JP2014139464A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 加工コストを低減しつつ、可動部内への潤滑油保持部材の内装作業を容易とするとともに、潤滑油保持部材の変形・損傷を防止することでメンテナンス期間を延長させ、転動体に対して長期にわたり潤滑油を供給することが可能なアクチュエータを提供すること。
【解決手段】 ハウジングと、ハウジングに対して移動可能に取り付けられた可動部と、ハウジングと可動部との間に設けられた第1転動路と、可動部内に設けられ第2転動路を提供する貫通孔と、可動部の進行方向両端側に取り付けられ第1転動路と第2転動路とを連通させるリターン路を備えたリターンキャップと、第1転動路、第2転動路、及び、リターン路内に転動可能に内装された複数の転動体と、貫通孔内に設けられその内周面を第2転動路とする筒状の潤滑油保持部材とこの筒状の潤滑油保持部材の外周に設けられた筒状の保護部材とから構成され転動体に潤滑油を供給する潤滑機構と、を具備したもの。
【選択図】図3

Description

本発明は、内部で転動体が転動することで円滑に動作するアクチュエータに係り、特に、加工コストを低減しつつ、上記アクチュエータの可動部内への潤滑油保持部材の内装作業を容易とするとともに、潤滑油保持部材の変形・損傷を防止することでメンテナンス期間を延長させ、転動体に対して長期にわたり潤滑油を供給するように工夫したものに関する。
従来のアクチュエータとしては、特許文献1に記載されているようなものが存在している。このアクチュエータは次のような構成となっている。すなわち、ハウジング内部に、サーボモータと、このサーボモータによって回転されるボールネジと、このボールネジに螺合され且つ回転を規制されたボールナットが設けられており、このボールナットには上記ハウジング外部にその一部を露出された可動部としてのスライダが固着されている。
また、上記スライダ内、及び、上記スライダと上記ハウジングの内面との間には、複数の転動体としてのボールが循環している。このボールによって、上記スライダの円滑な移動を実現している。上記ボールの転動路は、上記スライダを貫通する貫通孔と、上記スライダの側面と上記ハウジングの内面にそれぞれ設けられたレールの間の空間、及び、上記スライダの進行方向両端側に設けられたリターンキャップ内の空間から構成されている。上記スライダを貫通する貫通孔と、上記スライダの側面と上記ハウジングの内面にそれぞれ設けられたレールの間の空間とは、上記リターンキャップ内の空間によって連通されている。
そして、上記スライダの貫通孔内には、上記ボールの転動を円滑なものとするために潤滑油を保持した筒体状の潤滑油保持部材が内装されており、この潤滑油保持部材内を上記ボールが転動していくようになっている。
特開平11−280866
しかし、従来の構成では、次のような問題があった。
上記潤滑油保持部材は、例えば、超高分子量ポリエチレンのパウダーを金型に充填し押し固めたものを加熱し、多孔質となるように成形した円筒形状の焼結樹脂部材である。すなわち、上記潤滑油保持部材は柔らかく、剛性の低いものである。
そのため、上記潤滑油保持部材の変形を防止するため、上記潤滑油保持部材の外周面とスライダの貫通孔の内周面との間の隙間をできるだけ小さくして、上記貫通孔内に上記潤滑油保持部材を内装するように構成することが考えられる。しかし、このような場合は、上記貫通孔の加工精度が低いと、上記潤滑油保持部材をスライダの貫通孔内に内装する際に、上記潤滑油保持部材が上記貫通孔の内周面に接触してしまうようなことがあり、その場合には上記潤滑油保持部材が変形してしまい、それによって、上記潤滑油保持部材の上記貫通孔内への内装作業が困難なものとなってしまう。そのため、上記貫通孔の加工には高い精度が要求され、加工コストが増大してしまうという問題があった。
また、上記潤滑油保持部材の内装作業が困難なことから、上記潤滑油保持部材の内装作業の自動化が困難なものとなり、このことによって、製造コストが増大してしまう。
これに対して、上記潤滑油保持部材の内装作業を行いやすくするために、上記潤滑油保持部材の外径に対して上記貫通孔の内径を大きくすることが考えられる。このような場合は、上記貫通孔の加工には高い精度は要求されず、加工コストの面では有利であるが、上記貫通孔内における上記潤滑油保持部材の位置決めや固定を行うために、上記潤滑油保持部材の両端をリターンキャップ内に挿入することが必要となる。しかし、上記リターンキャップ内に上記潤滑油保持部材の両端を挿入することも、前述した上記潤滑油保持部材の上記貫通孔内への内装作業と同様に、上記潤滑油保持部材の剛性の低さから困難なものとなってしまう。
また、上記潤滑油保持部材の外周面とスライダの貫通孔の内周面との隙間が大きい場合、スライダの貫通孔内を転動する鋼球の重量の影響により、上記潤滑油保持部材の変形による上記鋼球の円滑な転動の阻害や、上記潤滑油保持部材そのものの破損を引き起こすことが懸念される。
本発明は、このような点に基づいてなされたもので、その目的とするところは、加工コストを低減しつつ、可動部内への潤滑油保持部材の内装作業を容易とするとともに、潤滑油保持部材の変形・損傷を防止することでメンテナンス期間を延長させ、転動体に対して長期にわたり潤滑油を供給することが可能なアクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するべく請求項1に記載されたアクチュエータは、ハウジングと、上記ハウジングに対して移動可能に取り付けられた可動部と、上記ハウジングと上記可動部との間に設けられた第1転動路と、上記可動部内に設けられ第2転動路を提供する貫通孔と、上記可動部の進行方向両端側に取り付けられ上記第1転動路と上記第2転動路とを連通させるリターン路を備えたリターンキャップと、上記第1転動路、第2転動路、及び、リターン路内に転動可能に内装された複数の転動体と、上記貫通孔内に設けられその内周面を上記第2転動路とする筒状の潤滑油保持部材とこの筒状の潤滑油保持部材の外周に設けられた筒状の保護部材とから構成され上記転動体に潤滑油を供給する潤滑機構と、を具備したことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載されたアクチュエータは、請求項1記載のアクチュエータにおいて、上記貫通孔の内周面と上記潤滑機構の外周面との間には隙間が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載されたアクチュエータは、請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記保護部材の両端側は上記リターンキャップに係合されていることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載されたアクチュエータは、請求項1〜請求項3の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記保護部材の外周面には開口部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載されたアクチュエータは、請求項4の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記保護部材は金属製の板を湾曲させて筒状としたものであり、上記保護部材の開口部は上記金属製の板を湾曲させた際に近接される一方の端部と他方の端部との間の隙間であることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載されたアクチュエータは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記保護部材内であって上記潤滑油保持部材の両端側には弾性体からなる調整部材が内装されており、上記第2転動路は上記潤滑油保持部材と上記調整部材の内周面であることを特徴とするものである。
また、請求項7に記載されたアクチュエータは、請求項6記載のアクチュエータにおいて、上記調整部材はコイルバネであることを特徴とするものである。
また、請求項8に記載されたアクチュエータは、請求項1又は請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑機構の両端にはそれぞれスリーブが備えられており、上記リターンキャップと上記潤滑機構は上記スリーブを介して連結されていることを特徴とするものである。
また、請求項9に記載されたアクチュエータは、請求項1〜請求項7の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記リターンキャップには接続部が突出・形成されており、上記リターンキャップと上記潤滑機構は上記接続部を介して連結されていることを特徴とするものである。
以上述べたように、請求項1記載のアクチュエータによると、ハウジングと、上記ハウジングに対して移動可能に取り付けられた可動部と、上記ハウジングと上記可動部との間に設けられた第1転動路と、上記可動部内に設けられ第2転動路を提供する貫通孔と、上記可動部の進行方向両端側に取り付けられ上記第1転動路と上記第2転動路とを連通させるリターン路を備えたリターンキャップと、上記第1転動路、第2転動路、及び、リターン路内に転動可能に内装された複数の転動体と、上記貫通孔内に設けられその内周面を上記第2転動路とする筒状の潤滑油保持部材とこの筒状の潤滑油保持部材の外周に設けられた筒状の保護部材とから構成され上記転動体に潤滑油を供給する潤滑機構と、を具備したため、上記潤滑油保持部材の外周側に上記保護部材を設けたことにより、上記潤滑油保持部材の上記貫通孔内への内装作業が行いやすいものとなっている。
また、上記保護部材は、上記潤滑油保持部材内で上記転動体が転動した際の上記潤滑油保持部材の変形を抑えているため、上記潤滑油保持部材内での上記転動体の転動を円滑なものとすることができるとともに、上記可動部の移動を円滑なものとすることができる。また、上記保護部材によって上記潤滑油保持部材の変形、損傷が抑えられることにより、上記潤滑油保持部材の交換頻度を少なくすることができる。
また、上記保護部材がない場合は、上記潤滑油保持部材の変形を上記貫通孔の内周面によって防止するために上記潤滑油保持部材の外周面と上記貫通孔の内周面との間の隙間をできるだけ小さくして、上記貫通孔内に上記潤滑油保持部材を内装するようにしていたが、このような場合に要求される上記貫通孔の高い加工精度は不要となり、加工コストの低減を図ることができる。
また、請求項2に記載されたアクチュエータは、請求項1記載のアクチュエータにおいて、上記貫通孔の内周面と上記潤滑機構の外周面との間には隙間が設けられているため、上記潤滑機構の上記貫通孔内への内装作業を容易に行うことができる。また、上記貫通孔の加工に高い精度は必要とされず、加工コストの低減を図ることができる。
また、請求項3に記載されたアクチュエータは、請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記保護部材の両端側は上記リターンキャップに係合されているため、上記リターンキャップを用いて容易に上記潤滑機構の位置決めや固定を行うことができる。
また、請求項4記載のアクチュエータによると、請求項1〜請求項3の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記保護部材の外周面には開口部が設けられているため、この開口部を介して容易に上記潤滑油保持部材に潤滑油を供給することができる。
また、請求項5記載のアクチュエータによると、請求項4記載のアクチュエータにおいて、上記保護部材は金属製の板を湾曲させて筒状としたものであり、上記保護部材の開口部は上記金属製の板を湾曲させた際に近接される一方の端部と他方の端部との間の隙間であるため、上記金属製の板を湾曲させるだけで上記開口部を有する保護部材を容易に得ることができる。
また、請求項6記載のアクチュエータによると、請求項1〜請求項5の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記保護部材内であって上記潤滑油保持部材の両端側には弾性体からなる調整部材が内装されており、上記第2転動路は上記潤滑油保持部材と上記調整部材の内周面であるため、上記調整部材によって上記保護部材と上記潤滑油保持部材の寸法精度に裕度を持たせることができる。また、上記調整部材は、上記転動体が上記リターン路によって方向転換された直後となる上記潤滑油保持部材の入り口部分において、上記潤滑油保持部材に対する上記転動体の衝突を防止するようにしている。これによっても、上記潤滑油保持部材内の変形や損傷を抑えることができる。
また、請求項7記載のアクチュエータによると、請求項6記載のアクチュエータにおいて、上記調整部材はコイルバネであるため、上記調整部材を容易に得ることができ、上記潤滑機構を容易に構成することができる。
また、請求項8に記載されたアクチュエータは、請求項1又は請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑機構の両端にはそれぞれスリーブが備えられており、上記リターンキャップと上記潤滑機構は上記スリーブを介して連結されているため、上記スリーブと上記リターンキャップによって、上記潤滑機構の位置決めを容易に行うことができる。また、上記スリーブによって、上記転動体が上記リターン路によって方向転換された直後となる上記潤滑油保持部材の入り口部分において、上記潤滑油保持部材に対する上記転動体の衝突を防止するようにしている。これによっても、上記潤滑油保持部材内の変形や損傷を抑えることができる。
また、請求項9に記載されたアクチュエータは、請求項1〜請求項7の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記リターンキャップには接続部が突出・形成されており、上記リターンキャップと上記潤滑機構は上記接続部を介して連結されているため、上記接続部によって上記潤滑機構の位置決め及び上記潤滑機構と上記リターンキャップとの連結を容易に行うことができる。また、上記接続部によって、上記転動体が上記リターン路によって方向転換された直後となる上記潤滑油保持部材の入り口部分において、上記潤滑油保持部材に対する上記転動体の衝突による衝撃が緩和されるようにしている。これによっても、上記潤滑油保持部材内の変形や損傷を抑えることができる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるアクチュエータを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるアクチュエータをボールネジの前方側のリターンキャップのやや後方側で切断して後方を見た断面図であり、図1におけるII−II断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるアクチュエータをボールネジの軸心で切断して下方を見た一部断面図であり、図2におけるIII−III断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるアクチュエータのスライダを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるアクチュエータの潤滑機構の一部縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図5におけるVI−VI断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態のアクチュエータの潤滑機構の端部の一部斜視図であり、保護部材の一部を除去したものである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるアクチュエータのスライダ付近を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるアクチュエータのスライダ付近を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す図で、本実施の形態によるアクチュエータのスライダ付近を示す断面図である。
以下、図1乃至図7を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態によるアクチュエータ1は、次のような構成となっている。
まず、図1に示すように、上記アクチュエータ1には、例えば、アルミニウム製のハウジング3がある。このハウジング3は、図2に示すように略U字型の断面形状を成している。図2に示すように、上記ハウジング3内部の幅方向(図2中左右方向)両側には、長さ方向(図2中紙面垂直方向)に延長された溝3a、3a′が形成されている。
上記ハウジング3の溝3a、3a′内にはそれぞれ鋼製のレール4、4′が設置されている。このレール4は、長さ方向(図2中紙面垂直方向)に延長されており、円弧状の凹部4aが長さ方向(図2中紙面垂直方向)に延長・形成されている。レール4′も同様の構成を成しており、凹部4a′が形成されている。
また、図1や図2に示すように、上記ハウジング3の開口部の上方(図2中上側)には、上部カバー6が設置されている。
また、図1に示すように、上記ハウジング3の先端(図1中左下側端部)にはフロントカバー5が設けられている。このフロントカバー5内には図示しない軸受が内装されている。
また、上記ハウジング3の後端(図1中右上側端部)には図示しない軸受が内装されたベアリングケース7を介して、モータユニット9が設けられている。上記モータユニット9内には図示しないモータや、該モータの回転数を検出するためのエンコーダ等が内装されている。
また、図2や図3に示すように、上記ハウジング3内には、ボールネジ11が設置されている。このボールネジ11は、上記フロントカバー5内の図示しない軸受や上記ベアリングケース7内の図示しない軸受によって回転可能に支持されていると共に、上記モータユニット9内の図示しないモータの出力軸に図示しないカップリングを介して連結されており、上記図示しないモータによって回転されるものである。また、上記ボールネジ11の外周面には螺旋状の雄ネジ部11aが形成されている。
また、上記ボールネジ11にはボールナット13が螺合されている。図2に示すように、上記ボールナット13の上記ボールネジ11側の面には雌ネジ部13aが形成されているとともに、上記ボールナット13の内部には無負荷循環路としての転動路13bが形成されている。また、図3に示すように、上記ボールナット13の前後端(図3中上下端)にはリターンキャップ13c、13cが設けられている。このリターンキャップ13c、13c内には図示しないリターン路が形成されており、このリターン路によって、上記雌ネジ部13aと上記ボールネジ11の雄ネジ部11aとの間の空間(転動路)と上記転動路13bとが連通されている。そして、上記ボールナット13の雌ネジ部13aと上記ボールネジ11の雄ネジ部11aとの間の空間(転動路)、上記ボールナット13の転動路13b、及び、上記リターン路内には、複数の鋼球14が転動・循環している。
上記ボールナット13には、可動部としての、例えば、アルミニウム製のスライダ15が固着されている。図1や図2に示すように、上記スライダ15は上記ハウジング3内部に設置されていると共に、その上側(図2中上側)部分の幅方向(図2中左右方向)両端部は上記ハウジング3の外部へと突出されている。
また、図2、図3、図4に示すように、上記スライダ15の幅方向(図2中左右方向)両側には、上記ハウジング3内の溝3a、3a′に対向する溝15a、15a′が形成されている。そして、上記溝15a内には鋼製のレール17が設置されており、上記溝15a′内には鋼製のレール17′が設置されている。このレール17は、長さ方向(図2中紙面垂直方向)に延長されており、円弧状の凹部17aが長さ方向(図2中紙面垂直方向)に延長・形成されている。また、上記レール17′も同様の構成を成しており、円弧状の凹部17a′が長さ方向(図2中紙面垂直方向)に延長・形成されている。上記レール17とハウジング3のレール4とは、上記レール17の凹部17aと上記レール4の凹部4aとを対向させた状態で設置されており、上記レール17′とハウジング3のレール4′とは、上記レール17′の凹部17a′と上記レール4′の凹部4a′とを対向させた状態で設置されている。
また、上記レール17の凹部17aと上記レール4の凹部4aとの間の空間が第1転動路18となっており、上記レール17′の凹部17a′と上記レール4′の凹部4a′との間の空間が、第1転動路18′となっている。
また、図2に示すように、上記スライダ15の上記レール17、17′の上側(図2中上側)には溝19、19′が形成されており、この溝19、19′によって上記スライダ15にシール部材21、21′が取り付けられている。
また、上記スライダ15には、長さ方向(図2中紙面垂直方向)に延長された貫通孔23、23′が形成されている。
また、図1や図4に示すように、上記スライダ15の上部(図4中上側の部分)の幅方向(図4中左上から右下に向かう方向)両側面には、給油用ニップル16が設置されている。この給油用ニップル16は、上記スライダ15内に設けられた図示しない給油路内と連通している。そして、この図示しない給油路は上記貫通孔23、23′や上記ボールナット13の転動路13bと連通している。
また、上記スライダ15の貫通孔23内には潤滑機構25が内装されており、上記貫通孔23′内には潤滑機構25′が内装されている。
上記潤滑機構25は、図5〜図7に示すように、筒状の保護部材27と、この保護部材27内に内装された筒状の潤滑油保持部材29と、上記保護部材27内であって上記潤滑油保持部材29の前後両端側(図5中上下方向両端側)に設置された調整部材31、31とから構成されている。
上記保護部材27は、図6に示すように、例えば、所定の大きさの金属板を湾曲させて筒状としたものである。また、上記保護部材27の外周側の一部には開口部33が設けられていて、断面が略C字型のバネのように形成されているものである。この開口部33は、上記保護部材27を構成している金属板の幅方向両端の内の一方の端と他方の端との間の隙間によって構成されたものである。なお、本実施の形態の場合は、上記金属板として鉄板を用いている。
また、図2に示すように、上記スライダ15の貫通孔23、23′の内径は、上記保護部材27の外径(上記潤滑機構25、25′の外径)よりも大径に設定されている。
上記潤滑油保持部材29は、例えば、超高分子量ポリエチレンのパウダーを金型に充填し押し固めたものを加熱し、多孔質構造となるように成形した円筒形状の焼結樹脂部材であり、上記多孔質構造によって潤滑油やグリースを吸収・保持するものである。そして、その内側を通過する後述する鋼球(符号37、37′で示す)に対して上記潤滑油やグリースを長期にわたって供給することで上記鋼球を介して第1転動路18、18′や後述するリターン路(符号35a、35a′で示す)内を潤滑させ、スライダ15の移動による摩擦(摺動)抵抗を軽減させると共に耐久性を向上させることができるように構成されたものである。
また、上記調整部材31は鋼製のコイルバネから構成されている。このような鋼製のコイルバネからなる調整部材31を設けた理由は次のようなものである。まず、保護部材27と潤滑油保持部材29との間の寸法精度に裕度を持たせるためである。例えば、保護部材27と潤滑油保持部材29とを全く同じ長さで製造できれば問題はないが、その為には高い寸法精度が必要となる。そこで、潤滑油保持部材29を保護部材27に対して意図的に短く製造するとともに、潤滑油保持部材29の保護部材27に対する短さのバラツキを調整部材31によって吸収しようとしたものである。
また、別の理由として、後述する鋼球(符号37で示す)のリターンキャップ(符号35、35′で示す)前後での転動による潤滑油保持部材29の損傷を防止することが挙げられる。これは、上記鋼球が上記リターンキャップのリターン路(符号35aで示す)によって方向転換された後、上記潤滑油保持部材29の入り口部分に衝突してしまうことを防止し、その衝突による衝撃を緩和することによるものである。仮に、全長にわたって潤滑油保持部材29を設置した場合には、リターンキャップ前後、すなわち、上記潤滑油保持部材29の入り口部分に鋼球が衝突してしまい、潤滑油保持部材29が損傷・変形することが懸念される。そこで、そのような位置に鋼製のコイルバネからなる調整部材31を配置することにより潤滑油保持部材29の損傷を防止しようとするものである。
なお、上記調整部材31の長さ(図3中上下方向長さ)は、鋼球の径の1/2以上であることが望ましい。
また、コイルバネからなる調整部材31の材質としては鋼以外の金属、硬質の樹脂であってもよい。また、コイルバネ以外の弾性体であってもよい。
上記潤滑油保持部材29及び上記調整部材31、31の内側の空間は、第2転動路34となっている。
また、上記潤滑機構25′も上記潤滑機構25と同様に、保護部材27′、潤滑油保持部材29′、及び、調整部材31′、31′から構成される。また、上記潤滑油保持部材29′及び調整部材31′、31′の内側の空間は、第2転動路34′となっている。
また、図3や図4に示すように、上記スライダ15の前後両端部の幅方向一端側(図3中左側)にはリターンキャップ35、35が設置されており、上記スライダ15の前後両端部の幅方向他端側(図3中右側)にはリターンキャップ35′、35′が設置されている。 上記リターンキャップ35内にはリターン路35aが形成されており、上記リターンキャップ35′にはリターン路35a′が形成されている。そして、上記リターン路35a、35aによって、上記潤滑機構25内の空間とレール17の凹部17aとレール4の凹部4aとの間の空間、すなわち、上記第1転動路18と上記第2転動路34とが連通されている。また、上記リターン路35a′、35a′によって、上記潤滑機構25′内の空間とレール17′の凹部17a′とレール4′の凹部4a′との間の空間、すなわち、上記第1転動路18′と上記第2転動路34′とが連通されている。
また、図3に示すように、上記リターンキャップ35(35′)には、係合部35b(35b′)が形成されている。上記リターンキャップ35、35の係合部35b、35bに上記潤滑機構25の保護部材27の両端部が係合されており、上記リターンキャップ35′、35′の係合部35b′、35b′には、上記潤滑機構25′の保護部材27′の両端部が係合されている。
なお、上記潤滑機構25は係合前には、コイルスプリングからなる調整部材31、31の先端が保護部材27の両端開口から突出した状態にある。この状態で、その両端部を係合部35b、35bに係合させることにより、上記コイルスプリングからなる調整部材31、31がその付勢力に抗して圧縮・変形されることになる。それによって、潤滑油保持部材29の位置が固定されることになる。同様に、上記潤滑機構25′は係合前には、コイルスプリングからなる調整部材31′、31′の先端が保護部材27′の両端開口から突出した状態にある。この状態で、その両端部を係合部35b′、35b′に係合させることにより、上記コイルスプリングからなる調整部材31′、31′がその付勢力に抗して圧縮・変形されることになる。それによって、潤滑油保持部材29′の位置が固定されることになる。
また、上記第1転動路18、上記第2転動路34、及び、上記リターンキャップ35、35内のリターン路35a、35aには、複数の転動体としての鋼球37が循環されている。また、上記第1転動路18′、上記第2転動路34′、及び、上記リターンキャップ35′、35′内のリターン路35a′、35a′には、複数の転動体としての鋼球37′が循環されている。
また、上記スライダ15は、上記第1転動路18内の上記鋼球37や上記第1転動路18′内の上記鋼球37′、すなわち、レール17の凹部17aとレール4の凹部4aに係合された鋼球37や、レール17′の凹部17a′とレール4′の凹部4a′に係合された鋼球37′によって、ボールネジ11軸心周りの回転を規制されている。
以上が、本実施の形態によるアクチュエータ1の構成である。
次に、本実施の形態によるアクチュエータ1の作用について説明する。
まず、モータユニット9の図示しないモータによってボールネジ11が正転または逆転されると、ボールナット13、ひいては、スライダ15が、上記ボールネジ11の雄ネジ部11a、鋼球14、及び、ボールナット13の雌ネジ部13aの相互作用により、前進(図1中左下側への移動)または後退(図1中右上側への移動)される。
このとき、レール4の凹部4aとレール17の凹部17a間の第1転動路18、上記スライダ15内の第2転動路34、及び、リターンキャップ35、35内のリターン路35a、35a内を複数の鋼球37が転動される。また、レール4′の凹部4a′とレール17′の凹部17a′間の第1転動路18′、上記スライダ15内の第2転動路34′、及び、リターンキャップ35′、35′内のリターン路35a′、35a′内を複数の鋼球37′が転動される。この複数の鋼球37、37′の転動により上記スライダ15の移動時における上記スライダ15とハウジング3との間の摩擦(摺動)抵抗が軽減されている。
また、上記鋼球37と上記レール4、17との相互作用、及び、上記鋼球37′と上記レール4′、17′との相互作用によって上記スライダ15のボールネジ11軸心回りの回転が規制されている。そのため、既に述べたように、上記ボールネジ11の回転によって上記スライダ15が前進(図1中左下側への移動)または後退(図1中右上側への移動)されることとなる。
なお、上記ボールナット13内の転動路13bや上記ボールナット13の雌ネジ部13aと上記ボールネジ11の雄ネジ部11aとの間の空間(転動路)やリターンキャップ13c内の図示しないリターン路内においては、複数の鋼球14が転動される。この複数の鋼球14の転動により上記スライダ15の移動におけるボールナット13とボールネジ11との間の抵抗が軽減されている。
また、図2乃至図4に示すように、上記鋼球37(37′)や鋼球14には、上記スライダ15に設けられた給油用ニップル16から、上記スライダ15内の図示しない給油路を介して、潤滑油やグリースが供給される。この潤滑油やグリースの一部は、上記スライダ15内の潤滑機構25(25′)によって保持される。すなわち、上記潤滑油やグリースは、まず、貫通孔23(23′)の内周面と保護部材27(27′)の外周面との間の空間内に充填され、その後、上記保護部材27(27′)の隙間33(33′)から上記保護部材27(27′)の内側へと浸入し、潤滑油保持部材29(29′)に吸収・保持される。
上記潤滑機構25(25′)には潤滑油保持部材29(29′)が備えられている。この潤滑油保持部材29(29′)は、例えば、超高分子量ポリエチレンのパウダーを金型に充填し押し固めたものを加熱し、多孔質となるように成形した円筒形状の焼結樹脂部材である。この潤滑油保持部材29(29′)によって上記潤滑油やグリースが保持される。
また、上記潤滑油保持部材29(29′)の外周側には保護部材27(27′)が備えられている。この保護部材27(27′)は、例えば、所定の大きさの金属板を湾曲させて筒状とした、剛性の高いものである。一方、上記潤滑油保持部材29(29′)は、前述したように、例えば、超高分子量ポリエチレンによる焼結樹脂部材から構成されており、剛性の低いものである。
そのため、例えば、上記潤滑油保持部材29(29′)のみが上記スライダ15の貫通孔23(23′)内に備えられていると仮定すると、上記潤滑油保持部材29(29′)の外周面と上記貫通孔23(23′)の内周面との間に隙間が存在しているため、上記鋼球37(37′)が上記潤滑油保持部材29(29′)内を転動していくと、上記鋼球37(37′)同士の競り合い等による挙動や上記鋼球37(37′)の重量によって上記潤滑油保持部材29(29′)が上記隙間の分だけ変形されてしまうことや、損傷されてしまうことが懸念される。そして、このことにより上記鋼球37(37′)の転動、ひいては、上記スライダ15の円滑な移動が阻害されてしまうことが懸念される。
しかし、本実施の形態の場合には、上記潤滑油保持部材29(29′)の外周側には上記保護部材27(27′)が備えられているため、上記保護部材27(27′)によって上記潤滑油保持部材29(29′)の変形、損傷が防止され、上記鋼球37(37′)の円滑な転動、ひいては、上記スライダ15の円滑な移動が担保されている。
また、上記保護部材27(27′)は、例えば、所定の大きさの金属板を湾曲させて筒状としたものであり、上記保護部材27(27′)を構成している上記金属板の幅方向両端のうちの一方の端と他方の端との間の隙間が開口部33(33′)となっている。そのため、上記潤滑機構25(25′)の設置された貫通孔23(23′)に連通された図示しない給油路から、上記開口部33(33′)を介して、上記潤滑油保持部材29(29′)へと、潤滑油やグリースが供給されるようになっている。
また、第2転動路34(34′)の両端部には上記調整部材31、31(31′、31′)が配置されているので、上記鋼球37(37′)がリターン路35a(35a′)によって方向転換された直後となる上記潤滑油保持部材29(29′)の入り口部分(両端部)において、上記鋼球37(37′)が上記潤滑油保持部材29に衝突することを防止できるようになっている。これによっても、上記潤滑油保持部材29(29′)の変形や損傷を防止すると共に上記鋼球37(37′)の転動を円滑なものとし、上記ボールナット13とスライダ15の移動を円滑なものとしている。
また、上記潤滑機構25(25′)の保護部材27の両端部は上記リターンキャップ35、35(35′、35′)の係合部35b、35bに係合されており、上記保護部材27はその断面形状が略C字型でバネのようになっている。そのため、上記係合部35bの内面は上記保護部材27(27′)によって押圧される。そして、このことにより、上記保護部材27(27′)、ひいては、上記潤滑機構25(25′)は、上記リターンキャップ35、35(35′、35′)に確実に係合され且つ弾性・保持される。
また、上記保護部材27(27′)内であって上記潤滑油保持部材29(29′)の前後両端側(図5中上下方向両端側)には、コイルバネからなる調整部材31、31(31′、31′)が設置されている。そのため、上記保護部材27(27′)と上記潤滑油保持部材29(29′)との間の寸法精度がそれほど高くなくても問題はない。つまり、潤滑油保持部材29(29′)の保護部材27(27′)に対する短さにバラツキがあっても問題はない。
次に、本実施の形態によるアクチュエータ1の効果について説明する。
まず、潤滑油保持部材29(29′)の外周側に保護部材27(27′)を設けることにより、潤滑油保持部材29(29′)のスライダ15の貫通孔23(23′)への内装作業の容易化を図ることができる。
すなわち、上記潤滑油保持部材29(29′)の外周側には、例えば、所定の大きさの金属板を湾曲させて筒状とした、剛性の高い保護部材27(27′)が備えられている。そのため、上記潤滑機構25(25′)、ひいては、上記潤滑油保持部材29(29′)のスライダ15の貫通孔23(23′)への内装作業を容易に行うことができる。
また、上記保護部材27(27′)によって、上記潤滑機構25(25′)の端部をリターンキャップ35、35(35′、35′)の係合部35bに係合させる作業も行い易くすることができる。
仮に、上記保護部材27(27′)がないとすると、剛性の低い上記潤滑油保持部材29(29′)の端部のみを上記リターンキャップ35、35(35′、35′)の係合部35bに係合させる際に、上記潤滑油保持部材29(29′)が上記係合部35bの開口部の縁や上記係合部35b内に接触して不用意に変形してしまい、上記潤滑油保持部材29(29′)の端部の上記リターンキャップ35、35(35′、35′)への係合作業が阻害されてしまう。
しかし、本実施の形態の場合には、剛性の高い上記保護部材27(27′)の端部を上記リターンキャップ35、35(35′、35′)の係合部35bに係合させるため、上記保護部材27(27′)の不用意な変形はなく、係合作業が阻害されることもない。
また、上記貫通孔23(23′)は、上記潤滑機構25(25′)よりも大径に設定されているため、これによっても上記潤滑機構25(25′)の上記貫通孔23(23′)への内装作業が容易なものとなっている。
また、上記貫通孔23(23′)の形成については、高精度な穴加工は必要とされないため、コストの低減を図ることができるとともに、例えば、押し出し成形や引き抜き成形によって容易にスライダ15を成形することができる。
また、上記保護部材27内であって上記潤滑油保持部材29(29′)の前後両端側(図5中上下方向両端側)には調整部材31、31(31′、31′)が設置されている。このような調整部材31を設けることにより、保護部材27と潤滑油保持部材29との間の寸法精度に裕度を持たせることができる。例えば、保護部材27と潤滑油保持部材29とを全く同じ長さで製造できれば問題はないが、その為には高い寸法精度が必要となる。そこで、潤滑油保持部材29を保護部材27に対して意図的に短く製造するとともに、潤滑油保持部材29の保護部材27に対する短さのバラツキを調整部材31によって吸収しようとしたものであり、それによって、上記したように、保護部材27と潤滑油保持部材29との間の寸法精度に裕度を持たせることができるものである。
また、上記潤滑機構25(25′)の保護部材27の両端部は上記リターンキャップ35、35(35′、35′)の係合部35b、35bに係合されており、上記保護部材27はその断面形状が略C字型でバネのようになっている。そのため、上記係合部35bの内面は上記保護部材27(27′)によって押圧される。そして、このことにより、上記保護部材27(27′)、ひいては、上記潤滑機構25(25′)を、上記リターンキャップ35、35(35′、35′)に確実に係合させ、弾性・保持させることができるとともに、上記潤滑機構25(25′)の端部の上記リターンキャップ35、35(35′、35′)への係合作業を容易なものとすることができる。
このように、上記潤滑機構25(25′)の上記貫通孔23(23′)への内装作業等が容易なものとなっているため、上記潤滑機構25(25′)のスライダ15への取り付け作業は自動化しやすいものとなっている。また、自動化によって上記潤滑機構25(25′)の上記スライダ15への取り付け作業をより容易なものとすることができる。
また、上記調整部材31、31(31′、31′)はコイルバネであるため、上記調整部材31、31(31′、31′)を容易に得ることができ、上記潤滑機構25(25′)を容易に構成することができる。
また、上記潤滑油保持部材29(29′)は、例えば、超高分子量ポリエチレンのパウダーを金型に充填し押し固めたものを加熱し、多孔質となるように成形した円筒形状の焼結樹脂部材から構成された剛性の低いものである。また、上記貫通孔23(23′)は、上記潤滑機構25(25′)よりも大径に設定されているため、上記潤滑機構25(25′)と上記貫通孔23(23′)との間には隙間が存在している。そのため、例えば、上記潤滑油保持部材29(29′)のみが上記スライダ15の貫通孔23(23′)内に備えられていると仮定すると、上記鋼球37(37′)が上記潤滑機構25(25′)内、すなわち、上記潤滑油保持部材29(29′)内を転動していくと、上記鋼球37(37′)同士の競り合い等による挙動や上記鋼球37(37′)の重量によって上記潤滑油保持部材29(29′)が上記隙間の分だけ変形されてしまうことや、損傷されてしまうことが懸念される。そして、上記潤滑油保持部材29(29′)の変形や損傷によって、上記鋼球37(37′)の転動、ひいては、上記スライダ15の移動が阻害されてしまうことが懸念される。
しかし、本実施の形態の場合は、上記潤滑油保持部材29(29′)の外周側には剛性の高い上記保護部材27(27′)が備えられているため、上記保護部材27(27′)によって上記潤滑油保持部材29(29′)の変形や損傷を防ぐことができる。そして、これによって、上記潤滑油保持部材29(29′)内での上記鋼球37(37′)の転動を円滑なものとすることができるとともに、上記ボールナット13とスライダ15の移動を円滑なものとすることができる。また、上記潤滑油保持部材29(29′)の変形や損傷が抑えられることにより、上記潤滑油保持部材29(29′)の交換頻度を少なくすることができる。
また、潤滑機構25(25′)には、潤滑油保持部材29(29′)が備えられているため、この潤滑油保持部材29(29′)に潤滑油やグリースを保持することができる。また、上記潤滑油保持部材29(29′)によって、この内部を転動する鋼球37(37′)に対して上記潤滑油やグリースを長期間にわたって供給することができ、上記鋼球37(37′)の円滑な転動、ひいては、ボールナット13とスライダ15の円滑な移動を長期間にわたって維持することができる。
また、上記保護部材27(27′)は、例えば、所定の大きさの金属板を湾曲させて筒状としたものであり、上記保護部材27(27′)を構成している上記金属板の幅方向両端のうちの一方の端と他方の端との間の隙間が開口部33(33′)となっている。そのため、上記潤滑機構25(25′)の設置された貫通孔23(23′)に連通された図示しない給油路から上記開口部33(33′)を介して上記潤滑油保持部材29(29′)へと容易に潤滑油やグリースを供給することができる。
また、第2転動路34(34′)の両端部には上記調整部材31、31(31′、31′)が配置されているので、鋼球37(37′)がリターン路35a(35a′)によって方向転換された直後となる上記潤滑油保持部材29(29′)の入り口部分(両端部)において、上記鋼球37(37′)が上記潤滑油保持部材29に衝突することを防止できる。これによっても、上記潤滑油保持部材29(29′)の変形や損傷を防止し、上記鋼球37(37′)の円滑な転動、ひいては、上記ボールナット13とスライダ15の円滑な移動を長期間にわたって維持することができる。
次に、図8を参照しながら、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態によるアクチュエータ39においては、図8に示すように、潤滑機構25(25′)の両端側に、それぞれ、スリーブ41(41′)が設置されている。スリーブ41(41′)は硬質の樹脂製である。
なお、鋼等の金属であってもよい。
そして、上記潤滑機構25(25′)とリターンキャップ35、35(35′、35′)とは上記スリーブ41、41(41′、41′)を介して接続されている。
上記スリーブ41(41′)には、図8に示すように、貫通孔42a(42a′)が形成されている。この貫通孔42a(42a′)の反リターンキャップ35(35′)側(図8中中央側)は大径部42b(42b′)となっており、この大径部42b(42b′)に上記潤滑機構25(25′)の両端側が係合している。
また、上記スリーブ41(41′)のリターンキャップ35(35′)側(図8中上側又は下側)には係合凸部42c(42c′)が形成されている。この係合凸部42c(42c′)には、上記リターンキャップ35(35′)が係合している。
なお、上記アクチュエータ39は、上記スリーブ41(41′)以外の構成は、前述した第1の実施の形態によるアクチュエータ1の構成と同様であり、同一部分には同一の符号を付しその説明を省略する。
本実施の形態によるアクチュエータ39においては、スリーブ41(41′)が設けられているので、このスリーブ41(41′)を上記潤滑機構25(25′)の両端に取り付けた状態で、リターンキャップ35(35′)に取り付けるようにすれば、調整部材31(31′)の脱落を防止することができ、それによって、上記潤滑機構25(25′)の取付作業の容易化を図ることができる。
また、上記スリーブ41(41′)によっても、鋼球37(37′)がリターン路35a(35a′)によって方向転換された直後となる上記潤滑油保持部材29(29′)の入り口部分(両端部)において、上記鋼球37(37′)が上記潤滑油保持部材29に衝突することを防止できる。これによっても、上記潤滑油保持部材29(29′)の変形や損傷を防止し、上記鋼球37(37′)の円滑な転動、ひいては、上記ボールナット13とスライダ15の円滑な移動を長期間にわたって維持することができる。
次に、図9を参照しながら、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図9に示すように、本実施の形態によるアクチュエータ43においては、スライダ15の貫通孔23(23′)内に潤滑機構45(45′)が内装されていて、この潤滑機構45(45′)の両端側に、それぞれ、スリーブ41(41′)が設置されている。
上記潤滑機構45(45′)は、前述した第1の実施の形態や第2の実施の形態における潤滑機構25(25′)をほぼ同様の構成であるが、調整部材31、31(31′、31′)が備えられておらず、保護部材27(27′)と潤滑油保持部材29(29′)の長さ(図9中上下方向の長さ)が同程度となっている。
なお、上記アクチュエータ43は、上記潤滑機構45(45′)以外の構成は、前述した第2の実施の形態によるアクチュエータ39の構成と同様であり、同一部分には同一の符号を付しその説明を省略する。
また、上記潤滑機構45(45′)の、前述した第1の実施の形態における潤滑機構25(25′)と共通する構成についても、同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態によるアクチュエータ43においても、スリーブ41(41′)を設けることにより、前記第2の実施の形態の場合と同様に、上記潤滑機構45(45′)の取付作業の容易化を図ることができる。
また、上記スリーブ41(41′)によって、上記鋼球37(37′)がリターン路35a(35a′)によって方向転換された直後となる上記潤滑油保持部材29(29′)の入り口部分(両端部)において、上記鋼球37(37′)が上記潤滑油保持部材29に衝突することを防止できる。これによっても、上記潤滑油保持部材29(29′)の変形や損傷を防止し、上記鋼球37(37′)の円滑な転動、ひいては、上記ボールナット13とスライダ15の円滑な移動を長期間にわたって維持することができる。
ちなみに、この実施の形態の場合には、調整部材31(31′)を使用していないため、保護部材27(27′)と潤滑油保持部材29(29′)との間の寸法吸収機能を提供することはできないが、構成の簡略化を図ることができる。
次に、図10を参照しながら、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図10に示すように、本実施の形態によるアクチュエータ47においては、スライダ15の貫通孔23(23′)内に潤滑機構49(49′)が内装されている。この潤滑機構49(49′)は保護部材27(27′)とこの保護部材27(27′)に内装された潤滑油保持部材29(29′)とから構成されており、前述した第1の実施の形態や第2の実施の形態における調整部材31、31(31′、31′)や、第3の実施の形態におけるスリーブ41(41′)のような部材は設置されていない。
しかし、リターンキャップ35、35(35′、35′)の潤滑機構49(49′)側(図10中下側又は上側)には、筒状の接続部51(51′)が突出・形成されている。そして、この接続部51(51′)が上記潤滑機構49(49′)の保護部材27(27′)内に圧入されることで上記潤滑機構49(49′)と上記リターンキャップ35、35(35′、35′)とが接続されている。また、上記接続部51(51′)の内周面53(53′)は、上記リターンキャップ35、35(35′、35′)のリターン路35a(35a′)と連通されているため、上記リターン路35a(35a′)と第2転動路34(34′)とは上記接続部51を介して連通されることになる。
本実施の形態によるアクチュエータ47においても、上記接続部51(51′)により、前記第2の実施の形態の場合と同様に、上記潤滑機構49(49′)の取付作業の容易化を図ることができる。
また、上記接続部51(51′)によって、上記鋼球37(37′)がリターン路35a(35a′)によって方向転換された直後となる上記潤滑油保持部材29(29′)の入り口部分(両端部)において、上記鋼球37(37′)が上記潤滑油保持部材29に衝突することを防止できる。これによっても、上記潤滑油保持部材29(29′)の変形や損傷を防止し、上記鋼球37(37′)の円滑な転動、ひいては、上記ボールナット13とスライダ15の円滑な移動を長期間にわたって維持することができる。
ちなみに、この実施の形態の場合には、調整部材31(31′)を使用していないため、保護部材27(27′)と潤滑油保持部材29(29′)との間の寸法吸収機能を提供することはできないが、上記リターンキャップ35、35(35′、35′)と一体に形成された上記接続部51(51′)によって、構成の簡略化を図ることができる。
なお、本発明は、前述した第1〜第4の実施の形態に限定されない。
例えば、保護部材27(27′)自体を多孔状の板体により構成することも考えられる。これにより、その内部の潤滑油保持部材に潤滑油やグリースを容易に供給することができる。
また、上記保護部材27(27′)を引き抜き成形、押出成形、又は、射出成形により形成したパイプ部材によって構成する場合も考えられる。この場合、このようなパイプ部材に貫通孔を設けることで、その内部の潤滑油保持部材に潤滑油やグリースを容易に供給することができる。
また、例えば、前記第1の実施の形態における開口部33の大きさはこれを特に限定するものではなく、図示したものに対してより大きな開口部を設けることも考えられる。
また、上記保護部材27(27′)の材質は、剛性が高いものであれば、様々な場合が考えられる。例えば、上記保護部材27(27′)を、その他の金属や、樹脂から構成するような場合も考えられる。
また、調整部材の材質は、弾性体であれば様々な場合が考えられ、例えば、ゴム材や合成樹脂材を用いる場合も考えられる。
また、調整部材の代りに筒状の部材を潤滑油保持部材29(29′)の両端側に設置することで、鋼球37(37′)がリターン路35a(35a′)によって方向転換された直後となる上記潤滑油保持部材29(29′)の入り口部分(両端部)において、上記潤滑油保持部材29(29′)を上記鋼球37(37′)の衝突から保護することも考えられる。
また、保護部材、潤滑油保持部材、調整部材の材質、製法等には様々な場合が考えられる。
その他、本願発明は、図示した構成に限定されず、様々な変形が考えられる。
本発明は、例えば、産業用ロボットに用いられるアクチュエータに係り、特に、加工コストを低減しつつ、上記アクチュエータの可動部内への潤滑油保持部材の内装作業を容易とするとともに、潤滑油保持部材の変形・損傷を防止することでメンテナンス期間を延長させ、転動体に対して長期にわたり潤滑油を供給するように工夫したものに関し、例えば、食品製造用ロボットに用いられるアクチュエータに好適である。
1 アクチュエータ
3 ハウジング
15 スライダ(可動部)
18 第1転動路
18′ 第1転動路
23 貫通孔
23′ 貫通孔
25 潤滑機構
25′ 潤滑機構
27 保護部材
29 潤滑油保持部材
31 調整部材
33 開口部
34 第2転動路
34′ 第2転動路
35 リターンキャップ
35′ リターンキャップ
35a リターン路
37 鋼球(転動体)
37′ 鋼球(転動体)
39 アクチュエータ
41 スリーブ
41′ スリーブ
43 アクチュエータ
45 潤滑機構
45′ 潤滑機構
47 アクチュエータ
49 潤滑機構
49′ 潤滑機構
51 接続部
51′ 接続部

Claims (9)

  1. ハウジングと、
    上記ハウジングに対して移動可能に取り付けられた可動部と、
    上記ハウジングと上記可動部との間に設けられた第1転動路と、
    上記可動部内に設けられ第2転動路を提供する貫通孔と、
    上記可動部の進行方向両端側に取り付けられ上記第1転動路と上記第2転動路とを連通させるリターン路を備えたリターンキャップと、
    上記第1転動路、第2転動路、及び、リターン路内に転動可能に内装された複数の転動体と、
    上記貫通孔内に設けられその内周面を上記第2転動路とする筒状の潤滑油保持部材とこの筒状の潤滑油保持部材の外周に設けられた筒状の保護部材とから構成され上記転動体に潤滑油を供給する潤滑機構と、
    を具備したことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
    上記貫通孔の内周面と上記潤滑機構の外周面との間には隙間が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 請求項2記載のアクチュエータにおいて、
    上記保護部材の両端側は上記リターンキャップに係合されていることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載のアクチュエータにおいて、
    上記保護部材の外周面には開口部が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  5. 請求項4記載のアクチュエータにおいて、
    上記保護部材は金属製の板を湾曲させて筒状としたものであり、
    上記保護部材の開口部は上記金属製の板を湾曲させた際に近接される一方の端部と他方の端部との間の隙間であることを特徴とするアクチュエータ。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載のアクチュエータにおいて、
    上記保護部材内であって上記潤滑油保持部材の両端側には弾性体からなる調整部材が内装されており、
    上記第2転動路は上記潤滑油保持部材と上記調整部材の内周面であることを特徴とするアクチュエータ。
  7. 請求項6記載のアクチュエータにおいて、
    上記調整部材はコイルバネであることを特徴とするアクチュエータ。
  8. 請求項1又は請求項2記載のアクチュエータにおいて、
    上記潤滑機構の両端にはそれぞれスリーブが備えられており、
    上記リターンキャップと上記潤滑機構は上記スリーブを介して連結されていることを特徴とするアクチュエータ。
  9. 請求項1〜請求項7の何れかに記載のアクチュエータにおいて、
    上記リターンキャップには接続部が突出・形成されており、
    上記リターンキャップと上記潤滑機構は上記接続部を介して連結されていることを特徴とするアクチュエータ。
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