JP2014138516A - 分岐部用クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスの分岐部の形状に関わらず分岐部に取り付けることが可能であり、ワイヤハーネスに対する基板の傾斜を有利に抑制することができる、新規な構造の分岐部用クリップを提供すること。
【解決手段】ワイヤハーネス12の幹線14から支線16が分岐された分岐部18に取り付けられて、分岐部18を車体固定部に固定する分岐部用クリップ10であって、分岐部18を間に挟んで対向配置される一対の基板22と、一対の基板22を対向状態で連結保持する連結手段28,42と、一対の基板22の一方の外面に突設されて車体固定部に嵌合されるクリップ部56と一対の基板22の少なくとも一方に設けられて幹線14に重ね合されてテープ固定されるテープ固定部26と、を含んでおり、各基板22が分岐部18の幹線14と支線16の両方に跨って広がる大きさを備えているようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等に配索されるワイヤハーネスを車体側に設けられた固定部に固定するワイヤハーネス用の固定クリップに関し、特に、ワイヤハーネスの幹線から支線が分岐された分岐部に取り付けられて用いられる分岐部用固定クリップに関するものである。
従来から、自動車等に配索される複数の電線や光ケーブル等が結束されて構成されたワイヤハーネスは、車体側の適所に設けられたクリップ保持孔等の固定部に対して、ワイヤハーネスに取り付けられた固定クリップを嵌め入れることにより、車体側に固定されている。
ところで、ワイヤハーネスは一般に、幹線の所要箇所から多数の支線が分岐された構造を有している。そこで、ワイヤハーネスを車体固定部に取り付ける固定クリップは、例えば、特開2003−68147号公報(特許文献1)の図1に示されるように、幹線上や支線上の任意の位置に加えて、幹線から支線に枝分かれする分岐部にも、結束バンドにより固定されて取り付けられることとなる。
ところが、ワイヤハーネスの分岐部は、幹線と支線が枝分かれしていることから、分岐部の直上に固定用のクリップをバンド固定することが難しい。従って、特許文献1の図1に示されるように、分岐部近傍の幹線に固定クリップを結束バンドにて固定することが行われている。しかしながら、幹線の分岐部近傍部位には、支線の分岐を可能とすべく、幹線に外挿されたコルゲートチューブの端末が位置していることから、ワイヤハーネスに加えられる多少の引っ張りや振動等により、幹線の分岐部近傍部位に位置するコルゲートチューブ上に結束バンドにて固定したクリップが、コルゲートチューブの端末から脱落し易く、クリップの安定的な固定が難しいという問題があった。
そこで、特開2007−267532号公報(特許文献2)には、ワイヤハーネスの分岐部の分岐形態に対応したT字、十字、Y字等の形状を備えた基板を形成して、基板の端縁部を幹線と支線にそれぞれ結束バンドで固定する一方、基板の中央部分にクリップ部を突設させて、分岐部の直上にクリップ部を安定して固定できる構造の分岐部用固定クリップが提案されている。
しかしながら、特許文献2の分岐部用固定クリップでは、分岐の形状に応じて基板の形状を変更する必要があり、複数種類の基板の製造や管理が煩雑であると共に、汎用性に乏しいという問題があった。また、基板の端縁部を径寸法の異なる幹線と支線にそれぞれ結束バンドで固定することから、ワイヤハーネスの分岐部上で基板がワイヤハーネスに対して傾斜して固定されるおそれがある。この場合、車体固定部にクリップ部を固定する際に、基板に対して傾斜して固定されたワイヤハーネスが干渉して、クリップ部をクリップ保持孔に嵌合する作業に支障をきたすおそれもあった。
特開2003−68147号公報 特開2007−267532号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、ワイヤハーネスの分岐部の形状に関わらず分岐部に取り付けることが可能であり、ワイヤハーネスに対する基板の傾斜を有利に抑制することができる、新規な構造の分岐部用クリップを提供することにある。
本発明の第一の態様は、ワイヤハーネスの幹線から支線が分岐された分岐部に取り付けられて、該分岐部を車体固定部に固定する分岐部用クリップであって、前記分岐部を間に挟んで対向配置される一対の基板と、前記一対の基板を対向状態で連結保持する連結手段と、前記一対の基板の一方の外面に突設されて前記車体固定部に嵌合されるクリップ部と、前記一対の基板の少なくとも一方に設けられて前記幹線に重ね合されてテープ固定されるテープ固定部と、を含んでおり、各前記基板が前記分岐部の前記幹線と前記支線の両方に跨って広がる大きさを備えていることを特徴とする。
本態様によれば、分岐部の幹線と支線を覆う一対の基板を、分岐部を間に挟んだ両側に配設して、連結板部を介して連結保持することができる。しかも、一方の基板の外面にはクリップ部が突設されている。従って、分岐部の分岐形状に関わらず、分岐部の直上に、車体固定部に嵌合されるクリップ部を突設配置することが可能となるのである。
しかも、一対の基板の少なくとも一方に設けられたテープ固定部が、幹線に取り付けられて、テープ固定されることにより、分岐部用クリップがワイヤハーネスに結束固定されるようになっている。これにより、分岐部上に配設された基板が幹線と略平行に保持されることとなり、従来技術の如く、幹線よりも小径の支線に対して基板が部分的に固定されることにより、ワイヤハーネスに対して基板が傾斜して固定されることを有利に回避することができる。それ故、基板とワイヤハーネスの幹線を平行に保持することができ、基板上に突設されたクリップ部を車体固定部のクリップ保持孔に嵌め入れる際に、基板に対して傾斜したワイヤハーネスと車体固定部とが干渉して嵌合作業に支障をきたす問題が、有利に解消されて、分岐部用クリップの車体固定部への固定作業の容易化・効率化を図ることができる。
なお、連結手段は、一対の基板を分岐部を挟んで対向状態に保持し得るものであればよく、一対の基板を固定的に連結するものや、離脱自在に連結するものの何れも採用することができる。例えば、一対の基板の側縁同士を連結する帯状側壁により断面コ字状の分岐部用クリップを構成して、分岐部のサイドから挿し入れるようにしてもよいし、帯状側壁に対して一対の基板の側縁をヒンジ部を介して一体的に連結して一対の基板を可動にし、組付作業性を向上させてもよい。また、一対の基板の対向面間に係合突起と係合部を設け、分岐部を間に挟んだ上下方向から、一対の基板を離脱自在に連結するようにしてもよい。
また、基板の外面に突設されるクリップ部は、基板に一体的に形成されていてもよいし、基板に着脱自在に設けられていてもよい。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記連結手段が、前記一対の基板の一方の内面に突出された係合突起と、前記一対の基板の他方の内面に設けられて前記係合突起が離脱可能に係合される係合部を含んで構成されており、前記係合突起が、隣接する前記支線同士の間と隣接する前記幹線と前記支線の間の少なくとも何れか一方に配設されるようになっているものである。
本態様によれば、連結手段として一対の基板の対向面間に係合突起と係合部を設け、分岐部を間に挟んだ上下方向から、一対の基板を離脱自在に連結することができる。それ故、様々な形状の分岐部に対して、一対の基板の連結固定を有利且つ確実に行うことができる。
しかも、係合突起が、隣接する前記支線同士の間及び/又は隣接する幹線と支線の間に配設されるようになっていることから、連結手段としての係合突起を利用して、ワイヤハーネスの幹線と支線の経路規制を行うことができる。また、係合突起が幹線又は支線に当接することにより、分岐部用クリップの分岐部からの離脱や位置ずれ防止をも有利に図ることができる。
なお、係合突起と係合部の係合方法として任意の方法が採用可能である。例えば、係合突起の先端部に鉤状の突起を突設すると共に、係合突起を板厚方向に撓み変形可能と為す一方、係合部として係合穴を採用して、係合突起の撓み変形により係合穴に係合突起が離脱可能に係合するようにしてもよい。また、係合突起の先端に圧入部を設け、係合部として設けられた圧入穴に圧入固定するようにしてもよい。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記連結手段が、帯板状の連結板部を含んで構成されており、該連結板部の両側縁部に前記一対の基板がヒンジ連結されているものである。
本態様によれば、連結板部を介して一対の基板を屈曲可能な状態で一体化できる。それ故、分岐部用クリップの取扱性の向上や、分岐部への取付作業性の向上を有利に図ることができる。
特に、ヒンジ連結された側から離隔した各基板の周辺部に係合突起と係合部を組み合わせて採用すれば、連結板部を幹線の一方の側面に当接させ、ヒンジ連結された一対の基板を支線側に向かって折り曲げて上下側から対向配置させることができる。それ故、係合突起を幹線の他方の側面と支線の間に配設させた状態で、係合突起と係合部を連結相互に連結させることにより、一層確実に分岐部の所定位置にクリップを安定して保持できる。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記一対の基板の一方の外面には、前記クリップ部の保持枠体が一体的に設けられており、該保持枠体に対して前記クリップ部が着脱自在に取り付けられているものである。
本態様によれば、車両固定部の形状に応じたクリップ部を任意に基板に対して着脱自在に取り付けることができ、分岐部用クリップの更なる汎用性の向上を図ることができる。
本発明においては、分岐部の幹線と支線を覆う一対の基板を、分岐部を間に挟んだ両側に配設して、連結板部を介して連結保持できる。これにより、分岐部の分岐形状に関わらず、分岐部の直上に、車体固定部に嵌合されるクリップ部を突設配置できる。しかも、テープ固定部によりワイヤハーネスに結束固定されるようになっていることから、分岐部上に配設された基板が幹線と略平行に保持されることとなり、ワイヤハーネスに対して基板が傾斜して固定されることを有利に回避できる。
本発明の一実施形態としての分岐部用クリップがワイヤハーネスの分岐部に取り付けられた状態を示す全体平面図。 図1の左側面図。 図1に示す分岐部用クリップの展開状態の平面図。 図1に示す分岐部用クリップの展開状態の下面図。 図3の左側面図。 図1に示す分岐部用クリップに設けられた保持枠体を示す要部拡大斜視図((a)クリップ部の装着前、(b)クリップ部の装着後)。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜2には、本発明の一実施形態としての分岐部用クリップ10が、ワイヤハーネス12の幹線14から支線16a〜16cが分岐される分岐部18に取り付けられた状態が示されている。そして、分岐部用クリップ10に設けられた保持枠体20に、後述するクリップ部56が着脱自在に取り付けられて、分岐部18が図示しない車体固定部に固定されるようになっている。
先ず、図3〜6を用いて、本実施形態としての分岐部用クリップ10について説明する。図3〜4には、分岐部用クリップ10の展開形状が示されている。分岐部用クリップ10は、一対の基板22a,22bと、一対の基板22a,22bを連結する連結板部24と、基板22aに設けられたテープ固定部26を含んで構成されており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの公知の合成樹脂材料により射出成形等によって一体形成されている。
図3に示すように、一対の基板22a,22bはいずれも略半円形状とされている。基板22aの基端部には、基板22aの幅方向一方の側(図3中、左方)から略矩形状で延出するテープ固定部26が設けられている一方、基板22aの先端部には、基板22aの内面(図1の取付状態における内面)から垂直方向に突出する一対の係合突起28,28が設けられている。テープ固定部26には、さらに、テープ固定部26の延出端部の一方の側面(図3中、上方)から略矩形状で突出するテープ止め突起30が設けられている。
一対の係合突起28,28は、基板22aの先端部内面の外周に沿って配置されており、基板22aの幅方向において対称な形状とされている。また、各係合突起28は、図5に示すように、下部32が略矩形形状とされている一方、上部34が下部32に比して狭幅の略矩形断面形状とされており、先端部には板厚方向外方に向って突出する突起38が設けられている。突起38は、略三角形状を呈しており、底面40が基板22aの内面と略平行となるように構成されている。一方、基板22bの先端部には、一対の係合部としての係合穴42,42が貫設されている。一対の係合穴42,42は、基板22bの先端部の外周に沿って配置されている一方、基板22bの幅方向において対称な形状とされている。さらに、一対の係合突起28,28と一対の係合穴42,42は、連結板部24に対して略対称な位置に配設されている。
また、一対の基板22a,22bの間には、一対の基板22a,22bを連結する帯板状の連結板部24が設けられており、連結板部24の両側縁部に設けられた一対の溝44,44により、一対の基板22a,22bとヒンジ連結されている。このように、帯板状の連結板部24と連結板部24の両側縁部に設けられた一対の溝44,44を含んで、連結手段が構成されている。また、一対の溝44,44は、連結板部24の幅方向全体に亘って平行に延びる構造とされている。なお、溝44の断面形状は、連結板部24の内面に向かって拡開する略V字形断面をもって形成されていると共に、略一定の断面形状で延びるように構成されている。
さらに、図4に示すように、基板22aの外面(図1の取付状態における外面)の基端部には、後述するクリップ部56の保持枠体20が一体的に設けられている。保持枠体20は、平面視において、基板22aの先端部に向かって開口する略U字形状とされている一方、U字形状の対向する内面には一対の突起48,48が形成されている。
より詳細には、図6(a)に示すように、保持枠体20は、基板22aの外面側から断面L字形状に突設されて、挿入ガイド部50と係止固定部52とを連続一体に備える、平面視において略U字形状されている。挿入ガイド部50は、U字形状上部の一対の対向片50a,50bからなり、対向片50a,50bの先端部間の内幅:W1は、クリップ部56の円形台座62aを内嵌する寸法とされており、一方対向片50a,50bの先端部間の内幅:W2は、クリップ部56の軸部58を内嵌する寸法とされている。係止固定部52は、U字形状底部の円弧片52aからなり、円弧片52aの外周内径:L1はクリップ部56の円形台座62aを内嵌する寸法とされており、円弧片52aの内周内径:L2はクリップ部56の軸部58を内嵌する寸法とされている。挿入ガイド部50と係止固定部52との連結部には、対向片50a,50bの基端部より、クリップ部56の軸部58を抜け止めする一対の突起48,48が対向方向に突設されている。そして、図6(b)に示すように、保持枠体20内にクリップ部56の円形台座62aを挿入固定すると共に、円形台座62bを保持枠体20の外面に当接固定させる構成とされている。一方、保持枠体20からクリップ部56を外す場合は、対向片50a,50bの先端部に向けた所定値以上の力をクリップ部56に加えることにより、一対の突起48,48によるクリップ部56の軸部58の抜け止めを解除してやればよい。このように、保持枠体20に対してクリップ部56は着脱自在に取り付けられるのである。
なお、クリップ部56の軸部58の中間外周から突設された円盤状の皿部66は、図示しない車体固定部当接用である。また、クリップ部56の軸部58の先端部に設けられ矢印状に折り返して突設された一対の係止羽68,68は、図示しない車体固定部のクリップ保持孔に挿入して抜け止めを行うものである。
次に、図1〜2に基づき、本実施形態の分岐部用クリップ10の具体的使用態様について、説明する。図1〜2には、本実施形態の分岐部用クリップ10が、ワイヤハーネス12の分岐部18に装着された状態の一例が示されている。先ず、図3に示す分岐部用クリップ10の基板22bが、分岐部18の下に来るように配置する。そして、分岐部用クリップ10の一対の溝44,44を手前側に折り曲げて、一対の基板22a,22bが分岐部18を間に挟んで内面同士で対向配置されるようにする。この際、連結板部24と連結板部24に設けられた一対の溝44,44により、分岐部用クリップ10を容易に所定の位置で折り曲げることができる。それ故、分岐部用クリップ10の取扱性の向上や、分岐部18への取付作業性の向上を有利に図ることができる。なお、図1〜2に示すように、各基板22a,22bは、分岐部18の幹線14と支線16a〜16cの両方に跨って広がる大きさを備えて構成されている。
このように分岐部18を間に挟んで、一対の基板22a,22bを対向配置させると、連結板部24に対して略対称な位置に配設された一対の係合突起28,28と一対の係合穴42,42が、上下方向で略同じ位置に配設される。この際、一対の係合突起28,28の先端部に設けられた突起38,38が係合穴42,42の外周縁部と干渉して一旦、係合突起28,28の係合穴42,42への挿入が阻止される。その後、さらに強い押込力を係合突起28,28に加えると、係合突起28,28が内周側にたわみ変形して突起38,38が係合穴42,42を乗り越えると共に係合突起28,28が弾性復帰することにより、突起38,38の底面40が基板22bの外面と係合して、係合突起28,28の係合穴42,42からの抜け出しが阻止されるようになっている。なお、係合突起28,28の係合穴42,42との係合の解除は、係合突起28,28をたわみ変形させて突起38,38を係合穴42,42から引き抜くことにより容易に成し得る。すなわち、係合突起28,28と、係合突起28,28が離脱可能に係合される係合穴42,42を含んで、連結手段が構成されているのである。このような連結手段により、一対の基板22a,22bが対向状態で連結保持されている。加えて、本実施形態では、係合突起28,28と係合穴42,42の係合状態において、各係合突起28が隣接する支線16a,16b、16b,16cの間に配設されるようになっている。
このように、一対の基板22a,22bの対向面間に設けられた係合突起28,28と係合穴42,42により、分岐部18を間に挟んで、一対の基板22a,22bを離脱自在に連結することができる。これにより、様々な形状の分岐部18に対しても、一対の基板22a,22bの連結固定を有利且つ確実に行うことができる。しかも、各係合突起28が隣接する支線16a,16b、16b,16cの間に配設されるようになっていることから、係合突起28,28を利用して、ワイヤハーネス12の支線16a〜16cの経路規制を行うことができる。また、係合突起28,28が支線16a〜16cに当接することにより、分岐部用クリップ10の分岐部18からの離脱や位置ずれ防止をも有利に図ることができるのである。
引き続いて、ワイヤハーネス12の幹線14に重ね合されているテープ固定部26を、ワイヤハーネス12の幹線14に結束テープ70等によりテープ固定する。最後に、基板22aの外面に一体的に設けられたクリップ部56の保持枠体20に対して、図6に示すように、クリップ部56が着脱自在に取り付けられる。このようにして取り付けられたクリップ部56は、基板22aの外面に突設された構造とされており、クリップ部56の軸部58の先端部に設けられ矢印状に折り返して突設された一対の係止羽68,68を、図示しない車体固定部のクリップ保持孔に挿入することにより、車体固定部に嵌合されるようになっている。これにより、ワイヤハーネス12の分岐部18が車体固定部に固定される。もちろん、車両固定部の形状に応じたクリップ部56を任意に着脱自在に取り付けることも可能であり、分岐部用クリップ10の更なる汎用性の向上を図ることができる。
上述の如き本実施形態の分岐部用クリップ10によれば、分岐部18の幹線14と支線16a〜16cを覆う一対の基板22a,22bを、分岐部18を間に挟んだ両側に配設して、対向状態で連結板部24を介して連結保持することができる。また、基板22aの外面にはクリップ部56が突設されていることから、分岐部18の分岐形状に関わらず、分岐部18の直上に、車体固定部に嵌合されるクリップ部56を突設配置することが可能となる。しかも、基板22aに設けられたテープ固定部26が、ワイヤハーネス12の幹線14に重ね合されて、テープ固定されることにより、分岐部18上に配設された基板22aがワイヤハーネス12の幹線14と略平行に保持されることとなり、ワイヤハーネス12に対して基板22aが傾斜して固定されることを有利に回避することができる。それ故、基板22aとワイヤハーネス12の幹線14を平行に保持することができ、基板22aに対して傾斜したワイヤハーネス12と車体固定部とが干渉して嵌合作業に支障をきたす問題が有利に解消されて、分岐部用クリップ10の車体固定部への固定作業の容易化・効率化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、連結手段は、分岐部18を挟んで一対の基板22a,22bを対向状態に保持し得るものであればよく、一対の基板22a,22bを固定的に連結するものや、離脱自在に連結するものの何れも採用することができる。例えば、一対の基板22a,22bの側縁同士を連結する帯状側壁により断面コ字状の分岐部用クリップを構成して、分岐部18のサイドから挿し入れるようにしてもよい。この場合は、係合突起28と係合穴42はなくてもよい。
また、係合突起28と係合穴42の係合方法についても、任意の方法が採用可能である。例えば、係合突起28の先端に圧入部を設け、係合穴42として設けられた圧入穴に圧入固定するようにしてもよい。
また、基板22aの外面に突設されるクリップ部56は、基板22aに一体的に形成されていてもよい。
さらに、本実施形態では、係合突起28,28と係合穴42,42の係合状態において、各係合突起28が隣接する支線16a,16b、16b,16cの間に配設されるようになっていたが、各係合突起28が隣接する幹線14と支線16a,16cの間に配設されるようになっていてもよいし、両方に配設されていてもよい。すなわち、係合突起28,28と係合穴42,42は一対でなく、二対あるいはそれ以上設けられていてもよい。また、係合突起28,28と係合穴42,42の位置は、一対の基板22a,22bの連結固定やワイヤハーネス12の支線16a〜16cの経路規制等の観点から、任意に設定可能である。
10:分岐部用クリップ、12:ワイヤハーネス、14:幹線、16a〜16c:支線、18:分岐部、20:保持枠体、22a,22b:基板、24:連結板部、26:テープ固定部、28:係合突起、42:係合穴(係合部)、56:クリップ部

Claims (4)

  1. ワイヤハーネスの幹線から支線が分岐された分岐部に取り付けられて、該分岐部を車体固定部に固定する分岐部用クリップであって、
    前記分岐部を間に挟んで対向配置される一対の基板と、
    前記一対の基板を対向状態で連結保持する連結手段と、
    前記一対の基板の一方の外面に突設されて前記車体固定部に嵌合されるクリップ部と、
    前記一対の基板の少なくとも一方に設けられて前記幹線に重ね合されてテープ固定されるテープ固定部と、を含んでおり、
    各前記基板が前記分岐部の前記幹線と前記支線の両方に跨って広がる大きさを備えている
    ことを特徴とする分岐部用クリップ。
  2. 前記連結手段が、前記一対の基板の一方の内面に突出された係合突起と、前記一対の基板の他方の内面に設けられて前記係合突起が離脱可能に係合される係合部を含んで構成されており、
    前記係合突起が、隣接する前記支線同士の間と隣接する前記幹線と前記支線の間の少なくとも何れか一方に配設されるようになっている請求項1に記載の分岐部用クリップ。
  3. 前記連結手段が、帯板状の連結板部を含んで構成されており、該連結板部の両側縁部に前記一対の基板がヒンジ連結されている請求項1又は2に記載の分岐部用クリップ。
  4. 前記一対の基板の一方の外面には、前記クリップ部の保持枠体が一体的に設けられており、該保持枠体に対して前記クリップ部が着脱自在に取り付けられている請求項1〜3の何れか1項に記載の分岐部用クリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018012389A (ja) * 2016-07-20 2018-01-25 矢崎総業株式会社 配索材の固定構造およびインナーパネルモジュール

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