JP2014136516A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関が十分な動力を発生していない状態を適時に検出することにより、触媒の溶損を回避すると共に走行可能距離を確保することが可能な車両の制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関109と、内燃機関109の動力によって発電する発電機111と、発電機111が発電した電力により充電可能な蓄電器101と、駆動輪129に接続され、蓄電器101及び発電機111の少なくとも一方からの電力供給によって駆動する電動機107と、を備えるハイブリッド車両1の制御装置は、発電機111のトルクに基づき、内燃機関109が十分な動力を発生しているかどうかを判定する判定部と、内燃機関109が十分な動力を発生していないと判定された場合に、内燃機関109を停止して、蓄電器101の電力のみを電動機107に供給することにより電動機107を駆動するよう制御する駆動制御部と、を備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
近年、内燃機関から出力される動力により発電機で発電し、得られた電力で蓄電器を充電すると共に、車輪に結合された駆動軸を回転駆動する電動機に電力を供給することによって動作するハイブリッド車両が知られている。このようなハイブリッド車両においては、内燃機関の回転軸の回転数が目標値に基づく回転数となるように、当該回転軸の回転方向に作用するトルクを出力するように発電機を制御することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3454038号
ところで、内燃機関は、点火系電源リレーの故障等の異常燃焼やガス欠等の原因により、発電機により発電するために十分な動力を発生できなくなることがある。このような場合、内燃機関のみの動力によって動作する車両であれば走行を継続できなくなるため、何らかの原因により内燃機関が十分な動力を発生していないことを認識するのは容易である。これに対し、上記したようなハイブリッド車両においては、蓄電器の電力供給による電動機の動力により走行を継続可能であり、また発電機によって内燃機関の回転数を維持することができるため、内燃機関が十分な動力を発生していないことを認識することが困難である。
しかしながら、内燃機関が異常燃焼を起こした状態のまま内燃機関の運転を継続すると、触媒が溶損してしまうおそれがある。また、ガス欠に気付かないまま走行を継続した場合、内燃機関の回転数を維持するよう制御される発電機と、走行用の動力を発生する電動機との両方が蓄電器の電力を消費するために、蓄電器の残容量(SOC:State Of Charge)が減少してしまい、車両の走行可能距離が減少してしまうという問題もある。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関が十分な動力を発生していない状態を適時に検出することにより、触媒の溶損を回避すると共に走行可能距離を確保することが可能な車両の制御装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関(例えば、後述する実施形態における内燃機関109)と、前記内燃機関の動力によって発電する発電機(例えば、後述する実施形態における発電機111)と、前記発電機が発電した電力により充電可能な蓄電器(例えば、後述する実施形態における蓄電器101)と、駆動輪に接続され、前記蓄電器及び前記発電機の少なくとも一方からの電力供給によって駆動する電動機(例えば、後述する実施形態における電動機107)と、を備えるハイブリッド車両の制御装置であって、前記発電機のトルクに基づき、前記内燃機関が十分な動力を発生しているかどうかを判定する判定部(例えば、後述する実施形態におけるマネジメントECU125)と、前記判定部により前記内燃機関が十分な動力を発生していないと判定された場合に、前記内燃機関を停止して、前記蓄電器の電力のみを前記電動機に供給することにより前記電動機を駆動するよう制御する駆動制御部(例えば、後述する実施形態におけるマネジメントECU125)と、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両の制御装置において、前記判定部により前記内燃機関が十分な動力を発生していないと判定された場合に、前記発電機を用いて前記内燃機関の再始動を行う再始動制御部(例えば、後述する実施形態におけるマネジメントECU125)をさらに備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の車両の制御装置において、前記再始動制御部は、前記内燃機関の回転数がアイドル回転数を所定時間維持するように前記発電機を制御することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の車両の制御装置において、前記再始動制御部は、前記蓄電器の残容量に基づいて前記所定時間を設定することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項3に記載の車両の制御装置において、前記再始動制御部は、アクセルペダル開度の変化量に基づいて前記所定時間を設定することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、内燃機関が十分な動力を発生していない状態を適時に検出することにより、触媒の溶損を回避すると共に走行可能距離を確保することができる。
請求項2の発明によれば、内燃機関の再始動制御を行うことにより検出結果を検証することができ、商品性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、内燃機関のアイドル回転数を所定時間維持することにより内燃機関の始動を促すことができ、商品性を高めることができる。
請求項4の発明によれば、蓄電器のSOCに応じた制御を行うことができるので、蓄電器のSOCの減少を抑制することができ、走行可能距離を確保することができる。
請求項5の発明によれば、運転者の意思に応じて制御を行うことができ、ドライバビリティを向上することができる。
シリーズ/パラレル方式のHEVの内部構成を示すブロック図である。 図1に示した車両における駆動システムの主要部を概略的に示した図である。 図1に示した車両の各走行モードにおける駆動状態を示した図であり、(a)はEV走行モード、(b)はシリーズ走行モード、(c)はエンジン直結走行モード時における駆動状態を示す図である。 点火系電源リレーの故障により異常燃焼が発生した場合のタイムチャートである。 発電機によって内燃機関にトルクを加える場合の駆動状態を示した図である。 ガス欠が発生した場合のタイムチャートである。 本発明の一実施形態による制御を示すフローチャートである。 ENG動力判定の制御を示すフローチャートである。 ENG始動禁止判定の制御を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による制御を行った場合のタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
HEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド電気自動車)は、電動機及び内燃機関を備え、車両の走行状態に応じて電動機及び/又は内燃機関の駆動力によって走行する。HEVには、大きく分けてシリーズ方式とパラレル方式の2種類がある。シリーズ方式のHEVは、電動機の動力によって走行する。内燃機関は発電のためだけに用いられ、内燃機関の動力によって発電機で発電された電力は蓄電器に充電されるか、電動機に供給される。
シリーズ方式のHEVの走行モードには、「EV走行モード」及び「シリーズ走行モード」の2つがある。EV走行モードでは、HEVは、蓄電器からの電源供給によって駆動する電動機の駆動力によって走行する。このとき内燃機関は駆動されない。また、シリーズ走行モードでは、HEVは、蓄電器及び発電機の双方からの電力の供給や発電機のみからの電力の供給等によって駆動する電動機の駆動力によって走行する。このとき、内燃機関は発電機における発電のために駆動される。
パラレル方式のHEVは、電動機及び内燃機関のいずれか一方又は双方の駆動力によって走行する。特に、パラレル方式のHEVが内燃機関のみの駆動力によって走行するモードを「エンジン直結走行モード」という。
上記両方式を複合したシリーズ/パラレル方式のHEVも知られている。当該方式では、車両の走行状態に応じてクラッチを開放又は締結する(断接する)ことによって、駆動力の伝達系統をシリーズ方式及びパラレル方式のいずれかの構成に切り替える。特に低中速の加速走行時にはクラッチを開放してシリーズ方式の構成とし、中高速の定常走行(クルーズ走行)時にはクラッチを締結してパラレル方式の構成とする。
図1は、シリーズ/パラレル方式のHEVの内部構成を示すブロック図である。図1に示すように、シリーズ/パラレル方式のHEV(以下、単に「車両」という)1は、蓄電器(BATT)101と、コンバータ(CONV)103と、第1インバータ(第1INV)105と、電動機(MOT)107と、内燃機関(ENG)109と、発電機(GEN)111と、第2インバータ(第2INV)113と、エンジン直結クラッチ(以下、単に「クラッチ」という。)115と、ギアボックス(以下、単に「ギア」という。)119と、マネジメントECU(MG ECU)125とを備える。なお、図1中の点線の矢印は値データを示し、実線は指示内容を含む制御信号を示す。
蓄電器101は、直列に接続された複数の蓄電セルを有し、例えば100〜200Vの高電圧を供給する。蓄電セルは、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池である。コンバータ103は、蓄電器101の直流出力電圧を直流のまま昇圧又は降圧する。第1インバータ105は、直流電圧を交流電圧に変換して3相電流を電動機107に供給する。また、第1インバータ105は、電動機107の回生動作時に入力される交流電圧を直流電圧に変換して蓄電器101に充電する。第2インバータ113は、発電機111の発電による交流電圧を直流電圧に変換する。また、第2インバータ113は、蓄電器101の直流電圧を交流電圧に変換して3相電力を発電機111に供給する。
電動機107は、蓄電器101からの電力や発電機111で発電した電力を供給することによって、車両1が走行するための動力を発生する。電動機107で発生したトルクは、ギア119を介して駆動軸127に伝達される。なお、電動機107の回転子はギア119に直結されている。また、電動機107は、回生ブレーキ時には発電機として動作し、電動機107で発電された電力は蓄電器101に充電される。
内燃機関109は、クラッチ115が開放されて車両1がシリーズ走行する際には、発電機111を駆動するためだけに用いられる。以後、本明細書においては、発電機111によって発電を行えるような内燃機関109のトルクを、内燃機関109の正方向のトルクと呼ぶ。クラッチ115が締結された場合には、内燃機関109の出力は、車両1が走行するための機械エネルギーとして、クラッチ115及びギア119を介して駆動軸127に伝達される。また、内燃機関109の排気系には、三元触媒等からなる不図示の浄化装置が接続されている。
発電機111は、内燃機関109の回転軸に接続されており、内燃機関109の動力によって駆動されて電力を発生する。発電機111が発電した電力は、第2インバータ113を介して蓄電器101に充電されるか、第2インバータ113及び第1インバータ105を介して電動機107に供給される。また、発電機111は、蓄電器101の電力を供給することによって、電動機として動作することも可能である。以後、本明細書においては、内燃機関109の動力により発電機111が発電する際の発電機111のトルクを、発電機111の負方向のトルクと呼び、電動機として動作する際の発電機111のトルクを、発電機111の正方向のトルクと呼ぶ。
クラッチ115は、マネジメントECU125からの指示に基づいて、内燃機関109から駆動輪129までの駆動力の伝達経路を断接する。
ギア119は、例えば5速相当の1段の固定ギアである。したがって、ギア119は、電動機107からの駆動力を、特定の変速比での回転数及びトルクに変換して、駆動軸127に伝達する。
マネジメントECU125は、車速VPや、アクセルペダル開度(AP開度)、蓄電器101のSOC、発電機111の回転数やトルク等を示す種々の信号が入力される。マネジメントECU125は、これらの情報に基づき、クラッチ115の断接、走行モードの切り替え、及び、電動機107、内燃機関109及び発電機111の制御を行う。マネジメントECU125の詳細については後述する。
図2は、図1に示した車両1における駆動システムの主要部を概略的に示した図である。また、図3(a)は、車両1がEV走行モード時の駆動状態を示す図である。図3(b)は、車両1がシリーズ走行モード時の駆動状態を示す図である。図3(c)は、車両1がエンジン直結走行モード時の駆動状態を示す図である。
EV走行モード時の車両1では、図3(a)に示すように、クラッチ115は開放され、内燃機関109は停止されている。車両1は、蓄電器101からの電源供給によって駆動する電動機107の駆動力によって走行する。シリーズ走行モード時の車両1では、図3(b)に示すように、クラッチ115は開放され、アクセルペダル開度及び車速等に基づく要求出力を電動機107が出力可能な電力を供給するべく内燃機関109が運転されている。車両1は、内燃機関109の動力に応じて発電する発電機111からの電力供給によって駆動する電動機107の駆動力によって走行する。尚、要求出力が大きい場合等には、発電機111からの電力供給に加えて蓄電器101からも電力供給を行うことによって、電動機107を駆動することもできる。エンジン直結走行モード時の車両1では、図3(c)に示すように、クラッチ115は締結され、内燃機関109の駆動力によって走行する。
上述したように、マネジメントECU125は、クラッチ115を開放することにより走行モードをEV走行モード又はシリーズ走行モードに設定し、クラッチ115を締結することにより走行モードをエンジン直結走行モードに設定する。走行モードの設定は、図1に示したマネジメントECU125が、アクセルペダル開度及び車速等に基づいて走行フェーズを判断した上で行う。例えば、走行フェーズが「発進・加速走行」から「中速定常走行」に変わると、マネジメントECU125は、走行モードを「EV走行モード」から「シリーズ走行モード」に切り替える。また、走行フェーズが「中速定常走行」から「追越加速走行」に変わると、マネジメントECU125は、クラッチ115を締結し、走行モードを「シリーズ走行モード」から「エンジン直結走行モード」に切り替える。
車両1がシリーズ走行モードで走行している際、マネジメントECU125は、AP開度や車速に基づいて車両1の要求出力を導出し、当該要求出力を確保するために必要な発電量を確保できるように、内燃機関109および発電機111を制御する。この制御は、内燃機関109の効率が最大となるようなトルク及び回転数をとれるように、マネジメントECU125が、発電機111の目標回転数と実際の回転数との差をフィードバックした回転数指示およびトルク指示を出すことにより行われる。
ところで、内燃機関109は、何らかの原因により動力を発生できなくなる場合がある。図4は、車両1の発進時に点火系電源リレーの故障により異常燃焼が発生した場合のタイムチャートを示す。図4に示すように、車両1は、時点t11において発進する。このとき、内燃機関109を始動するために発電機111によってクランキングを行っているが、点火系電源リレーの故障によりスパークが飛ばずに異常燃焼が発生し、内燃機関109が作動していない。しかしながら、このような場合であっても、マネジメントECU125は、現在の車速とアクセルペダル開度に基づいた要求出力を確保しようとして内燃機関109の回転数を上昇させるように発電機111を制御する。その結果、図5に示すように、発電機111は、蓄電器101の電力供給によって駆動され、内燃機関109の回転数を維持するための正のトルクを発生するように動作する。このとき、車両1の走行は、蓄電器101の電力供給によって駆動される電動機107の動力により行われることとなる。
このような制御によると、内燃機関109の回転数は一定程度確保できるので内燃機関109は停止せず、車両1は蓄電器101からの電力供給により駆動される電動機107の動力によって走行するため、運転者が内燃機関109の異常燃焼に気づかない可能性がある。しかしながら、内燃機関109の異常燃焼状態が継続すると、触媒の溶損が生じて内燃機関109の状態をさらに悪化させてしまうおそれがある。したがって、内燃機関109に異常燃焼が発生したような場合には、内燃機関109を停止してEV走行モードで走行するように制御することが好ましい。
また、図6は、車両1の走行中にガス欠が発生した場合のタイムチャートを示す。図6に示すように、時点t21において、ガソリン中に気泡が生じ(ベーパーロック)、内燃機関109の挙動が不安定となっている。その後、時点t22においてガソリンがなくなり(ガス欠)、内燃機関109がトルクを発生することができなくなっている。しかしながら、このような場合であっても、マネジメントECU125は、現在の車速とアクセルペダル開度に基づいた要求出力を確保しようとして、内燃機関109の回転数を上昇させるように発電機111を制御する。その結果、図5に示すように、発電機111は、蓄電器101の電力供給によって駆動され、内燃機関109の回転数を維持するための正のトルクを発生するように動作する。このとき、車両1の走行は、蓄電器101の電力供給によって駆動される電動機107の動力により行われることとなる。
このような制御によると、内燃機関109の回転数は一定程度確保できるので内燃機関109は停止せず、車両1は蓄電器101からの電力供給により駆動される電動機107の動力によって走行するため、運転者がガス欠に気付かない可能性がある。しかしながら、このような制御では、発電機111および電動機107の両方に蓄電器101の電力が供給されるため、蓄電器101のSOCが大幅に減少し、走行可能距離が減少してしまう。既にガス欠の状態で蓄電器101のSOCが不足した場合には、安全な場所へ退避するための走行距離も減少してしまうため、蓄電器101のSOCをできるだけ減少させないように内燃機関109を停止する必要性が高い。
ここで、上記したように、故障やガス欠等の原因によって内燃機関109が動力を発生できなくなった場合には、内燃機関109の回転数を維持するために、発電機111が正のトルクを発生するように制御される。したがって、本発明においては、発電機111が所定値以上の正のトルクを発生している場合には、何らかの原因により内燃機関109が動力を発生していないものと判定し、内燃機関109を停止し、車両1がEV走行モードで走行するように制御する。
以下、本実施形態に係る車両1の制御装置の動作を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。まず、マネジメントECU125は、発電機111によって発電可能な動力を内燃機関109が発生しているかどうかを判定するため、ENG動力判定を行う(ステップS1)。
ENG動力判定の詳細について、図8のフローチャートを参照して説明する。まず、マネジメントECU125は、発電機111のトルクTQGcmdを導出する(ステップS11)。このトルクTQGcmdは、現在の回転数に基づくフィードバック制御による発電機111のトルク指示値として導出することが可能である。次いで、マネジメントECU125は、発電機111のトルクTQGcmdが、所定の閾値(GENアシスト判断閾値)TQGt以上であるかどうかを判断する(ステップS12)。ここで、GENアシスト判断閾値は予め設定されている0または正の値であり、不図示のメモリ等に格納されている。
ステップS12で、TQGcmd≧TQGtと判断されなかった場合、すなわち、TQGcmd<TQGtである場合には、内燃機関109は動力を発生しており、発電機111で発電可能であるものと判断される。したがって、発電機111による内燃機関109の回転数確保(アシスト)が行われていないので、マネジメントECU125はGENアシスト継続時間Tastを0に設定する(ステップS13)。また、この場合には内燃機関109を停止させる必要がないため、マネジメントECU125は、ENG停止回数カウンタCstpを0に設定する(ステップS14)。
ステップS12で、TQGcmd≧TQGtと判断された場合には、内燃機関109が動力を発生しておらず、内燃機関109の回転数を確保するために発電機111がトルクを発生している可能性があるものと判断される。したがって、マネジメントECU125は、GENアシスト継続時間Tastをインクリメントする(ステップS15)。
上述したように、ステップS12においてTQGcmd≧TQGtであると判断された場合には、発電機111によって内燃機関109のアシストを行っている可能性があり、内燃機関109が何らかの原因によって動力を発生できない状態である可能性がある。しかしながら、測定上の誤差等によりこのような値が出てしまった可能性もあり、また内燃機関109が再び通常通り動作する可能性もある。したがって、ステップS12においてTQGcmd≧TQGtであると判断された場合であっても、マネジメントECU215は、内燃機関109がアイドル回転数を維持するように発電機111を制御して(ステップS16)、内燃機関109の再動作を促す。次いで、マネジメントECU125は、内燃機関109が動力を発生できない状態が継続しているかどうかを判断するためのGENアシスト継続時間閾値Tt1を導出する(ステップS17)。
GENアシスト継続時間閾値Tt1は、内燃機関109がアイドル回転数を維持するように発電機111を制御する時間についての閾値であり、蓄電器101のSOCや、アクセルペダル開度の変化量に応じて設定される。蓄電器101のSOCが低い場合には、蓄電器101の電力を発電機111であまり消費しないことが望ましく、アイドル回転数を維持する時間を長くしないことが望ましいため、マネジメントECU125は、GENアシスト継続時間閾値Tt1を小さく設定する。また、アクセルペダル開度の変化量が大きく、運転者による加速の意思が高いと考えられる場合、マネジメントECU125はGENアシスト継続時間閾値Tt1を小さく設定することにより、判定を早期に完了できるようにする。
次いで、マネジメントECU125は、GENアシスト継続時間Tast≧GENアシスト継続時間閾値Tt1であるかどうかを判断する(ステップS18)。GENアシスト継続時間Tast≧GENアシスト継続時間閾値Tt1であると判断された場合には、内燃機関109が所定時間(Tt1)アイドル回転数を維持するように制御したにも関わらず、内燃機関109が動力を発生しなかったものと判定されるので、マネジメントECU125は、内燃機関109の停止を指示する(ステップS19)。その後、マネジメントECU125は、ENG停止時間Tstpを1に設定する(ステップS20)。また、内燃機関109を停止させたことにより、ENG停止回数カウンタCstpをインクリメントして(ステップS21)、GENアシスト継続時間Tastを0に戻す(ステップS22)。
図7に戻って、ENG動力判定の後、マネジメントECU125は、GENアシスト継続時間Tast=0であるかどうかを判断する(ステップS2)。GENアシスト継続時間Tastが0でない場合には、現在発電機111によって内燃機関109のアシストを行っているものであり、再びステップS1に戻って、内燃機関109が動力を発生できるかどうかの判定を継続する。
ステップS2でGENアシスト継続時間Tast=0と判定された場合、次にマネジメントECU125は、ENG停止回数カウンタCstp=0であるかどうかを判断する(ステップS3)。ENG停止回数カウンタCstp=0である場合には、内燃機関109が問題なく動力を発生しているものと判断されるので、処理が終了する。
ステップS3でENG停止回数カウンタCstp=0であると判断されなかった場合は、現在内燃機関109の停止指示が行われているものであるため、ENG始動禁止判定を行う(ステップS4)。
ENG始動禁止判定の詳細について、図9のフローチャートを参照して説明する。まず、マネジメントECU125は、ENG停止回数カウンタCstp≧ENG始動禁止閾値Ctであるかどうかを判断する(ステップS31)。ここで、ENG始動禁止閾値Ctは予め設定された値として不図示のメモリ等に格納されていてもよく、また、上述したGENアシスト継続時間閾値Tt1と同様、前述した蓄電器101のSOCやアクセルペダル開度の変化量に基づいて設定されてもよい。
ステップS31でENG停止回数カウンタCstp≧ENG始動禁止閾値Ctであると判断されなかった場合、すなわちCstp<Ctであった場合、次にマネジメントECU125は、ENG停止時間Tstp≧ENG停止閾値Tt2であるかどうかを判断する。ここで、ENG停止閾値Tt2は、予め設定された値として不図示のメモリ等に格納されていてもよく、また、上述したGENアシスト継続時間閾値Tt1と同様、蓄電器101のSOCやアクセルペダル開度の変化量に基づいて設定されてもよい。ENG停止時間Tstp≧ENG停止閾値Tt2であると判断されなかった場合、すなわちTstp<Tt2である場合には、マネジメントECU125は、ENG停止時間Tstpをインクリメントして(ステップS33)、ステップS32に戻る。
ステップS32でTstp≧Tt2であると判断された場合、内燃機関109の停止時間が所定時間に到達しているので、再び内燃機関109を始動するように制御し(ステップS34)、ENG停止時間Tstpを0に設定する(ステップS35)。
ステップS31でCstp≧Ctであると判断された場合には、ENG停止回数が所定の回数に到達しているため、内燃機関109が動力を発生できないものと判断されるので、マネジメントECU125は、内燃機関109の始動を禁止して、以後はEV走行モードで走行するように制御する(ステップS36)。
図10は、本実施形態の車両の制御装置による制御の一例(ENG始動禁止閾値Ct=3)を示すタイムチャートである。図10に示すように、車両1のシリーズ走行中、時点t31において発電機111のトルクが所定値以上の正の値をとっていることにより、マネジメントECU125は、何らかの原因により内燃機関109が動力を発生していないものと判断し、内燃機関109の回転数がアイドル回転数を維持するように発電機111を制御している。そして、時点t31から時間Tt1が経過した時点t32まで、発電機111のトルクが所定値を下回ることがないため、マネジメントECU125が内燃機関109を停止し、ENG停止回数カウンタCstpを1とする。そして、内燃機関109の停止状態を時間Tt2維持した後、時点t33において発電機111によるクランキングを行うことにより、内燃機関109の始動を行っている。そして、時点t34における内燃機関109の停止、時点t35における再始動、時点t36における停止を経た結果、ENG停止回数カウンタCstpがENG始動禁止閾値の3となっているので、内燃機関109を停止して、以後はEV走行モードに固定している。
以上説明したように、本実施形態の車両の制御装置によれば、内燃機関109が十分な動力を発生していない状態を適時に検出することにより、触媒の溶損を回避すると共に走行可能距離を確保することができる。また、内燃機関109の再始動制御を行うことにより検出結果を検証することができ、商品性を高めることができる。また、アイドル回転数を所定時間維持することにより内燃機関109の始動を促すことができ、商品性を高めることができる。また、蓄電器101のSOCに応じた制御を行うことができるので、蓄電器101のSOCの減少を抑制することができ、走行可能距離を確保することができる。また、運転者の意思に応じて制御を行うことができ、ドライバビリティを向上することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。例えば前述した実施形態において、本発明に係る制御装置は、シリーズ・パラレル方式のHEVに適用されるものとして説明したが、シリーズ方式のHEVやパラレル方式のHEVにも、また、充電器を介して、外部電源によっても充電可能なプラグインHEVにも適用可能である。また、各不等号判定において、境界の数値は含むものであっても含まないものであってもよい。
1 ハイブリッド車両(車両)
107 電動機
109 内燃機関
111 発電機
125 マネジメントECU

Claims (5)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関の動力によって発電する発電機と、
    前記発電機が発電した電力により充電可能な蓄電器と、
    駆動輪に接続され、前記蓄電器及び前記発電機の少なくとも一方からの電力供給によって駆動する電動機と、を備えるハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記発電機のトルクに基づき、前記内燃機関が十分な動力を発生しているかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部により前記内燃機関が十分な動力を発生していないと判定された場合に、前記内燃機関を停止して、前記蓄電器の電力のみを前記電動機に供給することにより前記電動機を駆動するよう制御する駆動制御部と、を備えるハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記判定部により前記内燃機関が十分な動力を発生していないと判定された場合に、前記発電機を用いて前記内燃機関の再始動を行う再始動制御部をさらに備える請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記再始動制御部は、前記内燃機関の回転数がアイドル回転数を所定時間維持するように前記発電機を制御する請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記再始動制御部は、前記蓄電器の残容量に基づいて前記所定時間を設定する請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記再始動制御部は、アクセルペダル開度の変化量に基づいて前記所定時間を設定する請求項3に記載の制御装置。
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