JP2014132182A - 転がり軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オイルエアに起因する風切り音の発生を抑制し騒音を低減することができる転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】転がり軸受装置1は、外輪12の内周面12bと、内周面12bに対向している環状部21の外周面25との間に形成された環状隙間C1が、給脂路3bから吹き付けられるオイルエアを玉13側に導く流路を構成している。環状部21の外周面25は、当該外周面25において内周面12bに最も接近することで環状隙間C1において最も流路断面積が狭い部分を形成する最接近部26と、最接近部26における流路の下流側端部に繋げて形成され、環状隙間C1の流路断面積を最接近部26から流路の下流側に向かって漸次拡大させることで環状隙間C1を通過するオイルエアの流速を低下させうる傾斜面27とを有している。
【選択図】 図3
【解決手段】転がり軸受装置1は、外輪12の内周面12bと、内周面12bに対向している環状部21の外周面25との間に形成された環状隙間C1が、給脂路3bから吹き付けられるオイルエアを玉13側に導く流路を構成している。環状部21の外周面25は、当該外周面25において内周面12bに最も接近することで環状隙間C1において最も流路断面積が狭い部分を形成する最接近部26と、最接近部26における流路の下流側端部に繋げて形成され、環状隙間C1の流路断面積を最接近部26から流路の下流側に向かって漸次拡大させることで環状隙間C1を通過するオイルエアの流速を低下させうる傾斜面27とを有している。
【選択図】 図3
Description
本発明は、転がり軸受装置に関し、主に、オイルエア潤滑方式によって潤滑される転がり軸受装置に関する。
高速で回転する工作機械の回転軸等を支持するための転がり軸受には、従来から、微小油量の潤滑油を圧縮空気に混流させたオイルエアを被潤滑部分に供給するオイルエア潤滑方式を採用しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
図6は、上記オイルエア潤滑方式を採用した転がり軸受装置の断面図である。図中、転がり軸受装置は、ハウジングに固定される外輪111、回転軸に嵌合される内輪112、および外輪111と内輪112との間を転動する複数の転動体113を備えている転がり軸受110と、外輪111に隣接して配置された外側間座115と、転がり軸受110に給脂するオイルエア潤滑方式の給脂装置(図示略)とを備えている。
外側間座115には、外周面から径方向内方に向けて径方向に形成された第一給脂孔131と、この第一給脂孔131の径方向内端から転動体113へ向けて軸方向に沿って延びる第二給脂孔132とが形成され、第一給脂孔131に供給されたオイルエアが第二給脂孔132を経て転がり軸受110に供給されるようになっている。
図6は、上記オイルエア潤滑方式を採用した転がり軸受装置の断面図である。図中、転がり軸受装置は、ハウジングに固定される外輪111、回転軸に嵌合される内輪112、および外輪111と内輪112との間を転動する複数の転動体113を備えている転がり軸受110と、外輪111に隣接して配置された外側間座115と、転がり軸受110に給脂するオイルエア潤滑方式の給脂装置(図示略)とを備えている。
外側間座115には、外周面から径方向内方に向けて径方向に形成された第一給脂孔131と、この第一給脂孔131の径方向内端から転動体113へ向けて軸方向に沿って延びる第二給脂孔132とが形成され、第一給脂孔131に供給されたオイルエアが第二給脂孔132を経て転がり軸受110に供給されるようになっている。
図6に示す転がり軸受装置において、オイルエアは、第二給脂孔132から吐出され転動体113側へ向けて非常に高い流速で吹き付けられる一方、転動体113は、周方向に沿って複数配置され内輪112の高速回転に伴って高速で周方向に移動(公転)する。このため、高い流速のオイルエアが、移動する各転動体に順次衝突することで、周期的な風切り音が発生するという問題があった。このような風切り音は、上記従来の転がり軸受装置の運転時における大きな騒音源となっており、できる限り小さくすることが望まれる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、オイルエアに起因する風切り音の発生を抑制し騒音を低減することができる転がり軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、一対の軌道輪と、前記一対の軌道輪間に転動自在に配置された複数の転動体と、軸方向に離間した一対の環状部、及びこれら環状部の間に架設した複数の柱部を有し、前記一対の環状部と前記柱部とによって囲まれた空間でポケットを構成して前記複数の転動体を保持する保持器と、前記一対の軌道輪のいずれかに隣接して配置され、前記一対の軌道輪間に吹き付けて給脂するためのオイルエアを流通させる給脂路が形成された給脂用部材と、を備えた転がり軸受装置において、前記一対の軌道輪の内の少なくともいずれか一方の軌道輪周面と、この軌道輪周面に対向している前記環状部の周面との間に形成された環状隙間が、前記給脂路から吹き付けられる前記オイルエアを前記転動体側に導く流路を構成しており、前記環状部の周面は、当該周面において前記軌道輪周面に最も接近することで前記環状隙間において最も流路断面積が狭い部分を形成する最接近部と、前記最接近部における前記流路の下流側端部に繋げて形成され、前記環状隙間の流路断面積を前記最接近部から前記流路の下流側に向かって漸次拡大させることで前記環状隙間を通過するオイルエアの流速を低下させうる傾斜面と、を有していることを特徴としている。
上記構成の転がり軸受装置によれば、環状部の周面に、環状隙間の流路断面積を最接近部から流路の下流側に向かって漸次拡大させることで環状隙間を通過するオイルエアの流速を低下させうる傾斜面が形成されているので、オイルエアが高い流速で環状隙間に導入されたとしても、環状隙間の通過後にはその流速を低下させることができる。この結果、環状隙間を通過したオイルエアが周方向に移動する各転動体に衝突したとしても、当該オイルエアの流速は低下しているので、オイルエアの衝突によりに生じる風切り音を抑制することができる。
また、上記転がり軸受装置において、前記環状部には、前記給脂路から吹き付けられる前記オイルエアを直接衝突させ、衝突した前記オイルエアを前記環状隙間に導く被衝突面が、前記環状部の給脂用部材側の端面から前記最接近部に亘って形成され、前記給脂用部材は、前記被衝突面に向けて前記オイルエアを吹き付ける吐出口を有していることが好ましい。
この場合、オイルエアを被衝突面に向けて直接吹き付け衝突させることで、当該オイルエアの流速を低下させることができる。衝突によって流速が低下したオイルエアは、その後、環状隙間に導入されるので、当該環状隙間の通過後にはその流速をさらに低下させることができる。この結果、各転動体にオイルエアが衝突することによる風切り音をより効果的に抑制することができる。
この場合、オイルエアを被衝突面に向けて直接吹き付け衝突させることで、当該オイルエアの流速を低下させることができる。衝突によって流速が低下したオイルエアは、その後、環状隙間に導入されるので、当該環状隙間の通過後にはその流速をさらに低下させることができる。この結果、各転動体にオイルエアが衝突することによる風切り音をより効果的に抑制することができる。
本発明の転がり軸受装置によれば、オイルエアに起因する風切り音の発生を抑制し騒音を低減することができる。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る転がり軸受装置の部分断面図である。
図1中、本実施形態の転がり軸受装置1は、例えば、工作機械等の回転軸支持装置に用いられ、工作機械等の回転軸Sを支持している。転がり軸受装置1は、一対の転がり軸受10と、これら一対の転がり軸受10の間に配置された内側間座2と、内側間座2の外周側に配置された外側間座3とを備えている。なお、図1では、一対の転がり軸受10の内、一方側のみを示している。
図1中、本実施形態の転がり軸受装置1は、例えば、工作機械等の回転軸支持装置に用いられ、工作機械等の回転軸Sを支持している。転がり軸受装置1は、一対の転がり軸受10と、これら一対の転がり軸受10の間に配置された内側間座2と、内側間座2の外周側に配置された外側間座3とを備えている。なお、図1では、一対の転がり軸受10の内、一方側のみを示している。
内側間座2は、一対の転がり軸受10の軸方向の間隔を規定するための筒状の部材であり、軸方向両端面に転がり軸受10の端面が当接した状態で、回転軸Sの外周面に一体回転可能に外嵌固定されている。
外側間座3は、転がり軸受10に潤滑油を供給するための部材(給脂用部材)であり、転がり軸受装置1が取り付けられる図示しないハウジング側に固定される。外側間座3には、微小油量の潤滑油(油滴)を圧縮空気に混流させたオイルエアを生成する生成装置(図示せず)が接続されている。
外側間座3には、前記生成装置からのオイルエアが導入される導入路3aと、導入路3aに導入されたオイルエアを転がり軸受10の軸受内部に供給するための供給路3b,3c(外側供給路3b、内側供給路3c)とが形成されている。外側間座3は、導入路3a及び両供給路3b,3cを流通するオイルエアを転がり軸受10の内部に向けて非常に高い流速で吹き付けることで当該転がり軸受10の軸受内部に供給する。
外側間座3は、転がり軸受10に潤滑油を供給するための部材(給脂用部材)であり、転がり軸受装置1が取り付けられる図示しないハウジング側に固定される。外側間座3には、微小油量の潤滑油(油滴)を圧縮空気に混流させたオイルエアを生成する生成装置(図示せず)が接続されている。
外側間座3には、前記生成装置からのオイルエアが導入される導入路3aと、導入路3aに導入されたオイルエアを転がり軸受10の軸受内部に供給するための供給路3b,3c(外側供給路3b、内側供給路3c)とが形成されている。外側間座3は、導入路3a及び両供給路3b,3cを流通するオイルエアを転がり軸受10の内部に向けて非常に高い流速で吹き付けることで当該転がり軸受10の軸受内部に供給する。
転がり軸受10は、回転軸Sに一体回転可能に外嵌された軌道輪としての内輪11と、この内輪の径方向外側に同心に配置された軌道輪としての外輪12と、内輪11及び外輪12の間に配置された複数の転動体としての複数の玉13と、内輪11及び外輪12の間に配置され複数の玉13を保持する環状の保持器20とを備えている。
内輪11は、軸受鋼や機械構造用合金鋼等を用いて形成された環状の部材であり、外周面には複数の玉13が転動する内輪軌道11aが形成されている。
外輪12も内輪11と同様、軸受鋼や機械構造用合金鋼等を用いて形成された環状の部材であり、内周面には複数の玉13が転動する外輪軌道12aが形成されている。
複数の玉13は、軸受鋼等を用いて形成された部材であり、内外輪11,12それぞれの軌道11a,12aの間に転動自在に介在している。玉13は、ラジアル方向に対して所定の角度をもって内輪軌道11a及び外輪軌道12aに接触しており、転がり軸受10は、アンギュラ玉軸受を構成している。
外輪12も内輪11と同様、軸受鋼や機械構造用合金鋼等を用いて形成された環状の部材であり、内周面には複数の玉13が転動する外輪軌道12aが形成されている。
複数の玉13は、軸受鋼等を用いて形成された部材であり、内外輪11,12それぞれの軌道11a,12aの間に転動自在に介在している。玉13は、ラジアル方向に対して所定の角度をもって内輪軌道11a及び外輪軌道12aに接触しており、転がり軸受10は、アンギュラ玉軸受を構成している。
内輪11及び外輪12は、上記構成によって、相対回転自在である。また、外輪12の外周面は、前記ハウジングに嵌合、固定されている。従って、内輪11に外嵌された回転軸Sは、内輪11、玉13、及び外輪12を介して前記ハウジングに回転自在に支持されている。
保持器20は、フェノール樹脂等の合成樹脂を用いて形成された円筒状の部材であり、内輪11と外輪12との間に、これら両輪11,12とほぼ同心となるように配置されている。
図2は、保持器20を径方向からみたときの一部外観図である。図2及び図1を参照して、保持器20は、軸方向に離間した一対の環状部21,22と、これら環状部21,22の間に架設した複数の柱部23とを有している。保持器20は、一対の環状部21,22と柱部23とによって囲まれた空間によって、玉13を保持するポケット24を構成している。ポケット24は、円筒孔状に形成されており、周方向に沿って所定間隔で配置されている。よって、保持器20は、玉13を周方向に所定間隔で保持している。
図2は、保持器20を径方向からみたときの一部外観図である。図2及び図1を参照して、保持器20は、軸方向に離間した一対の環状部21,22と、これら環状部21,22の間に架設した複数の柱部23とを有している。保持器20は、一対の環状部21,22と柱部23とによって囲まれた空間によって、玉13を保持するポケット24を構成している。ポケット24は、円筒孔状に形成されており、周方向に沿って所定間隔で配置されている。よって、保持器20は、玉13を周方向に所定間隔で保持している。
上記構成の転がり軸受10に対して、外側間座3から供給されるオイルエアは、内輪11と外輪12との間に吹き付けられる。オイルエアが吹き付けて供給されることで、各軌道11a,12aと、玉13との間等、各摺動部分でオイルエア潤滑が行われる。
図3は、図1中、外側間座3と転がり軸受10との間における要部を拡大した断面図である。図中、軸方向外側間座3側に位置している保持器20の環状部21の外周面25は、外輪12の内周面12bに対して対向しており、環状隙間C1が形成されている。
外側供給路3bを通過したオイルエアが吐出される外側吐出口3dは、外輪12の内周面12bと、環状部21の外周面25との間に形成された環状隙間C1に向けてオイルエアを吐出し吹き付ける。
よって、外側吐出口3dから吹き付けられるオイルエアは、主に、環状隙間C1を通じて、転がり軸受10内部の各軌道11a,12aや、玉13等の摺動部分に供給される。つまり、環状隙間C1は、外側吐出口3dから吹き付けられるオイルエアを玉13側に導く流路を構成している。
外側供給路3bを通過したオイルエアが吐出される外側吐出口3dは、外輪12の内周面12bと、環状部21の外周面25との間に形成された環状隙間C1に向けてオイルエアを吐出し吹き付ける。
よって、外側吐出口3dから吹き付けられるオイルエアは、主に、環状隙間C1を通じて、転がり軸受10内部の各軌道11a,12aや、玉13等の摺動部分に供給される。つまり、環状隙間C1は、外側吐出口3dから吹き付けられるオイルエアを玉13側に導く流路を構成している。
図3に示すように、環状部21の外周面25は、当該外周面25において外輪12の内周面12bに最も接近するように形成された最接近部26と、最接近部26から前記流路の下流側に向かって漸次縮径するように傾斜している傾斜面27とを有している。
環状部21の外周面25における外側間座3側の端部には、面取部31が形成されている。最接近部26は、面取部31から傾斜面27との境界部26bに亘って円筒面状に形成されている。この最接近部26は、外周面25において外輪12の内周面12bに最も接近している。よって、環状隙間C1をオイルエアの流路としてみたとき、最接近部26は、環状隙間C1において最も流路断面積が狭い部分を構成している。
傾斜面27は、最接近部26の前記流路の下流側端部である境界部26bに繋げて形成されており、前記流路の下流側に向かって線形的に縮径するような線形テーパ面に形成されている。傾斜面27の下流端27aは、図2に示すように、ポケット24によって周方向に等間隔に切り欠かれている。
図3に示すように、傾斜面27は、上記テーパ面とすることで、前記流路の下流側に向かって外輪12の内周面12bに対して漸次離間するように傾斜している。このため、環状隙間C1をオイルエアの流路としてみたとき、傾斜面27は、環状隙間C1の流路断面積を最接近部26から流路の下流側に向かって漸次拡大させている。
図3に示すように、傾斜面27は、上記テーパ面とすることで、前記流路の下流側に向かって外輪12の内周面12bに対して漸次離間するように傾斜している。このため、環状隙間C1をオイルエアの流路としてみたとき、傾斜面27は、環状隙間C1の流路断面積を最接近部26から流路の下流側に向かって漸次拡大させている。
一般に、管内を通過する流体は、流量が一定の場合、当該管内の流路断面積が相対的に大きくなればその流体の流速は低下する。よって、本実施形態においても、最接近部26を通過したオイルエアが、流路断面積が下流側に向かって漸次拡大させている傾斜面27に到達し通過すれば、そのオイルエアの流速は低下する。
つまり、本実施形態によれば、環状部21の外周面25に、環状隙間C1の流路断面積を最接近部26から流路の下流側に向かって漸次拡大させることで環状隙間C1を通過するオイルエアの流速を低下させうる傾斜面27が形成されているので、オイルエアが高い流速で環状隙間C1に導入されたとしても、環状隙間C1の通過後にはその流速を低下させることができる。この結果、環状隙間C1を通過したオイルエアが周方向に移動する各玉13に衝突したとしても、当該オイルエアの流速は低下しているので、オイルエアの衝突によりに生じる風切り音を抑制することができる。
ここで、傾斜面27の軸方向に対する傾斜角度は、8〜9度に設定されていることが好ましく、さらに、傾斜面27における下流端27aの流路幅d2の流路断面積が、最接近部26の流路幅d1の流路断面積の2倍以上に設定されていることが好ましい。この場合、環状隙間C1を通過したオイルエアの流速は、最接近部26を通過するオイルエアの流速のおおよそ1/2以下に低下させることができる。
例えば、オイルエアの流速を1/2に低下できた場合、オイルエアが玉13に衝突したときの衝突音の大きさを1/64、約18dB低減することができる。
以上のように、上述の設定とすることで、オイルエアが玉13に衝突することによる風切り音をより効果的に抑制することができる。
例えば、オイルエアの流速を1/2に低下できた場合、オイルエアが玉13に衝突したときの衝突音の大きさを1/64、約18dB低減することができる。
以上のように、上述の設定とすることで、オイルエアが玉13に衝突することによる風切り音をより効果的に抑制することができる。
なお、傾斜面27は、図2に示すように、周方向に沿ってテーパ状に形成されている。このため、玉13に直接衝突するオイルエアの流速を低下させることができる他、互いに隣接する玉13同士の間を通過するオイルエアの流速も効果的に低下させることができる。これによって、周方向に移動する玉13同士の間を通過するオイルエアを当該玉13が横切るときに生じる風切り音も低減することができる。
また、図3において、環状部21の内周面28は、内輪11の外周面11bに対向しており、環状隙間C2が形成されている。
内側供給路3cを通過したオイルエアが吐出される内側吐出口3eは、環状隙間C2に向けてオイルエアを吐出し吹き付ける。
よって、内側吐出口3eから吹き付けられるオイルエアは、主に、環状隙間C2を通じて、転がり軸受10内部の各軌道11a,12aや、玉13等の摺動部分に供給される。
内側供給路3cを通過したオイルエアが吐出される内側吐出口3eは、環状隙間C2に向けてオイルエアを吐出し吹き付ける。
よって、内側吐出口3eから吹き付けられるオイルエアは、主に、環状隙間C2を通じて、転がり軸受10内部の各軌道11a,12aや、玉13等の摺動部分に供給される。
ここで、環状部21の内周面28側には、内側吐出口3eから吹き付けられるオイルエアを直接衝突させるための被衝突面29が形成されている。被衝突面29は、内側吐出口3eからのオイルエアの吹き付け方向に対して、所定の角度で交差するように傾斜する曲面に形成されている。
また、内側吐出口3eは、被衝突面29に向けてオイルエアを吹き付けるように設けられている。
また、内側吐出口3eは、被衝突面29に向けてオイルエアを吹き付けるように設けられている。
このため、内側吐出口3eから吐出され、吹き付けられるオイルエアは、被衝突面29に直接衝突する。被衝突面29に衝突したオイルエアは、衝突によって流速が低下し、その後、転がり軸受10内に供給される。
これによって、転がり軸受10の内部に供給されるオイルエアの流速を低下させることができ、オイルエアが各転動体に衝突したとしても、そのときに生じる風切り音を抑制することができる。
これによって、転がり軸受10の内部に供給されるオイルエアの流速を低下させることができ、オイルエアが各転動体に衝突したとしても、そのときに生じる風切り音を抑制することができる。
図4は、他の実施形態に係る転がり軸受装置1の外側間座3と転がり軸受10との間における要部を拡大した断面図である。
本実施形態は、保持器20の環状部21の外周面25側にも、外側吐出口3dから吹き付けられるオイルエアを直接衝突させるための被衝突面30を形成した点で、上述の実施形態と相違する。
本実施形態は、保持器20の環状部21の外周面25側にも、外側吐出口3dから吹き付けられるオイルエアを直接衝突させるための被衝突面30を形成した点で、上述の実施形態と相違する。
被衝突面30は、環状部21の端面32から最接近部26に亘って形成されている。被衝突面30は、外側吐出口3dからのオイルエアの吹き付け方向に対して、所定の角度で交差するように傾斜する曲面に形成されている。被衝突面30は、最接近部26に対して滑らかな曲面で繋いで形成されている。よって、被衝突面30は、当該被衝突面30に衝突したオイルエアをスムーズに最接近部26(環状隙間C1)に導くことができる。
外側吐出口3dは、被衝突面30に向けてオイルエアを吹き付けるように設けられている。
よって、外側吐出口3dから吐出され、吹き付けられるオイルエアは、被衝突面30に直接衝突する。被衝突面30に衝突したオイルエアは、衝突によって流速が低下し、その後、環状隙間C1に導かれる。
よって、外側吐出口3dから吐出され、吹き付けられるオイルエアは、被衝突面30に直接衝突する。被衝突面30に衝突したオイルエアは、衝突によって流速が低下し、その後、環状隙間C1に導かれる。
この場合、オイルエアを被衝突面30に向けて直接吹き付け衝突させることで、当該オイルエアの流速を低下させることができる。被衝突面30との衝突によって流速が低下したオイルエアは、その後、環状隙間C1に導入されるので、環状隙間C1の通過後にはその流速をさらに低下させることができる。この結果、玉13にオイルエアが衝突することによる風切り音をより効果的に抑制することができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、最接近部26、及び傾斜面27を環状部21の外周面25に設けた場合を示したが、環状部21の内周面28に設けてもよい。
また、上記実施形態では、傾斜面27を線形テーパ面とした場合を示したが、傾斜面27は、環状隙間C1の流路断面積を最接近部26から流路の下流側に向かって漸次拡大させるものであればよく、例えば、図5(a)に示すように、径方向に凹んだ凹曲面状に傾斜するように形成してもよいし、図5(b)に示すように、径方向に突出した凸曲面状に傾斜するように形成してもよい。
また、上記実施形態では、傾斜面27を線形テーパ面とした場合を示したが、傾斜面27は、環状隙間C1の流路断面積を最接近部26から流路の下流側に向かって漸次拡大させるものであればよく、例えば、図5(a)に示すように、径方向に凹んだ凹曲面状に傾斜するように形成してもよいし、図5(b)に示すように、径方向に突出した凸曲面状に傾斜するように形成してもよい。
また、上記実施形態では、転がり軸受をアンギュラ玉軸受として構成した場合を例示したが、本発明は、円筒ころ軸受や、円すいころ軸受等、他の転がり軸受にも適用することができる。
1:転がり軸受装置 C1,C2:環状隙間 3:外側間座(給脂用部材)
3a:導入路(給脂路) 3b,3c:供給路(給脂路)
3d,3e:吐出口 10:転がり軸受 11:内輪(軌道輪)
11b:外周面(軌道輪周面) 12:外輪(軌道輪)
12b:内周面(軌道輪周面) 13:玉(転動体) 20:保持器
21,22:環状部 23:柱部 24:ポケット
25:外周面 26:最接近部 26b:境界部(下流側端部)
27:傾斜面 28:内周面 30:被衝突面
3a:導入路(給脂路) 3b,3c:供給路(給脂路)
3d,3e:吐出口 10:転がり軸受 11:内輪(軌道輪)
11b:外周面(軌道輪周面) 12:外輪(軌道輪)
12b:内周面(軌道輪周面) 13:玉(転動体) 20:保持器
21,22:環状部 23:柱部 24:ポケット
25:外周面 26:最接近部 26b:境界部(下流側端部)
27:傾斜面 28:内周面 30:被衝突面
Claims (2)
- 一対の軌道輪と、
前記一対の軌道輪間に転動自在に配置された複数の転動体と、
軸方向に離間した一対の環状部、及びこれら環状部の間に架設した複数の柱部を有し、前記一対の環状部と前記柱部とによって囲まれた空間でポケットを構成して前記複数の転動体を保持する保持器と、
前記一対の軌道輪のいずれかに隣接して配置され、前記一対の軌道輪間に吹き付けて給脂するためのオイルエアを流通させる給脂路が形成された給脂用部材と、を備えた転がり軸受装置において、
前記一対の軌道輪の内の少なくともいずれか一方の軌道輪周面と、この軌道輪周面に対向している前記環状部の周面との間に形成された環状隙間が、前記給脂路から吹き付けられる前記オイルエアを前記転動体側に導く流路を構成しており、
前記環状部の周面は、
当該周面において前記軌道輪周面に最も接近することで前記環状隙間において最も流路断面積が狭い部分を形成する最接近部と、
前記最接近部における前記流路の下流側端部に繋げて形成され、前記環状隙間の流路断面積を前記最接近部から前記流路の下流側に向かって漸次拡大させることで前記環状隙間を通過するオイルエアの流速を低下させうる傾斜面と、を有していることを特徴とする転がり軸受装置。 - 前記環状部には、前記給脂路から吹き付けられる前記オイルエアを直接衝突させ、衝突した前記オイルエアを前記環状隙間に導く被衝突面が、前記環状部の給脂用部材側の端面から前記最接近部に亘って形成され、
前記給脂用部材は、前記被衝突面に向けて前記オイルエアを吹き付ける吐出口を有している請求項1に記載の転がり軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013000484A JP2014132182A (ja) | 2013-01-07 | 2013-01-07 | 転がり軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013000484A JP2014132182A (ja) | 2013-01-07 | 2013-01-07 | 転がり軸受装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2014132182A true JP2014132182A (ja) | 2014-07-17 |
Family
ID=51411340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013000484A Pending JP2014132182A (ja) | 2013-01-07 | 2013-01-07 | 転がり軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014132182A (ja) |
-
2013
- 2013-01-07 JP JP2013000484A patent/JP2014132182A/ja active Pending
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