JP2014133491A - 車両用グリル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より確実にフロントグリルの開口量を変更することができ、且つ搭載性に優れた車両用グリル装置を提供すること。
【解決手段】車両用グリル装置20は、フロントグリルの開口部(グリル開口部4)に設けられた第1カバー21及び第2カバー22と、モータ25の駆動力に基づき第1カバー21と第2カバー22との相対位置を変更可能な駆動機構30と、を備える。そして、駆動機構30は、第1カバー21及び第2カバー22をグリル開口部4内に留めつつ、第1カバー21の後方側に第2カバー22を退避させて開口領域αを形成する開動作、及びその退避前の相対位置、即ち全閉位置P1に第2カバー22を復帰させる閉動作によって、フロントグリルの開口量を変更可能に構成される。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両用グリル装置に関するものである。
従来、フロントグリルの開口部に設けられた複数のカバー部材(グリル長板)を備えるとともに、これらのカバー部材を回動させることにより、その開口量を変更可能なグリル装置がある(例えば、特許文献1参照)。
即ち、例えば、高速走行時には、フロントグリルの開口量を低減してエンジンルーム内に流れ込む空気の流量を制限することにより(閉状態)、その空力性能(例えば「Cd値」等)を向上させることができる。また、エンジン始動時には、そのラジエータに導入する流量を抑えることで、その暖機時間を短縮することができる。そして、エンジン温度が上昇傾向にある場合には、フロントグリルの開口量を増大させてエンジンルーム内に流れ込む空気の流量を増やすことにより(開状態)、そのエンジン温度を適切に管理することができる。
しかしながら、近年、フロントグリルの開口部に設けられるカバー部材についてもまた、その意匠性の観点から、3次元曲面を有する立体的なものが増えている。このため、上記のようなカバー部材の回動に基づく開閉動作では、そのフロントグリルの開口量を十分に変更ができない可能性がある。
そこで、例えば、特許文献2に開示されたグリル装置のように、フロントグリルの開口部を閉塞する展開位置と、その開口部を開放する収納位置との間で開閉駆動される第2のカバー部材を設ける方法が考えられる。
即ち、第1のカバー部材の前方を覆う位置に第2のカバー部材を展開し、及びその第1のカバー部材が前方に露出される位置まで第2のカバー部材を退避させる。そして、これにより、そのカバー部材の形状に依らず、確実に、フロントグリルの開口量を変更することができる。
実開昭58−139519号公報 特開2012−148705号公報
しかしながら、上記の従来技術では、その開閉動作のストローク、即ち第2のカバー部材の移動距離が長くなることから、その開閉動作に時間がかかるとともに、第2のカバー部材の収容空間及び移動機構を配置するために大きなスペースが必要となる。そして、これにより、その搭載性が低下するという問題があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より確実にフロントグリルの開口量を変更することができ、且つ搭載性に優れた車両用グリル装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用グリル装置は、フロントグリルの開口部に設けられた第1カバー及び第2カバーと、動力源の駆動力に基づき前記第1カバーと前記第2カバーとの相対位置を変更可能な駆動機構と、を備え、前記駆動機構は、前記第1カバー及び前記第2カバーを前記開口部内に留めつつ、前記第1カバーの後方側に前記第2カバーを退避させる開動作、及び前記相対位置を退避前の全閉位置に復帰させる閉動作によって、前記フロントグリルの開口量を変更可能なものであることが好ましい。
上記構成によれば、カバー部材の形状に依らず、その第2カバーの退避に伴う開口領域が形成される。そして、これにより、確実にフロントグリルの開口量を変更することができる。また、第1カバー及び第2カバーを開口部内に留め置くことで、その開閉動作のストローク(移動距離)を短くすることができる。そして、これに伴う動作時間の短縮とあわせ、装置の小型化を図ることにより、その搭載性を向上させることができる。
上記課題を解決する車両用グリル装置は、前記開動作及び閉動作は、前記第2カバーのスライド移動によるものであることが好ましい。
上記構成によれば、安定的に、そのカバー部材の相対位置を変更することができる。そして、これにより、より確実な開閉動作を担保することができる。
上記課題を解決する車両用グリル装置は、前記スライド移動は、前記開動作時において前記第2カバーが前記全閉位置から後方に移動する要素、及び閉動作時において前記第2カバーが前方に移動することにより前記全閉位置に復帰する要素を含むものであることが好ましい。
上記構成によれば、カバー部材間の干渉を回避することができる。そして、これにより、より安定的な開閉動作を担保することができる。
上記課題を解決する車両用グリル装置は、前記駆動機構は、前記第2カバーを支持する支持部材と、前記支持部材に設けられた案内突部と、前記案内突部に係合する案内溝を有したブラケットと、前記動力源の駆動力を前記支持部材に伝達して該支持部材と一体に前記第2カバーを移動させる駆動力伝達機構と、を備えてなるものであることが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、安定的に第2カバーをスライド移動させることができる。そして、これにより、より確実な開閉動作を担保することができる。
上記課題を解決する車両用グリル装置は、前記駆動機構は、前記開口部内において、前記第2カバーのスライド移動方向に対して交差する方向の端部に配置されるものであることが好ましい。
上記構成によれば、その駆動機構を構成する支持部材(案内突部を含む)、ブラケット及び駆動力伝達機構を、フロントグリルの開口部を介した空気の流入を妨げない位置にまとめて配置することができる。そして、これにより、車両前方の空気を車体の内部空間に取り入れるグリル装置としての機能を損なうことなく、その搭載性の向上を図ることができる。
上記課題を解決する車両用グリル装置は、前記駆動力伝達機構は、前記支持部材に連結された移動体と、前記動力源の駆動力を前記移動体の往復動に変換する変換機構と、を備えてなるものであることが好ましい。
上記構成によれば、周知のラック&ピニオン機構のような簡素な構成を用いて、確実に、その移動体を往復動させることができる。そして、これにより、より確実な開閉動作を担保するとともに、併せて、その搭載性の向上を図ることができる。
上記課題を解決する車両用グリル装置は、前記移動体は、前記案内突部に係合する係合凹部を有して前記支持部材に連結されるものであることが好ましい。
上記構成によれば、その移動体とブラケットとをまとめて配置することができる。そして、これにより、更なる搭載性の向上を図ることができる。
上記課題を解決する車両用グリル装置は、前記全閉位置において交互に並んで配置される複数の前記第1カバー及び第2カバーを備えるものであることが好ましい。
上記構成によれば、その開閉動作のストロークをより短くすることができる。そして、これに伴う動作時間の短縮とあわせ、装置の小型化を図ることにより、その搭載性を更に向上させることができる。加えて、各カバー部材を並べて配置することにより、空力特性の更なる向上を図ることができる。
上記課題を解決する車両用グリル装置は、前記動力源を挟む位置に設けられた一対の前記駆動機構を備えるものであることが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、一の動力源により二つの駆動機構を動作させることができる。そして、その一の駆動機構が駆動するカバー部材の数を低減することで、より安定的且つ確実な開閉動作を担保することができる。
上記課題を解決する車両用グリル装置は、前記全閉位置において前記開口部の幅方向に並んで配置される前記第1カバー及び第2カバーを備えるものであることが好ましい。
上記構成によれば、少なくとも、その各カバー部材の相対位置を変更させるに際しては、ほとんど重力の影響を考慮しなくともよい。その結果、より簡素な構成にて、確実な開閉動作を担保することができる。そして、各カバー部材を並べて配置することにより、空力特性の更なる向上を図ることができる。
本発明によれば、より確実にフロントグリルの開口量を変更することができるとともに、その搭載性を向上させることができる。
車両用グリル装置が搭載された車両の概略構成図。 車両用グリル装置の正面図(全閉状態)。 車両用グリル装置の平面図(全閉状態)。 車両用グリル装置の斜視図(全閉状態)。 車両用グリル装置の斜視図(全開状態)。 車両用グリル装置の概略構成図。 車両用グリル装置の分解斜視図。 車両用グリル装置のVIII−VIII断面図。 車両用グリル装置のIX−IX断面図。 車両用グリル装置のX−X断面図。 車両用グリル装置のXI−XI断面図。 車両用グリル装置のXII−XII断面図。 車両用グリル装置の動作説明図(全閉状態)。 車両用グリル装置の動作説明図(移行状態)。 車両用グリル装置の動作説明図(全開状態)。
以下、車両用グリル装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両1の前方意匠面Sを構成するフロントグリル2には、車両前方の外部空間と車体3の内部空間とを連通する開口部(グリル開口部4)が形成されている。そして、車体3の内部に形成されたエンジンルーム5には、そのエンジン6を冷却するためのラジエータ7が収容されている。
具体的には、図1〜図3に示すように、本実施形態のグリル開口部4は、フロントグリル2の幅方向(図2及び図3中、左右方向)中央部分、詳しくは、バンパー8及びバンパーリインフォース9よりも上方側に設けられている。そして、図1に示すように、ラジエータ7は、このグリル開口部4から流入する空気が当たる位置、即ちエンジンルーム5内におけるエンジン6よりも前方側に配置されている。
また、図1〜図5に示すように、本実施形態では、グリル開口部4内には、複数のカバー部材Cが設けられている。そして、これら各カバー部材C間に形成される隙間から流入する空気がエンジンルーム5内に取り入れられるように構成されている。
詳述すると、グリル開口部4内には、グリル開口部4の幅方向中央部分を閉塞するセンターカバー12が設けられている。尚、本実施形態のセンターカバー12には、車両1のエンブレムプレート(図示略)を装着するための孔部11が形成されている。また、このセンターカバー12の幅方向両側には、それぞれ、複数の第1カバー21及び第2カバー22が設けられている。尚、図4及び図5は、センターカバー12の幅方向一方側(各図中、右側)についてのみ、その第1カバー21及び第2カバー22が取り外された状態を示すものとなっている。そして、これら各カバー部材Cの後方には、動力源としてのモータ25の駆動力に基づいて、上記各第1カバー21と各第2カバー22との相対位置を変更可能な駆動機構30が設けられている。
さらに詳述すると、図2及び図3に示すように、各第1カバー21及び各第2カバー22は、その中間部分がグリル開口部4の幅方向中央側及び車両の前方側に突出するような立体形状を有して車両の上下方向(図2中、上下方向)に延設されている。また、各第1カバー21は、幅方向に間隔を空けてグリル開口部4内に配設されている。同様に、各第2カバー22もまた、幅方向に間隔を空けてグリル開口部4内に配設されている。尚、本実施形態では、センターカバー12の幅方向両側には、それぞれ、3つの第1カバー21及び第2カバー22が設けられている。そして、本実施形態の駆動機構30は、図4に示すように、これら各第1カバー21及び各第2カバー22が交互にグリル開口部4の幅方向に並ぶ全閉状態(全閉位置)と、図5に示すように、各第1カバー21の後方側に各第2カバー22が退避した全開状態(全開位置)との間で、両者の相対位置を変更することが可能となっている。
即ち、図6に示すように、グリル開口部4内において第1カバー21と第2カバー22との相対位置が変化することにより、各カバー部材C間に形成される隙間の大きさが変化する。具体的には、各第1カバー21及び各第2カバー22が交互に並んで配置されることにより、そのグリル開口部4が閉塞される。また、各第1カバー21の後方側に各第2カバー22が退避することで、幅方向に隣り合う第1カバー21間に開口領域αが形成される。そして、本実施形態では、これにより、そのフロントグリル2の開口量を変更可能な車両用グリル装置20が形成されている。
(カバー部材の開閉駆動構造)
次に、本実施形態の車両用グリル装置におけるカバー部材の開閉駆動構造について説明する。
本実施形態では、上記センターカバー12及び各第1カバー21は、それぞれ、グリル開口部4の開口端に固定されている。そして、駆動機構30は、図6に示すように、各第2カバー22を車両前後方向及びグリル開口部4の幅方向にスライド移動させることにより、上記の全閉状態において幅方向に隣り合う各第1カバー21の後方側に各第2カバー22を退避させることが可能となっている。
詳述すると、図7に示すように、本実施形態の駆動機構30は、各第2カバー22を支持する支持部材31と、当該支持部材31に設けられた案内突部32と、この案内突部32に係合する案内溝33を有したブラケット34とを備えている。そして、駆動機構30は、モータ25の駆動力を支持部材31に伝達して当該支持部材31と一体に各第2カバー22を移動させる駆動力伝達機構35を備えている。
即ち、案内溝33内における案内突部32の係合位置が変化するように支持部材31を移動させることにより、当該支持部材31に支持された各第2カバー22は、その軸状をなす案内突部32の軸線に対して直交する仮想平面上をスライド移動する。そして、本実施形態では、その案内溝33の溝形状によって、各第2カバー22(及び支持部材31)の移動軌跡が規定されている。
図6及び図7に示すように、本実施形態では、動力源となるモータ25は、当該モータ25の回転を減速する減速機36とともにグリル開口部4の幅方向略中央部分、センターカバー12の後方側に設けられている。また、本実施形態の車両用グリル装置20は、モータ25を幅方向に挟んで配置される左右一対の駆動機構30(30L,30R)を備えている。そして、これにより、一のモータ25によって、そのセンターカバー12の幅方向両側に配置された各第2カバー22を駆動する構成となっている。
尚、以下、説明の便宜上、主に一方側の駆動機構30(30R)について図示し、他方側の駆動機構30(30L)については、その記載を省略する。
さらに詳述すると、図7及び図8に示すように、本実施形態の駆動機構30は、各第2カバー22の下端部22a及び上端部22bを支持する上下一対の支持部材31(31A,31B)を備えている。そして、これらの各支持部材31(31A,31B)は、グリル開口部4の幅方向(図8中、紙面に直交する方向)に延びる基部31aと、この基部31aから前方側に延設されて先端が各第2カバー22に固定される複数(3本)の枝部31bとを備えている。
また、これらの各支持部材31(31A,31B)は、それぞれ、グリル開口部4内において、各第2カバー22がスライド移動する方向に対して交差する方向の端部、即ち車両前後方向及びグリル開口部4の幅方向に対して交差する方向の端部となる下端部4a及び上端部4bに配置されている。そして、これらの支持部材31(31A,31B)は、その基部31a間に掛け渡された軸状の連結部材37によって互いに連結されている。
更に、本実施形態では、各第2カバー22の下端側を支持する支持部材31Aには、軸状の外形を有して下方に向かって突出する複数(二つ)の案内突部32Aが設けられている。そして、この支持部材31Aの下方側には、これらの案内突部32Bに係合する複数(一の支持部材31Aに対して二つ)の案内溝33Aを有したブラケット34Aが設けられている。
具体的には、このブラケット34Aは、長尺略平板状に形成された第1部材34a及び第2部材34bを重ね合わせることにより形成される。そして、図9及び図10に示すように、上記各案内溝33Aは、これら第1部材34a及び第2部材34bを厚み方向に貫通する長孔状の貫通孔38a,38bにより構成されている。
また、図3及び図7に示すように、各第2カバー22の上端側を支持する支持部材31Bについても同様に、上方に向かって突出する軸状の案内突部32Bが設けられている。更に、この支持部材31Bの上方側には、これらの案内突部32Bに係合する案内溝33Bを有した長尺略板状のブラケット34Bが設けられている(図8参照、同図中、上側)。そして、この案内溝33Bもまた、ブラケット34Bを厚み方向に貫通する長孔状の貫通孔38cによって構成されている。
尚、本実施形態では、それぞれがセンターカバー12の幅方向両側に配置された各第2カバー22を駆動する各駆動機構30(30L,30R)について、その上記ブラケット34A(を構成する第1部材34a及び第2部材34b)及びブラケット34Bが、左右対称に接続される態様で一体に形成されている。そして、これら下側のブラケット34A及び上側のブラケット34Bは、互いが平行となるように、グリル開口部4の下端部4a及び上端部4bにおいて、それぞれ、グリル開口部4の幅方向に沿って略水平に配置されるようになっている。
一方、図6及び図7に示すように、本実施形態の駆動力伝達機構35は、上記支持部材31Aに連結された移動体40と、動力源であるモータ25の回転を移動体40の往復動に変換する変換機構41とを備えてなる。そして、本実施形態では、この移動体40の往復動に基づき支持部材31Aを移動させることにより、その支持部材31Aに支持された各第2カバー22が開閉動作するようになっている。
詳述すると、図11に示すように、本実施形態の移動体40は、略矩形平板状(僅かに平行四辺形状)の外形を有している。また、この移動体40には、支持部材31Aの各案内突部32Aに係合する複数の係合凹部42が形成されている。具体的には、これらの係合凹部42は、その移動体40を厚み方向に貫通する長孔状の貫通孔38dによって構成されている。そして、本実施形態の移動体40は、これら各係合凹部42と各案内突部32Aとが係合することにより、その往復動に基づき支持部材31Aを移動させることが可能な状態で当該支持部材31Aに連結されるようになっている。
また、図6に示すように、本実施形態の変換機構41は、モータ駆動により回転するピニオンギヤ44と、このピニオンギヤ44に噛合するラックベルト45とにより構成されている。即ち、ラックベルト45は、樹脂等の可撓性を有する素材により形成されるラックギヤであり、ピニオンギヤ44と噛合することにより、周知のラック&ピニオン機構を形成する。そして、図11に示すように、本実施形態の変換機構41は、このラックベルト45の一端を移動体40の長辺部40xに固定することにより、その長手方向において、移動体40を往復動させることが可能となっている。
さらに詳述すると、図7、図8、図11及び図12に示すように、本実施形態では、下側のブラケット34A内には、その長手方向、即ちグリル開口部4の幅方向(図6中、左右方向)に沿った往復動を許容しつつ上記移動体40を収容する収容室50が形成されている。
具体的には、図6、図7及び図12に示すように、本実施形態では、ブラケット34Aを構成する第1部材34a及び第2部材34bには、その内側に移動体40及びこの移動体40に固定されたラックベルト45を配置可能な摺動凹部51a,51bが形成されている。即ち、図7及び図12に示すように、本実施形態では、これらの第1部材34a及び第2部材34bは、両者の間に移動体40(及びラックベルト45の一端)を挟み込むようにして組付けられる。そして、その互いの開口部を閉塞する両摺動凹部51a,51bによって、移動体40の収容室50が形成されるようになっている。
図11に示すように、本実施形態では、ブラケット34Aの長手方向に延びる収容室50の両側壁50a,50bによって、当該収容室50内を摺動する移動体40のガイド面s1が形成されている。尚、本実施形態では、これらの両側壁50a,50bが形成するガイド面s1は、グリル開口部4の幅方向に対し、その中央側から外側に向かって後退する傾きを有したものとなっている。
図12に示すように、本実施形態では、支持部材31Aは、その下方側に突出する各案内突部32Aが、ブラケット34Aの案内溝33Aを構成する第1部材34a及び第2部材34bの各貫通孔38a,38b、及び移動体40の係合凹部42を構成する貫通孔38dに挿通されるようにして組付けられる。そして、本実施形態では、これにより、その移動体40と支持部材31Aが連結されることによって、その収容室50内における移動体40の往復動に基づいて、支持部材31Aに支持された各第2カバー22が移動するようになっている。
ここで、本実施形態では、図9及び図10に示すように、ブラケット34Aの各案内溝33Aを構成する各貫通孔38a,38bは、それぞれ、その幅方向中央側では前後方向、また幅方向外側では幅方向に延びる湾曲した溝形状を有している。また、上側のブラケット34Bの案内溝33Bについても同様の溝形状を有している。そして、本実施形態では、これにより、図6に示すように、その全閉位置P1において幅方向に隣り合う各第1カバー21に干渉することなく、当該各第1カバー21の後方側に各第2カバー22を退避(全開位置P3)させて開口領域αを形成する開動作、及びその相対位置を退避前の全閉位置P1に復帰させる閉動作を行うことが可能になっている。
また、本実施形態では、図11に示すように、移動体40の各係合凹部42(貫通孔38d)は、グリル開口部4の幅方向(図11中、上下方向)に対し、その中央側から外側に向かって前進する傾きを有したものとなっている。即ち、移動体40の往復動に基づき各係合凹部42の壁面が各案内突部32Aを押圧し、その各案内突部32Aを介して伝達される駆動力に基づいて、当該支持部材31A及び各第2カバー22が移動する。そして、本実施形態では、上記のような各係合凹部42の傾きを有した長孔形状によって、効率良く、その駆動力が伝達されるようになっている。
更に、図12に示すように、各案内突部32Aには、その各案内溝33A及び各係合凹部42に係合する位置に、それぞれ、ローラー57,58が取着されている。そして、これらのローラー57,58が各案内溝33A及び各係合凹部42の壁面に摺接して回転することにより、円滑な各第2カバー22の移動が担保されるようになっている。
次に、上記のように構成された車両用グリル装置20の作用(動作)について説明する。
図6及び図13〜図15に示すように、本実施形態の車両用グリル装置20は、モータ25の駆動力に基づいて、その移動体40がグリル開口部4の幅方向中央側から外側(図13〜図15中、左側から右側)に移動することにより開動作する。そして、その移動体40がグリル開口部4の幅方向外側から中央側(図13〜図15中、右側から左側)に移動することにより閉動作するようになっている。
具体的には、図13に示すように、各第1カバー21及び各第2カバー22が交互にグリル開口部4の幅方向に並ぶ全閉状態(全閉位置P1)において、上記のようにブラケット34Aの収容室50内に配置された移動体40は、その幅方向中央側(同図中、左側)の端壁50cの近傍に位置している。そして、このとき、ブラケット34(34A)の各案内溝33(33A)に係合する各案内突部32(32A)は、その各案内溝33(33A)における幅方向中央側(同図中、左側)の端部近傍に位置している。
即ち、図14及び図15に示すように、開動作時には、その幅方向中央側から外側に向かう移動体40の摺動に伴い、各案内溝33に係合する各案内突部32の位置が幅方向中央側の端部近傍から幅方向外側の端部近傍まで移動する。そして、これにより、支持部材31Aに支持された各第2カバー22が、幅方向に隣り合う各第1カバー21の後方側に退避する。
また、図13〜図15に示すように、閉動作時には、その幅方向外側から中央側に向かう移動体40の摺動に伴い、各案内溝33に係合する各案内突部32の位置が幅方向外側の端部近傍から幅方向中央側の端部近傍まで移動する。そして、これにより、その退避により形成される開口領域αを閉鎖する位置、即ち全閉位置P1に各第2カバー22が復帰する。
より詳しくは、各案内突部32が各案内溝33内における幅方向中央側の端部と中間位置との間を移動する全閉位置に近い区間では、上記のような各案内溝33の湾曲した溝形状に基づいて、主として前後方向に各第2カバー22が移動する。そして、各案内突部32が各案内溝33内における中間位置と幅方向外側の端部との間を移動する全開状態に近い区間では、同じく各案内溝33の溝形状に基づいて、主として幅方向に各第2カバー22が移動する。
即ち、本実施形態では、駆動機構30による各第2カバー22のスライド移動は、開動作時において全閉位置P1から後方に移動する要素、及び閉動作時において前方に移動することにより全閉位置P1に復帰する要素を含むものとなっている(図13及び図14参照)。換言すると、各第2カバー22は、隣り合う各第1カバー21に干渉しない後方側の位置において、幅方向にスライド移動する。そして、これにより、その円滑な開閉動作が担保されている。
尚、移動体40の係合凹部42と各案内突部32との係合位置は、その移動体40の摺動に基づいて、その開動作時には、幅方向外側の端部近傍から幅方向中央側の端部近傍まで移動し、閉動作時には、幅方向中央側の端部近傍から幅方向外側の端部近傍まで移動する。そして、本実施形態では、これにより、その係合凹部42の壁面が安定的に各案内突部32を押圧するようになっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)車両用グリル装置20は、フロントグリル2の開口部(グリル開口部4)に設けられた第1カバー21及び第2カバー22と、モータ25の駆動力に基づき第1カバー21と第2カバー22との相対位置を変更可能な駆動機構30と、を備える。そして、駆動機構30は、第1カバー21及び第2カバー22をグリル開口部4内に留めつつ、第1カバー21の後方側に第2カバー22を退避させて開口領域αを形成する開動作、及びその退避前の相対位置、即ち全閉位置P1に第2カバー22を復帰させる閉動作によって、フロントグリル2の開口量を変更可能に構成される。
上記構成によれば、カバー部材Cの形状に依らず、各第2カバー22の退避によって、その隣り合う各第1カバー21間に開口領域αが形成される。そして、これにより、確実にフロントグリル2の開口量を変更することができる。また、第1カバー21及び第2カバー22をグリル開口部4内に留め置くことで、その開閉動作のストローク、つまり各第2カバー22の移動距離を短くすることができる。そして、これに伴う動作時間の短縮とあわせ、装置の小型化を図ることにより、その搭載性を向上させることができる。
(2)各第1カバー21と各第2カバー22との相対位置変化に基づく開動作及び閉動作は、各第2カバー22のスライド移動により行われる。このような構成とすれば、安定的に各カバー部材Cの相対位置を変更することができる。そして、これにより、より確実な開閉動作を担保することができる。
(3)各第2カバー22のスライド移動は、開動作時において全閉位置P1から後方に移動する要素、及び閉動作時において前方に移動することにより全閉位置P1に復帰する要素が含まれる。これにより、各カバー部材C間の干渉を回避することができる。その結果、より安定的な開閉動作を担保することができる。
(4)駆動機構30は、各第2カバー22を支持する支持部材31と、当該支持部材31に設けられた案内突部32と、この案内突部32に係合する案内溝33を有したブラケット34と、モータ25の駆動力を支持部材31に伝達して当該支持部材31と一体に各第2カバー22を移動させる駆動力伝達機構35と、を備える。
上記構成によれば、簡素な構成にて、安定的に各第2カバー22をスライド移動させることができる。そして、これにより、より確実な開閉動作を担保することができる。
(5)駆動機構30は、グリル開口部4内において、各第2カバー22がスライド移動する方向に対して交差する方向の端部、即ち車両前後方向及びグリル開口部4の幅方向に対して交差する方向の端部となる下端部4a及び上端部4bに配置される。
上記構成によれば、その駆動機構30を構成する支持部材31(案内突部32を含む)、ブラケット34及び駆動力伝達機構35を、グリル開口部4を介した空気の流入を妨げない位置にまとめて配置することができる。そして、これにより、車両前方の空気を車体3の内部空間に取り入れるグリル装置としての機能を損なうことなく、その搭載性の向上を図ることができる。
(6)駆動力伝達機構35は、上記支持部材31(31A)に連結された移動体40と、動力源であるモータ25の回転を移動体40の往復動に変換する変換機構41とを備えてなる。
上記構成によれば、周知のラック&ピニオン機構(ピニオンギヤ44及びラックベルト45)のような簡素な構成を用いて、確実に、その移動体40を往復動させることができる。そして、これにより、より確実な開閉動作を担保するとともに、併せて、その搭載性の向上を図ることができる。
(7)移動体40は、案内突部32(32A)に係合する係合凹部42を有して支持部材に連結される。このような構成とすることで、その移動体40とブラケット34とをまとめて配置することができる。そして、これにより、更なる搭載性の向上を図ることができる。
(8)車両用グリル装置20は、全閉位置P1においてグリル開口部4の幅方向に交互に並んで配置される複数の各第1カバー21及び各第2カバー22を備える。このような構成とすることで、その開閉動作のストロークをより短くすることができる。そして、これに伴う動作時間の短縮とあわせ、装置の小型化を図ることにより、その搭載性を更に向上させることができる。
(9)また、各カバー部材Cをグリル開口部4の幅方向に並べて配置する構成を採用することで、少なくとも、その各第2カバー22を移動させるに際しては、ほとんど重力の影響は考慮しなくともよい。その結果、より簡素な構成にて、確実な開閉動作を担保することができる。そして、各カバー部材Cを並べて配置することにより、空力特性の更なる向上を図ることができる。
(10)車両用グリル装置20は、モータ25を幅方向に挟んで配置される左右一対の駆動機構30(30L,30R)を備える。このような構成とすれば、簡素な構成にて、一のモータ25を動力源として二つの駆動機構30を動作させることができる。そして、その一の駆動機構30が駆動するカバー部材C(第2カバー22)の数を低減することで、より安定的且つ確実な開閉動作を担保することができる。
(11)ブラケット34(34A)には、摺動自在に移動体40を収容する収容室50が形成される。これにより、装置の小型化を図ることができる。その結果、その搭載性を更に向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、グリル開口部4から流れ込む空気は、車体3内に形成されたエンジンルーム5内に取り入れられることとした。しかし、その空気の取り入れ先は、必ずしもエンジンルーム5でなくともよい。即ち、例えば、ラジエータ7のような熱交換器の収容室等、グリル開口部4から流れ込む空気が導入される空間があればよく、車体の後部又は中央にエンジンが配置された車両、或いは電気自動車等、車室よりも前方の車体内空間にエンジンが搭載されていない車両に適用してもよい。
・上記実施形態では、各カバー部材Cは、バンパー8よりも上方に形成されたグリル開口部4に配設されることとした。しかし、これに限らず、バンパー8の下方に設けられたグリル開口部4に適用してもよい。
・上記実施形態では、各第1カバー21及び各第2カバー22は、その中間部分がグリル開口部4の幅方向中央側及び車両の前方側に突出するような立体形状を有することとした。しかし、これに限らず、センターカバー12も含め、各カバー部材Cの形状は任意に変更してもよい。
・更に、各カバー部材Cの数についてもまた、任意に変更してもよい。例えば、センターカバー12のような後方側に第2カバー22が退避しないカバー部材Cを複数存在する構成でもよい。また、このような後方側に第2カバー22が退避しないカバー部材Cが存在しない構成であってもよい。即ち、開動作時においてもグリル開口部4内に留まる少なくとも一の第1カバー21と、グリル開口部4内において、その第1カバー21の後方側に退避する少なくとも一の第2カバー22とがあればよい。
・上記実施形態では、各第1カバー21及び各第2カバー22がグリル開口部4の幅方向に並んで配置されることにより、そのグリル開口部4が閉塞された状態を全閉状態とした。しかし、その際、必ずしも、各第1カバー21及び各第2カバー22が直線上に並ぶものでなくともよい。そして、その「全閉状態」の定義についてもまた、必ずしも各カバー部材C間に空気の流入する隙間が存在しない完全な閉塞状態でなくともよいことはいうまでもない。
・また、その閉状態において、第1カバー21及び各第2カバー22がグリル開口部4の上下方向に並んで配置される構成であってもよい。そして、この場合、駆動機構30は、グリル開口部4の側端部に配置するとよい。
・更に、全開状態については、各カバー部材Cに前方を遮られることなく直接的に車体3の内部空間に空気を取り入れ可能な新たな開口領域αが形成されるものであればよく、必ずしも、第2カバー22が第1カバー21の後方に完全に隠れるものでなくともよい。
・上記実施形態では、車両用グリル装置20の開閉動作は、各第2カバー22のスライド移動によるものであることとした。しかし、これに限らず、第2カバー22の回動や傾動等によって、当該第2カバー22が第1カバー21の後方側に退避する構成についても、これを排除しない。そして、その第2カバー22のスライド移動についてもまた、当該第2カバー22の回動要素や傾動要素を含むものであってもよい。
・また、上記実施形態では、第1カバー21は、グリル開口部4の開口端に固定されることとした。しかし、これに限らず、開動作時においても第1カバー21及び第2カバー22がグリル開口部4内に留まるものであれば、その回動や傾動を含め、第1カバー21が移動する構成であってもよい。
・上記実施形態では、モータ25を動力源としたが、例えばソレノイド等、その他の動力源を用いる構成についても、これを排除しない。
・上記実施形態では、動力源となるモータ25は、グリル開口部4の幅方向略中央部分に設けられる。そして、車両用グリル装置20は、このモータ25を幅方向に挟んで配置される左右一対の駆動機構30(30L,30R)を備えることとした。しかし、これに限らず、動力源の位置は、任意に変更してもよい。例えば、幅方向における一方の端部にモータ25を配置してもよく、この場合、一の駆動機構30によって全ての第2カバー22を駆動する構成とするとよい。そして、その各駆動機構30(30L,30R)が左右非対称となる位置にモータ25が配置される構成であってもよい。
・上記実施形態では、駆動機構30は、各第2カバー22の下端部22a及び上端部22bを支持する上下一対の支持部材31(31A,31B)を備えることしたが、一の支持部材31及びこれに対応する一のブラケット34を有する構成であってもよい。
・また、各第2カバー22を支持する二つの支持部材31(31A,31B)について、それぞれ、駆動力伝達機構35が設けられた構成についても、これを排除しない。
・支持部材31に設けられる案内突部32の数、及び当該案内突部32と係合するブラケット34側の案内溝33の数は任意に変更してもよい。また、案内突部32の形状もまた、任意に変更してもよい。そして、各第2カバー22(及び支持部材31)の移動軌跡を規定する案内溝33の溝形状についてもまた、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、駆動力伝達機構35は、上記支持部材31Aに連結された移動体40と、動力源であるモータ25の回転を移動体40の往復動に変換する変換機構41とを備えてなる。そして、その変換機構41には、ラック&ピニオン機構(ピニオンギヤ44及びラックベルト45)が用いられることした。しかし、これに限らず、モータ25の駆動力を支持部材31に伝達して当該支持部材31と一体に各第2カバー22を移動させることが可能な構成であれば、任意に変更してもよい。例えば、ボール螺子機構等を用いる構成であってもよい。
・上記実施形態では、ブラケット34(34A)には、摺動自在に移動体40を収容する収容室50が形成されることとしたが、移動体40の配置については、任意に変更してもよい。
・また、ブラケット34及び移動体40は、何れも略平板形状を有することとしたが、その形状は任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、ブラケット34Aは、長尺略平板状に形成された第1部材34a及び第2部材34bを重ね合わせてなることとしたが、一の部材により形成される構成であってもよい。
・更に、移動体40と支持部材31との連結構造についても任意に変更してもよい。例えば、移動体40が直接的に支持部材31に連結される構成であってもよい。そして、案内突部32(32A)と係合凹部42との係合による連結構造を採用する場合についてもまた、その係合凹部42の形状は、任意に変更してもよい。
1…車両、2…フロントグリル、4…グリル開口部(フロントグリルの開口部)、4a…上端部(フロントグリルの端部)、4b…下端部(フロントグリルの端部)、12…センターカバー、3…空気取入口、20…車両用グリル装置、21…第1カバー、22…第2カバー、C…カバー部材、P1…全閉位置、P3…全開位置、α…開口領域、25…モータ(動力源)、30(30L,30R)…駆動機構、31(31A,31B)…支持部材、31a…基部、31b…枝部、32(32A,32B)…案内突部、33(33A,33B)…案内溝、34(34A,34B)…ブラケット、34a…第1部材、34b…第2部材、35…駆動力伝達機構、40…移動体、41…変換機構、42…係合凹部、44…ピニオンギヤ、45…ラックベルト、50…収容室。

Claims (10)

  1. フロントグリルの開口部に設けられた第1カバー及び第2カバーと、
    動力源の駆動力に基づき前記第1カバーと前記第2カバーとの相対位置を変更可能な駆動機構と、を備え、
    前記駆動機構は、前記第1カバー及び前記第2カバーを前記開口部内に留めつつ、前記第1カバーの後方側に前記第2カバーを退避させる開動作、及び前記相対位置を退避前の全閉位置に復帰させる閉動作によって、前記フロントグリルの開口量を変更可能な車両用グリル装置。
  2. 請求項1に記載の車両用グリル装置において、
    前記開動作及び閉動作は、前記第2カバーのスライド移動によるものであること、
    を特徴とする車両用グリル装置。
  3. 請求項2に記載の車両用グリル装置において、
    前記スライド移動は、前記開動作時において前記第2カバーが前記全閉位置から後方に移動する要素、及び閉動作時において前記第2カバーが前方に移動することにより前記全閉位置に復帰する要素を含むこと、を特徴とする車両用グリル装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の車両用グリル装置において、
    前記駆動機構は、
    前記第2カバーを支持する支持部材と、
    前記支持部材に設けられた案内突部と、
    前記案内突部に係合する案内溝を有したブラケットと、
    前記動力源の駆動力を前記支持部材に伝達して該支持部材と一体に前記第2カバーを移動させる駆動力伝達機構と、を備えてなること、を特徴とする車両用グリル装置。
  5. 請求項4に記載の車両用グリル装置において、
    前記駆動機構は、前記開口部内において、前記第2カバーのスライド移動方向に対して交差する方向の端部に配置されること、を特徴とする車両用グリル装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の車両用グリル装置において、
    前記駆動力伝達機構は、
    前記支持部材に連結された移動体と、
    前記動力源の駆動力を前記移動体の往復動に変換する変換機構と、
    を備えてなること、を特徴とする車両用グリル装置。
  7. 請求項6に記載の車両用グリル装置において、
    前記移動体は、前記案内突部に係合する係合凹部を有して前記支持部材に連結されること、を特徴とする車両用グリル装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の車両用グリル装置において、
    前記全閉位置において交互に並んで配置される複数の前記第1カバー及び第2カバーを備えること、を特徴とする車両用グリル装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の車両用グリル装置において、
    前記動力源を挟む位置に設けられた一対の前記駆動機構を備えること、
    を特徴とする車両用グリル装置。
  10. 請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の車両用グリル装置において、
    前記全閉位置において前記開口部の幅方向に並んで配置される前記第1カバー及び第2カバーを備えること、を特徴とする車両用グリル装置。
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