JP2014135461A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができる電源装置を提供すること。
【解決手段】電源装置1は、環状に形成されたコイル部21を有する磁気部品2と、コイル部21の軸方向に開放面を有する導体からなるケース本体3と、開放面に沿った内側面を有する導体からなるケース蓋体と、開放面においてケース本体3とケース蓋体とを、他の部位よりも低抵抗にて電気的に導通する複数の導通部5とを備えている。軸方向から見たとき、少なくとも一つの磁気部品2のコイル部21の中心Cから最も近い側板部32へ下した垂線Nに対して45°±15°となる直線Lが、垂線Nを下ろした側板部32と交わる交点に、導通部5が配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気部品を含む電気部品を導電性のケース内に収容してなる電源装置に関する。
例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等には、DC−DCコンバータ等の電源装置として、電源回路を構成する電気部品をケース内に収容してなるものが搭載されている(特許文献1)。上記ケースは、導電性のケース本体及びケース蓋体によって構成され、電気部品を電磁的に遮蔽している。これにより、例えばトランスやチョークコイル等の磁気部品から生じる電磁ノイズが外部に漏れることを防いでいる。そして、電磁ノイズが上記電気機器の周囲における他の電気機器や電気部品等に影響を与えることを防いでいる。
すなわち、上記磁気部品から磁束が生じたときには、ケースの底面や蓋体に直交する方向への磁束が形成される。このとき、この磁束を打ち消す向きに、ケースの内面に渦電流が流れることにより、ケース外部に磁束が漏洩することを防ぎ、電磁ノイズの漏洩が抑制される。
特開平11−299220号公報
しかしながら、上述のように、ケースは、ケース本体とケース蓋体とを組み合わせて構成されており、両者の間の接合面において充分に導通が取れていない部分においては、渦電流が、ケース蓋体からケース本体へ、或いはケース本体からケース蓋体へ充分に通過できない。すなわち、接合面に隙間が形成されていたり、酸化膜が介在していたりすると、その部分における導通性が不充分となる。この場合、ケース蓋体やケース本体の内側面から、接合面を介してケース蓋体やケース本体の外側面へ、渦電流が漏れてしまうことがある。これにより、電磁ノイズがケース外部へ漏洩することがある。
また、接合面における接触圧が小さくて、接触抵抗が大きい部分にも、同様の問題が生じるおそれがある。
その一方で、ケース本体と蓋体との接合面を、全周にわたって連続的に低抵抗にて導通させることは、生産性や放熱性等、種々の観点から現実的ではない。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができる電源装置を提供しようとするものである。
本発明の第1の態様は、環状に形成されたコイル部を有する1又は複数の磁気部品と、
該磁気部品を収容すると共に上記コイル部の軸方向に開放面を有する導体からなるケース本体であって、底板部と該底板部の外周縁から上記開放面側へ立設した複数の側板部とからなる上記ケース本体と、
該ケース本体の上記開放面を塞ぐと共に該開放面に沿った内側面を有する導体からなるケース蓋体と、
上記開放面において上記ケース本体と上記ケース蓋体とを、他の部位よりも低抵抗にて電気的に導通する複数の導通部とを備え、
上記軸方向から見たとき、少なくとも一つの上記磁気部品の上記コイル部の中心から最も近い上記側板部へ下した垂線に対して45°±15°となる直線が、上記垂線を下ろした上記側板部と交わる交点に、上記導通部が配置されていることを特徴とする電源装置にある(請求項1)。
本発明の第2の態様は、環状に形成されたコイル部を有する1又は複数の磁気部品と、
該磁気部品を収容すると共に上記コイル部の軸方向に開放面を有する導体からなるケース本体であって、底板部と該底板部の外周縁から上記開放面側へ立設した複数の側板部とからなる上記ケース本体と、
該ケース本体の上記開放面に配されて該開放面を塞ぐ導体からなるケース蓋体であって、天板部と該天板部から上記ケース本体に向かって垂下した複数の垂下板部とからなる上記ケース蓋体とを備え、
少なくとも一つの上記磁気部品は、上記コイル部の上記軸方向の寸法をH、上記コイル部の上記軸方向における中心と上記開放面との上記軸方向の位置の差をΔhとしたとき、Δh/H≦0.25を満たすことを特徴とする電源装置にある(請求項4)。
上記第1の態様にかかる電源装置においては、上記軸方向から見たとき、少なくとも一つの上記磁気部品の上記コイル部の中心から最も近い上記側板部へ下した垂線に対して45°±15°となる直線が、上記垂線を下ろした上記側板部と交わる交点に、上記導通部が配置されている。これにより、上記磁気部品から磁束が生じたときに、上記ケース蓋体の内側面に渦電流を効率的に形成することができると共に、渦電流がケースの外表面へ漏れることを効果的に防ぐことができる。その結果、上記渦電流によって、上記磁束を充分に打ち消すと共に、ケース外部に磁束が漏洩することを防ぎ、電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができる。
なお、上記ケース蓋体の内側面に渦電流を効率的に形成することができると共に、渦電流がケースの外表面へ漏れることを効果的に防ぐことができる理由については、後述する。
また、上記第2の態様にかかる電源装置において、少なくとも一つの上記磁気部品は、上記寸法H及び上記差Δhが、Δh/H≦0.25を満たす。すなわち、少なくとも一つの上記磁気部品は、上記コイル部の軸方向の中心を上記ケース本体の開放面と軸方向において近い位置に配置している。これにより、上記磁気部品から磁束が生じたときに、上記ケース蓋体及び上記ケース本体の内側面に渦電流を効率的に形成することができると共に、渦電流がケースの外表面へ漏れることを効果的に防ぐことができる。その結果、上記渦電流によって、上記磁束を充分に打ち消すと共に、ケース外部に磁束が漏洩することを防ぎ、電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができる。
なお、上記ケース蓋体及び上記ケース本体に渦電流を効率的に形成することができると共に、渦電流がケースの外表面へ漏れることを効果的に防ぐことができる理由については、後述する。
以上のごとく、本発明によれば、電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができる電源装置を提供することができる。
実施例1における、電源装置の斜視図。 実施例1における、ケース本体と磁気部品との位置関係を示す平面図。 実施例1における、電源装置の側面図。 実施例1における、電源装置の断面図であって、図2のIV−IV線断面相当図。 実施例1における、電源装置の回路図。 実施例1における、ケース蓋体の内側面に流れる渦電流の説明図。 実施例1における、距離y=20mmのときの角度θと渦電流I及びそのY方向成分IYとの関係を示す線図。 実施例1における、距離y=50mmのときの角度θと渦電流I及びそのY方向成分IYとの関係を示す線図。 実施例1における、距離y=80mmのときの角度θと渦電流I及びそのY方向成分IYとの関係を示す線図。 実施例2における、電源装置の斜視図。 実施例2における、ケース本体と磁気部品との位置関係を示す平面図。 実施例2における、電源装置の側面図。 実施例2における、電源装置の断面図であって、図11のXIII−XIII線断面相当図。 実施例3における、ケース本体と磁気部品との位置関係を示す平面図。 実施例4における、ケース本体と磁気部品との位置関係を示す平面図。 実施例4における、電源装置の側面図。 実施例4における、電源装置の断面図であって、図15のXVII−XVII線断面相当図。 実施例5における、電源装置の断面図。 実施例6における、電源装置の斜視図。 実施例6における、ケース本体と磁気部品との平面図。 実施例6における、電源装置の側面図。 実施例6における、電源装置の断面図であって、図20のXXII−XXII線断面相当図。 実施例6における、ケース本体と磁気部品との軸方向の位置関係を示す断面図。 実施例6における、ケース蓋体及びケース本体の内側面に流れる渦電流の説明図。 実施例6における、Δh/Hと漏洩電磁ノイズの大きさとの関係を示す線図。 実施例7における、ケース本体と磁気部品との平面図。 実施例7における、電源装置の断面図であって、(a)図26のA−A線断面相当図、(B)図26のB−B線断面相当図。 実施例8における、ケース本体と磁気部品との平面図。 実施例8における、電源装置の断面図であって、図28のXXIX−XXIX線断面相当図。 実施例9における、電源装置の断面図。
上記第1の態様及び上記第2の態様にかかる電源装置において、上記磁気部品は、環状の上記コイル部を備えている。ここで、環状とは、上記軸方向から見たときに一つの領域を周囲から囲むような形状をいう。そして、環状には、円環状のように外形が円形状のものに限らず、外形が楕円形状、四角形状等のものも含まれる。また、上記軸方向から見たときに、必ずしも全周が繋がって形成されていなくてもよく、一部にスリットが入っていてもよい。
また、上記第1の態様にかかる電源装置において、上記軸方向から見たときの上記コイル部の中心は、該コイル部の外形の幾何学的重心とすることができる。
また、上記電源装置は、複数の上記磁気部品を有し、上記軸方向から見たとき、上記複数の磁気部品の上記コイル部の中心からそれぞれ最も近い上記側板部へ下した垂線に対して45°±15°となる直線が、上記垂線を下ろした上記側板部と交わる交点に、上記導通部が配置されていることが好ましい(請求項2)。この場合には、複数の上記磁気部品から生じる磁束に伴い生じる渦電流の漏洩を効果的に抑制することができ、電磁ノイズの漏洩をより効果的に抑制することができる。
また、上記軸方向から見たとき、上記磁気部品の上記コイル部の中心から上記複数の側板部へ下した垂線のそれぞれに対して45°±15°となる直線が、上記垂線を下ろした上記側板部と交わるそれぞれの交点に、上記導通部が配置されていることが好ましい(請求項3)。この場合には、上記渦電流の漏洩を、より効果的に抑制することができる。これにより、電磁ノイズの漏洩をより効果的に抑制することができる。
また、上記第2の態様にかかる電源装置において、複数の上記磁気部品を有し、該複数の磁気部品は、Δh/H≦0.25を満たすことが好ましい(請求項5)。この場合には、複数の上記磁気部品から生じる磁束に伴い生じる渦電流の漏洩を効果的に抑制することができ、電磁ノイズの漏洩をより効果的に抑制することができる。
また、上記第1の態様にかかる電源装置及び第2の態様にかかる電源装置において、上記磁気部品は、トランス及びチョークコイルの少なくとも一つとすることができる(請求項6)。この場合には、特に効果的に、電磁ノイズの漏洩を抑制することができる。すなわち、トランスやチョークコイルは、上記電源装置において特に大きな磁束を生じるため、これに伴う渦電流も大きくなりやすい。この渦電流の漏れを効果的に抑制することにより、電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができる。
(実施例1)
上記電源装置の実施例につき、図1〜図9を用いて説明する。
本例の電源装置1は、図1〜図4に示すごとく、環状に形成された1又は複数のコイル部21を有する磁気部品2と、該磁気部品2を収容すると共にコイル部21の軸方向に開放面を有する導体からなるケース本体3と、該ケース本体3の開放面を塞ぐ導体からなるケース蓋体4とを備えている。
ケース本体3は、底板部31と該底板部31の外周縁から開放面側へ立設した複数の側板部32とからなる。
ケース蓋体4は、ケース本体3の開放面に沿った内側面41を有する。
また、電源装置1は、開放面においてケース本体3とケース蓋体4とを、他の部位よりも低抵抗にて電気的に導通する複数の導通部5を備えている。
そして、図2に示すごとく、軸方向から見たとき、少なくとも一つの磁気部品2のコイル部21の中心Cから最も近い側板部32へ下した垂線Nに対して45°±15°となる直線Lが、上記垂線Nを下ろした側板部32と交わる交点に、上記導通部5が配置されている。なお、本明細書において、「軸方向」とは、特に断らない限り、コイル部21の巻回軸方向をいい、この方向は、ケース本体3とケース蓋体4との重なり方向でもある。
本例において、導通部5は、ケース本体3とケース蓋体4とを締結するネジ締結部である。すなわち、図2に示すごとく、ケース本体3には、雌ネジ部51が設けてある。そして、ケース蓋体4に形成された挿通孔に挿通されたネジ52が、ケース本体3の雌ネジ部51に締結されることにより、図1、図3、図4に示すごとく、ケース蓋体4がケース本体3に固定されている。
本例の電源装置1において、ケース本体3とケース蓋体4とは、ネジ締結部以外においても導通していてもよいが、他の部位よりもネジ締結部において、ケース本体3とケース蓋体4との間の電気的抵抗が低くなっている。すなわち、ネジ締結部においては、他の部位よりも、ケース本体3とケース蓋体4との圧接力が大きくなる。それゆえ、ネジ締結部は、他の部位よりもケース本体3とケース蓋体4との間の接触抵抗が低くなる。また、ネジ52を通じた電流経路も確保できるため、電気的抵抗は低くなりやすい。その結果、ネジ締結部が上記導通部5となる。
なお、本例では、導通部5はネジ締結部であるが、導通部の態様はこれに限られるものではない。すなわち、例えば、ケース本体とケース蓋体との少なくとも一方に設けた突起部によって導通部を設けることもできる。また、部分的にケース本体とケース蓋体との間に導電性ガスケット等の導電性の介在物を介在させることによって導通部を設けることもできる。
このような導通部5が、ケース蓋体4の外周縁とケース本体3の側板部32の端面(接合面320)において、複数箇所に形成されている。本例においては、図2に示すごとく、導通部5は、ケース本体3の4つの角部に配置されていると共に、上述の2つの直線Lと側板部32との2つの交点に形成されている。
本例において、ケース本体3は、アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属からなる。ケース本体3は、開放面側(軸方向)から見た形状が長方形状となっている。ケース本体3の底板部31は、開放面と反対側すなわち外側へ向かって突出した放熱フィン311を形成してなる。
また、ケース蓋体4は、例えば亜鉛メッキ鋼板からなる平板状の金属板からなる。それゆえ、ケース蓋体4の内側面41は、ケース本体3の開放面と一致する。ケース蓋体4とケース本体3とは、ケース本体3の開放面側から見たとき、略同等の大きさ及び形状を有する。
図4に示すごとく、ケース本体3には、磁気部品2としてのトランス201が配置されている。トランス201は、1次コイル211と2次コイル212とを軸方向に重ねて配置してなるコイル部21と、コイル部21を軸方向から挟持するように配置された一対のコア22とからなる。
図2においては省略してあるが、ケース本体3には、トランス201の他、電源装置1を構成する種々の電子部品及び磁気部品が収容されている。また、トランス201を含めた磁気部品及び電子部品は、ケース本体3に固定されている。
本例の電源装置1は、図5に示すような回路構成を有するDC−DCコンバータである。電源装置1は、入力側電源71に接続される入力端子11とトランス201との間に、スイッチング回路部13を有する。スイッチング回路部13は、複数のスイッチング素子からなり、該複数のスイッチング素子のスイッチングによって、入力された直流電力を交流に変換するよう構成されている。また、入力端子11とスイッチング回路部13との間には、フィルタコンデンサ12が設けてある。
スイッチング回路部13によって交流に変換された一次電圧は、トランス201において変圧される。トランス201における二次コイル212側には、ダイオードからなる整流回路部14が設けられている。整流回路部14は、トランス201によって変圧された二次電圧の電流を整流し、直流電力として出力端子16から負荷72に出力するよう構成されている。また、整流回路部14と出力端子16との間には、出力側のフィルタ回路部15が設けられている。フィルタ回路部15は、フィルタコンデンサ151とチョークコイル202とを備えている。このチョークコイル202も、円環状のコイル部を備えた磁気部品であるが、本例においては、このチョークコイル202と導通部5との位置関係については特に規定していない。
すなわち、本例の電源装置1は、円環状のコイル部を備えた磁気部品2として、上記トランス201と上記チョークコイル202とを有するが、少なくとも上記トランス201と上記導通部5との位置関係が、図2に示す上述の関係を満たすように考慮されている。
本例の電源装置1は、入力側電源71の電圧を降圧して、負荷72へ出力するよう構成されている。そして、電源装置1は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載され、入力側電源71としての駆動用バッテリーの電圧を降圧して、負荷72としての補機用バッテリーを充電できるよう構成することができる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記電源装置1においては、軸方向から見たとき、少なくとも一つの磁気部品2(トランス201)のコイル部2の中心Cから最も近い側板部32へ下した垂線Nに対して45°±15°となる直線Lが、垂線Nを下ろした側板部32と交わる交点に、導通部5が配置されている。これにより、磁気部品2(トランス201)から磁束が生じたときに、ケース蓋体4の内側面41に渦電流を効率的に形成することができると共に、渦電流がケースの外表面へ漏れることを効果的に防ぐことができる。その結果、上記渦電流によって、上記磁束を充分に打ち消すと共に、ケース外部に磁束が漏洩することを防ぎ、電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができる。
本例の構成によって渦電流の漏洩が効果的に抑制される理由について、以下に説明する。
電源装置1の稼働時においては、磁気部品2(トランス201)のコイル部21に高周波電流が流れ、これにより磁界が発生する。この磁界の発生源の中心は、コイル部21の中心Cとなる。そして、このときの磁束は軸方向に生じる。このとき、ケース本体3の底板部31の内側面及びケース蓋体4の内側面41には、上記磁束を打ち消す向きに、渦電流が生じる。この渦電流は、軸方向から見たとき、コイル部21の中心Cを中心とした同心円状に形成される。
ケース本体3に形成される渦電流のうち、渦電流の経路が底板部31をはみ出る部分は、底板部31と連続して形成された側板部32の内側面に流れる。しかし、ケース蓋体4に形成される渦電流のうち、渦電流の経路がケース蓋体4の内側面41をはみ出る部分は、ケース本体3とケース蓋体4との接合面320を通ることとなる。このとき、接合面320におけるケース本体3とケース蓋体4との間に隙間があったり、接合面320の電気的抵抗が大きかったりすると、ケース蓋体4からケース本体3へ渦電流が流れにくく、ケースの外側面に渦電流が漏れることが考えられる。
ところが、導通部5においては、ケース蓋体4とケース本体3との電気的抵抗が小さいため、ここを通る渦電流については、ケース蓋体4の内側面41からケース本体3の内側面へ抜けるため、ケース外部に漏れにくい。そこで、渦電流の漏洩を効果的に防ぐための導通部5の配置を検討するにあたり、まず、導通部5がないと仮定したとき、最も渦電流が漏れやすい部分を考える。
この場合、最も渦電流が漏れやすい部分は、接合面320における電流のうち、軸方向から見たときに側板部32に対して直交する方向(この方向をY方向といい、これに直交する方向をX方向という。)の成分が最大となる部分であると言える。すなわち、渦電流Iは、図6に示すごとく、中心Cを中心に同心円状に無数に形成されることとなるが、接合面320における渦電流Iの大きさ及び向きによって、漏れやすさが異なる。すなわち、上述のごとく、Y方向の電流成分IYが最大となる位置が、渦電流が最も漏れやすい部分であると言える。
この前提のもと、以下に、導通部5を設けるべき位置Pを具体的に検討する。まず、渦電流Iの大きさは、中心Cからの距離rに反比例するため、I=k/rと表せる。ここで、kは比例定数である。
次に、中心Cと位置Pとを結ぶ直線Lが垂線Nとなす角度をθとする。このとき、位置Pにおける渦電流IのY方向成分IYは、IY=Isinθと表せる。したがって、IY=(k/r)sinθと表せる。
次に、中心Cと位置PとのX方向の距離をx、Y方向の距離をyとすると、r=y/cosθである。それゆえ、IY=(k/y)sinθcosθ=(k/2y)sin2θとなる。上述のごとくkは定数であり、磁気部品2の位置が固定されているため、yも定数である。そうすると、IYの最大値は、θ=45°のときであると言える。
したがって、θ=45°となるときの直線Lと接合面320(側板部32)との交点が、導通部5がないと仮定したとき最も渦電流が漏れやすい位置であると言える。それゆえ、この位置に導通部5を設けることにより、最も効果的に渦電流の漏れを防ぎ、電磁ノイズの漏れを抑制することができると言える。
次に、角度θと、渦電流Iの大きさ及び渦電流のY方向成分IYの大きさとの関係をシミュレーションした。ここで、距離yによって結果が異なり得るため、yを20mm、50mm、80mmとした場合のそれぞれにつきシミュレーションを行った。その結果を、図7〜図9にそれぞれ示す。各グラフにおいて、横軸が角度θであり、縦軸が渦電流IもしくはそのY方向成分IYの大きさである。ただし、縦軸はデシベル(dB)にて表しており、2目盛が10dBとなる。
図7〜図9からも分かるように、θ=45°においてIYは最大となる。しかし、θ=45°から多少ずれても、θが30〜60°の範囲にあれば、IYの大きさは1dB程度以内しか低下しない。それゆえ、θ=45°±15°に収まる位置に導通部5を設けることにより、効果的に渦電流の漏れを抑制することができると言える。
以上のごとく、本例によれば、電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができる電源装置を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図10〜図13に示すごとく、ケース蓋体4に、トランス201を含めた磁気部品及び電子部品を搭載した例である。
本例においては、ケース蓋体4を、アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属によって構成すると共に、図12、図13に示すごとく、ケース蓋体4に放熱フィン42を設けている。
一方、ケース本体3は、亜鉛メッキ鋼板によって形成している。ケース本体3は、底板部31と該底板部31の外周縁から開放面側へ立設した複数の側板部32とからなる。
なお、図10、図12、図13においては、ケース本体3とケース蓋体4との位置関係が、実施例1(図1、図3、図4等)とは逆になっているが、これらは特に限定されるものではない。
また、ケース本体3は、開放面において側板部32から外側へ向かって突出形成されたフランジ部33を有する。フランジ部33には、ネジ52を挿通するための挿通孔が形成されている。また、図11に示すごとく、ネジ52を螺合する雌ネジ部51は、ケース蓋体4に形成されている。そして、図10、図12、図13に示すごとく、ネジ52によってケース本体3とケース蓋体4とを、上記フランジ部33において固定している。そして、このネジ締結部が、実施例1と同様に、導通部5となる。
図11に示すごとく、導通部5の位置は、実施例1と同様に、ケース本体の4つの角部と、上述の2つの直線Lと側板部32との2つの交点である。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合にも、実施例1と同様に、電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができる電源装置を提供することができる。
(実施例3)
本例は、図14に示すごとく、2個の磁気部品2との位置関係を考慮して、電磁ノイズの漏洩抑制に効果的な位置に導通部5を配置した例である。
すなわち、軸方向から見たとき、2個の磁気部品2のコイル部2の中心Cからそれぞれ最も近い側板部32へ下した垂線に対して45°±15°となる直線Lが、垂線を下ろした側板部32と交わる交点に、導通部5が配置されている。
また、本例においては、磁気部品2のコイル部21の中心Cから複数の側板部32へ下した垂線のそれぞれに対して45°±15°となる直線Lが、垂線を下ろした側板部32と交わるそれぞれの交点に、導通部5が配置されている。すなわち、中心Cに対して最も近い側板部32のみならず、すべての側板部32に対して、上記直線Lが交わる位置に、導通部5を配置している。なお、本例の場合、4つの側板部32のうちの1つの側板部32(図14における左側の側板部)には、直線Lが交わらないので、この側板部32には、ケース本体3の角部を除いて導通部5は配置されていない。
なお、2つの磁気部品2のコイル部21の中心Cからそれぞれ側板部32へ向かって描かれる放射状の直線Lが、側板部32と交わる交点以外については、ケース本体3の4つの角部に配置された導通部5を除いて、導通部は形成されていない。つまり、本例においては、各磁気部品2に対応する導通部5を4つずつ有する。そして、ケース本体3の4つの角部にも導通部5がそれぞれ配置されている。ただし、ケース本体3の4つの角部のうちの一つの角部に配置された導通部5は、一方の磁気部品2に対応して設けられた導通部5でもある。したがって、本例の電源装置1は、合計11個の導通部5を備えている。
また、上記2つの磁気部品2は、一方がトランス201であり、他方がチョークコイル202である。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、複数の磁気部品2から生じる磁束に伴い生じる渦電流の漏洩を効果的に抑制することができ、電磁ノイズの漏洩をより効果的に抑制することができる。また、上記渦電流の漏洩を、ノイズ源に最も近い側板部32とケース蓋体4との接合面320のみならず、他の接合面320においても抑制することができる。それゆえ、電磁ノイズの漏洩をより効果的に抑制することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図15〜図17に示すごとく、ケース本体3の側板部32の端面に、凸部321を設けた例である。
そして、凸部321に、雌ネジ部51が形成されている。すなわち、凸部321において、ケース本体3にケース蓋体4が、ネジ52によって固定されている。それゆえ、ケース蓋体4は、凸部321においてケース本体3と接触し、他の部位においては接触せずに隙間17が形成されている。これにより、凸部321を形成した部分が導通部5となる。そして、隙間17が、ケース本体3とケース蓋体4との間に形成されることにより、ケース内部の温度を、対流によって放熱することができる。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、電源装置1の放熱性を向上させることができる。そして、放熱性を確保しつつ、電磁ノイズの漏洩を抑制することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図18に示すごとく、ケース蓋体4の外周端縁からケース本体3側へ立設した立設部43を設けた例である。
立設部43は、ケース本体3の側板部32の外方に配置されている。そして、立設部43は、側板部32の端面とケース蓋体4の内側面41との間の隙間17を、外側から覆うように配置されている。ただし、立設部43と側板部32との間にも若干の隙間が設けられている。これにより、隙間17を通じたケースの内外の空気の通り道は塞がれていない。
また、立設部43は、ケース蓋体4の全周に形成されていることが好ましい。また、立設部43は、その立設方向において、隙間17の寸法よりも大きく形成されていることが好ましい。
その他は、実施例4と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例4において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例4と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、上記立設部43を設けたことにより、電磁ノイズの漏洩をより効果的に抑制することができる。
その他、実施例4と同様の作用効果を有する。
(実施例6)
本例は、図19〜図25に示すごとく、磁気部品2の軸方向の中心Dとケース本体3の開放面34との軸方向における位置関係について規定した電源装置10の例である。
本例の電源装置10も、実施例1と同様に、磁気部品2と、ケース本体3と、ケース蓋体40とを有する。ただし、ケース蓋体40は、実施例1におけるケース蓋体4とは異なり、天板部44と該天板部44からケース本体3に向かって垂下した複数の垂下板部45とを有する。
また、ケース蓋体40は、垂下板部45の端部から外方へ突出したフランジ部46を有する。このフランジ部46において、ケース本体3と、ネジ52によって固定されている。本例においては、ネジ締結部は、軸方向から見たケース本体3の4つの角のみである。ただし、ネジ締結部の位置は特に限定されるものではない。すなわち、実施例1とは異なり、導通部の位置は特に限定されない。
そして、少なくとも一つの磁気部品2は、図23に示すごとく、コイル部21の軸方向の寸法をH、コイル部21の軸方向における中心Dと開放面34との軸方向の位置の差をΔhとしたとき、Δh/H≦0.25を満たす。なお、ケース本体3とケース蓋体40との接合面320は、上記開放面34上にあるため、「中心Dと開放面34との軸方向の位置の差」は、「中心Dと接合面320との軸方向の位置の差」と読み替えてもよい。
本例においては、図20、図22、図23に示すごとく、一つの磁気部品2としてのトランス201が、上記のΔh/H≦0.25の関係を満たしている。つまり、コイル部21の軸方向の中心Dが、軸方向において、開放面34と略同等の位置に配置されている。ただし、コイル部21の軸方向の中心Dと開放面34とが若干ずれていることは許容され、その許容ずれ量が、Δh/H≦0.25を満たすΔhである。
また、コイル部21の軸方向の中心Dの位置を調整する手段としては、例えば、図22に示すごとく、ケース本体3における磁気部品2の搭載面312の位置を調整することが考えられる。なお、本例において、磁気部品2(トランス201)の一対のコア22の合わせ面は、コイル部21の軸方向の中心Dに一致している。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
次に、本例の作用効果につき説明する。
本例の電源装置10において、少なくとも一つの磁気部品2は、上記寸法H及び上記差Δhが、Δh/H≦0.25を満たす。これにより、磁気部品2から磁束が生じたときに、ケース蓋体40及びケース本体3の内側面に渦電流を効率的に形成することができると共に、渦電流がケースの外表面へ漏れることを効果的に防ぐことができる。その結果、上記渦電流によって、上記磁束を充分に打ち消すと共に、ケース外部に磁束が漏洩することを防ぎ、電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができる。
本例の構成によって渦電流の漏洩が効果的に抑制される理由について、以下に説明する。
磁気部品2(トランス201)のコイル部21に高周波電流が流れると、磁界が発生するが、軸方向から見たときの磁界の発生源の中心は、コイル部21の中心C(図20)となる。そして、このときの磁束は軸方向に生じる。このとき、ケース本体3の底板部31の内側面及びケース蓋体40の内側面41には、上記磁束を打ち消す向きに、渦電流が生じる。この渦電流Iは、軸方向から見たとき、図24に示すごとく、コイル部21の中心Cを中心とした略同心円状に形成される。
図24における上側の一点鎖線にて表した長方形は、ケース蓋体40の天板部44と一つの垂下板部45とを平面状に展開したものを外側面から見た状態を表している。また、図24における下側の一点鎖線にて表した長方形は、ケース本体3の底板部31と一つの側板部32とを平面状に展開したものを外側面から見た状態を表している。
図24に示すように、ケース本体3の内側面に生じる渦電流も、ケース蓋体4の内側面に生じる渦電流も、底板部31又は天板部44からはみ出る部分は、これらに連続する側板部32又は垂下板部45に流れる。そして、側板部32に流れる渦電流と、垂下板部45に流れる渦電流とは、それぞれ、軸方向(ケース本体3とケース蓋体4との重なり方向)の成分を持ちながら流れる。ここで、側板部32と垂下板部45との接合面320において、渦電流Iが、軸方向の成分(接合面320、開放面34に直交する成分)を持っていると、その大きさの分、接合面320からケース外部へ渦電流Iが漏れやすくなる。
しかしながら、軸方向から見た位置において同等の位置に形成される、側板部32の渦電流Iと垂下板部45の渦電流Iとは、軸方向成分が互いに反対向きとなる。そして、側板部32と垂下板部45との接合面320、すなわち、ケース本体3の開放面34の位置が、コイル部21の軸方向の中心D(図23)と同等であると、側板部32の渦電流Iと垂下板部45の渦電流Iとは、互いに軸方向成分を打ち消し合う。その結果、接合面320から渦電流Iが漏れることを抑制することができ、電磁ノイズの漏洩を抑制することができる。
次に、Δh/Hと漏洩電磁ノイズの大きさとの関係を調べた。すなわち、Δh/Hを0〜1.25の間で徐々に変化させた種々の電源装置において、同条件にて作動させたときに外部に漏洩する電磁ノイズをシミュレーションした。
その結果を、図25に示す。各グラフにおいて、横軸がΔh/Hであり、縦軸が漏洩電磁ノイズの大きさである。ただし、縦軸はデシベル(dB)にて表しており、1目盛が10dBとなる。なお、Δh/H=0の場合には、漏洩電磁ノイズが極めて小さい値となり、図25のグラフに収まらないため、プロットを省略している。
図25から分かるように、Δh/Hを0.25以下とすることにより、Δh/H=1.25の場合に対して15dB以上のノイズ低減効果が得られる。すなわち、Δh/Hを0.25以下とすれば、コイル部21の軸方向の寸法Hの半分の高さ分、コイル部21の軸方向の中心Dが開放面34からずれた状態に対して、漏洩電磁ノイズを大幅に低減することができる。
以上の結果から、Δh/H≦0.25とすることにより、効果的に渦電流の漏れを抑制して、電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができると言える。
以上のごとく、本例によれば、電磁ノイズの漏洩を効果的に抑制することができる電源装置を提供することができる。
(実施例7)
本例は、図26、図27に示すごとく、電源装置10に搭載された2個の磁気部品2が、開放面34に対する関係において、Δh/H≦0.25を満たすように構成した例である。
2個の磁気部品2は、トランス201及びチョークコイル202とすることができる。
そして、図27(a)、(b)に示すごとく、2つの磁気部品2の双方について、コイル部21の軸方向の中心Dを、ケース本体3の開放面34と、軸方向位置において近い位置に配置する。そして、2つの磁気部品2の双方について、Δh/H≦0.25が満たされるようにする。
その他は、実施例6と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例6と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、2つの磁気部品2から生じる磁束に伴い生じる渦電流の漏洩を効果的に抑制することができ、電磁ノイズの漏洩をより効果的に抑制することができる。
その他、実施例6と同様の作用効果を有する。
(実施例8)
本例は、図28、図29に示すごとく、ケース本体3の側板部32の端面に、凸部321を設けた例である。
そして、凸部321に雌ネジ部51が形成され、凸部321において、ケース本体3にケース蓋体40がネジ52によって固定されている。それゆえ、ケース蓋体4は、凸部321においてケース本体3と接触し、他の部位においては接触せずに隙間17が形成されている。この点は、実施例4と同様である。
その他は、実施例6と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例6において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例6と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、電源装置10の放熱性を向上させることができる。そして、放熱性を確保しつつ、電磁ノイズの漏洩を抑制することができる。
その他、実施例6と同様の作用効果を有する。
(実施例9)
本例は、図30に示すごとく、ケース蓋体40の外周端縁からケース本体3側へ立設した立設部43を設けた例である。
すなわち、ケース蓋体40におけるフランジ部46の端縁から、立設部43が立設している。立設部43は、ケース本体3の側板部32の外方に配置されている。そして、立設部43は、側板部32の端面とケース蓋体40の内側面41との間の隙間17を、外側から覆うように配置されている。ただし、立設部43と側板部32との間にも若干の隙間が設けられている。立設部43の構成や配置については、実施例5と略同様である。
その他は、実施例8と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例8において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例8と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、上記立設部43を設けたことにより、電磁ノイズの漏洩をより効果的に抑制することができる。
その他、実施例8と同様の作用効果を有する。
なお、実施例1〜実施例8においては、DC−DCコンバータの例を示したが、電源装置としては、特にこれに限定されるものではなく、例えば、AC−DCコンバータ等、他の装置とすることもできる。
1 電源装置
2 磁気部品
21 コイル部
3 ケース本体
31 底板部
32 側板部
4 ケース蓋体
41 内側面
5 導通部

Claims (6)

  1. 環状に形成されたコイル部(21)を有する1又は複数の磁気部品(2)と、
    該磁気部品(2)を収容すると共に上記コイル部(21)の軸方向に開放面を有する導体からなるケース本体(3)であって、底板部(31)と該底板部(31)の外周縁から上記開放面側へ立設した複数の側板部(32)とからなる上記ケース本体(3)と、
    該ケース本体(3)の上記開放面を塞ぐと共に該開放面に沿った内側面(41)を有する導体からなるケース蓋体(4)と、
    上記開放面において上記ケース本体(3)と上記ケース蓋体(4)とを、他の部位よりも低抵抗にて電気的に導通する複数の導通部(5)とを備え、
    上記軸方向から見たとき、少なくとも一つの上記磁気部品(2)の上記コイル部(21)の中心(C)から最も近い上記側板部(32)へ下した垂線(N)に対して45°±15°となる直線(L)が、上記垂線(N)を下ろした上記側板部(32)と交わる交点に、上記導通部(5)が配置されていることを特徴とする電源装置(1)。
  2. 請求項1に記載の電源装置(1)において、複数の上記磁気部品(2)を有し、上記軸方向から見たとき、上記複数の磁気部品(2)の上記コイル部(21)の中心(C)からそれぞれ最も近い上記側板部(32)へ下した垂線(N)に対して45°±15°となる直線(L)が、上記垂線(N)を下ろした上記側板部(32)と交わる交点に、上記導通部(5)が配置されていることを特徴とする電源装置(1)。
  3. 請求項1又は2に記載の電源装置(1)において、上記軸方向から見たとき、上記磁気部品(2)の上記コイル部(21)の中心(C)から上記複数の側板部(32)へ下した垂線(N)のそれぞれに対して45°±15°となる直線(L)が、上記垂線(N)を下ろした上記側板部(32)と交わるそれぞれの交点に、上記導通部(5)が配置されていることを特徴とする電源装置(1)。
  4. 環状に形成されたコイル部(21)を有する1又は複数の磁気部品(2)と、
    該磁気部品(2)を収容すると共に上記コイル部(21)の軸方向に開放面(34)を有する導体からなるケース本体(3)であって、底板部(31)と該底板部(31)の外周縁から上記開放面(34)側へ立設した複数の側板部(32)とからなる上記ケース本体(3)と、
    該ケース本体(3)の上記開放面(34)に配されて該開放面(34)を塞ぐ導体からなるケース蓋体(40)であって、天板部と該天板部から上記ケース本体(3)に向かって垂下した複数の垂下板部とからなる上記ケース蓋体(40)とを備え、
    少なくとも一つの上記磁気部品(2)は、上記コイル部(21)の上記軸方向の寸法をH、上記コイル部(21)の上記軸方向における中心(D)と上記開放面(34)との上記軸方向の位置の差をΔhとしたとき、Δh/H≦0.25を満たすことを特徴とする電源装置(10)。
  5. 請求項4に記載の電源装置(10)において、複数の上記磁気部品(2)を有し、該複数の磁気部品(2)は、Δh/H≦0.25を満たすことを特徴とする電源装置(10)。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電源装置(1、10)において、上記磁気部品(2)は、トランス(201)及びチョークコイル(202)の少なくとも一つであることを特徴とする電源装置(1、10)。
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