JP2014131841A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】構造の複雑化及び用紙投入口の大型化を招来することなく、ロール紙の外周面から離れた用紙先端領域のカール量の変化に影響を受けることなくローディング処理を好適に行うことが可能なプリンタを提供する。
【解決手段】給紙部1に収容されたロール紙Rのロール径に応じて添接部32がロール紙Rの外周面に添接する角度までローディングガイド本体31を付勢部の付勢力により揺動可能に構成し、且つロール径が小さいほど用紙投入口2の開口方向に対するローディングガイド本体31における用紙投入口側領域312の立ち上がり角度が大きくなるように設定した。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリンタ、特にロール紙を印刷可能な状態にセットするローディング処理を好適に行うことが可能なプリンタに関するものである。
従来より、用紙をロール状に巻回したロール紙を給紙部に収容し、ロール紙の外周面から離した用紙を印刷部に供給してプリント処理を施すプリンタが知られている。このようなプリンタでは、例えばロール紙の交換や補充、或いは用紙詰まり等により、給紙部に新しいロール紙を装填したり、使用中のロール紙を装填し直した場合、ロール紙の先端を印刷部側へ送り出すローディング処理が要求される。
これまでに本出願人は、給紙部にロール紙を装填しさせすればロール紙の先端を自動で印刷部側へ送り出す自動ローディング機構に関する発明を提案している(例えば特許文献1、特許文献2)。
これら特許文献に開示されている自動ローディング機構は、ロール紙を巻回した軸を回転させることでロール紙の外周面から離れた用紙の先端を、ロール紙の外周面近傍に配置したセンサによって検出し、この検出処理後に用紙の先端を、用紙の厚み方向に対向配置した用紙案内ガイド同士の空間を通じて印刷部側へ案内するように構成されている。
特開2005−60017号公報 特開2011−37557号公報
ところで、ロール紙のうちロール径方向の外側の部分と、ロール径方向の内側の部分とではロール径の差異に基づいてカール量(カールの度合いであり、巻きぐせの程度ともいえる)も変化し、ロール径が小さいほどカール量よりも相対的に大きくなる。前掲の各特許文献では、カール量の差異については言及されていないものの、用紙の厚み方向に対向配置した用紙案内ガイド同士の空間内をロール紙の外周面から離れた用紙の先端が通過することにより、カール量の差異に関わらず、ロール紙の先端を用紙投入口にまで案内することが可能である。
しかしながら、前掲の各特許文献に開示されているローディング機構は、自動的にローディング処理を行うために、ロール紙の外周面から離れた用紙の先端を検出するセンサが必須であるとともに、用紙の厚み方向に対向配置した用紙案内ガイドを用いた構成であるため、部品点数が多く、高度なセンシング技術も要求されることから、高機能型のプリンタであるといえる。このような高機能型のプリンタは、コストも必然的に高くなる。
一方、センサによる用紙先端の検出処理を不要とし、ロール紙のうち外周面から離れた用紙を、給紙部と用紙投入口との間に固定配置した用紙案内ガイド(ローディングガイド)の上向き面に沿って用紙投入口まで案内する構成であれば、用紙先端領域のカール量の変化に伴い、用紙投入口に用紙の先端を適切に案内できずに紙詰まりが発生し、ローディング処理がスムーズに行われない場合が生じ得る。
そこで、用紙投入口の開口寸法を大きく設定することで、カール量が大きい用紙先端領域も用紙投入口に案内できるように構成する態様も考えられる。しかしながら、プリンタ本体内の用紙投入口周辺におけるローラなどの部品レイアウトの制約などから、用紙投入口の開口寸法を大きく設定することは設計上困難である。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであって、主たる目的は、センサによる用紙先端の検出処理が不要であり、構造の複雑化及び用紙投入口の大型化を招来することなく、ロール紙の外周面から離れた用紙先端領域のカール量の変化に影響を受けることなくローディング処理を好適に行うことが可能なプリンタを提供することにある。
すなわち本発明は、用紙をロール状に巻回したロール紙を収容し得る給紙部と、ロール紙の外周面から離れて給紙部から印刷部に搬送供給される用紙が通過する用紙投入口と、給紙部と用紙投入口の間に配置され且つ少なくともローディング処理時に用紙の先端領域を用紙投入口に案内し得るローディングガイド部とを備えたプリンタに関するものである。ここで、本発明のプリンタは、熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ、レーザプリンタなどの各種プリンタを包含し、印刷部によるプリント処理方式を特に限定するものではない。
そして、本発明に係るプリンタは、ローディングガイド部として、少なくとも相対的に用紙投入口に近い領域である用紙投入口側領域を用紙投入口に向かって延伸させたローディングガイド本体と、ローディングガイド本体のうち給紙部側の端部又は端部近傍に設けられ且つ給紙部に収容されたロール紙の外周面に添接可能な添接部と、添接部がロール部の外周面に添接する方向にローディングガイド本体を付勢する付勢部とを備えたものを適用し、給紙部に収容されたロール紙のロール径に応じて添接部がロール紙の外周面に添接する角度までローディングガイド本体を付勢部の付勢力により揺動可能に構成し、且つロール径が小さいほど用紙投入口の開口方向に対する用紙投入口側領域の立ち上がり角度が大きくなるように設定していることを特徴としている。
ここで、「用紙投入口の開口方向に対する用紙投入口側領域の立ち上がり角度」とは、用紙投入口の開口方向に沿った仮想直線と、用紙投入口側領域の延伸方向に沿った仮想直線とのなす立ち上がり角度を意味する。また、本発明のローディングガイド本体は、少なくとも相対的に用紙投入口に近い領域である用紙投入口側領域を用紙投入口に向かって延伸させたものであればよく、ローディングガイド本体の所定箇所に設定した屈曲部や湾曲部を境にして、用紙投入口側領域と、ローディング本体のうち相対的に給紙部側に近い領域とを設定したローディング本体であってもよいし、用紙投入口側領域と、ローディング本体のうち相対的に給紙部側に近い領域とを同一直線上に設定したローディング本体であってもよい。
上述したように、ロール紙のロール径が小さいほどそのロール紙の外周面から離れた用紙先端領域の巻き量(カール量)は大きくなり、ローディングガイド本体に案内される用紙の先端領域は、ローディングガイド本体の用紙投入口側領域において、この用紙投入口側領域の延伸方向に対して立ち上がる方向に巻いた形状になる。そこで、本発明に係るプリンタでは、ロール紙のロール径が小さいほど、用紙投入口の開口方向に対する用紙投入口側領域の立ち上がり角度を大きくするという技術思想を採用したことによって、ロール径が小さいロール紙の外周面から離れたカール量の大きい用紙先端領域をローディングガイド本体本体の用紙投入口側領域に案内させながら用紙投入口にスムーズに搬送することができる。また、本発明のプリンタであればロール紙のロール径が大きいほど、用紙投入口の開口方向に対する立ち上がり角度が小さくなるローディングガイド本体本体の用紙投入口側領域に、そのロール径が大きいロール紙の外周面から離れたカール量の小さい用紙先端領域も用紙投入口にスムーズに搬送することができる。
したがって、本発明のプリンタであれば、センサによる用紙先端の検出処理を不要として構造上及び制御上の煩雑化を回避しつつ、ローディングガイド本体を揺動可能に構成して、用紙先端領域のカール量が大きい場合であってもその用紙先端領域を用紙投入口に適切に通過させることができるため、用紙投入口の開口寸法を大きく設定する必要もない。なお、本発明における「用紙投入口の開口方向」とは、用紙の搬送方向に沿った用紙投入口の開口方向を意味し、給紙部から供給された用紙が用紙投入口を通過して用紙投入口よりも印刷部に向かって搬送される搬送パス(搬送経路)のうち、用紙投入口内における搬送パスの方向と同一方向である。
特に、本発明に係るプリンタでは、付勢部の付勢力によって添接部がロール紙の外周面に添接する位置までローディングガイド本体を揺動可能に構成しているため、モータなどの特別な駆動源やセンサ等の検知機器を搭載することなく、簡単な構成でありながらローディングガイド本体がロール径の変化に応じて追従して揺動する構成を実現できる。
また、本発明では、添接部がロール紙の外周面に接触し得ない待避位置にまでローディングガイド本体を移動させる強制待避部を備えたプリンタを構成してもよい。このような構成であれば、ローディング処理後に強制待避部によって添接部をロール紙の外周面から離間させることで、プリント処理時などローディング処理以外の処理を行う場合における用紙の搬送をスムーズに行うことが可能である。
本発明のプリンタが、筐体外から給紙部へのアクセスを許容する開き位置と筐体外から給紙部へのアクセスを規制する閉じ位置の間で移動可能なカバーを備えたものであれば、カバーの開き位置から閉じ位置への移動に伴ってローディングガイド本体を待避位置に移動させる強制待避部を採用することが好ましい。この場合、ユーザはカバーを閉めるというロール紙の交換時に必要な操作を行うだけで、ローディングガイド本体を待避位置に移動させることができ、ローディングガイド本体を待避位置に移動させる別途専用の操作が要求されず、この点において操作性に優れているといえる。
さらに、本発明における強制待避部の好適な一例としては、ローディングガイド本体の揺動に連動して昇降動作可能な昇降部を備え、カバーの開き位置から閉じ位置への移動に伴って昇降部を下降させることによりローディングガイド本体を待避位置に移動可能に構成した構成を挙げることができる。
また、本発明のプリンタにおいて、添接部として、転動しながらロール紙の外周面に添接可能なローラを適用すれば、ローディング処理時にロール紙の外周面に作用する添接部の負荷を軽減することができ、スムーズなローディング処理の実現に役立つとともに、添接部を通過する用紙に圧接痕が生じる不具合も防止・抑制することができる。
本発明によれば、給紙部に収容するロール紙の径変化応じて、用紙投入口の開口方向に沿った仮想直線に対するローディングガイド本体(具体的には用紙投入口側領域)の延伸方向に沿った仮想直線の立ち上がり角度を変化させるように構成し、ロール径が小さいほど用紙投入口の開口方向に対する用紙投入口側領域の立ち上がり角度が大きくなるように構成したことによって、センサによる用紙先端の検出処理を不要とし、構造の複雑化及び用紙投入口の大型化を招来することなく、ロール紙の外周面から離れた用紙先端領域を、カール量の変化に影響を受けることなくローディングガイド本体に案内させながら用紙投入口を通過させて筐体内の所定位置まで搬送するローディング処理を好適に行うことが可能なプリンタを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るプリンタ(カバーオープン状態)の全体外観模式図。 図1に示すプリンタの要部断面を一部省略して示す図。 同実施形態において最大径のロール紙を給紙部に装填した状態の図2対応図。 同実施形態において最小径のロール紙を給紙部に装填した状態の図2対応図。 同実施形態において最大径のロール紙を給紙部に装填した場合におけるローディング処理時の用紙搬送パスを図3に対応させて示す図。 同実施形態において最小径のロール紙を給紙部に装填した場合におけるローディング処理時の用紙搬送パスを図4に対応させて示す図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るプリンタPは、図1及び図2(図1はカバーC2が開き位置にあるプリンタPの全体外観図であり、図2は図1のプリンタPの幅方向中央断面のうち要部のみを一部省略して示す図である)に示すように、連続する用紙Sをロール状に巻回したロール紙Rを収容可能な給紙部1と、ロール紙Rの外周面から離れて給紙部1から印刷部に向かって搬送供給される用紙Sが通過する用紙投入口2と、給紙部1と用紙投入口2の間に配置されるローディングガイド部3とを少なくとも備えたものである。
また、本実施形態のプリンタPは、用紙Sに対してプリント処理を施す印刷部と、排出口を有する排出部と、用紙搬送路上において印刷部よりも排出口側に配置され且つ用紙Sを用紙幅方向に切断可能な切断部と、これら各部に用紙Sを搬送する用紙搬送機構(フィードローラやピンチローラなどを用いて構成した用紙搬送機構)を備えているが、これら各部は何れも周知のものを適用することができ、図面を含めて詳細な説明は省略する。このプリンタPは、図1に示すように少なくとも給紙部1、印刷部及び切断部を共通の筐体C内に設けている。なお、図1では、線が一部途切れている箇所など不鮮明な部分があるが、当該図面は、プリンタPの全体構成を概略的に示すものであり、本発明の根幹部分は図2以降において正確に示している。
筐体Cは、印刷部及び切断部を内部空間に収容可能な筐体本体C1と、筐体本体C1に対して開き位置(図1参照)と閉じ位置(図示省略)の間で移動可能なカバーC2とを用いて構成している。本実施形態では、筐体本体C1に対するカバーC2の取り付け箇所を枢支点としてカバーC2を閉じ位置と開き位置との間で回転可能に設定している。そして、カバーC2を開き位置に位置付けた場合に、ユーザは筐体C外から給紙部1に直接アクセスすることができ、ロール紙Rを給紙部1にセットしたり、交換することが可能である。一方、カバーC2を閉じ位置に位置付けた場合、ユーザは筐体C外から給紙部1に対してアクセスできない状態になる。
用紙投入口2は、筐体Cの内部空間において、筐体本体C1の内部空間と、給紙部1の配置スペースとを相互に連通させる位置に設けられ、図2及び図3に示すように、用紙Sの厚み方向に対向配置される第1用紙ガイド板21と第2用紙ガイド板22との間に形成されるものである。ここで、図3は、給紙部1に収容可能なロール紙Rのうち最大径のロール紙Rを収容し、既にローディング処理を終えた状態を図2に対応させて示す図であり、用紙Sの搬送パスを明示している。なお、図3以降の各図ではロール紙Rよりも紙面奥方に配置されている部品を説明の便宜上、カクレ線を意味する破線ではなく、敢えて実線で示している。
図3に示すように、本実施形態のプリンタPは、ロール状に巻回されたロール紙Rの外周面から離れて用紙投入口2を通過する用紙Sのうち、給紙部1に収容された状態(ロール状態)ではロールの内向き面であった一方の面(例えばオモテ面)に対面する位置に第1用紙ガイド板21を配置し、ロール状態ではロールの外向き面であった他方の面(例えばウラ面)に対面する位置に第2用紙ガイド板22を配置している。
ここで、「用紙投入口2の開口方向」とは、用紙Sの搬送方向に沿った用紙投入口2の開口方向を意味する。より具体的には、図3に示すように、給紙部1から供給された用紙Sが用紙投入口2を通過して用紙投入口2よりも印刷部に向かって搬送される搬送パス(搬送経路)のうち用紙投入口2内における搬送パスの方向が「用紙投入口2の開口方向」である。本実施形態では、用紙Sの搬送方向に沿って相互に平行に配置した第1用紙ガイド板21及び第2用紙ガイド板22によって仕切られる空間を用紙投入口2に設定しており、用紙投入口2の開口方向は、用紙Sの搬送方向に沿ったこれら第1用紙ガイド板21及び第2用紙ガイド板22の延伸方向と同一である。
また、本実施形態プリンタPでは、第2用紙ガイド板22が、ローディング処理に用紙Sの先端領域S10(後述の図5、図6参照)を用紙投入口2にまで案内し得るローディングガイド部3の一部として機能し得るように、第1用紙ガイド板21よりも給紙部1側に向かって用紙投入口2の開口方向と同一方向に延伸させた用紙ガイドアッパ23を備えている。
本実施形態のプリンタPは、第1用紙ガイド板21のうち用紙投入口2の投入端(図示例では下端)から開口方向に対して略直交する方向であって且つ第2用紙ガイド板22から離間する方向に延伸する第1延伸領域24と、第1延伸領域24の延伸端(先端)から給紙部1側であって且つ開口方向と略同一方向に向かって延伸する第2延伸領域25と、第2延伸領域25の延伸端(先端)から給紙部1側に向かって所定角度で延伸する第3延伸領域27とを備えている。そして、第1延伸領域24及び第2延伸領域25によって仕切られる所定スペースにローディングガイドローラ26を配置している。また、本実施形態のプリンタPでは、給紙部1にセットしたロール紙Rが最小径である場合又は最小径に近い場合にそのロール紙Rの外周面から剥離してローディングガイドローラ26に向かって搬送される用紙Sの搬送方向と略平行な方向に第3延伸領域27の延伸方向を設定し、この第3延伸領域27を用紙ガイドロアとして機能させている。
給紙部1と用紙投入口2の間に配置されるローディングガイド部3は、ローディング処理時に、ロール状に巻回した状態で給紙部1に装填したロール紙Rのうち外周面から離れた用紙Sの先端領域(以下「用紙先端領域S10」と称す)を用紙投入口2に案内(誘導)し得るものである。
本実施形態のローディングガイド部3は、少なくとも用紙投入口2側の領域(以下「用紙投入口側領域312」と称す)を用紙投入口2又は用紙投入口2付近に向かって延伸させたプレート状のローディングガイド本体31と、ローディングガイド本体31のうち給紙部1側の端部又は端部近傍に設けられ且つ給紙部1に収容されたロール紙Rの外周面に添接可能な添接部32と、添接部32がロール紙Rの外周面に添接する方向にローディングガイド本体31を付勢する付勢部とを備えたものである。
ローディングガイド本体31は、ロール紙Rの外周面から離れて用紙投入口2に向かって搬送される用紙Sのウラ面に対面する位置に配置され、全体のうち少なくとも用紙投入口側領域312を用紙投入口2に向かって延伸させた形状を有している。本実施形態では、用紙搬送方向に沿った延伸方向を相互に異ならせた給紙部側領域311と用紙投入口側領域312によってローディングガイド本体31を形成している。実施形態のローディングガイド部3においては、ローディングガイド本体31のうち用紙搬送方向に沿った屈曲部313から給紙部1側の端部までの領域である給紙部側領域311を、用紙搬送方向に沿った屈曲部313から用紙投入口2側の端部までの領域である用紙投入口側領域312よりも大きく(長く)確保している。本実施形態では、例えば、用紙投入口側領域312の用紙搬送方向に沿った寸法と、給紙部側領域311の用紙搬送方向に沿った寸法との比率を1対3乃至4(図示例では1対3.5程度)に設定している。
そして、本実施形態に係るプリンタPは、用紙投入口側領域312の延伸方向と給紙部側領域311の延伸方向とを相互に異ならせたローディングガイド本体31の上向き面に用紙先端領域S10を添接させながら用紙投入口2に向かって案内可能に構成している。なお、ローディングガイド本体31の上向き面(給紙部側領域311の上向き面、用紙投入口側領域312の上向き面)は凹凸の無いフラットな面である。
本実施形態のプリンタPでは、ローディングガイド本体31の一部を回転軸33上に載置した状態で取り付け、この取付箇所(回転軸33)を枢支点にしてローディングガイド本体31全体を揺動可能に構成している。本実施形態では、ローディングガイド本体31のうち屈曲部313よりも用紙投入口2側の端部に近い部分を回転軸33上に載置している。
添接部32は、転動しながらロール紙Rの外周面に添接可能なローラ(添接ローラ32)を用いて構成したものである。添接ローラ32は、ローディングガイド本体31の給紙部1側の端部に設けたローラ支持部314によって回転可能に支持されている。本実施形態では、添接ローラ32として、ロール紙Rの幅方向に沿った寸法(幅寸法)がロール紙Rの幅寸法よりも小さいものを適用している。このような添接ローラ32を、ロール紙Rのうち少なくとも幅方向中央部分に添接可能に構成している。本実施形態のプリンタPは、添接ローラ32をロール紙Rの幅方向に複数(図1では2つ)並べて配置している。もちろん単一の添接ローラ32であってもよい。
付勢部は、ローディングガイド本体31の揺動中心を規定する上述の回転軸33にコイル巻回部を挿入し、コイルの両端部に設けたアーム同士の相対曲げ角度を所定角度に設定した捩りコイルバネを用いて構成したものである(図示省略)。本実施形態の捩りコイルバネは、一方のアームに形成したフック部を筐体C自体または筐体C内の所定箇所に形成したフック孔f(図2参照)に引っ掛けるとともに、他方のアームをローディングガイド本体31のうち用紙投入口2側の端部近傍を下方から押圧する姿勢で筐体C内に配置される。このような捩りコイルバネによって、ローディングガイド本体31には、コイル巻回部を挿入した回転軸33周りに給紙部1側の端部がロール紙Rに近付く方向へ回転する力(付勢力)が作用する。
以上の構成により、本実施形態に係るプリンタPは、給紙部1に装填したロール紙Rのロール径に応じて添接部32がロール紙Rの外周面に添接する方向にローディングガイド本体31を揺動させることができる。ここで、ローディングガイド本体31は、何れの揺動角度においても用紙投入口2側の端部を用紙投入口2の近傍に位置付けた状態、具体的には第2用紙ガイド板22に連続して設けた用紙ガイドアッパ23に近付けた状態にある。
そして、本実施形態に係るプリンタPは、図3及び図4(図4は給紙部1に収容可能なロール紙Rのうち最小径のロール紙Rを収容し、既にローディング処理を終えた状態を図3に対応させて示すである)に示すように、給紙部1に装填したロール紙Rのロール径が大きいほど、ローディングガイド本体31のうち用紙投入口側領域312の延伸方向が用紙投入口2の開口方向に対して平行に近い関係になり、ロール紙Rのロール径が小さいほど、用紙投入口2の開口方向に対する用紙投入口側領域312の立ち上がり角度が大きくなるように設定している。また、カバーC2が開き位置にあるという条件下において、ローディングガイド本体31が何れの揺動角度にあっても、ロール紙Rの外周面には添接部32がローディングガイド本体31の上向き面(給紙部側領域311の上向き面)よりも優先して当たるように設定している。
また、本実施形態に係るプリンタPは、添接部32がロール紙Rの外周面に接触し得ない待避位置にまでローディングガイド本体31を移動させる強制待避部4を備えている。
強制待避部4は、カバーC2の開き位置から閉じ位置への移動に伴ってローディングガイド本体31を待避位置に移動させるものである。本実施形態では、ローディングガイド本体31の揺動に連動して昇降移動する昇降部41と、カバーC2のうち昇降部41の一部に当たる位置に設けられ且つカバーC2の開き位置から閉じ位置への移動に伴って昇降部41を下方へ押し込む押圧部42(図1参照)とを用いて強制待避部4を構成している。
昇降部41は、給紙部1に装填したロール紙Rや用紙投入口2に向かって搬送される用紙Sに干渉しない位置に配置した昇降部本体411を主体としてなり、この昇降部本体411の一部に設けた係合部412を、ローディングガイド本体31の一部に形成したスライド孔316内に係合させている。本実施形態では筐体Cの側壁6近傍の位置において高さ方向に延伸するプレート状の昇降部本体411を適用し、昇降部本体411の下端部に、プリンタPの幅方向中央に向かって突出する係合部412を一体に設けている。
ここで、ローディングガイド本体31の側縁のうち、揺動動作中に昇降部本体411と重なり得る領域に高さ方向に延伸するスライドガイド片315を設け、このスライドガイド片315にスライド孔316を形成している。本実施形態では、ローディングガイド本体31の給紙部側領域311のうち屈曲部313に近い領域にスライドガイド片315を設け、スライド孔316の延伸方向を、ローディングガイド本体31の給紙部側領域311の延伸方向と同一方向に設定している。なお、スライド孔316の開口高さ寸法は、係合部412の高さ寸法よりも僅かに大きい寸法に設定されている。
このようなスライド孔316に係合させた係合部412は、昇降部本体411と一体に昇降移動する。具体的にこの係合部412は、昇降部本体411の昇降移動に伴ってスライド孔316における相対位置をスライド孔316の延伸方向に変位させながら昇降移動する。
また、本実施形態では、昇降部本体411に高さ方向に延伸する昇降ガイド孔413を形成している。そして、昇降部本体411よりもプリンタPの幅方向中央から遠い位置に固定配置した側壁6に昇降ガイド突部61を設け(図1参照)、この昇降ガイド突部61を昇降ガイド孔413に挿通しておくことにより、昇降部41全体が昇降ガイド孔413の延伸方向、つまり高さ方向に昇降移動するように構成している。本実施形態では、ロール紙Rを回転可能に保持するロール紙保持部62を設けた側壁6に、昇降ガイド突部61を形成している。ロール紙保持部62は給紙部1の一部を構成するパーツでもある。
特に、本実施形態のプリンタPは、昇降ガイド孔413を高さ方向に複数(図示例では2つ)形成し、各昇降ガイド孔413にそれぞれ個別の昇降ガイド突部61を挿通させておくことで、昇降部41全体の昇降移動をスムーズ且つ適切に行えるようにしている。本実施形態のプリンタPでは、ローディングガイド本体31の一方の側縁にのみスライドガイド片315を設け、このスライドガイド片315に対応付けて単一の昇降部41を設けた構成を採用している。なお、ローディングガイド本体31の両側縁にそれぞれスライドガイド片315を設け、各スライドガイド片315に対応付けて個別の昇降部41を設けた構成を採用することもできる。
本実施形態の昇降部41は、昇降部本体411の上端部に、カバーC2の開き位置から閉じ位置への移動中及びカバーC2が閉じ位置にある状態においてカバーC2の押圧部42が当接する被押圧部414を設けている。被押圧部414は、昇降部本体411の上端部からプリンタPの幅方向中央に向かって所定寸法突出させたものである。本実施形態では、被押圧部414を昇降部本体411及び係合部412とともに一体に形成している。なお、昇降部41を構成する各部(昇降部本体411、被押圧部414、係合部412)及びローディングガイド本体41のスライドガイド片315は、筐体C内においてロール紙Rと干渉しない位置に設けられている。
カバーC2に設けた押圧部42は、カバーC2の開き位置から閉じ位置への移動中及びカバーC2が閉じ位置にある状態において昇降部41の被押圧部414に当たって昇降部41全体を下方に向かって押圧するものである。この押圧部42によって昇降部本体411を下方へ押圧することにより、昇降部41の係合部412も下方へ移動し、係合部412が係合しているスライド孔316を有するローディングガイド本体31も付勢部の付勢力に抗して添接部32がロール紙Rから離間する方向へ揺動する。そして、本実施形態では、カバーC2を閉じ位置にした状態で、想定している範囲(給紙部1に装填可能なロール径)内で最大径のロール紙Rを給紙部1に装填している場合においてもそのロール紙Rの外周面にローディングガイド部3の添接部32が添接しない位置(待避位置)までローディングガイド本体31を揺動可能に設定している。
次に、このような構成を有するプリンタPにおいて、新たなロール紙Rを装填し、ロール紙Rの外周面から離した用紙先端領域S10を用紙投入口2に通過させて筐体本体C1内の所定位置まで搬送する処理(ローディング処理)について説明する。
先ず、カバーC2を閉じ位置から開き位置に移動させて、給紙部1に対して筐体C外からアクセス可能な状態にする。この状態で、被押圧部414に対するカバーC2の押圧部42からの押圧力が解除される。したがって、カバーC2を閉じ位置から開き位置に移動させた状態で給紙部1にロール紙Rが収容されていなければ、ローディングガイド本体31は、図2に示すように、付勢部の付勢力によって、給紙部1側の端部が予め設定されている搖動範囲内において最も高い位置となる姿勢まで回転軸33周りに回転(この際の回転方向を正方向と称す)している。この時点のローディングガイド本体31の位置を添接部最上昇位置とする。
また、本実施形態のプリンタPにおいて、カバーC2を閉じ位置から開き位置に移動させた時点で、給紙部1内に交換対象となるロール紙Rまたはロール紙の芯管が収容されている場合、そのロール紙Rまたはロール紙芯管を所定の操作によって給紙部1から取り外せば、ローディングガイド本体31は、付勢部の付勢力によって正方向に回転して添接部最上昇位置となる。
次に、給紙部1に新しいロール紙R(給紙部1に装填するロール紙Rとして想定している最大ロール径のロール紙R)を装填する。ロール紙保持部62にロール紙Rを保持させる装填処理によって、図3及び図5に示すように、ロール紙Rの外周面に添接する添接部32が、ロール径の大きさに応じてロール紙Rの円中心から離れる方向に押圧され、ローディングガイド本体31も付勢部の付勢力に抗して添接部32の移動方向と同一方向(逆方向)に回転軸33周りに回転する。この際、ローディングガイド本体31の逆方向への回転角度(揺動角度)に応じて昇降部41も下方へ移動する。ここで、図5は、給紙部1に収容可能なロール紙Rのうち最大径のロール紙Rを収容した場合におけるローディング処理時の用紙Sの搬送パスを図3に対応させて示す図である。また、同図では、説明の便宜上、用紙Sの先端S10を塗りつぶした円で示している。
ロール紙Rの装填処理に引き続いて、本実施形態のプリンタPでは、ユーザの手動操作により、ロール紙Rの外周面から離した用紙先端領域S10を添接部32とロール紙Rの外周面のうち添接部32が添接している部分との間に差し込み、さらに、ロール紙Rを回転させて、ローディングガイド本体31の上向き面に沿ってローディングガイド本体31における用紙投入口2側の端部近傍まで用紙先端領域S10を搬送する(差し込む)。
本実施形態のプリンタPは、給紙部1に装填したロール紙Rのロール径が最大である場合、ローディングガイド本体31のうち少なくとも用紙投入口側領域312の延伸方向に沿って延びる仮想直線と、用紙投入口2の開口方向に沿って延びる仮想直線との交差角度(交差する鋭角の角度)が例えば約140度(プラスマイナス10度)となるように設定している。ロール紙Rを回転させるユーザの手動操作によって、用紙先端領域S10は、用紙投入口2の開口方向に対して上述の相対角度関係に設定されたローディングガイド本体31の用紙投入口側領域312に案内されながらローディングガイド本体31の用紙投入口2側の端部に到達する。
そして、ユーザの手動操作によってさらにロール紙Rを回転させると、用紙先端領域S10は、ローディングガイド本体31における用紙投入口2側の端部から第2用紙ガイド板22の下端領域に配置した用紙ガイドアッパ23に当たり、引き続いて用紙ガイドアッパ23の延伸方向に沿って搬送され、ローディングガイドローラ26に到達した時点でローディングガイドローラ26の回転力が用紙搬送力として作用し、用紙投入口2を通過して筐体本体C1の内部空間に到達する。なお、筐体本体C1の内部空間において、用紙先端S1をどの位置まで搬送させるかという点について予めプログラム制御等によって設定・管理しておき、ロール紙Rの装填処理後において、用紙先端S1を添接部32とロール紙Rの外周面のうち添接部32が添接している部分との間に差し込んだ時点以降の所望のタイミングでロール紙Rを自動で回転させ、用紙先端S1が筐体本体C1の内部空間における所定位置(例えば印刷部によってプリント処理可能な位置など)に到達したことを検知するセンサ等の検知情報に基づいてロール紙Rの自動回転を停止させるように構成することができる。
用紙先端S1がローディングガイドローラ26を通過して筐体本体C1の内部空間に搬送されると、ロール紙Rの外周面から離れて用紙投入口2に搬送される用紙Sは、図3に示すように、ローディングガイドローラ26の外周面とロール紙Rの外周面を通過する直線に略一致する搬送パスに沿って搬送される。ここで、本実施形態のプリンタPでは、ロール紙Rの外周面に対する添接部32の添接位置を、直線状の搬送パスの始点となる位置よりも用紙投入口2から離れた位置に設定している。
用紙先端S1を筐体本体C1の内部空間の所定位置まで搬送するローディング処理を終えた後、カバーC2を開き位置から閉じ位置へ移動させると、カバーC2に設けた押圧部42が昇降部41を押圧することによって、昇降部41はさらに下方へ移動する。具体的には、カバーC2を開き位置から閉じ位置に向かって所定角度回転させた時点で、昇降部本体411の上端部に設けた被押圧部414にカバーC2の押圧部42が当接し、さらにカバーC2を閉じ位置に向かって回転させると、被押圧部414に対して押圧部42による押圧力が作用する。本実施形態では、略鉛直方向に延伸する昇降ガイド孔413を昇降部本体411に形成し、この昇降ガイド孔413内に固定の昇降ガイド突部62を配置しているため、昇降部41全体が昇降ガイド孔413の延伸方向、つまり略鉛直方向に沿って下方へ移動する。この昇降部41の下降動作に伴ってローディングガイド本体31も付勢部の付勢力に抗する方向(前記逆方向)へ移動し、添接部32をロール紙Rの外周面から離間させた待避位置(図示省略)にまで移動する。すなわち、本実施形態のプリンタPでは、カバーC2を開き位置に位置付け、最大径のロール紙Rを給紙部1に装填した状態においてロール紙Rの外周面に添接部32が添接している時点では、昇降ガイド突部61は昇降ガイド孔413の開口縁(具体的には開口上縁)に到達しておらず、昇降部本体411の動き代(具体的には下方への動き代)が確保されており、ローディングガイド本体31が待避位置にまで揺動した時点で、昇降ガイド突部61は昇降ガイド孔413の開口縁(具体的には開口上縁)に最も近接する。
そして、ローディングガイド本体31を待避位置に移動させた状態で、プリント処理を実行することで、添接部32がロール紙Rの外周面に添接している場合と比較して、ロール紙Rの回転動作時にロール紙Rの外周面に作用する摩擦抵抗を低減することができ、用紙搬送処理、ひいてはプリント処理をスムーズに行うことができる。
プリント処理の回数に伴って、給紙部1に収容されているロール紙Rのロール径は漸次小さくなり、搬送パスの始点となる位置も変位する。本実施形態では、ローディングガイドローラ26よりも給紙部1に近い位置に配置した用紙ガイドロア27の延伸方向を、ロール紙Rのロール径が最小である時点の搬送パスの搬送方向と略同一方向に設定し、この用紙ガイドロア27によってロール径が最小または最小に近い場合における用紙Sの搬送方向を規定している。
一方、用紙詰まりが起きた時点のロール紙Rや、新たに交換するロール紙Rが最小径または最小径に近い場合もある。このような場合において、用紙先端S1を筐体本体C1の内部空間における所定位置まで搬送するローディング処理が要求される。本実施形態のプリンタPでは、このような場合にも上述の手順に準じてローディング処理を行うことができるように構成している。
すなわち、カバーC2を閉じ位置から開き位置へ移動させた状態で、最小径または最小径に近いロール紙Rを給紙部1に装填し直したり、新たに装填した場合、図4及び図6に示すように、ロール紙Rの外周面に添接する添接部32が、ロール径の大きさに応じてロール紙Rの円中心から離れる方向に押圧され、ローディングガイド本体31も添接部32の移動方向と同一方向(逆方向)に回転軸33周りに回転し、ローディングガイド本体31の逆方向への回転角度(揺動角度)に応じて昇降部41も下方へ移動する。この際、ローディングガイド本体31の逆方向への回転角度(揺動角度)及び、昇降の下方への移動量は、ロール紙Rの小径化に伴って、最大径のロール紙Rを給紙部1に装填した場合よりも小さく(少なく)なる。ここで、図6は、給紙部1に収容可能なロール紙Rのうち最小径のロール紙Rを収容した場合におけるローディング処理時の用紙Sの搬送パスを図4及び図5に対応させて示す図である。
ロール紙Rの装填処理に引き続いて、ユーザの手動操作により、ロール紙Rの外周面から離した用紙先端領域S10を添接部32とロール紙Rの外周面のうち添接部32が添接している部分との間に差し込み、さらに、ロール紙Rを回転させて、ローディングガイド本体31の上向き面に沿ってローディングガイド本体31の用紙投入口2側の端部近傍まで用紙先端領域S10を搬送する(差し込む)。本実施形態のプリンタPは、給紙部1に装填したロール紙Rのロール径が小さいほど、ローディングガイド本体31のうち少なくとも用紙投入口側領域312の延伸方向に沿って延びる仮想直線と、用紙投入口2の開口方向に沿って延びる仮想直線との交差角度(交差する鋭角の角度)が、最大径のロール紙Rを給紙部1に装填した場合の交差角度よりも小さい値となるように設定している。ここで、交差角度が90度に近いほどローディングガイド本体31における用紙投入口側領域312の延伸方向が、用紙投入口2の開口方向に対して立ち上がる方向に近いことを意味し、交差角度が180度に近いほど用紙投入口側領域312の延伸方向が用紙投入口2の開口方向に対して平行な方向に近いことを意味する。
本実施形態では、最小径または最小径に近いロール紙Rを給紙部1に装填している状態では、交差角度が約125度(プラスマイナス10度)となるように設定している。このように、ロール紙Rのロール径が小さくなるにつれて用紙投入口2の開口方向に沿った仮想直線に対する用紙投入口側領域312の延伸方向に沿った仮想直線の立ち上がり角度が漸次大きくなるように設定されたローディングガイド本体31の用紙投入口側領域312に沿って、用紙Sの先端S1はロール紙Rを回転させるユーザの手動操作により用紙投入口2近傍まで搬送される。
ここで、用紙の先端領域S10のカール量は、ロール径が小さいほど大きく、用紙先端領域S10はローディングガイド本体31の上向き面に対して立ち上がる方向に巻いた形状になる。
したがって、例えば交差角度が180度に近いほど、ローディングガイド本体31の用紙投入口側領域312に案内されて用紙投入口2近傍まで搬送された用紙Sの先端S1は、用紙投入口2を通過するよりも前の時点で用紙投入口2の周辺に配置した他の部材に不意に干渉したり、用紙投入口2の開口縁近傍に不意に干渉してしまい、その結果、用紙投入口2を通じて筐体本体C1の内部空間へ用紙先端S1を搬送することができない場合がある。
しかしながら、本実施形態のプリンタPでは、最小径または最小径に近い給紙部1に装填しているロール紙Rの径が小さいほど、ローディングガイド本体31の用紙投入靴側領域312の延伸方向が用紙投入口2の開口方向に対して立ち上がる方向となるようにローディングガイド本体31を揺動可能に設定しているため、カール量が大きい用紙先端領域S10であっても用紙投入口2に向かってスムーズに搬送することができる。そして、用紙先端領域S10がローディングガイド本体31における用紙投入口2側の端部から用紙ガイドアッパ23に到達し、引き続いて用紙ガイドアッパ23に沿って搬送され、ローディングガイドローラ26に到達した時点でローディングガイドローラ26の回転力が用紙搬送力として作用し、用紙投入口2を通過して筐体本体C1の内部空間に到達する。
最小または最小に近いロール径であるロール紙Rの外周面から離れた用紙先端S1がローディングガイドローラ26を通過して筐体本体C1の内部空間に搬送されると、ロール紙Rの外周面から離れて用紙投入口2に搬送される用紙Sは、図4に示すように、ローディングガイドローラ26の外周面とロール紙Rの外周面を通過する直線に略一致する搬送パスに沿って搬送される。
用紙先端S1を筐体本体C1の内部空間の所定位置まで搬送するローディング処理を終えた後に、カバーC2を開き位置から閉じ位置へ移動させて、ローディングガイド本体31を、付勢部の付勢力に抗する方向(前記逆方向)へ移動させて、添接部32をロール紙Rの外周面から離間させた待避位置(図示省略)に移動させる点は、ロール紙Rのロール径の大小に関係なく、共通の処理である。
このように、本実施形態に係るプリンタPは、給紙部1に収容されたロール紙Rのロール径に応じて添接部32がロール紙Rの外周面に添接する角度までローディングガイド本体31を付勢部の付勢力により揺動可能に構成し、且つロール径が小さいほど用紙投入口2の開口方向に対する用紙投入口側領域312の立ち上がり角度が大きくなるように設定したローディングガイド部3を備えているため、ロール径が大きいロール紙Rから離れたカール量の小さい用紙先端領域S10を用紙投入口側領域312によって案内させながらスムーズに用紙投入口2を通過させることができるとともに、ロール径が小さいロール紙Rから離れたカール量の大きい用紙先端領域S10であっても用紙投入口2の開口方向に対する立ち上がり角度をロール径が大きい場合よりも相対的に大きくした用紙投入口側領域312に案内させながらスムーズに用紙投入口2を通過させることができる。
しかも、本実施形態に係るプリンタPは、ローディングガイド本体31を揺動可能に構成することでカール量の大きい用紙先端領域S10であっても用紙投入口2を通過させることが可能な構成であるため、ロール径の大小によって変化する用紙Sの先端領域のカール量を考慮して用紙投入口2の開口寸法を大きく確保するという設計思想も不要であり、用紙投入口2周辺に配置するローラなどの部品レイアウトの変更を強いられたり、部品配置スペースの狭小化を招来することがなく、好適である。
特に、本実施形態に係るプリンタPは、付勢部の付勢力によって添接部32がロール紙Rの外周面に添接する位置までローディングガイド本体31を揺動可能に構成しているため、モータなどの特別な駆動源やセンサ等の検知機器を搭載することなく、簡単な構成でありながらローディングガイド本体31がロール径の変化に応じて追従して揺動する構成を実現できる。
また、本実施形態に係るプリンタPは、添接部32がロール紙Rの外周面に接触し得ない待避位置にまでローディングガイド本体31を移動させる強制待避部4を備えているため、ローディング処理後に強制待避部4の動作によって添接部32をロール紙Rの外周面から離間させることで、プリント処理時など、ローディング処理以外の処理を行う場合における用紙Sの搬送をスムーズに行うことができる。
本実施形態のプリンタPでは、筐体C外から給紙部1へのアクセスを許容する開き位置と筐体C外から給紙部1へのアクセスを規制する閉じ位置の間で移動可能なカバーC2を開き位置から閉じ位置の移動させることで、ローディングガイド本体31を待避位置に移動させるように構成しているため、ユーザはカバーC2を閉めるというロール紙Rの交換時には必須である操作を行うだけで、ローディングガイド本体31を待避位置に移動させることができ、このようなプリンタPは、ローディングガイド本体31を待避位置に移動させる別途専用の操作をユーザ自身に要求しない点で、ユーザにとっては操作性及び実用性の点で有利であり、またローディングガイド本体31を待避位置に移動させる自動制御が不要である点で制御上も有利である。
さらに、本実施形態における強制待避部4は、ローディングガイド本体31の揺動に連動して昇降動作可能な昇降部41を備え、カバーC2の開き位置から閉じ位置への移動に伴って昇降部41を下降させることによりローディングガイド本体31を待避位置に移動可能に構成しているため、昇降部41の配置箇所や形状をカバーC2やローディングガイド本体31との相対位置を考慮して設定し、この昇降部41の昇降動作を確実に行える構成さえ確保できれば、モータなどの特別な駆動源やセンサ等の検知機器を搭載することなく、簡単な構成でローディングガイド本体31を待避位置に的確に移動させることができる。
また、本実施形態のプリンタPでは、添接部32として、転動しながらロール紙Rの外周面に添接可能なローラを適用しているため、ローディング処理時にロール紙Rの外周面に作用する添接部32の負荷を軽減することができ、添接部32を通過する用紙Sに圧接痕が生じる事態も防止・抑制できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、ロール紙のロール径の変化に応じて揺動するローディングガイド本体は、ロール径が小さいほど用紙投入口の開口方向に対する用紙投入口側領域の立ち上がり角度(用紙投入口側領域の延伸方向に沿った仮想直線と、用紙投入口の開口方向に沿った仮想直線とのなす立ち上がり角度)が大きくなるという条件を満たせばよく、最大径のロール紙を給紙部に装填した場合や、最小径のロール紙を給紙部に装填した場合における「用紙投入口の開口方向に対する用紙投入口側領域の立ち上がり角度」はそれぞれ適宜の値に設定することができる。
また、ローディングガイド本体として、用紙搬送方向に沿って略一直線状に延伸する形状(屈曲部や湾曲部を有しない形状)のものを採用することができる。
上述の実施形態では、ローディングガイド部を用いて添接部を構成した態様を例示したが、ローラ以外のパーツを用いて添接部を構成することも可能である。例えば、ローディングガイド本体のうち給紙部側の端部付近を屈曲又は湾曲させて、ローディングガイド本体の他の部分よりも優先してロール紙の外周面に添接する部位を確保し、その部位を添接部として機能させたり、ローディングガイド本体に設けた転動しない軸形状のものを添接部として機能させてもよい。
また、本発明のプリンタでは、ローディングガイド部の付勢部を、捩りコイルバネ以外のバネや、ゴム等の弾性材を用いて構成することができる。
強制待避部は、カバーの開き位置から閉じ位置への移動に伴って昇降部を上昇させることによりローディングガイド本体を待避位置に移動させるものであっても構わない。
上述した実施形態では、強制待避部の一例として、カバーの開き位置から閉じ位置への移動に伴ってローディングガイド本体を待避位置に移動させる構成を例示したが、カバーの開閉動作とは独立した所定操作に基づいて、自動または手動でローディングガイド本体を待避位置に移動させる構成を採用することも可能である。
本発明は、強制待避部を備えていないプリンタであってもよい。
また、上述の実施形態では、用紙の厚み方向に対向配置した一対の用紙ガイド板によって周囲と仕切られ得る空間を用紙投入口に設定した態様を例示したが、例えば一枚の板材に形成した開口を用紙投入口として機能させる等、用紙投入口は用紙が通過可能なものであれば特に形状や構造は限定されることはない。
また、本発明に係るプリンタは、インクを昇華させるタイプの熱転写型プリンタの他、インクを溶融させるタイプのサーマルプリンタや、或いはサーマルプリンタ以外の種々のプリンタ、例えばインクジェットプリンタやレーザプリンタ、或いは同じ印刷対象物に対して繰り返し書き換え可能なリライタブルプリンタ等であってもよい。また、両面印刷可能なプリンタに対しても本発明の技術的特徴であるローディングガイド部を適用することができる。
ローディングガイド部や強制待避部の具体的な構成も上述した実施形態で示すものに限られず、適宜の機構や部材を用いて実現してもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…給紙部
2…用紙投入口
3…ローディングガイド部
31…ローディングガイド本体
312…用紙投入口側領域
32…添接部
4…強制待避部
41…昇降部
C2…カバー
P…プリンタ
R…ロール紙
S…用紙

Claims (5)

  1. 用紙をロール状に巻回したロール紙を収容し得る給紙部と、ロール紙の外周面から離れて前記給紙部から印刷部に搬送供給される前記用紙が通過する用紙投入口と、前記給紙部と前記用紙投入口の間に配置され且つ少なくともローディング処理時に前記用紙の先端領域を前記用紙投入口に案内し得るローディングガイド部とを備えたプリンタにおいて、
    前記ローディングガイド部は、
    少なくとも相対的に前記用紙投入口に近い領域である用紙投入口側領域を前記用紙投入口に向かって延伸させたローディングガイド本体と、
    前記ローディングガイド本体のうち前記給紙部側の端部又は端部近傍に設けられ且つ前記給紙部に収容された前記ロール紙の外周面に添接可能な添接部と、
    前記添接部が前記ロール部の外周面に添接する方向に前記ローディングガイド本体を付勢する付勢部とを備え、
    前記給紙部に収容された前記ロール紙のロール径に応じて前記添接部が前記ロール紙の外周面に添接する角度まで前記ローディングガイド本体を前記付勢部の付勢力により揺動可能に構成し、且つ前記ロール径が小さいほど前記用紙投入口の開口方向に対する前記用紙投入口側領域の立ち上がり角度が大きくなるように設定していることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記ローディングガイド本体を前記添接部が前記ロール紙の外周面に接触し得ない待避位置に移動させる強制待避部を備えている請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記筐体外から前記給紙部へのアクセスを許容する開き位置と前記筐体外から前記給紙部へのアクセスを規制する閉じ位置の間で移動可能なカバーを備え、
    前記強制待避部は、当該カバーの前記開き位置から前記閉じ位置への移動に伴って前記ローディングガイド本体を前記待避位置に移動させるものである請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記強制待避部は、前記ローディングガイド本体の揺動に連動して昇降可能な昇降部を、前記カバーの前記開き位置から前記閉じ位置への移動に伴って前記昇降部を上昇または下降させることにより前記ローディングガイド本体を前記待避位置に移動させるものである請求項3に記載のプリンタ。
  5. 前記添接部が、転動しながら前記ロール紙の外周面に添接可能なローラである請求項1乃至4の何れかに記載のプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017056708A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 富士通コンポーネント株式会社 プリンタ装置
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