JP2014135142A - 車両用灯具 - Google Patents

Abstract

【課題】奥行き感のある発光を実現することができる車両用灯具を提供すること。
【解決手段】レンズ７のＬＥＤ光源９に対向する面に形成された入射面７ａと該入射面７ａとは反対側の面に形成された凹状の反射面７ｂとから成る入光反射部と、平面反射面８と平行な平面導光部７Ａと、該平面導光部７Ａの端部からＬＥＤ光源９の光軸方向に延びる立壁導光部７Ｂと、をレンズ７に設けて成るテール／ストップランプ（車両用灯具）１において、前記レンズ７の平面導光部７Ａに、前記入光反射部の反射面７ａから前記平面導光部７Ａ内に入射した光を前記平面反射面８に向けて反射させる反射部７ｃ，７ｄを形成するとともに、前記レンズ７の端部の前記平面反射面８に対向する面に、前記平面導光部７Ａ内を導光される光を反射させて前記立壁導光部７Ｂへと導く傾斜反射面７ｅを形成する。
【選択図】図４

Description

本発明は、テール／ストップランプ等の車両用灯具に関するものである。

車両後部の左右に配置されるテール／ストップランプ等の車両用灯具においては、効率良く発光させるためにレンズを用いることが行われているが、光源からの出射光をレンズによって効率良く集光し、集光した光を所定の角度を付けて所定の方向に照射するものが一般的であった。

特許文献１には、１つの光源を用いて様々な形状に発光させるレンズが提案されている。具体的には、レンズのＬＥＤに接触する位置に凸型の吸収面を設けるとともに、この吸収面の裏側に第１反射面を設け、該第１反射面の外側の所定距離隔てた位置に第２反射面を設け、ＬＥＤから出射する光を前記吸収面によって光源光軸に収束させ、この光源光軸に収束された光を前記第１反射面によって光源光軸に対して外側に屈曲させ、第１反射面で反射した光を前記第２反射面によって光源光軸と平行又は拡散させたり収束させるようにしている。

又、特許文献２には、発光領域の略中心に第１の光源を配置し、該第１の光源の照射方向側を透明なカバーレンズで覆い、第１の光源の正面方向には、第１の光源からの光を照射方向と略直交する方向で且つ全周に向かって反射する中心側反射部を設け、カバーレンズの外周には、第１の光源からの光を照射方向に向かわせて反射し放射状に発光させる外径側反射部と同一部材による接合部で一体化された車両用灯具が提案されている。これによれば、非点灯時の昼間だけでなく、点灯時の夜間においても車両用灯具の美観の向上を図ることができる。

特開２００２−１９６１０８号公報 特開２００５−２６８１３１号公報

しかしながら、特許文献１，２において提案された構成によれば、ＬＥＤからの光が反射面で１回だけ反射してそのまま照射されるため、光は平面的で奥行き感が感じられないという問題がある。

本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、奥行き感のある発光を実現することができる車両用灯具を提供することにある。

上記目的を達成するため、請求項１記載の発明は、ＬＥＤ光源と、該ＬＥＤ光源の周囲に配置された平面反射面と、前記ＬＥＤ光源の光出射方向において前記平面反射面から離間した位置に配置されたレンズを備え、
前記レンズの前記ＬＥＤ光源に対向する面に形成された入射面と該入射面とは反対側の面に形成された凹状の反射面とから成る入光反射部と、前記平面反射面と平行な平面導光部と、該平面導光部の端部から前記ＬＥＤ光源の光軸方向に延びる立壁導光部と、を前記レンズに設けて成る車両用灯具において、
前記レンズの平面導光部に、前記入光反射部の反射面から前記平面導光部内に入射した光を前記平面反射面に向けて反射させる反射部を形成するとともに、
前記レンズの端部の前記平面反射面に対向する面に、前記平面導光部内を導光される光を反射させて前記立壁導光部へと導く傾斜反射面を形成したことを特徴とする。

請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明において、前記反射部は、前記レンズの平面反射面とは反対側の面に、前記ＬＥＤ光源側に向かって凹の窪み形状であって、
前記ＬＥＤ光源の光軸を中心とする同一円周上に配置された複数の第１反射部と、
該第１反射部の径方向外側の同一円周上であって、且つ、周方向に隣接する前記第１反射部の間の角度位置に配置された複数の第２反射部と、
で構成されることを特徴とする。

請求項３記載の発明は、請求項１又は２記載の発明において、前記レンズの立壁導光部を円筒状とし、その光出射面に粗面処理を施したことを特徴とする。

請求項４記載の発明は、請求項２又は３記載の発明において、前記平面反射面を鏡面反射面とするとともに、前記レンズの平面導光部の径方向において前記第１反射部と前記第２反射部との間に配置されるレンズカットを周方向に複数設け、各レンズカットに対向する位置に別のＬＥＤ光源をそれぞれ配置したことを特徴とする。

本発明によれば、ＬＥＤ光源から出射する光は、レンズの入光反射部の入射面からレンズ内に入射し、反射面で反射して平面導光部内を進む過程で、該平面導光部に形成された反射部によって反射して平面反射面に向かい、平面反射面で反射してレンズを通過して出射するため、レンズと平面反射面との距離だけ発光に奥行き感が得られる。

又、レンズの平面導光部を進む光は、平面導光部の端部に形成された傾斜反射面で反射して立壁導光部へと入射し、該立壁導光部の端面から出射するため、立壁導光部をその形状に沿って発光させることができる。

本発明に係るテール／ストップランプを含むリヤコンビネーションランプの正面図である。 本発明に係るテール／ストップランプの斜視図である。 本発明に係るテール／ストップランプの正面図である。 図３のＡ−Ａ線断面図である。

以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。

図１は本発明に係るテール／ストップランプを含むリヤコンビネーションランプの正面図、図２は同テール／ストップランプの斜視図、図３は同テール／ストップランプの正面図、図４は図３のＡ−Ａ線断面図であり、図１に示すリヤコンビネーションランプ１は、車両後部の左右に配置されるものであって、左右のリヤコンビネーションランプ１の基本構成は同じであるため、以下、一方についてのみ図示及び説明する。

本実施の形態に係るリヤコンビネーションランプ１は、ハウジング２とその開口部を覆う透明なアウタカバー３によって画成される灯室４内に、図１に示すように、本発明に係るテール／ストップランプ５、ターンシグナルランプ６等を収納して構成されている。

テール／ストップランプ５は、図２及び図３に示すように端部が斜めにカットされた有底筒状の透明なレンズ７を備えており、該レンズ７の円板状の底面は平面導光部７Ａを構成している。又、レンズ７の平面導光部７Ａの周縁からは円筒状の縦壁導光部７Ｂが立設されている。尚、レンズ７の縦壁導光部７Ｂの端面は、図２に示すように斜めにカットされている。

ところで、テール／ストップランプ５においては、図４に示すように、レンズ７の奥側に、平面反射面８がレンズ７の平面導光部７Ａに対して所定距離だけ離間して平行に配置されており、該平面反射面８の中心に形成された円孔８ａからは、その奥側に配置された１つのＬＥＤ光源９がレンズ７側に向かって突出している。又、平面反射面８の周囲の同一円周上には複数（１１個）の円孔８ｂが（図４には１個のみ図示）が周方向に等間隔で形成されており、各円孔８ｂには平面反射面８の億側に配置された別のＬＥＤ光源１０がそれぞれ突出している。ここで、レンズ７の平面反射面８とは反対側の面（図５の下面）であって、且つ、ＬＥＤ光源１０に対応する位置には、計１１個のレンズカット１１が同一円周上に等角度ピッチで形成されている（図２及び図３参照）。尚、本実施の形態では、平面反射面８は鏡面反射面を構成している。

そして、図４に示すように、レンズ７の中心部のＬＥＤ光源９に対向する面（図４の上面）には球面状の入射面７ａが形成されており、同レンズ７の入射面７ａとは反対側の面（図４の下面）にはＶ字にカットされた凹状の反射面７ｂが形成されている。尚、レンズ７の中央部に形成された入射面７ａと反射面７ｂとは入光反射部を構成している。

又、レンズ７の平面導光部７Ａの背面反射面８とは反対側の面（図４の下面）には、前記入光反射部の反射面７ａから当該平面導光部７Ａ内に入射した光を平面反射面８に向けて反射させる第１反射部７ｃと第２の反射部７ｄが形成されている。具体的には、図２及び図３に示すように、レンズ７の平面導光部７Ａの平面販社部８とは反対側の面であって、前記レンズカット１１の径方向内側の同一円周上には、レンズカット１１と同数（１１個）の第１反射部７ｃがレンズカット１１と同一ピッチで形成されている。又、レンズ７の平面導光部７Ａの平面反射面８とは反対側の面であって、前記レンズカット１１の径方向外側の同一円周上であって、且つ、周方向に隣接する前記第１反射部７ｃの間の角度位置（周方向に隣接する２つのレンズカット１１の間）には、第１反射部７ｃと同数（１１個）の第２反射部７ｄが形成されている。尚、第１反射部７ｃと第２反射部７ｄは、図４に示すように（図４には第１反射部７ｃのみ図示）ＬＥＤ光源９，１０側に向かって凹の階段状の窪み形状とされている。

更に、図４に示すように、レンズ７の平面導光部７Ａの端部の前記平面反射面８に対向する面（図４の上面）には、前記平面導光部７Ａ内を導光される光を反射させて前記立壁導光部７Ｂへと導く傾斜反射面７ｅが形成されている。そして、本実施の形態では、レンズ７の円筒状の縦壁導光部７Ｂの斜めにカットされた端面は光出射面７ｆを構成しているが、この光出射面７ｆにはシボ加工等の粗面処理が施されている。

以上のように構成されたテール／ストップランプ５において、ＬＥＤ光源９から出射する光は、レンズ７の入光反射部の入射面７ａからレンズ７内に入射し、反射面７ｂで反射して平面導光部７Ａ内を進む過程で、該平面導光部７Ａに形成された第１反射部７ｃによって反射して平面反射面８に向かい、平面反射面８で反射してレンズ７を通過して出射する。又、図４には図示しないが、同様にレンズ７の平面導光部７Ａを内を進む光は、第２反射部７ｄによって反射して平面反射面８に向かい、平面反射面８で反射してレンズ７を通過して出射する。このようにＬＥＤ光源９からの光は、レンズ７の第１反射部７ｃ又は第２反射部７ｄと平面反射面８とで２回反射するため、レンズ７と平行反射面８との距離だけ発光に奥行き感が得られる。

又、レンズ７の平面導光部７Ａを進む光は、図４に示すように、レンズ７の平面導光部７Ａの端部に形成された傾斜反射面７ｅで反射して立壁導光部７Ｂへと入射し、該立壁導光部７Ｂの端面である光出射面７ｆから出射するため、立壁導光部７Ｂをその形状に沿って丸く発光させることができる。そして、この場合、縦壁導光部７Ｂの光出射面７ｆにはシボ加工等の粗面処理を施したため、該光出射面７ｆから出射する光が拡散されて縦壁導光部７Ｂの光出射面７ｆが均一に発光する。

尚、以上は本発明をリヤコンビネーションランプに含まれるテール／ストップランプに対して適用して形態について説明したが、本発明は、ＬＥＤ光源を使用する他の車両用灯具に対しても同様に適用可能であることは勿論である。

１ リヤコンビネーションランプ
２ ハウジング
３ アウタカバー
４ 灯室
５ テール／ストップランプ（車両用灯具）
６ ターンシグナルランプ
７ レンズ
７Ａ レンジの平面導光部
７Ｂ レンズの縦壁導光部
７ａ レンズの入射面
７ｂ レンズの反射面
７ｃ レンズの第１反射部
７ｄ レンズの第２反射部
７ｅ レンズの傾斜反射面
７ｆ 手手壁導光部の光出射面
８ 平面反射面
８ａ，８ｂ 平面反射面の円孔
９，１０ ＬＥＤ光源
１１ レンズカット

Claims (4)

1. ＬＥＤ光源と、該ＬＥＤ光源の周囲に配置された平面反射面と、前記ＬＥＤ光源の光出射方向において前記平面反射面から離間した位置に配置されたレンズを備え、
   前記レンズの前記ＬＥＤ光源に対向する面に形成された入射面と該入射面とは反対側の面に形成された凹状の反射面とから成る入光反射部と、前記平面反射面と平行な平面導光部と、該平面導光部の端部から前記ＬＥＤ光源の光軸方向に延びる立壁導光部と、を前記レンズに設けて成る車両用灯具において、
   前記レンズの平面導光部に、前記入光反射部の反射面から前記平面導光部内に入射した光を前記平面反射面に向けて反射させる反射部を形成するとともに、
   前記レンズの端部の前記平面反射面に対向する面に、前記平面導光部内を導光される光を反射させて前記立壁導光部へと導く傾斜反射面を形成したことを特徴とする車両用灯具。
2. 前記反射部は、前記レンズの平面反射面とは反対側の面に、前記ＬＥＤ光源側に向かって凹の窪み形状であって、
   前記ＬＥＤ光源の光軸を中心とする同一円周上に配置された複数の第１反射部と、
   該第１反射部の径方向外側の同一円周上であって、且つ、周方向に隣接する前記第１反射部の間の角度位置に配置された複数の第２反射部と、
   で構成されることを特徴とする請求項１記載の車両用灯具。
3. 前記レンズの立壁導光部を円筒状とし、その光出射面に粗面処理を施したことを特徴とする請求項１又は２記載の車両用灯具。
4. 前記平面反射面を鏡面反射面とするとともに、前記レンズの平面導光部の径方向において前記第１反射部と前記第２反射部都の間に配置されるレンズカットを周方向に複数設け、各レンズカットに対向する位置に別のＬＥＤ光源をそれぞれ配置したことを特徴とする請求項２又は３記載の車両用灯具。
   

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