JP2014139458A - 防振装置 - Google Patents

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義夫 平井
Tetsuo Ide
哲生 井出
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玲 水谷
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Abstract

【課題】仕切部材との密閉性を確保しつつ、制限通路の断面形状を保持することの可能な防振装置を提供する
【解決手段】制限通路部材30は、環状とされて収納部22Bの径方向外側に配置される外周部32A、外周部32Aの径方向内側に収納部22Bの外周と対向するように配置された内周部32C、及び、外周部32Aと内周部32Cとを一端側で連結する連結部32Bと、を有している。外周部32A、内周部32C、及び連結部32Bで囲まれた空間で、主液室40と副液室42を連通させる制限通路44の少なくとも一部が構成される。収納部22Bの外周と内周部32Cの間には支持ゴム部33が配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般産業機械、自動車におけるエンジンマウント等として用いられ、エンジン等の振動発生部から車体等の振動受部へ伝達される振動を吸収及び減衰させる防振装置に関する。
従来より、車両の振動発生部となるエンジンと振動受部となる車体との間にはエンジンマウントとしての防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。このような防振装置としては、装置内部に弾性体及び一対の液室(主液室及び副液室)が設けられると共に、制限通路を通して一対の液室が互いに連通された液体封入式のものが知られている。この液体封入式の防振装置によれば、搭載されたエンジンが作動して振動が発生した場合には、弾性体の制振機能及び、一対の液室間を連通する制限通路内の液体の粘性抵抗等で振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。
このような防振装置において、防振装置の外周に沿って制限通路が設けられることがある。この制限流路を一対の液室を仕切るための仕切部材で形成する場合、特許文献1のように、制限通路の内壁面は仕切部材の一部と外筒部材とで構成されるのが一般的である(特許文献1参照)。一方、仕切部材と異なる部材を用いて仕切部材の径方向外側に制限通路を形成する場合には、制限通路の構成について、工夫が必要となる。
特開2008−25745号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、仕切部材と異なる部材を用いて仕切部材の径方向外側に制限通路を形成する場合に、仕切部材との密閉性を確保しつつ、制限通路の断面形状を保持することの可能な防振装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る防振装置は、振動発生部及び振動受け部の一方に連結される第1取付部材と、筒状とされ振動発生部及び振動受け部の他方に連結される第2取付部材と、前記第1取付部材と第2取付部材との間に配設され、両者を連結する弾性体と、前記弾性体を隔壁の一部として前記第2取付部材の内側に構成され、液体が封入された主液室と、液体が封入され、隔壁の少なくとも一部がダイヤフラムにより構成され、液圧変化に応じて拡縮可能とされた副液室と、前記主液室と前記副液室との間に配置されて前記主液室と前記副液室とを区画し、筒状の中央部を有すると共に前記中央部の一端から径方向外側へ延出された環状の外周縁を有する仕切部材と、環状とされて前記中央部の径方向外側に配置され、前記ダイヤフラムの外周端が接着され、径方向外側に配置される外周部、前記外周部の径方向内側に前記中央部の外周と対向するように配置された内周部、及び、前記外周部と内周部とを一端側で連結し前記外周縁と対向するように配置された連結部と、を有し、前記外周部、内周部、連結部、及び外周縁で囲まれた空間で、前記主液室と前記副液室を連通させる制限通路の少なくとも一部を構成する、制限通路部材と、前記ダイヤフラムと一体形成され、前記内周部の径方向内側に接着され、径方向内側に前記中央部が圧入された圧入用弾性部材と、を備えている。
請求項1の発明に係る防振装置では、制限通路部材により制限通路が構成されている。制限通路部材は、外周部、内周部、及び連結部を有し、内周部が仕切部材の中央部の外周と対向するように配置されている。そして、内周部と中央部の外周との間に圧入用弾性部材が配置されている。このようにして、制限通路部材の径方向内側に圧入用弾性部材を介して仕切部材の中央部を圧入配置することにより、仕切部材と制限通路部材との密閉性を確保することができる。また、制限通路部材は内周部を有しているので、圧入用弾性部材が仕切部材に押されても、制限通路の断面形状を保持することができる。
本発明の請求項2に係る防振装置は、前記圧入用弾性部材には、前記中央部の外周の一端部に構成される一端角部を配置させる位置決角部が形成されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、圧入用弾性部材の位置決角部に中央部の一端角部を配置することにより、容易に仕切部材と制限通路部材との位置決めを行うことができる。
本発明の請求項3に係る防振装置は、前記制限通路は、前記連結部から軸方向に延びる縦通路部と、前記中央部の外周から径方向外側へ延びる横通路部とを有し、断面がL字形状であること、を特徴とする。
上記構成によれば、制限通路が縦通路部だけでなく横通路部を有する断面L字形状とされているので、限られた領域内において制限通路の断面積を確保することができる。
以上説明したように、本発明によれば、仕切部材との密閉性を確保しつつ、制限通路の断面形状を保持することができる。
本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の組み立て前の構成を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の仕切部材の斜視図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の外観斜視図である。 本実施形態の制限通路の近傍の拡大側面断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
図1には本発明の実施形態に係る防振装置10が示されている。この防振装置10は、自動車における振動発生部であるエンジンを振動受部である車体へ支持するエンジンマウントとして適用されるものである。なお、図中の符号Sは装置の軸心を示し、この軸心に沿った方向を装置の軸方向Sとする。また、図の上下方向が車体へ取り付けられた状態での防振装置10の上下方向となる。防振を目的とする主たる振動(主振動)は、軸方向Sに入力される。
図1に示されるように、防振装置10は、第1取付部材12、及び、第2取付部材14を備えている。
第2取付部材14は、円筒状とされ、上端側に拡径部14Cが形成されている。拡径部14Cは、第2取付部材14の他の部分(以下「円筒部14A」という)よりも大径とされている。拡径部14Cと円筒部14Aとの間には、径方向外側へ向かう段部14Bが形成されている。第2取付部材14は、不図示のブラケットを介して、車体に連結される。
第1取付部材12は、第2取付部材14よりも小径の取付部12A及びカップ部12Bを備えている。取付部12Aは円筒状とされ、円筒内面に雌ねじ12Nが形成されている。雌ねじ12Nには、エンジン側に連結される不図示のボルトが螺合され、エンジンが連結される。カップ部12Bは、上方へ向かって大径となる有底の台錘筒状とされ、取付部12Aの上端に取付部12Aと同軸となるように固定配置されている。第1取付部材12は、第2取付部材14と同軸となるように第2取付部材14の内側に配置されている。取付部12Aの下端の一部は、第2取付部材14の下端よりも下側へ突出されている。第1取付部材12及び第2取付部材14の軸心が、防振装置10の軸方向Sと一致している。
第1取付部材12と第2取付部材14との間には、吸振主体となるゴム製の弾性体16が配置されている。弾性体16は、第1取付部材12の外面に加硫接着されると共に、第2取付部材14の円筒部14Aの下側に加硫接着されており、第1取付部材12と第2取付部材14とを弾性的に連結している。
弾性体16の第2取付部材14に沿った位置の上端部分からは、上方へ延出する薄膜状の被覆部16Aが弾性体16と一体的に形成されている。この被覆部16Aは、円筒部14A内周面に加硫接着されて円筒部14Aの内壁を覆っている。また、カップ部12Bの内側にも、内面を覆うように弾性体16と一体的に薄肉ゴム部16Bが形成されている。
第2取付部材14の拡径部14Cの径方向内側には、仕切部材20が配置されている。仕切部材20は、全体として略円板状とされ(図3参照)、後述する主液室40と副液室42との間を区画する。仕切部材20の詳細については後述する。
仕切部材20を挟んで第2取付部材14の逆側には、制限通路部材30が配置されている。制限通路部材30は、仕切部材20とは別部材とされている。制限通路部材30は、環状とされており、通路部32及び挟持部34を備えている。
通路部32は、外周側に配置される外周部32A、外周部32Aと並行に内周側に配置される内周部32C、及び、外周部32A及び内周部32Cの一端を連結する連結部32Bで構成されている。通路部32の断面は、略U字状とされ、U字の開口を仕切部材20側に向けて配置されている。通路部32の外径は、第2取付部材14の円筒部14Aの外径と略同一とされている。内周部32Cの下端は外周部32Aの下端よりも上側に配置されている。通路部32により、後述する制限通路44の一部が構成されている。
挟持部34は、通路部32よりも大径とされ、ベース部34A、外周部34B、及び、先端部34Cを備えている。ベース部34Aは、通路部32の外側先端から径方向外側へ延出されている。外周部34Bは、ベース部34Aの径方向外側端から下側へ屈曲形成されている。先端部34Cは、外周部34Bの下端から径方向内側へ屈曲形成されている。挟持部34は、第2取付部材14の拡径部14Cの外側に配置され、軸方向Sに加締められて、本発明の加締め部を構成する。
図4に示されるように、挟持部34の外周2箇所の互いに対向する位置には、液体抜き切欠34Dが形成されている。液体抜き切欠34Dは、外縁を先端部34Cから外周部34Bに亘って切欠いて形成されている。
通路部32の径方向内側には、開口を覆うように弾性膜状のダイヤフラム50が加硫接着されている。ダイヤフラム50は、通路部32よりも軸方向Sの上側へ凸となる下向き開口の椀状とされている。通路部32の内周部32Cの径方向内側には、ダイヤフラム50と一体的に厚肉の支持ゴム部33が形成されている。支持ゴム部33の内周下側には、内径が拡径されて段差となる圧入位置決部33Aが形成されている。圧入位置決部33Aには、後述する第2仕切板22の収納部22Bが圧入される。収納部22Bは、後述する一端角部22Eが圧入位置決部33Aへ嵌め込まれるように圧入される。圧入位置決部33Aの軸方向Sの段差高さは、後述する第2仕切板22の収納部22Bの高さよりも低くなっている。
通路部32には、U字の内周面を覆うように通路被覆ゴム31が形成されている。通路被覆ゴム31は、ダイヤフラム50及び支持ゴム部33と一体的に形成されている。
図2に示されるように、挟持部34のベース部34Aの下面には、被覆ゴム部36、及び、シール部35が形成されている。被覆ゴム部36は、通路被覆ゴム31から連続形成され、ベース部34Aの径方向内側下面を覆っている。シール部35は、メインシール部35Aと、サブリップ部35Bを備えている。サブリップ部35Bは、被覆ゴム部36から連続形成され、第2取付部材14の円筒部14Aと軸方向Sで対向する位置よりも径方向外側に形成されている。サブリップ部35Bは、被覆ゴム部36よりも厚みが厚く、被覆ゴム部36とサブリップ部35Bの間に段差が形成されている。
メインシール部35Aは、サブリップ部35Bから径方向外側に連続形成されている。メインシール部35Aの組み付け前の軸方向Sの長さは、第2取付部材の拡径部14Cの軸方向Sの長さよりも長くなっている。メインシール部35Aの径方向内側は、下方側の内径が大きくなるテーパー形状とされている。メインシール部35Aは、第2取付部材14の拡径部14Cの径方向内側に嵌め込まれる。
制限通路部材30と第2取付部材14の間には、仕切部材20が配置されている。弾性体16の上面と仕切部材20の下面とで囲まれた内側には、主液室40が構成されている。主液室40は、第2取付部材14の内周に沿った環状部40A、カップ部12B内に形成される中央部40Bを有している。主液室40には、液体が封入されている。液体としては、水、オイル、エチレングリコール等を用いることができる。
ダイヤフラム50と仕切部材20の上面とで囲まれた内側には、副液室42が構成されている。副液室42にも、主液室40と同様に液体が封入されている。
図3にも示すように、仕切部材20は、第1仕切板22及び第2仕切板24を備えている。第2仕切板24は円板状とされ、外周端が上方向に小径となるテーパー状とされている(図2参照)。第2仕切板24の一方面(下面)には、下方へ突出する環状の環状凸条24Aが形成されている。環状凸条24Aにより、第2仕切板24の強度が高められている。第2仕切板24の環状凸条24Aより径方向内側には、第2連通口24Hが形成されている。第2連通口24Hは、後述する中間室23に対応する位置に形成されており、円形の中央に一箇所、その周囲に6箇所の開口で構成されている。第2仕切板24の第2連通口24Hよりも径方向外側には、連通穴24Cが形成されている。連通穴24Cは、第2仕切板24の外周に沿った長穴とされ、後述する第1仕切板22の連通穴22Cと共に、連通穴20Cを構成する。第2仕切板24の上面には、ゴム膜24Gが接着されている。
第2仕切板24の他方面には、上側へ凸となる凸部25が形成されている。凸部25は、第2仕切板24の外周に沿って複数(本実施形態では5個)形成されている。なお、凸部25は、後述する制限通路44よりも、径方向外側に配置されるように形成されている。凸部25の高さは、第1仕切板22の厚みよりも高く設定されている。第2仕切板24は、第1仕切板22よりも熱膨張率の高い材料で形成されている。第2仕切板24は、アルミ合金等の金属材料を素材として鋳造等の方法で成形することができる。また樹脂材料を用いて射出成形することもできる。
第1仕切板22は、略ハット状とされ、外周に円環板状のフランジ部22Aが形成されている。フランジ部22Aの外径は第2仕切板24の外径と略同一とされている。フランジ部22Aの上面は、連結部32Bと対向するように配置されている。フランジ部22Aには、連通穴22Cが形成されている。連通穴22Cは、フランジ部22Aの外周に沿った長穴とされ、第2仕切板24の連通穴24Cと重なり合って連通穴20Cを構成している。
フランジ部22Aの内周側には、フランジ部22Aの内周端から上方へ立ち上がる有底円筒状の収納部22Bが形成されている。収納部22Bの外周と上面との間には、一端角部22Eが構成されている。収納部22Bの上面には、第1連通口22Hが形成されている。第1連通口22Hは、後述する中間室23に対応する位置に形成されており、円形の中央に一箇所、その周囲に6箇所の開口で構成されている。収納部22Bの上部の下面には、ゴム膜22Gが接着されている。
フランジ部22Aの外周縁には、凸部25に対応する位置に、切欠部22Dが形成されている。フランジ部22Aの下面は、第2仕切板24の外周上面と密着され、切欠部22Dに凸部25が係合されている。これにより、収納部22Bが第2仕切板24により閉鎖され、収納部22Bの内部に中間室23が形成される。中間室23は、第2連通口24Hを介して主液室40と連通され、第1連通口22Hを介して副液室42と連通されている。第1仕切板22は、第2仕切板24よりも高強度の鋼板等を素材としてプレス等の方法により成形することができる。第1仕切板22は、第2仕切板24よりも熱膨張率の低い材料で形成されている。
なお、切欠部22Dと凸部25との係合は、製造工程における搬送の際に、第1仕切板22と第2仕切板24の接合状態が維持できる程度であればよい。具体的には、凸部25を切欠部22Dに圧入するだけでもよい。第2仕切板24がアルミ合金等の金属製である場合には、凸部25を切欠部22Dに挿入して第1仕切板22の上面から突出した部分を潰してもよい。また、第2仕切板24が樹脂製である場合には、第1仕切板22の上面から突出した部分を溶解させて第1仕切板22の上面に溶着させてもよい。
中間室23には、円板状の流通制御板28が収納されている。流通制御板28の厚みは、中間室23の軸方向Sの幅よりも薄く、入力振動に同期して中間室23内で軸方向Sに移動可能となっている。流通制御板28の表面には、全面にわたって複数の小突起が形成されている。
仕切部材20は、環状凸条24Aが第2取付部材14の円筒部14Aに挿入され、環状凸条24Aよりも径方向外側が第2取付部材14の拡径部14C内側で段部14Bに当接されている。仕切部材20を挟んで円筒部14Aの逆側に、制限通路部材30が配置されている。仕切部材20の収納部22Bの一端角部22Eは、図5にも示されるように、圧入位置決部33Aに圧入され、位置決めされている。また、フランジ部22Aの外周上面には、サブリップ部35Bが当接されている。第2取付部材14の拡径部14Cと22Bの外周端面の間にはメインシール部35Aが配置されている。仕切部材20の外周縁及び第2取付部材14の拡径部14Cは、制限通路部材30の挟持部34により囲まれて軸方向Sに加締められている。
加締め後の拡径部14Cの外周と外周部34Bの内周との間には、隙間Rが形成されている。隙間Rは、液体抜き切欠34D(図4参照)によって外部と連通されている。
通路部32とフランジ部22Aの間には、メインシール部35A、サブリップ部35B、及び支持ゴム部33によりシールされて、制限通路44が形成されている。制限通路44は、断面L字状とされ、軸方向Sに延びる縦通路部44Aと、軸方向と直交する方向に延びる横通路部44Bとを有している。縦通路部44Aは、通路被覆ゴム31に沿って形成され、横通路部44Bは、フランジ部22Aに沿って通路部32を跨いで径方向まで形成されている。制限通路44は、一端で通路部32の内周が切欠かれた内側連通口32Dを介して副液室42と連通されている。また、制限通路44は、他端で仕切部材20の連通穴20Cを介して主液室40と連通されている。
次に、本実施形態の防振装置10の製造方法について説明する。
まず、第1取付部材12と第2取付部材14に、弾性体16及び被覆部16Aを加硫形成して主液室側組立体46を製造する。また、制限通路部材30にダイヤフラム50、支持ゴム部33、通路被覆ゴム31、被覆ゴム部36、及び、シール部35(メインシール部35A及びサブリップ部35B)を加硫形成して副液室側組立体48を製造する。なお、挟持部34の先端部34Cは、加締め前には屈曲されず外周部34Bと面一となっている。
次に、仕切部材20を製造する。収納部22B内に流通制御板28を収納して、第1仕切板22と第2仕切板24を接合する。当該接合は、第2仕切板24の凸部25を第1仕切板22の切欠部22Dと係合させ、フランジ部22Aの上面に突出した凸部25を潰し、仮固定により行う。これにより、中間室23内に流通制御板28が収納された仕切部材20が完成する。
次に、主液室側組立体46、仕切部材20、及び、副液室側組立体48の組み付けを行う。当該組み付け作業は、防振装置10内に封入される液体内で行われる。
まず、主液室側組立体46の拡径部14C側に仕切部材20を配置する。このとき、環状凸条24Aを円筒部14Aへ挿入し、仕切部材20の外周縁を拡径部14C内側に配置して段部14Bに当接させる。環状凸条24Aがガイドとして機能するため、簡単に仕切部材20を主液室側組立体46に対して位置決めすることができる。
次に、副液室側組立体48を、仕切部材20上に被せるように配置する。このとき、支持ゴム部33の圧入位置決部33Aへ仕切部材20の収納部22Bを圧入する。このとき、収納部22Bの一端角部22Eを、圧入位置決部33Aに圧入配置する。また、拡径部14Cの内周面と仕切部材20の外周端面との間にメインシール部35Aが挿入され、フランジ部22Aの外周上面にサブリップ部35Bが当接されるようにする。さらに、挟持部34の外周部34B及び先端部34Cを拡径部14Cの外周に配置する。
ここで、メインシール部35Aの径方向内側は、上方側の内径が小さくなるテーパー形状とされており、これに対応するように、仕切部材20の外周端の上方向に小径となるテーパー状とされている。したがって、メインシール部35Aの座屈を抑制しつつ、仕切部材20の外周端との間のシール性を高めることができる。
そして、先端部34Cを径方向内側へ折曲げて仕切部材20の外周縁及び拡径部14Cを挟み込み、軸方向Sに加締める。このとき、サブリップ部35Bは、段部14Bと対向する位置に形成されているので、段部14Bとの間で仕切部材20を挟持して、フランジ部22Aとの間で良好なシール性を確保することができる。また、サブリップ部35Bは、第2取付部材14の円筒部14Aと軸方向Sで対向する位置よりも径方向内側に形成されていない。したがって、サブリップ部35Bの押圧力は、対向位置に第2取付部材14が配置されていない部位においては直接は作用しない。したがって、仕切部材20への荷重を抑制して、制限通路44の変形を抑制することができる。
上記の加締めにより、防振装置10の組み付けが完了する。その後、一方の液体抜き切欠34Dから隙間Rへエアを吹き込み、もう一方の液体抜き切欠34Dから液体を排出して、防振装置10が完成する。
次に、本実施形態の防振装置10の動作について説明する。
防振装置10では、エンジン又は車体側からの振動入力時に、吸振主体である弾性体16が振動により弾性変形すると、この振動が弾性体16によって減衰吸収される。
また防振装置10では、弾性体16の変形により主液室40の内容積が拡縮し、この主液室40の拡縮に伴って主液室40と副液室42との間で液体が制限通路44を通して相互に流通する。このとき、比較的低い周波数域の振動、例えばシェイク振動等の入力時には、入力振動に共振して液体が主液室40と副液室42との間で流入及び流出する液柱共振が生じる。このとき、制限通路44内の空間に生ずる液体の圧力変化、液体流動の粘性抵抗等により振動エネルギが吸収されるので、防振装置10では、特にシェイク振動等の比較的低い周波数域の振動については主液室40、副液室42間の液柱共振によって効果的に吸収できる。
またダイヤフラム50は、主液室40から副液室42内への液体の流入時に外側へ膨出するように弾性変形することにより、副液室42内の過度の液圧上昇を抑制する。これにより、副液室42内の液圧上昇により主液室40内から副液室42内への液体の流入が抑制されることが防止される。
一方、エンジンから比較的高い周波数域の振動、例えばアイドル振動等が入力する時には、制限通路44に目詰まりが発生して液柱共振により振動を吸収できなくなる。この時には、主液室40内の液体へ伝達される高い周波数域の振動により流通制御板28が中間室23内で軸方向Sに振動する。これにより、第1連通口22H及び第2連通口24Hが開閉され、主液室40内の液体の流動により、主液室40内の液圧上昇が抑制される。したがって、エンジンから比較的高い周波数域の振動が入力した時でも、主液室40内の液体の液圧上昇に伴う動ばね定数の上昇を抑制できるので、高い周波数域の振動も効果的に吸収することができる。
本実施形態によれば、制限通路部材30の内周部32Cに接着形成された支持ゴム部33の内側に仕切部材20の収納部22Bが圧入されているので、支持ゴム部33により仕切部材20と制限通路部材30との間の密閉性を確保することができる。また、制限通路部材30は内周部32Cを有しているので、支持ゴム部33が仕切部材20に押されても、制限通路44の断面形状を保持することができる。
また、支持ゴム部33の圧入位置決部33Aに収納部22Bの一端角部22Eを配置することにより、容易に仕切部材20と制限通路部材30との位置決めを行うことができる。
また、本実施形態では、制限通路44が縦通路部44Aだけでなく横通路部44Bを有する断面L字形状とされているので、限られた領域内において制限通路44の断面積を確保することができる。
10 防振装置
12 第1取付部材
14 第2取付部材
16 弾性体
20 仕切部材
22A フランジ部(外周縁)
22B 収納部(中央部)
22E 一端角部
30 制限通路部材
31 通路被覆ゴム
32A 外周部
32B 連結部
32C 内周部
33 支持ゴム部(圧入用弾性部材)
33A 圧入位置決部(位置決角部)
40 主液室
42 副液室
44 制限通路
44A 縦通路部
44B 横通路部
50 ダイヤフラム
S 軸方向

Claims (3)

  1. 振動発生部及び振動受け部の一方に連結される第1取付部材と、
    筒状とされ振動発生部及び振動受け部の他方に連結される第2取付部材と、
    前記第1取付部材と第2取付部材との間に配設され、両者を連結する弾性体と、
    前記弾性体を隔壁の一部として前記第2取付部材の内側に構成され、液体が封入された主液室と、
    液体が封入され、隔壁の少なくとも一部がダイヤフラムにより構成され、液圧変化に応じて拡縮可能とされた副液室と、
    前記主液室と前記副液室との間に配置されて前記主液室と前記副液室とを区画し、筒状の中央部を有すると共に前記中央部の一端から径方向外側へ延出された環状の外周縁を有する仕切部材と、
    環状とされて前記中央部の径方向外側に配置され、前記ダイヤフラムの外周端が接着され、径方向外側に配置される外周部、前記外周部の径方向内側に前記中央部の外周と対向するように配置された内周部、及び、前記外周部と内周部とを一端側で連結し前記外周縁と対向するように配置された連結部と、を有し、前記外周部、内周部、連結部、及び外周縁で囲まれた空間で、前記主液室と前記副液室を連通させる制限通路の少なくとも一部を構成する、制限通路部材と、
    前記ダイヤフラムと一体形成され、前記内周部の径方向内側に接着され、径方向内側に前記中央部が圧入された圧入用弾性部材と、
    を備えた、防振装置。
  2. 前記圧入用弾性部材には、前記中央部の外周の一端部に構成される一端角部を配置させる位置決角部が形成されていること、を特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記制限通路は、前記連結部から軸方向に延びる縦通路部と、前記中央部の外周から径方向外側へ延びる横通路部とを有し、断面がL字形状であること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の防振装置。
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