JP2014131866A - 液体塗布具 - Google Patents

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厚則 佐竹
Toru Nakajima
徹 中島
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Abstract

【課題】 攪拌動作で弁機構を容易に開放することを可能とし、攪拌し続けても無駄な液体の流出がなく、しかも、筆記時又は塗布時には弁機構を開放できない構造とすると共に、部品構成をシンプルにして、コスト削減と弁機構の信頼性も向上した液体塗布具を提供する。
【解決手段】 液体10と共に攪拌体15を内部に収容する軸筒20と、該軸筒20の先端に固着した塗布部材30と、上記軸筒20内の液体10を攪拌することで攪拌体15が弁体42にあたり、弁体42に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに開弁して、軸筒20内の液体10を塗布部材30に供給せしめ、かつ、自己弾性力によって閉弁する弁機構40とを有することを特徴とするバルブ式の液体塗布具A。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクを塗布するマーキングペンなどの筆記具、または、マニキュア液、液状化粧料などを塗布する化粧具、その他の液体を塗布する液体塗布具に関し、更に詳しくは、軸筒内のインクなどの液体をペン芯などの塗布部材に供給せしめる弁機構を備えたバルブ式の液体塗布具に関する。
従来より、軸筒内のインクなどの液体をペン芯などの塗布部材に供給せしめる弁機構を備えたバルブ式の液体塗布具としては、多種多様の構造のものが知られている。
このようなバルブ式の液体塗布具において、通常、ペン芯をポンピングすることでバルブを開放し、インクを排出する機構になっていた。
しかしながら、このようなバルブ構造の液体塗布具では、使用者はインクが無くなる度にポンピングをしなければならなく、更に下向きにした状態でポンピング動作を行わないとインクが出ないことから、作業性が悪かった。
また、温度.変化等により、インクタンク内の圧力が上がってしまった状態でバルブを開放すると、過剰に液が流出してしまう課題や、ペン芯でポンピングすることで、ペン芯が潰れてしまった場合には、初筆から終筆にかけて、一定の描線が描けないことがあるなどの課題がある。
一方、ポンピング操作をしないで行うバルブ式の液体塗布具としては、例えば、
1) ペン芯を装着した中キャップ下端に弁座及び円筒を固定し、弁と一体の弁棒を円筒部下端より突出して円板を固定し、円筒部外周に嵌挿したスプリング下端を前記円板に係合して弁を弁座に常時押圧し、本体容器内部にボールを入れた顔料性インク用筆記具であって、全体を振ると、攪拌ボールが弁棒の円板に衝突して弁を開放してペン芯にインクを供給する顔料性インク用筆記具(例えば、特許文献1参照)、
2) 前後動可能な塗布体と、塗布体の後方にコイルスプリングの押圧力によって常時前方側に閉弁される弁機構部と、更に弁機構部の後方に塗布液を内蔵する本体容器とを備えた液体塗布具であって、前記コイルスプリングの押圧力に抗して塗布体が後方側に移動したときに、前記弁機構部の弁本体が連動して後退し、弁が開口して本体容器の先端側から塗布液が塗布体側に供給可能となると共に、弁本体後方の軸部に適宜範囲で前後動するように重りが外装され、本体容器を前後方向に振ったときに、弁本体を後退させる側に重りが弁本体に衝接して、弁が開口するように構成されたことを特徴とする液体塗布具(例えば、特許文献2参照)などが知られている。
しかしながら、この構造のバルブ式の筆記具では、部品数が多くなったり、構造が複雑となったりするものであり、また、攪拌し続けると、軸筒先端となる先軸部内やキャップ内部にインクが流出しまうなどの課題がある。
実告昭45−22651号公報(実用新案登録請求の範囲、図1等) 特開2006−187892号公報(特許請求の範囲、図1、図2)
本発明は、上記従来技術の課題に鑑み、これを解消しようとするものであり、攪拌動作で弁機構を開放することを可能とし、攪拌し続けても無駄な液体の流出がなく、しかも、筆記時又は塗布時には弁機構を開放できない構造とすると共に、部品構成をシンプルにして、コスト削減と弁機構の信頼性も向上した液体塗布具を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等を解決するために、鋭意検討した結果、液体と共に攪拌体を内部に収容する軸筒と、該軸筒の先端に固着した塗布部材と、特定構造による開弁、並びに、閉弁する弁機構とを有することなどにより、上記目的の液体塗布具が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明の液体塗布具は、次の(1)〜(7)に存する。
(1) 液体と共に攪拌体を内部に収容する軸筒と、該軸筒の先端に固着した塗布部材と、上記軸筒内の液体を攪拌することで攪拌体が弁体にあたり、弁体に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに開弁して、軸筒内の液体を塗布部材に供給せしめ、かつ、自己弾性力によって閉弁する弁機構とを有することを特徴とするバルブ式の液体塗布具。
(2) 弁機構は、可撓性を有する弾性材料により構成されていることを特徴とする上記(1)記載の液体塗布具。
(3) 弁機構は、スプリング部と弁体とを一体に有し、該弁体に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに開弁して弁体に設けた流出部により、軸筒内の液体を塗布部材に供給せしめ、かつ、上記スプリング部の自己弾性力によって閉弁することを特徴とする上記(1)記載の液体塗布具。
(4) 塗布部材の後端側に、一時貯留部を設け、開弁した際、軸筒内の液体は上記一時貯留部を介して塗布部材に供給せしめることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の液体塗布具。
(5) 塗布部材の後端側に、かつ、スプリング部内に可撓性の一時貯留部を設け、開弁した際、軸筒内の液体を上記可撓性の一時貯留部を介して塗布部材に供給せしめることを特徴とする上記(3)に記載の液体塗布具。
(6) 上記一時貯留部の端面には、液体が一時貯留部へ直接移動しない障壁部を設置したことを特徴とする上記(4)又は(5)に記載の液体塗布具。
(7) 上記一時貯留部と弁体の間に空間部を設けたことを特徴とする上記(4)〜(6)の何れか一つに記載の液体塗布具。
本発明によれば、攪拌動作で弁機構を容易に開放することを可能とし、攪拌し続けても無駄な液体の流出がなく、しかも、筆記時又は塗布時には弁機構を開放できない構造とすると共に、部品構成をシンプルにして、コスト削減と弁機構の信頼性も向上した液体塗布具が提供される。
本発明の実施形態の一例を示す液体塗布具の縦断面図である。 キャップ体を取り外した状態を示す液体塗布具の各縦断面図であり、(a)は、弁機構が閉弁している状態を示す縦断面図、(b)は弁機構が開弁した状態を示す縦断面図である。 (a)は本発明の実施形態の他例を示す液体塗布具の縦断面図、(b)は弁機構が開弁した状態を示す縦断面図である。 (a)は本発明の実施形態の他例を示す液体塗布具の縦断面図、(b)は弁機構が開弁した状態を示す縦断面図である。 (a)は本発明の実施形態の他例を示す液体塗布具の縦断面図、(b)は弁機構が開弁した状態を示す縦断面図である。 (a)は本発明の実施形態の他例を示す液体塗布具の縦断面図、(b)は弁機構が開弁した状態を示す縦断面図である。 (a)は本発明の実施形態の他例を示す液体塗布具の縦断面図、(b)は弁機構が開弁した状態を示す縦断面図である。 (a)は本発明の実施形態の他例を示す液体塗布具の平面図、(b)は(a)の縦断面図である。 (a)は図8の液体塗布具の正面図、(b)は(a)の縦断面図である。 (a)は図8の液体塗布具であってキャップを外した状態での弁機構が開弁した状態を示す平面図、(b)は(a)の縦断面図である。 (a)は図8の液体塗布具であってキャップを外した状態での弁機構が開弁した状態を示す正面図、(b)は(a)の縦断面図である。 (a)〜(c)は、図8の液体塗布具に用いる障壁部の図面であって、順次、正面図、縦断面図及び斜視図である。 (a)〜(e)は、図8の液体塗布具に用いる弁体の図面であって、順次、正面図、縦断面図、横断面図、左側面図及び右側面図である。 (a)は図8の液体塗布具であってキャップをした状態での弁機構が開弁した状態を示す平面図、(b)は(a)の縦断面図である。 (a)は図8の液体塗布具であってキャップをした状態での弁機構が開弁した状態を示す正面図、(b)は(a)の縦断面図である。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して詳しく説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態の一例を示す液体塗布具の各図面である。
本実施形態の液体塗布具Aは、マーキングペンタイプのバルブ式の筆記具に適用したものであり、図1に示すように、インクなどの液体10及びこの液体10を攪拌する攪拌ボールからなる攪拌体15を内部に収容する軸筒20と、軸筒20の先端に設けたペン芯からなる塗布部材30と、上記軸筒20内の液体10を攪拌することで攪拌体15が弁体にあたり、弁体に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに開弁して、軸筒20内の液体10を塗布部材30に供給せしめる弁機構40と、前記塗布部材30をシールする軸筒20の前側に着脱自在に取り付けられるキャップ体50とを有するものである。
軸筒20は、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ガラス等で形成されるものである。軸筒20は、水性インク、油性インクなどの筆記具用インク10と、このインク10を攪拌する金属製(SUS製)などの攪拌ボールからなる攪拌体15を直接収容する筒状の後軸21と、ペン芯からなる塗布部材30を固着する先軸25とを有している。
後軸21は、例えば、PP等からなる合成樹脂を使用して有底筒状に成形され、筆記具本体として機能する。この後軸21全体及び先軸25は不透明又は透明(及び半透明)に成形されるが、外観上や実用上の観点からいずれを採用しても良い。また、後軸21の先端取付部22に先軸25が嵌合又は螺合等、本実施形態では嵌合により固着される構造となっている。
先軸25は、後方側に後軸21の取付部22に嵌合する筒状の大径部26と、前方側に筒状の中径部27、ペン芯からなる塗布部材30を嵌合により固着する筒状の小径部28とを有しており、例えば、PP等からなる合成樹脂などで成形されるものである。なお、パッキン部材29は、先軸25の大径部26内に設けられる段部26aに取り付けられたシール部品である。
ペン芯からなる塗布部材30は、例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わせからなる並行繊維束、フェルト等の繊維束を加工又はこれらの繊維束を樹脂加工した繊維芯、または、各種のプラスチック粉末などを焼結したポーラス体(焼結芯)などから構成されるものであり、その形状としては、例えば、本実施形態のように、先端の丸まった略円柱形状としたペン芯を挙げることができる。
このペン芯からなる塗布部材30は、先軸25の小径部28内に嵌合により固着されており、そのペン芯の先端側は小径部28から露出した構造となっている。
本実施形態では、塗布部材30の後端側外周には、一時貯留部、本実施形態では、液体を吸蔵する筒状の液体吸蔵体35が設けられている。この液体吸蔵体35は、先軸25の大径部26内に嵌合保持される。この液体吸蔵体35により、先軸25内の空間部は液体吸蔵体35で満たされているため、先軸25内に流出した液体10は液体吸蔵体35で吸蔵され、液体吸蔵体35を介して塗布部材30へ供給されるものとなる。
この一時貯留部となる液体吸蔵体35は、前記塗布部材30と同様の材料、例えば、繊維束を加工又はこれらの繊維束を樹脂加工した繊維芯、または、各種のプラスチック粉末などを焼結したポーラス体(焼結芯)、硬質スポンジなどから構成することができる。
弁機構40は、上記軸筒20とペン芯からなる塗布部材30との間に設けられるものであり、先軸15内に固着されたペン芯からなる塗布部材30の後端側外周面と該後端側外周面に設けた液体吸蔵体35との間に嵌合保持される筒状の取付部41と、該取付部41の軸筒20側に設けた弁体42とを有するものである。
この弁体42は、図1に示すように、中央部が厚肉状となる本体部42aと、外周側がインク側に湾曲した薄肉状の湾曲部42bとを有し、通常の筆記時(塗布時)や攪拌操作しない状態では、湾曲部42bの外周先端が軸筒20の内周面に当接して軸筒20内のインク10を塗布部材30側に流出するのを阻止する状態、すなわち、閉弁状態となっている。
上記取付部41を含む弁体42は、全体が可撓性を有する弾性材料から構成されるものであり、収容される液体10に対して保存安定性、耐久性、液体不透過性、弾性力を有するものであれば、特に限定されず、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂、ポリアクリルニトリル、ナイロン、セロハン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、二トリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどのゴム、熱可塑性エラストマーが挙げられ、通常の射出成形や加硫成形などによって製造することができる。好ましくは、低衝撃でも開放可能とするゴム弾性(粘弾性)材料の使用が望ましい。本実施形態では、ブチルゴム製から構成されている。
本実施形態の弁機構40では、液体10を攪拌することで攪拌ボールからなる攪拌体15が弁体42の本体部42aを含む部分にあたり、弁体42に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに、該弁体42が撓み、図2(a)に示すように、湾曲部42bの外周先端の当接状態が解除(開放又は開弁)されて、液体10が塗布部材30側に流出する。この流出した液体10は、上記一時貯留部となる液体吸蔵体35を介して塗布部材30に供給されることとなる。
上記弁体42は、可撓性を有する弾性材料から構成されるものであるため、弁体42の開放(開弁)後は、弁体42自身の弾性力(自己弾性力)によって元の状態となる閉弁、すなわち、図1又は図2(a)に示すように、湾曲部42bの外周先端が軸筒20の内周面に当接して軸筒20内のインク10を塗布部材30側に流出するのを阻止する状態となる。
なお、上記弁体42の弾性力は、収容する液体10(インク、塗布液等)の種類及びその粘度、攪拌体15の材質、大きさ、重量等を勘案して、弁体42の材質、形状、厚さなどを組み合わせて好適に設定される。これにより、弁体42の開弁、並びに、弁体自身の自己弾性力による閉弁を確実に行うことができるものとなる。
なお、弁機構40はパッキン部材29のようなシール部品を一体にして組み込んでもよい。
キャップ体50は、先軸25の先端外周に嵌合(又は螺合)等により着脱自在となる着脱部51aを有する外キャップ51と、塗布部材30の周囲をシールする内キャップ52とから構成されている。
このように構成される本実施形態の液体塗布具Aでは、まず、図2(a)に示すように、攪拌する前であり、弁体42は液体10の塗布部材30への流出を閉鎖している。そして、図2(b)に示すように、軸筒20を鉛直方向で液体を攪拌すると、攪拌体15が弁体42にあたり、弁体42に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに、該弁体42の本体部42aが撓み、湾曲部42bの外周先端の当接状態が解除(開放又は開弁)されて、液体10が塗布部材30側に流出する。この流出した液体10は、上記液体吸蔵体35を介して塗布部材30に供給されることとなる。また、上記弁体42は、可撓性を有する弾性材料から構成されるものであるため、弁体42の開放(開弁)後において、攪拌動作を止めると、弁体42自身の弾性力(自己弾性力)によって、図2(a)に示すように、元の閉弁状態となる。通常の筆記時(塗布時)や攪拌操作しない状態では、確実に閉弁状態となったおり、無駄な液体10の流出はないものである。
また、本実施形態では、先軸15内の空間部は、液体吸蔵体35で満たされており、液体10の塗布部材30への供給は液体吸蔵体35を介して行われるので、攪拌動作を続けても液体の出過ぎないような構造となるものである。
以上のように本実施形態の筆記具Aでは、攪拌動作で弁機構を容易に開放することを可能とし、攪拌し続けても無駄な液体の流出がなく、しかも、筆記時又は塗布時には弁機構を開放できない構造とすると共に、部品構成をシンプルにして、コスト削減と弁機構の信頼性も向上した液体塗布具が得られるものとなる。
次に、図3〜図15は、それぞれ本発明の液体塗布具の他の実施形態を示すものである。なお、図3〜図15において、上記実施形態(図1及び図2)の筆記具Aと同様の構造は、同一の図示符号を示して、その説明を省略する。
図3に示す実施形態の筆記具Bは、弁機構の構造などを代えた点で、上記実施形態(図1及び図2)の筆記具Aと相違するものである。
本実施形態の弁機構40は、コイル状のスプリング部43と、平板状の弁体44とを一体に有するものであり、先軸25内の段部29aにスプリング部43の先端43aを当接せしめ、弁体44の外周部が軸筒20の先端側に形成した拡径部23に当接せしめて、上記軸筒20とペン芯からなる塗布部材30との間に設けられる構成となっている。この弁体44の外径は軸筒20の内径よりも大きく、拡径部23よりも小さく設定されている。
この弁機構40では、上記コイル状のスプリング部43の自己弾性力により液体10側に附勢されており、図3(a)に示すように、弁体44の外周端部44aが拡径部23に当接して閉鎖されているため、通常、弁体44により閉弁状態となっている。この弁機構40は、樹脂、ゴム、エラストマー又は金属などの材料で構成でき、本実施形態ではポリアセタール製で構成されている。
また、塗布部材30の後端側にあって、上記スプリング部43内に可撓性の液体吸蔵体36が設けられており、開弁した際、軸筒20内の液体10を上記可撓性の液体吸蔵体36を介して塗布部材30に供給せしめる構造となっている。この可撓性の液体吸蔵体36としては、上記実施形態の液体吸蔵体35と同様の材料、例えば、繊維束を加工又はこれらの繊維束を樹脂加工した繊維芯、または、各種のプラスチック粉末などを焼結したポーラス体(焼結芯)、硬質スポンジなどから構成することができ、気孔率、用いる繊維束の材料を好適なものに変更することなどして可撓性、自己弾性力を有する液体吸蔵体とすることができる。
本実施形態の筆記具Bでは、まず、図3(a)に示すように、攪拌する前であり、弁体44は液体10の塗布部材30への流出を閉鎖している。そして、図3(b)に示すように、軸筒20を鉛直方向にして液体を攪拌すると、攪拌体15が弁体44にあたり、弁体44に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに、該弁体44と一体となったスプリング部43及び可撓性の液体吸蔵体36が塗布部材30側へ撓み、弁体44の外周端部44aの当接状態が解除(開放又は開弁)されて、開弁により生じた隙間部44bを介して液体10が塗布部材30側に流出する。この流出した液体10は、上記可撓性の液体吸蔵体36を介して塗布部材30に供給されることとなる。また、弁体44の開放(開弁)後において、攪拌動作を止めると、スプリング部43自身の弾性力(自己弾性力)によって、図3(a)に示すように、元の閉弁状態となる。通常の筆記時(塗布時)や攪拌操作しない状態では、確実に閉弁状態となっており、無駄な液体の流出はないものである。
従って、本実施形態の筆記具Bにおいても、上記筆記具Aと同様に、攪拌動作で弁機構を容易に開放することを可能とし、攪拌し続けても無駄な液体の流出がなく、しかも、筆記時又は塗布時には弁機構を開放できない構造とすると共に、部品構成をシンプルにして、コスト削減と弁機構の信頼性も向上した液体塗布具が得られるものとなる。
図4に示す実施形態の筆記具Cは、弁機構の構造などを代えた点で、上記実施形態(図1及び図2)の筆記具Aと相違するものである。
本実施形態の弁機構40は、コイル状のスプリング部43と、筒状の突出部45aを有する弁体45と、塗布部材30を保持する保持部46とを一体に有するものであり、軸筒20の先端開口部に固着された先軸25内に収容される構造となっている。先軸25の先端開口部に塗布部材30を保持する保持部46を取り付けると共に、後端側に設けた摺動保持部25a内に弁体45が摺動保持されている。
この弁機構40では、上記コイル状のスプリング部43の自己弾性力により液体10側に附勢されており、図4(a)に示すように、弁体45の段部45bが摺動保持部25aの当接部25bに当接して閉鎖されているため、通常、弁体45により閉弁状態となっている。この弁機構40は、樹脂、ゴム、エラストマー又は金属などの材料で構成でき、本実施形態ではポリアセタール製で構成されている。
本実施形態の筆記具Cでは、まず、図4(a)に示すように、攪拌する前であり、弁体45は液体10の塗布部材30への流出を閉鎖している。そして、図4(b)に示すように、軸筒20を鉛直方向にして液体を攪拌すると、攪拌体15が弁体45の突出部45aにあたり、弁体45に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに、該弁体45と一体となったスプリング部43及び可撓性の液体吸蔵体36が塗布部材30側へ撓み、弁体45の段部45bの当接状態が解除(開放又は開弁)されて、開弁により生じた隙間部45cを介して液体10が塗布部材30側に流出する。この流出した液体10は、上記可撓性の液体吸蔵体36を介して塗布部材30に供給されることとなる。また、弁体45の開放(開弁)後において、攪拌動作を止めると、スプリング部43自身の弾性力(自己弾性力)によって、図4(a)に示すように、元の閉弁状態となる。通常の筆記時(塗布時)や攪拌操作しない状態では、確実に閉弁状態となっており、無駄な液体の流出はないものである。
従って、本実施形態の筆記具Cにおいても、上記筆記具A、Bと同様に、攪拌動作で弁機構を容易に開放することを可能とし、攪拌し続けても無駄な液体の流出がなく、しかも、筆記時又は塗布時には弁機構を開放できない構造等となる液体塗布具が得られるものとなる。
図5に示す実施形態の筆記具Dは、弁機構の構造などを代えた点で、上記実施形態(図1及び図2)の筆記具Aと相違するものである。
本実施形態の弁機構40は、筒状の弾性部材47と、平板状の弁体48とを一体に有するものであり、軸筒20の先端開口部に固着された先軸25の後端側に取り付けられるものである。先軸25内には、塗布部材30及び液体吸蔵体35が当接状態で収容されており、液体吸蔵体35の後端部は先軸25に設けた筒状係止体25cで係止されている。
筒状の弾性部材47は、平板状の弁体48に取り付けられる弾性を有する弁体取付部47aと、上記筒状係止体25cに取り付けられる弾性を有する係止体取付部47bとが介在部材47cにより一体となっており、上記弁体取付部47a及び係止体取付部47bには、液体吸蔵体35に流出せしめる流出孔が形成されている。この弁機構40は、樹脂、ゴム又はエラストマーなどの弾性材料で構成でき、本実施形態ではポリアセタール製で構成されている。
本実施形態の筆記具Dでは、まず、図5(a)に示すように、攪拌する前であり、弁体48は液体10の塗布部材30への流出を閉鎖している。そして、図4(b)に示すように、軸筒20を鉛直方向にして液体を攪拌すると、攪拌体15が弁体48にあたり、弁体48に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに、該弁体48に取り付けた弾性を有する弁体取付部47aが塗布部材30側へ撓み、弁体48の外周端部48aの当接状態が解除(開放又は開弁)されて、開弁により生じた隙間部48bを介して液体10が塗布部材30側に流出する。この流出した液体10は、上記可撓性の液体吸蔵体35を介して塗布部材30に供給されることとなる。また、弁体48の開放(開弁)後において、攪拌動作を止めると、弾性を有する弁体取付部47a自身の弾性力(自己弾性力)によって、図5(a)に示すように、元の閉弁状態となる。通常の筆記時(塗布時)や攪拌操作しない状態では、確実に閉弁状態となっており、無駄な液体の流出はないものである。
従って、本実施形態の筆記具Dにおいても、上記筆記具A、B及びCと同様に、攪拌動作で弁機構を容易に開放することを可能とし、攪拌し続けても無駄な液体の流出がなく、しかも、筆記時又は塗布時には弁機構を開放できない構造等となる液体塗布具が得られるものとなる。
図6に示す実施形態の筆記具Eは、弁機構の構造などを代えた点で、上記実施形態(図1及び図2)の筆記具Aと相違するものである。
本実施形態の弁機構40は、軸筒20とペン芯からなる塗布部材30との間に設けられるものであり、先軸25内に固着されたペン芯からなる塗布部材30の後端側外周面と該後端側外周面に設けた液体吸蔵体35との間に嵌合保持される筒状の取付部49aと、該取付部49aの軸筒20側に設けた弁体49とを有するものである。
この弁体49は、図6(a)に示すように、中央部が厚肉状となる本体部49bと、外周側が塗布部材30側に湾曲した薄肉状の湾曲部49cとを有し、通常の筆記時(塗布時)や攪拌操作しない状態では、湾曲部49cの外周先端が軸筒20の先端内に設けた屈曲部23の内周面に当接して軸筒20内のインク10を塗布部材30側に流出するのを阻止する状態、すなわち、閉弁状態となっている。この弁機構40は、樹脂、ゴム又はエラストマーなどの弾性材料で構成でき、本実施形態では上述の筆記具Aの弁体と同様にブチルゴム製で構成されている。
このように構成される本実施形態の液体塗布具Eでは、まず、図6(a)に示すように、攪拌する前であり、弁体49は液体10の塗布部材30への流出を閉鎖している。そして、図6(b)に示すように、軸筒20を鉛直方向で液体を攪拌すると、攪拌体15が弁体49にあたり、弁体49に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに、該弁体42の本体部49bが撓み、湾曲部49cの外周先端の当接状態が解除(開放又は開弁)されて、液体10が塗布部材30側に流出する。この流出した液体10は、上記液体吸蔵体35を介して塗布部材30に供給されることとなる。また、上記弁体49は、可撓性を有する弾性材料から構成されるものであるため、弁体49の開放(開弁)後において、攪拌動作を止めると、弁体49自身の弾性力(自己弾性力)によって、図6(a)に示すように、元の閉弁状態となる。通常の筆記時(塗布時)や攪拌操作しない状態では、確実に閉弁状態となったおり、無駄な液体10の流出はないものである。
従って、本実施形態の筆記具Eにおいても、上記筆記具A〜Dと同様に、攪拌動作で弁機構を容易に開放することを可能とし、攪拌し続けても無駄な液体の流出がなく、しかも、筆記時又は塗布時には弁機構を開放できない構造等となる液体塗布具が得られるものとなる。
図7に示す実施形態の筆記具Fは、上記図3の実施形態である筆記具Cにおいて、用いた弁機構40における、コイル状のスプリング部43と、筒状の突出部45aを有する弁体45と、塗布部材30を保持する保持部46を、それぞれ別材質、または、コイル状のスプリング部43のみを別材質としたものである。本実施形態は、コイル状のスプリング部43を金属(SUS)製とし、弁体45と保持部46とをポリアセタール製で構成した点で、上記図3の筆記具Cと相違するものであり、上記筆記具A〜Eと同様に、目的の機能を発揮できるものである。
図8〜図15に示す実施形態の筆記具Gは、後軸21と先軸25との間に前軸24を設けた点、一時貯留部となる液体吸蔵体35の端面に液体の移動を制限する障壁部37を設置した点、先軸25内に収容される上記一時貯蓄部35と弁機構60の弁体61との間に空間部25dを設けた点、キャップ体50の構造を若干変更した点で、上記実施形態(図1及び図2)の筆記具Aと相違するものである。
前軸24は、筒状体から構成され、その後方側24aは後軸21の前方側21aと螺合により固着され、前方側24bは先軸25の大径部26の後方側26aと螺合により固着されている。本実施形態では、軸筒20は、後軸21と前軸24とで構成されることとなる
前軸24の後端部には、棒状の攪拌体15aを挿嵌自在に保持すると共に、インクなどの液体10が通過する通過孔を有する保持孔部24cを備えている。また、前軸24の前端部には、弁体61を挿嵌自在に保持する弁体保持孔部24dを備えている。
先軸25内に嵌合により取り付けた一時貯蓄部となる液体吸蔵体35の端面には、液体の移動を制限する障壁部37が設置されている。この障壁部37は、図12(a)〜(c)に示すように、円盤状に構成されており、該障壁部37内には液体吸蔵体35の後方側の小径部35aを挿通する挿通孔38と、該挿通孔38に連続して外側方向に所定間隔毎に連設した液体通過孔39,39…とを備えている。この障壁部37により液体10が過剰に液体吸蔵体35に移動することが制限されることとなる。
本実施形態の弁機構60は、先軸25内に設置した障壁部37と前軸24の弁体保持孔部24dとの間に設けられるものであり、弁体61とコイル状のスプリング部62とを備えている。
この弁体61は、図13(a)〜(e)に示すように、本体部61aと、本体部61aに連設される拡径部61bと攪拌体受部61cとを有し、該攪拌体受部61cの端面61dは攪拌の際に棒状の攪拌体15aの端面15bと当接する構成となっている。また、本体部61aの外周には、コイル状のスプリング部62を保持する突部61eを有する環状段部61fを有している。
また、本実施形態では、先軸25内の一時貯留部となる液体吸蔵体35と弁体61間に、弁機構60部分での空気置換がしやすくなるように空間部25dを設けている。
キャップ体50は、先軸25の先端外周に嵌合(又は螺合)等により着脱自在となる着脱部53aを有する本体部53と、該本体部53内には、凹状の保持部54を有している。該保持部54内には、過剰な液体を吸蔵する繊維束等の多孔性部材55が保持されていている。この繊維束及び/又は多孔性の部材55は、キャップ体50を先軸25先端外周部に嵌合により装着した際に、塗布部材30先端の塗布部分と接触し包囲する構造となっている。また、本体部53にはクリップ部56が一体に設けられている。
このように構成される本実施形態の液体塗布具Gでは、図8及び図9に示すように、攪拌する前であり、弁機構60の弁体61は液体10の塗布部材30への流出を閉鎖している。そして、図10、図11、図14及び図15に示すように、軸筒20を鉛直方向で液体を攪拌することで棒状の攪拌体15cの端面15dが弁体61の攪拌体受部62cの端面62dにあたり、弁体61に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに、該弁体61と一体となったスプリング部62が塗布部材30側へ撓み、弁体61の拡径部61bの外周端部61gと弁体保持孔部24dの弁座24eの当接状態が解除(開放又は開弁)されて、開弁により生じた隙間部15eを介して液体10が塗布部材30側に流出する。この流出した液体10は、障壁部37により液体10が過剰に液体吸蔵体35に移動することなくペンシンとなる塗布部材30の小径部30aに供給されることとなる。また、弁体44の開放(開弁)後において、攪拌動作を止めると、スプリング部62自身の弾性力(自己弾性力)によって、図8及び図9に示すように、元の閉弁状態となる。通常の筆記時(塗布時)や攪拌操作しない状態では、確実に閉弁状態となっており、無駄な液体の流出はないものである。
また、本実施形態では、一時貯留部toとなる液体吸蔵体35の端面には、液体10が一時貯留部となる液体吸蔵体35へ直接移動して接触しない障壁部37を設置したにより、液体が過剰に液体吸蔵体35に移動することがなくなり、塗布部材30からの液体の飛散を更に防ぐことができるものとなる。また、上記一時貯留部となる液体吸蔵体35と弁体61との間に空間部25dを設けることで、弁機構60部分の空気置換がしやすくなり、上記障壁部37を設けたとしても液体の流出がしやすくなり、安定的に塗布部材30に供給することができるものとなる。
従って、本実施形態の筆記具Gにおいても、上記筆記具Aと同様に、攪拌動作で弁機構を容易に開放することを可能とし、攪拌し続けても無駄な液体の流出がなく、しかも、筆記時又は塗布時には弁機構を開放できない構造とすると共に、塗布部材30からの液体の飛散を更に防ぐことができ、安定的に塗布部材30に供給することができるものとなり、部品構成をシンプルにして、コスト削減と弁機構の信頼性も向上した液体塗布具が得られるものとなる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の形態に変更することができる。
上記実施形態では、液体塗布具として筆記具用インクを用いた筆記具について詳述したが、該インクをマニキュア液、液状化粧料等とし、塗布部材となるペン芯をスポンジ等の多孔体から構成される塗布体とした化粧具、その他液体を一般に塗布するものとしてもよいものである。
また、攪拌体15を金属(SUS)製の攪拌ボールから構成したが、金属を内蔵した樹脂製やセラミック製の攪拌ボールであってもよく、また、球状以外となる楕円状などであってもよいものである。
なお、上記実施形態では軸筒20内に直接液体(インク)を充填したが、別材料となる液体内蔵のインクタンクや液体をリフィール(液体収容管)に収容したリフィールタイプの筆記具、塗布具であっても良いものである。
次に、実施例により、本発明を更に詳述するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
(液体塗布具の構成:図1及び図2準拠)
各部材の構成:
塗布部材(ペン芯)30:アクリル製繊維芯、気孔率72%、長さ27mm、φ:7.9mm、先端が丸まった略円柱形状
攪拌体15:ステンレス製ボール、直径φ6mm
液体吸蔵体35:ウレタン製、気孔率75%、長さ7mm、外径φ10mm
軸筒20(先軸25、後軸21):ポリプロピレン製
弁機構40:ブチルゴム製、弁体42:大きさ:外径φ13mm、本体部肉厚0.6mm、湾曲部肉厚:0.3〜0.8mm、長さ5mm
(インク組成)
インクとして、市販のマーキングペン用水性インクを使用した。
このように構成される本発明となる実施例1の液体塗布具を用いて弁機構の開弁操作、すなわち、軸筒20を鉛直方向にしてインクを攪拌したところ、開弁されてインクが塗布部材30に流出して筆記できることを確認した。また、液体吸蔵体35へ供給されたインクが消費され、インクが無くなること確認した。これにより、通常の筆記時には、閉弁されていることを確認した。次いで、上記と同様に攪拌操作したところ、また、開弁されてインクが塗布部材30に流出して筆記できることを確認した。
更に、開弁時、閉弁時には、インクの漏れやボタオチも確実に防止できることを確認した。
〔実施例2〕
(液体塗布具の構成:図3準拠)
各部材の構成:
塗布部材(ペン芯)30:アクリル製繊維芯、気孔率72%、長さ27mm、φ:7.9mm、先端が丸まった略円柱形状
攪拌体15:ステンレス製ボール、直径φ6mm
可撓性を有する液体吸蔵体36:ウレタン製、気孔率75%、長さ13mm、外径φ5.5mm
軸筒20(先軸25、後軸21):ポリプロピレン製
弁機構40:ポリアセタール製、弁体45:大きさ:外径φ14mm、肉厚0.8mm、
流出部44:0.8mm、スプリング部:外径φ8.5mm、内径φ6mm、長さ12mm
(インク組成)
インクとして、市販のマーキングペン用水性インクを使用した。
このように構成される本発明となる実施例2の液体塗布具を用いて弁機構の開弁操作、すなわち、軸筒20を鉛直方向にしてインクを攪拌したところ、開弁されてインクが塗布部材30に流出して筆記できることを確認した。また、液体吸蔵体35へ供給されたインクが消費され、インクが無くなること確認した。これにより、通常の筆記時には、閉弁されていることを確認した。次いで、上記と同様に攪拌操作したところ、また、開弁されてインクが塗布部材30に流出して筆記できることを確認した。
更に、開弁時、閉弁時には、インクの漏れやボタオチも確実に防止できることを確認した。
本発明の液体塗布具では、アンダーラインペン、ペイントマーカー、油性マーカー、水性マーカーと呼ばれるタイプの筆記具、マニキュア液、液状化粧料等の化粧具などに好適に適用することができる。
A 液体塗布具
10 液体(インク)
15 攪拌体(攪拌ボール)
20 軸筒
21 後軸
25 先軸
30 塗布部材(ペン芯)
35 一時貯留部(液体吸蔵体)
40 弁機構
42 弁体

Claims (7)

  1. 液体と共に攪拌体を内部に収容する軸筒と、該軸筒の先端に固着した塗布部材と、上記軸筒内の液体を攪拌することで攪拌体が弁体にあたり、弁体に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに開弁して、軸筒内の液体を塗布部材に供給せしめ、かつ、自己弾性力によって閉弁する弁機構とを有することを特徴とするバルブ式の液体塗布具。
  2. 弁機構は、可撓性を有する弾性材料により構成されていることを特徴とする請求項1記載の液体塗布具。
  3. 弁機構は、スプリング部と弁体とを一体に有し、該弁体に特定の衝撃荷重以上の衝撃力が加わったときに開弁して弁体に設けた流出孔により、軸筒内の液体を塗布部材に供給せしめ、かつ、上記スプリング部の自己弾性力によって閉弁することを特徴とする請求項1記載の液体塗布具。
  4. 塗布部材の後端側に、一時貯留部を設け、開弁した際、軸筒内の液体は上記一時貯留部を介して塗布部材に供給せしめることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の液体塗布具。
  5. 塗布部材の後端側に、かつ、スプリング部内に可撓性の一時貯留部を設け、開弁した際、軸筒内の液体を上記可撓性の一時貯留部を介して塗布部材に供給せしめることを特徴とする請求項3に記載の液体塗布具。
  6. 上記一時貯留部の端面には、液体が一時貯留部へ直接移動しない障壁部を設置したことを特徴とする請求項4又は5に記載の液体塗布具。
  7. 上記一時貯留部と弁体の間に空間部を設けたことを特徴とする請求項4〜6の何れか一つに記載の液体塗布具。
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