響するため、重要なパラメータである。また、ここでは、OCT光源218としてSLDを適用した例を挙げたが、本実施形態においては、低コヒーレント光が出射できればよく、例えばASE(Amplified Spontaneous Emission)等を用いることもできる。また、OCT光源218の光の中心波長は、被検眼Eを測定することを鑑みると、近赤外光が適する。また、この中心波長は、得られる断層画像の横方向の分解能に影響するため、なるべく短波長であることが望ましい。この双方の理由から、本実施形態では、OCT光源218の光の中心波長を約855nmとした。
なお、本実施形態では、干渉計としてマイケルソン干渉計を適用した例を挙げたが、例えばマッハツェンダー干渉計を用いてもよい。例えば、測定光と参照光との光量差に応じて光量差が大きい場合にはマッハツェンダー干渉計を用い、光量差が比較的小さい場合にはマイケルソン干渉計を用いることが望ましい。
光路L3には、ダイクロイックミラー202以降に、スプリットプリズム223、レンズ224、CCDセンサ225が設けられている。CCDセンサ225は、被検眼Eからの光束を受光して、前眼部画像信号を生成する。例えばコンピュータ150は、CCDセンサ225からの前眼部画像信号に対して信号処理等を行って、前眼部画像を取得し、当該前眼部画像における瞳孔の位置により、被検眼Eとのx方向及びy方向の位置関係を測定する。この際、スプリットプリズム223の効果により、前眼部画像の一部で画像がずれる。そして、被検眼Eの前眼部に合焦する位置にくると、画像のずれが無くなり、1つの連続した画像となる。例えばコンピュータ150は、このずれ量に応じて被検眼Eとのz方向の距離を測定することができる。
(眼科撮影方法の処理手順)
次に、第1の実施形態に係る眼科撮影装置100による眼科撮影方法の処理手順について説明する。
次に、第1の実施形態に係る眼科撮影装置100による眼科撮影方法の処理手順について説明する。
まず、撮影画像(断層画像)の取得位置の指定処理手順について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態を示し、撮影画像(断層画像)の取得位置の指定処理を説明するための図である。
図3は、本発明の第1の実施形態を示し、撮影画像(断層画像)の取得位置の指定処理を説明するための図である。
図3において、表示部160における眼底画像表示画面300には、観察画像取得部151で取得され、観察画像表示制御部153の制御により表示された観察画像である眼底画像301が示されている。ここで、眼底画像表示画面300には、観察画像取得部151で眼底画像を取得する度にその眼底画像が表示され(即ち、眼底画像が動画表示され)、図3には、その動画の或る1フレームの眼底画像301が表示されている様子を示している。
また、図3に示す眼底画像301は、その横方向(水平方向)が図1及び図2に示すx方向に対応し、その縦方向(鉛直方向)が図1及び図2に示すy方向に対応する。また、図3において、眼底画像表示画面300のx方向の中心位置を画面x方向中心位置300Xで示し、眼底画像表示画面300のy方向の中心位置を画面y方向中心位置300Yで示している。また、図3には、検者が所望する撮影位置の中心を示すx方向所望位置301X及びy方向所望位置301Yが示されている。
ここでは、検者が、図3に示す眼底画像301を観察しながら、操作入力部170を構成するマウスを使って、眼底画像301上の所望する撮影位置の中心(301X及び301Y)を狙って指示カーソル302を移動させてクリックする指定を行ったものとする。この際、図3においては、被検眼Eの動き等によって、眼底画像301上の検者が所望する撮影位置の中心(301X及び301Y)から、ずれ量ΔX及びΔYだけずれた位置が指定されたものとする。このずれ量ΔX及びΔYについては後述する。
そして、上述した指示カーソル302による指定がなされると、マーク表示制御部154は、眼底画像301上に、断層画像を取得する位置を示す取得位置マーク303を表示する制御を行う。図3に示す例では、マーク表示制御部154は、取得位置マーク303として、眼底画像301における所定の方向であるx方向(第1の方向)の位置を示す第1のライン303−Xと、眼底画像301における所定の方向であるy方向(第2の方向)の位置を示す第2のライン303−Yを含むマークを表示する制御を行っている。
また、本実施形態においては、取得位置マーク303の位置は、図2に示すXスキャナ214−1及びYスキャナ214−2の駆動と連動しているものとする。このため、本実施形態においては、眼底画像表示画面300上の取得位置マーク303で指示された位置において、被検眼Eの断層画像の撮影が行われるように構成されている。具体的に、図3に示す例では、撮影画像取得部152は、撮影画像として、第1のライン303−Xの位置に基づく被検眼Eの眼底Erの第1の断層画像と、第2のライン303−Yの位置に基づく被検眼Eの眼底Erの第2の断層画像を取得する。
図4は、本発明の第1の実施形態を示し、図2のスキャナ214の駆動を説明するための図である。この図4において、スキャナ214は、図2に示すXスキャナ214−1及びYスキャナ214−2を代表して表している。
図4では、スキャナ214に入射光401が入射した場合を示している。この入射光401は、スキャナ214によって反射され、反射光402aとして被検眼Eに向けて投影される。
ここで、図3に示す眼底画像表示画面300上での距離Sと、スキャナ214の振り角度θとの関係式S=f(θ)は、眼科撮影装置100の光学設計によって決められる既知のものである。このため、角度θのスキャンを行うことにより、被検眼E内の所望の範囲にレーザー光を投影することができる。特に、ここでは、反射光402aは、角度θに基づくスキャン振り幅の中心を示しているものとする。即ち、眼底画像表示画面300上の中心位置(スキャナ214をXスキャナ214−1とした場合には画面x方向中心位置300X、スキャナ214をYスキャナ214−2とした場合には画面y方向中心位置300Y)を示しているものとする。
この場合、例えばコンピュータ150は、図4に示すように、スキャナ214のスキャン範囲を角度Δθ(図3のΔX0に対してはΔθ=f-1(ΔX0)、図3のΔY0に対してはΔθ=f-1(ΔY0)、ここで、f-1はfの逆関数とする)だけシフトさせる。これにより、スキャナ214の振り角度θの中心反射光402aを反射光402bに移動させることができ、眼底画像表示画面300上で取得位置マーク303が示す位置の断層画像を撮影することができる。以降の説明では、取得位置マーク303の位置の移動は、断層画像の撮影位置の移動を同時に示していることとする。
なお、本例では、検者が指示カーソル302で眼底画像表示画面300上の一点を指定することにより、断層画像の取得位置を指定することを想定したものであった。本実施形態においては、この態様に限定されず他の態様を適用することも可能である。例えば、眼底画像301の表示が始まった際に予め決められた位置に表示される取得位置マーク303を、指示カーソル302でドラッグアンドドロップ操作してその位置に配置することにより、断層画像の取得位置を指定等する態様も適用可能である。
次いで、図3のずれ量ΔX及びΔYについて説明する。
一般的に、指示カーソル302を用いて断層画像の撮影位置の指定を行う場合、後述すする2つのタイムラグ(t1及びt2)の間に、被検眼Eが動くことで、x方向所望位置301X及びy方向所望位置301Yに対して、取得位置マーク303がずれてしまう。具体的に、第1のタイムラグとしては、指示カーソル302がx方向所望位置301X及びy方向所望位置301Yに合致したことを検者が検知し、操作入力部170を構成するマウスをクリックする間のタイムラグt1がある。また、第2のタイムラグとしては、コンピュータ150が当該クリックの動作を検知し、スキャナ214(Xスキャナ214−1及びYスキャナ214−2)を駆動させる処理を行う間のタイムラグt2がある。
一般的に、指示カーソル302を用いて断層画像の撮影位置の指定を行う場合、後述すする2つのタイムラグ(t1及びt2)の間に、被検眼Eが動くことで、x方向所望位置301X及びy方向所望位置301Yに対して、取得位置マーク303がずれてしまう。具体的に、第1のタイムラグとしては、指示カーソル302がx方向所望位置301X及びy方向所望位置301Yに合致したことを検者が検知し、操作入力部170を構成するマウスをクリックする間のタイムラグt1がある。また、第2のタイムラグとしては、コンピュータ150が当該クリックの動作を検知し、スキャナ214(Xスキャナ214−1及びYスキャナ214−2)を駆動させる処理を行う間のタイムラグt2がある。
ここで、眼底画像表示画面300上での被検眼Eのx方向の動きをVxとし、眼底画像表示画面300上での被検眼Eのy方向の動きをVyとする。この場合、図3に示すように、取得位置マーク303は、x方向所望位置301Xに対してずれ量ΔX=Vx×(t1+t2)だけずれが生じ、また、y方向所望位置301Yに対してずれ量ΔY=Vy×(t1+t2)だけずれが生じて指定されてしまう。この際、被検眼Eの動き並びに上述したタイムラグt1及びt2を完全に無くすことは不可能であるため、上述したずれ量ΔX及びΔYは必ず発生してしまう。
そして、ずれ量ΔX及びΔYが検者の許容範囲外である場合には、検者の許容範囲内になるまで、上述した断層画像の撮影位置に係る指定を繰り返すことが求められる。これにより、断層画像の撮影位置を所望の位置に合わせるのに非常に多くの時間がかかる。特に、被検眼Eの固視微動が酷い(激しい)場合には、検者が、指示カーソル302を、x方向所望位置301X及びy方向所望位置301Yに合せること自体が困難であり、検者にとって非常に負担となる。
そこで、本実施形態では、上述した撮影画像(断層画像)の取得位置の指定処理手順により、まず、当該取得位置を大まかに指定し、次いで、撮影画像(断層画像)の取得位置の調整処理手順により、当該取得位置を検者が所望する位置に正確に位置合わせをする。
以下、撮影画像(断層画像)の取得位置の調整処理手順について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態を示し、撮影画像(断層画像)の取得位置の調整処理を説明するための図である。この図5において、図3に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。
図5は、本発明の第1の実施形態を示し、撮影画像(断層画像)の取得位置の調整処理を説明するための図である。この図5において、図3に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。
ここでは、図3の眼底画像301から、図5(a)の眼底画像301に示すように、被検眼が動いた場合を考える。この場合、本実施形態においては、追従制御部155は、眼底画像表示画面300に表示されている眼底画像301の範囲内の被検眼Eの動きを検知し、その動きに合わせて、取得位置マーク303を追従させる制御を行う。具体的に、追従制御部155は、図3の眼底画像301から図5(a)の眼底画像301への被検眼Eの動きを検知し、図3の取得位置マーク303を図5(a)の取得位置マーク303−1のように追従させる制御を行う。より詳細に、追従制御部155は、眼底画像表示画面300上での眼底画像301の特徴点を検知し、その特徴点の移動距離の分だけ取得位置マーク303及びスキャナ214の駆動範囲を動かす制御を行う。この際、追従制御部155は、スキャナ214の駆動範囲のシフト量については、特徴点の移動距離に相当する、上述した眼底画像表示画面300上での距離Sと、スキャナ214の振り角度θとの関係式S=f(θ)によって、算出することが可能である。なお、ここでは、眼底画像301の特徴点の動きに基づき追従制御を行う例について説明したが、本実施形態においてはこれに限定されるものではなく、眼底画像301の相関マッチング等の他の手法を用いて上述した追従制御を実現することも可能である。
この追従制御部155による追従制御により、図3及び図5(a)において、眼底画像301と取得位置マーク303(図5(a)においては303−1)との相対関係は、経時的に変わらない。即ち、眼底画像301上のx方向所望位置301X及びy方向所望位置301Yと、取得位置マーク303(図5(a)においては303−1)との相対関係は、経時的に変わらない。この追従制御部155による追従制御により、図3と図5(a)との間の被検眼Eの動きの影響を受けずに、撮影画像である断層画像の取得位置マーク303の調整を行うことが可能となる。
具体的に、図5(a)は、上述した図3において検者が断層画像の取得位置を指定する際に生じたx方向(横方向)のずれ量ΔXを、検者が移動指示部171を構成する複数の方向キー501を用いて指示カーソル302で調整する様子を示している。ここで、図5(a)において、取得位置マーク303−1は、図3の取得位置マーク303を、追従制御部155により追従させたものとする。また、複数の方向キー501は、表示部160に表示されている取得位置マーク303を眼底画像301の複数の方向に移動させるために当該複数の方向に対応する複数の方向キーである。
ここで、図5に示す複数の方向キー501は、例えば、図3において眼底画像301の表示を開始した際、或いは、図3において断層画像の撮影位置を指定した後に、例えばコンピュータ150により眼底画像表示画面300上に電気的に表示されるものとする。この際、複数の方向キー501は、表示部160内であれば、眼底画像表示画面300上でない位置に表示させることも可能である。また、電気的に表示された複数の方向キー501の代わりに、操作入力部170を構成するキーボードに設けられている方向キーを用いる形態であってもよい。
図5(a)の状態で、検者がずれ量ΔXを調整すべく複数の方向キー501に入力指示を行うと、移動制御部156は、当該入力指示に基づいて、追従制御部155による追従がなされている取得位置マーク303−1を取得位置マーク303−2に移動させる。これにより、取得位置マーク303をx方向所望位置301Xに合わせることができる。
具体的に、検者が指示カーソル302を複数の方向キー501のうちの右方向の方向キー(所望の方向)に合わせて当該方向キーをクリックすることにより、取得位置マーク303を移動させる。ここでは、例えば、1回のクリックで取得位置マーク303を一定量移動することができるものとする。この場合、上述した被検眼Eの追従のためのスキャナ214の駆動範囲のシフト量に、指示された取得位置マーク303の移動量に応じたスキャナ214の駆動範囲のシフト量を重畳することにより、断層画像の取得位置の一定量の移動が実現される。そして、図5(a)に示す場合には、取得位置マーク303−1が取得位置マーク303−2に到達するまで、検者が複数の方向キー501のうちの右方向の方向キーを複数回クリックすることにより、x方向(横方向)の断層画像の取得位置の調整を完了させることができる。
図5(a)において、検者は、上述したずれ量ΔXを調整した後に、続いて、上述したずれ量ΔYの調整を行う。図5(b)は、上述した図3において検者が断層画像の取得位置を指定する際に生じたy方向(縦方向)のずれ量ΔYを、検者が移動指示部171を構成する複数の方向キー501を用いて指示カーソル302で調整する様子を示している。具体的に、図5(b)では、検者が指示カーソル302を複数の方向キー501のうちの下方向の方向キー(所望の方向)に合わせて当該方向キーをクリックすることにより、取得位置マーク303を移動させる。この下方向の方向キーによる具体的な移動方法は、図5(a)において上述した右方向の方向キーによる移動方法と同様である。
そして、図5(a)に示す処理が終了した状態で、検者がずれ量ΔYを調整すべく複数の方向キー501に入力指示を行うと、図5(b)に示すように、移動制御部156は、当該入力指示に基づいて、追従制御部155による追従がなされている取得位置マーク303−2を取得位置マーク303−3に移動する制御を行う。これにより、取得位置マーク303をy方向所望位置301Yに合わせることができる。
この図5(a)及び図5(b)に示すように、移動制御部156は、複数の方向キー501に対する入力指示に基づき、追従制御部155による追従がなされている取得位置マーク303を眼底画像301における2次元の範囲内で移動する制御を行っている。より詳細に、移動制御部156は、複数の方向キー501のうちの選択入力された方向キー及び当該方向キーに対する選択入力の回数に応じて、追従制御部155による追従がなされている取得位置マーク303の移動方向及び移動量を制御するようにしている。これにより、図3に示す取得位置マーク303を検者が所望するx方向所望位置301X及びy方向所望位置301Yに合わせることができる。
上述した例では、断層画像の取得位置の指定の後、その取得位置の調整を行うことによって、取得位置マーク303を検者が所望する断層画像の取得位置に合わせる処理を行った。一方で、断層画像の取得位置の調整段階で、取得位置マーク303を再度大きく別の位置へ動かしたい場合には、処理を断層画像の取得位置の指定処理の段階に戻すことも可能である。
上述した図5に示す例では、図1に示す移動指示部171として複数の方向キー501を具備する例を説明したが、本実施形態においてはこの態様に限定されるものではない。例えば、図1に示す移動指示部171をポインティングデバイスであるマウスを具備したものとし、当該マウスによる指示カーソル302のドラッグアンドドロップ操作によって、取得位置マーク303の移動指示を行う態様も、本実施形態に適用可能である。この態様の場合、移動制御部156は、ポインティングデバイスであるマウスによる移動指示に基づいて、追従制御部155による追従がなされている取得位置マーク303を眼底画像301における2次元の範囲内で移動する制御を行う。
なお、この態様の場合、指示カーソル302により取得位置マーク303を掴んだ状態でのドラッグアンドドロップ操作を行える構成とする。そして、取得位置マーク303から離れた位置でのドラッグ操作では、移動制御部156は、被検眼Eの動きに基づく取得位置マーク303の追従制御を解除しないで、当該ドラッグ操作に応じた方向及び距離だけ、取得位置マーク303を移動させる制御を行う。即ち、移動制御部156は、マウスによる指示カーソル302のドラッグ操作された方向及び距離に応じて、追従制御部155による追従制御がなされている取得位置マーク303の移動方向及び移動量を制御する。これにより、上述した図5に示す複数の方向キー501を用いる場合と同様に、図3に示す取得位置マーク303を検者が所望するx方向所望位置301X及びy方向所望位置301Yに合わせることができる。
以上説明したように、第1の実施形態に係る眼科撮影装置100では、まず、マーク表示制御部154は、検者による操作入力部170からの入力指示に基づいて、表示部160に表示されている観察画像上(眼底画像301上に)、撮影画像(断層画像)を取得する位置を示す取得位置マーク303を表示する制御を行うようにしている。そして、追従制御部155は、眼底画像301の範囲内の被検眼Eにおける動きに対して、眼底画像301上の取得位置マーク303を追従させる制御を行うようにしている。そして、移動制御部156は、検者による操作入力部170の操作入力に基づいて、追従制御部155による追従制御がなされている取得位置マーク303を眼底画像301における2次元の範囲内で移動する制御を行うようにしている。
かかる構成によれば、検者が動画の観察画像上に表示される被検眼の撮影画像の取得位置を確認しながら撮影画像の取得位置の指定を行うことができる。さらに、かかる構成によれば、検者が撮影画像の取得位置を指定した観察画像において、その指定に係る取得位置マークをその観察画像の2次元の範囲内で移動させるようにしたので、検者による当該指定の操作負担の軽減とともに直感的にその指定を行うことができる。これにより、検者は、所望する撮影画像の取得位置を正確に指定することが可能となるため、適正な被検眼の診断を行うことが可能となる。
かかる構成によれば、検者が動画の観察画像上に表示される被検眼の撮影画像の取得位置を確認しながら撮影画像の取得位置の指定を行うことができる。さらに、かかる構成によれば、検者が撮影画像の取得位置を指定した観察画像において、その指定に係る取得位置マークをその観察画像の2次元の範囲内で移動させるようにしたので、検者による当該指定の操作負担の軽減とともに直感的にその指定を行うことができる。これにより、検者は、所望する撮影画像の取得位置を正確に指定することが可能となるため、適正な被検眼の診断を行うことが可能となる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る眼科撮影装置の概略構成は、図1に示す第1の実施形態に係る眼科撮影装置100の概略構成と同様である。また、第2の実施形態における図1に示す光学ヘッド110の内部構成は、図2に示す第1の実施形態における光学ヘッド110の内部構成と同様である。以下の第2の実施形態の説明においては、上述した第1の実施形態と異なる部分について説明を行う。
第1の実施形態では、眼底画像301から、検者が所望する断層画像の取得位置を特定している。しかしながら、実際には、眼底画像301からは、検者が所望する断層画像の取得位置を特定することが困難な場合がある。そこで、第2の実施形態では、このような場合にも対応すべく、指定された断層画像の取得位置に係る断層画像を、例えば動画像として、眼底画像表示画面300と同一画面に表示することにより、検者が当該断層画像を観察しながら所望する断層画像の取得位置を特定する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る眼科撮影装置100において、検者が撮影画像(断層画像)の取得位置を調整する操作を行っている際の処理の一例を示す図である。この図6において、図3及び図5と同様の構成については同じ符号を付している。また、図6には、図3及び図5に示す眼底画像表示画面300を含む、第2の実施形態の表示部160における表示画面600が示されている。
図6に示す表示画面600には、眼底画像301を表示する眼底画像表示画面300と同一画面に、第1の断層画像611Xを表示する第1の断層画像表示画面610Xと、第2の断層画像611Yを表示する第2の断層画像表示画面610Yが設けられている。この際、第1の断層画像611Xは、撮影画像取得部152において第1のライン303−Xの位置に基づき取得された断層画像であり、第2の断層画像611Yは、撮影画像取得部152において第2のライン303−Yの位置に基づき取得された断層画像である。
図2で説明したように、図2に示す光学ヘッド110内のOCT光学系とSLO光学系は、それぞれ、光の波長帯域によって分離された別々の独立した光路L1と光路L2を有するため、互いに干渉することなく同時に撮影を行うことができる。このため、図6において、眼底画像表示画面300に眼底画像301が動画像表示されている際に、取得位置マーク303の位置に基づく断層画像611X及び611Yも、それぞれ、断層画像表示画面610X及び610Yに動画像として表示される。
具体的に、本実施形態においては、撮影画像表示制御部157は、移動制御部156により取得位置マーク303を眼底画像301における2次元の範囲内で移動する制御を行っている際に、当該取得位置マーク303の位置に基づき撮影画像取得部152で取得される断層画像611X及び611Yを、それぞれ、断層画像表示画面610X及び610Yに動画像として表示する制御を行う。
そして、検者は、複数の方向キー501を用いて取得位置マーク303をx方向及びy方向に徐々に動かしながら、その位置での断層画像611X及び611Yを観察することにより、被検眼Eの病変部が存在等する所望の断層画像の取得位置を探すことができる。
この際、断層画像表示画面610X及び610Yにそれぞれ表示される断層画像611X及び611Yは、検者が取得位置マーク303を調整するごとに、別の断層画像に更新されてしまう。このため、検者が気になる点が複数あった場合に、どの位置が最適な断層画像の取得位置であるかを比較することが困難となる。
そこで、本実施形態では、検者が断層画像の取得候補位置(撮影候補位置)を、眼底画像表示画面300上に指定できるようにする。例えば、本実施形態においては、検者が、複数の方向キー501を使用して取得位置マーク303を移動させている際に、断層画像表示画面610X及び610Yに表示されている断層画像611X及び611Yを観察しながら、断層画像の取得候補位置を指定する。例えば、検者は、取得候補位置指定キー603の入力指示を行うことにより、その入力指示をした位置を断層画像の取得候補位置として指定することができる。
なお、図6に示す例では、取得候補位置指定キー603を眼底画像表示画面300上に電気的に表示しているが、操作入力部170を構成するキーボードの特定のキーを取得候補位置指定キーとして用いる態様も、本実施形態に適用可能である。
図6には、眼底画像301の第1の取得候補位置C1が指定されたことを示す第1の指定位置マーク601と、眼底画像301の第2の取得候補位置C2が指定されたことを示す第2の指定位置マーク602とが眼底画像表示画面300に示されている。本実施形態においては、具体的に、マーク表示制御部154は、移動制御部156が取得位置マーク303の移動制御を行っている際に、取得候補位置指定キー603からの入力指示で指定された位置に指定位置マーク601及び602を表示する制御を行う。なお、図6に示す例では、2つの取得候補位置C1及びC2が指定された場合を示しているが、3つ以上の取得候補位置を指定する態様も、本実施形態に適用可能である。
その後、検者は、指定位置マーク601及び602のうちのいずれかの指定位置マークを指示カーソル302でクリックして選択したとする(具体的に、図6では指定位置マーク602が選択された場合を示している)。すると、撮影画像表示制御部157は、当該選択された指定位置マークの位置に基づき撮影画像取得部152で取得された断層画像を、断層画像表示画面610X及び610Yに現在表示されている断層画像から切り替えて表示する制御を行う。ここで、例えば、本例においては、コンピュータ150は、取得候補位置が指定された際に、当該取得候補位置に係る断層画像を記憶部158に記憶しているものとする。この際、コンピュータ150は、当該取得候補位置に係る動画の断層画像、或いは、当該取得候補位置に係る静止画の断層画像のいずれの断層画像を記憶部158に記憶してもよい。そして、検者が、いずれかの指定位置マークを選択した場合、撮影画像表示制御部157は、記憶部158から、当該選択した指定位置マークにおける取得候補位置に係る断層画像を読み出して断層画像表示画面610X及び610Yに表示する制御を行う。
この際、例えば撮影画像表示制御部157は、現在選択されている取得候補位置を分かりやすく明示するために、取得位置マーク303が取得候補位置上にある場合には、その取得候補位置の名称(具体的に、図6に示す例では選択された取得候補位置C2)を名称表示領域604に表示する制御も行う。
そして、検者は、図6に示す例では、指定位置マーク601及び602のうちのいずれかの指定位置マークを交互に選択することにより、離れた位置にある取得候補位置に基づく断層画像を容易に比較することができる。
次に、図6に示す態様の更なる応用例について、図7を用いて説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る眼科撮影装置100において、検者が撮影画像(断層画像)の取得位置を調整する操作を行っている際の処理の他の一例を示す図である。この図7において、図3、図5及び図6と同様の構成については同じ符号を付している。また、図7には、図3、図5及び図6に示す眼底画像表示画面300と図6に示す断層画像表示画面610X及び610Yを含む、第2の実施形態の表示部160における表示画面700が示されている。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る眼科撮影装置100において、検者が撮影画像(断層画像)の取得位置を調整する操作を行っている際の処理の他の一例を示す図である。この図7において、図3、図5及び図6と同様の構成については同じ符号を付している。また、図7には、図3、図5及び図6に示す眼底画像表示画面300と図6に示す断層画像表示画面610X及び610Yを含む、第2の実施形態の表示部160における表示画面700が示されている。
図7に示す表示画面700には、図6に示す眼底画像表示画面300、断層画像表示画面610X及び610Yと同一画面に、断層画像の取得候補位置(撮影候補位置)に係る候補位置断層画像を表示する候補位置断層画像表示領域701が設けられている。そして、図7に示す態様では、候補位置断層画像表示領域701を設けることにより、断層画像の取得候補位置に係る断層画像をより容易に比較することができる。候補位置断層画像表示領域701には、選択された取得候補位置の名称を表示する名称表示領域702、選択された取得候補位置に係る候補位置断層画像711X及び711Yをそれぞれ表示する候補位置断層画像表示画面710X及び710Yが設けられている。
図6と同様に、図7においても、眼底画像表示画面300に眼底画像301が動画像表示されている際に、取得位置マーク303の位置に基づく断層画像611X及び611Yが、それぞれ、断層画像表示画面610X及び610Yに動画像として表示される。
また、図6と同様に、図7の眼底画像表示画面300には、第1の取得候補位置C1が指定されたことを示す第1の指定位置マーク601と、第2の取得候補位置C2が指定されたことを示す第2の指定位置マーク602とが示されている。
その後、検者が、指定位置マーク601及び602のうちのいずれかの指定位置マークを指示カーソル302でクリックして選択したとする(具体的に、図7では指定位置マーク602が選択された場合を示している)。すると、撮影画像表示制御部157は、当該選択された指定位置マークの位置に基づき撮影画像取得部152で取得された断層画像711X及び711Yを、それぞれ、候補位置断層画像表示画面710X及び710Yに表示する制御を行う。ここで、例えば、本例においては、コンピュータ150は、取得候補位置が指定された際に、動画像として表示されていた、当該取得候補位置に係る断層画像を記憶部158に記憶しているものとする。そして、本例においては、検者が、いずれかの指定位置マークを選択した場合、撮影画像表示制御部157は、当該された指定位置マークの位置に従って、記憶部158に記憶されている断層画像に基づいて、静止画の断層画像を候補位置断層画像711X及び711Yとしてそれぞれ候補位置断層画像表示画面710X及び710Yに表示する制御を行う。
一般に、断層画像の撮影画像は、複数の撮影画像を重ね合わせることによりノイズ低減処理等の各種の画像処理を行うため、記憶部158への保存や表示部160への表示に時間がかかる。しかしながら、本例では、このような各種の画像処理を省いた、動画像の或る時間での切り出し静止画像をそのまま候補位置断層画像として用いることにより、即座に、候補位置断層画像表示画面710X及び710Yに表示することが可能となる。即ち、図7に示す候補位置断層画像711X及び711Yは、ノイズ低減処理等が施されていない静止画像である。
これにより、検者は、候補位置断層画像表示画面710X及び710Yを参照しながら、取得位置マーク303を動かし、断層画像表示画面610X及び610Yから、より適切な断層画像の取得位置(撮影位置)が無いかを探すことが可能となる。
本実施形態では、取得候補位置を複数指定して比較を行い、断層画像の取得位置(撮影位置)を1か所に決定することを想定した例を説明しているが、複数の取得候補位置を断層画像の取得位置(撮影位置)として撮影を実施するようにしてもよい。これにより、検者の所望する撮影部位を確実に漏らさずに撮影することができる。
以上説明したように、第2の実施形態に係る眼科撮影装置100では、第1の実施形態の処理に加えて、以下の処理を行っている。
撮影画像表示制御部157は、取得位置マーク303が観察画像(眼底画像301)における2次元の範囲内で移動している際に、当該取得位置マーク303の位置に基づく撮影画像(断層画像)を表示部160に表示する制御を行うようにしている。そして、マーク表示制御部154は、取得位置マーク303が眼底画像301における2次元の範囲内で移動している際に、検者から断層画像の取得候補位置(撮影候補位置)として指定された位置に指定位置マーク601及び602を表示する制御を行うようにしている。そして、検者により、いずれかの指定位置マークが選択されると、撮影画像表示制御部157は、当該選択された指定位置マークの位置に基づく断層画像を候補位置断層画像表示画面710X及び710Yに表示する制御を行うようにしている。
かかる構成によれば、第1の実施形態における効果に加えて、検者は、所望する撮影画像の取得位置をより適正に指定することが可能となる。
撮影画像表示制御部157は、取得位置マーク303が観察画像(眼底画像301)における2次元の範囲内で移動している際に、当該取得位置マーク303の位置に基づく撮影画像(断層画像)を表示部160に表示する制御を行うようにしている。そして、マーク表示制御部154は、取得位置マーク303が眼底画像301における2次元の範囲内で移動している際に、検者から断層画像の取得候補位置(撮影候補位置)として指定された位置に指定位置マーク601及び602を表示する制御を行うようにしている。そして、検者により、いずれかの指定位置マークが選択されると、撮影画像表示制御部157は、当該選択された指定位置マークの位置に基づく断層画像を候補位置断層画像表示画面710X及び710Yに表示する制御を行うようにしている。
かかる構成によれば、第1の実施形態における効果に加えて、検者は、所望する撮影画像の取得位置をより適正に指定することが可能となる。
(その他の実施形態)
上述した第1及び第2の実施形態では、眼科撮影装置100としてOCT装置を適用し、撮影画像として被検眼Eの眼底Erの断層画像を取得するものであった。しかしながら、本発明においてはこの形態に限定されるものではない。例えば、上述した第1及び第2の実施形態に係る眼科撮影装置100として、上述したAO機能を組み込んだAO−SLO装置を適用し、撮影画像として上述した高解像度眼底画像を取得する形態も、本発明に適用可能である。この形態の場合、マーク表示制御部154は、上述した取得位置マークとして、眼底画像301の範囲内の2次元領域(即ち、眼底画像301の範囲よりも狭い2次元領域)に係る位置を示すマークを表示する制御を行う形態を採る。そして、この形態の場合、撮影画像取得部152は、撮影画像として、眼底画像301とは異なる、当該2次元領域の位置に基づく上述した高解像度眼底画像(他の正面画像)を取得する形態を採る。
上述した第1及び第2の実施形態では、眼科撮影装置100としてOCT装置を適用し、撮影画像として被検眼Eの眼底Erの断層画像を取得するものであった。しかしながら、本発明においてはこの形態に限定されるものではない。例えば、上述した第1及び第2の実施形態に係る眼科撮影装置100として、上述したAO機能を組み込んだAO−SLO装置を適用し、撮影画像として上述した高解像度眼底画像を取得する形態も、本発明に適用可能である。この形態の場合、マーク表示制御部154は、上述した取得位置マークとして、眼底画像301の範囲内の2次元領域(即ち、眼底画像301の範囲よりも狭い2次元領域)に係る位置を示すマークを表示する制御を行う形態を採る。そして、この形態の場合、撮影画像取得部152は、撮影画像として、眼底画像301とは異なる、当該2次元領域の位置に基づく上述した高解像度眼底画像(他の正面画像)を取得する形態を採る。
また、上述した第1及び第2の実施形態において、観察画像は、撮影画像として取得された3次元のOCT画像から深さ方向に積算されることによって生成された積算画像であってもよい。また、積算画像は、3次元のOCT画像から選択された深さ方向の一部の領域を用いて生成された正面画像であってもよい。このとき、3次元のOCT画像から抽出された層を用いて、深さ方向の一部の領域が選択されることが好ましい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明に含まれる。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明に含まれる。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、または、その主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 眼科撮影装置、110 光学ヘッド、120 ステージ部、130 ベース部、140 顎台、150 コンピュータ、151 観察画像取得部、152 撮影画像取得部、153 観察画像表示制御部、154 マーク表示制御部、155 追従制御部、156 移動制御部、157 撮影画像表示制御部、158 記憶部、160 表示部、170 操作入力部、171 移動指示部
Claims (16)
- 被検眼における動画の観察画像を取得する第1の取得手段と、
前記観察画像の範囲内の前記被検眼における撮影画像を取得する第2の取得手段と、
前記観察画像を表示部に表示する制御を行う第1の表示制御手段と、
入力指示に基づいて、前記表示部に表示されている前記観察画像上に前記撮影画像を取得する位置を示す取得位置マークを表示する制御を行う第2の表示制御手段と、
前記観察画像の範囲内の前記被検眼における動きに対して、前記観察画像上の前記取得位置マークを追従させる制御を行う追従制御手段と、
入力指示に基づいて、前記追従がなされている前記取得位置マークを前記観察画像における2次元の範囲内で移動する制御を行う移動制御手段と
を有することを特徴とする眼科撮影装置。 - 前記観察画像は、前記被検眼の正面画像であり、
前記第2の表示制御手段は、前記取得位置マークとして、前記正面画像における所定の方向の位置を示すラインを含むマークを表示する制御を行い、
前記第2の取得手段は、前記撮影画像として、前記ラインの位置に基づく前記被検眼の断層画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の眼科撮影装置。 - 前記第2の表示制御手段は、前記所定の方向の位置を示すラインを含むマークとして、前記正面画像における第1の方向の位置を示す第1のラインと、前記正面画像における前記第1の方向とは異なる第2の方向の位置を示す第2のラインとを含むマークを表示する制御を行い、
前記第2の取得手段は、前記撮影画像として、前記第1のラインの位置に基づく前記被検眼の第1の断層画像と、前記第2のラインの位置に基づく前記被検眼の第2の断層画像とを取得することを特徴とする請求項2に記載の眼科撮影装置。 - 前記観察画像は、前記被検眼の正面画像であり、
前記第2の表示制御手段は、前記取得位置マークとして、前記正面画像の範囲内の2次元領域に係る位置を示すマークを表示する制御を行い、
前記第2の取得手段は、前記撮影画像として、前記正面画像とは異なる、前記2次元領域の位置に基づく他の正面画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の眼科撮影装置。 - 前記表示部に表示されている前記取得位置マークを前記観察画像の複数の方向に移動させるために当該複数の方向に対応する複数の方向キーを具備する移動指示手段を更に有し、
前記移動制御手段は、前記複数の方向キーに対する入力指示に基づいて、前記追従がなされている前記取得位置マークを前記観察画像における2次元の範囲内で移動する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。 - 前記移動制御手段は、前記複数の方向キーのうちの選択入力された方向キーおよび当該方向キーに対する選択入力の回数に応じて、前記追従がなされている前記取得位置マークの移動方向および移動量を制御することを特徴とする請求項5に記載の眼科撮影装置。
- 前記表示部に表示されている前記取得位置マークを移動させるためのポインティングデバイスを具備する移動指示手段を更に有し、
前記移動制御手段は、前記ポインティングデバイスによる移動指示に基づいて、前記追従がなされている前記取得位置マークを前記観察画像における2次元の範囲内で移動する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。 - 前記移動制御手段は、前記ポインティングデバイスによりドラッグ操作された方向および距離に応じて、前記追従がなされている前記取得位置マークの移動方向および移動量を制御することを特徴とする請求項7に記載の眼科撮影装置。
- 前記移動制御手段により前記取得位置マークを前記観察画像における2次元の範囲内で移動する制御を行っている際に、当該取得位置マークの位置に基づき前記第2の取得手段で取得される前記撮影画像を、前記表示部に表示する制御を行う第3の表示制御手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
- 前記第3の表示制御手段は、前記撮影画像を動画で表示する制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の眼科撮影装置。
- 前記第2の表示制御手段は、前記移動制御手段により前記取得位置マークを前記観察画像における2次元の範囲内で移動する制御を行っている際に、入力指示で指定された位置に指定位置マークを更に表示する制御を行うことを特徴とする請求項9または10に記載の眼科撮影装置。
- 前記第3の表示制御手段は、入力指示により前記指定位置マークが選択されると、当該選択された指定位置マークの位置に基づき前記第2の取得手段で取得される前記撮影画像を前記表示部に更に表示する制御を行うことを特徴とする請求項11に記載の眼科撮影装置。
- 前記第3の表示制御手段は、前記選択された指定位置マークの位置に基づく前記撮影画像として、静止画の撮影画像を表示する制御を行うことを特徴とする請求項12に記載の眼科撮影装置。
- 前記静止画の撮影画像は、ノイズ低減処理が施されていない画像であることを特徴とする請求項13に記載の眼科撮影装置。
- 被検眼の撮影を行う眼科撮影装置による眼科撮影方法であって、
前記被検眼における動画の観察画像を取得する第1の取得ステップと、
前記観察画像の範囲内の前記被検眼における撮影画像を取得する第2の取得ステップと、
前記観察画像を表示部に表示する制御を行う第1の表示制御ステップと、
入力指示に基づいて、前記表示部に表示されている前記観察画像上に前記撮影画像を取得する位置を示す取得位置マークを表示する制御を行う第2の表示制御ステップと、
前記観察画像の範囲内の前記被検眼における動きに対して、前記観察画像上の前記取得位置マークを追従させる制御を行う追従制御ステップと、
入力指示に基づいて、前記追従がなされている前記取得位置マークを前記観察画像における2次元の範囲内で移動する制御を行う移動制御ステップと
を有することを特徴とする眼科撮影方法。 - 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の眼科撮影装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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JP2016153036A JP2018019906A (ja) | 2016-08-03 | 2016-08-03 | 眼科撮影装置、眼科撮影方法及びプログラム |
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